JP2024014434A - ソフトカプセル型インスタント飲料 - Google Patents

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綾子 清水
Ayako Shimizu
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Abstract

【課題】オイル系の素材を配合することができる、香味に優れたインスタント飲料を提供すること。
【解決手段】コーヒーエキスや茶エキスなどの粉末状の飲料濃縮物と中鎖脂肪酸トリグリセリドとをゼラチンなどの水溶性被膜に包むことによって、優れた香味を有するソフトカプセル型のインスタント飲料を得ることができる。本発明によれば、オイル系素材を使用することができるため、飲料の香味向上に有効なオイル状香料の配合が可能となるほか、中鎖脂肪酸トリグリセリドの有する優れた機能性を継続的に享受するための、容易な摂取手段となりえるものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ソフトカプセル型のインスタント飲料に関する。
インスタント飲料はそのまま飲用できるRTD飲料(Ready To Drink)と比較して、コンパクトな形態となるため、保存性や携帯性に優れている。インスタント飲料には、濃縮液体、粉末、タブレットの形態が知られている。これらインスタント飲料はその形態により一長一短があり、例えば濃縮液体では飲料の調製が簡便であることや、様々な飲料に適用可能である反面、保存安定性はRTD飲料と同等以下である。また、粉末やタブレットの形態では保存安定性に優れる反面、その原料は乾燥した粉末品に限られるため、必ずしも香味の再現性が高いとはいえない。
他方、RTD飲料と同様に、インスタント飲料においても、機能性の成分を配合または強化することによって、人体に好ましい影響を与える機能性飲料が数多く開発されている。インスタント飲料はコンパクトな形態によって携帯性に優れるため、継続した飲用が必要な機能性飲料に好適である。しかしながら、近年その機能性が注目されている中鎖脂肪酸トリグリセリドのようなオイル状の素材をインスタント飲料に使用するのは、素材の物性的に難しかった。
中鎖脂肪酸トリグリセリドは抗肥満作用を有することが注目されており(非特許文献1)、食用油として直接利用する方法の他に、乾燥オカラを利用した食品(特許文献1)や豆腐に配合する方法(特許文献2)が提案されている。
また、飲料用途以外で飲料素材の機能性を利用する手段として、ソフトカプセル中に機能性飲料成分を配合した形態が提案されている(特許文献3)。その他、飲料成分を含むカプセルをそのまま摂取するための形態(特許文献4)や、茶の乾燥粉末をハードカプセルに詰めて飲料用途としている形態も開示されている(特許文献5、6)。
特開2020-18228号公報 特開2017-38575号公報 実開平7-44056号公報 特開昭61-058537号公報 特開平01-165341号公報 特開平10-033116号公報
日本栄養・食糧学会誌、2004年、57 巻、pp.51-58
上記のとおり、インスタント飲料には様々な形態のものが提案されているが、機能性を有することが注目されている中鎖脂肪酸トリグリセリドや、素材本来の香りを保持するオイル状の香気成分のようなオイル系の素材を配合したインスタント飲料については、従来公知の手段では困難であった。例えば、粉末形態のインスタント飲料に液状のオイル系素材を配合した場合では、粉末状の物性を保つことができない。また、特許文献5および6に示されている飲用用途のハードカプセルは、乾燥粉末を充填する形態であり、オイル系の素材を配合した場合ではカプセルへの充填が困難となる。したがって、本発明の課題は、オイル系の素材を配合することができる香味に優れたインスタント飲料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた過程で、オイル系の素材を配合した飲料の形態としてソフトカプセルを利用することが有効な手段となり得ることを発見し、本発明の完成に至った。ソフトカプセルの剤型は、一定量の成分を簡単に摂取しやすいこと、内容成分が直接空気に触れないために空気酸化を受けにくい等の特徴から、医薬品や健康食品に利用されているが、インスタント飲料に応用された例は知られていない。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]少なくとも飲料濃縮物と中鎖脂肪酸トリグリセリドとを水溶性被膜に包んでなるソフトカプセル型のインスタント飲料。
[2]飲料濃縮物が茶抽出物またはコーヒー抽出物の乾燥物である[1]に記載のインスタント飲料。
[3]飲料濃縮物にオイル状の香気成分を含有する[1]または[2]に記載のインスタント飲料。
[4]水溶性被膜がゼラチンを基剤とした被膜である[3]に記載のインスタント飲料。
