JP2024022745A - 加工装置 - Google Patents

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翔平 佐々木
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Abstract

【課題】搬出入ユニットが実施する動作の失敗を迅速に検出する。【解決手段】収容カセットが置かれるカセットテーブルと、仮置き領域及び該収容カセットの間で被加工物ユニットを搬出入する搬出入ユニットと、該被加工物ユニットを保持する保持面を備えた保持テーブルと、該被加工物ユニットに含まれる被加工物を加工する加工ユニットと、制御ユニットと、を備えた加工装置であって、該搬出入ユニットは、移動体と、該移動体に設けられ該被加工物ユニットの外周部を把持する把持部と、モータを備え該移動体を移動させる移動機構と、を備える。該制御ユニットは、該搬出入ユニットに接続されており、該モータにかかる負荷を検出する負荷検出部と、該モータを作動させて該移動体を移動させたときに該負荷検出部で検出される該モータにかかる負荷に基づいて該被加工物ユニットが移動しているか否かの判定を実施する判定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の板状の被加工物を加工する加工装置に関する。
携帯電話やコンピュータ等の電子機器に使用されるデバイスチップは、複数のデバイスが表面に並べて配設されたウェーハを裏面側から研削して薄化し、デバイス毎にウェーハを分割することで形成される。被加工物の研削は、円環状に配された研削砥石が装着された研削装置で実施される。また、ウェーハ等の板状の被加工物の分割は、例えば、円環状の切削ブレードが装着された切削装置や、被加工物にレーザビームを照射してレーザ加工するレーザ加工装置が使用される。
研削装置、切削装置、レーザ加工装置等の加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブル(保持テーブル)と、チャックテーブルで保持された被加工物を加工する加工ユニットと、を備える。加工装置には、複数の被加工物が収容された収容カセットが搬入される。加工装置は、個々の被加工物を収容カセットから仮置き領域に引き出し、チャックテーブルに搬送し、加工ユニットで加工し、洗浄ユニットで洗浄し、仮置き領域に戻し、収容カセットに収容する。(特許文献1及び特許文献2参照)
収容カセットから仮置き領域への被加工物の搬出と、仮置き領域から収容カセットへの被加工物の搬入と、は加工装置が備える搬出入ユニットにより実施される。搬出入ユニットは、カセット及び仮置き領域の間で移動する移動体と、移動体の収容カセットに向いた側に設けられた把持部と、を有する。
収容カセットから被加工物を引き出す際には、移動体が収容カセットに近づき、収容カセットに収容された被加工物が把持部で把持され、移動体が仮置き領域に向けて収容カセットから離れる方向に移動する。この状態で把持部が被加工物の把持を解除すると、被加工物が収容カセットから仮置き領域に引き出される。逆に、仮置き領域に置かれた被加工物を収容カセットに収容する際には、移動体が収容カセットに向けて移動することで被加工物が収容カセットに押し込まれる。
特開平11-204461号公報 特開2001-110756号公報
搬出入ユニットは、稀に収容カセットに収容された被加工物の仮置き領域への引き出しに失敗することがある。例えば、収容カセットに本来収容されているはずの被加工物が存在せず、搬出入ユニットの把持部が被加工物を把持できないことがある。また、収容カセットに収容された被加工物の把持部による把持が失敗し、移動体が仮置き領域への移動を開始したときに被加工物が置き去りにされることがある。
逆に、搬出入ユニットは、稀に仮置き領域に置かれた被加工物の収容カセットへの押し込みに失敗することがある。例えば、加工され仮置き領域に戻されているはずの被加工物が仮置き領域に存在せず、搬出入ユニットが収容カセットに被加工物を押し込めないことがある。
搬出入ユニットによる収容カセットからの被加工物の引き出し、または、収容カセットへの被加工物の押し込みが失敗したとき、加工装置がそのまま予定された通りに動作すると、加工装置の一部の構成要素や被加工物等に損傷が生じることがある。そこで、収容カセットからの被加工物の引き出しの失敗や収容カセットへの被加工物の押し込みの失敗が生じたとき、いち早く失敗が検出されることが望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、搬出入ユニットが実施する動作の失敗を迅速に検出できる加工装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物を含む被加工物ユニットを収容する収容カセットが置かれるカセットテーブルと、該被加工物ユニットを仮置きするための仮置き領域及び該収容カセットの間で該被加工物ユニットを搬出入する搬出入ユニットと、該被加工物ユニットを保持する保持面を備えた保持テーブルと、該保持テーブルで保持された該被加工物ユニットに含まれる該被加工物を加工する加工ユニットと、制御ユニットと、を備えた加工装置であって、該搬出入ユニットは、移動体と、該移動体の該カセットテーブルに向いた側に設けられ、該被加工物ユニットの外周部を把持する把持部と、モータを備え、該カセットテーブル及び該仮置き領域の間で該移動体を移動させる移動機構と、を備え、該制御ユニットは、該搬出入ユニットに接続されており、該モータにかかる負荷を検出する負荷検出部と、該モータを作動させて該移動体を移動させたときに該負荷検出部で検出される該モータにかかる負荷に基づいて該被加工物ユニットが移動しているか否かの判定を実施する判定部と、を備えることを特徴とする加工装置が提供される。
好ましくは、該制御ユニットの該判定部は、該カセットテーブルに置かれた該収容カセットから該搬出入ユニットが該被加工物ユニットを搬出するときに該判定を実施する。
