JP2024036040A - 間欠リボンの製造装置 - Google Patents

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正彦 石川
文一 吉澤
浩男 申
雄太 荒井
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Abstract

【課題】複数の光ファイバ心線が間欠的に連結されている間欠リボンの製造において、当該間欠リボンの破損を防ぐ。【解決手段】製造装置は、互いに隣接する複数の光ファイバ心線が間欠的に連結されている間欠リボンの製造装置であって、複数の前記光ファイバ心線を間欠的に連結加工する加工装置から、前記間欠リボンを巻き取る巻取機までのパスラインに、複数のガイドローラを備え、前記パスラインにおける前記複数のガイドローラは、前記加工装置の出口における複数の前記光ファイバ心線の並列する方向において、同じ位置に配置されている。【選択図】図6

Description

本開示は、間欠リボンの製造装置に関する。
従来、複数の光ファイバ心線を備える光ファイバリボンが開発されている。例えば、特許文献1には、4本以上の光ファイバ心線が平行一列に配列された光ファイバリボンであって、隣り合う光ファイバ心線間に連結部と非連結部とが間欠的に形成されている間欠型の光ファイバリボンが示されている。
特開2014-228688号公報
特許文献1に記載のような間欠型の光ファイバリボン(以下、「間欠リボン」とも称する。)の製造装置では、複数の光ファイバ心線が加工装置において間欠的に連結加工された後、複数のガイドローラを経由して巻取機に巻き取られる。このような製造装置では、間欠リボンが巻取機により巻き取られる際の間欠リボンの走行速度や間欠リボンの張力を調整するために、複数のローラを同軸に連接して構成されたスイング式のダンサーローラや、ローラ間を複数回ターンさせるように構成されたダブルホイール型キャプスタンなどが用いられる。
しかしながら、このように複数のローラ間を往復するように間欠リボンを走行させる場合、間欠リボンの位置を幅方向にずらしながら走行させる必要があるため、間欠リボンにはねじれが生じ、連結部が力を受けることになる。このため、間欠リボンの連結部が破断するなど、間欠リボンが破損するおそれがある。
本開示は、複数の光ファイバ心線が間欠的に連結されている間欠リボンの製造において、当該間欠リボンの破損を防ぐことができる間欠リボンの製造装置を提供することを目的とする。
本開示の製造装置は、互いに隣接する複数の光ファイバ心線が間欠的に連結されている間欠リボンの製造装置であって、複数の前記光ファイバ心線を間欠的に連結加工する加工装置から、前記間欠リボンを巻き取る巻取機までのパスラインに、複数のガイドローラを備え、前記パスラインにおける前記複数のガイドローラは、前記加工装置の出口における複数の前記光ファイバ心線の並列する方向において、同じ位置に配置されている。
本開示によれば、複数の光ファイバ心線が間欠的に連結されている間欠リボンの製造において、当該間欠リボンの破損を防ぐことができる。
図1は、本開示の実施の形態に係る製造装置により製造される間欠リボンの一例を示す図である。 図2は、間欠リボンの製造装置の比較例を示す図である。 図3は、図2に示すダブルホイール型キャプスタンの詳細を示す図である。 図4は、図2に示すダンサーローラを含む構成の詳細を示す図である。 図5は、図2に示す製造装置の課題を説明するための図である。 図6は、本開示の実施形態に係る製造装置を示す図である。 図7は、図6に示すキャプスタンの詳細を示す図である。 図8は、図6に示すダンサーローラの詳細を示す図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示の実施の形態に係る製造装置は、
(1)互いに隣接する複数の光ファイバ心線が間欠的に連結されている間欠リボンの製造装置であって、
複数の前記光ファイバ心線を間欠的に連結加工する加工装置から、前記間欠リボンを巻き取る巻取機までのパスラインに、複数のガイドローラを備え、
前記パスラインにおける前記複数のガイドローラは、前記加工装置の出口における複数の前記光ファイバ心線の並列する方向において、同じ位置に配置されている。
このような構成により、加工装置から巻取機までのパスラインにおいて、間欠リボンにねじれが生じることを避けることができる。これにより、間欠リボンの製造において、当該間欠リボンの破損を防ぐことができる。
