JP2024013274A - 吸引保持監視方法、及び加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チャックテーブルの保持面にワークを吸引保持して加工を行う際に、保持面の微少なリークを検知する。【解決手段】チャックテーブル(14)の保持面(421)にワーク(W)を載置する載置工程と、保持面と吸引源(45)とを連通させ、圧力計(47)の値が予め設定した閾値(S)を負圧方向に超えたら、保持面がワークを吸引保持したと認識し、圧力計の値が閾値を負圧方向に超えなかったら、保持面がワークを吸引保持していないと認識する吸引保持認識工程と、吸引保持認識工程において、保持面がワークを吸引保持したと認識した後の圧力計の値が、予め設定された監視幅(Pa)よりも大きく変動したら保持面にリークが発生したと認識し、監視幅よりも大きく変動しなかったら保持面にリークが発生していないことを認識する吸引保持監視工程と、を行う。【選択図】図4
Description
本発明は、チャックテーブルによるワークの吸引保持を監視する吸引保持監視方法、及び、チャックテーブルに保持したワークを加工する加工装置に関する。
板状のワークを砥石で研削する研削装置は、ワークを保持するチャックテーブルの保持面に吸引力を作用させて、ワークをチャックテーブルの保持面に吸引保持させた状態で加工を行う。
レーザ加工によって内部に改質層を形成したワークなどは、チャックテーブルの保持面に載置した場合に、上面が凹面状で下面が凸面状になり、ワークの外周部分が上方に反り上がった状態になる。このような外周部分が反り上がる要素を有するワークを保持面に吸引保持させる際は、保持面とワークとの間に水を供給してワークの外周に水シールを形成して、ワークの外周部分が浮き上がらないように保持面に吸引保持させている(例えば、特許文献1)。
また、研削装置のチャックテーブルの保持面は緩やかな円錐形状(平面視で円形)であり、このような保持面に対して四角形(矩形)のワークを保持させて、ワークを研削する場合がある(例えば、特許文献2、3)。
反り上がる要素を有するワークが四角形の場合、水シールの水が無くなるなどの原因で、チャックテーブルの保持面に吸引保持しているワークの角部分が浮き上がりやすく、保持面に微少なリーク(吸引力の漏れ)が生じる。その結果、ワークの角部分が保持面に対してバタつくなどの状態になる。
また、四角形のワークは、ワークと保持面とが回転方向に位置ずれするなどによって、ワークと保持面との形が一致しないことによって、ワークの角部分に保持面に微少なリークが発生しやすいという問題がある。
保持面に微少なリークが生じてワークの角部分が浮き上がった状態で研削加工が開始されると、ワークの角部分に砥石が先に接触するので、角部分と他の部分とで研削量が不均一になったり、角部分が破損したりするという問題がある。
なお、研削装置以外の加工装置においても、チャックテーブルの保持面にワークを吸引保持して加工を行う際には、ワークが確実に吸引保持されていることが必要である。従って、チャックテーブルの保持面にワークを吸引保持する加工装置全般に、同様の課題が存在する。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、チャックテーブルの保持面にワークを吸引保持して加工を行う際に、保持面の微少なリークを検知できる吸引保持監視方法、及び加工装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、チャックテーブルの保持面と吸引源とを連通路で連通させ、該連通路に配置した圧力計の値によって該保持面がワークを吸引保持していることを監視する吸引保持監視方法であって、該保持面にワークを載置する載置工程と、該保持面と吸引源とを連通させ、該圧力計の値が予め設定した閾値を負圧方向に超えたら、該保持面がワークを吸引保持したと認識し、該圧力計の値が該閾値を負圧方向に超えなかったら、該保持面がワークを吸引保持していないと認識する吸引保持認識工程と、該吸引保持認識工程において、該保持面がワークを吸引保持したと認識した後の該圧力計の値が、予め設定された監視幅よりも大きく変動したら該保持面にリークが発生したと認識し、該監視幅よりも大きく変動しなかったら該保持面にリークが発生していないことを認識する吸引保持監視工程と、からなる。
該吸引保持認識工程において、該保持面と該ワークとに水を供給して水シールを形成する水シール形成工程を含み、該吸引保持監視工程において、該チャックテーブルを該保持面の中心を軸に回転させ、該水に遠心力を付与した状態で実施してもよい。
該監視幅は、予め設定した時間範囲内での該圧力計の値の移動平均値と、該移動平均値から正圧方向に離れた値との幅とすることができる。
本発明の一態様は、上記の吸引保持監視方法が可能な加工装置であって、保持面でワークを保持するチャックテーブルと、該保持面に保持されたワークを加工する加工部と、該保持面と吸引源とを連通する連通路と、該連通路に配置され該連通路内の圧力を測定する圧力計と、該圧力計の値が予め設定した閾値を負圧方向に超えたら該保持面がワークを吸引保持したと判断する吸引保持判断部と、該圧力計の値が予め設定した監視幅を超えなかったら該保持面にリークが生じていないと判断し、該圧力計の値が予め設定した監視幅を超えたら該保持面にリークが生じたと判断するリーク判断部と、該リーク判断部が該保持面にリークが生じたと判断したら装置を停止させる制御部と、を備える。