また、好ましくは、該制御ユニットの該判定部は、該カセットテーブルに置かれた該収容カセットに該搬出入ユニットが該被加工物ユニットを搬入するときに該判定を実施する。
また、好ましくは、該制御ユニットの該判定部は、該被加工物ユニットが移動していると判定するとき、さらに、該モータにかかる負荷に基づいて該被加工物の種別を判定する。
また、好ましくは、該被加工物ユニットは、該被加工物のみからなり、該搬出入ユニットの該把持部は、該被加工物を把持できる。
または、好ましくは、該被加工物ユニットは、該被加工物と、該被加工物に配設されたシートと、該シートの外周部に配設されたフレームと、含み、該搬出入ユニットの該把持部は、該フレームを把持できる。
本発明の一態様に係る加工装置は、移動体と、移動体に設けられた把持部と、移動体を移動させるモータと、を備える搬出入ユニットを備える。搬出入ユニットにより被加工物(被加工物ユニット)が移動しているときとそうでないときとでは、モータにかかる負荷が大きく異なる。そのため、制御ユニットの判定部は、モータを作動させて移動体を移動させたときにモータにかかる負荷に基づいて直ちに被加工物が移動しているか否かを判定できる。
例えば、収容カセットから被加工物を引き出す動作を搬出入ユニットが実施しているときにモータにかかる負荷が予定された負荷より小さければ、被加工物が移動していないと判定できる。また、収容カセットに被加工物を押し入れる動作を搬出入ユニットが実施しているときにモータにかかる負荷が予定された負荷より小さければ、被加工物が移動していないと判定できる。そして、被加工物が移動していないと判定される場合、搬出入ユニットが実施する動作が失敗していること検出される。
したがって、本発明の一態様によると、搬出入ユニットが実施する動作の失敗を迅速に検出できる加工装置が提供される。
加工装置を模式的に示す斜視図である。 収容カセットと、仮置き領域と、を模式的に示す斜視図である。 ガイドレール移動機構及び搬出入ユニットを模式的に示す斜視図である。 搬出入ユニットを模式的に示す側面図である。 図5(A)は、収容カセットから被加工物ユニットを搬出する搬出入ユニットを模式的に示す側面図であり、図5(B)は、収容カセットへ被加工物ユニットを搬入する搬出入ユニットを模式的に示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。まず、本実施形態に係る加工装置において加工される被加工物について説明する。図1には、被加工物1を模式的に示す斜視図が含まれている。
被加工物1は、例えば、Si(シリコン)、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(窒化ガリウム)、GaAs(ヒ化ガリウム)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板等である。
被加工物1の表面は格子状に配列された複数の分割予定ライン(不図示)で区画される。また、被加工物1の表面の分割予定ラインで区画された各領域にはIC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)等のデバイス(不図示)が形成される。加工装置を使用して被加工物1を薄化し、分割予定ラインに沿って分割すると、個々のデバイスチップが形成される。ただし、本実施形態に係る加工装置において加工される被加工物はこれに限定されない。
加工装置に被加工物1を搬入する前に、被加工物1と、シート9と、フレーム7と、が一体化され、被加工物ユニット(フレームユニット)11が形成される。被加工物1は、被加工物ユニット11の状態で加工装置に搬入され、加工される。形成された個々のデバイスチップはシート9に支持される。その後、シート9が外側に拡張されることでデバイスチップ間の間隔が広げられ、デバイスチップがピックアップされる。
環状のフレーム7は、例えば、金属等の材料で形成され、被加工物1の径よりも大きい径の開口7aを備える。被加工物ユニット11を形成する際は、被加工物1は、フレーム7の開口7a内に位置付けられ、開口7aに収容される。
シート9は、フレーム7の開口7aよりも大きい径を有する。シート9は、例えば、基材層と、該基材層の上に形成された粘着層と、を備えるダイシングテープと呼ばれるテープである。シート9は、粘着層で発現する粘着力によりフレーム7及び被加工物1の裏面1bに貼着される。または、ダイシングテープに代えて、例えば、粘着層を備えないポリオレフィン系シートやポリエステル系シート等の樹脂シートが使用されてもよい。樹脂シートは、被加工物1及びフレーム7に熱圧着される。
ポリオレフィン系シートは、アルケンをモノマーとして合成されるポリマーのシートであり、例えば、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、または、ポリスチレンシートである。ポリエステル系シートは、ジカルボン酸(2つのカルボキシル基を有する化合物)と、ジオール(2つのヒドロキシル基を有する化合物)と、をモノマーとして合成されるポリマーのシートである。例えば、ポリエチレンテレフタレートシート、または、ポリエチレンナフタレートシートである。
ただし、本実施形態に係る加工装置で加工される被加工物1は、シート9及びフレーム7と一体化される必要はない。すなわち、被加工物ユニットは、被加工物1のみからなることがある。被加工物1のみからなる被加工物ユニットには被加工物1の一方の面を保護する保護テープが貼着されてもよく、保護テープが貼着されていなくてもよい。
以下、被加工物1と、被加工物1に配設されたシート9と、シート9の外周部に配設されたフレーム7と、を含む被加工物ユニット11の状態で被加工物1が加工装置に搬入され、加工装置がこの状態の被加工物1を加工する場合を中心に説明する。ただし、本実施形態に係る加工装置はこれに限定されない。
