JP2023515729A - Cdk9阻害剤としての多環式アミド系誘導体、その調製方法及び用途 - Google Patents

Cdk9阻害剤としての多環式アミド系誘導体、その調製方法及び用途 Download PDF

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Abstract

CDK9阻害剤としての多環式アミド系誘導体、その調製方法及び用途を提供する。前記多環式アミド系誘導体は優れたCDK9酵素阻害活性を示し、特に、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫などを含む血液癌並びに乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌及び肺癌などを含む固形腫瘍の治療薬の調製に使用できる。

Description

本発明は多環式アミド系誘導体の技術分野に関し、具体的には、CDK9阻害剤としての多環式アミド系誘導体、その調製方法及び用途に関する。
サイクリン依存性プロテインキナーゼ(CDKs)はセリン/トレオニンキナーゼの一種であり、細胞周期の調節と細胞転写過程に重要な役割を果たしており、癌やその他の疾患を治療する重要な標的としてますます注目されている。CDKsファミリーには構造が類似する合計13個の異なるサブタイプがあり、10個ぐらいのサイクリンによって活性化され、さまざまな生物学的機能を発揮することができる。作用機序により、一般的には、細胞周期性CDK(CDK1~6)と転写性CDK(CDK7~9)に分けられる。CDK9は主に転写制御過程に関与し、CDK9とサイクリン(T1、T2a、T2b、K)からなるヘテロダイマーはポジティブ転写延長因子(P-TEFb)の構成に関与し、転写制御過程に重要な役割を発揮する。CDK9は古典的なプロテインキナーゼ折り畳みを有し、C末端とN末端キナーゼドメインと小さなC末端延長領域からなる。CDK9はP-TEFbのサブユニットとして転写の延長過程に関与し、転写過程に重要な役割を発揮する。CDK9は短寿命抗アポトーシスタンパク質のRNA転写を制御し、CDK9はRNApol IIをリン酸化することにより、抗アポトーシスタンパク質の発現を制御する。RNApol IIによって触媒される転写は、多段階のプロセスである。RNApol II大サブユニットのC末端ドメインに含まれるタンデム型セプタペプチド反復配列上のSerとThrのリン酸化は転写過程で重要な役割を果たす。P-TEFb複合体中のCDK9はRNApol II CTDの2位のSerをリン酸化するとともに、感受性の誘導因子であるDSIFとネガティブ延長因子であるNELFをリン酸化する。リン酸化はNELFを脱離させるとともに、DSIFをポジティブ転写因子に転化させ、その後RNApol IIは転写延長モードに入り、転写延長過程が開始される
CDK9の阻害は抗アポトーシスタンパク質Mcl-1、XIAPなどのダウンレギュレーションを招き、これらの抗アポトーシスタンパク質に腫瘍細胞の安定性を維持する能力を失わせ、さらに腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する。CDK9は多くの細胞機能の調節にも関与している。CDK9を選択的に阻害することは、腫瘍の浸潤及び転移に対する潜在的な治療戦略としても有用である。最近ではCDK9阻害剤が転写や転写後修飾を阻害することでMYCタンパク質をダウンレギュレーションさせ、よって、MYC駆動性腫瘍を阻害する作用があることも報告されている
さらに、CDK9の阻害は、腫瘍環境におけるCD45細胞の数を増加させ、CD3T細胞の割合を増加させ、樹状細胞を活性化させることができるので、CDK9阻害剤との併用は、腫瘍免疫チェックポイント阻害剤(checkpoint blockage)の免疫応答を増強させることができる
CDKは腫瘍やその他のいくつかの疾患を治療する重要な標的として機能し、この20年、すでに多くのCDK阻害剤が臨床に入り、そして、すでに選択的CDK4/6阻害剤が発売され、これは選択的CDK阻害剤の研究開発に自信や希望をもたらした。CDK9は新規かつ巨大な潜在力を有する抗腫瘍薬標的として、ますます多くの注目を集め、すでに多くの選択的CDK9阻害剤が臨床に入っており(Fadraciclib、Zotitraciclib、KB-130742及びAZD-4573など)、CDK9は抗腫瘍薬標的として将来性が期待できる。
現在、CDK9阻害剤は、その母核構造によって、フラボノイド類、ピリミジン類、ピリジン類、ベンゾトリアジン類などに大別される。これらのうちのいくつかのCDK9阻害剤はCDK9に対して高い選択性(WO2017001354、WO2018192273、WO2019154177など)を有する。
しかし、これらの従来技術に開示された化合物及び試験薬物は、有効性、安全性又は選択性等で不確実性が存在するため、新規な選択的CDK9阻害剤の研究・開発が必要である。
参考文献:
1、Boffo et al. CDK9 inhibitors in acute myeloid leukemia. J. Eep. Clin. Cancer Res. 37, 36 (2018) .
2、Blake et al. Application of a MYC degradation screen identifies sensitivity to CDK9 inhibitors in KRAS-mutant pancreatic cancer. Sci. Signal. 12, eeav7259 (2019).
3、Zhang et al. Targeting CDK9 Reactivates Epigenetically Silenced Genes in Cancer. Cell 175, 1244-1258 (2018).
従来技術の上記問題を解決するために、本発明の目的は、多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体を提供し、有効性、安全性や選択性などの性能が全て優れたCDK9阻害剤としての化合物をスクリーニングすることである。
本発明の別の目的は、前記誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体の調製方法を提供することである。
本発明のこの目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を採用する。
第1の態様では、本発明は、構造が式(I)で示される多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体を提供し:
Figure 2023515729000002
ここで、Rは水素、ハロゲン、シアノ基、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基又は置換若しくは非置換のC~Cアルコキシ基から選択され、好ましくは、前記「置換」とは、任意に、1~3個のハロゲンで置換されることを意味し、
は、5~7員のシクロアルキル基、5~7員のシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、6~7員の複素環基、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基から選択され、6~7員のシクロアルキル基、6~7員のシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、6~7員の複素環基、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基は、任意に、1~3個のRでさらに置換され、
は、C~Cアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、C~Cアルコキシ基、3~7員のシクロアルキル基、3~7員の複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基、8~10員の縮合ヘテロアリール基、=O、NH、NHR、NR 、S(O)R、S(O)、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、NHS(O)R、NRS(O)R、NHS(O)、NRS(O)、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHC(O)OR、NRC(O)OR、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(Rから選択され、ここで、前記アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基、8~10員の縮合ヘテロアリール基及びアミノ基は、任意に、1つ又は複数のRa1でさらに置換され、
は、独立して、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基、置換若しくは非置換の3~6員のシクロアルキル基又は置換若しくは非置換の複素環基から選択され、ここで、「置換」とは、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基で置換されることを意味し、
a1は、C~Cアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、C~Cアルコキシ基、S(O)R、S(O)、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、NHS(O)R、NRS(O)R、NHS(O)、NRS(O)、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHC(O)OR、NRC(O)OR、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(Rから選択され、ここでのアルキル基及びアルコキシ基は、任意に、1~3個のハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基でさらに置換され、
Figure 2023515729000003
Zは、N又はCRであり、
は、独立して、H、ハロゲン、CN、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)R、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基、置換若しくは非置換の3~6員のシクロアルキル基又は置換若しくは非置換の4~7員の複素環基から選択され、ここで、「置換」とは、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基で置換されることを意味し、
XとYは、これらが連結する原子とともに5~7員の複素環基又はシクロアルキル基を形成し、ここで、複素環基は、N、O、Sから選択される1~2個のヘテロ原子を含み、該5~7員の複素環基又はシクロアルキル基は、飽和又は部分飽和であってもよく、かつ、環炭素が任意に、1~3個のRでさらに置換され、
は、独立して、ハロゲン、OH、CN、=O、C~Cアルキル基、3~6員のシクロアルキル基又は複素環基から選択され、アルキル基、シクロアルキル基及び複素環基は、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基でさらに置換され、
Figure 2023515729000004
(1)RはC~Cアルコキシ基又は1~3個のハロゲンで置換されたC~Cアルキル基のみであり、
(2)Rは、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基から選択され、ここで、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基はさらに1~3個のRで置換されなければならず、
(3)Rは、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基又は8~10員の縮合ヘテロアリール基で置換され、ここで、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基又は8~10員の縮合ヘテロアリール基は、任意に、1~3個のRa1でさらに置換され、
は、S(O)R、S(O)、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、NHS(O)、NRS(O)、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(Rから選択される。
好ましくは、前記多環式アミド系誘導体の構造は式(II)で示され:
Figure 2023515729000005
ここで、R、R及びRは、上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記多環式アミド系誘導体の構造は式(III)で示され:
Figure 2023515729000006
ここで、R、R及びRは上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記多環式アミド系誘導体の構造は式(IV)で示され:
Figure 2023515729000007
ここで、
2aは6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基から選択され、ここで、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基は、任意に、1~3個のRでさらに置換され、
とRは上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記多環式アミド系誘導体の構造は式(V)で示され:
Figure 2023515729000008
ここで、Rは上記一般式(I)とは限定範囲が同様であり、R2aは上記一般式(IV)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記多環式アミド系誘導体の構造は式(VI)で示され:
Figure 2023515729000009
ここで、RとRは上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記多環式アミド系誘導体の構造は式(VII)で示され:
Figure 2023515729000010
ここで、Rは、フェニル基又は5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基、8~10員の縮合ヘテロアリール基であり、かつ、Rは、任意に、1~3個のRa1でさらに置換され、
、R及びRa1は、上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
さらに好ましくは、前記多環式アミド系誘導体は以下の構造から選択されるいずれか1種である。
Figure 2023515729000011
Figure 2023515729000012
Figure 2023515729000013
Figure 2023515729000014
Figure 2023515729000015
Figure 2023515729000016
Figure 2023515729000017
Figure 2023515729000018
Figure 2023515729000019
Figure 2023515729000020
Figure 2023515729000021
Figure 2023515729000022
Figure 2023515729000023
第2の態様では、本発明は、以下の3つのスキームから選択される1種である、第1の態様に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体の調製方法を提供し:
スキーム1
Figure 2023515729000024
第1ステップ、一般式(I-1)の化合物からアルカリ性条件下、アミノBoc保護で、一般式(I-2)の化合物を得、
第2ステップ、一般式(I-2)の化合物からアルカリ性条件下、金属触媒の存在下で、一般式(I-3)の化合物を得、
第3ステップ、一般式(I-3)の化合物及び一般式(I-4)の化合物を、アルカリ性条件下、金属触媒とリガンドの存在下で、Suzuki反応させて、一般式(I-5)の化合物を得、
第4ステップ、一般式(I-5)の化合物を酸性条件下で、Boc保護基を除去し、一般式(I-A)の化合物を得、
第5ステップ、一般式(I-A)の化合物と一般式(I-B)の化合物をアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I)の化合物を得る。
スキーム2
Figure 2023515729000025
第1ステップ、一般式(I-4)の化合物からアルカリ性条件下、金属触媒の存在下で、一般式(I-Bb)の化合物を得、
第2ステップ、一般式(I-1)の化合物と一般式(I-B)の化合物をアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I)の化合物を得、
第3ステップ、一般式(I-Aa)の化合物と一般式(I-Bb)の化合物を、アルカリ性条件下、金属触媒とリガンドの存在下で、Suzuki反応させ、一般式(I)の化合物を得る。
スキーム3
Figure 2023515729000026
第1ステップ、一般式(I-B)の化合物と塩化アンモニウムをアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I-Bbb)の化合物を得、
第2ステップ、一般式(I-6)の化合物と一般式(I-Bb)の化合物を、アルカリ性条件下、触媒の存在下でSuzuki反応させ、一般式(I-Aaa)の化合物を得るか、又は、一般式(I-7)の化合物と一般式(I-4)の化合物をアルカリ性条件下、触媒の存在下でSuzuki反応させ、一般式(I-Aaa)の化合物を得、
第3ステップ、一般式(I-Aaa)の化合物と一般式(I-Bbb)の化合物をアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I)の化合物を得る。
Figure 2023515729000027
上記調製方法では、アルカリ性条件を提供する試薬は有機アルカリ又は無機アルカリ類から選択され、前記有機アルカリ類は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチルシリルアミド、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、ナトリウムt-ブトキシド、ナトリウムメトキシド及びカリウムt-ブトキシドのうちの1種又は複数種であり、前記無機アルカリ類は水素化ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム及び水酸化リチウムのうちの1種又は複数種であり、
酸性条件を提供する試薬は、塩化水素、塩化水素の1,4-ジオキサン溶液、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、硝酸及びリン酸のうちの1種又は複数種であり、
金属触媒は、パラジウム/炭素、ラネーニッケル、テトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロパラジウム、酢酸パラジウム、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(Pd(dppf)Cl)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドクロロメタン錯体、ビストリフェニルホスホニウムパラジウムジクロリド(Pd(PPh)Cl)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba))のうちの1種又は複数種であり、
リガンドは、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,6’-ジメトキシビフェニル(SPhos)、4,5-ビスジフェニルホスフィノ-9,9-ジメチルキサンテン(XantPhos)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’-(N,N-ジメチルアミン)-ビフェニル(DavePhos)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(Dppf)及び1,1’-ビナフチル-2,2’-ビスジフェニルホスフィン(BINAP)のうちの1種又は複数種、好ましくは4,5-ビスジフェニルホスフィノ-9,9-ジメチルキサンテン(XantPhos)であり、
縮合剤は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(EDC)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(EDCI)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム-テトラフルオロボレート(TBTU)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)及び1-プロピルリン酸無水物(T3P)のうちの1種又は複数種である。
上記反応は好ましくは溶媒中で行われ、使用される溶媒はN,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、水、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、酢酸、メタノール、エタノール、トルエン、石油エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、アセトン、エチルエーテル及びジグリコールのうちの1種又は複数種である。
第3の態様では、本発明は、前記多環式アミド系誘導体、立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩を含み、
好ましくは、薬学的に許容される担体及び/又は賦形剤をさらに含む医薬組成物を提供する。
第4の態様では、本発明は、第1の態様に記載の多環式アミド系誘導体、立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩又は第3の態様に記載の医薬組成物の、癌治療用薬の調製における用途であって、前記癌は、好ましくは血液癌、例えば、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫など;固形腫瘍、例えば、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌及び肺癌などである使用を提供する。
本発明はまた、癌に罹患している被験者に前記化合物の有効量を投与することで行われる、CDK9阻害剤としての多環式アミド系誘導体を用いた癌治療方法を提供する。
本発明のこれらの化合物は、さらに治療有効量の1種又は複数種の癌治療用薬剤と組み合わせて投与してもよく、これらの薬剤の例としては、例えば、放射線、アルキル化剤、血管新生阻害剤、抗有糸分裂剤、抗増殖剤、オーロラキナーゼ阻害剤、細胞死活性化剤(例えば、Bcl-2、BclxL、Bcl-w、Bfl-1、又はMcl-1の阻害剤)、死受容体経路の活性化剤、Bcr-Ablキナーゼ阻害剤、BET(ブロモドメインタンパク質)阻害剤、Rasシグナル経路阻害剤(例えば、MEK、Raf又はRasの阻害剤)、抗体、BiTE(二重特異性T細胞接合体)抗体、抗体薬物コンジュゲート、生体応答モジュレーター、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、細胞周期阻害剤、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、DVD(二重可変ドメイン抗体)、白血病ウイルス癌遺伝子ホモログ(ErbB2)受容体阻害剤、成長因子阻害剤、熱ショックタンパク質(HSP)-90阻害剤、ヒストン脱アセチル酵素(HDAC)阻害剤、ホルモン療法、免疫薬、アポトーシス阻害剤(IAP)、キナーゼ阻害剤、腫瘍キネシン阻害剤、Jak2阻害剤、哺乳動物ラパマイシン標的タンパク質阻害剤、微小RNA、マイトゲン活性化細胞外シグナル-調節キナーゼ阻害剤、ポリADP(アデノシン二リン酸)-リボスポリメラーゼ(PARP)阻害剤、白金化学療法剤、ポロ様キナーゼ(Plk)阻害剤、イノシトール-3リン酸キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、低分子干渉リボ核酸の酸類(siRNA)、トポイソメラーゼ阻害剤、ユビキチンリガーゼ阻害剤、及び類似体、並びにこれらの薬剤の1種又は複数種の組み合わせが含まれる。
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、治療すべき症状及び/又は障害を有意かつ積極的に変化させる(例えば、積極的な臨床応答を提供する)のに十分な化合物又は組成物の量を意味する。医薬組成物中で使用される有効成分の有効量は、治療される特定の障害、その障害の重症度、治療の持続時間、同時治療の性質、使用される1種又は複数種の特定の有効成分、使用される1種又は複数種の薬学的に許容される賦形剤/担体、及び主治医の知識や専門技術内の類似の因子によって変化する。
具体的には、癌の治療に使用される化学式(I)を有する化合物の有効量は、ヒトにおける癌の症状を対症療法的に緩和して、癌の進行を遅らせるか、又は癌に罹患している患者の症状悪化の危険性を減少させるのに十分な量である。
用語の説明
別段の記載がない限り、本発明の明細書及び特許請求の範囲において使用される用語の一部は、以下のように定義される。
「アルキル基」とは飽和脂肪族炭化水素基を指し、炭素数1~20、炭素数1~10、炭素数1~6、炭素数1~4、炭素数1~3、又は炭素数1~2の飽和直鎖状又は分岐鎖状の1価炭化水素基を含み、アルキル基は、独立して、任意に、本明細書に記載された1つ又は複数の置換基で置換されていてもよい。アルキル基のさらなる例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、s-ブチル基、n-ペンチル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、2,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、n-ヘキシル基、1-エチル-2-メチルプロピル基、1,1,2-トリメチルプロピル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2-エチルブチル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、4-メチルペンチル基、2,3-ジメチルブチル基などが含まれる。アルキル基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。
「アルケニル基」とは、少なくとも1つのC-Cがsp二重結合である、炭素数2~12、炭素数2~8、炭素数2~6、炭素数2~4の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基を指し、アルケニル基は、独立して、任意に、本発明に記載された1種又は複数種の置換基で置換されていてもよく、具体的な例としては、ビニル基、アリル基、及びブテニル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。アルケニル基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。
「シクロアルキル基」とは、飽和又は部分不飽和の単環又は多環の環状炭化水素置換基を指し、シクロアルキル環は、炭素数3~20、好ましくは3~12、より好ましくは3~6である。単環式シクロアルキル基の非限定的な実施例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプチル基、シクロヘプタトリエニル基、シクロオクチル基などが含まれるが、これらに限定されるものではなく、多環式シクロアルキル基は、スピロ環、縮合環、及び架橋環のシクロアルキル基を含む。シクロアルキル基は、置換若しくは非置換であってもよい。
「スピロシクロアルキル基」とは、5~18員で、2つ以上の環状構造を有し、単環間で互いに1つの炭素原子(スピロ原子と呼ばれる)を共有し、環内に1つ又は複数の二重結合を有するが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない多環式基を指す。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。スピロシクロアルキル基は、環と環との間で共有されるスピロ原子の数に応じて、モノスピロ、ジスピロ、又はポリスピロのシクロアルキル基に分けられ、好ましくはモノスピロ、ジスピロシクロアルキル基であり、好ましくは4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員である。「スピロシクロアルキル基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000028
