JP2024012937A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】レンタル・シェアリングサービスにおいて、インセンティブの提示により、レンタル・シェアリングの対象物の配置場所ごとの対象物の保有数と受入可能数を調整する。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、利用者が任意の拠点から借りて任意の拠点に返却可能な対象物の拠点ごとに、対象物の保有数と、対象物の受入可能数とを特定する特定部と、拠点ごとに特定された保有数と、拠点ごとの対象物の受入可能数とに基づいて、各拠点における対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する推定部と、推定された利用態様に利用者を誘導するように、利用者に対してインセンティブを提示する提示部と、利用者が利用態様の通りに行動した場合、利用者に対してインセンティブを付与する付与部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
カーシェアリングシステムに関して、車両が利用者の少ないエリアに返却された場合でも、車両の近くにいるユーザに直接インセンティブを与えて、車両の稼働率を向上させる技術が開示されている。
特開2022-082155号公報
しかしながら、上記の従来技術では、利用者の少ないエリアに返却された車両の近くにいるユーザにインセンティブを与えて車両の稼働率を向上させるものに過ぎない。ユーザは希望の駐車場所に車両がないと乗れない。また、駐車場所ごとに停められる車両の台数に上限があり、台数が上限に達していると最終目的に近い駐車場所に止められない。結果として、利用者の少ない駐車場所に返却せざるを得なくなる。そのため、駐車場所ごとの利用可能台数(貸出可能台数)と駐車可能台数(駐車スペースの数)を調整するための手段が求められている。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、レンタル・シェアリングサービスにおいて、インセンティブの提示により、レンタル・シェアリングの対象物の配置場所(施設)ごとの対象物の保有数(即時利用可能数)と受入可能数(即時収容可能数)を調整することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、利用者が任意の拠点から借りて任意の拠点に返却可能な対象物の拠点ごとに、前記対象物の保有数と、前記対象物の受入可能数とを特定する特定部と、拠点ごとに特定された保有数と、拠点ごとの前記対象物の受入可能数とに基づいて、各拠点における前記対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する推定部と、推定された前記利用態様に前記利用者を誘導するように、前記利用者に対してインセンティブを提示する提示部と、前記利用者が前記利用態様の通りに行動した場合、前記利用者に対して前記インセンティブを付与する付与部と、を備えることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、レンタル・シェアリングサービスにおいて、インセンティブの提示により、レンタル・シェアリングの対象物の配置場所ごとの対象物の保有数と受入可能数を調整することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。 図5は、利用者情報データベースの一例を示す図である。 図6は、履歴情報データベースの一例を示す図である。 図7は、誘導情報データベースの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、レンタル・シェアリングサービスにおいて、インセンティブの提示により、レンタル・シェアリングの対象物の配置場所(施設)ごとの対象物の保有数(即時利用可能数)と受入可能数(即時収容可能数)を調整する場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。端末装置10とサーバ装置100とは、ネットワークN(図2参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、サーバ装置100と連携する。
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
また、サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、サーバ装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、サーバ装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
なお、サーバ装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、サーバ装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
また、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、サーバ装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。なお、上記の各種サーバ等は、サーバ装置100自体であってもよい。すなわち、サーバ装置100が上記の各種サーバ等として機能してもよい。
〔1-1.モビリティ駐車場の最適化インセンティブ〕
近年、レンタカーやカーシェアリングを始め、シェアサイクル(レンタルサイクル)、又は電動キックボードやパーソナルモビリティのシェアリング等、各種の移動手段(モビリティ)のレンタルやシェアリングが普及し始めている。それとともに、移動手段(モビリティ)の配置場所である複数の拠点P(ポート)のうち任意の拠点P(ポート)で返却できる片道利用(乗り捨て)のモビリティーサービスが増えてきている。本実施形態では、便宜上、移動手段(モビリティ)を車両Mと称する。
しかし、利用上の課題として、(1)拠点P(ポート)に車両Mがないと乗れない、(2)拠点P(ポート)に停められる車両Mの台数に上限があり、台数が上限に達していると最終目的に近い拠点P(ポート)に止められない、といった問題がある。
