JP2024011491A - 包装体および包装体の製造方法 - Google Patents

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Yoshito Nakajima
昌紀 井上
Masaki Inoue
裕之 山下
Hiroyuki Yamashita
剛司 西山
Takeshi Nishiyama
久太郎 池田
Hisataro Ikeda
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Abstract

【課題】購入者向けの情報が記録された情報記録コードが外面側に設けられていても上記情報記録コードが不正に読み取られにくい包装体および包装体の製造方法を提供する。【解決手段】一実施形態に係る包装体は、食品を収容しており底部と反対が開口している容器本体および上記開口を塞ぐ蓋体を有する容器と、容器の一部または全体を包装する透明な熱収縮性フィルムとを備え、蓋体は、容器本体の開口を形成する端部に取り付けられた蓋本体と、蓋本体の平面視において蓋本体から外側に張り出した摘まみ片とを有し、蓋体において容器本体と反対側に、蓋本体および摘まみ片の境界を跨ぐように情報記録コードが印刷されており、容器の一部または全体が熱収縮性フィルムによって包装された状態において、摘まみ片は容器本体の胴部側に折り曲げられている。【選択図】図2

Description

本発明は包装体および包装体の製造方法に関する。
食品(たとえば即席食品)は、特許文献1に開示されているような容器に収容された状態で販売される。食品を収容した容器には、購入者向けのキャンペーン情報などを記録した情報記録コードが印刷される場合がある。上記情報記録コードは、購入前における情報記録コードの不正読み取りを防止するため、容器が有する蓋体の裏面側等の購入前に確認できない場所に設けられていた。
特開平10-316168号公報
食品(たとえば即席食品)を収容した容器には、所定の印刷(たとえば、商品名、食品の成分などの印刷を含む)が施される。このような印刷は、商品購入前に購入者が確認できるように、容器の外面側に施される。しかしながら、容器の外面側に情報記録コードを設けると、購入前に不正に読み取られるおそれがある。そのため、これまでは情報記録コードを蓋体の裏面側に設ける手法が多く取られているが、食品に対して影響を与えない特殊なインクを用いたり、インクが食品に直接当たらないような加工を施して情報記録コードを形成しなければならない。以上のことから、情報記録コードを容器の内面側に設けることによって、商品の製造コストが高くなる傾向にある。したがって、購入者向けの情報が記録された情報記録コードを改めて容器の外面側に設けることが求められている。
そこで、本発明は、購入者向けの情報が記録された情報記録コードが外面側に設けられていても上記情報記録コードが不正に読み取られにくい包装体および包装体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る包装体は、食品を収容しており底部と反対が開口している容器本体および上記開口を塞ぐ蓋体を有する容器と、上記容器の一部または全体を包装する透明な熱収縮性フィルムと、を備え、上記蓋体は、上記容器本体の上記開口を形成する端部に取り付けられた蓋本体と、上記蓋本体の平面視において上記蓋本体から外側に張り出した摘まみ片と、を有し、上記蓋体において上記容器本体と反対側に、上記蓋本体および上記摘まみ片の境界を跨ぐように情報記録コードが印刷されており、上記容器の一部または全体が上記熱収縮性フィルムによって包装された状態において、上記摘まみ片は上記容器本体の胴部側に折り曲げられている。本開示において、「印刷」の概念は、「印字」の概念も含む。
上記包装体では、情報記録コードは、容器が有する蓋体の外面側に印刷されている。情報記録コードは、上記蓋本体および上記摘まみ片の境界を跨ぐように情報記録コードが印刷されており、上記容器の一部または全体が上記熱収縮性フィルムによって包装された状態において、上記摘まみ片は上記容器本体の胴部側に折り曲げられている。この場合、摘まみ片の折り曲げに応じて情報記録コードも曲がっている。よって、情報記録コードが蓋体の外面側に印刷されていても、情報記録コード全体が同一の平面上に配置されていない。この場合、情報記録コードを全体をとして読み取れない。その結果、包装体が購入される前において、情報記録コードが不正に読み取られにくい。
上記情報記録コードは、第1角部、第2角部、第3角部および第4角部を有する四角形状の2次元コードであり、上記第1角部、上記第2角部および上記第3角部には、上記情報記録コードの位置を補正するための第1位置補正用パターン、第2位置補正用パターンおよび第3位置補正用パターンが形成されており、上記熱収縮性フィルムによって上記容器の一部または全体が包装された状態において、上記第1位置補正用パターン、上記第2位置補正用パターンおよび上記第3位置補正用パターンを一度に読み取れないように上記蓋体に形成されていてもよい。
上記情報記録コードでは、上記第1位置補正用パターン、上記第2位置補正用パターンおよび上記第3位置補正用パターンを一度に読み取れない。この場合、情報記録コードの位置補正が適切に実施できないことから、情報記録コードを読み取ることができない。よって、情報記録コードの不正な読み取りを一層防止できる。
