JP2024030712A - タモの柄 - Google Patents

タモの柄 Download PDF

Info

Publication number
JP2024030712A
JP2024030712A JP2022133782A JP2022133782A JP2024030712A JP 2024030712 A JP2024030712 A JP 2024030712A JP 2022133782 A JP2022133782 A JP 2022133782A JP 2022133782 A JP2022133782 A JP 2022133782A JP 2024030712 A JP2024030712 A JP 2024030712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ash
handle according
spout
diameter portion
blank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022133782A
Other languages
English (en)
Inventor
聖比古 松本
雄貴 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2022133782A priority Critical patent/JP2024030712A/ja
Publication of JP2024030712A publication Critical patent/JP2024030712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fishing Rods (AREA)

Abstract

【課題】タモの柄において、第1番竿に生じる応力の集中を緩和すると共に、口栓の着脱に際して第1番竿の損傷を防止すること。【解決手段】タモの柄10は、ブランク17と、被覆パイプ73と、スリーブ72と、口栓32を有する。ブランク17は、繊維に強化された樹脂からなる。ブランク17の先端部31は、大径部76及び小径部77を有し、両者間に段差部78が形成されている。前記スリーブ72は、前記小径部77の内側に嵌め込まれる。スリーブ72の内周面80に雌ネジ81が形成される。前記被覆パイプ73は、前記小径部77の外側に設けられる。この被覆パイプ73は、前記スリーブ72の外周面86と径方向に重なり合う。口栓32は、前記被覆パイプ73にねじ込まれる。【選択図】図5

