JP2024027701A - 記録装置 - Google Patents

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雅洋 林
Masahiro Hayashi
賢太 洞出
Kenta Horade
善一郎 佐々木
Zenichiro Sasaki
貴文 中瀬
Takafumi Nakase
伸昌 田中
Nobumasa Tanaka
竜児 洞田
Ryuji Dota
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Abstract

【課題】ノズルに異常がある場合でも記録される画像の画質の低下を極力抑える。【解決手段】画像データに基づいてノズルからインク滴を吐出させるための吐出データを生成する(S201)。大滴、中滴および小滴の吐出の一部に異常がある場合(S202:YES)、吐出データにおける、当該一部のインク滴の吐出を示す値を、別のインク滴の吐出を示す値に変更する補正処理を実行する(S203)。大滴、中滴および小滴の吐出のすべてに異常がある場合(S204:YES)、吐出データにおける、異常のあるノズルと隣接するノズルについてのインク滴の吐出を示す値を、より大きいドットを形成するためのインク滴の吐出を示す値に変更する補完処理を実行する(S205)。そして、吐出データに基づいてノズルからインク滴を吐出させる記録処理を実行する(S206)。【選択図】図6

Description

本発明は、ノズルから液滴を吐出して記録を行う記録装置に関する。
ノズルから液滴を吐出して記録を行う記録装置として、特許文献1には、ノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット印刷システムが記載されている。特許文献1のインクジェット印刷システムでは、ノズルから、小インク滴、中インク滴および大インク滴の3種類のインク滴のいずれかを選択的に吐出する。また、特許文献1のインクジェット印刷システムでは、印刷前に、小インク滴、中インク滴および大インク滴をそれぞれ吐出させるフラッシングを行わせ、これらのフラッシングを行うときにノズルからインク滴が吐出されたか否かを検出する。すなわち、小インク滴、中インク滴および大インク滴について、それぞれ、インク滴が不吐出であるか否かを検出する。
そして、特許文献1では、小インク滴が不吐出であり、中インク滴が吐出できる場合には、小インク滴が不吐出となったノズルに代えて、このノズルに隣接する他の正常なノズルから小インク滴を吐出させる。また、小インク滴および中インク滴が不吐出であり、大インク滴が吐出できる場合には、小インク滴および中インク滴が不吐出となったノズルに代えて、このノズルに隣接する他の正常なノズルから小インク滴および中インク滴を吐出させる。
特開2007-320110号公報
ここで、小インク滴が不吐出となったノズルに代えて、このノズルに隣接する他の正常なノズルから小インク滴を吐出させる場合には、隣接する他の正常なノズルから吐出された小インク滴の着弾位置が、不吐出となったノズルから吐出されるべきであった小インク滴の着弾位置からずれる。また、小インク滴および中インク滴が不吐出となったノズルに代えて、このノズルに隣接する他の正常なノズルから小インク滴および中インク滴を吐出させる場合には、隣接する他の正常なノズルから吐出された小インク滴および中インク滴の着弾位置が、不吐出となったノズルから吐出されるべきであった小インク滴および中インク滴の着弾位置からずれる。特許文献1には、これらの着弾位置のずれは、見た目にわかりにくいと記載されているが、記録される画像によっては、これらの着弾位置のずれにより画質が低下してしまうことがある。
本発明の目的は、サイズの異なる複数種類のドットを形成するための複数種類の液滴の吐出が可能なノズルにおいて、一部の液滴の吐出に異常がある場合でも、画質の低下を極力抑えることが可能な記録装置を提供することである。
本発明の記録装置は、ノズルを有し、第1ドットを形成するための前記ノズルからの液滴の吐出である第1吐出、および、第1ドットとは異なる量の液体で形成される第2ドットを形成するための前記ノズルからの液滴の吐出である第2吐出を行うヘッドと、前記ノズルの異常に関する異常情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記異常情報が、前記第1吐出に異常がないことを示している場合には、前記ヘッドに前記第1吐出を行わせて前記被記録媒体への記録を行わせる第1記録処理を実行し、前記異常情報が、前記第1吐出に異常があり、かつ、前記第2吐出に異常がないことを示している場合には、前記ヘッドに前記第1吐出を行わせず前記第2吐出を行わせて前記被記録媒体への記録を行わせる第2記録処理を実行する。
本発明では、第1吐出に異常がない場合に、第1吐出を行わせる第1記録処理を実行し、第1吐出に異常があり、かつ、第2吐出に異常がない場合に、第1吐出を行わせず第2吐出を行わせる第2記録処理を実行する。これにより、第2記録処理で記録が行われると、第1吐出に異常のあるノズルに対応する第1ドットが形成されずに第2ドットが形成されるが、第2記録処理での第2ドットの形成位置が、第1記録処理での第1ドットの形成位置とずれないため、記録される画像の画質の低下を抑えることができる。
本発明の実施形態のプリンタの概略構成図である。 キャップ内に配置された電極、および、電極と高電圧電源回路および信号処理回路との接続関係を説明するための図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 ノズルが正常であるか否かを判定する処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は検査用駆動が行われたときに信号処理回路から出力される信号を説明するための図であり、(b)は異常情報を説明するための図である。 (a)は記録時の処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、画像データに基づいて生成される吐出データを説明するための図である。 (a)が大滴の吐出に異常がある場合の第1補正処理の吐出データを説明するための図であり、(b)が中滴の吐出に異常がある場合の第1補正処理の吐出データを説明するための図であり、(c)が小滴の吐出に異常がある場合の第1補正処理の吐出データを説明するための図である。 (a)が同じノズルに大滴と中滴の吐出に異常がある場合の補正処理での吐出データの補正を説明するための図であり、(b)が同じノズルに中滴と小滴の吐出に異常がある場合の補正処理での吐出データの補正を説明するための図であり、(c)が同じノズルに大滴と小滴の吐出に異常がある場合の補正処理での吐出データの補正を説明するための図である。 補完処理を説明するための図である。 (a)は吐出データと異常情報とに基づいてインク滴を吐出させて記録を行う例の記録時の処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は吐出に異常がない場合の吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図であり、(c)は大滴の吐出に異常がある場合の吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図であり、(d)は中滴の吐出に異常がある場合の吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図であり、(e)は小滴の吐出に異常がある場合の吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図であり、(f)は大滴と中滴の吐出に異常がある場合の吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図であり、(g)は大滴と小滴の吐出に異常がある場合の吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図であり、(h)は中滴と小滴の吐出に異常がある場合の吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図であり、(i)は補完ノズルについての吐出データの値に対する吐出するインク滴の割り当てを説明するための図である。 インクジェットヘッドの駆動素子に印加する電圧を決定するための処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1(本発明の「記録装置」)は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4(本発明の「ヘッド」)、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8などを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側および左側を定義して説明を行う。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介して、キャリッジモータ86(図3参照)に接続されている。キャリッジモータ86を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、プリンタ1は、カートリッジホルダ13を備えている。カートリッジホルダ13には、4つのインクカートリッジ14が取り外し可能に装着される。カートリッジホルダ13に装着された4つのインクカートリッジ14は、走査方向に並んでおり、走査方向の右側に位置するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク(本発明の「液体」)を貯留している。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載され、サブタンク3の下端部に接続されている。また、インクジェットヘッド4は、その下面であるノズル面4aに形成された複数のノズル10からインク滴(本発明の「液滴」)を吐出する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、ノズル面4aにおいて、4列のノズル列9が走査方向に並んでいる。4列のノズル列9間で、搬送方向のノズル10の位置は同じである。複数のノズル10には、右側のノズル列9を形成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクがサブタンク3から供給される。これにより、複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を構成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク滴が吐出される。