上記情報記録コードは、第1角部、第2角部、第3角部および第4角部を有する四角形状の2次元コードであり、上記第1角部、上記第2角部および上記第3角部には、上記情報記録コードの位置を補正するための第1位置補正用パターン、第2位置補正用パターンおよび第3位置補正用パターンが形成されており、上記第1位置補正用パターン、上記第2位置補正用パターンおよび上記第3位置補正用パターンのうちの1つが上記摘まみ片に位置しており、残りの2つのうちの少なくとも1つが上記蓋本体に位置していてもよい。
この場合、上記第1位置補正用パターン、上記第2位置補正用パターンおよび上記第3位置補正用パターンが、同一平面上に存在しないことから、それらを一度に読み取り難い。
上記第1位置補正用パターンが上記蓋本体に位置しており、上記第2位置補正用パターンおよび上記第3位置補正用パターンが上記境界に位置しており、且つ、上記第3位置補正用パターンが上記摘まみ片に位置していてもよい。この場合も、上記第1位置補正用パターン、上記第2位置補正用パターンおよび上記第3位置補正用パターンが、同一平面上に存在しないことから、それらを一度に読み取り難い。
上記容器の一部または全体が上記熱収縮性フィルムによって包装された状態において、上記摘まみ片にはシワが形成されていてもよい。この場合、シワによって情報記録コードが更に歪む。その結果、情報記録コードを読み取り難い。
本発明の他の側面に係る包装体の製造方法は、食品を収容している容器本体と上記容器本体の上記開口を塞いでいる蓋体を有する容器を準備する工程と、透明な熱収縮性フィルムによって上記容器の一部または全体を包装する工程と、を備え、上記蓋体は、上記容器本体の上記開口を形成する端部に取り付けられる蓋本体と、上記蓋本体の平面視において上記蓋本体から外側に張り出した摘まみ片と、を有し、上記蓋体において上記容器本体と反対側に、上記蓋本体および上記摘まみ片の境界を跨ぐように情報記録コードが印刷されており、上記熱収縮性フィルムで上記容器を包装する工程では、上記摘まみ片を上記容器本体の胴部側に折り曲げるように、上記熱収縮性フィルムによって上記容器の一部または全体を包装する。
上記製造方法では、情報記録コードが、容器が有する蓋体の外面側に印刷された包装体を製造できる。上記製造方法で製造された包装体では、情報記録コードは、上記蓋本体および上記摘まみ片の境界を跨ぐように情報記録コードが印刷されており、上記容器の一部または全体が上記熱収縮性フィルムによって包装された状態において、上記摘まみ片は上記容器本体の胴部側に折り曲げられている。この場合、摘まみ片の折り曲げに応じて情報記録コードも折れ曲がっている。そのため、情報記録コードが蓋体の外面側に印刷されていても、情報記録コード全体を同一の平面上に配置されたものとして読み取れない。その結果、包装体が購入される前に、情報記録コードの読み取りを防止できる。
上記熱収縮性フィルムによって上記容器の一部または全体を包装する工程では、上記摘まみ片にシワが形成されるように、上記熱収縮性フィルムによって上記容器の一部または全体を包装してもよい。この場合、製造された包装体が有する蓋体に印刷された情報記録コードは、シワによって更に歪んでいる。その結果、情報記録コードを読み取り難い。
本発明によれば、購入者向けの情報が記録された情報記録コードが外面側に設けられていても上記情報記録コードが不正に読み取られにくい包装体および包装体の製造方法を提供できる。
図1は、一実施形態に係る包装体の側面図である。 図2は、図1に示した包装体が有する容器の側面図である。 図3は、図2に示した容器の上面図(蓋体側から見た図面)である。 図4は、図3のIV―IV線に沿った断面構成の模式図である。 図5は、図2に示した容器が有する蓋体の上面図である。 図6は、図5に示した情報記録コードの配置状態と異なる配置状態の例を示す模式図である。 図7は、実験例で使用した第1サンプルとしての蓋体の上面図である。 図8は、実験例で使用した第2サンプルとしての蓋体の上面図である。 図9は、実験例における折り曲げ角度の設定方法を説明するための模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。同一の要素には同一符号を付する。重複する説明は省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、一実施形態に係る包装体の側面図である。図2は、図1に示した包装体が有する容器の側面図である。図3は、図2に示した容器の上面図(蓋体側から見た図面)である。図4は、図3のIV―IV線に沿った断面構成の模式図である。図5は、図2に示した容器が有する蓋体の上面図である。
図1に示した包装体1は、容器2と、透明な熱収縮性フィルム3を備える。容器2は、図2および図4に示したように、即席食品4を収容している。即席食品4は、たとえば、湯が注がれることによって調理される食品である。熱収縮性フィルム3は、容器2を包装する透明フィルムである。熱収縮性フィルム3は透明であることから、熱収縮性フィルム3を通して容器2を視認できる。しかしながら、図1では、容器2が熱収縮性フィルム3で包装されている点を示すために、熱収縮性フィルム3の内側に位置する容器2を破線で図示している。包装体1を詳細に説明する。
[容器]
