JP2023550623A - 金属酸化物半導体及び薄膜トランジスタと応用 - Google Patents

金属酸化物半導体及び薄膜トランジスタと応用 Download PDF

Info

Publication number
JP2023550623A
JP2023550623A JP2023530730A JP2023530730A JP2023550623A JP 2023550623 A JP2023550623 A JP 2023550623A JP 2023530730 A JP2023530730 A JP 2023530730A JP 2023530730 A JP2023530730 A JP 2023530730A JP 2023550623 A JP2023550623 A JP 2023550623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
thin film
metal oxide
rare earth
oxide semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023530730A
Other languages
English (en)
Inventor
徐苗
徐華
李民
彭俊彪
王磊
鄒建華
陶洪
Original Assignee
華南理工大学
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 華南理工大学 filed Critical 華南理工大学
Publication of JP2023550623A publication Critical patent/JP2023550623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/12Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/24Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed including, apart from doping materials or other impurities, only semiconductor materials not provided for in groups H01L29/16, H01L29/18, H01L29/20, H01L29/22
    • H01L29/247Amorphous materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
    • H01L29/7869Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film having a semiconductor body comprising an oxide semiconductor material, e.g. zinc oxide, copper aluminium oxide, cadmium stannate
    • H01L29/78693Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film having a semiconductor body comprising an oxide semiconductor material, e.g. zinc oxide, copper aluminium oxide, cadmium stannate the semiconducting oxide being amorphous

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

本発明は、金属酸化物半導体を開示し、それは、インジウムを含有する金属酸化物に、少なくとも二種の希土類元素RとR'の酸化物をそれぞれドーピングし、InxMyRnR'mOz半導体を形成したものである。本発明は、希土類元素Rの酸化物における極めて高い酸素結合解除エネルギーを利用して、半導体内のキャリア濃度を効果的に制御し、希土類イオンの半径がインジウムイオンの半径に相当するという特性を利用することで、電荷変換中心を形成し、その電気的安定性を向上させることができる。本発明は、この金属酸化物半導体に基づく薄膜トランジスタと応用をさらに提供する。【選択図】【図2】