[5]ゼラチンを基剤とした被膜の厚みが100~500μmであり、内容物重量に対して被膜重量が50%以下であることを特徴とする[4]に記載のインスタント飲料。
本発明によれば、オイル系素材の使用が可能な、香味に優れたインスタント飲料を提供することができる。また、本発明のインスタント飲料は中鎖脂肪酸トリグリセリドの有する機能性を継続的に享受するための、容易な摂取手段となりえる。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において特別な記載がない場合、「%」は質量%を示す。また、「下限値~上限値」の数値範囲は、特に他の意味であることを明記しない限り、「下限値以上、上限値以下」の数値範囲を意味する。
本発明は少なくとも飲料濃縮物と中鎖脂肪酸トリグリセリドとを水溶性被膜に包んでなるカプセル型のインスタント飲料である。
一般的にインスタント飲料とは、水、湯、牛乳、等の水性媒体に溶解や分散することで液状にして飲用するものであって、液状にする前の状態を意味する。本発明のインスタント飲料は、内容物が水溶性被膜で包まれたソフトカプセル型の形態を有し、水性媒体にカプセルごと溶解させることによって、簡便に飲料を調製できるものである。
本発明のカプセルに用いられる水溶性被膜は、水や牛乳のような可食性の水性媒体に溶解できる素材であり、例えばゼラチンを基剤として、グリセリンやソルビトールなどの可塑剤、その他粉末油脂などの添加剤や着色料などから調製される。ソフトカプセルの基剤としてはゼラチンが好適であるが、その他ポリビニルアルコールやヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カラギーナン、デンプン、加工デンプン、寒天などもゼラチンと同様に用いてもよい。
本発明においては、飲用時に被膜が溶解した状態となることを要するため、被膜が厚すぎると溶解に時間がかかってしまい、好ましくない。一方で被膜が薄すぎる場合には成型が難しくなり、取り扱いの際に被膜の破損によって内容物が漏出する問題が生じる。そのため、本発明のカプセルでは水溶性被膜の厚みは溶解性が保たれる範囲で適宜設定するのが好ましい。例えば、被膜の厚みは100~500μmが好ましく、より好ましくは100~400μmである。さらに溶解性を高めるには、内容物重量に対する被膜重量は50%以下とするのが好ましい。ソフトカプセル型の飲料としては、より好ましくは10~40%であり、カプセル強度に影響しない範囲ではさらに20~40%が好ましい。また、カプセルのサイズや形状は飲料の本体となる内容物の必要量に応じて適宜選択すればよい。カプセルに封入する内容物の量は適宜選択されるが、製造面と使用面を考慮して100~500mgが好ましく、ソフトカプセル型飲料の粒重量に対して50~90%の範囲を例示することができる。
本発明のカプセル型のインスタント飲料では、内容物として、少なくとも飲料濃縮物と中鎖脂肪酸トリグリセリドを含む。ソフトカプセルの剤型では、内容物によって被膜の安定性を保つために、水分を極力低くすることが求められる。そのため、本発明の飲料濃縮物とは飲料の乾燥粉末を意味し、一般的に粉末飲料として用いられる素材を適宜選択して用いることができる。飲料濃縮物としては例えば、緑茶や紅茶、烏龍茶などの茶系飲料の他、コーヒー飲料や果汁飲料、スポーツドリンクなど様々な飲料に応用することができる。即ち飲料濃縮物とは、スプレードライ製法によるコーヒーエキスや茶エキス、ハーブエキス、各種香料、香辛料抽出物などが挙げられる。これらのうち、茶系飲料とコーヒー飲料が特に好適に用いられる。また、飲料濃縮物との組合せについて、単糖や二糖類などの糖類を含まない無糖飲料であることが好ましく、甘みを付与する場合は、高甘味度甘味料を使用するのが望ましい。このような配合とすることによってカプセル内の限られた容量を有効に利用することができる。
飲料濃縮物として茶系飲料やコーヒー飲料を適用する場合、これらは茶葉やコーヒー豆を抽出原料として、水性媒体で抽出した抽出液を必要に応じて濃縮し、これを乾燥粉末化したものを用いればよい。これらはいずれの工程も従来公知の方法を適宜選択して用いればよく、例えば、噴霧乾燥品や凍結乾燥品などの乾燥粉末を飲料濃縮物として本発明に利用することができる。
本発明のソフトカプセル型インスタント飲料において、内容物の全質量に対する飲料濃縮物の含有率は、その濃縮倍率や嵩密度にもよるが、20%~60%とするのが好ましく、製造適正を考慮すると30~50%がより好ましい。この範囲で飲料濃縮物を含むことで、中鎖脂肪酸トリグリセリドとの混錬状態に優れ、カプセル剤を安定して調製することが可能である。飲料濃縮物は必ずしもカプセル一粒あたりに一回の摂取単位量となる飲料濃縮物を封入する必要はなく、数粒に分けて、例えば2~10粒にカップ一杯分の飲料濃縮物を封入するように適宜設計すればよい。
