JP2024007872A - キャンディチップの製造方法及びキャンディチップ - Google Patents

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Abstract

【課題】菓子にトッピングした場合にも、キラキラした見た目の美しさやキャンディ本来の味わいが得られるキャンディチップを提供する。【解決手段】糖質を含む主原料を煮詰めて得られるキャンディ生地を製造し、前記キャンディ生地を冷却固化した固形キャンディをハンマークラッシャーで粉砕して、粒子径が0.85mm以上4.0mm以下の粒子の含有量を全体の重量に対して85%以上とすることを特徴とするキャンディチップの製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、キャンディを粉砕して生成した小片状キャンディの製菓材料に関する。
キャンディは、砂糖を主原料とし、必要に応じて水あめ、着色料などを加えて煮詰めた後、冷却して固化させた菓子である。このようなキャンディを砕いて小片状とした製菓材料があり、洋菓子などに振りかけたり菓子の生地の中に入れたりして用いられる。
このようなキャンディを砕いて菓子のトッピングなどに用いられるものとして、小片状のキャンディ表面を油脂でコーティングしたキャンディチップスも提案されている(特許文献1)。
特開2016-59330号公報
従来のキャンディの粉砕品は、キャンディのキラキラした見た目の美しさや、キャンディ本来の味わいが十分に得られなかった。また、特許文献1のような油脂でコーティングされたものは、作業性はよいもののコーティングする油脂によってマットな表面になってしまい、キャンディのキラキラした見た目の美しさは得られなかった。
本発明は、菓子にトッピングした場合にも、キラキラした見た目の美しさやキャンディ本来の味わいが得られる小片状キャンディであるキャンディチップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)糖質を含む主原料を煮詰めて得られるキャンディ生地を製造し、前記キャンディ生地を冷却固化した固形キャンディをハンマークラッシャーで粉砕して、粒子径が0.85mm以上4.0mm以下の粒子の含有量を全体の重量に対して85%以上とすることを特徴とするキャンディチップの製造方法。
(2)前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.01重量部以上2.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(1)に記載のキャンディチップの製造方法。
(3)前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.02重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(1)に記載のキャンディチップの製造方法。
(4)前記着色料は、液状の天然着色料であることを特徴とする上記(2)または(3)に記載のキャンディチップの製造方法。
(5)前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上3.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(1)に記載のキャンディチップの製造方法。
(6)前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(1)に記載のキャンディチップの製造方法。
(7)前記キャンディ生地を、小分けした固形キャンディ粒とし、前記固形キャンディ粒を粉砕することを特徴とする上記(1)に記載のキャンディチップの製造方法。
(8)糖質を含む主原料を煮詰めて得られるキャンディ生地を粉砕して得られるキャンディチップであって、粒子径が0.85mm以上4.0mm以下の粒子を全体の重量に対して85%以上含むものであることを特徴とするキャンディチップ。
(9)前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.01重量部以上2.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(8)に記載のキャンディチップ。
(10)前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.02重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(8)に記載のキャンディチップ。
(11)前記着色料は、液状の天然着色料であることを特徴とする上記(9)または(10)に記載のキャンディチップ。
