JP2024040638A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー像を定着した記録材を圧着加工して圧着印刷物を作成する場合に、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成可能な画像形成システムの提供。【解決手段】折り加工装置400に第1経路部421よりも長い第2経路部422を設ける。圧着はがき用紙の温度が高くなる場合、定着装置8を通過した圧着はがき用紙を第2経路部422へ搬送する。圧着はがき用紙を第2経路部422へ搬送することで、折り加工装置400において定着装置8から圧着装置600に到達するまでにかかる時間を長くできる。そうすると、搬送中の圧着はがき用紙から多くの熱が放熱され、もって圧着はがき用紙の温度を下げることができる。即ち、定着装置8の通過後に圧着はがき用紙が冷却され、圧着はがき用紙の温度は圧着装置600の圧着時に適切な疑似接着力を得ることが可能な温度まで下げられる。したがって、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、記録材にトナー像を形成し、トナー像を形成した記録材を折り曲げて、折り曲げた記録材を圧着することにより圧着印刷物を作成する画像形成システムに関する。
従来から、圧着印刷物を作成する画像形成システムが提案されている(特許文献1)。圧着印刷物としては、例えば2つ折りに折り曲げた記録材の面と面(圧着面と呼ぶ)とが重ね合わされて擬似接着された圧着はがきなどが挙げられる。こうした圧着はがきの場合、ユーザは疑似接着された圧着面を剥離するまで、圧着面に形成された文字や絵などのトナー像を読み取ることができない。なお、ここでいう擬似接着とは、接着後に剥離可能であり、剥離後に再接着し難い接着の一態様である。
疑似接着を行う方式の一例として、表面に予め感圧接着剤が塗布された先糊タイプの記録材を用い、圧着加工装置により記録材を折り曲げて圧着することで疑似接着させる糊方式がある(特許文献2)。ただし、先糊タイプの記録材を用いる場合、圧着時に記録材の温度が高すぎると、ユーザが剥離し難くなる程の疑似接着力が強い圧着印刷物を生成する虞がある。反対に、圧着時に記録材の温度が低すぎると、自然に剥離しやすくなる程の疑似接着力が弱い圧着印刷物を生成する虞がある。特許文献2に記載されているように、疑似接着力は「35N/m乃至80N/m」、より好ましくは「40N/m乃至60N/m」が適切である。適切な疑似接着力を得るために、圧着時における記録材の温度は「15℃乃至80℃」であるのがよく、「20℃乃至60℃」であるのがより好ましい。
特開2014-35454号公報 特開2017-57517号公報
ところで、電子写真方式の画像形成装置では、トナー像が形成された記録材を定着装置により加熱及び加圧することで、トナー像が記録材に定着される。それ故、定着装置により加熱された記録材は、比較的に温度の高い状態で圧着加工装置へ搬送される。それ故、先糊タイプの記録材を用いた場合には、上記したようにユーザが剥離し難くなる程の疑似接着力が強い圧着印刷物を生成する虞があった。そこで、記録材を上記範囲の温度で圧着させるべく、定着装置の定着温度を低くすることが考えられる。しかしながら、定着温度を低くすると、記録材に対するトナーの定着性が低下するので、圧着印刷物の剥離時に一方の面に形成したトナーの一部が剥がれて他方の面へ移りやすくなる。したがって、定着温度を低くするのは採用し難かった。
本発明は上記問題に鑑み、表面に感圧接着剤が塗布された記録材にトナー像を定着し、トナー像を定着した記録材を圧着加工して圧着印刷物を作成する場合に、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成可能な画像形成システムの提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムは、表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路の長さが第1長さである第1搬送パスと、前記搬送経路の長さが前記第1長さよりも長い第2長さの第2搬送パスと、前記搬送経路を前記第1搬送パスと前記第2搬送パスのいずれかに切り替える切替部と、を備えた、ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムは、表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路において、記録材を冷却可能な冷却手段と、を備えた、ことを特徴とする。
本発明によれば、表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を定着させ、トナー像を定着させた記録材を圧着加工して圧着印刷物を作成する場合に、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成できる。
第一実施形態の画像形成システムを示す概略図。 画像形成システムの制御構成を示す制御ブロック図。 定着温度と疑似接着力とトナー剥がれの有無を示す図。 第一実施形態の圧着印刷物設定処理を示すフローチャート。 定着装置を通過してからの記録材の温度変化を示すグラフ。 第二実施形態の画像形成システムを示す概略図。 第二実施形態の圧着印刷物設定処理を示すフローチャート。 冷却ファンによる記録材の温度変化を示すグラフ。 圧着ローラ対の温度と疑似接着力の関係を示す図。 第三実施形態の圧着印刷物設定処理を示すフローチャート。
[第一実施形態]
<画像形成システム>
以下、本実施形態について説明する。まず、第一実施形態の画像形成システムについて、図1を用いて説明する。本実施形態の画像形成システム1Xは、記録材Sにトナー像を形成する画像形成モードを実行可能な画像形成装置100と、画像形成装置100により画像が形成された記録材Sに対し圧着加工を行う圧着加工モードを実行可能な圧着加工装置200とを有する。圧着加工装置200は機能拡張のために画像形成装置100に後付け自在な後工程ユニットであり、画像形成装置100と圧着加工装置200とは記録材Sを受け渡し可能に連結されている。この画像形成システム1Xは、画像形成装置100により画像が形成された記録材Sを圧着加工装置200へ搬送し、圧着加工装置200により記録材Sを折り曲げて圧着させることで、例えば圧着はがきなどの圧着印刷物を作成することができる。
図1では、圧着加工装置200として、折り加工装置400、圧着装置600を備えたものを例に示した。折り加工装置400は記録材Sの搬送方向に関して画像形成装置100の下流側に配置され、圧着装置600は折り加工装置400の下流側に配置されている。これら画像形成装置100、折り加工装置400、圧着装置600は、それぞれの間で制御信号やデータなどを送受信可能に、シリアル通信やパラレル通信が可能なデータ入出力インタフェース(不図示)により接続されている。
<画像形成装置>
上記の画像形成装置100について説明する。画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。図1に示すように、画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する。画像形成装置100は、装置本体に接続された原稿読取装置(不図示)又は装置本体に対しデータ入出力可能に接続されたパーソナルコンピュータや外部コントローラ等の外部機器から送られる画像データに基づいてトナー像を記録材Sに形成する。
本実施形態の場合、画像データは、記録材Sの一方の面に形成する第一トナー像に関する情報、記録材Sの他方の面に形成する第二トナー像に関する情報、折り方(例えば、記録材Sのサイズに応じた折り位置)や圧着面(谷折り側の面)の情報などを有する。
