JP2019106129A - 非接触icタグ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型かつ量産化に適した非接触ICタグ及びその製造方法を提供すること。【解決手段】共振回路を有するICチップ30と、アンテナ40と、を備える非接触ICタグ1の製造方法であって、一方の面が粘着加工されたシート状の主基材10の一方の面に、ICチップ30を接着する工程と、アンテナ40が予め一方の面に配置されたシート状の被覆材20の一方の面を主基材10の一方の面に貼り合わせる工程と、を備える。また、被覆材20を主基材10に貼り合わせる位置に移送する工程を更に備え、接着する工程は、移送される被覆材20に配置されたアンテナ40の位置を検出する工程と、検出されたアンテナ40の位置に基づいて、ICチップ30を主基材10の一方の面に載置する工程と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、非接触ICタグ及びその製造方法に関する。
従来より、ICチップにアンテナを接続した非接触ICタグが知られている。非接触ICタグは、ICチップに記憶されている情報をリーダに対して非接触で出力可能になっている。このような非接触ICタグには、例えば、自ら電源を備えているアクティブタグや、リーダから照射されるUHF帯やマイクロ波等の電波をエネルギーとして駆動するパッシブタグ等のいくつかの種類がある。
このうち、パッシブタグとしての非接触ICタグは、安価であることから、流通や物品管理等、多様な用途に用いられている。このような非接触ICタグとして、アンテナ及びICチップを接着剤で固定する非接触ICタグが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、このような非接触ICタグとして、共振回路をアンテナとする非接触ICタグが提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、このような非接触ICタグとして、アンテナのみに固定されたICチップを備える非接触ICタグが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3739752号公報 特開2016−134068号公報 特許第5786618号公報
ところで、特許文献1及び3で提案された非接触ICタグによれば、アンテナ及びICチップが導電性接着剤で接着されている。アンテナ及びICチップを導電性接着剤で固定するには、アンテナ及びICチップの位置を細かく調整する必要がある。また、導電性接着剤の固化には、往々にして熱硬化の工程が必要である。そのため、生産性が劣るだけでなく、薄い材料や耐熱性に乏しいフィルムを基材に採用することができなかった。更には、導電性接着剤は高価であり、量を節約すると、ヒビや割れに弱くなる問題があった。また、アンテナとICチップとの間の導通が確保できていないと通信できないので、ロールツーロールでの量産における曲げや、経時劣化による割れに起因する不良率が高かった。
これに対し、特許文献2で提案された非接触ICタグによれば、アンテナ及びICチップを接着する必要が無い。一方で、特許文献2で提案された非接触ICタグでは、共振用の副アンテナがICチップの周囲に立体的に構成される。このため、特許文献2で提案された非接触ICタグでは、小型化することが難しかった。
本発明は、小型かつ量産化に適した非接触ICタグ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、共振回路を有するICチップと、アンテナと、を備える非接触ICタグの製造方法であって、少なくとも一方の面が粘着加工されたシート状の主基材の一方の面に、前記ICチップを接着する工程と、前記アンテナが予め一方の面に配置されたシート状の被覆材の一方の面を前記主基材の一方の面に貼り合わせる工程と、を備える非接触ICタグの製造方法に関する。