Description

この発明は、釣った魚を掬い上げるときに使用されるタモの柄の構造に関するものである。
実釣において、釣った魚を確実に取り込むためにタモが使用される。タモは、タモの柄及びこれに取り付けられたタモ網を有する。タモ網は、魚を掬う網本体と、これを支持する枠体とを有し、この枠体がタモの柄の先端に着脱自在に取り付けられる。
タモの柄は、一般に複数のブランクを有し、各ブランクが振出形式で継がれている(たとえば特許文献1参照)。複数のブランクのうち最も細径ものが第1番竿と称され、最も太径のブランクが元竿と称される。釣人は、元竿を持ってタモの柄を伸長させ、第1番竿に取り付けられたタモ網で魚を掬う。魚が取り込まれた後、タモの柄はコンパクトに縮められて収納状態とされる。
第1番竿の先端部の内側にスリーブが装着され、第1番竿の先端部が補強されている。このスリーブは円筒状に形成され、その内周面にネジが形成されている。前記枠体は、このスリーブにねじ込まれ、第1番竿の先端に取り付けられる。
タモの柄は、円筒状の口栓を備えている。この口栓は、第1番竿の先端部の外側にネジを介して填め合わされる。具体的には、第1番竿の先端部の外側に補強リングが嵌め合わされ、この補強リングの外周面に雄ネジが形成される。他方、前記口栓の内周面に雌ネジが形成され、これら雄ネジ及び雌ネジが填め合わされることにより、この口栓が前記先端部を周方向に取り囲む。一般に、この口栓は弾性体からなり、タモの柄が収納状態となったとき、元竿の先端部の内側に嵌め込まれる。これにより、第1番竿が元竿に一定の保持力で保持され、タモの柄の収納状態が維持される。釣人は、前記保持力に抗して口栓を元竿から引き抜くことにより、タモの柄を伸長させることができる。
特開2007-53949号公報
ところで、前記口栓は第1番竿から取り外すことが可能であるため、タモの柄を各ブランクに分解することができるが、タモの柄の組み立て時に前記口栓が第1番竿に強くねじ込まれた場合に、前記補強リング(特に前記雄ネジが形成された部位)が損傷を受けるおそれがある。そのため、ユーザーは、タモの柄の組立作業、特に前記口栓の取付作業を慎重に行う必要があった。
また、前記スリーブが第1番竿に装着されることによって第1番竿の先端部が補強されるが、この先端部のうち前記スリーブの端との境界において応力が集中する。もっとも、この応力集中は第1番竿の設計において考慮されるが、タモ網の着脱時あるいは魚を掬う際に不意に衝撃的な外力が作用した場合に大きな応力が生じる可能性がある。
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、実釣における第1番竿の応力集中を避けると共に、口栓の着脱作業における第1番竿の損傷を防止することができるタモの柄を提供することである。
(1) 前記課題を解決するために、本件発明の第1側面に係るタモの柄は、竿本体と、前記竿本体に取り付けられる口栓とを備える。前記竿本体は、内周面を有する筒状の本体部と、前記本体部の前記内周面に設けられるタモ取付部と、前記タモ取付部の外周面の少なくとも一部を被覆する被覆部材とを有する。前記口栓は、前記被覆部材に取り付けられる。
この構成によれば、前記被覆部材は、前記タモ取付部の外周面の少なくとも一部を被覆するから、前記本体部に生じる応力集中が緩和される。しかも、前記口栓が前記被覆部材に取り付けられるから、この口栓が前記本体部に対して着脱される場合であっても、本体部が損傷することが抑えられる。
(2) 本件発明の第1側面に従う第2側面に係るタモの柄は、前記被覆部材の少なくとも一部は、前記タモ取付部と前記竿本体の径方向に少なくとも部分的に重なる。
この構成では、前記被覆部材は、前記タモ取付部の外側を取り囲むように配置される。したがって、前記被覆部材の取り付けが容易である。
(3) 本件発明の第2側面に従う第3側面に係るタモの柄は、前記被覆部材の少なくとも一部が前記タモ取付部の端部と前記径方向に重なる。
この構成では、前記本体部に生じる応力集中が確実に抑えられる。
(4) 本件発明の第1側面から第3側面に従う第4側面に係るタモの柄では、前記本体部は、第一外径を有する第一外径部と、前記第一外径部よりも小さい第二外径を有する第二外径部とを有する。前記タモ取付部は、前記第二外径部に設けられる。
この構成では、第二外径部が第一外径部よりも細いため、第二外径部に取り付けられる口栓の内径が小さくなる。特に振出竿においては、収納時に口栓が元竿の端面を閉鎖することから、元竿の内径が小さくなる。これにより、タモの柄が軽量化される。
(5) 本件発明の第4側面に従う第5側面に係るタモの柄では、前記本体部は、前記第一外径部と前記第二外径部との間に段差部をさらに有する。前記被覆部材は、前記段差部に接する。
この構成では、前記被覆部材を前記本体部に取り付ける作業が容易である。
(6) 本件発明の第1側面から第5側面に従う第6側面に係るタモの柄では、前記被覆部材は、前記被覆部材の外周面に設けられる雄ネジ部を有する。前記口栓は、前記雄ネジ部に係合する第一雌ネジ部を有する。
この構成では、前記口栓は、前記被覆部材にねじ込まれる。これにより、前記口栓は、前記竿本体に着脱自在に取り付けられる。
(7) 本件発明の第1側面から第6側面に従う第7側面に係るタモの柄では、前記タモ取付部は、前記本体部の内周面に設けられる筒状部材を含む。
この構成では、前記筒状部材が前記本体部に設けられるので、前記本体部が補強される。したがって、前記応力集中が一層緩和される。
(8) 本件発明の第7側面に従う第8側面に係るタモの柄では、前記タモ取付部は、タモ網を取り付けるために前記筒状部材の内周面に設けられる第二雌ネジ部を有する。
