JP2023519784A - 食材配送システム及びその制御方法 - Google Patents

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良治 犬塚
広造 小田原
展久 渡辺
ジン、ハイフェン
リー、シャンギ
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北京瀛海智能自動化科技有限公司
インハイ・ホールディングス・プライベート・リミティッド
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Abstract

本発明は、食材配送システム及びその制御方法を提供し、当該食材配送システムは、少なくとも1つの配送ユニットを含み、各配送ユニットは、配送すべき食材を貯蔵するための第1の貯蔵部を備え、前記第1の貯蔵部は、フレームと、スライドレールと、前記フレームの前側に位置し、少なくとも縦方向に移動可能であり、先端が下方へ傾斜している移動トレイと、各前記スライドレールの正面の一端に位置する第1のストッパ部材であって、配送すべき食材の前側を遮断する前側ストッパと、前記配送すべき食材後側の配送すべき食材の前部を遮断する後側ストッパと、を有し、前記スライドレールの延在方向において、前記前側ストッパが前記後側ストッパよりも前記フレームの正面に近づく第1のストッパ部材と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、自動化分野に関し、特に、食材配送システム及びその制御方法に関する。
飲食業界は伝統的な労働集約型業界である。科学技術の進歩に伴い、ますます多くの自動化機器が飲食業界に導入されており、これらの自動化設備により、レストランで客の注文、配膳、食事の配達等のサービスを行うことができ、これによって、レストランの人件費を低減し、かつ、飲食業界の従業員の作業負荷を効果的に低減し、労働効率も向上された。
ここで注意すべきなのは、以上の技術背景に対する紹介は、本発明の技術案に対してより明瞭かつ完全な説明を行うことに利便を図りながら、当業者が理解しやすいように供するものに過ぎない。それらの方案が本発明の背景技術の部分に記載されていることだけで、上記の技術方案が当業者により公知されているものであると認定してはならない。
従来の飲食業界において、食材がレストランに達した後に、一般的には、貯蔵棚に貯蔵されている。本発明の発明者は、食材の種類が多く、又は異なる食材の外装が類似している場合に、何にして食材を貯蔵棚から正確且つ迅速に取り出すかは、食材配送効率を高めるための1つの重要な課題となっていることに発見している。
本発明の実施例は、食材配送システム及びその制御方法を提供し、食材貯蔵部の取出側には、移動トレイが設けられることで、スライドレールにおける食材を取り出し、且つ、食材貯蔵部のスライドレール先端には、第1のストッパ部材が設けられており、当該第1のストッパ部材が、配送すべき食材及びその後側の配送すべき食材をそれぞれ遮断することで、食材が、順序付けてスライドレールの先端から移動トレイに滑り出させ、複数の食材が順序なくて移動トレイに滑り込むことを回避して、食材取り出しプロセスの正確性及び効率を高めることができる。
本発明の実施例の一態様によれば、少なくとも1つの配送ユニットを含む食材配送システムであって、各前記配送ユニットは、配送すべき食材を貯蔵するための第1の貯蔵部を備え、第1の貯蔵部は、対向配置された正面と背面とを有するフレームと、前記フレームの内部に設けられ、前記フレームの正面と背面との間に延在される2つ以上のスライドレールであって、スライドレールごとの前記フレームの背面に位置する一端の位置が当該スライドレールの前記フレームの正面に位置する一端の位置よりも高く、前記2つ以上のスライドレールが前記フレームの内部において横方向及び/又は縦方向に沿って分布されているスライドレールと、前記フレームの前側に位置し、少なくとも縦方向に移動可能であり、先端が下方へ傾斜している移動トレイと、各前記スライドレールの正面の一端に位置する第1のストッパ部材であって、配送すべき食材の前側を遮断する前側ストッパと、前記配送すべき食材後側の配送すべき食材の前部を遮断する後側ストッパを有し、前記スライドレールの延在方向において、前記前側ストッパが前記後側ストッパよりも前記フレームの正面に近づく第1のストッパ部材と、を備える、食材配送システムを提供する。
本発明の実施例の別の態様によれば、食材配送システムの制御方法であって、前記移動トレイの移動位置を制御することと、前記移動トレイが目標のスライドレールの前側に移動した場合に、前記目標のスライドレールの前記第1のストッパ部材の前側ストッパが開き状態となるように制御することと、を含む、制御方法を提供する。
本発明の実施例の有益な効果としては、食材貯蔵部の取出側には、移動トレイが設けられることで、スライドレールにおける食材を取り出し、食材貯蔵部のスライドレール先端には、第1のストッパ部材が設けられており、当該第1のストッパ部材が、配送すべき食材及びその後側の配送すべき食材をそれぞれ遮断することで、食材が順序付けてスライドレールの先端から移動トレイに滑り出させ、複数の食材が順序なくて移動トレイに滑り込むことを回避して、そのため、食材取り出しプロセスの正確性及び効率を高めることができる。
後述する説明と図面を参照して、本発明の特別な実施の形態は詳しく開示されており、本発明の原理が使用される形態も示されている。理解すべきことは、本発明の実施の形態は、範囲上にそれで限定されていない。添付される特許請求の範囲の精神及び請求項の範囲内において、本発明の実施の形態は多くの変更、修正及び均等物を含む。
1つの実施の形態の記載及び/又は示された特徴に対して、同様又は類似する態様で1つ又はより多くのその他の実施の形態に使用され、その他の実施の形態の特徴と組み合わせ、又はその他の実施の形態の特徴を切り替えることができる。
強調すべきことは、用語である「備える/含む」が本明細書に用いられているのは、特徴、整体部材、ステップ又は部材の存在を示すものであるが、1つ又はより多くのその他の特徴、整体部材、ステップ又は部材の存在又は付加が排除されるわけではない。
本発明の実施例の1つの添付図面または一実施形態に記述された元素及び特徴は、1つ以上の他の添付図面又は実施形態に示された元素及び特徴と組み合わせることができる。また、添付図面において、類似的な符号は、幾つかの添付図面における対応する部材を示し、1つ以上の実施形態において用いた対応部材を示すこともできる。
添付図面は本発明の実施例をさらに理解するために供されるもので、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するとともに、文字記載と合わせて本発明の原理を説明するものである。後述する添付図面はただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創意工夫を要しないことを前提として、それらの添付図面に基づいて、他の添付図面を取得することができるのは、自明である。
本発明の実施例1に係る食材配送システムの配送ユニットの分解概略図である。 本発明の実施例1に係る第1のストッパ部材のスライドレール延在方向と垂直な方向における断面図である。 スライドレール上方から本発明の実施例に係るストッパ部材を俯瞰する概略図である。 本発明の実施例1に係る第1の貯蔵部全体の側面の断面図である。 本発明の実施例1に係る第1の貯蔵部全体の1つの立体概略図である。 本発明の実施例1に係る第1の貯蔵部全体の別の立体概略図である。 本発明の実施例1に係る第1の貯蔵部における配送すべき食材がフレームから排出台に到達するについての制御方法を示す図である。 本発明の実施例1に係る複数の配送ユニットを備える食材配送システムを示す図である。 本発明の実施例1に係る第1のディスプレイの表示画面を示す図である。 本発明の実施例1に係る第2のディスプレイの表示画面を示す図である。 本発明の実施例2に係る第1の貯蔵部の背面を示す図である。 本発明の実施例2に係る食材補充指示装置のディスプレイの表示画面を示す図である。 本発明の実施例2に係る食材補充指示装置のディスプレイの表示画面を示す図である。 本発明の実施例3に係る制御方法を示す図である。
図面を参照して、下記の明細書によれば、本発明の上述した内容及びその他の特徴がより明瞭になるであろう。明細書及び図面から、本発明の特定実施形態は具体的に開示され、本発明の原理を採用可能な実施形態の一部が示されるが、本発明は記載される実施形態に限らないということにも注意すべきである。逆に、本発明には、添付される請求の範囲内に属すべての修正、変形及び均等物を含むこととする。以下に添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。これらの実施形態は例示的なものであり、本発明を限定するものではない。
本発明の実施例では、用語である「第1の」、「第2の」などは、異なる要素を、名称上に区別させるために用いられるが、それらの要素の空間的配列又は時間的順序などを示すものではなく、それらの要素はそれらの用語によって限定されていない。用語である「及び/または」は、関連して挙げられた用語のうちの1つまたは複数のいずれか又は全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「含める」、「有する」等は前記特徴、要素、部品又は部材の存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、部品又は部材の存在又は追加を排除するものではない。
