JP2024002704A - 読取装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は読取装置及び制御方法に関する。
シート状の原稿を搬送しながら原稿上の画像を読み取る読取装置が知られている。こうした読取装置では、例えば、原稿を搬送する搬送ローラの回転をエンコーダで検知する。そして、その検知結果から読取解像度に応じてCCDセンサやCISなどの読取素子の読取タイミングを制御している。一方、搬送ローラには直径の誤差や偏芯が存在する。したがって、エンコーダの単位パルス周期あたりの原稿搬送量は変動し、読取画像の歪み等の要因となる。特許文献1には、エンコーダの検知信号について搬送ローラの直径の誤差や偏芯の影響に着目した記録装置が開示されている。
読取装置では、読取画像の解像度を変えることが求められる。固定解像度で読み取った画像を画像の間引き処理や平均化処理などの事後処理で解像度を下げることも可能である。しかし、固定解像度で画像を読み取る必要があり、また、読み取った画像のデータを格納する必要がある。
本発明は、搬送ローラの誤差を補正しつつ、読取解像度の変更を比較的容易に行える技術を提供するものである。
本発明によれば、
媒体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、
前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、
前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備える、
ことを特徴とする読取装置が提供される。
媒体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、
前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、
前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備える、
ことを特徴とする読取装置が提供される。
本発明によれば、搬送ローラの誤差を補正しつつ、読取解像度の変更を比較的容易に行える技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第一実施形態>
<装置の概要>
図1(A)及び図1(B)は本発明の一実施形態に係る読取装置1の概略図であり、図1A)は側面図、図1(B)は平面図である。読取装置1は媒体100の画像を読み取る装置である。媒体100は、例えば、紙等のシート状の原稿であり、画像は媒体100上の文字、図形、写真等である。
<装置の概要>
図1(A)及び図1(B)は本発明の一実施形態に係る読取装置1の概略図であり、図1A)は側面図、図1(B)は平面図である。読取装置1は媒体100の画像を読み取る装置である。媒体100は、例えば、紙等のシート状の原稿であり、画像は媒体100上の文字、図形、写真等である。
読取装置1は、媒体100の搬送機構として、搬送ローラ6及び7、及び、ニップローラ9及び10を含み、媒体100はD1方向(搬送方向)に搬送される。D2方向はD1方向に交差する方向であり、本実施形態ではD1方向直交する方向であって、媒体100の幅方向である。搬送ローラ6及び7はD2方向に延設されており、搬送モータ5の駆動力によって同期的に回転する。搬送モータ5の駆動力は、伝達ベルト8bを介して搬送ローラ6に伝達され、また、搬送ローラ6から伝達ベルト8aを介して搬送ローラ7に伝達される。搬送ローラ6はD1方向で搬送ローラ7よりも上流側に配置されている。
ニップローラ9及びニップローラ10はD2方向に延設されている。ニップローラ9は搬送ローラ6に圧接し、ニップローラ10は搬送ローラ7に圧接する。媒体100は搬送ローラ6とニップローラ9との間に挟まれた状態で搬送ローラ6が回転することによってD1方向に搬送される。同様に、媒体100は搬送ローラ7とニップローラ10との間に挟まれた状態で搬送ローラ7が回転することによってD1方向に搬送される。媒体100は、搬送ローラ6及びニップローラ9によって搬送される状態、搬送ローラ6及びニップローラ9と搬送ローラ7及びニップローラ10とによって搬送される状態、及び、搬送ローラ7及びニップローラ10によって搬送される状態を経て搬送される。
読取ユニット2は、搬送ローラ6及び7によって搬送される媒体100の画像を読み取る。本実施形態の場合、読取ユニット2は、複数のセンサユニット2A~2Cを備える。センサユニット2A~2CはD2方向に延設されたコンタクトイメージセンサ(CIS)ユニットである。各センサユニット2A~2Cは、フォトダイオードアレイ4と、二列のLED光源3、及び不図示のレンズアレイがD2方向に配列されている。LED光源3は、D1方向でフォトダイオードアレイ4の上流側及び下流側にそれぞれ配置されており、媒体100に光を照射する。フォトダイオードアレイ4は、D2方向に配列され、媒体100からの反射光を受光する複数の受光素子(読取素子)を備える。LED光源3はRed(R)、Green(G)、Blue(B)の3色の発光素子を持つ3色LEDアレイである。
センサユニット2A~2Cは、D1方向で搬送ローラ6と搬送ローラ7との間に配置されている。センサユニット2A~2Cは、千鳥状に配置されている。具体的には、センサユニット2Aは、センサユニット2B及び2Cに対してD1方向で上流側で、かつ、D2方向の中央部に配置されている。センサユニット2Bとセンサユニット2Cとは、D1方向において同じ位置に配置され、D2方向において互いに離間している。D2方向において、センサユニット2Bは、センサユニット2Aに対してずれて配置され、また、センサユニット2Cも、センサユニット2Aに対してずれて配置されている。D2方向において、センサユニット2Aの読取領域の一方端部とセンサユニット2Bの読取領域の中央側端部とは重なっており、また、センサユニット2Aの読取領域の他方端部とセンサユニット2Cの読取領域の中央側端部とは重なっている。
本実施形態の場合、センサユニット2A~2Cは、それぞれA4サイズの幅を持つ読取領域を有している。センサユニット2A~2Cが千鳥状に配置されていることで、A4サイズよりも広い幅を持つ媒体100の画像を読み取ることができる。この場合、センサユニット2A~2Cの各読取画像を結合して一枚の画像とする。なお、本実施形態では、読取ユニット2を複数のセンサユニット2A~2Cで構成したが一つのセンサユニットで構成してもよい。
センサユニット2A~2Cは、白色のプラテン11に対向して配置されおり、媒体100はセンサユニット2A~2Cとプラテン11との間を搬送される。媒体100と各センサユニット2A~2Cの距離を一定に保つことで画像ボケの発生を抑制し、また、プラテン11の色を均一にすることで、読取画像の色ムラの発生を防止することができる。
D1方向で搬送ローラ6よりも上流側には、読取対象となる媒体100の先端を検知する先端検知センサ12が配置されている。また、D1方向でセンサユニット2B及び2Cよりも下流側で搬送ローラ7よりも上流側には媒体100の後端を検知する後端検知センサ13が配置されている。先端検知センサ12及び後端検知センサ13は例えば光学センサである。
読取装置1は、搬送ローラ6の回転位相を検知する検知ユニット20を備える。図2(A)も参照して検知ユニット20の構成について説明する。検知ユニット20は、搬送ローラ6の軸に同軸上に固定されたコードホイール21と、光学式のエンコーダセンサ22と、光学式のHPセンサ23とを含む。コードホイール21は円盤形状を有し、搬送ローラ6の一回転につき、コードホイール21も一回転する。コードホイール21の外周縁には多数のスリットが周方向に等ピッチで形成されたスリット部21aが形成され、スリット部21aの内側には周方向に180度の範囲で非透過領域21bが形成されている。非透過領域21bは光の透過を遮断する領域である(他の部位は光が透過する透過領域である)。
エンコーダセンサ22は、スリット部21aのスリットの通過により出力信号のHi・Lowが切り替わる。搬送ローラ6が回転し、それに伴ってコードホイール21が回転すると、エンコーダセンサ22からは、図3に示すようなA相及びB相の2相パルスが出力される。2相パルスの各立ち上がりを基準信号とする。本実施形態の場合、コードホイール21が1回転したときの基準信号数(パルス数)は51200パルスである。したがって、単位回転角度として360度/51200の回転毎に基準信号が出力される。搬送ローラ6が、断面が真円で、偏心のない理想的なローラであった場合、1パルス相当の回転角度(360度/51200≒0.007度)で媒体100の搬送量は、搬送量=搬送ローラ6の周長/51200である。
搬送ローラ6の回転位相を特定する上で、基準となる回転位置を設定する必要がある。HPセンサ23は、非透過領域21bの通過によって出力信号のHi・Lowが切り替わる(リセット信号と呼ぶ)。非透過領域21bがHPセンサ23を通過した回転位置(HPセンサ23の出力が切り替わる回転位置)を基準位置(換言すると搬送ローラ6のホームポジション)とする。
<制御回路>
読取装置1が備える制御回路について図4を参照して説明する。読取装置1は、制御ユニット14を備える。制御ユニット14は、後述する処理を実行するプロセッサであるCPU15と、読取ユニット2の読取タイミングを制御するタイミング制御回路16とを含み、読取装置1の制御を司る。CPU15は記憶デバイス(ROM17、RAM18)に接続されている。記憶デバイスにはCPU15が実行するプログラムや各種のデータが格納され、また、RAM18はCPU15のワークエリアを提供する。
読取装置1が備える制御回路について図4を参照して説明する。読取装置1は、制御ユニット14を備える。制御ユニット14は、後述する処理を実行するプロセッサであるCPU15と、読取ユニット2の読取タイミングを制御するタイミング制御回路16とを含み、読取装置1の制御を司る。CPU15は記憶デバイス(ROM17、RAM18)に接続されている。記憶デバイスにはCPU15が実行するプログラムや各種のデータが格納され、また、RAM18はCPU15のワークエリアを提供する。
先端検知センサ12によって媒体100がセットされたことが検知されると、CPU15は搬送モータ5の駆動を開始し、また、タイミング制御回路16に対して読取タイミング信号の生成を開始させる。タイミング制御回路16は基準信号に基づいて読取タイミング信号を生成する。読取タイミング信号はLEDドライバ32に入力される。