図1~図4に示したように、容器2は、容器本体10と、蓋体20とを有する。容器2は、即席食品4が収容された容器本体10を蓋体20で密封することよって構成されている。
<容器本体>
図2および図4に示したように、容器本体10は、底部11と胴部12とを有する。底部11と胴部12とによって、即席食品4を収容する収容空間Sが形成されている。一実施形態において、容器本体10の形状はカップ状または箱状である。本実施形態において、容器本体10の平面視形状(底部11の厚さ方向からみた形状)は、円形である。容器本体10の平面視形状は、円形に限定されず、四角形(たとえば、矩形または正方形)でもよい。
本実施形態において、底部11の平面視形状は、円形である。底部11の平面視形状は、円形に限定されず、四角形(たとえば、矩形または正方形)でもよい。
胴部12は、底部11の周縁に沿って設けられており、底部11の周縁から立ち上がっている。胴部12は底部11に一体的に設けられている。胴部12のうち底部11と反対側の端部12aによって開口10aが形成されている。端部12aは、外側に張り出したフランジ状の端部である。
容器本体10(すなわち、底部11および胴部12)の材料は、即席食品4を収容する容器に使用される材料であれば限定されない。たとえば、容器本体10の材料は、熱可塑性樹脂でもよい。熱可塑性樹脂の例は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂などである。容器本体10は、紙製の容器本体(たとえば、総質量に対して紙の質量が51%以上である容器本体)でもよい。
<蓋体>
蓋体20は、図5に示したように、平面視において、蓋本体21と、摘まみ片22および摘まみ片23を有する。図5は、後述するように、摘まみ片22および摘まみ片23が折り曲げられていない状態を示す図面である。図5では、説明の都合上、蓋本体21と摘まみ片22,23の境界を破線で模式的に示している。
蓋本体21は、図1~図4に示したように、容器本体10の開口10aを塞ぐ部材である。蓋本体21の平面視形状は、端部12aの平面視形状と同様であり、本実施形態では円形である。図示は省略しているが、蓋本体21の外面側には、所定の印刷(たとえば、商品名、即席食品4の成分などの印刷)が施されている。
図5に示したように、摘まみ片22および摘まみ片23は、蓋本体21の周縁から連続的に外側に張り出している。摘まみ片22および摘まみ片23は、たとえばタブである。摘まみ片22および摘まみ片23は、蓋体20を容器本体10に取り付けた場合、端部12aの外側に位置する。摘まみ片22および摘まみ片23の少なくとも一方は、包装体1の購入者が容器2を開封する際の開封開始端として使用されるとともに、蓋体20で容器本体10の開口10aを再度塞ぐ際に蓋体20を容器本体10に止めるための係止具としても使用される。摘まみ片22および摘まみ片23の形状は舌片状または略三角形状である。
蓋体20は、基材層および熱接着樹脂層を含む積層体である。蓋体20を容器本体10に取り付けた状態において、基材層および熱接着樹脂層は、外側(容器本体10と反対側)から基材層および熱接着樹脂層の順に配置されている。
基材層は、たとえば、紙自体から構成される層である。本実施形態において、基材層は、蓋体20における外層に相当する。基材層を構成する紙は、例えば上質紙、特殊上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、和紙、模造紙、クラフト紙等である。基材層は、再生紙によって構成されてもよい。基材層の質量は、たとえば、積層シートである蓋体20を構成する各層の合計質量(すなわち、蓋体20の総質量)における51%以上である。この場合、蓋体20は紙製の蓋体(紙を主成分とする蓋体)である。
熱接着樹脂層は、蓋体20における内層であり、蓋体20を容器本体10の端部12aに貼り合わせるための層である。熱接着樹脂層は、たとえばシーラント層である。熱接着樹脂層の材料の例は、ポリオレフィン系樹脂である。熱接着樹脂層の材料として、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等が使用される。熱接着樹脂層は、たとえば、熱接着樹脂層となるべき樹脂を押し出す方法(押出しラミネート法)によって形成され得る。
蓋体20は、基材層および熱接着樹脂層に加えて他の層を有してもよい。たとえば、蓋体20は、基材層と熱接着樹脂層との間に、蓋体20にバリア性を付与する金属層を有してもよい。金属層は、たとえば、金属箔であり、金属箔の例は、アルミニウム箔である。
図1~図5に示したように、蓋体20の外面側には、容器2が熱収縮性フィルム3で包装された状態で、外側から情報記録コード30を読み取れるように情報記録コード30が印刷されている。たとえば、情報記録コード30は、蓋体20の表面(蓋体20が有する上記基材層の表面に相当)に印刷されている。本実施形態において、情報記録コード30は、包装体1の購入者向けの情報が記録されたコードである。購入者向けの情報は、購入者に対して特別に提供されるキャンペーン情報、商品情報などを含む。
本実施形態において、情報記録コード30は、2次元コードである。情報記録コード30の形状は四角形状(たとえば、正方形)である。情報記録コード30は、第1角部30a、第2角部30b、第3角部30cおよび第4角部30dを有する。情報記録コード30は、第1角部30a、第2角部30bおよび第3角部30cに、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cを有する。