また、インクジェットヘッド4は、複数のノズル10に個別の複数の駆動素子20(図3参照)を有する。駆動素子20は、対応するノズル10内のインクに吐出エネルギーを付与する。駆動素子20は、例えば、ノズル10に連通する図示しない圧力室内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータである。複数の駆動素子20は、ドライバIC89(図3参照、本発明の「電圧印可部」)に接続されている。ドライバIC89は、駆動素子20に駆動信号を出力することによって駆動素子20に駆動電圧を印加して、駆動素子20を駆動させる。駆動素子20が駆動されると、対応するノズル10からインク滴が吐出される。
また、本実施形態では、ドライバIC89が、3種類の駆動信号を駆動素子20に出力することによって、対応するノズル10から大滴、中滴および小滴の3種類のインク滴を吐出させることができる。すなわち、本実施形態では、インクジェットヘッド4は、大滴の吐出、中滴の吐出および小滴の吐出を行う。3種類の駆動信号は、例えば、パルス信号であり、パルス幅、パルス数等が互いに異なる信号である。大滴は、記録用紙P上に大ドットを形成するために吐出されるインク滴である。中滴は、記録用紙P上に大ドットよりも小さい中ドットを形成するために吐出されるインク滴である。小滴は、記録用紙P上に中ドットよりも小さい小ドットを形成するために吐出されるインク滴である。ここで、中ドットは大ドットよりも形成するのに必要なインクの量が少ない。また、小ドットは中ドットよりも形成するのに必要なインクの量が少ない。また、大ドットを形成するのに必要なインクの量と中ドットを形成するのに必要なインクの量との差は、中ドットを形成するのに必要なインクの量と小ドットを形成するのに必要なインクの量との差よりも小さい。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、複数のノズル10と対向している。プラテン5は、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延び、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4およびプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4およびプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ87(図3参照)に接続されている。搬送モータ87を駆動させると、搬送ローラ6,7が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
メンテナンスユニット8は、キャップ71と、吸引ポンプ72と、廃液タンク73とを備えている。キャップ71は、プラテン5よりも走査方向の右側に配置されている。キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の右側のメンテナンス位置に位置させると、複数のノズル10がキャップ71と対向する。
また、キャップ71は、キャップ昇降機構88(図3参照)に接続されている。キャップ昇降機構88を駆動させると、キャップ71が昇降する。キャリッジ2を上記メンテナンス位置に位置させることによって複数のノズル10とキャップ71とを対向させた状態で、キャップ昇降機構88によりキャップ71を上昇させると、キャップ71の上端部がノズル面4aに密着する。これにより、インクジェットヘッド4の複数のノズル10がキャップ71で覆われるキャップ状態となる。キャップ71を降下させた状態では、複数のノズル10がキャップ71に覆われない。なお、キャップ71はノズル面4aに密着することで複数のノズル10を覆うものであることには限られない。キャップ71は、例えば、インクジェットヘッド4のノズル面4aの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、複数のノズル10を覆うものであってもよい。
吸引ポンプ72はチューブポンプなどであり、キャップ71および廃液タンク73と接続されている。そして、メンテナンスユニット8では、上記キャップ状態としたうえで吸引ポンプ72を駆動させると、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる吸引パージを行うことができる。吸引パージによって排出されたインクは廃液タンク73に貯留される。
なお、ここでは、便宜上、キャップ71が全てのノズル10をまとめて覆い、吸引パージにおいて、全てのノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるものとして説明を行ったが、これには限られない。例えば、キャップ71が、ブラックインクを吐出する最も右側のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分と、カラーインクを吐出する左側3列のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分とを別々に備えており、吸引パージにおいて、インクジェットヘッド4内のブラックインクおよびカラーインクのいずれかを選択的に排出させることができるようになっていてもよい。あるいは、例えば、キャップ71が、ノズル列9毎に個別に設けられ、吸引パージにおいて、ノズル列9毎に個別に、ノズル10からインクを排出させることができるようになっていてもよい。
また、図2に示すように、キャップ71内には、それぞれ、矩形の平面形状を有する電極76が配置されている。電極76は、抵抗79を介して高電圧電源回路77に接続されている。そして、高電圧電源回路77は、電極76に所定の電圧(例えば600V程度)を印加する。一方で、インクジェットヘッド4は、グランド電位に保持されている。これにより、インクジェットヘッド4と電極76との間に所定の電位差が生じる。電極76には、信号処理回路78が接続されている。信号処理回路78は、微分回路などを含み、電極76における電圧の変化に応じた信号を出力する。ただし、信号処理回路78から出力される信号は、電流の信号であってもよい。なお、本実施形態では、電極76と、高電圧電源回路77と、信号処理回路78と、抵抗79とを合わせたものが、本発明の「異常検出部」に相当する。
ここで、本実施形態では、電極76に所定電圧を印加し、インクジェットヘッド4をグランド電位に保持し、信号処理回路78が電極76の電圧に応じた信号を出力するように構成したが、これには限られない。電極76をグランド電位に保持し、インクジェットヘッド4に所定電圧を印加することによって、電極76とインクジェットヘッド4との間に電位差を生じさせ、信号処理回路78が、インクジェットヘッド4に接続され、インクジェットヘッド4における電圧の変化に応じた信号を出力するように構成してもよい。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図3に示すように、プリンタ1は、制御部80を備えている。制御部80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、フラッシュメモリ84(本発明の「記憶部」)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)85などからなる。制御部80は、キャリッジモータ86、ドライバIC89、搬送モータ87、キャップ昇降機構88、吸引ポンプ72、高電圧電源回路77等の動作を制御する。なお、第1実施形態では、制御部80は、ドライバIC89を制御することによってインクジェットヘッド4の複数の駆動素子20を制御している。また、制御部80は、信号処理回路78等から信号を受信する。また、上記のようにインクジェットヘッド4は複数の駆動素子20を有するが、図4では便宜上、駆動素子20を1つだけ図示している。
また、プリンタ1は、以上に説明した構成以外に、表示部69と操作部68とを備えている。表示部69は、例えば、プリンタ1の筐体に設けられた液晶ディスプレイなどである。制御部80は、表示部69を制御して、プリンタ1の動作などに必要な情報を表示部69に表示させる。操作部68は、プリンタ1の筐体に設けられたボタン、表示部69に設けられたタッチパネルなどである。操作部68は、ユーザの操作に基づいた信号を受信し、受信した信号を制御部80に送信する。
なお、制御部80は、CPU81のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC85のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU81とASIC85とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御部80は、1つのCPU81が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU81が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部80は、1つのASIC85が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC85が処理を分担して行うものであってもよい。