(2)上記(1)の製造装置は、
前記複数のガイドローラの一部として、キャプスタンを備え、前記キャプスタンは、ベルトラップ式であってもよい。
このような構成により、間欠リボンをキャプスタンに対して押し付けた状態で当該間欠リボンを走行させることができるため、同軸に連接された複数のガイドローラを用いることなく、間欠リボンの張力を制御することができる。また、間欠リボンの位置を幅方向にずらしながら走行させる必要は無いため、当該間欠リボンの破損を防ぐことができる。また、間欠リボンのパスラインを任意の角度に曲げることができるため、省スペース化を実現することができる。
(3)上記(1)または(2)の製造装置は、
前記複数のガイドローラの一部として、上下方向に動くダンサーローラと、前記ダンサーローラよりも前記パスラインの上流側に設けられ、位置が固定された第1のガイドローラと、前記ダンサーローラよりも前記パスラインの下流側に設けられ、位置が固定された第2のガイドローラとを備え、
前記第1のガイドローラおよび前記第2のガイドローラは、前記ダンサーローラよりも上方に配置されてもよい。
このような構成により、間欠リボンのパスラインの一部がU字形状になり、当該間欠リボンに十分な負荷をかけることができ、複数のローラを同軸に連接して構成されたダンサーローラを用いることなく、間欠リボンの張力を制御することができる。また、間欠リボンの位置を幅方向にずらしながら走行させる必要は無いため、当該間欠リボンの破損を防ぐことができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの製造装置は、
さらに、前記間欠リボンが走行する速度を調整する速度調整機構を備え、前記速度調整機構は、前記速度の加速度を1.7m/s以下に調整してもよい。
このように、加速度を1.7m/s以下に抑えることにより、間欠リボンの走行がスムースになり、巻取機において間欠リボンを安定して巻き取ることができる。このため、間欠リボンに余計な力がより加わりにくくなり、当該間欠リボンの破損を防ぐことができる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の製造装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[間欠リボンの構成]
図1は、本開示の実施の形態に係る間欠リボン1の一例を示す図である。図1を参照して、製造装置100により製造される間欠リボン1は、並列に配置される複数の光ファイバ心線10を備え、互いに隣接する複数の光ファイバ心線10が間欠的に連結されている。以下、光ファイバ心線10の延在方向をY方向とし、複数の光ファイバ心線10の並ぶ方向をX方向とする。
具体的には、図1に示す一例では、間欠リボン1は、12本の光ファイバ心線10として、並列に配置される光ファイバ心線10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K,10Lを備える。間欠リボン1では、2本の光ファイバ心線10ごとに、間欠的に連結されている。
すなわち、光ファイバ心線10Aおよび光ファイバ心線10B、光ファイバ心線10Cおよび光ファイバ心線10D、光ファイバ心線10Eおよび光ファイバ心線10F、光ファイバ心線10Gおよび光ファイバ心線10H、光ファイバ心線10Iおよび光ファイバ心線10J、ならびに、光ファイバ心線10Kおよび光ファイバ心線10Lは、Y方向の全体にわたって連結されている。
また、光ファイバ心線10Bと光ファイバ心線10Cとの間、光ファイバ心線10Dと光ファイバ心線10Eとの間、光ファイバ心線10Fと光ファイバ心線10Gとの間、光ファイバ心線10Hと光ファイバ心線10Iとの間、および、光ファイバ心線10Jと光ファイバ心線10Kとの間には、連結部11とスリット部12とが交互に設けられる。
連結部11は、例えば、並列されて隣り合う光ファイバ心線10を間欠的に連結するように塗布される樹脂であり、隣り合う光ファイバ心線10の外周の間に形成される凹部へ塗布されて硬化されている。スリット部12は、隣り合う光ファイバ心線10の間であって、連結部11が塗布されていない部分である。
なお、間欠リボン1は、1本の光ファイバ心線10ごと、または3本以上の光ファイバ心線10ごとにスリット部12が設けられてもよい。また、間欠リボン1は、X方向から見てスリット部12と連結部11とが交互に設けられるものに限定されず、X方向から見て同じ位置に複数のスリット部12が連続して設けられる構成であってもよい。また、間欠リボン1は、12本の光ファイバ心線10を備える構成に限らず、4本または24本などの他の本数の光ファイバ心線10を備えてもよい。