また、非接触ICタグの製造方法は、前記被覆材を前記主基材に貼り合わせる位置に移送する工程を更に備え、接着する工程は、移送される前記被覆材に配置された前記アンテナの位置を検出する工程と、検出された前記アンテナの位置に基づいて、前記ICチップを前記主基材の一方の面に載置する工程と、を備えることが好ましい。
また、位置を検出する工程は、撮像装置により撮像された前記アンテナの撮像画像を用いて前記アンテナの位置を検出し、載置する工程は、移送する工程により移送される前記被覆材の主基材への貼り合わせ位置に同期するように前記ICチップを前記主基材の一方の面に載置することが好ましい。
本発明は、少なくとも一方の面上に主粘着層を有するシート状の主基材と、前記主基材の一方の面に一方の面が貼付されるシート状の被覆材と、共振回路を有し、前記主基材に貼付されたICチップと、前記被覆材の一方の面に配置されるアンテナと、を備え、前記アンテナは、前記ICチップに対して離間可能になっている非接触ICタグに関する。
また、前記被覆材は、厚みが40μm以下であることが好ましい。
また、非接触ICタグは、前記被覆材に対して剥離可能なシート状の剥離材を更に備え、前記被覆材は、他方の面上に副粘着層を有し、前記剥離材は、前記副粘着層を介して前記被覆材と積層構造であることが好ましい。
また、前記主基材の前記主粘着層と接する面は、剥離面であることが好ましい。
また、前記主基材の前記主粘着層と接する面とは逆の他方面は、剥離面であることが好ましい。
また、前記主基材は、両面離形処理され、前記主基材の前記主粘着層と接する面は、重剥離面であり、前記主基材の他方の面は、軽剥離面であることが好ましい。
また、前記主粘着層は、前記被覆材に接触する強粘着層と、前記主基材に接触する弱粘着層と、を備えることが好ましい。
また、前記被覆材は、紙又は白PETであることが好ましい。
また、前記主基材及び前記被覆材は、紙であることが好ましい。
本発明によれば、小型かつ歩留りを高めることが可能な非接触ICタグ及びその製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る非接触ICタグの正面図を示す。 図1のA−A線断面図であり、剥離材を剥がす前の非接触ICタグの断面図を示す。 第1実施形態の非接触ICタグを被対象物に貼付した状態の断面図を示す。 第1実施形態の非接触ICタグの製造装置の概略図を示す。 本発明の第2実施形態に係る非接触ICタグの断面図を示す。 第2実施形態の非接触ICタグを対象物に取り付けた際の断面図を示す。 本発明の第3実施形態に係る非接触ICタグの断面図を示す。 第3実施形態に係る非接触ICタグを対象物に取り付けた際の断面図を示す。 本発明の他の例に係るアンテナの標示部の平面図を示す。
以下、本発明の第1〜3実施形態に係る非接触ICタグ1及びその製造方法について、図1〜図8を参照して説明する。
まず、各実施形態に係る非接触ICタグ1の概要について説明する。
非接触ICタグ1は、パッシブタイプのタグである。非接触ICタグ1は、物品等(以下、被対象物Tという)に取り付けて用いられる。非接触ICタグ1は、例えば、被対象物Tの情報を記憶している。そして、非接触ICタグ1は、リーダ(図示せず)から照射される電波(例えば、UHF帯)により駆動する。非接触ICタグ1は、駆動の結果、記憶している被対象物Tの情報を送信可能に構成される。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る非接触ICタグ1及びその製造方法について、図1〜図4を参照して説明する。
この非接触ICタグ1は、図1〜図3に示すように、主基材10と、被覆材20と、ICチップ30と、アンテナ40と、剥離材50と、を備える。なお、図1では、理解を容易にすべく、剥離材50を剥がした状態の非接触ICタグ1を示している。
主基材10は、シート状に形成される。主基材10は、平面視矩形又は略矩形である。主基材10は、例えば、紙である。主基材10は、少なくとも一方の面上に主粘着層11を有する。また、主基材10の主粘着層11と接する面(一方の面)とは逆の他方面は、剥離面である。主基材10は、例えば、25〜150μmの厚さで形成される。
主粘着層11は、主基材10の一方の面全体を覆うように配置される。