図1に示すように、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは装置本体内において、中間転写ベルト130の移動方向に沿って並べて配置されている。中間転写ベルト130は複数のローラ(13、14、15)に張架されて回転されている。そして、中間転写ベルト130は後述のようにして一次転写されるトナー像を担持して搬送する。中間転写ベルト130を張架する二次転写内ローラ14と中間転写ベルト130を挟んで対向する位置には、二次転写外ローラ11が配置され、中間転写ベルト130上のトナー像を記録材Sに転写する二次転写部T2を形成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には、定着装置8が配置されている。
画像形成装置100の下部には、記録材Sが収容されたカセット10が配置されている。記録材Sは、搬送ローラ16によりカセット10からレジストレーションローラ12に向けて搬送される。その後、レジストレーションローラ12が中間転写ベルト130上に形成されたトナー像と同期して回転開始されることにより、記録材Sは二次転写部T2に搬送される。カセット10はサイズや厚さの異なる記録材Sを収容可能に複数配置されており、複数のカセット10のいずれかから使用者により選択された記録材Sが搬送される。なお、カセット10に収容された記録材Sに限らず、手差しトレイ160に載置された記録材Sが搬送されるようにしてもよい。また、オプションとして画像形成装置100とは異なる筐体として接続される不図示の給紙装置に収容される記録材Sが画像形成装置100へ搬送される構成であってもよい。
画像形成装置100が備える4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、ここでは代表してイエローの画像形成部Paについて説明し、その他の画像形成部Pb、Pc、Pdについては図示及び説明を省略する。
画像形成部Paには、感光体として円筒型の感光ドラム3aが配設されている。感光ドラム3aは、所定方向に回転駆動される。感光ドラム3aの周囲には帯電装置2a、露光装置La、現像装置1a、一次転写ローラ24a、ドラムクリーニング装置4aが配置されている。
画像形成装置100により、例えばフルカラーの画像を形成するプロセスについて説明する。まず、画像形成動作が開始されると、回転する感光ドラム3aの表面が帯電装置2aによって一様に帯電される。帯電装置2aは、例えばコロナ放電に伴う荷電粒子を照射して感光ドラム3aを一様な負極性の暗部電位に帯電させるコロナ帯電器などである。次いで、感光ドラム3aは、露光装置Laから発せられる画像信号に対応したレーザ光により走査露光される。これにより、感光ドラム3aの表面に画像信号に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム3aに形成された静電潜像は、現像装置1a内に収容されているトナーとキャリアを含む現像剤によって可視像であるトナー像に現像される。
本実施形態の場合、現像装置1aは、現像剤として非磁性トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を使用している。トナーは、結着樹脂、着色剤、及び離型剤(ワックス)を含有している。結着樹脂は、公知のものを用いることができる。例えば、スチレン-(メタ)アクリル共重合体に代表されるビニル系共重合体、ポリエステル樹脂、ビニル系共重合体ユニットとポリエステルユニットが化学的に結合されたハイブリッド樹脂、エポキシ樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体等の樹脂を使用できる。着色剤は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに関して、それぞれ公知のものを用いることができる。
離型剤としては、例えば低分子量ポリエチレン、低分子量オレフィン共重合体ワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックス、また酸化ポリエチレンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、またはそれらのブロック共重合物;カルナバワックス、モンタン酸エステルワックスなどの脂肪酸エステルを主成分とするワックス類、ベヘン酸ベヘニルやステアリン酸ベヘニルなどの高級脂肪酸と高級アルコールとの合成反応物であるエステルワックス、及び脱酸カルナバワックスなどの脂肪酸エステル類を一部または全部を脱酸化したものなどが挙げられる。
感光ドラム3aに形成されたトナー像は、中間転写ベルト130を挟んで配置される一次転写ローラ24aとの間で構成される一次転写部にて、中間転写ベルト130に一次転写される。この際、一次転写ローラ24aには一次転写バイアスが印加される。一次転写後に感光ドラム3aの表面に残ったトナーは、ドラムクリーニング装置4aによって除去される。
このような動作をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部Pa~Pdで順次行い、中間転写ベルト130上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングにあわせてカセット10に収容された記録材Sが二次転写部T2に搬送される。そして、二次転写外ローラ11に二次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト130上に形成されたフルカラーのトナー像が記録材Sに一括して二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト130上に残ったトナーは、ベルトクリーニング装置22によって除去される。なお、本実施形態の場合、画像形成部Pa~Pd、中間転写ベルト130、ローラ(13、14、15)、二次転写外ローラ11などにより、記録材Sにトナー像を形成可能な画像形成手段としての画像形成ユニット150が構成されている。
トナー像が形成された記録材Sは、定着手段としての定着装置8へ搬送される。定着装置8は定着ローラと加圧ローラとを有し、それらによって形成された定着ニップ部においてトナー像が形成された記録材Sを挟持搬送することにより記録材Sを加熱可能、加圧可能であり、そうすることでトナー像を記録材Sに定着させ得る。
本実施形態の画像形成装置100は、両面印刷可能である。片面画像形成モード時には、定着装置8により一面側にトナー像が定着された記録材Sが圧着加工装置200へ搬送される。両面画像形成モード時には、定着装置8により一面側にトナー像が定着された記録材Sが両面搬送部190へ搬送される。両面搬送部190では、記録材Sが搬送されながら反転されて、記録材Sの表面(第一面)と裏面(第二面)とが入れ替えられる。反転された記録材Sは、両面搬送部190をレジストレーションローラ12に向けて再搬送される。そして、記録材Sは、レジストレーションローラ12により印刷されていない裏面側(第二面側)を中間転写ベルト130側に向けた状態で、二次転写部T2へ向けて搬送される。二次転写部T2では、中間転写ベルト130上に形成されたフルカラーのトナー像が記録材Sの裏面側に一括して二次転写される。その後、記録材Sは定着装置8によるトナー像の定着が行われ、トナー像が定着された記録材Sが圧着加工装置200へ搬送される。
また、画像形成装置100は主制御部101を備えている。本実施形態の場合、主制御部101は、画像形成装置100を制御して記録材Sに画像を形成する画像形成工程を実行可能であり、また圧着加工装置200を制御して記録材Sを折り曲げて圧着する圧着加工工程を実行可能な制御手段としての機能を有する。画像形成システム1Xの制御構成については後述する(図3参照)。
<記録材>
次に、記録材Sについて説明する。本実施形態では、基材と感圧接着剤層とを有する先糊タイプの記録材Sを用いる。基材としては、少なくとも片面に感圧接着剤層を形成することが可能な基材であればよく、例えば、上質紙、中質紙、コート紙などを挙げることができる。また、秘匿性の観点から、基材は光を透過せずに、一方の面に形成したトナー像が他方の面において透けて見え難いものであるのが望ましい。感圧接着剤層は加圧により疑似接着する感圧接着剤により形成され、接着剤基材と接着力調整剤とを含む。接着剤基材は、例えば、天然ゴムラテックスやその変性体、合成ゴムラテックス、合成樹脂等を配合した組成物が用いられる。接着力調整剤は、パラフィンワックス等公知のワックス、もしくはシリカ、酸化チタン、炭酸カルシウムなどによる微粒子状の充填剤である。いずれも接着剤基材との親和性が低く、感圧接着剤としての接着力を調整する。