(12)前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上3.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(8)に記載のキャンディチップ。
(13)前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする上記(8)に記載のキャンディチップ。
本発明によれば、菓子にトッピングした場合にも、キラキラした見た目の美しさやキャンディ本来の味わいが得られる、小片状のキャンディであるキャンディチップを提供することができる。
本実施形態のキャンディチップは、キャンディを粉砕して製造される小片状キャンディであり、例えば菓子の表面にまぶしたり内部に練り込んだりする製菓材料として利用することができる。そして、本実施形態のキャンディチップは、後述の着色料の混合量や粒子の大きさの分布とすることによって、キラキラ感を有するトッピングに最適な製菓材料である。なお、本実施形態においてキラキラ感を有するとは、小片状のキャンディ粉砕物であるキャンディチップに光が反射してキラキラと光り輝く現象が起こる外観を有するものであることを意味する。
まず、粉砕される前のキャンディについて説明する。本実施形態のキャンディチップに用いられるキャンディは、糖質を含む主原料を煮詰めてキャンディ生地を製造し、キャンディ生地に必要な副原料を加えて製造されるものである。主原料に用いる糖質は、砂糖や水飴などの糖類や、糖アルコールなどである。糖アルコールとしては、還元イソマルツロース、還元水飴などを用いることができる。主原料としては、他の糖質を用いてもよいし、食物繊維を含んでもよい。
本実施形態のキャンディチップに用いるキャンディは、副原料として香料と着色料を含むことが好ましい。香料は、キャンディチップの風味に応じて必要な香料を用いる。例えば、イチゴ風味の製菓材料とする場合には、イチゴキャンディを作る場合に用いられる香料を用いればよい。
香料は、主原料を煮詰めて得られたキャンディ生地100重量部に対して、0.1重量部以上の量で含むように混合することが好ましい。通常のキャンディでは0.1重量部未満でも十分風味が感じられるが、キャンディチップの場合0.1重量部未満では、キャンディチップをトッピングした菓子や練り込んだ菓子の状態で食べた場合にキャンディの風味が十分に得られない。0.1重量部以上であることによって、トッピングした場合にも、キャンディの風味が感じられるので好ましい。
香料の混合量の上限値は特に限定されないが、3.0重量部超の場合には混合量が多すぎて製造が困難であるため、3.0重量部以下であることが好ましい。
さらに、香料はキャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上1.0重量部以下の量で混合することがより好ましい。0.1重量部以上1.0重量部以下であることにより、菓子などにトッピングされて一緒に食べられた場合にも、香料が強くなりすぎない程度に、より確実にキャンディの風味を感じることができるキャンディチップが得られる。
着色料は、キャンディチップに所望の色味をつけるために用いられる。着色料としてはキャンディチップとして必要な色味に応じて、適宜必要な色の着色料を用いればよい。例えば、フルーツの風味の製菓材料とする場合には、そのフルーツの色の着色料を用いればよい。また、本実施形態の着色料は、発色の柔らかい天然着色料であっても、以下の混合量とすることにより、キラキラ感のあるキャンディチップが得られるので、天然着色料である場合に好適である。天然着色料は、成分として天然色素を単独又は複数組み合わせて用いた着色料であり、市販の液状のものを用いることができる。
着色料は、煮詰めたキャンディ生地100重量部に対して、液状の着色料を0.01重量部以上2.0重量部以下の量で含むように混合することが好ましい。0.01重量部未満の場合、キャンディチップの状態になったときに色が薄くトッピングしたときに目立たない。また、0.01重量部未満ではキラキラ感も十分に得られない。2.0重量部超の場合、キャンディチップの色が濃くなりすぎて、キラキラ感が得られない場合がある。また、3重量部超になると添加量が多すぎてキャンディ生地への混合作業が困難になる。なお、市販されている液状の天然着色料であれば、色や粘性、商品の違いがあっても、キャンディ生地への混合量が上記範囲であれば、色が濃くなりすぎることも無く、キャンディチップにした場合にキラキラ感を十分に得ることができる。
さらに、着色料はキャンディ生地100重量部に対して液状の着色料を0.02重量部以上1.0重量部以下混合することがより好ましい。当該範囲であることにより、どのような色の着色料の場合でもトッピングしたときに、トッピング対象物の色によらず、色をはっきり確認できるキャンディチップが得られる。また、色が濃すぎず透明感もあるため、キラキラ感も十分に得られる。
