JP2024017198A - 根巻きキット及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、根巻きキット及びその使用方法に関するものである。より詳細には、樹木に根巻きを施すための根巻きキット及びその使用方法に関する。
特許文献1には、樹木根巻き用のロープ付きクロスが記載されている。このロープ付きクロスは、ヘッシャンクロスに複数のロープ挿通経路が形成され、所定長さのロープの中間部が上記ロープ挿通経路に一筆書状に粗いピッチで縫い込むように挿通されて形成されている。
そして、樹木を根巻するにあたっては、ロープ付きクロスの上に、樹木の根鉢を載置し、次に、上記クロスの隅部を上記樹木の根鉢に上に折り重ねて上記樹木の根鉢を被覆し、上記ロープの両端部を引張して上記クロスを締めつけた後に、上記ロープの両端部を上記クロスに巻き付けて根巻きする。
ただし、現在、一般的に行われているのは、麻布(ヘッシャンクロス)を二等辺三角形(三角巾)または長方形や正方形に裁断した麻布、あるいは、ロール状に巻かれた麻布(必要に応じて裁断して使用する)、または、上部が開口した麻袋を片側のみ縦方向に切断した袋で、根鉢を包み、麻ひもで縛って根巻きするなど、多くの方法で行われている。また、麻布以外では藁コモで根鉢を包み、荒縄で巻く根巻も行われている。これらの何れもが、熟練者によって行われている。
特許文献1では、根巻き作業に熟練を必要とせず、一人で容易に且つ短時間に根巻き作業を行うことができることを目的としているが、更に、簡単に短時間で根巻き作業を行うことが望まれていた。
本開示は、簡単に短時間で根巻き作業を行うことができ、しかもゴミの発生を低減することができる根巻きキット及びその使用方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る根巻きキットは、樹木の根鉢部を包むシート材と、前記根鉢部を前記シート材で包んだ状態を保持するネット材と、を備える。前記シート材は、ポリ乳酸繊維、レーヨン及び天然繊維から選ばれる少なくとも一つを含む不織布である。前記ネット材は、ポリ乳酸繊維を含む繊維で編んだ袋である。
本開示の一態様に係る根巻きキットの使用方法は、前記根巻きキットの使用方法であって、前記シート材で樹木の根鉢部を包むとともに、前記根鉢部を前記シート材で包んだ状態で前記ネット材の中に収容し、前記ネット材で前記シート材を保持する。
本開示によれば、簡単に短時間で根巻き作業を行うことができる、という利点があり、加えて、熟練していない作業員にでも容易に根巻きを行うことができる。また、シート材及びネット材は、生分解性を有するので、根鉢部に付けたまま土壌に埋めても分解されて最終的には消滅するものであり、ゴミの発生を低減することができる、という利点がある。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る根巻きキット10は、樹木Tの根鉢部Rに根巻きを施すキットである。根巻きは、樹木Tを移植する際に、根鉢部Rを布などで包んだ状態にすることをいう。根鉢部Rは、樹木Tの根と、その周りに付着している土とを一体的に掘り起こして形成される。そして、根鉢部Rからの土の脱落、根の傷つき、根鉢部Rの乾燥などを防止する目的で、根巻きが施される。
(1)概要
本実施形態に係る根巻きキット10は、樹木Tの根鉢部Rに根巻きを施すキットである。根巻きは、樹木Tを移植する際に、根鉢部Rを布などで包んだ状態にすることをいう。根鉢部Rは、樹木Tの根と、その周りに付着している土とを一体的に掘り起こして形成される。そして、根鉢部Rからの土の脱落、根の傷つき、根鉢部Rの乾燥などを防止する目的で、根巻きが施される。
