JP2024032659A - 南極オキアミ油の精製プロセス - Google Patents

南極オキアミ油の精製プロセス Download PDF

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Abstract

【課題】南極オキアミ油の精製プロセスを提供する。【解決手段】粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンとを1:(2~4)の質量比で混合した後、ケイ酸ナトリウムを添加し、40~60℃の恒温水槽で30~80分間撹拌反応させ、原油Aを得るステップ、原油Aに活性ゼオライトを添加し、40~60℃の恒温水槽で3~4時間脱ヒ素し、その間に送風機で微孔通気し、ガス供給量を2~4m3窒素/m3原油Aとし、濾過して原油Bを得るステップ、原油Bの温度を50℃以下に維持し、吸着剤を添加し、窒素を充填して20~40分間撹拌した後、冷却してろ過し、上澄み油を取るステップを含む。この南極オキアミ油の精製プロセスは、脱酸、脱ヒ素及び脱色ステップを通じて、粗製南極オキアミ油を段階的に精製することによって、不良物質を除去し、南極オキアミ油の純度を向上させ、南極オキアミ油の品質を改善することができる。【選択図】なし

Description

本願は、オキアミ油調製の技術分野に属する、南極オキアミ油の精製プロセスに関する。
南極オキアミ油は、南極オキアミ関連製品の中で栄養効果が高く、付加価値の高い製品である。南極オキアミ油の主な活性成分はリン脂質、アスタキサンチン、DHA及びEPA等である。研究によると、南極オキアミ油は心血管疾患や脳血管疾患の予防、脳の発達促進、抗酸化作用、痛風や関節リウマチの緩和等に一定の効果があると明らかになっている。したがって、南極オキアミ油は食品、健康食品、生物医学などの産業に広く応用でき、綿密な開発と応用に高い価値がある。
粗抽出した南極オキアミ油には、遊離脂肪酸(約5%~10%)、コレステロールを主とする不けん化物(2~7%)、不溶性不純物(1~4%)及びオキアミ油本体に濃縮されたヒ素等の成分が多く含まれており、このような物質は南極オキアミ油の色や品質に影響を及ぼすと同時に、食用として一定の問題があり、その後のオキアミ油の製造や販売に不利である。
[出願の概要]
[課題を解決するための手段]
上述の問題を解決するために、脱酸、脱ヒ素及び脱色ステップを通じて粗製南極オキアミ油を段階的に精製することによって、不良物質を除去し、南極オキアミ油の純度を高め、南極オキアミ油の品質を改善する、南極オキアミ油の精製プロセスを提供する。
本発明は以下の技術解決策を採用する。
南極オキアミ油の精製プロセスは、
(1)粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンとを1:(2~4)の質量比で均一に混合した後、ケイ酸ナトリウムを40~60℃の超音波水槽に添加し30~80分間撹拌反応させ、原油Aを得るステップ、
(2)原油Aに活性ゼオライトを添加し、40~60℃の恒温水槽で3~4時間撹拌して脱ヒ素し、その間に送風機で微孔通気し、ガス供給量を2~4m窒素/m原油Aとし、濾過して原油Bを得るステップ、
(3)原油Bの温度を50℃以下に維持し、吸着剤を添加し、窒素を充填した後、20~40分間撹拌反応させた後、室温まで冷却して遠心ろ過し、上澄み油を取るステップを含む。
好ましくは、前記ステップ(1)において、添加されるケイ酸ナトリウムの質量は、粗製南極オキアミ油の20~40%である。
好ましくは、前記ステップ(1)において、超音波電力は200~400Wである。
好ましくは、前記ステップ(2)において、原油Aと活性ゼオライトの質量比は1:(0.2~0.4)である。
好ましくは、前記ステップ(2)において、活性ゼオライトはナトリウム型ゼオライト、カルシウム型ゼオライトまたは水素イオン型ゼオライトである。
好ましくは、前記ステップ(3)において、添加される吸着剤の質量は原油Bの1~3%である。
好ましくは、前記ステップ(3)において、吸着剤は活性炭、活性白土または両者の混合物である。
好ましくは、前記ステップ(3)において、遠心回転速度は7000~9000r/minであり、遠心時間は8~15分である。
好ましくは、前記粗製南極オキアミ油を抽出するステップをさらに含み、具体的に以下のステップを含む。