次に、被加工物1を加工する加工装置について説明する。被加工物1を分割予定ラインに沿って分割する際には、例えば、環状の切削ブレードを備える切削装置が使用される。または、被加工物1に分割予定ラインに沿ってレーザビームを照射して被加工物1をレーザ加工するレーザ加工装置が使用される。また、被加工物1は研削装置で裏面側から研削されて薄化される。以下、本実施形態に係る加工装置が切削装置である場合を例に加工装置について説明するが、本実施形態に係る加工装置は切削装置に限定されない。
図1は、本実施形態に係る加工装置の一例である切削装置(加工装置)2を模式的に示す斜視図である。図1に示す通り、切削装置2の基台4の角部には、収容カセット13が載置されるカセットテーブル6が設けられている。カセットテーブル6は、昇降機構(不図示)により上下方向(Z軸方向)に昇降可能である。図1では、カセットテーブル6に載置された収容カセット13の輪郭を二点鎖線で示している。
ここで、複数の被加工物1(被加工物ユニット11)を収容できる収容カセット13について、図2を用いて説明する。図2には、収容カセット13の斜視図が模式的に示されている。収容カセット13は、箱型の筐体15を有する。収容カセット13は、筐体15の内部に被加工物1(被加工物ユニット11)の幅よりも大きな幅の収容空間17を備える。収容カセット13は、複数の被加工物1を縦方向(Z軸方向)に並べて収容空間17に収容できる。
収容カセット13の筐体15の前面には、収容空間17を外部に開放する開口19が設けられている。収容カセット13への被加工物1の搬出入は、開口19を経て実施される。そのため、開口19の幅は、被加工物1(被加工物ユニット11)の幅よりも大きい。収容カセット13の開口19に隣接する一対の側壁15aの内面には、被加工物1(フレーム7)の端部を支持する複数の支持溝21が形成されている。
複数の支持溝21は、それぞれ、一対の側壁15aに同じ高さに形成されている。そして、一対の側壁15aの内面では、それぞれ、互いに上下に隣接する支持溝21が一定の間隔23となるように並んでいる。被加工物1は、収容カセット13に収容される際、一方の側壁15aに形成された一つの支持溝21に挿し入れられるとともに、該支持溝21と同じ高さに形成されている他方の側壁15aの支持溝21に挿し入れられる。
すなわち、各側壁15aに形成された互いに対応する一対の支持溝21にフレーム7が支持された状態で被加工物1(被加工物ユニット11)が収容カセット13の収容空間17に収容される。収容カセット13は、各側壁15aに縦方向に並ぶ対となる支持溝21の数だけ被加工物1を収容可能である。
例えば、各側壁15aには、25個の支持溝21が上下に10mmの間隔23で設けられる。この場合、収容カセット13には、25個の被加工物1が収容可能となる。ただし、収容カセット13には、必ずしも収容能力の限界まで被加工物1が収容されなくてもよく、一部の支持溝21には被加工物1が載せられていなくてもよい。
収容カセット13からの被加工物1(被加工物ユニット11)の搬出作業は、後述の搬出入ユニット12により実施される。収容カセット13に収容されている被加工物1を搬出する際には、搬出入ユニット12が搬出作業を実施できる高さに被加工物1の高さが合うようにカセットテーブル6を昇降させる。
切削装置(加工装置)2の基台4の上面のカセットテーブル6に隣接する位置は、カセットテーブル6に置かれた収容カセット13から引き出された被加工物1(被加工物ユニット11)を仮置きするための仮置き領域10となる。仮置き領域10に隣接する位置には、カセットテーブル6に置かれた収容カセット13に収容された被加工物1(被加工物ユニット11)を収容カセット13から仮置き領域10に搬出する搬出入ユニット12が設けられている。
そして、仮置き領域10には、Y軸方向(左右方向、割り出し送り方向)に平行な状態を維持しながら互いに接近、離隔される一対のガイドレール8が設けられる。図2、図3には、ガイドレール8を模式的に示す斜視図が含まれている。
一対のガイドレール8は、それぞれ、被加工物1(フレーム7)を下方から支持する支持面8aと、支持面8aに概ね垂直な突き当て部8bと、を備える。各ガイドレール8の突き当て部8bは、それぞれ支持面8aの外側で立接しており、互いに向かい合っている。一対のガイドレール8には、搬出入ユニット12によって収容カセット13から搬出された被加工物1が一時的に載置される。
次に、仮置き領域10についてさらに詳述する。図3は、切削装置2の基台4の仮置き領域10における内部構造物を模式的に示す斜視図である。仮置き領域10には、一対のガイドレール8を互いに近づく方向または離れる方向に移動させるモータ56を備えるガイドレール移動機構54が設けられている。ガイドレール移動機構54は、被加工物1(被加工物ユニット11)を挟持して被加工物1をセンタリング位置に位置決めする位置と、被加工物1の搬送に適した位置と、に一対のガイドレール8を位置付ける。
ガイドレール移動機構54についてさらに詳述する。図3には、ガイドレール移動機構54を模式的に示す斜視図が含まれている。ガイドレール移動機構54は、Z軸方向に沿った2つの回転軸と、一方の回転軸を回転させるモータ56と、を備える。2つの回転軸の先端には、それぞれ、プーリー60aが設けられている。ベルト58は、2つのプーリー60aに環状にかけられている。
2つのプーリー60aの間に存在するベルト58の2つの部分を第1の部分及び第2の部分とする。このとき、一方のガイドレール8はベルト58の第1の部分に固定され、他方のガイドレール8はベルト58の第2の部分に固定される。この状態で、ベルト58をモータ56で回転させると、2つのガイドレール8が同時に同じ距離だけ逆方向に移動する。すなわち、2つのガイドレール8が互いに近づく方向、または、互いに離れる方向に移動する。
次に、搬出入ユニット12について説明する。図2に示す通り、基台4の上面には、仮置き領域10をY軸方向に沿って縦断する開口14が形成されている。開口14の内部には、搬出入ユニット12をY軸方向に沿って移動させる移動機構が設けられている。搬出入ユニット12は、該移動機構に接続された移動体16を備える。