「縮合シクロアルキル基」とは、5~18員で、2つ以上の環構造を含み、これらが互いに1対の炭素原子を共有し、1つ又は複数の環が1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない全炭素多環基を指し、好ましくは6~12員、より好ましくは7~10員である。縮合シクロアルキル基は、構成環の数に応じて二環、三環、四環、及び多環に分けられ、好ましくは二環又は三環であり、より好ましくは5員/5員又は5員/6員の二環アルキル基である。「縮合シクロアルキル基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000029
「架橋シクロアルキル基」とは、5~18員で、2つ以上の環状構造を含み、互いに1対の炭素原子を共有し、1つ又は複数の環が1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない全炭素多環基を指し、好ましくは6~12員、より好ましくは7~10員である。架橋シクロアルキル基は、構成環の数に応じて、二環、三環、四環又は多環の架橋シクロアルキル基に分けられ、好ましくは二環、三環又は四環であり、より好ましくは二環又は三環である。「架橋シクロアルキル基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000030
前記シクロアルキル環は、アリール基、ヘテロアリール基又は複素環基環に縮合することができ、ここで、母体構造に連結する環はシクロアルキル基であり、非限定的な実施例としては、インダニル基、テトラヒドロナフチル基、ベンゾシクロヘプチル基などが含まれる。
「複素環基」、「複素環」又は「複素環の」は、本願において交換可能に使用することができ、いずれも、3~12個の環原子を含む飽和又は部分不飽和の単環、二環又は三環の非芳香性複素環基であって、少なくとも1つの環原子が酸素、窒素、硫黄原子等のヘテロ原子である複素環基を指す。窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される1、2又は3個の原子を含んでいてもよい、5~7員の単環又は7~10員の二環又は三環を有することが好ましい。「複素環基」の例としては、モルホリニル基、オキセタニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、1,1-ジオキソ-チオモルホリニル基、ピペリジニル基、2-オキソ-ピペリジニル基、ピロリジニル基、2-オキソ-ピロリジニル基、ピペラジン-2-オン基、8-オキサ-3-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクチル基、及びピペラジニル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。前記複素環基環は、アリール基、ヘテロアリール基又はシクロアルキル環に縮合することができ、母体構造に連結する環は複素環基である。複素環基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。
「スピロ複素環基」とは、5~18員で、2つ以上の環状構造を有し、単環間で互いに1つの原子を共有し、環内に1つ又は複数の二重結合を含むが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない多環基を指し、1つ又は複数の環原子が窒素、酸素、硫黄又はS(O)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素であり、m=1又は2である。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。スピロ複素環基は、環と環との間で共有されるスピロ原子の数に応じて、モノスピロ複素環基、ビススピロ複素環基又はポリスピロ複素環基に分けられ、好ましくはモノスピロ複素環基及びビススピロ複素環基である。より好ましくは、4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員のモノスピロ複素環基である。「スピロ複素環基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000031
「縮合複素環基」とは、2つ以上の環構造を含み、互いに1対の原子を共有し、1つ又は複数の環が1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない全炭素多環基を指し、1つ又は複数の環原子が窒素、酸素、硫黄又はS(O)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素であり、m=1又は2である。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。この縮合複素環基は、構成環の数に応じて二環、三環、四環又は多環の縮合複素環基に分けられ、好ましくは二環又は三環、より好ましくは5員/5員又は5員/6員の二環縮合複素環基である。「縮合複素環基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000032
「架橋複素環基」とは、5~18員で、2つ以上の環構造を含み、互いに互いに直接連結されていない2つ以上の原子を共有し、1つ又は複数の環が1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない多環基を指し、1つ又は複数の環原子が窒素、酸素、硫黄又はS(O)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素であり、m=1又は2である。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。この架橋複素環基は、構成環の数に応じて、二環、三環、四環又は多環の架橋複素環基に分けられ、好ましくは二環、三環又は四環、より好ましくは二環又は三環である。「架橋複素環基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000033
「アリール基」とは、1つ又は2つの環を含有する炭素環芳香系を指し、前記環は、縮合するように連結されていてもよい。「アリール基」という用語は、例えば、フェニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基などの芳香族基を含む。アリール基は好ましくはC~C10アリール基、より好ましくはフェニル基及びナフチル基、最も好ましくはフェニル基である。アリール基は、置換若しくは非置換であってもよい。前記「アリール基」は、ヘテロアリール基、複素環基又はシクロアルキル基に縮合することができ、母体構造に連結するのはアリール環であり、非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000034
「ヘテロアリール基」とは、芳香族の5~6員単環又は9~10員二環を指し、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される1~4個の原子を含んでもよい。「ヘテロアリール基」の実施例は、フリル基、ピリジル基、2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジル基、ピラジニル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、1,2,3-チアジアゾリル基、ベンゾメタジオキセニル基、ベンズイミダゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、1,3-ジオキソ-イソインドリ基、キノリニル基、インダゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、及びベンゾイソオキサゾリル基を含むが、これらに限定されるものではない。ヘテロアリール基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。前記ヘテロアリール環は、アリール環、複素環基又はシクロアルキル環に縮合することができ、母体構造に連結する環はヘテロアリール環であり、非限定的な実施例には、以下が含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515729000035
「アルコキシ基」とは(アルキル-O-)の基を意味する。ここで、アルキル基は本明細書の関連定義を参照する。C~Cアルコキシ基が好ましい。その例としては、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「ハロアルキ基」とは、1つ又は複数のハロゲン置換基を有するアルキル基を意味し、ここで、アルキル基は、本発明に記載されたような意味を有する。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、1,1-ジクロロエチル基、1,2-ジクロロプロピル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「ヒドロキシ基」とは-OH基を指す。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指し、フッ素、塩素及び臭素が好ましい。
「アミノ基」とは-NHを指す。
「シアノ基」とは-CNを指す。
「ニトロ基」とは-NOを指す。
「ベンジル基」とは-CH-フェニルを指す。
「カルボキシル基」とは-C(O)OHを指す。
「アセチル基」とは-C(O)CH又はAcを指す。
「カルボン酸エステル基」とは、-C(O)O(アルキル基)又は(シクロアルキル基)を指し、アルキル基、シクロアルキル基は上記のように定義される。
「任意に」とは、それによって説明されるイベントが発生してもよいが、発生する必要はないことを意味し、例えば、「ARは、任意に1~複数のRで置換されてもよい」の説明には、AR基は1~複数のRで置換される場合と、置換されていない場合とが含まれる。
「置換の」とは、基中の1つ又は複数の水素原子、好ましくは5つまで、より好ましくは1~3個の水素原子が、それぞれ独立して、対応する数の置換基で置換されていることを意味する。言うまでもなく、置換基はその可能な化学的位置にのみ存在し、当業者は、(実験又は理論によって)可能又は不可能な置換を、あまり努力することなく決定することができる。例えば、遊離水素を有するアミノ基やヒドロキシ基が、不飽和結合(エチレン性など)を有する炭素原子と結合すると不安定になることがある。
本明細書に記載されている「置換」又は「置換の」は、特に断らない限り、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン基、スルフヒドリル基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、アミノ基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボン酸エステル基、=O、-C(O)R、-OC(O)R、-NR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-S(O)NR又は-S(O)NRから選択される1つ又は複数の基で置換され、ここで、Rは下記一般式(I)のように定義される。
本発明における立体化学の定義及び慣例の使用は、通常、以下の文献を参照する。
S.P.Parker,Ed.,McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw-HillBook Company,New York;and Eliel,E.and Wilen,S.,“Stereochemistry of Organic Compounds”, John Wiley&Sons,Inc.,New York,1994.
本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含んでもよく、したがって、異なる立体異性体が存在する。本発明の化合物の全ての立体異性体の形態はジアステレオマー、エナンチオマー、アトロプ異性体、及びラセミ混合物のようなそれらの混合物を含むが、これらに限定されるものではなく、本発明の一部を構成する。ジアステレオマーは、その物理化学的差異に基づいて、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留又は昇華等の方法により個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコール又はモッシャー酸塩化物のようなキラル補助剤)と反応させてジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換するような分離によって、キラル異性体混合物をジアステレオマー混合物に変換することができる。本発明の中間体及び化合物はまた、異なる互変異性体の形態で存在してもよく、このような形態の全ては本発明の範囲内に含まれる。多くの有機化合物は光学活性な形態で存在しており、すなわち、平面偏光の平面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を記述する際には、プレフィックスD、L又はR、Sを用いて分子のキラル中心の絶対配置を表す。プレフィックスd、l又は(+)、(-)は、化合物の平面偏光回転を命名するために使用される記号であり、(-)又はlは化合物が左旋性であることを意味し、プレフィックス(+)又はdは化合物が右旋性であることを意味する。これらの立体異性体の原子や原子団は互いに接続する順序は同じであるが、その立体構造は異なっている。特定の立体異性体はエナンチオマーであってもよく、その混合物は一般にエナンチオマー混合物と呼ばれる。50:50のエナンチオマー混合物はラセミ混合物又はラセミ体と呼ばれ、化学反応の過程で立体選択性や立体特異性がなくなる可能性がある。
「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は等モルの2つの鏡像異性体の混合物を指し、光学活性を欠く。
「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは、エネルギーの異なる構造の異性体が低エネルギー障壁を介して相互に転化できることを意味する。例えば、プロトン互変異性体(すなわち、プロトンシフト互変異性体)は、ケトン-エノール式及びイミン-エナミンの異性化作用のようなプロトン移動による互変を含む。原子価(valence)互変異性体は、再結合される結合電子の互変を含む。特に断りのない限り、本発明に記載された構造式は、非対称中心を含むR、S配置、二重結合の(Z)、(E)異性体、及び(Z)、(E)のコンフォーマーなど、全ての異性体の形態(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何異性体など)を含む。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、又は幾何異性体の混合物は全て本発明の範囲に属する。
「薬学的に許容される塩」とは、ヒト又は動物の体内に使用した場合に安全性及び有効性を有する化合物の塩を指す。化合物の塩は、十分な量の塩基又は酸を純粋な溶液又は適当な不活性溶液中に使用することにより、対応する付加塩を得ることができる。薬学的に許容されるアルカリ付加塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニアやマグネシウム塩等が含まれ、薬学的に許容される酸付加塩としては、無機酸塩及び有機酸塩が含まれ、前記無機酸及び有機酸としては、塩酸、臭化水素酸、炭酸、重炭酸イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸一水素イオン、酢酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸やメタンスルホン酸等が含まれる(Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”, Journal of Pharmaceutical Science 66:1-19(1977)参照)。
本発明によるCDK9阻害剤としての多環式アミド系誘導体は、従来技術と比較して、次のような有益な効果を有する。
本発明は、新規な構造のCDK9阻害剤を提供し、試験の結果、この多環式アミド系誘導体は、優れたCDK9酵素阻害活性を示し、癌、特に、血液癌、例えば、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫など;固形腫瘍、例えば、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌及び肺癌などの治療薬の調製に有用である。
本発明に係る化合物7-1、12、22-1-1及びAZD4573によるMv4-11細胞RNA pol IIser2のリン酸化の阻害作用のSDS-PAGE電気泳動検出図である。
以下、本発明の技術的解決策をより理解しやすく、把握しやすくするために、本発明の方法を具体的な実施例を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。下記の実施例では、H NMRスペクトルはBruker装置(400MHz)で測定し、ケミカルシフトはppmで表される。テトラメチルシランの内部標準(0.00ppm)を使用する。H NMRの表現方法は、s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q= カルテット、m=マルチプレット、br=ブロード、dd=ダブレットのダブレット、dt=トリプレットのダブレットである。カップリング定数を与える場合、その単位はHzである。
質量スペクトルはLC/MS装置で測定し、イオン化方式はESIとする。
高速液体クロマトグラフ型番:アジレント1260、サーモフィッシャーU3000;カラム型番:Waters xbrige C18(4.6*150 mm、3.5μm);移動相:A:ACN、B:Water(0.1%HPO);流速:1.0mL/min;勾配:5%A for 1min、increase to 20%A within 4min、increase to 80%A within 8 min、80%A for 2min、back to 5%A within 0.1min、波長:220nm、カラム温度:35℃。
薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレートは煙台黄海HSGF254又は青島GF254シリカゲルプレートを使用し、薄層クロマトグラフィー(TLC)用シリカゲルプレートは0.2mm~0.3mmの規格を採用し、薄層クロマトグラフィーによる製品の分離精製は0.4mm~0.5mmの規格を採用する。
カラムクロマトグラフィーは煙台黄海シリカゲル200~300メッシュのシリカゲルをキャリヤーとする。
次の例では、別段の指示がない限り、全ての温度は摂氏温度で、別段の指示がない限り、様々な出発原料及び試薬が市販又は既知の方法に基づいて合成されたものであり、市販の原料及び試薬は、別段の指定がない限り、さらに精製されずに直接使用され、市販のメーカーには、国薬集団、百霊威科技有限公司、梯希愛(上海)化成工業発展有限公司、上海畢得医薬科技有限公司や上海マイレル化学科技有限公司などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
CDOD:重水素化メタノール
CDCl:重水素化クロロホルム
DMSO-d:重水素化ジメチルスルホキシド
Pd(dba):トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
Pd(dppf)Cl:[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム
XantPhos:4,5-ビスジフェニルホスフィノ-9,9-ジメチルオキサンテン
XPhos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル
HATU:O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
TLC:薄層クロマトグラフィー
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
purity:純度
&:及び
水素雰囲気とは、反応フラスコに約1L容積の水素風船を接続したものを意味する。
実施例では、特に断らない限り、反応中の溶液は水溶液を意味する。
実施例では、特に断らない限り、反応の温度は室温であり、20℃~30℃である。
実施例における反応の進行のモニタリングには、薄層クロマトグラフィー(TLC)が用いられ、反応に使用される展開剤、化合物の精製に用いられるカラムクロマトグラフィーの溶離剤系、又は薄層クロマトグラフィーの展開剤系は、以下を含む。A:石油エーテル・酢酸エチル系、B:ジクロロメタン・メタノール系、C:n-ヘキサン:酢酸エチル、溶媒の体積比は化合物の極性によって異なり、酢酸やトリエチルアミンなどの酸性又はアルカリ性の試薬を少量添加して調整することもできる。
中間体の調製
中間体1
5,5-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボリナン-2-イル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1
Figure 2023515729000036
第1ステップ ヒドロキシトリメチル酢酸メチル IN-1b
2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピオン酸IN-1a(100.0g、0.85mol)をメタノール(1L)に溶解し、室温で濃硫酸(91.1g、0.36mol)を滴下し、滴下終了後、75℃に昇温して4時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを弱アルカリに調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色透明液体の表題化合物IN-1b(93.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ 2,2-ジメチル-3-((メチルスルホニル)オキシ)プロピオン酸メチル IN-1c
化合物IN-1b(93.0g、粗生成物)をジクロロメタン(500mL)に溶解し、トリエチルアミン(85.9g、0.85mol)を加え、-5℃に温度を下げて、窒素保護下、塩化メチルスルホニル(88.2g、0.77mol)を滴下し、滴下終了後、室温に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水に入れて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色透明液体の表題化合物IN-1c(121.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ 3-ブロモ-2,2-ジメチルプロピオン酸メチル IN-1d
化合物IN-1c(121.0g、粗生成物)をN,N-ジメチルホルムアミド(800mL)に溶解し、臭化リチウム(101.0g、1.16mol)を室温で加え、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色透明液体の表題化合物IN-1d(85.0g、3段収率51%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.69(s,3H),3.48(s,2H),1.29(s,6H).
第4ステップ 2,2-ジメチル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロピオン酸メチル IN-1e
化合物IN-1d(85.0g、0.44mol)をN,N-ジメチルホルムアミド(500mL)に溶解し、炭酸セシウム(173.0g、0.53mol)及びイミダゾール(32.6g、0.48mol)を室温で加え、85℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色透明液体の表題化合物IN-1e(41.0g、収率52%)を得た。
LC-MS: m/z=183.2 [M+H]
第5ステップ 2,2-ジメチル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロピオン酸 IN-1f
化合物IN-1e(41.0g、0.22mol)をテトラヒドロフラン(150mL)及びメタノール(100mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム(18.0g、0.45mol)の水(100mL)溶液を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮してテトラヒドロフラン及びメタノールを除去し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物IN-1f(33.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.44(s,1H),7.61(t,J=1.6Hz,1H),7.41(d,J=1.6Hz,1H),6.21(t,J=2.0Hz,1H),4.24(s,2H),1.06(s,6H).
第6ステップ 5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-4-オン IN-1g
化合物IN-1f(33.0g、粗生成物)を無水テトラヒドロフラン(300mL)に溶解し、窒素保護下、-65℃に温度を下げて、n-ブチルリチウム(160mL、0.4mol、2.5Mテトラヒドロフラン溶液)をゆっくりと滴下し、滴下終了後、-45℃に昇温して1時間反応させ、さらに室温に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水にゆっくりと注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-1g(18.1g、2段収率55%)を得た。
第7ステップ 5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1h
化合物IN-1g(18.1g、0.12mol)をジグリコール(300mL)に溶解し、ヒドラジン水和物(30mL、0.6mol、85%)を室温で加え、180℃(内温で156℃)に昇温して2時間反応させ、150℃に温度を下げて、水酸化カリウム(23.6g、0.42mol)をゆっくりと加え、滴下終了後、180℃に昇温して5時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、塩酸(3M)溶液を加えてpH=6~7に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-1h(7.8g、収率48%)を得た。
第8ステップ 3-ブロモ-5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1i
化合物IN-1h(7.1g、52.1mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解し、N-ブロモスクシンイミド(9.3g、52.2mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色液体の表題化合物IN-1i(7.8g、収率48%)を得た。
第9ステップ 5,5-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボリナン-2-イル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1
化合物IN-1i(5.5g、25.6mmol)を1,4-ジオキサン(50mL)に溶解し、ビス(ピナコラート)ジボロン(9.7g、38.2mmol)、酢酸カリウム(5.0g、51.0mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(244mg、0.3mmol)を加え、窒素保護下、85℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-1(2.4g、収率36%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.77(s,1H),3.88(s,2H),2.79(s,2H),1.26(s,12H),1.24(s,6H).