接着剤基材に含有された微粒子状の充填剤が接着剤基材から突出することにより、感圧接着剤層表面に凸凹形状が形成される。この凸凹形状により、非加圧時には接着剤基材が表面に出ていないため、接着性を発現しない。一方、感圧接着剤層を塗布した面同士を重ね合わせて加圧すると、接着剤基材が表面に出てくるため、重ね合わせた面それぞれの接着剤基材によって接着性を発現する。ここで、郵送料などの輸送コストが封書よりも圧着はがきのほうが安価である点を考慮すると、記録材の坪量は「64g/m乃至209g/m」であるのが望ましい。
<圧着加工装置>
次に、圧着加工装置200について説明する。図1に示すように、本実施形態の圧着加工装置200は、折り加工装置400と圧着装置600とを有している。折り加工装置400は、記録材Sの上面を内側にして記録材Sを折り曲げる。圧着装置600は、折り曲げた記録材Sに圧力を加える。以下、折り加工装置400、圧着装置600について説明する。
<折り加工装置>
折り加工装置400は、画像形成装置100による画像形成工程を経た記録材Sを折り曲げる折り加工を施す装置である。本実施形態では、一例として3つ折り加工と2つ折り加工が可能なローラ圧接方式の折り加工装置400を示した。折り加工装置400では、画像形成装置100から搬送された記録材Sが複数の搬送ローラ対401(403、404)により搬送される。
折り加工装置400は、定着装置8から折り加工部440を通って後述の圧着部640に到達するまでの記録材Sを搬送する搬送経路として第1搬送パスと第2搬送パスとを有している。本実施形態の場合、第1搬送パスは、定着装置8から折り加工部440を通って圧着部640に到達するまでの搬送経路の長さが第1長さである。第2搬送パスは、搬送経路の長さが第1長さよりも長い第2長さである。より詳しくは、第1搬送パスは、記録材Sを搬送する第1経路部421と、第1経路部421の搬送方向下流側の折り加工部440とを有する。第2搬送パスは、記録材Sを搬送する第2経路部422と、第2経路部422の搬送方向下流側の折り加工部440とを有する。そして、第2経路部422は、第1経路部421よりも記録材Sを搬送する経路の長さが長くなっている。圧着印刷物を作成する場合、記録材Sは、切替部としての切替フラッパ423により搬送経路が第1搬送パスと第2搬送パスのいずれかに切り替えられて、折り加工部440を通過して圧着装置600へ搬送される。これについては後述する。
折り加工部440では、記録材Sを折り曲げる折り加工が行われる。折り加工部440の動作について、記録材SをZ字型に2回折り曲げる折り加工(例えば、外3つ折り)の例を述べる。記録材Sは、折り加工の要否に応じてフラッパ402により別々の搬送パスに振り分けられる。記録材Sは、圧着印刷物を作成する場合に折り加工パス413へ振り分けられ、圧着印刷物を作成しない場合に折り回避パス414へ振り分けられる。
折り加工パス413へ振り分けられた場合、記録材Sはレジストローラ対405の位置で一時停止され、ループを形成してレジスト補正が行われる。レジスト補正された記録材Sは再び搬送され、折り位置検出センサ406を通過した後の所定タイミングで第一折りローラ対407と第二折りローラ対408により引き込まれると同時に一回目の折り加工が施される。そして、引き込まれた記録材Sが折り突き当てストッパ409に突き当たると、第二折りローラ対408と第三折りローラ対410により引き込まれると同時に二回目の折り加工が施される。こうして、記録材Sは感圧接着剤層が形成された第一面側の重ね合わせ面同士を重ねるように第一面側を第1の折り目で折り曲げられ、第一面側と反対側の感圧接着剤層が形成された第二面側の重ね合わせ面同士を重ねるように第二面側を第2の折り目で折り曲げられる。そして、二回目の折り加工が施された記録材Sは、排出ローラ対404に向かって搬送され、排出ローラ対404によって後続の圧着装置600へ受け渡される。なお、折り回避パス414に振り分けられた場合、記録材Sは上記した3つ折り加工が施されることなく、排出ローラ対404によって後続の圧着装置600へ受け渡される。
折り加工部440の動作について、2つ折り加工の例を述べる。折り加工パス413に振り分けられた場合、記録材Sは上記した3つ折り加工の場合と同様にレジスト補正され、再び搬送される。そして、2つ折り加工の場合、第一折りローラ対407と第二折りローラ対408により引き込まれ、折り位置検出センサ406の通過後に記録材Sの後端が後端突き当てストッパ411に突き当たると折り加工が施される。記録材Sは、感圧接着剤層が形成された面同士を重ねて折り目で2つ折りに折り曲げられる。このとき、引き込まれた記録材Sは、予め所定位置に移動された先端ガイド412により導かれることで、第二折りローラ対408と第三折りローラ対410により引き込まれる。第二折りローラ対408と第三折りローラ対410に引き込まれた記録材Sは、排出ローラ対404に向かって搬送され、排出ローラ対404によって後続のフィルム供給装置800へ受け渡される。なお、折り回避パス414に振り分けられた場合、記録材Sは上記した2つ折り加工が施されることなく、排出ローラ対404によって後続の圧着装置600へ受け渡される。また、本実施形態では、両面にトナー像が形成された記録材Sが搬送されてきた場合、二面目つまり後にトナー像が形成された面が向かい合うように谷折りされることにより、2つ折り加工される。
<圧着装置>
次に、圧着装置600について説明する。圧着装置600は、折り加工装置400による折り加工工程を経た記録材Sを圧着する圧着加工を施す装置である。本実施形態では、一例として記録材Sを挟持搬送する圧着ローラ対を介して記録材Sに圧力を加えることにより、記録材Sの圧着加工が可能なローラ圧接方式の圧着装置600を示した。圧着装置600は、圧着加工制御部630、記録材Sを圧着する圧着部640を有している。
折り加工装置400から圧着装置600へ搬送された記録材Sは、圧着加工の要否に応じて不図示のフラッパにより別々の搬送パスに振り分けられる。記録材Sの圧着加工を行う場合、記録材Sは圧着部640へ向かう圧着加工パス610に振り分けられ、圧着部640で圧着加工を施されて圧着装置600の機外へ排出される。記録材Sの圧着加工を行わない場合、記録材Sは圧着部640を回避する圧着回避パス620に振り分けられ、圧着加工が施されずに圧着装置600の機外へ排出される。
圧着部640について述べる。圧着部640は、回転して記録材Sを挟持搬送する圧着ローラ対601を有している。圧着ローラ対601は、第1回転体としての上ローラ601aと、上ローラ601aを加圧する第2回転体としての下ローラ601bとを有する。下ローラ601bは、上ローラ601aとの間で記録材Sを挟持搬送して圧着するためのニップ部を形成する。したがって、上ローラ601aと下ローラ601bは折り曲げられた状態の記録材Sを挟持搬送しつつ、記録材Sに対し圧力を加えることができる。これにより、感圧接着剤層を内側にして折り曲げられた記録材Sは、感圧接着剤層が形成された領域同士を貼り合わせるようにして圧着されることで、疑似接着される。
ここで、圧着部640において記録材Sに加える圧力は数Mpa以上であり、定着装置8で記録材Sに加える圧力は「0.1~0.5Mpa」程度である。記録材Sは、高い圧力(数MPa以上)の加圧により接着剤基材が表面に出てくることで接着性を発現する。そのため、圧力の低い定着装置8では、記録材Sが「100~200℃」と高温状態になるが、接着剤基材が表面に出難いため、接着性が発現せず付着しない。
<画像形成システムの制御構成>
次に、画像形成システム1Xの制御構成について、図1を参照しながら図2を用いて説明する。本実施形態では、画像形成装置100(詳しくは主制御部101)が圧着加工装置200(折り加工装置400、圧着装置600)に対する動作命令を一元的に管理してそれらを制御する場合を例に説明する。なお、図2に図示した以外にもモータや電源等の各種機器が接続されているが、ここでは発明の本旨でないのでそれらの図示及び説明を省略している。
