JP2024007135A - 扉用遮光構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉の上端部と天井部との間の隙間の遮光性を高めることができるうえ、簡単な構造により扉にカバー部材を容易に取り付けることができ、カバー部材の取り付け作業や交換作業にかかる効率を向上できる。【解決手段】パネル30の上端部30aに固定され、パネル30の表裏のパネル面30A、30Bのうち少なくとも一方側に嵌入凹部63を有する支持部材60と、嵌入凹部63に係合可能な嵌入凸部72を有して支持部材60に着脱可能に設けられ、パネル幅方向Xに延在するカバー部材70と、を備え、カバー部材70は、パネル面30A、30Bに対して交差する方向から支持部材60に取り付けられ、支持部材60に取り付けられた状態で隙間Sに配置される扉用遮光構造を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、扉用遮光構造に関する。
従来、天井や上部レール等の天井部に吊られた移動式のパネル(扉)の上端部と天井部との間の隙間を遮蔽するために、パネルの上端部にカバー部材を設ける構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、パネルの上端部にカギ型の係止片を設け、この係止片に上部エッジ部材に設けたカギ部を係止させてパネルの上端部のエッジ部分に位置決めした後、上部エッジ部材をネジでパネル上端部に固定し、さらに上部エッジ部材に対して上部カバーを取り付ける構成について記載されている。特許文献1の上部カバーの取り付け方法は、上部エッジ部材の上向き嵌入溝に対して上部カバーを上方から差し込む、或いは上部エッジ部材の嵌入溝における長手方向の端部から上部カバーを差し込みパネル幅方向にスライドさせることにより、上部カバーを上部エッジ部材に対して垂設させて取り付ける方法となっている。
実用新案登録第3010693号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示すカバー部材の場合には、パネルに対して係止片、上部エッジ部材、及び上部カバーの3つの部品を設ける必要があり、部品点数が多く、組み立ての手間と時間を要することから、その点で改善の余地があった。
また、特許文献1の場合には、上部エッジ部材に対する上部カバーの取り付け方向が上下方向、あるいはパネル幅方向(左右方向)となるので、天井部に吊り下げられた状態のパネルに対して上部カバーを取り付ける場合に、取り付け作業や、上部カバーの劣化、損傷、汚れ等に伴う交換作業がし難いという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、扉の上端部と天井部との間の隙間の遮光性を高めることができるうえ、簡単な構造により扉にカバー部材を容易に取り付けることができ、カバー部材の取り付け作業や交換作業にかかる効率を向上できる扉用遮光構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る扉用遮光構造の態様1は、天井部と扉との間の隙間を遮蔽する扉用遮光構造であって、前記扉の上端部に固定され、前記扉の表裏の扉面のうち少なくとも一方側に第1係合部を有する支持部材と、前記第1係合部に係合可能な第2係合部を有して前記支持部材に着脱可能に設けられ、扉幅方向に延在するカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記扉面に対して交差する方向から前記支持部材に取り付けられ、前記支持部材に取り付けられた状態で前記隙間に配置されることを特徴としている。
本発明では、扉の上端部に支持部材を取り付け、その支持部材の第1係合部に対してカバー部材の第2係合部を係合することにより、カバー部材を扉の上端部に容易に配置することができる。これにより、天井部と移動式の扉との間の隙間をカバー部材で塞ぐことができる。
また、本発明では、カバー部材が扉面に対して交差する方向から支持部材に対して着脱可能で部品点数が少なく簡単な構成であるので、扉が設置され天井部と扉の上端部との間の隙間が小さな状態であっても、扉の側方からカバー部材を支持部材に対して着脱することができる。つまり、本発明による扉用遮光構造では、カバー部材を上下方向に移動させて扉の上端部に取り付ける従来の構造に比べて、カバー部材が取り付けられた状態においてカバー部材を取り付けるために必要な高さ方向のスペースを小さく抑えることができ、扉としての遮光性を向上させることができる。
さらに、本発明では、カバー部材の高さを変更することにより、天井部と扉との間の隙間の大きさに合わせて遮光領域を容易に調整することができる。
このように、本発明では、扉が設置された状態、すなわち扉の上端部と天井部とが近接した状態においても、カバー部材を扉の側方から容易に着脱することができ、しかも、支持部材とカバー部材の2部品による簡単な扉用遮光構造を構成できるので、カバー部材の取り付け作業や交換作業にかかる作業効率の向上を図ることができる。
また、本発明の態様2は、態様1の扉用遮光構造において、前記第1係合部及び前記第2係合部のいずれか一方は、前記扉幅方向に延びる嵌入凹部であり、他方は、前記扉幅方向に延び、前記嵌入凹部に嵌り合う嵌入凸部であることが好ましい。
