JP2024004753A - 二重容器 - Google Patents

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Kazui Azuma
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Abstract

Figure 2024004753000001
【課題】内容器を外容器から分離する操作が容易である二重容器を提供すること。
【解決手段】有底筒状の内容器11と、内容器11が内側に着脱自在に装着される筒状の外容器12と、内容器11の囲繞筒部22には、上方に向けて開口する窓部22Aが形成され、囲繞筒部22が、窓部22Aに配設されて囲繞筒部22に対して径方向内方に変形可能に支持された突片部42を有し、突片部42の径方向外面には、係止突部44Aが形成され、外容器12の内周面には、係止突部44Aに対して係止突部44Aの上方から係止して内容器11が外容器12に対して上方に移動することを規制する係止突収容凹部75が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、二重容器に関する。
この種の二重容器として、有底筒状の内容器と、内容器が内側に着脱自在に装着される筒状の外容器と、を備え、内容器がリフィル容器として機能するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この二重容器では、外容器内に収容された内容器を固定するための固定リングが使用されている。
特開2021-172426号公報
しかしながら、このような二重容器では、内容器及び外容器とは別部材である固定リングを使用して内容器を外容器に対して固定しているため、リフィル容器である内容器を交換するためには固定リングを取り外す必要がある。
そこで、本発明は、内容器を外容器から分離する操作が容易である二重容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の二重容器は、有底筒状の内容器と、前記内容器が内側に着脱自在に装着される筒状の外容器と、前記内容器の外周壁部には、上方に向けて開口する窓部が形成され、前記外周壁部が、前記窓部に配設されて当該外周壁部に対して径方向内方に変形可能に支持された突片部を有し、前記突片部の径方向外面には、第1係止部が形成され、前記外容器の内周面には、前記第1係止部に対して前記第1係止部の上方から係止して前記内容器が前記外容器に対して上方に移動することを規制する第2係止部が形成されていることを特徴とする。
この発明では、内容器を外容器の内側に装着した状態では、内容器の第1係止部が外容器の第2係止部に対して第2係止部の下方から係止しており、内容器が外容器に対して上方に移動することが規制される。これにより、内容器が外容器から意図せず離脱して内容器が外容器から分離することを抑制する。一方、内容器の突片部を径方向内方に弾性変形させると、第1係止部と第2係止部との係止状態が解除される。ここで、窓部が上方に向けて開口しているので、突片部を径方向内方に弾性変形させる際に突片部の上端部に指を掛けることが容易になる。これにより、内容器を外容器から離脱可能とし、内容器を外容器から容易に分離させることが可能となる。
また、径方向に弾性変形する突片部の第1係止部を第2係止部に係止させているので、上述した従来の二重容器と比較して、内容器を外容器に対して固定するための固定リングのような別途の部材が不要となり、また、このような固定機構を設けるために外容器を厚肉化する必要もなくなり、外容器の構成を簡素化できる。さらに、径方向に弾性変形する突片部の第1係止部を第2係止部に係止させているので、内容器を外容器の内側に嵌合させることによって内容器を外容器に対して装着させる構成と比較して、内容器及び外容器に添加された着色剤などによる成形時の内容器及び外容器の収縮度合いの変化に起因した装着強度の変動の影響を受けにくくなる。そのため、内容器及び外容器に対して様々な色に着色しても外容器の内側への内容器の装着性を維持できる。
また、本発明の二重容器では、前記内容器には、第1規制部が形成されており、前記外容器には、前記第1規制部と周方向で係止して当該外容器に対する前記内容器の周方向の移動を規制する第2規制部が形成されてもよい。