被覆材20は、シート状に形成される。被覆材20は、平面視矩形又は略矩形である。被覆材20は、例えば、紙、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はPP(ポリプロピレン)である。特に、後述するアンテナ40のアンテナパターンが見えづらくなるように、被覆材20は、紙や白PETであることが好ましい。被覆材20は、例えば、6〜350μmの厚さで形成される。より好適には、被覆材20は、厚みが40μm以下である。被覆材20の一方の面は、主基材10の一方の面に対向配置される。具体的に、被覆材20の一方の面は、主粘着層11を用いて、主基材10の一方の面に接着される。また、被覆材20は、他方の面上に副粘着層21を有する。
副粘着層21は、被覆材20の他方の面全体を覆うように配置される。
ICチップ30は、内部に被対象物Tの情報を記憶しているチップである。ICチップ30は、直方体形状で形成され、共振回路を内蔵する。ICチップ30は、主粘着層11を介して主基材10に接着される。また、ICチップ30は、主基材10に接着される面とは逆側の面に、一対の電極(図示せず)を有する。ICチップ30は、平面視において、アンテナ40、主基材10、及び被覆材20の面積に対して十分に小さい面積で形成される。ICチップ30は、例えば、200μmの厚さで形成される。
アンテナ40は、例えば、薄膜状の金属である。アンテナ40は、被覆材20の一方の面上に配置される。アンテナ40は、被覆材20の長辺方向に沿って伸びるとともに、被覆材20の短辺方向で繰り返し折り返す形状である。本実施形態において、アンテナ40は、被覆材20の長辺方向に沿って一対に並べて配置される。一対のアンテナ40のそれぞれの一端部は、ICチップ30の電極に電気的に接触する。また、アンテナ40は、ICチップ30に対して離間可能になっている。即ち、一対のアンテナ40のそれぞれの一端部は、ICチップ30の電極に対して接着することなく配置される。アンテナ40は、例えば、9〜12μmの厚さで形成される。
剥離材50は、シート状である。剥離材50は、副粘着層21を介して被覆材20と積層構造である。剥離材50は、副粘着層21から取り外し可能である。剥離材50が副粘着層21から取り外されることで、非接触ICタグ1は、副粘着層21を用いて被対象物Tに貼付可能になる。
以上の非接触ICタグ1は、剥離材50が取り外されることで、被対象物Tに貼付可能になる。非接触ICタグ1は、例えば、予め被対象物Tの情報がICチップ30に記憶された上で、被対象物Tに貼付けられる。
リーダから非接触ICタグ1に電波が照射された場合、アンテナ40が電波を受信する。アンテナ40は受信した電波によって発生する電力をICチップ30に送る。これにより、ICチップ30が駆動する。ICチップ30は、記憶された情報をアンテナ40に送る。アンテナ40は、ICチップ30から送られた情報をリーダに送る。これにより、リーダは、非接触ICタグ1から情報を得ることができる。
非接触ICタグ1が折り曲げられたり、歪められたりした場合、ICチップ30は一対のアンテナ40の一端から離間する。これにより、アンテナ40に対するICチップ30の接触位置は、アンテナ40の一端から外れる。したがって、非接触ICタグ1の折り曲げや歪みに起因する応力がICチップ30及びアンテナ40の間に作用することがない。一方で、ICチップ30には共振回路が内蔵されているので、ICチップ30は、アンテナ40から離間したとしても共振回路を介してリーダに情報を送ることができる。
次に、本実施形態に係る非接触ICタグ1の製造方法について、図4を参照して説明する。
非接触ICタグ1の製造方法を説明するにあたり、まず、非接触ICタグ1を製造する製造装置100について説明する。
製造装置100は、ICチップ30を移送するコンベア110と、コンベア110からICチップ30を主基材10上に転写(載置)するローラ120と、主基材10を移送する第1移送部130と、アンテナ40を含む被覆材20を移送する第2移送部140と、被覆材20を主基材10に貼り付ける貼付部150と、貼り付けられた被覆材20及び主基材10を裁断する裁断部160と、アンテナ40の位置を撮像する撮像部170と、ローラ120の速度を制御する制御部180と、を備える。
