JP2022189955A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子決済に使用できる残高として、用途限定の残高を管理する。【解決手段】情報処理装置は、端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する設定部と、前記通常の残高と、前記用途限定残高とを個別に管理する管理部と、を備える。別の観点では、情報処理装置は、端末装置を用いた決済に適用可能なプリペイドカードを発行する発行部と、端末装置を用いた決済の残高と、プリペイドカードの残高とを個別に管理する管理部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
従来、デジタルプリペイドカードに関する技術が開示されている。
しかしながら、上記の従来技術は、決済設定だけでなく洗車設定も併せてコード化したQRコード(登録商標)等をユーザのアプリケーションに出力することで、洗車機での料金精算を含む受付処理を行うための仕組みに過ぎない。端末装置を用いた決済(電子決済)に使用できるプリペイドカードを実現するためには、プリペイドカード専用の残高を扱う仕組みが求められる。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、電子決済に使用できる残高として、用途限定の残高を管理することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する設定部と、前記通常の残高と、前記用途限定残高とを個別に管理する管理部と、を備えることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、電子決済に使用できる残高として、用途限定の残高を管理することができる。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、電子決済に使用できる残高として、用途限定の残高を管理する場合を例に挙げて説明する。
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、電子決済に使用できる残高として、用途限定の残高を管理する場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と決済サーバ100とを含む。端末装置10と決済サーバ100とは、それぞれネットワークN(図4参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、決済サーバ100と連携する。なお、以下の説明では、端末装置10が利用者U(ユーザ)により利用される例を示す。また、以下の説明では、端末装置10を利用者Uと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者Uを端末装置10と読み替えることもできる。
端末装置10は、利用者Uにより使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
決済サーバ100は、電子決済に使用できる残高として、用途限定の残高を管理する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ100は、端末装置10を用いる決済(電子決済)に関する電子決済サービスを提供する。また、決済サーバ100は、商品やサービス等の取引対象を提供する事業者の口座と、取引対象が提供される利用者の口座とを管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間において電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。本実施委形態では、決済サーバ100は、利用者の口座において、通常の電子決済用の残高と、個々のプリペイドカードの支払用の残高とを個別に管理する。すなわち、決済サーバ100は、プリペイドカードごとに個別に残高を管理する。実際には、利用者の口座に付随する目的別口座として、プリペイドカードごとの口座を管理してもよい。
本実施形態では、決済サーバ100は、プリペイドカードの発行と管理・運用を行うサービスを提供する。例えば、決済サーバ100は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)用のアプリケーション(以下、単に「決済アプリ」と記載する場合がある)内のプリペイドカード販売コーナーで、利用者Uが加盟店で利用可能なプリペイドカードを購入した際に、決済アプリ内で利用可能なプリペイドカードを提供する。例えば、決済サーバ100は、決済アプリ内で起動するアプリケーション(ミニアプリ)として、プリペイドカードアプリを提供する。
そして、利用者Uは、当該プリペイドカードを利用可能な加盟店において所望の取引対象(商品、サービス)を購入・利用した際に、決済アプリにより端末装置10を用いた決済(電子決済)を行う。決済サーバ100は、電子決済時に、自動的に当該プリペイドカードのチャージ残高を対象の商品・サービスの決済金額の支払いに充てる。すなわち、対象の商品・サービスの決済金額の分だけ、当該プリペイドカードのチャージ残高を差し引く。当該プリペイドカードのチャージ残高が不足している場合には、当該プリペイドカードのチャージ残高を全て使用して、対象の商品・サービスの決済金額からチャージ残高の分だけ差し引く。
このプリペイドカードは、電子決済サービスの加盟店で利用できるプリペイドカードである。本実施形態では、プリペイドカードは、加盟店ごとに発行される。例えば、プリペイドカードは、加盟店のブランド(企業ブランド、商品ブランド等)ごとに発行される。なお、加盟店が複数のブランド(例えば、メインブランドとサブブランド)を有している場合には、個々のブランドごとにプリペイドカードが発行されてもよいし、同一の加盟店のブランド間で共通のプリペイドカードが発行されてもよい。プリペイドカードは、加盟店がそれぞれ独自にデザインすることが可能である。利用者Uの端末装置10は、加盟店ごとのデザインに応じて、プリペイドカードのUI(User Interface)を表示する。また、プリペイドカードには、加盟店原資でプレミアム(割増金)を付加できる。例えば、利用者Uは、5000円を支払うことで、5500円分がチャージされたプリペイドカードを購入することができる。
また、利用者Uは、自身が保有するプリペイドカードの一覧を表示する画面において、プリペイドカードごとに表示された「チャージ」のボタンを押す(タップ又はクリック等する)ことで、プリペイドカードにチャージすることができる。
また、このプリペイドカードは、個人間送金でギフトとしてプレゼントできる。すなわち、利用者Uは、端末装置10を用いて、プリペイドカードをギフト(プレゼント)として他人に贈ることができる。例えば、利用者Uが、端末装置10を操作し、自身が保有するプリペイドカードの一覧を表示する画面において、プリペイドカードごとに表示された「ギフト」のボタンを押すことで、決済アプリの個人間送金機能を利用して、他の利用者にプリペイドカードをギフトとしてプレゼントできる。なお、プリペイドカードをプレゼントされた際に、既に当該プリペイドカードを保有している場合には、プレゼントされたプリペイドカードのチャージ分の金額が、既に保有しているプリペイドカードにチャージされる。このとき、プリペイドカードをプレゼントされた側の端末装置10には、プリペイドカードがプレゼントされた旨と、贈り主に関する情報が表示される。例えば、プレゼントされた側の端末装置10は、「〇〇さんから、□□のプリペイドカード××円分がプレゼントされました。」のようなメッセージを表示する。
また、利用者Uは、対象となる加盟店で利用できるプリペイドカードを保有している場合、その加盟店で決済する際に決済連動で利用可能である。決済サーバ100は、決済金額がチャージ残高を超えた決済の場合に、再度チャージするかどうか利用者に選択させる。
なお、決済サーバ100は、利用者Uに関する各種情報を取得してもよい。例えば、決済サーバ100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、決済サーバ100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
また、決済サーバ100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得してもよい。例えば、決済サーバ100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、決済サーバ100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、決済サーバ100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、決済サーバ100は、利用者Uの商品購入の履歴である購入履歴を電子商取引サーバや決済サーバから取得する。また、決済サーバ100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済サーバから取得してもよい。また、決済サーバ100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
なお、決済サーバ100は、利用者Uの属性情報や、上記各種の履歴情報に基づいて、利用者Uに適したプリペイドカードの購入を薦めてもよい。例えば、決済サーバ100は、上記各種の履歴情報から、利用者Uの好みや購買傾向を分析して、利用者Uに適したプリペイドカードを推定し、そのプリペイドカードの購入画面へのリンク等を利用者Uの端末装置10にプッシュ通知してもよい。また、決済サーバ100は、協調フィルタリングにより、利用者Uと属性情報や履歴情報又は嗜好の類似した他の利用者が保有するプリペイドカードに関する情報し、そのプリペイドカードの購入画面へのリンク等を利用者Uの端末装置10にプッシュ通知してもよい。
あるいは、決済サーバ100は、機械学習により、利用者Uの属性情報を入力すると利用者Uに適したプリペイドカードの推定結果を出力するプリペイドカード推定モデル(学習済モデル)を作成してもよい。すなわち、決済サーバ100は、利用者Uの属性情報と利用者Uが利用しているプリペイドカードとを正解データとして推定モデルを生成する。そして、決済サーバ100は、プリペイドカード推定モデルに利用者Uの属性情報を入力し、出力されたプリペイドカードの推定結果をもとに、そのプリペイドカードの購入画面へのリンク等を利用者Uの端末装置10にプッシュ通知してもよい。なお、実際には、利用者Uの属性情報とともに履歴情報を入力するようにしてもよい。すなわち、決済サーバ100は、利用者Uの属性情報及び履歴情報と利用者Uが利用しているプリペイドカードとを正解データとして推定モデルを生成してもよい。
学習済モデルの作成については、例えば、決済サーバ100は、RNN(Recurrent Neural Network)やLSTM(Long short-term memory)等を用いた機械学習により、利用者Uに適したプリペイドカードを推定する学習済モデルを作成する。なお、モデルは、任意の種別及び任意の形式のモデルが採用可能である。例えば、決済サーバ100は、SVM(Support Vector Machine)やDNN(Deep Neural Network)をモデルとして採用してもよい。ここで、DNNは、CNN(Convolutional Neural Network)やRNNであってもよい。また、モデルは、例えば、CNNとRNNとを組み合わせたモデル等、複数のモデルを組み合わせることで実現されるモデルであってもよい。なお、RNNやLSTMは、アテンション(Attention)の仕組みに基づくニューラルネットワークであってもよい。また、決済サーバ100は、同様の自然言語処理モデルを用いてもよい。また、データマイニングやその他の機械学習アルゴリズムを利用してもよい。決済サーバ100は、上述した各種の学習手法により、モデルの学習を行うことができる。
〔1-1.端末装置10を用いた決済について〕