[製造装置の比較例の説明]
図2は、間欠リボン1の製造装置の比較例を示す図である。図2に示すように、比較例に係る製造装置500は、供給装置201と、加工装置101と、巻取機102と、間欠リボン1の走行速度を調整する速度調整機構104と、間欠リボン1を案内する溝を有する複数のガイドローラ50とを備える。
加工装置101は、光ファイバ心線10の供給装置201から送り出された複数の光ファイバ心線10を取得し、取得した複数の光ファイバ心線10が間欠的に連結するように加工を行う。例えば、加工装置101は、連結樹脂を被覆することにより、並列方向および長手方向の全体にわたって連結された複数の光ファイバ心線10(すなわち間欠連結型ではない光ファイバリボン)を取得し、取得した複数の光ファイバ心線10間に切断刃を挿入する切断方式を用いた加工を行うことにより、複数の光ファイバ心線10間にスリット部12を形成する。そして、加工装置101は、加工後の複数の光ファイバ心線10、すなわち間欠リボン1を出口から外部へ送り出す。
なお、加工装置101は、切断方式の代わりに、塗布方式を用いてもよい。例えば、加工装置101は、複数の光ファイバ心線10間に紫外線硬化樹脂または熱によって硬化する接着剤などを塗布する塗布方式を用いて塗布し、硬化させることによって連結部11を形成し、複数の光ファイバ心線10を間欠的に連結させてもよい。
巻取機102は、間欠リボン1を巻き取るためのボビン21を備え、ボビン21に間欠リボン1を巻き付けることにより間欠リボン1の巻き取りを行う。ボビン21に巻き付けられた間欠リボン1は、その後に撚り合わせ処理、および外被を形成する処理などが行われ、ケーブル化される。
複数のガイドローラ50は、加工装置101から巻取機102までのパスラインに設けられる。複数のガイドローラ50には、例えば、ダブルホイール型キャプスタン52を構成する複数のキャプスタン用ガイドローラ61と、上下に動くスイング式のダンサーローラ53である複数のダンサー用ガイドローラ62と、単独で設けられるガイドローラ(以下、「単独ガイドローラ」とも称する)63と、同軸に連接される複数のガイドローラ(以下、「連接ガイドローラ」とも称する)65とが含まれる。なお、二つのダブルホイール型キャプスタン52の間に設けられているダンサーローラ53は、スクリーニング張力を付加する目的で設けられたものであり、巻取機102の前に取り付けられているダンサーローラ53は、巻取り張力の制御、および巻取機102の速度制御のために設けられたものである。また、「単独で設けられる」とは、同軸を中心に回転する他のガイドローラが設けられていないことを意味する。
図3は、図2に示すダブルホイール型キャプスタン52の詳細を示す図である。ダブルホイール型キャプスタン52は、複数のキャプスタン用ガイドローラ61を含む。例えば、ダブルホイール型キャプスタン52は、キャプスタン用ガイドローラ61として、同軸に連接されているキャプスタン用ガイドローラ61a,61bと、キャプスタン用ガイドローラ61a,61bとは異なる回転軸を中心に回転するキャプスタン用ガイドローラ61cを含む。
キャプスタン用ガイドローラ61a,61bの回転軸を「回転軸P1」とし、キャプスタン用ガイドローラ61cの回転軸を「回転軸P2」とする。回転軸P1は、例えば回転軸P2よりも上方に設けられている。キャプスタン用ガイドローラ61a,61bは、図示しないモータ等に電気的に接続されており、回転が制御されている。
ダブルホイール型キャプスタン52におけるパスラインは、間欠リボン1が、キャプスタン用ガイドローラ61a、キャプスタン用ガイドローラ61c、キャプスタン用ガイドローラ61bの順で案内されるものである。このように、製造装置500では、間欠リボン1が複数のキャプスタン用ガイドローラ61間を往復するように構成されていることにより、間欠リボン1の走行速度や張力を調整することができる。
なお、ダブルホイール型キャプスタン52は、間欠リボン1が複数のキャプスタン用ガイドローラ61間を2往復以上走行することもある。すなわち、回転軸P1に連接されるキャプスタン用ガイドローラ61は3つ以上の場合もある。例えば、回転軸P1に連接されるキャプスタン用ガイドローラ61が3つである場合、回転軸P2には2つのキャプスタン用ガイドローラ61が連接される。