この場合には、支持部材及びカバー部材のいずれか一方の嵌入凹部と他方の嵌入凸部とを扉面に対して交差する方向に互いに嵌入させることにより、支持部材に対してカバー部材を扉側面側から容易に取り付けることができる。この場合には、嵌入凹部と嵌入凸部とが簡単な嵌合による取付構造となる利点がある。
また、この場合には、嵌入凹部と嵌入凸部とが扉幅方向に延びているので、取り付けるカバー部材における取り付け支持部も扉幅方向に延在することになり、カバー部材が外れたり、たわむことを抑えることができる。
また、本発明の態様3は、態様2の扉用遮光構造において、前記嵌入凹部は、弾性変形可能な弾性片により形成され、前記弾性片は、前記嵌入凸部が前記嵌入凹部に嵌め込まれたときに弾性的に変形することが好ましい。
この場合には、支持部材及びカバー部材のいずれか一方の嵌入凹部と他方の嵌入凸部とを扉面に対して交差する方向に互いに嵌入させる際に、嵌入凹部を形成する弾性片が弾性的に変形するので嵌入し易くなり、カバー部材の着脱操作を容易に行うことができる。しかも、嵌入後には嵌入凹部から嵌入凸部が抜け出ないように弾性的に押さえることができ、カバー部材を支持部材に対してより確実に固定することができる。
また、本発明の態様4は、態様3の扉用遮光構造において、前記嵌入凸部は、爪部を備え、前記嵌入凹部は、前記爪部が係止する係止溝が形成されていることが好ましい。
この場合には、嵌入凸部の爪部が嵌入凹部の係止溝に係止することで、嵌入凹部から嵌入凸部が抜け出すことを防止でき、カバー部材を支持部材に対してより確実に固定することができる。
また、本発明の態様5は、態様1から態様4のいずれか一つの扉用遮光構造において、前記支持部材の扉厚さ方向の長さは、扉厚さ寸法よりも短く、前記支持部材に取り付けられた前記カバー部材のカバー面は、前記扉面と面一又は扉面よりも扉厚さ方向の内側に位置していることが好ましい。
この場合には、支持部材に取り付けたカバー部材のカバー面が扉面よりも外方に突出しないことから、カバー部材が他の部材に干渉しにくく、損傷することを防ぐことができる。また、カバー部材を設けても扉全体の外観が低下することを抑えることができ、意匠性を維持することができる。
また、本発明の態様6は、態様1から態様4のいずれか一つの扉用遮光構造において、前記扉の上端部には、前記天井部に対して移動可能な吊り具を固定する吊り用ブラケットが設けられ、前記支持部材の下面には、前記吊り用ブラケットに着脱可能に支持するための嵌合部が設けられ、前記吊り用ブラケットには、前記嵌合部を上方から嵌め合わせ可能な被嵌合部が設けられていることが好ましい。
この場合には、天井部に吊られる扉に設けられる吊り用ブラケットを利用して、支持部材を吊り用ブラケットの任意の位置で着脱可能に容易に取り付けることができる。具体的には、支持部材の嵌合部を吊り用ブラケットの被嵌合部に上方から嵌め合わせることにより支持部材を取り付けることができる。
また、本発明の態様7は、態様7の扉用遮光構造において、前記吊り用ブラケットは、上方に開口する溝状に形成され、前記支持部材は、前記吊り用ブラケットの長手方向端部の開口を塞ぐ端板を一体的に備えていることが好ましい。
この場合には、支持部材にエンドキャップの機能を持たせることができる。支持部材を取り付けることで、同時に支持部材の端板で吊り用ブラケットの長手方向端部の開口を塞ぐことができる。
また、本発明の態様8は、態様1から態様4のいずれか一つの扉用遮光構造において、前記支持部材は、ネジにより前記扉の上端部に固定されていることが好ましい。
この場合には、支持部材を扉の上端部に対してネジによって直接、取り付けることができる。
また、本発明の態様9は、態様1から態様4のいずれか一つの扉用遮光構造において、前記天井部は、天井面に固定された上部レールであって、前記扉は、前記上部レールに沿って移動可能に吊られて設けられ、前記カバー部材は、前記上部レールの下端部と前記扉の上端部との間に配置されていることが好ましい。
この場合には、上部レールに吊られる扉において、カバー部材によって上部レールの下端部と扉の上端部との間の隙間を塞いで、遮光性を高めることができる。
本発明の扉用遮光構造によれば、扉の上端部と天井部との間の隙間の遮光性を高めることができるうえ、簡単な構造により扉にカバー部材を容易に取り付けることができ、カバー部材の取り付け作業や交換作業にかかる効率を向上できる。
本発明の実施形態による上部レールに吊り下げられたパネルを展開した状態の仕切り扉の斜視図である。 展開位置に展開された仕切り扉の上部の正面図である。 パネル上端部のパネル支持構造の構成を示す斜視図である。 図3に示すパネル支持構造の分解斜視図である。 パネルを上方から見た平面図である。 図5に示すX1-X1線断面図であって、パネル上部の縦断面図である。 図5に示すX2-X2線矢視図であって、パネル上部をパネル幅方向の一方から見た側面図である。 第1支持部材の要部を示す斜視図である。 第2支持部材の構成を示す斜視図である。 図5に示すX3-X3線断面図であって、パネル上部の縦断面図である。 第3支持部材の構成を示す斜視図である。 カバー部材の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態による扉用遮光構造について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の扉用遮光構造10は、室内の天井面に固定された上部レール20(天井部)に吊られた複数(本実施形態では3枚)の移動式のパネル30(扉)を備えた仕切り扉1に適用されている。図1は、室内空間を仕切る仕切り扉1の全体を示す斜視図である。ここで、天井部とは、パネル30の直上部に配置される部位を示している。本実施形態では、上部レール20が天井部であるが、上部レール20が設けられていないケースでは、例えばパネル30の直上に位置する室内の天井面が天井部となる。
