JP2024033619A - タグシート - Google Patents

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Abstract

【課題】接着層が表出しない個片のRFIDタグを連続状として印字や検査等の処理を行い、その後、ロール状に巻き取るとともに、使用時に容易に個片状とする。【解決手段】インレットシート20aと、インレットシート20aの一方の面に接着層31によってインレットシート20aと接着された表面シート10aと、インレットシート20aの他方の面に両面テープ32によってインレットシート20aと接着された裏面シート50とを有し、インレットシート20a、表面シート10a、接着層31及び両面テープ32は、インレット20の外形に表裏貫通した切り込み3が形成され、インレット20に対向する領域においては両面テープ32の裏面シート50との接着力がインレットシート20aとの接着力よりも大きく、インレット20に対向しない領域においては両面テープ32のインレットシート20aとの接着力が裏面シート50との接着力よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、インレットを有するRFIDタグを作製するための長尺状のタグシートに関する。
近年、非接触状態にて情報の書き込みや読み取りが可能なRFIDタグが様々な用途に利用されている。例えば、商品等の物品にRFIDタグを添付し、このRFIDタグに対して情報を書き込んだり読み取ったりすることで、物品を管理する仕組みが考えられている。このようにRFIDタグを用いて物品を管理する場合、複数のRFIDタグに対して一括で情報を書き込んだり読み取ったりすることができることで、物品の管理等にかかる業務の効率化を図ることができる。
このようなRFIDタグは、複数のRFIDタグが並んだ連続状としておくことで、連続状で印字を行ったり、ロール状に巻き取っておき、ロール状から引き出して検査を行い、その後、再度ロール状に巻き取るといった、いわゆるロールtoロールでの処理を行ったりすることができる。連続状での処理やロールtoロールでの処理は、RFIDタグを1つずつ個片で処理を行う場合と比べて、処理の効率化を図ることができるとともに、ハンドリングが容易なものとなる。
ここで、アンテナ及びICチップを有するインレットを長尺状の剥離紙に剥離可能に接着しておき、その後、個片のラベルとして剥離紙から剥離して使用する技術が、特許文献1,2に開示されている。また、特許文献1に開示された技術では、インレットを含む連続状のインレットロールが連続状の剥離紙に接着された状態で、インレットロールにインレットの外形に合わせて切込みを入れ、その後、インレットロールのうちRFIDタグとして不要となるインレットの周囲の部分を剥離紙から剥離する、いわゆるカス上げ処理が行われ、連続状の剥離紙にインレットのみが剥離可能に接着された状態となって再度ロール状に巻き取られている。また、特許文献1には、アンテナ及びICチップを有するインレットを長尺状の台紙に接着しておき、その後、個片のタグとしてカッターによって切断して使用する技術が開示されている。
特開2002-187223号公報 特開2022-9209号公報
特許文献1,2に開示されているように、アンテナ及びICチップを有するインレットを長尺状の剥離紙に剥離可能に接着してことで複数のRFIDタグが並んだ連続状とするものにおいては、個片のRFIDタグとして使用するために剥離紙から剥離すると、剥離紙に剥離可能に接着していた接着層がRFIDタグの裏面にて表出するため、個片のラベルとしては使用できるものの、その表面に接着層を有さないタグとしては使用することができない。ここで、インレットを剥離可能に接着していた連続状の剥離紙の代わりに接着層を有する台紙を用いるとともに、インレットの裏面に剥離層を積層することも考えられるが、その場合、上述したようにカス上げ処理を行うと、インレットの周囲において接着層が表出することになり、その後、ロール状に巻き取ることができなくなってしまう。
また、特許文献1に開示されているように、アンテナ及びICチップを有するインレットを長尺状の台紙に接着しておき、その後、個片のタグとしてカッターによって切断して使用するものにおいては、個片のタグとして使用する場合にカッターによって切断しなければならず、そのための手間がかかるとともに、場合によっては専用の道具が必要となってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、接着層が表出しない個片のRFIDタグを連続状として印字や検査等の処理を行い、その後、RFIDタグとして不要となる部分を回収した状態でロール状に巻き取ることができるとともに、使用時に容易に個片状とすることができるタグシートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
基材上にアンテナ及びICチップの組が配置されてなるインレットを有するRFIDタグを作製するためのタグシートであって、
長尺状の前記基材上に前記アンテナ及びICチップの組が複数配置されたインレットシートと、
前記インレットシートの一方の面に第1の接着手段によって前記インレットシートと接着された長尺状の表面シートと、
前記インレットシートの他方の面に第2の接着手段によって前記インレットシートと接着された長尺状の裏面シートとを有し、
前記インレットシート、表面シート、並びに第1及び第2の接着手段は、前記インレットの外形に合わせて表裏貫通した切り込みが形成され、
さらに、
前記インレットに対向する領域においては少なくとも一部の領域において前記第2の接着手段と前記裏面シートとの接着力を前記第2の接着手段と前記インレットシートとの接着力よりも大きくし、前記インレットに対向しない領域においては前記第2の接着手段と前記インレットシートとの接着力を前記第2の接着手段と前記裏面シートとの接着力よりも大きくする接着力調整手段を有するタグシートである。
