JP2024007737A - 基板処理装置 - Google Patents

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Takashi Omori
健次 天野
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Abstract

Figure 2024007737000001
【課題】プラズマ処理を行う基板処理装置において、窓部材とカバー部材との間に隙間が生じるのを抑制する。
【解決手段】基板が載置される載置台と、前記載置台の上方に設けられた窓部材を有し、前記載置台と前記窓部材との間に処理空間を画成する処理容器と、前記窓部材の上方に設けられ、前記処理空間内の処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、前記窓部材の前記処理空間側を覆うカバー部材と、前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する固定機構と、を備え、前記窓部材と前記カバー部材との間に中空部が形成されており、前記固定機構は、前記中空部に設けられ、前記カバー部材を前記窓部材に向けて付勢する弾性部材を有し、前記弾性部材の弾性力により、前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する、基板処理装置である。
【選択図】図4

Description

本開示は、基板処理装置に関する。
特許文献1に開示の誘導結合プラズマ処理装置は、天井部分を構成する窓部材を有し、プラズマ処理が行われる処理室と、窓部材の上方に配置され、処理室内に誘導電界を形成する高周波アンテナと、窓部材を支持する支持部材と、窓部材の下面を覆うカバーと、を備える。また、特許文献1に開示のカバー固定具は、上記誘導結合プラズマ処理装置に用いられ、カバーを固定するものであり、カバーの一部である下面を有する被支持部を支持する支持部と、支持部材に固定される被固定部と、を備える。
特開2010-251708号公報
本開示にかかる技術は、プラズマ処理を行う基板処理装置において、窓部材とカバー部材との間に隙間が生じるのを抑制する。
本開示の一態様は、基板が載置される載置台と、前記載置台の上方に設けられた窓部材を有し、前記載置台と前記窓部材との間に処理空間を画成する処理容器と、前記窓部材の上方に設けられ、前記処理空間内の処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、前記窓部材の前記処理空間側を覆うカバー部材と、前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する固定機構と、を備え、前記窓部材と前記カバー部材との間に中空部が形成されており、前記固定機構は、前記中空部に設けられ、前記カバー部材を前記窓部材に向けて付勢する弾性部材を有し、前記弾性部材の弾性力により、前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する、基板処理装置である。
本開示によれば、プラズマ処理を行う基板処理装置において、窓部材とカバー部材との間に隙間が生じるのを抑制することができる。
本実施形態にかかる基板処理装置としての誘導結合プラズマ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 金属窓の下面図である。 部分窓の断面図である。 固定機構の一例を説明するための断面図である。 図4の部分拡大図である。 比較の形態にかかる固定機構を説明するための断面図である。 比較の形態にかかる固定機構を用いた場合にシャワープレートに撓みが生じたときの様子を示す図である。 図4の固定機構を用いた場合にシャワープレートに撓みが生じたときの様子を示す図である。 カバー部材の取り付け方法の一例を説明するための図である。 固定機構の他の例を示す図である。
液晶表示装置(LCD)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造工程では、ガラス基板等の基板に対し、エッチング処理や成膜処理等の基板処理が行われる。これらの基板処理には、処理対象の基板が収容される処理容器等を有する基板処理装置が用いられる。また、基板処理装置としては、処理ガスのプラズマを用いた基板処理すなわちプラズマ処理を行うプラズマ処理装置があり、プラズマ処理装置としては誘導結合プラズマ処理装置がある。
