JP2023506599A - ベンゾ2-アザスピロ[4.4]ノナン系化合物及びその使用 - Google Patents

ベンゾ2-アザスピロ[4.4]ノナン系化合物及びその使用 Download PDF

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Abstract

一連のベンゾ2-アザスピロ[4.4]ノナン系化合物を開示し、具体的には、式(P)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を開示する。【化1】JPEG2023506599000153.jpg6684

Description

本発明は下記の優先権を主張する:
CN202010144413.2、出願日は:2020年03月04日であり、
CN202010464132.5、出願日は:2020年05月27日であり、
CN202010144397.7、出願日は:2020年03月04日であり、
CN202010464155.6、出願日は:2020年05月27日であり、
CN202010902712.8、出願日は:2020年09月01日である。
本発明は、一連のベンゾ2-アザスピロ[4.4]ノナン系化合物、具体的には、式(P)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
スフィンゴシン-1-リン酸(Sphingosine-1-phosphate、S1P)は、細胞膜由来のリゾリン脂質シグナル分子であり、主にGタンパク質共役型受容体ファミリーの一部メンバーを刺激することにより生理学的機能を発揮し、主にスフィンゴシン-1-リン酸受容体(Sphingosine-1-phosphate receptors、S1PRs)ファミリーであり、現在、哺乳類において、スフィンゴシン-1-リン酸受容体1(S1PR1又はEDG1)、スフィンゴシン-1-リン酸受容体2(S1PR2又はEDG5)、スフィンゴシン-1-リン酸受容体3(S1PR3又はEDG3)、スフィンゴシン-1-リン酸受容体4(S1PR4又はEDG6)、スフィンゴシン-1-リン酸受容体5(S1PR5又はEDG8)の5つの異なるS1PRサブタイプが発現・同定された。S1PR1-3はさまざまな組織で広く発現し、S1PR4は主にリンパ系及び血液系で発現し、S1PR5は主に中枢神経系で発現している。リンパ球はS1PR1を介してS1P濃度勾配を感知して、二次リンパ器官からリンパ及び血液循環へのリンパ球の侵入を調節する。S1PR1アゴニストは、リンパ球の表面のS1PR1のエンドサイトーシスを引き起こして、リンパ球がS1P濃度勾配を感知できないようにさせ、リンパ球のリンパ及び血液循環への移動を防ぎ、リンパ球のホーミングを引き起こし、末梢循環系のリンパ球数を減らして、リンパ球が炎症性病変又は移植片の部位に到達することを防ぎ、過度の炎症を軽減し、免疫調節効果を有する。
自己免疫疾患とは、自己抗原に対する体の免疫応答によって引き起こされる免疫系が誤って自身の組織を攻撃する病気の総称であり、現在、正確に定義されている病気は80種類を超え、過度の炎症反応は共通の特徴である。S1PR1アゴニストは、過度の炎症を軽減するのに効果的であり、多発性硬化症、炎症性腸疾患(クローン病と及び潰瘍性大腸炎に分類される)、全身性紅斑性狼瘡及び乾癬などの自己免疫疾患の治療又は予防に使用できる。
現在、S1PR1アゴニストの体内有効性研究は、自己免疫疾患の治療又は予防に使用されている。ノバルティス社の第1世代非選択的S1PRsアゴニストであるFingolimodは2010年9月に再発性多発性硬化症(RMS)の適応でFDAの承認を受け、ノバルティス社の第2世代選択的S1PR1及びS1PR5アゴニストであるSiponimodも2019年3月に再発性多発性硬化症(RMS)の適応でFDAの承認を受けた。新規S1PRアゴニストの発見と使用は大きく期待されている。
本発明は、式(P)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2023506599000002
ただし、
は、CH-E-R及びNから選択され;
は、CR及びNから選択され;
Eは、存在しないか、又はO及びNHから選択され;
環Aは、オキサゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、チアゾリル、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾリル、ピリミジル及びピラジニルから選択され;
は、H、F、Cl、Br、CN、C1-3アルキル及びC1-3アルコキシから選択され、前記C1-3アルキル及びC1-3アルコキシは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
は、C1-6アルキル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択され、前記C1-6アルキル、シクロペンチル及びシクロヘキシルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
は、H及びシクロペンチルから選択され;
は、
Figure 2023506599000003
から選択され;
51は、H、OH、NH、CN、COOH、CHCOOH、CHOH、C1-3アルコキシ及び-S(O)-C1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
52は、OH、CN、NH及びCOOHから選択され;
53は、H及びOHから選択され;
、R及びRは、それぞれ独立して、F、Cl及びBrから選択され;
nは、0及び1から選択される。
本発明の一部の形態において、上記環Aは、
Figure 2023506599000004
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、H、F、Cl、Br、CN、CH及びOCHから選択され、前記CH及びOCHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、H、Br、Cl、CN、CHF、CF及びOCHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、C1-4アルキル、
Figure 2023506599000005
から選択され、前記C1-4アルキル、
Figure 2023506599000006
は、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、CH(CH、CHF、CHCH(CH
Figure 2023506599000007
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2023506599000008
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R51は、H、OH、NH、CN、COOH、CHCOOH、CHOH、OCH及び-S(O)CHから選択され、前記OCH及び-S(O)CHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R51は、OH、NH、CN、CHCOOH、CHOH、OCH及び-S(O)CHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2023506599000009
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R52は、CN、NH及びCOOHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2023506599000010
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記化合物又はその薬学的に許容される塩は、下記から選択される。
Figure 2023506599000011
ただし、T、T、R53、n、環A、R、R51及びR52は、本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記化合物又はその薬学的に許容される塩は、下記から選択される。
Figure 2023506599000012
ただし、
、R、T、E及びnは、本発明で定義された通りであり;
は、O及びSから選択され;
は、CH及びNから選択され;
は、CHから選択され、Tは、Nから選択され、又はTは、Nから選択され、Tは、CHから選択される。
本発明一部の形態は、更に上記の変量を任意の組み合わせにより形成される。
本発明は、下記式で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2023506599000013
Figure 2023506599000014
Figure 2023506599000015
本発明の一部の形態において、上記化合物又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2023506599000016
から選択される。
本発明は、更にS1PR1に関連する疾患を治療するための医薬の製造における、前記化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明は、更に下記の形態を提供し:
本発明は、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2023506599000017
ただし、
は、CH及びNから選択され;
Eは、O及びNHから選択され;
環Aは、オキサゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、チアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾリル、ピリミジル及びピラジニルから選択され;
は、H、OH、NH、CN、COOH、CHCOOH、C1-3アルコキシ及び-S(O)-C1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
は、F、Cl、Br、CN及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
は、C1-6アルキル及びシクロペンチルから選択され、前記C1-6アルキル及びシクロペンチルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
、R及びRは、それぞれ独立して、F、Cl及びBrから選択される。
本発明の一部の形態において、上記環Aは、
Figure 2023506599000018
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、H、OH、NH、CN、COOH、CHCOOH、OCH及び-S(O)CHから選択され、前記OCH及び-S(O)CHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、OH、NH、CN、CHCOOH、OCH及び-S(O)CHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、F、Cl、Br、CN及びCHから選択され、前記CHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、Cl、Br、CN及びCHFから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、C1-3アルキル及び
Figure 2023506599000019
から選択され、前記C1-3アルキル及び
Figure 2023506599000020
は、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、CHF、CH(CH及び
Figure 2023506599000021
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2023506599000022
は、
Figure 2023506599000023
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記の化合物又はその薬学的に許容される塩は、下記から選択される。
Figure 2023506599000024
ただし、
、R、R、T及びEは、本発明で定義された通りであり;
は、O及びSから選択され;
は、CH及びNから選択され;
は、CHから選択され、Tは、Nから選択され、又はTは、Nから選択され、Tは、CHから選択される。
本発明一部の形態は、更に上記の変量を任意の組み合わせにより形成される。
本発明は、更に下記の形態を提供し:
本発明は、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2023506599000025
ただし、
は、CH及びNから選択され;
Eは、O及びNHから選択され;
環Aは、オキサゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、チアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾリル、ピリミジル及びピラジニルから選択され;
は、OH、CN、NH及びCOOHから選択され;