この構成では、前記筒状部材にタモ網が填め合わされる。したがって、タモ網を前記竿本体に着脱する作業が容易である。
(9) 本件発明の第1側面から第6側面に従う第9側面に係るタモの柄では、前記タモ取付部は、タモ網を取り付けるための第二雌ネジ部を有する。
この構成では、前記第二ネジ部にタモ網が嵌め合わされる。したがって、タモ網を前記竿本体に着脱する作業が容易である。
(10)本件発明の第1側面から第9側面に従う第10側面に係るタモの柄では、前記口栓は、前記竿本体の軸方向に貫通する貫通孔を有する。
この構成では、前記竿本体の内部の通気性、排水性が向上する。
(11)本件発明の第1側面から第10側面に従う第11側面に係るタモの柄では、前記本体部は、第一材質を含み、前記被覆部材は、前記第一材質とは異なる第二材質を含む。
(12)本件発明の第11側面に従う第12側面に係るタモの柄では、前記第二材質の硬度は、前記第一材質の硬度と異なる。
(13)本件発明の第1側面から第12側面に従う第13側面に係るタモの柄では、前記本体部は、第一材質を含み、前記筒状部材は、前記第一材質とは異なる第三材質を含む。
(14)本件発明の第13側面に従う第14側面に係るタモの柄では、前記第三材質の硬度は、前記第一材質の硬度よりも大きい。
この発明によれば、前記タモ取付部が前記被覆部材に覆われるから竿本体に生じる応力集中が緩和され、前記口栓の着脱に際して竿本体の損傷が防止される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタモの柄10の斜視図である。 図2は、タモの柄10の先端部の拡大分解図である。 図3は、タモの柄10の口栓32の斜視図である。 図4は、タモの柄10の先端部の拡大図である。 図5は、タモの柄10のブランク17の先端部31の拡大分解斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係るタモの柄の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
1.タモについて
図1は、本発明の一実施形態に係るタモの柄10の斜視図である。同図が示すように、タモの柄10にタモ網12が装着されるようになっており、両者が組み付けられた状態でタモ11が構成される。
魚釣りの際に、釣った魚を掬い上げるためにタモ11が使用される。タモ11は、伸縮自在なタモの柄10及びタモ網12を有する。通常、両者は分離されているが、現場(釣り場)において、タモ網12がタモの柄10の先端に着脱自在に取り付けられる。釣人は、釣った魚を掬い上げる際にタモの柄10を操作して伸長させ、タモ網12にて釣った魚を掬い取る。タモ網12は、網本体13と、これを支持する枠体14とを有する。枠体14は、雄ネジ15が形成された軸16を有し、この軸16がタモの柄10の先端にねじ込まれるようになっている。
2.タモの柄の概略及び特徴点
タモの柄10は、竿本体30と口栓32とを有する。竿本体30は、本実施形態では4本のブランク17から20を有し、これらが振出形式で継がれている。すなわち、最も大径のブランク20の内側に他のブランク17からブランク19が入れ子状に配置されている。タモの柄10が使用されるときは、ブランク17から19がブランク20から軸方向21に引き出される。このとき、ブランク17は、竿本体30の最も竿先側に配置される。本実施形態では、竿本体30は4本のブランク17から20からなるが、竿本体30を構成するブランクの数は、特に制限を受けない。
各ブランク17から20は、既知の要領で成形される。たとえば、カーボン繊維にて強化された樹脂シート(プリプレグ)が所定形状に裁断され、これがマンドレルの周囲に巻回された状態で所定の温度で熱処理がなされる。その後、マンドレルが引き抜かれることによって、円筒状のブランク17から20が成形される。ブランク17の先端部31に口栓32が着脱自在に設けられ、ブランク20の後端部に尻栓22が着脱自在に設けられる。
本実施形態の特徴とするところは、ブランク17の先端部31の構造である。この先端部31が後に詳述される構造(図2及び図5参照)を有することにより、ブランク17に生じる応力集中が緩和されると共に、前記口栓32の着脱に際してブランク17の損傷が防止される。
3.口栓の構造
図2は、タモの柄10の先端部の拡大分解図である。同図は、ブランク17の一部及び口栓32の一部について、その断面を示している。図3は、口栓32の斜視図である。図4は、タモの柄10の先端部の拡大図であり、口栓32がブランク20に嵌め込まれた状態を示している。
口栓32は、既知の構造であり、後述の要領でブランク17に取り付けられる。図2及び図3が示すように、口栓32は、いわゆる段付きの円筒状を呈し、小径部35及び大径部36を有する。口栓32の材質は、典型的にはアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)からなり、小径部35及び大径部36は一体的に形成されている。もっとも、口栓32の材質は、NBRと同等の弾性、耐候性等を備えていれば他のものであってもよい。
口栓32の中心に貫通孔37が設けられている。この貫通孔37は、口栓32の軸方向、すなわち前記軸方向21に沿って貫通している。このため、口栓32の両端面に開口が形成されている。貫通孔37の竿先側の部分(図2において軸方向21の左側部分)は縮径され、竿尻側の部分(図2において軸方向21の右側部分)は拡径されており、貫通孔37の両端部に、それぞれ、縮径孔部38及び拡径孔部39が設けられている。貫通孔37の内径D1(図2参照)は、ブランク17の先端部31の外径D2に対応している。前記縮径孔部38の内径は、前記先端部31の外径D2よりも小さく設定されている。本実施形態では、前記内径D1と前記外径D2との寸法差は、0mm以上0.3mm以下に設定されており、D1≦D2である。