本発明の吸引保持監視方法、及び加工装置によれば、チャックテーブルの保持面の微少なリークを検知して、不完全な保持状態で加工を行うことによるワークの破損や加工の失敗を防止できる。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る吸引保持監視方法及び加工装置について説明する。図1は、本発明を適用した加工装置の一例である研削装置1を示し、図2は研削装置1の一部を示している。図3から図5は、研削装置1で行われる吸引保持監視方法を説明するグラフである。
研削装置1は、被加工物であるワークWに対して研削加工を行う。ワークWは、PCB(Printed Circuit Board)基板上に複数のシリコンチップが配置され、シリコンチップを封止するように樹脂でモールドされたものであり、四角形(矩形)の板状をなしている。研削装置1では、ワークWのうちシリコンチップが配置された側とは反対側の面を研削する。以下の説明では、研削装置1において研削される側の面をワークWの上面Waとし、その反対側の面を下面Wbとする。
研削装置1は、ワークWに対して搬入処理、研削加工、洗浄処理、搬出処理からなる一連の作業を全自動で実施するように構成されている。ワークWは、カセットCに収容された状態で研削装置1に搬入される。研削装置1に搬入されたワークWは、上面Waが凹面になり、角部分(四隅)が反り上がった形状になっている(図2参照)。
研削装置1におけるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向は互いに垂直な関係にある。X軸方向とY軸方向は略水平な方向であり、Z軸方向は上下方向(垂直方向)である。X軸方向を示す両矢線のうち、+X側を前方とし、-X側を後方とする。Y軸方向を示す両矢線のうち、+Y側を左方とし、-Y側を右方とする。Z軸方向を示す両矢線のうち、+Z側を上方とし、-Z側を下方とする。
研削装置1の基台10の前側には、複数枚のワークWを収容可能な二つのカセットCが載置されている。一方のカセットCには研削前のワークWが収容され、他方のカセットCには研削後のワークWが収容される。カセットCの後方には、カセットCに対してワークWを出し入れするロボットハンド11が設けられている。ロボットハンド11の左右斜め後方には、研削前のワークWを載せる仮置きテーブル12と、研削済みのワークWを洗浄するスピン洗浄機構13とが設けられている。ロボットハンド11は、カセットCから仮置きテーブル12への研削前のワークWの搬送と、スピン洗浄機構13からカセットCへの研削済みのワークWの搬送とを行う。
ロボットハンド11によって仮置きテーブル12に搬送されたワークWは、仮置きテーブル12に対して所定の位置になるように位置決めされる。
スピン洗浄機構13は、スピンナーテーブル131に向けて洗浄水及び乾燥エアを噴射するノズル132を備えている。スピン洗浄機構13では、スピンナーテーブル131上に保持されたワークWに対してノズル132から洗浄水が噴射されてワークWを洗浄し、洗浄後にノズル132から乾燥エアが吹き付けられてワークWを乾燥させる。
Y軸方向で仮置きテーブル12とスピン洗浄機構13の間には、研削前のワークWを仮置きテーブル12からチャックテーブル14に搬入する第一搬送機構15と、研削済みのワークWをチャックテーブル14からスピン洗浄機構13に搬出する第二搬送機構16とが設けられている。第一搬送機構15と第二搬送機構16はそれぞれ、搬送パッドによってワークWを上方から吸引保持し、搬送パッドを支持する支持アームに、Z軸方向の軸を中心とする回転と、Z軸方向への昇降とを行わせて、ワークWの搬送を行う。
研削装置1の後方側における基台10の上面には、X軸方向に延在する矩形状の開口が形成されている。この開口は、チャックテーブル14と共にX軸方向に移動可能な移動板17及び蛇腹状の防水カバー18に覆われている。
防水カバー18の下方には、チャックテーブル14をX軸方向に移動させるテーブル移動機構20が設けられている。テーブル移動機構20は、X軸方向に延びる一対のガイドレール21とボールネジ22とを備え、移動台23がガイドレール21に沿って移動可能に支持されている。ボールネジ22が移動台23の螺合部(図示略)に螺合しており、モータ24の作動によってボールネジ22を回転させると、移動台23がX軸方向に移動する。
また、防水カバー18の下方には、チャックテーブル14を回転駆動させるテーブル回転機構30が設けられている。図2に示すように、テーブル回転機構30は、移動台23上に支持された支持枠31の内側に、テーブル回転軸32が軸受38を介して回転可能に支持されている。テーブル回転軸32の外面に設けた従動プーリ33と、モータ34により回転する駆動プーリ35とに、無端ベルト36が巻き掛けられている。モータ34の作動によって駆動プーリ35を回転させると、無端ベルト36を介して従動プーリ33に回転が伝達され、テーブル回転軸32が回転される。チャックテーブル14は、テーブル回転軸32の上部に設けたテーブルベース37に着脱可能であり、チャックテーブル14をテーブルベース37に取り付けた状態では、テーブル回転軸32と共にチャックテーブル14が回転する。