LEDドライバ32は読取タイミング信号を受信すると、LED光源3を発光させる。LED光源3はRed(R)、Green(G)、Blue(B)の3色の発光素子を持つ3色LEDアレイであり、読取タイミング信号を受信すると、R→G→Bの順に発光素子を発光させる。発光素子の発光に同期して、フォトダイオードアレイ(PDアレイ)4を露光させて媒体100からの反射光を受光する。フォトダイオードアレイ4は、受光した光の強弱によって各受光素子から出力される出力電圧が変化する。出力電圧は読取データ処理回路31に入力される。読取データ処理回路31はAD変換器を備え、出力電圧はデジタル信号に変換される。読取データ処理回路31は、AD変換後の出力電圧を画素毎の読取データとしてRAM18にバッファリングする。読取データはセンサユニット2A~2Cで区別して保存される。
こうしたD2方向の1ライン単位の読み取りが、D1方向で媒体100の先端部から後端部へ渡って繰り返し行われることで、RAM18に読取画像の画像データが蓄積されることになる。媒体100の搬送が進み、媒体100の後端の通過が後端検知センサ13により検知されると、CPU15はタイミング制御回路16に対して読取タイミング信号の生成を停止する命令を出す。CPU15は、媒体100が後端検知センサ13から搬送ローラ7の間に相当する距離だけ搬送された後、搬送モータ5を停止する。以上により一回の読取動作が終了する。
読取動作が終了すると、各センサユニット2A~2Cで読み取った画像を結合して1つの画像を生成する。具体的にはセンサユニット2Aで読み取った画像に対して、センサユニット2B及び2Cで読み取った画像を、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2CのD1方向の離間距離に相当するライン数分だけオフセットさせて重ね合わせる。これにより、11つの画像が形成される。このときセンサユニット2Aの読取画像とセンサユニット2B及び2Cの読取画像との間で重複する画素領域に対しては、画像のつなぎ部を目立たなくするような処理をしてもよい。例えば、グラデーション処理や、画素間のデータを平均化する処理である。画像の形成が完了すると、タッチパネル等のオペレーションパネル30に読み取りが完了したことを示す表示を行ってもよい。また、インタフェース(I/F)19を介して画像データを、ユーザのパソコン等、別のデバイスに対して送信してもよい。
なお、ここでは媒体100の読み取り終了後に、各センサユニット2A~2Cで読み取った画像を結合する例を示したが、読み取りに並行して画像を結合してもよい。
<搬送ローラの誤差補正>
搬送ローラ6が、断面が真円で、偏芯のない理想的なローラであった場合、基準信号のパルス数と、搬送ローラ6による媒体100の搬送量とが一致する。所望の読取解像度に対応した搬送量だけ媒体100が搬送されたことを基準信号のパルス数から特定として読取ユニット2の読取動作を行えば、当該読取解像度での読取画像が得られる。
搬送ローラ6が、断面が真円で、偏芯のない理想的なローラであった場合、基準信号のパルス数と、搬送ローラ6による媒体100の搬送量とが一致する。所望の読取解像度に対応した搬送量だけ媒体100が搬送されたことを基準信号のパルス数から特定として読取ユニット2の読取動作を行えば、当該読取解像度での読取画像が得られる。
しかしながら、実際には搬送ローラ6には直径の誤差や偏芯が存在する。したがって、基準信号のパルス数と、媒体100の搬送量との間にずれが生じる。搬送ローラ6が偏芯している場合のように誤差に周期性がある場合、搬送ローラ6の1周を1周期として、回転位相によって搬送量が変動する。すると読取画像が歪む場合がある。また、本実施形態のように、センサユニット2A~2CがD1方向にずれて配置されている場合、各センサユニットの読取画像を結合する場合、各読取画像の重ね合わせ部分について周期的な画像ズレが生じる。そこで、本実施形態では、基準信号から、搬送ローラ6の誤差を補正した読取タイミング信号を生成する。
図2(A)及び図2(B)に示すように、コードホイール21を周方向に複数の回転位相領域に等ピッチで分割し、位相領域毎に基準信号の1パルスあたりの補正内容が設定される。分割数に制限は無いが本実施形態では32の位相領域に等分割する。各位相領域を特定するため、領域番号として、上記の基準位置から順番にR0~R31を割り当てる。各領域は基準信号のパルス数で区別される。位相領域R0は、基準位置から1599パルスの範囲である。位相領域R1は1600パルスから3199パルスの範囲である。単位位相領域を位相領域Rと表記する場合がある。
補正内容は、単位回転角度あたりの搬送ローラ6の搬送量に対応した指標値で規定される。本実施形態の場合、単位回転角度は1パルス相当の回転角度(360度/51200≒0.007度)である。本実施形態の場合、指標値は、基準信号のパルス数をカウントする上で、一回のカウント量を補正する補正値の形態で数値化される。理解を容易にするため仮想的な具体例を述べる。
所望の読取解像度を達成するために、媒体100を10mm搬送する毎に、読取ユニット2の読取動作を1回行うと仮定する。また、搬送ローラ6が理想的なローラである場合、媒体100を10mm搬送すると、基準信号が1000パルス出力されると仮定する。基準信号のカウント値が1000に達すると、読取タイミング信号を1回出力すればよいことになる。
しかし、現実には、搬送ローラ6の偏芯により、基準信号が1000パルス出力された場合、媒体100が11mm搬送されていたとする。基準信号のカウント値が1000に対して、読取タイミング信号を1回出力すると、所望の読取解像度よりも粗い解像度で読み取られることになる。そこで、基準信号1回を、例えば1.101回としてカウントする。この値を指標値とする。基準信号が909パルス出力されると、カウント値は909×1.101=1000.81(>1000)となり、読取タイミング信号が1回出力される。このとき、媒体100の搬送量は、11mm×909/1000=9.999mmとなり、略10mmとなる。こうして搬送ローラ6の誤差補正を行える。
指標値は、位相領域R0~R31毎に設定する。設定される指標値は、あらかじめ特定のキャリブレーション用チャートを用いて演算され、ROM17に保存することができる。以下、指標値の設定処理例について説明する。
<指標値の設定例>
図5(A)はキャリブレーション用チャート101の説明図である。チャート101は、シート上に印刷された複数の細線Lで構成されている。各細線Lは、D1方向に対して45°の傾きを持った線であり、隣接する細線Lの間隔は、D1方向及びD2方向にそれぞれ距離Wである。本実施形態では、読取装置1の最高読取解像度が600dpiであることを想定する。50ラインが一つの位相領域(1600パルス)に相当し、W=(1インチ/600)×50である。
図5(A)はキャリブレーション用チャート101の説明図である。チャート101は、シート上に印刷された複数の細線Lで構成されている。各細線Lは、D1方向に対して45°の傾きを持った線であり、隣接する細線Lの間隔は、D1方向及びD2方向にそれぞれ距離Wである。本実施形態では、読取装置1の最高読取解像度が600dpiであることを想定する。50ラインが一つの位相領域(1600パルス)に相当し、W=(1インチ/600)×50である。
このような構成のチャート101により、搬送ローラ6が理想的なローラの場合には、チャート101を位相領域R相当だけ搬送すると、センサユニット2A~2Cの同じ画素(受光素子)上に、隣接する細線Lの、D2方向で同じ位置が位置することになる。具体例を説明する。
図5(B)は、例えばセンサユニット2Bの検知結果を示している。ここでは、搬送ローラ6がホームポジションに位置している際に、フォトダイオードアレイ4の1000番目の画素(受光素子)上に細線L1(図5(A)参照)が位置している場合を例示している。1000番目の画素に細線L1が重なっているため、1000番目の画素で最も反射光量が少なく、出力電圧が小さくなる。
図6(A)は、搬送ローラ6が理想的なローラである場合において、図5(B)の状態から50ライン分、チャート101を搬送した場合を例示している。つまり、位相領域R0の開始から終了まで、搬送ローラ6が回転したことになる。この場合、細線L1に隣接する細線L2(図5(A)参照)が1000番目の画素と重なり、図5(B)の例と同様、1000番目の画素最も反射光量が少なくなる。
図6(B)は、搬送ローラ6に偏芯等がある場合において、図5(B)の状態から50ライン分、チャート101を搬送した場合を例示している。この場合も、位相領域R0の開始から終了まで、搬送ローラ6が回転したことになる。細線L2と重なる画素がシフトし、993番目の画素と994番目の画素の間付近が細線L2と重なっている。これは搬送ローラ6が理想的なローラである場合に比べて、同じ回転量でおおよそ6画素分多く搬送されたことを意味している。
このずれ量から指標値を算出する。具体的には図7(A)に示すように、最も反射光量が少ない画素(この例の場合には994番目の画素)とその両隣の993番及び995番の画素の3つの値を用いて二次関数近似曲線を求める。そして、近似曲線の最小値となる画素を求める。図7(A)の例では最小値となる画素は、993.612と演算される。したがって、1000番目の画素から6.38画素だけずれており、その分だけチャート101が多く搬送されたことになる。つまり搬送倍率としては1.004倍となり、本実施例ではこの倍率の値1.004を領域R0の指標値として扱う。同様の演算を領域R0からR31までの全ての位相領域について行うことで全位相領域の指標値を算出する。算出結果はROM17に保存される。図7(B)は保存される情報の例を示している。図示の例では、指標値が位相領域R0~R31にそれぞれ設定されている。10進数と16進数が併記されている。保存する指標値は、4ビットの整数部と20ビットの小数部からなる24ビットの固定小数点の値とすることができる。
図8は制御ユニット14が実行する処理例を示し、特にCPU15が主に実行する、指標値の設定処理の例を示す。設定処理は、搬送ローラ6の誤差補正を目的にしているため、読取装置1の最初の使用の開始の際に一度行えばよい。しかし、最初の使用の後にも行って指標値を更新しても構わない。更新のタイミングとしては、搬送ローラ6を交換した後であってもよいし、交換の有無に関わらず、所定の時間の経過や所定の読取回数の到達を条件としてもよい。
S1では、ユーザによりチャート101が読取装置1にセットされ、これが先端検知センサ12で検知される。S2では全位相領域の指標値を一旦1.0に設定する。これは指標値を演算する動作において指標値による読取タイミングの補正がかからないようにするためである。