第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cは、情報記録コード30を正確に読み取る場合に必要なパターンであり、情報記録コード30の位置(向きなどを含む)を補正するためのパターンである。2次元コードである情報記録コード30の例は、QRコード(登録商標)である。第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cはQRコード(登録商標)におけるファインダパターン(切り出しシンボル)に相当する。
情報記録コード30は、蓋本体21と摘まみ片22との境界21a(蓋本体21の周縁)を跨ぐように蓋体20に印刷されている。換言すれば、情報記録コード30は、蓋本体21に印刷された領域と摘まみ片22に印刷された領域とを有する。たとえば、情報記録コード30のうち摘まみ片22に印刷された領域の面積は、情報記録コード30の全面積のうち30%以上70%以下でもよい。情報記録コード30のうち蓋本体21に印刷された領域と摘まみ片22に印刷された領域の面積それぞれは情報記録コード30の全面積の約50%でもよい。
一実施形態において、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cのうちの1つが摘まみ片22に配置され、残りの2つのうち少なくとも1つが摘まみ片22以外の領域に配置されてもよい。第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cのうち何れかが摘まみ片22以外の領域に配置される形態は、蓋本体21に配置される場合とともに、境界21a上に配置される場合を含む。本実施形態では、情報記録コード30は、図5に示したように、第2位置補正用パターン31bが摘まみ片22に配置され、第1位置補正用パターン31aおよび第3位置補正用パターン31cが境界21a上に配置されている。
一実施形態において、情報記録コード30は、図6に示したように、第1位置補正用パターン31aおよび第2位置補正用パターン31bが摘まみ片22に位置する一方、第3位置補正用パターン31cが蓋本体21に位置するように、蓋体20に印刷されていてもよい。図6に示した形態は、図5に示した情報記録コード30の配置状態から45度回転させた配置状態に対応する。
蓋体20は、たとえば次のようにして製造される。まず、前述した基材層および熱接着樹脂層を含む積層シートを、たとえば、押出ラミネート法、ドライラミネート法等によって製造する。積層シートを、たとえば切断加工などによって蓋体20の形状に加工する。蓋体20の外側に上記所定の印刷を施す。蓋体20の外側に情報記録コード30の印刷を施す。このような印刷は、積層シートを蓋体20の形状の加工前に、積層シートにおける蓋体20に対応する領域に対して予め実施していてもよいし、積層シートを蓋体20に加工した後に、蓋体20に対して実施してもよい。情報記録コード30の印刷に使用するインクには、バーコード、QRコード(登録商標)などに使用されているグラビアインクや、インクジェットインクなどを使用すればよい。
上記容器本体10と蓋体20を備える容器2は、容器本体10の開口10aを塞ぐように、蓋体20を端部12aに接合することによって製造される。蓋体20と端部12aとはたとえばヒートシールされる。
[熱収縮性フィルム]
熱収縮性フィルム3は、容器2の一部または全体を包装するフィルムである。熱収縮性フィルム3が容器2の一部を包装する場合、熱収縮性フィルム3は、蓋体20と容器本体10の接合部分を包装する。この場合、熱収縮性フィルム3によって、蓋体20の周縁と容器本体10の端部12aが包装される。以下では、断らない限り、図1に示したように容器2の全体を熱収縮性フィルム3で包装する場合を例にして説明する。
熱収縮性フィルム3は、熱によって縮むフィルムである。熱収縮性フィルム3は、容器2の外形にフィットした状態で容器2を包装する。熱収縮性フィルム3の例は、シュリンクフィルムである。熱収縮性フィルム3の材料の例は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などを含む。
包装体1では、図1~図4に示したように摘まみ片22,23が容器本体10の胴部12側に折り曲げられた状態で熱収縮性フィルム3によって包装されている。この際、摘まみ片22には、シワが生じるように折り曲げられていてもよい。容器2が熱収縮性フィルム3によって包装されている包装体1の一実施形態において、摘まみ片22,23は、それらの一部が胴部12に接するように曲げられていてもよい。一実施形態において、摘まみ片22,23は90度以上折り曲げられていてもよい。
[包装体の製造方法]
上記包装体1は、即席食品4を収容した容器2を準備し(準備工程)、容器2を熱収縮性フィルム3によって包装すること(包装工程)によって、製造され得る。
上記準備工程では、容器本体10内に即席食品4を収容し、情報記録コード30が印刷された蓋体20で容器本体10を密封する。これよって、即席食品4を収容した容器2が得られる。蓋体20は、たとえば、ヒートシールによって容器本体10に取り付けられる。