誘導結合プラズマ処理装置は、基板が載置される載置台と、載置台の上方に設けられた窓部材を有し載置台と窓部材との間に処理空間を画成する処理容器と、を備える。さらに、誘導結合プラズマ処理装置は、窓部材の上方に設けられ処理空間内の処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成部として、高周波アンテナを備える。高周波アンテナに高周波電力を供給することで、処理空間内に誘導電界が形成され、処理空間内の処理ガスが誘導電界によりプラズマ化され、すなわち、処理ガスのプラズマが生成される。誘導結合プラズマ処理装置では、上述のようにして誘導電界により生成された処理ガスのプラズマを用いて、基板に対してプラズマ処理を行う。
また、誘導結合プラズマ処理装置では、窓部材をプラズマから保護することを目的として、窓部材の処理空間側を覆うカバー部材が設けられることがある。カバーは窓部材に対して固定される。
ところで、プラズマ処理の際に、プラズマからの入熱や処理空間の排気の影響により、窓部材またはカバー部材の少なくともいずれか一方が撓む場合がある。撓んだ場合、窓部材に対するカバーの固定方式によっては、窓部材とカバー部材との間に隙間が生じる。このように隙間が生じると、当該隙間において異常放電が生じたり、反応生成物が当該隙間を介してクリーニングで除去しにくい部分等に付着したりしてしまう。
なお、窓部材等の温度調節を行う場合もあるが、この場合も、設定温度によっては熱による窓部材等の撓みが生じることがあり、また、プラズマによる急峻な温度変化によって窓部材等に撓みが生じることがある。
そこで、本開示にかかる技術は、プラズマ処理を行う基板処理装置において、具体的には、誘導結合プラズマ処理装置において、窓部材とカバー部材との間に隙間が生じるのを抑制する。
以下、本実施形態にかかる基板処理装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<誘導結合プラズマ処理装置1>
図1は、本実施形態にかかる基板処理装置としての誘導結合プラズマ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。図2は、後述の金属窓の下面図である。図3は、後述の部分窓の断面図である。
図1の誘導結合プラズマ処理装置1(以下、「プラズマ処理装置1」という。)は、基板としての、矩形のガラス基板G(以下、「基板G」という)に対し、プラズマ処理を行う。プラズマ処理装置1が行うプラズマ処理は、例えばFPD用のエッチング処理、成膜処理、アッシング処理等である。これらの処理により、基板G上に、発光素子や発光素子の駆動回路等の電子デバイスが形成される。
プラズマ処理装置1は、有底の角筒形状の容器本体10を備える。容器本体10は、導電性材料、例えばアルミニウムから形成され、電気的に接地されている。プラズマ処理にはしばしば腐食性のガスが用いられるため、容器本体10の内壁面は、耐腐食性を向上させる目的で、陽極酸化処理等の耐腐食コーティング処理が施されている。また、容器本体10の上面には開口が形成されている。この開口は、後述の載置台30の上方に設けられた窓部材としての矩形状の金属窓20によって気密に塞がれ、具体的には、金属窓20及び後述の金属枠14によって気密に塞がれる。なお、金属窓20は、容器本体10と絶縁されて設けられている。
金属窓20と載置台30との間の空間は、プラズマ処理の処理対象の基板Gがプラズマ処理時に位置する処理空間S1となり、金属窓20の上方側の空間は、後述の高周波アンテナ(プラズマアンテナ)80が配置されるアンテナ室S2となる。
また、容器本体10のX方向負側(図1の左側)の側壁には、処理空間S1内に基板Gを搬入出するための搬入出口11及び搬入出口11を開閉するゲートバルブ12が設けられている。
容器本体10の底壁上には、金属窓20と対向するように、基板Gが載置される載置台30が設けられている。載置台30は例えば平面視矩形状に形成されている。
載置台30は、その上面が基板Gの載置面となる台本体31を有し、台本体31が、脚部32を介して、容器本体10の底壁上に設置されている。
台本体31は、導電性材料、例えばアルミニウムから形成されている。台本体31の上面は、絶縁性及び耐腐食性を向上させるため、陽極酸化処理若しくはセラミック溶射処理等のコーティング処理が施されている。また、台本体31には、基板Gを吸着保持する静電チャック(図示せず)が設けられている。