この発明では、内容器が外容器に対して周方向で移動することが規制されるので、外容器を内容器に装着した状態で周方向における内容器と外容器との相対的な移動やガタツキをより確実に抑制できる。特に、内容器が二重容器に着脱自在に装着される蓋体を内容器に螺着するように構成されている場合に、内容器が蓋体と共回りすることをより確実に抑制できる。ここで、内容器が外容器の内側に装着された状態で内容器に周方向の力が加わっても、外容器の第2規制部に周方向で係止している第1規制部がこの周方向の力を受けるので、径方向で弾性変形可能な突片部に対してこの周方向の力がかかることを抑制できる。
また、本発明の二重容器では、前記突片部が、径方向外方へ付勢されてもよい。
この発明では、第1係止部と第2係止部との係止状態が維持されるように突片部が径方向外方に付勢されており、意図せず第1係止部と第2係止部との係止状態が解除されることを抑制できるので、内容器が外容器に装着されている状態をより確実に維持できる。
また、本発明の二重容器では、前記突片部の径方向外面の上端部が、前記外容器の内周面に対して外部に開放されてもよい。
この発明では、内容器を外容器から分離する際に突片部に指など掛けやすくなり、容易に突片部を径方向内方に弾性変形させることができる。
また、本発明の二重容器では、前記内容器には、径方向内方に変形した前記突片部に対して径方向外方から係止可能な戻止突部が形成されてもよい。
この発明では、内容器を外容器から分離させる際に径方向内方に弾性変形させた突片部が径方向外方へ変形することを規制し、内容器を外容器からより容易に分離させることができる。これは、特に突片部が径方向外方へ付勢されている場合に、有用である。
この発明にかかる二重容器によれば、突片部を径方向内方に弾性変形させて第1係止部と第2係止部との係止状態を解除することにより、内容器が外容器から離脱可能となり、内容器を外容器から容易に分離させることができる。ここで、窓部が上方に向けて開口しているので、突片部の上端部に容易に指を掛けて突片部を径方向内方に弾性変形させることができる。
本発明の一実施形態にかかる二重容器及び蓋体を示す軸方向断面図である。 図1の内容器を示す斜視図である。 図1の内容器を示す側面図である。 図1の内容器を示す部分拡大斜視図である。 図1の二重容器を説明するための内容器を示す部分拡大斜視図である。 図1の外容器を示す斜視図である。 図1の外容器を示す図1とは異なる方向の軸方向断面図である。
以下、本発明による二重容器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
本実施形態にかかる二重容器1には、例えば図1に示すように、有頂筒状の蓋体2が着脱自在に螺着されて容器体3を構成する。この二重容器1は、有底円筒状の内容器11と、内側に内容器11が着脱自在に装着される有底円筒状の外容器12と、を備えている。
これら内容器11及び外容器12は、それぞれの中心軸線が同軸となるように配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、内容器11の底部から開口部側に向かう方向を上方、その逆方向を下方と称する。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oと交差する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向と称する。
内容器11は、例えばポリプロピレンで形成されている。内容器11は、図1から図5に示すように、有底円筒状の容器本体部21と、容器本体部21を径方向外方から囲繞する円筒状の囲繞筒部(外周壁部)22と、容器本体部21と囲繞筒部22とを接続する環状接続部23と、を有する。これら容器本体部21、囲繞筒部22及び環状接続部23は、容器軸Oと同軸に配設されている。なお、図2及び図3では、内容器11を外容器12から取り外した状態の斜視図が示されており、内容器11のうち径方向外方に付勢されている後述する突片部42が径方向外方に復元変形した状態で図示されている。
容器本体部21は、平面視で円状の板状部材である底壁部31と、底壁部31の外周縁から上方に向けて延在する円筒状の筒壁部32と、を有する。これら底壁部31及び筒壁部32は、容器軸Oと同軸に配設されている。
底壁部31は、囲繞筒部22の下端縁よりも上方に位置している。
筒壁部32のうち囲繞筒部22よりも上方に突出している部分の外周面には、蓋体2が着脱自在に螺着される雄ネジ部32Aが形成されている。