本実施形態の画像形成システム1Xでは、図2に示すように、主制御部101に通信ケーブル500を介して折り加工制御部430、圧着加工制御部630が動作命令や各種データなどを通信可能に接続されている。主制御部101からの動作命令に従って、折り加工制御部430は折り加工装置400を動作させ、圧着加工制御部630は圧着装置600を動作させる。即ち、主制御部101は、画像形成装置100の動作を制御しつつ、圧着加工装置200(折り加工装置400、圧着装置600)に対し動作命令を送信することで、画像形成システム1X全体を制御し得る。
上記の主制御部101、折り加工制御部430、圧着加工制御部630は、同一の構成であってよい。例えば、それぞれがCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有する。
主制御部101は、CPU102、ROM103、RAM104を有する。ROM103やRAM104には、後述する圧着印刷物設定処理(図4参照)などの各種プログラムや各種データが記憶される。なお、RAM104は、各種プログラムの実行に伴う演算処理結果などを一時的に記憶することもできる。
画像形成装置100は例えば液晶表示部を有する操作部700を備えており(図1参照)、操作部700は主制御部101に接続されている。操作部700は例えばタッチパネルであり、液晶表示部710に各種プログラムや各種データなどを提示した各種画面を表示することが可能であり、また使用者によるタッチ操作などのユーザ操作に応じて各種プログラムの開始入力や各種データ入力を受け付ける。
使用者は、操作部700から「画像形成ジョブ」の開始を入力することができ、また圧着印刷物を作成する設定を行うことができる。「画像形成ジョブ」が入力された場合、CPU102はROM103に記憶されている「圧着印刷物設定処理(プログラム)」を実行する。これに伴い、画像形成装置100と共に圧着加工装置200(折り加工装置400、圧着装置600)が動作され得る。
折り加工制御部430は、CPU431、ROM432、RAM433を有する。CPU431は、ROM432に記憶されている制御プログラムに基づいて折り加工装置400を動作させる。折り加工制御部430には、フラッパ402、切替フラッパ423、複数の搬送ローラ対401(403、404)を駆動するモータ480が接続されている。折り加工制御部430は、フラッパ402、切替フラッパ423の切り替えを行うことで、折り加工装置400における記録材Sの搬送パスの一部を第1搬送パスと第2搬送パスのいずれかに切り替え得る。また、折り加工制御部430はモータ480の回転数を変更することで、複数の搬送ローラ対401(403、404)による記録材Sの搬送速度を変更し得る。なお、折り加工制御部430には、後述のように冷却ファン450が接続されている場合もある。
圧着加工制御部630は、CPU631、ROM632、RAM633を有する。CPU631は、ROM632に記憶されている制御プログラムに基づいて圧着装置600を動作させる。圧着加工制御部630には、圧着ローラ対601を回転駆動するモータ634が接続されている。圧着加工制御部630は主制御部101から記録材Sの目標速度を受信することで、モータ634の回転数を変更し得る。また、圧着加工制御部630は、不図示のフラッパの切り替えを行うことで、圧着装置600における記録材Sの搬送パスを圧着加工パス610と圧着回避パス620のいずれかに変更し得る。なお、圧着加工制御部630には、後述のように圧着ローラ対601の温度を検出するサーミスタ602が接続されている場合もある。
次に、疑似接着力について説明する。発明者らは、先糊タイプの記録材Sを用いて圧着はがきを作成し、作成した圧着はがきの疑似圧着力を測定する実験を行った。実験では、先糊タイプの記録材Sとして、トッパン・フォームズ株式会社製の圧着はがき用紙「POSTEX三つ折り」(坪量100g/m)と「POSTEX二つ折り」(坪量150g/m)を用いた。また、定着装置8の定着温度を「140℃、150℃、160℃、170℃、180℃、190℃、200℃」、定着装置8の加圧ローラの加圧力を「0.5MPa」として、圧着はがき用紙にトナー像を定着した。なお、折り加工装置400の第一折りローラ対407、第二折りローラ対408、第三折りローラ対410による加圧力は「0.8MPa」、圧着装置600の圧着ローラ対601の加圧力は「5MPa」とした。
疑似接着力の測定方法は、JIS K6854(接着剤の剥離接着強さ試験方法)に準じたT型剥離試験に基づいて行った。圧着はがきにおける適切な疑似接着力は「40N/m~60N/m」であり、T型剥離試験におけるトナー像の剥がれの有無を目視にて確認した。実験結果を図3に示す。なお、図3に示す疑似接着力判定において、「○」印は疑似接着力が適切であることを示し、「×」印は疑似接着力が適切でないことを示す。本実施形態では、「40N/m乃至60N/m」が適切な疑似接着力の範囲である。
図3から理解できるように、「POSTEX三つ折り」ではいずれの定着温度でもトナー剥がれが発生せず(○印)、定着温度が「140℃、150℃」である場合に良好な疑似接着力を得ることができた。ただし、定着温度が「160℃乃至200℃」の場合には、疑似接着力が強すぎて再剥離が難しかった(×印)。他方、「POSTEX二つ折り」では、定着温度が「140℃、150℃」である場合に良好な疑似接着力を得たが(○印)、トナー剥がれが発生した(×印)。これに対し、トナー剥がれが発生しない「170℃乃至200℃」の場合には、疑似接着力が強すぎて再剥離が難しかった(×印)。
上記した実験結果によると、定着装置8の定着温度が高い場合には、圧着装置600による圧着時に圧着はがき用紙の温度が高過ぎて、疑似接着力が強くなると考えられる。ただし、圧着はがき用紙の坪量が大きい場合、定着温度をより高くしないとトナーが十分に溶融しない。そうであると、トナー像が記録材Sに定着し難くなり、作成した圧着はがきを剥離する際にトナー剥がれが生じやすくなる。また、定着温度が同じであれば、「POSTEX二つ折り」よりも「POSTEX三つ折り」の方が疑似接着力は強くなる。これは、「POSTEX三つ折り」の坪量が「POSTEX二つ折り」の坪量よりも小さいが故に、感圧接着剤層の温度がより高い状態のまま定着装置8から折り加工装置400を介して圧着装置600へ記録材Sが搬送されるからである。
<圧着印刷物設定処理>
そこで、本実施形態では、適切な疑似接着力の圧着はがきを作成するために、定着装置8から搬送された記録材Sの温度を低下させて、圧着装置600による記録材Sの圧着が適正な温度で行われるようにした。記録材Sが定着装置8を通過してから圧着装置600に到達するまでの間に、記録材の温度は「15℃乃至80℃」、より好ましくは「20℃乃至60℃」へ低下される。以下、第一実施形態の圧着印刷物設定処理について、図1、図2を参照しながら図4を用いて説明する。本実施形態の圧着印刷物設定処理は、主制御部101により例えば操作部700から「画像形成ジョブ」の開始が入力されることに伴い開始される。
図4に示すように、主制御部101は操作部700あるいは外部機器から送られるジョブデータを取得する(S1)。ジョブデータには、記録材Sに形成するトナー像に関する画像データの他に、記録材Sの種類及び坪量、後処理の有無、出力枚数などが設定されている。主制御部101は、圧着はがきを作成するか否かを判定する(S2)。例えば、ジョブデータに記録材Sの種類として圧着はがき用紙が設定されている場合、主制御部101は後述のようにして圧着はがきを作成する。
圧着はがきを作成しない場合(S2のNo)、主制御部101は、取得したジョブデータに基づいて定着装置8の定着温度を設定する(S9)。例えば、ジョブデータに含まれる記録材Sの種類及び坪量(例えば、坪量「128g/m」の普通紙)、後加工の有無(例えば、後加工なし)に応じて、所定の定着温度(例えば、140℃)に設定される。また、主制御部101は、折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを第1経路部421及び折り回避パス414に設定し(S10)、圧着加工制御部630により圧着はがき用紙の搬送パスを圧着回避パス620に設定する(S11)。そして、主制御部101は画像形成装置100による記録材Sへのトナー像の形成(定着を含む、以下同じ)を行う画像形成処理を開始させる(S7)。その後、主制御部101は画像形成ジョブを終了するか否かを判定する(S8)。