チャックテーブル14は、枠体40と、枠体40の上面側の凹部41内に取り付けた円板状のポーラス板42とを備えている。ポーラス板42は、セラミックスなどの多孔質材からなり、微細な気孔が全体に亘って形成されている。枠体40の凹部41内にポーラス板42を取り付けた状態で、枠体40の上面とポーラス板42の上面とが面一となる。ポーラス板42の上面は、ワークWを吸引保持する保持面421を構成する。
主に図2を参照して、チャックテーブル14における吸引構造を説明する。チャックテーブル14の内部とテーブル回転軸32の内部とに連通路44が形成されている。連通路44は、枠体40の凹部41の底部に連通し、凹部41から下方に延びている。テーブル回転軸32の下端に設けたロータリージョイント321に吸引管39が接続しており、連通路44は吸引管39に通じている。つまり、吸引管39は連通路44の一部を構成している。吸引管39は、開閉バルブ46を介して吸引源45に接続している。
開閉バルブ46を開いて吸引源45を作動させると、連通路44を通して凹部41から空気が吸引され、凹部41内に保持されたポーラス板42の保持面421に吸引力が作用する。つまり、連通路44は、保持面421と吸引源45とを連通している。吸引管39の途中に、連通路44内の圧力を測定する圧力計47が設けられている。
さらに、連通路44は、開閉バルブ82を介して空気供給源80に接続し、開閉バルブ83を介して水供給源81に接続している。開閉バルブ82を開いて空気供給源80を作動させると、連通路44を経由して供給された空気が保持面421から噴出する。開閉バルブ83を開いて水供給源81を作動させると、連通路44を経由して供給された水が保持面421から噴出する。空気供給源80と水供給源81を同時に作動させて、空気と水の混合流体を保持面421から噴出させることも可能である。
図1に戻って、研削機構50と昇降機構60を説明する。基台10の後部に立設したコラム19には、研削機構50をZ軸方向に昇降移動させる昇降機構60が設けられている。
昇降機構60は、コラム19の前面側に配置されてZ軸方向に延びる一対のガイドレール61と、一対のガイドレール61に対してZ軸方向へ移動可能に設置された昇降テーブル62と、Z軸方向に延びて昇降テーブル62の螺合部(図示略)に螺合するボールネジ63と、を備えている。ボールネジ63の一端部に連結されたモータ64の駆動力によってボールネジ63が回転されることで、昇降テーブル62がZ軸方向に移動する。
研削機構50は、ホルダ51を介して昇降テーブル62の前面に取り付けられており、ホルダ51に支持されたスピンドルハウジング52に対して、スピンドル53を回転可能に支持している。スピンドル53は、スピンドルモータ54の駆動力によって、Z軸方向の軸を中心として回転を行う。
スピンドル53の下端にはマウント55が連結されており、マウント55に研削ホイール56が装着されている。研削ホイール56の下面には複数の砥石57が環状に設けられている。研削機構50は、チャックテーブル14の保持面421に吸引保持されたワークWの上面Waを、砥石57によって研削する。
図2に示すように、研削機構50には、研削ホイール56の下面側の開口に研削水を供給する研削水路58が設けられている。研削水路58は研削水源59に接続しており、研削水源59から送られた研削水が、研削水路58を通って研削ホイール56の下面側の開口から吐出される。
基台10上に厚み測定器43を備えている。厚み測定器43は、チャックテーブル14の保持面421上に保持されたワークWの上面Waの高さ位置を測定する第一ハイトゲージと、チャックテーブル14の枠体40の上面の高さ位置を測定する第二ハイトゲージと、を備えており、第一ハイトゲージの計測値と第二ハイトゲージの計測値との差に基づいて、ワークWの厚みが計測される。
支持枠31には、保持面421とワークWとに水Mを供給する水シールノズル48が支持されている。水シールノズル48は、水供給源49から供給された水Mを、保持面421とワークWに対して側方から噴出させる。
研削装置1の各部は、制御ユニット70(図2)によって制御される。制御ユニット70は、各種処理を実行するプロセッサと、プログラムや一時データの記録を行うメモリなどにより構成される。図2では、制御ユニット70と圧力計47との接続関係のみを表しているが、制御ユニット70は、圧力計47以外の装置各部に対しても信号の送受が可能に接続されている。
制御ユニット70は、メモリに記憶された制御プログラムに従って、Z軸方向への研削機構50の研削送り量、研削送り速度、研削ホイール56の回転速度などを制御し、厚み測定器43により測定されるワークWの厚みが仕上げ厚みに達するまで研削を実行させる。また、制御ユニット70は、ロボットハンド11、第一搬送機構15及び第二搬送機構16によるワークWの搬送動作や、スピン洗浄機構13によるワークWの洗浄動作などを制御する。以下に説明する研削装置1の各部の動作について、制御の主体が明記されていない場合は、制御ユニット70から送られる制御信号によって動作が制御されているものとする。