中間体2
7-ブロモ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-2
Figure 2023515729000037
第1ステップ 4-ブロモ-1H-ピロール-2-ホルムアルデヒド IN-2b
1H-ピロール-2-ホルムアルデヒドIN-1a(10.0g、105.3mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、窒素保護下、0℃に冷却し、N-ブロモスクシンイミド(19.7g、110.5mmol)を加え、0℃で保温して30分間反応させ、TLCによれば、原料は消失した。反応液を濃縮して有機溶媒を除去し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-2b(12.6g、収率69%)を得た。
LC-MS: m/z=174.0[M+H]
第2ステップ 4-ブロモ-1H-ピロール-2-ホルモニトリル IN-2c
化合物IN-2b(5.0g、28.7mmol)を水(150mL)に溶解し、O-ヒドロキシルアミンスルホン酸(11.4g、100.6mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料は消失した(原料と製品をアルデヒド・ケトン発色剤で区別した)。反応液を0℃に冷却し、水酸化カリウム溶液(4N)でpH=13~14に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-2c(4.2g、収率85.0%)を得た。
LC-MS: m/z=168.9[M-H]
第3ステップ 4-(4-ブロモ-2-シアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチル酪酸メチル IN-2d
化合物IN-2c(1.0g、5.8mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に分散させ、炭酸カリウム(1.6g、11.6mmol)及び化合物IN-1d(1.7g、8.8mmol)を室温で加え、85℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、黄色液体の表題化合物IN-2d(1.7g、収率97%)を得た。
第4ステップ 4-(4-ブロモ-2-シアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチル酪酸 IN-2e
化合物IN-2d(1.7g、5.7mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)及びメタノール(15mL)に分散させ、0℃に冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(3mL、12mmol、4M)を加え、室温にゆっくりと昇温して30分間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して有機溶媒を除去し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpHを酸性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色油状の表題化合物IN-2e(1.4g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ 4-(4-ブロモ-2-シアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチルブチリルクロリド IN-2f
化合物IN-2e(1.4g、粗生成物)をジクロロメタン(30mL)に分散させ、N,N-ジメチルホルムアミド(1mL)を室温で加え、0℃に冷却し、塩化オキサリル(980mg、7.7mmol)を滴下し、滴下終了後、室温にゆっくりと昇温して30分間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した(メタノールでクエンチングして薄層クロマトグラフィーにかけた)。反応液を濃縮して黄色油状の表題化合物IN-2f(1.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第6ステップ 7-ブロモ-2,2-ジメチル-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-2g
三塩化アルミニウム(1.4g、5.8mmol)をジクロロメタン(15mL)に分散させ、0℃に冷却し、窒素保護下、化合物IN-2f(1.5g、粗生成物)のジクロロメタン(15mL)溶液を滴下し、滴下終了後、室温に自然昇温させて一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に氷水を注入してクエンチングし、塩酸(1N)を加えてpHを酸性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-2g(900mg、3段収率62%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.00(s,1H),4.17(s,2H),1.38(s,6H).
第7ステップ 7-ブロモ-1-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-2h
化合物IN-2g(870mg、3.4mmol)をメタノール(15mL)に分散させ、0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(330mg、8.7mmol)を加え、室温に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物IN-2h(1.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第8ステップ 7-ブロモ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-2
化合物IN-2h(1.0g、粗生成物)をトリフルオロ酢酸(20mL)に分散させ、0℃に冷却し、窒素置換を行い、トリエチルシラン(1.4g、12mmol)を滴下し、滴下終了後、0℃で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色液体の表題化合物IN-2(370mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=239.3[M+H]
中間体3
(1R,3S)-3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-ギ酸ベンジル(仮定) IN-3-1
(1S,3R)-3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-ギ酸ベンジル(仮定) IN-3-2
Figure 2023515729000038
第1ステップ 3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-ギ酸 IN-3b
3-アミノシクロヘキサンギ酸IN-3a(10.0g、69.8mmol)を1,4-ジオキサン(100mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(4.2g、105mmol)の水(100mL)溶液を加え、固体が全て溶解すると、炭酸ジ-t-ブチル(19.8g、90.7mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に塩酸(3M)を加えてpH=3~4に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物IN-3b(16.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ (1R,3S)-3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-ギ酸ベンジル(仮定) IN-3-1 & (1S,3R)-3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-ギ酸ベンジル(仮定) IN-3-2
化合物IN-3b(20.2g、粗生成物)をN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、0℃に温度を下げて、炭酸セシウム(40.3g、123.7mmol)を加え、窒素保護下、臭化ベンジル(14.8g、86.5mmol)をゆっくりと滴下し、滴下終了後、ゆっくりと室温に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体化合物IN-3(24.9g、2段収率82%)を得た。5.9gについてキラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm, 5um,30mL/min,IPA:Hexane=5:95)を行って、化合物IN-3-1(ピーク1,RT 21.2min) (2.7g、収率46%)及び化合物IN-3-2(ピーク2,RT 29.1min) (1.5g、+27.1,ee=100%,収率25%)を得た。文献RTデータによれば、化合物IN-3-2は所望配置の中間体であった。
LC-MS: m/z=234.1 [M-Boc+H]
中間体4
5-オキソオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル IN-4
Figure 2023515729000039
第1ステップ シクロヘキサ-4-エン1,2-ジイルジメタノール IN-4b
4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸IN-4a(20.0g、117.5mmol)をテトラヒドロフラン(400mL)に溶解し、0℃に温度を下げて、水素化リチウムアルミニウム(17.9g、471.7mmol)をバッチ式で加え、滴下終了後、80℃に昇温して2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液0℃に温度を下げて、水(18mL)、水酸化ナトリウム水溶液(18mL、1.5N)を順次加え、10分間撹拌し、水(50mL)を加え、10分間撹拌し、ろ過して、ろ過ケーキをテトラヒドロフランで洗浄し、ろ液を濃縮し、淡黄色液体の表題化合物IN-4b(16.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ5.57(s,2H),4.41(t,J=4.2Hz,2H),3.42-3.37(m,2H),3.28-3.22(m,2H),1.99-1.85(m,6H).
第2ステップ シクロヘキサ-4-エン1,2-ジイルビス(メチレン)ジメタンスルホン酸エステル IN-4c
化合物IN-4b(16.5g、粗生成物)をジクロロメタン(200mL)に溶解し、0℃に温度を下げて、トリエチルアミン(31.7g、313.3mmol)及び塩化メチルスルホニル(33.0g、288.1mmol)を順次加え、室温に昇温して2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物IN-4c(33.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ 4,5-ビス(ブロモメチル)シクロヘキサ-1-エン IN-4d
化合物IN-4c(33.0g、粗生成物)をN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、臭化リチウム(28.5g、328.2mmol)を室温で加え、100℃に昇温して2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を熱ろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキを洗浄し、ろ液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-4d(16.0g、3段収率51%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.63(s,2H),3.42-3.39(m,2H),3.34-3.30(m,2H),2.39-2.35(m,2H),2.27-2.21(m,2H),2.09-2.03(m,2H).
第4ステップ 1,3,3a,4,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-インデン-2,2-ジギ酸ジメチル IN-4e
化合物IN-4d(15.0g、56.0mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、マロン酸ジメチル(15g、113.5mmol)及び炭酸カリウム(31.2g、225.7mmol)を室温で加え、110℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色液体の表題化合物IN-4e(7.5g、収率56%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.63(s,2H),3.72(d,J=3.2Hz,6H),2.36-2.31(m,2H),2.18-2.07(m,6H),1.88-1.80(m,2H).
第5ステップ 2,3,3a,4,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-インデン-2-ギ酸メチル IN-4f
化合物IN-4e(7.5g、31.5mmol)をジメチルスルホキシド(20mL)及び水(2mL)に溶解し、塩化ナトリウム(3.75g、64.2mmol)を室温で加え、170℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に下げて、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色液体の表題化合物IN-4f(4.0g、粗生成物)を得て、次のステップの反応にそのまま用いた。
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.66-5.60(m,2H),3.67(d,J=2.0Hz,6H),3.02-2.83(m,2H),2.18-2.13(m,4H),2.01-1.68(m,2H).
第6ステップ 4-(メトキシカルボニル)シクロペンタン-1,2-ジギ酸 IN-4g
化合物IN-4f(5.3g、粗生成物)をアセトニトリル/酢酸エチル(50mL/50mL)に溶解し、過ヨウ素酸ナトリウム(27.3g、127.6mol)の水溶液(100mL)及び三塩化ルテニウム(122mg、0.59mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、原料は消失した。反応液をろ過し、ろ液を塩酸(1N)でpH1~2に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色固体粗生成物を石油エーテル/ジクロロメタンでスラリー化し、ろ過して白色固体の表題化合物IN-4g(6.2g、粗生成物)を得て、次のステップの反応にそのまま用いた。
第7ステップ 5-オキソオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル IN-4
化合物IN-4g(2.7g、粗生成物)を酢酸無水物(16mL)に溶解し、130℃に昇温して2時間反応させ、無水酢酸ナトリウム(816mg、9.95mmol)を加え、120℃で一晩反応させた。反応液を0℃に冷却し、メタノールを加えてクエンチングして、次に、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを8~9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物IN-4(1.3g、3段収率23%)を得た。
中間体5
5-ブロモ-7-イソシアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン IN-5
Figure 2023515729000040
第1ステップ 1-(トリイソプロピルシリル)ピロール IN-5b
水素化ナトリウム(13.7g、342mmol、60%)をテトラヒドロフラン(400mL)に分散させ、0℃に冷却し、窒素保護下、ピロールIN-5a(17.4g、259mmol)を滴下し、滴下終了後、室温に昇温して1時間撹拌し、再度0℃に冷却し、トリイソプロピルクロロシラン(50.0g、259mmol)を滴下し、滴下終了後、室温に昇温して2時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。氷水に反応液をゆっくりと注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物IN-5b(63.0g、粗生成物)を次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ ピロール-3-ホルムアルデヒド IN-5c
N,N-ジメチルホルムアミド(18.6g、256mmol)をジクロロメタン(500mL)に溶解し、室温で塩化オキサリル(32.53g、256mmol)を滴下し、滴下終了後、室温で2時間撹拌し、白色固体を生成した。化合物IN-5b(52.0g、233mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、上記反応に滴下し、滴下終了後、2時間加熱還流し、室温に温度を下げて一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮してジクロロメタンを除去し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、褐色液体の表題化合物IN-5c(7.0g、2段収率34%)を得た。
第3ステップ 5-ブロモピロール-3-ホルムアルデヒド IN-5d
化合物IN-5c(7.0g、73.6mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶解し、窒素保護下、-65℃に冷却し、N-ブロモスクシンイミド(13.7g、77.0mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)溶液を滴下し、TLCモニタリングにより完全に反応するまで-65℃で保温した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物IN-5d(3.6g、収率28%)を得た。
第4ステップ 2-ブロモ-4-イソシアノ-1H-ピロール IN-5e
ヒドロキシルアミン-O-スルホン酸(9.3g、82.2mmol)を水(40mL)に分散させ、0℃に冷却し、化合物IN-5d(3.6g、20.7mmol)を加え、室温に自然昇温させて一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液をろ過し、ろ過ケーキを水洗し、ろ液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHを中性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色固体の表題化合物IN-5e(3.0g、収率85%)を得た。
第5ステップ 4-(2-ブロモ-4-イソシアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチル酪酸メチル IN-5f
化合物IN-5e(4.0g、23.4mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(40mL)に分散させ、化合物IN-1d(7.4g、35.3mmol)及び炭酸カリウム(6.5g、47.0mmol)を室温で加え、窒素保護下、80℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、黄色油表題化合物IN-5f(4.2g、収率57%)を得た。
第6ステップ 4-(2-ブロモ-4-イソシアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチル酪酸 IN-5g
化合物IN-5f(4.1g、13.1mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)及びメタノール(20mL)に分散させ、水酸化ナトリウム水溶液(7mL、28mmol、4M)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して溶媒を除去し、水(50mL)を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH約1に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体の表題化合物IN-5g(3.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.49(s,1H),7.64(d,J=2.0Hz,1H),6.70(d,J=2.0Hz,1H),4.15(s,2H),3.38(s,2H),1.11(s,6H).
第7ステップ 4-(2-ブロモ-4-イソシアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチルブチリルクロリドIN-5h
化合物IN-5g(3.5g、粗生成物)をジクロロメタン(80mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.5mL)に分散させ、0℃に冷却し、窒素保護下、塩化オキサリル(2.5g、19.7mmol)を滴下し、滴下終了後、0℃で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、表題化合物IN-5h(4.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第8ステップ 5-ブロモ-7-イソシアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-1-オン IN-5i
塩化アルミニウム(3.7g、27.7mmol)をジクロロメタン(80mL)に分散させ、0℃に冷却し、窒素保護下、化合物IN-5h(4.0g、13.2mmol)のジクロロメタン(80mL)溶液を滴下し、滴下終了後、室温に自然昇温させて一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、黄色固体の表題化合物IN-5i(2.5g、3段収率76%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ6.81(s,1H),4.02(s,2H),1.38(s,6H).
第9ステップ 5-ブロモ7-イソシアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-1-オール IN-5j
化合物IN-5i(2.5g、9.9mmol)をメタノール(50mL)に分散させ、0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(940mg、24.8mmol)をバッチ式で加え、滴下終了後、室温に昇温して1時間撹拌すると、LCMSによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで希釈し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物IN-5j(2.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=237.1[M-HO]
第10ステップ 7-イソシアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン IN-5k
化合物IN-5j(2.0g、粗生成物)をトリフルオロ酢酸(30mL)に分散させ、0℃に冷却し、窒素保護下、トリエチルシラン(2.7g、23.2mmol)を滴下し、滴下終了後、0℃で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して溶媒を除去し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、黄色固体の表題化合物IN-5k(1.2g、2段収率76%)を得た。
第11ステップ 5-ブロモ-7-イソシアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン IN-5
化合物IN-5k(1.2g、7.5mmol)をジクロロメタン(20mL)に分散させ、0℃に冷却し、N-ブロモスクシンイミド(1.2g、6.7mmol)をバッチ式で加え、添加終了後、0℃で20分間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えて希釈し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、黄色液体の表題化合物IN-5(1.6g、収率89%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ6.34(s,1H),3.68(s,2H),2.84(s,2H),1.28(s,6H).
中間体6
7-カルバモイル-2-アザスピロ[4.4]ノナン-2-ギ酸t-ブチル IN-6-1,2
Figure 2023515729000041
第1ステップ シクロペンタン-1,3-ジギ酸 IN-6b
ノルボルネンIN-6a(20.0g、0.21mol)をアセトニトリル/酢酸エチル(400mL/400mL)に溶解し、過ヨウ素酸ナトリウム(181.8g、0.85mol)の水溶液(600mL)及び三塩化ルテニウム(969mg、4.67mmol)を順次加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、原料は消失した。反応液をろ過し、ろ液を水酸化ナトリウム(5N)溶液でpH11~12に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH1~2に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色固体の表題化合物IN-6b(18.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ 1,3-ジギ酸ジシクロペンタニル IN-6c
化合物IN-6b(18.5g、粗生成物)をメタノール(200mL)に溶解し、濃硫酸(5mL)を室温で加え、70℃に昇温して一晩反応させた。反応液を濃縮して、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-6c(18.6g、2段収率47%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.36(s,6H),2.87-2.73(m,2H),2.27-2.23(m,1H),2.14-2.08(m,1H),2.01-1.89(m,4H).
第3ステップ 1-アリルシクロペンタン-1,3-ジギ酸ジメチル IN-6d-1,2
化合物IN-6c(40.0g、215mmol)を無水テトラヒドロフラン(500mL)に分散させ、-60℃に温度を下げて、窒素保護下、リチウムジイソプロピルアミド(120mL、240mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)を滴下し、滴下終了後、-60℃で30分間撹拌し、臭化プロピレン(5.8g、47.9mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を滴下し、滴下終了後、-60℃で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、低極性無色液体の表題化合物IN-6d-1(12.0g、収率25%)及び高極性の表題化合物IN-6d-2(15.0g、収率31%)を得た。
化合物IN-6d-1
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.74-5.64(m,1H),5.07-5.02(m,2H),3.68(s,6H),2.94-2.86(m,1H),2.50-2.36(m,3H),2.17-2.10(m,1H),2.01-1.85(m,2H),1.80-1.67(m,2H).
化合物IN-6d-2
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.65-5.58(m,1H),4.98(d,J=12.4Hz,2H),3.60(s,6H),2.82-2.74(m,1H),2.33-2.27(m,3H),2.20-2.13(m,1H),1.92-1.85(m,3H),1.57-1.49(m,1H).
第4ステップ 1-(2-オキソエチル)シクロペンタン-1,3-ジギ酸ジメチル IN-6e-1,2
化合物IN-6d-1(3.3g、14.6mmol)をアセトニトリル(30mL)及び水(30mL)に溶解し、三塩化ルテニウム(138mg、0.66mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(5.66g、26.5mmol)を0℃で加え、30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液をろ過し、ろ液を濃縮して有機相を除去し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物IN-6e-1(1.2g、収率36%)を得た。
化合物IN-6d-2(15.0g、66.3mmol)をアセトニトリル(200mL)及び水(200mL)に溶解し、三塩化ルテニウム(690mg、3.3mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(28.3g、132.3mmol)を0℃で加え、30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液をろ過し、ろ液を濃縮して有機相を除去し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物IN-6e-2(7.5g、収率49%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ9.71(s,1H),3.69(d,J=2.8Hz,6H),2.93-2.84(m,1H),2.77(s,2H),2.55-2.49(m,1H),2.37-2.30(m,1H),2.10-1.92(m,3H),1.65-1.59(m,1H).
第5ステップ 2-ベンジル-1-オキソ-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ギ酸メチル IN-6f-1,2
化合物IN-6e-1(1.2g、5.26mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、ベンジルアミン(0.85g、7.88mmol)を加え、室温で30分間撹拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.0g、15.9mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物IN-6f-1(1.1g、収率73%)を得た。
化合物IN-6e-2(7.5g、32.9mmol)をメタノール(80mL)に溶解し、ベンジルアミン(5.3g、49.5mmol)を加え、室温で30分間撹拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(6.2g、98.7mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで希釈し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物IN-6f-2(7.0g、収率74%)を得た。
LC-MS: m/z=288.3[M+H]
第6ステップ 2-ベンジル-1-チオ-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ギ酸メチル IN-6g-1,2
化合物IN-6f-1(1.2g、4.18mmol)をトルエン(6mL)に溶解し、ローソン試薬(2.53g、6.26mmol)を室温で加え、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、原料は消失した。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより無色油状の表題化合物IN-6g-1(932mg、収率73%)を得た。
化合物IN-6f-2(2.0g、6.96mmol)をトルエン(6mL)に溶解し、ローソン試薬(4.22g、10.43mmol)を室温で加え、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、原料は消失した。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより無色油状物の表題化合物IN-6g-2(1.6g、収率76%)を得た。
LC-MS: m/z=304.2[M+H]
第7ステップ 2-ベンジル-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ギ酸メチル IN-6h-1,2
化合物IN-6g-1(932mg、3.07mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、ラネーニッケルを室温で加え、65℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、無色油状の表題化合物IN-6h-1(755mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
化合物IN-6g-2(1.6g、5.27mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、ラネーニッケルを室温で加え、65℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、無色油状の表題化合物IN-6h-2(1.2g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=274.2[M+H]
第8ステップ 7-メチル2-アザスピロ[4.4]ノナン-2,7-ジギ酸t-ブチル IN-6i-1,2
化合物IN-6h-1(755mg、粗生成物)をメタノール(10mL)に溶解し、炭酸ジ-t-ブチル(0.71g、3.25mmol)及びパラジウム/炭素(100mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過して、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物IN-6i-1(747mg、2段収率86%)を得た。
化合物IN-6h-2(1.2g、粗生成物)をメタノール(10mL)に溶解し、炭酸ジ-t-ブチル(1.15g、5.27mmol)及びパラジウム/炭素(200mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過して、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物IN-6i-2(1.1g、2段収率74%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.68(s,3H),3.44-3.34(m,2H),3.27-3.21(m,2H),2.93-2.86(m,1H),2.06-1.87(m,4H),1.77-1.71(m,3H),1.56-1.53(m,1H),1.46 (s,9H).