コンベア110は、ロール上に配置されたICチップ30を移送する。具体的には、コンベア110は、ロール上に所定の間隔を開けて配置されたICチップ30を移送する。
ローラ120は、コンベア110によって移送されるICチップ30のそれぞれを取得可能な位置に配置される。ローラ120は、回転しつつ、その周面でICチップ30を取得する。ローラ120は、後述する制御部180によって制御される速度で回転する。
第1移送部130は、ロール状に巻き回しされた裁断前の主基材10のロールを予め定められた速度で巻き取ることで、主基材10を後述する貼付部150に向けて移送する。また、第1移送部130は、ローラ120からICチップ30を転写(載置)可能な位置に配置される。即ち、第1移送部130は、ローラ120から転写されたICチップ30を被覆材20への貼り合わせ位置に移送する。
第2移送部140は、ロール状に巻き回しされた裁断前の被覆材20のロールを予め定められた速度で巻き取ることで、被覆材20を後述する貼付部150に向けて移送する。また、第2移送部140は、被覆材20のロールを巻き取ることで、所定の間隔で被覆材20のロールの一方の面に配置されたアンテナ40を後述する貼付部150に向けて移送する。
貼付部150は、第1移送部130によって移送される裁断前の主基材10と、第2移送部140によって移送される裁断前の被覆材20とを圧着する。具体的には、貼付部150は、裁断前の主基材10及び裁断前の被覆材20のそれぞれの他方の面を押圧することで、裁断前の主基材10及び裁断前の被覆材20を張り合わせる。このとき、貼付部150は、例えば、アンテナ40の位置及びICチップ30を含んだ位置を押圧する。
裁断部160は、貼り合わされた裁断前の主基材10及び裁断前の被覆材20を一対のアンテナ40及び1つのICチップ30に合せて裁断する。
撮像部170は、被覆材20の一方の面上に配置されるアンテナ40を撮像する。撮像部170は、例えば、被覆材20を常時撮像する。撮像部170は、撮像した画像を制御部180に送る。
制御部180は、アンテナ40の位置にICチップ30の位置を合せるべく、ローラ120の速度を制御する。制御部180は、アンテナ位置検出部181と、ローラ速度算出部182と、ローラ動作部183と、を備える。
アンテナ位置検出部181は、貼付部150に向かうアンテナ40の位置を検出する。具体的には、アンテナ位置検出部181は、撮像部170によって撮像された撮像画像を取得する。アンテナ位置検出部181は、撮像画像に含まれるアンテナ40の位置を検出する。アンテナ位置検出部181は、例えば、撮像部170の位置や画角等から、貼付部150に対するアンテナ40の位置を検出する。アンテナ位置検出部181は、検出したアンテナ40の位置をローラ速度算出部182に送る。
ローラ速度算出部182は、送られたアンテナ40の位置に基づいて、ローラ速度を算出する。具体的には、ローラ速度算出部182は、アンテナ40の位置にICチップ30の位置が同期するように、ローラ120の速度を算出する。具体的には、ローラ速度算出部182は、貼付部150において、アンテナ40の位置にICチップ30の位置が同期するように、ローラ120の速度を算出する。ローラ速度算出部182は、算出したローラ速度をローラ動作部183に送る。
ローラ動作部183は、算出されたローラ速度をローラ速度算出部182から取得する。ローラ動作部183は、取得したローラ速度でローラ120を回転させる。
以上の製造装置100を用いる本実施形態の非接触ICタグ1の製造方法は、ICチップ30を接着する工程と、移送する工程と、貼り合わせる工程と、裁断する工程と、を備える。
ICチップ30を接着する工程において、少なくとも一方の面が粘着加工されたシート状の主基材10の一方の面にICチップ30が接着される。具体的には、ICチップ30を接着する工程において、第1移送部130によって移送されるシート状の主基材10の一方の面にICチップ30が接着される。ICチップ30を接着する工程は、アンテナ40の位置を検出する工程と、ICチップ30を主基材10の一方の面に載置する工程と、を備える。
