JP2023034897A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板処理装置において、保持面の高さが下がっても、基板を保持面に適切に受け渡す。【解決手段】基板90を保持する保持面302を有するテーブル30と、保持面302の高さを測定する高さ測定部381と、テーブル30に対して基板90を搬送する搬送アーム2と、基板90を保持面302に載置する受け渡し高さまで搬送アーム2を下降させる駆動部28と、制御部19と、を少なくとも備え、制御部19は、保持面302の高さが下降した場合に、高さ測定部381によって測定される保持面302の高さが予め認識していた保持面302の高さから下降した距離分だけ、搬送アーム2の受け渡し高さを下降させる制御を行うことを特徴とする基板処理装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の基板を処理する基板処理装置に関する。
加工装置に配設された保持テーブルの保持面の消耗や、保持面の形状を整えるために保持面の研削を実施すると、保持面の高さは低くなる。特に研削装置においては、保持面の形状を整えるためや、保持面に詰まった加工屑を除去するため、保持面を研削するセルフグラインドを実施する(例えば、特許文献1参照)が、セルフグラインドにより保持面の高さが下がる。
特開2018-062048号公報
従来、加工装置内において基板を搬送する搬送アームが、保持テーブルの保持面に基板を受け渡す際の高さは固定値に設定されているため、保持面が研削されて保持面の高さが下がると、搬送アームで適切に基板を保持面に受け渡す事ができない場合がある。
特に、外周に向かって反りがある基板の場合、基板を保持面に押しつけた状態で、保持面で吸引保持しなければ、バキュームリークしてしまい、基板を正常に保持することができない。つまり、当初よりも保持面の高さが低くなっているのに、搬送アームが保持面に基板を載置する受け渡し高さが一定であれば、正常に基板を保持面に押さえつける事ができず、反りがある基板を保持テーブルで吸引保持できない問題が発生する。
保持面の高さが下がっても、基板を保持面に押しつけられるように、搬送アームの受け渡し高さを必要以上に低めに設置する方法もとりうるが、押しつけ力が強すぎて基板が破損する恐れがある。
よって、基板処理装置においては、保持面の高さが下がっても、基板を保持面に適切に搬送して受け渡しできるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、基板を保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持面の高さを測定する高さ測定部と、該保持テーブルに対して基板を搬送する搬送アームと、基板を該保持面に載置する受け渡し高さまで該搬送アームを下降させる駆動部と、制御部と、を少なくとも備える基板処理装置であって、該制御部は、該保持面の高さが下降した場合に、該高さ測定部によって測定される該保持面の高さが予め認識していた該保持面の高さから下降した距離分だけ、該搬送アームの該受け渡し高さを下降させる制御を行うことを特徴とする基板処理装置である。
例えば、前記基板処理装置は、前記保持面を研削する研削ホイールを回転可能に装着する研削ユニットをさらに有する事を特徴とする。
また、前記搬送アームは、基板の中央領域を保持する保持パッドと、該保持パッドを囲繞し基板の外周部を前記保持面に向けて押圧する外周押しつけ部と、を有すると好ましい。
さらに、前記保持パッドと、前記外周押しつけ部とは、弾性部材を含んで形成されると好ましい。
本発明に係る基板処理装置は、セルフグラインド等によって保持テーブルの保持面の高さが所定距離下がった場合であっても、搬送アームも保持面の高さが下がった分と同じ距離だけ下降して、基板を保持面に載置して受け渡すため、基板を保持面に受け渡す際に破損させてしまうことが無い。特に反りがある基板の場合、基板を保持面に押しつける力が必要となる。これは、基板を保持面に押しつけた状態で、保持面で基板を吸引する事で、保持面でバキュームリークせず正常に基板を吸引保持させるためであるが、保持面が下降してもバキュームリークが起きないよう、搬送アームが基板を受け渡す高さを予め低く設定しておくと、押しつける力が大きすぎ上記破損が従来は起こりやすかった。しかし、本発明に係る基板処理装置は保持面の下降に応じて受け渡し高さを下降させるので、バキュームリークを恐れて予め受け渡し位置を低めに設定する必要がなく、最適な押しつけ力に調整することができ、この問題を解消できる。