ここで、実施形態に係る情報処理に先立ち、端末装置10を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置10を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の端末装置10を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
ここで、実施形態に係る情報処理に先立ち、端末装置10を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置10を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の端末装置10を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
例えば、利用者Uが店舗にて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、端末装置10にインストールされた決済用のアプリケーション(決済アプリ)を起動する。そして、利用者Uは、決済アプリを介して、店舗に設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置10は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗の店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、端末装置10は、利用者Uを識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗を示す情報(例えば、加盟店ID))と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ100へと送信する。
このような場合、決済サーバ100は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ100は、決済が完了した旨の通知を端末装置10へと送信する。このような場合、端末装置10は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
なお、端末装置10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置10を用いた決済は、店舗に設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、端末装置10は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗に設置された店舗端末は、端末装置10に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者Uを示す情報(例えば、ユーザID))と、決済金額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ100へと送信する。このような場合、決済サーバ100は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗の店舗端末或いは端末装置10に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
また、端末装置10を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、端末装置10は、店舗の口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
〔1-2.実施形態に係る情報処理について〕
図1に示すように、決済サーバ100は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)を行うための決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーで、利用者Uが加盟店で利用可能なプリペイドカードを購入した際に、決済アプリ内で利用可能なプリペイドカードを発行する(ステップS1)。
図1に示すように、決済サーバ100は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)を行うための決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーで、利用者Uが加盟店で利用可能なプリペイドカードを購入した際に、決済アプリ内で利用可能なプリペイドカードを発行する(ステップS1)。
続いて、利用者Uは、他の利用者Fにプリペイドカードをプレゼントしたい場合、端末装置10を用いて、プリペイドカードを個人間送金でギフトとして提供する(ステップS2)。なお、反対に、利用者Uが、他の利用者Fから、プリペイドカードを個人間送金でギフトとして受け取ることもできる。すなわち、プリペイドカードは、利用者同士がお互いにギフトとしてプレゼントできる。また、利用者Uは、プリペイドカードの購入後に、決済アプリ内で自身が保有しているプリペイドカードを選択して「ギフト」のボタンを押すことで、当該プリペイドカードをギフトとして他の利用者Fに提供してもよい。また、利用者Uは、プリペイドカードの購入時に、当該プリペイドカードの受取人(受領者)を他の利用者Fとして購入してもよい。
続いて、端末装置10は、決済サーバ100と連携し、プリペイドカードの利用忘れ防止のために、利用者Uに対して、保有しているプリペイドカードに関する情報を通知する(ステップS3)。例えば、端末装置10は、利用者Uの位置情報に基づいて、利用者Uの所在地の近隣の店舗や移動圏内の店舗等で利用可能なプリペイドカードをプッシュ通知又は表示する。このとき、端末装置10は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗から所定の範囲内(例:半径500m以内等)にいる場合に、当該店舗で利用可能なプリペイドカードをプッシュ通知又は表示してもよい。また、端末装置10は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗に入店した際に、その店舗で利用可能なプリペイドカードをプッシュ通知又は表示する。また、端末装置10は、利用者Uが端末装置10を用いた決済(電子決済)行うために決済アプリを起動した際に、その店舗で利用可能なプリペイドカードをプッシュ通知又は表示してもよい。例えば、端末装置10は、店舗内で決済アプリを起動した際、あるいは決済アプリの「支払う」のボタンを押した際に、当該店舗で利用可能なプリペイドカードをプッシュ通知又は表示してもよい。
続いて、端末装置10は、利用者Uが保有するプリペイドカードの使用状況に関する情報を決済サーバ100に通知する(ステップS4)。例えば、端末装置10は、利用者Uが保有するプリペイドカードを利用可能な加盟店において所望の取引対象(商品、サービス)を購入・利用し、決済アプリにより端末装置10を用いた決済(電子決済)を行った場合、ネットワークN(図4参照)又は当該加盟店の店舗端末を介して決済情報を決済サーバ100に通知する。また、端末装置10は、利用者Uが保有するプリペイドカードを他の利用者Fにギフトとしてプレゼントした場合には、当該プリペイドカードが利用者Uから他の利用者Fに移転したことを決済サーバ100に通知する。
続いて、決済サーバ100は、利用者ごとに、プリペイドカード情報を管理する(ステップS5)。具体的には、決済サーバ100は、利用者ごとに、プリペイドカードの残額を管理する。プリペイドカードの残額の管理については、以下に詳述する。
〔1-3.プリペイドカードの残額の管理について〕
以下、図2を用いて、プリペイドカードの残額の管理について説明する。図2は、実施形態に係るプリペイドカードの残額の管理の概要を示す説明図である。
以下、図2を用いて、プリペイドカードの残額の管理について説明する。図2は、実施形態に係るプリペイドカードの残額の管理の概要を示す説明図である。
図2に示すように、端末装置10及び決済サーバ100は、利用者Uが加盟店ごとに作成されたプリペイドカードを購入すると(又は他人からプレゼントされると)、通常の電子決済用の残高とは別に、当該プリペイドカード専用の残高(用途限定残高)を管理するための口座又はデータ領域を設定する。すなわち、通常の電子決済用の残高と、プリペイドカード専用の残高とは独立している。プリペイドカード専用の残高には、通常の電子決済用の残高と同様にチャージすることが可能であり、通常の電子決済用の残高からチャージすることも可能である。なお、プリペイドカード専用の残高から通常の電子決済用の残高にはチャージできないものとする。
また、プリペイドカード専用の残高は、プリペイドカードごとに設定される。すなわち、プリペイドカード専用の残高は、プリペイドカードごとにそれぞれ独立している。同一の利用者の保有するプリペイドカード間での残高の送金やチャージはできないものとする。すなわち、プリペイドカード間での残高の融通はできないものとする。
また、プリペイドカード専用の残高は、通常の電子決済用の残高と同様に個人間送金で他の利用者に送金することが可能である。例えば、利用者Uの保有するプリペイドカードAをギフトとして他の利用者Fにプレゼントした場合には、利用者UのプリペイドカードA専用の残高の全額を他の利用者Fに送金したことになり、その全額は他の利用者FのプリペイドカードA専用の残高に入金される。また、利用者UのプリペイドカードA専用の残高から所定の金額を送金した場合、その所定の金額は他の利用者FのプリペイドカードA専用の残高に入金される。
また、プリペイドカードは加盟店ごとに作成されるため、プリペイドカード専用の残高は作成元の加盟店専用の残高と言い換えることもできる。作成元の加盟店の商品購入時の支払いに、当該加盟店のプリペイドカードが適用される場合、当該プリペイドカード専用の残高から支払いが行われる。例えば、加盟店AのプリペイドカードAが適用される場合、当該プリペイドカードA専用の残高から支払いが行われる。
また、プリペイドカードは、加盟店の営業店舗(例えば、旗艦店、直営店、テナント店舗等)での決済に限らず、他の小売店(量販店等)で販売されている加盟店の商品に対しても使用可能である。例えば、ある小売店で、利用者Uが、加盟店Aの商品と、加盟店Bの商品と、その他の商品とを購入し、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)を行う場合に、加盟店AのプリペイドカードAを保有していれば、加盟店Aの商品の決済にはプリペイドカードAの残高から支払い、加盟店BのプリペイドカードBを保有していれば、加盟店Bの商品の決済にはプリペイドカードBの残高から支払う。また、その他の商品については、通常の電子決済用の残高から支払う。すなわち、特定のブランドの商品の決済に、当該ブランドに対応するプリペイドカードの残高から支払いを行う。
なお、加盟店は、アパレルや靴、化粧品、おもちゃ等のブランドショップに限らず、小売店や飲食店等であってもよい。例えば、加盟店は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストア、ホームセンター、量販店、専門店等の小売店であってもよいし、レストラン、ファストフード店、コーヒーチェーン店、喫茶店、酒場等の飲食店であってもよい。また、加盟店は、書店やガソリンスタンド等であってもよい。
また、加盟店は、電子回数券が利用可能な取引対象を取り扱う店舗に限らず、電子回数券が利用可能な施設であってもよい。実際には、大型商業施設(百貨店/ショッピングセンター/アウトレットモール/地下街)や大型レジャー施設(テーマパーク/遊園地/遊戯場/動物園/水族館/プール/入浴施設/公園/庭園/名所)、文化施設(ホール/劇場/映画館/美術館/博物館)、スポーツ施設(運動場(グラウンド)/野球場/庭球場/体育館/競技場/屋内プール)、宿泊施設(ホテル/旅館)、公共交通機関(鉄道/バス/タクシー/船舶/航空路線)、鉄道駅や空港、港湾(乗船場)、駐車場等であってもよい。また、学校等の教育機関や、病院等の医療機関等であってもよい。