従来、根巻きは、荒縄や麻布を用いて行っていたが、熟練した作業者を要し、かつ作業時間が長くなる場合があり、熟練した作業者でなくても簡単に短時間で根巻き作業を行うことができることが望まれていた。そこで、本発明者は、本実施形態の根巻きキット10を発明するに至った。
本実施形態の根巻きキット10は、シート材1とネット材2とを備えている(図1参照)。シート材1は、樹木Tの根鉢部Rを包む部材である。ネット材2は、根鉢部Rをシート材1で包んだ状態を保持する部材である。そして、ネット材2は、袋である。従って、シート材1を根鉢部Rに装着した後、ネット材2の中に入れることにより、シート材1で根鉢部Rを包んだ状態をネット材2で保持することができ、簡単に短時間で根巻き作業を行うことができる。更に、シート材1及びネット材2を生分解性素材で形成することで、所定の期間経過後に、シート材1及びネット材2が分解され、ゴミの発生がなくなる。
通常、緑化樹木などの樹木は、根巻きを要する露地栽培と、ポリポットで育苗されたコンテナ栽培とで行われ、植栽されている。それ以外にも、樹木は、ポリエステル不織布や生分解性不織布でも育苗されている。
ポリポットやポリエステル不織布容器で栽培された樹木は、植栽地でポットから樹木を取り出し植栽しなければならない。植栽現場では樹木を容器から取り出す作業やその結果排出される大量の空容器の処分が不可欠であり、改善が要求されている。
本実施形態の根巻きキット(根巻き資材)10は、露地栽培された樹木の根巻きに加え、ポリポットで育苗された樹木に対しても適用することができる。この場合、ポリポットから取り出した樹木を根巻きキット10にて根巻した後、出荷することによって、植栽現場での省力化や廃棄物(空になったポリポット)処理不要となり、作業の効率化が図られる。
(2)詳細
図1に示すように、本実施形態の根巻きキット10は、シート材1とネット材2とを備えている。
図1に示すように、本実施形態の根巻きキット10は、シート材1とネット材2とを備えている。
<シート材>
シート材1は、樹木Tの根鉢部Rを包む部材である。シート材1は、根鉢部Rの全体を包み込むことができる大きさに形成され、例えば、平面視で正方形に形成することができる。シート材1の平面視の形状は、特に限定されず、円形、楕円形、三角形及び六角形等の多角形であってもよい。
シート材1は、樹木Tの根鉢部Rを包む部材である。シート材1は、根鉢部Rの全体を包み込むことができる大きさに形成され、例えば、平面視で正方形に形成することができる。シート材1の平面視の形状は、特に限定されず、円形、楕円形、三角形及び六角形等の多角形であってもよい。
シート材1は、不織布であって、複数の繊維を含み、その複数の繊維が絡み合って構成されている。シート材1は、ポリ乳酸繊維、レーヨン及び麻などの天然繊維から選ばれる少なくとも一つを含む不織布である。すなわち、シート材1は、ポリ乳酸繊維のみを含んでいてもよいし、レーヨンのみを含んでいてもよいし、麻などの天然繊維のみを含んでいてもよい。また、シート材1は、ポリ乳酸繊維とレーヨンと天然繊維のうちの二種類を含んでいてもよい。
レーヨンは木材パルプや綿などに含まれるセルロースを原料とする再生繊維であって、生分解性を有する。ポリ乳酸繊維は、トウモロコシなどの澱粉から得られるポリ乳酸(PLA)を原料とする繊維であり、生分解性を有する。ポリ乳酸は、植物由来(例えば、とうもろこし)の乳酸をエステル結合により重合して得られる高分子である。
本開示において、生分解性を有するとは、微生物で分解される性質を言う。このような微生物は、土壌、及び海、河川、池、沼等の水などに存在している。ポリ乳酸繊維及びレーヨンは、土壌等に含まれている微生物により、最終的には、水と二酸化炭素に分解される。したがって、土壌等には、ポリ乳酸繊維及びレーヨンが残存しない。よって、土壌や海、河川等の汚染が生じない。