囲繞筒部22の上端部には、径方向外方に向けて突出するフランジ部41が囲繞筒部22のうち後述する窓部22Aが形成されている部分を除く全周にわたって形成されている。また、囲繞筒部22のうち環状接続部23よりも上方に突出する部分には、平面視で容器軸Oを径方向で挟む両側において、上方に向けて開口する窓部22Aが形成されている。窓部22Aは、径方向から見て矩形状をなしており、窓部22Aは、上下方向において、囲繞筒部22のうち環状接続部23よりも上方に突出する部分にわたって延在している。
囲繞筒部22の窓部22Aには、囲繞筒部22に対して径方向内方に弾性変形可能な突片部42が配設されている。突片部42は、径方向から見て矩形状をなす板状部材であり、突片部42の下端縁は、囲繞筒部22のうち窓部22Aの下端縁を画成する部分に連設されている。また、突片部42の周方向の両端縁と囲繞筒部22のうち窓部22Aの周方向端縁を画成する部分との間には、間隙が形成されている。
突片部42は、径方向の幅が下端から上方に向かうにしたがって漸次増加する突片下側部分43と、突片下側部分43から上方に延在し、径方向の幅がほぼ一定である突片上側部分44と、を有する。なお、突片部42の周方向の幅は、上下方向の全長にわたってほぼ一定である。
突片上側部分44の下端部の径方向外面には、径方向外方に向けて突出する係止突部(第1係止部)44Aが形成されている。係止突部44Aの下面は、径方向内端から径方向外方に向かうにしたがって漸次上方に向かうように傾斜しており、係止突部44Aの上面は、ほぼ径方向に延在している。
また、突片上側部分44のうち係止突部44Aよりも上側の部分には、径方向外面から径方向内方に向けて窪む陥凹部44Bが形成されている。これにより、突片上側部分44は、上面視で径方向外方に向けて開口するコ字状をなしており、突片上側部分44の径方向外面は、外部に開放される。
さらに、突片上側部分44の周方向両端面には、周方向外方に向けて突出する突出爪部45が形成されている。突出爪部45は、上下方向に薄い板状をなしており、突出爪部45の上面は、周方向の基端部から先端部に向かうにしたがって若干下方に向かうように傾斜しており、突出爪部45の下面は、ほぼ周方向に延在している。また、突出爪部45の径方向外面及び径方向内面は、周方向の基端部から先端部に向かうにしたがって径方向外方に向かうように傾斜している。
囲繞筒部22のうち窓部22Aの両端縁部を画成する部分の上端部には、周方向内方かつ径方向内方に窪む規制凹部51が形成されている。この規制凹部51は、上面視で突出爪部45を収容している。
また、囲繞筒部22のうち規制凹部51を画成する部分には、周方向で対向する他方の周端部に向けて周方向内方に突出する戻止突部52が形成されている。戻止突部52は、囲繞筒部22のうち規制凹部51を画成する部分において径方向の中間部から周方向に突出しており、規制凹部51の上下方向の全長にわたって延在している。戻止突部52のうち径方向外方を向く面は、周方向の基端部から先端部に向かうにしたがって径方向外方に向かうように傾斜している一方、戻止突部52のうち径方向内方を向く面は、ほぼ周方向に沿って延在している。図4に示すように、戻止突部52は、突片部42の突出爪部45の径方向内面に対して径方向外方から係止しているまたは係止可能となっており、突出爪部45が意図せず径方向外方に向けて弾性変形することを防止している。
さらに、囲繞筒部22のうち規制凹部51を画成する部分には、規制凹部51よりも径方向内方において、周方向で対向する他方の周端部に向けて突出する規制突部53が形成されている。規制突部53は、戻止突部52よりも周方向内方に突出しており、規制突部53の上下方向の長さは、窓部22Aの上下方向の長さと同等となっている。
また、囲繞筒部22のうち窓部22Aの両周縁部を画成する部分には、径方向外方に突出する径方向リブ部(第1規制部)54が形成されている。径方向リブ部54は、囲繞筒部22のうち窓部22Aから周方向外方に離間した位置に形成されており、径方向リブ部54の上下方向の長さは、窓部22Aの上下方向の長さと同等となっている。
環状接続部23のうち窓部22Aが形成されている部分の上下方向の位置は、環状接続部23のうちの他の部分と異なっている。
内容器11は、図2及び図3に示すように、突片部42が下端縁から上方に向かうにしたがって径方向外方に向かうように傾斜した状態で成形されている。そして、内容器11を外容器12の内側に装着した状態では、突片部42は、突片部42の下端縁を起点として径方向内方に弾性変形されている。そのため、内容器11を外容器12の内側に装着した状態において、突片部42は、径方向外方に付勢されている。