は、F、Cl、Br、CN及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
は、C1-6アルキル及びシクロペンチルから選択され、前記C1-6アルキル及びシクロペンチルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
及びRは、それぞれ独立して、F、Cl及びBrから選択され;
nは、0又は1から選択される。
本発明の一部の形態において、上記環Aは、
Figure 2023506599000026
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、CN、NH及びCOOHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、F、Cl、Br、CN及びCHから選択され、前記CHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、Br、CN及びCHFから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、C1-3アルキル及び
Figure 2023506599000027
から選択され、前記C1-3アルキル及び
Figure 2023506599000028
は、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、CH(CH、CHF及び
Figure 2023506599000029
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2023506599000030
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記化合物又はその薬学的に許容される塩は、下記から選択される。
Figure 2023506599000031
ただし、
、R、T、E及びnは、本発明で定義された通りであり;
は、O及びSから選択され;
は、CH及びNから選択される。
本発明一部の形態は、更に上記の変量を任意の組み合わせにより形成される。
本発明は、更に式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2023506599000032
ただし、
は、CH及びNから選択され;
Eは、O及びNHから選択され;
環Aは、オキサゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、チアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾリル、ピリミジル及びピラジニルから選択され;
は、OH、CN、NH及びCOOHから選択され;
は、F、Cl、Br、CN及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
は、C1-6アルキル及びシクロペンチルから選択され、前記C1-6アルキル及びシクロペンチルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
及びRは、それぞれ独立して、F、Cl及びBrから選択され;
nは、0又は1から選択される。
本発明の一部の形態において、上記環Aは、
Figure 2023506599000033
から選択され,他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、COOHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、F、Cl、Br、CN及びCHから選択され、前記CHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、Br、CN及びCHFから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、C1-3アルキル及び
Figure 2023506599000034
から選択され、前記C1-3アルキル及び
Figure 2023506599000035
は、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、CH(CH、CHF及び
Figure 2023506599000036
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 2023506599000037
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明一部の形態は、更に上記変量を任意の組み合わせにより形成される。
[技術効果]
本発明の化合物は、有意で予測できないS1PR1アゴニスト活性を有し、より優れたバイオアベイラビリティを有し、リンパ球を有意に阻害することができる。
[定義]
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を含む。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されない場合、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる「薬学的許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織との接触に適し、毒性、刺激性、アレルギー反応又はほかの問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウム塩あるいは類似の塩を含む。本発明で化合物に比較的塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は、適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、さらにアミノ酸(例えばアルギニンなど)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、上記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、上記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む。本発明の一部の特定的の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、化合物を構成する一つまた複数の原子には、非天然の原子同位元素が含まれてもよい。例えば三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。又、例えば重水素を水素に置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素で形成された結合は、通常の水素と炭素で形成された結合よりも強く、重水素化されていない薬物と比較して、重水素化された薬物には、毒性の副作用が軽減され、薬物の安定性が増し、治療効果が向上され、薬物の生物学的半減期が延ばされるという利点がある。本発明の化合物の同位体組成の変換は、放射性であるかいやかに関わらず、本発明の範囲に含まれる。
用語「任意」また「任意に」は後記の事項又は状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合によってその事項又は状況が乗じない場合を含むことを意味する。
用語「置換された」は特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されたことで、特定の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、置換基は重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がケト基(すなわち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。ケト基置換は、芳香族基で生じない。用語「任意に置換される」は、置換されてもよく、置換されなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造に1回以上現れた場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、上記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRは独立して選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば、-(CRR)-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうち一つの変量が単結合の場合、それで連結する2つの基が直接連結し、例えばA-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA-Zになる。
特に明記しない限り、ある基が一つ以上の結合可能な部位を有する場合、該基の任意の一つ以上の部位は、化学結合によって他の基に結合することができる。該化学結合の結合方式が非局在であり、且つ結合可能な部位にH原子が存在する場合、化学結合を結合すると、該部位のH原子の個数は、結合された化学結合の個数に応じて相応の価数の基に減少する。前記部位が他の基と結合する化学結合は、直線実線結合(
Figure 2023506599000038
)、直線破線結合(
Figure 2023506599000039
)、又は波線(
Figure 2023506599000040
)で表すことができる。例えば、-OCHの直線実線結合は、該基の酸素原子を介して他の基に結合されていることを意味する。
Figure 2023506599000041
中の直線の破線結合は、該基内の窒素原子の両端が他の基に結合されていることを意味する。
Figure 2023506599000042
中の波線は、当該フェニルの部位1と2の炭素原子を介して他の基に結合されていることを意味する。
Figure 2023506599000043
は、当該ピペリジニルの任意の結合可能な部位が1つの化学結合によって他の基に結合できることを意味し、少なくとも
Figure 2023506599000044
の四つの結合形態を含み、H原子が-N-に描かれていても、
Figure 2023506599000045
この結合形態の基が含まれるが、1つの化学結合が接続されると、その部位のHは1つ減少して対応する一価ピペリジン基になる。
別途に定義しない限り、用語「C1-6アルキル」は直鎖又は分枝鎖の1~6個の炭素原子で構成された飽和炭化水素基を表す。前記C1-3アルキルにはC1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、CとCアルキルなどが含まれ、それは1価(例えばメチル)、2価(例えばメチレン)及び多価(例えばメチン)であってもよい。C1-6アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-4アルキル」は直鎖又は分枝鎖の1~4個の炭素原子で構成された飽和炭化水素基を表す。前記C1-4アルキルにはC1-2、C1-3とC2-3アルキルなどが含まれ、それは1価(例えばメチル)、2価(例えばメチレン)及び多価(例えばメチン)であってもよい。C1-4アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルキル」は直鎖又は分枝鎖の1~3個の炭素原子で構成された飽和炭化水素を表す。前記C1-3アルキルにはC1-2とC2-3アルキルなどが含まれ、それは1価(例えばメチル)、2価(例えばメチレン)及び多価(例えばメチン)であってもよい。C1-3アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルコキシ」は酸素原子を介して分子の残り部分に連結した1~3個の炭素原子を含むアルキルを表す。前記C1-3アルコキシは、C1-2、C2-3、C及びCアルコキシなどが含まれる。C1-3アルコキシの実例はメトキシ、エトキシ、プロポキシ(n―プロポキシ又はイソプロポキシを含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn-n+m又はC-Cn+mはn~n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、例えば、C1-12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、及びC12を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、C1-12はC1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12、及びC9-12等を含む。同様に、n員~n+m員は環における原子数がn~n+m個であることを表し、例えば、3~12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、3~12員環は3~6員環、3~9員環、5~6員環、5~7員環、6~7員環、6~8員環、及び6~10員環等を含む。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造することができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物の構造は、当業者に周知の従来の方法によって確認することができ、本発明が化合物の絶対配置に関する場合、絶対配置は、当業者の従来の技術的手段によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折(SXRD)、培養された単結晶はBruker D8 venture回折計によって収集され、光源はCuKα放射線、走査方法:φ/走査、関連データを収集した後、更に直接法は(Shelxs97)結晶構造解析により、絶対配置を確認できる。