Description

本発明は、半導体製造分野に関し、特にフラットパネルディスプレイと検出器の応用における金属酸化物半導体による薄膜トランジスタのバックボードの製作に用いられる材料とデバイス構造に関し、具体的には金属酸化物半導体及び薄膜トランジスタと応用に関する。
従来の金属酸化物半導体システムでは、インジウムイオン(In3+)が相対的に大きいイオン半径を有するため、多価金属酸化物中でより高い確率で軌道が重なり、その効率的なキャリア輸送通路が確保されており、その5s軌道は、主なエレクトロン輸送通路である。しかしながら、一方では、インジウムは酸素との結合後のIn-Oの結合解除エネルギーが低いため、単純な酸化インジウム(In)薄膜中には酸素空孔欠陥が多く存在する。酸素空孔は、金属酸化物薄膜トランジスタの安定性を劣化させる要因となる。他方では、従来のスパッタ成膜された酸化インジウム中に格子不整合が多く、薄膜のキャリア移動度が低く、高性能な薄膜トランジスタへの応用が制限されている。一般的には、数がIn3+イオンに相当するGa3+イオンをドーピングして酸素空孔を制御する必要がある。それとともに、半導体デバイスの性能の均一性を保証するために、金属酸化物半導体薄膜が非結晶薄膜構造を維持する必要がある。
ZnOの結晶構造とIn及びGaの二種の材料の結晶構造とが大きく異なるため、薄膜に数がInイオンに相当するZnイオンをドーピングすることで、材料の結晶化を抑制し、薄膜の非結晶構造を維持することができる。従って、現在の金属酸化物半導体材料では、最も広く用いられているものは、IGZO(In:Ga:Zn=1:1:1mol)である。
しかしながら、IGZOには、いくつかの問題もある。Ga3+とZn2+イオンが多く加えられるため、In3+の濃度が大幅に希釈し、さらに5s軌道の重なり度合を減少させ、エレクトロン移動度を低減させた。
なお、IGZOなどの材料は、価電子帯近傍に多数のトラップ状態が存在する。このため、光照射エネルギーが禁制帯幅よりも小さい場合であっても、光キャリアが発生し、現在の金属酸化物半導体に光安定性が悪いという問題があった。
従来技術の欠陥を克服するために、本発明は、移動度が相対的に高く、光安定性が強い金属酸化物半導体を提供し、これは、希土類酸化物の特殊な4f電子軌道の特徴を利用して、高In比の酸化物薄膜において、高い移動度を実現すると同時に、キャリア濃度を制御し、光安定性の強い金属酸化物半導体を得ることができる新たな共ドーピング戦略である。
本発明の新たな共ドーピング戦略は、インジウムを含有する金属酸化物に、二種の役割が異なる希土類元素Rの酸化物材料と希土類元素R'の酸化物材料を同時に導入することであり、ここで、希土類元素Rの酸化物は、キャリア濃度制御剤であり、希土類元素R'の酸化物は、光安定剤であり、即ち希土類元素R'の酸化物は、電荷変換中心であり、その作用原理は以下のとおりである。
キャリア濃度制御剤は、希土類元素Rの酸化物である酸化イッテルビウムと酸化ユーロピウムにおいてYb2+イオンとEu2+イオンがそれぞれ完全に満たされた4f電子軌道と半分に満たされた4f電子軌道を有することを利用した。そのため、希土類元素Rの酸化物における二価イオンは、三価イオンに比べて酸化物においてより低いエネルギーを有する。酸化物半導体において、In3+イオンに取って代わるためにドーピングを行う場合、キャリア濃度を明らかに減少することができる。それとともに、Yb-OとEu-Oの結合解除エンタルピー(ΔHf298)は、それぞれ715.1kJ/molと557.0kJ/molであるため、いずれもIn-Oの結合解除エネルギー(360.0kJ/mol)よりもはるかに大きく、酸素空孔濃度の効果的な制御が可能となる。以上をまとめると、以上の二つの特徴をあわせて、希土類元素Rの酸化物の導入によって、高Inシステムで酸化物半導体薄膜の酸素空孔を効果的に制御することができ、ここで、Yb2+のイオン半径がEu2+よりも小さいため、酸化物半導体内のIn-Inの距離の減少により有利であるため、その高移動度の特性を維持することができる。
光安定剤は、希土類元素R'の酸化物のうちの酸化プラセオジム、酸化テルビウム、酸化セリウム、酸化ジスプロシウムなどの材料の希土類イオン半径が酸化インジウムにおけるインジウムイオン半径に相当するという特性、及び希土類イオンにおける4f軌道の電子構造とインジウムイオンの5s軌道が効果的な電荷変換中心を形成できることを利用して、その電気的安定性、特に光照射における安定性を向上させるものである。
本発明の目的のその二は、この金属酸化物半導体を含む薄膜トランジスタを提供することにある。
本発明の目的のその三は、この薄膜トランジスタの応用を提供することにある。
本発明は以下の技術案によって実現される。
金属酸化物半導体であって、この金属物酸化物半導体は、インジウムを含有する金属酸化物MO-In半導体に、少なくとも二種の希土類元素Rの酸化物と希土類元素R'の酸化物をそれぞれドーピングし、InR'半導体材料を形成したものであり、ここで、x+y+m+n=1であり、0.4≦x<0.9999であり、0≦y<0.5であり、0.0001≦(m+n)≦0.2であり、m>0であり、n>0であり、z>0である。
即ち、本発明による金属酸化物半導体は、酸化インジウムに基づく複合半導体であり、共ドーピングの手段によって、二種類の機能が異なっており、作用が相補的である希土類酸化物を導入した。ここで、希土類元素Rの酸化物の選択的な材料は、酸化イッテルビウム、酸化ユーロピウムであり、それは、キャリア濃度制御剤として、酸化イッテルビウムと酸化ユーロピウムにおけるYb2+イオンとEu2+イオンがそれぞれ完全に満たされた4f電子軌道と半分に満たされた4f電子軌道を有することを利用した。そのため、希土類元素Rの酸化物における二価イオンは、三価イオンに比べて酸化物においてより低いエネルギーを有する。酸化物半導体において、In3+イオンに取って代わるためにドーピングを行う場合、キャリア濃度を明らかに減少することができる。それとともに、Yb-OとEu-Oの結合解除エンタルピー(ΔHf298)は、それぞれ715.1kJ/molと557.0kJ/molであるため、いずれもIn-Oの結合解除エネルギー(360.0kJ/mol)よりもはるかに大きく、酸素空孔濃度の効果的な制御が可能となる。以上の二つの特徴をあわせて、希土類元素Rの酸化物の導入によって、高Inシステムで酸化物半導体薄膜の酸素空孔を効果的に制御することができる。ここで、Yb2+のイオン半径がEu2+よりも小さいため、酸化物半導体内のIn-Inの距離の減少により有利であるため、その高移動度の特性を維持することができる。
それとともに、希土類元素R'の酸化物の選択的な材料は、酸化プラセオジム、酸化テルビウム、酸化セリウム、酸化ジスプロシウムである。この材料は、希土類イオンにおける4f軌道の電子構造特徴を利用しており、それとインジウムイオンの5s軌道は、効果的な電荷変換中心を形成することができる。順バイアスでは、希土類イオンは安定した低エネルギー状態にあり、フェルミ準位の変調作用により薄膜中のキャリア濃度が高く、この変換中心によるキャリア散乱効果を効果的に遮蔽することができ、それによってデバイスの電気特性等に大きな影響を与えることはない。負バイアスでは、希土類元素4f中の電子軌道とインジウムの5s軌道とが結合し、希土類イオンが不安定な活性化状態となる。一方では、デバイスのオフ電流の増加をもたらし、かつキャリアの散乱効果を高め、デバイスのサブスレッショルドスイング値をわずかに増加させ、他方では、適当な光が発生して光キャリアが発生すると、光キャリアはこの活性化変換中心によって急速に「トラップ」され、この光キャリアとイオン化酸素空孔とが非輻射遷移の形で結合軌道により再結合するとともに、この活性化中心は再び活性化状態に戻る。そのため、この変換中心は、光キャリアの高速再結合通路を提供し、I-V特性及び安定性への影響を回避することができる。金属酸化物半導体デバイスの光照射における安定性を大幅に向上させた。
さらに、前記希土類元素Rの酸化物は、キャリア濃度制御剤であり、前記希土類元素Rの酸化物は、酸化イッテルビウム、酸化ユーロピウムのうちの一種又は二種の材料の組み合わせである。
さらに、前記希土類元素R'の酸化物は、光安定剤であり、前記希土類元素R'の酸化物は、酸化プラセオジム、酸化テルビウム、酸化セリウム、酸化ジスプロシウムのうちの一種又は任意の二種以上の材料の組み合わせである。
さらに、前記MOにおいて、Mは、Zn、Ga、Sn、Ge、Sb、Al、Mg、Ti、Zr、Hf、Ta、Wのうちの一種又は任意の二種以上の材料の組み合わせである。
さらに、前記金属酸化物半導体は、物理気相成長プロセス、化学気相成長プロセス、原子層堆積プロセス、レーザー堆積プロセス、反応性イオン堆積プロセス、溶液法プロセスのうちのいずれか一つのプロセスを採用する方法で製造されて成膜される。
本発明の目的のその二は、以下の技術案によって実現される。
ゲート電極と、活性層と、前記ゲート電極と活性層との間に位置する絶縁層と、前記活性層の両端にそれぞれ電気的に接続されるソース電極とドレイン電極と、スペーサ層とを含む薄膜トランジスタであって、前記活性層は、以上に記載の金属酸化物半導体であることを特徴とする。
即ち、本発明は、この金属酸化物半導体に基づいて製造された活性層によって形成された薄膜トランジスタをさらに提供し、この金属酸化物半導体は、インジウムを含有する金属酸化物に、二種の役割が異なる希土類元素Rの酸化物材料と希土類元素R'の酸化物を同時に導入し、ここで、希土類元素Rの酸化物をキャリア濃度制御剤とし、希土類元素R'の酸化物を光安定剤とし、それによって比較的高い高移動度の特性を維持し、且つその電気的安定性、特に光照射における安定性を向上させることができる。
さらに、前記スペーサ層は、プラズマ強化化学気相成長方式で製造される酸化シリコン、窒化シリコン、オキシ窒化シリコン薄膜のうちの一種の構造又は任意の二種以上からなる積層構造である。
本発明の目的のその三は、以下の技術案によって実現される。
前記薄膜トランジスタの表示パネル又は検出器への応用。
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下のとおりである。
本発明は、新規の共ドーピング戦略を用いて、インジウム系金属酸化物において、二種の機能的に異なる希土類酸化物材料を導入することによって、キャリア濃度制御を実現し、且つ良好なデバイス光安定性効果を達成し、将来の高性能金属酸化物半導体材料の実現に対する斬新な着想を提供する。
本発明は、インジウムを含有する金属酸化物に、少なくとも二種の希土類元素Rの酸化物と希土類元素R'の酸化物を導入することで、金属酸化物半導体を形成し、希土類元素Rの酸化物をキャリア濃度制御剤とし、希土類元素R'の酸化物を光安定性の補強のためのものとし、その目的は、希土類元素Rの酸化物における極めて高い酸素結合解除エネルギーを利用して、酸化物半導体内のキャリア濃度をさらに効果的に制御することである。それとともに、希土類イオン半径が酸化インジウムにおけるインジウムイオン半径に相当するという特性、及び希土類元素R'イオンにおける4f軌道の電子構造とインジウムイオンの5s軌道が効果的な電荷変換中心を形成できることを利用して、その電気的安定性、特に光照射における安定性を向上させる。
実施例13、実施例14の薄膜トランジスタの構造概略図である。 実施例15、実施例16及び実施例17の薄膜トランジスタの構造概略図である。 実施例18の薄膜トランジスタの構造概略図である。 実施例13のデバイス移動特性及び光生成電流特性を示す図である。 実施例14のデバイス移動特性及び光生成電流特性を示す図である。 実施例15のデバイス移動特性及び光生成電流特性を示す図である。 実施例16のデバイス移動特性及び光生成電流特性を示す図である。 実施例17のデバイス移動特性及び光生成電流特性を示す図である。 実施例18のデバイス移動特性及び光生成電流特性を示す図である。
以下、図面と具体的な実施形態を参照しながら、本発明をさらに説明するが、説明すべきこととして、矛盾しない限り、以下に記述される各実施例又は各技術的特徴を任意に組み合わせて新しい実施例を形成することができる。
以下は、本発明の具体的な実施例であり、以下の実施例に採用される原材料、設備などは特別な限定を除き、購入方式で入手することができる。
実施例1:酸化プラセオジム、酸化ユーロピウムがドーピングされた酸化インジウムスズ亜鉛半導体材料
一組の金属酸化物半導体材料であって、この組の金属酸化物半導体材料は、酸化インジウムスズ亜鉛(InSnZnO)に酸化プラセオジムを電荷変換中心としてドーピングし、酸化ユーロピウムをキャリア制御剤としてドーピングし、酸化プラセオジム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムスズ亜鉛(Pr-Eu:InSnZnO)半導体材料を形成したものである。
ここで、MOは、酸化スズ亜鉛であり、In:Sn:Zn=3:1:1molであり、In(3)Sn(1)Zn(1)と表記され、In(SnZn)EuPrでは、ここで、x=0.5であり、y=0.3333であり、m=0.05であり、n=0.1167である。しかしながら、上述した割合に限らず、他のいくつかの実施例では、x=0.53であり、y=0.353であり、m=0.05であり、n=0.067であり、又は、x=0.56であり、y=0.373であり、m=0.05であり、n=0.017であり、又は、x=0.58であり、y=0.387であり、m=0.03であり、n=0.003であり、ここでこれ以上説明しない。
実施例2:酸化プラセオジム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛チタン半導体材料
一組の金属酸化物半導体材料であって、この組の金属酸化物半導体材料は、酸化インジウム亜鉛チタン(InZnTiO)に酸化プラセオジムを電荷変換中心としてドーピングし、酸化イッテルビウムをキャリア制御剤としてドーピングし、酸化プラセオジム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛チタン(Pr-Yb:InZnTiO)半導体材料を形成したものである。