研削装置1では、ロボットハンド11によってカセットC内から未研削のワークWが取り出されて、仮置きテーブル12に搬送される。続いて、第一搬送機構15の搬送パッドでワークWの上面Waを吸引保持し、第一搬送機構15によって仮置きテーブル12からチャックテーブル14上にワークWが搬入される。チャックテーブル14は、第一搬送機構15の搬送パッドからワークWを受け渡される際に、テーブル移動機構20の駆動によって、第一搬送機構15の近傍(X軸方向の前方寄り)の受け渡し位置に位置付けられる。
図2に示すように、第一搬送機構15によって搬送されたワークWは、チャックテーブル14の保持面421上に載せられる。開閉バルブ46が開かれて吸引源45が連通路44に連通し、吸引源45を作動させることによって、チャックテーブル14の保持面421に吸引力が作用する。この吸引力によって、保持面421上にワークWが吸引保持される。ワークWに対して適切に吸引力が作用した場合には、ワークWの全体が保持面421にならった形状になって反りが解消される。
保持面421がワークWを吸引保持する際に水シールノズル48から水Mを供給して、保持面421とワークWとの間に水シールを形成する。水シールの効果によって、ワークWの外周部分(四隅)が保持面421に吸引されやすくなる。
ワークWを吸引保持したチャックテーブル14が、テーブル移動機構20によってX軸方向の後方側に移動されて、研削機構50の下方の加工位置に位置付けられる。
続いて、昇降機構60によって研削機構50を下降させて砥石57をワークWの上面Waに接触させ、スピンドル53によって研削ホイール56を回転させると共に、テーブル回転機構30によって保持面421の中心を軸にチャックテーブル14を回転させて、砥石57によってワークWを押圧しながら上面Waを研削する。研削中に、研削水源59から研削水路58を経由して研削水を供給し、研削水によって研削屑を洗い流す。また、研削水によって研削箇所付近の冷却を行う。また、研削中に、水シールノズル48からの水Mの供給を行ってもよい。
厚み測定器43により測定されるワークWの厚みが、予め設定された仕上げ厚みに達すると、研削機構50での研削ホイール56の回転と、テーブル回転機構30によるチャックテーブル14の回転と、昇降機構60による研削機構50の研削送りとを停止する。そして、昇降機構60によって研削機構50を上昇させてチャックテーブル14上のワークWから砥石57を離反させて、研削加工を終了する。
研削加工後は、テーブル移動機構20によってチャックテーブル14がX軸方向の前方側に移動されて、第二搬送機構16の近傍の受け渡し位置にチャックテーブル14を位置付ける。開閉バルブ46が閉じられて、保持面421と吸引源45との連通が解除される。保持面421からワークWへの吸引力が作用しなくなるため、チャックテーブル14から第二搬送機構16にワークWを受け渡し可能になる。チャックテーブル14から第二搬送機構16にワークWを受け渡す際に、空気供給源80を作動させて開閉バルブ82を開き、水供給源81を作動させて開閉バルブ83を開き、空気と水の混合流体を保持面421から噴出させてワークWを押し上げてもよい。
第二搬送機構16によって、チャックテーブル14からワークWが搬出されて、スピン洗浄機構13にワークWが搬送される。そして、スピン洗浄機構13でワークWの洗浄が行われる。続いて、洗浄後のワークWが、ロボットハンド11によって、スピンナーテーブル131から搬出されて、カセットCに収容される。
以上のように一連の動作を行う研削装置1で、研削機構50の砥石57によりワークWの研削を行う加工時には、ワークWの下面Wb全面がチャックテーブル14の保持面421に吸引保持されている必要がある。特に、外周部分(四隅)が反り上がる要素を有する本実施の形態のワークWの場合、保持面421への吸引力だけではワークWの外周部分が確実に保持面421に密着しない可能性があるので、水シールノズル48から保持面421とワークWとに水Mを供給し、水シールの効果によって、ワークWの外周部分を保持面421に吸引保持させている。
しかしながら、反り上がる要素を有するワークWが四角形の場合、テーブル移動機構20によってX軸方向の後方側に移動されて、研削機構50の下方の加工位置に位置付けられたとき、または、研削加工を開始する際にチャックテーブル14を回転させられたときに、水シールの水が無くなるなどの原因により、吸引保持しているワークWの角部分が浮き上がりやすく、保持面421のうちワークWの角部分に対応する領域に微少なリークが発生する可能性がある。また、平面視で四角形のワークWと平面視で円形の保持面421との互いの形が一致しないことによって、ワークWに対して吸引力が均等に作用せず、ワークWの角部分付近で保持面421に微少なリークが発生する可能性がある。このとき、保持面421の吸引力は、角部分に微少なリークが発生しているが、予め設定した閾値を超えているので、研削装置1は、保持面421がワークWを吸引保持していると判断し、研削加工を開始する。