ユーザの利便性を上げるには、(a)使いたい拠点P(ポート)に最低1台の車両Mがあり、(b)停めたい拠点P(ポート)に最低1台の駐車スペースがある、という状態をなるべく保つ必要がある。
そこで、本実施形態では、利用者U(ユーザ)は自分で、乗る拠点P(ポート)と、停める拠点P(ポート)を選ぶので、(A)どの拠点P(ポート)もなるべく(可能な限り)1台以上の車両Mがあり、(B)1台以上の駐車スペースがある、という状態が保持されるように、料金・割引/特典/クーポン等のインセンティブ(Incentive:報奨)を設定する。
例えば、図1に示すように、サーバ装置100は、利用者U(ユーザ)が任意の拠点P(ポート)で利用開始可能かつ任意の拠点P(ポート)に返却可能な車両Mの拠点P(ポート)ごとに、車両Mの出入り(入退場)を管理し、車両Mの台数を特定する(ステップS1)。
このとき、サーバ装置100は、拠点P(ポート)内の設備との通信、車両Mとの通信又は車両Mの検知、あるいは利用者U(ユーザ)の端末装置10との通信又は端末装置10の検知により、車両Mの利用開始(借用)や返却、又は拠点P(ポート)への車両Mの出入り(入退場)を管理してもよい。
なお、利用者U(ユーザ)が車両Mを利用開始(借用)する拠点P(ポート)と、車両Mを返却(駐車)する拠点P(ポート)とは、同じ拠点P(ポート)であってもよいし、異なる拠点P(ポート)であってもよい。このとき、サーバ装置100は、拠点P(ポート)ごとに、車両Mの入退場や満空情報を管理して、車両Mの利用可能台数(貸出可能台数)と、駐車可能台数(駐車スペースの数)とを特定する。
続いて、サーバ装置100は、拠点P(ポート)ごとの特定された利用可能台数と駐車可能台数とに基づいて、拠点P(ポート)ごとの好適/最適な利用態様を推定する(ステップS2)。
このとき、サーバ装置100は、拠点P(ポート)ごとの特定された利用可能台数と駐車可能台数とに基づいて、各拠点P(ポート)における利用可能台数(及び/又は駐車可能台数)が所定の条件を満たすための利用態様を推定する。
例えば、n台の駐車スペースのある拠点P(ポート)があるとする。最も悪い状態は、車両Mがn台停まっている状態(駐車不能)か、1台もない状態(借用不能)である。最も良い状態は、車両Mがn/2台停まっている状態(借用・駐車ともに余裕あり)である。
拠点P(ポート)の駐車可能台数(全車両)のちょうど半分(n/2台)の車両Mがあるときは、借用・駐車のいずれにも対応可能であり、最も悪い状態から遠い状態である。ただし、普段から拠点P(ポート)の駐車可能台数(全車両)の10%しか車両Mがないケースなどでは、ほとんどの車両Mが常に出払っている状態であり、新たに停車される確率より新たに借用される確率が高いので、n/2よりも大きい値の方が最も良い状態である場合も考えられる。すなわち、拠点P(ポート)の状況・条件により最も良い状態とされる台数は変動するため、サーバ装置100は、拠点P(ポート)の状況・条件に応じて最も良い状態とされる台数を調整してもよい。
このとき、サーバ装置100は、拠点P(ポート)ごとに、ランダムベースで車両Mの存在する確率を考慮し、車両Mが増えたり減ったりする確率を仮定すれば、拠点P(ポート)ごとの駐車台数と、その拠点P(ポート)が一定機間中に満車か空車になってしまう確率を算出することもできる。
また、サーバ装置100は、機械学習により、曜日や時間帯ごとに予想される利用可能台数と駐車可能台数とを推定し、推定された利用可能台数と駐車可能台数とに基づいて、各拠点P(ポート)における利用可能台数(及び/又は駐車可能台数)が所定の条件を満たすための利用態様を推定してもよい。
機械学習の手法については、ディープラーニング(Deep learning:深層学習)、RNN(Recurrent Neural Network)又はLSTM(Long Short Term Memory)等を用いてもよい。なお、これらは一例であり、これらの例に限定されるものではない。
なお、サーバ装置100は、リアルタイムに変化する拠点P(ポート)ごとの利用可能台数と駐車可能台数とに基づいて、リアルタイムに好適/最適な利用態様を推定・変更してもよい。
続いて、サーバ装置100は、推定された利用態様に基づいてインセンティブを算出する(ステップS3)。
例えば、サーバ装置100は、拠点P(ポート)ごとの好適/最適な利用態様に応じたインセンティブを算出する。推定された利用態様が変化すれば、インセンティブも変化する。なお、サーバ装置100は、リアルタイムに変化する拠点P(ポート)ごとの好適/最適な利用態様に応じて、リアルタイムにインセンティブを算出・変更してもよい。
続いて、サーバ装置100は、推定された利用態様に利用者U(ユーザ)を誘導するように、利用者Uに対してインセンティブを提示する(ステップS4)。
例えば、サーバ装置100は、利用者U(ユーザ)に利用して欲しい拠点P(ポート)を指定し、利用者Uがその拠点P(ポート)を利用する場合に、最も有利なインセンティブを付与することを提示する。このとき、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10に対して、利用者Uに利用して欲しい拠点P(ポート)を示す識別情報(番号・位置等とともに、インセンティブを提示するようにしてもよい。あるいは、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10に対して、拠点P(ポート)ごとのインセンティブの一覧(リスト)や、インセンティブの大小関係に基づく拠点P(ポート)のランキングを提示してもよい。
また、サーバ装置100は、利用者Uが車両Mの利用可能台数(貸出可能台数)の余裕が大きい拠点P(ポート)から車両Mを借りる場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、利用者Uが車両Mの利用可能台数(貸出可能台数)の余裕が小さい拠点P(ポート)から車両Mを借りる場合には低いインセンティブしか得られない旨(インセンティブが何も得られない場合も含む)を提示するようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、利用者Uが車両Mの駐車可能台数(駐車スペースの数)の余裕が大きい拠点P(ポート)に車両Mを返却する場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、利用者Uが車両Mの駐車可能台数(駐車スペースの数)の余裕が小さい拠点P(ポート)に車両Mを返却する場合には低いインセンティブしか得られない旨(インセンティブが何も得られない場合も含む)を提示するようにしてもよい。