上記のように構成された本発明においては、基材上にアンテナ及びICチップの組が配置されてなるインレットを有するRFIDタグを作製するためのタグシートであって、長尺状の基材上にアンテナ及びICチップの組が複数配置されたインレットシートが、一方の面に第1の接着手段によって長尺状の表面シートが接着され、他方の面に第2の接着手段によって長尺状の裏面シートが接着された状態で、連続状となって印字や検査等の処理が行われる。インレットシート、表面シート、並びに第1及び第2の接着手段には、インレットの外形に合わせて表裏貫通した切り込みが形成されており、インレットに対向しない領域においては、接着力調整手段によって第2の接着手段とインレットシートとの接着力が第2の接着手段と裏面シートとの接着力よりも大きくなっているため、RFIDタグとして不要となる部分を回収する、いわゆるカス上げ処理を行った場合に、インレットシートと裏面シートとを接着していた第2の接着手段が裏面シートから剥離されてカスとして回収されることとなり、それにより、カス上げ処理がされたタグシートをその後ロール状に巻き取ることができる。また、その後、個片のRFIDタグを分離する際、インレットに対向する領域においては、少なくとも一部の領域において接着力調整手段によって第2の接着手段と裏面シートとの接着力が第2の接着手段とインレットシートとの接着力よりも大きくなっているため、第2の接着手段が裏面シートに接着されたままとなってインレットから剥離し、それにより、その表面に接着層を有さないRFIDタグとして使用することができる。
また、第2の接着手段が、テープ基材と、テープ基材のインレットシートに対向する面に積層され、第2の接着手段をインレットシートと剥離可能に接着する第1の接着層と、テープ基材の裏面シートに対向する面に積層され、第1の接着層の接着力よりも接着力が強い第2の接着層とを有し、接着力調整手段が、インレットに対向する領域においては、第1の接着層と第2の接着層とによって構成され、インレットに対向しない領域においては、第1及び第2の接着層と、裏面シートの少なくともテープ基材に対向する領域に積層された剥離層とから構成されていることが考えられるが、その場合、第2の接着手段として、テープ基材の一方の面に第1の接着層が積層され、テープ基材の他方の面に第2の接着層が積層されたものを用いることで、印字や検査にて不良となったRFIDタグを剥離して他のRFIDタグに貼り替えることができる。
また、前記タグシートにおいては、いわゆるカス上げ処理がされた場合、インレットシート、表面シート、第1及び第2の接着手段のうち、切り込みの内側の領域が前記裏面シートに接着され、切り込みの外側の領域が裏面シートから剥離された状態となる。
本発明によれば、インレットシートの一方の面に第1の接着手段によって表面シートが接着され、インレットシートの他方の面に第2の接着手段によって裏面シートが接着され、これらインレットシート、表面シート、並びに第1及び第2の接着手段のそれぞれに、インレットの外形に合わせて表裏貫通した切り込みが形成されており、インレットに対向しない領域においては、接着力調整手段によって第2の接着手段とインレットシートとの接着力が第2の接着手段と裏面シートとの接着力よりも大きくなっているため、連続状となって印字や検査等の処理が行われた後、RFIDタグとして不要となる部分を回収する、いわゆるカス上げ処理を行った場合に、インレットシートと裏面シートとを接着していた第2の接着手段は裏面シートから剥離されてカスとして回収されることとなり、それにより、カス上げ処理がされたタグシートをその後ロール状に巻き取ることができる。また、その後、個片のRFIDタグを分離する際、インレットに対向する領域においては、少なくとも一部の領域において接着力調整手段によって第2の接着手段と裏面シートとの接着力が第2の接着手段とインレットシートとの接着力よりも大きくなっているため、第2の接着手段が裏面シートに接着されたままとなってインレットから剥離し、それにより、個片のRFIDタグを分離するだけで、容易にその表面に接着層を有さない個片のRFIDタグとして使用することができる。
また、第2の接着手段が、テープ基材と、テープ基材のインレットシートに対向する面に積層され、第2の接着手段をインレットシートと剥離可能に接着する第1の接着層と、テープ基材の裏面シートに対向する面に積層され、第1の接着層の接着力よりも接着力が強い第2の接着層とを有し、接着力調整手段が、インレットに対向する領域においては、第1の接着層と第2の接着層とによって構成され、インレットに対向しない領域においては、第1及び第2の接着層と、裏面シートの少なくともテープ基材に対向する領域に積層された剥離層とから構成されているものにおいては、第2の接着手段として、テープ基材の一方の面に第1の接着層が積層され、テープ基材の他方の面に第2の接着層が積層されたものを用いることで、印字や検査にて不良となったRFIDタグを剥離して他のRFIDタグに貼り替えることができる。