画像形成ジョブを終了する場合(S8のYes)、主制御部101は当該「圧着印刷物設定処理」を終了する。画像形成ジョブを終了しない場合(S8のNo)、主制御部101はステップS2の処理に戻り、上記したステップS2、S9~S11、S7の処理を、画像形成ジョブを終了するまで繰り返す。この場合、画像形成装置100を動作させて記録材Sにトナー像を形成する一方で、圧着加工装置200を動作させない。つまり、トナー像が形成された記録材Sは折り曲げられずにまた圧着されることなく排出されるので、圧着はがきは作成されない。
他方、圧着はがきを作成する場合(S2のYes)、主制御部101は、ジョブデータに設定されている圧着はがき用紙の坪量が閾値(例えば129g/m)より小さいか否かを判定する(S3)。圧着はがき用紙の坪量が閾値より小さい場合(S3のYes)、主制御部101は定着装置8の定着温度を「150℃」(第1の温度)に設定する(S4)。この定着温度「150℃」は、坪量が閾値より小さい圧着はがき用紙においてトナー像の定着性を維持可能な下限値である。また、主制御部101は折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを第1経路部421及び折り加工パス413即ち第一搬送パスに設定し(S5)、圧着加工制御部630により圧着はがき用紙の搬送パスを圧着加工パス610に設定する(S6)。そして、主制御部101は上述したステップS7及びS8の処理を行う。こうしてトナー像を形成した圧着はがき用紙が圧着加工装置200により折り曲げられて圧着され、圧着はがきが作成される。
圧着はがき用紙の坪量が閾値以上である場合(S3のNo)、主制御部101は定着装置8の定着温度を第1の温度よりも高い「180℃」(第2の温度)に設定する(S12)。また、主制御部101は、折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを第2経路部422及び折り加工パス413即ち第2搬送パスに設定し(S13)、圧着加工制御部630により圧着はがき用紙の搬送パスを圧着加工パス610に設定する(S6)。そして、主制御部101は上述したステップS7及びS8の処理を行う。こうしてトナー像を形成した圧着はがき用紙が冷却された後に、圧着装置600により圧着されて圧着はがきが作成される。
上記のように、坪量が閾値以上の圧着はがき用紙を用いて圧着はがきを作成する場合には、定着温度が「180℃」に設定される。この定着温度「180℃」は、坪量が閾値以上の圧着はがき用紙においてトナー像の定着性を維持可能な下限値であり、坪量が閾値より小さい圧着はがき用紙の定着温度よりも高い。この場合、定着装置8を通過した圧着はがき用紙の温度は、坪量が閾値より小さい圧着はがき用紙のときよりも高い温度になる。こうして圧着はがき用紙の温度が高くなる場合には、折り加工装置400において圧着はがき用紙が第2経路部422に振り分けられることで冷却され、折り加工パス413に搬送されて折り曲げられてから圧着装置600へ受け渡される。
ここで、定着装置8を通過してからの経過時間に応じた記録材Sの温度変化の一例を、図5に示す。本実施形態において、圧着はがき用紙が定着装置8を通過してから第1経路部421を通って折り加工パス413のレジストローラ対405に到達するまでの時間は、およそ「0.5秒」である。これに対し、圧着はがき用紙が定着装置8を通過してから第2経路部422を通って折り加工パス413のレジストローラ対405に到達するまでの時間は、およそ「2.0秒」である。図5から理解できるように、定着装置8を通過してからの経過時間が長いほど、定着温度が高くても記録材Sの温度を低下させることができる。
本実施形態の場合、圧着はがき用紙が定着装置8を通過してから第2経路部422と折り加工パス413を通って圧着装置600に到達するまでに、圧着はがき用紙の温度を「20℃乃至60℃」へ低下可能に、第2経路部422の経路長さが第1経路部421の経路長さよりも長く形成されている。経路長さが長い第2経路部422を搬送される際に、圧着はがき用紙は第1経路部421を搬送されるときに比べて冷却される。こうして、圧着はがき用紙は冷却された後に圧着装置600により圧着されることから、適切な疑似圧着力の圧着はがきが作成される。
以上のように、本実施形態では折り加工装置400に第1経路部421よりも搬送経路が長い第2経路部422を設けておき、圧着はがき用紙の温度が高くなるような場合に、定着装置8を通過した圧着はがき用紙を第2経路部422へ搬送する。圧着はがき用紙を第2経路部422に搬送することで、折り加工装置400において定着装置8から圧着部640に到達するまでにかかる時間を長くし、その間に圧着はがき用紙からの放熱量が大きくなるので、もって圧着はがき用紙の温度を下げることができる。こうして、定着装置8の通過後に圧着はがき用紙を冷却することによって、圧着はがき用紙の温度は圧着装置600の圧着時に適切な疑似接着力を得ることができる温度まで下げられる。したがって、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成することができる。
なお、上述した第一実施形態では、圧着はがき用紙を冷却するための第2経路部422が折り加工部440よりも記録材Sの搬送方向上流で第1経路部421と分岐するように配設された例を示したが、これに限らない。例えば、第2経路部422は、折り加工部440よりも記録材Sの搬送方向下流側に配設されて、折り加工装置400において定着装置8から圧着部640に到達するまでにかかる時間を長くできるようにしてもよい。ただし、圧着はがき用紙が折り加工された後は、圧着はがき用紙の感圧接着剤層が内側になるように折り加工されることから、感圧接着剤層の温度が下がり難くなる。そのため、第2経路部422は、上述した第一実施形態のように、折り加工部440よりも記録材Sの搬送方向上流側に配設されるのが好ましい。
また、折り加工装置400において定着装置8から圧着部640に到達するまでにかかる時間を長くして、圧着はがき用紙からの放熱量を大きくすることができれば、上述した第2経路部422を設けることに限らない。例えば、圧着はがき用紙が定着装置8を通過した後に、圧着はがき用紙の搬送速度を遅くすることによって、折り加工装置400において定着装置8から圧着装置600に到達するまでにかかる時間を長くしてもよい。そうする場合には、図4のステップS13の処理の代わりに、複数の搬送ローラ対401(403、404)による圧着はがき用紙の搬送速度を遅くするように、複数の搬送ローラ対401(403、404)を駆動するモータ480(図2参照)の回転数を変更すればよい。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について、図6乃至図8を用いて説明する。図6は、第二実施形態の画像形成システム2Xを示す概略図である。なお、以下に説明する第二実施形態において、上述した第一実施形態と同様の構成(図1参照)には同じ符号を付し、また同様の処理(図4参照)には同一のステップ番号を付して、それらの説明を簡略または省略する。
図6に示すように、第二実施形態の画像形成システム2Xは上述の第一実施形態に比較して、折り加工装置400において第2経路部422が設けられていない。そのため、圧着はがき用紙は第1経路部421を搬送され、その後、折り加工の要否に応じてフラッパ402により折り加工パス413か折り回避パス414のいずれかに振り分けられる。第2経路部422の代わりに、折り加工装置400には冷却ファン450が設けられている。冷却手段としての冷却ファン450は、搬送中の記録材Sに向けて送風することにより、第1経路部421を搬送される圧着はがき用紙の感圧接着剤層を有する面を冷却可能に配置されている。本実施形態の場合、冷却ファン450は圧着はがき用紙の温度を「15℃乃至80℃」に調整可能である。