また、搬送アームは、基板の中央領域を保持する保持パッドと、保持パッドを囲繞し基板の外周部を保持面に向けて押圧する外周押しつけ部と、を有することで、反りのある基板をより確実にバキュームリークすることなく保持面で吸引保持させることが可能となる。
さらに、保持パッドと、外周押しつけ部とは、弾性部材を含んで形成されることで、基板の保持テーブルの保持面に対する受け渡しの際の、基板に対する衝撃をより軽減することが可能となる。
研削装置の一例を示す斜視図である。 新品の保持テーブルの上方に、搬送アームが保持パッドで吸引保持した基板を位置づけた状態を説明する断面図である。 新品の保持テーブルの保持面に基板を受け渡す受け渡し高さに、基板を保持パッドで吸引保持した搬送アームが位置づけられた状態を説明する断面図である。 セルフグラインド後の保持テーブルの保持面の高さを高さ測定部で測定している状態を説明する断面図である。 セルフグラインド後の保持テーブルの上方に、搬送アームが保持パッドで吸引保持した基板を位置づけた状態を説明する断面図である。 セルフグラインド後の保持テーブルの保持面に基板を受け渡す補正後受け渡し高さに、基板を保持パッドで吸引保持した搬送アームが位置づけられた状態を説明する断面図である。
図1に示す例えばシリコンを母材とする基板90は、例えば、基板90の上面900がエポキシ樹脂等によってモールドされている。そして、該モールド樹脂の収縮力等によって、平面視円形状の基板90は、全体が反って湾曲する。即ち、図2に示すように、基板90の反りは、例えば基板90の吸引保持される下面902の中央領域908から外周側領域907(以下、外周部907とする)に向かって徐々に高くなっていくような反りである。そして、基板90の上面900が研削される被研削面となり、基板90の下面902には、下面902を保護するための保護テープ91が貼着されている。
なお、基板90は、シリコンウェーハに限定されず、ガリウムヒ素、サファイア、セラミックス、樹脂、窒化ガリウム又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよい。基板90の下面902にはデバイスが形成されていてもよいし、又は形成されていなくてもよい。なお、基板90は上記のような反りを備えていなくてもよい。また、基板90の反りは、例えば基板90の吸引保持される下面902の中央領域908から外周部907に向かって徐々に低くなっていくような反りであってもよい。
図1に示す基板処理装置1は、保持テーブル30上に保持された基板90を研削ユニット41によって研削する装置である。基板処理装置1のベース10上の前方(-Y方向側)は、保持テーブル30に対して基板90の搬入出が行われる搬入出領域となっており、また、ベース10上の後方(+Y方向側)は、研削ユニット41によって保持テーブル30上に保持された基板90の研削加工が行われる加工領域となっている。基板処理装置1は、所謂、フルオートのグラインダーである。
なお、本発明に係る基板処理装置は、基板処理装置1のような研削ユニット41が1軸のタイプに限定されるものではなく、粗研削ユニットと仕上げ研削ユニットとを備え、回転するターンテーブルで基板90を粗研削ユニット又は仕上げ研削ユニットの下方に位置づけ可能な2軸以上の研削装置等であってもよい。または、マニュアルタイプの研削装置であってもよい。また、基板処理装置1は、研磨パッドで基板90を研磨する研磨装置であってもよい。
ベース10の正面側(-Y方向側)には、第1のカセットステージ150及び第2のカセットステージ151が設けられており、第1のカセットステージ150には複数の加工前の基板90が棚状に収納される第1のカセット157が載置され、第2のカセットステージ151には複数の加工後の基板90が棚状に収納される第2のカセット158が載置される。
図1に示すように、ベース10上は、作業者が内部を視認可能なのぞき窓や内部にアクセスするためのアクセス扉等が形成された筐体100で覆われている。筐体100の-Y方向側の前面には、基板処理装置1の各構成要素を制御する制御部19に対して、作業者が加工条件や設定データを入力可能であるとともに、加工条件の表示、装置の各構成の配置図や基板90の状態等を表示可能なタッチパネル104が配設されている。
第1のカセット157の+Y方向側の開口の後方には、第1のカセット157から加工前の基板90を搬出するとともに加工後の基板90を第2のカセット158に搬入するロボット155が配設されている。ロボット155に隣接する位置には、仮置き領域152が設けられており、仮置き領域152には位置合わせユニット153が配設されている。位置合わせユニット153は、第1のカセット157から搬出され仮置き領域152に載置された基板90を、縮径する位置合わせピンで所定の位置に位置合わせ(センタリング)する。