包装工程では、熱収縮性フィルム3によって容器2を被覆し、熱によって熱収縮性フィルム3を収縮させる。すなわち、包装工程では、熱収縮性フィルム3によって容器2をシュリンク包装する。包装工程では、摘まみ片22および摘まみ片23を胴部12に向けて折り曲げるように、熱収縮性フィルム3を収縮する熱収縮性フィルム3は熱によって容器2にフィットするように収縮するため、包装体1では、摘まみ片22が折り曲げられた状態が維持される。包装工程では、摘まみ片22を上記のように折り曲げるとともに、摘まみ片22にシワが生じるように、熱収縮性フィルム3を収縮させることによって熱収縮性フィルム3によって容器2を包装してもよい。
容器2が有する蓋体20には、情報記録コード30が印刷されている。情報記録コード30は、蓋体20の表面側に印刷されている。容器2は熱収縮性フィルム3で包装されている。熱収縮性フィルム3は透明であることから、容器2が熱収縮性フィルム3で包装されていても、情報記録コード30を視認可能である。
情報記録コード30は、蓋本体21と摘まみ片22との境界21aを跨ぐように蓋体20に印刷されている。摘まみ片22は、熱収縮性フィルム3で容器2が包装された状態で、胴部12側に折れ曲がっている。前述のように、情報記録コード30の一部は摘まみ片22に印刷されていることから、情報記録コード30も、蓋本体21と摘まみ片22の境界(換言すれば、容器本体10の端部12a)で曲がっている。すなわち、情報記録コード30全体が同一平面に位置していない。したがって、コードリーダー(読み取りアプリを含む)によって情報記録コード30を読み取る場合、コードリーダからみて情報記録コード30の一部が欠けていたり、歪んでいたりする。そのため、コードリーダによって、情報記録コード30全体を適切に読み取ることができない。
一方、包装体1の購入者は、次のようにして情報記録コード30を読み取ることができる。まず、熱収縮性フィルム3から容器2を取り出す。次に、蓋本体21と摘まみ片22とが実質的に同一平面を構成するように、摘まみ片22の折れ曲がりを解消する。その後、情報記録コード30をコードリーダで読み取る。このようにして、包装体1の購入者は、情報記録コード30を読み取ることができる。
図2、図4等では図示を省略しているが、蓋体20の表面側には、商品である包装体1の商品名、即席食品4の成分などが印刷される。このような印刷が施される蓋体20の表面側に情報記録コード30も印刷されている。そのため、たとえば、商品である包装体1の商品名、即席食品4の成分などを印刷する工程において、情報記録コード30も一緒に蓋体20に印刷する形態も可能である。このように商品名などの印刷を実施する工程において情報記録コード30も蓋体20に印刷する場合、情報記録コード30を印刷するための別工程を設ける必要がない。そのため、別工程を備える場合に比べて、包装体1の製造工程が簡略化されるとともに、製造コストの増加を防止できる。
また、情報記録コード30を蓋体20の表面側に設けることから、別途インクが即席食品4に直接接しないような追加の加工を施す必要がない。そのため、包装体1の製造工程が簡略化されるとともに、製造コストの増加を防止できる。蓋体20の表面側に印刷された情報記録コード30は、即席食品4と接しないため、情報記録コード30の印刷用のインクに、食品に接することを想定した特殊インクなどを使用しなくてよい。そのため、上述した特殊インクを準備する場合に比べて、製造コストを低減できる。
情報記録コード30は、たとえば、商品である包装体1の購入者に提供する情報(たとえばキャンペーンの案内情報など)を記録している。包装体1では、蓋体20の外面側に情報記録コード30が印刷されていても、熱収縮性フィルム3で容器2が包装された状態では、情報記録コード30を適切に読み取ることができない。そのため、包装体1の購入前における不正な情報記録コード30の読み取りを防止できる。
たとえば、情報記録コード30のうち摘まみ片22に印刷された領域の面積が、情報記録コード30の全面積のうち30%以上70%以下である形態では、熱収縮性フィルム3で容器2が包装された状態において、情報記録コード30をみた場合、情報記録コード30全体を視認し難い、或いは、情報記録コード30の一部は歪み等によって不正確なパターンとして視認される。その結果、情報記録コード30をコードリーダで適切に読み取り難く、結果、情報記録コード30の不正読み取り防止に寄与する。これは、情報記録コード30のうち情報記録コード30のうち蓋本体21に印刷された領域と摘まみ片22に印刷された領域の面積それぞれが情報記録コード30の全面積の約50%である形態に対しても同様である。
情報記録コード30が、情報記録コード30の位置を補正するための第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cを有する2次元コードである形態では、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cをまとめて読み取ることで、情報記録コード30の向きなどを適切に特定でき、結果として、情報記録コード30を読み取ることができる。よって、熱収縮性フィルム3によって容器2が包装された状態において、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cを一度に読み取れないように情報記録コード30が蓋体20に印刷されている形態では、情報記録コード30の不正読み取りを更に防止できる。