図7は、第二実施形態の圧着印刷物設定処理を示すフローチャートである。図7に示すように、圧着はがきを作成しない場合(S2のNo)、主制御部101は定着装置8の定着温度を設定し(S9)、また折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを折り回避パス414に設定し(S10a)、さらに圧着加工制御部630により圧着はがき用紙の搬送パスを圧着回避パス620に設定する(S11)。他方、圧着はがきを作成する場合(S2のYes)、圧着はがき用紙の坪量が閾値以上であれば(S3のNo)、主制御部101は定着装置8の定着温度を「180℃」に設定する(S12)。また、主制御部101は、折り加工制御部430により冷却ファン450をオンにして動作させると共に、折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを折り加工パス413に設定する(S13a)。そして、主制御部101は、圧着加工制御部630により圧着はがき用紙の搬送パスを圧着加工パス610に設定して(S6)、画像形成処理を開始させる(S7)。
他方、圧着はがき用紙の坪量が閾値より小さい場合(S3のYes)、主制御部101は定着装置8の定着温度を「150℃」に設定する(S4)。そして、主制御部101は、冷却ファン450をオフして停止させると共に、折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを折り加工パス413に設定する(S5a)。
ここで、冷却ファン450の動作有無に応じて、定着装置8を通過してからの経過時間に応じた記録材Sの温度変化の一例を、図8に示す。図8から理解できるように、冷却ファン450を動作した場合には冷却ファン450を動作しない場合に比べて、レジストローラ対405に到達するまでに記録材Sの温度を低下させることができる。例えば定着温度「180℃」で冷却ファン450を動作した場合には、定着温度「180℃」で冷却ファン450を動作しない場合よりも記録材Sの温度が低下するのは勿論のこと、定着温度「140℃」で冷却ファン450を動作しない場合よりも記録材Sの温度を低下させ得る。
本実施形態の場合、圧着はがき用紙が定着装置8を通過してから圧着部640に到達するまでに、圧着はがき用紙の温度を「15℃乃至80℃」へ低下可能に、冷却ファン450は搬送中の記録材Sを冷却し得るようになっている。こうして、圧着はがき用紙は冷却された後に圧着部640により圧着されることから、適切な疑似圧着力の圧着はがきが作成される。
以上のように、本実施形態では折り加工装置400に冷却ファン450を設けておき、圧着はがき用紙の温度が高くなるような場合に冷却ファン450を動作させ、定着装置8を通過した圧着はがき用紙を冷却ファン450により冷却する。こうして、定着装置8の通過後に冷却ファン450により強制的に圧着はがき用紙を冷却することによって、圧着はがき用紙の温度は圧着装置600の圧着時に適切な疑似接着力を得ることができる温度となる。したがって、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成することができる。
なお、上述した第二実施形態においては、圧着はがき用紙を冷却するために冷却ファン450を用いたが、第1経路部421を搬送される記録材Sの感圧接着剤層を有する面を冷却することができれば、これに限らない。例えば、圧着はがき用紙と接触する冷却ローラ対によって冷却してもよい。この場合、冷却ローラ対は接離可能に設けられた一対の金属ローラを有し、一対の金属ローラが搬送される圧着はがき用紙を挟むことにより、圧着はがき用紙の熱が一対の金属ローラを介して放熱される。一対の金属ローラの接触圧は、感圧接着剤層による疑似接着力が発揮されない程度の圧力である。また、上述の第一実施形態のように折り加工装置400において第2経路部422を設けておき、さらに第2経路部422を搬送される記録材Sを冷却するように冷却ファン450を配設してもよい。
[第三実施形態]
ところで、数十枚から数百枚の圧着はがき用紙に連続してトナー像を形成して圧着はがきを作成する連続画像形成ジョブを行うと、定着装置8に加熱された圧着はがき用紙の熱によって、圧着装置600において圧着ローラ対601の温度が上昇する。圧着ローラ対601の温度が上昇すると、圧着はがきの圧着時に感圧接着剤層の温度が上昇してしまい、疑似接着力が高い圧着はがきが作成される虞がある。
図9に、例えば「POSTEX三つ折り」を用い、定着装置8の定着温度を「150℃」とし、上述した第2経路部422や冷却ファン450による圧着はがき用紙の冷却を行わない場合に、圧着ローラ対601(詳しくは上ローラ601a)の温度を振った時の疑似接着力の評価を行った結果を示す。なお、図9に示す疑似接着力判定において、「○」印は疑似接着力が適切であることを示し、「×」印は疑似接着力が適切でないことを示す。本実施形態では、「40N/m乃至60N/m」が適切な疑似接着力の範囲である。
図9から理解できるように、「POSTEX三つ折り」では圧着ローラ対601の温度が「40℃」でもトナー剥がれが発生せず(○印)、圧着ローラ対601の温度が「50℃」以上である場合に、疑似接着力が強すぎて再剥離が難しかった(×印)。
そこで、第三実施形態では、図1に示すように、上ローラ601aの温度を検出する温度検出部としてのサーミスタ602を設けている。そして、このサーミスタ602の検出温度によって、折り加工装置400における記録材Sの搬送パスの一部を上述の第1搬送パスと第2搬送パスのいずれかに切り替えるようにした。以下、第三実施形態の圧着印刷物設定処理について、図1、図2を参照しながら図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、上述した第一実施形態の圧着印刷物設定処理(図4参照)と同様の処理については同一のステップ番号を付して、説明を簡略または省略する。
図10に示すように、圧着はがき用紙の坪量が閾値より小さい場合(S3のYes)、主制御部101は定着装置8の定着温度を「150℃」に設定する(S4)。そして、主制御部101は、サーミスタ602によって検出される上ローラ601aの検出温度が所定温度「40℃」以上であるか否かを判定する(S31)。上ローラ601aの検出温度が「40℃」(第1所定温度)より小さい場合(S31のNo)、主制御部101は折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを第1経路部421及び折り加工パス413即ち第1搬送パスに設定し(S5)、圧着加工制御部630により圧着はがき用紙の搬送パスを圧着加工パス610に設定する(S6)。そして、主制御部101は上述したステップS7及びS8の処理を行う。
上ローラ601aの検出温度が「40℃」以上の場合(S31のYes)、主制御部101は折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを第2経路部422及び折り加工パス413即ち第2搬送パスに設定する(S13)。そして、主制御部101は、サーミスタ602によって検出される上ローラ601aの検出温度が「45℃」以下であるか否かを判定する(S32)。上ローラ601aの検出温度が「45℃」(第2所定温度)より高い場合(S32のNo)、主制御部101は上ローラ601aの温度上昇により適切な疑似接着力が得られないとして実行中の画像形成ジョブを停止し(S33)、当該「圧着印刷物設定処理」を終了する。なお、この場合には、例えば操作部700もしくは不図示の外部機器などに画像形成ジョブが停止した旨を表示するなどして、ユーザに対し報知できるようにするのが好ましい。
上ローラ601aの検出温度が「45℃」以下である場合(S32のYes)、主制御部101は圧着加工制御部630により圧着はがき用紙の搬送パスを圧着加工パス610に設定して(S6)、画像形成処理を開始させる(S7)。
他方、圧着はがき用紙の坪量が閾値以上である場合(S3のNo)、主制御部101は定着装置8の定着温度を「180℃」に設定する(S12)。また、主制御部101は、折り加工制御部430により圧着はがき用紙の搬送パスを第2経路部422及び折り加工パス413に設定する(S13)。そして、主制御部101は、サーミスタ602によって検出される上ローラ601aの検出温度が「45℃」以下であるか否かを判定する(S32)。上記したように、上ローラ601aの検出温度が「45℃」より大きい場合(S32のNo)、主制御部101は実行中の画像形成ジョブを停止する(S33)。
