JP2024025321A - 油冷式スクリュー圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑油を効率よく安定して回収して余剰な潤滑油が停滞することを抑制できる油冷式スクリュー圧縮機を提供する。【解決手段】一対のスクリューロータ11を備える圧縮機本体1と、回転を一対のスクリューロータ11に伝達する動力伝達ギア21を内部に収容し、底面に潤滑油の油排出口24aを有するギア室24と、を備え、油排出口24aは一対のスクリューロータ11の吸込側端面11ab,11bbと、吸込側端面11ab,11bbに対向する吸込側内壁面12aeとの間に位置するようにケーシング12に開口する油流入口12afに連通し、ケーシング12は一対のスクリューロータ11のいずれか一方の下端と対向するケーシング12の底部12agに向かって下る下り勾配の傾斜部12ahを有し、油流入口12afは傾斜部12ahにおいてケーシング12の底部12agよりも高い位置に設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、油冷式スクリュー圧縮機に関する。
動力伝達ギアを介して駆動モータの回転を圧縮機本体に伝達する油冷式ガス圧縮機において、動力伝達ギアに供給された潤滑油を効率的に回収することは、潤滑油が動力伝達ギアによって攪拌される動力ロスを低減することに繋がるため、効率向上の要となっている。
例えば、特許文献1の油冷式スクリュー圧縮機では、吸込流路(吸入室)とギア室間を仕切る隔壁に下部だけでなく上部にも連通口を設け、増速装置の各ギアでミスト状にした潤滑油を吸入空気と混合して吸込流路に流入させ、ギア室に潤滑油が過剰に滞留することを抑制し、増速ギアの潤滑油撹拌に伴う動力ロスを減少させている。
一方、潤滑油を効果的に回収する構造として、特許文献1の油冷式スクリュー圧縮機と異なり隔壁の上部に連通口を設けず、吸込流路とギア室の下部を連通する連通路を設け、吸込流路の吸込み圧とギア室内圧との差圧を利用してギア室の下部に溜まった潤滑油を吸込流路に当該連通路を介して流入させるものがある。
しかしながら、この構造では、連通路内が潤滑油で満たされないと吸込流路とギア室の間に気圧差が発生しないため、連通路内に潤滑油が満たされない場合には潤滑油を効率良く回収出来ず、ギア室に余剰な潤滑油が停滞する虞がある。
また他の構造として、連通路の開口を一対のスクリューロータが収容されるボア室の側壁に設けるものがある。この場合、スクリューロータの遠心力が潤滑油の流入方向に対して逆向きに働くため、ボア室内にスムーズに潤滑油を流入させることが難しい。
もちろん、スクリューロータの遠心力よりも潤滑油を吸込する力が大きければ、ボア室内への潤滑油の流入は容易にできる。しかし、ボア室における連通路の開口における吸込圧は、回転するスクリューロータの歯部と溝部で異なり、歯部と溝部が当該開口を通過する際に大きく変動するため、安定して潤滑油を回収することは難しい。
さらに上記の他の構造の変形例として、連通路の開口を一対のスクリューロータのいずれか一方の下端より下方に設けるものがある。しかし、この場合には、一対のスクリューロータのいずれか一方と開口との間に余剰な潤滑油が停滞しやすく、効率の良い潤滑油の回収が阻害される虞がある。
本発明の目的は、潤滑油を効率よく安定して回収して余剰な潤滑油が停滞することを抑制できる油冷式スクリュー圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、一対のスクリューロータと、前記一対のスクリューロータを噛み合った状態で回転可能に収容するボア室を有するケーシングと、を備える圧縮機本体と、駆動モータの回転を前記一対のスクリューロータにロータ軸を介して伝達する動力伝達ギアを内部に収容し、底面に潤滑油を排出するための油排出口を有するギア室と、を備え、前記油排出口は、前記一対のスクリューロータの吸込側端面と前記一対のスクリューロータの吸込側端面に対向する吸込み側内壁面との間に位置するように前記ケーシングに開口する油流入口に連通し、前記ケーシングは、前記一対のスクリューロータのいずれか一方の下端と対向する前記ケーシングの底部に向かって下る下り勾配の傾斜部を有し、前記油流入口は、前記傾斜部において前記ケーシングの底部よりも高い位置に設けられている。
本発明によれば、余剰な潤滑油がギア室に停滞することを抑制するとともに、潤滑油の流入に対する一対のスクリューロータの回転に伴う遠心力の影響を抑制できるので、潤滑油を効率よく安定して回収し、潤滑油が動力伝達ギアによって攪拌される動力ロスを低減できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面を用いて、本発明の第1~第3の実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の構成及び動作について説明する。なお、各図において、同一符号は同一部分を示す。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の水平断面の概略図である。また、図2は図1のII-II断面図である。図3は、図1,2のIII-III断面図である。