本発明のタグシートを用いて作製されるRFIDタグの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレットの表面の構成を示す図である。 本発明のタグシートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレットシートの構成を示す図、(d)は両面テープの構成を示す断面図である。 図2に示したタグシートの積層構成を示す図である。 図2及び図3に示したタグシートにおける切り込みと両面テープと剥離層との位置関係を示す図である。 図2及び図3に示したタグシートの製造方法を説明するための図である。 図2及び図3に示したタグシートにおけるカス上げ処理を示す図である。 図2及び図3に示したタグシートを用いて図1に示したRFIDタグを作製する場合の作製方法を説明するための図である。 本発明のタグシートを用いて作製されるRFIDタグの他の例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレットの表面の構成を示す図である。 本発明のタグシートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレットシートの構成を示す図である。 図9に示したタグシートの積層構成を示す図である。 図9及び図10に示したタグシートにおける切り込みと剥離層との位置関係を示す図である。 図9及び図10に示したタグシートの製造方法を説明するための図である。 図9及び図10に示したタグシートにおけるカス上げ処理を示す図である。 図9及び図10に示したタグシートを用いて図8に示したRFIDタグを作製する場合の作製方法を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
〈RFIDタグの構成〉
まず、本願発明のタグシート用いて作製されるRFIDタグの構成について説明する。
図1は、本発明のタグシートを用いて作製されるRFIDタグの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレット20の表面の構成を示す図である。なお、図1に示すインレット20の構成はあくまでも一例であり、外部に設けられたRFIDリーダーにて情報の書き込みや読み取りが可能なものであれば、その他の構成でもよい。
本発明のタグシートを用いて作製されるRFIDタグとしては、例えば図1に示すように、矩形状のインレット20の一方の面に接着層31が積層されてこの接着層31によって表面基材10がインレット20に接着されてなるRFIDタグ1が挙げられる。
インレット20は、ベース基材23と、2つのアンテナ22と、ICチップ21とを有している。
ベース基材23は、例えばPET(polyethyleneterephthalate:ポリエチレンテレフタレート)や、ポリイミド、紙、あるいは合成紙等のフィルム基材から構成されている。
2つのアンテナ22は、ベース基材23の一方の面上に、アルミニウム箔や銅箔が積層されたり、印刷によって導電ペーストが塗工されたりすることで形成されている。2つのアンテナ22は、ベース基材23の一方の面に、2つの二等辺三角形の導体が空隙を介して並ぶようにして形成されている。なお、アンテナ22の形状としてはこれに限らず、2つの帯状の導体が空隙を介して直線上に並んだものや、1つの導体から構成されたもの等、様々なものが考えられる。
ICチップ21は、2つのアンテナ端子(不図示)が設けられており、アンテナ端子が設けられた面が搭載面となって、ベース基材23のアンテナ22が形成された面に搭載され、異方性導電ペースト(不図示)によって固定されている。ICチップ21の2つのアンテナ端子は2つのアンテナ22にそれぞれ接続されており、異方性導電ペーストによって、アンテナ端子とアンテナ22とが導通している。ICチップ21は、アンテナ22を介した非接触通信によって得た電力によって動作し、ICチップ21内に予めエンコードされた情報を、アンテナ22を介して非接触送信する。
このようにして、インレット20は、ベース基材23の一方の面にアンテナ22及びICチップ21が配置されて構成されている。なお、RFIDタグ1としては、UHF帯の周波数の通信方式で非接触通信を行うものや、HF帯の周波数の通信方式で非接触通信を行うもの等が挙げられ、ICチップ21は、その通信方式に応じたものが用いられ、アンテナ22は、その通信方式に応じた形状を有する。
接着層31は、本願発明にて第1の接着手段となるものである。接着層31は、インレット20のアンテナ22及びICチップ21を有する面に積層されている。接着層31は例えば、ホットメルトや、アクリル系エマルジョン、合成ゴム系の接着剤が、ベース基材23上に塗工されることでインレット20上に積層されている。
表面基材10は、インレット20のアンテナ22及びICチップ21を有する面に接着層31によって接着されている。表面基材10としては例えば、プラスチックフィルムや紙、合成紙等が挙げられる。
〈タグシートの構成〉
次に、本願発明のタグシートの構成について説明する。
図2は、本発明のタグシートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレットシート20aの構成を示す図、(d)は両面テープ32の構成を示す断面図である。なお、以下においては、図1に示したインレット20の詳細な構成の図示及び説明は省略する。図3は、図2に示したタグシート1aの積層構成を示す図である。図4は、図2及び図3に示したタグシート1aにおける切り込み3と両面テープ32と剥離層40との位置関係を示す図である。
本形態は図2に示すように、図1に示したRFIDタグ1が切り込み3によって分離可能に区画形成され、図1に示したRFIDタグ1を作製するための長尺状のタグシート1aである。
本形態におけるタグシート1aは、図2及び図3に示すように、インレットシート20aの一方の面に図1に示した接着層31を介して表面シート10aが積層され、インレットシート20aの他方の面に両面テープ32を介して裏面シート50が積層されて構成されている。
インレットシート20aは、図2(c)に示すように、図1に示したインレット20が一列に複数並び、切り込み3によって分離可能に構成された長尺状のものである。これにより、インレットシート20aは、図1に示したベース基材23が長尺状となってアンテナ22及びICチップ21の組が複数配置されたものとなる。
表面シート10aは、図1に示した表面基材10が連続した長尺状のものであって、インレットシート20aの全面に積層された接着層31によってインレットシート20aに接着されている。表面シート10aは、インレットシート20aの短尺方向についてその幅がインレットシート20aと同一となっている。