さらに、台本体31には、整合器40を介して高周波電源41が接続されている。高周波電源41は、バイアス用の高周波電力、例えば周波数が3.2MHzの高周波電力を台本体31に供給する。これにより、処理空間S1内に生成されたプラズマ中のイオンを基板Gに引き込むことができる。
また、容器本体10の底壁には、排気口13が形成され、この排気口13には真空ポンプ等を有する排気部50が接続されている。処理空間S1は、この排気部50によって減圧される。排気部50は、複数の排気口13のそれぞれに設けられてもよいし、複数の排気口13に共通に設けられてもよい。
容器本体10の側壁の上面側には、アルミニウム等の金属材料から形成された矩形状の枠体である金属枠14が設けられている。容器本体10と金属枠14との間には、処理空間S1を気密に保つためのシール部材15が設けられている。また、容器本体10と金属枠14と金属窓20とが、載置台30と金属窓20との間に処理空間S1を画成する処理容器を構成する。
金属窓20は、図1及び図2に示すように、複数の部分窓21に分割され、これらの部分窓21が金属枠14の内側に配置され、全体として矩形状の金属窓20を構成している。
部分窓21はそれぞれ、処理空間S1に処理ガスを供給するシャワーヘッドとして機能する。また、各部分窓21の下面視における形状は、例えば三角形状また台形状である。
例えば、各部分窓21は、図3に示すように、シャワープレート22と窓本体23とを下からこの順に重ねた構成となっている。シャワープレート22及び窓本体23は、それぞれ平板状に形成されている。シャワープレート22には、処理空間S1に対して処理ガスを供給するための多数のガス吐出孔22aが形成されている。窓本体23は、シャワープレート22との間に、処理ガスを拡散させる拡散室23aを形成する。
シャワープレート22は例えばネジ(図示せず)によって窓本体23に締結すなわち固定されている。
また、部分窓21は、シャワープレート22の下面が処理空間S1に露出するように、保持部(図示せず)を介して保持されている。
各部分窓21の拡散室23aは、図1に示すように、ガス供給管60を介して処理ガス供給部61に接続されている。処理ガス供給部61は、流量調整弁(図示せず)や開閉弁(図示せず)等を備え、エッチング処理、成膜処理、アッシング処理等に必要な処理ガスを拡散室21bに供給する。なお、図示の便宜上、図3には、1つの部分窓21に処理ガス供給部61が接続された状態を示しているが、実際には各部分窓21の拡散室23aに処理ガス供給部61が接続される。
なお、各部分窓21内には、当該部分窓21の温度調節用の温調流体を通流させる温調流路(図示せず)が形成されている場合がある。この場合、上記温調流路は、具体的には、例えば、各部分窓21の窓本体23内に形成されている。この温調流路は、温調流体供給部(図示せず)に接続されている。温調流体供給部は、開閉弁やポンプ等を備え、温調流体を温調流路に供給する。この温調流体によって、例えば、窓本体23を介して、シャワープレート22の温度調節が行われる。
各シャワープレート22及び各窓本体23の形成材料は、非磁性体で導電性の材料、例えばアルミニウムである。また、シャワープレート22の処理空間S1側の面である下面、シャワープレート22及び窓本体23の拡散室23aを形成する面と、シャワープレート22のガス吐出孔22aの内周面とは、処理ガス等に腐食性ガスを用いる場合、耐腐食性を向上させるため、陽極酸化処理等の耐腐食性コーティングが施される。さらに、シャワープレート22の下面は、耐プラズマ性を向上させるため、酸化イットリウム等のセラミックで被覆する処理等の耐プラズマコーティングが施されている。
なお、シャワープレート22の厚みは例えば10~20mmである。
また、部分窓21は、絶縁部材24によって金属枠14から電気的に絶縁されると共に、隣り合う部分窓21同士も絶縁部材24によって互いに電気的に絶縁されている。絶縁部材24は、複数に分割されていてもよい。
さらに、部分窓21の保護等を目的として、当該部分窓21の処理空間S1側を覆うカバー部材25が複数設けられている。各カバー部材25は、例えば、部分窓21のシャワープレート22の下面の周縁部における一部を覆う。具体的には、カバー部材25は、例えば、互いに隣接するシャワープレート22それぞれの下面の周縁部における一部とこれらの間に位置する絶縁部材24の一部を覆う。また、カバー部材25には、シャワープレート22それぞれの下面の周縁部における一部と、金属枠14の下面の内側周縁部における一部と、これらの間に位置する絶縁部材とを覆うものも存在する。