図3には、搬出入ユニット12を模式的に示す斜視図が含まれている。移動体16のカセットテーブル6に向いた側には開口18が設けられており、開口18には被加工物ユニット11の外周部を把持する把持部20が配設されている。把持部20は、それぞれ基端部が開口18を通して移動体16に収容された上板22と、下板24と、を備える。上板22及び下板24は、移動体16の内部に設けられた開閉機構により、互いに近接または離隔される。
図4は、搬出入ユニット12を模式的に示す側面図である。図4には、モータ74を備え、カセットテーブル6(図1参照)及び仮置き領域10(図2参照)の間で移動体16を移動させる移動機構66が示されている。移動機構66は、カセットテーブル6の近傍と、仮置き領域10と、の間でY軸方向に沿ったボールねじ70と、ボールねじ70の両端部でボールねじ70を回転可能に支持する支持体68と、ボールねじ70の一端に接続されたモータ74と、を備える。
ボールねじ70には、移動体16の下部に設けられたナット部72が螺合されている。モータ74は、ボールねじ70を回転させる機能を有する。モータ74を作動させてボールねじ70を回転させると、ナット部72がボールねじ70に沿って移動する。すなわち、搬出入ユニット12の移動機構66は、モータ74を回転させることで移動体16をY軸方向に沿って移動できる。
搬出入ユニット12の移動機構66は、モータ74を制御して所定の量だけ所定の速度で回転させる機能を有するモータドライバー76を有してもよい。モータドライバー76は、例えば、IC等で構成される。そして、モータドライバー76は、電源からモータ74に供給される電力を調整してモータ74を制御する。または、切削装置2の後述の制御ユニット50(図1参照)は、モータ74を制御するモータドライバーとして機能してもよい。
収容カセット13に収容された被加工物1(被加工物ユニット11)を搬出入ユニット12で搬出する際には、移動体16を収容カセット13に向けて移動させ、上板22及び下板24の間に被加工物1(フレーム7)を位置付ける。そして、上板22及び下板24を互いに近接する方向に移動させ、被加工物1(フレーム7)を上板22及び下板24で挟み込む。すると、被加工物1(フレーム7)が搬出入ユニット12の把持部20に把持された状態となる。
その後、移動体16を収容カセット13から離れる方向に移動させると、収容カセット13から被加工物1(被加工物ユニット11)が仮置き領域10に引き出される。そして、把持部20による被加工物1(フレーム7)の把持を解除する。このとき、被加工物1(フレーム7)は、一対のガイドレール8のそれぞれの支持面8a上に支持される。
そして、一対のガイドレール8をX軸方向に互い近接する方向に連動させて移動させ、一対のガイドレール8のそれぞれの突き当て部8bで被加工物1(フレーム7)を挟み込むと、被加工物1(被加工物ユニット11)をセンタリング位置に位置付けられる。
センタリング位置に位置付けられた被加工物1を後述の第1の搬送ユニット34により、所定の搬送動作で搬送すると、被加工物1を搬送先で所定の位置に精密に位置付けられる。被加工物1が仮置き領域10から搬送される際には、一対のガイドレール8を互いに離れる方向に移動させる。
再び図1を参照しつつ切削装置2の説明を続ける。基台4の上面のカセットテーブル6に隣接する位置には、X軸方向(前後方向、加工送り方向)に長い開口4aが形成されている。開口4a内には、図示しないボールねじ式のX軸移動機構(加工送りユニット)と、X軸移動機構の上部を覆う蛇腹状の防塵防滴カバー28と、が配設されている。
X軸移動機構は、X軸移動テーブル30の下部に接続されており、このX軸移動テーブル30をX軸方向に移動させる機能を有する。例えば、X軸移動テーブル30は、カセットテーブル6に近接する搬出入領域と、後述の切削ユニット40の下方の加工位置と、の間を移動する。
X軸移動テーブル30上には、被加工物1(被加工物ユニット11)を吸引、保持するチャックテーブル(保持テーブル)32が設けられている。チャックテーブル32は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向、切り込み送り方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル32は、上述したX軸移動機構によってX軸方向に移動する。
チャックテーブル32の上面は、被加工物1(被加工物ユニット11)を保持するための保持面32aになっている。保持面32aは、チャックテーブル32の内部に形成された吸引路(不図示)等を介して吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル32の周囲には、被加工物ユニット11に含まれるフレーム7を外側から固定するためのクランプ32bが設けられている。
仮置き領域10からチャックテーブル32への被加工物1(被加工物ユニット11)の搬送は、基台4の上面の仮置き領域10及び開口4aに隣接する位置に設けられた第1の搬送ユニット34により実施される。第1の搬送ユニット34は、基台4の上面から上方に突き出た昇降可能であるとともに回転可能な軸部と、軸部の上端から水平方向に伸長した腕部と、腕部の先端下方に設けられた保持部と、を有する。
第1の搬送ユニット34で仮置き領域10からチャックテーブル32へ被加工物1(被加工物ユニット11)を搬送する際には、X軸移動テーブル30を移動させてチャックテーブル32を搬出入領域に位置付ける。そして、仮置き領域10に仮置きされている被加工物1(フレーム7)を該保持部で保持し、被加工物1を持ち上げて、該軸部を回転させて被加工物1をチャックテーブル32の上方に移動させる。
その後、被加工物1(被加工物ユニット11)を下降させてチャックテーブル32の保持面32aに載せる。そして、クランプ32bでフレーム7を固定するとともに、チャックテーブル32の吸引源を作動させて、シート9を吸引させる。すると、シート9を介して被加工物1が吸引保持される。