図1は本発明の第1実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の水平断面の概略図である。また、図2は図1のII-II断面図である。図3は、図1,2のIII-III断面図である。
本実施形態の油冷式スクリュー圧縮機は、圧縮機本体1と動力伝達装置2とを有する圧縮機で、図示しない駆動モータの回転速度を動力伝達装置2により、例えば増速させて、圧縮機本体1に伝達させることができる。
圧縮機本体1は、気体を圧縮する装置で、一対のスクリューロータ11と、一対のスクリューロータ11を噛み合った状態で回転可能に収容するボア室12cを有するケーシング12と、を備える。
一対のスクリューロータ11は、駆動側のスクリューロータ11aと被駆動側のスクリューロータ11bとを備える。本実施形態では、駆動側のスクリューロータ11aは雄型のスクリューロータ(雄ロータ11a)で、被駆動側のスクリューロータ11bは雌型のスクリューロータ(雌ロータ11b)であり、雄ロータ11aと雌ロータ11bとは互いに噛み合い回転する。
雄ロータ11aは、雄ロータ歯部11aaと、雄ロータ歯部11aaの吸込側端面11abから突出する吸込側ロータ軸11acと、雄ロータ歯部11aaの吐出側端面11adから突出する吐出側ロータ軸11aeとを有している。
雄ロータ歯部11aaには、螺旋状の複数の雄歯(ローブ)が形成され、複数の雄歯間には歯溝が形成されている。吸込側ロータ軸11acは、吸込側軸受13aにより回転可能に支持され、例えば、ケーシング12の動力伝達装置2側の吸込側側壁12aaに設けられた貫通孔12aaaから動力伝達装置2内に延出している。動力伝達装置2内に延出した吸込側ロータ軸11acには、被駆動ギア21bが固定されている。また、吐出側ロータ軸11aeは、複数(本実施形態では3つ)の吐出側軸受13bにより回転可能に支持されている。
雌ロータ11bは、雌ロータ歯部11baと、雌ロータ歯部11baの吸込側端面11bbから突出する吸込側ロータ軸11bcと、雌ロータ歯部11baの吐出側端面11bdから突出する吐出側ロータ軸11beとを有している。
雌ロータ歯部11baには、螺旋状の複数の雌歯が形成され、複数の雌歯間には歯溝が形成されている。吸込側ロータ軸11bcは、吸込側軸受13cにより回転可能に支持されている。吐出側ロータ軸11beは、複数(本実施形態では3つ)の吐出側軸受13dにより回転可能に支持されている。
ケーシング12は、一対のスクリューロータ11を覆う筐体で、メインケーシング12aと吐出側ケーシング12bとを備えている。ケーシング12には、雄ロータ11aの雄ロータ歯部11aaと雌ロータ11bの雌ロータ歯部11baとを互いに噛み合った状態で収容するボア室12cが形成されている。
ボア室12cは、一部重複する2つの円筒状空間で、メインケーシング12aに形成された軸方向の一方側(図1と図2におけるメインケーシング12aの左側)の開口を吐出側ケーシング12bで閉塞することによって形成されている。
ボア室12cは、以下の3つの内壁を有する。第1の内壁である雄側内周壁12caは、雄ロータ歯部11aaの径方向の外側を覆う内壁で曲面により形成されている。第2の内壁である雌側内周壁12cbは、雌ロータ歯部11baの径方向の外側を覆う内壁で曲面により形成されている。第3の内壁である吐出側内壁12ccは、雄ロータ歯部11aaの吐出側端面11adと雌ロータ歯部11baの吐出側端面11bdとに対向する内壁で平面により形成されている。なお、雄ロータ歯部11aaと雌ロータ歯部11baの吸込側(図1,2の右側)には、雄ロータ歯部11aaと雌ロータ歯部11baとが噛み合う部分を下方から覆うように、雄ロータ歯部11aaの吸込側端面11abの一部と雌ロータ歯部11baの吸込側端面11bbの一部とに密接する吸込側内壁12cd(図1,3参照)が形成されている。
雄ロータ歯部11aaと雄側内周壁12caと吐出側内壁12ccとにより吸込側(図1,2の右側)が開口する複数の雄側作動室が形成される。また、雌ロータ歯部11baと雌側内周壁12cbと吐出側内壁12ccとにより吸込側(図1,2の右側)が開口する複数の雌側作動室が形成される。複数の雄側作動室と複数の雌側作動室とは、雄ロータ11aと雌ロータ11bとが互いに噛み合って回転し、吸込側内壁12cdと密接する位置に至ることにより、吸込側(図1,2の右側)が吸込側内壁12cdによって閉口される。
メインケーシング12aの吸込側側壁12aaには、吸込側軸受13a,13cを収容する吸込側軸受室12ab,12acが設けられている。吐出側ケーシング12bには、吐出側軸受13b,13dを収容する吐出側軸受室12bb,12bcが設けられている。また、吐出側ケーシング12bには、吐出側軸受13bを固定し吐出側軸受室12bbを塞ぐ吐出側カバー12dと、吐出側軸受13dを固定し吐出側軸受室12bcを塞ぐ吐出側カバー12eとが取り付けられている。