外容器12は、例えばポリエチレンテレフタレートで形成されている。なお、外容器12は、内容器11と同じ材料で形成されても、異なる材料で形成されてもよい。外容器12は、図1、図6及び図7に示すように、平面視で円状の板状部材である底板部61と、底板部61の外周縁から上方に延在する周筒部62と、を備える。これら底板部61及び周筒部62は、容器軸Oと同軸に配設されている。
底板部61の上面は、底壁部31の下面及び囲繞筒部22の下端縁から下方に離間しており、底壁部31の下面及び囲繞筒部22の下端縁との間に間隙が形成されている。
周筒部62の上端部における内周面には、この上端部よりも下方に位置する部分に対して径方向外方に向けて窪むフランジ収容円溝部62Aが全周にわたって形成されている。フランジ収容円溝部62Aは、囲繞筒部22のフランジ部41を収容するように構成されている。周筒部62の内周面と囲繞筒部22の外周面との間には、間隙が形成されているが、間隙が形成されていなくてもよい。
周筒部62の内周面には、平面視で容器軸Oを径方向で挟む両側において、径方向外方に向けて窪む突片収容凹部71が形成されている。突片収容凹部71は、周方向で内容器11の窓部22Aと周方向で位置合わせして形成されており、収容下側部分72と、収容下側部分72よりも径方向外方への陥没量が大きい収容上側部分73と、を有する。
突片収容凹部71は、突片部42を収容するように構成されており、突片収容凹部71の周方向の長さ及び上下方向の幅は、突片部42の周方向の長さ及び上下方向の幅と各別に同等とされている。なお、突片収容凹部71が突片部42を収容できれば、突片収容凹部71の周方向の長さは、突片部42の周方向の長さより大きくてもよく、突片収容凹部71の上下方向の幅は、突片部42の上下方向の幅より大きくてもよい。ここで、収容下側部分72は、突片部42の突片下側部分43を収容するように構成されており、収容上側部分73は、突片上側部分44を収容するように構成されている。周筒部62のうち収容上側部分73を画成する部分には、径方向内方に向けて突出する係止リブ部74が形成されている。係止リブ部74は、周方向に延在している。周筒部62の内周面には、この係止リブ部74の下面と周筒部62のうち収容上側部分73を画成する部分の下面とによって突片部42の係止突部44Aを収容するように構成された係止突収容凹部(第2係止部)75が形成されている。周筒部62の内周面のうち係止突収容凹部75を画成する上面(すなわち、係止リブ部74の下面)は、ほぼ径方向に延在しており、周筒部62の内周面のうち係止突収容凹部75を画成する上面は、径方向外方から径方向内方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。
さらに、周筒部62の内周面には、突片収容凹部71を周方向に挟む両側において、径方向外方に向けて窪む一対のリブ収容凹部(第2規制部)76が形成されている。リブ収容凹部76は、上下方向に延在しており、径方向リブ部54を収容している。リブ収容凹部76の上下方向の長さ及び周方向の幅は、径方向リブ部54の上下方向の長さ及び周方向の幅と各別に同等となっている。なお、リブ収容凹部76の上下方向の長さは、径方向リブ部54の上下方向の長さよりも短くてもよい。
上述のように、内容器11を外容器12の内側に装着した状態では、突片部42が径方向外方に向かうように付勢されているので、突片部42は、外容器12の内周面に向けて押し付けられており、また、係止突部44Aは、突片収容凹部71内に配設され、径方向リブ部54は、リブ収容凹部76内に配設される。これにより、突片部42、ひいては内容器11は、外容器12に対して上下方向及び周方向で位置決めされ、内容器11は、外容器12に対して装着される。
蓋体2は、図1に示すように、有頂円筒状の内蓋体81と、内蓋体81が内側に装着された有頂円筒状の外蓋体82と、を備えている。ここで、内蓋体81及び外蓋体82は、容器軸Oと同軸に配設されている。
内蓋体81の内周面には、内容器11の雄ネジ部32Aと螺合する雌ネジ部81Aが形成されている。また、内蓋体81の天壁部の下面には、ライナー83が配設されている。なお、内蓋体81は、例えばポリプロピレンで形成されており、外蓋体82は、例えばポリエチレンテレフタレートで形成されている。なお、内蓋体81及び外蓋体82は、同じ材料で形成されても、異なる材料で形成されてもよい。