また、加盟店は、商品を製造するメーカー(製造業者)であってもよい。例えば、決済サーバ100は、利用者が購入した商品の中に、加盟店が製造した商品が含まれている場合、当該加盟店が製造した商品の決済に対してプリペイドカードを適用してもよい。また、また、加盟店は、特定の商品ブランドを保有する事業者であってもよい。例えば、決済サーバ100は、利用者が購入した商品の中に、特定の商品ブランドの商品が含まれている場合、当該商品ブランドの商品の決済に対してプリペイドカードを適用してもよい。
すなわち、加盟店の業種は、プリペイドカードを使用可能な業種であればよく、多岐にわたる。
〔1-4.プリペイドカードの適用について〕
以下、図3を用いて、決済サーバ100が実行するプリペイドカードの適用処理について説明する。図3は、実施形態に係るプリペイドカードの適用の概要を示す説明図である。但し、この概要は一例に過ぎない。
以下、図3を用いて、決済サーバ100が実行するプリペイドカードの適用処理について説明する。図3は、実施形態に係るプリペイドカードの適用の概要を示す説明図である。但し、この概要は一例に過ぎない。
まず、端末装置10は、利用者Uからの操作に応じて、自装置に予めインストールされた決済アプリを起動し、電子決済サービスにおいて利用者Uがプリペイドカードを購入するための画面を表示する(ステップS11)。続いて、端末装置10は、利用者Uからプリペイドカードの購入操作を受け付ける(ステップS12)。例えば、端末装置10は、ステップS11において表示した画面に対するプリペイドカードの購入操作を受け付け、購入操作が行われたプリペイドカードを示す情報を決済サーバ100に送信する。
なお、端末装置10は、利用者Uが他の利用者Fからプリペイドカードをギフトとしてプレゼントされた場合には、他の利用者Fから受領したプリペイドカードを示す情報を決済サーバ100に送信する。
続いて、決済サーバ100は、購入操作が行われたプリペイドカード(又は他の利用者から受領したプリペイドカード)を示す情報(プリペイドカードID)を端末装置10から受け付ける(ステップS13)。続いて、決済サーバ100は、利用者Uとプリペイドカードとを紐付けて管理する(ステップS14)。例えば、決済サーバ100は、利用者Uの利用者IDと、端末装置10から受け付けたプリペイドカードIDとを紐付けて管理する。
ここで、図3の例において、利用者Uが、事業者端末200が利用者識別情報(利用者ID)を読み取ることにより行われる上述の決済を、店舗Aに対して行うことを希望したものとする。この場合、事業者端末200は、利用者Uが購入する各商品の商品IDと、端末装置10に表示される利用者Uの利用者IDとを読み取る(ステップS15)。例えば、事業者端末200は、会計の際にバーコードリーダ等により商品に添付されたバーコード(商品ID)と、端末装置10に表示される利用者IDとを読み取る。
続いて、決済サーバ100は、利用者Uの店舗Aに対する決済に関する決済情報を事業者端末200から受け付ける(ステップS16)。例えば、決済サーバ100は、店舗Aの店舗IDや、ステップS15において事業者端末200が読み取った商品ID、商品IDに紐付けられた各商品の価格の合計額(決済金額)、利用者Uの利用者IDなどを含む決済情報を事業者端末200から受け付ける。
続いて、決済サーバ100は、決済情報に基づいて、利用者Uに適用可能なプリペイドカードを特定する(ステップS17)。例えば、決済サーバ100は、利用者Uが入手済(購入済、又は他人から受領済)のプリペイドカードに対応するプリペイドカード情報と決済情報とを照合することにより、利用者Uが入手済のプリペイドカードのうち、決済情報が示す店舗IDに紐付けられたプリペイドカードを特定する。
続いて、決済サーバ100は、決済情報に基づいて決済処理を実行し、特定したプリペイドカードを適用して決済する(ステップS18)。例えば、決済サーバ100は、利用者Uの口座から店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる処理を実行する。そして、決済サーバ100は、特定したプリペイドカードを適用して決済する。
続いて、決済サーバ100は、プリペイドカードを適用した旨を利用者Uに通知する(ステップS18)。例えば、決済サーバ100は、店舗Aへの決済が完了した旨の決済完了画面C1を端末装置10に表示させ、当該決済完了画面C1において適用したプリペイドカードを示す情報や、当該プリペイドカードの使用金額(決済金額)、当該プリペイドカードの残高などの情報を通知する。
以上のように、実施形態に係る決済サーバ100は、加盟店に対し適用可能なプリペイドカードを特定し、特定したプリペイドカードを適用して決済する。これにより、実施形態に係る決済サーバ100は、利用者が利用するプリペイドカードを選択する操作を行わなくとも適用可能なプリペイドカードを自動的に適用することができる。すなわち、実施形態に係る決済サーバ100は、決済における利用者の利便性を向上させることができる。
(決済連動プリペイドカード)
このとき、ステップS17及びS18において、決済サーバ100は、決済情報とともに加盟店情報を取得して、利用者Uが保有するプリペイドカードのうち当該加盟店での決済に利用可能なプリペイドカードを自動適用してもよい。すなわち、店舗別(加盟店ごと)に決済と連動してプリペイドカードが自動的に適用される。
このとき、ステップS17及びS18において、決済サーバ100は、決済情報とともに加盟店情報を取得して、利用者Uが保有するプリペイドカードのうち当該加盟店での決済に利用可能なプリペイドカードを自動適用してもよい。すなわち、店舗別(加盟店ごと)に決済と連動してプリペイドカードが自動的に適用される。
(商品別決済連動)
また、ステップS17及びS18において、決済サーバ100は、加盟店のPOS(Point of sale system)と連携して商品データを活用し、商品データに対応するプリペイドカードを自動適用してもよい。この場合、ステップS17において、決済サーバ100は、利用者Uが入手済(購入済、又は他人から受領済)のプリペイドカードに対応するプリペイドカード情報と決済情報とを照合することにより、利用者Uが入手済のプリペイドカードのうち、決済情報が示す商品IDに紐付けられたプリペイドカードを特定する。実際には、決済情報が示す商品IDに対応する商品の製造元(提供元)である加盟店の店舗IDに紐付けられたプリペイドカードを特定してもよい。また、商品のメーカー等の企業ブランドに限らず、商品ブランドに紐付けられたプリペイドカードを特定してもよい。なお、利用者Uが複数の商品を購入した場合には、購入した複数の商品のうち少なくとも1つがプリペイドカードの対象となる商品であればよい。すなわち、商品別(商品ごと)に決済と連動してプリペイドカードが自動的に適用される。
また、ステップS17及びS18において、決済サーバ100は、加盟店のPOS(Point of sale system)と連携して商品データを活用し、商品データに対応するプリペイドカードを自動適用してもよい。この場合、ステップS17において、決済サーバ100は、利用者Uが入手済(購入済、又は他人から受領済)のプリペイドカードに対応するプリペイドカード情報と決済情報とを照合することにより、利用者Uが入手済のプリペイドカードのうち、決済情報が示す商品IDに紐付けられたプリペイドカードを特定する。実際には、決済情報が示す商品IDに対応する商品の製造元(提供元)である加盟店の店舗IDに紐付けられたプリペイドカードを特定してもよい。また、商品のメーカー等の企業ブランドに限らず、商品ブランドに紐付けられたプリペイドカードを特定してもよい。なお、利用者Uが複数の商品を購入した場合には、購入した複数の商品のうち少なくとも1つがプリペイドカードの対象となる商品であればよい。すなわち、商品別(商品ごと)に決済と連動してプリペイドカードが自動的に適用される。
(設置されたプリペイドカード専用コードの読み取り)
あるいは、ステップS15において、利用者Uが端末装置10を用いて、プリペイドカードアプリに付随するスキャン機能により、通常の電子決済用の2次元コード(QRコード(登録商標))とは別に店舗内(レジ等)に設置されたプリペイドカード決済用の2次元コード(プリペイドカード専用コード)を読み取った場合に、プリペイドカードを使用するようにしてもよい。
あるいは、ステップS15において、利用者Uが端末装置10を用いて、プリペイドカードアプリに付随するスキャン機能により、通常の電子決済用の2次元コード(QRコード(登録商標))とは別に店舗内(レジ等)に設置されたプリペイドカード決済用の2次元コード(プリペイドカード専用コード)を読み取った場合に、プリペイドカードを使用するようにしてもよい。
(利用者によるプリペイドカード専用コードの提示)
また、ステップS15において、利用者Uが端末装置10にプリペイドカード決済用のバーコードや2次元コード等のプリペイドカード専用コードを表示して店舗の店員に提示し、店舗の店員が店舗端末で読み取った場合に、プリペイドカードを使用するようにしてもよい。
また、ステップS15において、利用者Uが端末装置10にプリペイドカード決済用のバーコードや2次元コード等のプリペイドカード専用コードを表示して店舗の店員に提示し、店舗の店員が店舗端末で読み取った場合に、プリペイドカードを使用するようにしてもよい。
すなわち、利用者Uが積極的にプリペイドカードを利用する意思表示をした場合にのみ、プリペイドカードを使用するようにしてもよい。
また、上記のプリペイドカードの自動適用と、プリペイドカード決済用の2次元コード(プリペイドカード専用コード)の読み取りとは併用してもよい(両立可能)。例えば、プリペイドカード決済用の2次元コードの読み取りが行われなかった場合に、端末装置10を用いた決済(電子決済)と連動してプリペイドカードが自動適用されるようにしてもよい。
(再チャージ確認)
また、決済サーバ100は、利用者Uが購入した商品の決済処理を行う際に、利用者Uが保有するプリペイドカードの残高が不足している場合、当該プリペイドカードの再チャージを行うか否かを確認してもよい。例えば、決済サーバ100は、プリペイドカードの残高の不足分について、利用者Uに対して、プリペイドカードの再チャージを行うか、通常の電子決済で支払うかを問い合わせる。また、プリペイドカードの再チャージは、端末装置10を用いた決済(電子決済)により行われるようにしてもよい。また、決済サーバ100は、プリペイドカードの残高が不足しているときに再チャージが行われない場合には、通常の電子決済用の残高を用いてプリペイドカードの残高の不足分を支払うようにしてもよい。
また、決済サーバ100は、利用者Uが購入した商品の決済処理を行う際に、利用者Uが保有するプリペイドカードの残高が不足している場合、当該プリペイドカードの再チャージを行うか否かを確認してもよい。例えば、決済サーバ100は、プリペイドカードの残高の不足分について、利用者Uに対して、プリペイドカードの再チャージを行うか、通常の電子決済で支払うかを問い合わせる。また、プリペイドカードの再チャージは、端末装置10を用いた決済(電子決済)により行われるようにしてもよい。また、決済サーバ100は、プリペイドカードの残高が不足しているときに再チャージが行われない場合には、通常の電子決済用の残高を用いてプリペイドカードの残高の不足分を支払うようにしてもよい。
また、プリペイドカードの再チャージの確認は、店舗への入店時に行われるようにしてもよい。このとき、端末装置10は、決済サーバ100と連携し、位置情報に基づいて店舗を特定し、当該店舗で利用可能なプリペイドカードを特定してもよい。例えば、端末装置10は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗に入店した際に、その店舗で利用可能なプリペイドカードの残高が所定の金額以下の場合、再チャージするか否かを問い合わせる。あるいは、端末装置10は、利用者Uが端末装置10を用いた決済(電子決済)を行うために決済アプリを起動した際に、その店舗で利用可能なプリペイドカードの残高が所定の金額以下の場合、再チャージするか否かを問い合わせる。