両面テープ32は、本願発明にて第2の接着手段となるものである。両面テープ32は、帯状形状を有し、図2(d)に示すように、テープ基材32aの一方の面に弱接着層32bが積層されるとともにテープ基材32aの他方の面に強接着層32cが積層されて構成されている。両面テープ32は、図4に示すように、帯状形状の幅が表面シート10aやインレットシート20aの短尺方向の幅よりも狭くなっており、さらに、インレットシート20aからインレット20を分離するための切り込み3の幅よりも狭くなっており、切り込み3で囲まれた領域に対向している。
テープ基材32aは、紙や布、不織布、樹脂等から構成されている。
弱接着層32bは、本願発明にて第1の接着層となるものである。弱接着層32bは、テープ基材32aのインレットシート20aに対向する面に、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等からなり、インレットシート20aが両面テープ32に接着された後に剥離可能とする程度の接着力を有する粘着剤が塗工されることで積層されている。
強接着層32cは、本願発明にて第2の接着層となるものである。強接着層32cは、テープ基材32aの裏面シート50に対向する面に、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等からなり、弱接着層32bを構成する粘着剤よりも接着力が強く、裏面シート50が両面テープ32に接着された後に剥離が困難となる程度の接着力を有する粘着剤が塗工されることで積層されている。なお、剥離が困難とは、裏面シート50から両面テープ32を人間の手によって剥離した場合に、裏面シート50や両面テープ32が厚み方向に分割される程度に強接着されていることである。
裏面シート50は、インレットシート20aとの接着面に剥離層40が積層されている。裏面シート50は、インレットシート20aと同様に長尺状のものであり、インレットシート20aの短尺方向についてその幅がインレットシート20aと同一となっている。剥離層40は、インレットシート20aとの接着面に剥離剤が塗工されることで積層されており、剥離層40を構成する剥離剤としては例えば、シリコーンやテフロン(登録商標)等が挙げられる。剥離層40は、裏面シート50のインレットシート20aとの接着面上に、裏面シート50の長尺方向に一定の幅を有して等間隔に配置されている。その際、図4に示すように、剥離層40は、切り込み3の外側の領域に対向するように積層されている。これにより、両面テープ32は、切り込み3で囲まれた領域においては裏面シート50に直接積層された状態となっているものの、切り込み3の外側の領域においては剥離層40を介して裏面シート50に積層された状態となっている。なお、裏面シート50上への剥離層40の積層と切り込み3の形成との位置ずれを考慮して、図4に示すように、剥離層40を切り込み3で囲まれた領域にその一部が対向するように積層することも考えられる。裏面シート50としては例えば、プラスチックフィルムや紙、合成紙等が挙げられる。
切り込み3は、上述したように、RFIDタグ1を分離可能とするためのものであって、インレット20の外形に合わせて、表面シート10a、接着層31、インレットシート20a及び両面テープ32の表裏を貫通して形成されている。
このような構成とすることで、インレットシート20aと表面シート10aとは接着層31によってその全面にて接着されている。また、インレットシート20aと裏面シート50とは、切り込み3で囲まれた領域においては両面テープ32によって接着され、切り込み3の外側の領域においては、両面テープ32及び剥離層40を介して接着されている。そして、本形態では、切り込み3に囲まれた領域、すなわちインレット20に対向する領域においては、両面テープ32の弱接着層32bと強接着層32cとから本願発明の接着力調整手段が構成され、切り込み3の外側の領域、すなわちインレット20に対向しない領域においては、これら両面テープ32の弱接着層32b及び強接着層32cと、剥離層40とから本願発明の接着力調整手段が構成される。それにより、インレット20に対向する領域においては一部の領域において両面テープ32と裏面シート50との接着力が両面テープ32とインレットシート20aとの接着力よりも大きくなり、インレット20に対向しない領域においては両面テープ32とインレットシート20aとの接着力が両面テープ32と裏面シート50との接着力よりも大きくなる。
上記のように構成されたタグシート1aは図2(a)に示すように、タグシート1aの長尺方向に巻き芯2を中心としてロール状に巻き取られている。
〈タグシートの製造方法〉
次に、図2及び図3に示したタグシート1aの製造方法について説明する。
図5は、図2及び図3に示したタグシート1aの製造方法を説明するための図である。
図2及び図3に示したタグシート1aを製造するにはまず、図5(a)に示すように、図1に示したインレット20が一列に複数並んだ長尺状のインレットシート20aの一方の面の全面に、上述したような接着剤を塗工することで接着層31を積層する。これは例えば、長尺状のインレットシート20aをロール状に巻き取っておき、ロール状から引き出してその一方の面に接着剤を塗工していくことが考えられる。なお、インレットシート20aの接着層31を積層する面は、インレット20のアンテナ22及びICチップ21を有する面でもよいし、その反対側の面でもよい。
また、図5(b)に示すように、裏面シート50の一方の面に、上述したような剥離剤を、一定の幅を有して等間隔に塗工することで剥離層40を積層する。その際、後述するようにして、表面シート10a、接着層31、インレットシート20a及び両面テープ32の表裏を貫通して形成される切り込み3の外側の領域に剥離層40が対向するように積層する。裏面シート50への剥離層40の積層も例えば、長尺状の裏面シート50をロール状に巻き取っておき、ロール状から引き出してその一方の面に剥離剤を塗工していくことが考えられる。また、上述したように裏面シート50の長尺方向に一定の幅を有して等間隔に剥離層40が予め積層されたものを用いてもよい。