南極オキアミ粉末と無水エタノールを均一に混合し、0.7~1.2時間撹拌して抽出した後、ポンプでろ過し、ろ過ケークを無水エタノールで20~40分間撹拌して抽出した後、抽出液をポンプでろ過し、濾液を合わせて乾燥し、前記粗製南極オキアミ油を得る。
ここで、南極オキアミ粉末と無水エタノールの質量比は1:(8~12)である。
好ましくは、ステップ(3)で得られた上澄み油を濃縮するステップをさらに含み、具体的に以下のステップを含む。
ステップ(3)で得られた上澄み油とクエン酸を混合し、50~70℃で20~40分間撹拌反応させ、その後、分液漏斗に3~5時間静置することによって、下層のリン脂質溶液と上層のトリグリセリドを分離して得、リン脂質溶液を低温で真空乾燥した後、南極オキアミ油を得る。
ここで、クエン酸の質量分率は1~3%であり、上澄み油とクエン酸の質量比は1:(2~6)であり、撹拌速度は50~70r/minである。
本願において「室温」とは、20~30℃の範囲を意味する。
効果
本願の有益な効果は以下の通りであるが、これらに限定されるものではない。
1、本願の南極オキアミ油の精製プロセスにおいて、ケイ酸ナトリウムは弱アルカリ性の塩であり、粗製南極オキアミ油中の酸性の遊離脂肪酸と中和反応を起こすことができ、同時に水洗工程が不要であるため、エビ油中の吸収膨張しやすいリン脂質を損失させず、廃水の排出を減少することができる。ここで超音波の「キャビテーション」作用は、ケイ酸ナトリウムとオキアミ油中の遊離脂肪との反応を促進し、ケイ酸ナトリウムの使用量を減らし、脱酸の時間を短縮することによって、エネルギー消費を低減し、脱酸の効率と効果を向上させることができる。本願で脱酸条件を採用することにより、オキアミ油における遊離脂肪酸の除去率を60%以上にすることができ、かつ石鹸脚が発生されず、エビ油が濁らず、エビ油の品質を確保することができる。
2、本願に係る南極オキアミ油の精製プロセスにおいて、活性ゼオライトを選択して粗製南極オキアミ油中のヒ素元素を除去する。活性ゼオライトは、天然の多空疎松層構造を有し、比表面積が大きく、ヒ素に対して極めて強い吸着力を有すると共に、除去過程に油体の濁りと沈殿を引き起こしやすい高価な金属イオンを導入しないことを確保する。その間に、送風機で微孔通気することによって、粗製南極オキアミ油中の空気を排除し、その中の不飽和脂肪酸とアスタキサンチンの酸化を緩和し、同時に大量の気泡を発生させ、粗製南極オキアミ油と活性ゼオライトとの接触面積と接触頻度を増加し、脱ヒ素効率と脱ヒ素効果を高める。本願における脱ヒ素条件をで処理して得られた南極オキアミ油中のヒ素含有量が大幅に削減され、かつヒ素の大部分が有機ヒ素の形で存在し、オキアミ油の食品の安全性を高める。
3、本願に係る南極オキアミ油の精製プロセスにおいて、吸着剤により南極オキアミ油中の色素物質を除去することによって、油の色と品質を改善すると共に、この吸着剤は前述のステップで残った遊離脂肪酸も吸着するため、高純度の南極オキアミ油を得ることができる。本願の脱色条件を採用して得られるオキアミ油は、赤橙色を呈し、清亮で透明度が高く、南極オキアミ油の食品安全性を向上させる。
4、本願に係る南極オキアミ油の精製プロセスにおいて、抽出ステップで有機溶媒として無水エタノールを選択することによって、南極オキアミ油の安全性と高効率抽出を実現する。濃縮ステップで反応液はクエン酸を選択することによって、層化が明らかであり、分離して得られたリン脂質の溶液とトリグリセリドの機能成分にほとんど影響を与えない。
出願を実施するための形態
本明細書に開示される範囲の端点及び任意の値はいずれも、その正確な範囲または値に限定されず、これらの範囲または値は、これらの範囲または値に近い値を含むと理解されるべきである。数値の範囲については、各範囲の端点値同士、各範囲の端点値と個別の点値の間、及び個別の点値の間で互いに組み合わせることによって、1つ以上の新たな数値の範囲を得ることができ、これらの数値範囲は、本明細書に具体的に開示されているものとみなされる。
実施例に特定の条件が明記されていない場合、従来の条件または製造者が推奨する条件に従って行う。使用される原材料や機器について製造元が示されていない場合、いずれも市販で購入できる通常の製品である。
本願において、南極オキアミ粉末は前処理を経て得られ、具体的な前処理ステップは以下の通りである。冷凍の南極オキアミエビ煉瓦を流水で解凍した後、蒸して酵素活性を失活させ、真空凍結乾燥した後に粉砕して南極オキアミ粉末を製造する。ここで、南極オキアミエビ煉瓦は、遼寧省大連海洋漁業集団公司から購入し、-20℃で凍結して使用する。