本発明に使用されたすべての溶媒は市販品から得ることができる。
化合物は本分野の通常の名称又はChemDraw(登録商標)ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用された。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明の不利な制限を意味するものではない。本発明は本明細書で詳細に説明されており、その特定の実施形態も開示されており、当業者にとって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の特定の実施形態において様々な変更及び修正を行うことができることは明らかである。
実施例1
Figure 2023506599000046
合成ルート:
Figure 2023506599000047
工程1
化合物1a(500g、2.50mol)及びイソプロパノール(180g、3.00mol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2500mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(281g、5.00mol)を加え、次に反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物に水(10L)を加えて希釈し、酢酸エチル(2L×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(2L×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物1bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]240及び242、実測値240及び242。
工程2
化合物1b(180g、750mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(180mL)及びメタノール(720mL)に溶解させ、反応溶液に酢酸カリウム(147g、1.50mol)及び1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(16.46g、22.49mmol)を加え、次に一酸化炭素で反応系のガスを置換し、反応溶液を一酸化炭素(50PSI)雰囲気で80℃で19時間撹拌した。反応溶液を濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物を水(3L)で希釈し、酢酸エチル(1L×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(1L×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧して乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.45)で分離・精製して化合物1cを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.23(d, J=1.7 Hz, 1H), 8.20-8.14(m, 1H), 6.99(d, J=9.0 Hz, 1H), 4.81-4.69(m, 1H), 3.91(s, 3H), 1.43(d, J=6.0 Hz, 6H)。
工程3
化合物1c(432g、1.91mol)をメタノール(860mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(161g、3.83mol)の水(860mL)溶液を上記反応溶液にバッチで加え、反応溶液を25℃で、4時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して有機溶剤を除去し、残留物を酢酸エチル(800mL×2)で洗浄した。1Mの塩酸水溶液で水相のpH値を3に調節し、酢酸エチル(1000mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(1000mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物を酢酸エチル(160mL)及びn-ヘプタン(960mL)の混合溶液に加え、20℃で、16時間撹拌し、濾過し、ケーキを真空乾燥させて化合物1dを得た。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.32(d, J=2.2 Hz, 1H), 8.25(dd, J=2.2, 8.9 Hz, 1H), 7.04(d, J=9.2 Hz, 1H), 4.84-4.73(m, 1H), 1.47(d, J=6.1 Hz, 6H)。
工程4
化合物1f(56.0g、308mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解させ、カリウムtert-ブトキシド(34.6g、308mmol)を加え、反応溶液を25℃で2時間撹拌し、次に化合物1e(50.0g、237mmol)をゆっくりと加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液に水(800mL)を加え、酢酸エチル(400mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相をそれぞれ水(500mL×1)及び飽和食塩水(500mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.6、0.7)で分離・精製して化合物1gを得た。
MS-ESI計算値[M+H]267及び269、実測値267及び269。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=7.57-7.48(m, 1H), 7.39-7.29(m, 1H), 7.24-7.10(m, 1H), 6.55-6.27(m, 1H), 3.81-3.70(m, 3H), 3.63-3.37(m, 2H), 3.33-3.00(m, 2H)。
工程5
化合物1g(100g、374mmol)をジメチルスルホキシド(400mL)に溶解させ、炭酸セシウム(97.6g、299mmol)を加え、ニトロメタン(68.6g、1.12mol)をゆっくりと滴下し、反応溶液を70℃で、16時間撹拌した。水を加えて(1600mL)反応をクエンチし、酢酸エチル(800mL×3)で抽出し、有機相を合わせてそれぞれ水(1000mL×1)及び飽和食塩水(1000mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物1hを得た。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=7.41(dd, J=7.2, 1.6 Hz, 1H), 7.12-7.04(m, 2H), 4.89(d, J=11.6 Hz, 1H), 4.81(d, J=11.6 Hz, 1H), 3.86(s, 3H), 3.04-2.96(m, 3H), 2.78(d, J=16.4 Hz, 1H), 2.44-2.35(m, 1H), 2.26-2.16(m, 1H)。
工程6
化合物1h(100g、305mmol)をエタノール(300mL)及び水(100mL)の混合溶媒に溶解させ、塩化アンモニウム(48.90g、914mmol)及び鉄粉末(51.1g、914mmol)を加え、反応溶液を80℃で、15時間撹拌した。反応溶液を珪藻土で濾過し、濾液に水(1000mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせてそれぞれ飽和食塩水(500mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物を酢酸エチル/n-ヘプタンの混合溶液(1:6、1180mL)に加え、25℃で3日間撹拌し、濾過し、ケーキを真空乾燥させて化合物1iを得た。
MS-ESI計算値[M+H]266及び268、実測値266及び268。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=7.52-7.32(m, 1H), 7.25-7.06(m, 2H), 7.06-6.87(m, 1H), 3.63-3.32(m, 2H), 3.08-2.83(m, 2H), 2.69-2.41(m, 2H), 2.36-2.10(m, 2H)。
工程7
化合物1i(2.00g、7.52mmol)を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、反応溶液に水素化アルミニウムリチウム(570mg、15.0mmol)をバッチでゆっくりと加え、反応溶液を70℃で、3時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)を加えてクエンチし、濾過し、濾液を収集して減圧濃縮した。残留物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物化合物1jを得た。
MS-ESI計算値[M+H]252及び254、実測値252及び254。
工程8
化合物1j(1.22g、4.84mmol)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、混合溶液に二炭酸ジ-tert-ブチル(1.27g、5.81mmol)及びトリエチルアミン(1.18g、11.6mmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.7)で分離・精製して化合物1kを得た。
MS-ESI計算値[M+H-Bu]296及び298、実測値296及び298。
工程9
化合物1k(1.44g、4.09mmol)、シアン化亜鉛(720mg、6.13mmol)及び2-ジシクロヘキシルホスフィン-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル(156mg、327μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、混合溶液にトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(150mg、164μmol)を加え、反応溶液を90℃で、12時間撹拌した。反応溶液に水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.25)で分離・精製して化合物1lを得た。
MS-ESI計算値[M+H-Bu]243、実測値243。
工程10
化合物1l(720mg、2.41mmol)を無水エタノール(10mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸ヒドロキシルアミン(502mg、7.22mmol)及びトリエチルアミン(731mg、7.22mmol)を加え、反応溶液を80℃で、3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水(25mL)を加えて希釈し、反応溶液が混濁になり、濾過し、ケーキを真空乾燥させて、粗生成物化合物1mを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]332、実測値332。
工程11
化合物1d(495mg、2.41mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(391mg、2.90mmol)及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-エチルカルボジイミド(555mg、2.90mmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。混合溶液に化合物1m(800mg、2.41mmol)を加え、反応溶液を25℃で1時間撹拌し、80℃で16時間撹拌した。反応溶液に水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(3:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.4)で分離・精製して化合物1nを得た。
MS-ESI計算値[M+H-Bu]445、実測値445。
工程12
化合物1n(750mg、1.50mmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、1.87mL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して粗生成物化合物1oの塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]401、実測値401。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.41(d, J=2.1 Hz, 1H), 8.34(dd, J=2.1, 8.9 Hz, 1H), 8.10(d, J=7.7 Hz, 1H), 7.60-7.40(m, 2H), 7.13(d, J=9.0 Hz, 1H), 4.88-4.73(m, 1H), 3.91-3.35(m, 6H), 2.51-2.19(m, 4H), 1.48(d, J=6.1 Hz, 6H)。