口栓32の小径部35の長さ40及び大径部36の長さ41は、適宜設計され得る。本実施形態では、長さ40、41は、それぞれ25mm、10mmである。前記拡径孔部39に雌ネジ46(特許請求の範囲に記載された「第一雌ネジ部」に相当)が形成されている。口栓32の小径部35は、後述の要領にてブランク17の先端部31に填め合わされ、これにより、口栓32がブランク17に取り付けられる。なお、口栓32の大径部36の外周面にローレット47が形成されている。もっとも、このローレット47は省略されてもよい。
口栓32の小径部35の後端側部分42は、前記軸方向21に沿って竿尻側に向かって漸次縮径されている。小径部35の周面に複数の溝43が設けられており、これらは軸方向21に沿って延びている。これら溝43は、小径部35の周方向に均等に並設されている。小径部35の外径D3は、ブランク20の先端部34の内径D4に対応しており、小径部35がブランク20の先端部34の内側に嵌め込まれる(図4参照)。
本実施形態では、前記外径D3と前記内径D4との寸法差は、D4-D3=-0.3mm以上0.3mm以下に設定される。図4が示すように、口栓32の小径部35は、ブランク20に嵌め込まれる際に弾性変形し、これにより、口栓32がブランク20に一定の保持力で保持される。この保持力に抗して口栓32が引っ張られると、口栓32はブランク20から抜ける。前記小径部35の後端側部分42が縮径されているので、釣人は、口栓32を容易にブランク20に嵌め込むことができる。前記小径部35に溝43が設けられているから、口栓32は、前記軸方向21に沿ってブランク20の内部に容易に押し込まれる。
口栓32の大径部36の外径寸法は、特に限定されるものではないが、ブランク20の先端部34の内径D4よりも大きく設定されていればよい。この大径部36は、前記小径部35に連続しているから、前記小径部35がブランク20に嵌め込まれると、ブランク20の先端が大径部36に当接する。これにより、口栓32は、安定的にブランク20に嵌め込まれ、挿抜自在な状態となる。
4.竿本体の構造
図5は、ブランク17の先端部31の拡大分解斜視図である。
ブランク17から20は、円筒状に形成されている。ブランク17から20を構成する材料は、前述のようにカーボン繊維等により強化された樹脂であり、典型的には、エポシキ樹脂その他の熱硬化性樹脂(特許請求の範囲に記載された「第一材質」に相当)である。ブランク18から20は、既知の構造であるため、これらの説明は省略される。
ブランク17は、本体部71と、スリーブ72(特許請求の範囲に記載された「タモ取付部」に相当)と、被覆パイプ73(特許請求の範囲に記載された「被覆部材」に相当)とを有する。前記本体部71の竿先側は縮径されており、座部74が形成されている。前記被覆パイプ73は、この座部74に装着される。前記スリーブ72は、ブランク17の内周面75に填め合わされ、ブランク17の内部に挿入される。前記被覆パイプ73は、前記座部74の外周面を覆うように、前記座部74の外側に嵌め合わされる。
図5及び図2が示すように、ブランク17の本体部71は、大径部76(特許請求の範囲に記載された「第一外径部」に相当)及び小径部77(特許請求の範囲に記載された「第二外径部」に相当)を有する。大径部76の外径D5(特許請求の範囲に記載された「第一外径」に相当)は、小径部77の外径D6(特許請求の範囲に記載された「第二外径」に相当)よりも1.1mmだけ大きく設定されている。もっとも、この外径差は、0mm以上2.0mm以下の範囲で適宜設定される。本実施形態では、前記大径部76と小径部77との境界に段差部78が形成されている。すなわち、前記境界に前記本体部71の径方向に拡がる壁面79が形成されている。もっとも、前記段差部78が形成されず、前記大径部76と小径部77とが傾斜面を介して連続していてもよい。
前記スリーブ72は、本実施形態では円筒状に形成されている。このスリーブ72を構成する材料は、典型的には、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はステンレス鋼(特許請求の範囲に記載された「第三材質」に相当)である。このスリーブ72を構成する材料は、特に限定されるものではないが、ブランク17を構成する材料よりも硬度が大きいものであることが望ましい。
前記スリーブ72は、前記小径部77の内周面75に接着剤等を介して固定されるのが好ましい。前記スリーブ72の外径は、前記本体部71の小径部77の内径に対応している。本実施形態では、前記スリーブ72は円筒状に形成されているが、前記小径部77の内周面75に設けられている限り、複数の部材に分割されていてもよい。
前記スリーブ72の内周面80に雌ネジ81(特許請求の範囲に記載された「第二雌ネジ部」に相当)が形成されている。この雌ネジ81は、タモ網12(図1参照)を取り付けるためのものであって、前記タモ網12の軸16に形成された雄ネジ15が前記雌ネジ81と填め合わされる。
前記被覆パイプ73は、本実施形態では円筒状に形成されている。この被覆パイプ73を構成する材料は、典型的には、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)(特許請求の範囲に記載された「第二材質」に相当)である。前記被覆パイプ73を構成する材料は、特に限定されるものではないが、ブランク17を構成する材料の硬度と異なる硬度の材料であるのが望ましい。