本発明の実施例では、単数態様を示す「一」、「当該」などは、複数態様を含み、「1種」又は「1類」として広義的に理解されるべきであるが、「1つ」の意味に限られていない。また、用語である「当該」は、上下文に別途で説明した場合を除き、単数態様も複数態様も含むものとして理解されるべきである。また、用語である「により」は、上下文に別途で説明した場合を除き、「少なくとも一部は......により」と理解されるべきであり、用語である「基づき」は、上下文に別途で説明した場合を除き、「少なくとも一部は......に基づき」と理解されるべきである。
本発明の実施例の下記の説明において、説明の便宜のために、第1の貯蔵部の配送すべき食材が投入された面を「背面」といい、第1の貯蔵部の配送すべき食材が取り出された面を「正面」といい、「正面」と「背面」とが対向配置されており、第1の貯蔵部の上記「背面」に隣接する2つの面を「側面」という。
実施例1
本発明の実施例1は、食材配送システムを提供する。
図1は、本実施例に係る食材配送システムの配送ユニットの1つの分解概略図であり、図1に示されたように、当該食材配送システムが少なくとも1つの配送ユニット10を含む。
図1に示されたように、本実施例において、各配送ユニット10は、第1の貯蔵部1を含んでもよい。第1の貯蔵部1は、配送すべき食材を貯蔵することができる。
図4は、第1の貯蔵部1全体の1つの側面の断面図であり、図5は、第1の貯蔵部1全体の1つの立体概略図であり、図6は、第1の貯蔵部1全体の別の立体概略図である。
図1に示されたように、第1の貯蔵部1は、フレーム11、スライドレール12、移動トレイ13及び第1のストッパ部材14を備える。
図1に示されたように、フレーム11が、直方体フレームであってもよく、当該直方体フレームの各辺が、X、Y又はZ方向に沿って延在している。X、Y及びZという3つの方向が互いに垂直となる。
本実施例において、Z方向が縦方向又は高さ方向と呼ばれ、X方向が前後方向と呼ばれ、Y方向が横方向又は左右方向と呼ばれる。
図1に示されたように、フレーム11が、正面11Fと背面11Bとを備え、正面11Fと背面11Bとが前後方向に対向配置されている。
図1に示されたように、スライドレール12がフレーム11の内部に設けられており、フレーム11の正面11Fと背面11Bとの間に延在されている。スライドレール12の数が2つ以上であり、当該2つ以上のスライドレール12がフレーム11の内部に横方向及び/又は縦方向に沿って分布されている。
本実施例において、各スライドレール12が番号付けられてもよく、例えば、Kijに番号付けられて、当該スライドレールが、横方向において左から右i番目、且つ、縦方向において下から上j番目のスライドレールであることを示す。各スライドレールには、複数の貯蔵位置を有してもよく、当該複数の貯蔵位置が1つのスライドレールの延在方向に沿って分布されており、1つのスライドレールにおける各貯蔵位置が番号を有してもよい。これによって、スライドレールの番号及びスライドレールにおける貯蔵位置の番号により、スライドレールにおける配送すべき食材の当該第1の貯蔵部1における貯蔵位置を特定することができる。
本実施例において、フレーム11の背面には複数の第1の横方向ディビジョンバーを有してもよく、各第1の横方向ディビジョンバーが横方向に延在されている。第1の横方向ディビジョンバーの数が2つ以上である、当該2つ以上の第1の横方向ディビジョンバーが縦方向及び/又は横方向に沿って分布されている。スライドレール12の背面一端が、当該横方向ディビジョンバーに接続されている。
本実施例において、図4に示されたように、各スライドレール12のフレーム11の背面一端121に位置している位置が、スライドレール12のフレーム11の正面一端122に位置している位置よりも高く、つまり、各スライドレール12は、水平方向に対して傾斜するように設けられており、配送すべき食材がフレーム11の背面11Bからスライドレール12の背面一端121に投入された後に、スライドレール12に沿って正面一端122にスライドすることができる。スライドレール12には、配送すべき食材が容易にスライドするような部材、例えば、ローラやボール等が設けられている。
本実施例において、図1及び図4に示されたように、移動トレイ13がフレーム11の前側に位置しており、移動トレイ13の先端が下方へ傾斜している。本実施例において、移動トレイ13が少なくとも縦方向に移動することができ、例えば、移動トレイ13が駆動機構(不図示)による駆動で、上下方向に移動することができる。本実施例において、移動トレイ13の横方向におけるサイズと、フレーム11の横方向におけるサイズとが同じであるが、本実施例はこれに限らず、例えば、移動トレイ13の横方向におけるサイズがフレーム11の横方向におけるサイズよりも小さくてもよく、このような場合に、いずれかのスライドレール12から滑り出された配送すべき食材を担持するように、移動トレイ13が縦方向及び横方向のいずれにも移動することができる。また、本実施例において、移動トレイ13は、傾斜角度を調整するための角度調整機構(不図示)を備えてもよく、水平方向に対する移動トレイ13上の第1の延在スライドレール131の傾斜角度を調整するように当該角度調整機構は、後述するコントローラ15によって制御されてもよい。
図2は、第1のストッパ部材14のスライドレール延在方向と垂直な方向における断面図であり、図3は、スライドレール上方から本発明の実施例に係るストッパ部材を俯瞰する概略図である。図2及び図3において、いずれもスライドレール12に位置している配送すべき食材200が示されている。
本実施例において、図1に示されたように、第1のストッパ部材14が各スライドレール12の正面一端に位置している。図3に示されたように、第1のストッパ部材14が前側ストッパ141及び後側ストッパ142を備える。スライドレールの延在方向(つまり、X方向)において、前側ストッパ141が後側ストッパ142よりもフレーム11の正面11Fに近づき、前側ストッパ141は、配送すべき食材200の前側に遮断し、後側ストッパ142は、配送すべき食材200の後側の配送すべき食材の前部に遮断する。
本実施例において、前側ストッパ141又は後側ストッパ142が開き状態となっている場合に、配送すべき食材200の前側又は後側の配送すべき食材の前部を遮断しなく、前側ストッパ141又は後側ストッパ142が閉じ状態となっている場合に、配送すべき食材200の前側又は後側の配送すべき食材の前部を遮断する。
本実施例において、後側ストッパ142が開き状態となっている場合に、配送すべき食材200がスライドレール12に沿って前側ストッパ141と後側ストッパ142との間の空間にスライドすることができる。後側ストッパ142が閉じ状態となっている場合に、配送すべき食材200の後側の他の配送すべき食材が後側ストッパ142によって遮断され、スライドレール12に沿って前側ストッパ141と後側ストッパ142との間の空間にスライドすることができない。前側ストッパ141が閉じ状態となっている場合に、配送すべき食材200が前側ストッパ141によって遮断され、スライドレール12の先端(つまり、正面一端)から滑り出すことができない。前側ストッパ141が開き状態となっている場合に、配送すべき食材200がスライドレール12の先端(つまり、正面一端)からスライドレール12外に滑り出すことができる。
本実施例によれば、当該第1のストッパ部材が、配送すべき食材及びその後側の配送すべき食材をそれぞれ遮断することで、食材が順序付けてスライドレールの先端から移動トレイに滑り出し、複数の食材が順序なくて移動トレイに滑り入ることを回避することができ、食材取出プロセスの正確性及び効率を高めることができる。また、本実施例は、第1の貯蔵部の取出側(つまり、正面側)には、移動トレイを設けることでスライドレールにおける食材を取り出し、食材の取出効率を高めることができ、また、マニピュレータを設けてスライドレールから配送すべき食材を掴む構造に比べて、本実施例は移動トレイと第一ストッパ部材が連携する構造を採用して食材を取り出し、構造がより簡単であり、コストを低減することができる。
幾つかの実施例において、図2に示されたように、配送すべき食材200が、梱包箱を有してもよく、第1のストッパ部材14が、梱包箱の外周に当接することで、配送すべき食材200に対する遮断を実現することができる。第1のストッパ部材14のサイズ及び縦方向の取付位置が梱包箱の外サイズに応じて変化することができる。
図2及び図3に示されたように、1つのスライドレール12には、2つの第1のストッパ部材14が設けられてもよく、当該2つの第1のストッパ部材14がスライドレール12を挟んでスライドレール12の左右両側に位置し、これによって、2つの前側ストッパがスライドレール12の左右両側から配送すべき食材200を挟んで、配送すべき食材200を有効に遮断することができ、また、2つの後側ストッパがスライドレール12bの左右両側から配送すべき食材の後側の配送すべき食材を有効に遮断することができる。また、本実施例は、これに限らなくてもよく、1つのスライドレール12には、1つの第1のストッパ部材14のみが設けられてもよく、例えば、左側又は右側の第1のストッパ部材14のみが設けられてもよい。また、図2に示されたように、縦方向において、第1のストッパ部材14が配送すべき食材200の横方向サイズ最大部分201の下側から配送すべき食材200を遮断することができる。