本実施形態において、シート材1は、ポリ乳酸繊維よりも短期間で生分解されるレーヨンのみで構成されてもよい。ポリ乳酸繊維とレーヨンを併用する場合は、ポリ乳酸繊維とレーヨンとの重量比が、9/1~1/9であることが好ましく、7/3~5/5であることが更に好ましい。
シート材1に含まれているポリ乳酸繊維及びレーヨンは短繊維であることが好ましく、例えば、繊維長が3mm以上10mm以下であることが好ましい。これにより、ポリ乳酸繊維及びレーヨンが適度に絡まってシート材1の強度が担保されるとともに、シート材1が生分解により崩壊しやすくなる。ポリ乳酸繊維及びレーヨンは、繊維長が5mm以上6mm以下であることがより好ましい。
シート材1は、目付けが15g/m2以上100g/m2以下であることが好ましい。これにより、シート材1は生分解しやすく、また植物が発根しやすくなる。シート材1の目付けは、30g/m2以上60g/m2以下であることがより好ましい。
<ネット材>
ネット材2は、根鉢部Rをシート材1で包んだ状態を保持する部材である。すなわち、根鉢部Rを包み込んだシート材1は、根鉢部Rから脱落しないように、ネット材2で包装状態を維持することができる。ネット材2は、ポリ乳酸繊維を含む繊維で編んだ袋である。
ネット材2は、根鉢部Rをシート材1で包んだ状態を保持する部材である。すなわち、根鉢部Rを包み込んだシート材1は、根鉢部Rから脱落しないように、ネット材2で包装状態を維持することができる。ネット材2は、ポリ乳酸繊維を含む繊維で編んだ袋である。
ネット材2は、伸張性を有する袋であることが好ましく、この場合、ネット材2を伸張して根鉢部Rを収容しやすくすることができる。またネット材2は、伸縮性を有する袋であることが好ましい。この場合、ネット材2を伸張して根鉢部Rを収納しやすくすることができると共に、根鉢部Rを収容したネット材2が収縮してシート材1を保持しやすくなる。
ネット材2は、伸張性を有する繊維又は伸縮性を有する繊維を用いてネット材2を形成してもよいが、伸張性及び伸縮性をほとんど有さない繊維でネット材2を形成する場合は、ゴム編みやラチェット編みなどの編み方を採用することにより、伸張性又は伸縮性を有するネット材2を形成することができる。伸張性又は伸縮性を有するネット材2は、力を加えて引き伸ばした場合、通常時(力を加えてない状態)の2~3倍程度に拡張する。また、伸縮性を有するネット材2は、拡張した状態から力を解除すると、元の大きさ程度に収縮する。
ネット材2は、袋に形成されており、一部が内部空間に通じる開口部21として形成されている。ネット材2の内部空間及び開口部21は、通常時では、根鉢部Rよりも小さいが、引き伸ばした状態では、開口部21が根鉢部Rの直径よりも大きくなるように拡張可能であり、内部空間は根鉢部Rが収納可能な大きさに拡張することができる。
ネット材2は、ポリ乳酸繊維のみで構成されていてもよいし、ポリ乳酸繊維以外の生分解性素材の繊維を含んでいてもよい。
<使用方法>
上記のような根巻きキット10を使用して、樹木Tの根鉢部Rに根巻きを施すにあたっては、以下のようにして行う。
上記のような根巻きキット10を使用して、樹木Tの根鉢部Rに根巻きを施すにあたっては、以下のようにして行う。
まず、図2に示すように、樹木Tの根鉢部Rをシート材1で包む。シート材1は、根鉢部Rの外面全体を被覆し、樹木Tの幹部分にまで被覆するように配置する。
次に、シート材1で包まれた状態の根鉢部Rをネット材2に収容する。このとき、シート材1で包まれた状態の根鉢部Rを収容しやすいように、ネット材2の開口部21を伸張する。また、図2に示すように、ネット材2の開口部21を上方に向け、シート材1で包まれた状態の根鉢部Rを上方からネット材2に収容することができる。また、図3に示すように、ネット材2の開口部21を横に向け、樹木Tを寝かせてシート材1で包まれた状態の根鉢部Rを側方からネット材2に収容することができる。また、樹木Tが重たい場合は、シート材1で包まれた状態の根鉢部Rに向かってネット材2を移動させて収容することができ、作業性を向上させることができる。
