JP2024028585A - シャワーバー装置を備えた浴室 - Google Patents

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Abstract

【課題】より快適に水を浴びることができるシャワーバー装置を提供する。【解決手段】上下方向に延びた状態で浴室の壁面に取り付けられるシャワーバーと、シャワーヘッドを着脱可能に保持する保持部を有し、前記上下方向にスライド移動可能に前記シャワーバーに取り付けられるシャワーフックと、を備え、前記シャワーバーは、前記シャワーフックが下方に向かうにつれ、前記保持部を前方に移動させ、前記シャワーフックは、前記シャワーバーの上方側に位置した状態において、前記保持部に保持された前記シャワーヘッドから前方側に水を吐出可能とする第1吐水モードと、前記第1吐水モードよりも前記シャワーバーの下方側に位置した状態において、前記保持部に保持された前記シャワーヘッドから前記第1吐水モードよりも下方側に水を吐出可能とする第2吐水モードと、を有することを特徴とするシャワーバー装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、シャワーバー装置を備えた浴室に関する。
浴室において、シャワーヘッドを保持可能なシャワーフックが上下に移動可能に取り付けられたシャワーバーを設置することが知られている。使用者は、シャワーフックをシャワーバーに対して下方に動かした状態に配置することで、浴室に設置された椅子などに着座した状態でシャワーを利用することができる。また、使用者は、シャワーフックをシャワーバーに対して上方に動かした状態に配置することで、立った状態でもシャワーを利用することができる。しかしながら、使用者のシャワー利用時の姿勢などを考慮すると、シャワーバーやシャワーフックの構造には、まだまだ改善の余地が残されている。
実開昭63-061468号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、より快適に水を浴びることができるシャワーバー装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上下方向に延びた状態で浴室の壁面に取り付けられるシャワーバーと、シャワーヘッドを着脱可能に保持する保持部を有し、前記上下方向にスライド移動可能に前記シャワーバーに取り付けられるシャワーフックと、を備え、前記シャワーバーは、前記シャワーフックが下方に向かうにつれ、前記保持部を前方に移動させ、前記シャワーフックは、前記シャワーバーの上方側に位置した状態において、前記保持部に保持された前記シャワーヘッドから前方側に水を吐出可能とする第1吐水モードと、前記第1吐水モードよりも前記シャワーバーの下方側に位置した状態において、前記保持部に保持された前記シャワーヘッドから前記第1吐水モードよりも下方側に水を吐出可能とする第2吐水モードと、を有することを特徴とするシャワーバー装置である。
使用者が浴室に設置された椅子などに着座した状態の際には、そのまま立ち上がった状態と比べて、シャワーバーから離れた位置に上半身が位置するようになる。このシャワーバー装置によれば、シャワーバーは、シャワーフックが下方に向かうにつれ、保持部を前方に移動させる。従って、使用者が椅子などに着座した状態で使用する「シャワーフックが下方にある状態」では、「シャワーフックが上方にある状態」と比べ、シャワーヘッドを保持する保持部が前方に移動する。
また、使用者が立ち上がった状態で使用する「シャワーフックが上方にある状態」では、「シャワーフックが下方にある状態」と比べ、シャワーヘッドを保持する保持部が後方に移動する。これにより、例えば、使用者が椅子などに着座した状態からそのまま立ち上がった際に、シャワーヘッドが、立ち上がることによって前方に移動した使用者の上半身に近付き過ぎてしまうことを抑制することができる。これにより、使用者が椅子などに着座した状態からそのまま立ち上がった際にも、使用者の上半身に水を当て易くすることができ、快適に水を浴びることができる。
そして、シャワーフックは、シャワーバーの上方側に位置した状態において、保持部に保持されたシャワーヘッドから前方側に水を吐出可能とする第1吐水モードを有する。これにより、使用者が立ち上がった状態で水を浴びる際に、使用者の全身に水を当て易くなり、立ち上がった状態において、より快適に水を浴びることができる。
さらに、シャワーフックは、第1吐水モードよりもシャワーバーの下方側に位置した状態において、保持部に保持されたシャワーヘッドから第1吐水モードよりも下方側に水を吐出可能とする第2吐水モードを有する。これにより、例えば、椅子などに着座した状態において、下方側に水を吐出し、下方に載置された洗面器などに水を溜めることができる。すなわち、シャワーヘッドを疑似的にカランとして利用することができ、立ち上がった状態で快適に水を浴びることができつつも、カラン機能を付与させ、シャワーバー装置の使い勝手をより向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1吐水モードにおける前記保持部の水平に対する立ち上がり角度は、前記第2吐水モードにおける前記保持部の水平に対する立ち上がり角度よりも大きいことを特徴とするシャワーバー装置である。