まず、アンテナ40の位置を検出する工程が実行される。アンテナ40の位置を検出する工程において、移送される被覆材20に配置されたアンテナ40の位置が検出される。具体的には、アンテナ40の位置を検出する工程において、第2移送部140によって移送されるシート状の被覆材20の一方の面上に配置されたアンテナ40の位置が検出される。即ち、撮像部170によって撮像された撮像画像に基づいて、アンテナ位置検出部181がアンテナ40の位置を検出する。
次いで、ICチップ30を主基材10の一方の面に載置する工程が実行される。ICチップ30を主基材10の一方の面に載置する工程において、後述する移送する工程において移送される被覆材20の主基材10への貼り合わせ位置に同期するように、ICタグが主基材10の一方の面に載置される。具体的には、ローラ速度算出部182によって算出されたローラ120の速度に基づいて、ローラ動作部183がローラ120を動作させる。これにより、アンテナ40の位置と、主基材10上に配置されるICチップ30の位置とが同期される。
次いで、移送する工程が実行される。移送する工程において、ICチップ30を載置した主基材10が第1移送部130によって貼り合わせ位置に移送される。また、移送する工程において、第2移送部140によって、一方の面上にアンテナ40を有する被覆材20が貼り合わせ位置に移送される。
次いで、貼り合わせる工程が実行される。貼り合わせる工程において、主基材10に対して被覆材20が張り合わされる。貼り合わせる工程において、同期しているアンテナ40とICチップ30とが接触する。
次いで、裁断する工程が実行される。裁断する工程において、一対のアンテナ40及び1つのICチップ30を含むように、主基材10及び被覆材20が裁断されて、1つの非接触ICタグ1が製造される。
以上のような第1実施形態に係る非接触ICタグ1及びその製造方法によれば、以下の効果を奏する。
(1)非接触ICタグ1の製造方法は、一方の面が粘着加工されたシート状の主基材10の一方の面に、ICチップ30を接着する工程と、アンテナ40が予め一方の面に配置されたシート状の被覆材20の一方の面を主基材10の一方の面に貼り合わせる工程と、を備える。これにより、ICチップ30は、アンテナ40に接着されない。したがって、非接触ICタグ1が折り曲げられたり歪められたりした場合であっても、ICチップ30はアンテナ40に対して離間する。ICチップ30がアンテナ40に対して離間することで、アンテナ40及びICチップ30の接続部分が破壊されることを防止できる。また、アンテナ40及びICチップ30の間を接着する必要がないので、製造工程をより少なくすることができ、加熱する必要もないので、歩留りを向上することができる。更には、アンテナ40を立体的に構成せずともよいので、非接触ICタグ1を小型化することができる。
(2)非接触ICタグ1の製造方法は、被覆材20を主基材10に貼り合わせる位置に移送する工程を更に備える。また、接着する工程は、移送される被覆材20に配置されたアンテナ40の位置を検出する工程と、検出されたアンテナ40の位置に基づいて、ICチップ30を主基材10の一方の面に載置する工程と、を備える。これにより、アンテナ40の位置とICチップ30の位置とを同期させた状態で移送できるので、主基材10及び被覆材20を貼り合わせるだけで、ICチップ30をアンテナ40に載置することができる。したがって、非接触ICタグ1の製造効率を向上することができる。
(3)位置を検出する工程は、撮像装置により撮像された前記アンテナ40の撮像画像を用いて前記アンテナ40の位置を検出する。また、載置する工程は、移送する工程により移送される前記被覆材20の主基材10への貼り合わせ位置に同期するように前記ICタグを前記主基材10の一方の面に載置する。これにより、撮像されたアンテナ40の位置に合わせてICタグを主基材10の一方の面に載置できる。したがって、非接触ICタグ1の製造効率を向上することができる。