メインケーシング12aには、図2に示すように、ボア室12cの上流に吸込流路12adが設けられている。吸込流路12adは、メインケーシング12aの外部とボア室12cの吸入側開口とを連通する流路である。
吸込流路12adには、一対のスクリューロータ11の吸込側端面11ab,11bbと、吸込側端面11ab,11bbに対向するメインケーシング12aの吸込側内壁面12aeとの間に位置するようにメインケーシング12aに開口する油流入口12afが設けられている。
また、メインケーシング12aは、図3に示すように、一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雄ロータ11a)の下端と対向するメインケーシング12aの底部12agに向かって下る下り勾配の傾斜部12ahを有している。そして、油流入口12afは、傾斜部12ahにおいてメインケーシング12aの底部12agよりも高い位置に設けられている。
また、油流入口12afは、メインケーシング12aの内周面12aiにおいて、メインケーシング12aの底部12agから一対のスクリューロータのいずれか一方(本実施形態では雄ロータ11a)の回転方向(本実施形態では回転方向11af)に上昇した箇所に位置していることが好ましい。
また、図2に示すように、メインケーシング12aには、ボア室12c内に潤滑油を供給する第1給油路12ajが設けられている。また、吐出側ケーシング12bには、ボア室12cとからケーシング12外へ圧縮気体と潤滑油の混合気を吐出するための吐出流路12bfが設けられている。吐出流路12bfは、ボア室12cの吐出側開口とケーシング12の外部とを連通する。
また、吐出側ケーシング12bには、吐出側軸受室12bb,12bc内に潤滑油を供給する第2給油路12baと、吐出側軸受室12bb,12bcとボア室12cとを連通する第1連通路12bdとが設けられている。
動力伝達装置2は、図示しない駆動モータの回転速度を、例えば増速させて圧縮機本体1に伝達させる装置で、一対の動力伝達ギア21と、ギアケース22とを備えている。
一対の動力伝達ギア21は、図示しない駆動モータの出力軸と結合する駆動側シャフト23(図1参照)に固定された駆動ギア21aと、雄ロータ11aの吸込側ロータ軸11acに固定された被駆動ギア21bとを備える。駆動ギア21aと被駆動ギア21bとは噛み合い、駆動モータの回転を一対のスクリューロータ11に吸込側ロータ軸11acを介して伝達する。
駆動ギア21aと被駆動ギア21bの歯数比によって、吸込側ロータ軸11acの回転速度は、駆動モータの回転速度に対して、増速や減速させることが可能である。これにより、本実施形態の油冷式スクリュー圧縮機は、駆動モータを変えることなく、一対のスクリューロータ11を所定の回転速度にすることができる。
ギアケース22は、メインケーシング12aの吸込側側壁12aaの端面12akに取り付けられ、ギアケース22内周面と端面12akとの間に動力伝達ギア21を内部に収容するギア室24を形成する筐体である。
一対の動力伝達ギア21の上方のギアケース22には、第3給油路22a(図2参照)が設けられている。第3給油路22aから一対の動力伝達ギア21に対して潤滑油が供給される。また、ギア室24の底面には、潤滑油を排出するための油排出口24aが設けられている。油排出口24aは、メインケーシング12aに設けられた第2連通路12alを介して油流入口12afに連通する。
なお、本実施形態の油排出口24aは、ギア室24の底部のみ設けられていることが好ましい。これにより、ギア室24の底面に溜まった潤滑油が油排出口24aから第2連通路12alに流れ込み充満することにより、吸込流路12adとギア室24との間の気体の流通をなくし、吸込流路12adとギア室24との間に気圧差を形成させる。
図4は、本発明の第1実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の給油系統図である。本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機は、ボア室12cと吐出側軸受室12bb,12bcとギア室24とに潤滑油を給油する。潤滑油は、雌雄両ロータ11a、11bと吐出側軸受13b,13dの潤滑、ボア室12c内の圧縮気体の冷却、雌雄両ロータ11a、11bとボア室12cの壁面(雄側内周壁12caと雌側内周壁12cb)との隙間や雄ロータ11aと雌ロータ11bの噛合い部の隙間等のシール等に使われる。
図4に示すように、本実施形態の油冷式スクリュー圧縮機には、潤滑油を供給する外部給液系統3が設けられている。外部給液系統3は、気液分離器31、潤滑油冷却器32、油濾過器33、及びそれらを接続する管路34を備える。
気液分離器31は、吐出流路12bfから吐出された圧縮気体から圧縮気体中に含まれる潤滑油を分離する装置である。潤滑油が除去された圧縮気体は外部機器(図示せず)に供給される。一方、分離された潤滑油は下部に貯留される。