ここで、MOは、酸化亜鉛チタンであり、In:Zn:Ti=4:1:0.05molであり、In(4)Zn(1)Ti(0.05)と表記され、In(ZnTi)YbPrでは、ここで、x=0.75であり、y=0.1969であり、m=0.0031であり、n=0.05である。しかしながら、上述した割合に限らず、他のいくつかの実施例では、x=0.7であり、y=0.1838であり、m=0.0662であり、n=0.05であり、又は、x=0.65であり、y=0.17であり、m=0.13であり、n=0.05であり、ここでこれ以上説明しない。
実施例3:酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウム亜鉛半導体材料
一組の金属酸化物半導体材料であって、この組の金属酸化物半導体材料は、酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO)に酸化テルビウムを電荷変換中心としてドーピングし、酸化ユーロピウムをキャリア制御剤としてドーピングし、酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウム亜鉛(Tb-Eu:InGaZnO)半導体材料を形成したものである。
ここで、MOは、酸化ガリウム亜鉛であり、In:Ga:Zn=4:0.5:1molであり、In(4)Ga(0.5)Zn(1)と表記され、In(GaZn)EuTbでは、ここで、x=0.65であり、y=0.2438であり、m=0.05であり、n=0.0562である。しかしながら、上述した割合に限らず、他のいくつかの実施例では、x=0.55であり、y=0.2053であり、m=0.05であり、n=0.1937であり、又は、x=0.58であり、y=0.2175であり、m=0.05であり、n=0.1525であり、又は、x=0.6であり、y=0.225であり、m=0.05であり、n=0.125であり、ここでこれ以上説明しない。
実施例4:酸化テルビウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム半導体材料
一組の金属酸化物半導体材料であって、この組の金属酸化物半導体材料は、酸化インジウムガリウムジルコニウム(InGaZrO)に酸化テルビウムを電荷変換中心としてドーピングし、酸化イッテルビウムをキャリア制御剤としてドーピングし、酸化テルビウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム(Tb-Yb:InGaZrO)半導体材料を形成したものである。
ここで、MOは、酸化ガリウムジルコニウムであり、In:Ga:Zr=5:1:0.05molであり、In(5)Ga(1)Zr(0.05)と表記され、In(GaZr)YbTbでは、ここで、x=0.7であり、y=0.147であり、m=0.103であり、n=0.05である。しかしながら、上述した割合に限らず、他のいくつかの実施例では、x=0.65であり、y=0.1365であり、m=0.1635であり、n=0.05であり、又は、x=0.63であり、y=0.1323であり、m=0.1877であり、n=0.05であり、又は、x=0.74であり、y=0.1554であり、m=0.0546であり、n=0.05であり、ここでこれ以上説明しない。
実施例5:酸化セリウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛半導体材料
一組の金属酸化物半導体材料であって、この組の金属酸化物半導体材料は、酸化インジウム亜鉛(InZnO)に酸化セリウムを電荷変換中心としてドーピングし、酸化ユーロピウムをキャリア制御剤としてドーピングし、酸化セリウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛(Ce-Eu:InZnO)半導体材料を形成したものである。
ここで、MOは、酸化亜鉛であり、In:Zn=9:1molであり、In(9)Zn(1)と表記され、InZnEuCeでは、ここで、x=0.68であり、y=0.0756であり、m=0.1944であり、n=0.05である。しかしながら、上述した割合に限らず、他のいくつかの実施例では、x=0.7であり、y=0.0778であり、m=0.1722であり、n=0.05であり、又は、x=0.75であり、y=0.0833であり、m=0.1167であり、n=0.05であり、又は、x=0.8であり、y=0.0889であり、m=0.0611であり、n=0.05であり、ここでこれ以上説明しない。
実施例6:酸化ジスプロシウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛タンタル半導体材料
一組の金属酸化物半導体材料であって、この組の金属酸化物半導体材料は、酸化インジウム亜鉛タンタル(InZnTaO)に酸化ジスプロシウムを電荷変換中心としてドーピングし、酸化イッテルビウムをキャリア制御剤としてドーピングし、酸化ジスプロシウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛タンタル(Dy-Yb:InZnTaO)半導体材料を形成したものである。
ここで、MOは、酸化亜鉛タンタルであり、In:Zn:Ta=3:1:0.1molであり、In(3)Zn(1)Ta(0.1)と表記され、In(ZnTa)YbDyでは、ここで、x=0.58であり、y=0.2127であり、m=0.1573であり、n=0.05である。しかしながら、上述した割合に限らず、他のいくつかの実施例では、x=0.6であり、y=0.22であり、m=0.13であり、n=0.05であり、又は、x=0.65であり、y=0.2383であり、m=0.0617であり、n=0.05であり、又は、x=0.68であり、y=0.2493であり、m=0.0207であり、n=0.05であり、ここでこれ以上説明しない。
実施例7:酸化プラセオジム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムスズ亜鉛薄膜
一組の金属酸化物半導体薄膜であり、この組の金属酸化物半導体薄膜は、実施例1の酸化プラセオジム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムスズ亜鉛半導体材料をマグネトロンスバッタすることで形成されたものである。
実施例8:酸化プラセオジム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛チタン薄膜
一組の金属酸化物半導体薄膜であり、この組の金属酸化物半導体薄膜は、実施例2の酸化プラセオジム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛チタン半導体材料をマグネトロンスバッタすることで形成されたものである。
実施例9:酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウム亜鉛薄膜
一組の金属酸化物半導体薄膜であり、この組の金属酸化物半導体薄膜は、実施例3の酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウム亜鉛半導体材料をマグネトロンスバッタすることで製造されたものである。
実施例10:酸化テルビウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム薄膜
一組の金属酸化物半導体薄膜であり、この組の金属酸化物半導体薄膜は、実施例4の酸化テルビウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム半導体材料をマグネトロンスバッタすることで製造されたものである。
実施例11:酸化セリウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛薄膜
一組の金属酸化物半導体薄膜であり、この組の金属酸化物半導体薄膜は、実施例5の酸化セリウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛半導体材料をマグネトロンスバッタすることで製造されたものである。
実施例12:酸化ジスプロシウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛タンタル薄膜
一組の金属酸化物半導体薄膜であり、この組の金属酸化物半導体薄膜は、実施例6の酸化ジスプロシウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛タンタル半導体材料をマグネトロンスバッタすることで製造されたものである。
実施例13:薄膜トランジスタ
一組の薄膜トランジスタであって、バックチャネルエッチング型構造を採用し、その構造概略図は、図1に示すように、基板01と、基板01の上に位置するゲート電極05と、基板01及びゲート電極05の上に位置する絶縁層04と、絶縁層04の上面を覆い、ゲート電極05に対応するチャネル層03と、互いに離間し、チャネル層03の両端に電気的に接続されたソース電極07-1及びドレイン電極07-2と、スペーサ層06とが設けられている。
ここで、基板01は、硬質無アルカリガラス基板であり、その上にバッファ層02酸化シリコンが被覆されている。
ゲート電極05の材料は、マグネトロンスバッタ方式で製造された金属モリブデン/銅(Mo/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmである。
絶縁層04は、化学気相成長方式で製造された窒化シリコン(Si)と酸化シリコン(SiO)の積層であり、厚さは、250/50nmであり、ここで、窒化シリコンは下層にゲート電極05と接触し、酸化シリコンは、上層にチャネル層03と接触する。
様々な酸化プラセオジム含有量によるデバイス性能への影響をテストするために、チャネル層03の材料は、実施例1の酸化プラセオジム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムスズ亜鉛半導体材料であり、酸化インジウムスズ亜鉛(InSnZnO)、酸化ユーロピウムがドーピングされた酸化インジウムスズ亜鉛(Eu:InSnZnO)、及び酸化プラセオジム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムスズ亜鉛(Pr-Eu:InSnZnO)という三つのセラミックスターゲット材料を利用し、単一のターゲット材料を用いるか又は二つのターゲット材料を共スバッタする方式で、二つのターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、様々な割合の成分の薄膜の製造を実現する。
ソース電極07-1及びドレイン電極07-2の材料は、金属モリブデン/銅(Mo/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmであり、それは、市販されている過酸化水素系エッチング液を用いてパターニングを行い、チャネル層03に対する損傷が比較的に小さく、且つ明らかなエッチング残りがない。
スペーサ層06の材料は、化学気相成長方式で製造された酸化シリコン(SiO)であり、厚さは、300nmであり、堆積温度は、250℃である。
本実施例の薄膜トランジスタは、基板01と、ゲート電極05と、絶縁層04と、チャネル層03と、ソース電極07-1及びドレイン電極07-2と、スペーサ層06をのみ含む封止構造であってもよく、平坦層、反射電極、画素定義層などをさらに含んでもよく、他のデバイスなどと集積されてもよい。
ここで、薄膜のパターニングプロセスはフォトリソグラフィープロセスを採用し、湿式法又は乾式法のエッチング方式と組み合わせて行われる。
本実施例における具体的なパラメータ及び製造された薄膜トランジスタデバイスの性能は、表1に示すとおりであり、ここで、光生成電流特性は、市販の白色LED光源(光強度を10000nitsに設定した)を用いて薄膜トランジスタデバイスのチャネル層03を照射し、光照射及び非照射条件下でのデバイスの移動特性を評価し、デバイスの閾値電圧及びサブスレッショルドスイング値等の変動を抽出することによってその強度を評価することで特徴付けられ、閾値電圧変動幅が大きいということは、光生成電流特性が強いことを示し、逆の場合は弱いことを示す。
[表1]
この表1から分かるように、酸化プラセオジムと酸化ユーロピウムのドーピングは、デバイスの性能に対して非常に明らかな影響を有する。まず、表1の試験1に示すように、酸化プラセオジム(m=0)と酸化ユーロピウム(n=0)がドーピングされていない酸化インジウムスズ亜鉛で製造されたデバイスは、薄膜トランジスタの「スイッチング」特性(導通状態)を示しておらず、薄膜におけるキャリア濃度が高すぎることを表す。表1の試験2に示すように、一定量(m=0、n=0.05に対応する)の酸化ユーロピウムをドーピングした後に、デバイスは、「スイッチング」特性を示し、詳しくは図4(a)を参照し、酸化ユーロピウムをドーピングすることで、薄膜におけるキャリア濃度を効果的に抑制できることを表し、対応する薄膜Hallデータは、表1に示すとおりである。さらに、表2の試験2~8に示すように、共スバッタにおけるターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、プラセオジム含有量が異なる一連のデバイスを製造することができる。指摘すべきこととして、酸化プラセオジムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)は、相対的高い移動度、比較的小さいサブスレッショルドスイング値及び負の閾値電圧を有するが、その光生成電流特性が極めて強く、即ち、光照射条件下ではデバイスの特性に非常に明らかな変化が生じた(閾値電圧が負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化する)。しかしながら、一定量の酸化プラセオジムがドーピングされたデバイスの光生成電流特性は、明らかに抑制された。無論、酸化プラセオジム含有量の増加に伴い、デバイスの移動度などの特性はさらに劣化し、光生成電流特性もさらに改善する。過剰な酸化プラセオジムがドーピングされた後に(例えば、m=0.15、n=0.05)、デバイスの移動度は明らかに劣化し、デバイスの光生成電流特性が極めて弱いが、これは、その応用される分野を大幅に制限した。そのため、実際の応用において、両者の関係をよく考えて、適切なドーピング量を選択する必要がある。