(4)非接触ICタグ1は、一方の面上に主粘着層11を有するシート状の主基材10と、主基材10の一方の面に一方の面が貼付されるシート状の被覆材20と、共振回路を有し、主基材10に貼付されたICチップ30と、被覆材20の一方の面に配置されるアンテナ40と、を備える。また、アンテナ40は、ICチップ30に対して離間可能になっている。これにより、非接触ICタグ1が折り曲げられたり歪められたりした場合であっても、ICチップ30がアンテナ40に対して離間する。したがって、非接触ICタグ1の信頼性を向上することができる。また、ICチップ30及びアンテナ40を導電性樹脂(例えば、熱可塑性樹脂)で固定せずともよいので、製造コストを抑制することができる。また、非接触ICタグ1の歩留りを向上することができる。
(5)被覆材20は、厚みが40μm以下である。これにより、より可撓性の高い非接触ICタグ1を提供することができる。
(6)非接触ICタグ1は、被覆材20に対して剥離可能なシート状の剥離材50を更に備える。また、被覆材20は、他方の面上に副粘着層21を有し、剥離材50は、副粘着層21を介して被覆材20と積層構造である。これにより、剥離材50をはがすことで、非接触ICタグ1を被対象物Tに貼り付けることができる。
(7)主基材10の主粘着層11と接する面とは逆の他方面は、剥離面である。これにより、第1移送部130がロール状に巻き回しされた主粘着層11を有する主基材10を移送する(引き出す)際に、ブロッキングが発生することを防止できる。具体的には、主粘着層11を有する主基材10は、2層の主基材10によって主粘着層11を挟んだ状態でロール状に巻き回しされている。この状態で、第1移送部130がロール状に巻き回しされた主基材10を移送する(引き出す)ことで、主基材10の主粘着層11と接する面とは逆の面(他方の面)を主粘着層11からスムーズに剥離することができる。また、主基材10の主粘着層11と接する面とは逆の面を剥離面とすることで、前記ブロッキング発生を防止するため、主粘着層11の露出面にセパレータを配置する必要が無いので、非接触ICタグ1のコストを削減することができる。
(8)被覆材20は、紙又は白PETである。これにより、被覆材20に対して印刷が可能となり、各種印刷と貼付とをワンパスで行うことができる。
(9)主基材10及び被覆材20は、紙である。これにより、両面に印刷をすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る非接触ICタグ1について、図5及び図6を参照して説明する。第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態に係る非接触ICタグ1は、図5及び図6に示すように、剥離材50及び副粘着層21を備えていない点で、第1実施形態と異なる。また、第2実施形態に係る非接触ICタグ1は、主基材10の一方の面(主粘着層11と接する面)が剥離面である点で、第1実施形態と異なる。また、第2実施形態に係る非接触ICタグ1は、主基材10が両面離形処理される点で、第1実施形態と異なる。具体的には、第2実施形態に係る非接触ICタグ1は、主基材10の一方の面(主粘着層11と接する面)が重剥離面であり、主基材10の他方の面が軽剥離面である点で、第1実施形態と異なる。
以上の第2実施形態に係る非接触ICタグ1によれば、主基材10を主粘着層11からはがすことで、主粘着層11が露出する。主粘着層11を被対象物Tに貼付することで、非接触ICタグ1を取り付けることができる。また、非接触ICタグ1を製造する際には、第1移送部130がロール状の主基材10を移送する(引き出す)。ロール状の主基材10は、一方の面(主粘着層11に接する面)とは逆の他方の面で、径内側に巻き回しされた主基材10の主粘着層11に接する。ロール状の主基材10の他方の面は、第1移送部130によって移送される(引き出される)際に、主粘着層11から容易に剥離する。
以上のような第2実施形態に係る非接触ICタグ1及びその製造方法によれば、上記(1)〜(9)の効果に加え、以下の効果を奏する。