第9ステップ 2-(t-ブトキシカルボニル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ギ酸 IN-6j-1,2
化合物IN-6i-1(747mg、2.64mmol)をメタノール/テトラヒドロフラン/水(8mL/3mL/3mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(158mg、3.95mmol)を加え、室温で3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH約4に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、無色油状液体の表題化合物IN-6j-1(725mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
化合物IN-6i-2(1.1g、3.88mmol)をメタノール/テトラヒドロフラン/水(12mL/6mL/6mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(233mg、5.83mmol)を加え、室温で3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH約4に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、無色油状液体の表題化合物IN-6j-2(830mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第10ステップ 7-カルバモイル-2-アザスピロ[4.4]ノナン-2-ギ酸t-ブチル IN-6-1,2
化合物IN-6j-1(300mg、粗生成物)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、HATU(838mg、2.20mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(475mg、3.68mmol)及び塩化アンモニウム(149mg、2.78mmol)を順次加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-6-1(260mg、2段収率86%)を得た。
化合物IN-6j-2(830mg、粗生成物)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、HATU(1.4g、3.68mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(793mg、6.14mmol)及び塩化アンモニウム(249mg、4.66mmol)を順次加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-6-2(760mg、2段収率73%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.40(s,2H),3.44-3.23(m,4H),2.81-2.72(m,1H),2.06-1.87(m,4H),1.81-1.69(m,3H),1.61-1.53(m,1H),1.46(s,9H).
<実施例1>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 1
Figure 2023515729000042
第1ステップ (1S,3R)-3-t-ブトキシカルボニルアミノシクロヘキサンギ酸 1a
中間体IN-3-2(1.5g、4.5mmol)をメタノール(25mL)に溶解し、パラジウム/炭素(150mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、白色固体の表題化合物1a(1.1g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ (4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 1c
4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-アミノ1b(3.0g、14.5mmol)をt-ブタノール/アセトン(1:1)の混合溶媒(100mL)に分散させ、トリエチルアミン(6.2g、61.3mmol)、炭酸ジ-t-ブチル(12.7g、58.2mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(触媒量)を加え、室温で3時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して有機溶媒を除去し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物1c(7.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.65(s,1H),8.03(s,1H),1.41(s,18H).
第3ステップ (2-((ジ-t-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-クロロピリジン-4-イル)ホウ酸 1d
化合物1c(1.0g、粗生成物)を1,4-ジオキサン(20mL)に分散させ、ビス(ピナコラート)ジボロン(950mg、3.7mmol)、酢酸カリウム(730mg、7.4mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(触媒量)を順次加え、窒素保護下、90℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液を室温に冷却し、ろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキを洗浄し、ろ液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、褐色油状物の表題化合物1d(2.5g、粗生成物)を次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=373.1[M+H]
第4ステップ (5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 1e
化合物1d(250mg、粗生成物)及び中間体IN-2(1.2g、1.6mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)及び水(2mL)に分散させ、炭酸ナトリウム(220mg、2.1mmol)及びPd(dppf)Cl(触媒量)を順次加え、窒素保護下、100℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、ろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキを洗浄し、ろ液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物1e(300mg、3段収率26%)を得た。
LC-MS: m/z=387.2[M+H-Boc]
第5ステップ 7-(2-アミノ-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル 1f
化合物1e(300mg、0.62mmol)をジクロロメタン(6mL)に分散させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体の表題化合物1f(250mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=287.1[M+H]
第6ステップ ((1R,3S)-3-((5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシルt-ブチルカーバメート 1g
化合物1f(250mg、粗生成物)及び化合物1a(317mg、1.3mmol)を酢酸エチル(10mL)に分散させ、ピリジン(413mg、5.2mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(2.2g、6.9mmol、50%酢酸エチル溶液)を室温で順次加え、85℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物1g(210mg、2段収率67%)を得た。
LC-MS: m/z=512.3[M+H]
第7ステップ (1S,3R)-3-アミノ-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 1h
化合物1g(210mg、0.41mmol)をジクロロメタン(4mL)に分散させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体の表題化合物1h(220mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第8ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル) シクロヘキサン-1-ホルムアミド 1
化合物1h(220mg、粗生成物)をジクロロメタン(4mL)に分散させ、トリエチルアミン(108mg、1.1mmol)及び酢酸無水物(82mg、0.8mmol)を順次加え、室温で15分間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール50:1~30:1)により粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物1(160mg、2段収率86%)を得た。
LC-MS: m/z=454.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.58(s,1H),8.35(s,1H),8.19(s,1H),7.75(d,J=7.6Hz,1H),7.39(s,1H),3.94(s,2H),3.61-3.50(m,1H),2.85(s,2H),2.65-2.56(m,1H),1.90-1.86(m,1H),1.81-1.70(m,6H),1.30-1.27(m,2H),1.23(s,7H),1.12-1.02(m,1H). (96.49% purity by HPLC)
<実施例2>
7-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 2
Figure 2023515729000043
化合物1(50mg、0.11mmol)をジメチルスルホキシド(1mL)に分散させ、炭酸カリウム(30mg、0.22mmol)及び過酸化水素(1mL、30%)を順次加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物2(35.4mg、収率68%)を得た。
LC-MS: m/z= 472.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.52(s,1H),8.31(s,1H),8.21(s,1H),7.77(d,J=8.0Hz,1H),7.59(br,1H),7.34(s,1H),6.92(br,1H),4.03(s,2H),3.62-3.53(m,1H),2.78(s,2H),2.62-2.58(m, 1H),1.90-1.87(m,1H),1.82-1.72(m, 6H),1.28-1.23(m,3H),1.20(s,6H),1.10-1.05(m,1H). (99.33% purity by HPLC)
<実施例3>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-((S)-1-ヒドロキシエチル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 3-1
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-((R)-1-ヒドロキシエチル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 3-2
Figure 2023515729000044
第1ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-ホルミル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 3a
化合物1(100mg、0.22mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、-60℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(0.35mL、0.52mmol、1.5Mテトラヒドロフラン溶液)を滴下し、滴下終了後、-60℃で4時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。氷水に反応液を注入して、希塩酸(1N)を加えてpHを酸性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、表題化合物3a(76mg、収率76%)を得た。
LC-MS: m/z=457.2 [M+H]
第2ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-((S)-1-ヒドロキシエチル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 3-1 & (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-((R)-1-ヒドロキシエチル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 3-2
化合物3a(75mg、0.16mmol)を無水テトラヒドロフラン(1.5mL)に溶解し、室温で臭化メチルマグネシウム(0.5mL、1.5mmol、3Mテトラヒドロフラン溶液)を滴下し、滴下終了後、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を注入してクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、中性アルミナカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色固体の表題化合物3(46mg、収率61%)を得た。キラル分割(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,EtOH:Hexane=5:95)を行って、淡黄色固体化合物3-1(ピーク1、RT 10.3min) (19.3mg、収率42%)及び淡黄色固体化合物3-2(ピーク2、RT 20.4min) (12.9mg、収率28%)を得た。
化合物3-1
LC-MS: m/z= 473.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.45(s,1H),8.25(s,1H),8.18(s,1H),7.80(d,J=7.6Hz,1H),6.42(s,1H),5.06(d,J=5.2Hz,1H),4.72-4.65(m,1H),3.79(q,J=6.8Hz,2H),3.61-3.52(m,2H),2.81-2.73(m,2H),2.63-2.56(m,1H),1.92-1.84(m,1H),1.78(s,5H),1.40(d,J=6.4Hz,3H),1.34-1.29(m,4H),1.23(d,J=3.6Hz,6H). (97.79% purity by HPLC)
化合物3-2
LC-MS: m/z= 473.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.45(s,1H),8.25(s,1H),8.18(s,1H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),6.42(s,1H),5.04(d,J=5.2Hz,1H),4.72-4.66(m,1H),3.80(q,J=6.8Hz,2H),3.60-3.50(m,2H),2.82-2.73(m,2H),2.63-2.56(m,1H),1.92-1.84(m,1H),1.78(s,5H),1.40(d,J=6.4Hz, 3H),1.34-1.27(m,4H),1.24(d,J=3.2Hz,6H). (98.33% purity by HPLC)
<実施例4>
(3aR,5s,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 4-1
(3aR,5r,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 4-2
Figure 2023515729000045
第1ステップ (3aR,6aS)-5-シアノヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ギ酸t-ブチル 4b
(3aR,6aS)-5-オキソヘキサヒドロペンタレン[c]ピロール-2(1H)-ギ酸t-ブチル4a(3.0g、13.32mmol)及びp-トルエンスルホニルメチルイソシアニド(992mg、33.29mmol)をエチレングリコールジメチルエーテル(20mL)に溶解し、窒素保護下、0℃に冷却し、エタノール(1.53g、33.29mmol)及びカリウムt-ブトキシド(4.88g、43.53mmol)を順次加え、60℃に昇温して一晩反応させた。TLC検出の結果、完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物4b(1.22g、収率39%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.54-3.50(m,2H),3.16-3.13(m,2H),3.00-2.93(m,1H),2.87(s,2H),2.20-2.14(m,2H),1.94-1.90(m,2H),1.44(s,9H).
第2ステップ (3aR,6aS)-2-(t-ブトキシカルボニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ギ酸 4c
化合物4b(590mg、2.50mmol)をエチレングリコール(6mL)及び水(1.2mL)に溶解し、水酸化カリウム(421mg、7.50mmol)を室温で加え、115℃に昇温して2時間反応させた。TLC検出の結果、完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3程度に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色油状液体の表題化合物4c(602mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=256.2 [M+H]
第3ステップ (3aR,6aS)-5-((4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)カルバモイル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ギ酸t-ブチル 4d-1,2
化合物4c(470mg、粗生成物)及び4-ブロモ-5-クロロ-2アミノピリジン1b(318mg、1.53mmol)を酢酸エチル(14mL)に溶解し、ピリジン(726mg、9.18mmol)を室温で加え、1-プロピルリン酸無水物(3.9g、6.12mmol、50%酢酸エチル溶液)を滴下し、反応液を室温で撹拌しながら一晩反応させた。TLC検出の結果、完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、低極性の表題化合物4d-1(454mg、収率66%)及び高極性の表題化合物4d-2(309mg、収率45%)を得た。
LC-MS: m/z=446.1[M+H]
第4ステップ (3aR,6aS)-5-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ギ酸t-ブチル 4e-1,2
化合物4d-1(200mg、0.45mmol)及び中間体IN-1(171mg、0.68mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸カリウム(125mg、0.90mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(触媒量)を室温で順次加え、窒素保護下、90℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物4e-1(109mg、収率48%)を得た。
LC-MS: m/z=500.3[M+H]
化合物4d-2(309mg、0.70mmol)及び中間体IN-1(276mg、1.05mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸カリウム(194mg、1.4mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(触媒量)を室温で順次加え、窒素保護下、90℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物4e-2(72mg、収率32%)を得た。
LC-MS: m/z=500.3[M+H]
第5ステップ (3aR,6aS)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 4f-1,2
化合物4e-1(109mg、0.22mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液を濃縮して、残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸ナトリウム及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色固体の表題化合物4f-1(80mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=400.2[M+H]
化合物4e-2(72mg、0.14mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液を濃縮して、残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸ナトリウム及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色固体の表題化合物4f-2(56mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=400.2[M+H]
第6ステップ (3aR,5s,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 4-1 & (3aR,5r,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 4-2
化合物4f-1(30mg、粗生成物)及びトリエチルアミン(16mg、0.16mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、酢酸無水物(12mg、0.12mmol)を滴下し、室温で半時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Perp-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物4-1(27mg、2段収率75%)を得た。
LC-MS: m/z=442.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.59(s,1H),8.35(s,1H),8.25(s,1H),7.99(s,1H),3.94(s,2H),3.66-3.62(m,1H),3.51-3.46(m,1H),3.24-3.12(m,3H),2.93(s,2H),2.86-2.80(m,1H),2.77-2.71(m,1H),2.00-1.92(m,5H),1.81-1.72(m,2H),1.26(s,6H). (97.34% purity by HPLC)
化合物4f-2(56mg、粗生成物)及びトリエチルアミン(28mg、0.27mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、酢酸無水物(21mg、0.21mmol)を滴下し、室温で半時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Perp-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物4-2(40mg、2段収率63%)を得た。
LC-MS: m/z=442.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.60(s,1H),8.34(s,1H),8.25(s,1H),7.99(s,1H),3.93(s,2H),3.58-3.54(m,2H),3.33-3.30(m,1H),3.28-3.24(m,1H),3.10-3.06(m,1H),2.88(s,2H),2.70-2.60(m,2H),2.17-2.10(m,2H),1.93(s,3H),1.62-1.53(m,2H),1.26(s,6H). (96.95% purity by HPLC)
<実施例5>
(3aR,6aS)-2-(L-アラニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 5
Figure 2023515729000046
第1ステップ ((2S)-1-((3aR,6aS)-5-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-イル)-1-オキソプロパン-2-イル)t-ブチルカーバメート 5b
化合物4f-2(70mg、0.18mmol)及びBoc-L-アラニン5a(66mg、0.35mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、HATU(103mg、0.27mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(46mg、0.36mmol)を順次加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物5b(100mg、収率100%)を得た。
第2ステップ (3aR,6aS)-2-(L-アラニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 5
化合物5b(100mg、0.18mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物5(40mg、収率48%)を得た。
LC-MS: m/z=471.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.63(d,J=3.2Hz,1H),8.36(s,1H),8.25(s,1H),7.99(s,1H),3.94(s,2H),3.70-3.39(m,7H),3.14-3.06(m,1H),2.88(s,2H),2.72-2.60(m,2H),2.20-2.11(m,2H),1.66-1.54(m,2H),1.26(s,6H),1.10(dd,J=6.8,10.4Hz,3H). (98.97% purity by HPLC)
<実施例6>
(3aR,6aS)-2-(D-アラニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 6
Figure 2023515729000047
第1ステップ ((2R)-1-((3aR,6aS)-5-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-イル)-1-オキソプロパン-2-イル)t-ブチルカーバメート 6b
化合物4f-2(70mg、0.18mmol)及びBoc-D-アラニン6a(66mg、0.35mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、HATU(103mg、0.27mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(46mg、0.36mmol)を順次加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。
反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物6b(90mg、収率90%)を得た。
第2ステップ (3aR,6aS)-2-(D-アラニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 6
化合物6b(90mg、0.16mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物6(40mg、収率54%)を得た。
LC-MS: m/z=471.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d+DO)δ8.35(s,1H),8.22(d,J=3.6Hz,1H),7.99(d,J=1.2Hz,1H),3.93(s,2H),3.86-3.82(m,0.5H),3.71-3.67(m,0.5H),3.51-3.29(m,4H),3.16-3.04(m,1H),2.87(s,2H),2.74-2.64(m,2H),2.19-2.14(m,2H),1.66-1.55(m,2H),1.25-1.22(m,9H). (97.18% purity by HPLC)
<実施例7>
(3aR,5s,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 7-1
(3aR,5r,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 7-2
Figure 2023515729000048
第1ステップ (3aR,6aS)-5-((5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ギ酸t-ブチル 7a-1,2
化合物4c(420mg、1.64mmol)及び化合物1f(393mg、1.37mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、ピリジン(651mg、8.23mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(3.5g、5.50mmol、50%酢酸エチル溶液)を加え、室温で一晩撹拌した。TLC検出の結果、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、低極性白色固体化合物7a-1(110mg、収率15%)及び高極性白色固体化合物7a-2(105mg、収率15%)を得た。
第2ステップ (3aR,6aS)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 7b-1,2
化合物7a-1(110mg、0.21mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、表題化合物7b-1(粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
化合物7a-2(105mg、0.20mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、表題化合物7b-2(粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ (3aR,5s,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 7-1 & (3aR,5r,6aS)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 7-2
化合物7b-1(粗生成物)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(2mL)及び酢酸無水物(28mg、0.27mmol)を順次加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物7-1(75mg、2段収率77%)を得た。
LC-MS: m/z=466.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.64(s,1H),8.37(s,1H),8.22(s,1H),7.42(s,1H),3.95(s,2H),3.65(dd,J=10.8,8.4Hz,1H),3.49(dd,J=10.8,8.4Hz,1H),3.24-3.12(m,3H),2.87(s,2H),2.84-2.75(m,2H),2.02-1.94(m,5H),1.81-1.72(m,2H),1.24(s,6H). (98.73% purity by HPLC)
化合物7b-2(粗生成物)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(2mL)及び酢酸無水物(26mg、0.25mmol)を順次加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、酢酸エチルで溶解し、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物7-2(67mg、2段収率72%)を得た。
LC-MS: m/z=466.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.66(s,1H),8.37(s,1H),8.22(s,1H),7.41(s,1H),3.95(s,2H),3.56(dd,J=10.4,7.6Hz,1H),3.42-3.35(m,2H),3.26(dd,J=12.4,4.4Hz,1H),3.14-3.05(m,1H),2.86(s,2H),2.73-2.58(m,2H),2.18-2.11(m,2H),1.96(s,3H),1.66-1.53(m,2H),1.24(s,6H). (96.66% purity by HPLC)
<実施例8>
(3aR,5s,6aS)-2-アセチル-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 8-1
(3aR,5r,6aS)-2-アセチル-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 8-2
Figure 2023515729000049
化合物7-1(150mg、0.32mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、炭酸カリウム(89mg、0.64mmol)及び過酸化水素(2mL、30%)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物8-1(78mg、収率50%)を得た。
LC-MS: m/z=484.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.57(s,1H),8.32(s,1H),8.23(s,1H),7.63(br,1H),7.34(s,1H),6.96(br,1H),4.03(s,2H),3.67-3.62(m,1H),3.52-3.47(m,1H),3.24-3.12(m,3H),2.87-2.71(m,4H),2.02-1.92(m,5H),1.81-1.73(m,2H),1.20(s,6H). (97.16% purity by HPLC)
化合物7-2(230mg、0.49mmol)をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、炭酸カリウム(150mg、1.08mmol)及び過酸化水素(3mL、30%)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物8-2(132mg、収率56%)を得た。
LC-MS: m/z=484.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.59(s,1H),8.32(s,1H),8.23(s,1H),7.63(br,1H),7.34(s,1H),6.95(br,1H),4.03(s,2H),3.59-3.54(m,1H),3.42-3.32(m,2H),3.28-3.34(m,1H),3.11-3.07(m,1H),2.77(s,2H),2.72-2.58(m,2H),2.17-2.11(m,2H),1.93(s,3H),1.66-1.53(m,2H),1.20(s,6H). (97.88% purity by HPLC)
<実施例9>
7-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-N,N,2,2-テトラメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 9
Figure 2023515729000050
第1ステップ 7-ブロモ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 9a
中間体IN-2(1.50g、6.27mmol)をメタノール(10mL)及び水(4mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.50g、12.50mmol)を室温で加え、80℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、濃縮し、水を加えて、固体を析出させ、ろ過して、ろ過ケーキを洗浄して乾燥し、白色固体の表題化合物9a(1.2g、収率74%)を得た。
第2ステップ 7-ブロモ-N,N,2,2-テトラメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 9b
化合物9a(550mg、2.1mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、水素化ナトリウム(154mg、3.85mmol、60%)を0℃で加え、10分間撹拌し、ヨードメタン(1.2g、8.45mmol)を加え、室温に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、黄色固体の表題化合物9b(500mg、収率83%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ6.58(s,1H),3.92(s,2H),3.04(s,6H),2.54(s,2H),1.17(s,6H).