なお、着色料、香料は、煮詰める際に砂糖や水飴等の主原料に加えて、一緒に煮詰めてキャンディ生地を製造してもよい。煮詰める前の主原料の重量から、煮詰める過程で蒸発する主原料に含まれる水分量を差し引けば、製造されるキャンディ生地の重量を計算できる。そのため、製造されることになるキャンディ生地の重量に対して、上記混合比率の範囲内となる着色料や香料を加えることで、煮詰めたキャンディ生地に加える場合と同様の混合比率で混合することができる。また、着色料や香料は、単独で混合してもよいし、複数種類の着色料等を混合してもよい。着色料や香料を複数種類用いる場合には、上記混合量は、複数種類の合計の混合量とすればよい。
キャンディには、副原料として油脂、果汁、酸味料、乳原料、呈味料などその他の副原料をさらに加えてもよい。
次に、以上のキャンディを用いたキャンディチップについて説明する。本実施形態のキャンディチップは後述する製造方法で上記材料によって製造したキャンディを粉砕した小片状キャンディである。本実施形態のキャンディチップは、その粒子径が0.85mm以上4.0mm以下の粒子を、キャンディチップ全体の重量における85%以上含むものである。残りの15%が0.85mm未満の微粉末である。上記粒子径の測定は、JIS規格に準拠した標準ふるいを用いた篩い分けにより行うことができる。なお、後述の粉砕機での粉砕処理及び粒度調整処理によって4.0mm超の粒子は含まないようにすることが好ましい。0.85mm未満の微粉末の含有量が15%超になると、キャンディチップの表面への微粉末の付着量が多くなり、白っぽく見えてキラキラした外観が得られない。また、4.0mm超の粒子が含まれると、食べたときの食感が悪い。
次に、本実施形態のキャンディチップの製造方法を説明する。まず、キャンディの主原料である砂糖及び水飴等の糖質を、焦げや変色が起こらないように減圧釜を用いて減圧下で高圧蒸気により加熱し、低水分量になるまで煮詰めて、キャンディ生地を製造する。なお、主原料を煮詰める際に、主原料の種類に応じて水を加えてもよい。また、必要に応じて油脂や果汁などを加えて一緒に煮詰めてもよい。また、主原料として還元水飴などの糖アルコールや他の糖質を用いる場合や、食物繊維を加える場合も上記と同様に煮詰めてキャンディ生地を製造する。
煮詰めて得られたキャンディ生地に、副原料の香料や着色料を加えて混合する。本実施形態の香料と着色料の配合量は上記のとおりである。なお、煮詰める前に着色料や香料を主原料に加えてもよい。上述の通りこの場合は、煮詰める前の主原料の重量から水分量を差し引いて求められるキャンディ生地の重量に対して、上記混合比率となるように着色料等の配合量を決定すればよい。
そして、副原料を加えたキャンディ生地を冷却固化した固形キャンディを粉砕機で粉砕する。キャンディの粉砕処理は、キャンディ生地を小分けした固形キャンディ粒としてから粉砕機で粉砕することが好ましい。本実施形態では、固まる前のキャンディ生地をロープ状に伸ばし、カットするなどして、一般的な大きさのキャンディ粒に小分けし、冷却固化して得られる固形キャンディ粒を粉砕機で粉砕する。キャンディ生地をそのまま固化させて塊(ブロック状)のまま粉砕することも可能だが、固形キャンディ粒に小分けしてから粉砕することで、より大きい塊のまま粉砕される場合に比べて、キラキラ感の高いキャンディチップが得られる。これは、固形キャンディ粒に小分けにしてから粉砕した方が、粉砕の際の微粉の発生が抑えられることにより、キャンディチップ表面への微粉の付着量がより抑制され、キラキラ感が得られるためであると考えられる。小分けする固形キャンディ粒の大きさは、一般的な固形の粒状の飴の大きさであればよく、例えば0.5~8g程度、長径が1~4cm程度の大きさでよい。
なお、キャンディ生地を小分けする方法としては、固化する前のキャンディ生地を型に流し込んで冷やし固めることで、小分けした固形キャンディ粒を製造してもよいし、冷却固化したキャンディをカットして固形キャンディ粒を製造してもよい。
次に粉砕機で固形キャンディ(固形キャンディ粒)を粉砕する。粉砕機は、ハンマークラッシャーを用いることができる。ハンマークラッシャーは、回転するハンマーにより対象物を粉砕する粉砕機であり、排出口に配置したスクリーンの開孔サイズに応じたサイズの粒子に粉砕可能な装置である。ハンマークラッシャーでキャンディを粉砕することにより、他の粉砕装置でキャンディを粉砕する場合に比べて、粉砕時の微粉の発生を抑えることができ、よりキラキラ感のあるキャンディチップを製造することができる。