第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cのうちの1つが摘まみ片22に配置され、残りの2つのうちの1つが摘まみ片22以外の領域に形成されている形態では、摘まみ片22が折り曲げられていることによって、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cを一度に読み取ることができない。よって、情報記録コード30の不正読み取りをより防止できる。
第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cのうち第2位置補正用パターン31bが摘まみ片22に配置され、第1位置補正用パターン31aおよび第3位置補正用パターン31cが境界21a上に形成されている形態でも、摘まみ片22が折り曲げられていることによって、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cを一度に読み取ることができない。よって、情報記録コード30の不正読み取りをより防止できる。境界21aおよびその近傍は折り曲げにおける角部に対応するため、境界21a上に位置する第1位置補正用パターン31aおよび第3位置補正用パターン31cは歪んでいる。そのため、第1位置補正用パターン31aおよび第3位置補正用パターン31c自体が読み取られにくい。この点でも、情報記録コード30の不正読み取りをより防止できる。
熱収縮性フィルム3によって容器2を包装する場合において、摘まみ片22を折り曲げながら、且つシワを形成する形態では、上記シワに応じて情報記録コード30にうねりが生じる。その結果、熱収縮性フィルム3によって容器2を包装された状態において、情報記録コード30を一層読み取り難い。その結果、情報記録コード30の不正読み取りをより防止できる。
次に、情報記録コード30を有する蓋体20に関する実験例を説明する。実験例では、蓋体20として次の第1サンプルおよび第2サンプルを用いた。
(第1サンプル)
第1サンプルは、図7に示した蓋体20であった。第1サンプルである蓋体20を蓋体20Aと称す。蓋体20Aは、蓋本体21と、2つの摘まみ片22,23を有していた。蓋本体21は、直径が約97mmである円形であった。摘まみ片22,23は、蓋本体21の周縁から外側に張り出していた。摘まみ片22,23は略三角形状であった。摘まみ片23の第1端23aと第2端23bの間の距離は、約29mmであった。第1端23aおよび第2端23bは、摘まみ片23の外縁と蓋本体21との接続部である。摘まみ片23の頂部23cと、摘まみ片23および蓋本体21の境界21aとの間の距離は約13mmであった。摘まみ片22の大きさは、摘まみ片23と同じであった。
蓋体20Aは、以下の層構成を有していた。
印刷層/基材層/第1樹脂層/アルミニウム箔/第2樹脂層/シーラント層
上記層構成において、印刷層が蓋体20Aの表面側であり、シーラント層が蓋体20Aの内面側であった。
基材層は、紙であった。具体的には基材層は、モンブランG片アート(日本製紙株式会社製)であった。基材層の坪量は、79.1g/mであった。
第1樹脂層の材料はポリエチレン(PE)であった。すなわち、第1樹脂層はPE層であった。第1樹脂層の厚さは13μmであった。
アルミニウム箔の厚さは6μmであった。
第2樹脂層の材料はPEであった。すなわち、第2樹脂層はPE層であった。第2樹脂層の厚さは25μmであった。
シーラント層(熱接着樹脂層)の材料はLLDPEであった。シーラント層の厚さは15μmであった。
図7に示したように、蓋体20Aでは、印刷層の一部として、正方形状の情報記録コード30を蓋体20Aに印刷した。情報記録コード30の一辺の長さは約10.5mmであった。情報記録コード30は、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cを有していた。情報記録コード30は、QRコード(登録商標)であった。したがって、第1位置補正用パターン31a、第2位置補正用パターン31bおよび第3位置補正用パターン31cは、QRコード(登録商標)におけるファインダパターン(切り出しシンボル)であった。
情報記録コード30は、蓋本体21と摘まみ片23の境界21aを跨ぐように蓋体20に形成されていた。具体的には、第1角部30aに配置された第1位置補正用パターン31aが境界21a上に位置しており、第3角部30cに配置された第3位置補正用パターン31cが境界21a近傍に位置しており、第2角部30bに配置された第2位置補正用パターン31bは摘まみ片23に位置していた。
蓋体20Aでは、印刷層上に、OPニス(オーバープリントニス)が塗布されていた。
(第2サンプル)
第2サンプルは、図8に示した蓋体20であった。第2サンプルである蓋体20を蓋体20Bと称す。蓋体20Bの構成は、以下の点以外は、蓋体20Aの構成と同じであった。
(1)基材層が、坪量が79.1g/mである金藤片アート(王子製紙株式会社製)であった。
(2)図8に示したように、QRコード(登録商標)としての情報記録コード30が、蓋体20Aの場合より外側(摘まみ片23の外縁寄り)に形成されていた。