気液分離器31の下部に貯留した潤滑油は、潤滑油冷却器32で冷却された後、油濾過器33で異物を濾過される。油濾過器33で濾過された潤滑油は、油濾過器33と接続する管路34から分岐する第1管路34aと第2管路34bと第3管路34cとに流入する。第1管路34aに流入した潤滑油は第1給油路12ajへ供給され、第2管路34bに流入した潤滑油は第2給油路12baへ供給され、第3管路34cに流入した潤滑油は第3給油路22aへ供給される。
なお、潤滑油は、例えば、ポンプ等の動力源を用いることなく、気液分離器31内に流入する圧縮気体の圧力を用いて、外部給液系統3を循環させることが好ましい。
第1給油路12ajは、ボア室12c内の一対のスクリューロータ11に潤滑油を供給するためにメインケーシング12aに設けられた給油路である。第1給油路12ajからボア室12c内に供給された潤滑油は、吐出流路12bfから圧縮された気体とともに気液分離器31に吐出され、気液分離器31で回収される。
第2給油路12baは、吐出側軸受室12bb,12bc内に潤滑油を供給するために吐出側ケーシング12bに設けられた給油路である。第2給油路12baにより吐出側軸受室12bb,12bcに供給された潤滑油は、吐出側軸受13b,13dを潤滑する。
吐出側軸受13b,13dを潤滑した潤滑油は、吐出側ケーシング12bに設けられた吐出側軸受室12bbとボア室12cを連通する第1連通路12bdからボア室12cに排出される。ボア室12cに排出された潤滑油は、吐出流路12bfから圧縮された気体とともに気液分離器31に吐出され、気液分離器31で回収される。
第3給油路22aは、ギア室24内に潤滑油を供給するためにギアケース22に設けられた給油路である。第3給油路22aから、ギア室24内に供給された潤滑油は一対の動力伝達ギア21を潤滑する。一対の動力伝達ギア21を潤滑した潤滑油は、ギア室24の底面に溜まる。ギア室24の底面には前記のとおり、油排出口24aが設けられている。油排出口24aは、第2連通路12alにより油流入口12afと連通する。そのため、ギア室24の底面に溜まった潤滑油は、油排出口24aから第2連通路12alに排出され、第2連通路12alを通過した潤滑油は油流入口12afから吸込流路12adに流入する。吸込流路12adに流入した潤滑油は、ボア室12cに流入し、吐出流路12bfから圧縮された気体とともに気液分離器31に吐出され、気液分離器31で回収される。
第2連通路12alは、前述のように、油排出口24aと油流入口12afとを連通する流路で、メインケーシング12aの吸込側側壁12aaに設けられている。第2連通路12alは、第3給油路22aにギア室24を介して直列に接続されている。そのため、第3給油路22aから供給された全ての潤滑油は第2連通路12alを介して吸込流路12adに流入する。
次に、第1実施形態に係るスクリュー圧縮機の動作を図1~図4を用いて説明する。
駆動側シャフト23と連結する駆動モータを回転させることにより、動力伝達装置2の駆動ギア21aを回転させる。駆動ギア21aが回転すると、駆動ギア21aと噛み合う被駆動ギア21bが回転する。被駆動ギア21bが回転すると、吸込側ロータ軸11acが回転し、雄ロータ11aが回転する。雄ロータ11aが回転すると、雄ロータ歯部11aaと、これに噛み合う雌ロータ歯部11baが回転する。
雄ロータ歯部11aaと雌ロータ歯部11baが回転すると、雄雌両ロータ歯部11aa,11baとボア室12cとにより形成された雄雌両側の作動室は、吸込側から吐出側へ軸方向に気体を吸入した後、吸込み側から吐出側へ軸方向に吸入した気体を圧縮していく。これにより、気体は図2に示す吸込流路12adからボア室12c内に吸い込まれて圧縮され、吐出流路12bfから気液分離器31に吐出され、気液分離器31で潤滑油と分離され、各機器に供給される。
気液分離器31で分離され気液分離器31の下部に貯留した潤滑油は、潤滑油冷却器32で冷却された後、油濾過器33で異物を濾過され、第1管路34aと第2管路34bと第3管路34cとに流入する。
第1管路34aに流入した潤滑油は第1給油路12ajへ供給され、雄ロータ11aと雌ロータ11bとを潤滑するとともに、ボア室12c内の圧縮気体を冷却する。また、第1給油路12ajへ供給された潤滑油は、雌雄両ロータ11a、11bとボア室12cの壁面(雄側内周壁12caと雌側内周壁12cb)との隙間や雄ロータ11aと雌ロータ11bの噛合い部の隙間等を封止する。雄ロータ11aと雌ロータ11bとを潤滑等した潤滑油は、圧縮気体と共に吐出流路12bfから気液分離器31へ吐出され、気液分離器31で回収される。
第2管路34bに流入した潤滑油は第2給油路12baへ供給され、吐出側軸受室12bc内に流入し、吐出側軸受13b,13dを潤滑する。吐出側軸受13b,13dを潤滑した潤滑油は、第1連通路12bdを介してボア室12c内に排出され、圧縮気体と共に吐出流路12bfから気液分離器31へ吐出され、気液分離器31で回収される。