このシャワーバー装置によれば、第1吐水モードにおける保持部の水平に対する立ち上がり角度が、第2吐水モードにおける保持部の水平に対する立ち上がり角度よりも大きいことから、使用者は、立ち上がった状態で快適に水を浴びることができつつも、第2吐水モードの位置においてシャワーヘッドから水を下方へ吐出させ易くなり、カラン機能を付与し易くすることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記保持部の水平に対する立ち上がり角度は、前記第1吐水モードの位置から前記シャワーフックが下方に向かうにつれ、徐々に小さくなることを特徴とするシャワーバー装置である。
このシャワーバー装置によれば、第1吐水モードから第2吐水モードに移行する際に、シャワーフックを掴みながら着座しようとした場合であっても、シャワーフックを掴んだ手首の角度を徐々に変更することができる。例えば、立ち上がり角度が急激に変化する場合などと比べて、第1吐水モードと第2吐水モードとを移行させる際の操作性を向上させ、シャワーバー装置の使い勝手をより向上させることができる。
本発明によれば、より快適に水を浴びることができるシャワーバー装置を提供することができる。
実施形態に係る浴室を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係るシャワーフックを模式的に表す斜視図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係るシャワーフックを模式的に表す断面図である。 図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係るシャワーバー装置を模式的に表す側面図である。 図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る浴室を模式的に表す側面図である。 図6(a)~図6(c)は、実施形態に係るシャワーバー装置の変形例を模式的に表す側面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る浴室を模式的に表す斜視図である。
図1に表したように、浴室2は、シャワーバー装置10と、壁パネル11と、洗面カウンター12と、水栓装置13と、シャワーヘッド14と、鏡15と、を備える。なお、図1では、便宜的に図示を省略しているが、浴室2は、例えば、洗い場床、浴槽、及び天井パネルなどをさらに備える。
壁パネル11は、壁面11aを有する。壁パネル11は、洗い場床の端部から壁面11aを略垂直に立ち上げた状態で浴室2に設置される。これにより、壁パネル11は、浴室2の壁面を形成する。壁面11aは、換言すれば、浴室2の壁面である。
また、浴室2は、例えば、複数の壁パネルを有し、複数の壁パネルによって矩形状の空間を形成する。壁パネル11は、例えば、浴室2の複数の壁パネルのうちの浴槽に隣接して設置される壁パネルである。
シャワーバー装置10は、シャワーバー20と、シャワーフック22と、を備える。シャワーバー20は、上下方向に延びた状態で壁パネル11の壁面11aに取り付けられる。シャワーフック22は、シャワーヘッド14を着脱可能に保持する保持部30を有し、上下方向にスライド移動可能にシャワーバー20に取り付けられる。
シャワーバー装置10は、シャワーフック22を上下方向にスライド移動可能とすることにより、保持部30に保持されたシャワーヘッド14の上下方向の位置を調節可能とする。
従って、シャワーバー装置10では、例えば、シャワーフック22の上下方向の位置を調節することにより、使用者の体格などに対応した適切な位置でシャワーヘッド14から吐出された水を浴びることができる。なお、本願明細書において、「水」には、加温された「お湯」も含むものとする。
また、シャワーバー装置10は、シャワーフック22を上下方向にスライド移動可能とすることにより、使用者が立ち上がった状態でも洗い場床に置かれた椅子などに着座した状態でも、シャワーヘッド14から吐出された水を適切に浴びられるようにする。
さらに、シャワーバー装置10は、シャワーバー20を手摺りとしても利用できるようにする。これにより、例えば、椅子などに着座した状態から立ち上がる際に、シャワーバー20を掴むことにより、立ち上がり易くすることができる。あるいは、浴槽と洗い場床との間の移動の際に、シャワーバー20を掴むことにより、浴槽と洗い場床との間の移動をし易くすることができる。このように、シャワーバー装置10では、シャワーバー20を手摺りとしても利用できるようにすることにより、使用者の立上りや移動などの動作を補助することができる。
シャワーバー20の下端から洗い場床の床面までの距離D1は、例えば、80cm以下である。これにより、使用者が椅子などに着座した状態でも、シャワーバー20を掴み易くすることができる。また、シャワーバー20の下端から洗い場床の床面までの距離D1は、例えば、60cm以上である。これにより、シャワーバー20の下端が使用者の足などに当たり、邪魔になってしまうことを抑制することができる。
シャワーバー20の上下方向の長さL1は、例えば、90cm以上120cm以下である。浴室2の天井までの高さは、概ね2m程度である。従って、長さL1を上記のように設定することにより、様々なタイプの浴室2にシャワーバー装置10を適用させ、適切な高さにシャワーフック22を配置することができる。