次に、以上のような構成の二重容器1の使用方法を説明する。
まず、蓋体2を二重容器1に対して容器軸O回りに回転させることにより、蓋体2の内蓋体81に形成されている雌ネジ部81Aを二重容器1の内容器11に形成されている雄ネジ部32Aから螺合解除し、蓋体2を二重容器1から取り外す。ここで、内容器11の径方向リブ部54が外容器12のリブ収容凹部76に収容されており、外容器12に対する内容器11の周方向の移動が規制されているので、内容器11が蓋体2と共に外容器12に対して容器軸O回りに共回りすることがより確実に規制されている。また、径方向リブ部54と周筒部62のうちリブ収容凹部76を画成する部分とが内容器11の外容器12に対する周方向の力を受けるので、突片部42の下端縁にこの周方向の力がかかることが抑制され、突片部42に周方向の過剰な負荷がかかることが回避されている。
蓋体2を二重容器1から取り外し、内容器11内に収容されている内容物を適宜取り出し、その後、上述と同様に、蓋体2を二重容器1に対して容器軸O回りの先程とは逆方向に回転させることにより、蓋体2を二重容器1に装着する。
内容器11の内容物を使い果たすなどしてリフィル容器である内容器11を内容物が充填されている新たな内容器11と交換する場合には、以下のようにして、内容器11を外容器12から離脱させる。
まず、突片部42の陥凹部44Bと周筒部62のフランジ収容円溝部62Aとによって画成されている間隙に指を掛け、突片部42を突片部42の下端縁を起点として径方向内方に弾性変形させる。突出爪部45は、戻止突部52を乗り越えて径方向内方に移動する。これにより、突片部42の係止突部44Aと突片収容凹部71との係止を解除する。ここで、突出爪部45の径方向内面が周方向の基端部から先端部に向かうにしたがって径方向外方に向かうように傾斜しており、かつ、戻止突部52の径方向外面が基端部から先端部に向かうにしたがって径方向外方に向かうように傾斜しているので、突出爪部45は、戻止突部52を径方向で乗り越えやすくなっている。
一方、突出爪部45に掛けている指などを外して突片部42が径方向外方に復元変形しようとしても、突出爪部45が戻止突部52に対して径方向内方から係止しているので、突片部42の突出爪部45が戻止突部52を越えて径方向外方に復元変形することが規制される。ここで、突出爪部45の径方向外面が周方向の基端部から先端部に向かうにしたがって径方向外方に向かうように傾斜しており、かつ、戻止突部52の径方向内面がほぼ周方向に延在しているので、戻止突部52に対して径方向外方から係止している突出爪部45は、突片部42の径方向外方への復元力によっては突出爪部45を径方向で乗り越えにくくなっている。
その後、内容器11を外容器12に対して上方へ移動させて内容器11を外容器12から引き出す。
続いて、内容物が充填されている新たな内容器11を外容器12の内側に装着する。
上述のように、内容器11を外容器12の内側に装着する前の状態において、突片部42は、突片部42の下端縁を起点として、径方向外方に突出している。内容器11の突片部42と外容器12の突片収容凹部71とを周方向で位置合わせした状態で、内容器11を外容器12の内側に挿入する。ここで、突片部42の上端部が周筒部62の上端縁に当接するが、突片部42は、内容器11を外容器12に対して下方に移動させるにしたがって、突片部42の下端縁を起点として径方向内方へ弾性変形し、周筒部62の内周面に沿って下方へ案内される。
突片部42は、係止突部44Aが係止突収容凹部75と上下方向で位置合わせされると、径方向外方へ復元変形し、係止突部44Aは、係止突収容凹部75内に収容される。これにより、係止突部44Aが周筒部62のうち係止突収容凹部75を画成する上面(すなわち、係止リブ部74の下面)に対して下方から係止し、内容器11が外容器12に対して上方へ移動することが規制される。ここで、係止突部44Aの上面がほぼ径方向に延在しており、かつ、周筒部62の内周面のうち係止突収容凹部75を画成する上面(すなわち、係止リブ部74の下面)がほぼ径方向に延在しているので、係止突部44Aが係止突収容凹部75から上方へ意図せず離脱しにくくなっている。
また、内容器11の径方向リブ部54は、外容器12のリブ収容凹部76内に収容される。これにより、内容器が外容器12に対して周方向で移動することが規制される。