工程13
化合物1o(7.83mg、103μmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N,N-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(65.3mg、172μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌した。混合溶液に化合物1pの塩酸塩(50mg、114μmol)及びトリエチルアミン(34.7mg、343μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:57%~77%、6.5分}で精製して化合物1を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]459、実測値459。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.51(d, J=2.4 Hz, 1H), 8.41(dd, J=9.2, 2.4 Hz, 1H), 8.01-7.98(m, 1H), 7.56(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.53-7.49(m, 1H), 7.48-7.44(m, 1H), 5.02-4.95(m, 1H), 4.15-3.95(m, 2H), 3.72-3.25(m, 7H), 2.19-2.04(m, 4H), 1.41-1.38(m, 6H)。
実施例3
Figure 2023506599000048
合成ルート:
Figure 2023506599000049
化合物3a(9.28mg、103μmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N,N-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(65.3mg、172μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌し、混合溶液に化合物1oの塩酸塩(50.0mg、114μmol)、トリエチルアミン(34.7mg、343μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:60%~80%、7.5分}で精製して化合物3を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]473、実測値473。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.53(d, J=2.2 Hz, 1H), 8.42(dd, J=2.3, 8.9 Hz, 1H), 8.04-7.98(m, 1H), 7.59-7.43(m, 3H), 5.03-4.94(m, 1H), 4.13-3.97(m, 2H), 3.73-3.34(m, 6H), 3.30(s, 3H), 2.23-2.01(m, 4H), 1.42-1.37(m, 6H)。
実施例4
Figure 2023506599000050
合成ルート:
Figure 2023506599000051
化合物4a(8.76mg、103μmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N,N-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(65.3mg、172μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌し、混合溶液に化合物1oの塩酸塩(50.0mg、114μmol)、トリエチルアミン(34.7mg、343μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:57%~77%、7.5分}で精製して化合物4を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]468、実測値468。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.53(d, J=2.2 Hz, 1H), 8.42(dd, J=2.3, 9.0 Hz, 1H), 8.06-7.97(m, 1H), 7.61-7.44(m, 3H), 5.04-4.94(m, 1H), 4.07-3.89(m, 2H), 3.74-3.42(m, 4H), 3.36-3.25(m, 2H), 2.23-2.03(m, 4H), 1.42-1.37(m, 6H)。
実施例5
Figure 2023506599000052
合成ルート:
Figure 2023506599000053
化合物5a(13.5mg、103μmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N,N-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(65.3mg、172μmol)、化合物1oの塩酸塩(50.0mg、114μmol)、トリエチルアミン(34.7mg、343μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:52%~72%、6.5分}で精製して化合物5を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]501、実測値501。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.55-8.51(m, 1H), 8.45-8.40(m, 1H), 8.03-7.98(m, 1H), 7.59-7.43(m, 3H), 5.04-4.95(m, 1H), 3.79-3.25(m, 6H), 2.59-2.42(m, 4H), 2.25-2.04(m, 4H), 1.42-1.37(m, 6H)。
実施例6
Figure 2023506599000054
合成ルート:
Figure 2023506599000055
工程1
化合物6a(18.0mg、103μmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N,N-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(65.3mg、172μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌し、混合溶液に化合物1oの塩酸塩(50.0mg、114μmol)、トリエチルアミン(34.7mg、343μmol)を加えた。反応溶液に水(20mL)を加え、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧濃縮し、化合物6bを得、粗生成物を精製せず、直接次の反応に使用した。
MS-ESIの計算値[M+H]558、実測値558。
工程2
化合物6b(81.0mg、145μmol)を無水メタノール(2mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸メタノール(4M、363μL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:29%~49%、7.5分}で精製して化合物6の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]458、実測値458。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.53(d, J=2.2 Hz, 1H), 8.42(dd, J=2.2, 8.9 Hz, 1H), 8.14(br s, 3H), 8.06-9.00(m, 1H), 7.61-7.44(m, 3H), 5.05-4.93(m, 1H), 3.92-3.25(m, 8H), 2.26-1.98(m, 4H), 1.42-1.37(m, 6H)。
実施例7
Figure 2023506599000056
合成ルート:
Figure 2023506599000057
化合物7a(15.8mg、114μmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N,N-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(65.3mg、172μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌し、混合溶液に化合物1oの塩酸塩(50.0mg、114μmol)、トリエチルアミン(34.7mg、343μmol)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:32%~52%、6.5分}で精製して化合物7を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]521、実測値521。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.56-8.52(m, 1H), 8.46-8.40(m, 1H), 8.04-7.99(m, 1H), 7.61-7.44(m, 3H), 5.05-4.94(m, 1H), 4.45-4.35(m, 2H), 3.92-3.44(m, 4H), 3.34-3.28(m, 2H), 3.18-3.11(m, 3H), 2.26-1.96(m, 4H), 1.42-1.37(m, 6H)。
実施例8
Figure 2023506599000058
合成ルート:
Figure 2023506599000059
工程1
化合物8a(68.0g、653mmol)及びイミダゾール(200mL)をジクロロメタン(500mL)に溶解させ、0℃に冷却した。tert-ブチルジメチルシリルクロリド(103g、686mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解させて上記反応溶液に加えた。反応溶液を0℃及び窒素ガスの保護で、3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、石油エーテル(1500mL)で希釈し、水(300mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して化合物8bを得た。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=4.24(s, 2H), 4.20(q, J=7.2 Hz, 2H), 1.28(t, J=7.2 Hz, 3H), 0.93(s, 9H), 0.11(s, 6H)。
工程2
化合物8b(12.0g、55.0mmol)をエタノール(120mL)に溶解させ、0℃に冷却した。水酸化カリウム(4.62g、82.4mmol)エタノール(120mL)溶液を上記反応溶液に加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物を水(100mL)に溶解させ、0℃で1Mの塩酸をゆっくりと滴下して、そのpHを4に調節した。酢酸エチル(50mL×4)で抽出し、有機相を合わせて、有機相をそれぞれ水(30mL×1)及び飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物8cを得た。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=4.24(s, 2H), 0.94(s, 9H), 0.15(s, 6H)
工程3
化合物8d(1.00g、4.31mmol)及び2-ヨードプロパン(1.47g、8.62mmol)をトルエン(8mL)に溶解させ、次に炭酸銀(3.57g、12.9mmol)を加え、反応溶液を50℃で、16時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物8eを得た。
MS-ESI計算値[M+H]274及び276、実測値274及び276。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.72(d, J=2.1 Hz, 1H), 8.38(d, J=2.1 Hz, 1H), 5.48-5.37(m, 1H), 3.92(s, 3H), 1.42(d, J=6.2 Hz, 6H)。
工程4