この被覆パイプ73の外周面82に雄ネジ83(特許請求の範囲に記載された「雄ネジ部」に相当)が形成されている。本実施形態では、この雄ネジ83は、前記被覆パイプ73の端部(軸方向21の竿尻側端部)に設けられている。この雄ネジ83は、前記口栓32の雌ネジ46と填め合わされる(図2参照)。図5及び図2が示すように、この被覆パイプ73は、ブランク17の本体部71の外側に嵌め合わされる。前記被覆パイプ73の内径D7は、前記本体部71の小径部77の外径D6に対応している。本実施形態では、前記外径D6と前記内径D7との寸法差は、0mm以上1mm以下に設定されており、D6≦D7である。本実施形態では、前記被覆パイプ73は、前記小径部77が構成する座部74に嵌め合わされ、前記段差部78の壁面79に当接する。前記被覆パイプ73は、たとえば接着剤等を介して前記小径部77に固定されてもよい。
この被覆パイプ73の長さ84は、本実施形態では前記小径部77の長さ85に対応している。したがって、前記被覆パイプ73が前記小径部73に填め合わされると、この小径部77の全体を覆う。すなわち、前記被覆パイプ73は、前記小径部77に嵌め込まれたスリーブ72と、ブランク17の径方向について重なり合い、スリーブ72の外周面86を覆う。
本実施形態では、前記被覆パイプ73は、前記小径部77の全体を覆う形状であるが、この被覆パイプ73の形状は、前記スリーブ72の少なくとも一部と重なり合うものであればよい。その場合、前記被覆パイプ73の形状は、前記スリーブ72の端部、すなわち前記スリーブ72と前記小径部77との境界を覆うものであるのが好ましい。
5.タモの柄の使用態様(作用効果)
図1が示すように、各ブランク17から20は入れ子状に組み立てられ、ブランク20の後端(同図において、軸方向21の右側端)に前記尻栓22が取り付けられる。これにより、竿本体30は、軸方向21に沿って伸縮することができる。図5が示すように、ブランク17の先端部31の内側にスリーブ72が挿入され、前記先端部31の外側に被覆パイプ73が嵌め合わされる。これらは、前述のように接着剤等によって前記先端部31に固定されるのが好ましい。
図2が示すように、口栓32が前記先端部31に取り付けられる。具体的には、口栓32の小径部35がブランク17の先端部31を覆うように填め合わされる。同図及び図4が示すように、ブランク17に取り付けられた被覆パイプ73が、前記口栓32の拡径孔部39から貫通孔37に挿入されると共に、前記被覆パイプ73の雄ネジ83が前記口栓32の雌ネジ46と填め合わされ、口栓32が被覆パイプ73にねじ込まれる。この口栓32の縮径孔部38は前記貫通孔37が縮径されたものであるから、図4が示すように、ブランク17の先端が前記貫通孔37と前記縮径孔部38との境界に当接する。これにより、口栓32は、ブランク17の先端部31に確実に固定される。もちろん、釣人が意図する場合に、前記口栓32が回転されると、この口栓32が前記ブランク17から取り外される。なお、竿本体30が収納状態になると、前記口栓32がブランク20の先端部34に挿入される(図4参照)。これにより、竿本体30の収納状態が維持される。釣人は、タモ網12の軸16をブランク17の先端部31にねじ込むことができる。すなわち、釣人は、タモ網12を竿本体30に簡単に着脱することができる。
タモ網12が釣った魚を掬った場合、当然に前記先端部31に応力が生じる。図2及び図4が示すように、前記被覆パイプ73は、前記スリーブ72の外周面85を被覆するように配置されているから、前記先端部31に生じる応力集中が緩和される。しかも、この被覆パイプ73に雄ネジ83が形成されており、これに前記口栓32ねじ込まれるから、この口栓32の着脱の際に、前記雄ネジ83、前記被覆パイプ73及び前記先端部31の損傷が抑えられる。
本実施形態では、前記被覆パイプ73は、前記スリーブ72の外側を取り囲むように配置され、前記先端部31の径方向に重なっている。したがって、前記被覆パイプ73の取付作業が容易になり、しかも、前記応力集中が確実に抑えられる。
図5が示すように、本実施形態では、前記先端部31の小径部77が前記大径部76よりも細いため、前記小径部に77に取り付けられる口栓32の内径D1が小さくなる。したがって、ブランク20の内径が小さくなり、その結果、タモの柄10が軽量化される。前記スリーブ72が前記先端部31の小径部77に取り付けられる。さらに、前記被覆パイプ73は、前記段差部78に接するように取り付けられるから、この被覆パイプ73を前記先端部31に取り付ける作業が容易である。加えて、このスリーブ72が円筒状に形成されているので、前記先端部31が周方向全体にわたって補強される。したがって、前記応力集中が一層緩和される。
図2及び図4が示すように、本実施形態では、前記口栓32は、前記被覆パイプ73にねじ込まれる。これにより、釣人は、前記口栓32を前記竿本体30に簡単に着脱することができ、ブランク17から20を容易に分解することができる。
本実施形態では、前記口栓32は、貫通孔37を有する。これにより、前記竿本体30の内部の通気性、排水性が向上する。
10・・・タモの柄
11・・・タモ
12・・・タモ網
17・・・ブランク
18・・・ブランク
19・・・ブランク
20・・・ブランク
21・・・軸方向
30・・・竿本体
31・・・先端部
32・・・口栓
34・・・先端部
35・・・小径部
37・・・貫通孔
38・・・縮径孔部
39・・・拡径孔部
46・・・雌ネジ
71・・・本体部
72・・・スリーブ
73・・・被覆パイプ
74・・・座部
75・・・内周面
76・・・大径部
77・・・小径部
78・・・段差部
80・・・内周面
81・・・雌ネジ
82・・・外周面
83・・・雄ネジ
84・・・長さ
85・・・長さ
86・・・外周面