図4は、図2に示すダンサーローラ53を含む構成の詳細を示す図である。ダンサーローラ53には、おもり64が取り付けられている。また、ダンサーローラ53は、例えば、ダンサー用ガイドローラ62として2つのダンサー用ガイドローラ62a,62bを含む。ダンサー用ガイドローラ62a,62bは、同軸に連結されている。ダンサー用ガイドローラ62a,62bの回転軸を「回転軸P3」とする。
さらに、ダンサーローラ53よりも上方に、連接ガイドローラ65として、同軸に連結されている3つの連接ガイドローラ65a,65b,65cが設けられている。連接ガイドローラ65の回転軸を「回転軸P4」とする。
ダンサーローラ53および連接ガイドローラ65におけるパスラインは、間欠リボン1が、連接ガイドローラ65a、ダンサー用ガイドローラ62a、連接ガイドローラ65b、ダンサー用ガイドローラ62b、連接ガイドローラ65cの順で案内されるものである。
製造装置500では、ダンサーローラ53におもり64が取り付けられていることにより、間欠リボン1がダンサーローラ53から力を負荷される。また、ダンサーローラ53が上下に変位することに応じて回転速度などを調整し、ダンサーローラ53と連接ガイドローラ65との距離が一定になるように調整される。これにより、間欠リボン1の走行速度や張力を調整することができる。
なお、ダンサーローラ53は、間欠リボン1がダンサーローラ53と連接ガイドローラ65との間を3往復以上走行するように構成されてもよい。すなわち、ダンサーローラ53は、回転軸P3に連接される3つ以上のダンサー用ガイドローラ62を含む構成であってもよい。例えば、回転軸P3に連接されるダンサー用ガイドローラ62が3つである場合、回転軸P4には4つの連接ガイドローラ65が連接される。このように、間欠リボン1の往復回数を変えることで、蓄線量を変えることができ、制御の応答性を変えることができる。
(比較例に係る製造装置の課題の説明)
図5は、図2に示す製造装置500の課題を説明するための図である。図5は、図3に示すダブルホイール型キャプスタン52を、矢印A1に示すように、下方側から見た状態を示している。図5に示すように、下方側から見た状態において、回転軸P2の延びる方向は、回転軸P1の延びる方向に対して傾いている。すなわち、間欠リボン1のパスラインが、キャプスタン用ガイドローラ61aの溝からキャプスタン用ガイドローラ61cの溝を経由してキャプスタン用ガイドローラ61bの溝に繋がるように、回転軸P1に対して回転軸P2が傾いている。
このため、キャプスタン用ガイドローラ61aとキャプスタン用ガイドローラ61cとの間、およびキャプスタン用ガイドローラ61bとキャプスタン用ガイドローラ61cとの間において、間欠リボン1にねじれが生じ、複数の光ファイバ心線10の間で走行速度に差が生じることになる。
そして、その結果、間欠リボン1は、光ファイバ心線10同士の連結部11に力を受けることになる。連結部11に加わる力の大きさが間欠リボン1の連結部11の接着力よりも大きい場合には、当該連結部11が破断するなど、間欠リボン1が破損するおそれがある。このような間欠リボン1のねじれは、間欠リボン1がキャプスタン用ガイドローラ61間を往復するためのターンの回数が多いほど生じやすくなる。
また、間欠リボン1が、図4に示すダンサーローラ53を走行する際においても同様に、下方側から見た状態において、回転軸P3延びる方向は、回転軸P4の延びる方向に対して傾いている。
これにより、ダンサーローラ53と連接ガイドローラ65との間において間欠リボン1にねじれが生じ、複数の光ファイバ心線10の間で走行速度に差が生じることになる。そして、その結果、間欠リボン1は、光ファイバ心線10同士の連結部11に力を受けることになり、当該連結部11が破断するなど、間欠リボン1が破損するおそれがある。
以上のような課題に対して、本開示の実施形態に係る製造装置100は、後述のような構成により、間欠リボン1の製造において当該間欠リボン1の破損を防ぐことができる。
[本開示の実施形態に係る製造装置の構成]
図6は、本開示の実施形態に係る製造装置100を示す図である。図6に示すように、製造装置100は、供給装置201と、加工装置101と、巻取機103と、間欠リボン1の走行速度を調整する速度調整機構104と、間欠リボン1を案内する溝を有する複数のガイドローラ20とを備える。加工装置101は、図2に示す加工装置101と同様である。また、巻取機103は、後述する内容を除いて、図2に示す巻取機102と同様である。