上記のようにして、根鉢部Rをシート材1で包んだ状態でネット材2に収容することにより、図4のように、根鉢部Rの根巻きを行うことができる。また、必要に応じて、ネット材2の外面に紐などを架け渡して、ネット材2の脱落を防止することができる。特に、開口部21は紐で縛ることが好ましい。紐は、ゴム、麻、生分解性素材で形成されたものが好ましい。またネット材2が伸縮性を有するものであれば、紐を使用しなくてもよい場合がある。
根巻きを施した樹木Tは、シート材1及びネット材2で包まれた状態で移植される。そして、シート材1及びネット材2は、生分解性素材であるため、所定期間経過後により、移植された土壌中で分解されて消滅する。また、根鉢部Rから根が伸びていく際に、根でシート材1を崩壊しつつ、ネット材2の内側から網目と通って外側に伸びていくことができる。
本実施形態の根巻きキット10を使用すると、従来のような熟練した作業を必要とせずに、簡単に根巻きを形成することができる。また、ポリポットは樹木の育苗容器としては必要だが、植栽時には取り外す必要があり、その手間と、空になった容器が廃棄物として排出されるが、本実施形態の根巻きキット10を使用して樹木を搬送すると、植栽現場において、ポリポットを取り外す手間とゴミの発生をなくすことができる。
(3)変形例
本実施形態に係る根巻きキット10は、装着用容器3をさらに備えていてもよい。すなわち、根巻きキット10は、図5に示すように、シート材1とネット材2に加えて、装着用容器3を備えることができる。
本実施形態に係る根巻きキット10は、装着用容器3をさらに備えていてもよい。すなわち、根巻きキット10は、図5に示すように、シート材1とネット材2に加えて、装着用容器3を備えることができる。
装着用容器3は、シート材1及びネット材2を根鉢部Rに装着する際に使用される部材である。装着用容器3は、上面が開口する有底の容器であって、ボール状、箱状、筒状などの任意の形状に形成されている。装着用容器3は、ステンレス鋼などの金属製であるが、プラスチック製、陶器製、木製などであってもよい。装着用容器3の開口部31は、根鉢部Rの直径よりも大きく形成されており、開口部31を通じて装着用容器3の内部空間に根鉢部Rが収容可能に形成されている。
上記のような根巻きキット10を使用して、樹木Tの根鉢部Rに根巻きを施すにあたっては、以下のようにして行う。
まず、図6に示すように、装着用容器3にネット材2をセットする。このとき、ネット材2の開口部21は装着用容器3の開口部31よりも小さいので、ネット材2の開口縁部22に力を加えて開口部21を伸張する。そして、伸張した状態でネット材2の開口縁部22を装着用容器3の開口縁部32に全周にわたって引っ掛ける。この後、ネット材2の開口縁部22に加えている力を解除することにより、装着用容器3の開口縁部32にネット材2の開口縁部22が引っ掛かって保持される。また、ネット材2の開口縁部22以外の部分は、装着用容器3の内部空間に配置される。このようにして、ネット材2は、開口部21を伸張した状態で、装着用容器3にセットされる。
次に、図7に示すように、装着用容器3にシート材1をセットする。シート材1は、四隅が、装着用容器3の開口縁部32よりも外側に、はみ出す程度の大きさに形成されている。従って、シート材1は、装着用容器3の開口部31の上方をほぼ覆うように配置される。また、シート材1は、装着用容器3の開口縁部32及びネット材2に支持されて、装着用容器3にセットされる。