粉砕機で粉砕して得られた粉砕物に対して必要に応じて篩掛け等の方法でキャンディチップの大きさの調整(粒度分布調整)を行って、キャンディチップ全体の重量に対して粒径が0.85mm以上4.0mm以下の粒子を85%以上含むキャンディチップを得ることができる。キャンディチップの大きさの調整は、公知の種々の方法で行うことができる。例えば篩い分けの方法によって行う場合には、対応する目開きの篩を使って0.85mm未満の粉砕物、0.85~4.0mmの粉砕物、4.0mm超の粉砕物に分類し、上記割合になるように0.85mm未満の粉砕物と0.85~4.0mmの粉砕物を混合することで調整できる。また、ハンマークラッシャーを用いて粉砕する場合には、穴径が4mmのスクリーンを用いて粉砕を行うことで、粒径が4mm以下の粉砕物が得られる。さらに、ハンマークラッシャーのその他の粉砕条件を調整したり、シフターなどによる篩掛けを行ったりすることによって、粒径が0.85~4.0mmの粒子を85%以上含むキャンディチップを得ることができる。なお、上述のように粒径が4.0mm超のものは食感が悪いので、4.0mm超の粒子が含まれないようにすることが好ましい。以上が本実施形態のキャンディチップの製造方法である。
以上の本実施形態によれば、上記の粒度分布や着色料の配合量であることにより、お菓子にトッピングしても、キラキラした外観を有しはっきりと目立つ色味を有するキャンディチップが得られ、反射性や透明感などのキャンディ特有の性質を生かした今までにない製菓材料として利用できる。また、ハンマークラッシャーで粉砕することにより、キラキラ感のより高いキャンディチップが得られる。また、上記の香料の配合量であることにより、お菓子にトッピングされ一緒に食べられた場合にもしっかりとキャンディの風味を感じることができるキャンディチップが得られる。
以下、実施例に基づいて実施形態をより詳細に説明する。
(実施例1)
グラニュー糖100gと水飴89gを釜に入れて、水分が2.0%になるまで減圧下、蒸気加熱で煮詰めて炊き上げてキャンディ生地を得た。冷却したキャンディ生地100gに対して、香料としてイチゴ香料を0.10g、着色料として液状天然着色料のレッドカラーを0.10g、イチゴ濃縮果汁0.10g、クエン酸1.50gの分量で副原料を加えて混合し、冷却した。香料と着色料の混合量は、煮詰めたキャンディ生地100重量部に対して、それぞれ0.10重量部である。副原料を加えて冷却したキャンディ生地を、ハンマーで粉砕した。粉砕した粉砕物を、篩を使って、粒子径が0.85mm未満の飴、0.85~4.0mmの飴、4.0mm超の飴に選別した。そして、粒子径が0.85~4.0mmの粉砕物を85g、0.85mm未満の粉砕物を15g混合して実施例1のキャンディチップを作製した。従って、作製したキャンディチップは、全体の重量に対して、粒子径が0.85~4.0mmの粉砕物の含有量(重量)が85%であり、残りの15%が粒径0.85mm未満の粒子であり、4mm超の粒子は含まないものである。
(実施例2)
イチゴ香料の添加量を0.5gとしてキャンディ生地100重量部に対する添加量を0.5重量部とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例2のキャンディチップを得た。
(実施例3)
イチゴ香料の添加量を1.0gとしてキャンディ生地100重量部に対する添加量を1.0重量部とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例3のキャンディチップを得た。
(実施例4)
イチゴ香料の添加量を3.0gとしてキャンディ生地100重量部に対する添加量を3.0重量部とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例4のキャンディチップを得た。
(参考例1)
イチゴ香料を加えない以外は、実施例1と同様の条件で参考例1のキャンディチップを得た。
(風味の評価試験)
以上の実施例と参考例のキャンディチップを試験対象に均一に分散するよう1.0gを振りかけたものを試食し、キャンディチップの風味について2名で確認し、評価した。キャンディチップを振りかける試験対象は、食パン、チョコレート、バニラアイスを用いた。食パンは約50mm×50mmの大きさのものを用いた。チョコレートは約15g、直径約60mmの円盤状ものを用いた。バニラアイスは、約10g掬い取ったものを用いた。
評価は、イチゴの風味が強く感じられた場合に◎、イチゴの風味が感じられた場合に○、イチゴの風味がほとんど感じられない場合に×として評価した。試験結果を表1に示す。なお、本実施例、参考例ではイチゴ濃縮果汁を0.1g含んでいるが、この程度の含有量の場合、実際には果汁の風味はほとんど感じられないので、果汁は評価に影響していない。
表1に示す通り、香料を0.1重量部以上3.0重量部以下の範囲で混合した場合には、キャンディチップ風味が感じられた。特に、0.1~1.0重量部の範囲では、いちごの風味が、試験対象の食材の味に負けずにしっかりと感じられた。
(実施例5)