保持面241の吸引力に微少なリークが生じてワークWの角部分が浮き上がった状態で研削加工が開始されると、ワークWの角部分に砥石57が先に接触して、角部分と他の部分とで研削量が不均一になったり、角部分が破損したりするおそれがある。
このような問題を解消するべく、本実施の形態の研削装置1では、チャックテーブル14によるワークWの吸引保持状態を監視し、保持面421での微少なリークの発生の有無を判断するようにした。ワークWの吸引保持状態の監視は、圧力計47の測定結果を参照して制御ユニット70によって行われる。制御ユニット70は、ワークWの吸引保持状態の監視に関係する機能ブロックとして、吸引保持判断部71と、リーク判断部72と、制御部73と、を有している。
図3から図5は、ワークWの吸引保持監視方法を説明するグラフである。各グラフの縦軸は圧力計47の値であり、上方が負圧方向、下方が正圧方向である。各グラフの横軸は時間経過であり、右側に向けて時間が進行する。
吸引保持監視方法による処理は、研削機構50によってワークWの研削加工を行う前に実行してもよいし、ワークWの研削加工中に実行してもよい。具体的には、吸引保持監視方法は、以下の各工程を含む。
[載置工程]
載置工程では、チャックテーブル14の保持面421にワークWを載置する。上面Waが凹面であるワークWの場合、ワークWの下面Wb(下面Wbを保護部材で覆っている場合には、保護部材)を保持面421に載置すると、ワークWの外周部分が反り上がった状態になる(図2参照)。
載置工程では、チャックテーブル14の保持面421にワークWを載置する。上面Waが凹面であるワークWの場合、ワークWの下面Wb(下面Wbを保護部材で覆っている場合には、保護部材)を保持面421に載置すると、ワークWの外周部分が反り上がった状態になる(図2参照)。
[吸引保持認識工程]
続いて、吸引保持認識工程を行う。吸引保持認識工程では、吸引源45を作動させ、開閉バルブ46を開いて、連通路44を介して吸引源45と保持面421を連通させて、保持面421に吸引力を作用させる。吸引力によって、保持面421上にワークWが吸引保持される。
続いて、吸引保持認識工程を行う。吸引保持認識工程では、吸引源45を作動させ、開閉バルブ46を開いて、連通路44を介して吸引源45と保持面421を連通させて、保持面421に吸引力を作用させる。吸引力によって、保持面421上にワークWが吸引保持される。
吸引保持認識工程において、保持面421とワークWとに水Mを供給して水シールを形成する水シール形成工程を含んでもよい。水シール形成工程は、水供給源49から送られた水Mを水シールノズル48から保持面421とワークWの下面Wbとの隙間に噴出させて実施する。これにより、ワークWの外周部分全体に水シールが形成されて、ワークWの外周部分を保持面421に吸引保持する効果が高くなる。なお、水シールノズル48は、チャックテーブル14の周囲に少なくとも四つ配置して、各水シールノズル48は、ワークWの角部分に水を噴射させるように配置されている(図1及び図2では、一つの水シールノズル48のみを表している)。
なお、水シールノズル48は、リング状に形成され、ワークWの外周に水を噴射する噴射口を複数配置してもよい。
また、開閉バルブ83を開いて水供給源81から保持面421に水を供給して、保持面421に水層を形成した後、保持面421にワークWの下面Wbを接触させ、水シールが形成された状態で保持面421を吸引源45に連通させ、保持面421上の水を吸引しつつワークWを吸引保持するようにしてもよい。
制御ユニット70の吸引保持判断部71は、連続的に、あるいは、所定の時間間隔で、圧力計47の値を監視する。そして、圧力計47の値が予め設定した閾値を負圧方向に超えたら、保持面421がワークWを吸引保持したと認識し、圧力計47の値が当該閾値を負圧方向に超えなかったら、保持面421がワークWを吸引保持していないと認識する。
図3は、吸引保持判断部71が行う吸引保持判断の具体例を表したグラフである。ワークWの形状や大きさ、保持面421の形状や大きさ、吸引源45の性能、などの諸条件に基づいて、縦軸方向の所定の圧力値を示す閾値Sが予め設定されている。閾値Sは、制御ユニット70のメモリに記憶されている。なお、図3に示した閾値Sはあくまでも一例であり、閾値は上記の諸条件の違いに応じて異なる値になる。
別々のワークWについて吸引保持認識工程を行った結果、圧力計47の値について、図3に示す測定値Raと測定値Rbが得られた。吸引保持判断部71は、閾値Sを負圧方向に超えている測定値Raについては、保持面421がワークWを吸引保持したと認識する。一方、吸引保持判断部71は、閾値Sを負圧方向に超えていない測定値Rbについては、保持面421がワークWを吸引保持していないと認識する。
なお、保持面421がワークWを吸引保持していないにも関わらず、連通路44の一時的な詰まりなどの何らかの原因で、圧力計47の値が瞬間的に閾値Sを負圧方向に超える可能性もある。このような場合を考慮して、保持面421がワークWを吸引保持したと吸引保持判断部71が認識する際に、閾値Sを超えている状態が所定時間以上継続していることを判定の条件に含めてもよい。