(10)主基材10の主粘着層11と接する面は、剥離面である。これにより、主基材10を剥離材とする非接触ICタグを提供することができる。したがって、非接触ICタグのコストをより削減できる。
(11)主基材10は、両面離形処理される。主基材10の主粘着層11と接する面(一方の面)は、重剥離面である。主基材10の他方の面は、軽剥離面である。これにより、第1移送部130によって、ロール状に巻きまわされた主基材シートが移送される(引き出される)際のブロッキングの発生を防ぐことができる。また、主基材10が剥離可能となり、別途剥離材50を構成する必要がないので、非接触ICタグ1のコストを抑制することができる。
(12)主基材10は、紙である。これにより、主基材10を安価且つ主粘着層11から剥離する際に、コシを出すことができる。また、主基材10に印刷が可能であり、好適な非接触ICタグ1を提供することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る非接触ICタグ1について、図7及び図8を参照して説明する。第3実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第3実施形態に係る非接触ICタグ1は、図8及び図9に示すように、主粘着層11が、被覆材20に接触する強粘着層12と、主基材10に接触する弱粘着層13とを備える点で第2実施形態と異なる。
主粘着層11は、強粘着層12と弱粘着層13との2層構造になっている。より具体的には、主粘着層11は、被覆材20に隣接する側に強粘着層12を有し、主基材10に隣接する側に弱粘着層13を有する。
以上の第3実施形態に係る非接触ICタグ1によれば、主基材10が弱粘着層13から剥がされることで、非接触ICタグ1は、被対象物Tに対して取り付け可能になる。具体的には、弱粘着層13が被対象物Tに対して取り付け可能になる。弱粘着層13が被対象物Tに対して取り付けられるので、被対象物Tに取り付けられた非接触ICタグ1の取り外し及び再貼付を可能にする。
以上、本発明の第3実施形態に係る非接触ICタグ1によれば、上記(1)〜(12)の効果に加え、以下の効果を奏する。
(13)主粘着層11は、被覆材20に接触する強粘着層12と、主基材10に接触する弱粘着層13と、を備える。これにより、主基材10が剥がされた後、弱粘着層13が被対象物Tに貼り付けられる。したがって、被対象物Tに対して非接触ICタグ1を容易に取り外すことができるとともに、非接触ICタグ1を再貼付することが可能になる。
以上、本発明の非接触ICタグ及びその製造方法の好ましい各実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、撮像部170がアンテナ40の位置を撮像するとしたが、これに制限されない。例えば、図9に示すように、撮像部170がアンテナ40の横に配置(印刷)された標示部41(図9では「+」)を撮像することでアンテナ40の位置を識別してもよい。また、撮像部170を赤外線センサとし、赤外線をアンテナ40に照射することで得られる反射波や、被覆材20を透過する透過度によって、アンテナ40の位置を検出してもよい。
また、上記実施形態において、被覆材20がフィルム基材である場合には、アンテナ40をエッチングにより作製することができる。また、スクリーン印刷や、インクジェットによりアンテナ40を印刷する場合には、被覆材20を紙等にすることができる。また、第1実施形態において、主基材10の他方の面に粘着層及び剥離材50を積層することで、ラベル化することが可能になる。加熱する工程を必要としないので、主基材10及び被覆材20に薄い材料や耐熱性に乏しいフィルムを採用できる。これにより、非接触ICの小型化及び薄型化を実現できる。
また、上記実施形態において、ロール状の主基材10の主粘着層11に接する面とは逆の他方面で、径内側の主基材10の主粘着層11に接するとしたが、これに制限されない。例えば、主粘着層11の露出面にセパレータ(図示せず)が配置されてもよい。この場合、ICチップ30を載置する前に、セパレータが巻き取られる。これにより、主粘着層11の一面(ICチップ30が載置される面)が露出した状態で、ロール状の主基材10がローラ120からICチップ30を転写(載置)可能な位置に、第1移送部130により移送される。また、セパレータが配置される場合、主基材10の主粘着層11と接する面とは逆の他方面は、離形処理されなくてもよい。