化合物8e(1.00g、3.65mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させ、シアン化亜鉛(857mg、7.30mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(334mg、365μmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィン-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(348mg、730μmol)を加え、窒素ガスの保護下で、反応溶液を90℃で、12時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残留物に水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(40mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.4)で分離・精製して化合物8fを得た。
MS-ESI計算値[M+H-Pr]179、実測値179。
工程5
化合物8f(100mg、454μmol)をテトラヒドロフラン(1mL)及びメタノール(0.5mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(57.2mg、1.36mmol)の水(0.5mL)溶液を反応溶液に滴下し、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して有機溶剤を除去し、残留物を1Nの塩酸水溶液でpHを約6に調節し、次に水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10:1、ジクロロメタン/メタノール、Rf=0.21)で分離・精製して化合物8gを得た。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=9.18-8.74(m, 1H), 8.70-8.23(m, 1H), 5.60-5.38(m, 1H), 1.43(d, J=6.1 Hz, 6H)。
工程6
化合物1j(8.20g、32.5mmol)、化合物8c(7.43g、39.0mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(12.6g、97.6mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(80mL)に溶解させた後、2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N,N-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(14.8g、39.0mmol)を加えた。反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(200mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(2:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.3)で分離・精製して化合物8hを得た。
MS-ESI計算値[M+H]310及び312、実測値310及び312。
工程7
化合物8h(5.00g、16.1mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解させ、シアン化亜鉛(3.79g、32.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(738mg、806μmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィン-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(768mg、1.66mmol)を加え、窒素ガスで三回置換し、窒素ガスの保護下で、反応溶液を90℃で、12時間撹拌し、反応完了後、反応溶液を濃縮した。残留物に水(200mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.3)で分離・精製して粗生成物を得、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:PhenomenexLuna C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:10%~40%、20分}で精製して化合物8iを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]257、実測値257。
工程8
化合物8i(700mg、2.73mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(706mg、5.46mmol)をエタノール(15mL)に溶解させ、次に塩酸ヒドロキシルアミン(380mg、5.46mmol)を加え、反応溶液を60℃で、12時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、反応溶液を濃縮し、残留物をエタノール(10mL)で希釈し、25℃で、12時間撹拌し、濾過し、ケーキをエタノール(5mL×2)で洗浄し、ケーキを真空乾燥させて化合物8jを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]290、実測値290。
工程9
化合物8g(43.9mg、213μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、反応溶液に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(44.5mg、232μmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(31.4mg、232μmol)を加え、反応溶液を25℃で、15分間撹拌した後、化合物8j(56.0mg、194μmol)を加え、反応を25℃で、1時間撹拌し、次に80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:57%~77%、7分}で精製して化合物8を得た。
MS-ESI計算値[M+H]460、実測値460。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=9.16(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.65(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.14-8.07(m, 1H), 7.42(t, J=8.0 Hz, 1H), 7.32(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.62-5.51(m, 1H), 4.25-4.06(m, 2H), 3.97-3.33(m, 6H), 2.32-2.01(m, 4H), 1.48(d, J=6.0 Hz, 1H)。
実施例9
Figure 2023506599000060
合成ルート:
Figure 2023506599000061
工程1
化合物1a(1.00g、5.00mmol)及びシクロペンタノール(517mg、6.00mmol)を0℃でN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、15分間撹拌した後、反応溶液に水素化ナトリウム(600mg、15.0mmol、60%の純度)を加え、次に反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残留物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物9aを得た。
MS-ESI計算値[M+H]266及び268、実測値266及び268。
工程2
化合物9a(1.30g、4.88mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)及びメタノール(9mL)に溶解させ、反応溶液に酢酸カリウム(1.44g、14.7mmol)及び1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(357mg、488μmol)を加え、次にアルゴンガス及び一酸化炭素で順次に反応系中のガスを順次に置換し、反応溶液を一酸化炭素(50PSI)雰囲気で80℃で、19時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.20)で分離・精製して化合物9bを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]246、実測値246。
工程3
化合物9b(1.00g、4.08mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)及びメタノール(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(513mg、12.2mmol)の水(1mL)溶液を反応溶液に滴下し、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で洗浄し、水相を1Nの塩酸水溶液でpHを6未満に調節した。酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物9cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]232、実測値232。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.32(d, J=2.1 Hz, 1H), 8.25(dd, J=9.0, 2.1 Hz, 1H), 7.04(d, J=9.0 Hz, 1H), 5.00-4.92(m, 1H), 2.07-1.94(m, 4H), 1.92-1.83(m, 2H), 1.75-1.63(m, 2H)。
工程4
化合物9c(52.8mg、228μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、反応溶液に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(47.7mg、249μmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(33.6mg、249μmol)を加え、反応溶液を25℃で、15分間撹拌し、次に化合物8j(60.0mg、207μmol)を加え、反応を25℃で、1時間撹拌し、次に80℃で、12時間撹拌した。反応完了後、反応溶液に水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:PhenomenexLuna C18 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:53%~83%、10分}で精製して化合物9を得た。
MS-ESI計算値[M+H]485、実測値485。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.45-8.41(m, 1H), 8.37-8.32(m, 1H), 8.13-8.07(m, 1H), 7.45 7.38(m, 1H), 7.34-7.29(m, 1H), 7.18-7.11(m, 1H), 5.06-4.93(m, 1H), 4.30-4.20(m, 1H), 4.20-4.03(m, 1H), 3.96-3.52(m, 4H), 3.47-3.33(m, 3H), 2.34-1.98(m, 8H), 1.94-1.69(m, 4H)。
実施例10
Figure 2023506599000062
Figure 2023506599000063
工程1
化合物10a(2.00g、8.66mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、2-ブロモプロパン(1.60g、13.0mmol)及び炭酸カリウム(2.39g、17.3mmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.74)で分離して化合物10bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]273及び275、実測値273及び275。
工程2
化合物10b(900mg、3.30mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)及びメタノール(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(415mg、9.89mmol)の水(3mL)溶液を上記反応溶液に滴下し、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、濃度が1Nの塩酸溶液でpHを約6に調節した。次に水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して化合物10cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]259及び261、実測値259及び261。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.30(d, J=2.0 Hz, 1H), 8.02(dd, J=8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.94(d, J=8.8 Hz, 1H), 4.76-4.64(m, 1H), 1.44(d, J=6.0 Hz, 6H)。