本実施形態によれば、プリペイドカードの残高はカードごとに個別に管理され、また通常の電子決済用の残高とは別に独立して管理されるため、プリペイドカードに対応する加盟店での支払いに用途限定した電子マネー残高を確保することができる。また、決済アプリ内でプリペイドカードが管理され、プリペイドカードに対応する加盟店で決済アプリを用いて決済する時に自動適用されるため、プリペイドカードの利用のための操作は不要であり、プリペイドカードの利用漏れもなくなるため、利用者の利便性が向上する。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る決済サーバ100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と決済サーバ100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
次に、図4を用いて、実施形態に係る決済サーバ100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と決済サーバ100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
また、図4に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図4では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、決済サーバ100と通信することができる。
また、端末装置10は、加盟店の店舗端末や、加盟店の店員(従業員)等によって使用される端末装置であってもよい。すなわち、加盟店の店舗端末や、加盟店の店員によって使用される端末装置も、上記の端末装置10と同様の装置であってもよい。
決済サーバ100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、決済サーバ100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図5を用いて、端末装置10の構成について説明する。図5は、端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
次に、図5を用いて、端末装置10の構成について説明する。図5は、端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、決済サーバ100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
通信部11は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、決済サーバ100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。また、入力部13は、例えば、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。なお、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。また、入力部13は、例えば、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。なお、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図5に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図5に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを備える。
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを備える。
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して決済サーバ100へ送信することができる。
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して決済サーバ100へ送信することができる。
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、決済サーバ100から提供される各種情報や、決済サーバ100からの各種情報の要求を受信することができる。
受信部32は、通信部11を介して、決済サーバ100から提供される各種情報や、決済サーバ100からの各種情報の要求を受信することができる。
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信された決済サーバ100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信された決済サーバ100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
〔4.情報処理装置の構成例〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る決済サーバ100の構成について説明する。図6は、実施形態に係る決済サーバ100の構成例を示す図である。図6に示すように、決済サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
次に、図6を用いて、実施形態に係る決済サーバ100の構成について説明する。図6は、実施形態に係る決済サーバ100の構成例を示す図である。図6に示すように、決済サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続される。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、カード情報データベース123と、決済情報データベース124とを有する。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、カード情報データベース123と、決済情報データベース124とを有する。
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する各種情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図7は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図7に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する各種情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図7は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図7に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、利用者IDにより識別される利用者Uの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図7に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
ここで、図7に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図8は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図8に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購買履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図8は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図8に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購買履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購買履歴」は、利用者Uによる購買の履歴である購買履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
例えば、図8に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購買履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴」の通りに投稿したことを示す。
ここで、図8に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの電子決済での決済履歴等を記憶してもよい。
(カード情報データベース123)
カード情報データベース123は、プリペイドカードに関する各種情報を記憶する。図9は、カード情報データベース123の一例を示す図である。図9に示した例では、カード情報データベース123は、「利用者ID」、「加盟店ID」、「カードID」、「口座ID」、「残高」、「上限額」、「有効期限」といった項目を有する。
カード情報データベース123は、プリペイドカードに関する各種情報を記憶する。図9は、カード情報データベース123の一例を示す図である。図9に示した例では、カード情報データベース123は、「利用者ID」、「加盟店ID」、「カードID」、「口座ID」、「残高」、「上限額」、「有効期限」といった項目を有する。
「利用者ID」は、プリペイドカードを購入した利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「加盟店ID」は、プリペイドカードを利用可能な加盟店を識別するための識別情報を示す。なお、加盟店IDは、チェーン店を識別するための識別情報であってもよい。また、「カードID」は、利用者Uが保有するプリペイドカードを識別するための識別情報(プリペイドカードID)を示す。本実施形態では、プリペイドカードは、加盟店ごとに発行される。また、「口座ID」は、プリペイドカードに紐づけられた口座を識別するための識別情報を示す。なお、口座IDは、複数のプリペイドカードに共通の口座を識別するための識別情報であってもよい。また、「残高」は、プリペイドカードに紐づけられた口座の残高を示す。この残高は、プリペイドカードを利用可能な加盟店での商品の購入(又はサービスの利用)にのみ利用可能である。また、「上限額」は、プリペイドカードに紐づけられた口座へのチャージ上限額を示す。なお、上限額は、1日又は1月あたりの利用限度額として利用者Uが自ら設定した上限額であってもよい。また、「有効期限」は、利用者Uが保有するプリペイドカードの有効期限を示す。例えば、有効期限は、年月日で示される。
例えば、図9に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、加盟店ID「店舗#A」により識別されるブランドで利用可能であるカードID「カード#A」により識別されるカードを保有することを示す。また、このカードは、口座ID「口座#A」に紐づけられており、残高「2,000」円であり、上限額「200,000」円であり、有効期限「2021/1/21」まで有効であることを示す。
ここで、図9に示す例では、「U1」、「店舗#A」、「カード#A」及び「口座#A」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「店舗#A」、「カード#A」及び「口座#A」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、カード情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、カード情報データベース123は、利用者Uのプリペイドカードの使用履歴等を記憶してもよい。また、カード情報データベース123は、利用者Uがこれまでに(過去に)購入したプリペイドカードに関する情報(例えば、プリペイドカードの購買履歴)を記憶してもよい。また、カード情報データベース123は、利用者Uのプリペイドカードの使用頻度や購入回数等に応じた特典(ボーナス、プレミアム等)に関する情報を記憶してもよい。
(決済情報データベース124)