S3では読取解像度に対応した閾値Tを設定する。ここでは読取装置1の最高読取解像度に対応した閾値を設定し、本実施形態の場合、最高読取解像度を600dpiとし、対応する閾値Tを32とする。閾値T=32は、媒体の紙面解像度19200dpiに対して基準信号を32分周することで600dpiの読取タイミング信号を生成することを意味する。
S4ではチャート101を読み取る。チャート101を搬送ローラ6及び7で搬送しつつ、基準信号のパルス数を32回カウントする度に、読取タイミング信号を生成して読取ユニット2による読み取りを行う。指標値を1.0に設定しているので、全位相領域において、基準諡号のパルス数が32回カウントされる度に読取タイミング信号が生成される。読み取った画像は読み取り完了後に参照可能なようにRAM18に順次保存される。
読み取りが完了すると指標値の演算処理に移行する。S5では、位相領域の番号を示す変数であるnを0にセットする。S6では位相領域Rnの開始位置に相当する1ラインの読取結果をRAM18から読み出す。例えば、n=0の場合、位相領域R0の開始位置における1ラインの読取結果が読み出される。S7では読み出した1ラインの画像のうち、最も濃度が高い(受光量が低い)画素を特定する。特定した画素の番号を表す変数をDpixとする。
S8では位相領域Rn+1の開始位置に相当する1ラインの読取結果をRAM18から読み出す。例えば、n=0の場合、位相領域R1の開始位置における1ラインの読取結果が読み出される。S8では読み出した1ラインの画像のうち、Dpixの周辺の画素で最も濃度が高い(受光量が低い)画素を特定する。特定した画素の番号を表す変数をDpix’とする。Dpix’を検索する際には、例えば、Dpixを基準として、Dpixの隣接画素からDpixから離れる方向に順に検索してもよいし、Dpixから所定値だけ離れた画素からDpixに近づく方向に順に検索してもよい。
S10では、位相領域Rnの指標値を演算する。Dpixの前後を含む3画素から図7(A)に例示したように二次関数近似曲線を求めて、近似曲線の最小値を求める。同様に、Dpix’の前後を含む3画素から図7(A)に例示したように二次関数近似曲線を求めて、近似曲線の最小値を求める。2つの最小値の差分をDifとすると、位相領域Rnの指標値Emag(n)は以下の式で求められる。
Emag(n)=1+((Dpix-Dpix’)/1600)
ここで1600は、単位位相領域Rの基準信号のパルス数である。
Emag(n)=1+((Dpix-Dpix’)/1600)
ここで1600は、単位位相領域Rの基準信号のパルス数である。
S11ではn=31か否か(全ての位相領域について指標値の設定が完了したか)を判定する。n=31でない場合はS12へ進み、nを一つ加算してS6へ戻る。S13では演算した指標値を位相領域R毎にROM203に保存する。保存される情報は図7(B)に例示したとおりである。以上により処理が終了する。
<読取タイミングの制御>
指標値を用いた読取タイミングの制御について説明する。図9はタイミング制御回路の機能ブロック図である。
指標値を用いた読取タイミングの制御について説明する。図9はタイミング制御回路の機能ブロック図である。
タイミング制御回路16には、エンコーダセンサ22からの基準信号とHPセンサ23からのリセット信号とが入力される。周期カウンタ501は、基準信号が入力される度にカウントアップするカウンタとして動作し、リセット信号が入力されるとそれまでのカウント値をクリアする。領域選択部502は、周期カウンタ501のカウント値を参照することにより現在の位相領域Rを選択する。指標値選択部503は領域選択部502で選択されている位相領域Rに対応する指標値Emagを選択してROM17から取得する。
演算部504は、基準信号が入力されるたびに指標値選択部503で選択された指標値を現在の累積値に加算する。また、演算部504は読取タイミング信号が出力されるたびに現在の累積値から保持部505に保持された閾値Tだけ減算する。保持部505にはCPU15によって、読取解像度に対応した閾値Tが設定される。演算部504は現在の累積値を比較部506へ出力する。
比較部506は演算部504から出力される累積値と、保持部505で保持された閾値Tとを比較し、累積値が閾値T未満の場合はLレベルの信号を、累積値が閾値T以上の場合はHレベルの信号をDフリップフロップ507へ出力する。比較部506の出力信号はDフリップフロップ507によって、所定のクロック(CLK)の期間、保持される。Dフリップフロップ507から出力されるHレベルの信号が読取タイミング信号として出力される。
読取タイミング信号が出力されると演算部504は現在の累積値から閾値Tを減算するので、比較部506の出力信号はLレベルになる。読取タイミング信号の出力は1クロック(CLK)の期間のみとなる。
タイミング制御回路16はこの動作を繰り返すことによって所望の解像度と媒体搬送量に応じた読取タイミング信号を生成することができる。図10(A)は、読取解像度が600dpiの場合(閾値T=32)の場合の、基準信号、累積値(ΣEmag)、指標値(Emag)、読取タイミング信号の変化の例を示すタイミングチャートである。
図示の例では、位相領域Rnにおいて指標値が0.99に設定されている。基準信号が入力される度に累積値(ΣEmag)が0.99ずつ加算されていき、33パルスの入力で、累積値(32.67)>閾値Tとなっている。このタイミングで読み取りタイミング信号が出力され、累積値から閾値Tが減算される(ΣEmag=0.67)。
その後も基準信号が入力される度に累積値(ΣEmag)が0.99ずつ加算されていくが、位相領域Rが位相領域Rnから位相領域Rn+1に代わると、指標値が1.01になり、累積値(ΣEmag)は1.01ずつ加算される。累積値(ΣEmag)=32.65になった時点で読取タイミング信号が再び出力される。このようにして読取タイミング信号が生成される。読取タイミング信号は、基準信号に対する媒体100の実際の搬送量に対する倍率に基づいて生成されるため、読取タイミング信号の周期は媒体100が実際に移動した距離に対応したものとなる。本実施形態では、読取タイミング信号を出力する際に累積値から閾値Tが減算される。したがって、搬送量が長くなっても誤差の発生が生じにくい。
読取解像度を変える場合は閾値Tを変更すればよく、指標値はそのまま利用できる。閾値Tを変えることによって様々な周期に対応した読取タイミング信号を出力することが可能である。なお、読取タイミング信号の周期は基準信号の周期を1分解能単位として変わるため、本実施形態では600dpiが最も閾値Tの値が小さく(T=32)、生じるジッタは1/32=3.125%となる。ジッタを小さくする場合には読取タイミング信号の周期に対して基準信号の周期を小さくすることで対応が可能である。
図10(B)は読取解像度が300dpiの例を示している。閾値Tは64に設定される。位相領域Rnにおいて指標値が0.99に設定されている。基準信号が入力される度に累積値(ΣEmag)が0.99ずつ加算されていき、65パルスの入力で、累積値(64.35)>閾値Tとなっている。このタイミングで読み取りタイミング信号が出力され、累積値から閾値Tが減算される(ΣEmag=0.35)。
その後も基準信号が入力される度に累積値(ΣEmag)が0.99ずつ加算されていくが、位相領域Rが位相領域Rnから位相領域Rn+1に代わると、指標値が1.01になり、累積値(ΣEmag)は1.01ずつ加算される。累積値(ΣEmag)=64.65になった時点で読取タイミング信号が再び出力される。このようにして読取タイミング信号が生成される。なお、1ラインの各読取画素は読取解像度に応じて変更してもよく、変更せずに読み取った後に間引いてもよい。
<読取制御の例>
図11は制御ユニット14が実行する処理例を示し、媒体100の読み取り時における処理例を示す。処理例の各処理は主にCPU15が実行する。読取装置1が起動されると、S21で初期処理が実行される。初期処理では、ROM17に保存された各位相領域Rの指標値が読み出されて指標値選択部503にセットされる。また、周期カウンタ501のカウント値がクリアされた後、カウント開始が設定される。カウント開始が設定されると、周期カウンタ501は基準信号の入力のたびにカウント値のカウントアップを行い、リセット信号の入力によりカウント値をリセットする動作を繰り返す。
図11は制御ユニット14が実行する処理例を示し、媒体100の読み取り時における処理例を示す。処理例の各処理は主にCPU15が実行する。読取装置1が起動されると、S21で初期処理が実行される。初期処理では、ROM17に保存された各位相領域Rの指標値が読み出されて指標値選択部503にセットされる。また、周期カウンタ501のカウント値がクリアされた後、カウント開始が設定される。カウント開始が設定されると、周期カウンタ501は基準信号の入力のたびにカウント値のカウントアップを行い、リセット信号の入力によりカウント値をリセットする動作を繰り返す。
初期処理では、また、搬送モータ5を駆動し、搬送ローラ6をホームポジションに位置させる。これは、搬送ローラ6と位相領域Rとの対応付けのための動作であり、起動後に1回実施すればよい。
S22では先端検知センサ12の検知結果に基づき、読取対象の媒体100がセットされたか否かを判定する。媒体100がセットされたと判定した場合は、S23へ進む。S23では媒体100のプレスキャン動作を行う。プレスキャン動作は、セットされた媒体100の幅(D2方向)を検出することで読み取り幅を決めたり、RGBそれぞれの光源5からの反射光量から、読み取り時の光源ごとの強度を決めたりするための事前準備動作である。動作時間を少なくするため、プレスキャン動作では、実際の読取解像度に関係なく媒体100の搬送速度を速く(例えば5inch/sec)、解像度を低くした設定(例えば100dpi)で、媒体100の先端部分の読み取りを行う。
図12はS23のプレスキャン動作の処理例を示すフローチャートである。S31では初期設定が行われる。演算部504の累積値(ΣEmag)をクリアし、閾値T=192を設定する。この設定によって搬送モータ5の回転開始から、100dpiの読取解像度で読取タイミング信号が生成される。
S32では媒体100の搬送速度が5inch/secになるように搬送モータ5が回転される。搬送モータ5の回転速度制御は、エンコーダセンサ16の出力をフィードバックして行える。また、搬送モータ5の回転に伴ってエンコーダセンサ16からの基準信号がタイミング制御回路16に入力される。
S33~S37はタイミング制御回路16の動作を示している。搬送モータ5の駆動中は、前述のように基準信号が入力されるごとに(S33)、位相領域Rごとの指標値Emagが演算部504で加算されて、閾値T(=192)以上になると読取タイミング信号を出力する動作が繰り返される。読取タイミング信号が出力されるたびに読取ユニット2では媒体100の画像が1ラインずつ読み取られ、画像はRAM18に保存される。