工程3
化合物10c(64.5mg、249μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、反応溶液に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(55.7mg、290μmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(39.2mg、290μmol)を加え、反応溶液を25℃で、15分間撹拌し、次に化合物8j(60.0mg、207μmol)を加え、反応を25℃で、1時間撹拌し、次に80℃で、16時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:PhenomenexLuna C18 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:60%~90%、10分}で精製して化合物10を得た。
MS-ESI計算値[M+H]512及び514、実測値512及び514。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.43(d, J=2.1 Hz, 1H), 8.14-8.08(m, 2H), 7.44-7.37(m, 1H), 7.32-7.28(m, 1H), 7.07-7.01(m, 1H), 4.77-4.68(m, 1H), 4.23-4.17(m, 1H), 4.14-4.08(m, 1H), 3.95-3.49(m, 3H), 3.47-3.37(m, 3H), 2.32-1.98(m, 4H), 1.49-1.44(m, 6H)。
実施例11
Figure 2023506599000064
Figure 2023506599000065
工程1
化合物11a(0.500g、2.68mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、2-ブロモプロパン(494mg、4.02mmol)及び炭酸カリウム(741mg、5.36mmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(3:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.62)で分離して化合物11bを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]229、実測値229。
工程2
化合物11b(500mg、2.19mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)及びメタノール(1mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(275mg、6.56mmol)の水(1mL)溶液を上記反応溶液に滴下し、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を濃縮して有機溶媒を除去し、1Nの塩酸溶液でpHを約6に調節した。次に水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物11cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]215、実測値215。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.13(d, J=2.0 Hz, 1H), 7.98(dd, J=8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.97(d, J=8.8 Hz, 1H), 4.83-4.59(m, 1H), 1.44(d, J=6.1 Hz, 6H)
工程3
化合物11c(44.5mg、207μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、反応溶液に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(47.7mg、249μmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(33.6mg、249μmol)を加え、反応溶液を25℃で、15分間撹拌し、次に化合物8j(60.0mg、207μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、次に80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相をそれぞれ水(20mL×2)及び飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:PhenomenexLuna C18 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];B%:52%~82%、10分}で精製して化合物11を得た。
MS-ESI計算値[M+H]468、実測値468。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.25(d, J=2.1 Hz, 1H), 8.13-8.04(m, 2H), 7.45-7.37(m, 1H), 7.32-7.28(m, 1H), 7.07(d, J=8.7 Hz, 1H), 4.78-4.66(m, 1H), 4.25-4.17(m, 1H), 4.16-4.04(m, 1H), 3.98-3.50(m, 3H), 3.46-3.37(m, 3H), 2.33-2.04(m, 4H), 1.49-1.44(m, 6H)。
実施例12
Figure 2023506599000066
合成ルート:
Figure 2023506599000067
工程1
化合物12a(100mg、555μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させ、混合溶液に無水炭酸カリウム(307mg、2.22mmol)、2-ヨードプロパン(189mg、111μmol)を加え、反応溶液を60℃で、18時間撹拌し、反応溶液に10mLの水を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を10mLの水及び10mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物12bを得た。
MS-ESI計算値[M+H-Pr]181、実測値181。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=10.40(s, 1H), 8.42(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.13(dd, J= 8.9, 2.3, Hz, 1H), 6.96(d, J=8.9 Hz, 1H), 4.71(p, J=6.1 Hz, 1H), 3.83(s, 3H), 1.37(d, J=6.1 Hz, 6H)。
工程2
化合物12b(140mg、630μmol)を無水ジクロロメタン(4mL)に溶解させ、混合溶液に(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(609mg、3.78mmol)を滴下し、反応溶液を25℃で、15時間撹拌し、反応溶液に20mLの水を加え、ジクロロメタン(10mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を10mLの水及び10mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で精製して化合物12cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]245、実測値245。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.18(d, J=2.0 Hz, 1H), 8.03(dd, J=8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.88(d, J=8.8 Hz, 1H), 8.50(t, J=55.4 Hz, 1H), 4.63(p, J=6.1 Hz, 1H), 3.83(s, 3H), 1.32(d, J=6.1 Hz, 6H)。
工程3
化合物12c(89.0mg、440μmol)を無水テトラヒドロフラン(3mL)及び無水メタノール(1.5mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(45.9mg、1.09mmol)の水(0.75mL)溶液を反応溶液に加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌し、減圧して有機溶媒を除去し、1Nの塩酸水溶液を加えpH=1に調節し、吸引濾過し、ケーキを乾燥させて化合物12dを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]231、実測値231。
工程4
化合物12d(47.7mg、207μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、反応溶液に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(47.7mg、249μmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(33.6mg、249μmol)を加え、反応溶液を25℃で、15分間撹拌し、次に化合物8j(60.0mg、207μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、次に80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相をそれぞれ水(20mL×2)及び飽和食塩水(40mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:PhenomenexLuna C18 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:50%~80%、10分}で精製して化合物12を得た。
MS-ESI計算値[M+H]484、実測値484。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.44(s, 1H), 8.31-8.24(m, 1H), 8.17 8.08(m, 1H), 7.46-7.37(m, 1H), 7.33-7.28(m, 1H), 7.14-6.84(m, 2H), 4.83-4.69(m, 1H), 4.24-4.17(m, 1H), 4.16-4.05(m, 1H), 3.99-3.50(m, 3H), 3.46-3.37(m, 3H), 2.38-2.07(m, 4H), 1.49-1.39(m, 6H)。
実施例13
Figure 2023506599000068
Figure 2023506599000069
工程1
化合物13a(3.00g、12.0mmol)をイソプロピルアミン(10mL)に溶解させ、混合溶液にトリエチルアミン(1.31g、12.9mmol)を加え、反応溶液を90℃で、12時間撹拌し、反応溶液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(20mL×1)及び飽和食塩水(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.50)で分離・精製して化合物13bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]273及び275、実測値273及び275。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.62(d, J=1.9 Hz, 1H), 8.09(d, J=1.9 Hz, 1H), 4.35-4.19(m, 1H), 3.79(s, 3H), 1.20(d, J=6.5 Hz, 6H)。
工程2
化合物13b(1.53g、5.60mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、混合溶液にシアン化亜鉛(1.32g、11.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(513mg、560μmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィン-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(534mg、1.12mmol)を加え、窒素ガスの保護下で、反応溶液を90℃で、12時間撹拌し、反応溶液を濃縮し、残留物に水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をそれぞれ水(50mL×1)及び飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.35)で分離・精製して化合物13cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]220、実測値220。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.89(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.25(d, J=2.3 Hz, 1H), 4.49-4.38(m, 1H), 3.90(s, 3H), 1.30(d, J=6.6 Hz, 6H)。