本実施例で製造されたデバイスに対して対応する光生成電流特性テストを行い、図4(b)と4(c)に示すように、それに対応するm値はそれぞれ0と0.05であり、光をデバイスに照射している場合、酸化プラセオジムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)の閾値電圧は負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化するが、一定量の酸化プラセオジムがドーピングされた後に(m=0.05、n=0.05に対応する)、デバイスの閾値電圧がほとんど変わらず、優れた光照射安定性を示しており、即ち表1における弱い光生成電流特性に対応する。
本実施例の試験結果から分かるように、本発明では酸化インジウムスズ亜鉛基材に一定量の酸化プラセオジムと酸化ユーロピウムをドーピングすることで、材料のキャリア濃度を効果的に制御し、光安定性を向上させることができる。
実施例14:薄膜トランジスタ
一組の薄膜トランジスタであって、バックチャネルエッチング型構造を採用し、その構造概略図は、図1に示すように、基板01と、基板01の上に位置するゲート電極05と、基板01及びゲート電極05の上に位置する絶縁層04と、絶縁層04の上面を覆い、ゲート電極05に対応するチャネル層03と、互いに離間し、チャネル層03の両端に電気的に接続されたソース電極07-1及びドレイン電極07-2と、スペーサ層06とが設けられている。
ここで、基板01は、硬質無アルカリガラス基板であり、その上にバッファ層02酸化シリコンが被覆されている。
ゲート電極05の材料は、マグネトロンスバッタ方式で製造された金属モリブデン/銅(Mo/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmである。
絶縁層04は、化学気相成長方式で製造された窒化シリコン(Si)と酸化シリコン(SiO)の積層であり、厚さは、250/50nmであり、ここで、窒化シリコンは下層にゲート電極05と接触し、酸化シリコンは、上層にチャネル層03と接触する。
様々な酸化イッテルビウム含有量によるデバイス性能への影響をテストするために、チャネル層03の材料は、実施例2の酸化プラセオジム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛チタン半導体材料であり、酸化インジウム亜鉛チタン(InZnTiO)、酸化プラセオジムがドーピングされた酸化インジウム亜鉛チタン(Pr:InZnTiO)、及び酸化プラセオジム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛チタン(Pr-Yb:InZnTiO)という三つのセラミックスターゲット材料を利用し、単一のターゲット材料を用いるか又は二つのターゲット材料を共スバッタする方式で、二つのターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、様々な割合の成分の薄膜の製造を実現する。
ソース電極07-1及びドレイン電極07-2の材料は、金属モリブデン/銅(Mo/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmであり、それは、市販されている過酸化水素系エッチング液を用いてパターニングを行い、チャネル層03に対する損傷が比較的に小さく、且つ明らかなエッチング残りがない。
スペーサ層06の材料は、化学気相成長方式で製造された酸化シリコン(SiO)であり、厚さは、300nmであり、堆積温度は、250℃である。
本実施例の薄膜トランジスタは、基板01と、ゲート電極05と、絶縁層04と、チャネル層03と、ソース電極07-1及びドレイン電極07-2と、スペーサ層06をのみ含む封止構造であってもよく、平坦層、反射電極、画素定義層などをさらに含んでもよく、他のデバイスなどと集積されてもよい。
ここで、薄膜のパターニングプロセスはフォトリソグラフィープロセスを採用し、湿式法又は乾式法のエッチング方式と組み合わせて行われる。
本実施例における具体的なパラメータ及び製造された薄膜トランジスタデバイスの性能は、表2に示すとおりであり、ここで、光生成電流特性は、市販の白色LED光源(光強度を10000nitsに設定した)を用いて薄膜トランジスタデバイスのチャネル層03を照射し、光照射及び非照射条件下でのデバイスの移動特性を評価し、デバイスの閾値電圧及びサブスレッショルドスイング値等の変動を抽出することによってその強度を評価することで特徴付けられ、閾値電圧変動幅が大きいということは、光生成電流特性が強いことを示し、逆の場合は弱いことを示す。
[表2]
この表2から分かるように、酸化プラセオジムと酸化イッテルビウムのドーピングは、デバイスの性能に対して非常に明らかな影響を有する。まず、表2の試験1に示すように、酸化プラセオジム(m=0)と酸化イッテルビウム(n=0)がドーピングされていない酸化インジウム亜鉛チタンで製造されたデバイスは、薄膜トランジスタの「スイッチング」特性(導通状態)を示しておらず、薄膜におけるキャリア濃度が高すぎることを表す。表2の試験2に示すように、一定量(m=0.05、n=0に対応する)の酸化プラセオジムをドーピングした後に、デバイスは、依然として「スイッチング」特性を示しておらず、さらに、一定量の酸化イッテルビウムをドーピングし続けた後に(m=0.05、n=0.0001に対応する)、デバイスは、「スイッチング」特性を示し、酸化プラセオジムによる薄膜中のキャリア濃度の抑制効果が酸化イッテルビウムによる効果よりも顕著ではないことを表し、対応する薄膜Hallデータは、表2に示すとおりである。さらに、酸化イッテルビウムによる影響をさらに検討するために、表2の試験2~8に示すように、共スバッタにおけるターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、イッテルビウム含有量が異なる一連のデバイスを製造することができる。具体的には、少量の酸化イッテルビウムがドーピングされたデバイス(m=0.05、n=0.0001に対応する)は、相対的高い移動度と負の閾値電圧を有する。酸化イッテルビウム含有量の増加に伴い、デバイスの閾値電圧は正にシフトし、移動率は逓減し、酸化イッテルビウムがデバイスの閾値電圧を効果的に調整でき、即ち、薄膜におけるキャリア濃度を効果的に調整できることが示され、これは、表2におけるHallデータからさらに認証されてもよい。無論、過剰な酸化イッテルビウムがドーピングされた後に(例えば、m=0.05、n=0.15)、デバイスの移動度は明らかに劣化し、これは、その応用される分野を大幅に制限した。そのため、実際の応用において、両者の関係をよく考えて、適切なドーピング量を選択する必要がある。
本実施例で製造されたデバイスに対して対応する光生成電流特性テストを行い、図5(b)と5(c)に示すように、それに対応するm値はいずれも0.05であり、n値はそれぞれ0.001と0.05であり、光をデバイスに照射している場合、少量の酸化イッテルビウムがドーピングされたデバイス(m=0.05、n=0.001に対応する)の閾値電圧は明らかにシフトせず、サブスレッショルドスイング値がわずか悪化し、なお、一定量の酸化イッテルビウムがドーピングされた後に(m=0.05、n=0.05に対応する)、デバイスの閾値電圧がほとんど変わらず、優れた光照射安定性を示しており、即ち表2における弱い光生成電流特性に対応する。指摘すべきことして、異なるイッテルビウム含有量(m=0.05、n=0~0.15)を有するデバイスの光生成電流特性がいずれも弱く、これは、酸化プラセオジムをドーピングすることでデバイスの光安定性を効果的に向上させることができることを表す。
本実施例の試験結果から変わるように、本発明では酸化インジウム亜鉛チタン基材に一定量の酸化プラセオジムと酸化イッテルビウムをドーピングすることで、材料のキャリア濃度を効果的に制御し、光安定性を向上させることができる。
実施例15:薄膜トランジスタ
一組の薄膜トランジスタであって、トップゲート型セルフアライン構造を採用し、その構造概略図は、図2に示すように、基板01と、バッファ層02と、チャネル層03と、チャネル層03の上に位置する絶縁層04及びゲート電極05と、チャネル層03とゲート電極の上面を覆うスペーサ層06と、スペーサ層06の上に位置し且つチャネル層03の両端に電気的に接続されたソース電極07-1及びドレイン電極07-2とが設けられている。
ここで、基板01は、硬質ガラス基板である。
バッファ層02は、プラズマ強化化学気相成長方式で製造される酸化シリコンである。
チャネル層03の材料は、実施例3の酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウム亜鉛半導体材料であり、厚さは、30nmである。
絶縁層04は、酸化シリコンであり、厚さは300nmであり、ゲート電極05は、マグネトロンスバッタ方式で製造されたチタン/銅 (Ti/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmである。
スペーサ層06は酸化シリコンであり、厚さは300nmである。
ソース電極07-1及びドレイン電極07-2の材料は、マグネトロンスバッタ方式で製造されたチタン/銅(Ti/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmである。
様々なユーロピウム含有量によるデバイス性能への影響をテストするために、チャネル層03の材料は、実施例3の酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウム亜鉛半導体材料であり、酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO)、酸化テルビウムがドーピングされた酸化ガリウム亜鉛(Tb:InGaZnO)、及び酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウム亜鉛(Tb-Eu:InGaZnO)という三つのセラミックスターゲット材料を利用し、単一のターゲット材料を用いるか又は二つのターゲット材料を共スバッタする方式で、二つのターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、様々な割合の成分の薄膜の製造を実現する。
本実施例の薄膜トランジスタは、基板01、チャネル層03、絶縁層04、ゲート電極05、スペーサ層06、ソース電極07-1及びドレイン電極07-2をのみ含む封止構造であってもよく、保護層及び画素定義層などをさらに含んでもよく、他のデバイスなどと集積されてもよい。
ここで、薄膜のパターニングはフォトリソグラフィープロセスを採用し、湿式法又は乾式法のエッチング方式と組み合わせて行われる。
本実施例における具体的なパラメータ及び製造された薄膜トランジスタデバイスの性能は、表3に示すとおりであり、ここで、光生成電流特性は、市販の白色LED光源を用いて薄膜トランジスタデバイスのチャネル層を照射し、様々な光強度条件下でのデバイスの移動特性を評価し、デバイスの閾値電圧の変動を抽出することによってその強度を評価することで特徴付けられ、閾値電圧変動幅が大きいということは、光生成電流特性が強いことを示し、逆の場合は弱いことを示す。
[表3]
この表3から分かるように、酸化テルビウムと酸化ユーロピウムのドーピングは、デバイスの性能に対して非常に明らかな影響を有する。まず、表3の試験1に示すように、酸化テルビウム(m=0)と酸化ユーロピウム(n=0)がドーピングされていない酸化インジウムガリウム亜鉛で製造されたデバイスは、薄膜トランジスタの「スイッチング」特性(導通状態)を示しておらず、薄膜におけるキャリア濃度が高すぎることを表す。表3の試験2に示すように、一定量(m=0.05、n=0に対応する)の酸化テルビウムをドーピングした後に、デバイスは、依然として「スイッチング」特性を示しておらず、さらに、一定量の酸化ユーロピウムをドーピングし続けた後に(m=0.05、n=0.0001に対応する)、デバイスは、「スイッチング」特性を示し、酸化テルビウムによる薄膜中のキャリア濃度の抑制効果が酸化ユーロピウムによる効果よりも顕著ではないことを表し、対応する薄膜Hallデータは、表3に示すとおりである。さらに、酸化ユーロピウムによる影響をさらに検討するために、表3の試験2~8に示すように、共スバッタにおけるターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、ユーロピウム含有量が異なる一連のデバイスを製造することができる。具体的には、少量の酸化ユーロピウムがドーピングされたデバイス(m=0.05、n=0.0001に対応する)は、相対的高い移動度と負の閾値電圧を有する。酸化ユーロピウム含有量の増加に伴い、デバイスの閾値電圧は正にシフトし、移動率は逓減し、酸化ユーロピウムがデバイスの閾値電圧を効果的に調整でき、即ち、薄膜におけるキャリア濃度を効果的に調整できることが示され、これは、表3におけるHallデータからさらに認証されてもよい。無論、過剰な酸化ユーロピウムがドーピングされた後に(例えば、m=0.05、n=0.15)、デバイスの移動度は明らかに劣化し、これは、その応用される分野を大幅に制限した。そのため、実際の応用において、両者の関係をよく考えて、適切なドーピング量を選択する必要がある。本実施例で製造されたデバイスに対して対応する光生成電流特性テストを行い、図6(b)と6(c)に示すように、それに対応するm値はいずれも0.05であり、n値はそれぞれ0.001と0.05であり、光をデバイスに照射している場合、少量の酸化ユーロピウムがドーピングされたデバイス(m=0.05、n=0.001に対応する)の閾値電圧は明らかにシフトせず、サブスレッショルドスイング値がわずか悪化し、なお、一定量の酸化ユーロピウムがドーピングされた後に(m=0.05、n=0.05に対応する)、デバイスの閾値電圧がほとんど変わらず、優れた光照射安定性を示しており、即ち表3における弱い光生成電流特性に対応する。指摘すべきことして、異なるユーロピウム含有量(m=0.05、n=0~0.15)を有するデバイスの光生成電流特性がいずれも弱く、これは、酸化テルビウムをドーピングすることでデバイスの光安定性を効果的に向上させることができることを表す。