続いて、サーバ装置100は、利用者Uがインセンティブの提示に応じて車両Mを利用開始(借用)又は車両Mを返却したことを確認する(ステップS5)。
このとき、サーバ装置100は、利用者Uがインセンティブ付与の対象となる拠点P(ポート)にて、車両Mを利用開始(借用)又は車両Mを返却したことを確認する。すなわち、サーバ装置100は、利用者Uがインセンティブ付与の条件を満たしたことを確認する。
続いて、サーバ装置100は、利用者Uがインセンティブの提示に応じて車両Mを利用開始(借用)又は返却した場合、利用者Uに対してインセンティブを付与する(ステップS6)。
すなわち、サーバ装置100は、利用者Uがインセンティブ付与の条件を満たした場合、利用者Uに対してインセンティブを付与する。
インセンティブは、利用開始(借用)、駐車(返却)のそれぞれについて個別に提供される。インセンティブの内容としては、料金・割引(即時適用)、キックバック、ポイント付与、利用時間延長(1時間無料延長等)、オプション/サービス追加(無料、安価、特別/限定サービス等)、次回クーポン(1回無料、割引等)等がある。
このとき、サーバ装置100は、機械学習により、利用者Uに対してより効果的なインセンティブを算出するようにしてもよい。例えば、サーバ装置100は、機械学習により、利用者Uに提示したインセンティブのうち、利用者U(ユーザ属性、ユーザセグメント、ユーザペルソナでも可)ごとに最も効果があった(最も好まれた)インセンティブを学習し、利用者U(ユーザ属性、ユーザセグメント、ユーザペルソナでも可)ごとに最も効果的なインセンティブを算出するようにしてもよい。
サーバ装置100は、利用者Uに対し、利用人数が少なく台数に余裕がある拠点P(ポート)からの車両Mの利用開始(借用)や、利用人数が多く返却台数の少ない拠点P(ポート)への車両Mの返却など、サービス提供側(管理者、運営元の事業者等)の希望に近づくほど、相対的に、より有利なインセンティブを付与(又は提示)するようにしてもよい。また、サービス提供側の希望から遠ざかる場合は、インセンティブを低くする(又は付与しない)ようにしてもよい。
例えば、サーバ装置100は、5台停められる拠点P(ポート)に車両Mが1台しかない場合、利用者U(ユーザ)がその拠点P(ポート)の車両Mを使用した場合(その拠点P(ポート)の車両Mに乗った場合)は、インセンティブを低くし(低いインセンティブを付与し)、利用者U(ユーザ)がその拠点P(ポート)に駐車した場合は、インセンティブを高くする(高いインセンティブを付与する)ようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、利用者U(ユーザ)が車両Mを利用開始(借用)する拠点P(ポート)が比較的(相対的に)利用人数が少なく台数に余裕がある拠点P(ポート)であればあるほど、あるいは、利用者U(ユーザ)が駐車する拠点P(ポート)が比較的(相対的に)利用人数が多く返却台数の少ない拠点P(ポート)であればあるほど、比較的(相対的に)インセンティブを高くするようにしてもよい。
なお、利用者U(ユーザ)が車両Mを利用開始(借用)/返却(駐車)する拠点P(ポート)は、利用者U(ユーザ)が車両Mを利用開始(借用)/返却(駐車)する予定の拠点P(ポート)と読み替えてもよい。インセンティブを提示して利用者U(ユーザ)を誘導するのは、利用者U(ユーザ)が車両Mを利用開始(借用)/返却(駐車)する前であるからである。
このとき、サーバ装置100は、複数の拠点P(ポート)の各々(各拠点P(ポート))の車両Mの入出場を集計し、拠点P(ポート)ごとの利用人数や駐車台数に応じてスコアを算出してランキングしてもよい。また、各拠点P(ポート)のスコアやランクは、現時点での駐車台数に応じてリアルタイムに変化してもよい。そして、サーバ装置100は、利用者U(ユーザ)が車両Mを利用開始(借用)する拠点P(ポート)や、利用者U(ユーザ)が駐車する拠点P(ポート)のスコアやランクの高さに応じてインセンティブを付与するようにしてもよい。
利用者U(ユーザ)が借用/駐車する拠点P(ポート)を選択するときに、このインセンティブに基づくクーポンなどを設定することにより、乗れなかったり停められなかったりするケースを減らすことができ、サービスの利便性が上がる。場合によっては、インセンティブの高いところから乗り、インセンティブの高いところに駐車することを組織的に実施してもよい。
なお、利用者U(ユーザ)の利便性は、1台駐車されていても2台駐車されていてもあまり変わらない。借用を希望する利用者Uにとっては1台でも駐車されていれば利用開始可能であり、駐車を希望する利用者Uにとっては1台分でも空きがあれば十分である。台数の余裕は、利用者Uの選択肢が増えるといった違いでしかない。インセンティブによって個々の利用者Uの借用行動/駐車行動が変わるようにして、拠点P(ポート)ごとの台数を調整することが重要である。
また、サーバ装置100は、目的地に最も近い拠点P(ポート)(最寄りの拠点P(ポート))ではない別の拠点P(ポート)(少し離れた近隣の拠点P(ポート)等)を利用し、その分少し歩く距離を長くすると、何kcal消費されるか算出して表示するようにしてもよい。例えば、サーバ装置100は、利用者Uが乗り降りしたい拠点P(ポート)が、運営事業者の立場からあまり使ってほしくない(インセンティブがない)拠点P(ポート)の場合には、地図で「手前のこの拠点P(ポート)で下りて目的地まで歩けば約何kcal消費されます」等の表示をするようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、利用者Uの利用履歴から、利用者Uが利用するエリアや返却するエリアを特定(又は推定)し、利用者Uが利用してくれそうな拠点P(ポート)や返却してくれそうな拠点P(ポート)を特定し、その拠点P(ポート)での利用や返却にインセンティブを付与する旨を利用者に通知(提供)してもよい。
また、サーバ装置100は、拠点P(ポート)だけでなく、利用者U(ユーザ)に借用して欲しい車両M(貸し出したい車両M)や、利用者Uに駐車して欲しい駐車スペースを特定し、利用者Uがその車両Mを借用する場合や、その駐車スペースに駐車する場合に、利用者Uに対して最も有利なインセンティブを付与することを提示するようにしてもよい。