以上のように、第三実施形態によれば、圧着はがき用紙に連続してトナー像を形成して圧着はがきを作成する連続画像形成ジョブを行う場合であっても、適切な疑似接着力の圧着はがきを作成することができる。
なお、上述した第三実施形態では、圧着ローラ対601の温度をサーミスタ650により検出するようにしたが、圧着はがき用紙の感圧接着剤層の温度が、圧着加工時に高くなりすぎることが予想可能であれば、これに限らない。例えば、大量の圧着はがきを作成するような場合には、定着装置8により加熱された圧着はがき用紙の熱によって、圧着ローラ対601と同様に、折り加工装置400の第一折りローラ対407、第二折りローラ対408、第三折りローラ対410の温度が上昇し得る。そうであるから、それら第一折りローラ対407、第二折りローラ対408、第三折りローラ対410の少なくともいずれか1つの温度を検出して、その検出結果を圧着ローラ対601の温度の代わりに用いて、上記した第三実施形態の「圧着印刷物設定処理」を実行してもよい。あるいは、圧着はがき用紙が搬送される定着装置8から圧着ローラ対601までの搬送パス上にて、圧着はがき用紙の温度を測定して、その検出結果を圧着ローラ対601の温度の代わりに用いてもよい。
[他の実施形態]
なお、上述した実施形態では、圧着加工装置200が画像形成装置100の装置本体外に異なる筐体として接続された画像形成システム1X、2Xを例に示したが、圧着加工装置200は画像形成装置100の装置本体内(同一筐体内)に設けられていてもよい。その場合、主制御部101は、上述した折り加工制御部430、圧着加工制御部630としても動作する。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、
記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、
前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、
前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路の長さが第1長さである第1搬送パスと、
前記搬送経路の長さが前記第1長さよりも長い第2長さの第2搬送パスと、
前記搬送経路を前記第1搬送パスと前記第2搬送パスのいずれかに切り替える切替部と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成システム。
(2)
前記切替部を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で記録材を加熱可能であり、
前記制御手段は、前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合には前記搬送経路を前記第1搬送パスに切り替え、前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替える、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成システム。
(3)
前記切替部を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で加熱可能であり、
前記圧着部は、第1回転体と、前記第1回転体との間で記録材を挟持搬送して圧着するためのニップ部を形成する第2回転体と、前記第1回転体の温度を検出する温度検出部と、を有し、
前記制御手段は、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度より小さい場合には、前記搬送経路を前記第1搬送パスに切り替え、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度以上の場合には、前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替え、
前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には、前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替える、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成システム。
(4)
前記制御手段は、前記所定温度を第1所定温度とした場合に、前記温度検出部により検出された温度が前記第1所定温度よりも高い第2所定温度より高い場合には、実行中の画像形成ジョブを停止する、
ことを特徴とする前記(3)に記載の画像形成システム。
(5)
前記定着手段は、記録材の坪量が閾値より小さい場合に記録材を前記第1の温度で加熱し、記録材の坪量が前記閾値以上である場合に記録材を前記第2の温度で加熱する、
ことを特徴とする前記(2)乃至前記(4)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(6)
前記第1搬送パスは、記録材を搬送する第1経路部と、前記第1経路部の前記搬送方向下流側の前記折り加工部とを有し、
前記第2搬送パスは、記録材を搬送する第2経路部と、前記第2経路部の前記搬送方向下流側の前記折り加工部とを有し、
前記第2経路部は、前記第1経路部よりも記録材を搬送する経路の長さが長い、
ことを特徴とする前記(1)乃至前記(5)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(7)
表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、
記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、
前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、
前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路において、記録材を冷却可能な冷却手段と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成システム。
(8)
前記冷却手段は、記録材に向けて送風するファンである、
ことを特徴とする前記(7)に記載の画像形成システム。
(9)
前記冷却手段を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で記録材を加熱可能であり、
前記制御手段は、前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合には前記冷却手段による記録材の冷却を停止し、前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には前記冷却手段による記録材の冷却を開始する、
ことを特徴とする前記(7)又は前記(8)に記載の画像形成システム。
(10)
前記冷却手段を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で加熱可能であり、
前記圧着部は、第1回転体と、前記第1回転体との間で記録材を挟持搬送して圧着するためのニップ部を形成する第2回転体と、前記第1回転体の温度を検出する温度検出部と、を有し、
前記制御手段は、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度より小さい場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を停止し、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度以上の場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を開始し、
前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を開始する、
ことを特徴とする前記(7)又は前記(8)に記載の画像形成システム。
(11)
前記制御手段は、前記所定温度を第1所定温度とした場合に、前記温度検出部により検出された温度が前記第1所定温度よりも高い第2所定温度より高い場合には、実行中の画像形成ジョブを停止する、