<ノズルに異常があるか否かの判定>
次に、プリンタ1において、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の各々に異常があるか否かを判定するための処理について説明する。以下に説明する、ノズル10に異常があるか否かを判定するための処理は、適宜のタイミングで行われる。例えば、所定時刻となったときに、ノズル10に異常があるか否かを判定するための処理が行われる。あるいは、記録用紙Pへの記録を指示する記録指示信号を受信した後、後述する図6(a)のフローを開始する直前にノズル10に異常があるか否かを判定するための処理が行われてもよい。あるいは、前回上記処理を行ってから所定枚数の記録用紙Pに記録が行われたときにノズル10に異常があるか否かを判定するための処理を行われてもよい。あるいは、プリンタ1において所定のエラーが発生した後そのエラーが解消したときにノズル10に異常があるか否かを判定するための処理が行われてもよい。
プリンタ1では、制御部80が、図4のフローに沿って処理を行うことにより、各ノズル10に異常があるか否かを判定する。図4のフローについてより詳細に説明すると、制御部80は、まず、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中から、異常があるか否かを判定する対象となる1つの対象ノズルを設定する(S101)。
次に、制御部80は、上記キャップ状態としたうえで、高電圧電源回路77により電極76に電圧を印加させ、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態で、ドライバIC89に対象ノズルから電極76に向けて大滴の吐出を行わせるための駆動信号を出力することによって、インクジェットヘッド4に対象ノズルから大滴の吐出を行わせるための大滴吐出検査用駆動を行わせる(S102)。
続いて、制御部80は、大滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号に基づいて、対象ノズルにおいて大滴の吐出に異常があるか否かの情報をフラッシュメモリ84に記憶させる(S103)。
より詳細に説明すると、高電圧電源回路77により電極76に電圧が印加された状態で、ノズル10から電極76に向けてインク滴が吐出されると、吐出されたインク滴が帯電しているため、電極76の電圧が変化する。すなわち、電極76に電気的な変化が生じる。これにより、図5(a)に示すように、信号処理回路78から出力される信号の電圧値が、大滴吐出検査用駆動が行われていないときの電圧値V0から、最大値Vmaxまで上昇した後、最小値Vminまで低下し、その後、減衰しながら上昇と低下とを繰り返し、電圧値V0に戻る。このとき、電極76における電圧の変化が大きいほど、最大値Vmaxと最小値Vminとの電圧差H(=Vmax-Vmin)が大きくなる。これにより、ノズル10から正常にインク滴が吐出された場合、電圧差Hがある正常範囲内の値となる。
一方で、ノズル10におけるインク滴の吐出に異常がある場合には、電圧差Hが上記正常範囲から外れる。ここで、吐出の異常は、例えば、インク滴が吐出されないまたはほとんど吐出されず記録用紙Pにドットを形成できない不吐出異常、ノズル10からインクが飛び散るしぶき異常、吐出されるインクの量が正常なときよりも少ない所定量未満の量である吐出不足異常、および、吐出されるインクの量が正常なときよりも多い所定量以上の量である吐出過多異常のいずれかである。
不吐出異常があるときには、信号処理回路78から出力される信号の電圧はほとんど変化しない。しぶき異常および吐出過多異常のいずれかがある場合、インク滴が正常に吐出された場合よりも最大値Vmaxが大きくなり最小値Vminが小さくなる。吐出不足異常がある場合、インク滴が正常に吐出された場合よりも最大値Vmaxが小さくなり最小値Vminが大きくなる。
そこで、S103では、例えば、電圧差Hが所定の正常範囲内にあるに対象ノズルにおいて大滴の吐出が正常であることを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させ、電圧差Hが所定の正常範囲から外れている場合に、大滴の吐出に異常があることを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。また、大滴の吐出に異常があることをフラッシュメモリ84に記憶させるときに、電圧差Hに応じて、不吐出異常、しぶき異常、吐出過多異常および吐出不足異常のいずれの異常があるかを記憶させてもよい。
続いて、制御部80は、高電圧電源回路77により電極76に電圧を印加させ、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態を維持したまま、ドライバIC89に対象ノズルから電極76に向けて中滴の吐出を行わせるための駆動信号を出力することによって、インクジェットヘッド4に対象ノズルから中滴の吐出を行わせるための中滴吐出検査用駆動を行わせる(S104)。
続いて、制御部80は、中滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号に基づいて、対象ノズルにおいて中滴の吐出に異常があるか否かの情報をフラッシュメモリ84に記憶させる(S105)。
中滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号にも、大滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号と同様、中滴が正常に吐出された場合と、中滴の吐出に異常がある場合とで、最大値Vmaxおよび最小値Vminに違いが生じる。
そこで、S105では、例えば、中滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号の電圧差Hが所定の正常範囲内にある場合に、対象ノズルにおいて中滴の吐出が正常であることを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させ、電圧差Hが所定の正常範囲から外れている場合に、対象ノズルにおいて中滴の吐出に異常があることを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。なお、S105の判断における正常範囲は、S103の判断における正常範囲と同じであってもよいし異なっていてもよい。また、中滴の吐出に異常があることをフラッシュメモリ84に記憶させるときにも、電圧差Hに応じて、不吐出異常、しぶき異常、吐出過多異常および吐出不足異常のいずれの異常があるかを記憶させてもよい。
続いて、制御部80は、高電圧電源回路77により電極76に電圧を印加させ、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態を維持したまま、ドライバIC89に対象ノズルから電極76に向けて小滴の吐出を行わせるための駆動信号を出力することによって、インクジェットヘッド4に対象ノズルから小滴の吐出を行わせるための小滴吐出検査用駆動を行わせる(S106)。
続いて、制御部80は、小滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号に基づいて、対象ノズルにおいて小滴の吐出に異常があるか否かの情報をフラッシュメモリ84に記憶させる(S107)。
小滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号にも、大滴吐出検査用駆動および中滴吐出用検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号と同様、小滴が正常に吐出された場合と、小滴の吐出に異常がある場合とで、最大値Vmaxおよび最小値Vmin違いが生じる。
そこで、S107では、例えば、小滴吐出検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号の電圧差Hが所定の正常範囲内にある場合に、対象ノズルにおいて小滴の吐出が正常であることを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させ、電圧差Hが所定の正常範囲から外れている場合に、対象ノズルにおいて小滴の吐出に異常があることを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。なお、S107の判断における正常範囲は、S103、S105の判断における正常範囲のいずれかと同じであってもよいし、S103、S105の判断における正常範囲のいずれとも異なっていてもよい。また、小滴の吐出に異常があることをフラッシュメモリ84に記憶させるときにも、電圧差Hに応じて、不吐出異常、しぶき異常、吐出過多異常および吐出不足異常のいずれの異常があるかを記憶させてもよい。
すべてのノズル10について、大滴、中滴および小滴の吐出に異常があるか否かの判定が完了していない場合には(S108:NO)、制御部80は、対象ノズルを、上記判定が完了していない別のノズル10に変更し(S109)、S102に戻る。そして、すべてのノズル10について、大滴、中滴および小滴の吐出に異常があるか否かの判定が完了したときに(S108:YES)、処理を終了する。
そして、図4のフローに沿って処理が行われると、フラッシュメモリ84には、図5(b)に示すような、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の各々について、大滴、中滴および小滴に異常があるか否かを示す異常情報が記憶される。図5(b)は、Nを正の整数としてインクジェットヘッド4がN個のノズル10を有する場合を示している。図5(b)のノズル番号は、インクジェットヘッド4のN個のノズル10に個別に割り当てられた番号である。また、図5(b)では「無」が、異常がないことを示し、「有」が、異常があることを示している。