各カバー部材25は平板状に形成されている。カバー部材25の形成材料は、部分窓21すなわちシャワープレート22及び窓本体23の形成材料とは異なる、セラミック等の誘電体材料である。カバー部材25の厚みは例えば2~8mmである。このカバー部材25は、固定機構(後述の図4の符号100参照)により部分窓21に対して固定される。上記固定機構については後述する。
さらに、プラズマ処理装置1では、金属窓20の上方側に天板部70が配置されている。天板部70は、金属枠14上に設けられた側壁部71によって支持されている。
上述の金属窓20、側壁部71及び天板部70にて囲まれた空間はアンテナ室S2を構成し、アンテナ室S2の内部には、部分窓21に面するように、プラズマ生成部としての高周波アンテナ80が配置されている。
高周波アンテナ80は、例えば、絶縁材料から形成されるスペーサ(図示せず)を介して金属窓20から離間して配置される。高周波アンテナ80は、矩形状の金属窓20の上面に沿い、当該金属窓20の周方向に沿って周回するように、例えば、複数の環が同心状に形成された、すなわち渦巻き状に形成されたアンテナを構成する。
各高周波アンテナ80には、整合器42を介して高周波電源43が接続されている。各高周波アンテナ80には、高周波電源43から整合器42を介して、例えば13.56MHzの高周波電力が供給される。これにより、プラズマ処理の間、部分窓21それぞれの表面の上面から下面を循環する渦電流が誘起され、この渦電流によって処理空間S1の内部に誘導電界が形成される。ガス吐出孔22aから吐出された処理ガスは、誘導電界によって処理空間S1の内部においてプラズマ化される。
さらに、プラズマ処理装置1には制御部Uが設けられている。制御部Uは、例えばCPU等のプロセッサやメモリを備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、プラズマ処理装置1における基板Gの処理を制御するプログラムが格納されている。上述のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な非一時的な記憶媒体に記録されていたものであって、当該記憶媒体から制御部Uにインストールされたものであってもよい。上記記憶媒体は一時的なものであっても非一時的なものであってもよい。プログラムの一部または全ては専用ハードウェア(回路基板)で実現してもよい。
<固定機構>
続いて、前述した固定機構の一例について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、上記固定機構の一例を説明するための断面図であり、図5は、図4の部分拡大図である。
図4及び図5に示す固定機構100は、カバー部材25を部分窓21に対して固定する機構である。具体的には、固定機構100は、カバー部材25をシャワープレート22に対して固定する機構であり、より具体的には、カバー部材25をシャワープレート22に密着させた状態で当該シャワープレート22に対して固定する機構である。
この固定機構100は、シャワープレート22とカバー部材25との間に形成された中空部Hに設けられている。中空部Hは、例えば、シャワープレート22の下面に形成された凹部22bとカバー部材25の上面とにより構成される。凹部22bの深さは、例えばシャワープレート22の厚みの50%~90%である。また、固定機構100は、例えば、1つの部分窓21に対して複数(図4の例では2つ)設けられる。
さらに、固定機構100は、弾性部材110と係合部120とを有する。
弾性部材110は、カバー部材25をシャワープレート22に向けて付勢する付勢力すなわち弾性力を有する。弾性部材110は、例えば、板バネにより構成される。弾性部材110を構成する板バネの厚みは例えば0.3~2mmである。弾性部材110の材料は例えばステンレスである。
また、弾性部材110は、その根元部がシャワープレート22に固定される。具体的には、弾性部材110は、その根元部が、当該弾性部材110を貫通するネジ130により、シャワープレート22の凹部22bの底部から突出するように形成された段差部22cに固定される。なお、ネジ130の形成材料は例えばステンレスである。
さらに、弾性部材110は、その先端部が、係合部120と係合する。弾性部材110の先端部には、カバー部材25の水平方向の位置決めを行うための位置決め凹部111が形成されている。
固定機構100において、弾性部材110は、前述のように、カバー部材25をシャワープレート22に向けて付勢する弾性力を有する。そして、固定機構100では、この弾性部材110の弾性力により、カバー部材25をシャワープレート22に対して押し付けて固定する。