例えば、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10に対して、利用者Uに借用して欲しい車両Mを示す識別情報(番号・位置等)、あるいは利用者Uに駐車して欲しい駐車スペースを示す識別情報(番号・位置等)とともに、インセンティブを提示するようにしてもよい。
すなわち、サーバ装置100は、利用者Uに借用して欲しい車両Mと、その車両Mを借用した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、利用者Uがその車両Mを借用するように誘導する。
同様に、サーバ装置100は、利用者Uに駐車して欲しい駐車スペースと、その駐車スペースに駐車した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、利用者Uがその駐車スペースに駐車するように誘導する。
このとき、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10に対して、車両Mや駐車スペースごとのインセンティブの一覧(リスト)や、インセンティブの大小関係に基づく車両Mや駐車スペースのランキングを提示してもよい。
また、サーバ装置100は、インセンティブを算出する際に、拠点P(ポート)の閉鎖時間(営業終了時間)を考慮してもよい。閉鎖時間となり、次に利用するユーザが明らかに存在しない拠点P(ポート)に車両Mを返却するよりも、閉鎖時間までまだ時間に余裕があり、次に利用するユーザがいる可能性がある拠点P(ポート)に車両Mを返却する方が、ユーザの利用機会の向上にもつながり好ましいためである。
例えば、サーバ装置100は、施設に付随する拠点P(ポート)が施設の営業時間に合わせて夜間閉鎖される場合、その拠点P(ポート)よりも閉鎖時間が遅く(夜間・深夜営業、又は24時間営業で)、ユーザの利用頻度の高い/よく借りられている拠点P(ポート)が近傍にあれば、そちら(近傍)の拠点P(ポート)に車両Mを返却する場合のインセンティブを高くして(より高いインセンティブを提示して)利用者Uを誘導するようにしてもよい。
あるいは、サーバ装置100は、利用者Uが車両Mを返却可能な拠点P(ポート)のうち閉鎖時間がより遅い方に車両Mを返却するほど、インセンティブを高くするようにしてもよい。さらに、サーバ装置100は、閉鎖時間が同じ場合には、閉鎖時間が同じ拠点P(ポート)のうちユーザの利用頻度の高い/よく借りられている方に車両Mを返却するほど、インセンティブを高くするようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、インセンティブを算出する際に、近傍の拠点P(ポート)の駐車状況を考慮してもよい。例えば、サーバ装置100は、返却予定の拠点P(ポート)を中心とした所定範囲内(半径XXメートル以内)にある拠点P(ポート)の駐車状況に応じて、混雑していない拠点P(ポート)に車両Mを返却する場合のインセンティブを高くして(より高いインセンティブを提示して)利用者Uを誘導するようにしてもよい。あるいは、サーバ装置100は、利用者Uが車両Mを返却可能な拠点P(ポート)のうち駐車可能台数(駐車スペースの数)に余裕がある方に車両Mを返却するほど、インセンティブを高くするようにしてもよい。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図2を用いて、実施形態に係るサーバ装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
また、図2に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図2では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)等の携帯電話、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。また、端末装置10は、IOT(Internet of Things)に対応した住宅・建物、車、家電製品、電子機器等であってもよい。
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、サーバ装置100と通信することができる。
サーバ装置100は、例えばPCやブレードサーバ(blade server)等のコンピュータ、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、サーバ装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図3を用いて、端末装置10の構成について説明する。図3は、端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図2参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力拠点P(ポート)(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)拠点P(ポート)等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図3に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力拠点P(ポート)等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを有する。
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介してサーバ装置100へ送信することができる。
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、サーバ装置100から提供される各種情報や、サーバ装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信されたサーバ装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
〔4.サーバ装置の構成例〕
次に、図4を用いて、実施形態に係るサーバ装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図2参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、誘導情報データベース123とを有する。