実施例1
南極オキアミ油の精製プロセスは、
(1)南極オキアミ粉末と無水エタノールを1:10の質量比で均一に混合し、1時間撹拌して抽出した後にポンプでろ過し、その後、ろ過ケークと無水エタノールを1:10の質量比で均一に混合し、30分間撹拌して抽出し、抽出液をポンプでろ過した後、濾液を合わせて乾燥し、粗製南極オキアミ油を得るステップ、
(2)粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンを1:3の質量比で均一に混合した後、粗製南極オキアミ油の質量30%のケイ酸ナトリウムを添加し、50℃の超音波水槽で60分間撹拌反応させ、ここで、超音波電力は300Wに設定し、原油Aを得るステップ、
(3)原油Aにナトリウム型ゼオライトを添加し、原油Aとナトリウム型ゼオライトの質量比は1:0.3であり、50℃の恒温水槽で3.5時間撹拌して脱砒素し、その間に、送風機で微孔通気し、ガス供給量を3m窒素/m原油Aとし、濾過して原油Bを得るステップ、
(4)原油Bの温度を30℃に維持し、活性炭と活性白土とを1:1の質量比で添加し、添加される活性炭と活性白土の合計質量は原油Bの2%であり、窒素を充填して30分間撹拌反応させ、室温まで冷却した後、8000r/minの遠心回転速度で10分間遠心ろ過し、上澄み油を取るステップ、及び
(5)上澄み油と質量分率が2%のクエン酸を1:4の質量比で混合し、60℃で、60r/minの撹拌速度で30分間撹拌反応させ、その後、分液漏斗に4時間静置することによって、下層のリン脂質溶液と上層のトリグリセリドを分離して得、リン脂質溶液を低温で真空乾燥し、南極オキアミ油を得るステップを含む。
実施例2
南極オキアミ油の精製プロセスは、
(1)南極オキアミ粉末と無水エタノールを1:8の質量比で均一に混合し、1.2時間撹拌して抽出した後にポンプでろ過し、その後、ろ過ケークと無水エタノールを1:8の質量比で均一に混合し、40分間撹拌して抽出した後、抽出液をポンプでろ過し、濾液を合わせて乾燥し、粗製南極オキアミ油を得るステップ、
(2)粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンを1:2の質量比で均一に混合した後、粗製南極オキアミ油の質量20%のケイ酸ナトリウムを添加し、40℃の超音波水槽で80分間撹拌反応させ、ここで、超音波電力は200Wに設定し、原油Aを得るステップ、
(3)原油Aに水素イオン型ゼオライトを添加し、原油Aと水素イオン型ゼオライトの質量比は1:0.2であり、40℃の恒温水槽で4時間撹拌して脱ヒ素し、その間に、送風機で微孔通気し、ガス供給量を2m窒素/m原油Aとし、濾過して原油Bを得るステップ、
(4)原油Bの温度を20℃に維持し、活性炭を添加し、添加される活性炭の質量は原油Bの1%であり、窒素を充填して40分間撹拌反応させ、室温まで冷却した後、7000r/minの遠心回転速度で15分間遠心ろ過した後、上澄み油を取るステップ、及び
(5)上澄み油と質量分率が1%のクエン酸を1:2の質量比で混合し、50℃で70r/minの撹拌速度で40分間撹拌反応させた後、分液漏斗に5時間静置することによって、下層のリン脂質溶液と上層のトリグリセリドを分離して得、リン脂質溶液を低温で真空乾燥し、南極オキアミ油を得るステップを含む。
実施例3
南極オキアミ油の精製プロセスは、
(1)南極オキアミ粉末と無水エタノールを1:12の質量比で均一に混合し、0.7時間撹拌して抽出した後にポンプでろ過し、その後、ろ過ケークと無水エタノールを1:12の質量比で均一に混合し、20分間撹拌して抽出し、抽出液をポンプでろ過した後、濾液を合わせて乾燥し、粗製南極オキアミ油を得るステップ、
(2)粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンを1:4の質量比で均一に混合した後、粗製南極オキアミ油の質量40%のケイ酸ナトリウムを添加し、60℃の超音波水槽で30分間撹拌反応させ、ここで、超音波電力は400Wに設定し、原油Aを得るステップ、
(3)原油Aにカルシウム型ゼオライトを添加し、原油Aとカルシウム型ゼオライトの質量比は1:0.4であり、60℃の恒温水槽で3時間撹拌して脱ヒ素し、その間に送風機で微孔通気し、ガス供給量を4m窒素/m原油Aとし、濾過して原油Bを得るステップ、