本実施形態では、扉として複数のパネル30が同一の上部レール20上をスライドするスライドパネルを一例としているが、他に収納引戸(片開き扉)、開き扉などの扉に適用可能である。
仕切り扉1は、上部レール20に吊られたスライド移動する3枚のパネル30と、上部レール20には吊られずに柱部にヒンジ部111を介して開閉移動する1枚の開き扉11と、を備えている。なお、パネル30及び開き扉11は共に同様の構成の扉用遮光構造10を備えているが、本実施形態ではパネル30に設けられる扉用遮光構造10について詳しく説明する。
図2に示すように、扉用遮光構造10は、パネル30の上端部30aに固定されるランナー装置40と、上部レール20とパネル30との間の隙間Sを遮蔽するカバー構造体50と、を備えている。
上部レール20の下端部20aとパネル30の上端部30aとの隙間Sの高さ寸法としては、例えば10~17mm程度である。
ここで、以下の説明では、パネル30において、左右方向であるパネル幅方向を符号X、パネル上下方向を符号Y、パネル厚さ方向を符号Zで示す。また、パネル30の表裏面のうち一方の面を第1パネル面30Aとし、他方の面を第2パネル面30Bとする(図3参照)。
図1に示すように、パネル30は、上部レール20に案内されてその上部レール20の設置範囲において移動可能である。本実施形態では、3枚のパネル30が上部レール20に沿って移動される。また、3枚のパネル30は、収納位置P1と、室内を仕切るように展開される展開位置P2との間で移動される。展開位置P2において、3枚のパネル30は、それぞれの面方向が面一となるようにパネル幅方向Xに連設した状態で配列される。収納位置P1では、3枚のパネル30が上から見て90°向きを変えて、パネル30同士が厚み方向に重なり合うように配置される。
収納位置P1に設けられている開き扉11は、展開位置P2で閉じた状態でその面方向が複数のパネル30のパネル面30A、30Bとパネル幅方向Xに面一となり、収納位置P1で開いた状態でパネル30とパネル厚さ方向Zに重なって配置される。
上部レール20は、3枚のパネル30を展開するときに使用される展開レール21と、展開レール21に接続されて複数のパネル30を相互に重合するように折り畳んで収納する際に使用される収納レール22と、を有している。
展開レール21は、直線状に延びて配置されている。収納レール22は、展開レール21の一端側に設けられている。収納レール22は、上側から見た平面視で展開レール21に対して垂直方向に延びる第1レール材221と、第1レール材221の突出端から展開レール21と平行に延びる第2レール材222と、を備えている。展開位置P2に配置されるパネル30は、収納位置P1側に配置されるランナー40Aを第1レール材221と第2レール材222に沿って移動させることで、パネル30の向きを90°回転させて収納位置P1に移動することができる。
図4に示すように、上部レール20は、断面視して略正方形状をなし、不図示の天井面にネジ止めにより固定される。上部レール20は、複数のレール部材を長さ方向に組み合わせることによって所定位置に配置される。上部レール20は、下壁200の幅方向中央に長さ方向に延びる開口部200aが形成されている。すなわち、一対の側壁201のそれぞれの下端から対向する方向に水平に延びる一対の水平片200A、200Bを有する。上部レール20の内部には、上部レール20の長さ方向端部から、パネル30の上部に設けられたランナー装置40の転動体41(後述する)が差し込まれる。そして、水平片200A、200Bは、転動体41を下方から受け止めて支持する機能を有する(図6参照)。
図3及び図4に示すように、パネル30は、木材から形成されている。パネル30は、木材に限定されることはなく、例えば樹脂製、一部にアルミ等の硬質軽量部材を用いた部材等が採用される。さらにパネル30としては、光を透過しない部材が適用される。なお、光を透過する部材の全面に、遮光性の塗料や被覆材を塗布、あるいは被覆したパネル材を適用してもよい。
図5~図7に示すように、パネル30は、上端部30aのパネル幅方向Xの両端部に形成され、ランナー装置40(吊り具)が嵌め込まれる断面視して下方に凹む略コ字形の長溝31が設けられている。長溝31は、パネル幅方向Xの両端部からパネル幅方向Xの中央に向けて延びている。長溝31には、ランナー装置40の後述する溝付きランナー保持部材40Bが嵌め込まれて収容されている。
また、長溝31のパネル幅方向Xの一方の端部開口31aは、この後述する第2支持部材60Bに一体に設けられる端板66が嵌め込まれて塞がれる。
図4~図6に示すように、ランナー装置40は、ランナー40Aと、溝付きランナー保持部材40B(吊り用ブラケット)と、を有する。