決済情報データベース124は、端末装置10を用いた決済(電子決済)に関する各種情報を記憶する。図10は、決済情報データベース124の一例を示す図である。図10に示した例では、決済情報データベース124は、「利用者ID」、「店舗ID」、「取引対象ID」、「単価」、「数量」、「カードID」、「使用金額」、「決済金額」といった項目を有する。
決済情報データベース124は、端末装置10を用いた決済(電子決済)に関する各種情報を記憶する。図10は、決済情報データベース124の一例を示す図である。図10に示した例では、決済情報データベース124は、「利用者ID」、「店舗ID」、「取引対象ID」、「単価」、「数量」、「カードID」、「使用金額」、「決済金額」といった項目を有する。
「利用者ID」は、端末装置10を用いた決済(電子決済)においてプリペイドカードを利用した利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「店舗ID」は、端末装置10を用いた決済(電子決済)においてプリペイドカードが利用された加盟店(店舗)を識別するための識別情報を示す。なお、店舗IDは、チェーン店を識別するための識別情報であってもよい。また、「取引対象ID」は、端末装置10を用いた決済(電子決済)においてプリペイドカードの対象となる商品やサービス等の取引対象を識別するための識別情報を示す。また、「単価」は、プリペイドカードの対象となる商品やサービス等の取引対象の単価を示す。また、「数量」は、プリペイドカードの対象となる商品やサービス等の取引対象の数量を示す。すなわち、数量は、プリペイドカードの対象となる商品の個数(購入数)やサービスの利用回数等を示す。
また、「カードID」は、利用者Uが利用したプリペイドカードを識別するための識別情報を示す。また、「使用金額」は、端末装置10を用いた決済(電子決済)におけるプリペイドカードの使用金額を示す。例えば、プリペイドカードの残高が決済対象となる取引対象の合計額よりも多い場合には、使用金額は取引対象の合計額と同数になる。また、プリペイドカードの残高が決済対象となる取引対象の合計額よりも少ない場合には、使用金額はプリペイドカードの残高全てとなる。また、不足分については、プリペイドカードへの再チャージか、通常の電子決済での支払いかを選択できるようにしてもよい。また、「決済金額」は、プリペイドカードを使用した後の決済金額を示す。プリペイドカードを利用可能な取引対象の代金については、プリペイドカードを使用することで無料(0円)となる。
例えば、図10に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、店舗ID「店舗#A」により識別される店舗で、取引対象ID「取引対象#A1」により識別される取引対象を、単価「1,200」円で数量「1」個だけ購入したことを示す。また、上記の利用者Uは、上記の取引対象に対して、カードID「カード#A」により識別されるプリペイドカードを使用金額「1,200」円だけ使用し、決済金額が「0」円となったことを示す。
ここで、図10に示す例では、「U1」、「店舗#A」、「取引対象#A1」及び「カード#A」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「店舗#A」、「取引対象#A1」及び「カード#A」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、決済情報データベース124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、決済情報データベース124は、端末装置10を用いた決済(電子決済)等の決済手段や決済事業者を識別するための識別情報等を記憶してもよい。
さらに、履歴情報データベース122、カード情報データベース123及び決済情報データベース124は、利用者情報データベース121と連携していてもよいし、一体化していてもよい。例えば、利用者情報データベース121、履歴情報データベース122、カード情報データベース123及び決済情報データベース124は、リレーショナルデータベース(RDB:Relational Database)であってもよい。
(制御部130)
図6に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、決済サーバ100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図6に示す例では、制御部130は、取得部131と、発行部132と、設定部133と、管理部134と、決済処理部135と、推定部136と、提供部137とを有する。
図6に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、決済サーバ100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図6に示す例では、制御部130は、取得部131と、発行部132と、設定部133と、管理部134と、決済処理部135と、推定部136と、提供部137とを有する。
(取得部131)
取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する各種情報を取得する。例えば、取得部131は、決済アプリを利用する利用者Uを示す情報(利用者ID等)に基づいて、利用者Uの位置情報や、利用者Uの属性情報等を取得する。そして、取得部131は、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する各種情報を取得する。例えば、取得部131は、決済アプリを利用する利用者Uを示す情報(利用者ID等)に基づいて、利用者Uの位置情報や、利用者Uの属性情報等を取得する。そして、取得部131は、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。そして、取得部131は、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uから、プリペイドカードの購入要求(発行要求)、チャージ要求、及び提供要求(ギフト要求)を受け付ける。例えば、取得部131は、決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーで、利用者Uが所望の店舗の所望の取引対象(商品、サービス)のプリペイドカードを購入する操作を行った場合、プリペイドカードの購入要求として受け付ける。また、取得部131は、決済アプリ内で、利用者Uが金額を指定してプリペイドカードの残高にチャージする操作を行った場合、プリペイドカードの残高に、利用者Uが指定した金額をチャージする。また、取得部131は、決済アプリ内で、利用者Uがプリペイドカードの購入時に受け取る相手として自分以外の他人を指定したり、プリペイドカードの購入後に他人に譲渡する操作を行ったりした場合、プリペイドカードの提供要求(ギフト要求)として受け付ける。すなわち、取得部131は、プリペイドカードの購入要求(発行要求)、チャージ要求、及び提供要求(ギフト要求)を受け付ける受付部としても機能する。
(発行部132)
発行部132は、利用者Uからのプリペイドカードの購入要求(発行要求)に応じて、プリペイドカードを発行する。例えば、発行部132は、決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーで、利用者Uに対してプリペイドカードを発行する。このとき、発行部132は、端末装置10を用いた決済(電子決済)と連動するプリペイドカードを発行する。別の観点では、発行部132は、端末装置10を用いた決済(電子決済)において利用可能なプリペイドカードを発行する。また、発行部132は、加盟店ごとにプリペイドカードを発行する。例えば、発行部132は、企業ブランドごとにプリペイドカードを発行する。また、発行部132は、商品ブランドごとにプリペイドカードを発行してもよい。
発行部132は、利用者Uからのプリペイドカードの購入要求(発行要求)に応じて、プリペイドカードを発行する。例えば、発行部132は、決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーで、利用者Uに対してプリペイドカードを発行する。このとき、発行部132は、端末装置10を用いた決済(電子決済)と連動するプリペイドカードを発行する。別の観点では、発行部132は、端末装置10を用いた決済(電子決済)において利用可能なプリペイドカードを発行する。また、発行部132は、加盟店ごとにプリペイドカードを発行する。例えば、発行部132は、企業ブランドごとにプリペイドカードを発行する。また、発行部132は、商品ブランドごとにプリペイドカードを発行してもよい。
(設定部133)
設定部133は、端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する。このとき、設定部133は、用途別に用途限定残高を設定する。また、設定部133は、決済サービスの加盟店ごとに用途限定残高を設定する。また、設定部133は、利用者Uごとに用途限定残高を設定する。
設定部133は、端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する。このとき、設定部133は、用途別に用途限定残高を設定する。また、設定部133は、決済サービスの加盟店ごとに用途限定残高を設定する。また、設定部133は、利用者Uごとに用途限定残高を設定する。
また、設定部133は、プリペイドカードが発行された際に、プリペイドカード専用の残高を設定する。プリペイドカードは加盟店ごとに発行されるため、設定部133は、加盟店限定の残高を設定しているともいえる。例えば、プリペイドカードが企業ブランドごとに発行される場合には、設定部133は、企業ブランド限定の残高を設定する。また、プリペイドカードが商品ブランドごとに発行される場合には、設定部133は、商品ブランド限定の残高を設定してもよい。
なお、設定部133は、発行部132又は管理部134と連携してもよいし、発行部132又は管理部134と一体化していてもよい。すなわち、設定部133は、発行部132又は管理部134の機能の一部であってもよい。例えば、発行部132は、プリペイドカードを発行した際に、プリペイドカードが発行された際に、当該プリペイドカード専用の残高を設定してもよい。また、管理部134は、プリペイドカードの管理を開始する際に、当該プリペイドカード専用の残高を設定してもよい。
(管理部134)
管理部134は、端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高と、用途限定残高とを個別に管理する。このとき、管理部134は、用途別に設定された用途限定残高を個別に管理する。また、管理部134は、加盟店ごとに設定された用途限定残高を個別に管理する。例えば、管理部134は、企業ブランドごとに設定された企業ブランド限定の残高を個別に管理する。また、管理部134は、商品ブランドごとに設定された商品ブランド限定の残高を個別に管理する。また、管理部134は、利用者Uごとに設定された用途限定残高を個別に管理する。
管理部134は、端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高と、用途限定残高とを個別に管理する。このとき、管理部134は、用途別に設定された用途限定残高を個別に管理する。また、管理部134は、加盟店ごとに設定された用途限定残高を個別に管理する。例えば、管理部134は、企業ブランドごとに設定された企業ブランド限定の残高を個別に管理する。また、管理部134は、商品ブランドごとに設定された商品ブランド限定の残高を個別に管理する。また、管理部134は、利用者Uごとに設定された用途限定残高を個別に管理する。
また、管理部134は、利用者Uが個人間送金機能を利用して、利用者Uの用途限定残高から所定の金額を他の利用者Fに送金した場合、送金された金額を利用者Uの用途限定残高に対応する他の利用者Fの用途限定残高に移転する。
また、管理部134は、用途限定残高とプリペイドカードとを紐付けて管理し、利用者Uがプリペイドカードを他の利用者Fに譲渡した場合、プリペイドカードに紐付けられた用途限定残高の全額を、利用者Uの用途限定残高から他の利用者Fの用途限定残高に移転する。