S38では、媒体100の移動量が所定値(例えば100mm)に達したか否かが判定され、移動量が所定値に達するとS39で搬送モータ5を停止する。搬送モータ5を停止すると、各読取画像の結合を行い、結合後の画像をRAM18に保存する(S40)。
次に、CPU15はS41で結合画像から上方を抽出する。具体的には結合後の画像をRAM18から読み出して媒体100の先端位置と幅を特定する。先端位置および幅は、結合画像のエッジを検出し、結合画像の最外部から直線を抽出することで求められる。
また、結合画像をR、G、Bの各画像に分離して、各々ヒストグラムを生成する。そして、頻度が最も多い画素の受光強度をRGB同士で比較することで実際の読み取りの際のホワイトバランスを取ることができる。そして、比較結果に基づいてLEDドライバ32にてRGBの色ごとに流す電流を変えてもよいし、発光時間を変えてもよい。或いは、フォトダイオードアレイ4の露光時間をRGBごとに変えることでも同様の結果が得られる。なお、ヒストグラム生成のための画像領域として、媒体100外のプラテン11上の画像を用いた場合にはプラテン11の白色基準でホワイトバランスが取れる。また、媒体100内の画像を用いた場合には、媒体100の表面色を基準としてホワイトバランスを取ることもできる。
S41で抽出した情報(媒体の先端位置や幅、ホワイトバランス)が正常でない場合は、搬送モータ5を逆転して媒体100を排出し、オペレーションパネル30にてユーザに再捜査を促してもよい。或いは、媒体100を排出せずに予め定めたパラメータをホワイトバランス等の値として設定してもよい。
図11に戻り、S23のプレスキャン動作が終了すると、S24へ進み、媒体100の先端位置を調整する。ここでは、搬送モータ5を逆転してS23のプレスキャンで検出した媒体100の先端位置をセンサユニット2Aの手前(上流側の位置)に位置させる。
S25ではオペレーションパネル30を介してユーザによる読取モードの選択を受け付ける。複数種類の読取モードは、読取解像度が異なるモードを含む。読取モードによって、ホワイトバランス等の設定が異なってもよい。なお、本実施形態ではプレスキャン(S23)の後に読取モードの選択を受け付けているが、プレスキャン前に選択を受け付けてもよい。
S26ではS25の読取モードの選択結果に応じて閾値Tを設定する。読取解像度が600dpiの読取モードが選択された場合はT=32、300dpiの読取モードが選択された場合はT=64となる。閾値Tは基準信号に対応する紙面解像度(本実施形態では19200dpi)と、読取解像度との関係から閾値Tが設定される。閾値Tの設定が完了すると、S27で媒体100の画像の読み取りを開始する。図13はその処理の流れを示すフローチャートである。
S51では演算部504の累積値(ΣEmag)がクリアされる。S52では搬送モータ5の駆動を開始して媒体100を搬送する。搬送モータ5の駆動速度は、選択された読取モードによって設定されてもよい。例えば、600dpiの読取モードが選択された場合、媒体100を1ipsで搬送するように搬送モータ5を駆動する。
S53~S57はタイミング制御回路16の動作を示している。搬送モータ5の駆動中は、前述のように基準信号が入力されるごとに(S53)、位相領域Rごとの指標値Emagが演算部504で加算されて(S54)、閾値T以上になると読取タイミング信号を出力する(S56、S57)。読取タイミング信号が出力されるたびに読取ユニット2では媒体100の画像が1ラインずつ読み取られ、センサユニット2A~2Cごとの読取画像がRAM18に保存される。この動作が媒体100の後端が検知されるまで繰り返される。
S58で後端検知センサ13によって媒体100の通過が検知されると、CPU15は読み取りを停止するために搬送モータ5を停止させる。搬送モータ5が停止することでエンコーダセンサ16からのパルス出力が停止し、タイミング制御回路16への基準信号入力が終了する。これによって読み取りが終了する。なお、本実施形態はタイミング制御回路16への基準信号の入力は搬送モータ5の駆動に同期して行われるが、モータ制御と読取制御を独立して実行してもよい。この場合にはタイミング制御回路16内部或いは外部でゲートを設けてもよい。
以上の処理で媒体100の読み取りが終わると、前述のようにセンサユニット2A~2Cごとの読取画像を結合して1枚の画像を生成する。生成が終わるとオペレーションパネル30を介してユーザに通知し、I/F19を介して画像転送の指示を促す。
図11のS28で、次の媒体100がセットされることなく一定時間が経過したと判定されると終了となる。
本実施形態では、以上のように読取タイミング信号を生成することで、搬送ローラ6の誤差を補正して媒体100の画像を読み取ることができる。また、読取解像度の変更は閾値Tを変更すればよく、指標値の変更を要しないので比較的容易に読取解像度を変更できる。また、本実施形態のように、センサユニット2Aと、センサユニット2B及び2CとがD1方向に離間している場合においても、各センサユニットの読取画像を結合する際、画像の重ね部に周期的な画像ずれが発生することも防止できる。
<第二実施形態>
閾値Tを特定のタイミングで補正してもよい。図14は本実施形態のタイミング制御回路16の機能ブロック図である。図9に示した第一実施形態のタイミング制御回路16と異なる構成について説明する。
閾値Tを特定のタイミングで補正してもよい。図14は本実施形態のタイミング制御回路16の機能ブロック図である。図9に示した第一実施形態のタイミング制御回路16と異なる構成について説明する。
本実施形態のタイミング制御回路16は、保持部513に保持された、読取解像度に対応した閾値Tを、保持部514に保持された補正値で補正可能である。閾値Tの補正は、略一定周期で、かつ、一回の読取タイミング信号の発生周期のみに適用される。そのための構成として周期カウンタ511および周期保持部512、保持部515、周期比較部516が設けられている。
周期カウンタ511は、基準信号が入力される度にカウントアップするカウンタであり、そのカウント値をVCountと表記する。周期保持部512は閾値Tを補正するタイミングを規定する周期設定値(カウント閾値)を保持する。周期比較部516は、周期カウンタ511のカウント値が周期保持部512の周期設定値より小さい場合はLレベルの信号を出力し、周期カウンタ511のカウント値が周期設定値以上になるとHレベルの信号を出力する。
周期比較部516がHレベルの信号を出力すると保持部515には、保持部513に保持された閾値Tに、保持部514に保持された補正値を加算した値(補正後閾値T=閾値T+補正値)が保持される。周期比較部703がHレベルの信号を出力している場合に、基準信号が入力されるとAND回路から周期カウンタ511にリセット信号が入力されて、周期カウンタ511のカウント値がクリアされる。その結果、周期比較部703はLレベルの信号を出力する。以降、同様の処理が繰り返される。
Dフリップフロップ507から読取タイミング信号が出力されると、保持部515の補正後閾値Tが閾値保持部505にセットされ、補正後閾値Tが比較部506に入力される。また、保持部515には保持部513から元の閾値Tがセットされる。
以上の動作を基準信号の入力ごとに繰り返す。これにより、周期保持部512に設定された周期設定値で規定される周期の経過後、読取タイミング信号が出力されると、次の読取タイミング信号が出力されるまでの1周期(1区間)の間、比較部506において累積値(ΣEmag)と比較される閾値Tは、補正後閾値Tに置き換えられる。
図15は、閾値Tが補正される例を示すタイミングチャートである。この例では、周期保持部512の周期設定値が10240であり、保持部514に保持される補正値がー1として設定している場合の例である。したがって、基準信号が10240回入力されると、次の読取タイミング信号が出力されるまで、閾値Tが一つ減算される。保持部505に保持されている閾値を保持値Aと表記し、保持部515に保持されている閾値を保持値Bと表記する。
VCount値が周期設定値に到達して保持値Bが補正後閾値=31(=32-1)にセットされる。保持値Aとして保持されている閾値T=32の状態で、累積値(ΣEmag)が32以上となり、読取タイミング信号が出力される。これにより、保持値Aが保持値Bで更新され、次の読取タイミング信号が出力されるまで、閾値T=31となる。保持値Bは元の値である32に戻る。
この動作によって、第一実施形態で説明した搬送ローラ6の誤差補正は維持しつつ、同時に読取画像の縦倍補正を適用することが可能である。縦倍補正では媒体100の種類や搬送速度によって生じる搬送ローラ6の滑りによって発生する画像長さ誤差(縦倍誤差)を補正することができる。例えば、発明者らの実験によると、同じ画像が表された普通紙と厚口光沢紙では同じ搬送速度でも、0.01%だけ厚口光沢紙の方が読取画像が短くなることを確認している。また、普通紙同士でも7.5ipsで搬送した場合と、0.6ipsで搬送した場合とでは搬送量に0.2%程度の違いがあることを確認している。また、同じ種類の媒体であっても、気温、湿度といった使用環境に応じて搬送量に誤差が生じ得る。そして、こうした誤差は、実験結果から特定することができ、特定した内容によって、閾値Tの補正値や補正周期を設定すれば縦倍補正を実現することができる。
図16を参照して、本実施形態における読取開始制御について説明する。図13の第一実施形態の読取開始制御と異なる処理について説明する。
処理が開始されると、S51で演算部504の累積値(ΣEmag)がクリアされる。その後、S61で縦倍補正動作を開始する。並行してS60では縦倍補正の設定動作(後述するS71及びS74)が完了するのを待つためのウェイト時間の経過を待つ。その後、S52から図13の例と同様の処理が実行される。
図17はS61の縦倍補正動作の処理例を示すフローチャートである。S71では初期設定が行われる。ここでは周期保持部512に周期設定値がセットされ、保持部514に補正値がセットされる。これらの値は読取モードにの選択時に媒体100の種類もユーザに選択させ、媒体100の種類に対応して予め定められたものであってもよく、値はROM17に保存しておき読み出してもよい。
値の一例として、例えば、指標値の設定処理を行った場合で、普通紙に対する厚口光沢紙の縦倍比率が-0.01%とする。媒体100として厚口光沢紙が選択されると、周期保持部512に周期設定値として10000を、保持部514に補正値として-1をセットする。これによって、概ね基準信号の入力の10000回ごとに、読取タイミング信号が1回出力される間、閾値Tが1つ減算される。例えば600dpiの読取モードの場合、通常は閾値T=32でタイミング制御回路16が動作するが、基準信号の入力の10000回ごとに読取タイミング信号の1区間だけ閾値が31となる。この結果、媒体100の読取回数が増えることになり、最終的に形成される画像のD1方向の長さが長くなる。