洗面カウンター12は、壁パネル11の壁面11aに対してシャワーバー装置10よりも下方に取り付けられる。洗面カウンター12は、上面12aを有する。洗面カウンター12の上面12aは、左右方向及び前後方向に延び、洗面器やシャンプーボトルなどの物品を載置可能とする。
シャワーバー装置10は、例えば、洗面カウンター12の左右方向の幅内に配置される。換言すれば、洗面カウンター12は、シャワーバー装置10と上下方向において重なる位置に配置される。この場合、シャワーバー装置10の下端(シャワーバー20の下端)は、洗面カウンター12に取り付けてもよい。但し、洗面カウンター12は、シャワーバー装置10と左右方向にずれた位置に配置してもよい。洗面カウンター12は、少なくとも上面12aがシャワーバー装置10の下端よりも下方に配置されていればよい。
水栓装置13は、壁パネル11の壁面11aに対して洗面カウンター12の上方に取り付けられる。水栓装置13は、下方に向けて水を吐出する吐水部13aを有する。水栓装置13は、洗面カウンター12の左右方向の幅内に配置される。水栓装置13は、例えば、洗面カウンター12の上面12aに向けて吐水部13aから水を吐出する。これにより、洗面カウンター12の上面12aに載置された洗面器などに水を溜めることができる。
シャワーヘッド14は、ホース16を介して水栓装置13と接続されている。シャワーヘッド14は、例えば、複数の吐水孔が設けられた散水板14wを有するヘッド本体14aと、ヘッド本体14aから延びる略棒状の持ち手部14bと、を有する。シャワーヘッド14は、持ち手部14bのヘッド本体14aと反対側の端部においてホース16と接続される。持ち手部14bは、例えば、ヘッド本体14a側からホース16側に向かって次第に細くなるテーパ形状を有する。
水栓装置13は、吐水部13aからの吐止水を切り替えるとともに、シャワーヘッド14からの吐止水を切り替える。また、水栓装置13は、例えば、吐水部13a又はシャワーヘッド14から吐水する水の温度の調節機能や、吐水部13a又はシャワーヘッド14から吐水する水の流量の調節機能などをさらに有する。
水栓装置13は、左右方向及び前後方向に延び、シャンプーボトルなどの物品を載置可能な棚形状の上面13bを有する。このように、水栓装置13は、水を吐出する水栓として機能するとともに、物品を載置可能なカウンターとしても機能する。水栓装置13は、換言すれば、水栓カウンターである。これにより、浴室2の使い勝手を向上させることができる。但し、水栓装置13は、必ずしも棚形状を有するものでなくてもよい。水栓装置13は、少なくとも吐水部13a及びシャワーヘッド14からの吐止水を切り替える機能を有する任意の水栓装置でよい。
シャワーバー装置10は、例えば、左右方向において、水栓装置13と浴槽との間に設けられる。これにより、浴槽と洗い場床との間の移動の際に、シャワーバー20を手摺りとして利用し易くすることができる。
鏡15は、壁パネル11の壁面11aに対して水栓装置13の上方に取り付けられる。また、鏡15は、例えば、上下方向に延び、左右方向においてシャワーバー装置10と並べて壁面11aに取り付けられる。これにより、鏡15は、水栓装置13の前に着座した状態でも、シャワーヘッド14から吐出された水を立って浴びる状態でも、使用者が自身の姿を確認できるようにする。なお、鏡15は、必要に応じて浴室2に設けられ、省略可能である。
図2は、実施形態に係るシャワーフックを模式的に表す斜視図である。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係るシャワーフックを模式的に表す断面図である。
図2、図3(a)及び図3(b)に表したように、シャワーバー装置10のシャワーフック22は、シャワーヘッド14を着脱可能に保持する保持部30を有するとともに、フック本体32と、取付部34と、ロック機構36と、をさらに有する。
フック本体32は、水平方向に延びる。換言すれば、フック本体32は、シャワーバー20の延びる方向と直交する方向に延びる。なお、フック本体32の延びる方向は、厳密に水平な方向に限定されるものではない。フック本体32の延びる方向は、少なくとも水平方向に延びる成分を有していればよい。
保持部30は、フック本体32の一端側に設けられている。保持部30は、例えば、シャワーヘッド14の持ち手部14bの形状に応じた凹部30aを有する略U字状の部材である。保持部30は、シャワーヘッド14のテーパ形状を有する持ち手部14bを上方から凹部30aに差し込み、持ち手部14bを凹部30aに係合させることにより、シャワーヘッド14を着脱可能に保持する。
フック本体32は、保持部30を水平方向を軸に回転可能に支持する。また、フック本体32は、保持部30を所定の回転角度で保持するためのラッチ機構38を有する。これにより、水平方向を軸とするシャワーヘッド14の角度を調整することができる。例えば、シャワーヘッド14から水を下側に向けて吐出したり、少し前方側に向けて吐出したりすることを、調整することができる。
ラッチ機構38は、例えば、プランジャ38aと、コイルバネ38bと、を有する。プランジャ38aは、フック本体32の内部において前後方向に移動可能に設けられる。コイルバネ38bは、プランジャ38aを前方側に付勢する。