第3ステップ (5-クロロ-4-(5-(ジメチルカルバモイル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 9c
化合物9b(300mg、1.05mmol)をジオキサン(10mL)及び水(3mL)に溶解し、化合物1d(525mg、1.41mmol)、炭酸ナトリウム(223mg、2.10mmol)及びPd(dppf)Cl(39mg、0.05mmol)を室温で順次加え、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物9c(300mg、収率54%)を得た。
第4ステップ 7-(2-アミノ-5-クロロピリジン-4-イル)-N,N,2,2-テトラメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5ホルムアミド 9d
化合物9c(300mg、0.69mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で3時間反応させた。TLCによれば、原料は残っていた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてアルカリ性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物9d(80mg、収率43%)を得た。
第5ステップ ((1R,3S)-3-((5-クロロ-4-(5-(ジメチルカルバモイル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 9e
化合物9d(78mg、0.23mmol)及び化合物1a(68mg、0.28mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(293mg、0.46mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(73mg、0.92mmol)を室温で加え、80℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物9e(177mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第6ステップ 7-(2-((1S,3R)-3-アミノシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-N,N,2,2-テトラメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 9f
化合物9e(177mg、粗生成物)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物9f(130mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第7ステップ 7-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-N,N,2,2-テトラメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 9
化合物9f(130mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、酢酸無水物(34mg、0.33mmol)、トリエチルアミン(42mg、0.42mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物9(70mg、3段収率61%)を得た。
LC-MS: m/z=500.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.55(s,1H),8.33(s,1H),8.22(s,1H),7.79(d,J=7.6Hz,1H),6.99(s,1H),3.96(s,2H),3.59-3.55(m,1H),3.11(s,6H),2.80(s,2H),2.64-2.58(m,1H),1.91-1.88(m,2H),1.78-1.76(m,6H),1.32-1.29(m,2H),1.21(s,6H),1.12-1.05(m,1H). (96.72% purity by HPLC)
<実施例10>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 10
Figure 2023515729000051
第1ステップ 7-(2-クロロ-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル 10b
中間体IN-2(500mg、2.09mmol)及び2-クロロ-5-フルオロピリジン-4-ホウ酸10a(550mg、3.14mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及び水(2mL)の混合溶媒に溶解し、炭酸ナトリウム(332mg、3.13mmol)及びPd(dppf)Cl(153mg、0.21mmol)を室温で加え、窒素保護下、90℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、表題化合物10b(120mg、収率20%)を得た。
第2ステップ ((1R,3S)-3-カルバモイルシクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 10c
化合物1a(400mg、1.6mmol)を乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、HATU(950mg、2.5mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(413mg、3.2mmol)を加え、15分間撹拌し、次に、塩化アンモニウム(101mg、1.9mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完了した。反応液を水に入れて、固体を析出させ、ろ過して、ろ過ケーキを洗浄して乾燥し、略白色固体の表題化合物10c(330mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ ((1R,3S)-3-((4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 10d
化合物10b(120mg、0.41mmol)及び化合物10c(149mg、0.61mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、Pd(dba)(38mg、0.04mmol)、XPhos(39mg、0.08mmol)及びカリウムt-ブトキシド(92mg、0.82mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、表題化合物10d(120mg、収率59%)を得た。
第4ステップ (1S,3R)-3-アミノ-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 10e
化合物10d(120mg、0.24mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物10e(100mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 10
化合物10e(100mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、酢酸無水物(31mg、0.30mmol)及び炭酸カリウム(52mg、0.38mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、表題化合物10(58mg、2段収率55%)を得た。
LC-MS: m/z=438.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.51(s,1H),8.30-8.28(m,2H),7.78(d,J=8.0Hz,1H),7.36(d,J=2.0Hz,1H),3.95(s,2H),3.59-3.54(m,1H),2.94(s,2H),2.63-2.58(m,1H),1.90-1.85(m,1H),1.78(s,6H),1.36-1.25(m,9H),1.13-1.05(m,1H). (99.62% purity by HPLC)
<実施例11>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 11
Figure 2023515729000052
第1ステップ (4-ブロモピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 11b
2-アミノ-4-ブロモピリジン11a(2.0g、11.56mmol)及び炭酸ジ-t-ブチル(6.5g、29.78mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、4-ジメチルアミノピリジン(122mg、0.1mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、白色固体の表題化合物11b(3.5g、収率81%)を得た。
第2ステップ (4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボリナン-2-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 11c
窒素保護下、化合物11b(3.5g、9.38mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(3.57g、14.06mmol)を1,4-ジオキサン(50mL)に溶解し、酢酸カリウム(2.30g、23.44mmol)及びPd(dppf)Cl(343mg、0.47mmol)を室温で加え、90℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物11c(2.7g、収率68%)を得た。
第3ステップ (4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 11d
窒素保護下、化合物11c(500mg、1.19mmol)及び中間体IN-2(340mg、1.42mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸ナトリウム(254mg、2.40mmol)及びPd(dppf)Cl(88mg、0.12mmol)を室温で加え、90℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物11d(380mg、収率70%)を得た。
第4ステップ 7-(2-アミノピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル 11e
化合物11d(380mg、1.08mmol)をジクロロメタン(9mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で30分間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物11e(220mg、収率79%)を得た。
第5ステップ ((1R,3S)-3-((4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 11f
化合物11e(220mg、0.87mmol)、化合物1a(233mg、0.96mmol)及びピリジン(206mg、2.60mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(1.11g、1.74mmol、50%酢酸エチル溶液)を加え、40℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色表題化合物11f(234mg、収率56%)を得た。
第6ステップ (1S,3R)-3-アミノ-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 11g
化合物11f(234mg、0.49mmol)をジクロロメタン(9mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で30分間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体化合物11g(121mg、収率65%)を得た。
第7ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 11
化合物11g(121mg、0.32mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(66mg、0.65mmol)及び酢酸無水物(40mg、0.39mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体化合物11(75mg、収率56%)を得た。
LC-MS: m/z=420.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.42(s,1H),8.23-8.22(m,2H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.50(s,1H),7.22(dd,J=4.2,1.2Hz,1H),3.91(s,2H),3.58-3.53(m,1H),2.97(s,2H),2.64-2.59(m,1H),1.90-1.87(m,1H),1.80-1.76(m,6H),1.32-1.23(m,9H),1.10-1.05(m,1H). (95.42% purity by HPLC)
<実施例12>
7-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)ピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 12
Figure 2023515729000053
化合物11(75mg、0.18mmol)及び炭酸カリウム(49mg、0.35mmol)をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、過酸化水素(60mg、30%)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物12(15mg、収率19%)を得た。
LC-MS: m/z=438.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.34(s,1H),8.23(s,1H),8.19(d,J=5.2Hz,1H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.64-7.56(m,1H),7.33(s,1H),7.06(d,J=4.8Hz,1H),7.00-6.91(m,1H),4.00(s,2H),3.62-3.53(m,1H),2.88(s,2H),2.66-2.62(m,1H),2.01-1.89(m,2H),1.78(s,6H),1.32-1.23(m,9H). (97.42% purity by HPLC)
<実施例13>
7-(2-((1S,3R)-3-アミノシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-N,2,2-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 13
Figure 2023515729000054
第1ステップ 7-ブロモ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ギ酸 13a
中間体IN-2(2.0g、8.36mmol)をエタノール(40mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(3.34g、83.52mmol)を室温で加え、80℃に昇温して48時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、希塩酸(1N)を加えて酸性に調整し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、白色固体の表題化合物13a(1.50g、収率70%)を得た。
LC-MS: m/z=258.0[M+H]
第2ステップ 7-ブロモ-N,2,2-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 13b
化合物13a(1.0g、3.87mmol)及びメチルアミン塩酸塩(392mg、5.80mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、HATU(2.21g、5.81mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.0g、7.74mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物13b(1.1g、収率100%)を得た。
LC-MS: m/z=271.1[M+H]
第3ステップ (5-クロロ-4-(2,2-ジメチル-5-(メチルカルバモイル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 13c
化合物13b(1.1g、4.06mmol)、化合物1d(2.22g、5.96mmol)及び炭酸ナトリウム(860mg、8.11mmol)を1,2-ジクロロエタン(20mL)及び水(5mL)の混合溶媒に分散させ、Pd(dppf)Cl(170mg、0.23mmol)を室温で加え、窒素保護下、85℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物13c(250mg、収率15%)を得た。
LC-MS: m/z=419.2[M+H-Boc]
第4ステップ 7-(2-アミノ-5-クロロピリジン-4-イル)-N,2,2-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 13d
化合物13c(250mg、0.48 mmol )をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物13d(170mg、収率89%)を得た。
第5ステップ ((1R,3S)-3-((5-クロロ-4-(2,2-ジメチル-5-(メチルカルバモイル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 13e
化合物13d(100mg、0.31mmol)、化合物1a(90mg、0.37mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(394mg、0.62mmol、50%N,N-ジメチルホルムアミド溶液)及びピリジン(147mg、1.86mmol)を室温で加え、80℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物13e(60mg、収率36%)を得た。
LC-MS: m/z=544.3[M+H]
第6ステップ 7-(2-((1S,3R)-3-アミノシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-N,2,2-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 13f
化合物13e(60mg、0.11 mmol )をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体の表題化合物13f(47mg、収率96%)を得た。
第7ステップ 7-(2-((1S,3R)-3-アミノシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-N,2,2-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 13
化合物13f(47mg、0.10mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、酢酸無水物(14mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(25mg、0.25mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物13(35mg、収率65%)を得た。
LC-MS: m/z=486.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.55(s,1H),8.32(s,1H),8.23(s,1H),8.11-8.09(m,1H),7.79(d,J=7.6Hz,1H),7.30(s,1H),4.04(s,2H),3.60-3.52(m,1H),2.79(s,2H),2.71(d,J=4.4Hz,3H),2.63-2.59(m,1H),1.90-187(m,1H),1.82-1.73(m,6H),1.28-1.23(m,3H),1.20(s,6H),1.09-1.06(m,1H). (98.68% purity by HPLC)
<実施例14>
(2r,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-1-1
(2r,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-1-2
(2s,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-2-1
(2s,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-2-2
Figure 2023515729000055
第1ステップ 5-(ベンジルアミノ)オクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 14a
中間体IN-4(500mg、2.74mmol)及びベンジルアミン(353mg、3.29mmol)を1,2-ジクロロエタン(15mL)に分散させ、室温で30分間撹拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(875mg、4.13mmol)及び酢酸(165mg、2.75mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物14a(610mg、収率83%)を得た。
LC-MS: m/z=274.2 [M+H]
第2ステップ 5-アミノオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 14b
化合物14a(610mg、2.23mmol)をメタノール(12mL)に分散させ、パラジウム/炭素(200mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、油状液体の表題化合物14b(390mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=184.2 [M+H]
第3ステップ 5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 14c
化合物14b(390mg、粗生成物)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(434mg、4.29mmol)及び酢酸無水物(326mg、3.19mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、黄色油状の表題化合物14c(400mg、2段収率80%)を得た。
第4ステップ 5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸 14d
化合物14c(300mg、1.33mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.8mL、4.0mmol、5N)水溶液を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH2~3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物14d(220mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ (2r,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-1-1 & (2r,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-1-2 & (2s,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-2-1 & (2s,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド(仮定) 14-2-2
化合物14d(220mg、粗生成物)及び化合物1f(250mg、0.87mmol)を酢酸エチル(10mL)に分散させ、ピリジン(0.4mL、4.97mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(2.22g、3.49mmol、50%酢酸エチル溶液)を室温で順次加え、85℃に昇温して2時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の低極性化合物14-1(90mg、収率19%)及び高極性化合物14-2(96mg、収率20%)を得た。化合物14-1についてキラル分割を行って(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=20:80)、化合物14-1-1(ピーク1,RT 17.2min) (60mg、収率67%)、化合物14-1-2(ピーク2,RT 24.1min) (15mg、収率16%)を得た。化合物14-2についてキラル分割を行って(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=20:80)、化合物14-2-1(ピーク1,RT 30.0min) (15mg、収率17%)、化合物14-2-2(ピーク2,RT 42.0min) (60mg、収率67%)を得た。
化合物14-1-1
LC-MS: m/z=480.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.62(s,1H),8.37(s,1H),8.23(s,1H),7.79(d,J=7.6Hz,1H),7.42(s,1H),4.09-4.04(m,1H),3.95(s,2H),3.05-3.01(m,1H),2.87(s,2H),2.40-2.34(m,2H),2.14-2.03(m,4H),1.76(s,3H),1.54-1.47(m,2H),1.24(s,6H),1.18-1.13(m,2H). (98.65% purity by HPLC)
化合物14-2-2
LC-MS: m/z=480.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.73(s,1H),8.37(s,1H),8.23(s,1H),7.87(d,J=7.2Hz,1H),7.42(s,1H),3.95(s,2H),3.77-3.71(m,1H),3.12-3.06(m,1H),2.86(s,2H),2.46-2.42(m,2H),2.10-2.03(m,2H),1.80-1.75(m,5H),1.68-1.63(s,2H),1.23(s,6H),1.04-0.95(m,2H). (98.90% purity by HPLC)
化合物14-1-2及び化合物14-2-1は極めて少量であるので、H NMRに供しなかった。
<実施例15>
(2s,3aR,5r,6aS)-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 15-1
(2r,3aR,5s,6aS)-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 15-2
Figure 2023515729000056
第1ステップ 5-シアノ-5-((トリメチルシリル)オキシ)オクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 15a
中間体IN-4(600mg、3.29mmol)をクロロホルム(4mL)に分散させ、ヨウ化亜鉛(触媒量)及びトリメチルシアノシラン(272mg、2.74mmol)を室温で加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料はすべて消費されていた。飽和塩化アンモニウム水溶液に反応液を注入してクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、無色油状の表題化合物15a(820mg、収率89%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ3.67-3.66(m,3H),2.91-2.63(m,3H),2.48-2.31(m,2H),2.23-2.16(m,1H),1.97-1.85(m,2H),1.79-1.72(m,2H),1.63-1.52(m,1H),0.24-0.22(m,9H).
第2ステップ 5-シアノ-1,2,3,3a,4,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 15b
化合物15a(820mg、2.91mmol)をピリジン(4mL)に分散させ、塩化ホスホリル(0.6mL、6.44mmol)を室温で加え、110℃に昇温して3時間還流した。TLCによれば、原料はすべて消費されていた。反応液を室温に冷却し、水をゆっくりと加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、透明油状液体の表題化合物15b(400mg、収率72%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.50-6.40(m,1H),3.67-3.66(m,3H),3.48-3.32(m,1H),3.00-2.66(m,3H),2.42-1.98(m,3H),1.87-1.54(m,2H).
第3ステップ 5-シアノオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 15c
化合物15b(100mg、0.52mmol)をメタノール(2mL)に分散させ、パラジウム/炭素(40mg、10%)を加え、室温で2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、透明油状液体の表題化合物15c(30mg、収率30%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ3.67-3.66(m,3H),2.87-2.72(m,2H),2.61-2.50(m,2H),2.39-2.16(m,4H),1.79-1.61(m,4H).