位置合わせユニット153と隣接する位置には、吸引パッド等で構成され基板90を保持テーブル30に搬送する搬送アーム2が配置されている。そして、搬送アーム2の隣には、保持テーブル30から基板90を搬出する搬出アーム29が配設されている。
図1、図2に示す搬送アーム2は、水平方向に平行に延在しその先端の下面側に保持パッド20が装着されたアームバー22と、軸方向がZ軸方向でありアームバー22を水平方向に旋回移動させる旋回軸部24と、その下面で基板90の上面900の例えば中央領域908(図2参照)を吸引保持する保持パッド20と、保持パッド20を囲繞し基板90の外周部907を前記保持面に向けて押圧する外周押しつけ部25と、を備えている。
図2に示すように、例えばアームバー22の先端側下面に、平面視円形板状のパッド支持板220がボルト固定されている。そして、パッド支持板220の中心には、基板90に接触時の衝撃を吸収するための弾性部材であるコイルバネ204がZ軸方向に伸縮可能に取り付けられている。なお、コイルバネ204の代わりに弾性部材として、ゴム柱を用いてもよい。
図2に示すコイルバネ204の下端に固定された保持パッド20は、基板90よりも小径に形成されており、例えば、その平坦な下面がアルミナポーラス等のポーラス部材からなる吸着面200となっている。吸着面200は、搬送アーム2の移動を妨げないように可撓性を備える図示しない樹脂チューブや継手などを介して、真空発生装置等の吸引源209に連通している。
なお、保持パッド20は、例えば、変形可能なゴム等の弾性材を平面視円形状に形成した吸盤であってもよく、この場合には、その中心に厚み方向に貫通形成された吸引孔を備えている。そして、該吸引孔が吸引源209に連通していてもよい。
円形板状のパッド支持板220の下面は、例えば、外周側の領域が中央領域に対して一段円環状に下方に突出して、外周押しつけ部25を構成する円環突出部251が形成されている。そして円環突出部251の下面は円環状の収容溝254が切り欠かれて形成されている。収容溝254は、例えば、断面が逆台形状に形成されており、その中に円環状の弾性部材であるOリング255が収容されている。Oリング255は、太さが、収容溝254の開口幅よりも大きく形成されており、収容溝254から抜け落ちてしまわないようにして収容溝254に収容されている。そして、Oリング255は、収容溝254内で潰れて変形可能であるとともに、下側一部が収容溝254から下方に向かって露出している。
例えば、図1に示す旋回軸部24の下端側には、駆動部28が接続されている。駆動部28は、例えば、サーボモータ、ボールネジ、及びエンコーダ等から構成される電動シリンダーであり、基板90を保持テーブル30の保持面302に載置する受け渡し高さまで搬送アーム2をZ軸方向において下降させる。また、搬送アーム2を上昇させる。
図1に示すように搬出アーム29と近接する位置には、搬出アーム29により搬送された加工後の基板90を洗浄する枚葉式のスピンナー洗浄機構156が配置されている。スピンナー洗浄機構156は、スピンナーテーブルで基板90の保護テープ91側を保持し、保持された基板90の上方を旋回移動可能な旋回ノズルから、洗浄水を基板90の上面802に噴射して洗浄を行う。次いで、例えば、旋回ノズルからエアを噴出させて基板90を乾燥する。スピンナー洗浄機構156により洗浄・乾燥された基板90は、ロボット155により第2のカセット158に搬入される。
図1に示すベース10上の後方側には、コラム11が立設されており、コラム11の-Y方向側の前面には、研削ユニット41を保持テーブル30の保持面302に垂直な上下方向(Z軸方向)に移動させる上下動ユニット43が配設されている。上下動ユニット43は、軸方向がZ軸方向であるボールネジ430と、ボールネジ430と平行に延在する一対のガイドレール431と、ボールネジ430に連結しボールネジ430を回動させるモータ432と、内部のナットがボールネジ430に螺合し側部が一対のガイドレール431に摺接する昇降板433とから構成され、モータ432がボールネジ430を回動させると、これに伴い昇降板433がガイドレール431にガイドされてZ軸方向に往復移動し、昇降板433に取り付けられた研削ユニット41もZ軸方向に往復移動する。