次に、図8に示すように、装着用容器3にセットしてシート材1の上方から樹木Tの根鉢部Rを近づけていく。あるいは、装着用容器3にセットしてシート材1を下方から樹木Tの根鉢部Rに近づけていく。そして、根鉢部Rでシート材1の中央部を上から押しながら根鉢部Rを開口部31から装着用容器3の内部空間へと収容していく。これにより、根鉢部Rは、シート材1とともに、装着用容器3の内部空間へと収容していくが、これと同時に、装着用容器3にセットしたネット材2の内部空間にも収容されていく。また、シート材1は、根鉢部Rの外面全体を包み込むように変形してネット材2の内部空間に収容される。
この後、装着用容器3にセットしたネット材2の開口縁部22を装着用容器3の開口縁部32から取り外す。これにより、図4に示すように、樹木Tの根鉢部Rがシート材1及びネット材2で包まれて根巻きを施すことができる。なお、ネット材2の開口縁部22は、実施形態1と同様に、根鉢部Rの直ぐ上の樹木Tの幹部分において紐等で縛ってもよい。
根巻きを施した樹木Tは、装着用容器3から取り出され、シート材1及びネット材2で包まれた状態で移植される。そして、シート材1及びネット材2は、生分解性素材であるため、所定期間経過後により、移植された土壌中で分解されて消滅する。
そして、本実施形態では、根鉢部Rをシート材1で包む作業が容易に行え、熟練した作業者でなくても、一人で簡単に短時間で根巻きを行うことができる。特に、ネット材2が伸縮性を有する場合、装着用容器3から外したネット材2は、弾性力により元の大きさへと収縮する。そして、収縮したネット材2でシート材1が外側から根鉢部Rの方に押圧され、シート材1で根鉢部Rを包んだ状態が保持される。従って、シート材1をネット材2で保持しやすくなる。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る根巻きキット(10)は、樹木(T)の根鉢部(R)を包むシート材(1)と、根鉢部(R)をシート材(1)で包んだ状態を保持するネット材(2)と、を備える。シート材(1)は、ポリ乳酸繊維、レーヨン及び天然繊維から選ばれる少なくとも一つを含む不織布である。ネット材(2)は、ポリ乳酸繊維を含む繊維で編んだ袋である。
以上説明したように、第1の態様に係る根巻きキット(10)は、樹木(T)の根鉢部(R)を包むシート材(1)と、根鉢部(R)をシート材(1)で包んだ状態を保持するネット材(2)と、を備える。シート材(1)は、ポリ乳酸繊維、レーヨン及び天然繊維から選ばれる少なくとも一つを含む不織布である。ネット材(2)は、ポリ乳酸繊維を含む繊維で編んだ袋である。
この態様によれば、根鉢部(R)をシート材(1)で包むとき、及び包んだ状態を保持するときに、ネット材(2)を利用してシート材(1)を根鉢部(R)に押し付けることができ、簡単に短時間で根巻き作業を行うことができる、という利点がある。またシート材(1)及びネット材(2)は、生分解性素材で形成されているため、最終的には、水と二酸化炭素に分解されて、土壌等には、ポリ乳酸繊維及びレーヨンが残存せず、よって、土壌や海、河川等の汚染が生じない、という利点がある。
第2の態様は、第1の態様に係る根巻きキット(10)であって、ネット材(2)は、伸張性を有する。
この態様によれば、シート材(1)で包んだ状態の根鉢部(R)をネット材(2)に収容する際に、ネット材(2)を伸張することができ、ネット材(2)に収容しやすくなり、根巻きの作業効率が向上する、という利点がある。
第3の態様は、第1又は2の態様に係る根巻きキット(10)であって、シート材(1)及びネット材(2)を根鉢部Rに装着する際に、シート材(1)及びネット材(2)をセットする装着用容器(3)を更に備える。装着用容器(3)は、ネット材(2)を配置する開口部(31)を有する。
この態様によれば、装着用容器(3)により、シート材(1)及びネット材(2)を根鉢部Rに装着しやすくなり、根巻き作業を更に行いやすくなる、という利点がある。
第4の態様は、第1の態様の根巻きキット(10)の使用方法であって、シート材(1)で樹木(T)の根鉢部(R)を包むとともに、根鉢部(R)をシート材(1)で包んだ状態でネット材(2)の中に収容し、ネット材(2)でシート材(1)を保持する。