Claims (14)

  1. 竿本体と、前記竿本体に取り付けられる口栓と、を備え、
    前記竿本体は、
    内周面を有する筒状の本体部と、
    前記本体部の前記内周面に設けられるタモ取付部と、
    前記タモ取付部の外周面の少なくとも一部を被覆する被覆部材と、を有し、
    前記口栓は、
    前記被覆部材に取り付けられる、タモの柄。
  2. 前記被覆部材の少なくとも一部は、前記タモ取付部と前記竿本体の径方向に少なくとも部分的に重なる、請求項1に記載のタモの柄。
  3. 前記被覆部材の少なくとも一部は、前記タモ取付部の端部と前記径方向に重なる、請求項2に記載のタモの柄。
  4. 前記本体部は、第一外径を有する第一外径部と、前記第一外径部よりも小さい第二外径を有する第二外径部と、を有し、
    前記タモ取付部は、前記第二外径部に設けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載のタモの柄。
  5. 前記本体部は、前記第一外径部と前記第二外径部との間に段差部をさらに有し、
    前記被覆部材は、前記段差部に接する、請求項4に記載のタモの柄。
  6. 前記被覆部材は、前記被覆部材の外周面に設けられる雄ネジ部を有し、
    前記口栓は、前記雄ネジ部に係合する第一雌ネジ部を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のタモの柄。
  7. 前記タモ取付部は、前記本体部の内周面に設けられる筒状部材を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のタモの柄。
  8. 前記タモ取付部は、タモ網を取り付けるために前記筒状部材の内周面に設けられる第二雌ネジ部を有する、請求項7に記載のタモの柄。
  9. 前記タモ取付部は、タモ網を取り付けるための第二雌ネジ部を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のタモの柄。
  10. 前記口栓は、前記竿本体の軸方向に貫通する貫通孔を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のタモの柄。
  11. 前記本体部は、第一材質を含み、
    前記被覆部材は、前記第一材質とは異なる第二材質を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のタモの柄。
  12. 前記第二材質の硬度は、前記第一材質の硬度と異なる、請求項11に記載のタモの柄。
  13. 前記本体部は、第一材質を含み、
    前記筒状部材は、前記第一材質とは異なる第三材質を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のタモの柄。
  14. 前記第三材質の硬度は、前記第一材質の硬度よりも大きい、請求項13に記載のタモの柄。