保持部30は、回転角度を調整するための複数の溝部30bを背面側に有する。プランジャ38aは、保持部30とコイルバネ38bとの間に設けられ、コイルバネ38bの付勢力によって保持部30に押し付けられることにより、保持部30の背面側に設けられた複数の溝部30bのいずれかと係合する。
このように、溝部30bとプランジャ38aとの係合によって、保持部30の回転角度が保持される。そして、保持部30に力を加え、コイルバネ38bの付勢力に抗して保持部30を回転させ、プランジャ38aを別の溝部30bと係合させることにより、保持部30の回転角度を調整することができる。換言すれば、シャワーヘッド14の吐水角度を調整することができる。
なお、ラッチ機構38の構成は、上記の構成に限定されるものではない。ラッチ機構38の構成は、保持部30を所定の回転角度で保持可能な任意の構成でよい。また、フック本体32は、必ずしも保持部30を回転可能に支持しなくてもよい。換言すれば、シャワーフック22は、必ずしもシャワーヘッド14の吐水角度の調整機能を有しなくてもよい。保持部30は、フック本体32に一体的に設けてもよい。保持部30は、例えば、フック本体32の一端側に一体的に設けられた凹部でもよい。
取付部34は、シャワーバー20への取り付けに用いられる。シャワーフック22は、取付部34を介してシャワーバー20に取り付けられる。取付部34は、例えば、フック本体32の他端側(保持部30と反対側)に設けられる。取付部34は、例えば、シャワーバー20の断面形状に対応した貫通孔状である。シャワーフック22は、取付部34にシャワーバー20を挿通することによって、シャワーバー20に取り付けられる。取付部34の形状は、貫通孔状に限ることなく、例えば、溝状などでもよい。取付部34の形状は、シャワーフック22のシャワーバー20への取り付けを可能とする任意の形状でよい。
ロック機構36は、シャワーバー20に対してシャワーフック22を上下方向の任意の位置に保持するための機構である。ロック機構36は、例えば、可動部40と、コイルバネ42と、を有する。
可動部40は、フック本体32に上下方向に移動可能に支持されている。これにより、可動部40は、図3(a)に表した初期位置と、図3(b)に表した押圧位置と、の間で移動する。押圧位置は、初期位置よりも下方に押し込まれた位置である。
コイルバネ42は、可動部40を上方側に付勢する。可動部40は、コイルバネ42に付勢され、フック本体32と係合することにより、初期位置に保持される。
可動部40は、操作部40aを有する。操作部40aは、可動部40が初期位置に保持された状態において、フック本体32から上方に突出する。可動部40は、操作部40aを押圧し、コイルバネ42の付勢力に抗して下方に押し込むことにより、初期位置から押圧位置に移動する。
また、可動部40は、初期位置にある状態において、一部を取付部34内に入り込ませ、取付部34に挿通されたシャワーバー20と当接する。可動部40は、コイルバネ42の付勢力によってシャワーバー20を押圧し、取付部34とともにシャワーバー20を挟む。これにより、可動部40が初期位置にある状態では、シャワーバー20の押圧にともなう摩擦力により、シャワーフック22が、シャワーバー20に対して上下方向の所定の位置で保持される。
可動部40は、例えば、弾性体44を有する。弾性体44には、例えば、ゴムなどが用いられる。弾性体44の摩擦係数は、プラスチックなどの硬質な樹脂材料からなる可動部40の本体部分の摩擦係数よりも大きい。可動部40は、初期位置にある状態において、弾性体44を取付部34内に入り込ませることにより、弾性体44をシャワーバー20に当接させる。これにより、可動部40とシャワーバー20との間に生じる摩擦力を大きくし、シャワーフック22の上下方向の位置をより確実に保持することができる。
可動部40は、初期位置から押圧位置に移動すると、下方に移動するとともに、取付部34から離間する方向に移動する。可動部40は、例えば、取付部34の軸方向に対して斜めにスライド移動することにより、取付部34から離間する方向に移動する。
可動部40は、初期位置から押圧位置に移動すると、取付部34から退避する。可動部40は、初期位置から押圧位置に移動すると、弾性体44を取付部34から退避させる。これにより、可動部40は、初期位置から押圧位置に移動すると、取付部34とともにシャワーバー20を挟んだ状態を解除する。従って、可動部40を押圧位置に移動させた状態では、シャワーフック22をシャワーバー20に沿って上下方向に移動させることが可能となる。
このように、シャワーフック22では、フック本体32を把持し、操作部40aを押圧して可動部40を押圧位置に移動させることにより、シャワーフック22の上下方向の位置を調整することができる。そして、操作部40aの押圧を解除し、可動部40を初期位置に移動させることにより、シャワーフック22を調整した位置で保持することができる。これにより、シャワーフック22では、シャワーバー20に対して上下方向の任意の位置に配置することができる。従って、シャワーバー装置10では、使用者の好みの高さにシャワーヘッド14を配置することができる。
なお、ロック機構36の構成は、上記に限ることなく、シャワーバー20に対してシャワーフック22を上下方向の任意の位置に保持することが可能な任意の構成でよい。
図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係るシャワーバー装置を模式的に表す側面図である。