工程3
化合物13c(100mg、456μmol)を無水テトラヒドロフラン(4mL)及び無水メタノール(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(55.4mg、1.32mmol)の水(2mL)溶液を反応溶液に加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌し、減圧濃縮して有機溶媒を除去し、残留物に水(10mL)を加えて希釈し、1Nの塩酸でそのpHを1に調節し、濾過し、ケーキを乾燥させて化合物13dを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]206、実測値206。
工程4
化合物13d(35.5mg、173μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、反応溶液に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(39.8mg、207μmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(28.0mg、207μmol)を加え、反応溶液を25℃で、15分間撹拌し、次に化合物8j(50.0mg、173μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、次に80℃で12時間撹拌した。反応溶液に水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相をそれぞれ無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:50%~70%、7分}で精製して化合物13を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]459、実測値459。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=9.10(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.42(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.14-8.04(m, 1H), 7.45-7.38(m, 1H), 7.34-7.28(m, 1H), 5.54-5.39(m, 1H), 4.54-4.04(m, 2H), 3.97-3.34(m, 6H), 2.33-1.99(m, 4H), 1.39-1.31(m, 6H)。
実施例14
Figure 2023506599000070
合成ルート:
Figure 2023506599000071
工程1
化合物1j(3.00g、9.67mmol)及びイミダゾール(856mg、12.6mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させた。tert-ブチルジメチルシリルクロリド(856mg、12.6mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を0℃で上記反応溶液に加えた。反応溶液を25℃及び窒素ガスの保護で3時間撹拌した。ジクロロメタン(200mL)で希釈し、水(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.5)で分離・精製して化合物14aを得た。
MS-ESI計算値[M+H]424及び426、実測値424及び426。
工程2
化合物14a(1.50g、3.53mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(987mg、3.89mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)に溶解させ、次に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(259mg、353μmol)及び酢酸カリウム(1.04g、10.6mmol)を加えた。反応溶液を窒素ガスの保護下で80℃で、15時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(200mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.70)で分離・精製して化合物14bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]472、実測値472。
工程3
化合物1b(10.0g、41.7mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(12.7g、50.0mmol)及び酢酸カリウム(8.18g、83.3mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(1.83g、2.50mmol)を加え、反応溶液を120℃で、3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物を水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(300mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(300mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.49)で分離・精製して化合物14cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]288、実測値288。
工程4
化合物14c(1.00g、3.48mmol)、化合物14d(685mg、4.18mmol)及び炭酸ナトリウム(738mg、6.96mmol)をエチレングリコールジメチルエーテル(10mL)及び水(10mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(255mg、348μmol)を加え、反応溶液を100℃で、12時間撹拌した。反応溶液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.53)で分離・精製して化合物14eを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]245、実測値245。
工程5
化合物14e(480mg、1.96mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、0℃で反応溶液にN-ブロモスクシンイミド(699mg、3.93mmol)を加え、反応溶液を20℃で、3時間撹拌した。反応溶液を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.64)で分離・精製して化合物14fを得た。
MS-ESI計算値[M+H]323及び325、実測値323及び325。
工程6
化合物14f(50.0mg、155μmol)、化合物14b(72.9mg、155μmol)及びリン酸カリウム(65.7mg、309μmol)を無水ジオキサン(1.5mL)及び水(0.5mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(11.3mg、15.5μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物化合物14gを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]588、実測値588。
工程7
化合物14g(69.0mg、117μmol)を酢酸エチル(1mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、1mL)を加え、反応溶液を20℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:52%~72%、7分}で精製して化合物14を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]474、実測値474。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.26-8.09(m, 2H), 8.05-7.85(m, 1H), 7.54-7.40(m, 1H), 7.39-7.29(m, 1H), 7.25-6.98(m, 2H), 4.82-4.69(m, 1H), 4.30-4.07(m, 2H), 3.93-3.08(m, 6H), 2.26-2.07(m, 4H), 1.56-1.37(m, 6H)。
実施例15
Figure 2023506599000072
合成ルート:
Figure 2023506599000073
工程1
化合物1d(1.00g、4.87mmol)及び化合物15a(666mg、7.31mmol)をオキシ塩化リン(5mL)にゆっくりと溶解させ、反応溶液を90℃で、3時間撹拌した。反応溶液を5MのNaOH水溶液でゆっくりとクエンチし、pH=10に調節し、反応溶液を25℃で、30分間撹拌し、反応溶液が混濁になり、濾過し、ケーキをジクロロメタン(100mL)及びメタノール(10mL)で溶解させ、有機相を水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物化合物15bを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]261、実測値261。
工程2
臭化銅(601mg、2.69mmol)及び亜硝酸tert-ブチル(277mg、2.69mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、反応溶液を25℃で、30分間撹拌した。反応溶液に化合物15b(350mg、1.34mmol)をゆっくりと加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、70℃で2時間撹拌した。反応溶液を濾過し、ケーキを酢酸エチル(20mL)で洗浄し、濾液を1Mの塩酸水溶液(30mL)で洗浄し、減圧濃縮し、残留物を水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.53)で分離・精製して化合物15cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]324及び326、実測値324及び326。
工程3
化合物15c(50.0mg、154μmol)、化合物14b(72.7mg、154μmol)及びリン酸カリウム(65.5mg、308μmol)を無水ジオキサン(1.5mL)及び水(0.5mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(11.3mg、15.4μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物化合物15dを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]589、実測値589。
工程4
化合物15d(86.0mg、146μmol)を酢酸エチル(1mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、1mL)を加え、反応溶液を20℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:45%~65%、8分}で精製して化合物15を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]475、実測値475。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.24(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.17(s, 1H), 7.81(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.42-7.36(m, 1H), 7.33-7.28(m, 1H), 7.11(d, J=8.4 Hz, 1H), 4.82-4.73(m, 1H), 4.25-4.06(m, 2H), 3.96-3.38(m, 6H), 2.25-2.06(m, 4H), 1.49-1.45(m, 6H)。
実施例16
Figure 2023506599000074
合成ルート:
Figure 2023506599000075
工程1