ことを特徴とする前記(10)に記載の画像形成システム。
(12)
前記定着手段は、記録材の坪量が閾値より小さい場合に記録材を前記第1の温度で加熱し、記録材の坪量が前記閾値以上である場合に記録材を前記第2の温度で加熱する、
ことを特徴とする前記(9)乃至前記(11)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
1X(2X)…画像形成システム、8…定着手段(定着装置)、100…画像形成装置、101…制御手段(主制御部)、150…画像形成手段(画像形成ユニット)、421…第1経路部、422…第2経路部、423…切替部(切替フラッパ)、440…折り加工部、450…冷却手段(冷却ファン)、601a…第1回転体(上ローラ)、601b…第2回転体(下ローラ)、602…温度検出部(サーミスタ)、640…圧着部、S…記録材(圧着はがき用紙)

Claims (12)

  1. 表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、
    記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、
    前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、
    前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路の長さが第1長さである第1搬送パスと、
    前記搬送経路の長さが前記第1長さよりも長い第2長さの第2搬送パスと、
    前記搬送経路を前記第1搬送パスと前記第2搬送パスのいずれかに切り替える切替部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記切替部を制御する制御手段を備え、
    前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で記録材を加熱可能であり、
    前記制御手段は、前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合には前記搬送経路を前記第1搬送パスに切り替え、前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記切替部を制御する制御手段を備え、
    前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で加熱可能であり、
    前記圧着部は、第1回転体と、前記第1回転体との間で記録材を挟持搬送して圧着するためのニップ部を形成する第2回転体と、前記第1回転体の温度を検出する温度検出部と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度より小さい場合には、前記搬送経路を前記第1搬送パスに切り替え、
    前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度以上の場合には、前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替え、
    前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には、前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御手段は、前記所定温度を第1所定温度とした場合に、前記温度検出部により検出された温度が前記第1所定温度よりも高い第2所定温度より高い場合には、実行中の画像形成ジョブを停止する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記定着手段は、記録材の坪量が閾値より小さい場合に記録材を前記第1の温度で加熱し、記録材の坪量が前記閾値以上である場合に記録材を前記第2の温度で加熱する、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記第1搬送パスは、記録材を搬送する第1経路部と、前記第1経路部の前記搬送方向下流側の前記折り加工部とを有し、
    前記第2搬送パスは、記録材を搬送する第2経路部と、前記第2経路部の前記搬送方向下流側の前記折り加工部とを有し、
    前記第2経路部は、前記第1経路部よりも記録材を搬送する経路の長さが長い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  7. 表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、
    記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、
    前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、
    前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路において、記録材を冷却可能な冷却手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  8. 前記冷却手段は、記録材に向けて送風するファンである、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記冷却手段を制御する制御手段を備え、
    前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で記録材を加熱可能であり、
    前記制御手段は、前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合には前記冷却手段による記録材の冷却を停止し、前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には前記冷却手段による記録材の冷却を開始する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  10. 前記冷却手段を制御する制御手段を備え、
    前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で加熱可能であり、
    前記圧着部は、第1回転体と、前記第1回転体との間で記録材を挟持搬送して圧着するためのニップ部を形成する第2回転体と、前記第1回転体の温度を検出する温度検出部と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度より小さい場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を停止し、
    前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度以上の場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を開始し、
    前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を開始する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  11. 前記制御手段は、前記所定温度を第1所定温度とした場合に、前記温度検出部により検出された温度が前記第1所定温度よりも高い第2所定温度より高い場合には、実行中の画像形成ジョブを停止する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記定着手段は、記録材の坪量が閾値より小さい場合に記録材を前記第1の温度で加熱し、記録材の坪量が前記閾値以上である場合に記録材を前記第2の温度で加熱する、
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像形成システム。
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