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図5は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図5に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図5に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図5に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図5に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図5に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
ここで、図5に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図6は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図6に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購入履歴」は、利用者Uによる購入の履歴である購入履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
例えば、図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購入履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴#1」の通りに投稿したことを示す。
ここで、図6に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
(誘導情報データベース123)
誘導情報データベース123は、利用者Uの行動を推定された利用態様に誘導するためのインセンティブに関する各種情報を記憶する。図7は、誘導情報データベース123の一例を示す図である。図7に示した例では、誘導情報データベース123は、「拠点ID」、「上限台数」、「利用可能台数」、「借用インセンティブ」、「駐車可能台数」、「返却インセンティブ」といった項目を有する。
「拠点ID」は、拠点P(ポート)を識別するための識別情報を示す。また、「上限台数」は、拠点P(ポート)が収容可能な車両Mの上限台数を示す。また、「利用可能台数」は、拠点P(ポート)が現時点で保有(残存)している車両Mの台数である利用可能台数(借用可能台数)を示す。また、「借用インセンティブ」は、利用者Uがその拠点P(ポート)から車両Mを利用開始(借用)した場合に付与されるインセンティブ(Incentive:報奨)を示す。また、「駐車可能台数」は、拠点P(ポート)に対して現時点で受入可能な車両Mの台数である駐車可能台数(駐車スペースの数)を示す。また、「返却インセンティブ」は、利用者Uがその拠点P(ポート)に車両Mを返却した場合に付与されるインセンティブを示す。
例えば、図7に示す例において、拠点ID「P1」により識別される拠点P(ポート)は、上限台数が「10台」であり、利用可能台数が「6台」であり、借用インセンティブが「借用報奨#P1」であり、駐車可能台数が「4台」であり、返却インセンティブが「返却報奨#P1」であることを示す。
ここで、図7に示す例では、「P1」、「借用報奨#P1」及び「返却報奨#P1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「P1」、「借用報奨#P1」及び「返却報奨#P1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、誘導情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、誘導情報データベース123は、利用者U(ユーザ属性、ユーザセグメント、ユーザペルソナでも可)ごとに算出されたインセンティブに関する情報を記憶してもよい。また、誘導情報データベース123は、拠点P(ポート)ごとに、個々の車両Mや駐車スペースを識別するための識別情報と、その車両Mや駐車スペースを使用した際に付与されるインセンティブとの組を記憶してもよい。
(制御部130)
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、サーバ装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図4に示す例では、制御部130は、取得部131と、特定部132と、推定部133と、算出部134と、提示部135と、付与部137とを有する。
(取得部131)
取得部131は、利用者Uにより入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。すなわち、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uにより検索エンジンやサイト又はアプリの検索窓に入力されたキーワードを取得する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、取得部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、拠点P(ポート)内の設備との通信、対象物(車両M)との通信又は対象物の検知、あるいは利用者U(ユーザ)の端末装置10との通信又は端末装置10の検知により、対象物の利用開始(借用)や返却、又は拠点P(ポート)への対象物の出入り(入退場)に関する情報を取得する。
(特定部132)
特定部132は、利用者U(ユーザ)が任意の拠点P(ポート)から借りて任意の拠点P(ポート)に返却可能な対象物(車両M)の拠点P(ポート)ごとに、対象物の保有数(即時利用可能数)と、対象物の受入可能数(即時収容可能数)とを特定する。
(推定部133)
推定部133は、拠点P(ポート)ごとに特定された保有数と、拠点P(ポート)ごとの対象物の受入可能数とに基づいて、各拠点P(ポート)における対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する。
(算出部134)