第3管路34cに流入した潤滑油は第3給油路22aへ供給されギア室24内に流入し、一対の動力伝達ギア21を潤滑する。一対の動力伝達ギア21を潤滑した潤滑油はギア室24の底面に溜まり油排出口24aに流入する。油排出口24aに流入した潤滑油は第2連通路12al内に溜まっていき、やがて第2連通路12alを気体が流通できなくする。
ここで、ギア室24には潤滑油を排出する油排出口24aがギア室24の底部にのみ設けられていることが好ましい。これにより、連通するギア室24と吸込流路12adとは、第2連通路12alに潤滑油が充満することより吸込流路12adとギア室24との間の気体の流通がなくなり、吸込流路12adとギア室24との間に気圧差を形成させる。吸込流路12adの内圧は一対のスクリューロータ11が気体を吸込むのでギア室24より負圧になるので、第2連通路12al内に溜まった潤滑油は、油流入口12afから吸込流路12ad内に吸い込まれる。
油流入口12afから吸込流路12ad内に吸い込まれた潤滑油は、図3に示す傾斜部12ahを底部12agに向かって流れ下り、ボア室12cに流入する。ボア室12c内に流入した潤滑油は、圧縮気体と共に吐出流路12bfから気液分離器31へ吐出され、気液分離器31で回収される。
[効果]
油流入口をボア室12cの側壁に設けた比較例に係る油冷式スクリュー圧縮機では、一対のスクリューロータ11の遠心力が潤滑油の流入方向に対して逆向きに働くため、ボア室12c内にスムーズに潤滑油を流入させることは難しい。仮に、一対のスクリューロータ11の遠心力よりも潤滑油を吸込する力が大きければ、が大きければ、ボア室内への潤滑油の流入は容易にできる。しかし、ボア室12cの側壁に設けた油流入口12afにおける吸込み圧は、回転する一対のスクリューロータ11の歯部と溝部で異なり、歯部と溝部が油流入口12afを通過する際に大きく変動するため、安定して潤滑油を回収することは難しい。
油流入口をボア室12cの側壁に設けた比較例に係る油冷式スクリュー圧縮機では、一対のスクリューロータ11の遠心力が潤滑油の流入方向に対して逆向きに働くため、ボア室12c内にスムーズに潤滑油を流入させることは難しい。仮に、一対のスクリューロータ11の遠心力よりも潤滑油を吸込する力が大きければ、が大きければ、ボア室内への潤滑油の流入は容易にできる。しかし、ボア室12cの側壁に設けた油流入口12afにおける吸込み圧は、回転する一対のスクリューロータ11の歯部と溝部で異なり、歯部と溝部が油流入口12afを通過する際に大きく変動するため、安定して潤滑油を回収することは難しい。
一方、本実施形態では、油流入口12afは一対のスクリューロータ11の吸込側端面11ab,11bbと、吸込側端面11ab,11bbに対向する吸込側内壁面12aeとの間に位置する。これにより、一対のスクリューロータ11の遠心力と、一対のスクリューロータ11の外周における吸込み圧の変動の影響を受け難くなるため、スムーズかつ安定的に潤滑油を回収できる。
さらに、ケーシング12は、一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雄ロータ11a)の下端と対向するケーシング12の底部12ag(図3参照)に向かって下る下り勾配の傾斜部12ahを有し、油流入口12afは、傾斜部12ahにおいてケーシング12の底部12agよりも高い位置に設けられている。そのため、油流入口12afから流入した潤滑油は、傾斜部12ahをつたって一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雄ロータ11a)の下端に流れてボア室12c内に流入する。そのため、一対のスクリューロータ11のいずれか一方と油流入口12afとの間に余剰な潤滑油が停滞せず、効果的に潤滑油を回収できる。
また、本実施形態では、ギア室24の底面に潤滑油を排出するための油排出口24aが設けられている。そのため、ギア室24に余剰な潤滑油が停滞することを抑制できる。また、ギア室24の底面に溜まった潤滑油は油排出口24aから第2連通路12alに排出される。第2連通路12alに排出された潤滑油が第2連通路12al内に充満すると、一対のスクリューロータ11の吸込み圧によって吸込流路12ad内の気圧はギア室24内の気圧に比べて低くなる。これにより、ギア室24の底面に溜まった潤滑油を差圧によって効率的に吸込流路12ad内に流入できる。
これらより、本実施形態の油冷式スクリュー圧縮機は、潤滑油を効率よく安定して回収でき、余剰な潤滑油をギア室24に停滞することを抑制でき、潤滑油を動力伝達ギア21によって攪拌される動力ロスを低減できる。