<記録時の処理>
次に、プリンタ1において記録用紙Pへの記録を行うときの制御部80による処理について説明する。
プリンタ1では、制御部80が、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド4に複数のノズル10からインクを吐出させる記録パスと、搬送モータ87を制御して搬送ローラ6,7に記録用紙Pを搬送方向に搬送させる搬送動作とを繰り返し行わせることによって、記録用紙Pへの記録を行うことができる。
また、プリンタ1では、制御部80が、記録用紙Pへの記録を指示する記録指示信号を受信したときに、図6(a)のフローに沿って処理を行う。ここで、制御部80は、記録指示信号を受信するときに、記録する画像の画像データを受信する。
図6(a)のフローについてより詳細に説明すると、制御部80は、まず、受信した画像データに基づいて吐出データを生成する(S201)。吐出データは、図6(b)の右側の図に示すような、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の各々についての、記録パスにおける複数の吐出タイミングの各々においてドライバIC89から駆動素子20に出力する駆動信号を示すデータである。
より詳細に説明すると、図6(b)において、「T1」、「T2」、「T3」・・、「Tm-1」、「Tm」は、それぞれ、mを正の整数として、記録パスにおける1、2、3、・・、(m-1)、m番目の吐出タイミングを示している。また、図6(b)において、「大」、「中」、「小」は、それぞれ、大滴、中滴、小滴の吐出を示す値であることを示している。また、図6(b)の「無」はインク滴を吐出させないことを示す値であることを示している。吐出データは、例えば、記録パスにおける各吐出タイミングについて00,01,10,11のいずれかの値となる2bitのデータであり、00,01,01,11の値が、それぞれ、図6(b)の「無」、「小」、「中」、「大」に対応していてもよい。
また、図6(b)には、S201で生成される吐出データのうち、1回の記録パスに対応する部分を示している。すなわち、S201で生成される吐出データは、記録用紙Pの記録のために行われる複数回の記録パスの各々についての図6(b)に示すようなデータを合わせたものである。また、S201で生成される吐出データは、インクジェットヘッド4のすべてのノズル10において大滴、中滴、小滴のいずれの吐出にも異常がない場合の吐出データである。なお、図6(b)の左側の図は、インクジェットヘッド4のすべてのノズル10において大滴、中滴、小滴のいずれの吐出にも異常がないことを説明するための、図5(b)に対応する図である。
続いて、制御部80は、フラッシュメモリ84に記憶された異常情報に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、大滴、中滴および小滴の吐出のうち一部のインク滴の吐出に異常のあるノズル10があるか否かを判定する(S202)。大滴、中滴および小滴の吐出のうち一部のインク滴の吐出に異常のあるノズル10がない場合(S202:NO)、そのままS204に進む。大滴、中滴および小滴の吐出のうち一部のインク滴の吐出に異常のあるノズル10がある場合(S202:YES)、制御部80は、補正処理を実行してから(S203)、S204に進む。
補正処理において、制御部80は、吐出データにおける、大滴、中滴および小滴の吐出のうち一部のインク滴の吐出に異常のあるノズル10についての、上記一部のインク滴の吐出を示す値、吐出に異常のないインク滴の吐出を示す値に補正する。
あるノズル10において大滴、中滴および小滴のうち1種類のインク滴吐の出に異常がある場合には、吐出データにおける、異常のある1種類のインク滴の吐出を示す値を、吐出に異常のない残り2種類のインク滴のどちらかの吐出を示す値に補正する。
例えば、図7(a)に示すように、ノズル番号が「2」のノズル10において大滴の吐出に異常がある場合、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」のノズル10について、大滴の吐出を示す値を中滴の吐出を示す値に補正する。なお、この場合には、大滴の吐出が本発明の「第1吐出」に相当し、中滴の吐出が本発明の「第2吐出」に相当する。また、大滴によって形成される大ドットが本発明の「第1ドット」に相当し、中滴によって形成される中ドットが本発明の「第2ドット」に相当する。
また、例えば、図7(b)に示すように、ノズル番号が「2」のノズル10において中滴の吐出に異常がある場合、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」のノズル10について、中滴の吐出を示す値を大滴の吐出を示す値に補正する。なお、この場合には、中滴の吐出が本発明の「第1吐出」に相当し、大滴の吐出および小滴の吐出の一方が本発明の「第2吐出」に相当し、大滴の吐出および小滴の吐出の他方が本発明の「第3吐出」に相当する。また、中滴によって形成される中ドットが本発明の「第1ドット」に相当し、大滴および小滴の一方によって形成されるドットが本発明の「第2ドット」に相当し、大滴および小滴の他方によって形成されるドットが本発明の「第3ドット」に相当する。
また、例えば、図7(c)に示すように、ノズル番号が「2」のノズル10において小滴の吐出に異常がある場合、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」のノズル10について、小滴の吐出を示す値を中滴の吐出を示す値に補正する。なお、この場合には、小滴の吐出が本発明の「第1吐出」に相当し、中滴の吐出が本発明の「第2吐出」に相当する。また、小滴によって形成される小ドットが本発明の「第1ドット」に相当し、中滴によって形成される中ドットが本発明の「第2ドット」に相当する。
あるノズル10において大滴、中滴および小滴のうち2種類のインク滴の吐出に異常がある場合、吐出データにおける、異常のある2種類のインク滴の吐出を示す値を、吐出に異常のない残り1種類のインク滴の吐出を示す値に補正する。
例えば、図8(a)に示すように、ノズル番号が「2」のノズル10において大滴および中滴の吐出に異常がある場合、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」のノズル10について、大滴の吐出を示す値および中滴の吐出を示す値を、小滴の吐出に補正する。なお、この場合には、大滴の吐出および中滴の吐出の一方が本発明の「第1吐出」に相当し、大滴の吐出および中滴の吐出の他方が本発明の「第2吐出」に相当し、小滴の吐出が本発明の「第3吐出」に相当する。また、大滴および中滴の一方によって形成されるドットが本発明の「第1ドット」に相当し、大滴および中滴の他方によって形成されるドットが本発明の「第2ドット」に相当し、小滴によって形成される小ドットが本発明の「第3ドット」に相当する。
また、例えば、図8(b)に示すように、ノズル番号が「2」のノズル10において中滴および小滴の吐出に異常がある場合、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」のノズル10について、中滴の吐出を示す値および小滴の吐出を示す値を、大滴の吐出を示す値に補正する。なお、この場合には、中滴の吐出および小滴の吐出の一方が本発明の「第1吐出」に相当し、中滴の吐出および小滴の吐出の他方が本発明の「第2吐出」に相当し、大滴の吐出が本発明の「第3吐出」に相当する。また、中滴および小滴の一方によって形成されるドットが本発明の「第1ドット」に相当し、中滴および小滴の他方によって形成されるドットが本発明の「第2ドット」に相当し、大滴によって形成される大ドットが本発明の「第3ドット」に相当する。
また、例えば、図8(c)に示すように、ノズル番号が「2」のノズル10において大滴および小滴の吐出に異常がある場合、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」のノズル10について、大滴および小滴の吐出を示す値を、中滴の吐出を示す値に補正する。なお、この場合には、大滴の吐出および小滴の吐出の一方が本発明の「第1吐出」に相当し、大滴の吐出および小滴の吐出の他方が本発明の「第2吐出」に相当し、中滴の吐出が本発明の「第3吐出」に相当する。また、大滴および小滴の一方によって形成されるドットが本発明の「第1ドット」に相当し、大滴および小滴の他方によって形成されるドットが本発明の「第2ドット」に相当し、中滴によって形成される中ドットが本発明の「第3ドット」に相当する。
図6(a)に戻って、S204において、制御部80は、フラッシュメモリ84に記憶された異常情報に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常のあるノズル10があるか否かを判定する。大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常のあるノズル10がない場合(S204:NO)、そのままS206に進む。大滴、中滴および小滴の吐出のすべての吐出に異常のあるノズル10がある場合(S204:YES)、制御部80は、補完処理を実行してから(S205)、S206に進む。
補完処理において、制御部80は、大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常のあるノズル10からのインク滴の吐出が、異常のない他のノズル10からのインク滴の吐出によって補完されるように、吐出データを変更する。