複数のガイドローラ20は、加工装置101から巻取機103までのパスラインに設けられる。また、これら複数のガイドローラ20は、加工装置101の出口101Aにおける複数の光ファイバ心線10の並列するX方向(図1参照)において、互いに同じ位置に配置されている。ここでの「同じ位置」には、通常の誤差の範囲が含まれる。
図6に示すように、加工装置101の出口101AにおけるX方向(図1参照)を「Sx方向」とし、加工装置101の出口101AにおけるY方向(図1参照)を「Sy方向」とし、Sx方向およびSy方向に直交する方向を「Sz方向」とする。この場合、各ガイドローラ20は、Sx方向に延びるSx軸、およびSy方向に延びるSy軸により表される座標系において、Sx軸の値が概略等しくなるように配置されている。
すなわち、各ガイドローラ20は、間欠リボン1を案内する溝が、Sy軸およびSz軸により規定される同一Sy-Sz平面上に概略位置するように配置されている。そして、各ガイドローラ20は、Sx方向に沿って延びる回転軸を中心として回転する。
複数のガイドローラ20には、例えば、キャプスタン71、上下方向に動くダンサーローラ72、および位置が固定された単独ガイドローラ73が含まれる。
図7は、図6に示すキャプスタン71の詳細を示す図である。キャプスタン71は、図示しないモータ等により回転が制御されている。また、キャプスタン71は、図3に示すような同軸に連接される複数のガイドローラを含まず、単一のガイドローラにより構成されている。
さらに、キャプスタン71は、例えばベルトラップ式であり、間欠リボン1をキャプスタン71の溝に向けて押圧するベルト74が取り付けられている。ベルト74は、例えば、キャプスタン71の外周に沿って湾曲して走行するように3つのローラにより駆動される。
このように、キャプスタン71がベルトラップ式であることにより、間欠リボン1をキャプスタン71に対して押し付けた状態で間欠リボン1を走行させることができる。このため、同軸に連接された複数のガイドローラを用いることなく、間欠リボン1の張力を制御することができる。また、間欠リボン1の位置を幅方向にずらしながら走行させる必要は無いため、当該間欠リボン1の破損を防ぐことができる。また、間欠リボン1のパスラインを任意の角度に曲げることができるため、省スペース化を実現することができる。
図8は、図6に示すダンサーローラ72の詳細を示す図である。ダンサーローラ72は上下方向に動くローラであり、ダンサーローラ72には、おもり75が取り付けられている。また、ダンサーローラ72は、図4に示すような同軸に連接される複数のガイドローラを含まず、単一のガイドローラにより構成されている。
さらに、ダンサーローラ72よりもパスラインの上流側には、単独ガイドローラ73の1つである第1の単独ガイドローラ73aが設けられ、ダンサーローラ72よりもパスラインの下流側には、単独ガイドローラ73の他の1つである第2の単独ガイドローラ73bが設けられている。何れの単独ガイドローラ73も、上下に動くことは無く、位置が固定されている。第1の単独ガイドローラ73aおよび第2の単独ガイドローラ73bは、ダンサーローラ72より上方に配置される。
このような構成により、ダンサーローラ72を経由するパスラインにおいて、間欠リボン1が、ダンサーローラ72が下端に位置するU字形状またはV字形状となり、間欠リボン1に十分な負荷をかけることができる。このため、複数のガイドローラを同軸に連接して構成されたダンサーローラを用いることなく、間欠リボン1の張力を制御することができる。また、間欠リボン1の位置を幅方向にずらしながら走行させる必要は無いため、当該間欠リボン1の破損を防ぐことができる。
なお、ダンサーローラ72は、おもり75が直接取り付けられるものに限定されない。例えば、天秤のように、支点を中心に回転可能に設けられた棒の第一端におもり75が取り付けられ、当該棒の第二端にダンサーローラ72が取り付けられる構成であってもよい。また、ダンサーローラ72は、他の制御機構により鉛直方向における位置が制御される構成であってもよい。
再び図6を参照して、巻取機103は、例えば、ボビン21に対して間欠リボン1をトラバース巻きするように構成されている。これにより、間欠リボン1を安定して巻き付けることができるため、安定した品質の間欠リボン1を提供することができる。