本実施例の試験結果から分かるように、本発明では酸化インジウムガリウム亜鉛基材に一定量の酸化テルビウムと酸化ユーロピウムをドーピングすることで、材料のキャリア濃度を効果的に制御し、光安定性を向上させることができる。
実施例16:薄膜トランジスタ
一組の薄膜トランジスタであって、トップゲート型セルフアライン構造を採用し、その構造概略図は、図2に示すように、基板01と、バッファ層02と、チャネル層03と、チャネル層03の上に位置する絶縁層04及びゲート電極05と、チャネル層03とゲート電極の上面を覆うスペーサ層06と、スペーサ層06の上に位置し且つチャネル層03の両端に電気的に接続されたソース電極07-1及びドレイン電極07-2とが設けられている。
ここで、基板01は、硬質ガラス基板である。
バッファ層02は、プラズマ強化化学気相成長方式で製造される酸化シリコンである。
チャネル層03の材料は、実施例4の酸化テルビウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム半導体材料であり、厚さは、30nmである。
絶縁層04は、酸化シリコンであり、厚さは、300nmであり、ゲート電極05は、マグネトロンスバッタ方式で製造されたチタン/銅((Ti/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmである。
スペーサ層06は酸化シリコンであり、厚さは300nmである。
ソース電極07-1及びドレイン電極07-2の材料は、マグネトロンスバッタ方式で製造されたチタン/銅(Ti/Cu)積層構造であり、厚さは、20/400nmである。
様々なイッテルビウム含有量によるデバイス性能への影響をテストするために、チャネル層03の材料は、実施例4の酸化テルビウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム半導体材料であり、酸化インジウムガリウムジルコニウム(InGaZrO)、酸化テルビウムがドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム(Tb:InGaZrO)、及び酸化テルビウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウムガリウムジルコニウム(Tb-Yb:InGaZrO)という三つのセラミックスターゲット材料を利用し、単一のターゲット材料を用いるか又は二つのターゲット材料を共スバッタする方式で、二つのターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、様々な割合の成分の薄膜の製造を実現する。
本実施例の薄膜トランジスタは、基板01、チャネル層03、絶縁層04、ゲート電極05、スペーサ層06、ソース電極07-1及びドレイン電極07-2をのみ含む封止構造であってもよく、保護層及び画素定義層などをさらに含んでもよく、他のデバイスなどと集積されてもよい。
ここで、薄膜のパターニングはフォトリソグラフィープロセスを採用し、湿式法又は乾式法のエッチング方式と組み合わせて行われる。
本実施例における具体的なパラメータ及び製造された薄膜トランジスタデバイスの性能は、表4に示すとおりであり、ここで、光生成電流特性は、市販の白色LED光源を用いて薄膜トランジスタデバイスのチャネル層03を照射し、光照射及び非照射条件下でのデバイスの移動特性を評価し、デバイスの閾値電圧の変動を抽出することによってその強度を評価することで特徴付けられ、閾値電圧変動幅が大きいということは、光生成電流特性が強いことを示し、逆の場合は弱いことを示す。
[表4]
この表4から分かるように、酸化テルビウムと酸化イッテルビウムのドーピングは、デバイスの性能に対して非常に明らかな影響を有する。まず、表4の試験1に示すように、酸化テルビウム(m=0)と酸化イッテルビウム(n=0)がドーピングされていない酸化インジウムガリウムジルコニウムで製造されたデバイスは、薄膜トランジスタの「スイッチング」特性(導通状態)を示しておらず、薄膜におけるキャリア濃度が高すぎることを表す。表4の試験2に示すように、一定量(m=0、n=0.05に対応する)の酸化イッテルビウムをドーピングした後に、デバイスは、「スイッチング」特性を示し、詳しくは図7(a)を参照し、酸化イッテルビウムをドーピングすることで、薄膜におけるキャリア濃度を効果的に抑制できることを表し、対応する薄膜Hallデータは、表4に示すとおりである。さらに、表4の試験2~8に示すように、共スバッタにおけるターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、テルビウム含有量が異なる一連のデバイスを製造することができる。指摘すべきこととして、酸化テルビウムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)は、相対的高い移動度、比較的小さいサブスレッショルドスイング値及び負の閾値電圧を有するが、その光生成電流特性が極めて強く、即ち、光照射条件下ではデバイスの特性に非常に明らかな変化が生じた(閾値電圧が負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化する)。しかしながら、一定量の酸化テルビウムがドーピングされたデバイスの光生成電流特性は、明らかに抑制された。無論、酸化テルビウム含有量の増加に伴い、デバイスの移動度などの特性はさらに劣化し、光生成電流特性もさらに改善する。過剰な酸化テルビウムがドーピングされた後に(例えば、m=0.15、n=0.05)、デバイスの移動度は明らかに劣化し、デバイスの光生成電流特性が極めて弱いが、これは、その応用される分野を大幅に制限した。そのため、実際の応用において、両者の関係をよく考えて、適切なドーピング量を選択する必要がある。
本実施例で製造されたデバイスに対して対応する光生成電流特性テストを行い、図7(b)と7(c)に示すように、それに対応するn値はいずれも0.05であり、m値はそれぞれ0と0.05であり、光をデバイスに照射している場合、酸化テルビウムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)の閾値電圧は負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化するが、一定量の酸化テルビウムがドーピングされた後に(m=0.05、n=0.05に対応する)、デバイスの閾値電圧がほとんど変わらず、優れた光照射安定性を示しており、即ち表4における弱い光生成電流特性に対応する。
本実施例の試験結果から分かるように、本発明では酸化インジウムガリウムジルコニウム基材に一定量の酸化テルビウムと酸化イッテルビウムをドーピングすることで、材料のキャリア濃度を効果的に制御し、光安定性を向上させることができる。
実施例17:薄膜トランジスタ
一組の薄膜トランジスタであって、セルフアライン構造を採用し、その構造概略図は、図2に示すように、基板01と、バッファ層02と、チャネル層03と、チャネル層03の上に位置する絶縁層04及びゲート電極05と、チャネル層03とゲート電極05の上面を覆うスペーサ層06と、スペーサ層06の上に位置し且つチャネル層03の両端に電気的に接続されたソース電極07-1及びドレイン電極07-2とが設けられている。
ここで、基板01は、硬質ガラス基板である。
バッファ層02は、プラズマ強化化学気相成長方式で製造される酸化シリコンである。
チャネル層03の材料は、実施例5の酸化セリウム、酸化ユーロピウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛半導体材料であり、厚さは、20nmである。
絶縁層04は、酸化シリコンであり、厚さは、300nmであり、ゲート電極05は、マグネトロンスバッタ方式で製造されたモリブデン/銅/モリブデン(Mo/Cu/Mo)積層構造であり、厚さは、20/400/50nmである。
スペーサ層06は、プラズマ強化化学気相成長で製造される酸化シリコン薄膜であり、厚さは、300nmである。
ソース電極07-1及びドレイン電極07-2の材料は、マグネトロンスバッタ方式で製造されたモリブデン/銅/モリブデン(Mo/Cu/Mo)積層構造であり、厚さは、20/400/50nmである。
本実施例の薄膜トランジスタは、基板01、チャネル層03、絶縁層04、ゲート電極05、スペーサ層06、ソース電極07-1及びドレイン電極07-2をのみ含む封止構造であってもよく、保護層及び画素定義層などをさらに含んでもよく、他のデバイスなどと集積されてもよい。
ここで、薄膜のパターニングはフォトリソグラフィープロセスを採用し、湿式法又は乾式法のエッチング方式と組み合わせて行われる。
本実施例における具体的なパラメータ及び製造された薄膜トランジスタデバイスの性能は、表5に示すとおりであり、ここで、光生成電流特性は、市販の白色LED光源を用いて薄膜トランジスタデバイスのチャネル層03を照射し、光照射及び非照射条件下でのデバイスの移動特性を評価し、デバイスの閾値電圧の変動を抽出することによってその強度を評価することで特徴付けられ、閾値電圧変動幅が大きいということは、光生成電流特性が強いことを示し、逆の場合は弱いことを示す。
[表5]
この表5から分かるように、酸化セリウムと酸化ユーロピウムのドーピングは、デバイスの性能に対して非常に明らかな影響を有する。まず、表5の試験1に示すように、酸化セリウム(m=0)と酸化ユーロピウム(n=0)がドーピングされていない酸化インジウム亜鉛で製造されたデバイスは、薄膜トランジスタの「スイッチング」特性(導通状態)を示しておらず、薄膜におけるキャリア濃度が高すぎることを表す。表5の試験2に示すように、一定量(m=0、n=0.05に対応する)の酸化ユーロピウムをドーピングした後に、デバイスは、「スイッチング」特性を示し、詳しくは図8(a)を参照し、酸化ユーロピウムをドーピングすることで、薄膜におけるキャリア濃度を効果的に抑制できることを表し、対応する薄膜Hallデータは、表5に示すとおりである。さらに、表5の試験2~8に示すように、配合される溶液中の成分を調整することで、セリウム含有量が異なる一連のデバイスを製造することができる。指摘すべきこととして、酸化セリウムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)は、相対的高い移動度、比較的小さいサブスレッショルドスイング値及び負の閾値電圧を有するが、その光生成電流特性が極めて強く、即ち、光照射条件下ではデバイスの特性に非常に明らかな変化が生じた(閾値電圧が負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化する)。しかしながら、一定量の酸化セリウムがドーピングされたデバイスの光生成電流特性は、明らかに抑制された。無論、酸化セリウム含有量の増加に伴い、デバイスの移動度などの特性はさらに劣化し、光生成電流特性もさらに改善する。過剰な酸化セリウムがドーピングされた後に(例えば、m=0.15、n=0.05)、デバイスの移動度は明らかに劣化し、デバイスの光生成電流特性が極めて弱いが、これは、その応用される分野を大幅に制限した。そのため、実際の応用において、両者の関係をよく考えて、適切なドーピング量を選択する必要がある。
本実施例で製造されたデバイスに対して対応する光生成電流特性テストを行い、図8(b)と8(c)に示すように、それに対応するn値はいずれも0.05であり、m値はそれぞれ0と0.05であり、光をデバイスに照射している場合、酸化セリウムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)の閾値電圧は負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化するが、一定量の酸化セリウムがドーピングされた後に(m=0.05、n=0.05に対応する)、デバイスの閾値電圧がほとんど変わらず、優れた光照射安定性を示しており、即ち表5における弱い光生成電流特性に対応する。
本実施例の試験結果から分かるように、本発明では酸化インジウム亜鉛基材に一定量の酸化セリウムと酸化ユーロピウムをドーピングすることで、材料のキャリア濃度を効果的に制御し、光安定性を向上させることができる。
実施例18:薄膜トランジスタ
一組の薄膜トランジスタであって、エッチングストッパ型構造を採用し、その構造概略図は、図3に示すように、基板01と、基板01の上に位置するゲート電極05と、基板01及びゲート電極05の上に位置する絶縁層04と、絶縁層04の上面を覆い、ゲート電極05に対応するチャネル層03と、エッチングストッパ層08と、互いに離間し、チャネル層03の両端に電気的に接続されたソース電極07-1及びドレイン電極07-2と、スペーサ層06とが設けられている。
ここで、基板01はガラス基板であり、その上にバッファ層02酸化シリコンが被覆されている。
ゲート電極05の材料は、マグネトロンスバッタ方式で製造されたモリブデンアルミニウムモリブデン(Mo/Al/Mo)金属積層構造であり、厚さは、50/300/50nmである。
絶縁層04は、化学気相成長方式で製造された窒化シリコン(Si)と酸化シリコン(SiO)の積層であり、厚さは、250/50nmであり、ここで、窒化シリコンは下層にゲート電極05と接触し、酸化シリコンは、上層にチャネル層03と接触する。
様々な酸化ジスプロシウム含有量によるデバイス性能への影響をテストするために、チャネル層03の材料は、実施例6の酸化ジスプロシウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛タンタル半導体材料であり、酸化インジウム亜鉛タンタル(InZnTaO)、酸化イッテルビウムがドーピングされた酸化インジウム亜鉛タンタル(Yb:InZnTaO)、及び酸化ジスプロシウム、酸化イッテルビウムが共ドーピングされた酸化インジウム亜鉛タンタル(Dy-Yb:InZnTaO)という三つのセラミックスターゲット材料を利用し、単一のターゲット材料を用いるか又は二つのターゲット材料を共スバッタする方式で、二つのターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、様々な割合の成分の薄膜の製造を実現する。