また、第1実施形態において、主基材10の主粘着層11に接する面とは逆の他方面が剥離面であるとした。これに加え、第2実施形態と同様に、主基材10の主粘着層11と接する面は、剥離面であってもよい。例えば、第1実施形態に係る非接触ICタグ1は、第2実施形態と同様に、主基材10が両面剥離処理されるとしてもよい。具体的には、第1実施形態において、主基材10の一方の面(主粘着層11に接する面)が重剥離面であり、主基材10の他方の面が軽剥離面であってもよい。これにより、剥離材50及び主基材10のいずれも剥離させることができ、非接触ICタグ1の利便性を高めることができる。
1 非接触ICタグ
10 主基材
11 主粘着層
12 強粘着層
13 弱粘着層
20 被覆材
21 副粘着層
30 ICチップ
40 アンテナ
50 剥離材

Claims (12)

  1. 共振回路を有するICチップと、アンテナと、を備える非接触ICタグの製造方法であって、
    一方の面が粘着加工されたシート状の主基材の一方の面に、前記ICチップを接着する工程と、
    前記アンテナが予め一方の面に配置されたシート状の被覆材の一方の面を前記主基材の一方の面に貼り合わせる工程と、
    を備える非接触ICタグの製造方法。
  2. 前記被覆材を前記主基材に貼り合わせる位置に移送する工程を更に備え、
    接着する工程は、
    移送される前記被覆材に配置された前記アンテナの位置を検出する工程と、
    検出された前記アンテナの位置に基づいて、前記ICチップを前記主基材の一方の面に載置する工程と、
    を備える請求項1に記載の非接触ICタグの製造方法。
  3. 位置を検出する工程は、撮像装置により撮像された前記アンテナの撮像画像を用いて前記アンテナの位置を検出し、
    載置する工程は、移送する工程により移送される前記被覆材の主基材への貼り合わせ位置に同期するように前記ICチップを前記主基材の一方の面に載置する請求項2に記載の非接触ICタグの製造方法。
  4. 一方の面上に主粘着層を有するシート状の主基材と、
    前記主基材の一方の面に一方の面が貼付されるシート状の被覆材と、
    共振回路を有し、前記主基材に貼付されたICチップと、
    前記被覆材の一方の面に配置されるアンテナと、
    を備え、
    前記アンテナは、前記ICチップに対して離間可能になっている非接触ICタグ。
  5. 前記被覆材は、厚みが40μm以下である請求項4に記載の非接触ICタグ。
  6. 前記被覆材に対して剥離可能なシート状の剥離材を更に備え、
    前記被覆材は、他方の面上に副粘着層を有し、
    前記剥離材は、前記副粘着層を介して前記被覆材と積層構造である請求項4又は5に記載の非接触ICタグ。
  7. 前記主基材の前記主粘着層と接する面は、剥離面である請求項4〜6のいずれかに記載の非接触ICタグ。
  8. 前記主基材の前記主粘着層と接する面とは逆の他方面は、剥離面である請求項4〜7のいずれかに記載の非接触ICタグ。
  9. 前記主基材は、両面離形処理され、
    前記主基材の主粘着層と接する面は、重剥離面であり、
    前記主基材の他方の面は、軽剥離面である請求項4〜8のいずれかに記載の非接触ICタグ。
  10. 前記主粘着層は、
    前記被覆材に接触する強粘着層と、
    前記主基材に接触する弱粘着層と、
    を備える請求項7〜9のいずれかに記載の非接触ICタグ。
  11. 前記被覆材は、紙又は白PETである請求項4〜10のいずれかに記載の非接触ICタグ。
  12. 前記主基材及び前記被覆材は、紙である請求項4〜11のいずれかに記載の非接触ICタグ。
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