第4ステップ 5-カルバモイルオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 15d
化合物15c(100mg、0.52mmol)をジメチルスルホキシド(0.5mL)に分散させ、炭酸カリウム(145mg、1.05mmol)及び過酸化水素(1mL、30%)を順次加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、原料はすべて消費されていた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物15d(95mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=212.2 [M+H]
第5ステップ 5-カルバモイルオクタヒドロペンタレン-2-ギ酸 15e
化合物15d(150mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(3mL)に分散させ、水酸化ナトリウム(57mg、1.42mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物15e(120mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=198.2 [M+H]
第6ステップ N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-5-シアノオクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド 15f-1,2
化合物15e(120mg、粗生成物)及び化合物1f(89mg、0.31mmol)を酢酸エチル(10mL)に分散させ、ピリジン(0.4mL、4.97mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(2.22g、3.49mmol、50%酢酸エチル溶液)を室温で順次加え、85℃に昇温して2時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLC(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)により粗生成物を精製し、白色固体の低極性の表題化合物15f-1(30mg、収率21%)及び高極性の表題化合物15f-2(60mg、収率42%)を得た。
化合物15f-1
LC-MS: m/z=448.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.60(s,1H),8.38(s,1H),8.22(s,1H),7.42(s,1H),3.95(s,2H),3.13-3.06(m,1H),2.86(s,2H),2.74-2.67(m,1H),2.57-2.53(m,2H),2.35-2.29(m,2H),1.71-1.69 (m,3H),140-1.32(m,3H),1.26(s,6H). (92.51% purity by HPLC)
化合物15f-2
LC-MS: m/z=448.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.59(s,1H),8.36(s,1H),8.22(s,1H),7.41(s,1H),3.94(s,2H),3.03-3.00(m,2H),2.86(s,2H),2.49-2.48(m,2H),2.21-2.18(m,2H),2.10-2.09(m,2H),1.65-1.60(m,4H),1.26(s,6H). (92.98% purity by HPLC)
第7ステップ (2s,3aR,5r,6aS)-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 15-1 & (2r,3aR,5s,6aS)-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 15-2
化合物15f-1(20mg、0.045mmol)をジメチルスルホキシド(0.5mL)に分散させ、炭酸カリウム(25mg、0.18mmol)及び過酸化水素(0.75mL、30%)を加え、室温で2日間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物15-1(3.5mg、収率16%)を得た。
LC-MS: m/z=484.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.61(s,1H),8.31(s,1H),8.24(s,1H),7.62(s,1H),7.34(s,1H),7.23(s,1H),6.96(s,1H),6.72(s,1H),4.03(s,2H),3.14-3.05(m,1H),2.77(s,2H),2.39-2.33(m,1H),2.01-1.97(m,3H),1.74-1.65(m,4H),1.35-1.30(m,3H),1.20(s,6H). (94.53% purity by HPLC)
化合物15f-2(40mg、0.09mmol)をジメチルスルホキシド(1mL)に分散させ、炭酸カリウム(50mg、0.36mmol)及び過酸化水素(1.5mL、30%)を加え、室温で2日間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物15-2(15mg、収率34%)を得た。
LC-MS: m/z=484.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.50(s,1H),8.31(s,1H),8.25(s,1H),7.64(s,1H),7.35(s,1H),7.21(s,1H),6.96(s,1H),6.72(s,1H),4.03(s,2H),3.07-3.02(m,1H),2.79(s,2H),2.69-2.64(m,1H),2.45-2.42(m,2H),2.09-2.02(m,2H),1.99-1.93(m,2H),1.56-1.43(m,4H),1.20(s,6H). (98.19% purity by HPLC)
<実施例16>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 16
Figure 2023515729000057
第1ステップ ((1R,3S)-3-((4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 16a
4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-アミノ1b(200mg、0.96mmol)、化合物1a(246mg、粗生成物)及びピリジン(304mg、3.84mmol)を酢酸エチル(8mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(1.2g、1.88mmol、50%酢酸エチル溶液)を加え、室温で4時間反応させた。TLCによれば、原料はほとんど残っていた。60℃に昇温して一晩反応させたが、TLCによれば、原料はまだ、ほとんど残っていた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、飽和炭酸ナトリウム溶液を加えてpHを9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、白色固体の表題化合物16a(114mg、収率26%)を得た。
LC-MS: m/z=431.9[M+H]
第2ステップ 2,2-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボリナン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-ホルモニトリル 16b
化合物IN-5(112mg、0.47mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、ビス(ピナコラート)ジボロン(238mg、0.94mmol)、Pd(dppf)Clのジクロロメタン錯体(19mg、0.02mmol)及び酢酸カリウム(138mg、1.41mmol)を室温で順次加え、窒素保護下、100℃に加熱して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、ろ過し、ろ液を濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、無色液体の表題化合物16b(118mg、収率88%)を得た。
LC-MS: m/z=287.2[M+H]
第3ステップ ((1R,3S)-3-((5-クロロ-4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキサニル)t-ブチルカーバメート 16c
化合物16a(59mg、0.21mmol)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、化合物16b(89mg、0.20mmol)、テトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(12mg、0.01mmol)、リン酸カリウム(87mg、0.41mmol)及び水(0.5mL)を室温で順次加え、窒素保護下、95℃に加熱して一晩反応させた。LC-MSによれば、少量の原料が残っていた。反応液を室温に冷却し、ろ過し、ろ液を濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物16c(24mg、収率23.4%)を得た。
LC-MS: m/z=512.3[M+H]
第4ステップ (1S,3R)-3-アミノ-N-(5-クロロ-4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 16d
化合物17c(24mg、0.05mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、表題化合物16d(19mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 16
化合物16d(19mg、粗生成物)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(14mg、0.14mmol)及び酢酸無水物(7mg、0.07mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、淡黄色固体の表題化合物16(16mg、2段収率75%)を得た。
LC-MS: m/z=454.3[M+H]
H NMR(400MHz,CD3OD)δ .25(s,1H), 8.13(s,1H),6.80(s,1H),3.83(s,2H),3.63-3.62(m,1H),2.78(s,2H),2.50-2.47(m,1H),1.96-1.80(m,7H),1.37-1.30(m,4H),1.07(s,6H). (99.15% purity by HPLC)
<実施例17>
5-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-ホルムアミド 17
Figure 2023515729000058
化合物16(70mg、0.15mmol)をジメチルスルホキシド(1mL)に分散させ、過酸化水素(1mL、30%)及び炭酸カリウム(47mg、0.34mmol)を順次加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLC(ジクロロメタン/メタノール10:1)により粗生成物を精製し、ジクロロメタンでスラリー化し、白色固体の表題化合物17(55mg、収率78%)を得た。
LC-MS: m/z= 472.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.63(s,1H),8.39(s,1H),8.21(s,1H),7.77(d,J=8.0Hz,1H),7.25(br,1H),7.08(s,1H),6.75(br,1H),3.81(s,2H),3.61-3.52(m,1H),2.88(s,2H),2.65-2.56(m,1H),1.90-1.87(m,1H),1.82-1.70(m,6H),1.29-1.27(m,2H),1.19(s,7H),1.12-1.03(m,1H). (98.91% purity by HPLC)
<実施例18>
(5S,7S)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 18-1
(5R,7R)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 18-2
Figure 2023515729000059
第1ステップ 3-(2,5-ジクロロピリジン-4-イル)-5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール 18b
中間体IN-1(230mg、0.88mmol)及び2,5-ジクロロ-4-ヨードピリジン18a(200mg、0.73mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸カリウム(202mg、1.46mmol)、Pd(dppf)Clジクロロメタン錯体(50mg、0.06mmol)を加え、窒素置換を3回行い、85℃に昇温して3時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色固体の表題化合物18b(108mg、収率52%)を得た。
第2ステップ 7-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-2-ギ酸t-ブチル 18c-1,2
中間体IN-6-1(133mg、0.50mmol)及び化合物18b(158mg、0.56mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、炭酸セシウム(498mg、1.53mmol)、テトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(118mg、0.10mmol)及びXantphos(31mg、0.05mmol)を加え、窒素置換を3回行い、110℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色固体化合物18c(176mg、収率68%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=30:70)を行って、表題化合物18c-1(ピーク1,RT 16.0min) (46mg、収率26%)及び表題化合物18c-2(ピーク2,RT 22.3min) (54mg、収率31%)を得た。
第3ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド 18d-1,2
化合物18c-1(46mg、0.09mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物18d-1(粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
化合物18c-2(54mg、0.10mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物18d-2(粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ (5S,7S)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 18-1 & (5R,7R)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 18-2
化合物18d-1(37mg、粗生成物)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(22mg、0.22mmol)及び酢酸無水物(17mg、0.17mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物18-1(33mg、2段収率80%)を得た。
LC-MS: m/z=456.3[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.29(br,0.5H),8.68(br,0.5H),8.36-8.31(m,1H),8.21-8.20(m,1H),8.16-8.11(m,1H),3.96(d,J=3.2Hz,2H),3.52(q,J=7.2Hz,2H),3.35-3.30(m,2H),3.00-2.97(m,3H),2.11-1.70(m,11H),1.35(d,J=4.0Hz,6H). (98.58% purity by HPLC)
化合物18d-2(43mg、粗生成物)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(30mg、0.30mmol)及び酢酸無水物(25mg、0.24mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物18-2(36mg、2段収率72%)を得た。
LC-MS: m/z=456.3[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.86(br,0.5H),8.55(br,0.5H),8.32-8.28(m,1H),8.21-8.20(m,1H),8.13-8.09(m,1H),3.96(d,J=2.0Hz,2H),3.51(q,J=7.2Hz,2H),3.34-3.29(m,2H),3.00-2.96(m,3H),2.10-1.71(m,11H),1.34(d,J=3.2Hz,6H). (99.24% purity by HPLC)
<実施例19>
(5S,7R)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 19-1
(5R,7S)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 19-2
Figure 2023515729000060
第1ステップ 7-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-2-ギ酸t-ブチル 19a-1,2
化合物18b(70mg、0.26mmol)及び中間体IN-6-2(83mg、0.29mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、炭酸セシウム(262mg、0.80mmol)、テトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(62mg、0.05mmol)及びXantphos(16mg、0.03mmol)を加え、窒素置換を3回行い、110℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色固体化合物19a(100mg、収率78%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=30:70)を行って、表題化合物19a-1(ピーク1,RT 26.0min) (22mg、収率22%)及び表題化合物19a-2(ピーク2,RT 32.0min) (30mg、収率30%)を得た。
LC-MS: m/z=514.3[M+H]
第2ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド 19b-1,2
化合物19a-1(22mg、0.04mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物19b-1(粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
化合物19a-2(32mg、0.06mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物19b-2(粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=414.2[M+H]
第3ステップ (5S,7R)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 19-1 & (5R,7S)-2-アセチル-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[4.4]ノナン-7-ホルムアミド(仮定) 19-2
化合物19b-1(18mg、粗生成物)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(11mg、0.11mmol)及び酢酸無水物(9mg、0.09mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物19-1(11mg、2段収率60%)を得た。
LC-MS: m/z=456.3[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.05(br,0.5H),8.61(br,0.5H),8.34-8.31(m,1H),8.21-8.20(m,1H),8.18-8.12(m,1H),3.96(s,2H),3.54-3.32(m,4H),3.01-2.97(m,3H),2.16-1.63(m,11H),1.35(d,J=6.8Hz,6H). (99.44% purity by HPLC)
化合物19b-2(26mg、粗生成物)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(15mg、0.15mmol)及び酢酸無水物(12mg、0.12mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物19-2(16mg、2段収率58%)を得た。
LC-MS: m/z=456.3[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.22(br,0.5H),8.71(br,0.5H),8.38-8.33(m,1H),8.21-8.13(m,2H),3.96(s,2H),3.55-3.32(m,4H),3.03-2.98(m,3H),2.05-1.63(m,11H),1.35(d,J=7.6Hz,6H). (98.19% purity by HPLC) (99.74% purity by HPLC)
<実施例20>
(1S,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-1
(1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-2
(1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-3
(1R,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-4
Figure 2023515729000061
第1ステップ (5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチルイミノジカーボネート 20a
化合物IN-1i(215mg、1.0mmol)及び化合物1d(746mg、2.0mmol)を1,4-ジオキサン(15mL)及び水(5mL)に分散させ、炭酸ナトリウム(212mg、2.0mmol)及びPd(dppf)Cl(触媒量)を室温で順次加え、添加終了後、窒素保護下、100℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、ろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキを複数回洗浄し、ろ液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物20a(398mg、収率86%)を得た。
第2ステップ 5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-アミン 20b
化合物20a(398mg、0.86mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体の表題化合物20b(215mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ 3-オキソシクロヘキサン-1-ホルモニトリル 20d
2-シクロヘキセン-1-オン20c(80.0g、365mmol)をメタノール(800mL)に溶解し、トリメチルシアノシラン(99.2g、1.0mol)及びテトラブチルアンモニウムフルオライド(261g、1.0mol)を室温で加え、60℃に昇温して16時間反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、無色液体の表題化合物20d(19.0g、収率42%)を得た。
LC-MS: m/z=124.2[M+H]
第4ステップ 3-オキソシクロヘキサン-1-ギ酸 20e
化合物20d(14.0g、113.7mmol)を1,4-ジオキサン(140mL)に溶解し、濃塩酸(70mL)を室温で加え、80℃に昇温して16時間反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物20e(15.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=141.2[M-H]
第5ステップ 3-オキソシクロヘキサン-1-ギ酸ベンジル 20f
化合物20e(15.0g、粗生成物)及び臭化ベンジル(19.8g、115.8mmol)をアセトニトリル(300mL)に溶解し、1,8-ジアザビシクロウンデカ-7-エン(16.8g、110.4mmol)を加え、室温で16時間反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-HPLCにより粗生成物を分離精製し、表題化合物20f(8.0g、2段収率33%)を得た。
LC-MS: m/z=233.2[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.39-7.31(m,5H),5.14(s,2H),2.89-2.81(m,1H),2.57(d,J=8.0Hz,2H),2.41-2.27(m,2H),2.17-2.02(m,2H),1.90-1.81(m,1H),1.77-1.66(m,1H).
第6ステップ 3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンジルシクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジルと3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンジルシクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジルの混合物 20g
化合物20f(2.66g、5.73mmol)を無水テトラヒドロフラン(80mL)に溶解し、-70℃に温度を下げて、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(6.9mL、6.9mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)をゆっくりと加え、添加終了後、-70℃で1時間反応させ、N-フェニル基ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(5.74g、16.06mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液をゆっくりと滴下し、滴下終了後、室温にゆっくりと昇温して、一晩放置した。反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物20g(3.9g、収率94%)を得た。
第7ステップ 3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジルと3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジルの混合物 20i
化合物20g(1.9g、5.21mmol)及び3-ピリジンホウ酸20h(645mg、5.25mmol)を1,4-ジオキサン(30mL)及び水(10mL)に溶解し、Pd(dppf)Cl(383mg、0.52mmol)及び炭酸ナトリウム(976mg、9.21mmol)を室温で加え、窒素置換を3回行い、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物20i(560mg、収率37%)を得た。
LC-MS: m/z=294.2[M+H]
第8ステップ 3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ギ酸 20j
化合物20i(560mg、1.91mmol)を酢酸エチル(30mL)に溶解し、パラジウム/炭素(150mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で4時間反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を珪藻土でろ過して、ろ液を濃縮し、白色固体の表題化合物20j(320mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第9ステップ (1S,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-1 & (1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-2 & (1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-3 & (1R,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 20-4
化合物20j(320mg、粗生成物)及び化合物20b(412mg、粗生成物)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(2.3g、3.61mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(457mg、5.78mmol)を室温で加え、40℃に昇温して2時間反応させた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体化合物20(400mg、2段収率74%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物20-1(ピーク1,RT 34min) (12.9mg、収率3%)、表題化合物20-2(ピーク2,RT 48min) (7.9mg、収率2%)、表題化合物20-3(ピーク3, RT 94min) (63.2mg、収率16%)、表題化合物20-4(ピーク4, RT 130min) (58.1mg、収率14%)を得た。
化合物20-1
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.55(s,1H),8.51-8.26(m,4H),7.91(s,1H),7.70(s,1H),7.34(s,1H),3.96(s,2H),3.00(s,1H),2.95-2.90(m,3H),2.08-1.59(m,8H),1.28(s,6H). (98.87% purity by HPLC)
化合物20-2
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.55(s,1H),8.51-8.27(m,4H),7.97(s,1H),7.71(d,J=7.2Hz,1H),7.35-7.32(m,1H),3.96(s,2H),3.10(s,1H),2.96-2.90(m,3H),2.06-1.59(m,8H),1.28(s,6H). (99.34% purity by HPLC)
化合物20-3
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.60(s,1H),8.49(d,J=1.6Hz,1H),8.41(dd,J=1.6,4.8Hz,1H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.71-7.68(m,1H),7.32(dd,J=4.8,7.6Hz,1H),3.94(s,2H),2.89(s,2H),2.76-2.64(m,2H),1.95-1.90(m,3H),1.80-1.77(m,1H),1.71-1.62(m,1H),1.47-1.45(m,3H),1.27(s,6H). (99.96% purity by HPLC)
化合物20-4
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.60(s,1H),8.49(s,1H),8.41(d,J=3.6Hz,1H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.70(d,J=6.8Hz,1H),7.33-7.31(m,1H),3.94(s,2H),2.89(s,2H),2.73-2.63(m,2H),1.95-1.90(m,3H),1.82-1.77(m,1H),1.71-1.62(m,1H),1.52-1.42(m,3H),1.27(s,6H). (97.79% purity by HPLC)
<実施例21>
(1S,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-1
(1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-2
(1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-3
(1R,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-4
Figure 2023515729000062
第1ステップ 3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジルと3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジルの混合物 21b
混合化合物20g(2.1g、5.76mmol)及び3-ピリジンホウ酸21a(710mg、5.78mmol)を1,4-ジオキサン(30mL)及び水(10mL)に溶解し、Pd(dppf)Cl(400mg、0.54mmol)及び炭酸ナトリウム(1.22g、11.51mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物21b(690mg、収率41%)を得た。
第2ステップ 3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ギ酸 21c
混合化合物21b(690mg、2.35mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、パラジウム/炭素(200mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で一晩反応させた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、表題化合物21c(360mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ (1S,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-1 & (1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-2 & (1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-3 & (1R,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(ピリジン-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 21-4
化合物21c(360mg、粗生成物)及び化合物20b(466mg、1.77mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(4.45g、6.99mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(829mg、10.48mmol)を室温で加え、40℃に昇温して2時間反応させた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体化合物21(360mg、収率45%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物21-1(ピーク1,RT 19.5min) (10.1mg、収率3%)、表題化合物21-2(ピーク2,RT 35.0min) (5.8mg、収率2%)、表題化合物21-3(ピーク3, RT 44.0min) (51.1mg、収率14%)、表題化合物21-4(ピーク4,RT 56.5min) (62.1mg、収率17%)を得た。
化合物21-1
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.55(s,1H),8.47(d,J=5.6Hz,2H),8.36(s,1H),8.26(s,1H),7.97(s,1H),7.31(d,J=5.6Hz,2H),3.96(s,2H),3.10-3.04(m,1H),2.92-2.90(m,3H),2.07-2.04(m,1H),1.90-1.77(m,3H),1.66-1.53(m,4H),1.27(s,6H). (97.91% purity by HPLC)
化合物21-2
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.56(s,1H),8.47(d,J=5.6Hz,2H),8.36(s,1H),8.26(s,1H),7.97(s,1H),7.31(d,J=5.6Hz,2H),3.95(s,2H),3.11-3.02(m,1H),2.95-2.90(m,3H),2.08-2.04(m,1H),1.91-1.87(m,2H),1.79-1.53(m,5H),1.27(s,6H). (98.25% purity by HPLC)
化合物21-3
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.60(s,1H),8.47(d,J=5.6Hz,2H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.29(d,J=5.6Hz,2H),3.94(s,2H),2.89(s,2H),2.74-2.58(m,2H),1.95-1.91(m,3H),1.80-1.78(m,1H),1.70-1.60(m,1H),1.48-1.2(m,3H),1.27(s,6H). (99.12% purity by HPLC)
化合物21-4