また、油流入口12afは、ケーシング12の内周面12aiにおいて、ケーシング12の底部12agから一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雄ロータ11a)の回転方向11afに上昇した箇所に位置している。これにより、油流入口12afから溢れ出た潤滑油は、一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雄ロータ11a)の回転方向11afに対して逆方向に流れる。そのため、ケーシング12の底部12agに油流入口がある場合のように、油流入口から流入した潤滑油が一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雄ロータ11a)の回転に引きずられて回転方向側に停滞することを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の構成について図5,6を用いて例示説明する。図5は、本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の水平断面図である。図6は、図5のVI-VI断面図である。なお、図5,6において、図1~4に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の構成について図5,6を用いて例示説明する。図5は、本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の水平断面図である。図6は、図5のVI-VI断面図である。なお、図5,6において、図1~4に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機が第1実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機と異なる点は、油流入口212afの位置である。即ち、本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の油流入口212afは、ケーシング12の底部212agから一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雌ロータ11b)の回転方向(本実施形態では回転方向211af)と反対方向に上昇した箇所に位置している。
また、図6に示すように、第2連通路212alは油流入口212afから下方に延伸した後にギア室24の底面側に延伸する。そして、第2連通路212alの先端にはギア室24の底面に設けられた油排出口(図示せず)が形成されている。
また、傾斜部212ahは、一対のスクリューロータ11のうち外径の小さいスクリューロータ(本実施形態では雌ロータ11b)の下端と対向するケーシング12の底部212agに向かって傾斜していることが好ましい。油流入口212afは、傾斜部212ahのケーシング12の底部212agよりも高い位置に設けられていることが好ましい。
[効果]
本実施形態では、油流入口212afが、ケーシング12の内周面212aiにおいて、ケーシング12の底部212agから一対のスクリューロータ11のいずれか一方の回転方向211afと反対方向に上昇した箇所に位置している。これにより、油流入口212afから溢れ出た潤滑油は、一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雌ロータ11b)の回転方向211afと同じ方向に下る下り勾配の傾斜部212ahに沿って流れるだけではなく、雌ロータ11bの端面に引きずられて雌ロータ11bの下端に流れていくため、より効果的に油を回収することができる。
本実施形態では、油流入口212afが、ケーシング12の内周面212aiにおいて、ケーシング12の底部212agから一対のスクリューロータ11のいずれか一方の回転方向211afと反対方向に上昇した箇所に位置している。これにより、油流入口212afから溢れ出た潤滑油は、一対のスクリューロータ11のいずれか一方(本実施形態では雌ロータ11b)の回転方向211afと同じ方向に下る下り勾配の傾斜部212ahに沿って流れるだけではなく、雌ロータ11bの端面に引きずられて雌ロータ11bの下端に流れていくため、より効果的に油を回収することができる。
また、潤滑油は一対のスクリューロータ11の回転による遠心力の影響をさらに抑制して回収されるので、さらに潤滑油を効率よく安定して回収でき、ギア室に余剰な潤滑油が停滞することをさらに抑制でき、潤滑油が動力伝達ギアによって攪拌される動力ロスをさらに低減できる。
また、傾斜部212ahは、一対のスクリューロータ11のうち外径の小さいスクリューロータ(本実施形態では雌ロータ11b)の下端と対向するケーシング12の底部212agに向かって勾配していることが好ましい。一対のスクリューロータ11の回転による遠心力は、外径の大きいスクリューロータ(本実施形態では雄ロータ11a)より外径の小さいスクリューロータ(本実施形態では雌ロータ11b)の方が小さい。