図4(a)は、シャワーフック22をシャワーバー20に対して最も上方に位置させた状態を模式的に表す。図4(b)は、シャワーフック22をシャワーバー20に対して最も下方に位置させた状態を模式的に表す。なお、図4(a)及び図4(b)では、便宜的にホース16の図示を省略している。
図4(a)及び図4(b)に表したように、シャワーバー20は、バー本体50と、上側支持部52と、下側支持部54と、を有する。バー本体50は、上下方向に延びる棒状である。バー本体50は、例えば、丸棒状である。シャワーバー装置10は、例えば、前方側から見た状態において、棒状のバー本体50を略垂直にした状態で、壁パネル11の壁面11aに取り付けられる。
但し、シャワーバー装置10は、前方側から見た状態において、バー本体50を左右に傾斜させた状態で壁面11aに取り付けてもよい。バー本体50は、少なくとも上下方向に延びた状態で壁面11aに取り付けられていればよい。バー本体50の延びる方向と垂直方向との成す角度の劣角は、例えば、45°以下である。これにより、シャワーフック22の上下方向の位置を適切に調整することができる。
シャワーフック22の取付部34は、例えば、丸棒状のバー本体50に対応した断面略円形の貫通孔状である。これにより、シャワーフック22は、上下方向にスライド移動可能、かつシャワーバー20を軸に水平方向に回動可能にシャワーバー20に取り付けられる。シャワーバー装置10では、シャワーヘッド14から吐出される水を前方のみに限ることなく、シャワーフック22を回動させることで、斜め右方向や斜め左方向などにも吐出することができる。従って、シャワーバー装置10の使い勝手をより向上させることができる。
シャワーフック22をシャワーバー20を軸に回動可能とする構成は、上記に限ることなく、任意の構成でよい。バー本体50及び取付部34の断面形状は、必ずしも円形でなくてもよい。
上側支持部52は、バー本体50の上端を支持する。上側支持部52の一端は、壁パネル11の壁面11aに取り付けられる。上側支持部52は、壁面11aから前方に向かって延び、他端側でバー本体50の上端を支持する。下側支持部54は、バー本体50の下端を支持する。下側支持部54の一端は、壁パネル11の壁面11aに取り付けられる。下側支持部54は、壁面11aから前方に向かって延び、他端側でバー本体50の下端を支持する。
バー本体50は、上側支持部52及び下側支持部54により、壁面11aから離間した状態で保持される。これにより、上下方向にスライド移動可能かつシャワーバー20を軸に水平方向に回動可能にシャワーフック22をバー本体50に取り付けることができるとともに、バー本体50を手摺りとして握り易くすることができる。
下側支持部54の前後方向の長さは、上側支持部52の前後方向の長さよりも長い。換言すれば、下側支持部54の壁面11aから前方への突出量は、上側支持部52の壁面11aから前方への突出量よりも大きい。これにより、上側支持部52及び下側支持部54は、下端側が上端側よりも前方に位置するようにバー本体50を支持する。
シャワーバー20は、上記のようにバー本体50を支持することにより、シャワーフック22が下方に向かうにつれ、保持部30を前方に移動させる。換言すれば、シャワーフック22は、下方に向かうにつれ、前方に移動する。なお、本願明細書において、「前方」とは、壁パネル11の壁面11aの向く方向である。
バー本体50は、例えば、前方側に向かって凸となるように湾曲している。これにより、下端側が上端側よりも前方に位置するようにバー本体50を支持することができる。また、バー本体50の下端側は、バー本体50の上端側よりも垂直に近く、バー本体50は、上方に向かうにつれて後方に向かうように湾曲している。これにより、シャワーバー20は、シャワーフック22が上方に向かうにつれ、単位高さに応じた保持部30の後方への移動量を大きくする。すなわち、上記のようにバー本体50を湾曲させることにより、バー本体50の下方側においては、バー本体50の上方側と比べて、シャワーフック22の上下方向の移動にともなう前後方向への移動の移動量を小さくすることができる。
また、図4(a)に表したように、保持部30は、シャワーフック22をシャワーバー20に対して最も上方に位置させた際に、シャワーバー20の下端20aよりも前方に位置する。
前述のように、シャワーフック22は、上下方向にスライド移動可能、かつシャワーバー20を軸に回動可能にシャワーバー20に取り付けられる。保持部30は、シャワーフック22を最も上方に位置させ、かつ保持部30がシャワーバー20の正面に位置するようにシャワーフック22を回動させた際に、シャワーバー20の下端20aよりも前方に位置する。ここで、「保持部30がシャワーバー20の正面に位置する」とは、換言すれば、前方側から見た際に、保持部30がシャワーバー20と重なる状態である。
図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る浴室を模式的に表す側面図である。
図5(a)に表したように、保持部30は、シャワーフック22をシャワーバー20に対して最も上方に位置させた際に、洗面カウンター12の前端12bよりも後方に位置する。なお、図5(a)及び図5(b)では、便宜的にホース16の図示を省略している。
保持部30は、シャワーフック22をシャワーバー20に対して最も上方に位置させ、かつ保持部30がシャワーバー20の正面に位置するようにシャワーフック22を回動させた際に、洗面カウンター12の前端12bよりも後方に位置する。