天然着色料のレッドカラーの混合量をキャンディ生地100gに対して0.01gとして、キャンディ生地100重量部に対する添加量を0.01重量部とし、イチゴ香料の添加量を0.50g(0.50重量部)とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例5のキャンディチップを得た。
(実施例6~9)
実施例5と同様に、レッドカラーの着色料の混合量を、キャンディ生地100重量部に対して0.02、0.1、1.0、2.0重量部とした実施例6~9を作製した。実施例6~9は着色料の混合量以外は、実施例5と同じ条件のものである。
(実施例10~14)
着色料としてレッドカラーに代えて液状天然着色料のブルーカラーを用い、キャンディ生地100gに対する混合量を0.01g~2.0gとして、キャンディ生地100重量部に対する混合量を0.01、0.02、0.1、1.0、2.0重量部とした実施例10~14を作製した。着色料以外は、実施例5と同様の条件のものである。
(実施例15~19)
着色料として液状天然着色料のイエローカラーを用い、キャンディ生地100gに対する混合量を0.01g~2.0gとして、キャンディ生地100重量部に対する混合量を0.01、0.02、0.1、1.0、2.0重量部とした実施例15~19を作製した。着色料以外は、実施例5と同様の条件である。
(実施例20~24)
着色料として液状天然着色料のグリーンカラーを用い、キャンディ生地100gに対する混合量を0.01g~2.0gとして、キャンディ生地100重量部に対する混合量を0.01、0.02、0.1、1.0、2.0重量部とした実施例20~24を作製した。着色料以外は、実施例5と同様の条件である。
(実施例25~29)
着色料として液状天然着色料のオレンジカラーを用い、キャンディ生地100gに対する混合量を0.01g~2.0gとして、キャンディ生地100重量部に対する混合量を0.01、0.02、0.1、1.0、2.0重量部とした実施例25~29を作製した。着色料以外は、実施例5と同様の条件である。
(着色料に関する外観の評価)
実施例5~29のキャンディチップを試験対象に均一に分散するように1.0gを振りかけたものについて、キャンディチップのトッピングされた状態における見え方・外観を2名で確認して評価した。振りかける試験対象は、風味の試験と同じ大きさ、形態の食パン、チョコレート、バニラアイスを用いた。
外観の評価は、色の出方とキラキラ感について評価した。色の評価については、キャンディチップの色がトッピングした状態ではっきりと目立つ場合を◎、色を十分確認できる場合を○、色が目立たない場合を×とした。キラキラ感の評価については、キラキラ感をはっきりと強く感じる場合には◎、キラキラ感がある場合には○、キラキラ感が無い場合には×とした。試験結果を表2に示す。
表2に示す通り、すべての着色料について、キャンディ生地100重量部に対する添加量が0.01~2.0重量部の範囲では良好なキラキラ感を有するキャンディチップが得られた。なお、イエローとグリーンの着色料については、混合量が最も少ない0.01重量部の場合に、色は薄く目立たない結果となったが、キラキラ感は十分に得られ、本発明の効果が確認できた。0.02重量部以上1.0重量部以下の範囲では、イエローはバニラアイスの場合に同系色であったため他の色よりもわずかにキラキラ感が弱く感じられた以外は、色も十分に目立つとともに、キラキラ感もよりはっきりと強く感じられるものが得られ、色味とキラキラ感を両立したより良好なキャンディチップが得られた。
(実施例30)
イチゴ香料の添加量を0.5gとしてキャンディ生地100重量部に対する混合量を0.5重量部とした以外は、実施例1と同様の条件で、粒子径が0.85~4.0mmの粉砕物の含有量(重量)が85%の実施例30のキャンディチップ(実施例2と同じ配合のキャンディチップ)を得た。
(実施例31)
キャンディチップの粒度分布について、粒子径が0.85~4.0mmの粉砕物のみを用いた(0.85~4mm粒子の割合が100%)以外は、実施例30と同様の条件で実施例31のキャンディチップを得た。
(比較例1)
キャンディチップの粒度分布について、粒子径が0.85~4.0mmの粉砕物の含有量を65%とした以外は、実施例30と同様の条件で比較例1のキャンディチップを得た。
(比較例2)
キャンディチップの粒度分布について、粒子径が0.85~4.0mmの粉砕物の含有量を75%とした以外は、実施例30と同様の条件で比較例2のキャンディチップを得た。
(粒度に関する外観の評価)
実施例30、31、比較例1、2のキャンディチップを試験対象に均一に分散するように1.0g振りかけたものについて、キャンディチップのトッピングした状態におけるキラキラ感についての外観を2名で確認し、評価した。評価基準は、着色料について評価した場合と同様であり、キラキラ感をはっきりと強く感じる場合には◎、キラキラ感がある場合には○、キラキラ感が無い場合には×とした。試験結果を表3に示す。