係合部120は、一端がカバー部材25に接続され、他端が弾性部材110(具体的には弾性部材110の先端部)と係合する。固定機構100は、この係合部120を介してカバー部材25をシャワープレート22に対して固定する。
係合部120は、例えば、カバー部材25と一体に形成されている。
また、係合部120は、弾性部材110と係脱自在に係合する。
係合部120は、例えば鉤状に形成され、カバー部材25から垂直に延びる垂直部121と、垂直部121の先端から弾性部材110側へ垂直に延びる水平部122と、水平部122の先端からカバー部材25に向けて垂直に延びる位置決め突起123と、を有する。弾性部材110の位置決め凹部111に、係合部120の位置決め突起123が収まることにより、カバー部材25が水平方向について位置決めされる。なお、弾性部材110に凸部を形成し、係合部120に弾性部材110の凸部が収まる凹部を形成し、この凸部と凹部により、カバー部材25の水平方向にかかる位置決めを行ってもよい。
<基板処理>
次に、プラズマ処理装置1における基板処理について説明する。なお、以下の基板処理は、制御部Uの制御の下、行われる。
まず、ゲートバルブ12が開かれ、基板Gが、搬入出口11を介して処理空間S1内に搬入され、載置台30上に載置される。その後、ゲートバルブ12が閉じられる。
続いて、処理ガス供給部61から、各部分窓21の拡散室23aを介して処理空間S1内に処理ガスが供給される。また、排気部50による処理空間S1の排気が行われ、処理空間S1内が所望の圧力に調節される。
次いで、高周波電源43から高周波アンテナ80に高周波電力が供給され、これにより金属窓20を介して処理空間S1内に均一な誘導電界が生じる。その結果、誘導電界により、処理空間S1内の処理ガスがプラズマ化し、高密度の誘導結合プラズマが生成される。そして、高周波電源41から載置台30の台本体31に供給されたバイアス用の高周波電力により、プラズマ中のイオンが基板Gに引き込まれ、基板Gに対しプラズマ処理が行われる。
プラズマ処理の終了後、高周波電源41、43からの電力供給、処理ガス供給部61からの処理ガス供給が停止され、搬入時とは逆の順序で基板Gが搬出される。
これにより一連の基板処理が終了する。
<固定機構100の作用及び効果>
続いて、プラズマ処理装置1における固定機構100の作用及び効果について、図6~図8を用いて説明する。図6は、比較の形態にかかる固定機構を説明するための断面図である。図7は、比較の形態にかかる固定機構を用いた場合にシャワープレートに撓みが生じたときの様子を示す図である。図8は、図4の固定機構100を用いた場合にシャワープレート22に撓みが生じたときの様子を示す図である。
誘導結合プラズマ処理装置では、プラズマ処理中に、処理ガスのプラズマから入熱により、シャワープレートとカバー部材の両方が昇温する。その際、互いに異なる材料から形成されたシャワープレートとカバー部材との熱膨張差により、シャワープレートがカバー部材から離間するように撓むよう力が作用する場合がある。また、プラズマ処理中、処理空間S1の排気により、カバー部材がシャワープレートから離間するように撓むよう力が作用する場合もある。
本実施形態と異なる比較の形態としては、図6に示すように、カバー部材500を貫通するネジ520で、カバー部材500をシャワープレート510に固定する形態が考えられる。この比較の形態では、熱膨張差によりシャワープレート510がカバー部材500から離間するように撓むよう力が作用した際に、ネジ520が緩み、図7に示すようにシャワープレート510が実際に撓み、カバー部材500との間に隙間Jが生じることがある。カバー部材500がシャワープレート510から離間するように撓むよう力が作用した際も、同様にシャワープレート510とカバー部材500との間に隙間Jが生じることがある。
このように隙間Jが形成されてしまうと、当該隙間Jにおいて異常放電が生じることがある。また、隙間Jが形成されてしまうと、反応生成物が、互い隣接するシャワープレート510の間を隔てる絶縁部材とシャワープレート510または窓本体との間の部分や、シャワープレート510と窓本体との間の部分等、クリーニングで除去しにくい部分に、付着してしまうことがある。
それに対し、本実施形態では、固定機構100において、弾性部材110が、前述のように、カバー部材25をシャワープレート22に向けて付勢する弾性力を有する。そして、固定機構100では、この弾性部材110の弾性力により、カバー部材25をシャワープレート22に対して押し付けて固定する。