したがって、内容器11は、外容器12の内側に嵌合されていなくても、外容器12から離脱されることが十分に抑制されている。
以上のようにして、内容物が充填されている新たな内容器11を外容器12の内側に装着する。
以上、本実施形態にかかる二重容器1によれば、突片部42を径方向内方に弾性変形させて係止突部44Aと係止突収容凹部75との係止状態を解除することにより、内容器11が外容器12から離脱可能となって内容器11を外容器12から容易に分離される。ここで、窓部22Aが上方に向けて開口しているので、突片部42の上端部に容易に指を掛けることができ、突片部42を径方向内方に弾性変形させる動作が容易になる。
また、内容器11の径方向リブ部54が外容器12のリブ収容凹部76内に収容されることによって内容器11が外容器12に対して周方向で移動することが規制されるので、内容器11と外容器12との周方向における相対的な移動やガタツキをより確実に抑制できる。特に、蓋体2を二重容器1から取り外すために蓋体2を二重容器1に対して容器軸O回りに回転させたときに内容器11が蓋体2と共に容器軸O回りに回転することをより確実に抑制できる。ここで、内容器11に周方向の力が加わったときに径方向リブ部54及び周筒部62のうちリブ収容凹部76を画成する部分がこの周方向の力を受けるので、突片部42の特に下端縁に対してこの周方向の力が過剰にかかることを抑制できる。
さらに、内容器11を外容器12の内側に装着した状態では、突片部42が径方向外方に向かうように付勢されて周筒部62の内周面に対して押し付けられており、意図せず係止突部44Aと係止突収容凹部75との係止状態が解除されることを抑制できるので、内容器11が外容器12に装着されている状態をより確実に維持できる。
その上、突片部42を径方向内方に弾性変形させた後に、突出爪部45に掛けている指などを外しても、突出爪部45が戻止突部52に対して径方向内方から係止しているので、突片部42が戻止突部52を越えて径方向外方に復元変形することが規制される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、突片部は、2つ形成されているが、少なくとも1つ形成されていればよく、3以上形成されてもよい。
突片部は、上端縁を囲繞筒部のうち窓部を画成する部分に接続されているが、突片部が径方向内方に弾性変形可能であれば、例えば下端縁など他の部分を囲繞筒部に接続する構成であってもよい。
突片部は、周筒部の内周面との間に形成された間隙に指などを掛けることによって径方向内方に弾性変形されるように構成されているが、例えば突片部の上端部を周筒部よりも上側に突出させ、この突出部分に指を掛けることによって径方向内方に弾性変形されるように構成されてもよく、内容器を外容器から離脱させる際に突片部を径方向内方に弾性変形できるように構成されていれば、他の構成が適用されてもよい。また、突片部は、突片部を径方向内方に弾性変形させる際に指などがアクセスできるように露出させていればよく、外容器に突片部へのアクセスを可能とする孔部が形成されてもよい。ここで、孔部は、円状の孔部など閉じた孔部であってもよく、窓部と同様に下方に向けて開口する孔部であってもよい。さらに、突片部の径方向外面の上端部は、外容器の内周面に対して外部に開放されていなくてもよい。
突片部は、径方向外方に付勢されるように構成されているが、径方向内方に弾性変形可能であれば、径方向外方に付勢されていなくてもよい。
突片部は、囲繞筒部のうち窓部を画成する部分に連設される下端縁を薄肉化することによって下端縁を起点として径方向で弾性変形可能とされているが、径方向内方に弾性変形可能であれば、薄肉化されていなくてもよい。
内容器の囲繞筒部には、一対の径方向リブ部が形成されているが、少なくとも1つの径方向リブ部が形成されていればよく、また、径方向リブ部が形成されていなくてもよい。同様に、内容器の周筒部には、一対のリブ収容凹部が形成されているが、少なくとも1つのリブ収容凹部が形成されていればよく、リブ収容凹部が形成されていなくてもよい。さらに、第1及び第2規制部の構造は、リブ部及び凹部の構成以外の他の構成であってもよい。
内容器の囲繞筒部には、戻止突部が形成されているが、戻止突部が形成されていなくてもよい。
内容器及び外容器の形状は、円筒状に限らず、多角形筒状や楕円状など、他の形状であってもよい。また、外容器は、有底筒状でなくてもよく、底部のない筒状であってもよい。