本発明では内容物として前記の飲料濃縮物に加えて中鎖脂肪酸トリグリセリドを含むことを特徴とする。ソフトカプセルに封入する内容物としては非水溶性の液体とする必要があるが、本発明では飲料濃縮物を中鎖脂肪酸と混錬することでソフトカプセルに封入可能な非水溶性液体とすることができる。
中鎖脂肪酸グリセリドとは、中鎖脂肪酸トリアシルグリセロールとも呼ばれ、中鎖脂肪酸を構成脂肪酸として含むトリグリセリドである。ここで中鎖脂肪酸とは、炭素数が6~12である脂肪酸を指し、 具体的には、カプリル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、カプリル酸及びカプリン酸混合トリグリセリド等、並びにこれらの混合物が例示できる。本発明において、中鎖脂肪酸トリグリセリドを構成する中鎖脂肪酸は、特に、エネルギー効率と風味の面から、炭素数が8であるn-オクタン酸及び炭素数が10であるn-デカン酸から選ばれる1種以上が好ましい。
中鎖脂肪酸トリグリセリドはココナッツ油(ヤシ油,特にヤシ核油),パーム油等を生成することで製造され、日清オイリオグループ(株)の「日清MCTオイル」、横浜油脂工業の「キャロップ1000L」などの製品を用いることができる。
本発明のソフトカプセル型インスタント飲料は、内容物の全質量に対して、40~80%の含有率で中鎖脂肪酸トリグリセドを含むことが好ましい。この範囲で中鎖脂肪酸トリグリセリドを含むことで、効果的に中鎖脂肪酸の生理機能が享受できるほか、飲料濃縮物との混錬状態に優れ、カプセル剤を安定して調製することが可能である。
本発明のソフトカプセル型インスタント飲料は、オイル系の香料成分を配合してもよい。オイル系の香料成分とは具体的には油溶性の香料素材を意味する。これらとしては例えば、植物素材を水蒸気蒸留して得られる精油や、圧搾して油分を取り出した圧搾油などがあり、前者としてはハーブや花を原料としたエッセンシャルオイル、後者としては果物の果皮を原料としたピールオイルやコーヒー豆を原料としたコーヒーオイルが挙げられる。本発明のソフトカプセル型飲料には、中鎖脂肪酸トリグリセリドが配合されるため、これらオイル系の香料成分との相性が良く、素材本来の香りをダイレクトに賦香できる点は、一般的なインスタント飲料である粉末飲料などにはない利点となる。オイル系の香料成分の配合量は、所望する香味などの設計に応じて適宜設定すればよいが、溶解後の飲用状態において、1.0~150mg/100mLとするのが好ましい。例えば、ソフトカプセル中の内容物の全質量に対して、0.1~10%の含有率でオイル系の香料成分を含む設計を提示できる。
本発明のソフトカプセル型インスタント飲料の内容物には、前記した各素材の他に必要に応じて適宜他の成分として例えば、機能性成分、栄養成分、ビタミン類、ミネラル類、糖類、高甘度甘味料、香料、着色料、酸味料、pH調整剤、酸化防止剤、安定剤、保存料などを含有していてもよく、これらは飲食品として使用可能なものであれば、特に制限されない。
ソフトカプセルの製造方法には、内容物を水溶性被膜で包み、ダイロールと呼ばれる金型を使用して圧着・成型加工するロータリー方式の製造(ロータリーカプセル)と、液体がその界面張力によって球形になる性質を利用して製造されるシームレス方式の製造(シームレスカプセル)を挙げることができる。ロータリー方式の製法では、一対の円筒形の金型の間に、2枚のフィルムシートを重ねるように挟み込み、2枚のシートの間に内容物等を注入し、金型での圧切および圧着することにより内容物を包んだカプセルを形成させる。シームレス方式の製法では、同心二重ノズルの内側から内容物を、外側からは液状の皮膜用液をそれぞれ滴下し、界面張力によって内容物を被膜で包んだ球体のカプセルを形成させる。本発明ではこれら製造方法のいずれでもよいが、ロータリー方式では金型を用いて任意の形状にできる利点があることから本発明においては特にロータリー方式での製造方法が好適である。これらはいずれも装置メーカーが提供している装置を活用すればよい。
本発明のソフトカプセル型インスタント飲料の内容物は、少なくとも飲料組成物と中鎖脂肪酸トリグリセリドと、必要に応じて適宜他の成分を混合することにより調製する。内容物を混合する方法は特に制限されず、例えば、全ての成分を一度に混合してもよいし、段階的に混合しても良い。混合手段としては、特に制限はなく、一般的に混合操作に用いられる器具や装置を用いることができる。混合器具や装置としては、撹拌機、ミキサー等が挙げられる。混合の際の温度や時間等の条件は、特に制限されず、内容物の特性に応じて適宜設定すればよい。混合によって調製した内容物は前記ソフトカプセルの製造方法でカプセル内に充填される。