次に、図5(c)に示すように、剥離層40が積層された裏面シート50の剥離層40が積層された面に、両面テープ32を貼り付けていく。その際、両面テープ32は、強接着層32cが裏面シート50に対向する向きで貼り付けていく。また、裏面シート50の短尺方向の位置については、裏面シート50がインレットシート20aに接着されてインレットシート20aに切り込み3が形成された場合に切り込み3で囲まれた領域に両面テープ32が対向する位置に両面テープ32を貼り付ける。
次に、図5(d)に示すように、長尺状の表面シート10aと、上述したようにして接着層31が積層されたインレットシート20aと、上述したようにして剥離層40が積層されるとともに両面テープ32が貼り付けられた裏面シート50とを重ね合わせ、例えばニップローラーで加圧丁合する。その際、インレットシート20aに積層された接着層31は例えば、乾燥工程を有さずに自然乾燥で硬化させることができる。
そして、接着層31が硬化して表面シート10aとインレットシート20aとが接着されることになる。
その後、図5(e)に示すように、互いに接着された表面シート10a及びインレットシート20a、さらにこれらを接着している接着層31、並びに両面テープ32に対して、インレット20の形状に合わせて表裏貫通した切り込み3を形成し、図2及び図3に示した連続状のタグシート1aを完成させる。
そして、完成した連続状のタグシート1aとして、表面シート10aへの印字やインレット20の通信検査等の処理を行うことができる。また、完成したタグシート1aは、ロール状に巻き取っておくことで、搬送や保管がしやすくなる。
〈カス上げ処理〉
次に、図2及び図3に示したタグシート1aにおけるカス上げ処理について説明する。
図6は、図2及び図3に示したタグシート1aにおけるカス上げ処理を示す図であり、タグシート1aの断面図である。
図2及び図3に示したタグシート1aにおいては、図6(a)に示すように、インレットシート20a、表面シート10a、接着層31及び両面テープ32には、インレット20の外形に合わせて表裏貫通した切り込み3が形成されている。また、インレットシート20aと裏面シート50とは、裏面シート50に貼り付けられた両面テープ32によって接着されているものの、両面テープ32の弱接着層32bによって、インレットシート20aと両面テープ32との接着面にて互いに剥離可能となっている。ところが、インレット20に対向しない切り込み3の外側の領域においては、裏面シート50のインレットシート20aとの接着面に剥離層40が積層されており、両面テープ32がこの剥離層40上に貼り付けられていることで、両面テープ32とインレットシート20aとの接着力が両面テープ32と裏面シート50との接着力よりも大きくなっている。
そのため、連続状のタグシート1aとして、表面シート10aへの印字やインレット20の通信検査等の処理を行った後、図6(b)に示すように、切り込み3の外側の領域について、両面テープ32を、インレットシート20a、表面シート10a及び接着層31とともに、裏面シート50から剥離してカスとして回収することができる。その際、裏面シート50の、インレットシート20a、表面シート10a、接着層31及び両面テープ32が剥離された切り込み3の外側の領域においては、両面テープ32が表出していないため、その後、上述したようにロール状に巻き取ることができ、RFIDタグ1として不要となる部分を回収する、いわゆるカス上げ処理が可能となる。そして、カス上げ処理が行われてロール状に巻き取られた状態で納品することができる。
またその際、インレット20が両面テープ32によって裏面シート50に接着されており、上述したように、両面テープ32の弱接着層32bによってインレット20と両面テープ32との剥離が可能となっていることで、印字や検査にて不良となったRFIDタグ1を裏面シート50から剥離して他のRFIDタグ1に貼り替えることができる。なお、両面テープ32の幅を、インレット20となる切り込み3で囲まれた領域の全面に両面テープ32が接着されるようなものとしてもよいが、両面テープ32の幅を狭くすることで、そのようなRFIDタグ1の貼り替えをしやすくすることができる。
〈タグシートを用いたRFIDタグの作製方法〉
次に、図2及び図3に示したタグシート1aを用いて図1に示したRFIDタグ1を作製する場合の作製方法について説明する。
図7は、図2及び図3に示したタグシート1aを用いて図1に示したRFIDタグ1を作製する場合の作製方法を説明するための図であり、タグシート1aの断面図である。
上記のようにして、いわゆるカス上げ処理が行われたタグシート1aにおいては、図7(a)に示すように、カス上げ処理が行われることで、図1に示したRFIDタグ1を構成するインレット20及び表面基材10が、インレットシート20a及び表面シート10aからそれぞれ分離し、裏面シート50に貼り付けられた両面テープ32によって裏面シート50に接着されている。しかしながら、インレット20は、上述したように、両面テープ32の弱接着層32bによってインレット20と両面テープ32との剥離が可能となっていることで、両面テープ32とインレット20との接着力が両面テープ32と裏面シート50との接着力よりも大きくなっている。
そのため、図7(b)に示すように、両面テープ32が裏面シート50に接着されたままインレット20を剥離し、インレット20の一方の面に接着層31によって表面基材10が接着された個片のRFIDタグ1を作製することができる。その際、インレット20の表面基材10が接着された面とは反対側の面には両面テープ32が積層されていないため、その表面に接着層を有さないRFIDタグ1として使用することができる。