エッチングストッパ層08とスペーサ層06の材料は、化学気相成長方式で製造された酸化シリコン(SiO)であり、厚さは、300nmであり、堆積温度は、300℃である。
ソース電極07-1及びドレイン電極07-2の材料は、金属モリブデンアルミニウムモリブデン(Mo/Al/Mo)積層構造であり、厚さは、50/300/50nmである。
なお、本実施例の薄膜トランジスタは、基板01と、ゲート電極05と、絶縁層04と、チャネル層03と、エッチングストッパ層08と、ソース電極07-1及びドレイン電極07-2と、保護層をのみ含む封止構造であってもよく、平坦層、反射電極、画素定義層などをさらに含んでもよく、他のデバイスなどと集積されてもよい。
ここで、薄膜のパターニングプロセスはフォトリソグラフィープロセスを採用し、湿式法又は乾式法のエッチング方式と組み合わせて行われる。
本実施例における具体的なパラメータ及び製造された薄膜トランジスタデバイスの性能は、表6に示すとおりであり、ここで、光生成電流特性は、市販の白色LED光源を用いて薄膜トランジスタデバイスのチャネル層03を照射し、光照射及び非照射条件下でのデバイスの移動特性を評価し、デバイスの閾値電圧の変動を抽出することによってその強度を評価することで特徴付けられ、閾値電圧変動幅が大きいということは、光生成電流特性が強いことを示し、逆の場合は弱いことを示す。
[表6]
この表6から分かるように、酸化ジスプロシウムと酸化イッテルビウムのドーピングは、デバイスの性能に対して非常に明らかな影響を有する。まず、表6の試験1に示すように、酸化ジスプロシウム(m=0)と酸化イッテルビウム(n=0)がドーピングされていない酸化インジウム亜鉛タンタルで製造されたデバイスは、薄膜トランジスタの「スイッチング」特性(導通状態)を示しておらず、薄膜におけるキャリア濃度が高すぎることを表す。表6の試験2に示すように、一定量(m=0、n=0.05に対応する)の酸化イッテルビウムをドーピングした後に、デバイスは、「スイッチング」特性を示し、詳しくは図9(a)を参照し、酸化イッテルビウムをドーピングすることで、薄膜におけるキャリア濃度を効果的に抑制できることを表し、対応する薄膜Hallデータは、表6に示すとおりである。さらに、表6の試験2~8に示すように、対応するターゲット材料のスバッタパワーを調整することで、ジスプロシウム含有量が異なる一連のデバイスを製造することができる。指摘すべきこととして、酸化ジスプロシウムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)は、相対的高い移動度、比較的小さいサブスレッショルドスイング値及び負の閾値電圧を有するが、その光生成電流特性が極めて強く、即ち、光照射条件下ではデバイスの特性に非常に明らかな変化が生じた(閾値電圧が負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化する)。しかしながら、一定量の酸化ジスプロシウムがドーピングされたデバイスの光生成電流特性は、明らかに抑制された。無論、酸化ジスプロシウム含有量の増加に伴い、デバイスの移動度などの特性はさらに劣化し、光生成電流特性もさらに改善する。過剰な酸化ジスプロシウムがドーピングされた後に(例えば、m=0.15、n=0.05)、デバイスの移動度は明らかに劣化し、デバイスの光生成電流特性が極めて弱いが、これは、その応用される分野を大幅に制限した。そのため、実際の応用において、両者の関係をよく考えて、適切なドーピング量を選択する必要がある。
本実施例で製造されたデバイスに対して対応する光生成電流特性テストを行い、図9(b)と9(c)に示すように、それに対応するn値はいずれも0.05であり、m値はそれぞれ0と0.05であり、光をデバイスに照射している場合、酸化ジスプロシウムがドーピングされていないデバイス(m=0、n=0.05に対応する)の閾値電圧は負にシフトし、サブスレッショルドスイング値が悪化するが、一定量の酸化ジスプロシウムがドーピングされた後に(m=0.05、n=0.05に対応する)、デバイスの閾値電圧がほとんど変わらず、優れた光照射安定性を示しており、即ち表6における弱い光生成電流特性に対応する。
本実施例の試験結果から変わるように、本発明では酸化インジウム亜鉛タンタル基材に一定量酸化ジスプロシウムと酸化イッテルビウムをドーピングすることで、材料のキャリア濃度を効果的に制御し、光安定性を向上させることができる。
実施例19:表示パネル
表示パネルであって、上記実施例13-18における薄膜トランジスタを含み、薄膜トランジスタは、表示パネルにおける表示ユニットを駆動するために用いられる。
実施例20:検出器
検出器であって、上記実施例13-18における薄膜トランジスタを含み、薄膜トランジスタは、検出器の検出ユニットを駆動するために用いられる。
以下、本発明の実施例の薄膜トランジスタの各機能層をさらに説明する。
本発明における基板は、特に限定されず、当分野における周知の基板01を用いてもよい。例えば、硬質のアルカリガラス、無アルカリガラス、石英ガラス、シリコン基板などであり、可撓性のポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリスルホン酸エーテル(PES)、又は金属シート等であってもよい。
本発明におけるゲート電極05の材料は特に限定されず、当分野の周知の材料から任意に選択してもよい。例えば、透明導電性酸化物(ITO、AZO、GZO、IZO、ITZO、FTOなど)、金属(Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Au、Ta、Cr、Niなど)及びその合金、及び金属と酸化物(ITO/Ag/ITO、IZO/Ag/IZOなど)、金属と金属の積層(Mo/Al/Mo、Ti/Al/Tiなど)で形成される複合導電薄膜である。
ゲート電極05の薄膜の製造方法は、スパッタ法、メッキ法、熱蒸着法及び他の堆積方式が挙げられるが、好ましくは、スパッタ堆積方式であり、その理由は、この方式で製造される薄膜と基板01の密着性が良く、均一性に優れ、大面積化が可能であることである。
ここで、どうのような構造のゲート電極を具体的に用いるかは、達成すべき技術パラメータによって決まり、例えば、透明表示では、透明電極を用いる必要があり、それは、単一層のITOをゲート電極としてもよく、ITO/Ag/ITOをゲート電極としてもよい。なお、特殊分野への応用では、高温プロセスを必要とするため、ゲート電極として耐高温の金属合金薄膜を選択してもよい。
本発明における絶縁層04の材料は特に限定されず、それは、当分野の周知の材料から任意に選択してもよい。例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化イットリウム及び高分子有機膜層などである。
指摘すべきこととして、これらの絶縁薄膜の成分は、理論上の化学的計量比と一致しなくてもよい。なお、絶縁層04は、複数の絶縁膜を積層してなるものであってもよく、一方では、より良好な絶縁特性を形成し、他方では、チャネル層03と絶縁層04の界面特性を改善することができる。そして、この絶縁層04の製造方式は多様であり、物理気相成長、化学気相成長、原子層堆積、レーザー堆積、陽極酸化又は溶液法などの方式で製造されてもよい。
湿式エッチングに用いられるエッチング液は、リン酸、硝酸及び氷酢酸の混合液、又は過酸化水素による混合液を含む。金属酸化物半導体材料の過酸化水素系エッチング液中のエッチング速度は、1nm/min未満である。乾式エッチングは例示的には、プラズマエッチングプロセスを選択してもよく、エッチングガスは、塩素系ガス又はフッ素系ガスを含む。
金属酸化物半導体材料に対して真空マグネトロンスパッタ法を用いる場合、単一ターゲット材料スパッタ又はマルチターゲット材料の共スパッタを選択してもよく、好ましくは単一ターゲット材料スパッタである
単一ターゲット材料スパッタは、再現性がより良く、より安定した薄膜を提供することができ、薄膜の微細構造の制御がより容易になり、また、共スパッタ薄膜のように、スパッタ粒子が再結合過程でより大きな要因で乱されることがない。
真空スパッタ堆積プロセスでは、電源として、無線周波数(RF)スパッタ、直流(DC)スパッタ又は交流(AC)スパッタを選択してもよく、好ましくは、工業的に一般的に用いられている交流スパッタである。
スパッタ堆積プロセスでは、スパッタ気圧は、選択的に0.1Pa~10Paであり、好ましくは、0.3Pa~0.7Paである。
スパッタ気圧が低すぎると、安定したグロースパッタを維持できず、スパッタ気圧が高すぎると、スパッタ粒子が基板01への成膜時に受ける散乱が著しく大きくなり、エネルギーロスが大きくなり、基板01に到達した後の運動エネルギーが低下し、形成される薄膜の欠陥が増大してデバイス性能に大きな影響を与える。
スパッタ堆積プロセスでは、酸素分圧は、選択的に0~1Paであり、好ましくは、0.001~0.5Paであり、より好ましくは0.01~0.1Paである。
一般的には、スパッタによって酸化物半導体を製造するプロセスでは、酸素分圧は、キャリア濃度に直接的に影響を及ぼし、そしていくつかの酸素空孔に関わる欠陥を導入する。酸素含有量が低すぎると、薄膜における酸素のひどい不整合になり、キャリア濃度が増加することを引き起こす可能性があり、酸素空孔が高すぎると、多くの弱い結合を引き起こし、デバイスの信頼性を低減させる。
スパッタ堆積プロセスでは、基板温度は好ましくは200~300℃である。
チャネル層薄膜の堆積プロセスでは、一定の基板温度は、スパッタ粒子が基板01に到達した後の結合方式を効果的に改善し、弱い結合の存在確率を低減させ、デバイスの安定性を向上させることができる。無論、この効果は、後続のアニーリング処理などのプロセスによって同様に実現されてもよい。
チャネル層03の厚さは、選択的に2~100nmであり、好ましくは5~50nmであり、より好ましくは20~40nmである。
本発明におけるソースドレイン電極の材料は特に限定されず、種々の必要な構造デバイスの実現に影響を及ぼさない限り、当分野の周知の材料から任意に選択してもよい。例えば、透明導電性酸化物(ITO、AZO、GZO、IZO、ITZO、FTOなど)、金属(Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Au、Ta、Cr、Niなど)及びその合金、及び金属と酸化物(ITO/Ag/ITO、IZO/Ag/IZOなど)、金属と金属の積層(Mo/Al/Mo、Ti/Al/Tiなど)で形成される複合導電薄膜である。
ソースドレイン電極の薄膜の製造方法は、スパッタ法、熱蒸着法及び他の堆積方式が挙げられるが、好ましくは、スパッタ堆積方式であり、その理由は、この方式で製造される薄膜と基板01の密着性が良く、均一性に優れ、大面積化が可能であることである。
ここで、特に説明すべきこととして、バックチャネルエッチング型構造のデバイスを製造する場合、ソースドレイン電極とチャネル層03は、適切なエッチング選択比を必要とし、そうでなければ、デバイスの製造を実現できない。本発明の実施例では、湿式エッチングのエッチング液は、工業分野における一般的な金属によるエッチング液(例えば、過酸化水素系エッチング液)であり、その理由は、本発明の金属酸化物半導体材料が湿式過酸化水素系エッチング液によるエッチングに効果的に抵抗することができ、それと金属(例えば、モリブデン、モリブデン合金、モリブデン/アルミニウム/モリブデンなど)とが極めて高いエッチング選択比を有し、この金属酸化物半導体層がエッチング液による影響をほとんど受けることがなく、製造されたデバイスの性能が優れ、安定性が高いことである。なお、本発明の実施例における乾式エッチングは、工業分野における一般的なエッチングガス(例えば、塩素系ガス、フッ素系ガスなど)によるものであり、本発明の酸化物半導体層に与える影響は小さく、製造されたデバイスの特性に優れ、安定性が高い。
本発明における保護層の材料は特に限定されず、それは、当分野の周知の材料から任意に選択してもよい。例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化イットリウム及び高分子有機膜層などである。
指摘すべきこととして、これらの絶縁薄膜の成分は、理論上の化学的計量比と一致しなくてもよい。なお、絶縁層04は、複数の絶縁膜を積層してなるものであってもよく、一方では、より良好な絶縁特性を形成し、他方では、チャネル層03と保護層の界面特性を改善することができる。そして、この保護層の製造方式は多様であり、物理気相成長、化学気相成長、原子層堆積、レーザー堆積又は溶液法などの方式で製造されてもよい。
以下、本発明の実施例の薄膜トランジスタの製造過程における処理プロセスをさらに説明する。
相対的には、スパッタにより製造された膜は、高エネルギープラズマの関与のため、堆積した膜の速度も一般的に速く、薄膜が堆積時に緩和処理を行う時間が十分に確保されず、薄膜中に一定の割合の転位や応力が残留してしまうことがある。これは、後の加熱アニーリング処理によって、所望の相対的定常状態に達し続け、薄膜の性能を改善する必要がある。
本発明の実施例では、アニーリング処理はほとんど、チャネル層03の堆積後、及び保護層の堆積後に設けられる。一方では、チャネル層03が堆積した後にアニーリング処理を行うことで、チャネル層03におけるインサイチュ欠陥を効果的に改善し、チャネル層03が後続のプロセスにおける可能な損傷に耐える能力を向上させることができる。他方では、後続の保護層堆積プロセスでは、プラズマの関与及び活性ラジカルの改質効果のために、界面準位及び何らかのドナードープリングなどの効果を更に排除する「活性化」プロセスが必要となる場合がある。
なお、本発明の実施では、処理方式は、加熱処理だけでなくてもよく、プラズマ処理界面(例えば、絶縁層04/半導体界面、チャネル層03/保護層界面など)を含んでもよい。
上記の処理プロセスによって、デバイスの性能を効果的に改善し、デバイスの安定性を向上させることができる。
上記実施例は、本発明の好ましい実施形態であるが、本発明の実施形態は、上記実施例に限定されず、本発明の精神と原理から逸脱しない他のいかなる変更、修正、置換、組合せ、簡略化がいずれも等価な置換方式であるべきであり、すべて本発明の保護範囲に含まれる。
01、基板 02、バッファ層 03、チャネル層 04、絶縁層 05、ゲート電極 06、スペーサ層 07-1、ソース電極 07-2、ドレイン電極 08、エッチングバリア層。