(4)原油Bの温度を40℃に維持し、活性白土を添加し、添加される活性白土の質量は原油Bの3%であり、窒素を充填して20分間撹拌反応させ、室温まで冷却させた後、9000r/minの遠心回転速度で8分間遠心ろ過し、上澄み油を取るステップ、及び
(5)上澄み油と質量分率が3%のクエン酸を1:6の質量比で混合し、70℃で、50r/minの撹拌速度で20分間撹拌反応させ、その後、分液漏斗に3時間静置することによって、下層のリン脂質溶液と上層のトリグリセリドを分離して得、リン脂質溶液を低温で真空乾燥し、南極オキアミ油を得るステップを含む。
比較例1
南極オキアミ油の精製プロセスは、
(1)南極オキアミ粉末と無水エタノールを1:10の質量比で均一に混合し、1時間撹拌して抽出した後にポンプでろ過し、その後、ろ過ケークと無水エタノールを1:10の質量比で均一に混合し、30分間撹拌して抽出した後、抽出液をポンプでろ過し、濾液を合わせて乾燥し、粗製南極オキアミ油を得るステップ、
(2)粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンを1:3の質量比で均一に混合した後、粗製南極オキアミ油の質量30%のケイ酸ナトリウムを添加し、50℃の超音波水槽で60分間撹拌反応させ、ここで、超音波電力は300Wに設定し、原油Aを得るステップ、
(3)原油Aの温度を30℃に維持し、活性炭と活性白土とを質量比1:1で添加し、添加される活性炭と活性白土の合計質量は原油Aの2%であり、窒素を充填して30分間撹拌反応させ、室温まで冷却した後、8000r/minの遠心回転速度で10分間遠心ろ過し、上澄み油を取るステップ、
(4)上澄み油と質量分率が2%のクエン酸を1:4の質量比で混合し、60℃で、60r/minの撹拌速度で30分間撹拌反応させ、その後、分液漏斗に4時間静置することによって、下層のリン脂質溶液と上層のトリグリセリドを分離して得、リン脂質溶液を低温で真空乾燥し、南極オキアミ油を得るステップを含む。
比較例2
南極オキアミ油の精製プロセスは、
(1)南極オキアミ粉末と無水エタノールを1:10の質量比で均一に混合し、1時間撹拌して抽出した後にポンプでろ過し、その後、ろ過ケークと無水エタノールを1:10の質量比で均一に混合し、30分間撹拌して抽出した後、抽出液をポンプでろ過し、濾液を合わせて乾燥し、粗製南極オキアミ油を得るステップ、
(2)粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンを1:3の質量比で均一に混合した後、粗製南極オキアミ油の質量30%のケイ酸ナトリウムを添加し、50℃の超音波水槽で60分間撹拌反応させ、ここで、超音波電力は300Wに設定し、原油Aを得るステップ、
(3)原油Aにナトリウム型ゼオライトを添加し、原油Aとナトリウム型ゼオライトの質量比は1:0.3であり、50℃の恒温水槽で3.5時間撹拌して脱ヒ素し、その間に送風機で微孔通気し、ガス供給量を3m窒素/m原油Aとし、濾過して原油Bを得るステップ、
(4)粗油Bと質量分率が2%のクエン酸を1:4の質量比で混合し、60℃で、60r/minの撹拌速度で30分間撹拌反応させ、その後、分液漏斗に4時間静置することによって、下層のリン脂質溶液と上層のトリグリセリドを分離して得、リン脂質溶液を低温で真空乾燥し、南極オキアミ油を得るステップを含む。
比較例3
実施例1と異なる点は、ステップ(2)を、粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンを1:3の質量比で均一に混合した後、粗製南極オキアミ油の質量30%のケイ酸ナトリウムを添加し、50℃の恒温水槽で60分間撹拌反応させ、原油Aを得る、に置き換える点にある。
比較例4
実施例1と異なる点は、ステップ(3)を、原油Aにナトリウム型ゼオライトを添加し、原油Aとナトリウム型ゼオライトの質量比は1:0.3であり、50℃の恒温水槽で3.5時間撹拌して脱ヒ素し、濾過して原油B得る、に置き換える点にある。
比較例5
実施例1と異なる点は、ナトリウム型ゼオライトをモンモリロナイトに代えた点にある。
比較例6
実施例1と異なる点は、質量比が1:1の活性炭と活性白土を、キトサンに代えた点にある。
比較例7
実施例1と異なる点は、クエン酸をケイ酸ナトリウムに代えた点にある。