このように、本形態におけるタグシート1aにおいては、連続状の状態で表面シート10aへの印字やインレット20の通信検査等の処理を行った後、インレットシート20a、表面シート10a、接着層31及び両面テープ32の切り込み3の外側の領域をインレット20の外形に合わせて分離して裏面シート50から剥離するだけで、切り込み3の外側の領域についてはカス上げ処理を行うことができるとともに、その後、裏面シート50に接着されていたインレット20及び表面基材10を裏面シート50から剥離することで個片状のRFIDタグ1を容易に作製することができる。
(第2の実施の形態)
〈RFIDタグの構成〉
図8は、本発明のタグシートを用いて作製されるRFIDタグの他の例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレット20の表面の構成を示す図である。なお、図8に示すインレット20の構成もあくまでも一例であり、外部に設けられたRFIDリーダーにて情報の書き込みや読み取りが可能なものであれば、その他の構成でもよい。
本発明のタグシートを用いて作製されるRFIDタグとしては、例えば図8に示すRFIDタグ101が挙げられる。本例におけるRFIDタグ101は図8に示すように、図1に示したRFIDタグ1に対して、インレット20のアンテナ22及びICチップ21を有する面とは反対側の面の全面に剥離層41が積層されている点が異なるものである。
剥離層41は、インレット20のアンテナ22及びICチップ21を有する面とは反対側の面に剥離剤が塗工されることで積層されており、剥離層41を構成する剥離剤としては、第1の実施の形態にて示した裏面シート50に積層される剥離層40を構成するものと同様のものを用いることが考えられる。
インレット20、表面基材10及び接着層31は、第1の実施の形態にて示したものと同様の材料からなり、同様の構成を有している。
〈タグシートの構成〉
図9は、本発明のタグシートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレットシート20aの構成を示す図である。なお、以下においては、図8に示したインレット20の詳細な構成の図示及び説明は省略する。図10は、図9に示したタグシート101aの積層構成を示す図である。図11は、図9及び図10に示したタグシート101aにおける切り込み3と剥離層40,41との位置関係を示す図である。
本形態は図9に示すように、図8に示したRFIDタグ101が切り込み3によって分離可能に区画形成され、図8に示したRFIDタグ101を作製するための長尺状のタグシート101aである。
本形態におけるタグシート101aは、図9及び図10に示すように、インレットシート20aの一方の面に図8に示した接着層31を介して表面シート10aが積層され、インレットシート20aの他方の面に接着層132を介して裏面シート50が積層されて構成されている。
インレットシート20aは、図9(c)に示すように、図8に示したインレット20が一列に複数並び、切り込み3によって分離可能に構成された長尺状のものである。インレットシート20aの表面シート10aとの積層面には、その全面に図8に示した接着層31が積層されており、インレットシート20aの裏面シート50との積層面には剥離層41が積層されている。
剥離層41は、図11に示すように、インレットシート20aの裏面シート50との積層面のうち、インレット20となる切り込み3で囲まれた領域の全面に、第1の実施の形態にて示した剥離層40と同様の剥離剤が塗工されることで積層されている。なお、インレットシート20a上への剥離層41の積層と切り込み3の形成との位置ずれを考慮して、図11に示すように、剥離層41を切り込み3の外側にその一部が存在するように積層することも考えられる。
表面シート10aは、図8に示した表面基材10が連続した長尺状のものであって、インレットシート20aの全面に積層された接着層31によってインレットシート20aに接着されている。
裏面シート50は、インレットシート20aとの接着面に剥離層40が積層されている。剥離層40は、第1の実施の形態にて示したものと同様の剥離剤を用いて、第1の実施の形態に示したものと同様に、裏面シート50の長尺方向に一定の幅を有して等間隔に配置されている。裏面シート50としては、第1の実施の形態に示したものと同様に、例えば、プラスチックフィルムや紙、合成紙等が挙げられる。
接着層132は、本願発明にて第2の接着手段となるものである。接着層132は、裏面シート50の剥離層40が積層された面の全面に剥離層40を覆って積層されている。これにより、裏面シート50は、インレット20に対向する領域においては、接着層132と剥離層41との境界において剥離可能となるように接着されており、インレット20に対向しない領域においては、接着層132と剥離層40との境界において剥離可能となるように接着されている。接着層132は、接着層31と同様に、例えば、ホットメルトや、アクリル系エマルジョン、合成ゴム系の接着剤が、裏面シート50上に塗工されることで積層されている。
切り込み103は、上述したように、RFIDタグ101を分離可能とするためのものであって、インレット20の外形に合わせて、表面シート10a、接着層31,132、インレットシート20a及び剥離層41の表裏を貫通して形成されている。
このような構成とすることで、インレットシート20aと表面シート10aとは接着層31によってその全面にて接着されている。また、インレットシート20aと裏面シート50とは、切り込み3で囲まれた領域においては接着層132及び剥離層41を介して接着され、切り込み3の外側の領域においては、接着層132及び剥離層40を介して接着されている。そして、本形態では、切り込み3に囲まれた領域、すなわちインレット20に対向する領域においては、接着層132と剥離層41とから本願発明の接着力調整手段が構成され、切り込み3の外側の領域、すなわちインレット20に対向しない領域においては、接着層132と剥離層40とから本願発明の接着力調整手段が構成される。そして、剥離層41がインレットシート20aに積層され、剥離層40が裏面シート50に積層されていることで、インレット20に対向する領域においては接着層132と裏面シート50との接着力が接着層132とインレットシート20aとの接着力よりも大きくなり、インレット20に対向しない領域においては接着層132とインレットシート20aとの接着力が接着層132と裏面シート50との接着力よりも大きくなる。