S74では、VCountが0にクリアされる。S75で基準信号の入力があると、S76で周期カウンタ511によりVCountが一つ加算される。S77では、VCountが周期保持部512の周期設定値に達したか否かが判定され、達していた場合はS78へ進み、達していない場合はS75へ戻る。S78では保持部515に補正後閾値Tが保持される。
S71で読取タイミング信号が出力されたと判定されると、S72で保持部515に保持されている値が保持部505に保持されて閾値Tとして用いられる。S73では保持部515に保持部513に保持されている閾値Tが保持される。以上の動作が繰り返される。
本実施形態では、第一実施形態の効果に加えて、縦倍補正を行うことができるため、媒体100の違いや搬送速度の違いによって生じる誤差を容易に補正することが可能となる。
<第三実施形態>
第二実施形態のように縦倍補正を行う場合、途中で周期保持部512の周期設定値や、閾値Tの補正値の少なくともいずれかを変更してもよい。図18はその一例を示すフローチャートである。図17の例と異なる処理について説明する。本実施形態ではS79~S82の処理が実行される。S79では補正値の変更条件が成立したか否かを判定し、成立した場合はS80へ進む。S80ではVCountが0にクリアされる。S81では周期保持部512に新しい周期設定値がセットされ、また、保持部514に新しい補正値がセットされる。S82ではS73では保持部515に保持部513に保持されている閾値Tが保持される。以上により、以降の動作ではS81でセットした新しい周期設定値と補正値が用いられる。
第二実施形態のように縦倍補正を行う場合、途中で周期保持部512の周期設定値や、閾値Tの補正値の少なくともいずれかを変更してもよい。図18はその一例を示すフローチャートである。図17の例と異なる処理について説明する。本実施形態ではS79~S82の処理が実行される。S79では補正値の変更条件が成立したか否かを判定し、成立した場合はS80へ進む。S80ではVCountが0にクリアされる。S81では周期保持部512に新しい周期設定値がセットされ、また、保持部514に新しい補正値がセットされる。S82ではS73では保持部515に保持部513に保持されている閾値Tが保持される。以上により、以降の動作ではS81でセットした新しい周期設定値と補正値が用いられる。
S79の変更条件としては、例えば、媒体100の搬送状態の変化を挙げることができる。本実施形態の読取装置1では、上流側の搬送ローラ6のみで媒体100を搬送している状態から、媒体100が下流側の搬送ローラ7に突入して、搬送ローラ6と搬送ローラ7とで媒体100が搬送される状態に変化する。媒体100が搬送ローラ7に突入するタイミングを変更条件の成立としてもよい。後端検知センサ13と下流側の搬送ローラ7との距離があらかじめ分かっている場合には後端検知センサ13が媒体100を検知してから基準信号の所定入力数で、変更条件の成立としてもよい。
<第四実施形態>
センサユニット2A~2CをD1方向にずらして配置した構成において、第三実施形態のように補正値によって閾値Tを変更可能とした場合、読取画像にその影響が生じる場合がある。ここで、図19(A)及び図19(B)により、読取画像と、搬送状態の切り替わりタイミングとの関係を説明する。
センサユニット2A~2CをD1方向にずらして配置した構成において、第三実施形態のように補正値によって閾値Tを変更可能とした場合、読取画像にその影響が生じる場合がある。ここで、図19(A)及び図19(B)により、読取画像と、搬送状態の切り替わりタイミングとの関係を説明する。
図19(A)は、センサユニット2Aが読み取った画像902とセンサユニット2B及び2Cが読み取った画像903を時間経過に沿って並べた図である。読取装置1では、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cは、D1方向に距離をおいて、いわゆる千鳥状に配置されている。先にセンサユニット2Aが搬送ローラ6によって搬送される媒体100の読み取りを開始する。その後、媒体100の搬送が進み、その先端部がセンサユニット2B及び2Cに到達するとセンサユニット2B及び2Cは媒100体の読み取りを開始する。更に媒体100の搬送が進み、媒体100の先端が搬送ローラ7に突入するタイミングを以って、2つの搬送ローラ6及び7によって搬送が行われるように媒体100の搬送状態が変化する。このため、センサユニット2Aが読み取る画像902は、媒体100の先頭がセンサユニット2Aを通過してから搬送ローラ7に突入するタイミングTSまでと後とで、搬送状態が異なることとなる。
一方で、センサユニット2B及び2Cが読み取った画像903は、媒体100の先頭がセンサユニット2B及び2Cを通過してから搬送ローラ7に突入するタイミングまでと後とで、媒体100に対する搬送状態が異なることとなる。このため、搬送状態の切り替わりタイミングTSまでにセンサユニット2B及び2Cが読み取る画像の領域は、センサユニット2Aが読み取る画像よりも、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2CのD1方向の距離LS1の分だけ短くなる。
ここで、搬送状態の切り替わりタイミングTSまでの期間、読み取り動作において縦倍補正を実施したとする。センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cで縦倍補正が適用される画像の長さは異なる。このため、この搬送状態の下で生じる縦倍補正のタイミングTA1は、センサユニット2Aが読み取った画像902と、センサユニット2B及び2Cが読み取った画像903とでは回数が異なる。
また、タイミングTSを境に、縦倍補正の周期設定値などのパラメータを変更して縦倍補正の動作を継続する場合には、以後、異なる搬送状態の下で行われる縦倍補正のタイミングTA2の間隔で縦倍補正が適用された画像が読み取られる。
前述の通り、各センサユニット2A~2Cで読み取った画像は、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cの搬送方向の距離LS1に相当するライン数分のデータをオフセットさせて1つの画像に結合する。図19(B)は、その結合画像を示している。このため、搬送状態の変化に合わせて、縦倍補正のパラメータの変更を行った場合には、距離LS1の相当する長さの領域906のつなぎ部906で、異なる縦倍補正の影響を受けた画像が重なるように結合される。
このような、異なる縦倍補正の影響を受けた画像が重なる領域において、更にそれぞれの縦倍補正が行われたタイミングがD1方向で揃う条件が成立する場合には、結合した画像のつなぎ部906に画像の劣化が生じることがある。
例えば、搬送状態の切り替わりタイミングTSまで縦倍比率が-0.01%となる縦倍補正を行うとした場合、前述のように、基準信号の10000回に1回の間隔の周期で縦倍補正のタイミングTA1が生じる。その後、搬送状態の変化に合わせて、縦倍比率を+0.01%に変更して縦倍補正を行った場合にも、同じく基準信号の10000回に1回の間隔の周期で縦倍補正のタイミングTA2が生ずる。この場合の補正値は、それぞれで正負が反対の値が設定される。
この時、縦倍比率が-0.01%となる縦倍補正を行う場合には、基準信号の10000回に1回の縦倍補正のタイミングTA1で、1区間だけタイミング信号の閾値が32から31へと変更される。このため、読取タイミング信号が生成されるタイミングが、その区間だけ前後の区間よりタイミング信号の間隔が狭まるように変わる。つまり、縦倍補正のタイミングTA1では、通常より短い時間で読み取り動作が行われることとなる。
反対に、縦倍比率が+0.01%となる縦倍補正を行う場合には、基準信号の10000回に1回の縦倍補正のタイミングTA2で、1区間だけタイミング信号の閾値が32から33へと変更される。このため、読取タイミング信号が生成されるタイミングが、その区間だけ前後の区間より間隔が広がるように変わる。つまり、縦倍補正のタイミングTA2では、通常より長い時間で読み取り動作が行われることとなる。このことは、LED光源5の発光時間、あるいはセンサユニット2A及びセンサユニット2B及び2Cのフォトダイオードアレイ4の露光時間の増減に繋がり、読み取った画像の濃度に影響を及ぼす場合がある。
ここで、図18の読取動作では、搬送状態の変化に合わせて、縦倍補正のパラメータの変更を行う場合に、Vcountをクリアしている(S80)。このため、搬送状態の切り替わりタイミングTSを境に縦倍補正の周期が崩れる。具体的には、図19(A)に示す通り、搬送状態の切り替わりタイミングTSと、縦倍補正のタイミングTA1の内、搬送状態の切り替わりタイミングTSの直前に行われた補正タイミングとの間隔Ldの分だけ、周期がずれることになる。
読取画像をオフセットさせるライン数に相当する距離LS1が、間隔Ldによって生じる周期のずれをキャンセルするような間隔に配置されている場合を想定する。この場合、領域906のつなぎ部において、縦倍比率が-0.01%となる縦倍補正のタイミングTA1と、縦倍比率が+0.01%となる縦倍補正のタイミングTA2が、D1方向で揃うこととなる。このような場合が成立する条件は、例えば、タイミングTA1の周期、又は、タイミングTA2の周期の小さい方の値で、距離LS1を除算した余りが、間隔Ldと一致、あるいは近似するような場合である。
このような条件が成立した場合、センサユニット2B及び2Cで読み取る間隔が短くなったラインと、センサユニット2Aで読み取る間隔が長くなったラインと、が揃って結合されるため、そのつなぎ目で線の太さの差や濃度差の影響が露呈しやすくなる。
その対策として、図18の処理に代えて図20の処理を採用することができる。図18の処理と異なる処理について説明すると、図20の処理では、図18のS80に代えてS80’の処理が実行される。S80’では、Vcountに初期値Xを設定する。この時、初期値Xは負の値であってもよい。これにより、媒体100に対する搬送状態が変わった場合に、Vcountが初期値からカウントされるため、周期設定値-初期値Xのタイミングで縦倍補正が実行される。