Claims (10)

  1. 金属酸化物半導体であって、この金属物酸化物半導体は、インジウムを含有する金属酸化物MO-In半導体に、少なくとも二種の希土類元素Rの酸化物と希土類元素R'の酸化物をそれぞれドーピングし、InR'半導体材料を形成したものであり、ここで、x+y+m+n=1であり、0.4≦x<0.9999であり、0≦y<0.5であり、0.0001≦(m+n)≦0.2であり、m>0であり、n>0であり、z>0であることを特徴とする、金属酸化物半導体。
  2. 前記希土類元素Rの酸化物は、キャリア濃度制御剤であることを特徴とする
    請求項1に記載の金属酸化物半導体。
  3. 前記希土類元素Rの酸化物は、酸化イッテルビウム、酸化ユーロピウムのうちの一種又は二種の材料の組み合わせであることを特徴とする
    請求項1に記載の金属酸化物半導体。
  4. 前記希土類元素R'の酸化物は、光安定剤であることを特徴とする
    請求項1に記載の金属酸化物半導体。
  5. 前記希土類元素R'の酸化物は、酸化プラセオジム、酸化テルビウム、酸化セリウム、酸化ジスプロシウムのうちの一種又は任意の二種以上の材料の組み合わせであることを特徴とする
    請求項1に記載の金属酸化物半導体。
  6. 前記MOにおいて、Mは、Zn、Ga、Sn、Ge、Sb、Al、Mg、Ti、Zr、Hf、Ta、Wのうちの一種又は任意の二種以上の材料の組み合わせであることを特徴とする
    請求項1に記載の金属酸化物半導体。
  7. 前記金属酸化物半導体は、物理気相成長プロセス、化学気相成長プロセス、原子層堆積プロセス、レーザー堆積プロセス、反応性イオン堆積プロセス、溶液法プロセスのうちのいずれか一つのプロセスを採用する方法で製造されて成膜されることを特徴とする
    請求項1に記載の金属酸化物半導体。
  8. ゲート電極と、活性層と、前記ゲート電極と活性層との間に位置する絶縁層と、前記活性層の両端にそれぞれ電気的に接続されるソース電極とドレイン電極と、スペーサ層とを含む薄膜トランジスタであって、前記活性層は、請求項1に記載の金属酸化物半導体であることを特徴とする、薄膜トランジスタ。
  9. 前記スペーサ層は、プラズマ強化化学気相成長方式で製造される酸化シリコン、窒化シリコン、オキシ窒化シリコン薄膜のうちの一種の構造又は任意の二種以上からなる積層構造であることを特徴とする
    請求項8に記載の薄膜トランジスタ。
  10. 請求項8に記載の薄膜トランジスタの表示パネル又は検出器への応用。
JP2023530730A 2020-11-20 2021-05-28 金属酸化物半導体及び薄膜トランジスタと応用 Pending JP2023550623A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN202011314502.3A CN112582466A (zh) 2020-11-20 2020-11-20 一种金属氧化物半导体及薄膜晶体管与应用
CN202011314502.3 2020-11-20
PCT/CN2021/096784 WO2022105174A1 (zh) 2020-11-20 2021-05-28 一种金属氧化物半导体及薄膜晶体管与应用