(3)印刷層上に形成したニスが剥離ニスであった。
<読み取り角度評価>
第1および第2サンプルを、容器本体10にヒートシールによって接合した後、摘まみ片23の折り曲げ角度に応じた情報記録コード30の読み取り易さを評価した。
(評価試験方法)
図9は、評価試験における摘まみ片23の折り曲げ角度の設定方法を説明する模式図である。図9では、第1および第2サンプルである蓋体20A,20Bを単に、蓋体20として表記している。図9では摘まみ片23を示すために、摘まみ片23にハッチングを付している。
図9に示したように、蓋体20が接合された容器本体10を側方から、分度器40を通して見ながら、摘まみ片23の折り曲げ角度を設定した。折り曲げ角度は、図9に示したように、摘まみ片23の第1端23aの位置を基準として設定した。具体的には、容器本体10を静置し且つ摘まみ片23を折り曲げる前の状態において、蓋体20の上面に一致する一点鎖線L0を角度0度の位置とし、角度0度に対する(すなわち、図9における一点鎖線L0に対する)摘まみ片23の角度(摘まみ片23の上面の角度)を折り曲げ角度として定義した。図9では、参考のために、一点鎖線L0に対して45度および90度の位置を一点鎖線L45および一点鎖線L90で示している。
読み取り角度評価では、0度から90度まで5度ずつ摘まみ片23を折り曲げながらiphone(登録商標)を用いて情報記録コード30(QRコード(登録商標))を読み取れるか否かを評価した。この評価を、第1サンプルおよび第2サンプルそれぞれにおいて、5回ずつ実施した。iphone(登録商標)による読み取りでは、iphone(登録商標)が有するカメラの撮像領域内に情報記録コード30(QRコード(登録商標))が最も多く含まれるように(換言すれば、情報記録コード30を読み取り易いように)iphone(登録商標)を配置して、読み取りを行った。iphone(登録商標)による読み取りを実施する前には、摘まみ片23のシワを伸ばし、摘まみ片23にシワがない状態で読み取りを実施した。
(評価結果)
第1サンプルおよび第2サンプルに対する上記読み取り角度評価の評価結果は表1示したとおりであった。表1における「No.1」~「No.5」は、試行回数を示している。
Figure 2024011491000002
表1に示したように、第1サンプル(蓋体20A)を用いた場合、No.1およびNo.4で45度まで読み取れ、No.3で50度まで読み取れ、No.2で55度まで読み取れ、No.5で60度まで読み取れた。したがって、摘まみ片23の折り曲げ角度が65度以上であれば、読み取りを防止可能であることが理解できる。
第2サンプル(蓋体20B)を用いた場合、No.1,No.3およびNo.5で70度まで読み取れ、No.2およびNo.3で75度まで読み取れた。したがって、摘まみ片23の折り曲げ角度が80度以上であれば、読み取りを防止可能であることが理解できる。
第2サンプル(蓋体20B)の方が第1サンプル(蓋体20A)より、読み取り可能な最大曲げ角度が大きいことは、図8に示したように、蓋体20Bでは、情報記録コード30が、蓋体20Aの場合より外側に位置していることに起因すると考えられる。
表1に示した結果より、QRコード(登録商標)を所定の位置(たとえば、第1サンプルにおける情報記録コード30の位置)に印刷した場合、折り曲げ角度が65度以上であれば、読み取りを防止可能であることが理解できる。更に、80度以上であれば、読み取りを一層防止できることが理解され得る。
上評価試験方法では、容器2(蓋体20を取り付けた容器本体10)を熱収縮性フィルム3で包装されていない状態で読み取り評価を行っている。容器2が熱収縮性フィルム3で包装された場合、通常、摘まみ片22,23は、容器本体10が有する胴部12に接するように折り曲げられる。この場合、摘まみ片22,23は90度以上に折り曲げられる。そのため、表1の結果より、容器2が熱収縮性フィルム3で包装された状態(実際にエンドユーザに提供される状態)では、情報記録コード30の不正読み取り防止を図ることが可能であることが理解できる。
更に、上記評価試験方法では、上記情報記録コード30を読み取る場合、前述したように摘まみ片23にシワが生じていない状態で情報記録コード30を読み取った。すなわち、上記表1の結果は、比較的読み取り易い状態での結果である。したがって、シワが生じている場合は、読み取りが更に困難であることは理解され得る。熱収縮性フィルム3で容器2が包装された状態では、摘まみ片22,23にシワが生じやすいので、情報記録コード30が更に読み取り難いことが理解できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される範囲が含まれること、および、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
摘まみ片の数は、1個でもよいし、3個以上でもよい。情報記録コードが四角形状の2次元コードである場合、情報記録コードの形状は矩形でもよい。情報記録コードは、バーコードのような1次元コードでもよい。