したがって、シャワープレート22がカバー部材25から離間するよう撓んだ際に、カバー部材25が、弾性部材110の弾性力により、シャワープレート22に近づくように撓む。すなわち、シャワープレート22がカバー部材25から離間するよう撓んだ際に、弾性部材110の弾性力により、シャワープレート22の撓みに追従するように、カバー部材25が撓む。
また、カバー部材25がシャワープレート22から離間するように撓むよう力が作用した際は、カバー部材25が、弾性部材110の弾性力により、シャワープレート22から遠ざからないよう引き上げられる。
よって、本実施形態によれば、プラズマからの入熱や処理空間S1の排気等により、シャワープレート22とカバー部材25との間に隙間が生じるのを抑制することができる。
その結果、上記隙間での異常放電の発生を抑制することができる。また、シャワープレート22、窓本体23または金属枠14と絶縁部材24との間の部分や、シャワープレート22と窓本体23との間の部分等、クリーニングで除去しにくい部分に付着するのを抑制することができる。そのため、上記クリーニングで除去しにくい部分に付着した反応生成物を取り除くための洗浄を含む、メンテナンスの実行周期を長くすることができる。すなわち、生産性を向上させることができる。
また、比較の形態では、ネジ520のネジ頭が存在するため、カバー部材500を含む処理容器の天井面に凹凸が形成されている。このように凹凸が形成されていると、当該凹凸部分に反応生成物が多く付着してしまう。それに対し、本実施形態では、シャワープレート22と窓本体23との間に形成された中空部Hに固定機構100が存在するため、カバー部材25の下面を含む処理容器の天井面に、固定機構100に起因する凹凸が形成されていない。そのため、カバー部材25の下面を含む処理容器の天井面に付着する反応生成物の量を抑えることができる。
なお、比較の形態のようにネジ520を用いる場合、ネジ520のネジ頭が収まる凹部すなわちザグリをカバー部材500に形成しておくことで、カバー部材500の下面を含む処理容器の天井面を略平坦にし、当該天井面への反応生成物の付着を抑制することは可能である。しかし、カバー部材500にザグリを設ける場合、カバー部材500を厚くする必要があり、コストの面等で好ましくない。その点、本実施形態では、カバー部材25にザグリを設ける必要がなく、カバー部材25を厚くする必要がないため、コストの面でも好ましい。
<カバー部材25の取り付け方法>
図9は、カバー部材25の取り付け方法の一例を説明するための図である。
カバー部材25を取り付ける際は、例えば、図9に示すように、シャワープレート22の各凹部22bに、弾性部材110側と反対側の面と弾性部材110との間の部分から、係合部120が挿入されると共に、シャワープレート22の下面とカバー部材25の上面とが接触される。
その後、係合部120が弾性部材110に向かっていくような方向にカバー部材25をシャワープレート22の下面に沿って摺動させて、係合部120を弾性部材110の先端に当接させる。
当接後も、カバー部材25の上述の摺動を継続すると、当該摺動による係合部120の移動を妨げないように弾性部材110が変形する。上記摺動による係合部120の移動が容易になるよう、係合部120の弾性部材110側の面(具体的には位置決め突起123の弾性部材110側の面)と弾性部材110の係合部側の面をテーパー面としてもよい。
カバー部材25の上述の摺動は、係合部120の位置決め突起123が弾性部材110の位置決め凹部111に収まるまで行われる。位置決め突起123が位置決め凹部111に収まると、カバー部材25が、水平方向について位置決めされた状態で、弾性部材110の弾性力により、シャワープレート22に固定される。これによってカバー部材25の取り付けが完了する。
<変形例>
図10は、固定機構の他の例を示す図である。
以上の例の固定機構100は、弾性部材110が位置決め凹部111を有していた。ただし、図10の固定機構100Aのように、弾性部材110Aが、断面視直線状に形成され、位置決め凹部を有していなくてもよい。この場合、係合部120Aから位置決め突起123を省略することができる。