本実施形態では、傾斜部212ahが一対のスクリューロータ11のうち外径の小さいスクリューロータ(雌ロータ11b)の下端と対向するケーシング12の底部212agに向かって勾配し、油流入口212afは、傾斜部212ahにおいてケーシング12の底部212agよりも高い位置に設けられている。これにより、油流入口212afから溢れ出た潤滑油に対する一対のスクリューロータ11の一方の回転による遠心力の影響を抑制すること、例えば、一対のスクリューロータ11の一方による潤滑油に対する攪拌動力を小さくすることができる。これにより、潤滑油を効率よく安定して回収でき、ギア室24に余剰な潤滑油が停滞することを抑制でき、潤滑油が動力伝達ギア21によって攪拌される動力ロスを低減できる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の構成について図7を用いて例示説明する。図7は、第3実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機における図1に示すII-II断面の断面図である。なお、図7において、図1~4に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
第3実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の構成について図7を用いて例示説明する。図7は、第3実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機における図1に示すII-II断面の断面図である。なお、図7において、図1~4に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機が第1,2実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機と異なる点は、傾斜部の延びる方向である。即ち、第1,2実施形態に係る油流入口12af,212afは一対のスクリューロータ11のいずれか一方の回転方向またはその反対方向に上昇した箇所に位置している。そのため、第1,2実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の傾斜部12ah,212ahは、一対のスクリューロータ11のいずれか一方の回転方向またはその反対方向に沿って延びている。それに対し、本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の傾斜部312ahは、一対のスクリューロータ11の軸方向に沿って延びている。
[効果]
本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の油流入口12afから溢れ出た潤滑油は、一対のスクリューロータ11の軸方向に沿って延びる傾斜部312ahを流れ下りボア室12c内に流入する。そのため、潤滑油は一対のスクリューロータ11が気体を吸込む方向に流れ下るので、一対のスクリューロータ11の遠心力と一対のスクリューロータ11の外周における吸込み圧の変動の影響を抑制できる。したがって、スムーズかつ安定的に潤滑油を回収でき、ギア室24に余剰な潤滑油が停滞することをさらに抑制でき、潤滑油が動力伝達ギア21によって攪拌される動力ロスをさらに低減できる。
本実施形態に係る油冷式スクリュー圧縮機の油流入口12afから溢れ出た潤滑油は、一対のスクリューロータ11の軸方向に沿って延びる傾斜部312ahを流れ下りボア室12c内に流入する。そのため、潤滑油は一対のスクリューロータ11が気体を吸込む方向に流れ下るので、一対のスクリューロータ11の遠心力と一対のスクリューロータ11の外周における吸込み圧の変動の影響を抑制できる。したがって、スムーズかつ安定的に潤滑油を回収でき、ギア室24に余剰な潤滑油が停滞することをさらに抑制でき、潤滑油が動力伝達ギア21によって攪拌される動力ロスをさらに低減できる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
なお、本発明の実施形態は、以下の態様であってもよい。例えば、潤滑油は、例えば、ポンプ等の動力源を用いて外部給液系統3を循環させてもよい。また、第1実施形態では、油流入口12afが雄ロータ11aの回転方向11afに上昇した箇所に位置している。しかし、これに限定されず油流入口12afが回転方向11afの反対方向に上昇した箇所に位置してもよい。また、第2実施形態では、油流入口212afが雌ロータ11bの回転方向211afの反対方向に上昇した箇所に位置している。しかし、これに限定されず油流入口212afが回転方向211afに上昇した箇所に位置してもよい。また、第1連通路を一対のスクリューロータ11の内部に設け、第1連通路の油流入口が、一対のスクリューロータ11の吸込側端面11ab,11bbと、吸込側端面11ab,11bbに対向する吸込側内壁面12aeとの間に位置するようにしてもよい。
1…圧縮機本体、2…動力伝達装置、3…外部給液系統、11…一対のスクリューロータ、11a…雄ロータ(駆動側のスクリューロータ)、11aa…雄ロータ歯部、11ab…吸込側端面、11ac…吸込側ロータ軸、11ad…吐出側端面、11ae…吐出側ロータ軸、11af…回転方向、11b…雌ロータ(被駆動側のスクリューロータ)、11ba…雌ロータ歯部、11bb…吸込側端面、11bc…吸込側ロータ軸、11bd…吐出側端面、11be…吐出側ロータ軸、12…ケーシング、12a…メインケーシング、12aa…吸込側側壁、12ad…吸込流路、12ae…吸込側内壁面、12af…油流入口、12ag…底部、12ah…傾斜部、12ai…内周面、12ak…端面、12al…第2連通路、12b…吐出側ケーシング、12bf…吐出流路、12c…ボア室、21…動力伝達ギア、22…ギアケース、22a…第3給油路、23…駆動側シャフト、24…ギア室、24a…油排出口、31…気液分離器、32…潤滑油冷却器、33…油濾過器、34…管路、211af…回転方向、212af…油流入口、212ag…底部、212ah…傾斜部、212al…第2連通路、312ae…油流入口、312ah…傾斜部