保持テーブル30の保持面302が保持した基板90を研削する研削ユニット41は、軸方向がZ軸方向である回転軸410と、内部に形成したエアベアリング等によって回転軸410を回転可能に支持するハウジング411と、回転軸410を回転駆動するモータ412と、回転軸410の下端に接続された円板状のマウント413と、マウント413の下面に着脱可能に装着された研削ホイール414と、ハウジング411を支持し昇降板433に接続されたホルダ415と、を備える。
研削ホイール414は、ホイール基台416と、ホイール基台416の底面に環状に配置された略直方体形状の複数のセグメント砥石とを備える。セグメントは、例えば、レジンボンドやビトリファイドボンド等でダイヤモンド砥粒等が固着されて成形されている。そして、複数の環状に並んだセグメントによって、環状の研削砥石417が形成される。なお、隙間の無い円環状の研削砥石、即ち、いわゆるコンティニュアス配列の研削砥石をホイール基台416の下面に配置してもよい。
回転軸410の内部には、研削水供給源に連通し研削水の通り道となる図示しない流路が、回転軸410の軸方向に貫通して設けられており、該流路は、さらにマウント413を通り、ホイール基台416の底面において環状の研削砥石417に向かって研削水を噴出できるように開口している。
図1に示す保持テーブル30は、例えば、その外形が円形状であり、基板90を吸着する円形板状のポーラス部材300と、ポーラス部材300を囲繞して支持しセラミックス等で構成される枠体301とを備える。ポーラス部材300は、真空発生装置等の図示しない吸引源に連通する。図示しない吸引源が作動することで生み出された吸引力が、ポーラス部材300の露出面と露出面と面一に形成されている枠体301の上面とで構成される保持面302に伝達され、保持テーブル30は保持面302上で基板90を吸引保持する。なお、保持面302は、保持テーブル30の回転中心を頂点とし肉眼では判断できない程度の非常になだらかな円錐斜面となっている。
図1に示すように、保持テーブル30は、カバー39によって周囲を囲まれており、カバー39及びカバー39に連結されY軸方向に伸縮する蛇腹カバー390の下に配設された電動スライダー等の図示しないY軸移動ユニットによって、ベース10上をY軸方向に往復移動可能である。
基板90を研削する際の高さまで下降した研削ホイール414の近傍となる位置には、研削中において基板90の厚みを接触式にて測定する厚み測定ユニット38が配設されている。厚み測定ユニット38は、例えば、一対の厚み測定器(ハイトゲージ)、即ち、保持テーブル30の上面である保持面302の高さ測定用の高さ測定部381と、保持テーブル30で保持された基板90の上面900の高さ測定用の基板高さ測定部382とを備えている。
高さ測定部381及び基板高さ測定部382は、その各先端に、上下方向に昇降し各測定面に接触するコンタクトを備えている。高さ測定部381(基板高さ測定部382)は上下動可能に支持されていると共に、各測定面に対して適宜の力で押し付け可能となっている。厚み測定ユニット38は、高さ測定部381により、基準面となる保持面302の高さを検出し、基板高さ測定部382により、研削される基板90の上面900の高さを検出し、両者の検出値の差を算出することで、基板90の厚みを研削中に逐次測定することができる。なお、厚み測定ユニット38は、非接触式の厚み測定手段であってもよい。
基板処理装置1は、少なくとも駆動部28の制御を行う制御部19を備えている。制御部19は、制御プログラムに従って演算処理するCPU及びメモリ等の記憶部190等から構成されている。制御部19は、例えば有線又は無線の通信経路を介して、例えば電動シリンダーである駆動部28のサーボモータ等に電気的に接続されている。即ち、サーボアンプとしての機能も有する制御部19の出力インターフェイスから駆動部28のサーボモータに対して動作信号が供給され、エンコーダが検知したサーボモータの回転数をエンコーダ信号として制御部19の入力インターフェイスに対して出力する。そして、サーボモータの回転数をエンコーダ信号として受け取った制御部19は、駆動部28によって昇降させる搬送アーム2のZ軸方向における高さを所望の高さに正確に位置付けることが可能となっている。なお、駆動部28のモータは、パルスモータ(ステッピングモータ)であってもよく、制御部19は、図示しないパルス発振器から各パルスモータに送出されるパルス信号数をカウントすることで、搬送アーム2の高さを制御してもよい。
以下に、図1に示す基板処理装置1において、例えば新品の所定の厚みの保持テーブル30に保持された基板90を研削する場合の基板処理装置1の動作について説明する。