ランナー40Aは、上部レール20に対して走行自在に下方から係合する転動体41と、溝付きランナー保持部材40Bに固定されて転動体41を回転可能に支持する転動体支持軸42と、転動体支持軸42を固定するベース部材43と、を有する。ランナー40Aは、図5に示すように、各溝付きランナー保持部材40Bに対して1つが設けられ、各パネル30において2つが設けられる。
転動体41は、水平軸を中心に回転可能に設けられ、上面視して相互に90°ずらせて配置された二対で設けられている(本実施形態では図5の紙面左側のランナー40A)。紙面右側のランナー40Aは、転動体41が一対で設けられている。転動体41は、図示では車輪形状をなしているが、車輪に代えて球状のものであってもよい。
転動体支持軸42は、上方から見て複数の転動体41の中心に位置する支持軸である。複数の転動体41は、転動体支持軸42にそれぞれ回転自在に支持されている。転動体支持軸42は、ベース部材43のベース面43aに対して垂直方向上側に突出した状態で固定されている。
ベース部材43は、溝付きランナー保持部材40Bの案内溝46(後述する)に案内されて所定位置に移動可能であり、所定位置で固定ボルト44によって溝付きランナー保持部材40Bにボルト締結されて固定されている。ベース部材43は、ベース面43aが水平になるように支持され、これにより転動体支持軸42の軸方向は鉛直方向を向く。
固定ボルト44は、転動体支持軸42の支持位置よりパネル幅方向Xにずらした位置で締め付けることにより、ベース部材43を溝付きランナー保持部材40Bの長手方向の所定位置で固定する。
図4及び図6に示すように、溝付きランナー保持部材40Bは、ランナー40Aを下方から支持する。溝付きランナー保持部材40Bは、パネル30の上端部30aに取り付けられる。溝付きランナー保持部材40Bは、断面視して略正方形状をなし、パネル30の上端部30aに沿ってパネル幅方向Xに延在するとともに、上部にパネル幅方向Xに沿う開口部45aが形成された長尺部材である。溝付きランナー保持部材40Bには、パネル幅方向Xに延在する案内溝46を有する。案内溝46には、ランナー40Aが摺動自在に保持されて所定位置で固定可能である。
溝付きランナー保持部材40Bは、パネル30の上端部30aに設けられた長溝31内に嵌合されて固定されている。
図6に示すように、溝付きランナー保持部材40Bは、上方に開口する開口部45aを形成する一対の上部ウエブ45と、パネル上下方向Yで上部ウエブ45との間に案内溝46を形成する中間ウエブ47と、を有する。一対の案内溝46は、互いにパネル厚さ方向Zに対向し、パネル幅方向Xに延在している。案内溝46には、ランナー40Aのベース部材43が挿入される。ベース部材43は、上部ウエブ45と中間ウエブ47との間の案内溝46内を摺動可能に挿入されている。つまり、ランナー40Aは、ベース部材43を溝付きランナー保持部材40Bの案内溝46に沿って摺動させることでパネル30の幅方向の所定位置となるように調節される。
溝付きランナー保持部材40Bにおける中間ウエブ47より下方の空間は、後述する第1支持部材60A及び第2支持部材60Bの嵌合部62を嵌め合わせ可能な被嵌合部48を形成している。被嵌合部48は、断面視して略矩形状である。
このように構成されるランナー装置40は、パネル30の上端部30aにおけるパネル幅方向Xの両側の長溝31のそれぞれに設けられる。図1に示すように、3枚のパネル30を展開して仕切り扉1を構成する場合には、各ランナー40Aの4つの転動体41が上部レール20内に差し込まれた状態でパネル30を上部レール20に沿って走行させ、収納位置P1から展開位置P2にパネル30を移動することで、展開レール21に沿う横方向に展開して、所定の仕切り扉1を構成する。
また、仕切り扉1を取り払って部屋を広く使用したい場合には、展開位置P2に配置される3枚のパネル30を展開レール21から収納レール22に順次移行して重合状態に折り畳んで収納位置P1に収納する。
次に、カバー構造体50の構成について、図面に基づいて詳細に説明する。
図3~図5に示すように、カバー構造体50は、パネル30の上端部30aに取り付けられ、上部レール20とパネル30との間の隙間Sにおいて、一方の第1パネル面30A側と他方の第2パネル面30B側との間で漏れ出る光を遮蔽して光の漏れ量を低減するものである。
カバー構造体50は、パネル30の上端部30aに固定され、パネル厚さ方向Zの両側に嵌入凹部63(第1係合部)を有する支持部材60と、嵌入凹部63に嵌入可能な嵌入凸部72(第2係合部)を有して支持部材60に着脱可能に設けられ、パネル幅方向Xに延在するカバー部材70と、を備えている。
支持部材60は、本実施形態では3種類の形状のものが採用されている。具体的に支持部材60は、ランナー装置40の長さ方向(パネル幅方向X)の中間部に配置される第1支持部材60Aと、ランナー装置40のパネル幅方向Xの端部に配置される第2支持部材60Bと、パネル30の上端部30aにおけるランナー装置40が配置されていない領域(本実施形態では一対のランナー装置40同士の間の領域)に配置される第3支持部材60Cと、が使用されている。
各支持部材60(60A、60B、60C)は、同一形状の支持本体61を有する。第3支持部材60Cは、支持本体61のみから形成されている。
図6及び図8に示すように、第1支持部材60Aは、カバー部材70が着脱可能に装着される支持本体61と、支持本体61の下面に設けられ、溝付きランナー保持部材40Bに着脱可能に支持するための嵌合部62と、を備える。