内容器は、リフィル容器として形成されているが、リフィル容器として形成されていなくてもよい。また、内容器は、突片部が接続される囲繞筒部を有する構成となっているが、突片部が設けられていれば、囲繞筒部を有する構成に限られない。
二重容器は、内容器に蓋体が着脱自在に装着される構成となっているが、外容器に蓋体が着脱自在に装着される構成であってもよい。
二重容器には、蓋体が着脱自在に螺着されているが、二重容器の外容器にヒンジを介して蓋体を接続する構成や単に二重容器に蓋体を着脱自在にかぶせる構成など、他の機構や構成を用いて蓋体が着脱自在に装着されてもよい。
[付記項1]
有底筒状の内容器と、
前記内容器が内側に着脱自在に装着される筒状の外容器と、
前記内容器の外周壁部には、上方に向けて開口する窓部が形成され、
前記外周壁部が、前記窓部に配設されて当該外周壁部に対して径方向内方に変形可能に支持された突片部を有し、
前記突片部の径方向外面には、第1係止部が形成され、
前記外容器の内周面には、前記第1係止部に対して前記第1係止部の上方から係止して前記内容器が前記外容器に対して上方に移動することを規制する第2係止部が形成されていることを特徴とする二重容器。
[付記項2]
前記内容器には、第1規制部が形成されており、
前記外容器には、前記第1規制部と周方向で係止して当該外容器に対する前記内容器の周方向の移動を規制する第2規制部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
[付記項3]
前記突片部が、径方向外方へ付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二重容器。
[付記項4]
前記突片部の径方向外面の上端部が、前記外容器の内周面に対して外部に開放されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の二重容器。
[付記項5]
前記内容器には、径方向内方に変形した前記突片部に対して径方向外方から係止可能な戻止突部が形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の二重容器。
この発明によれば、内容器を外容器から分離する操作が容易である二重容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 二重容器、11 内容器、12 外容器、22 囲繞筒部(外周壁部)、22A 窓部、42 突片部、44A 係止突部(第1係止部)、52 戻止突部、54 径方向リブ部(第1規制部)、75 係止突収容凹部(第2係止部)、76 リブ収容凹部(第2規制部)

Claims (5)

  1. 有底筒状の内容器と、
    前記内容器が内側に着脱自在に装着される筒状の外容器と、
    前記内容器の外周壁部には、上方に向けて開口する窓部が形成され、
    前記外周壁部が、前記窓部に配設されて当該外周壁部に対して径方向内方に変形可能に支持された突片部を有し、
    前記突片部の径方向外面には、第1係止部が形成され、
    前記外容器の内周面には、前記第1係止部に対して前記第1係止部の上方から係止して前記内容器が前記外容器に対して上方に移動することを規制する第2係止部が形成されていることを特徴とする二重容器。
  2. 前記内容器には、第1規制部が形成されており、
    前記外容器には、前記第1規制部と周方向で係止して当該外容器に対する前記内容器の周方向の移動を規制する第2規制部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記突片部が、径方向外方へ付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二重容器。
  4. 前記突片部の径方向外面の上端部が、前記外容器の内周面に対して外部に開放されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二重容器。
  5. 前記内容器には、径方向内方に変形した前記突片部に対して径方向外方から係止可能な戻止突部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二重容器。
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