Claims (5)
- 一対のスクリューロータと、前記一対のスクリューロータを噛み合った状態で回転可能に収容するボア室を有するケーシングと、を備える圧縮機本体と、
駆動モータの回転を前記一対のスクリューロータにロータ軸を介して伝達する動力伝達ギアを内部に収容し、底面に潤滑油を排出するための油排出口を有するギア室と、を備え、
前記油排出口は、前記一対のスクリューロータの吸込側端面と、前記一対のスクリューロータの吸込側端面に対向する吸込み側内壁面と、の間に位置するように前記ケーシングに開口する油流入口に連通し、
前記ケーシングは、前記一対のスクリューロータのいずれか一方の下端と対向する前記ケーシングの底部に向かって下る下り勾配の傾斜部を有し、
前記油流入口は、前記傾斜部において前記ケーシングの底部よりも高い位置に設けられていることを特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。 - 請求項1の油冷式スクリュー圧縮機において、
前記油流入口は、前記ケーシングの内周面において、前記ケーシングの底部から前記一対のスクリューロータのいずれか一方の回転方向に上昇した箇所に位置していることを特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。 - 請求項1の油冷式スクリュー圧縮機において、
前記油流入口は、前記ケーシングの内周面において、前記ケーシングの底部から前記一対のスクリューロータのいずれか一方の回転方向と反対方向に上昇した箇所に位置していることを特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。 - 請求項1の油冷式スクリュー圧縮機において、
前記傾斜部は、前記一対のスクリューロータのうち外径の小さいスクリューロータの下端と対向する前記ケーシングの底部に向かって傾斜していることを特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。 - 請求項1の油冷式スクリュー圧縮機において、
前記傾斜部は、前記一対のスクリューロータの軸方向に沿って延びていることを特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2022128688A JP2024025321A (ja) | 2022-08-12 | 2022-08-12 | 油冷式スクリュー圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2022128688A Pending JP2024025321A (ja) | 2022-08-12 | 2022-08-12 | 油冷式スクリュー圧縮機 |
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DE2948992A1 (de) * | 1979-12-05 | 1981-06-11 | Karl Prof.Dr.-Ing. 3000 Hannover Bammert | Rotorverdichter, insbesondere schraubenrotorverdichter, mit schmiermittelzufuhr zu und schmiermitteldrainage von den lagern |
JP4066038B2 (ja) * | 2000-07-11 | 2008-03-26 | 株式会社日立産機システム | 油冷式スクリュー圧縮機 |
JP2022184443A (ja) * | 2021-06-01 | 2022-12-13 | 株式会社日立産機システム | スクリュー圧縮機 |
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2022
- 2022-08-12 JP JP2022128688A patent/JP2024025321A/ja active Pending
-
2023
- 2023-05-30 WO PCT/JP2023/020134 patent/WO2024034235A1/ja unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2024034235A1 (ja) | 2024-02-15 |
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