表3に示すように、0.85mm~4mmの粒子の含有量が、85%以上である場合には、キラキラ感の強いキャンディチップが得られた。一方、0.85mm~4mmの粒子の含有量が、85%未満の比較例の場合にはキラキラ感が得られなかった。
(粉砕する固形キャンディの形態の違いによる微粉量)
粉砕方法として、ブロック状の塊の固形キャンディを粉砕した場合と、小分けした固形キャンディ粒を粉砕した場合とで、粉砕による微粉の発生量の違いを確認した。具体的には、実施例1の混合比率の原料(主原料・副原料)でキャンディ生地を作製し、10kgのキャンディ生地をハンマーで砕いて2kg程度の大きさまでの塊にしたものと、同じく10kgのキャンディ生地を径14mm程度の大きさの固形キャンディ粒に小分けしたものを用意した。そして、それぞれハンマークラッシャー(槇野産業株式会社製)で同じ回転速度で粉砕した場合について、微粉の発生量を測定し、それぞれ投入した全量に対する微粉の重量比率(%)を求めた。微粉は、粉砕物を篩い分けて得た粒径0.85mm未満の粒子である。結果を表4に示す。
以上結果の通り、キャンディ粒にした状態で粉砕した場合の方が、微粉率が低かった。また、得られたキャンディチップを確認したところ、キャンディ粒を粉砕したキャンディチップの方が、キラキラ感がより強かった。

Claims (13)

  1. 糖質を含む主原料を煮詰めて得られるキャンディ生地を製造し、
    前記キャンディ生地を冷却固化した固形キャンディをハンマークラッシャーで粉砕して、粒子径が0.85mm以上4.0mm以下の粒子の含有量を全体の重量に対して85%以上とすることを特徴とするキャンディチップの製造方法。
  2. 前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.01重量部以上2.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項1に記載のキャンディチップの製造方法。
  3. 前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.02重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項1に記載のキャンディチップの製造方法。
  4. 前記着色料は、液状の天然着色料であることを特徴とする請求項2または3に記載のキャンディチップの製造方法。
  5. 前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上3.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項1に記載のキャンディチップの製造方法。
  6. 前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項1に記載のキャンディチップの製造方法。
  7. 前記キャンディ生地を、小分けした固形キャンディ粒とし、前記固形キャンディ粒を粉砕することを特徴とする請求項1に記載のキャンディチップの製造方法。
  8. 糖質を含む主原料を煮詰めて得られるキャンディ生地をハンマークラッシャーで粉砕して得られるキャンディチップであって、粒子径が0.85mm以上4.0mm以下の粒子を全体の重量に対して85%以上含むものであることを特徴とするキャンディチップ。
  9. 前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.01重量部以上2.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項8に記載のキャンディチップ。
  10. 前記キャンディ生地は、着色料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.02重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項8に記載のキャンディチップ。
  11. 前記着色料は、液状の天然着色料であることを特徴とする請求項9または10に記載のキャンディチップ。
  12. 前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上3.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項8に記載のキャンディチップ。
  13. 前記キャンディ生地は、香料を前記キャンディ生地100重量部に対して0.1重量部以上1.0重量部以下の量含むことを特徴とする請求項8に記載のキャンディチップ。
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