算出部134は、推定された利用態様に基づいてインセンティブを算出する。例えば、算出部134は、拠点P(ポート)ごとの好適/最適な利用態様に応じたインセンティブを算出する。推定された利用態様が変化すれば、インセンティブも変化する。すなわち、拠点P(ポート)ごとの対象物の保有数及び受入可能数の変化に応じて、利用態様及びインセンティブはリアルタイムに変化する。このとき、算出部134は、リアルタイムに変化する拠点P(ポート)ごとの好適/最適な利用態様に応じて、リアルタイムにインセンティブを算出・変更してもよい。
(提示部135)
提示部135は、推定された利用態様に利用者Uを誘導するように、利用者Uに対してインセンティブを提示する。例えば、提示部135は、利用者Uに対して、算出されたインセンティブを提示する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物の保有数の余裕が大きい拠点P(ポート)から対象物を借りる場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、利用者Uが対象物の保有数の余裕が小さい拠点P(ポート)から対象物を借りる場合には低いインセンティブしか得られない旨(インセンティブが何も得られない場合も含む)を提示する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物の受入可能数の余裕が大きい拠点P(ポート)に対象物を返却する場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、利用者Uが対象物の受入可能数の余裕が小さい拠点P(ポート)に対象物を返却する場合には低いインセンティブしか得られない旨(インセンティブが何も得られない場合も含む)を提示する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物を借りる際に付与される拠点P(ポート)ごとのインセンティブの一覧又はランキングを提示する。また、提示部135は、利用者Uが対象物を返却する際に付与される拠点P(ポート)ごとのインセンティブの一覧又はランキングを提示する。
また、提示部135は、利用者Uが利用可能な特定の対象物(車両M)と、特定の対象物を利用した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、利用者Uが特定の対象物を利用するように誘導する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物(車両M)を返却可能な特定の返却スペース(駐車スペース)と、特定の返却スペースに対象物を返却した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、利用者Uが特定の返却スペースに対象物を返却するように誘導する。
(確認部136)
確認部136は、対象物の出入り(入退場)に関する情報に基づいて、利用者Uがインセンティブの提示に応じて車両Mを利用開始(借用)又は車両Mを返却したことを確認する。なお、確認部136は、取得部131の一部であってもよい。
(付与部137)
付与部137は、利用者Uが利用態様の通りに行動した場合、利用者Uに対してインセンティブを付与する。なお、付与部137は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、インセンティブとして付与された情報やデータ等を送信してもよいし、郵送や配送等の手配をして、インセンティブとして付与される物品を利用者Uの自宅等に郵送又は配送してもよい。あるいは、付与部137は、利用者Uに対して、インセンティブとして、特別に与えられる待遇や権利(特典)を付与してもよい。すなわち、付与部137は、インセンティブの付与に関する何らかの処理を行うものであればよい。
また、付与部137がインセンティブを付与する対象は、利用者Uやその端末装置10でなくてもよい。例えば、付与部137は、利用者Uが指定した相手や、利用者Uの利益につながる相手にインセンティブを付与してもよい。
〔5.処理手順〕
次に、図8を用いて実施形態に係るサーバ装置100による処理手順について説明する。図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、サーバ装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
例えば、図8に示すように、サーバ装置100の取得部131は、通信部110を介して、拠点P(ポート)内の設備との通信、対象物(車両M)との通信又は対象物の検知、あるいは利用者U(ユーザ)の端末装置10との通信又は端末装置10の検知により、対象物の利用開始(借用)や返却、又は拠点P(ポート)への対象物の出入り(入退場)に関する情報を取得する(ステップS101)。
続いて、サーバ装置100の特定部132は、利用者U(ユーザ)が任意の拠点P(ポート)から借りて任意の拠点P(ポート)に返却可能な対象物(車両M)の拠点P(ポート)ごとに、対象物の保有数(即時利用可能数)と、対象物の受入可能数(即時収容可能数)とを特定する(ステップS102)。
続いて、サーバ装置100の推定部133は、拠点P(ポート)ごとに特定された保有数と、拠点P(ポート)ごとの対象物の受入可能数とに基づいて、拠点P(ポート)ごとの好適/最適な利用態様を推定する(ステップS103)。例えば、推定部133は、拠点P(ポート)ごとの対象物の保有数と受入可能数とに基づいて、各拠点P(ポート)における対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する。
続いて、サーバ装置100の算出部134は、推定された利用態様に基づいてインセンティブを算出する(ステップS104)。例えば、算出部134は、拠点P(ポート)ごとの好適/最適な利用態様に応じたインセンティブを算出する。
続いて、サーバ装置100の提示部135は、利用者Uに対してインセンティブを提示して、推定された利用態様に利用者Uを誘導する(ステップS105)。
続いて、サーバ装置100の確認部136は、対象物の出入り(入退場)に関する情報に基づいて、利用者Uがインセンティブの提示(好適な利用態様への誘導)に応じて車両Mを利用開始(借用)又は車両Mを返却したことを確認する(ステップS106)。
続いて、サーバ装置100の付与部137は、利用者Uがインセンティブの提示に応じて車両Mを利用開始(借用)又は車両Mを返却した場合、利用者Uに対してインセンティブを付与する(ステップS107)。