まず、ロボット155が第1のカセット157から基板90を一枚引き出し、基板90を仮置き領域152に移動させる。
位置合わせユニット153により基板90が仮置き領域152上でセンタリングされた後、搬送アーム2が図2に示す基板90の上面900の中央領域908を吸引保持して保持テーブル30上に搬送して、保持テーブル30の保持面302と基板90の中心とが略合致するように、保持面302上で水平方向における保持テーブル30と基板90との位置合わせを行う。
例えば、予め、作業者によって新品の図3に示す保持テーブル30の保持面302の高さZ1についての情報が、制御部19に入力設定され、制御部19の記憶部190に記憶されている。そのため、制御部19による駆動部28の制御の下で、保持面302の高さZ1に対応するように制御部19が予め認識していた高さZ2(受け渡し高さZ2)まで、搬送アーム2を下降させる。受け渡し高さZ2は、基板90を破損させずに保持面302に押し付け、かつ、反りのある基板90を保持面302に受け渡し終わった段階で、保持面302からのバキュームリークが生じないように、実験的、経験的、又は理論的に決定されている高さである。
具体的には、図3に示すように、制御部19による駆動部28の制御の下で、駆動部28によって搬送アーム2が所定の速度で下降していく。そして搬送アーム2の保持パッド20によって吸引保持された基板90の下面902の保護テープ91の下面中央領域が、まず保持テーブル30の保持面302に接触する。さらに、弾性部材であるコイルバネ204が基板90の保持面302接触時の衝撃を吸収するように縮む。
さらに、外周押しつけ部25を構成するOリング255が基板90の上面900の反った外周部907に接触し、外周部907を保持面302に向かって下方に押圧していくとともに、潰れるように変形していく。そして、制御部19が予め認識していた受け渡し高さZ2まで、搬送アーム2が下降することで、例えば、保持パッド20の吸着面200とOリング255の下面と円環突出部251の下面とが面一またはほぼ面一になり、また、反り上がる要素を備えた基板90の外周部907が枠体301の上面に接触することによって、基板90の下面902の保護テープ91によってポーラス部材300の露出面が隙間なく覆われ、保持面302からのバキュームリークが無い状態になる。
次いで、図示しない吸引源が作動することで生み出された吸引力が、ポーラス部材300の露出面と露出面と面一に形成されている枠体301の上面とで構成される保持面302に伝達され、保持テーブル30は保持面302上で基板90をバキュームリーク無く吸引保持する。
基板90を保持した保持テーブル30が、図示しないY軸移動ユニットによって、研削ユニット41の下まで+Y方向へ移動する。そして、研削ユニット41の研削砥石417の回転中心が基板90の回転中心に対して所定距離だけ水平方向にずれ、研削砥石417の回転軌跡が基板90の回転中心を通るように位置づけされる。
モータ412が回転軸410を所定の回転速度で回転駆動し、これに伴って研削ホイール414も回転する。そして、研削ユニット41が上下動ユニット43により-Z方向へと送られ、回転する研削砥石417が基板90の上面900に当接することで研削が行われる。研削中は、保持テーブル30が所定の回転速度で回転して保持面302上に保持された基板90も回転するので、研削砥石417が基板90の上面900の全面の研削加工を行う。また、研削水が研削砥石417と基板90との接触部位に対して供給され、接触部位が冷却・洗浄される。そして、基板90が所望の厚みまで研削された後に、上下動ユニット43によって研削ユニット41が上方に引き上げられて、研削砥石417が基板90から離間して研削が終了する。
基板90を所望の厚みになるまで研削した後、保持テーブル30を-Y方向に移動させて搬出アーム29の近傍に位置づける。次いで、搬出アーム29によって吸引保持された基板90が、スピンナー洗浄機構156に搬送される。スピンナー洗浄機構156によって基板90の上面900がスピンナー洗浄された後、基板90はエア乾燥又はスピン乾燥される。その後、基板90は、ロボット155により第2のカセット158に搬入される。
例えば、複数枚の基板90に対して上記のような研削加工が1枚ずつ連続的に行われることで、保持テーブル30の保持面302に研削屑が詰まってしまい、研削後の基板90の厚み精度が下がってしまう場合がある。そこで、ある基板90の研削が終了して、その次の新しい基板90を研削する前の適宜のタイミング等で、保持面302を研削して形状を整えたり、研削屑を保持面302から取り除いたりするためのセルフグラインドが実施される。