例えば、ノズル番号が「2」のノズル10において大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常があり、ノズル番号が「1」、「3」のノズル10が、ノズル番号が「2」のノズル10の搬送方向の上流側および下流側に隣接するノズル10である場合を例に説明を行う。この場合、図9に示すように、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」の大滴、中滴および小滴のいずれかの吐出を示す値となっている吐出タイミングにおいて、ノズル番号が「1」、「3」のノズル10について、(A)インク滴を吐出しないことを示す値を、小滴の吐出を示す値に変更し、(B)小滴の吐出を示す値を、中滴の吐出を示す値に変更し、(C)中滴の吐出を示す値を大滴の吐出を示す値に変更する。なお、ノズル番号が「1」、「3」のノズル10について、大滴を吐出させるための駆動信号は変更しない。また、吐出データにおいて、ノズル番号が「2」のノズル10についての大滴、中滴および小滴の吐出を示す値を、インク滴を吐出しないことを示す値に補正する。
ここで、図9は、ノズル番号が「1」、「3」のノズル10について、大滴、中滴および小滴のいずれの吐出にも異常がない場合を示しているが、ノズル番号が「1」、「3」のノズル10について、それぞれ、小滴の吐出に異常がある場合には上記(A)の変更を行わず、中滴の吐出に異常がある場合には上記(B)の変更を行わず、大滴の吐出に異常がある場合には上記(C)の変更を行わない。また、ここでは、ノズル番号が「2」のノズル10についての大滴、中滴および小滴の吐出を示す値を、インク滴を吐出しないことを示す値に補正したが、これらの値については、図6(b)のものから変更しなくてもよい。
図6(a)に戻って、S206において、制御部80は、吐出データに基づく記録処理を実行する。S206の記録処理では、制御部80は、上述したように、記録パスと搬送動作とを繰り返し行わせて記録用紙Pに画像を記録させる。また、各記録パスにおいて、各吐出タイミングに、ドライバIC89から各駆動素子20に吐出データが示す値に対応する駆動信号を出力することによって、ノズル10からインク滴を吐出させる。
なお、S203の補正処理およびS205の補完処理のいずれもが行わることなく実行されるS206の記録処理が、本発明の「第1記録処理」に相当する。また、この場合に記録処理で使用される吐出データが、本発明の「第1吐出データ」に相当する。また、大滴、中滴および小滴のうち1種類のインク滴の吐出に異常のあるノズル10があることによってS203の補正処理が実行されたうえで実行されるS206の記録処理が、本発明の「第2記録処理」および「第5記録処理」に相当する。また、この場合に記録処理で使用される吐出データが、本発明の「第2吐出データ」に相当する。また、大滴、中滴および小滴のうち2種類のインク滴の吐出に異常のあるノズル10があることによってS203の補正処理が実行されたうえで実行されるS206の記録処理が、本発明の「第4記録処理」に相当する。また、S205の補完処理が実行されたうえで実行されるS206の記録処理が、本発明の「第3記録処理」に相当する。
<効果>
本実施形態では、第1吐出に異常がない場合には、第1吐出を行わせて記録を行う第1記録処理を実行する。一方、第1吐出に異常があり、かつ、第2吐出に異常がない場合に、第1吐出を行わせず第2吐出を行わせる第2記録処理を実行する。例えば、大滴の吐出に異常がない場合には、大滴の吐出を行わせて記録を行う第1記録処理を実行する。一方、大滴の吐出に異常があり、かつ、中滴の吐出に異常がない場合に、大滴の吐出を行わせず中滴の吐出を行わせる第2記録処理を実行する。これにより、第2記録処理で記録が行われると、第1吐出に異常のあるノズル10に対応する第1ドットが形成されずに第2ドットが形成されるが、第2記録処理での第2ドットの形成位置が、第1記録処理での第1ドットの形成位置とずれないため、記録される画像の画質の低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、あるノズル10において大滴、中滴および小滴のいずれの吐出にも異常がある場合に、このノズル10からのインク滴の吐出を、このノズル10と搬送方向に隣接するノズル10からのインク滴の吐出によって補完する第3記録処理を実行する。これにより、記録される画像の画質の低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、大滴吐出検査用駆動、中滴吐出検査用駆動および小滴吐出検査用駆動を行わせ、これらの検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号に基づいて、大滴、中滴、小滴の吐出に異常があるか否かを示す異常情報をフラッシュメモリ84に記憶させることができる。
また、本実施形態では、第1吐出および第2吐出に異常があり、かつ、第3吐出に異常がない場合に、ノズルから第1吐出および第2吐出を行わせずに第3吐出を行わせる第4記録処理を実行する。例えば、例えば、大滴および中滴の吐出に異常があり、かつ、小滴の吐出に異常がない場合に、大滴および中滴の吐出を行わせず小滴の吐出を行わせる第4記録処理を実行する。これにより、第4記録処理で記録が行われると、第1吐出および第2吐出に異常のあるノズルに対応する第1ドットおよび第2ドットが形成されずに第3ドットが形成されるが、第4記録処理での第3ドットの形成位置が、第1記録処理および第2記録処理での第1ドットおよび第2ドットの形成位置とずれないため、記録される画像の画質の低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、大ドットを形成するのに必要なインクの量と中ドットを形成するのに必要なインクの量との差は、中ドットを形成するのに必要なインクの量と小ドットを形成するのに必要なインクの量との差よりも小さい。そして、本実施形態では、中滴の吐出に異常があり、かつ、大滴の吐出および小滴の吐出に異常がない場合に、中滴の吐出を行わせずに、大滴の吐出(大滴の吐出および小滴の吐出のうち、ドットを形成するインクの量が中ドットを形成するインクの量に近いほう吐出)を行わせる第5記録処理を実行する。これにより、第5記録処理で記録が行われると、中滴の吐出に異常のあるノズル10に対応する中ドットが形成されずに大ドットが形成されるが、第5記録処理で形成される大ドットの形成位置が、中ドットの吐出に異常がない場合にこのノズル10から中ドットが吐出されることによって形成される中ドットの形成位置とずれないため、記録される画像の画質の低下を抑えることができる。また、中ドットの代わりに形成される大ドットのサイズは、小ドットのサイズよりも中ドットのサイズに近いものとなる。これにより、記録される画像の画質の低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、画像データに基づいて第1吐出データ(補正処理および補完処理がされていない吐出データ)を生成し、第1吐出データに基づいてノズル10からインク滴を吐出させることにより、第1記録処理を実行することができる。また、画像データと異常情報とに基づいて、第1吐出データにおける第1吐出に異常のあるノズル10の第1吐出を第2吐出に置き換えた第2吐出データ(補正処理によって補正されることによって生成される吐出データ)を生成し、第2吐出データに基づいてノズル10からインク滴を吐出させることにより、第2記録処理を実行することができる。
また、本実施形態では、ノズル10の異常が、不吐出異常、しぶき異常、吐出不足異常および吐出過多異常のいずれかであり、第1吐出に異常があり、かつ、第2吐出に異常がない場合に、第1吐出を行わせず第2吐出を行わせる第2記録処理を実行する。これにより、第1吐出に、不吐出異常、しぶき異常、吐出不足異常および吐出過多異常のいずれかがある場合に、上述したように第2記録処理で記録することによって、記録される画像の画質の低下を抑えることができる。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限られず、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、大ドットを形成するのに必要なインクの量と中ドットを形成するのに必要なインクの量との差が、中ドットを形成するのに必要なインクの量と小ドットを形成するのに必要なインクの量との差よりも小さい。これに対応して、あるノズル10において、中滴の吐出に異常があり、大滴の吐出および小滴の吐出に異常がない場合に、吐出データにおいて、当該ノズル10の中滴の吐出を示す値を、大滴の吐出を示す値に補正した。しかしながら、これには限られない。
例えば、大ドットを形成するのに必要なインクの量と中ドットを形成するのに必要なインクの量との差が、中ドットを形成するのに必要なインクの量と小ドットを形成するのに必要なインクの量との差よりも大きくてもよい。そして、あるノズル10において、中滴の吐出に異常があり、大滴の吐出および小滴の吐出に異常がない場合に、吐出データにおいて、当該ノズル10の中滴の吐出を示す値を、小滴の吐出を示す値に補正してもよい。
大ドットを形成するのに必要なインクの量と中ドットを形成するのに必要なインクの量との差と、中ドットを形成するのに必要なインクの量と小ドットを形成するのに必要なインクの量との差との大小関係に関係なく、あるノズル10において、中滴の吐出に異常があり、大滴の吐出および小滴の吐出に異常がない場合に、吐出データにおいて、当該ノズル10の中滴の吐出を示す値を、大滴の吐出を示す値に補正してもよいし、小滴の吐出を示す値に補正してもよい。
また、上述の実施形態では、インクジェットヘッド4のすべてのノズル10において大滴、中滴、小滴のいずれの吐出にも異常がない場合の吐出データを生成する。そして、大滴、中滴、小滴のいずれかの吐出に異常のあるノズル10がある場合に、補正処理および補完処理の少なくとも一方を実行してこの吐出データを変更する。そして、変更後の吐出データに基づいてノズル10からインク滴を吐出させる。しかしながら、これには限られない。
例えば、変形例1では、制御部80が、記録指示信号を受信したときに、図10(a)のフローに沿って処理を行う。図10(a)のフローについて詳細に説明すると、ノズル10の大滴、中滴および小滴に異常があるか否かに関わらず、上述の実施形態のS201と同様、インクジェットヘッド4のすべてのノズル10において大滴、中滴、小滴のいずれの吐出にも異常がない場合の吐出データを生成する(S301)。