LC-MS: m/z=450.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.61(s,1H),8.47(d,J=5.6Hz,2H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.29(d,J=5.6Hz,2H),3.94(s,2H),2.89(s,2H),2.72-2.61(m,2H),1.95-1.89(m,3H),1.81-1.79(m,1H),1.70-1.60(m,1H),1.48-1.42(m,3H),1.27(s,6H). (98.81% purity by HPLC)
<実施例22>
(1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-1-1
(1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-1-2
(1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-2-1
(1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-2-2
Figure 2023515729000063
第1ステップ 3-(1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジルと3-(1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジルの混合物 22b
混合化合物20g(2.6g、7.14mmol)及び1H-ピラゾール-3-ホウ酸22a(800mg、7.15mmol)を1,4-ジオキサン(15mL)及び水(5mL)に溶解し、Pd(dppf)Cl(150mg、0.20mmol)及び炭酸ナトリウム(1.5g、14.15mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物22b(1.6g、収率80%)を得た。
第2ステップ 3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジル、3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジル、3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジル及び3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジルの混合物 22c
混合化合物22b(1.6g、5.67mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、炭酸セシウム(2.76g、8.50mmol)を加え、ヨードメタン(0.81g、5.71mmol)を室温で滴下し、滴下終了後、室温で3時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物22c(900mg、収率54%)を得た。
第3ステップ 3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサン-1-ギ酸と3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-ギ酸の混合物 22d
混合化合物22c(900mg、3.04mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、パラジウム/炭素(200mg、10%)を室温で加え、水素雰囲気中、40℃で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、白色固体混合物の表題化合物22d(510mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ (1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-1-1 & (1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-1-2 & (1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-2-1 & (1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 22-2-2
混合化合物22d(510mg、2.45mmol)及び化合物20b(642mg、2.44mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(6.2g、9.74mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(1.16g、14.66mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、低極性化合物22-1(140mg、収率13%)及び高極性化合物22-2(58mg、収率4.2%)を得た。化合物22-1についてキラル分割(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物22-1-1(ピーク1,RT 30.6min) (32mg、収率23%)及び表題化合物22-1-2(ピーク2,RT 92.1min) (30mg、収率21%)を得た。化合物22-2についてキラル分割(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物22-2-1(ピーク1,RT 30.0min) (7mg、収率12%)及び表題化合物22-2-2(ピーク2,RT 38.0min) (9mg、収率16 %)を得た。
化合物22-1-1
LC-MS: m/z=453.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.57(s,1H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.52(s,1H),6.04(s,1H),3.94(s,2H),3.75(s,3H),2.90(s,2H),2.67-2.51(m,2H),2.05-2.02(m,1H),1.92-1.84(m,3H),1.58-1.48(m,1H),1.43-1.39(m,2H),1.27(s,7H). (97.25% purity by HPLC)
化合物22-1-2
LC-MS: m/z=453.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.57(s,1H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.52(s,1H),6.04(s,1H),3.94(s,2H),3.75(s,3H),2.90(s,2H),2.67-2.51(m,2H),2.06-1.85(m,4H),1.58-1.40(m,3H),1.27(s,7H). (99.78% purity by HPLC)
化合物22-2-1
LC-MS: m/z=453.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.62(s,1H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.27(s,1H),6.05(s,1H),3.94(s,2H),3.78(m,3H),2.89(s,2H),2.77-2.68(m,2H),2.03-1.86(m,4H),1.55-1.44(m,3H),1.27(s,7H). (96.27% purity by HPLC)
化合物22-1-2
LC-MS: m/z=453.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.62(s,1H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.2(s,1H),6.05(s,1H),3.94(s,2H),3.78(m,3H),2.89(s,2H),2.77-2.68(m,2H),2.03-1.86(m,4H),1.53-1.42(m,3H),1.27(s,7H). (99.53% purity by HPLC)
<実施例23>
(1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 23-1
(1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 23-2
Figure 2023515729000064
第1ステップ 3-(1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジルと3-(1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジルの混合物 23b
混合化合物20g(2.6g、7.14mmol)及び1H-ピラゾール-4-ホウ酸23a(800mg、7.15mmol)を1,4-ジオキサン(15mL)及び水(5mL)に溶解し、Pd(dppf)Cl(150mg、0.20mmol)及び炭酸ナトリウム(1.5g、14.15mmol)を加え、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物23b(590mg、収率29.5%)を得た。
第2ステップ 3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-ギ酸ベンジルと3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-ギ酸ベンジルの混合物 23c
混合化合物23b(590mg、2.09mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、炭酸セシウム(1.02g、3.13mmol)を加え、室温でヨードメタン(297mg、2.09mmol)を滴下し、滴下終了後、室温で3時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物23c(380mg、収率61.3%)を得た。
第3ステップ 3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサン-1-ギ酸 23d
混合化合物23c(320mg、1.08mmol)をエタノール(15mL)に溶解し、パラジウム/炭素(100mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で一晩反応させた。LC-MSによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、白色固体の表題化合物23d(290mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=209.2[M+H]
第4ステップ (1S,3R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 23-1 & (1R,3S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド(仮定) 23-2
化合物23d(200mg、粗生成物)及び化合物20b(252mg、0.96mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(2.4g、3.77mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(455mg、5.75mmol)を加え、室温で一晩反応させた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、化合物23(170mg、2段収率35%)を得て、キラル分割(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物23-1(ピーク1,RT 42.5min) (32mg、収率19%)及び表題化合物23-2(ピーク2,RT 50.0min) (30mg、収率18%)を得た。
化合物23-1
LC-MS: m/z=453.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.56(s,1H),8.35(s,1H),8.28(s,1H),8.01(s,1H),7.48(s,1H),7.28(s,1H),3.94(s,2H),3.76(s,3H),2.89(s,2H),2.71-2.64(m,1H),2.49-2.46(m,1H),2.04-1.83(m,4H),1.49-1.37(m,3H),1.27(s,7H). (99.51% purity by HPLC)
化合物23-2
LC-MS: m/z=453.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.56(s,1H),8.35(s,1H),8.27(s,1H),8.01(s,1H),7.48(s,1H),7.28(s,1H),3.94(s,2H),3.76(s,3H),2.89(s,2H),2.69-2.64(m,1H),2.49-2.46(m,1H),2.04-1.85(m,4H),1.49-1.37(m,3H),1.27(s,7H). (98.22% purity by HPLC)
<実施例24>
7-(2-((2r,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド(仮定) 24-1
7-(2-((2s,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド(仮定) 24-2
Figure 2023515729000065
第1ステップ 5-アセトアミド-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド 24a
化合物14d(272mg、0.95mmol)及び化合物1f(241mg、1.15mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(1.2g、1.88mmol、50%N,N-ジメチルホルムアミド溶液)及びピリジン(300mg、3.79mmol)を室温で加え、40℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物24a(220mg、収率48%)を得た。
第2ステップ 7-(2-((2r,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド(仮定) 24-1 & 7-(2-((2s,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド)-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド(仮定) 24-2
化合物24a(220mg、0.46mmol)をジメチルスルホキシド(6mL)に溶解し、炭酸カリウム(127mg、0.92mmol)及び過酸化水素(2mL、30%)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、白色固体を析出させ、ろ過して、ろ過ケーキを洗浄して乾燥し、白色固体化合物24の粗生成物について、キラル分割(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=30:70)を行って、白色固体の表題化合物24-1(ピーク3,RT 53.0min) (55mg、収率31%)及び表題化合物24-2(ピーク4,RT 60.0min) (33mg、収率18.7%)を得た。
化合物24-1
LC-MS: m/z=498.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.52(s,1H),8.32(s,1H),8.25(s,1H),7.87(d,J=7.6Hz,1H),7.62(br,1H),7.35(s,1H),6.95(br,1H),4.04(s,3H),3.06-3.02(m,1H),2.79(s,2H),2.43-2.31(m,2H),2.15-2.03(m,4H),1.76(s,3H),1.55-1.48(m,2H),1.24-1.17(m,8H). (98.86% purity by HPLC)
化合物24-2
LC-MS: m/z=498.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.63(s,1H),8.32(s,1H),8.24(s,1H),7.86(d,J=7.6Hz,1H),7.63(br,1H),7.34(s,1H),6.94(br,1H),4.04(s,2H),3.77-3.70(m,1H),3.08-3.04(m,1H),2.78(s,2H),2.49-2.45(m,2H),2.10-2.04(m,2H),1.81-1.78(m,5H),1.73-1.63(m,2H),1.24-1.20(m,8H). (90.76% purity by HPLC)
<実施例25>
(2s,3aR,5r,6aS)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-N-メチルオクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 25-1
(2r,3aR,5s,6aS)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-N-メチルオクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 25-2
Figure 2023515729000066
第1ステップ 7-(2-ブロモ-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル 25a
化合物1f(1.0g、3.49mmol)をジブロモメタン(20mL)に溶解し、臭化銅(800mg、3.58mmol)及び亜硝酸イソペンチル(820mg、7.00mmol)を室温で加え、窒素保護下、60℃に昇温して3時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色固体の表題化合物25a(700mg、収率59%)を得た。
第2ステップ 5-((5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)オクタヒドロペンタレン-2-ギ酸メチル 25b
化合物25a(85mg、0.24mmol)及び化合物15d(61mg、0.29mmol)を1,4-ジオキサン(1mL)に溶解し、炭酸セシウム(240mg、0.74mmol)、Xantphos(28mg、0.05mmol)及びテトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(28mg、0.02mmol)を室温で加え、窒素保護下、120℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、黄色固体の表題化合物25b(30mg、収率26%)を得た。
第3ステップ 5-((5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)オクタヒドロペンタレン-2-ギ酸 25c
化合物25b(400mg、0.83mmol)をテトラヒドロフラン(8mL)及び水(3mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(140mg、3.50mmol)を加え、室温で72時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮してテトラヒドロフランを除去し、希塩酸(1N)で溶液を酸性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物25c(350mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ (2s,3aR,5r,6aS)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-N-メチルオクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 25-1 & (2r,3aR,5s,6aS)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-N-メチルオクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 25-2
化合物25c(400mg、粗生成物)及びメチルアミン塩酸塩(147mg、2.18mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、HATU(830mg、2.18 mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(188mg、1.45mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体化合物25(400mg、2段収率88%)を得て、キラル分割(ナノマイクロテクノロジー OD-5H,30*250mm,5um,30mL/min,EtOH:Hexane=20:80)を行って、表題化合物25-1(ピーク1,RT 36.0min) (76mg、収率19%)及び表題化合物25-2(ピーク2,RT 43.0min) (200mg、収率50%)を得た。
化合物25-1
LC-MS: m/z=480.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.57(s,1H),8.36(s,1H),8.24(s,1H),7.68-7.67(m,1H),7.42(s,1H),3.95(s,2H),3.07-3.02(m,1H),2.87(s,2H),2.67-2.61(m,1H),2.55(d,J=4.4Hz,3H),2.43-2.40(m,2H),2.09-2.02(m,2H),1.97-1.90(m,2H),1.57-1.45(m,4H),1.24(s,6H). (95.38% purity by HPLC)
化合物25-2
LC-MS: m/z=480.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.57(s,1H),8.36(s,1H),8.24(s,1H),7.68-7.67(m,1H),7.42(s,1H),3.95(s,2H),3.09-3.00(m,1H),2.87(s,2H),2.67-2.61(m,1H),2.55(d,J=4.4Hz,3H),2.45-2.40(m,2H),2.09-2.02(m,2H),1.97-1.91(m,2H),1.56-1.45(m,4H),1.24(s,6H). (94.41% purity by HPLC)
<実施例26>
(2s,3aR,5r,6aS)-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)-N-メチルオクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 26-1
(2r,3aR,5s,6aS)-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-クロロピリジン-2-イル)-N-メチルオクタヒドロペンタレン-2,5-ジホルムアミド(仮定) 26-2
Figure 2023515729000067
化合物25-1(50mg、0.10mmol)をジメチルスルホキシド(6mL)に溶解し、過酸化水素(1.1g、30%)及び炭酸カリウム(27mg、0.20mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、固体を析出させ、ろ過して、ろ過ケーキを洗浄して乾燥し、白色固体の表題化合物26-1(35mg、収率67%)を得た。
化合物25-2(100mg、0.21 mmol )をジメチルスルホキシド(6mL)に溶解し、過酸化水素(2.2g、30%)及び炭酸カリウム(58mg、0.42mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、固体を析出させ、ろ過して、ろ過ケーキを洗浄して乾燥し、白色固体の表題化合物26-2(35mg、収率34%)を得た。
化合物26-1
LC-MS: m/z=498.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.53(s,1H),8.32(s,1H),8.24(s,1H),7.81-7.80(m,1H),7.62(br,1H),7.37(s,1H),6.96(br,1H),4.04(s,2H),2.79-2.63(m,4H),2.57-2.51(m,5H),2.13-2.06(m,2H),1.72-1.64(m,2H),1.56-1.52(m,2H),1.37-1.29(m,2H),1.21(s,6H). (98.24% purity by HPLC)
化合物26-2
LC-MS: m/z=498.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.49(s,1H),8.32(s,1H),8.25(s,1H),7.67-7.61(m,2H),7.35(s,1H),6.96(br,1H),4.04(s,2H),3.11-3.00(m,1H),2.79(s,2H),2.70-2.61(m,1H),2.56-2.55(m,3H),2.45-2.43(m,2H),2.09-2.03(m,2H),1.97-1.91(m,2H),158-1.44(m,4H),1.21(s,6H). (98.31% purity by HPLC)
<実施例27>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 27
Figure 2023515729000068
第1ステップ 5-(2-クロロ-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-ホルモニトリル 27a
中間体IN-5(500mg、2.09mmol)及び2-クロロ-5-フルオロピリジン-4-ホウ酸10a(550mg、3.14mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及び水(2mL)の混合溶媒に溶解し、炭酸ナトリウム(332mg、3.13mmol)及びPd(dppf)Cl(145mg、0.20mmol)を室温で加え、窒素保護下、90℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物27a(250mg、収率41%)を得た。
LC-MS: m/z=290.1 [M+H]
第2ステップ ((1R,3S)-3-((4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 27b
化合物27a(250mg、0.86mmol)を1,4-ジオキサン(3ml)に溶解し、化合物10c(313mg、1.29mmol)、Pd(dba)(79mg、0.09mmol)、Xphos(82mg、0.17mmol)及びカリウムt-ブトキシド(193mg、1.72mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物27b(87mg、収率20%)を得た。
LC-MS: m/z=496.3 [M+H]
第3ステップ (1S,3R)-3-アミノ-N-(4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 27c
化合物27b(87mg、0.18mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3mL)を室温で加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物27c(43mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(7-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 27
化合物27c(43mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(22mg、0.22mmol)及び無水酢酸無水物(11mg、0.11mmol)を室温で加え、50℃に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物27(25mg、2段収率32%)を得た。
LC-MS: m/z=438.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.62(s,1H),8.37(d,J=2.4Hz,1H),8.31(d,J=6.0Hz,1H),7.77(d,J=7.6Hz,1H),6.96(d,J=2.0Hz,1H),3.99(s,2H),3.61-3.54(m,1H),2.86(s,2H),2.64-2.58(m,1H),1.90-1.77(m,7H),1.36-1.27(m,3H),1.22(s,7H). (99.53% purity by HPLC)
<実施例28>
5-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)ピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-ホルムアミド 28
Figure 2023515729000069
化合物17(62mg、0.13mmol)を無水メタノール(10mL)に溶解し、パラジウム/炭素(5mg、10%)を室温で加え、水素雰囲気中、50℃に昇温して1時間反応させた。LC-MSによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に自然冷却し、珪藻土でろ過して、ろ過ケーキを無水エタノールで洗浄し、ろ液を濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物28(35mg、収率62%)を得た。
LC-MS: m/z=438.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.44(s,1H),8.28(s,1H),8.23(d,J=5.6Hz,1H),7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.29(br,1H),7.15(dd,J=1.6Hz,5.2Hz,1H),7.12(s,1H),6.77(br,1H),3.99(s,2H),3.62-3.53(m,1H),2.84(s,2H),2.67-2.59(m,1H),1.91-1.87(m,1H),1.78(s,6H),1.35-1.29(m,3H),1.21(s,6H),1.11-1.05(m,1H). (98.90% purity by HPLC)
<実施例29>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-メトキシピリジン-2 -イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 29
Figure 2023515729000070
第1ステップ 2-ブロモ-5-フルオロ-4-ヨードピリジン 29b
2-ブロモ-5-フルオロピリジン29a(5.0g、28.4mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、窒素保護下、-65℃に温度を下げて、5分間撹拌した後、リチウムジイソプロピルアミド(18.5mL、36.9mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、-65℃で1時間撹拌し、次に、単体ヨウ素(7.9g、31.2mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加え、-65℃で15分間撹拌し、室温にゆっくりと昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水に入れて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色固体の表題化合物29b(6.5g、収率76%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.37(s,1H),8.25(d,J=4.5Hz,1H).
第2ステップ 2-ブロモ-4-ヨード-5-メトキシピリジン 29c
化合物29b(1.0g、3.3mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、カリウムt-ブトキシド(740mg、6.6mmol)を室温で加え、2時間加熱還流し反応させた。TLCによれば、反応は完了した。反応液を水に入れて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色固体の表題化合物29c(1.1g、収率106%)を得た。
第3ステップ 3-(2-ブロモ-5-メトキシピリジン-4-イル)-5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール 29d
化合物29c(200mg、0.64mol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)の混合溶媒に溶解し、炭酸ナトリウム(201mg、1.90mmol)、中間体IN-1(200mg、0.77mmol)及びテトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(70mg、0.06mmol)を室温で加え、窒素保護下、90℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色固体の表題化合物29d(110mg、収率54%)を得た。
LC-MS: m/z=324.1[M+H]
第4ステップ ((1R,3S)-3-((4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-メトキシピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)t-ブチルカーバメート 29e
化合物29d(110mg、0.34mol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、炭酸セシウム(332mg、1.02mmol)、化合物10c(99mg、0.41mmol)、テトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(35mg、0.03mmol)及びXphos(17mg、0.03mmol)を室温で加え、窒素保護下、90℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色固体の表題化合物29e(105mg、収率64%)を得た。
LC-MS: m/z=484.4[M+H]
第5ステップ (1S,3R)-3-アミノ-N-(4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-メトキシピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 29f
化合物29e(65mg、0.13mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、室温で1時間反応させた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウムでpHを弱アルカリに調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体の表題化合物29f(55mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第6ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-メトキシピリジン-2 -イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 29
化合物29f(55mg、粗生成物)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(24mg、0.24mmol)及び酢酸無水物(18mg、0.18mmol)を加え、室温で1時間反応させた。反応液を水に入れて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色固体の表題化合物29(21mg、2段収率37%)を得た。
LC-MS: m/z=426.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),8.18(s,1H),8.05(s,1H),7.93(s,1H),7.77(d,J=8.0Hz,1H),3.91(s,3H),3.90(s,2H),3.64-3.45(m,1H),2.89(s,2H),2.62-2.54(m,1H),1.89-1.87(m,1H),1.78-1.72(m,6H),1.32-1.23(m,9H),1.09-1.06(m,1H). (97.28% purity by HPLC)
<実施例30>
(1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 30
Figure 2023515729000071
第1ステップ 2-クロロ-4-ヨード-5-(トリフルオロメチル)ピリジン 30b
2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン30a(10.0g、55.1mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、窒素保護下、-65℃に温度を下げて、5分間撹拌した後、リチウムジイソプロピルアミド(36mL、72mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、-65℃で2時間撹拌し、次に、単体ヨウ素(15.4g、60.6mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加え、-65℃で15分間撹拌し、室温にゆっくりと昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水に入れて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色固体の表題化合物30b(4.0g、収率24%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.55(m,1H),8.03(s,1H).
第2ステップ 3-(2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール 30c
化合物30b(300mg、0.98mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)及び水(2.5mL)に溶解し、炭酸ナトリウム(318mg、3.00mmol)、中間体IN-1(288mg、1.1mmol)及びテトラキス-トリフェニルホスホニウムパラジウム(116mg、0.1mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物30c(171mg、収率56%)を得た。
LC-MS: m/z=316.1[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.68(s,1H),7.70(s,1H),7.27(s,1H),3.97(s,2H),2.80(s,2H),1.34(s,6H).