また、図5(b)に表したように、保持部30は、シャワーフック22をシャワーバー20に対して最も下方に位置させた際にも、洗面カウンター12の前端12bよりも後方に位置する。保持部30は、シャワーフック22をシャワーバー20に対して最も下方に位置させ、かつ保持部30がシャワーバー20の正面に位置するようにシャワーフック22を回動させた際にも、洗面カウンター12の前端12bよりも後方に位置する。
シャワーフック22は、第1吐水モードと、第2吐水モードと、を有する。第1吐水モードは、図4(a)及び図5(a)に表したように、シャワーフック22がシャワーバー20の上方側に位置した状態において、保持部30に保持されたシャワーヘッド14から前方側に水を吐出可能とするモードである。第1吐水モードは、換言すれば、シャワーバー20の高い位置から使用者の全身に向けて水を吐出するモードである。第1吐水モードは、換言すれば、全身シャワーモードである。第1吐水モードでは、例えば、オーバーヘッドシャワーのように、使用者の上方から使用者の全身に向けて水を吐出することができる。
第2吐水モードは、図4(b)及び図5(b)に表したように、第1吐水モードよりもシャワーバー20の下方側に位置した状態において、保持部30に保持されたシャワーヘッド14から第1吐水モードよりも下方側に水を吐出可能とするモードである。第2吐水モードは、換言すれば、シャワーバー20の低い位置から下方に向けて水を吐出することにより、シャワーヘッド14を疑似的にカランとして利用できるようにするモードである。第2吐水モードは、換言すれば、疑似カランモードである。第2吐水モードでは、例えば、使用者が椅子などに着座した状態において、洗い場床に載置した洗面器などに水を溜めやすくすることができる。また、第2吐水モードでは、例えば、操作部40aを操作してロック機構36によるシャワーフック22の保持を解除し、シャワーバー20を軸にシャワーフック22を水平方向に回動させ、シャワーヘッド14のヘッド本体14a(散水板14w)を洗面カウンター12の上方に位置させることにより、洗面カウンター12の上に載置した洗面器などにも水を溜めることができる。
第1吐水モードにおける保持部30の水平に対する立ち上がり角度θ(図4(a)参照)は、第2吐水モードにおける保持部30の水平に対する立ち上がり角度θよりも大きい。立ち上がり角度θは、より詳しくは、保持部30の所定位置と取付部34の所定位置とを結ぶ線分と水平との成す角度である。この例において、バー本体50の下端側は、バー本体50の上端側よりも垂直に近い。このため、この例において、第2吐水モードにおける保持部30の水平に対する立ち上がり角度θは、約0°である。
また、この例では、バー本体50が、前方側に向かって凸となるように湾曲している。このため、保持部30の水平に対する立ち上がり角度θは、第1吐水モードの位置からシャワーフック22が下方に向かうにつれ、徐々に小さくなる。保持部30の水平に対する立ち上がり角度θは、例えば、第1吐水モードの位置から第2吐水モードの位置に向かって連続的に減少する。
立ち上がり角度θの変化は、例えば、バー本体50の湾曲にともなうシャワーフック22の傾きの変化に依存する。立ち上がり角度θの変化は、例えば、水平方向を軸にフック本体32に回転可能に支持された保持部30の回転角度の調節などに依存するものではない。
シャワーフック22を第2吐水モードから第1吐水モードに切り替えると、バー本体50の湾曲に沿って保持部30が自然に立ち上がる。このため、第1吐水モードでは、保持部30の回転角度などを調節しなくても、第2吐水モードよりも前方側に向けて水を吐出することができる。
なお、第1吐水モードの位置は、シャワーバー20の最も上方の位置に限ることなく、シャワーバー20の上方側の任意の位置でよい。第2吐水モードの位置は、シャワーバー20の最も下方の位置に限ることなく、第1吐水モードの位置よりも下方側の任意の位置でよい。
使用者が浴室2に設置された椅子などに着座した状態の際には、そのまま立ち上がった状態と比べて、シャワーバー20から離れた位置に上半身が位置するようになる(図5参照)。本実施形態に係る浴室2及びシャワーバー装置10によれば、シャワーバー20は、シャワーフック22が下方に向かうにつれ、保持部30を前方に移動させる。従って、使用者が椅子などに着座した状態で使用する「シャワーフック22が下方にある状態」では、「シャワーフック22が上方にある状態」と比べ、シャワーヘッド14を保持する保持部30が前方に移動する。