図1に示す基板90を保持していない保持テーブル30が、研削ユニット41の下まで+Y方向へ移動する。そして、研削ホイール414の回転中心が保持面302の回転中心に対して所定の距離だけ水平方向にずれ、研削砥石417の回転軌跡が保持面302の回転中心を通るように行われる。また、保持面302を所望する形状に形成する為に、必要であれば図示しない傾き調整手段によって保持テーブル30の外周側が僅かに上げられることによって、保持テーブル30の保持面302と研削ユニット41の研削砥石417の下面とが相対的に所定角度だけ傾けてもよい。なお、セルフグラインドの実施前には、基板90を研削する研削ホイール414を外し、保持面302を研削するために適した別の研削ホイールに交換することが好ましい。
次いで、保持テーブル30が回転するとともに、上下動ユニット43により研削ユニット41を所定の研削送り速度で下降させつつ、回転する研削砥石417でポーラス部材300の上面と枠体301の上面とで構成される保持面302を押圧しながら研削する。そして、研削砥石417は常に保持面302の中心を通過しながら、保持面302全面の研削を行っていく。そして、所定時間上記研削が行われた後、研削ユニット41が+Z方向へと移動し保持テーブル30から離間することで、保持面302は、保持面302の回転中心を頂点とし外周側に向かって傾斜する目視できない程度の極めて緩やかな円錐面形状となり、セルフグラインドが完了する。なお、セルフグラインド量は、時間で制御してもよいし、高さ測定部381で保持面302の高さ(本実施形態においては、保持面302を構成しポーラス部材300の露出面と面一の枠体301の上面の高さ)を検出しながら制御してもよい。
次いで、図4に示すように、高さ測定部381が、セルフグラインド後の保持面302の高さ(本実施形態においては、保持面302と面一の枠体301の上面の高さ)を測定する。ここで、高さ測定部381が枠体301の上面の高さを測定することで、基板90を吸引保持するポーラス部材300の露出面(上面)を傷つけてしまうことがない。そして、高さ測定部381が測定した研削後の保持面302の高さが、高さZ3であるとする。
高さ測定部381が、測定情報を図1に示す制御部19に送り、制御部19が記憶部190に記憶され予め認識していた研削前の保持面302の高さZ1とセルフグラインド後の保持面302の高さZ3との差を、保持面302の高さの下降した距離L1として算出する。
この後、図1に示すロボット155が第1のカセット157から基板90を一枚引き出し、基板90が仮置き領域152に移動しセンタリングされる。その後、図5に示すように、搬送アーム2が、保持パッド20で基板90の上面900の中央領域908を吸引保持した後、保持テーブル30上に搬送して、保持テーブル30の保持面302と基板90の中心とが略合致するように、水平方向における位置合わせを行う。
次いで、制御部19による駆動部28の制御の下で、研削後の保持面302の高さZ3に対応する高さZ4、即ち、予め認識していた受け渡し高さZ2から距離L1分だけ下方の高さZ4(以下、補正後受け渡し高さZ4とする)まで、搬送アーム2を下降させる。具体的には、図6に示すように、制御部19による駆動部28の制御の下で、駆動部28によって搬送アーム2が所定の速度で下降していく。そして搬送アーム2の保持パッド20によって吸引保持された基板90の下面902の保護テープ91の下面中央領域が、まず保持テーブル30の保持面302に接触する。さらに、コイルバネ204が基板90の保持面302接触時の衝撃を吸収するように縮む。さらに、Oリング255が基板90の上面900の反った外周部907に接触し、外周部907を保持面302に向かって下方に押圧していくとともに、潰れるように変形していく。そして、補正後受け渡し高さZ4まで、搬送アーム2が下降することで、保持パッド20の吸着面200とOリング255の下面と円環突出部251の下面とが面一またはほぼ面一になり、また、反り上がる要素を備えた基板90の外周部907が枠体301の上面に接触することによって、基板90の下面902の保護テープ91によってポーラス部材300の露出面が隙間なく覆われ、保持面302からのバキュームリークが無い状態になる。ここで、受け渡し高さが、図6に示す受け渡し高さZ2から補正後受け渡し高さZ4に下降させる制御を制御部19が実施したことで、保持面302によって基板90の反りを矯正しつつも、基板90に対して基板90を破損させてしまう過度な押圧力が搬送アーム2から加わらない。