図3に示されたように、前側ストッパ141が閉じ状態となっている場合に(図3の実線に示される前側ストッパ141)、前側ストッパ141がスライドレール12の上方の空間に進入し、これによって、配送すべき食材の前側を遮断する。前側ストッパ141が開き状態となっている場合に(図3の破線に示される前側ストッパ141)、前側ストッパ141がスライドレール12の上方の空間の側方に退避して、配送すべき食材に対する遮断を回避する。
図3に示されたように、後側ストッパ142が閉じ状態となっている場合に(図3の破線に示される後側ストッパ142)、後側ストッパ142がスライドレール12の上方の空間に進入し、これによって、配送すべき食材200の後側の配送すべき食材の前部を遮断する。後側ストッパ142が開き状態となっている場合に(図3の実線に示される後側ストッパ142)、後側ストッパ142がスライドレール12の上方の空間の側方に退避して、これによって、配送すべき食材200の後側の配送すべき食材対する遮断を回避する。
本実施例において、図3に示されたように、前側ストッパ141が開き状態となっている場合に、後側ストッパ142が閉じ状態となっており、これによって、前側ストッパ141が開くことで、配送すべき食材200がスライドレール12から滑り出す時に、後側ストッパ142が閉じ状態となっており、滑り出している配送すべき食材200の後側の他の配送すべき食材のスライドを遮断することができ、そのため、前側ストッパ141が開く場合に、多くとも1つの配送すべき食材200が滑り出し、複数の配送すべき食材200がスライドレール12から滑り出すことを回避し、配送すべき食材200が順序付けて滑り出すように制御することができる。
本実施例において、図3に示されたように、第1のストッパ部材14が接続部143を備えてもよい。接続部143が前側ストッパ141と後側ストッパ142との間に接続されてもよい。接続部143は、縦方向に延在している軸144回りに回転することができる。図2及び図3に示されたように、軸144がスライドレール12の横方向外側に位置してもよい。
図3の実線に示された前側ストッパ141と後側ストッパ142は、接続部143が軸144回りに第1の位置に回転した場合に、前側ストッパ141が閉じ状態となり、後側ストッパ142が開き状態となり、この時、配送すべき食材200がスライドレールに沿って前側ストッパ141と後側ストッパ142との間の領域に進入し、また、配送すべき食材200の前側が前側ストッパ141によって遮断される。図3の破線に示された前側ストッパ141及び後側ストッパ142は、接続部143が軸144回りに第2の位置に回転した場合に、前側ストッパ141が開き状態となり、後側ストッパ142が閉じ状態となり、この時、配送すべき食材200が、スライドレール12の先端からスライドレール12外に滑り出しでき、また、当該配送すべき食材200の後側の他の配送すべき食材が後側ストッパ142によって遮断されるため、スライドレール12の先端からスライドレール12外に滑り出すことない。
本実施例において、図1、図4、図5、図6に示されたように、第1の貯蔵部1がコントローラ15をさらに備えている。コントローラ15が、移動トレイ13の移動位置を制御することができ、また、移動トレイ13が目標のスライドレール12の前側に移動した場合に、目標のスライドレール12の第1のストッパ部材14の前側ストッパ141が開き状態となるように制御し、これによって、目標のスライドレール12上の最先端の配送すべき食材200が目標のスライドレール12に沿って滑り出して、移動トレイ13によって担持されることができる。
図1に示されたように、移動トレイ13が第1の延在スライドレール131を備え、第1の延在スライドレール131とフレーム11内のスライドレール12とが横方向に位置合わせ、また、第1の延在スライドレール131の延在方向がスライドレール12の延在方向と平行であり、つまり、第1の延在スライドレール131とスライドレール12とが、いずれもX方向に沿って延在されている。これによって、スライドレール12から滑り出された配送すべき食材200が引き続き移動トレイ13の第1の延在スライドレール131にスライドすることができる。
図4に示されたように、第1の延在スライドレール131の前側には、第2のストッパ部材132が設けられている。第1の延在スライドレール131の前側には、退避窓(不図示)が設けられてもよく、当該退避窓からはみ出し又は第1の延在スライドレール131の下方に退避するように、第2のストッパ部材132が縦方向に沿って動くことができる。
例えば、第2のストッパ部材132が閉じ状態となっている場合に、第2のストッパ部材132が第1の延在スライドレール131の先端の当該退避窓の下方から上方へ移動して、第1の延在スライドレール131の表面から露出することで、第1の延在スライドレール131上の配送すべき食材の前方へのスライドを遮断することができる。第2のストッパ部材132が開き状態となっている場合に、第2のストッパ部材132が第1の延在スライドレール131の前側の当該退避窓から下方へ第1の延在スライドレール131の下方まで移動することで、遮断を解除し、第1の延在スライドレール131上の配送すべき食材が前方へスライドすることができる。
図1、図4、図5及び図6に示されたように、本実施例において、第1の貯蔵部1が、ケース16及び排出台17をさらに含んでいる。ケース16がフレーム11、移動トレイ13及び第1のストッパ部材14を収容することができる。排出台17がケース16の内部からケース16正面に位置している窓161の前側まで延在されることができ、例えば、図4に示されたように、排出台17の一端17Aがケース16の内部に位置しており、排出台17の他端がケース16の前方のトレイ棚18に搭載されており、また、排出台17の当該他端がトレイ棚18に搭載されなくてもよい。ここで、トレイ棚18が、サービングトレイを放置することができる。ここで、窓161は、例えば、シャッター構造を備えてもよく、配送すべき食材がケースから送出される前に、シャッターが閉じ、配送すべき食材がケースから送出されるプロセスにおいて、シャッターが開き、配送すべき食材がケースから送出された後に、シャッターが閉じる。
本実施例において、移動トレイ13が排出台17の後側に移動した場合に、コントローラ15は、第1の延在スライドレール131の第2のストッパ部材132が開き状態となるように制御し、これによって、移動トレイ13の第1の延在スライドレール131上の配送すべき食材200が排出台17上にスライドすることができる。
図1及び図5に示されたように、排出台17が第2の延在スライドレール171を備え、第2の延在スライドレール171の数が第1の延在スライドレール131の数と等しい。各第2の延在スライドレール171と、対応する第1の延在スライドレール131とは、横方向において位置合わせされており、また、第2の延在スライドレール171が第1の延在スライドレール131と平行であり、つまり、第2の延在スライドレール171と第1の延在スライドレール131とがいずれもX方向に沿って延在されている。
図5に示されたように、本実施例において、各第2の延在スライドレール171の先端には、センサ172が設けられている。当該センサ172は、当該第2の延在スライドレール171には、配送すべき食材200が到達したか否か、及び配送すべき食材200が除去されたか否かを検出するものである。各センサ172は、例えば、光送信端及び光受信端を有し、光送信端及び光受信端が1本の第2の延在スライドレール171の両側に位置し、また、光送信端と光受信端とが対向配置されている。また、各第1の延在スライドレール131の先端には、センサが設けられてもよく、当該センサが、当該第1の延在スライドレール131に配送すべき食材200が到達したか否か、及び配送すべき食材200が第1の延在スライドレール131から滑り出したか否かを検出するためのものである。
図1、図4及び図5に示されたように、排出台17の先端には、遮断バー173がさらに設けられ、当該遮断バー173が、第2の延在スライドレール171上の配送すべき食材200の前方へのスライドを遮断するためのものである。
本実施例において、排出台17上の配送すべき食材200がオペレーターによって手動に取り出されて、サービングトレイに放置されてもよい。
図7は、第1の貯蔵部1における配送すべき食材200がフレーム11から排出台17に到達するについての制御方法を示す図である。図7に示されたように、当該制御方法は、コントローラ15が、フレーム11におけるどれらのスライドレール12における配送すべき食材200が取り出される必要があるかを特定し、つまり、目標のスライドレール12の総数及び番号を特定するとともに、1番目の目標のスライドレール12を特定する操作701と、コントローラ15が、移動トレイ13が縦方向及び/又は横方向に移動して、目標のスライドレール12の前側に到達するように制御する操作702と、コントローラ15が、当該目標のスライドレール12の第1のストッパ部材14の前側ストッパ141が開き状態となるとともに、第1のストッパ部材14の後側ストッパ142が閉じ状態となるように制御し、これによって、配送すべき食材200が当該目標のスライドレール12に沿って移動トレイ13の対応する第1の延在スライドレール131にスライドし、また、当該配送すべき食材200の後側の他の配送すべき食材200が後側ストッパ142によって遮断されて当該目標のスライドレールから滑り出すことない操作703と、コントローラ15が、トレイ移動を他の位置に移動させて配送すべき食材200を取り出す必要があるか否かを判断し、YESと判断した場合に、操作705に進み、NOと判断した場合に、操作706に進む操作704と、コントローラ15が、次の目標のスライドレール12を特定してから、操作702に進む操作705と、コントローラ15が、移動トレイ13が排出台17の後側に移動し、つまり、移動トレイ13の先端と、排出台17の後端との高さを一致させるように制御し、また、コントローラ15が、さらに、移動トレイ13の第1の延在スライドレール131が傾斜動作を行うように制御することで、第1の延在スライドレール131と第2の延在スライドレール171とが同一の直線に位置することができ、例えば、コントローラ15が、第1の延在スライドレール131の傾斜角度を調整するように、前述した角度調整機構を制御する、操作706と、窓161が開き、例えば、シャッター構造が開かれた操作706aと、コントローラ15が、移動トレイ13の第1の延在スライドレール131の第2のストッパ部材132が開き状態となるように制御し、これによって、配送すべき食材200が第1の延在スライドレール131に沿って排出台17の対応する第2の延在スライドレール171にスライドし、また、配送すべき食材200がケース16正面の窓161を通過して、遮断バー173の後方の第2の延在スライドレール171に滞留する操作707と、窓161が閉じ、例えば、シャッター構造が閉じられた操作707aと、第2の延在スライドレール171上のセンサ172は、当該第2の延在スライドレール171上の配送すべき食材200が除去されたことを検出して、コントローラ15へ当該検出結果をフィードバックする操作708と、を含む。