上記のように構成されたタグシート101aは図9(a)に示すように、タグシート101aの長尺方向に巻き芯2を中心としてロール状に巻き取られている。
〈タグシートの製造方法〉
図12は、図9及び図10に示したタグシート101aの製造方法を説明するための図である。
図9及び図10に示したタグシート101aを製造するにはまず、図12(a)に示すように、図8に示したインレット20が一列に複数並んだ長尺状のインレットシート20aの一方の面の全面に、上述したような接着剤を塗工することで接着層31を積層する。これは例えば、長尺状のインレットシート20aをロール状に巻き取っておき、ロール状から引き出してその一方の面に接着剤を塗工していくことが考えられる。なお、インレットシート20aの接着層31を積層する面は、インレット20のアンテナ22及びICチップ21を有する面でもよいし、その反対側の面でもよい。
また、図12(b)に示すように、インレットシート20aの接着層31が積層された面とは反対側の面のうちインレット20となる領域に、上述したような剥離剤を塗工することで剥離層41を積層する。これらインレットシート20aに接着層31を積層する工程と剥離層40を積層する工程とは同時に行ってもよいし、いずれかを先に行ってもよい。
また、図12(c)に示すように、裏面シート50の一方の面に、上述したような剥離剤を、一定の幅を有して等間隔に塗工することで剥離層40を積層する。その際、表面シート10a、接着層31,132、インレットシート20a及び剥離層41の表裏を貫通して形成される切り込み3の外側の領域に剥離層40が対向するように積層する。裏面シート50への剥離層40の積層も例えば、長尺状の裏面シート50をロール状に巻き取っておき、ロール状から引き出してその一方の面に剥離剤を塗工していくことが考えられる。また、上述したように裏面シート50の長尺方向に一定の幅を有して等間隔に剥離層40が予め積層されたものを用いてもよい。
次に、図12(d)に示すように、剥離層40が積層された裏面シート50の剥離層40が積層された面の全面に、上述したような接着剤を剥離層40を覆って塗工することで接着層132を積層する。
次に、図12(e)に示すように、長尺状の表面シート10aと、上述したようにして接着層31及び剥離層41が積層されたインレットシート20aと、上述したようにして剥離層40及び接着層132が積層された裏面シート50とを重ね合わせ、例えばニップローラーで加圧丁合する。その際、インレットシート20aに積層された接着層31及び裏面シート50に積層された接着層132は例えば、乾燥工程を有さずに自然乾燥で硬化させることができる。
そして、接着層31が硬化して表面シート10aとインレットシート20aとが接着され、接着層132が硬化して裏面シート50とインレットシート20aとが接着されることになる。
その後、図12(f)に示すように、互いに接着された表面シート10a及びインレットシート20a、さらにこれらを接着している接着層31、並びに剥離層41及び接着層132に対して、インレット20の形状に合わせて表裏貫通した切り込み3を形成し、図9及び図10に示した連続状のタグシート101aを完成させる。
そして、完成した連続状のタグシート101aとして、表面シート10aへの印字やインレット20の通信検査等の処理を行うことができる。また、完成したタグシート101aは、ロール状に巻き取っておくことで、搬送や保管がしやすくなる。
〈カス上げ処理〉
次に、図9及び図10に示したタグシート101aにおけるカス上げ処理について説明する。
図13は、図9及び図10に示したタグシート101aにおけるカス上げ処理を示す図であり、タグシート101aの断面図である。
図9及び図10に示したタグシート101aにおいては、図13(a)に示すように、インレットシート20a、表面シート10a、接着層31,132及び剥離層41には、インレット20の外形に合わせて表裏貫通した切り込み3が形成されている。また、インレットシート20aと裏面シート50とは、裏面シート50上に積層された接着層132によって接着されているものの、切り込み3の外側の領域においては、裏面シート50の接着層132の積層面に剥離層40が積層されており、それにより、接着層132とインレットシート20aとの接着力が接着層132と裏面シート50との接着力よりも大きくなっており、インレットシート20aと裏面シート50とが、接着層132と剥離層40との境界で剥離可能となっている。
そのため、連続状のタグシート101aとして、表面シート10aへの印字やインレット20の通信検査等の処理を行った後、図13(b)に示すように、切り込み3の外側の領域について、接着層132を、インレットシート20a、表面シート10a及び接着層31とともに、裏面シート50から剥離してカスとして回収することができる。その際、裏面シート50の、インレットシート20a、表面シート10a、接着層31,132が剥離された切り込み3の外側の領域においては、接着層132が表出していないため、その後、上述したようにロール状に巻き取ることができ、RFIDタグ1として不要となる部分を回収する、いわゆるカス上げ処理が可能となる。そして、カス上げ処理が行われてロール状に巻き取られた状態で納品することができる。
〈タグシートを用いたRFIDタグの作製方法〉
次に、図9及び図10に示したタグシート101aを用いて図8に示したRFIDタグ101を作製する場合の作製方法について説明する。