本発明のソフトカプセル型飲料は水や牛乳のような可食性の水性媒体に溶解することで、飲用可能な状態(液体飲料)とすることができる。飲料一杯あたりのソフトカプセルの粒数は特に制限されず、期待する香味や機能性の設計に応じて適宜設定することができる。溶解時の水性媒体の温度は特に制限されないが、溶解性の点から高温であることが望ましい。例えば50~100℃が好ましく、60~95℃がより好ましく、70~90℃がさらに好ましい。溶解の際はスプーンなどで撹拌することで、短時間で溶解させることができる。
中鎖脂肪酸トリグリセリドには、抗肥満効果や糖尿病予防効果、運動能力の向上作用など、いくつかの生理機能が知られている。そのため、本発明のインスタント飲料は継続的に摂取することによってこれら生理機能を享受するのに好適である。
本発明のソフトカプセル型インスタント飲料は、特定保健用食品、栄養機能食品及び機能性表示食品などの保健機能食品とすることができる。特に中鎖脂肪酸グリセリドに由来する効果を謳った機能性表示食品として提供することが好ましい。
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
表1に示した組成で実施例1となるソフトカプセル型の紅茶飲料を製造した。内容物は飲料濃縮物として紅茶エキス粉末(スプレードライ粉末)、オイル系の素材として、中鎖脂肪酸トリグリセリド(脂肪酸の構成比率はカプリル酸とカプリン酸の合計で96.9%以上)およびベルガモットオイル香料、乳化剤として親油型モノステアリン酸グリセリンを用いた。これら原料を撹拌機で均一化してカプセルの内容物とし、豚ゼラチンを基剤として、グリセリンを可塑剤として配合したゼラチンシートを用い、ロータリーダイ式のソフトカプセル充填機で内容物300mgをゼラチン被膜で包んだソフトカプセルを製造した。被膜の厚みは最厚部で406.1μm、最薄部:221.7μmであり、内容物重量に対する被膜重量は50%とした。
<実施例2>
実施例1と同様の製造方法で実施例2となるソフトカプセル型の紅茶飲料を製造した。内容物は実施例1と同じとし、成型可能な範囲で被膜の厚みをより薄くなるように製造した。被膜の厚みは最厚部で266.9μm、最薄部:131.6μmであり、内容物重量に対する被膜重量は33%とした。
<実施例3>
さらに、実施例1と同様の製造方法で実施例3となるソフトカプセル型のコーヒー飲料を製造した。飲料濃縮物としてコーヒーエキス粉末(スプレードライ粉末)、オイル系の素材として、中鎖脂肪酸トリグリセリド(脂肪酸の構成比率はカプリル酸とカプリン酸の合計で96.9%以上)およびコーヒーオイル香料、乳化剤として親油型モノステアリン酸グリセリンを用いた。実施例2と同様に、成形可能な範囲で被膜の厚みがより薄くなるように製造した。被膜の厚みは最厚部で441.6μm、最薄部:252.4μmであり、内容物重量に対する被膜重量は40%とした。
<評価方法>
実施例1~実施例3で得られたソフトカプセルを、崩壊試験法(日本薬局方第十五局準拠)により、試験液を水として試験を行った。また、90℃の熱水に溶解し、官能評価を行った。実施例1、2は2粒を熱水100ml、実施例3は4粒を熱水100mlへ溶解し、液体飲料を調製した。これら液体飲料について、官能評価による香味評価を行った。評価者は、香味や異臭についての識別やそれらの濃度識別についてトレーニングされ、日常業務としてインスタント飲料の開発を担当している専門パネラー4名とした。評価結果は表1に示した。
実施例1~3の官能評価の結果、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ベルガモットオイル香料、コーヒーオイル香料といったオイル系素材を配合することにより、香り立ちが良く、濃度感が感じられる飲料が得られることが確認された。また、被膜の厚みを100~500μmとすることで湯への溶解性が高まり、さらに、実施例2および3の様に内容物量に対する被膜重量を40%以下へ抑えることで水性媒体への溶解性が高まることが確認された。また、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ベルガモットオイル香料、コーヒーオイル香料といったオイル系素材を配合することにより、香り立ちが良く、濃度感を感じられる飲料が得られた。

Claims (5)

  1. 少なくとも飲料濃縮物と中鎖脂肪酸トリグリセリドとを水溶性被膜に包んでなるソフトカプセル型のインスタント飲料。
  2. 飲料濃縮物が茶抽出物またはコーヒー抽出物の乾燥物である請求項1に記載のインスタント飲料。
  3. 飲料濃縮物にオイル状の香気成分を含有する請求項1または2に記載のインスタント飲料。
  4. 水溶性被膜がゼラチンを基剤とした被膜である請求項3に記載のインスタント飲料。
  5. ゼラチンを基剤とした被膜の厚みが100~500μmであり、内容物重量に対して被膜重量が50%以下であることを特徴とする請求項4に記載のインスタント飲料。

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