吸引保持認識工程において保持面421がワークWを吸引保持していないと吸引保持判断部71が判断した場合、制御ユニット70は、研削装置1が備える報知部を用いて、ワークWを吸引保持できていないことを報知させてもよい。報知部による報知の具体例として、研削装置1が備える操作パネルへの表示、研削装置1が備えるランプの点灯(点滅などの点灯形態の変更を含む)、研削装置1が備えるスピーカからの発音などを適用することができる。
[吸引保持監視工程]
吸引保持認識工程において、保持面421がワークWを吸引保持したと吸引保持判断部71が判断した場合、吸引保持監視工程を行う。吸引保持監視工程は、チャックテーブル14を保持面421の中心を軸に回転させ、水シールノズル48から供給された水Mに遠心力を付与した状態で実施する。制御ユニット70のリーク判断部72は、吸引保持認識工程において、保持面421がワークWを吸引保持したと認識した後の圧力計47の値と、後述する圧力値の監視幅との関係に基づいて、保持面421におけるリークの有無を判断する。
吸引保持認識工程において、保持面421がワークWを吸引保持したと吸引保持判断部71が判断した場合、吸引保持監視工程を行う。吸引保持監視工程は、チャックテーブル14を保持面421の中心を軸に回転させ、水シールノズル48から供給された水Mに遠心力を付与した状態で実施する。制御ユニット70のリーク判断部72は、吸引保持認識工程において、保持面421がワークWを吸引保持したと認識した後の圧力計47の値と、後述する圧力値の監視幅との関係に基づいて、保持面421におけるリークの有無を判断する。
なお、水シールノズル48から水Mを噴射しつつ、チャックテーブル14を回転させた状態で、吸引保持監視工程を行ってもよい。また、水シールノズル48からの水Mの噴射に代わって、チャックテーブル14を研削機構50の真下に移動させ、研削機構50から研削水を供給しつつ、チャックテーブル14を回転させた状態で、吸引保持監視工程を行ってもよい。
なお、チャックテーブル14を回転させないで吸引保持監視工程を行ってもよい。
保持面421に吸引力を作用させると、空気を吸引する状態や、保持面421上に残存している研削水を吸引する状態や、水シールノズル48から供給された水Mを吸引する状態など、様々な状態になる。空気(気体)を吸引する場合と、水(液体)を吸引する場合とでは、連通路44及び吸引管39内の圧力が変化するので、圧力計47の値は変動する。このような通常の吸引によって生じる圧力計47の値の変動と、通常とは異なるリークによって発生する圧力計47の値の変動とを区別して、リークの発生を切り分けて認識するために、監視幅を設定している。
図4は、リーク判断部72が行う吸引保持監視の第一の形態の具体例を表したグラフである。ワークWの形状や大きさ、保持面421の形状や大きさ、吸引源45の性能、などの諸条件に基づいて、圧力変動の監視幅Paの上限値と下限値が予め設定されている。監視幅Paは、制御ユニット70のメモリに記憶されている。なお、図4に示した監視幅Paはあくまでも一例であり、監視幅は上記の諸条件の違いに応じて異なる値になる。
吸引保持監視の第一の形態では、圧力計47の値が、予め設定された監視幅Paよりも大きく変動したら保持面421にリークが発生したと認識し、監視幅Paよりも大きく変動しなかったら保持面421にリークが発生していないことを認識する。
例えば、あるワークWについて吸引保持監視工程を行った結果、圧力計47の値について、図4に示す測定値Rcが得られた。測定値Rcは、監視幅Paを正圧方向に超える逸脱部分Da、Db、Dcを含んでいる。つまり、測定値Rcは、監視幅Paよりも大きく変動している。従って、逸脱部分Da、Db、Dcの存在に基づいて、リーク判断部72は、保持面421にリークが発生していると判断する。
図5は、リーク判断部72が行う吸引保持監視の第二の形態の具体例を表したグラフである。第二の形態では、予め設定した時間範囲T内での圧力計47の値の移動平均値Qaと、移動平均値Qaから正圧方向に離れた値Qbとの幅として、監視幅Pbを設定している。なお、監視幅Pbの負圧方向の境界を時間範囲T内の移動平均値Qaにしているため、時間範囲Tの始点Taと終点Tbをグラフの横軸方向で変化させれば、当該時間範囲T内での圧力変動の状況に応じて、グラフの縦軸方向での監視幅Pbの位置も変化する。
図5のグラフの縦軸方向での監視幅Pbの大きさ(移動平均値Qaから正圧方向に離れた値Qbまでの差)は、ワークWの形状や大きさ、保持面421の形状や大きさ、吸引源45の性能、などの諸条件に基づいて設定される。
そして、上記の第一の形態と同様に、圧力計47の値が、監視幅Pbよりも大きく変動したら保持面421にリークが発生したと認識し、監視幅Pbよりも大きく変動しなかったら保持面421にリークが発生していないことを認識する。
例えば、あるワークWについて吸引保持監視工程を行った結果、圧力計47の値について、図5に示す測定値Rdが得られた。測定値Rdでは、時間範囲Tの終点Tbにおいて、圧力計47の値が、監視幅Pbを正圧方向に超えており、監視幅Pbよりも大きく変動しているので、リーク判断部72は、保持面421にリークが発生していると判断する。