第3ステップ t-ブチル((1R,3S)-3-((4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)カーバメート 30d
化合物30c(130mg、0.41mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、炭酸セシウム(406mg、1.25mmol)、化合物10c(83mg、0.34mmol)、テトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(24mg、0.02mmol)及びXphos(12mg、0.02mmol)を室温で加え、窒素保護下、90℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色固体の表題化合物30d(110mg、収率62%)を得た。
第4ステップ (1S,3R)-3-アミノ-N-(4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 30e
化合物30d(110mg、0.21mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8~9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物30e(105mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ (1S,3R)-3-アセトアミド-N-(4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロヘキサン-1-ホルムアミド 30
化合物30e(50mg、粗生成物)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(24mg、0.24mmol)及び酢酸無水物(18mg、0.18mmol)を加え、室温で1時間反応させた。反応液を水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、黄色固体の表題化合物30(21.5mg、2段収率46%)を得た。
LC-MS: m/z=464.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.87(s,1H),8.65(s,1H),8.22(s,1H),7.76(d,J=7.6Hz,1H),7.61(s,1H),3.94(s,2H),3.61-3.51(m,1H),2.82(s,2H),2.67-2.63(m,1H),1.92-1.89(m,1H),1.83-1.71(m,6H),1.31-1.23(m,9H),1.12-1.07(m,1H). (98.59% purity by HPLC)
<実施例31>
5-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-ホルムアミド 31
Figure 2023515729000072
化合物27(50mg、0.11mmol)をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、無水炭酸カリウム(31mg、0.22mmol)及び過酸化水素水溶液(2mL、30%)を室温で加え、室温で30分間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物31(26mg、収率50%)を得た。
LC-MS: m/z=456.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.55(s,1H),8.34-8.31(m,2H),7.80(d,J=7.6Hz,1H),7.33(s,1H),7.12(d,J=2.4Hz,1H),6.79(s,1H),3.93(s,2H),3.61-3.53(m,1H),2.88(s,2H),2.65-2.59(m,1H),1.90-1.78(m,7H),1.37-1.28(m,3H),1.20(s,6H),1.13-1.05(m,1H). (94.83% purity by HPLC)
<実施例32>
(3aR,5s,6aS)-2-アセチル-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 32-1
(3aR,5r,6aS)-2-アセチル-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 32-2
Figure 2023515729000073
第1ステップ (3aR,6aS)-5-((5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ギ酸t-ブチル 32a-1,2
化合物11e(900mg、3.52mmol)及び化合物4c(1.01g、3.52mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(9.0g、14.14mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(1.67g、21.11mmol)を室温で加え、80℃に昇温して一晩反応させると、TLCによりモニタリングした結果、原料は少量残った。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、低極性の表題化合物32a-1(470mg、収率27%)、高極性の化合物表題化合物32a-2(500mg、収率29%)を得た。
第2ステップ (3aR,6aS)-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 32b-1,2
化合物32a-1(120mg、0.25mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間反応させると、TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてアルカリ性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物32b-1(90mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
化合物32a-2(150mg、0.31mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間反応させると、TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてアルカリ性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物32b-2(120mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ (3aR,6aS)-2-アセチル-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド 32c-1,2
化合物32b-1(90mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、酢酸無水物(31mg、0.30mmol)及びトリエチルアミン(35mg、0.35mmol)を加え、室温で2時間反応させると、TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、表題化合物32c-1(50mg、2段収率50%)を得た。
化合物32b-2(120mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、酢酸無水物(41mg、0.40mmol)及びトリエチルアミン(47mg、0.46mmol)を加え、室温で2時間反応させると、TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物32c-2(100mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ (3aR,5s,6aS)-2-アセチル-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 32-1 & (3aR,5r,6aS)-2-アセチル-N-(4-(5-カルバモイル-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-ホルムアミド(仮定) 32-2
化合物32c-1(50mg、0.12mmol)をジメチルスルホキシド(6mL)に溶解し、例えば、過酸化水素(1mL、30%)及び炭酸カリウム(33mg、0.24mmol)を加え、室温で1時間反応させると、TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、表題化合物32-1(25mg、収率48%)を得た。
LC-MS: m/z=450.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.34(s,1H),8.24(s,1H),8.19(d,J=4.0Hz,1H),7.6(s,1H),7.33(s,1H),7.06(d,J=4.0Hz,1H),6.95(s,1H),4.00(s,2H),3.67-3.63(m,1H),3.53-3.48(m,1H),3.25-3.14(m,3H),2.88(s,2H),2.85-2.72(m,2H),2.03-1.94(m,5H),1.82-1.72(m,2H),1.23(s,6H). (92.06% purity by HPLC)
化合物32c-2(100mg、粗生成物)をジメチルスルホキシド(8mL)に溶解し、過酸化水素(1mL、30%)及び炭酸カリウム(64mg、0.46mmol)を加え、室温で1時間反応させると、TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、表題化合物32-2(55mg、3段収率40%)を得た。
LC-MS: m/z=450.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.36(s,1H),8.26(s,1H),8.19(d,J=4.0Hz,1H),7.6(s,1H),7.33(s,1H),7.06(dd,J=2.0,5.2Hz,1H),6.92(s,1H),3.99(s,2H),3.59-3.55(m,1H),3.43-3.34(m,2H),3.30-3.26(m,1H),3.13-3.09(m,1H),2.88(s,2H),2.73-2.59(m,2H),2.18-2.10(m,2H),1.94(s,3H),1.79-1.68(m,2H),1.23(s,6H). (91.29% purity by HPLC)
<実施例33>
7-(2-((1S,3R)-3-アセトアミドシクロヘキサン-1-ホルムアミド)-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド 33
Figure 2023515729000074
化合物10(58mg、0.13mmol)をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、過酸化水素(0.5mL、30%)及び炭酸カリウム(36mg、0.26mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、表題化合物33(26mg、収率44%)を得た。
LC-MS: m/z=456.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.46(s,1H),8.30(d,J=6.4Hz,1H),8.24(d,J=2.8Hz,1H),7.80(d,J=7.6Hz,1H),7.69(br,1H),7.33(d,J=2.0Hz,1H),6.99(br,1H),4.03(s,2H),3.60-3.56(m,1H),2.84(s,2H),2.64-2.57(m,1H),1.90-1.87(m,1H),1.78(s,6H),1.30-1.22(m,9H),1.10-1.07(m,1H). (95.94% purity by HPLC)
<実施例34>
7-(2-((2r,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-カルボキサミド)-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン5-ホルムアミド(仮定) 34-1
7-(2-((2s,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-カルボキサミド)-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン5-ホルムアミド(仮定) 34-2
Figure 2023515729000075
第1ステップ t-ブチル(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)カーバメート 34a
窒素保護下、化合物10b(1.12g、3.87mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)に溶解し、t-ブチルカーバメート(1.13g、9.68mmol)、炭酸セシウム(2.51g、7.74mmol)、Pd(dba)(284mg、0.31mmol)及びXantPhos(365mg、0.63mmol)を室温で加え、100℃に昇温して4時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物34a(1.02g、収率71%)を得た。
第2ステップ 7-(2-アミノ-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル 34b
化合物34a(1.02g、2.74mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(10mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮してトリフルオロ酢酸を除去し、飽和重炭酸ナトリウムを加えてpHをアルカリ性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物34b(756mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ (2r,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミド-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド 34c-1 & (2s,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミド-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オクタヒドロペンタレン-2-ホルムアミド 34c-2
化合物14d(160mg、0.75mmol)及び化合物34b(200mg、粗生成物)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg、2.96mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(2.8g、4.10mmol、50%酢酸エチル溶液)を室温で順次加え、60℃に昇温して2時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物34c(180mg、粗生成物)を得た。キラル分割(ダイセル社 AD-H, 20*250mm, 5um, 30mL/min, IPA:Hexane=20:80)を行って、化合物34c-1(RT 26.83min) (75mg、収率42%)、化合物34c-2(RT 32.47min) (30mg、収率17%)を得た。
第4ステップ 7-(2-((2r,3aR,5s,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-カルボキサミド)-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド(仮定) 34-1 & 7-(2-((2s,3aR,5r,6aS)-5-アセトアミドオクタヒドロペンタレン-2-カルボキサミド)-5-フルオロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルムアミド(仮定) 34-2
化合物34c-1(75mg、0.16mmol)をジメチルスルホキシド(6mL)に溶解し、過酸化水素(1mL、30%)及び炭酸カリウム(45mg、0.32mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、表題化合物34-1(8.0mg、収率10.3%)を得た。
LC-MS: m/z=482.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.44(s,1H),8.33(d,J=6.0Hz,1H),8.24(d,J=2.8Hz,1H),7.90(d,J=7.6Hz,1H),7.68(s,1H),7.33(d,J=2.4Hz,1H),6.99(s,1H),4.03(s,3H),3.06-2.94(m,1H),2.85(s,2H),2.43-2.90(m,2H),2.22-1.99(m,4H),1.91(s,2H),1.76(s,3H),1.58-1.45(m,2H),1.34-1.08(m,6H). (98.98% purity by HPLC)
化合物34c-2(30mg、0.074mmol)をジメチルスルホキシド(6mL)に溶解し、過酸化水素(1mL、30%)及び炭酸カリウム(21mg、0.15mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、精製得表題化合物34-2(4.0mg、収率12.8%)を得た。
LC-MS: m/z=482.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.55(s,1H),8.32(d,J=6.0Hz,1H),8.24(d,J=2.8Hz,1H),7.88(d,J=7.2Hz,1H),7.69(s,1H),7.32(d,J=2.0Hz,1H),6.98(s,1H),4.03(s,2H),3.77-3.68(m,1H),3.10-2.99(m,1H),2.84(s,2H),2.62-2.38(m,2H),2.12-2.02(m,2H),1.85-1.72(m,5H),1.70-1.61(m,2H),1.21(s,6H),1.07-0.94(m,2H). (98.87% purity by HPLC)
テスト例1 化合物によるCDK9インビトロ酵素活性の阻害作用のテスト
本発明の化合物によるインビトロCDK9キナーゼ活性の阻害作用の検出は以下の方法で行った。
化合物の調製:化合物を精密に秤量し、DMSO(Sigma、D2650)で溶解して濃度100uMとしておく。化合物を所望の最高濃度の5倍まで希釈し、6つの濃度勾配に4倍希釈し、反応系中の化合物の終濃度を100、25、6.25、1.56、0.39、0.098nMとした。5μlを384ウェルプレート(Corning、4512)に移した。
キナーゼ反応:化合物を含有する384ウェルプレート(Corning、4512)に10μL CDK9キナーゼ(Millipore、14-685M)溶液を加え、室温で10min静置し、10μL ATP(Sigma、A7699)と0.2μg/μL CTD3基質ポリペプチド(GL Biochem、SY356885)の混合溶液を加え、28℃でしばらく静置し、ウェルあたり25μL停止液を加えて反応を停止した。
検出:Caliperを用いてデータを収集した。
計算:Graphpad prism 5.0ソフトウェアを用いて化合物濃度と対応する信号値からIC50値を算出した。試験結果を表1に示す。
結論:本発明の実施例の化合物はCDK9キナーゼ活性に対して顕著な阻害作用を有する。
テスト例2 化合物によるMv4-11細胞増殖への阻害
本発明の化合物によるインビトロMv4-11細胞(ATCC:CRL-9591TM)増殖への阻害作用は以下の方法で測定した。
細胞接種:対数成長状態が良好なMv4-11細胞を20000個/ウェルで96ウェルプレートに50μL接種し、37℃、5%CO条件で2~4h培養した。
投与:10%FBS、1%PSを含有する1640培地で化合物希釈し、すなわち、初期濃度1mMの化合物0.4μLを希釈板に取り、上記培地を199.6μLずつ加え、4倍勾配希釈を行い、添加される細胞中の終濃度を1000、250、62.5、15.625、3.91、0.98、0.24、0.06nMとした。化合物含有培地を50μL順次加え、37℃、5%CO細胞インキュベータに入れて48時間培養した。
検出:ウェルあたりCCK8(日本同仁製、CK04)溶液10μLを加え、37℃、5%CO細胞インキュベータで2時間インキュベートした後、Synergy H1(BioTek)多機能マイクロプレートリーダを用いてOD450値を読み取った。
計算:Graphpad prism 5.0ソフトウェアを用いて化合物濃度と対応する信号値からIC50値を算出した。試験結果を表1に示す。
また、本発明の実施例による化合物のCDK9酵素への阻害活性をよりよく示すために、本発明はまた、テスト例1及び2の方法によってCDK9阻害剤AZD4573のIC50をテストし、結果を表1に示す。
表1 本発明の化合物によるCDK9酵素活性阻害IC50(nM)
Figure 2023515729000076
結論:本発明の化合物はCDK9に対して明らかな阻害作用を有し、一部の化合物の阻害活性はAZD4573よりも明らかに優れた。
テスト例3 化合物によるMv4-11細胞中のRNA pol II Ser2のリン酸化阻害活性の測定
本発明の化合物によるインビトロMv4-11細胞RNA pol II Ser2の阻害作用は以下の方法で測定した。
細胞接種:対数成長状態が良好なMv4-11細胞を2*10個/ウェルで6ウェルプレートに接種し、37℃、5%CO条件下で一晩培養した。
投与:10%FBS、1%PS 2mL 1640を含有する培地で化合物を希釈した。一晩培養した細胞に化合物含有培地2μLを加え、37℃、5%CO細胞インキュベータに入れて6時間培養した。
タンパク質の抽出、定量化:細胞懸濁液を回収し、1000gで5min遠心分離し、細胞培地を捨てて、PBSを加えて再懸濁させ、遠心分離し、3回を繰り返し、残留液体を全て吸い捨て、ウェルあたり細胞分解液80μLを加えて氷上に置き、シェーカーで10分間振とうさせ、12000gで5min遠心分離し、上清を回収して全タンパク質溶液を得、BCA法によりタンパク質濃度を測定した。
12% SDS-PAGE電気泳動検出後、100V電圧で3hトランスファーし、ブロック液(Beyotime:P0235)で15minブロックし、TBST(Sangon Biotech:C520002)で3回洗浄し、一次抗体(目的タンパク質CST:13499;内部参照Beyotime: AF1186)を4℃で一晩インキュベートし、TBSTで3回洗浄し、二次抗体(Beyotime:A0208)を室温で1時間インキュベートし、TBSTで3回洗浄し、ECL(Tanon:180-501)で露光して発色させ、各濃度の化合物7-1、12、22-1-1及びAZD4573によるMv4-11細胞中のRNA pol II Ser2のリン酸化阻害作用の結果を図1に示す。
図1からは、本発明の化合物7-1、12及び22-1-1は、Mv4-11細胞中のRNA pol II Ser2のリン酸化に対して明らかな阻害作用を有し、しかも、一部の化合物の阻害活性はAZD4573よりも明らかに優れることが分かった。
以上は本発明の実施形態に過ぎず、具体的かつ詳しく説明したが、本発明の特許範囲を制限するものとして理解すべきではない。なお、当業者であれば、本発明の構想を逸脱することなく、いくつかの変形や改良を行うこともでき、これらは全て本発明の保護範囲に属することに留意すべきである。

Claims (10)

  1. 多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体であって、
    前記多環式アミド系誘導体の構造が式(I)で示され:
    Figure 2023515729000077
    ここで、
    は、水素、ハロゲン、シアノ基、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基又は置換若しくは非置換のC~Cアルコキシ基から選択され、ここで、「置換」とは、任意に、1~3個のハロゲンで置換されることを意味し、
    は、5~7員のシクロアルキル基、5~7員のシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、6~7員の複素環基、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基から選択され、6~7員のシクロアルキル基、6~7員のシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、6~7員の複素環基、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基は、任意に、1~3個のRで置換され、
    は、C~Cアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、C~Cアルコキシ基、3~7員のシクロアルキル基、3~7員の複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基、8~10員の縮合ヘテロアリール基、=O、NH、NHR、NR 、S(O)R、S(O)、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、NHS(O)R、NRS(O)R、NHS(O)、NRS(O)、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHC(O)OR、NRC(O)OR、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(Rから選択され、ここで、前記アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基、8~10員の縮合ヘテロアリール基及びアミノ基は、任意に、1つ又は複数のRa1でさらに置換され、
    は、独立して、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基、置換若しくは非置換の3~6員のシクロアルキル基又は置換若しくは非置換の複素環基から選択され、ここで、「置換」とは、任意に、C~Cアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基で置換されることを意味し、
    a1は、C~Cアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、C~Cアルコキシ基、S(O)R、S(O)、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、NHS(O)R、NRS(O)R、NHS(O)、NRS(O)、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHC(O)OR、NRC(O)OR、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(Rから選択され、ここでのアルキル基及びアルコキシ基は、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基の1~3個でさらに置換され、
    Figure 2023515729000078
    Figure 2023515729000079
    Zは、N又はCRであり、
    は、独立して、H、ハロゲン、CN、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)R、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基、置換若しくは非置換の3~6員のシクロアルキル基又は置換若しくは非置換の4~7員の複素環基から選択され、ここで、「置換」とは、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基で置換されることを意味し、
    XとYは、これらが連結する原子とともに5~7員の複素環基又はシクロアルキル基を形成し、ここで、複素環基はN、O、Sから選択される1~2個のヘテロ原子を含み、該5~7員の複素環基又はシクロアルキル基は、飽和又は部分飽和であって、環炭素は、任意に、1~3個のRでさらに置換され、
    は、独立して、ハロゲン、OH、CN、=O、C~Cアルキル基、3~6員のシクロアルキル基又は複素環基から選択され、アルキル基、シクロアルキル基及び複素環基は、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基でさらに置換され、
    Figure 2023515729000080
    (1)RはC~Cアルコキシ基又は1~3個のハロゲンで置換されたC~Cアルキル基のみであり、
    (2)Rは、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基から選択され、ここで、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基はさらに1~3個のRで置換されなければならず、
    (3)Rは、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基又は8~10員の縮合ヘテロアリール基で置換され、ここで、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基又は8~10員の縮合ヘテロアリール基は、任意に、1~3個のRa1でさらに置換され、
    は、S(O)R、S(O)、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、S(O)NH、S(O)NHR、S(O)N(R、NHS(O)、NRS(O)、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(Rから選択されることを特徴とする
    前記多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  2. 前記多環式アミド系誘導体の構造が式(II)又は式(III)で示され:
    Figure 2023515729000081
    ここで、R、RとRは、請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  3. 前記多環式アミド系誘導体の構造が式(IV)で示され
    Figure 2023515729000082
    ここで、
    2aは6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基から選択され、ここで、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基は、任意に、1~3個のRでさらに置換され、
    とRは請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  4. 前記多環式アミド系誘導体の構造が式(V)で示され、
    Figure 2023515729000083
    ここで、
    2aは6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基から選択され、ここで、6~7員のヘテロシクロアルケニル基、7~10員の縮合シクロアルキル基、7~10員の架橋シクロアルキル基、7~10員のスピロシクロアルキル基、7~10員の縮合複素環基、7~10員の架橋複素環基、7~10員のスピロ複素環基は、任意に、1~3個のRでさらに置換され、
    とRは請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  5. 前記多環式アミド系誘導体の構造が式(VI)で示され、
    Figure 2023515729000084
    ここで、RとRは請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  6. 前記多環式アミド系誘導体の構造が式(VII)で示され:
    Figure 2023515729000085
    ここで、Rは、フェニル基又は5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基、8~10員の縮合ヘテロアリール基であり、かつ、Rは、任意に、1~3個のRa1でさらに置換され、R、R及びRa1は、請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  7. 前記多環式アミド系誘導体は、以下の構造から選択されるいずれか1つであることを特徴とする
    請求項1に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
    Figure 2023515729000086
    Figure 2023515729000087
    Figure 2023515729000088
    Figure 2023515729000089
  8. 以下の3つの方法から選ばれる1種である
    請求項1~7のいずれか1項に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体の調製方法:
    方法1、
    Figure 2023515729000090
    方法2、
    Figure 2023515729000091
    方法3、
    Figure 2023515729000092
  9. 医薬組成物であって
    請求項1~7のいずれか1項に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体を含み、好ましくは、薬学的に許容される担体及び/又は賦形剤をさらに含むことを特徴とする、前記医薬組成物。
  10. 請求項1~7のいずれか1項に記載の多環式アミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体、又は請求項9に記載の前記医薬組成物の、癌治療用薬の調製における用途であって、
    好ましくは、前記癌は、血液癌、さらに好ましくは急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫又は固形腫瘍であり、よりさらに好ましくは、前記固形腫瘍は、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌又は肺癌である、前記用途。
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