例えば、図21(A)に示すように搬送状態の切り替わりタイミングTS後の縦倍補正の縦倍補正の開始タイミングを、間隔Tdとなるような値を初期値Xを設定する。これにより、図21(B)に示すとおり、各センサユニット2A~2Cで読み取った画像を結合する際に、領域906のつなぎ部において、補正方向が異なる縦倍補正のタイミングが揃わないようにすることができる。ここで、間隔Tdの値は、縦倍補正のタイミングTA1又はタイミングTA2の周期うち、小さい方の半周期の値としておくと、それぞれの補正タイミングを最大限にずらすことが出来る。
図22(A)は、図19(A)と同様にセンサユニット2Aが読み取った画像902とセンサユニット2B及び2Cが読み取った画像903を経過時間に沿って並べた図である。ただし、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cの間隔LS2が、LS2>LS1の関係にある。
この場合においても、最終的な読み取り画像を形成するために、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cとの間隔LS2の分のデータをオフセットする。しかし、図22(B)に示す通り、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cとの縦倍補正のタイミングTA2は、領域909のつなぎ部においてD2方向で揃っていない。タイミングTA1についても同様である。
この状況は、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cとの間隔LS2が、縦倍補正のタイミングTA1の周期の倍数の値となる関係にない場合に生じる。言い換えれば、センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cとの間隔LS2が、縦倍補正のタイミングTA1の周期の倍数の値に近づく程、補正方向が同じ縦倍補正のタイミングがD1方向で揃いやすくなる。なお、前述した、補正方向が異なる縦倍補正のタイミングについては、この条件と独立しており、この例においては揃っていない。
次に、タイミングTA1とタイミングTA2とが揃わないようにするために、タイミング制御回路16を複数備えてもよい。この場合、センサユニット2Aにタイミング制御回路16を一つ割り当て、センサユニット2B及び2cにタイミング制御回路16を一つ割り当ててもよい(合計2つ)。センサユニット2Aとセンサユニット2B及び2Cとを、独立して制御出来るようにすると、センサユニット2Aでのみ、搬送状態の切り替わりタイミングTSの後の縦倍補正の開始タイミングをずらすことが可能になる。
この場合、図23(A)に示すように、センサユニット2Aのタイミング制御回路16においては、その縦倍補正のタイミングTA2の開始タイミングが間隔Tdとなるように、初期値Xを設定する。このことにより、図23(B)に示す通り、読取画像を結合する際、領域909のつなぎ部において、縦倍補正のタイミングTA2がD1方向で揃うようになる。
ここで、間隔Tdの値は、間隔LSを縦倍補正のタイミングTA2の周期で除算した余りの分だけ、縦倍補正のタイミングTA2の周期から減算した値である。これにより、各センサユニットで読み取った画像を1つの画像に結合した後でも、縦倍補正のタイミングTA2がD1方向で揃うようになり、読み取り画像への縦倍補正の影響を最小限抑えることが出来る。
なお、この例ではセンサユニット2Aの縦倍補正のタイミングTA2をずらしていたが、センサユニット2B及び2Cの縦倍補正のタイミングTA2をずらしても、同じ効果を得られる。
また、図20の例では、S80’においてVCountに初期値Xを設定することで縦倍補正の開始タイミングをずらしていたが、図24の処理例も採用可能である。図24の処理例では、S74に代わるS74’において、VCountに初期値Yを設定している。搬送状態が切り替わる前、つまり、媒体100の読み取りが開始されるタイミングにおいて、センサユニット2Aのタイミング制御回路16において縦倍補正の開始タイミングをずらす。これにより、読み取った画像を1つに結合する際に、縦倍補正のタイミングTA1をD1方向に揃えることができる。なお、センサユニット2B及び2Cのタイミング制御回路16においてS74’の処理を採用してもよい。また、初期値Yは初期値Xとの関係で設定してもよく、更に、図24の例ではS80’においてVCountに初期値Xを設定せず、リセットしてもよい。
<第五実施形態>
第二~第四実施形態のように縦倍補正を行う場合、閾値Tの補正値を複数用意して適用してもよい。補正値を適用する周期は補正値ごとに個別に設定してもよい。図25は本実施形態のタイミング制御回路16の機能ブロック図である。図14に示した第二実施形態のタイミング制御回路16と異なる構成について説明する。
第二~第四実施形態のように縦倍補正を行う場合、閾値Tの補正値を複数用意して適用してもよい。補正値を適用する周期は補正値ごとに個別に設定してもよい。図25は本実施形態のタイミング制御回路16の機能ブロック図である。図14に示した第二実施形態のタイミング制御回路16と異なる構成について説明する。
本実施形態のタイミング制御回路16は、図14の保持部514に相当する構成として2つの保持部514A及び514Bが設けられている。保持部514A及び514Bにはそれぞれ、保持部513に保持された、読取解像度に対応した閾値Tを補正する補正値が保持されている。保持部514Aに保持されている補正値を補正値Aと表記し、保持部514Bに保持されている補正値を補正値Bと表記する。
セット制御回路600は、閾値Tの補正タイミングを制御する回路である。図26はセット制御回路600の機能ブロック図である。セット制御回路600は、図14の周期カウンタ511、周期保持部512、及び、周期比較部516に相当する構成を2組備えている。周期カウンタ511A、周期保持部512A及び周期比較部516Aは、保持部514Aの補正値Aの適用タイミングを制御する。周期カウンタ511B、周期保持部512B及び周期比較部516Bは、保持部514Bの補正値Bの適用タイミングを制御する。2組の構成は、それぞれ、図14の周期カウンタ511、周期保持部512、及び、周期比較部516と同様に機能する。周期カウンタ511Aのカウント値をVCount Aと表記し、周期カウンタ511Bのカウント値をVCount Bと表記する。
図27は、閾値Tが補正される例を示すタイミングチャートである。この例では、周期保持部512Aの周期設定値が10240であり、周期保持部512Bの周期設定値が5293である。補正値A及び補正値Bは、いずれも-1である。周期比較部516Aが出力する信号を補正フラグA(補正通知A)と表記し、周期比較部516Bが出力する信号を補正フラグB(補正通知B)と表記する。
図27の例は、補正フラグAと補正フラグBが同時にHレベルになることで、閾値Tに対して、補正値A及び補正値Bが同時に適用されて保持部515にセットされる。そして、次の読取タイミング信号の出力により、保持部505の保持値Aが30となり、閾値Tが32から30に補正されている。
このように本実施形態では、複数の補正値Aと補正値Bとを適用することができる。図27の例では、補正値Aと補正値Bとが同時に適用されているが、周期保持部512A、512Bの各周期設定値が異なるので、タイミング次第で、補正値A又は補正値Bの一方が適用され得る。
ところで、図27の例では、複数の補正値Aと補正値Bとが同時に適用された結果、閾値Tの総補正量が-2となっている。閾値Tが急激に変化して、画像へ影響を与える場合がある。
図28は別の例を示している。この例では、周期保持部512Aの周期設定値が10240であり、周期保持部512Bの周期設定値が5293である。補正値A及び補正値Bは、いずれも-0.5であり、基準信号の解像度以下の値(1以下の値、小数)を設定している。図28の例においても、補正フラグAと補正フラグBが同時にHレベルになることで、閾値Tに対して、補正値A及び補正値Bが同時に適用されて保持部515にセットされる。但し、補正値A及び補正値Bの総補正量は-1である。次の読取タイミング信号の出力により、保持部505の保持値Aが31となり、閾値Tが32から31に補正されている。閾値Tの急激な変化を抑えることができる。
<第六実施形態>
図29は本実施形態のタイミング制御回路16の機能ブロック図である。本実施形態のタイミング制御回路16は、図25に示した第五実施形態のタイミング制御回路16に補正規制部516を追加したものである、他の構成については図25のタイミング制御回路と同じである。
図29は本実施形態のタイミング制御回路16の機能ブロック図である。本実施形態のタイミング制御回路16は、図25に示した第五実施形態のタイミング制御回路16に補正規制部516を追加したものである、他の構成については図25のタイミング制御回路と同じである。
補正規制部516の機能について図30を参照しつつ説明する。図30は、閾値Tが補正される例を示すタイミングチャートである。この例では、周期保持部512Aの周期設定値が10240であり、周期保持部512Bの周期設定値が5293である。補正値A及び補正値Bは、いずれも-1である。
図30の例では、補正フラグAと補正フラグBが同時にHレベルになっている。しかし、補正規制部516は、総補正量が、その上限値以上(補正値MAX(=|1|:絶対値で1)以上)の場合、一方の補正値のみを閾値Tに適用する。図示の例では、補正値A+補正値B=-1であり、その絶対値が1以上である。このため、補正規制部516は、補正値Aで閾値Tを補正するが、補正値Bは反映しない。
これにより、次の読取タイミング信号間の区間T4では閾値Tが32から31に補正されている。反映されなかった補正値Bに対応する補正フラグBは、Hレベルのまま維持される。このため、更に次の読取タイミング信号間の区間T5において補正値Bが適用され、閾値Tが32から31に補正されている。こうした処理によって、閾値Tの急激な変化を抑制しつつ、補正値A、補正値Bをそれぞれ、閾値Tの補正に反映させることができる。
図31~図33(B)は、図30の例を実現する本実施形態における縦倍補正動作の処理例を示すフローチャートであり、図17、図18、図20に代わる処理例である。
S101で初期設定が行われる。ここでは周期保持部512A及び512Bにそれぞれ周期設定値がセットされる。また、保持部514Aに補正値Aが、保持部514Bに補正値Bがセットされる。その後、閾値セット処理(S102)、通知処理(S103)及び通知処理(S104)が並行して実行される。
まず、図33(A)を参照してS103の通知処理について説明する。S131で周期カウンタ511AのVCount Aがクリアされる。S132で基準信号の入力があるとS133へ進み、VCount Aを一つ加算する。S134では、周期比較部516AでVCount Aが周期保持部512Aの周期設定値に達したか否かが判定され、達していた場合はS135へ進み、達していない場合はS132へ戻る。S135では、周期比較部516AからHレベルの補正フラグA(補正通知A)が出力され、補正タイミングの到来が保持部515に通知される。