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023550623A true JP2023550623A (ja) 2023-12-04

Family

ID=75124163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023530730A Pending JP2023550623A (ja) 2020-11-20 2021-05-28 金属酸化物半導体及び薄膜トランジスタと応用

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2023550623A (ja)
CN (1) CN112582466A (ja)
WO (1) WO2022105174A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112582466A (zh) * 2020-11-20 2021-03-30 华南理工大学 一种金属氧化物半导体及薄膜晶体管与应用
CN113314615A (zh) * 2021-06-04 2021-08-27 华南理工大学 一种薄膜晶体管以及制备方法
CN114481028B (zh) * 2022-01-18 2024-03-29 浙江爱旭太阳能科技有限公司 一种异质结电池的tco薄膜及其制作方法
CN114481054B (zh) * 2022-01-27 2022-12-27 华南理工大学 氧化物半导体靶材、薄膜、薄膜晶体管及提高其稳定性的方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI487118B (zh) * 2007-03-23 2015-06-01 Idemitsu Kosan Co Semiconductor device
KR102171650B1 (ko) * 2012-08-10 2020-10-29 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치 및 그 제작 방법
CN107146816B (zh) * 2017-04-10 2020-05-15 华南理工大学 一种氧化物半导体薄膜及由其制备的薄膜晶体管
CN112582466A (zh) * 2020-11-20 2021-03-30 华南理工大学 一种金属氧化物半导体及薄膜晶体管与应用
CN109638082B (zh) * 2018-12-12 2021-05-25 华南理工大学 薄膜晶体管以及制备方法
CN110797395A (zh) * 2019-09-18 2020-02-14 华南理工大学 掺杂型金属氧化物半导体及薄膜晶体管与应用

Also Published As

Publication number Publication date
CN112582466A (zh) 2021-03-30
WO2022105174A1 (zh) 2022-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7424659B2 (ja) 複合金属酸化物半導体および薄膜トランジスタとその応用
JP2023550623A (ja) 金属酸化物半導体及び薄膜トランジスタと応用
KR101263538B1 (ko) 반도체 박막, 그의 제조 방법 및 박막 트랜지스터
JP6296463B2 (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP5466939B2 (ja) 半導体デバイス、多結晶半導体薄膜、多結晶半導体薄膜の製造方法、電界効果型トランジスタ、及び、電界効果型トランジスタの製造方法
TWI478347B (zh) A thin film transistor, a thin film transistor substrate, and an image display device, and an image display device, and a semiconductor device
JP7424658B2 (ja) ドーピングされた金属酸化物半導体および薄膜トランジスタとその応用
KR20210095830A (ko) 반도체 장치, 파워 다이오드 및 정류기
TW201234593A (en) Semiconductor device
WO2022062454A1 (zh) 一种金属氧化物半导体及薄膜晶体管与应用
KR20080074889A (ko) 반도체 박막, 그의 제조 방법 및 박막 트랜지스터
US11545581B2 (en) Metal oxide (MO) semiconductor and thin-film transistor and application thereof
JP2014107303A (ja) 酸化物半導体薄膜および薄膜トランジスタ
JP2015018929A (ja) 半導体材料、薄膜トランジスタ、および薄膜トランジスタの製造方法
CN109638070B (zh) 氧化物半导体材料、薄膜晶体管及制备方法和显示面板
CN109638082B (zh) 薄膜晶体管以及制备方法
US11545580B2 (en) Metal oxide (MO semiconductor and thin-film transistor and application thereof
WO2015115330A1 (ja) 薄膜トランジスタ、酸化物半導体、およびその製造方法
US20230094925A1 (en) Rare-Earth Doped Semiconductor Material, Thin-Film Transistor, and Application
JP2013001918A (ja) 新規酸化物、及び酸化物膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230630