続いて、制御部80は、S301で生成した吐出データと、フラッシュメモリ84に記憶されている異常情報とに基づく記録処理を実行する(S302)。S302の記録処理でも、S206の記録処理と同様、記録パスと搬送動作とを繰り返し行わせて記録用紙Pに画像を記録させ、各記録パスにおいて、吐出データに基づいて各吐出タイミングにノズル10からインク滴を吐出させる。ただし、S302の記録処理では、S206の記録処理と異なり、大滴、中滴および小滴のうち1つまたは2つのインク滴吐出に異常があるノズル10(つまり、大滴、中滴および小滴の少なくとも1つのインク滴に異常がないノズル10)からの吐出は、ドライバIC89に、異常のあるインク滴の吐出に対応する駆動信号の代わりに、吐出に異常のないインク滴の吐出に対応する駆動信号を出力させる。
より詳細に説明すると、図10(b)に示すように、吐出データは、各ノズル10の各吐出タイミングについてそれぞれ、値が00,01,01,11のいずれかとなる2bitのデータである。そして、大滴、中滴および小滴のいずれの吐出にも異常のないノズル10については、図10(b)に示すように、吐出データの00,01,01,11の値を、それぞれ、吐出なし、小滴、中滴、大滴に割り当ててインク滴を吐出させる。なお、図10(b)等においても、吐出なし、小滴、中滴、大滴を、それぞれ、「無」、「小」、「中」、「大」で示している。
大滴の吐出に異常があり、中滴および小滴の吐出に異常のないノズル10については、例えば、図10(c)に示すように、吐出データの00,01,01,11の値を、それぞれ、吐出なし、小滴、中滴、中滴に割り当ててインク滴を吐出させる。中滴の吐出に異常があり、大滴および小滴の吐出に異常のないノズル10については、図10(d)に示すように、吐出データの00,01,01,11の値を、それぞれ、吐出なし、小滴、大滴、大滴に割り当ててインク滴を吐出させる。小滴の吐出に異常があり、大滴および中滴の吐出に異常のないノズル10については、図10(e)に示すように、吐出データの00,01,01,11の値を、それぞれ、吐出なし、中滴、中滴、大滴に割り当ててインク滴を吐出させる。
大滴および中滴の吐出に異常があり、小滴の吐出に異常のないノズル10については、例えば、図10(f)に示すように、吐出データの00,01,01,11の値を、それぞれ、吐出なし、小滴、小滴、小滴に割り当ててインク滴を吐出させる。大滴および小滴の吐出に異常があり、中滴の吐出に異常のないノズル10については、図10(g)に示すように、吐出データの00,01,01,11の値を、それぞれ、吐出なし、中滴、中滴、中滴に割り当ててインク滴を吐出させる。中滴および小滴の吐出に異常があり、大滴の吐出に異常のないノズル10については、図10(h)に示すように、吐出データの00,01,01,11の値を、それぞれ、吐出なし、大滴、大滴、大滴に割り当ててインク滴を吐出させる。
また、S302の記録処理では、S206の記録処理と異なり、あるノズル10において大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常がある場合には、大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常のあるノズル10からのインク滴の吐出を、異常のない他のノズル10(以下、補完ノズルとすることがある)からのインク滴の吐出によって補完させるように、ドライバIC89から上記他のノズル10に対応する駆動素子20に出力させる駆動信号を、吐出データが示す駆動信号から変更する。この場合には、補完ノズルについての吐出データに対する吐出させるインク滴の割り当てのデータを別途記憶させておき、そのデータに基づいて、補完ノズルからインク滴を吐出させてもよい。例えば、図10(i)に示すように、補完ノズル10についての吐出データの00,01,10,11の値を、それぞれ、小滴、中滴、大滴、特大滴に割り当ててインク滴を吐出せてもよい。特大滴は、記録用紙P上に大ドットよりも形成するのに必要なインクの量が多い特大ドットを形成するために吐出されるインク滴である。この場合、インク滴を吐出するために補完ノズル10から吐出されるインクの量が、補完を行わない場合よりも多くなり、異常のあるノズル10が吐出できなかったインク滴のドットを補完することができる。
変形例1では、画像データに基づいて吐出データを生成し、吐出データに基づいてノズル10からインク滴を吐出させることにより、第1吐出を行わせる第1記録処理を実行することができる。また、画像データに基づいて吐出データを生成し、吐出データと異常情報とに基づいてノズル10からインク滴を吐出させることにより、第1吐出を行わせずに第2吐出を行わせる第2記録処理を実行することができる。
また、駆動信号に基づいてインクジェットヘッド4の駆動素子20に印加する駆動電圧Vが変更可能であってもよい。例えば、変形例2では、ドライバIC89により複数の駆動素子20に、駆動電圧Vとして、第1電圧V1、および、第1電圧V1と異なる第2電圧V2を印加することができるようになっている。そして、変形例2では、制御部80が図11のフローに沿って処理を行うことによって、駆動素子20に印加する駆動電圧Vを設定する。図11のフローは、制御部80による図4のフローに沿った処理(以下、吐出判定処理とすることがある)が完了したときに開始される。
図11のフローについて詳細に説明すると、制御部80は、まず、直前の吐出判定処理によってフラッシュメモリ84に記憶された異常情報に基づいて、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数Xa、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数Xb、および、小滴の吐出に異常のあるノズル10の数Xcのいずれかが、所定数Xt以上であるか否かを判断する。ノズル10の数Xa,Xb,Xcのいずれもが、所定数Xt未満である場合(S401:NO)、処理を終了する。
ノズル10の数Xa,Xb,Xcのいずれかが所定数Xt以上である場合(S401:YES)、制御部80は、現在の駆動電圧Vが第1電圧V1に設定されている場合には(S402:YES)、駆動電圧Vを第2電圧V2に変更し(S403)、現在の駆動電圧Vが第2電圧V2に設定されている場合には(S402:NO)、駆動電圧Vを第1電圧V1に変更する(S404)。
S403またはS404での駆動電圧Vの変更後、制御部80は、吐出判定処理を実行する(S405)。これにより、図11のフローが開始される直前に実行された吐出判定処理では、大滴吐出検査用駆動、中滴吐出検査用駆動および小滴吐出検査用駆動において、駆動信号に基づいて、ドライバIC89から駆動素子20に、S403またはS404での変更前の駆動電圧Vが印加される。一方、S405の吐出判定処理では、大滴吐出検査用駆動、中滴吐出検査用駆動および小滴吐出検査用駆動において、駆動信号に基づいて、ドライバIC89から駆動素子20に、S403またはS404での変更後の駆動電圧Vが印加される。なお、S405の吐出判定処理では、図11のフローの直前に行われた吐出判定処理でフラッシュメモリ84に記憶された異常情報とは別に、フラッシュメモリ84に異常情報を記憶させる。
続いて、制御部80は、図11のフローの開始の直前に行われた吐出判定処理によってフラッシュメモリ84に記憶された異常情報と、S405の吐出判定処理によってフラッシュメモリ84に記憶された異常情報とに基づいて、駆動電圧Vを第1電圧V1とした場合の、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、小滴の吐出に異常のあるノズル10の数との和W1が、駆動電圧Vを第2電圧V2とした場合の、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、小滴の吐出に異常のあるノズル10の数との和W2以上であるか否かを判定する(S406)。ノズル10の数の和W1がノズル10の数の和W2以上の場合には(S406:YES)、駆動電圧Vを第2電圧V2に設定し(S407)、処理を終了する。ノズル10の数の和W1がノズル10の数の和W2未満の場合には(S406:NO)、制御部80は駆動電圧Vを第1電圧V1に設定し(S408)、処理を終了する。
駆動素子20に印加する駆動電圧Vによって、ノズル10における大滴、中滴および小滴の吐出に異常があるか否か状態が異なることがある。変形例2では、駆動素子20に、駆動電圧Vとして、第1電圧V1および第2電圧V2を印加可能である。そして、駆動素子20に第1電圧V1を印加する場合の、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数、および、小滴の吐出に異常のあるノズルの数の情報である第1情報と、駆動素子20に第2電圧V2を印加する場合の、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数、および、小滴の吐出に異常のあるノズルの数の情報である第2情報とをフラッシュメモリ84に記憶させる。そして、第1情報と第2情報とに基づいて、記録時に駆動素子20に印加する駆動電圧Vを第1電圧V1とするか第2電圧とするか決定する。これにより、駆動素子20に印加する駆動電圧Vの違いによる、ノズル10における大滴、中滴、小滴のそれぞれについての吐出に異常があるか否かの違いに応じて適切に駆動素子20に印加する駆動電圧Vを決定することができる。