速度調整機構104は、巻取機103に電気的に接続されており、巻取機103のボビン21の回転速度を制御することにより、間欠リボン1の走行速度を調整する。より詳細には、速度調整機構104は、間欠リボン1の加減速度が一般的な加減速度よりも緩くなるように調整する。具体的には、間欠リボン1の走行速度の加速度が1.7m/s以下となるように調整する。
製造装置100は、上記のように、同軸に連接された複数のガイドローラが設けられていない。このため、加工装置101から巻取機102までのパスラインにおいて、間欠リボン1は、複数のガイドローラ間を往復するためのターンを行わないため、間欠リボン1は幅方向に位置をずらしながら走行することがなく、間欠リボン1にねじれが生じることを避けることができる。
また、一般的には、間欠リボン1のターン数が少ない場合、間欠リボン1の走行速度や張力の制御性が低くなる傾向がある。これに対して、製造装置100では、ベルトラップ式のキャプスタン71を備えたり、パスラインの一部がU字形状またはV字形状となるように、ダンサーローラ72を含む複数のガイドローラ20が配置されたりしている。このため、間欠リボン1に安定して張力をかけ、かつ巻取機102において間欠リボン1を安定して巻き取ることができる。
さらに、製造装置100では、上記のように、速度調整機構104が間欠リボン1の走行速度の加速度が1.7m/s以下となるように調整するため、間欠リボン1の走行がスムースになり、巻取機102において間欠リボン1をより安定して巻き取ることができる。
なお、製造装置100は、1つまたは3つ以上のキャプスタン71を備えてもよいし、キャプスタン71を備えなくてもよい。製造装置100は、1つまたは3つ以上のダンサーローラ72を備えてもよいし、ダンサーローラ72を備えなくてもよい。
また、速度調整機構104は、間欠リボン1の走行速度の加速度が1.7m/s以下となるように調整する構成に限定されず、当該加速度が1.7m/sより大きくなるように調整する構成であってもよい。
以上、特定の実施形態に基づいて本開示を説明したが、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 間欠リボン
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K,10L 光ファイバ心線
11 連結部
12 スリット部
20 ガイドローラ
21 ボビン
50 ガイドローラ
52 ダブルホイール型キャプスタン
53 ダンサーローラ
61,61a,61b,61c キャプスタン用ガイドローラ
62,62a,62b ダンサー用ガイドローラ
63 単独ガイドローラ
64 おもり
65,65a,65b,65c 連接ガイドローラ
71 キャプスタン
72 ダンサーローラ
73 単独ガイドローラ
73a 第1の単独ガイドローラ
73b 第2の単独ガイドローラ
74 ベルト
75 おもり
100 製造装置
101 加工装置
101A 出口
102,103 巻取機
104 速度調整機構
201 供給装置
500 製造装置
A1 矢印
P1,P2,P3,P4 回転軸

Claims (4)

  1. 互いに隣接する複数の光ファイバ心線が間欠的に連結されている間欠リボンの製造装置であって、
    複数の前記光ファイバ心線を間欠的に連結加工する加工装置から、前記間欠リボンを巻き取る巻取機までのパスラインに、複数のガイドローラを備え、
    前記パスラインにおける前記複数のガイドローラは、前記加工装置の出口における複数の前記光ファイバ心線の並列する方向において、同じ位置に配置されている、製造装置。
  2. 前記製造装置は、前記複数のガイドローラの一部として、キャプスタンを備え、
    前記キャプスタンは、ベルトラップ式である、請求項1に記載の製造装置。
  3. 前記製造装置は、前記複数のガイドローラの一部として、上下方向に動くダンサーローラと、前記ダンサーローラよりも前記パスラインの上流側に設けられ、位置が固定された第1のガイドローラと、前記ダンサーローラよりも前記パスラインの下流側に設けられ、位置が固定された第2のガイドローラとを備え、
    前記第1のガイドローラおよび前記第2のガイドローラは、前記ダンサーローラよりも上方に配置される、請求項1または請求項2に記載の製造装置。
  4. 前記製造装置は、さらに、
    前記間欠リボンが走行する速度を調整する速度調整機構を備え、
    前記速度調整機構は、前記速度の加速度を1.7m/s以下に調整する、請求項1または請求項2に記載の製造装置。

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