形状や大きさが同じワークWでも、保持面421上でのワークWの向きの違い(回転方向の位置ずれ)などが原因で、吸引保持の際のリークの生じやすさが異なる場合がある。これを考慮して、図5に示す吸引保持監視の第二の形態では、予め設定された監視幅(図4の監視幅Pa)を用いるのではなく、時間範囲Tで区切った移動平均値Qaに基づく動的な監視幅Pbを用いて、直近の状態(時間範囲T)に比べてどの程度の圧力値の変動が生じているかを監視するようにしている。これにより、個々のワークWの状況に最適化された精度の高い検出が行われ、より一層確実にリークの発生を判断することができる。
以上のようにして、吸引保持監視工程が行われる。吸引保持監視工程において保持面421にリークが生じたとリーク判断部72が判断した場合、制御ユニット70の制御部73が、研削装置1を停止させて、リークが検知された保持面421上のワークWに対して、研削加工を行わないようにさせる。また、研削加工が進行中の場合は、研削加工をそれ以上進めないようにさせる。
制御部73が行わせる研削装置1の停止とは、少なくとも、昇降機構60による研削機構50の下方への研削送り、研削機構50における研削ホイール56の回転、テーブル回転機構30によるチャックテーブル14の回転など、砥石57によってワークWを研削する場合の動作を行わせないことを意味する。
つまり、保持面421にリークが生じてワークWの外周部分が保持面421から浮き上がった状態で研削加工を進めると、ワークWの厚みが不均一になったり、ワークWが損傷したりするなどの不具合が生じるので、こうした不具合に直結する動作については、保持面421におけるリークを検知した段階で停止させる。その一方で、ワークWが保持面421から浮き上がっていても実害の無い動作や制御については、停止させずに実行してもよい。例えば、適切に研削が完了した後のワークWをスピン洗浄機構13で洗浄する動作や、洗浄後のワークWをロボットハンド11でカセットCに収容する動作などは、保持面421にリークが生じたと判断した場合に継続して実行してもよい。
吸引保持監視工程において保持面421にリークが生じたとリーク判断部72が判断した場合、制御ユニット70は、研削装置1が備える報知部を用いて、リークの発生を報知させてもよい。
吸引保持監視工程において保持面421にリークが生じていないとリーク判断部72が判断した場合、ワークWに対する研削加工を行う。この場合は、ワークWにおいて四隅を含む全体が保持面421から浮き上がらずに吸引保持されているので、ワークWを適正に研削することができる。
以上に説明したように、本実施の形態の吸引保持監視方法、及び、吸引保持監視方法が可能な研削装置によれば、チャックテーブル14の保持面421の微少なリークを検知して、ワークWに対して高い精度の研削加工を実現することができる。研削加工で砥石57がワークWに接触する前に、上記の吸引保持監視方法を実行して保持面421の微少のリークを検知するようにしているので、ワークWの破損を防止することができる。また、研削加工中にも、上記の吸引保持監視方法を実行することによって、リークが生じた状態で研削加工を継続してワークWを破損させてしまうことを防止できる。
また、四角形のワークWが保持面421に対してチャックテーブル14の回転方向で位置ずれしたことが原因で生じる微少リークも検知することができる。
さらに、四角形ではなく円形のワークを保持する場合にも、保持面421に対して平行にワークの位置がずれると微少リークが発生する可能性があるが、上記の吸引保持監視方法では、このような場合の微少リークも検知することができる。つまり、本発明は、ワークの形状が四角形ではない場合にも有用である。
上記実施の形態は、ワークWを加工する加工部として砥石57を用いる研削装置1に適用したが、本発明は、研削装置以外の加工装置にも適用が可能である。チャックテーブルの保持面にワークを吸引保持する加工装置として、切削装置や研磨装置などの様々な装置が知られている。これらの装置でも、保持面にワークを吸引保持した状態で切削や研磨などの加工を行うので、保持面の微少なリークを検知できる本発明の有用性が高い。
なお、本発明の実施の形態は上記の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。従って、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
以上説明したように、本発明の吸引保持監視方法及び加工装置は、チャックテーブルの保持面の微少なリークを検知して、加工によるワークの破損やワークの加工の失敗を防止することが可能であり、特に、保持面から外周部分が反り上がる要素を有するワークを加工する場合に非常に有用である。
1 :研削装置
13 :スピン洗浄機構
14 :チャックテーブル
15 :第一搬送機構
16 :第二搬送機構
20 :テーブル移動機構
30 :テーブル回転機構
32 :テーブル回転軸
39 :吸引管(連通路)
40 :枠体