また、以上の例では、プラズマ処理の処理対象の基板はガラス基板であったが、半導体ウェハ等の他の基板であってもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。例えば、上記実施形態の構成要件は任意に組み合わせることができる。当該任意の組み合せからは、組み合わせにかかるそれぞれの構成要件についての作用及び効果が当然に得られるとともに、本明細書の記載から当業者には明らかな他の作用及び他の効果が得られる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成例も本開示の技術的範囲に属する。
(1)基板が載置される載置台と、
前記載置台の上方に設けられた窓部材を有し、前記載置台と前記窓部材との間に処理空間を画成する処理容器と、
前記窓部材の上方に設けられ、前記処理空間内の処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
前記窓部材の前記処理空間側を覆うカバー部材と、
前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する固定機構と、を備え、
前記窓部材と前記カバー部材との間に中空部が形成されており、
前記固定機構は、
前記中空部に設けられ、
前記カバー部材を前記窓部材に向けて付勢する弾性部材を有し、
前記弾性部材の弾性力により、前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する、基板処理装置。
(2)前記カバー部材は、誘電体で形成されている、前記(1)に記載の基板処理装置。
(3)前記固定機構は、一端が前記カバー部材に接続され他端が前記弾性部材と係合する係合部を有する、前記(1)または(2)に記載の基板処理装置。
(4)前記係合部は、前記カバー部材と一体に形成されている、前記(3)に記載の基板処理装置。
(5)前記係合部は、前記弾性部材と係脱自在に係合する、前記(3)または(4)に記載の基板処理装置。
(6)前記固定機構は、1つの前記カバー部材に対し、複数設けられている、前記(1)~(5)のいずれか1に記載の基板処理装置。
(7)前記窓部材が前記カバー部材から離間するよう撓んだ際に、前記カバー部材は、前記弾性部材の弾性力により、前記窓部材に近づくよう撓む、前記(1)~(6)のいずれか1に記載の基板処理装置。
1 誘導結合プラズマ処理装置(プラズマ処理装置)
10 容器本体
14 金属枠
20 金属窓
21 部分窓
25 カバー部材
30 載置台
80 高周波アンテナ
100、100A 固定機構
110、110A 弾性部材
G 基板
H 中空部
S1 処理空間

Claims (7)

  1. 基板が載置される載置台と、
    前記載置台の上方に設けられた窓部材を有し、前記載置台と前記窓部材との間に処理空間を画成する処理容器と、
    前記窓部材の上方に設けられ、前記処理空間内の処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記窓部材の前記処理空間側を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する固定機構と、を備え、
    前記窓部材と前記カバー部材との間に中空部が形成されており、
    前記固定機構は、
    前記中空部に設けられ、
    前記カバー部材を前記窓部材に向けて付勢する弾性部材を有し、
    前記弾性部材の弾性力により、前記カバー部材を前記窓部材に対して固定する、基板処理装置。
  2. 前記カバー部材は、誘電体で形成されている、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記固定機構は、一端が前記カバー部材に接続され他端が前記弾性部材と係合する係合部を有する、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記係合部は、前記カバー部材と一体に形成されている、請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記係合部は、前記弾性部材と係脱自在に係合する、請求項3に記載の基板処理装置。
  6. 前記固定機構は、1つの前記カバー部材に対し、複数設けられている、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  7. 前記窓部材が前記カバー部材から離間するよう撓んだ際に、前記カバー部材は、前記弾性部材の弾性力により、前記窓部材に近づくよう撓む、請求項1または2に記載の基板処理装置。
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