本実施例に係る第1の貯蔵部1によれば、食材をスライドレールの先端から移動トレイに順序付けて滑り出すことができ、また、移動トレイ、第1のストッパ部材及び第2のストッパ部材を制御することにより、配送すべき食材がスライドレール及び移動トレイを介して排出台に順序付けて取り出され、これによって、配送すべき食材の取出効率及び取出正確性が高い。
図1、図4、図5、図6に示されたように、本実施例において、ケース16上には、温度制御装置の一部のコンポーネント19が設けられてもよく、ケース16の内部には、当該温度制御装置の他の部分のコンポーネント(不図示)が設けられてもよく、ここで、当該温度制御装置は、ケース16内部の温度を制御することができ、例えば、当該温度制御装置は、冷房又は暖房等の処理を行うことができる。
図1及び図6に示されたように、ケース16の背面には、ドア162が設けられてもよく、ドア162が1つ又は2つ以上であってもよく、例えば、図6には、上下方向に沿って分布された2つのドア162が示されている。フレーム11のスライドレール12に配送すべき食材を投入するように変更する必要が場合に、ドア162が開かれ、オペレーター又はマニピュレータが、配送すべき食材200を相応のスライドレール12内に投入することができる。
なお、本実施例において、図1、図4、図5、図6に示されたように、食材配送システムの第1の貯蔵部1がケース16を備えるが、本実施例は、これに限らず、第1の貯蔵部1がケースを備えなくてもよく、このような場合に、第1の貯蔵部1が、例えば、冷蔵庫内に設けられてもよく、冷蔵庫における温度調節システムにより、第1の貯蔵部1における配送すべき食材200の温度を維持する。
本実施例において、食材配送システム100が、少なくとも1つの配送ユニット10を備えてもよい。図8は、複数の配送ユニット10を備える食材配送システムを示す図である。図8に示されたように、食材配送システム100が4つの配送ユニット10を備える。また、食材配送システム100が第1のディスプレイ20と第1の出力制御スイッチ30とをさらに備える。
図9は、第1のディスプレイ20の表示画面を示す図である。図9に示されたように、第1のディスプレイ20の表示画面20Aには、現在の注文における配送すべき食材200と第1の貯蔵部1との対応関係が表示されることができる。
例えば、図9の表示画面20Aが、第1の表示領域21を有してもよく、第1の表示領域21が、現在の注文において、配送すべき食材200を取り出す必要がある第1の貯蔵部1の番号211を表示する。2つ以上の第1の貯蔵部1から配送すべき食材200を取り出す必要があると、当該2つ以上の第1の貯蔵部1が、番号の大きい順または小さい順に並べており、隣接する第1の貯蔵部1同士が、番号の間に矢印で接続されている。また、第1の表示領域21において、各第1の貯蔵部1における取り出される必要のある配送すべき食材200の数212が更に表示されている。また、表示画面20Aが第2の表示領域22をさらに備えてもよく、第2の表示領域22には、現在の注文において、1つのトレイに投入された取り出すべき食材の種類、当該食材が位置している第1の貯蔵部1の番号、トレイでの当該食材の位置番号が表示されることができる。
本実施例において、図8に示されたように、第1の出力制御スイッチ30は、第1のディスプレイ20が次の注文に関する情報を表示することを許可するか否かを制御するためのものである。例えば、オペレーターが第1の出力制御スイッチ30を押すと、第1のディスプレイ20が次の注文に関する情報を表示し、さもなければ、第1のディスプレイ20が常に現在の注文に関する情報を表示する。
図8に示されたように、各配送ユニット10は、第2のディスプレイ101及び第2の出力制御スイッチ102をさらに備えてもよい。第2のディスプレイ101及び第2の出力制御スイッチ102がケース16に設けられてもよいが、本実施例はこれに限らず、第2のディスプレイ101及び第2の出力制御スイッチ102が他の位置に設けられてもよい。
図10は、第2のディスプレイ101の表示画面を示す図である。図10に示されたように、第2のディスプレイ101の表示画面101Aには、現在の注文における配送すべき食材200の種類、配送すべき食材200が位置している第1の貯蔵部1の番号、第2の延在スライドレール171の番号及びトレイにおける配送すべき食材200の収納位置が表示されている。
例えば、表示画面101Aが第1の表示領域1011を備え、当該第1の表示領域1011がいくつかのサブ領域10111に分割されて、第1の表示領域1011における各サブ領域10111の位置が、当該サブ領域10111に示される配送すべき食材200のトレイにおける収納位置に対応する。図10に示されたように、各サブ領域10111には、当該サブ領域に示される配送すべき食材200の種類(例えば、文字で当該種類の名称を表示する)、配送すべき食材200が位置している第1の貯蔵部1の番号、第2の延在スライドレール171の番号、配送すべき食材200のトレイにおける収納位置が表示されている。また、当該サブ領域10111は、当該配送すべき食材200に対応する顧客情報、例えば、当該顧客が位置しているテーブルの番号等をさらに表示してもよい。
本実施例において、第2のディスプレイ101は、当該第2のディスプレイ101を含む配送ユニット10の第1の貯蔵部1によって出力された現在の注文における配送すべき食材200に関する情報を強調表示することができる。例えば、図10において、第2のディスプレイ101及び番号が「#2」である第1の貯蔵部1が同一の配送ユニット10に含まれており、そのため、第2のディスプレイ101が第1の表示領域1011のサブ領域10111において、番号が「#2」である第1の貯蔵部1によって出力された配送すべき食材200の種類、当該配送すべき食材200がある第2の延在スライドレール171の番号、当該配送すべき食材200のトレイにおける収納位置及び当該配送すべき食材200に対応する顧客情報等が強調表示されている。ここで、当該強調表示は、例えば、サブ領域10111の長さを長くして、及び/又は当該サブ領域10111における表示のフォントを変更し、及び/又は当該サブ領域10111の背景色を変更し、及び/又は当該サブ領域10111において配送すべき食材200の写真等が表示されているものであってもよい。
本実施例において、図10に示されたように、第2のディスプレイ101の表示画面101Aが第2の表示領域1012をさらに備えてもよい。第2の表示領域1012には、現在の注文について、現在の注文における配送すべき食材200を出力するための次の第1の貯蔵部1の番号が表示されている。例えば、図10において、第2のディスプレイ101及び番号が「#2」である第1の貯蔵部1が同一の配送ユニット10に含まれており、第2の表示領域1012において、「「#4」第1の貯蔵部へ」が表示されることで、番号が「#4」である第1の貯蔵部1に行き、配送すべき食材200を取り出すようにオペレーターに指示する。
また、表示画面101Aが第3の表示領域1013をさらに備えてもよく、第3の表示領域1013が表示画面20Aの第2の表示領域22と同じの情報を表示してもよい。
本実施例において、図8に示されたように、第2の出力制御スイッチ102は、第2のディスプレイ101が次の注文に関する情報を表示することを許可するか否かを制御するためのものである。例えば、オペレーターが第2の出力制御スイッチ102を押すことは、オペレーターが現在の配送ユニット10における配送すべき食材200を取り出す動作が既に完了していることを意味し、第2のディスプレイ101が次の注文に関する情報を表示することが許可されて、さもなければ、第2のディスプレイ101が常に現在の注文に関する情報を表示する。