また、管理部134は、利用者Uが保有するプリペイドカードを管理する。例えば、管理部134は、発行部132が利用者Uに対して発行したプリペイドカードを管理する。さらに、管理部134は、プリペイドカードの残高(用途限定残高)を管理する。このとき、管理部134は、端末装置10を用いた決済(電子決済)の残高と、プリペイドカードの残高とを個別に管理する。すなわち、管理部134は、通常の電子決済での支払用の残高と、プリペイドカードでの支払用の残高とを個別に管理する。また、管理部134は、加盟店ごとにプリペイドカードの残高を個別に管理する。すなわち、管理部134は、プリペイドカードごとに残高を個別に管理する。
また、管理部134は、決済処理部135による決済処理の際に、決済対象となる取引対象にプリペイドカードが適用されるか否かを判断する。すなわち、管理部134は、決済処理部135と連動・連携して、決済対象となる取引対象にプリペイドカードを適用する。なお、実際には、決済処理部135が、管理部134と連動・連携して、決済対象となる取引対象にプリペイドカードを適用してもよい。また、管理部134は、決済対象となる取引対象にプリペイドカードが適用された場合、プリペイドカードの残高を管理する。また、管理部134は、プリペイドカードの有効期限を管理する。
また、管理部134は、端末装置10の利用者Uが決済アプリの個人間送金機能を利用して、利用者Uの保有するプリペイドカードを他の利用者に譲渡した場合、プリペイドカードの所有者を利用者Uから他の利用者に変更し、プリペイドカードの残高を利用者Uから他の利用者に移転する。すなわち、管理部134は、利用者Uから他の利用者にプリペイドカードがプレゼントされたときに、プリペイドカードの残高を利用者Uの口座から他の利用者の口座に送金する。実際には、管理部134は、プリペイドカードに紐づけられた口座自体を利用者Uから他の利用者に移転してもよい。なお、上記の説明において、利用者Uと他の利用者とは入れ替えてもよい。なお、管理部134は、利用者Uが他の利用者からプリペイドカードを譲渡された際に、譲渡されたプリペイドカードと同じプリペイドカードを既に保有している場合には、当該プリペイドカードの残高に、譲渡されたプリペイドカードの残高を加算してもよい。あるいは、既に保有するプリペイドカードの残高と、譲渡されたプリペイドカードの残高とを個別に管理してもよい。
(決済処理部135)
決済処理部135は、利用者Uが決済アプリにより端末装置10を用いた決済(電子決済)を行った場合、決済処理を行う。例えば、決済処理部135は、利用者Uからの決済要求に従って、利用者Uの口座から加盟店の口座に電子マネーの送金等を行うことで、決済処理を行う。
決済処理部135は、利用者Uが決済アプリにより端末装置10を用いた決済(電子決済)を行った場合、決済処理を行う。例えば、決済処理部135は、利用者Uからの決済要求に従って、利用者Uの口座から加盟店の口座に電子マネーの送金等を行うことで、決済処理を行う。
本実施形態では、決済処理部135は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗において取引対象(商品、サービス)を購入・利用した際に、決済アプリにより端末装置10を用いた決済(電子決済)を行った場合、プリペイドカードを適用して決済処理を行う。すなわち、決済処理部135は、加盟店での決済時に、加盟店に対応するプリペイドカードの残高を使用して決済処理を行う。
このとき、決済処理部135は、端末装置10を用いた決済時に店舗を示す店舗情報を取得して、利用者Uが保有しているプリペイドカードのうち当該店舗で利用可能なプリペイドカードを自動適用する。
あるいは、決済処理部135と、端末装置10を用いた決済(電子決済)が行われた時に、利用者Uによりプリペイドカードが使用された場合に、プリペイドカードを適用して決済処理を行う。例えば、決済処理部135は、端末装置10を用いた決済時に、端末装置10により、店舗に設置されたプリペイドカードを使用するためのプリペイドカード専用コードが読み取られた場合に、プリペイドカードを適用して決済処理を行う。あるいは、決済処理部135は、端末装置10を用いた決済時に、店舗端末により、端末装置10に表示されたプリペイドカードを使用するためのプリペイドカード専用コードが読み取られた場合に、プリペイドカードを適用して決済処理を行う。
また、決済処理部135は、加盟店での決済時に、加盟店に対応するプリペイドカードの残高が不足している場合、端末装置10を用いた決済用の残高からプリペイドカードの残高にチャージして決済処理を行う。あるいは、決済処理部135は、加盟店での決済時に、加盟店に対応するプリペイドカードの残高が不足している場合、端末装置10を用いた決済用の残高を使用して決済処理を行う。なお、決済処理部135は、プリペイドカードの残高が不足している場合、再チャージや通常の電子決済で不足分を支払うか利用者Uに問い合わせて許可が得られたときに再チャージや通常の電子決済を実行してもよいし、自動的に再チャージや通常の電子決済を実行してもよい。
すなわち、決済処理部135は、用途に対する決済時に、用途限定残高の残高が不足している場合、通常の残高から用途限定残高にチャージして決済処理を行う。あるいは、決済処理部135は、用途に対する決済時に、用途限定残高の残高が不足している場合、通常の残高を使用して決済処理を行う。
(推定部136)
推定部136は、利用者Uの属性情報や各種の履歴情報に基づいて、利用者Uに適したプリペイドカードを推定する。例えば、推定部136は、利用者Uの属性情報や履歴情報を入力すると利用者Uに適したプリペイドカードを示す情報を出力するプリペイドカード推定モデル(学習済モデル)を作成する。そして、推定部136は、利用者Uの属性情報や各種の履歴情報をプリペイドカード推定モデルに入力し、出力された情報に基づいて、利用者Uに適したプリペイドカードを推定する。
推定部136は、利用者Uの属性情報や各種の履歴情報に基づいて、利用者Uに適したプリペイドカードを推定する。例えば、推定部136は、利用者Uの属性情報や履歴情報を入力すると利用者Uに適したプリペイドカードを示す情報を出力するプリペイドカード推定モデル(学習済モデル)を作成する。そして、推定部136は、利用者Uの属性情報や各種の履歴情報をプリペイドカード推定モデルに入力し、出力された情報に基づいて、利用者Uに適したプリペイドカードを推定する。
例えば、推定部136は、RNN(Recurrent Neural Network)やLSTM(Long short-term memory)等を用いた機械学習により、利用者Uに適したプリペイドカードを推定する学習済モデルを作成する。なお、モデルは、任意の種別及び任意の形式のモデルが採用可能である。例えば、推定部136は、SVM(Support Vector Machine)やDNN(Deep Neural Network)をモデルとして採用してもよい。ここで、DNNは、CNN(Convolutional Neural Network)やRNNであってもよい。また、モデルは、例えば、CNNとRNNとを組み合わせたモデル等、複数のモデルを組み合わせることで実現されるモデルであってもよい。
なお、RNNやLSTMは、アテンション(Attention)の仕組みに基づくニューラルネットワークであってもよい。また、推定部136は、同様の自然言語処理モデルを用いてもよい。また、データマイニングやその他の機械学習アルゴリズムを利用してもよい。推定部136は、上述した各種の学習手法により、モデルの学習を行うことができる。
(提供部137)
提供部137は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、利用者Uに適したプリペイドカードに関する情報を提供する。例えば、推定部136により推定された利用者Uに適したプリペイドカードを、利用者Uの利用する決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーに優先的に掲載する。あるいは、提供部137は、推定部136により推定された利用者Uに適したプリペイドカードの購入画面へのリンク等を利用者Uの端末装置10にプッシュ通知により提供する。
提供部137は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、利用者Uに適したプリペイドカードに関する情報を提供する。例えば、推定部136により推定された利用者Uに適したプリペイドカードを、利用者Uの利用する決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーに優先的に掲載する。あるいは、提供部137は、推定部136により推定された利用者Uに適したプリペイドカードの購入画面へのリンク等を利用者Uの端末装置10にプッシュ通知により提供する。
なお、提供部137が利用者Uに適したプリペイドカードに関する情報を提供するタイミングは、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗に入店したタイミングであってもよいし、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な加盟店において所望の取引対象(商品、サービス)を所定の回数購入・利用したタイミングであってもよい。所定の回数は、1回でもよいし、複数回でもよい。
また、提供部137は、利用者Uから他の利用者にプリペイドカードがギフトとしてプレゼント(譲渡)された場合、他の利用者に対して、利用者Uからプリペイドカードが譲渡されたことを通知する。例えば、提供部137は、他の利用者の端末装置10に、プリペイドカードを譲渡した利用者Uに関する情報と、譲渡されたプリペイドカードに関する情報とを通知する。
また、提供部137は、プリペイドカードの利用忘れ防止のために、所定のタイミングで、利用者Uが保有しているプリペイドカードに関する情報を通知する。すなわち、提供部137は、プリペイドカードの利用を推奨するため、プリペイドカードの存在を通知する通知部としても機能する。
例えば、提供部137は、利用者Uの位置情報に基づいて、利用者Uの所在地の近隣の店舗や移動圏内の店舗等で利用可能なプリペイドカードを端末装置10に通知する。また、提供部137は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗に入店した際に、その店舗で利用可能なプリペイドカードを端末装置10に通知する。
また、提供部137は、プリペイドカードの有効期限が近づいてきた場合、有効期限の2週間前等の所定のタイミングで、そのプリペイドカードと有効期限を端末装置10に通知する。すなわち、提供部137は、プリペイドカードの有効期限を通知する期限通知部としても機能する。
なお、実際には、提供部137は、端末装置10からの要求に応じて、利用者Uが保有しているプリペイドカードに関する情報を通知するようにしてもよい。例えば、端末装置10は、利用者Uの加盟店への接近や入店、決済等を検知したときに、位置情報を決済サーバ100に通知する。そして、決済サーバ100の提供部137は、端末装置10からの位置情報に応じて当該加盟店を特定し、当該加盟店で利用可能なプリペイドカードに関する情報を端末装置10に通知する。
〔5.処理手順〕
次に、図11及び12を用いて実施形態に係る端末装置10及び決済サーバ100による処理手順について説明する。
〔5-1.プリペイドカード管理の処理手順〕
まず、図11を用いて、実施形態に係るプリペイドカード管理の処理手順について説明する。図11は、実施形態に係るプリペイドカード管理の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30及び決済サーバ100の制御部130によって繰り返し実行される。
次に、図11及び12を用いて実施形態に係る端末装置10及び決済サーバ100による処理手順について説明する。
〔5-1.プリペイドカード管理の処理手順〕
まず、図11を用いて、実施形態に係るプリペイドカード管理の処理手順について説明する。図11は、実施形態に係るプリペイドカード管理の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30及び決済サーバ100の制御部130によって繰り返し実行される。