以下、上記の実施例1~3及び比較例1~7により得られた南極オキアミ油の性能をテストし、その結果は1に示している。ここで、ヒ素の検出は、GB5009.11-2014「食品中の総ヒ素及び無機ヒ素の測定」を参照し、脱ヒ素率=ゼオライト中のヒ素含有量/オキアミ油中のヒ素含有量×100%である。
酸除去率(%)の計算式は、遊離脂肪酸の除去率(%)=(A1-A2)/A1×100%である。
式において、A1は元のエビ油における遊離脂肪酸の含有量(%)であり、A2は、処理した後のエビ油における遊離脂肪酸の含有量(%)である。
南極オキアミ油のリン脂質の測定は、GB/T5537―2008「穀物・油のテスト・リン脂質含有量の測定」を参照する。
表1から、比較例1~7に比べ、実施例1~3における南極オキアミ油の精製プロセスを採用し、脱酸、脱ヒ素及び脱色のステップを通じて粗製南極オキアミ油を段階的に精製することによって、不良物質を除去し、南極オキアミ油の純度を高め、南極オキアミ油の品質を改善できることが分かる。
上記は、本願の実施例に過ぎず、本願の保護範囲は、これらの特定の実施例によって限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲によって決定される。本願は、当業者にとって様々な変更や変形が可能である。本願の技術的思想及び原理の範囲内でなされた修正、均等置換、改良等は、本願の保護範囲に含まれるべきである。

Claims (6)

  1. 南極オキアミ油の精製プロセスであって、
    前記精製プロセスは、
    (1)粗製南極オキアミ油とn-ヘキサンとを1:(2-4)の質量比で均一に混合した後、ケイ酸ナトリウムを添加し、50℃の超音波水槽中で60分間撹拌反応させ、原油Aを得るステップ、
    (2)原油Aに活性ゼオライトを添加し、40~60℃の恒温水槽で3~4時間撹拌して脱ヒ素し、その間に送風機で微孔通気し、ガス供給量を3m窒素/m原油Aとし、濾過して原油Bを得るステップ、
    (3)原油Bの温度を50℃以下に維持し、吸着剤を添加し、窒素を充填した後20~40分間撹拌反応させた後、室温まで冷却し、遠心ろ過し、上澄み油を取るステップ、及び
    (4)ステップ(3)で得られた上澄み油とクエン酸を混合し、50~70℃で20~40分間撹拌反応させ、その後、分液漏斗に3~5時間静置することによって、下層のリン脂質溶液と上層のトリグリセリドを分離して得、リン脂質溶液を低温で真空乾燥した後、南極オキアミ油を得るステップを含み、
    ここで、クエン酸の質量分率は1~3%であり、上澄み油とクエン酸の質量比は1:(2~6)であり、撹拌速度は50~70r/minであり、
    ステップ(1)において、超音波電力は300Wであり、
    ステップ(3)において、吸着剤の添加質量は原油Bの1~3%であり、吸着剤は活性炭、活性白土または両者の混合物であることを特徴とする南極オキアミ油の精製プロセス。
  2. 前記ステップ(1)において、ケイ酸ナトリウムの添加質量は、粗製南極オキアミ油の20~40%であることを特徴とする請求項1に記載の南極オキアミ油の精製プロセス。
  3. 前記ステップ(2)において、原油Aと活性ゼオライトの質量比は1:(0.2~0.4)であることを特徴とする請求項1に記載の南極オキアミ油の精製プロセス。
  4. 前記ステップ(2)において、活性ゼオライトは、ナトリウム型ゼオライト、カルシウム型ゼオライトまたは水素イオン型ゼオライトであることを特徴する請求項1に記載の南極オキアミ油の精製プロセス。
  5. 前記ステップ(3)において、遠心回転速度は7000~9000r/minであり、遠心時間は8~15分であることを特徴とする請求項1に記載の南極オキアミ油の精製プロセス。
  6. 前記粗製南極オキアミ油を抽出するステップをさらに含み、具体的に、
    南極オキアミ粉末と無水エタノールを均一に混合し、0.7~1.2時間撹拌して抽出した後、ポンプでろ過し、ろ過ケークを無水エタノールで20~40分間撹拌して抽出し、抽出液をポンプでろ過した後、濾液を合わせて乾燥し、前記粗製南極オキアミ油を得るステップを含み、
    ここで、南極オキアミ粉末と無水エタノールとの質量比は1:(8~12)であることを特徴とする請求項1に記載の南極オキアミ油の精製プロセス。
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