また、使用者が立ち上がった状態で使用する「シャワーフック22が上方にある状態」では、「シャワーフック22が下方にある状態」と比べ、シャワーヘッド14を保持する保持部30が後方に移動する。これにより、例えば、使用者が椅子などに着座した状態からそのまま立ち上がった際に、シャワーヘッド14が、立ち上がることによって前方に移動した使用者の上半身に近付き過ぎてしまうことを抑制することができる。これにより、使用者が椅子などに着座した状態からそのまま立ち上がった際にも、使用者の上半身に水を当て易くすることができ、快適に水を浴びることができる。従って、使用者が椅子などに着座した状態でも立ち上がった状態でも、より快適に水を浴びることができるシャワーバー装置10を提供することができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、シャワーバー20が、シャワーフック22が上方に向かうにつれ、単位高さに応じた保持部30の後方への移動量を大きくする。これにより、使用者が椅子などに着座した状態で使用する「シャワーフック22が下方にある状態」でシャワーフック22の高さを微調整した際に、保持部30が必要以上に前後に移動してしまうことを抑制することができ、シャワーフック22の高さを調整し易くすることができる。また、使用者が立ち上がった状態で使用する「シャワーフック22が上方にある状態」で保持部30の後方への移動量を大きくすることにより、使用者が椅子などに着座した状態からそのまま立ち上がった際に、シャワーヘッド14が、立ち上がることによって前方に移動した使用者の上半身に近付き過ぎてしまうことを、より適切に抑制することができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、保持部30が、シャワーフック22を最も上方に位置させた際に、シャワーバー20の下端20aよりも前方に位置する。これにより、シャワーフック22を最も上方に位置させた際にも、シャワーバー20の下端20aが邪魔になり、保持部30に保持されたシャワーヘッド14が掴み難くなってしまうことを抑制できる。また、使用者が立ち上がった状態で使用する際に、シャワーバー20の下端20aが邪魔になってしまうことを抑制でき、程よい位置で快適に水を浴びることができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、シャワーフック22が、上下方向にスライド移動可能かつシャワーバー20を軸に回動可能にシャワーバー20に取り付けられ、保持部30は、シャワーフック22を最も上方に位置させ、かつ保持部30がシャワーバー20の正面に位置するようにシャワーフック22を回動させた際に、シャワーバー20の下端20aよりも前方に位置する。これにより、シャワーフック22を回動可能にした際にも、シャワーバー20の下端20aが邪魔になり、保持部30に保持されたシャワーヘッド14が掴み難くなってしまうことなどを、より確実に抑制することができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、保持部30が、シャワーフック22を最も上方に位置させた際に、洗面カウンター12の前端12bよりも後方に位置する。これにより、シャワーフック22を最も上方に位置させた際にも、シャワーフック22が立った使用者の洗髪や洗体などの作業に邪魔になってしまうことを抑制することができる。従って、使用者が椅子などに着座した状態でも立ち上がった状態でも、シャワーヘッド14から吐出された水を、より快適に浴びることができる浴室2を提供することができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、保持部30が、シャワーフック22を最も上方に位置させ、かつ保持部30がシャワーバー20の正面に位置するようにシャワーフック22を回動させた際に、洗面カウンター12の前端12bよりも後方に位置する。これにより、シャワーフック22を回動可能にした際にも、シャワーフック22が立った使用者の洗髪や洗体などの作業に邪魔になってしまうことを、より確実に抑制することができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、保持部30が、シャワーフック22を最も下方に位置させた際にも、洗面カウンター12の前端12bよりも後方に位置するため、シャワーフック22が椅子などに座った使用者の洗髪や洗体などの作業に邪魔になってしまうことも抑制することができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、シャワーフック22が、シャワーバー20の上方側に位置した状態において、保持部30に保持されたシャワーヘッド14から前方側に水を吐出可能とする第1吐水モードを有する。これにより、使用者が立ち上がった状態で水を浴びる際に、使用者の全身に水を当て易くなり、立ち上がった状態において、より快適に水を浴びることができる。
さらに、シャワーフック22が、第1吐水モードよりもシャワーバー20の下方側に位置した状態において、保持部30に保持されたシャワーヘッド14から第1吐水モードよりも下方側に水を吐出可能とする第2吐水モードを有する。これにより、例えば、椅子などに着座した状態において、下方側に水を吐出し、下方に載置された洗面器などに水を溜めることができる。すなわち、シャワーヘッド14を疑似的にカランとして利用することができ、立ち上がった状態で快適に水を浴びることができつつも、カラン機能を付与させ、シャワーバー装置10の使い勝手をより向上させることができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、第1吐水モードにおける保持部30の水平に対する立ち上がり角度θが、第2吐水モードにおける保持部30の水平に対する立ち上がり角度θよりも大きいことから、使用者は、立ち上がった状態で快適に水を浴びることができつつも、第2吐水モードの位置においてシャワーヘッド14から水を下方へ吐出させ易くなり、カラン機能を付与し易くすることができる。