支持本体61は、平面視で略長方形状の板形状をなし、面方向を水平に向けた状態で溝付きランナー保持部材40Bの上部に配置される。支持本体61の厚みは、上部レール20の下端部20aとパネル30の上端部30aとの離間(隙間Sの高さ寸法)よりも小さい寸法に設定されている。
支持本体61は、パネル厚さ方向Zを向く互いに対向する一対の第1側面611と、パネル幅方向Xを向く一対の第2側面612と、を有する。本実施形態では、長辺部が第2側面612となり、短辺部が第1側面611となる。支持本体61は、パネル30の上端部30aおよび溝付きランナー保持部材40Bの上端部40aに対して上方から当接する。支持本体61のパネル厚さ方向Zの長さは、パネル30のパネル厚さ寸法よりも短い。そして、各第1側面611は、パネル30の第1パネル面30A及び第2パネル面30Bよりもパネル厚さ方向Zの内側に位置している。具体的には、第1側面611に取り付けられるカバー部材70のカバー面71aがパネル面30A、30Bと面一又はパネル面30A、30Bよりもパネル厚さ方向Zの内側に位置している。
一対の第1側面611には、パネル厚さ方向Zの内側に向けて切り込まれた嵌入凹部63が形成されている。嵌入凹部63は、支持本体61の上面61a側に配置され、第1側面611においてパネル幅方向Xの全長にわたって延びる。嵌入凹部63は、上部レール20とパネル30との間の隙間Sに位置している。嵌入凹部63は、凹部内の奥行方向(パネル厚さ方向Z)の途中の下面63aにおいてパネル幅方向Xに延びる係止溝64が形成されている。係止溝64には、後述するカバー部材70の爪部73が係止される。
支持本体61は、嵌入凹部63の上面を構成する部分が弾性変形可能な弾性片61bを形成している。弾性片61bは、嵌入凹部63の最も奥側の基端部63bを揺動軸として弾性変形によりパネル上下方向Yに揺動可能となっている。すなわち、嵌入凹部63に後述するカバー部材70の嵌入凸部72が嵌め込まれることにより、弾性片61bが弾性的に変形して嵌入凹部63の間隔を広げて変位する。
図6に示すように、嵌合部62は、支持本体61の下面61cに連結部65を介して一体的に固定されている。嵌合部62は、溝付きランナー保持部材40Bの被嵌合部48に嵌合し、パネル幅方向Xから見た断面視して被嵌合部48の断面形状と略同一形状である。連結部65は、断面視して溝付きランナー保持部材40Bの一対の上部ウエブ45同士の間(一対の中間ウエブ47同士の間)に配置される。嵌合部62が被嵌合部48に嵌合することで、嵌合部62は、パネル厚さ方向Zへの移動及びパネル上下方向Yへの移動が規制される。すなわち、第1支持部材60Aは、パネル幅方向Xには移動可能であり、かつパネル厚さ方向Z及びパネル上下方向Yの移動が規制される。
第1支持部材60Aは、溝付きランナー保持部材40Bに対して上方から嵌め込まれる。ここで、嵌合部62及び連結部65のそれぞれのパネル幅方向Xの幅寸法は、一対の上部ウエブ45同士の間(一対の中間ウエブ47同士の間)の間隔よりも小さく設定されている。第1支持部材60Aを溝付きランナー保持部材40Bに取り付ける際には、第1支持部材60Aを上方から見て90°回転させた姿勢で、第1支持部材60Aを下方に移動させ、嵌合部62を一対の上部ウエブ45同士の間(一対の中間ウエブ47同士の間)に通過させ被嵌合部48内に位置させる。その後、第1支持部材60Aを90°回転させて所定の姿勢(第1側面611がパネル厚さ方向Zの外側を向く位置)とする。
次に、第2支持部材60Bについて説明する。
図4、図7及び図9に示すように、第2支持部材60Bは、第1支持部材60Aに対して、パネル30の長溝31のパネル幅方向Xの端部開口31aを塞ぐ端板66を一体的に備えている。すなわち、第2支持部材60Bは、支持本体61と、嵌合部62と、端板66と、を備えている。支持本体61と嵌合部62の構成、機能は、第1支持部材60Aと同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
端板66は、支持本体61の下面61cから下方に延出し、支持本体61及び嵌合部62と一体的に設けられている。端板66は、パネル30の長溝31のエンドキャップとして機能し、パネル幅方向Xから見て長溝31の断面形状と同じ矩形状になっている。
第2支持部材60Bは、パネル幅方向Xから溝付きランナー保持部材40Bに取り付けられる。第2支持部材60Bは、溝付きランナー保持部材40Bに取り付けられた状態で、端板66の内面66a(図9参照)が溝付きランナー保持部材40Bのパネル幅方向Xの端面に当接した位置で固定される。
次に、第3支持部材60Cについて説明する。
図4、図10及び図11に示すように、第3支持部材60Cは、支持本体61のみから構成され、パネル30の上端部30aの木材に直接、ネジ68によって固定するものである。支持本体61の構成、機能は、第1支持部材60A及び第2支持部材60Bと同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
第3支持部材60Cの支持本体61には、厚さ方向に貫通するネジ孔67が形成されている。ネジ孔67にはネジ68が差し込まれ、ネジ68を締め込むことでパネル30の上端部30aに第3支持部材60Cが固定される。