本実施例において、注文に対応する配送すべき食材200の情報が第1のディスプレイ20の表示画面20Aに表示されてもよく、オペレーターがトレイの収納位置からトレイを取り出し、表示画面20Aによる案内で、表示画面20Aによって案内された1番目の第1の貯蔵部1(例えば、図9に示された番号が「#2」である第1の貯蔵部)へ行き、ここで、1番目の第1の貯蔵部1へ行く前に、第1の出力制御スイッチ30が押される。オペレーターが1番目の第1の貯蔵部1(例えば、図9に示された番号が「#2」である第1の貯蔵部)に到達した後に、図10の表示画面101Aによる案内で、表示画面101Aによって強調表示された第2の延在スライドレール171の番号(例えば、図10に示された1番目のスライドレール及び2番目のスライドレール)に対応する第2の延在スライドレール171から取り出す。それから、オペレーターが1番目の第1の貯蔵部1に対応する表示画面101Aによる案内で、表示画面101Aによって案内された次の第1の貯蔵部1(例えば、図10に示された「「#4」第1の貯蔵部へ」により、番号が「#4」である第1の貯蔵部へ行く)へ行く。次の第1の貯蔵部1へ行く前に、第2の出力制御スイッチ102が押される。オペレーターが次の第1の貯蔵部1に到達すると、1番目の第1の貯蔵部1に到達した後の操作と同じの操作を行う。
また、当該注文における配送すべき食材200の取出が完了した後に、オペレーターが、配送すべき食材200が収納されたトレイを出力コンソールに移動して、出力コンソールの情報読取装置によってトレイに収納された配送すべき食材200が再度確認されて、確認完了後に、オペレーターの個人身分識別情報が当該出力コンソール(例えば、情報読取装置がオペレーターの個人身分識別情報を記憶しているブレスレットなどを読み取ることができる)に入力されて、それから、出力コンソールが、トレイにおける各配送すべき食材の情報及びオペレーターの情報を印刷し、オペレーターが当該トレイを、配送すべき食材200を相応の顧客に割り当て送ることができる。
本実施例において、第1のディスプレイ20及び第2のディスプレイ101を設けることにより、注文における配送すべき食材200の情報をオペレーターに明瞭に指示して、オペレーターが各配送ユニットから配送すべき食材200を速やかに取り出すことができる。
本実施例において、図8に示されたように、配送ユニット10の数が1つであってもよく、2つ以上であってもよく、例えば、図8には4つが示されている。複数の配送ユニット10を備える場合に、配送すべき食材200の配送効率を大幅に向上させることができる。
本実施例に係る食材配送システム100は、食材の配送に適用されることができるが、本実施例は、これに限らず、つまり、当該食材配送システム100は、他の業界に適用され、他の種類の配送すべき対象を配送することができる。
また、本実施例1において、第1の貯蔵部1の背面構造が特に限定されることなく、配送すべき食材を第1の貯蔵部1へ投入する方法も特に限定されなく、例えば、人又はマニピュレータが掴むように、スライドレールの背面一端から配送すべき食材を第1の貯蔵部1へ投入することができる。
実施例2
実施例2において、第1の貯蔵部1の背面構造の一実施例を説明する。
図11は、実施例2における第1の貯蔵部1の背面を示す図である。第1の貯蔵部1の背面には読取装置111を備えてもよい。
図11に示されたように、読取装置111が配送すべき食材200の情報を読み取る。例えば、配送すべき食材200の外装には、当該配送すべき食材200の情報を担持するための情報担持ユニットを備えて、当該情報担持ユニットが二次元コード、又はバーコード、又は無線周波数識別(RFID)チップ等であってもよい。読取装置111が、当該情報担持ユニットに対応する情報読取機能を有し、例えば、二次元コードリーダ、又はバーコードリーダ、又は無線周波数識別(RFID)チップリーダ等である。読取装置111がフレーム11に取り付けられもよく、例えば、フレーム11の背面にはケース16のドア162が設けられている場合に(図6に示された通り)、ドア162が当該読取装置111を覆わなくてもよく、又は、読取装置111が他の位置に取り付けられもよい。
本実施例において、配送すべき食材200の情報は、当該配送すべき食材200の種類を含んでもよい。また、配送すべき食材200の情報は、さらに、当該配送すべき食材200の生産日、及び/又は賞味期限等を含んでもよい。
図11に示されたように、フレーム11の背面には、第1の指示ランプ112が設けられてもよい。第1の指示ランプ112の数がスライドレール12の数と同じであり、各第1の指示ランプ112の位置が各スライドレール12の位置に対応する。例えば、第1の指示ランプ112が、対応するスライドレール12の上方に位置し、第1の指示ランプ112の形状が、下向きの矢印であることにより、対応するスライドレール12を指示する。また、例えば、第1の指示ランプ112が、対応するスライドレール12の下方に位置して、第1の指示ランプ112の形状が上向きの矢印であることにより、対応するスライドレール12を指示してもよい。
図11に記載されたように、フレーム11の背面には、複数の第1の横方向ディビジョンバー119を備えてもよく、各第1の横方向ディビジョンバー119が横方向に延在されている。第1の横方向ディビジョンバー119の数が2つ以上であり、当該2つ以上の第1の横方向ディビジョンバー119が縦方向及び/又は沿横方向に沿って分布されてもよい。スライドレール12の背面の一端が当該第1の横方向ディビジョンバー119に接続される。第1の指示ランプ112が第1の横方向ディビジョンバー119に設けられてもよい。例えば、第1の指示ランプ112が第1の横方向ディビジョンバー119内部に埋め込まれるとともに、第1の横方向ディビジョンバー119の背面には光透過性窓を備えることで、第1の指示ランプ112から発光された光がフレームの背面から見えられてもよい。また、例えば、第1の指示ランプ112が第1の横方向ディビジョンバー119の外周等に設けられてもよい。
図11に示されたように、コントローラ15は、第1の指示ランプ112及び読取装置111に接続されており、コントローラ15は、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて、第1の指示ランプ112の点灯方式を制御する。
本実施例によれば、読取装置111が配送すべき食材200の情報を読み取った場合に、第1の指示ランプ112は、読取装置111によって読み取られた情報に対応するように点灯されることで、配送すべき食材200を第1の貯蔵部1に貯蔵する過程において、誤って貯蔵する可能性が低減された。
本実施例において、図11に示されたように、第1の貯蔵部1がセンサ113をさらに備えてもよく、センサ113がフレーム11の内部に設けられており、物体がスライドレール12の背面の一端からスライドレール12に投入されたか否かを検出する。例えば、センサ113が、離れて設けられた光送信部と光受信部とを備えてもよく、光送信部と光受信部とが対向し、その間に物体がある場合に、当該物体を検出できることになる。センサ113の数が複数であってもよく、各スライドレール12には物体が投入されたか否かを検出することができる。
本実施例において、図11に示されたように、第1の貯蔵部1が第1の制御スイッチ114を備えてもよい。第1の制御スイッチ114がフレーム11に設けられてもよく、本実施例はこれに限らず、第1の制御スイッチ114が他の位置に設けられてもよい。
第1の制御スイッチ114は、読取装置111と通信して、読取装置111が第1の状態又は第2の状態となるように制御することができる。第1の状態において、読取装置111が配送すべき食材200の情報を読み取ることができ、例えば、読取装置111が配送すべき食材200の情報を読み取る機能が活性化される。第2の状態において、読取装置111による配送すべき食材200の情報の読取を停止し、例えば、読取装置111が配送すべき食材200の情報を読み取る機能が禁止される。
本実施例において、読取装置111が第2の状態となっている場合に、第1の制御スイッチ114を押すと、読取装置111を第1の状態に切り替えることができる。読取装置111が第1の状態となっている場合に、第1の制御スイッチ114を押すと、読取装置111を第2の状態に切り替えることができる。
本実施例において、第1の制御スイッチ114によって読取装置111を第1の状態となるように制御した場合に、読取装置111が配送すべき食材200の情報を読み取ることができ、また、コントローラ15は、下記のような点灯方式を行うように第1の指示ランプ112を制御することができる。
第1の点灯方式:
コントローラ15は、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて、配送すべき食材200に対応するスライドレール12が当該第1の貯蔵部1におけるあるスライドレールであると特定した場合に、コントローラ15は、特定した当該スライドレールに対応する第1の指示ランプ112を第1の方式で点灯させ、当該第1の方式は、例えば、当該第1の指示ランプ112が1.0秒を間隔として点滅するものであり、当該配送すべき食材200を当該点滅した第1の指示ランプ112に対応するスライドレールに投入すべきことをオペレーターに提示する。
ここで、コントローラ15には、スライドレール12と配送すべき食材200の種類との対応関係(例えば、ベビーキャベツがどれらのスライドレールに貯蔵されるか、豆腐がどれらのスライドレールに貯蔵されるか等)が記憶されてもよく、これによって、読取装置111が配送すべき食材200の情報を読み取った場合に、コントローラ15は、読み取った情報及び当該対応関係に基づいて当該配送すべき食材200がどのスライドレール12に投入されるべきかを特定することができる。
また、当該配送すべき食材200が当該点滅した第1の指示ランプ112に対応するスライドレール12に投入されたことがセンサ113によって検出された場合に、当該第1の指示ランプ112が消灯する。
第2の点灯方式:
センサ113によって検出された、配送すべき食材200が実際に投入されたスライドレールがコントローラ15によって特定されたスライドレールと異なると、少なくとも当該配送すべき食材200が実際に投入されたスライドレールに対応する第1の指示ランプ112が第2の方式で点灯し、当該第2の方式は、例えば、第1の指示ランプ112が第1の方式よりも短い周期で点滅するものであってもよく、当該周期が例えば、0.5秒である。一つの具体的な実施形態において、当該配送すべき食材200が実際に投入されたスライドレールに対応する第1の指示ランプ112を中心として、横方向の第1の所定の数の第1の指示ランプ112及び縦方向第2の所定の数の第1の指示ランプ112が当該第2の方式で点灯し、つまり、当該配送すべき食材200が実際に投入されたスライドレールに対応する第1の指示ランプ112を中心とする十字状に分布された第1の指示ランプ112が、第2の方式で点灯し、当該第1の所定の数の第1の指示ランプ112が、例えば、横方向の1行の第1の指示ランプ112であり、当該第2の所定の数の第1の指示ランプ112が、例えば、縦方向の1列の第1の指示ランプ112である。
また、コントローラ15は、第1の指示ランプ112が第2の方式で点灯するように制御する場合に、読取装置111が新たな配送すべき食材200の情報を読み取り、又は読取装置111が第2の状態となるように制御するよう第1の制御スイッチ114がトリガされた場合に、コントローラ15は、第2の方式で点灯させた第1の指示ランプ112を消灯させる。
第3の点灯方式:
コントローラ15は、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて、配送すべき食材200に対応する全てのスライドレールにおいて配送すべき食材200を放置することができず、つまり、当該配送すべき食材200が第1の貯蔵部1において満載されていると特定した場合に、コントローラ15は、当該配送すべき食材200に対応する全てのスライドレール12の第1の指示ランプ112を第3の方式で点灯させ、当該第3の方式は、例えば、第1の指示ランプ112の点灯を保持するものである。
例えば、読取装置111が、配送すべき食材200の情報がベビーキャベツであるが、第1の貯蔵部1においてベビーキャベツを貯蔵するためのスライドレール12ではベビーキャベツが満載されたことを読み取った場合に、コントローラ15は、第1の貯蔵部1においてベビーキャベツを貯蔵するための全てのスライドレール12に対応する第1の指示ランプ112の点灯を保持するように制御する。
配送すべき食材200がいずれかのスライドレール12に投入されたことがセンサ113によって検出されていない場合に、読取装置111が次の配送すべき食材200の情報を読み取り、又は第1の制御スイッチ114が押されると(つまり、読取装置111が第1の状態となる)、コントローラ15は、第3の方式で点灯させた第1の指示ランプ112を消灯させる。
第4の点灯方式:
コントローラ15は、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて、第1の貯蔵部1において当該配送すべき食材200に対応するスライドレールがないと特定した場合に、コントローラ15は、第1の貯蔵部1における第3の所定の数のスライドレール12の第1の指示ランプ112を第4の方式で点灯させる。ここで、第3の所定の数のスライドレール12の第1の指示ランプ112は、例えば、第1の貯蔵部1における全ての第1の指示ランプであり、第4の方式点灯は、例えば、第1の指示ランプ112の点灯を保持するものである。
例えば、配送すべき食材200の情報がベビーキャベツであるが、第1の貯蔵部1においてベビーキャベツを貯蔵するためのスライドレール12がないと読取装置111によって読み取られた場合に、コントローラ15は、第1の貯蔵部1における全ての第1の指示ランプ112の点灯を保持するように制御する。
配送すべき食材200がいずれかのスライドレール12に投入されたことがセンサ113によって検出されていない場合に、読取装置111が次の配送すべき食材200の情報を読み取り、又は、第1の制御スイッチ114が押されると(つまり、読取装置111が第2の状態となる)、コントローラ15は、第4の方式で点灯させた第1の指示ランプ112を消灯させる。
本実施例において、読取装置111が第2の状態となっているように第1の制御スイッチ114が制御する場合に、読取装置111による配送すべき食材200の情報の読み取り機能が禁止され、このような場合に、第1の貯蔵部のいずれかのスライドレールのセンサ113が遮られると(例えば、物体が当該スライドレールに入り、又は物体がスライドレール入口に滞留される)、コントローラ15は、第1の貯蔵部1における第4の所定の数の第1の指示ランプ112を第5の方式で点灯させるように制御する。ここで、第4の所定の数の第1の指示ランプ112が、第1の貯蔵部1における全ての第1の指示ランプ112であってもよく、又は、他の数の第1の指示ランプ112であってもよい。第5の方式点灯は、例えば、第1の指示ランプ112が0.5秒を周期として点滅するものである。
また、センサ113を遮った物体が除去された場合に、コントローラ15は、第5の方式で点灯させた第1の指示ランプ112を消灯させる。
コントローラ15は、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて配送すべき食材200に対応するスライドレール12を特定した後、且つ、読取装置111が次の配送すべき食材200の情報を読み取る前の期間において、配送すべき食材200が投入されたことが1番目に検出されたスライドレール12の位置情報と、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報とを関連付けて記憶する。また、コントローラ15は、当該期間におけるその後に検出された配送すべき食材200が投入されたスライドレール12の位置情報と、不明な配送すべき食材情報とを関連付けて記憶する。ここで、スライドレール12の位置情報は、スライドレール12の番号、及び当該スライドレール12での何番目の貯蔵位置を含み、不明な配送すべき食材情報は、当該配送すべき食材200の情報が不明であり、顧客に配送されることができないことを示す。
例えば、読取装置111は、N番目の配送すべき食材200の情報が「ベビーキャベツ、1月1日12:00生産、賞味期限:1日」であることを読み取り、番号がK32であるスライドレール12が、当該N番目の配送すべき食材200に対応するスライドレール12であると特定し、N+1番目の配送すべき食材200の情報を読み取る前に、番号がK32であるスライドレール12に対応するセンサ113が、ある配送すべき食材200が番号のK32であるスライドレール12に投入されたことを先に検出した場合に、コントローラ15は、上記N番目の配送すべき食材200の情報を、番号がK32であるスライドレール12の位置情報と、を対応して記憶し、ここで、番号がK32であるスライドレール12の位置情報は、スライドレール12の番号がK32であることと、当該スライドレール12でのM番目の貯蔵位置とを含む。続いて、N+1番目の配送すべき食材200の情報を読み取る前に、番号がK34であるスライドレール12に対応するセンサ113は、ある配送すべき食材200が番号のK34であるスライドレール12に投入されたと検出した場合に、コントローラ15は、不明な配送すべき食材情報と、番号がK34であるスライドレール12の位置情報とを対応して記憶する。
本実施例において、図11に示されたように、第1の貯蔵部1は、状態インジケータ115を含む。状態インジケータ115がコントローラ15に接続され、状態インジケータ115は、第1の貯蔵部1のスライドレール12へ配送すべき食材200を投入することを禁止すること、又は、待ち時間を経過した後に第1の貯蔵部1のスライドレール12へ配送すべき食材200を投入することを許可すること、を指示するためのものである。
図11に示されたように、状態インジケータ115は、第2の指示ランプ1151、第3の指示ランプ1152、第4の指示ランプ1153及び第5の指示ランプ1154を有する。
ここで、コントローラ15が読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて、当該配送すべき食材200が賞味期限を経過したと判断した場合に、コントローラ15は、第2の指示ランプ1151が点灯させるように制御する。読取装置111が配送すべき食材200の情報を正しく読み取ることができない場合に(例えば、配送すべき食材200の梱包箱の二次元コード又はRFIDチップが破損した等)、コントローラ15は、第3の指示ランプ1152を点灯させるように制御する。コントローラ15は、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報を正しく識別することができない場合に(例えば、読取装置111に配送すべき食材200の梱包箱の二次元コード又はRFIDチップにおける情報が読み取られたが、コントローラ15が当該情報を識別又は処理することができない)、コントローラ15は、第4の指示ランプ1153を点灯させるように制御する。第1の貯蔵部1においてセンサ113が故障し、又は、トリガ時間が所定の時間を超えた場合に、コントローラ15は、第5の指示ランプ1154を点灯させるように制御する。