また、浴室2及びシャワーバー装置10では、保持部30の水平に対する立ち上がり角度θが、第1吐水モードの位置からシャワーフック22が下方に向かうにつれ、徐々に小さくなる。これにより、第1吐水モードから第2吐水モードに移行する際に、シャワーフック22を掴みながら着座しようとした場合であっても、シャワーフック22を掴んだ手首の角度を徐々に変更することができる。例えば、立ち上がり角度θが急激に変化する場合などと比べて、第1吐水モードと第2吐水モードとを移行させる際の操作性を向上させ、シャワーバー装置10の使い勝手をより向上させることができる。
図6(a)~図6(c)は、実施形態に係るシャワーバー装置の変形例を模式的に表す側面図である。
なお、上記実施形態と機能、構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。また、図6(a)~図6(c)では、便宜的にホース16の図示を省略している。
図6(a)に表したように、シャワーバー装置10aでは、シャワーバー20のバー本体50aが、第1部分P1と、第2部分P2と、を有する。第1部分P1は、下側支持部54から上方に向かって略垂直に直線状に延びる部分である。第2部分P2は、第1部分P1の上端から上方に向かって延びるとともに、上方に向かうにつれて後方に向かうように傾斜した直線状の部分である。バー本体50aの形状は、換言すれば、直線状の棒を途中で曲げることによって一部を傾斜させた形状である。
このように、構成させたバー本体50aであっても、上記実施形態と同様に、シャワーフック22が下方に向かうにつれ、保持部30を前方に移動させることができる。
バー本体50aでは、保持部30の水平に対する立ち上がり角度θが、第1部分P1と第2部分P2との境界部分において急激に変化する。このように、立ち上がり角度θは、必ずしも徐々に小さくなる構成でなくてもよい。
図6(b)に表したように、シャワーバー装置10bでは、シャワーバー20のバー本体50bが、上方に向かうにつれて後方に向かうように傾斜した直線状である。このように、構成させたバー本体50bであっても、上記実施形態と同様に、シャワーフック22が下方に向かうにつれ、保持部30を前方に移動させることができる。このように、バー本体50bの形状は、直線状に傾斜した形状などでもよい。
図6(c)に表したように、シャワーバー装置10cでは、シャワーバー20のバー本体50cが、後方側に向かって凸となるように湾曲している。このように、構成させたバー本体50cであっても、上記実施形態と同様に、シャワーフック22が下方に向かうにつれ、保持部30を前方に移動させることができる。
このように、シャワーバー20の構成は、シャワーフック22が下方に向かうにつれ、保持部30を前方に移動させることができる任意の構成でよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2 浴室、 10、10a~10c シャワーバー装置、 11 壁パネル、 11a 壁面、 12 洗面カウンター、 13 水栓装置、 14 シャワーヘッド、 15 鏡、 16 ホース、 20 シャワーバー、 22 シャワーフック、 30 保持部、 32 フック本体、 34 取付部、 36 ロック機構、 38 ラッチ機構、 40 可動部、 42 コイルバネ、 44 弾性体、 50、50a~50c バー本体、 52 上側支持部、 54 下側支持部

Claims (3)

  1. 壁パネルと、
    前記壁パネルの壁面に対して取り付けられるカウンターと、
    前記壁面に対して前記カウンターよりも上方に取り付けられて、前記カウンターに向けて水を吐出する吐水部の吐止水および使用者に向けて水を吐出するシャワーヘッドの吐止水をそれぞれ切り替える水栓装置と、
    前記壁面に対して前記カウンターよりも上方において上下方向に延びた状態で取り付けられたシャワーバーと、前記シャワーヘッドを着脱可能に保持する保持部を有し、前記上下方向にスライド移動可能に前記シャワーバーに取り付けられるシャワーフックと、を有するシャワーバー装置と、
    を備え、
    前記シャワーバーは、前記シャワーフックが下方に向かうにつれ、前記保持部を前方に移動させ、
    前記シャワーフックは、
    前記シャワーバーの上方側に位置した状態において、前記保持部に保持された前記シャワーヘッドから前方側に水を吐出可能とする第1吐水モードと、
    前記第1吐水モードよりも前記シャワーバーの下方側に位置した状態において、前記保持部に保持された前記シャワーヘッドから前記第1吐水モードよりも下方側に水を吐出可能とする第2吐水モードと、
    を有することを特徴とするシャワーバー装置を備えた浴室。
  2. 前記第1吐水モードにおける前記保持部の水平に対する立ち上がり角度は、前記第2吐水モードにおける前記保持部の水平に対する立ち上がり角度よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のシャワーバー装置を備えた浴室。
  3. 前記保持部の水平に対する立ち上がり角度は、前記第1吐水モードの位置から前記シャワーフックが下方に向かうにつれ、徐々に小さくなることを特徴とする請求項2記載のシャワーバー装置を備えた浴室。
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