第3支持部材60Cは、溝付きランナー保持部材40Bが設けられていない箇所に直接ネジ68を締め込むことで取り付けることができる。そのため、本実施形態のスライド式のパネル30の上端部30aに限らず、例えば溝付きランナー保持部材40Bを備えない開き扉11の上端部に使用することも可能である。
また、本実施形態のように、パネル30のパネル幅方向Xの中央位置に第3支持部材60Cを取り付けることにより、支持部材60に取り付けるカバー部材70のたわみを抑えることができる。例えばパネル30のパネル幅寸法が1100mm以上で大きい場合には、適宜な数量で間隔をあけて第3支持部材60Cをパネル30の上端部30aに固定することが好ましい。
図4及び図12に示すように、カバー部材70は、パネル30の幅寸法と略同じ長さの長尺部材であり、パネル30の上端部30aに取り付けられた支持部材60の支持本体61におけるパネル厚さ方向Zの両側(第1側面611)に取り付けられ、隙間Sの一部を閉塞する。カバー部材70は、カバー本体71と、パネル幅方向Xに延び、嵌入凹部63に嵌入される横リブ形状の嵌入凸部72と、を有する。カバー部材70は、パネル面30A、30Bに対して交差する方向から支持部材60に取り付けられる。
カバー部材70は、湾曲変形可能な軟質の樹脂製部材により形成されている。なお、カバー部材70として、硬質の樹脂で湾曲しない材質を採用することも可能である。
カバー本体71のカバー面71aは、全体にわたって凹凸のない均一な平面をなしている。カバー面71aは、白、黒などの色であることが好ましい。
カバー部材70の嵌入凸部72は、カバー本体71のパネル幅方向Xの全長にわたって設けられている。嵌入凸部72は、パネル幅方向Xの外側から支持部材60の嵌入凹部63に着脱可能に嵌入して係合される。嵌入凸部72の突出先端には、嵌入凹部63に形成される係止溝64に係止可能であり、下方に突出するカギ状の爪部73が形成されている。嵌入凸部72は、カバー本体71の上端71bよりやや下の位置に設けられている。本実施形態では、嵌入凸部72が嵌入凹部63に嵌入した状態で、カバー本体71の上端71bが支持部材60の上面61aと同じ高さになる寸法で形成されている。
カバー本体71の下端71cは、カバー部材70が支持部材60に取り付けられた状態で、パネル30の上端部30aに対して近接した位置となる。なお、カバー本体71における近接した位置とは、カバー本体71とパネル30の上端部30aとの間からの光をほぼ遮断し遮光性を低下させない程度の隙間であり、例えば0.1mm程度の隙間となる位置である。また、カバー本体71とパネル30の上端部30aとが近接した位置であることに必ずしも限定されることはなく、接触、あるいは当接していてもよい。
このように、本実施形態では、カバー部材70の下方にパネル30の上端部30aが位置し、カバー本体71が下方から支持された状態となるので、カバー部材70が下側にたわむことを抑えることができる。そのため、カバー部材70の耐久性を高めることができ、カバー部材70と上部レール20との間の隙間が広がり、遮光性が低下することを防止できる。
カバー部材70の嵌入凸部72は、支持部材60の嵌入凹部63に対してパネル厚さ方向Zへの移動が規制され、パネル幅方向Xに移動可能である。すなわち、カバー部材70は、支持部材60に取り付けた状態で、パネル幅方向Xにはスライド自在である。
次に、上述した扉用遮光構造10の組み立て手順について説明する。
図1に示すように、パネル30を上部レール20に取り付ける際には、先ず、上部レール20にパネル30を取り付ける前に、パネル30の上端部30aの所定位置に支持部材60を取り付けておく。本実施形態では、溝付きランナー保持部材40Bの中間部に第1支持部材60Aを取り付け、パネル30のパネル幅方向Xの両端に第2支持部材60Bを取り付け、パネル30のパネル幅方向Xで溝付きランナー保持部材40B同士に挟まれた中央部に第3支持部材60Cを取り付ける。
次に、支持部材60A、60B、60Cを取り付けた状態のパネル30を、ランナー装置40のランナー40Aを上部レール20に差し込むことで、パネル30を上部レール20に吊った状態で取り付ける。その後、各支持部材60A、60B、60Cの嵌入凹部63に対して、カバー部材70の嵌入凸部72をパネル30の両パネル面30A、30B側から取り付ける。これにより、支持部材60の両パネル面30A、30B側にカバー部材70が取り付けられ、上部レール20とパネル30の上端部30aとの間の隙間Sが一対のカバー部材70によって塞がれる。
次に、上述した扉用遮光構造10の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態による扉用遮光構造10は、パネル30の上端部30aに支持部材60を取り付け、その支持部材60の嵌入凹部63に対してカバー部材70の嵌入凸部72を係合することにより、カバー部材70をパネル30の上端部30aに容易に配置することができる。これにより、上部レール20と移動式のパネル30との間の隙間Sをカバー部材70で塞ぐことができる。例えば、10~17mm程度の隙間Sをカバー部材70で塞いで、カバー部材70と上部レール20との間隔を2~9mm程度とすることができる。