切削装置2は、X軸移動テーブル30の搬出入領域から加工領域への移動経路の上方に、開口4aを横切るように配設された支持構造36を備える。そして、支持構造36には下方に向いた撮像ユニット38が設けられている。撮像ユニット38は、切削ユニット40の下方の加工領域へ移動するチャックテーブル32に吸引保持された被加工物1の表面1aを撮像し、表面1aに設けられた分割予定ラインの位置及び向きを検出する。
該加工領域には、チャックテーブル(保持テーブル)32に保持された被加工物ユニット11の被加工物1を切削(加工)する切削ユニット(加工ユニット)40が設けられている。切削ユニット40は、円環状の砥石部を外周に備える切削ブレード(加工具)42と、先端部に切削ブレード42が装着され該切削ブレード42の回転軸となるY軸方向に沿ったスピンドル44と、を備える。
スピンドル44の基端側には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。チャックテーブル32に保持された被加工物1に回転する切削ブレード42を切り込ませることで、被加工物1を切削(加工)できる。被加工物1がすべての分割予定ラインに沿って切削されると、個々のデバイスチップが形成される。その後、チャックテーブル32は、X軸移動機構により搬出入領域に移動される。
基台4の上面の仮置き領域10及び開口4aに隣接する位置には開口4bが形成されており、開口4bには加工後の被加工物1を洗浄する洗浄ユニット46が収容されている。洗浄ユニット46は、被加工物1(被加工物ユニット11)を保持するスピンナテーブルを備えている。スピンナテーブルの下部には、スピンナテーブルを所定の速さで回転させる回転駆動源(不図示)が連結されている。
切削装置2は、搬出入領域に位置付けられたチャックテーブル32から洗浄ユニット46に被加工物ユニット11を搬送する第2の搬送ユニット48を備える。第2の搬送ユニット48は、Y軸方向に沿って移動可能な腕部と、腕部の先端下方に設けられた保持部と、を有する。
第2の搬送ユニット48でチャックテーブル32から洗浄ユニット46へ被加工物1(被加工物ユニット11)を搬送する際には、まず、被加工物1(被加工物ユニット11)を該保持部で保持する。そして、腕部をY軸方向に沿って移動させ、被加工物1(被加工物ユニット11)を洗浄ユニット46のスピンナテーブルの上に載せる。その後、スピンナテーブルで被加工物1(被加工物ユニット11)を保持して被加工物1を洗浄する。
洗浄ユニット46で被加工物1を洗浄する際には、スピンナテーブルを回転させながら被加工物1の表面1aに向けて洗浄用の流体(代表的には、水とエアーとを混合した混合流体)を噴射する。そして、洗浄ユニット46で洗浄された被加工物1は、カセットテーブル6に載る収容カセット13に収容される。
収容カセット13に被加工物1を収容する際には、第1の搬送ユニット34を使用して洗浄ユニット46から仮置き領域10に被加工物1(被加工物ユニット11)を搬送する。そして、搬出入ユニット12の移動体16を収容カセット13に向けて移動させて被加工物1(被加工物ユニット11)を収容カセット13に押し入れる。このとき、収容作業が確実に実施されるように、仮置き領域10に被加工物1(被加工物ユニット11)が置かれた際に一対のガイドレール8を互いに近接させて、被加工物1(被加工物ユニット11)をセンタリング位置に位置付けてもよい。
切削装置2は、さらに、該切削装置2の各構成要素を制御する制御ユニット50を備える。制御ユニット50は、例えば、カセットテーブル6、搬出入ユニット12、仮置き領域10、X軸方向移動機構、チャックテーブル32、撮像ユニット38、切削ユニット40、洗浄ユニット46、及び搬送ユニット34,48を制御する。
制御ユニット50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成される。補助記憶装置に記憶されるソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御ユニット50の機能が実現される。
本実施形態に係る切削装置(加工装置)2の制御ユニット50は、各種の情報を記憶する記憶部50aを含む。記憶部50aには各構成要素を制御するためのプログラムや制御条件等が登録されており、制御ユニット50はプログラムや制御条件に従って各構成要素を制御する。
例えば、記憶部50aには被加工物1を加工するための加工条件が予め入力され登録されており、制御ユニット50は加工条件に従って切削ユニット(加工ユニット)40等を制御する。加工条件は、被加工物1の種別や所望の加工結果に合わせて適宜設定される。そして、制御ユニット50は、各構成要素から送られた情報を参照しつつ各構成要素を制御して被加工物1の切削(加工)を所定の手順で進行させる。ただし、記憶部50aには、さらに別の情報等が記憶されてもよい。制御ユニット50の構成及び機能等については、後に詳述する。
切削装置2は、タッチパネル付きディスプレイ52を備える。タッチパネル付きディスプレイ52は、各種の情報及び操作画面を表示する。作業者は、表示画面を表示するタッチパネル付きディスプレイ52の所定の位置をタッチすることで切削装置(加工装置)2に各種の指令を入力できる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ52は、各種の指令の入力に使用される入力ユニット(入力インターフェース)として機能するとともに、各種の情報を報知する報知ユニットとしても機能する。
以上に説明する切削装置2では、収容カセット13に収容された被加工物1が次々に搬出され加工される。より詳細には、搬出入ユニット12により収容カセット13から被加工物1(被加工物ユニット11)が仮置き領域10に搬出され、チャックテーブル(保持テーブル)32に吸引保持される。そして、被加工物1が切削ユニット(加工ユニット)40により加工される。その後、被加工物1が洗浄ユニット46で洗浄され、仮置き領域10に戻され、搬出入ユニット12により収容カセット13に再び収容される。