情報記録コードの一部が印刷される摘まみ片には、摘まみ片を折り曲げる罫線が設けられていてもよい。上記罫線は、摘まみ片と蓋本体との境界と交差するように形成されてもよい。情報記録コードの一部が印刷される摘まみ片に上記罫線が設けられた形態では、透明な熱収縮性フィルムで容器が包装された状態において、上記摘まみ片は上記罫線において山折りまたは谷折りで折り曲げられてもよい。これにより、情報記録コードの一部がコードリーダからみて更に隠れていたり、歪んでいたりする。その結果、情報記録コードを一層読み取り難く、結果として、不正読み取りをより防止できる。
蓋体は、たとえば、上記実施形態で説明した所定の印刷(商品名などの印刷)および情報記録コードの印刷を被覆する透明フィルムを有してもよい。蓋体蓋体が有する基材層は、たとえば、透明プラスチックフィルム、アルミニウム箔などでもよい。基材層の内面側に上記印刷が施されてもよい。蓋体は紙製の蓋体に限定されず、たとえばプラスチック製の蓋体でもよい。
容器に収容される食品は、即席食品に限定されない。
熱収縮性フィルムによって容器を部分的に包装してもよい。たとえば、蓋体の周縁と容器本体の蓋体側の端部とを熱収縮性フィルムが包装してもよい。この場合も、熱収縮性フィルムを用いた包装によって、摘まみ片が折れ曲がれるので、上記実施形態と同様に、情報記録コードの不正読み取りを防止できる。
上記実施形態および変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わされてもよい。
1…包装体、2…容器、3…熱収縮性フィルム、4…即席食品、10…容器本体、10a…開口、11…底部、12…胴部、12a…端部、30…情報記録コード、30a…第1角部、30b…第2角部、30c…第3角部、30d…第4角部、31a…第1位置補正用パターン、31b…第2位置補正用パターン、31c…第3位置補正用パターン。

Claims (7)

  1. 食品を収容しており底部と反対が開口している容器本体および前記開口を塞ぐ蓋体を有する容器と、
    前記容器の一部または全体を包装する透明な熱収縮性フィルムと、
    を備え、
    前記蓋体は、
    前記容器本体の前記開口を形成する端部に取り付けられた蓋本体と、
    前記蓋本体の平面視において前記蓋本体から外側に張り出した摘まみ片と、
    を有し、
    前記蓋体において前記容器本体と反対側に、前記蓋本体および前記摘まみ片の境界を跨ぐように情報記録コードが印刷されており、
    前記容器の一部または全体が前記熱収縮性フィルムによって包装された状態において、前記摘まみ片は前記容器本体の胴部側に折り曲げられている、
    包装体。
  2. 前記情報記録コードは、第1角部、第2角部、第3角部および第4角部を有する四角形状の2次元コードであり、
    前記第1角部、前記第2角部および前記第3角部には、前記情報記録コードの位置を補正するための第1位置補正用パターン、第2位置補正用パターンおよび第3位置補正用パターンが形成されており、
    前記熱収縮性フィルムによって前記容器の一部または全体が包装された状態において、前記第1位置補正用パターン、前記第2位置補正用パターンおよび前記第3位置補正用パターンを一度に読み取れないように前記蓋体に形成されている、
    請求項1に記載の包装体。
  3. 前記情報記録コードは、第1角部、第2角部、第3角部および第4角部を有する四角形状の2次元コードであり、
    前記第1角部、前記第2角部および前記第3角部には、前記情報記録コードの位置を補正するための第1位置補正用パターン、第2位置補正用パターンおよび第3位置補正用パターンが形成されており、
    前記第1位置補正用パターン、前記第2位置補正用パターンおよび前記第3位置補正用パターンのうちの1つが前記摘まみ片に位置しており、残りの2つのうちの少なくとも1つが前記蓋本体に位置している、
    請求項1に記載の包装体。
  4. 前記第1位置補正用パターンが前記摘まみ片に位置しており、前記第2位置補正用パターンおよび前記第3位置補正用パターンが前記境界に位置しており、且つ、前記第3位置補正用パターンが前記摘まみ片に位置している、
    請求項3に記載の包装体。
  5. 前記容器の一部または全体が前記熱収縮性フィルムによって包装された状態において、前記摘まみ片にはシワが形成されている、
    請求項1~4の何れか1項に記載の包装体。
  6. 食品を収容している容器本体と前記容器本体の開口を塞いでいる蓋体を有する容器を準備する工程と、
    透明な熱収縮性フィルムによって前記容器の一部または全体を包装する工程と、
    を備え、
    前記蓋体は、
    前記容器本体の前記開口を形成する端部に取り付けられる蓋本体と、
    前記蓋本体の平面視において前記蓋本体から外側に張り出した摘まみ片と、
    を有し、
    前記蓋体において前記容器本体と反対側に、前記蓋本体および前記摘まみ片の境界を跨ぐように情報記録コードが印刷されており、
    前記熱収縮性フィルムで前記容器を包装する工程では、前記摘まみ片を前記容器本体の胴部側に折り曲げるように、前記熱収縮性フィルムによって前記容器の一部または全体を包装する、
    包装体の製造方法。
  7. 前記熱収縮性フィルムによって前記容器の一部または全体を包装する工程では、前記摘まみ片にシワが形成されるように、前記熱収縮性フィルムによって前記容器の一部または全体を包装する、
    請求項6に記載の包装体の製造方法。

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