42 :ポーラス板
44 :連通路
45 :吸引源
46 :開閉バルブ
47 :圧力計
48 :水シールノズル
50 :研削機構
56 :研削ホイール
57 :砥石(加工部)
60 :昇降機構
70 :制御ユニット
71 :吸引保持判断部
72 :リーク判断部
73 :制御部
241 :保持面
421 :保持面
Pa :監視幅
Pb :監視幅
Qa :移動平均値
Ra :測定値
Rb :測定値
Rc :測定値
Rd :測定値
S :閾値
T :時間範囲
W :ワーク
13 :スピン洗浄機構
14 :チャックテーブル
15 :第一搬送機構
16 :第二搬送機構
20 :テーブル移動機構
30 :テーブル回転機構
32 :テーブル回転軸
39 :吸引管(連通路)
40 :枠体
42 :ポーラス板
44 :連通路
45 :吸引源
46 :開閉バルブ
47 :圧力計
48 :水シールノズル
50 :研削機構
56 :研削ホイール
57 :砥石(加工部)
60 :昇降機構
70 :制御ユニット
71 :吸引保持判断部
72 :リーク判断部
73 :制御部
241 :保持面
421 :保持面
Pa :監視幅
Pb :監視幅
Qa :移動平均値
Ra :測定値
Rb :測定値
Rc :測定値
Rd :測定値
S :閾値
T :時間範囲
W :ワーク
Claims (4)
- チャックテーブルの保持面と吸引源とを連通路で連通させ、該連通路に配置した圧力計の値によって該保持面がワークを吸引保持していることを監視する吸引保持監視方法であって、
該保持面にワークを載置する載置工程と、
該保持面と吸引源とを連通させ、該圧力計の値が予め設定した閾値を負圧方向に超えたら、該保持面がワークを吸引保持したと認識し、該圧力計の値が該閾値を負圧方向に超えなかったら、該保持面がワークを吸引保持していないと認識する吸引保持認識工程と、
該吸引保持認識工程において、該保持面がワークを吸引保持したと認識した後の該圧力計の値が、予め設定された監視幅よりも大きく変動したら該保持面にリークが発生したと認識し、該監視幅よりも大きく変動しなかったら該保持面にリークが発生していないことを認識する吸引保持監視工程と、
からなる、吸引保持監視方法。 - 該吸引保持認識工程において、該保持面と該ワークとに水を供給して水シールを形成する水シール形成工程を含み、
該吸引保持監視工程において、該チャックテーブルを該保持面の中心を軸に回転させ、該水に遠心力を付与した状態で実施する、請求項1記載の吸引保持監視方法。 - 該監視幅は、予め設定した時間範囲内での該圧力計の値の移動平均値と、該移動平均値から正圧方向に離れた値との幅とする、請求項1または請求項2記載の吸引保持監視方法。
- 請求項1記載の吸引保持監視方法が可能な加工装置であって、
保持面でワークを保持するチャックテーブルと、
該保持面に保持されたワークを加工する加工部と、
該保持面と吸引源とを連通する連通路と、
該連通路に配置され該連通路内の圧力を測定する圧力計と、
該圧力計の値が予め設定した閾値を負圧方向に超えたら該保持面がワークを吸引保持したと判断する吸引保持判断部と、
該圧力計の値が予め設定した監視幅を超えなかったら該保持面にリークが生じていないと判断し、該圧力計の値が予め設定した監視幅を超えたら該保持面にリークが生じたと判断するリーク判断部と、
該リーク判断部が該保持面にリークが生じたと判断したら装置を停止させる制御部と、
を備える加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022115223A JP2024013274A (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 吸引保持監視方法、及び加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022115223A JP2024013274A (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 吸引保持監視方法、及び加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024013274A true JP2024013274A (ja) | 2024-02-01 |
Family
ID=89718481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022115223A Pending JP2024013274A (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 吸引保持監視方法、及び加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024013274A (ja) |
-
2022
- 2022-07-20 JP JP2022115223A patent/JP2024013274A/ja active Pending
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