次に、図33(B)を参照してS104の通知処理について説明する。S141で周期カウンタ511BのVCount Bがクリアされる。S142で基準信号の入力があるとS143へ進み、VCount Bを一つ加算する。S144では、周期比較部516BでVCount Bが周期保持部512Bの周期設定値に達したか否かが判定され、達していた場合はS145へ進み、達していない場合はS142へ戻る。S145では、周期比較部516BからHレベルの補正フラグB(補正通知B)が出力され、補正タイミングの到来が保持部515に通知される。
次に、図32を参照してS102の閾値セット処理について説明する。S111で読取タイミング信号が出力されたか否かを判定する。読取タイミング信号が出力されると、S112で、セット制御回路600から保持部515へ補正通知A及び補正通知Bの双方が通知されているか否かを判定する。つまり、補正値A及び補正値Bの閾値Tへの適用が重なっているか否かを判定する。双方が通知されている場合はS113へ進み、双方が通知されていない場合はS119へ進む。
S113では、総補正量(=補正値A+補正値B)の絶対値が、補正値MAX以上か否かを判定し、総補正量が補正値MAX以上であればS114へ進み、総補正量が補正値MAX未満であればS117へ進む。S114では、保持部513に保持された閾値Tに、保持部514Aに保持された補正値Aを加算した値(補正後閾値T=閾値T+補正値A)が保持部515に保持される。なお、ここでは補正値Aを優先したが、補正値Bを優先してもよい。S115では補正通知Aをクリアする(補正フラグAをLレベルにする)。補正通知Bはクリアしない(補正フラグBをHレベルに維持する)。
S117では、保持部513に保持された閾値Tに、保持部514Aに保持された補正値Aと保持部514Bに保持された補正値Aとを加算した値(補正後閾値T=閾値T+補正値A+補正値B)が保持部515に保持される。S118では補正通知A及び補正通知Bをクリアする(補正フラグA及び補正フラグBをいずれもLレベルにする)。
S119では、セット制御回路600から保持部515へ補正通知A又は補正通知Bの一方が通知されているか否かを判定する。通知されている場合はS121へ進み、通知されていない場合はS120へ進む。S121では、保持部513に保持された閾値Tに、通知対象の補正値を加算した値が保持部515に保持される。具体的には、補正通知Aがあった場合は、保持部513に保持された閾値Tに、保持部514Aに保持された補正値Aを加算した値(補正後閾値T=閾値T+補正値A)が保持部515に保持される。補正通知Bがあった場合は、保持部513に保持された閾値Tに、保持部514Bに保持された補正値Bを加算した値(補正後閾値T=閾値T+補正値B)が保持部515に保持される。S120では保持部513に保持された閾値Tが保持部515に保持される。
S116で保持部515に保持されている値が保持部505に保持されて閾値Tとして用いられる。以上の動作が繰り返される。
<第七実施形態>
次に、第六実施形態の補正規制部516の別の機能について図34を参照しつつ説明する。タイミング制御回路16の構成は、第六実施形態と同様である。
次に、第六実施形態の補正規制部516の別の機能について図34を参照しつつ説明する。タイミング制御回路16の構成は、第六実施形態と同様である。
図34は、閾値Tが補正される例を示すタイミングチャートである。この例では、指標値Emagの値と、閾値Tの補正値とが同じ方向の値の場合の動作波形を示す。同じ方向の値とは、指標値Emag>1で、閾値Tの補正値がマイナス値の場合、または、指標値Emag≦1で閾値Tの補正値がプラス値の場合である。周期保持部512Aの周期設定値が10240であり、補正値Aは-1である。
図34の例では、補正フラグA(補正通知A)がHレベルになり、保持部515に保持値Bとして31がセットされている。その後、指標値Emagが1.03の場合に、読取タイミング信号間の区間T6では、基準信号の解像度単位でみると、基準信号が30回入力されると(600dpi―9600dpi)、読取タイミング信号が出力され、閾値T(32)からの変化が大きい。
これに対して図35は、補正規制部516により閾値を選択する例を示している。図示の例では、周期保持部512Aの周期設定値が10240であり、補正値Aは-1である。補正フラグA(補正通知A)がHレベルに遷移した際に、次の読取タイミング信号生成用の指標値(NEXT_Emag)が1以上であることから、保持部515に補正値Aを反映しない。次の指標値が1未満となった際に(NEXT_Emag=0.99)、保持部515に補正値Aを反映する。具体的には、保持部513に保持された閾値Tに、保持部514Aに保持された補正値Aを加算した値(補正後閾値T=閾値T+補正値A)が保持部515に保持される。
これにより、読取タイミング信号間の区間T6では、基準信号の解像度単位でみると、基準信号が31回入力されると(600dpi―9600dpi)、読取タイミング信号が出力される。また、区間T7では基準信号が32回入力されると、読取タイミング信号が出力されることになる。閾値Tが急激に変化することを防止できる。
図36~図38は、図35の例を実現する本実施形態の縦倍補正動作の処理例を示すフローチャートである。尚、説明の簡易化のため図36~図38は、第六実施形態の図31~図33の例とは違い、補正値Aに関する縦倍補正のみのケースで説明する。しかし、補正値A及び補正値Bの双方を適用する場合等、縦倍補正が複数の場合も同様の処理となる。逆に、複数の補正値を用いず、図14のようなタイミング制御回路16の構成において、補正規制部516を設けた構成においても以下に述べる処理を適用可能である。
S102で初期設定が行われる。ここでは周期保持部512Aに周期設定値がセットされる。また、保持部514Aに補正値Aがセットされる。その後、閾値セット処理(S202)及び通知処理(S203)が並行して実行される。
まず、図38を参照してS203の通知処理について説明する。S221で周期カウンタ511AのVCount Aがクリアされる。S222で基準信号の入力があるとS223へ進み、VCount Aを一つ加算する。S224では、周期比較部516AでVCount Aが周期保持部512Aの周期設定値に達したか否かが判定され、達していた場合はS225へ進み、達していない場合はS2222へ戻る。S225では、周期比較部516AからHレベルの補正フラグA(補正通知A)が出力され、補正タイミングの到来が保持部515に通知される。
次に、図37を参照してS202の閾値セット処理について説明する。S211で読取タイミング信号が出力されたか否かを判定する。読取タイミング信号が出力されると、S212で、セット制御回路600から保持部515へ補正通知Aが通知されているか否かを判定する。通知されている場合はS213へ進み、通知されていない場合はS217へ進む。
S213では所定の条件が成立したか否かを判定する。所定の条件の一つは、補正値A<0、かつ、次回の読取タイミング信号間の指標値(NEXT_EMAG)≦1である(条件1)。所定の条件の別の一つは、補正値A>0、かつ、次回の読取タイミング信号間の指標値(NEXT_EMAG)>1である(条件2)。条件1又は条件2の一方が成立すれば、S214へ進み、成立しなければS217へ進む。つまり、S213では、補正値Aによる縦倍補正と指標値の反映内容が重ならないことを判断している。
S214では、保持部513に保持された閾値Tに、保持部514Aに保持された補正値Aを加算した値(補正後閾値T=閾値T+補正値A)が保持部515に保持される。S215では補正通知Aをクリアする(補正フラグAをLレベルにする)。S217では保持部513に保持された閾値Tが保持部515に保持される。S216で保持部515に保持されている値が保持部505に保持されて閾値Tとして用いられる。以上の動作が繰り返される。
以上のように、本実施形態では、閾値Tの補正値と、指標値の反映タイミングが重なった場合において、読取タイミングの急峻な増減をふせぐことが可能となり、画像への影響を最小限に抑えることができる。特に、本実施形態のように、搬送ローラ6のみで媒体100を搬送している状態から、媒体100が搬送ローラ7に突入することで搬送状態が変わる構成において有効であり、縦倍補正の設定を簡易なものとすることができる。
<他の実施形態>
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
<実施形態の開示>
上記実施形態は、以下の各項目の発明を開示している。
上記実施形態は、以下の各項目の発明を開示している。
項目1.
媒体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、
前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、
前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備える、
ことを特徴とする読取装置。
媒体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、
前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、
前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目2.
項目1に記載の読取装置であって、
前記指標値は、前記搬送ローラの複数の位相領域毎に設定されている、
ことを特徴とする読取装置。
項目1に記載の読取装置であって、
前記指標値は、前記搬送ローラの複数の位相領域毎に設定されている、
ことを特徴とする読取装置。
項目3.
項目1又は項目2に記載の読取装置であって、
前記検知手段は、前記搬送ローラの前記単位回転角度の回転毎に基準信号を出力し、
前記閾値は、前記基準信号のカウント値に相当し、
前記指標値は、前記基準信号の一回のカウント値を前記搬送ローラの搬送量に応じて補正した補正値である、
ことを特徴とする読取装置。
項目1又は項目2に記載の読取装置であって、
前記検知手段は、前記搬送ローラの前記単位回転角度の回転毎に基準信号を出力し、
前記閾値は、前記基準信号のカウント値に相当し、
前記指標値は、前記基準信号の一回のカウント値を前記搬送ローラの搬送量に応じて補正した補正値である、
ことを特徴とする読取装置。
項目4.