また、変形例2では、駆動素子20に第1電圧V1を印加する場合の、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、小滴の吐出に異常のあるノズル10の和W1が、駆動素子20に第2電圧V2を印加する場合の、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、小滴の吐出に異常のあるノズル10の和W2未満のときに、記録時に駆動素子20に印加する駆動電圧Vに第1電圧V1を設定するする。また、上記ノズル10の数の和W1が、上記ノズル10の数の和W2以上のときに、記録時に駆動素子20に印加する駆動電圧Vに第2電圧V2を設定する。これにより、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数と、小滴の吐出に異常のあるノズル10の数との和が極力少なくなるように、駆動素子20に印加する駆動電圧Vを決定することができる。
また、変形例2では、駆動素子20に第1電圧V1を印加して、大滴吐出検査用駆動、中滴吐出検査用駆動および小滴吐出検査用駆動を行わせることによって第1情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。そして、駆動素子20に第1電圧V1を印加する場合の、大滴の吐出に異常のあるノズル10の数、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数、および、小滴の吐出に異常のあるノズル10の数のいずれかが多い場合に、駆動素子20に第2電圧V2を印加して、大滴吐出検査用駆動、中滴吐出検査用駆動および小滴吐出検査用駆動を行わせることによって第2情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。
これにより、駆動素子20に第1電圧V1を印加する場合の大滴の吐出に異常のあるノズル10の数、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数、および、小滴の吐出に異常のあるノズル10の数のいずれもが少ない間は、記録時に駆動素子20に第1電圧V1を印加することができる。そして、駆動素子20に第1電圧V1を印加する場合の大滴の吐出に異常のあるノズル10の数、中滴の吐出に異常のあるノズル10の数、および、小滴の吐出に異常のあるノズル10の数のいずれかが多くなったときに、駆動素子20に第2電圧V2を印加して、大滴吐出検査用駆動、中滴吐出検査用駆動および小滴吐出検査用駆動を行わせることによって第2情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。そして、第1情報と第2情報とに基づいて、記録時に駆動素子20に第1電圧V1および第2電圧V2のどちらを印加するかを決定することができる。
また、変形例2では、異常情報に基づいて、ノズルの数Xa,Xb,Xcのいずれかが所定数Xt以上の場合に(S401:YES)、S402~S408の処理を実行し、ノズルの数Xa,Xb,Xcのいずれもが所定数Xt未満の場合には(S401:NO)、S402~S408の処理を実行しないようにしたが、これに限られない。S401の判断を行わず、常にS402~S408の処理を実行するようにしてもよい。
また、変形例2では、ノズル10の数の和W1とノズル10の数の和W2との大小関係に基づいて、駆動電圧Vを第1電圧V1および第2電圧V2のどちらに設定するかを決定したが、これとは別の基準に基づいて、駆動電圧Vを第1電圧V1および第2電圧V2のどちらに設定するかを決定してもよい。例えば、駆動電圧Vを第1電圧V1とする場合の大滴、中滴および小滴のいずれかの吐出に異常のあるノズル10の数と、駆動電圧Vを第2電圧V2とする場合の大滴、中滴および小滴のいずれかの吐出に異常のあるノズル10の数との大小関係に基づいて、駆動電圧Vを第1電圧V1および第2電圧V2のどちらに設定するかを決定してもよい。
また、上述の実施形態では、補完処理において、吐出データの、大滴、中滴および小滴のいずれの吐出にも異常のあるノズル10と搬送方向に隣接するノズル10(以下、「隣接ノズル」とすることがある)について、インク滴を吐出しないことを示す値、小滴の吐出を示す値、および、中滴の吐出を示す値が変更され、大滴の吐出を示す値が変更されないようにしたが、これには限られない。
例えば、インクジェットヘッド4が大滴、中滴および小滴の吐出に加えて特大滴の吐出が可能であってもよい。そして、隣接ノズル10において特大滴の吐出に異常がない場合に、補完処理において、上述の実施形態と同様に、吐出データの隣接ノズルについての値を変更するのに加えて、吐出データの、隣接ノズルについての大滴の吐出を示す値を特大滴の吐出を示す値に変更してもよい。
また、大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常のあるノズル10からのインク滴の吐出を、異常のない他のノズル10からのインク滴の吐出により補完することは、大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常のあるノズル10と隣接するノズル10からインクを吐出させるインク滴によって形成するドットのサイズを大きくすることには限られない。例えば、記録用紙Pのある記録パスにおいて大滴、中滴および小滴のすべての吐出に異常のあるノズル10から吐出されるべき領域に、別の記録パスにおいて吐出に異常のない別のノズル10からインク滴を吐出させてもよい。
また、上述の実施形態では、インクジェットヘッド4が、ノズル10から大滴、中滴および小滴の3種類のインク滴を吐出可能なものであったが、これには限られない。インクジェットヘッド4は、形成するのに必要なインク量が異なる2種類または4種類以上のドットを形成するための2種類または4種類以上のインク滴をノズルから吐出可能なものであってもよい。
また、上述の実施形態では、信号処理回路78から出力される信号の電圧差H(=Vmax-Vmin)に基づいて、インク滴の吐出に異常があるか否か判定したが、これには限られない。例えば、最大値Vmaxと電圧値V0との電圧差に基づいて、インク滴の吐出に異常があるか否か判定してもよい。あるいは、電圧値V0と最小値Vminとの電圧差に基づいて、インク滴の吐出に異常があるか否か判定してもよい。
また、以上の例では、インクジェットヘッド4に検査用駆動を行わせたときの、ノズル10からキャップ71内に配置された電極76における電圧の変化に応じて信号処理回路78から出力される信号に基づいて、ノズル10に異常があるか否かを判定したが、これには限られない。
例えば、電極76の代わりに、鉛直方向に延びており、キャリッジ2がメンテナンス位置に位置している状態でノズル10の下方の空間と対向する電極を設けてもよい。そして、信号処理回路78から、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態で検査用駆動を行ったときの上記電極の電圧の変化に応じた信号を出力するようにしてもよい。そして、この信号に基づいてノズル10に異常があるか否かを判定してもよい。
あるいは、例えば、キャリッジ2がメンテナンス位置等の所定位置に位置している状態で、ノズル10から吐出されたインクを直接検出し、検出結果に応じた信号を出力する光センサを設けてもよい。そして、この光センサから出力される信号に基づいて、ノズル10に異常があるか否かを判断してもよい。
あるいは、例えば、特許第4929699号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドのノズルが形成されたプレートに、ノズルからインクが吐出されたときの電圧の変化を検出する電圧検出回路を接続し、キャリッジを検査位置に移動させた状態でノズルからインクを吐出させるための動作を行わせたときに電圧検出回路から出力された信号に基づいて、ノズル10に異常があるか否かを判断してもよい。
あるいは、例えば、特許第6231759号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドの基板を、温度検知素子を備えたものとしてもよい。そして、インクの吐出のために第1印加電圧を印加してヒータを駆動した後に、インクが吐出されないように第2印加電圧を印加してヒータを駆動し、第2印加電圧を印加してから、その後、所定時間が経過するまでの間の、温度検知素子で検知された温度の変化に基づいて、ノズル10に異常があるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。そして、この信号に基づいてノズル10に異常があるか否かを判定してもよい。
あるいは、プリンタに所定のテストパターンを記録させ、テストパターンの記録結果に基づいて、ノズル10に異常があるか否かを判断してもよい。このとき、プリンタがスキャナを有する複合機である場合に、スキャナにテストパターンを読み取らせることによってテストパターンの記録結果を入力してもよい。あるいは、ユーザに、テストパターンの記録結果に基づいて操作部68やプリンタに接続された外部装置を操作させることによって、テストパターンの記録結果を入力してもよい。
また、以上の例では、インクジェットヘッド4の全てのノズル10について、検査用駆動を行わせて、ノズル10に異常があるか否かを判定したが、これには限られない。例えば、各ノズル列9における1つおきのノズル10等、インクジェットヘッド4の一部のノズル10についてのみ、検査用駆動を行わせてノズル10に異常があるか否かを判定してもよい。そして、それ以外のノズル10については、上記一部のノズル10についての判定結果に基づいてノズル10に異常があるか否かを推定してもよい。
また、以上の例では、ノズル10の異常が不吐出異常、しぶき異常、吐出不足異常および吐出過多異常のいずれかであったが、これには限られない。ノズル10の異常は、これらとは別の異常であってもよい。
これらの場合でも、以上に説明したのと同様の、インク滴の吐出に異常があるか否かを判定するための動作を行ったときの、ノズル10が正常であるときとノズル10に異常があるときとの違いに基づいて、ノズル10に異常があるか否かを判定することができる。