図14は、図9及び図10に示したタグシート101aを用いて図8に示したRFIDタグ101を作製する場合の作製方法を説明するための図であり、タグシート101aの断面図である。
上記のようにして、いわゆるカス上げ処理が行われたタグシート101aにおいては、図14(a)に示すように、カス上げ処理が行われることで、図8に示したRFIDタグ1を構成するインレット20、表面基材10及び剥離層41が、インレットシート20a及び表面シート10a及び剥離層41からそれぞれ分離し、裏面シート50に積層された接着層132によって接着されている。しかしながら、インレット20は、上述したように、インレット20の接着層132との接着面に剥離層41が積層されており、それにより、接着層132と裏面シート50との接着力が接着層132とインレット20との接着力よりも大きくなっており、インレット20と裏面シート50とが、接着層132と剥離層41との境界で剥離可能となっている。
そのため、図14(b)に示すように、接着層132が裏面シート50に積層されたままインレット20を剥離し、インレット20の一方の面に接着層31によって表面基材10が接着された個片のRFIDタグ101を作製することができる。その際、インレット20の表面基材10が接着された面とは反対側の面には剥離層41が表出した状態となっており、接着層132が表出していないため、その表面に接着層を有さないRFIDタグ101として使用することができる。
このように、本形態におけるタグシート101aにおいては、連続状の状態で表面シート10aへの印字やインレット20の通信検査等の処理を行った後、インレットシート20a、表面シート10a、接着層31,132及び接着層132の切り込み3の外側の領域をインレット20の外形に合わせて分離して裏面シート50から剥離するだけで、切り込み3の外側の領域についてはカス上げ処理を行うことができるとともに、その後、裏面シート50に接着されていたインレット20及び表面基材10を裏面シート50から剥離することで個片状のRFIDタグ101を容易に作製することができる。
なお、本形態においては、インレットシート20aの裏面シート50との積層面に剥離層41を積層し、それにより、インレット20となる切り込み3で囲まれた領域においてはインレットシート20aと裏面シート50とを接着層132と剥離層41との境界で剥離可能な構成としたが、裏面シート50のインレットシート20aとの積層面に接着層132を積層した後、この接着層132上に剥離層41を積層し、それにより、インレット20となる切り込み3で囲まれた領域においてインレットシート20aと裏面シート50とを接着層132と剥離層41との境界で剥離可能なものとしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、インレットシート20aの表面シート10aとの接着面に接着層31を積層し、この接着層31を用いてインレットシート20aと表面シート10aとを接着しているが、表面シート10aとして、裏面に接着層を有するタック紙等を用いれば、インレットシート20aに接着層31を積層する必要はない。
1,101 RFIDタグ
1a,101a タグシート
2 巻き芯
3,103 切り込み
10 表面基材
10a 表面シート
20 インレット
20a インレットシート
21 ICチップ
22 アンテナ
23 ベース基材
31,132 接着層
32 両面テープ
32a テープ基材
32b 弱接着層
32c 強接着層
40,41 剥離層
50 裏面シート

Claims (3)

  1. 基材上にアンテナ及びICチップの組が配置されてなるインレットを有するRFIDタグを作製するためのタグシートであって、
    長尺状の前記基材上に前記アンテナ及びICチップの組が複数配置されたインレットシートと、
    前記インレットシートの一方の面に第1の接着手段によって前記インレットシートと接着された長尺状の表面シートと、
    前記インレットシートの他方の面に第2の接着手段によって前記インレットシートと接着された長尺状の裏面シートとを有し、
    前記インレットシート、表面シート、並びに第1及び第2の接着手段は、前記インレットの外形に合わせて表裏貫通した切り込みが形成され、
    さらに、
    前記インレットに対向する領域においては少なくとも一部の領域において前記第2の接着手段と前記裏面シートとの接着力を前記第2の接着手段と前記インレットシートとの接着力よりも大きくし、前記インレットに対向しない領域においては前記第2の接着手段と前記インレットシートとの接着力を前記第2の接着手段と前記裏面シートとの接着力よりも大きくする接着力調整手段を有する、タグシート。
  2. 請求項1に記載のタグシートにおいて、
    前記第2の接着手段は、
    テープ基材と、
    前記テープ基材の前記インレットシートに対向する面に積層され、前記第2の接着手段を前記インレットシートと剥離可能に接着する第1の接着層と、
    前記テープ基材の前記裏面シートに対向する面に積層され、前記第1の接着層の接着力よりも接着力が強い第2の接着層とを有し、
    前記接着力調整手段は、前記インレットに対向する領域においては、前記第1の接着層と前記第2の接着層とによって構成され、前記インレットに対向しない領域においては、前記第1及び第2の接着層と、前記裏面シートの少なくとも前記テープ基材に対向する領域に積層された剥離層とから構成されている、タグシート。
  3. 請求項2に記載のタグシートにおいて、
    前記インレットシート、表面シート、第1及び第2の接着手段のうち、前記切り込みの内側の領域が前記裏面シートに接着され、前記切り込みの外側の領域が前記裏面シートから剥離された、タグシート。
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