なお、搬出入ユニット12は、稀に収容カセット13に収容された被加工物1の仮置き領域10への引き出しに失敗することがある。例えば、収容カセット13に本来収容されているはずの被加工物1が存在せず、搬出入ユニット12の把持部20が被加工物1を把持できないことがある。また、収容カセット13に収容された被加工物1の把持部20による把持が失敗し、移動体16が仮置き領域10への移動を開始したときに、被加工物1が置き去りにされることがある。
また、搬出入ユニット12は、稀に仮置き領域10に置かれた被加工物1の収容カセット13への押し込みに失敗することがある。例えば、加工され仮置き領域10に戻されているはずの被加工物1が仮置き領域10に存在せず、搬出入ユニット12が収容カセット13に被加工物1を押し込めないことがある。
搬出入ユニット12による被加工物1の引き出し、または、被加工物1の押し込みが失敗したとき、切削装置(加工装置)2がそのまま予定された通りに動作すると、切削装置2の一部の構成要素や被加工物1等に損傷が生じることがある。そこで、収容カセット13からの被加工物1の引き出しの失敗や収容カセット13への被加工物1の押し込みの失敗が生じたとき、いち早く失敗が検出されることが望まれる。
そこで、本実施形態に係る加工装置は、搬出入ユニット12が実施する動作の失敗を迅速に検出できるように構成される。以下、搬出入ユニット12が実施する動作の失敗を検知する構成を中心に、本実施形態に係る加工装置の説明を続ける。
搬出入ユニット12が実施する動作の失敗の検出は、主に、制御ユニット50の機能により実現される。具体的には、搬出入ユニット12のモータ74を作動させて移動体16を移動させたときにモータ74にかかる負荷に基づいて被加工物1(被加工物ユニット11)が移動しているか否かを判定する。制御ユニット50は、切削装置(加工装置)2の他の構成要素とともに、搬出入ユニット12にも接続されている。
そして、制御ユニット50は、搬出入ユニット12のモータ74にかかる負荷を検出する負荷検出部50cを備える。搬出入ユニット12の移動機構66のモータドライバー76は、モータ74を作動させて移動体16を所定の速度で移動させるときの負荷電流値を制御ユニット50の負荷検出部50cに送信する。
または、モータドライバー76は、負荷電流値からモータ74の出力トルクを算出し、この出力トルクをモータ74にかかる負荷を含む情報として制御ユニット50の負荷検出部50cに送信する。または、モータドライバー76は、モータ74の出力トルクの定格トルクに対する割合を算出し、負荷を含む情報としてこの算出された割合を制御ユニット50の負荷検出部50cに送信する。なお、搬出入ユニット12の移動機構66が制御ユニット50に送信するモータ74の負荷はこれらに限定されず、特に制限はない。
また、制御ユニット50の負荷検出部50cは、モータ74にかかる負荷を検出する。例えば、負荷検出部50cは、モータドライバー76から送信されるモータ74の負荷電流値をモータ74にかかる負荷として検出する。または、負荷検出部50cは、モータドライバー76から送信されるモータ74の負荷電流値からモータ74の出力トルクを算出する。または、負荷検出部50cは、モータ74の出力トルクの定格トルクに対する割合を算出する。
さらに、負荷検出部50cは、モータドライバー76が算出したモータ74の出力トルクからモータ74の負荷を検出してもよい。また、負荷検出部50cは、モータドライバー76が算出し送信したモータ74の出力トルクの定格トルクに対する割合からモータ74の負荷を検出してもよい。負荷検出部50cが検出するモータ74の負荷はこれらに限定されず、特に制限はない。
制御ユニット50は、さらに、モータ74を作動させて移動体16を移動させたときに負荷検出部50cで検出されるモータ74にかかる負荷に基づいて被加工物1(被加工物ユニット11)が移動しているか否かの判定を実施する判定部50bを備える。ここで、判定部50bが判定を実施するに際し、モータ74にかかる負荷を利用できることについて説明する。
移動体16により被加工物1(被加工物ユニット11)が移動する場合、搬出入ユニット12の移動機構66には、移動体16を移動させる負荷だけでなく被加工物1を移動させる負荷がかかる。そのため、モータ74を作動させてある速度で移動体16及び被加工物1を移動させようとしたとき、移動体16が被加工物1を移動させていない場合と比較して極めて大きな負荷がモータ74にかかる。その一方で、移動体16が被加工物1を移動させていない場合、移動体16を移動させるモータ74にはそのような大きな負荷がかからない。
そのため、移動体16を移動させるためのモータ74を作動させたときに検出されるモータ74の負荷に基づいて、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動しているか否かの判定が可能となる。
判定部50bは、カセットテーブル6に置かれた収容カセット13から搬出入ユニット12が被加工物1(被加工物ユニット11)を搬出するときに判定を実施できる。また、判定部50bは、カセットテーブル6に置かれた収容カセット13に搬出入ユニット12が被加工物1(被加工物ユニット11)を搬入するときに判定を実施できる。次に、制御ユニット50の判定部50bが実施する判定の手順について説明する。
判定部50bは、例えば、負荷検出部50cが検出するモータ74にかかる負荷と、所定の閾値と、を比較する。そして、モータ74にかかる負荷が所定の閾値を超えている場合、移動体16とともに被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していると判定する。例えば、把持部20で把持された被加工物1が収容カセット13から搬出されていることか、移動体16が被加工物1を収容カセット13に押し入れていることが判明する。