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及びサーバ装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態において、サーバ装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態におけるサーバ装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10はサーバ装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、サーバ装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、サーバ装置100を備えているともいえる。
また、上記の実施形態において、利用者U(ユーザ)が乗る移動手段(モビリティ)は、自転車(シティサイクル、電動自転車、ロードバイク、マウンテンバイク、折りたたみ自転車等)、車両(自動車、自動二輪車等)、小型船舶(プレジャーボート、モーターボート、ヨット、水上オートバイ(水上バイク)、ジェットスキー等)であってもよい。
また、上記の実施形態において、利用者U(ユーザ)が乗る移動手段(モビリティ)は、自動運転車であってもよい。自動運転車であっても、レンタカーやカーシェアリングと同様に普段は拠点P(ポート)に駐車され、ユーザが車両Mを利用開始(借用)する拠点P(ポート)と車両Mを返却(駐車)する拠点P(ポート)とを指定可能であれば、上記の実施形態を適用することができる。
また、上記の実施形態においては、対象となる物品として、利用者U(ユーザ)が乗る移動手段(モビリティ)を例に説明しているが、上記の実施形態の対象となる物品は、利用者Uが乗る移動手段に限定されない。例えば、近年では、傘のレンタル・シェアリングサービスも増加している。この場合、拠点P(ポート)は、設置場所(スポット)と読み替えてもよい。実際には、対価(使用料)の支払いを条件として、利用者U(ユーザ)が任意の施設(店舗等)・窓口(カウンター)で取得・利用開始可能かつ任意の施設・窓口に返却可能な物品であってもよい。すなわち、レンタル又はシェアリング可能な物品であって、利用者U(ユーザ)が借りた施設・窓口とは別の施設・窓口でも返却可能な物品であってもよい。
例えば、上記の実施形態の対象となる物品は、一般的に貸出・返却が行われている物品であってもよいし、高価なブランド品や一時的にしか使わない衣装・道具、又は高価・専門的な機材等であってもよい。対象となる物品の例として、書籍・DVD、パソコン(PC)・周辺機器・プロジェクタ・プリンタ、スマホ(スマートフォン)・タブレット・ガラケー・ガラホ(フィーチャーフォン)、モバイルバッテリー、小型無人機(ドローン)、ゲーム機、家電・カメラ、天体望遠鏡・双眼鏡、高級腕時計、ブランドバッグ・小物、装飾品(ジュエリー・アクセサリー)、衣類・靴、骨董品(アンティーク)、年代物(ヴィンテージ)、希少品(レア物)、楽器(ギター・ベース・アンプ、ドラム、ピアノ・電子ピアノ、弦楽器、管楽器・吹奏楽器等)、美術品(絵画、書道、彫刻、工芸等)、スポーツ用品(ゴルフ、サーフィン、スノーボード、スキー、テニス用品等)、アウトドア用品(キャンプ用品、バーベキュー用品、カヌー・カヤック等)、釣具(ロッド(釣り竿)、リール、ルアー等)等も考えられる。また、対象となる物品は、任意の施設・窓口に足を運んで直接返却するものに限らず、任意の施設・窓口に郵送や配送等で返却可能なものであってもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10及びサーバ装置100)は、利用者U(ユーザ)が任意の拠点から借りて任意の拠点に返却可能な対象物の拠点ごとに、対象物の保有数と、対象物の受入可能数とを特定する特定部132と、拠点ごとに特定された保有数と、拠点ごとの対象物の受入可能数とに基づいて、各拠点における対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する推定部133と、推定された利用態様に利用者Uを誘導するように、利用者Uに対してインセンティブを提示する提示部135と、利用者Uが利用態様の通りに行動した場合、利用者Uに対してインセンティブを付与する付与部137と、を備える。
また、本願に係る情報処理装置は、推定された利用態様に基づいてインセンティブを算出する算出部134をさらに備える。提示部135は、利用者Uに対して、算出されたインセンティブを提示する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物の保有数の余裕が大きい拠点から対象物を借りる場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、利用者Uが対象物の保有数の余裕が小さい拠点から対象物を借りる場合には低いインセンティブしか得られない旨を提示する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物の受入可能数の余裕が大きい拠点に対象物を返却する場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、利用者Uが対象物の受入可能数の余裕が小さい拠点に対象物を返却する場合には低いインセンティブしか得られない旨を提示する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物を借りる際に付与される拠点ごとのインセンティブの一覧又はランキングを提示する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物を返却する際に付与される拠点ごとのインセンティブの一覧又はランキングを提示する。
また、拠点ごとの対象物の保有数及び受入可能数の変化に応じて、利用態様及びインセンティブはリアルタイムに変化する。
また、提示部135は、利用者Uが利用可能な特定の対象物と、特定の対象物を利用した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、利用者Uが特定の対象物を利用するように誘導する。
また、提示部135は、利用者Uが対象物を返却可能な特定の返却スペースと、特定の返却スペースに対象物を返却した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、利用者Uが特定の返却スペースに対象物を返却するように誘導する。