この態様によれば、根鉢部(R)をシート材(1)で包むとき、及び包んだ状態を保持するときに、ネット材(2)を利用してシート材(1)を根鉢部(R)に押し付けることができ、簡単に短時間で根巻き作業を行うことができる、という利点がある。
第5の態様は、第1の態様の根巻きキット(10)の使用方法である。ネット材(2)の開口部(21)を広げながら、前記ネット材(2)の開口縁部(22)を装着用容器(3)の開口縁部(32)に引っ掛けることにより、ネット材(2)を装着用容器(3)に保持する。次に、装着用容器(3)に保持されたネット材(2)上にシート材(1)を載置する。次に、ネット材(2)上のシート材(1)を上方から根鉢部(R)で押さえながら、シート材(1)及び根鉢部Rを装着用容器(3)内に配置する。次に、ネット材(2)の開口縁部(21)を装着用容器(3)の開口縁部(32)から外しながら、シート材(1)で根鉢部(R)を包むとともに、根鉢部Rをシート材(1)で包んだ状態をネット材(2)で保持する。
この態様によれば、根鉢部(R)をシート材(1)で包んだ状態を保持するときに、ネット材(2)を利用してシート材(1)を根鉢部(R)に押し付けることができ、簡単に短時間で根巻き作業を行うことができる、という利点がある。また、装着用容器(3)により、シート材(1)及びネット材(2)を根鉢部Rに装着しやすくなり、根巻き作業を更に行いやすくなる、という利点がある。
1 シート材
2 ネット材
21 開口部
22 開口縁部
3 装着用容器
31 開口部
32 開口縁部
10 根巻きキット
2 ネット材
21 開口部
22 開口縁部
3 装着用容器
31 開口部
32 開口縁部
10 根巻きキット
Claims (5)
- 樹木の根鉢部を包むシート材と、
前記根鉢部を前記シート材で包んだ状態を保持するネット材と、を備え、
前記シート材は、ポリ乳酸繊維、レーヨン及び天然繊維から選ばれる少なくとも一つを含む不織布であり、
前記ネット材は、ポリ乳酸繊維を含む繊維で編んだ袋である、
根巻きキット。 - 前記ネット材は、伸張性を有する、
請求項1に記載の根巻きキット。 - 前記シート材及び前記ネット材を前記根鉢部に装着する際に、前記シート材及び前記ネット材をセットする装着用容器を更に備え、
前記装着用容器は、前記ネット材を保持する開口部を有する、
請求項1又は2に記載の根巻きキット。 - 請求項1に記載の根巻きキットの使用方法であって、
前記シート材で樹木の根鉢部を包むとともに、前記根鉢部を前記シート材で包んだ状態で前記ネット材の中に収容し、前記ネット材で前記シート材を保持する、
根巻きキットの使用方法。 - 請求項3に記載の根巻きキットの使用方法であって、
前記ネット材の開口縁部を広げながら、装着用容器の開口縁部に引っ掛けることにより、前記ネット材を前記装着用容器に保持し、
次に、前記装着用容器に保持された前記ネット材上に前記シート材を載置し、
次に、前記ネット材上の前記シート材を上方から前記根鉢部で押さえながら、前記シート材及び前記根鉢部を前記装着用容器内に配置し、
次に、前記ネット材の前記開口縁部を前記装着用容器の前記開口縁部から外しながら、前記シート材で前記根鉢部を包むとともに、前記根鉢部を前記シート材で包んだ状態を前記ネット材で保持する、
根巻きキットの使用方法。
Priority Applications (1)
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JP2022119691A JP2024017198A (ja) | 2022-07-27 | 2022-07-27 | 根巻きキット及びその使用方法 |
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