また、本実施形態では、カバー部材70がパネル面30A、30Bに対して交差する方向から支持部材60に対して着脱可能で部品点数が少なく簡単な構成であるので、パネル30が設置され上部レール20とパネル30の上端部30aとの間の隙間Sが小さな状態であっても、パネル30の側方からカバー部材70を支持部材60に対して着脱することができる。つまり、本実施形態による扉用遮光構造10では、カバー部材70を上下方向に移動させてパネル30の上端部30aに取り付ける従来の構造に比べて、カバー部材70が取り付けられた状態においてカバー部材70を取り付けるために必要な高さ方向のスペースを小さく抑えることができ、パネル30としての遮光性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、カバー部材70の高さを変更することにより、上部レール20とパネル30との間の隙間Sの大きさに合わせて遮光領域を容易に調整することができる。
このように、本実施形態では、パネル30が設置された状態、すなわちパネル30の上端部30aと上部レール20とが近接した状態においても、カバー部材70をパネル30の側方から容易に着脱することができ、しかも、支持部材60とカバー部材70の2部品による簡単な扉用遮光構造10を構成できるので、カバー部材70の取り付け作業や交換作業にかかる作業効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、支持部材60の嵌入凹部63とカバー部材70の嵌入凸部72とをパネル面30A,30Bに対して交差する方向に互いに嵌入させることにより、支持部材60に対してカバー部材70を扉側面側から容易に取り付けることができる。この場合には、嵌入凹部63と嵌入凸部72とが簡単な嵌合による取付構造となる利点がある。
また、この場合には、嵌入凹部63と嵌入凸部72とがパネル幅方向Xに延びているので、取り付けるカバー部材70における取り付け支持部もパネル幅方向Xに延在することになり、カバー部材70が外れたり、たわむことを抑えることができる。
また、本実施形態では、支持部材60の嵌入凹部63とカバー部材70の嵌入凸部72とをパネル面30A,30Bに対して交差する方向に互いに嵌入させる際に、嵌入凹部63を形成する弾性片61bが弾性的に変形するので嵌入し易くなり、カバー部材70の着脱操作を容易に行うことができる。しかも、嵌入後には嵌入凹部63から嵌入凸部72が抜け出ないように弾性的に押さえることができ、カバー部材70を支持部材60に対してより確実に固定することができる。
さらに、本実施形態では、嵌入凸部72の爪部73が嵌入凹部63の係止溝64に係止することで、嵌入凹部63から嵌入凸部72が抜け出すことを防止でき、カバー部材70を支持部材60に対してより確実に固定することができる。
また、本実施形態では、支持部材60のパネル厚さ方向Zの長さは、パネル厚さ寸法よりも短く、支持部材60に取り付けられたカバー部材70のカバー面71aは、パネル面30A,30Bと面一又はパネル面30A,30Bよりもパネル厚さ方向Zの内側に位置している。この場合には、支持部材60に取り付けたカバー部材70のカバー面71aがパネル面30A,30Bよりも外方に突出しないことから、カバー部材70が他の部材に干渉しにくく、損傷することを防ぐことができる。また、カバー部材70を設けてもパネル30全体の外観が低下することを抑えることができ、意匠性を維持することができる。
また、本実施形態では、上部レール20に吊られるパネル30に設けられる溝付きランナー保持部材40Bを利用して、支持部材60を溝付きランナー保持部材40Bの任意の位置で着脱可能に容易に取り付けることができる。具体的には、支持部材60の嵌合部62を溝付きランナー保持部材40Bの被嵌合部48に上方から嵌め合わせることにより支持部材60を取り付けることができる。
また、本実施形態では、支持部材60が溝付きランナー保持部材40Bの長手方向端部の開口を塞ぐ端板66を一体的に備えている。そのため、支持部材60にエンドキャップの機能を持たせることができる。支持部材60を取り付けることで、同時に支持部材60の端板66で溝付きランナー保持部材40Bの長手方向端部の開口を塞ぐことができる。
また、本実施形態では、支持部材60をパネル30の上端部30aに対してネジ68によって直接、取り付けることができる。
また、本実施形態では、上部レール20に吊られるパネル30において、カバー部材70によって上部レール20の下端部20aとパネル30の上端部30aとの間の隙間Sを塞いで、遮光性を高めることができる。
上述のように本実施形態による扉用遮光構造では、パネル30の上端部30aと上部レール20との間の隙間Sの遮光性を高めることができるうえ、簡単な構造によりパネル30にカバー部材70を容易に取り付けることができ、カバー部材70の取り付け作業や交換作業にかかる効率を向上できる。
以上、本発明による扉用遮光構造の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、カバー部材70は支持部材60の両側に取り付ける構成としているが、片側のみにカバー部材70を設ける構成であってもよい。片側のみにカバー部材70を設けても、隙間Sを遮断する遮光性を得ることができる。
また、カバー部材70の嵌入凸部72は、カバー本体71の全長にわたって設けられることに限定されることはない。要は、カバー部材70が支持部材60に取り付けられればよいことから、例えば、支持部材60が配置される位置に合わせて、断続的に部分的に嵌入凸部72が設けられていてもよい。