項目1乃至項目3のいずれか1項に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、前記累積値が前記閾値に達すると読取タイミング信号を前記読取手段に出力する、
ことを特徴とする読取装置。
項目1乃至項目3のいずれか1項に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、前記累積値が前記閾値に達すると読取タイミング信号を前記読取手段に出力する、
ことを特徴とする読取装置。
項目5.
項目4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、前記累積値が前記閾値に達すると、前記累積値から前記閾値を減算する、
ことを特徴とする読取装置。
項目4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、前記累積値が前記閾値に達すると、前記累積値から前記閾値を減算する、
ことを特徴とする読取装置。
項目6.
項目1乃至項目5のいずれか1項に記載の読取装置であって、
前記読取解像度の変更に応じて前記閾値が変更される、
ことを特徴とする読取装置。
項目1乃至項目5のいずれか1項に記載の読取装置であって、
前記読取解像度の変更に応じて前記閾値が変更される、
ことを特徴とする読取装置。
項目7.
項目1に記載の読取装置であって、
キャリブレーション用チャートを前記読取手段で読み取った結果に基づいて、前記指標値を設定して前記記憶手段に記憶する設定手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目1に記載の読取装置であって、
キャリブレーション用チャートを前記読取手段で読み取った結果に基づいて、前記指標値を設定して前記記憶手段に記憶する設定手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目8.
項目1乃至項目7のいずれか1項に記載の読取装置であって、
前記読取手段は、前記搬送ローラの搬送方向に離間した複数のセンサユニットを備え、 各センサユニットは、前記搬送方向と交差する方向に配列された複数の読取素子を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目1乃至項目7のいずれか1項に記載の読取装置であって、
前記読取手段は、前記搬送ローラの搬送方向に離間した複数のセンサユニットを備え、 各センサユニットは、前記搬送方向と交差する方向に配列された複数の読取素子を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目9.
項目4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記搬送ローラの回転に応じた所定の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、補正した前記閾値と前記累積値とを比較する、
ことを特徴とする読取装置。
項目4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記搬送ローラの回転に応じた所定の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、補正した前記閾値と前記累積値とを比較する、
ことを特徴とする読取装置。
項目10.
項目9に記載の読取装置であって、
前記所定の周期又は前記閾値の補正量の少なくともいずれか一つは、前記媒体の種類に応じて設定される、
ことを特徴とする読取装置。
項目9に記載の読取装置であって、
前記所定の周期又は前記閾値の補正量の少なくともいずれか一つは、前記媒体の種類に応じて設定される、
ことを特徴とする読取装置。
項目11.
項目9に記載の読取装置であって、
前記所定の周期又は前記閾値の補正量の少なくともいずれか一つは、前記読取装置の使用環境に応じて設定される、
ことを特徴とする読取装置。
項目9に記載の読取装置であって、
前記所定の周期又は前記閾値の補正量の少なくともいずれか一つは、前記読取装置の使用環境に応じて設定される、
ことを特徴とする読取装置。
項目12.
項目9に記載の読取装置であって、
前記読取手段は、前記搬送ローラの搬送方向に離間した複数のセンサユニットを備え、 前記タイミング制御手段は、前記所定の周期を繰り返しするカウント手段を備え、
前記カウント手段の初期値が所定の場合に変更される、
ことを特徴とする読取装置。
項目9に記載の読取装置であって、
前記読取手段は、前記搬送ローラの搬送方向に離間した複数のセンサユニットを備え、 前記タイミング制御手段は、前記所定の周期を繰り返しするカウント手段を備え、
前記カウント手段の初期値が所定の場合に変更される、
ことを特徴とする読取装置。
項目13.
項目12に記載の読取装置であって、
前記媒体の搬送方向で前記搬送ローラに対して下流側に第二の搬送ローラを備え、
前記所定の場合とは、前記媒体が前記第二の搬送ローラに到達した場合である、
ことを特徴とする読取装置。
項目12に記載の読取装置であって、
前記媒体の搬送方向で前記搬送ローラに対して下流側に第二の搬送ローラを備え、
前記所定の場合とは、前記媒体が前記第二の搬送ローラに到達した場合である、
ことを特徴とする読取装置。
項目14.
項目4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記搬送ローラの回転に応じた第一の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、第一の補正値で補正した前記閾値と前記累積値とを比較し、
前記搬送ローラの回転に応じた第二の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、第二の補正値で補正した前記閾値と前記累積値とを比較する、
ことを特徴とする読取装置。
項目4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記搬送ローラの回転に応じた第一の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、第一の補正値で補正した前記閾値と前記累積値とを比較し、
前記搬送ローラの回転に応じた第二の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、第二の補正値で補正した前記閾値と前記累積値とを比較する、
ことを特徴とする読取装置。
項目15.
項目9に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記閾値の補正を規制する規制手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目9に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記閾値の補正を規制する規制手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目16.
項目15に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記閾値の補正値と、前記指標値とに基づいて規制の有無を選択する、
ことを特徴とする読取装置。
項目15に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記閾値の補正値と、前記指標値とに基づいて規制の有無を選択する、
ことを特徴とする読取装置。
項目17.
項目14に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記第一の補正値と前記第二の補正値とで、同時に前記閾値が補正されることを規制する規制手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目14に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記第一の補正値と前記第二の補正値とで、同時に前記閾値が補正されることを規制する規制手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。
項目18.
項目17に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記閾値に対する一回の総補正量が上限値以上となる場合に、前記閾値の補正を規制する、
ことを特徴とする読取装置。
項目17に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記閾値に対する一回の総補正量が上限値以上となる場合に、前記閾値の補正を規制する、
ことを特徴とする読取装置。
項目19.
項目17に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記第一の補正値と、前記第二の補正値とのいずれかを選択して前記閾値を補正することで、該閾値の補正を規制する、
ことを特徴とする読取装置。
項目17に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記第一の補正値と、前記第二の補正値とのいずれかを選択して前記閾値を補正することで、該閾値の補正を規制する、
ことを特徴とする読取装置。
項目20.
媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、を備えた記録装置の制御方法であって、前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御工程を備える、
ことを特徴とする制御方法。
媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、を備えた記録装置の制御方法であって、前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御工程を備える、
ことを特徴とする制御方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。したがって、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
Claims (20)
- 媒体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、
前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、
前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備える、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項1に記載の読取装置であって、
前記指標値は、前記搬送ローラの複数の位相領域毎に設定されている、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項1に記載の読取装置であって、
前記検知手段は、前記搬送ローラの前記単位回転角度の回転毎に基準信号を出力し、
前記閾値は、前記基準信号のカウント値に相当し、
前記指標値は、前記基準信号の一回のカウント値を前記搬送ローラの搬送量に応じて補正した補正値である、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項1に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、前記累積値が前記閾値に達すると読取タイミング信号を前記読取手段に出力する、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、前記累積値が前記閾値に達すると、前記累積値から前記閾値を減算する、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項1に記載の読取装置であって、
前記読取解像度の変更に応じて前記閾値が変更される、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項1に記載の読取装置であって、
キャリブレーション用チャートを前記読取手段で読み取った結果に基づいて、前記指標値を設定して前記記憶手段に記憶する設定手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項1に記載の読取装置であって、
前記読取手段は、前記搬送ローラの搬送方向に離間した複数のセンサユニットを備え、
各センサユニットは、前記搬送方向と交差する方向に配列された複数の読取素子を備える、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記搬送ローラの回転に応じた所定の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、補正した前記閾値と前記累積値とを比較する、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項9に記載の読取装置であって、
前記所定の周期又は前記閾値の補正量の少なくともいずれか一つは、前記媒体の種類に応じて設定される、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項9に記載の読取装置であって、
前記所定の周期又は前記閾値の補正量の少なくともいずれか一つは、前記読取装置の使用環境に応じて設定される、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項9に記載の読取装置であって、
前記読取手段は、前記搬送ローラの搬送方向に離間した複数のセンサユニットを備え、
前記タイミング制御手段は、前記所定の周期を繰り返しするカウント手段を備え、
前記カウント手段の初期値が所定の場合に変更される、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項12に記載の読取装置であって、
前記媒体の搬送方向で前記搬送ローラに対して下流側に第二の搬送ローラを備え、
前記所定の場合とは、前記媒体が前記第二の搬送ローラに到達した場合である、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項4に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記搬送ローラの回転に応じた第一の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、第一の補正値で補正した前記閾値と前記累積値とを比較し、
前記搬送ローラの回転に応じた第二の周期の経過後、前記読取タイミング信号が出力されると次の前記読取タイミング信号が出力されるまでの間、第二の補正値で補正した前記閾値と前記累積値とを比較する、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項9に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記閾値の補正を規制する規制手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項15に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記閾値の補正値と、前記指標値とに基づいて規制の有無を選択する、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項14に記載の読取装置であって、
前記タイミング制御手段は、
前記第一の補正値と前記第二の補正値とで、同時に前記閾値が補正されることを規制する規制手段を備える、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項17に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記閾値に対する一回の総補正量が上限値以上となる場合に、前記閾値の補正を規制する、
ことを特徴とする読取装置。 - 請求項17に記載の読取装置であって、
前記規制手段は、前記第一の補正値と、前記第二の補正値とのいずれかを選択して前記閾値を補正することで、該閾値の補正を規制する、
ことを特徴とする読取装置。 - 媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラによって搬送される前記媒体の画像を読み取る読取手段と、前記搬送ローラの回転位相を検知する検知手段と、前記搬送ローラの回転位相に対応づけられ、単位回転角度あたりの前記搬送ローラの搬送量に対応した指標値を記憶した記憶手段と、を備えた記録装置の制御方法であって、前記検知手段の検知結果に基づいて前記指標値を選択し、前記指標値の累積値と、読取解像度に対応した閾値との比較結果に基づいて、前記読取手段の読取タイミングを制御するタイミング制御工程を備える、
ことを特徴とする制御方法。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022102064A JP2024002704A (ja) | 2022-06-24 | 2022-06-24 | 読取装置及び制御方法 |
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