JP2022133782A 2022-08-25 2022-08-25 タモの柄 Pending JP2024030712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133782A JP2024030712A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 タモの柄

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133782A JP2024030712A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 タモの柄

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024030712A true JP2024030712A (ja) 2024-03-07

Family

ID=90106098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022133782A Pending JP2024030712A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 タモの柄

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024030712A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2024030712A (ja) タモの柄
JP3892695B2 (ja) 釣竿
JP2007020498A (ja) 穂先竿
TW202233063A (zh) 握持部及具有其的捲線器座以及釣竿
EP2926651A2 (en) Casting rod and method of fabricating tip rod of casting rod
JP4420635B2 (ja) 玉網の柄
JP6568004B2 (ja) 玉網
JP2001136872A (ja) 釣 竿
JP4498790B2 (ja) 釣竿
JP4169339B2 (ja) 脱着式の装着部品
JP2022165743A (ja) タモの柄
JP2016214110A (ja) 釣り竿用のグリップ構造及び釣り竿
WO2024057601A1 (ja) リールシート及び釣竿
JP4079318B2 (ja) 釣竿
EP0880891B1 (en) Fishing rod
JP4845387B2 (ja) 振出式の玉の柄
JP4270995B2 (ja) 釣竿
JP3784744B2 (ja) 玉網の柄
JP3830099B2 (ja) 玉網の柄
JP3794631B2 (ja) 玉網の柄
JP4179603B2 (ja) 釣竿
KR100998892B1 (ko) 낚싯대
JP4502340B2 (ja) 竿体の嵌合構造
TW202308510A (zh) 釣竿之第二節及具備其之釣竿
JP6345003B2 (ja) 釣竿