また、図11に示されたように、第1の貯蔵部1が第1のドア指示ランプ19a及び第2のドア指示ランプ19bをさらに備えてもよく、第1のドア指示ランプ19a及び第2のドア指示ランプ19bがいずれもコントローラ15(例えば、サブコントローラ151)に接続される。ドア162が第1のドア及び第2のドア(ここで、図6に示されたように、第1のドアが、例えば上側にあり、第2のドアが、例えば下側にある)を含む場合に、第1のドア指示ランプ19aは、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて、当該配送すべき食材200に対応するスライドレール12が第1のドアの前方のスライドレール12に位置することを指示してもよい。第2のドア指示ランプ19bは、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に基づいて、当該配送すべき食材200に対応するスライドレール12が第2のドアの前方のスライドレール12に位置することを指示してもよい。
図11に示されたように、第1のドア指示ランプ19a及び第2のドア指示ランプ19bが、状態インジケータ115に設けられてもよいが、本実施例は、これに限らず、第1のドア指示ランプ19a及び第2のドア指示ランプ19bがフレーム11における第1のドア及び第2のドアによって遮られない他の位置に設けられてもよい。
図11に示されたように、第1の貯蔵部1が遮蔽ドア19dを備えてもよく、遮蔽ドア19dがフレーム11に設けられるとともに、各スライドレール12の後側に設けられてもよい。遮蔽ドア19dが開閉されてもよく、例えば、遮蔽ドア19dが、横方向にスライドするスライドドアであってもよい。遮蔽ドア19dが上記ケースのドア162によって遮られてもよい。スライドレール12に配送すべき食材200を投入する必要がある場合に、スライドレール12に対応する遮蔽ドア19dが開かれ、他のスライドレール12の遮蔽ドア19dが閉じているままにすることができ、これによって、他のスライドレール12内の環境の温度を保持することができる。
図8に示されたように、食材配送システム100が、食材補充指示装置40をさらに備えてもよい。食材補充指示装置40が、例えば、タブレットであってもよい。食材補充指示装置40が、センターコントローラと通信することができる。食材補充指示装置40が、ディスプレイ40A(図8で図示せず)を有してもよく、当該ディスプレイが、食材配送システム100における各第1の貯蔵部1に貯蔵される配送すべき食材200の貯蔵状況を切り替えて表示することができる。
図12A及び図12Bは、ディスプレイ40Aの表示画面を示す図である。図12A及び図12Bに示されたように、ディスプレイ40Aの表示画面が、第1の表示領域41を備えてもよく、当該第1の表示領域41が、各第1の貯蔵部1に貯蔵される配送すべき食材200のリストを表示してもよく、各配送すべき食材200に対応するサブ表示領域が当該配送すべき食材200の番号及び種類を表示している。また、当該第1の表示領域41が、第1の貯蔵部1における配送すべき食材200の補充必要な数(不図示)を表示してもよく、ここで、配送すべき食材200の補充必要な数が多くなるほど、対応する番号が小さい。各配送すべき食材200に対応するサブ表示領域の表示方式は、配送すべき食材200の補充必要な数に対応する。ここで、異なる表示方式とは、異なる表示色及び/又は異なるフォント等であってもよい。これによって、異なる表示方式は各種の配送すべき食材200の数を直感的に指示することができる。ここで、配送すべき食材200の補充必要な数は、当該配送すべき食材200の所定の数量から当該第1の貯蔵部1における残りの当該配送すべき食材200の数を減算して、減算結果を配送すべき食材200の補充必要な数とするように算出されてもよい。
例えば、図12Aに示されたように、1番目の第1の貯蔵部を選択した場合に、第1の表示領域21においてリストで第1の貯蔵部1における各種の配送すべき食材200が表示されてもよい。ここで、補充必要な数が第1の閾値未満である配送すべき食材200のサブ表示領域について、第1の色で表示され、第1の色が、例えば緑色である。補充必要な数が第1の閾値以上、且つ、第2の閾値未満である配送すべき食材200のサブ表示領域について、第2の色で表示され、第2の顔色が、例えば黄色である。補充必要な数が第2の閾値よりも大きい配送すべき食材200のサブ表示領域について、第3の色で表示され、第3の顔色が、例えば赤色である。
また、第1の表示領域21において、食材配送システム100の全ての第1の貯蔵部1における各配送すべき食材200の番号、種類及び補充必要な数等の情報をさらに表示してもよい。
本実施例において、図12Bに示されたように、食材補充指示装置40のディスプレイ40Aの表示画面が第2の表示領域42をさらに備えてもよい。第2の表示領域42が、読取装置111によって読み取られた配送すべき食材200の情報に対応する配送すべき食材情報を表示してもよく、また、第2の表示領域42の表示方式が、配送すべき食材200が補充必要な数に関連付けてもよい。例えば、1番目の第1の貯蔵部において、名称2の食材番号が#1であり、当該食材のサブ表示領域が赤色であり、つまり、1番目の第1の貯蔵部に名称2の食材を補充する必要があることが提示される。1番目の第1の貯蔵部の読取装置111が、名称2の配送すべき食材200の情報を読み取った場合に、名称2の食材を第1の表示領域から第2の表示領域42に移動して表示し、また、第1の表示領域41における残りの食材が、補充必要な数に従って改めて並べられて表示される。センターコントローラ(コントローラ15)は、1番目の第1の貯蔵部に投入された名称2の食材の数がだんだん多くなると特定した場合に、名称2の配送すべき食材200の補充必要な数がだんだん少なくなり、第1の貯蔵部において、第2の表示領域42が黄色に変更されてもよく、名称2の食材の数が引き続き多くなる場合に、第2の表示領域42が緑色に変更されてもよい。
本実施例によれば、配送すべき食材が第1の貯蔵部に貯蔵された場合に、誤って貯蔵する可能性を低減することができる。第1の貯蔵部における食材の数をタイムリーに通知し、食材をできるだけ早く補充するようにオペレーターに提示することができる。
実施例3
本実施例3は、実施例1又は実施例2に係る食材配送システムを制御するための食材配送システムの制御方法を提供する。
図13は、本実施例に係る制御方法を示す図であり、図13に示されたように、当該方法は、移動トレイ13の移動位置を制御する操作(ステップ1301)と、移動トレイ13が目標のスライドレール12の前側に移動した場合に、当該目標のスライドレール12の第1のストッパ部材14の前側ストッパ141が開き状態となるように制御する操作(ステップ1302)とを含む。
ステップ1301及び1302の詳細説明について、実施例1においてコントローラ15の機能についての記述を参照でき、ここで、重複に説明しない。
当該制御方法は、コントローラが、読取装置によって読み取られた配送すべき食材の情報に基づいて、第1の指示ランプの点灯方式を制御する操作(ステップ1303)を更に含んでもよい。
ステップ1303の詳細説明について、実施例2においてコントローラ15の機能についての記述を参照でき、ここで、重複に説明しない。
本実施例によれば、食材配送システムから配送すべき食材を取り出す場合に、効率を高めることができる。また、配送すべき食材を第1の貯蔵部に貯蔵する場合に、誤って貯蔵する可能性を低減することができる。
本発明の実施例を組み合わせて記述されたコントローラは、直接に、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールまたは両者の組み合わせとして現れてもよい。それらのハードウェアモジュールは、例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)により、それらのソフトウェアモジュールを固定化して実現することができる。
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROMまたは当業界における既知の他の形式の記憶媒体に位置してもよい。1つの記憶媒体をプロセッサに結合することで、プロセッサは当該記憶媒体から情報を読み取ることができ、かつ、当該記憶媒体に情報を書き込むことができ、または、当該記憶媒体はプロセッサの組成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体はASICに位置してもよい。当該ソフトウェアモジュールは、移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入可能なメモリカードに記憶されてもよい。例えば、電子機器が大容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュ装置を採用すると、当該ソフトウェアモジュールは、当該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュ装置に記憶されてもよい。
本実施例に記述されたコントローラは、本発明に記載の機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用集成回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または、任意の適切な組み合わせとして実現されてもよい。コンピュータ機器の組み合わせとして実現されてもよく、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信して組み合わせた1つまたは複数のマイクロプロセッサまたは任意の他のその配置に実現されてもよい。