その一方で、モータ74にかかる負荷が所定の閾値を超えていない場合、判定部50bは、移動体16とともに移動する被加工物1(被加工物ユニット11)が存在しないと判定する。例えば、被加工物1が把持部20で把持されておらず被加工物1を収容カセット13から搬出できていないことか、移動体16が被加工物1を収容カセット13に押し入れていないことが判明する。すなわち、判定部50bは、搬出入ユニット12による被加工物1の搬出入が失敗していると判定できる。
記憶部50aには、判定部50bで実施される判定の条件が登録される。より詳細には、記憶部50aには、移動体16とともに被加工物1(被加工物ユニット11)が移動しているか否かの判定の基準となるモータ74の負荷が所定の閾値として登録される。判定部50bは、記憶部50aに予め登録された所定の閾値を参照して、判定を実施する。
例えば、負荷検出部50cがモータ74にかかる負荷としてモータ74の出力トルクを検出する場合、判定部50bは、負荷検出部50cで検出されたモータ74の出力トルクに基づいて判定を実施する。この場合、記憶部50aには、判定の閾値となる出力トルクが所定の閾値として予め登録される。
被加工物1(被加工物ユニット11)が移動しているか否かの判定部50bによる判定は、モータ74の作動を開始してすぐに実施され完了する。そのため、例えば、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していない場合において、モータ74が作動して移動体16が移動を開始しても、すぐに判定が完了する。
そして、制御ユニット50は、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していないと判定部50bが判定する場合、搬出入ユニット12の移動機構66を制御して直ちにモータ74を停止させる。
なお、制御ユニット50は、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していないと判定部50bが判定する場合に、報知ユニットを制御して、その旨を切削装置(加工装置)2の使用者等に報知させる報知制御部50dを有してもよい。切削装置2が報知ユニットとして機能できるタッチパネル付きディスプレイ52を有する場合、報知制御部50dは、搬出入ユニット12による被加工物1の搬出入に失敗している旨を警告する警告画面をタッチパネル付きディスプレイ52に表示させる。
ただし、報知制御部50dが制御する報知ユニットはこれに限定されない。例えば、切削装置(加工装置)2が報知ユニットとして、複数の色の光を発することのできる警報ランプを備える場合、報知制御部50dは警報ランプを制御する。そして、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していないと判定部50bが判定する場合に、報知制御部50dはこの警報ランプを制御して、警告を表す赤色を発するランプを点灯させる。
また、切削装置2が報知ユニットとして、警報音を発生できるブザーを備える場合、報知制御部50dはブザーを制御する。そして、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していないと判定部50bが判定する場合に、報知制御部50dはこのブザーを制御して、警報音を発生させる。
その一方で、制御ユニット50は、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していると判定部50bが判定する場合、モータ74を停止させない。例えば、搬出入ユニット12により収容カセット13からの被加工物1の搬出が実施されている場合、モータ74が停止せず被加工物1の搬出動作が継続される。この場合、報知制御部50dは報知ユニットに特に情報を報知させなくてもよく、報知ユニットに切削装置2が正常動作していることを報知させてもよい。
さらに、制御ユニット50の判定部50bは、被加工物1(被加工物ユニット11)が移動していると判定するとき、さらに、モータ74にかかる負荷に基づいて被加工物1(被加工物ユニット11)の種別を判定してもよい。
切削装置(加工装置)2では、様々な種別の被加工物1が加工される。通常は、収容カセット13には、切削装置2で加工が予定された被加工物1が収容される。しかしながら、収容カセット13には、切削装置2で加工が予定されていない種別の被加工物1が誤って収容されることがある。または、切削装置2で加工が予定されていない種別の被加工物1を収容する収容カセット13が誤ってカセットテーブル6に載置されることがある。
これらの場合、切削装置2は、加工が予定されていない種別の被加工物1を当該被加工物1に適していない加工条件で加工するため、十分な品質で被加工物1が加工されない場合や被加工物1が加工により破損する場合がある。さらに、切削ユニット(加工ユニット)40の切削ブレード(加工具)42は、本来の用途とは異なる対象物を加工することになるため、損傷や過大な消耗等の不具合が生じる場合がある。
ここで、被加工物1の重量は、被加工物1の大きさや厚さ、材質により異なる。そのため、搬出入ユニット12が収容カセット13から被加工物1を搬出する際に移動体16を移動させるモータ74にかかる負荷は、被加工物1の種別により異なる。逆に言えば、搬出入ユニット12が収容カセット13から被加工物1を搬出する際にモータ74にかかる負荷を参照すると、被加工物1の種別の判定が可能である。
例えば、制御ユニット50の記憶部50aには、切削装置(加工装置)2で加工される可能性のある複数の種別の被加工物1(被加工物ユニット11)について、搬出入ユニット12で移動させる際にモータ74にかかる負荷に関する情報が予め登録される。そして、切削装置(加工装置)2においてある種別の被加工物1が所定の加工条件で加工されるとき、制御ユニット50は、この加工条件を記憶部50aから読み出す。
そして、収容カセット13がカセットテーブル6に載せられたとき、搬出入ユニット12は、収容カセット13に収容された被加工物1(被加工物ユニット11)の搬出動作を開始する。そして、判定部50bは、このときのモータ74の負荷に基づいて被加工物1(被加工物ユニット11)が移動しているか否かを判定する。