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、レンタル・シェアリングサービスにおいて、インセンティブの提示により、レンタル・シェアリングの対象物の配置場所ごとの対象物の保有数と受入可能数を調整することができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10やサーバ装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置100を例に挙げて説明する。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述したサーバ装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
100 サーバ装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 誘導情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 特定部
133 推定部
134 算出部
135 提示部
136 確認部
137 付与部

Claims (11)

  1. 利用者が任意の拠点から借りて任意の拠点に返却可能な対象物の拠点ごとに、前記対象物の保有数と、前記対象物の受入可能数とを特定する特定部と、
    拠点ごとに特定された保有数と、拠点ごとの前記対象物の受入可能数とに基づいて、各拠点における前記対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する推定部と、
    推定された前記利用態様に前記利用者を誘導するように、前記利用者に対してインセンティブを提示する提示部と、
    前記利用者が前記利用態様の通りに行動した場合、前記利用者に対して前記インセンティブを付与する付与部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 推定された前記利用態様に基づいてインセンティブを算出する算出部と、
    をさらに備え、
    前記提示部は、前記利用者に対して、算出されたインセンティブを提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記提示部は、前記利用者が前記対象物の保有数の余裕が大きい拠点から前記対象物を借りる場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、前記利用者が前記対象物の保有数の余裕が小さい拠点から前記対象物を借りる場合には低いインセンティブしか得られない旨を提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記提示部は、前記利用者が前記対象物の受入可能数の余裕が大きい拠点に前記対象物を返却する場合には高いインセンティブが得られる旨を提示し、前記利用者が前記対象物の受入可能数の余裕が小さい拠点に前記対象物を返却する場合には低いインセンティブしか得られない旨を提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記提示部は、前記利用者が前記対象物を借りる際に付与される拠点ごとのインセンティブの一覧又はランキングを提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記提示部は、前記利用者が前記対象物を返却する際に付与される拠点ごとのインセンティブの一覧又はランキングを提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 拠点ごとの前記対象物の保有数及び受入可能数の変化に応じて、前記利用態様及び前記インセンティブはリアルタイムに変化する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記提示部は、前記利用者が利用可能な特定の対象物と、前記特定の対象物を利用した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、前記利用者が前記特定の対象物を利用するように誘導する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記提示部は、前記利用者が前記対象物を返却可能な特定の返却スペースと、前記特定の返却スペースに前記対象物を返却した際に付与されるインセンティブとの組を提示し、前記利用者が前記特定の返却スペースに前記対象物を返却するように誘導する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    利用者が任意の拠点から借りて任意の拠点に返却可能な対象物の拠点ごとに、前記対象物の保有数と、前記対象物の受入可能数とを特定する特定工程と、
    拠点ごとに特定された保有数と、拠点ごとの前記対象物の受入可能数とに基づいて、各拠点における前記対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する推定工程と、
    推定された前記利用態様に前記利用者を誘導するように、前記利用者に対してインセンティブを提示する提示工程と、
    前記利用者が前記利用態様の通りに行動した場合、前記利用者に対して前記インセンティブを付与する付与工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  11. 利用者が任意の拠点から借りて任意の拠点に返却可能な対象物の拠点ごとに、前記対象物の保有数と、前記対象物の受入可能数とを特定する特定手順と、
    拠点ごとに特定された保有数と、拠点ごとの前記対象物の受入可能数とに基づいて、各拠点における前記対象物の保有数が所定の条件を満たすための利用態様を推定する推定手順と、
    推定された前記利用態様に前記利用者を誘導するように、前記利用者に対してインセンティブを提示する提示手順と、
    前記利用者が前記利用態様の通りに行動した場合、前記利用者に対して前記インセンティブを付与する付与手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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