以上、具体的な実施の形態を組み合わせて本発明を説明した。ただし、当業者が理解すべきことは、それらの記載はいずれも例示するものに過ぎず、本発明の保護範囲に対する限定ではない。当業者は本発明の原理に基づいて、本発明に対して種々変形や修正を行うことができるが、それらの変形と修正も本発明の範囲内にある。

Claims (17)

  1. 少なくとも1つの配送ユニットを含む食材配送システムであって、
    各前記配送ユニットは、配送すべき食材を貯蔵するための第1の貯蔵部を備え、
    前記第1の貯蔵部は、
    対向配置された正面と背面とを有するフレームと、
    前記フレームの内部に設けられ、前記フレームの正面と背面との間に延在される2つ以上のスライドレールであって、スライドレールごとの前記フレームの背面に位置する一端の位置が当該スライドレールの前記フレームの正面に位置する一端の位置よりも高く、前記2つ以上のスライドレールが前記フレームの内部において横方向及び/又は縦方向に沿って分布されている該2つ以上のスライドレールと、
    前記フレームの前側に位置し、少なくとも縦方向に移動可能であり、先端が下方へ傾斜している移動トレイと、
    各前記スライドレールの正面の一端に位置する第1のストッパ部材であって、前記配送すべき食材の前側を遮断する前側ストッパと、前記配送すべき食材の後側の配送すべき食材の前部を遮断する後側ストッパを有し、前記スライドレールの延在方向において、前記前側ストッパが前記後側ストッパよりも前記フレームの正面に近づく該第1のストッパ部材と、
    を備えることを特徴とする食材配送システム。
  2. 前記前側ストッパが開き状態となっている場合に、前記後側ストッパが閉じ状態となっている、請求項1に記載の食材配送システム。
  3. 前記前側ストッパが閉じ状態又は開き状態となっている場合に、前記前側ストッパが、前記スライドレールの上方の空間に進入し、又は前記スライドレールの上方の空間の側方まで退避し、前記後側ストッパが閉じ状態又は開き状態となっている場合に、前記後側ストッパが、前記スライドレールの上方の空間に進入し、又は前記スライドレールの上方の空間の側方まで退避する、請求項2に記載の食材配送システム。
  4. 前記第1のストッパ部材は、前記前側ストッパと前記後側ストッパとの間に接続されている接続部をさらに備え、前記接続部は、縦方向に延在する軸回りに回転し、前記前側ストッパが開き状態となっている場合に、前記後側ストッパが閉じ状態となっており、前記前側ストッパが閉じ状態となっている場合に、前記後側ストッパが開き状態となっている、請求項2に記載の食材配送システム。
  5. 前記第1の貯蔵部は、前記移動トレイの移動を制御し、且つ、前記移動トレイが目標のスライドレールの前側に移動した場合に、前記目標のスライドレールの前記第1のストッパ部材の前記前側ストッパが開き状態となるように制御するコントローラをさらに含む、請求項2に記載の食材配送システム。
  6. 前記移動トレイは、前記スライドレールと横方向に位置合わせ、かつ前記スライドレールと平行な第1の延在スライドレールを備え、前記第1の延在スライドレールの前側には、第2のストッパ部材が設けられている、請求項5に記載の食材配送システム。
  7. 前記第1の貯蔵部は、
    前記フレーム、前記移動トレイ及び前記第1のストッパ部材を収容するケースと、
    前記ケースの内部から前記ケースの正面に位置している窓の前側まで延在する排出台と、をさらに含み、
    前記コントローラは、前記移動トレイが前記排出台の後側に移動した場合に、前記第1の延在スライドレールの前記第2のストッパ部材が開き状態となるように制御する、請求項6に記載の食材配送システム。
  8. 前記第2のストッパ部材は、縦方向に沿って動き、前記第2のストッパ部材が開き状態となっている場合に、前記第2のストッパ部材は、前記第1の延在スライドレールの前側の退避窓から下方へ前記第1の延在スライドレールの下方まで移動し、前記第2のストッパ部材が閉じ状態となっている場合に、前記第2のストッパ部材は、前記第1の延在スライドレールの前側の当該退避窓の下方から上方へ移動して、前記第1の延在スライドレールの表面から露出する、請求項7に記載の食材配送システム。
  9. 前記排出台は、前記第1の延在スライドレールと横方向に位置合わせ、かつ前後方向に延在している第2の延在スライドレールをさらに備え、前記第2の延在スライドレールには、前記配送すべき食材が当該第2の延在スライドレールに滞留しているか否か、及び当該第2の延在スライドレール上の前記配送すべき食材が除去されたか否かを検出するためのセンサが設けられている、請求項7に記載の食材配送システム。
  10. 現在の注文における前記配送すべき食材と前記第1の貯蔵部との対応関係を表示する第1のディスプレイと、前記第1のディスプレイが次の注文に関する情報を表示することを許可するか否かを制御する第1の出力制御スイッチと、をさらに備える、請求項7に記載の食材配送システム。
  11. 前記配送ユニットは、
    現在の注文における前記配送すべき食材の種類、前記配送すべき食材が位置している前記第1の貯蔵部の番号、第2の延在スライドレールの番号、及び前記配送すべき食材のトレイにおける収納位置を表示する第2のディスプレイと、
    前記第2のディスプレイが次の注文に関する情報を表示することを許可するか否かを制御する第2の出力制御スイッチと、をさらに備える、請求項10に記載の食材配送システム。
  12. 前記第2のディスプレイは、当該配送ユニットの前記第1の貯蔵部によって出力された現在の注文における前記配送すべき食材の種類と、前記配送すべき食材の前記第2の延在スライドレールでの番号と、前記配送すべき食材のトレイにおける前記収納位置と、を強調表示する、請求項11に記載の食材配送システム。
  13. 前記第2のディスプレイは、さらに、現在の注文について、現在の注文における前記配送すべき食材を出力するための次の前記第1の貯蔵部の番号を表示する、請求項11に記載の食材配送システム。
  14. 前記配送ユニットは、
    前記配送すべき食材の情報を読み取る読取装置と、
    前記フレームの背面に設けられている第1の指示ランプであって、前記第1の指示ランプの数が前記スライドレールの数と同じであり、各第1の指示ランプの位置が各スライドレールの位置に対応する第1の指示ランプと、をさらに含み、
    コントローラは、前記第1の指示ランプに接続されているとともに、前記読取装置と通信し、前記コントローラは、前記読取装置によって読み取られた前記配送すべき食材の情報に基づいて、前記第1の指示ランプの点灯方式を制御する、請求項1に記載の食材配送システム。
  15. 前記第1の貯蔵部は、さらに、
    コントローラが読取装置によって読み取られた前記配送すべき食材の情報に基づいて当該配送すべき食材が賞味期限を経過したと判断した場合に、点灯するように前記コントローラによって制御される第2の指示ランプ、及び/又は
    前記読取装置が前記配送すべき食材の情報を正しく読み取ることができない場合に、点灯するように前記コントローラによって制御される第3の指示ランプ、及び/又は
    前記コントローラが、前記読取装置によって読み取られた前記配送すべき食材の情報とデータベース内の情報とがマッチングすることができないと判断した場合に、点灯するように前記コントローラによって制御される第4の指示ランプ、及び/又は
    前記第1の貯蔵部における前記スライドレールに設けられているセンサが故障し、又はセンサがトリガされた時間が所定の時間を超えた場合に、点灯するように前記コントローラによって制御される第5の指示ランプ、を備える、請求項1に記載の食材配送システム。
  16. 食材補充指示装置をさらに備え、前記食材補充指示装置は、コントローラと通信し、前記食材補充指示装置の第1の表示領域において、各前記第1の貯蔵部における前記配送すべき食材の補充が必要な数が表示されており、各前記配送すべき食材に対応するサブ表示領域の表示方式が、前記配送すべき食材の補充が必要な数に対応する、請求項1に記載の食材配送システム。
  17. 少なくとも1つの配送ユニットを含む食材配送システムの制御方法であって、
    各前記配送ユニットは、配送すべき食材を貯蔵するための第1の貯蔵部を備え、
    前記第1の貯蔵部は、
    対向配置された正面と背面とを有するフレームと、
    前記フレームの内部に設けられ、前記フレームの正面と背面との間に延在される2つ以上のスライドレールであって、スライドレールごとの前記フレームの背面に位置する一端の位置が当該スライドレールの前記フレームの正面に位置する一端の位置よりも高く、前記2つ以上のスライドレールが前記フレームの内部において横方向及び/又は縦方向に沿って分布されている該2つ以上のスライドレールと、
    前記フレームの前側に位置し、少なくとも縦方向に移動可能であり、先端が下方へ傾斜している移動トレイと、
    各前記スライドレールの正面の一端に位置する第1のストッパ部材であって、前記配送すべき食材の前側において遮断する前側ストッパと、前記配送すべき食材の後側の配送すべき食材の前部において遮断する後側ストッパを有し、前記スライドレールの延在方向において、前記前側ストッパが前記後側ストッパよりも前記フレームの正面に近づく該第1のストッパ部材と、を備え、
    前記移動トレイの移動位置を制御することと、
    前記移動トレイが目標のスライドレールの前側に移動した場合に、前記目標のスライドレールの前記第1のストッパ部材の前記前側ストッパが開き状態となるように制御することと、を含む、ことを特徴とする制御方法。
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