さらに、判定部50bは、記憶部50aに記憶された情報から加工対象となる被加工物を搬出入ユニット12により移動させる際にモータ74にかかる負荷に関する情報を読み出し、実際に負荷検出部50cで検出されたモータ74にかかる負荷と照合する。そして、照合の結果、両者の差が許容される範囲に収まる場合、判定部50bは搬出入ユニット12で搬送されている被加工物1が加工の予定された種別の被加工物であると判定する。
その一方で、照合の結果、両者の差が許容される範囲を超えている場合、判定部50bは搬出入ユニット12で搬送されている被加工物1が加工の予定された種別の被加工物ではないと判定する。この場合、制御ユニット50は、搬出入ユニット12による被加工物1の搬出作業を停止し、判定の結果をタッチパネル付きディスプレイ52等の報知ユニットに報知させる。
このように、制御ユニット50の判定部50bは、モータ74にかかる負荷に基づいて被加工物1の種別を判別できる。そのため、加工の予定されていない種別の被加工物1が切削装置(加工装置)2で加工されることが防止される。
以上に説明する通り、本実施形態に係る加工装置は、制御ユニット50の判定部50bは、搬出入ユニット12の移動体16を移動させたときにモータ74にかかる負荷に基づいて被加工物1(被加工物ユニット11)が移動しているか否かを判定できる。そのため、搬出入ユニット12が実施する動作の失敗を迅速に検出できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では切削装置2を例に説明したが、本発明の一態様に係る加工装置はこれに限定されない。本発明の一態様に係る加工装置は、被加工物1をレーザ加工するレーザ加工装置や、被加工物1を研削砥石で研削する研削装置、被加工物1を研磨する研磨装置でもよい。
その他、上述した実施形態や変形例等にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被加工物
1a 表面
1b 裏面
7 フレーム
7a 開口
9 シート
11 被加工物ユニット
13 収容カセット
15 筐体
15a 側壁
17 収容空間
19 開口
21 支持溝
2 切削装置
4 基台
4a,4b 開口
6 カセットテーブル
8 ガイドレール
8a 支持面
8b 突き当て部
10 仮置き領域
12 搬出入ユニット
14 開口
16 移動体
18 開口
20 把持部
22 上板
24 下板
28 防塵防滴カバー
30 X軸移動テーブル
32 チャックテーブル
32a 保持面
32b クランプ
34,48 搬送ユニット
36 支持構造
38 撮像ユニット
40 切削ユニット(加工ユニット)
42 切削ブレード(加工具)
44 スピンドル
46 洗浄ユニット
50 制御ユニット
50a 記憶部
50b 判定部
50c 負荷検出部
50d 報知制御部
52 タッチパネル付きディスプレイ
54 ガイドレール移動機構
56 モータ
58 ベルト
60a プーリー
66 移動機構
68 支持体
70 ボールねじ
72 ナット部
74 モータ
76 モータドライバー

Claims (6)

  1. 被加工物を含む被加工物ユニットを収容する収容カセットが置かれるカセットテーブルと、該被加工物ユニットを仮置きするための仮置き領域及び該収容カセットの間で該被加工物ユニットを搬出入する搬出入ユニットと、該被加工物ユニットを保持する保持面を備えた保持テーブルと、該保持テーブルで保持された該被加工物ユニットに含まれる該被加工物を加工する加工ユニットと、制御ユニットと、を備えた加工装置であって、
    該搬出入ユニットは、
    移動体と、
    該移動体の該カセットテーブルに向いた側に設けられ、該被加工物ユニットの外周部を把持する把持部と、
    モータを備え、該カセットテーブル及び該仮置き領域の間で該移動体を移動させる移動機構と、を備え、
    該制御ユニットは、
    該搬出入ユニットに接続されており、
    該モータにかかる負荷を検出する負荷検出部と、
    該モータを作動させて該移動体を移動させたときに該負荷検出部で検出される該モータにかかる負荷に基づいて該被加工物ユニットが移動しているか否かの判定を実施する判定部と、を備える
    ことを特徴とする加工装置。
  2. 該制御ユニットの該判定部は、該カセットテーブルに置かれた該収容カセットから該搬出入ユニットが該被加工物ユニットを搬出するときに該判定を実施することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 該制御ユニットの該判定部は、該カセットテーブルに置かれた該収容カセットに該搬出入ユニットが該被加工物ユニットを搬入するときに該判定を実施することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  4. 該制御ユニットの該判定部は、該被加工物ユニットが移動していると判定するとき、さらに、該モータにかかる負荷に基づいて該被加工物の種別を判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の加工装置。
  5. 該被加工物ユニットは、該被加工物のみからなり、
    該搬出入ユニットの該把持部は、該被加工物を把持できることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の加工装置。
  6. 該被加工物ユニットは、該被加工物と、該被加工物に配設されたシートと、該シートの外周部に配設されたフレームと、含み、
    該搬出入ユニットの該把持部は、該フレームを把持できることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の加工装置。
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