図11に示すように、決済サーバ100の取得部131は、通信部110を介して、利用者Uから、プリペイドカードの購入要求(発行要求)を取得する(ステップS101)。
続いて、決済サーバ100の発行部132は、利用者Uからのプリペイドカードの購入要求に応じて、プリペイドカードを発行する(ステップS102)。例えば、発行部132は、利用者が端末装置10を用いた決済(電子決済)により決済アプリ内のプリペイドカード販売コーナーからプリペイドカードを購入した際に、利用者Uに対してプリペイドカードを発行する。このとき、発行部132は、端末装置10を用いた決済(電子決済)と連動するプリペイドカードを発行する。別の観点では、発行部132は、端末装置10を用いた決済(電子決済)において利用可能なプリペイドカードを発行する。
続いて、決済サーバ100の管理部134は、プリペイドカード専用残高の領域を確保する(ステップS103)。ここでは、管理部134は、通常の電子決済用の残高とは別に、プリペイドカード専用の残高(用途限定残高)を管理するための口座又はデータ領域を設定する。すなわち、通常の電子決済用の残高と、プリペイドカード専用の残高とは独立している。また、プリペイドカード専用の残高は、プリペイドカードごとに設定される。すなわち、プリペイドカード専用の残高は、プリペイドカードごとにそれぞれ独立している。
続いて、決済サーバ100の管理部134は、利用者Uが保有するプリペイドカードを管理する(ステップS104)。ここでは、管理部134は、利用者Uとプリペイドカードとを紐付けて管理する。
続いて、決済サーバ100の管理部134は、利用者Uが他人からプリペイドカードを譲渡されたか否かを判定する(ステップS105)。すなわち、管理部134は、利用者Uが他人からプリペイドカードをギフトとしてプレゼントされたか否かを判定する。
決済サーバ100の管理部134は、利用者Uが他人からプリペイドカードを譲渡された場合(ステップS105;Yes)、当該プリペイドカード専用残高の領域を確保し(ステップS103に戻る)、利用者Uが他人から譲渡されたプリペイドカードも管理する(ステップS104)。なお、管理部134は、利用者Uが譲渡されたプリペイドカードと同じプリペイドカードを既に保有している場合には、当該プリペイドカードの残高に、譲渡されたプリペイドカードの残高を加算してもよい。反対に、決済サーバ100の管理部134は、利用者Uが他人からプリペイドカードを譲渡されていない場合(ステップS105;No)、次の処理に移行する(ステップS106に移行)。
続いて、決済サーバ100の管理部134は、端末装置10の利用者Uが決済アプリの個人間送金機能を利用して、利用者Uの保有するプリペイドカードを他の利用者に譲渡したか否かを判定する(ステップS106)。例えば、管理部134は、利用者Uが端末装置10を操作し、自身が保有するプリペイドカードの一覧を表示する画面において、プリペイドカードごとに表示された「ギフト」のボタンを押したか否かを判定する。なお、決済サーバ100の管理部134は、利用者Uの保有するプリペイドカードを他の利用者に譲渡していない場合(ステップS106;No)、利用者Uが保有するプリペイドカードの管理を継続し、一連の処理を終了する。
決済サーバ100の管理部134は、端末装置10の利用者Uが決済アプリの個人間送金機能を利用して、利用者Uの保有するプリペイドカードを他の利用者に譲渡した場合(ステップS106;Yes)、プリペイドカードの所有者を利用者Uから他の利用者に変更し、プリペイドカードの残高を利用者Uから他の利用者に移転する(ステップS107)。
続いて、決済サーバ100の管理部134は、他の利用者に譲渡したプリペイドカード専用残高の領域を解放する(ステップS108)。そして、一連の処理を終了する。
〔5-2.プリペイドカード利用の処理手順〕
次に、図12を用いて、実施形態に係るプリペイドカード利用の処理手順について説明する。図12は、実施形態に係るプリペイドカード利用の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30及び決済サーバ100の制御部130によって繰り返し実行される。
次に、図12を用いて、実施形態に係るプリペイドカード利用の処理手順について説明する。図12は、実施形態に係るプリペイドカード利用の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30及び決済サーバ100の制御部130によって繰り返し実行される。
図12に示すように、決済サーバ100の提供部137は、プリペイドカードの利用忘れ防止のために、利用者Uが保有しているプリペイドカードに関する情報を通知する(ステップS111)。例えば、提供部137は、利用者Uの位置情報に基づいて、利用者Uの所在地の近隣の店舗や移動圏内の店舗等で利用可能なプリペイドカードを端末装置10に通知する。また、提供部137は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗に入店した際に、その店舗で利用可能なプリペイドカードを端末装置10に通知する。また、端末装置10は、利用者Uが端末装置10を用いた決済(電子決済)を行うために決済アプリを起動した際に、その店舗で利用可能なプリペイドカードを端末装置10に通知する。また、提供部137は、プリペイドカードの有効期限が近づいてきた場合、有効期限の2週間前等の所定のタイミングで、そのプリペイドカードと有効期限を端末装置10に通知する。
続いて、決済サーバ100の決済処理部135は、利用者Uが加盟店に関する決済を行うか否かを判定する(ステップS112)。例えば、決済処理部135は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な加盟店の店舗を訪問し、当該店舗において端末装置10を用いた決済(電子決済)を行うか否かを判定する。決済処理部135あるいは、決済処理部135は、利用者が端末装置10を用いた決済(電子決済)を行う際に、利用者Uが購入した商品が加盟店の商品であるか否かを判定する。なお、実際には、商品の購入に限らず、店舗でのサービスの利用であってもよい。ここで、決済サーバ100の決済処理部135は、利用者Uが加盟店に関する決済を行わない場合(ステップS112;No)、プリペイドカードを適用せず、通常の電子決済用の残高を使用して通常の決済処理を行う(ステップS113)。
続いて、決済サーバ100の決済処理部135は、利用者Uが加盟店に関する決済を行う場合(ステップS112;Yes)、当該加盟店のプリペイドカードの残高が不足しているか否かを判定する(ステップS114)。ここで、決済サーバ100の決済処理部135は、当該加盟店のプリペイドカードの残高が不足していない場合(ステップS114;No)、加盟店に関する決済に対して、当該加盟店のプリペイドカードを適用し、当該加盟店のプリペイドカードの残高を使用して決済処理を行う(ステップS115)。
反対に、決済サーバ100の決済処理部135は、当該加盟店のプリペイドカードの残高が不足している場合(ステップS114;Yes)、利用者Uに問い合わせて、当該加盟店のプリペイドカードの再チャージを行うか否かを確認する(ステップS116)。
決済サーバ100の決済処理部135は、加盟店のプリペイドカードの再チャージを行わない場合(ステップS116;No)、加盟店に関する決済に対して、プリペイドカードを適用せず、通常の電子決済用の残高を使用して通常の決済処理を行う(ステップS113)。
反対に、決済サーバ100の決済処理部135は、加盟店のプリペイドカードの再チャージを行う場合(ステップS116;Yes)、加盟店に関する決済に対して、当該加盟店のプリペイドカードを適用し、当該加盟店のプリペイドカードの残高を使用して決済処理を行う(ステップS115)。
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及び決済サーバ100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上述した端末装置10及び決済サーバ100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態において、決済サーバ100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における決済サーバ100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は決済サーバ100と連携しているため、利用者Uから見れば、決済サーバ100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、決済サーバ100を備えているともいえる。
また、上記の実施形態において、端末装置10は、利用者Uが保有するプリペイドカードの一覧を表示する際に、随時、自動的に、利用者Uが保有するプリペイドカードを、使用頻度の高い順や、有効期限の近い順にソート(並び替え)してもよい。あるいは、端末装置10は、利用者Uの操作に応じて、利用者Uが保有するプリペイドカードをソート(並び替え)してもよい。
また、上記の実施形態において、端末装置10は、利用者Uが保有するプリペイドカードの一覧を表示する際に、利用者Uが保有するプリペイドカードのうち、利用者Uが選択・指定した所定の条件に適合したプリペイドカードのみ表示してもよい。
また、上記の実施形態において、利用者Uは、他の利用者からプレゼントされたプリペイドカードを、さらに他の利用者にギフトとしてプレゼントしてもよい。すなわち、利用者Uは、他人からプレゼントされたプリペイドカードが一旦利用者Uの保有するプリペイドカードとなれば、その後、利用者Uの保有するプリペイドカードとして、自由に他の利用者にギフトとしてプレゼントすることができる。
また、上記の実施形態において、加盟店限定のプリペイドカードは一例に過ぎない。実際には、プリペイドカードは、加盟店ではなく、特定の用途に紐付けて管理されていてもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10又は決済サーバ100)は、端末装置10を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する設定部133と、通常の残高と、用途限定残高とを個別に管理する管理部134と、を備える。
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10又は決済サーバ100)は、端末装置10を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する設定部133と、通常の残高と、用途限定残高とを個別に管理する管理部134と、を備える。
また、設定部133は、用途別に用途限定残高を設定する。そして、管理部134は、用途別に設定された用途限定残高を個別に管理する。
また、設定部133は、決済サービスの加盟店ごとに用途限定残高を設定する。そして、管理部134は、加盟店ごとに設定された用途限定残高を個別に管理する。
また、設定部133は、利用者Uごとに用途限定残高を設定する。そして、管理部134は、利用者Uごとに設定された用途限定残高を個別に管理する。
また、管理部134は、利用者Uが個人間送金機能を利用して、利用者Uの用途限定残高から所定の金額を他の利用者Fに送金した場合、送金された金額を利用者Uの用途限定残高に対応する他の利用者Fの用途限定残高に移転する。
また、管理部134は、用途限定残高とプリペイドカードとを紐付けて管理し、利用者Uがプリペイドカードを他の利用者Fに譲渡した場合、プリペイドカードに紐付けられた用途限定残高の全額を、利用者Uの用途限定残高から他の利用者Fの用途限定残高に移転する。
また、本願に係る情報処理装置は、用途に対する決済時に、用途限定残高の残高が不足している場合、通常の残高から用途限定残高にチャージして決済処理を行う決済処理部と、をさらに備える。
あるいは、本願に係る情報処理装置は、用途に対する決済時に、用途限定残高の残高が不足している場合、通常の残高を使用して決済処理を行う決済処理部と、をさらに備える。