さらに、本実施形態では、支持部材60の支持本体61に嵌入凹部63(第1係合部)があり、カバー部材70に嵌入凸部72(第2係合部)を設けた構成としているが、支持本体61に嵌入凸部(第2係合部)があって、カバー部材70に嵌入凹部(第1係合部)が設けられた構成であってもかまわない。
また、本実施形態では、1つのパネル30において3種類の形状の支持部材60A、60B、60Cを備えた構成を例示したが、これに限定されることはなく、これら3種類のうちいずれの組み合わせであってもよいし、いずれかの支持部材60のみであってもかまわない。要は、パネル30の上端部30aの構成や材料に合わせて支持部材の種類、位置、形状、数量等の構成を適宜変更することが可能である。
さらにまた、本実施形態では、天井部として天井面に固定された上部レール20に吊られて移動可能な扉を一例としているが、上部レール20がない扉にも適用可能である。この場合、部屋の天井面が天井部であり、天井部と扉の上端部との間の隙間を塞ぐようにカバー部材が設けられる構成となる。つまり、天井部は、パネル30の直上に位置する部位が天井部である。他に、例えば天井部が上部レール20の場合、上部レール20が天井面に支持されることに限定されず、天井面に対して他の部材を介して上部レール20が取り付けられていてもよいし、天井面に連設される側壁に上部レール20が取り付けられていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 仕切り扉
10 扉用遮光構造
20 上部レール(天井部)
20a 下端部
30 パネル(扉)
30A、30B パネル面(扉面)
30a 上端部
31 長溝
31a 端部開口
40 ランナー装置(吊り具)
40A ランナー
40B 溝付きランナー保持部材(吊り用ブラケット)
48 被嵌合部
50 カバー構造体
60 支持部材
60A 第1支持部材
60B 第2支持部材
60C 第3支持部材
61 支持本体
61b 弾性片
62 嵌合部
63 嵌入凹部(第1係合部)
64 係止溝
66 端板
68 ネジ
70 カバー部材
71 カバー本体
71a カバー面
72 嵌入凸部(第2係合部)
73 爪部
S 隙間
X パネル幅方向(扉幅方向)
Y パネル上下方向
Z パネル厚さ方向

Claims (9)

  1. 天井部と扉との間の隙間を遮蔽する扉用遮光構造であって、
    前記扉の上端部に固定され、前記扉の表裏の扉面のうち少なくとも一方側に第1係合部を有する支持部材と、
    前記第1係合部に係合可能な第2係合部を有して前記支持部材に着脱可能に設けられ、扉幅方向に延在するカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材は、前記扉面に対して交差する方向から前記支持部材に取り付けられ、前記支持部材に取り付けられた状態で前記隙間に配置される扉用遮光構造。
  2. 前記第1係合部及び前記第2係合部のいずれか一方は、前記扉幅方向に延びる嵌入凹部であり、
    他方は、前記扉幅方向に延び、前記嵌入凹部に嵌り合う嵌入凸部である、請求項1に記載の扉用遮光構造。
  3. 前記嵌入凹部は、弾性変形可能な弾性片により形成され、
    前記弾性片は、前記嵌入凸部が前記嵌入凹部に嵌め込まれたときに弾性的に変形する、請求項2に記載の扉用遮光構造。
  4. 前記嵌入凸部は、爪部を備え、
    前記嵌入凹部は、前記爪部が係止する係止溝が形成されている、請求項3に記載の扉用遮光構造。
  5. 前記支持部材の扉厚さ方向の長さは、扉厚さ寸法よりも短く、
    前記支持部材に取り付けられた前記カバー部材のカバー面は、前記扉面と面一又は扉面よりも扉厚さ方向の内側に位置している、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の扉用遮光構造。
  6. 前記扉の上端部には、前記天井部に対して移動可能な吊り具を固定する吊り用ブラケットが設けられ、
    前記支持部材の下面には、前記吊り用ブラケットに着脱可能に支持するための嵌合部が設けられ、
    前記吊り用ブラケットには、前記嵌合部を上方から嵌め合わせ可能な被嵌合部が設けられている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の扉用遮光構造。
  7. 前記吊り用ブラケットは、上方に開口する溝状に形成され、
    前記支持部材は、前記吊り用ブラケットの長手方向端部の開口を塞ぐ端板を一体的に備えている、請求項6に記載の扉用遮光構造。
  8. 前記支持部材は、ネジにより前記扉の上端部に固定されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の扉用遮光構造。
  9. 前記天井部は、天井面に固定された上部レールであって、
    前記扉は、前記上部レールに沿って移動可能に吊られて設けられ、
    前記カバー部材は、前記上部レールの下端部と前記扉の上端部との間に配置されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の扉用遮光構造。
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