また、上述の実施形態では、キャリッジとともに走査方向に移動しつつ複数のノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、走査方向に記録用紙の全長にわたって延び、走査方向に配列された複数のノズルを有する、いわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンタと通信可能な外部装置に本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。Tシャツ、屋外広告用のシート、スマートフォン等の携帯端末のケース、段ボール、樹脂部材など、記録用紙以外の被記録媒体に画像を記録するプリンタにも適用され得る。
1:プリンタ
10:ノズル
76:電極
77:高電圧電源回路
78:信号処理回路
79:抵抗
80:制御部
84:フラッシュメモリ

Claims (14)

  1. ノズルを有し、第1ドットを形成するための前記ノズルからの液滴の吐出である第1吐出、および、第1ドットとは異なる量の液体で形成される第2ドットを形成するための前記ノズルからの液滴の吐出である第2吐出を行うヘッドと、
    前記ノズルの異常に関する異常情報を記憶する記憶部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記異常情報が、前記第1吐出に異常がないことを示している場合には、前記ヘッドに前記第1吐出を行わせて前記被記録媒体への記録を行わせる第1記録処理を実行し、
    前記異常情報が、前記第1吐出に異常があり、かつ、前記第2吐出に異常がないことを示している場合には、前記ヘッドに前記第1吐出を行わせず前記第2吐出を行わせて前記被記録媒体への記録を行わせる第2記録処理を実行することを特徴とする記録装置。
  2. 前記ヘッドが前記ノズルとは別のノズルを有し、
    前記制御部は、
    前記異常情報が、前記第1吐出および前記第2吐出の両方に異常があることを示している場合には、前記ノズルからの液滴の吐出を、前記別のノズルからの液滴の吐出で補完させて前記被吐出媒体への記録を行わせる第3記録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記ノズルからの液滴の吐出を行わせるように前記ヘッドが駆動されたときに、液滴の吐出に異常があったか否かに応じた信号を出力する異常検出部、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1吐出を行わせるように前記ヘッドを駆動させたときに前記異常検出部から出力される信号、および、前記第2吐出を行わせるように前記ヘッドを駆動させたときに前記異常検出部から出力される信号に基づいて、前記記憶部に前記異常情報を記憶させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記ヘッドは、前記第1吐出、前記第2吐出、並びに、第1ドットおよび前記第2ドットは異なる量の液体で形成される第3ドットを形成するための前記ノズルからの液滴の吐出である第3吐出を行い、
    前記制御部は、
    前記異常情報が、前記第1吐出に異常があり、前記第2吐出に異常があり、かつ、前記第3吐出に異常がないことを示している場合には、前記ヘッドに前記第1吐出および前記第2吐出を行わせず前記第3吐出を行わせて前記被記録媒体への記録を行わせる第4記録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記ヘッドは、前記第1吐出、前記第2吐出、並びに、第1ドットおよび前記第2ドットは異なる量の液体で形成される第3ドットを形成するための前記ノズルからの液滴の吐出である第3吐出を行い、
    前記制御部は、
    前記異常情報が、前記第1吐出に異常があり、かつ、前記第2吐出および前記第3吐出に異常がないことを示している場合に、前記ヘッドに、前記第1吐出を行わせず、前記第2吐出および前記第3吐出のうち、ドットを形成する液体の量が前記第1ドットを形成する液体の量に近いほうの吐出を行わせて前記被記録媒体への記録を行わせる第5記録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1記録処理において、
    前記画像データに基づいて、前記ヘッドに前記ノズルからの液滴の吐出を行わせるための第1吐出データを生成し、前記第1吐出データに基づいて、前記ヘッドに前記ノズルからの液滴の吐出を行わせ、
    前記第2記録処理において、
    前記画像データと前記異常情報とに基づいて、前記第1吐出データにおける前記第1吐出に異常のある前記ノズルの前記第1吐出を前記第2吐出に置き換えた第2吐出データを生成し、前記第2吐出データに基づいて、前記ヘッドに前記ノズルからの液滴の吐出を行わせることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第1記録処理において、
    前記画像データに基づいて、前記ヘッドに前記ノズルからの液滴の吐出を行わせるための吐出データを生成し、前記吐出データに基づいて、前記ヘッドに前記ノズルからの液滴の吐出を行わせ、
    前記第2記録処理において、
    前記画像データに基づいて前記吐出データを生成し、前記吐出データと前記異常情報とに基づいて、前記吐出データにおける前記第1吐出に異常のある前記ノズルの前記第1吐出を前記第2吐出に置き換えて、前記ヘッドに前記ノズルからの液滴の吐出を行わせることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 前記ヘッドは、
    複数の前記ノズルと、
    複数の前記ノズルに個別に設けられ、電圧の印加によって駆動されて前記ノズル内の液体に吐出エネルギーを付与する駆動素子と、を有し、
    前記駆動素子に第1電圧および前記第1電圧とは異なる第2電圧を印加するための電圧印可部、を備え、
    前記異常情報は、
    前記駆動素子に前記第1電圧を印加して前記駆動素子を駆動させる場合の、前記第1吐出に異常がある前記ノズルの数、および、前記第2吐出に異常のある前記ノズルの数の第1情報と、
    前記駆動素子に前記第2電圧を印加して前記駆動素子を駆動させる場合の、前記第1吐出に異常がある前記ノズルの数、および、前記第2吐出に異常のある前記ノズルの数の第2情報と、を含み、
    前記制御部は、
    前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理において、前記駆動素子に前記第1電圧および前記第2電圧のどちらを印加させて前記駆動素子を駆動させるかを決定し、
    前記第1記録処理および前記第2記録処理において、前記電圧印可部を制御して前記駆動素子に決定した電圧を印加させて前記駆動素子を駆動させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第1情報が示す、前記駆動素子に前記第1電圧を印加する場合の、前記第1吐出に異常がある前記ノズルの数と、前記第2吐出に異常のある前記ノズルの数との和が、前記第2情報が示す、前記駆動素子に前記第2電圧を印加する場合の、前記第1吐出に異常がある前記ノズルの数と、前記第2吐出に異常のある前記ノズルの数との和よりも小さい場合に、前記第1記録処理および前記第2記録処理において前記駆動素子に前記第1電圧を印加させると決定し、
    前記第1情報が示す、前記駆動素子に前記第1電圧を印加する場合の、前記第1吐出に異常がある前記ノズルの数と、前記第2吐出に異常のある前記ノズルの数との和が、前記第2情報が示す、前記駆動素子に前記第2電圧を印加する場合の、前記第1吐出に異常がある前記ノズルの数と、前記第2吐出に異常のある前記ノズルの数との和よりも大きい場合に、前記第1記録処理および前記第2記録処理において前記駆動素子に前記第2電圧を印加させると決定することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記ノズルからの液滴の吐出を行わせるように前記駆動素子を駆動させたときに、液滴の吐出に異常があったか否かに応じた信号を出力する異常検出部、を備え、
    前記電圧印可部により前記駆動素子に前記第1電圧を印加して前記第1吐出を行わせるように前記駆動素子を駆動させたときに前記異常検出部から出力される信号と、前記電圧印可部により前記駆動素子に前記第1電圧を印加して前記第2吐出を行わせるように前記駆動素子を駆動させたときに前記異常検出部から出力される信号とに基づいて、前記第1情報を記憶部に記憶させ、
    前記第1情報が示す、前記第1吐出に異常のある前記ノズルの数、および、前記第2吐出に異常のある前記ノズルの数のいずれかが所定数以上である場合に、
    前記電圧印可部により前記駆動素子に前記第2電圧を印加して前記第1吐出を行わせるように前記素子を駆動させたときに前記異常検出部から出力される信号と、前記電圧印可部により前記駆動素子に前記第2電圧を印加して前記第2吐出を行わせるように前記素子を駆動させたときに前記異常検出部から出力される信号とに基づいて、前記第2情報を記憶部に記憶させることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  11. 前記異常は、液滴が吐出されない不吐出異常であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 前記異常は、液体が飛び散るしぶき異常であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  13. 前記異常は、吐出される液滴の量が正常なときよりも少ない所定量未満である吐出不足異常であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  14. 前記異常は、吐出される液滴の量が正常なときよりも多い所定量以上である吐出過多異常であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
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