次いで、保持テーブル30は吸引力が伝達された保持面302上で基板90をバキュームリーク無く吸引保持する。その後、先に説明したのと同様の基板90の研削が実行される。
このように、本発明に係る基板処理装置1は、制御部19は、保持面302の高さが下降した場合に、高さ測定部381によって測定される保持面302の高さZ3が予め認識していた保持面302の高さZ1から下降した距離L1分だけ、搬送アーム2の受け渡し高さを下降させる制御を行うことで、セルフグラインド等によって保持テーブル30の保持面302の高さが下がった場合であっても、搬送アーム2も保持面302の高さが下がった分と同じ距離L1だけ下降して、基板90を保持面302に載置して受け渡すため、基板90を保持面302に受け渡す際に破損させてしまうことが無い。特に本実施形態のように反りがある基板90の場合、バキュームリークを発生させないために基板90を保持面302に押しつける力が必要となり、搬送アーム2が基板90を受け渡す高さを予め低く設定しておくと、押しつける力が大きすぎて基板90の破損が従来は起きやすかったが、本発明に係る基板処理装置1は、最適な押しつけ力に調整することができ、基板90を破損させることがない。
また、搬送アーム2は、基板90の中央領域908を保持する保持パッド20と、保持パッド20を囲繞し基板90の外周部907を保持面302に向けて押圧する外周押しつけ部25と、を有することで、反りのある基板90をより確実にバキュームリークすることなく保持面302で吸引保持させることが可能となる。
さらに、保持パッド20は弾性部材である例えばコイルバネ204を備え、外周押しつけ部25は弾性部材である例えばOリング255を備えていることで、基板90の保持テーブル30の保持面302に対する受け渡しの際の、基板90に対する衝撃をより軽減することが可能となる。
本発明に係る基板処理装置1は上記実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、基板処理装置1を用いた基板90の研削を行う工程についても、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
1:基板処理装置 10:ベース 100:筐体
150:第1のカセットステージ 151:第2のカセットステージ
152:仮置き領域 153:位置合わせユニット 155:ロボット
19:制御部 190:記憶部
2:搬送アーム
20:保持パッド 204:コイルバネ 209:吸引源
22:アームバー 220:パッド支持板 24:旋回軸
25:外周押しつけ部 251:円環突出部 254:収容溝 255:Oリング
28:駆動部 29:搬出アーム
30:保持テーブル 300:ポーラス部材 301:枠体 302:保持面
38:厚み測定ユニット 381:高さ測定部 382:基板高さ測定部
41:研削ユニット 43:上下動ユニット
90:基板 900:基板の上面 902:基板の下面 907外周部 908:中央領域
91:保護テープ

Claims (4)

  1. 基板を保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持面の高さを測定する高さ測定部と、該保持テーブルに対して基板を搬送する搬送アームと、基板を該保持面に載置する受け渡し高さまで該搬送アームを下降させる駆動部と、制御部と、を少なくとも備える基板処理装置であって、
    該制御部は、該保持面の高さが下降した場合に、該高さ測定部によって測定される該保持面の高さが予め認識していた該保持面の高さから下降した距離分だけ、該搬送アームの該受け渡し高さを下降させる制御を行うことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記保持面を研削する研削ホイールを回転可能に装着する研削ユニットをさらに有する事を特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記搬送アームは、基板の中央領域を保持する保持パッドと、該保持パッドを囲繞し基板の外周部を前記保持面に向けて押圧する外周押しつけ部と、を有する事を特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記保持パッドと、前記外周押しつけ部とは、弾性部材を含んで形成されることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
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