また、別の観点では、本願に係る情報処理装置(端末装置10又は決済サーバ100)は、端末装置10を用いた決済に利用可能な残高として、利用できる加盟店を限定しない通常の残高とは別に、利用できる加盟店を限定した加盟店限定残高を設定する設定部133と、通常の残高と、加盟店限定残高とを個別に管理する管理部134と、を備える。
また、別の観点では、本願に係る情報処理装置(端末装置10又は決済サーバ100)は、端末装置10を用いた決済に利用可能な残高として、利用できる企業ブランドを限定しない通常の残高とは別に、利用できる企業ブランドを限定した企業ブランド限定残高を設定する設定部133と、通常の残高と、企業ブランド限定残高とを個別に管理する管理部134と、を備える。
また、別の観点では、本願に係る情報処理装置(端末装置10又は決済サーバ100)は、端末装置10を用いた決済に利用可能な残高として、利用できる商品ブランドを限定しない通常の残高とは別に、利用できる商品ブランドを限定した商品ブランド限定残高を設定する設定部133と、通常の残高と、商品ブランド限定残高とを個別に管理する管理部134と、を備える。
さらに、別の観点では、本願に係る情報処理装置(端末装置10又は決済サーバ100)は、端末装置10を用いた決済と連動するプリペイドカードを発行する発行部132と、端末装置10を用いた決済の残高と、プリペイドカードの残高とを個別に管理する管理部134と、を備える。
また、発行部132は、加盟店ごとにプリペイドカードを発行する。そして、管理部134は、加盟店ごとにプリペイドカードの残高を個別に管理する。
また、本願に係る情報処理装置は、加盟店での決済時に、加盟店に対応するプリペイドカードの残高を使用して決済処理を行う決済処理部135と、をさらに備える。
また、決済処理部135は、加盟店での決済時に、加盟店に対応するプリペイドカードの残高が不足している場合、端末装置10を用いた決済用の残高からプリペイドカードの残高にチャージして決済処理を行う。
あるいは、決済処理部135は、加盟店での決済時に、加盟店に対応するプリペイドカードの残高が不足している場合、端末装置10を用いた決済用の残高を使用して決済処理を行う。
また、管理部は、端末装置10の利用者Uが個人間送金機能を利用して、利用者Uの保有するプリペイドカードを他の利用者に譲渡した場合、プリペイドカードの所有者を利用者Uから他の利用者に変更し、プリペイドカードの残高を利用者Uから他の利用者に移転する。
また、本願に係る情報処理装置は、利用者Uがプリペイドカードを利用可能な店舗に入店した際に、店舗で利用可能なプリペイドカードを端末装置10に通知する通知部133と、をさらに備える。
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、電子決済に使用できる残高として、用途限定の残高を管理することができる。これにより、電子決済サービスの加盟店限定で利用できるプリペイドカードを提供できる。また、プリペイドカードを保有している加盟店で決済する際に決済連動で利用可能となる。また、チャージ残高を超えた決済の場合に再度チャージするかどうかユーザに選択させることができる。また、加盟店独自のデザインによるマイプリペイドカードのUIを提供することができる。また、加盟店原資でプレミアムを付加できる。さらに、プリペイドカードを個人間送金でギフトとしてプレゼントすることができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や決済サーバ100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ100を例に挙げて説明する。図13は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
また、上述した実施形態に係る端末装置10や決済サーバ100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ100を例に挙げて説明する。図13は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USB等により実現される。
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が決済サーバ100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した決済サーバ100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
100 決済サーバ
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 カード情報データベース
124 決済情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 発行部
133 設定部
134 管理部
135 決済処理部
136 推定部
137 提供部
10 端末装置
100 決済サーバ
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 カード情報データベース
124 決済情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 発行部
133 設定部
134 管理部
135 決済処理部
136 推定部
137 提供部
Claims (21)
- 端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する設定部と、
前記通常の残高と、前記用途限定残高とを個別に管理する管理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記設定部は、用途別に前記用途限定残高を設定し、
前記管理部は、前記用途別に設定された前記用途限定残高を個別に管理する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、決済サービスの加盟店ごとに前記用途限定残高を設定し、
前記管理部は、前記加盟店ごとに設定された前記用途限定残高を個別に管理する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、利用者ごとに前記用途限定残高を設定し、
前記管理部は、前記利用者ごとに設定された前記用途限定残高を個別に管理する
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。 - 前記管理部は、利用者が個人間送金機能を利用して、前記利用者の前記用途限定残高から所定の金額を他の利用者に送金した場合、送金された金額を前記利用者の前記用途限定残高に対応する前記他の利用者の前記用途限定残高に移転する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記管理部は、前記用途限定残高とプリペイドカードとを紐付けて管理し、利用者がプリペイドカードを他の利用者に譲渡した場合、前記プリペイドカードに紐付けられた前記用途限定残高の全額を、前記利用者の前記用途限定残高に対応する前記他の利用者の前記用途限定残高に移転する
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理装置。 - 前記用途に対する決済時に、前記用途限定残高の残高が不足している場合、前記通常の残高から前記用途限定残高にチャージして決済処理を行う決済処理部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。 - 前記用途に対する決済時に、前記用途限定残高の残高が不足している場合、前記通常の残高を使用して決済処理を行う決済処理部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。 - 端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、利用できる加盟店を限定しない通常の残高とは別に、利用できる加盟店を限定した加盟店限定残高を設定する設定部と、
前記通常の残高と、前記加盟店限定残高とを個別に管理する管理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、利用できる企業ブランドを限定しない通常の残高とは別に、利用できる企業ブランドを限定した企業ブランド限定残高を設定する設定部と、
前記通常の残高と、前記企業ブランド限定残高とを個別に管理する管理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、利用できる商品ブランドを限定しない通常の残高とは別に、利用できる商品ブランドを限定した商品ブランド限定残高を設定する設定部と、
前記通常の残高と、前記商品ブランド限定残高とを個別に管理する管理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 端末装置を用いた決済に適用可能なプリペイドカードを発行する発行部と、
前記端末装置を用いた決済の残高と、前記プリペイドカードの残高とを個別に管理する管理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記発行部は、加盟店ごとに前記プリペイドカードを発行し、
前記管理部は、前記加盟店ごとに前記プリペイドカードの残高を個別に管理する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。 - 前記加盟店での決済時に、前記加盟店に対応する前記プリペイドカードの残高を使用して決済処理を行う決済処理部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。 - 前記決済処理部は、前記加盟店での決済時に、前記加盟店に対応する前記プリペイドカードの残高が不足している場合、前記端末装置を用いた決済用の残高から前記プリペイドカードの残高にチャージして決済処理を行う
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。 - 前記決済処理部は、前記加盟店での決済時に、前記加盟店に対応する前記プリペイドカードの残高が不足している場合、前記端末装置を用いた決済用の残高を使用して決済処理を行う
ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。 - 前記管理部は、前記端末装置の利用者が個人間送金機能を利用して、前記利用者の保有する前記プリペイドカードを他の利用者に譲渡した場合、前記プリペイドカードの所有者を前記利用者から前記他の利用者に変更し、前記プリペイドカードの残高を前記利用者から前記他の利用者に移転する
ことを特徴とする請求項12~16のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。 - 端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する設定工程と、
前記通常の残高と、前記用途限定残高とを個別に管理する管理工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
端末装置を用いた決済に適用可能なプリペイドカードを発行する発行工程と、
前記端末装置を用いた決済の残高と、前記プリペイドカードの残高とを個別に管理する管理工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 端末装置を用いた決済に利用可能な残高として、用途を限定しない通常の残高とは別に、用途を限定した用途限定残高を設定する設定手順と、
前記通常の残高と、前記用途限定残高とを個別に管理する管理手順と、
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。 - 端末装置を用いた決済に適用可能なプリペイドカードを発行する発行手順と、
前記端末装置を用いた決済の残高と、前記プリペイドカードの残高とを個別に管理する管理手順と、
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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