化合物14b(150mg、318μmol)及び化合物16a(63.5mg、318μmol)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解させ、次に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(23.3mg、31.8μmol)、リン酸カリウム(135mg、636μmol)及び水(0.6mL)を加えた。反応溶液を窒素ガスの保護下で100℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.50)で分離・精製して化合物16bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]508及び510、実測値508及び510。
工程2
化合物16b(96.0mg、189μmol)及び化合物14c(65.1mg、227μmol)を1,4-ジオキサン(1mL)に溶解させ、次に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(13.8mg、18.9μmol)、リン酸カリウム(160mg、755μmol)及び水(0.2mL)を加えた。反応溶液を窒素ガスの保護下で80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×4)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し粗生成物化合物16cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]589、実測値589。
工程3
化合物16c(123mg、209μmol)を塩酸/メタノール(4M、3mL)に溶解させ、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:60%~80%、7分}で精製して化合物16を得た。
MS-ESI計算値[M+H]475、実測値475。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.62(d, J=2.1 Hz, 1H), 8.53(dd, J=8.8, 2.1 Hz,1H), 8.05(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.44(t, J=7.6 Hz, 1H), 7.34(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.09(d, J=9.0 Hz, 1H), 4.84-4.71(m, 1H), 4.25-4.05(m, 2H), 3.98-3.50(m, 3H), 3.49-3.33(m, 3H), 2.39-2.05(m, 4H), 1.47(d, J=6.0 Hz, 6H)。
実施例17
Figure 2023506599000076
合成ルート:
Figure 2023506599000077
工程1
化合物10a(1.00g、4.33mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させ、混合溶液にシアン化亜鉛(1.02g、8.66mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(396mg、433μmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィン-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(412mg、866μmol)を加え、窒素ガスの保護下で、反応溶液を90℃で、12時間撹拌し、反応溶液を濃縮してN,N-ジメチルホルムアミド溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.24)で分離・精製して化合物17aを得た。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.16(d, J=2.0 Hz, 1H), 8.08(dd, J=2.0, 8.7 Hz, 1H), 6.97(d, J=8.7 Hz, 1H), 3.85(s, 3H)。
工程2
化合物17a(523mg、2.80mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)及び水(1.5mL)に溶解させ、混合溶液に炭酸カリウム(969mg、7.01mmol)、ジフルオロクロロ酢酸ナトリウム(2.21g、11.2mmol)を加え、反応溶液を100℃で、2時間撹拌し、反応溶液を25℃に冷却し、混合溶液に1.6mLの濃塩酸及び3.2mLの水を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌し、反応溶液に30mLの水を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を20mLの水及び20mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物17bを得た。
工程3
化合物17b(100mg、440μmol)を無水テトラヒドロフラン(4mL)及び無水メタノール(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(55.4mg,1.32mmol)の水(2mL)溶液を混合溶液に加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌し、減圧して有機溶媒を除去し、1Nの塩酸水溶液を加えてpH=1に調節し、混合溶液が混濁になり、吸引濾過し、濾過した残留物を真空乾燥させて化合物17cを得た。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.35(d, J=2.1 Hz, 1H), 8.26(dd, J=2.1, 8.7 Hz, 1H), 7.38(d, J=8.8 Hz, 1H), 6.76(t, J=70.4 Hz, 1H)。
工程4
化合物17c(44.2mg、207μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、反応溶液に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(47.7mg、249μmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(33.6mg、249μmol)を加え、反応溶液を25℃で、15分間撹拌した後、化合物8j(60.0mg、207μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、次に80℃で、12時間撹拌した。反応溶液に水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相をそれぞれ無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件、カラムモデル:PhenomenexLuna C18 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:44%~74%、10分)で精製して化合物17を得た。
MS-ESI計算値[M+H]467、実測値467。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.60-8.54(m, 1H), 8.48-8.43(m, 1H), 8.15-8.07(m, 1H), 7.56(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.43(t, J=7.6 Hz, 1H), 7.33(d, J=7.6 Hz, 1H), 6.78(t, J=70.8 Hz, 1H), 4.33-4.08(m, 2H), 3.99-3.51(m, 4H), 3.48-3.39(m, 3H), 2.31-2.04(m, 4H)。
実施例18
Figure 2023506599000078
合成ルート:
Figure 2023506599000079
工程1
化合物14c(200mg、696μmol)、化合物18a(198mg、696μmol)及びリン酸カリウム(296mg、1.39mmol)を無水ジオキサン(4mL)及び水(1mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(51.0mg、70μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.31)で分離して化合物18bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]318及び320、実測値318及び320。
工程2
化合物18b(50.0mg、157μmol)、化合物14b(74.1mg、157μmol)及びリン酸カリウム(66.7mg、314μmol)を無水ジオキサン(1.5mL)及び水(0.5mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスホフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(11.5mg、15.7μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物化合物18cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]583、実測値583。
工程3
化合物18c(78.0mg、134μmol)を酢酸エチル(1mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、1mL)を加え、反応溶液を20℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:51%~71%、7分}で精製して化合物18を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]469、実測値469。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.88(s, 2H), 8.76(br s, 1H), 8.68(d, J=8.9 Hz, 1H), 7.44-7.38(m, 1H), 7.36-7.32(m, 1H), 7.26-7.22(m, 1H), 7.10(d, J=8.9 Hz, 1H), 4.82-4.75(m, 1H), 4.27-4.08(m, 2H), 3.99-3.42(m, 4H), 3.14-3.03(m, 2H), 2.24-2.09(m, 4H), 1.49-1.46(m, 6H)。
実施例19
Figure 2023506599000080
合成ルート:
Figure 2023506599000081
工程1
化合物14c(200mg、696μmol)、化合物19a(198mg、696μmol)及びリン酸カリウム(296mg、1.39mmol)を無水ジオキサン(4mL)及び水(1mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(51.0mg、69.7μmol)を加え、反応溶液を60℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.09)で分離して化合物19bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]318及び320、実測値318及び320。
工程2
化合物19b(61.0mg、192μmol)、化合物14b(90.4mg、192μmol)及びリン酸カリウム(81.4mg、383μmol)を無水ジオキサン(1.5mL)及び水(0.5mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(14.0mg、19.2μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物化合物19cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]583、実測値583。
工程3
化合物19c(90.0mg、154μmol)を酢酸エチル(1mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、1mL)を加え、反応溶液を20℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:51%~71%、7分}で精製して化合物19を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]469、実測値469。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=9.13(br s, 1H), 8.99(br s, 1H), 8.39-8.30(m, 2H), 7.70(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.45(t, J=7.4 Hz, 1H), 7.31(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.16(d, J=8.4 Hz, 1H), 4.83-4.75(m, 1H), 4.23-4.10(m, 2H), 3.97-3.18(m, 6H), 2.36-2.04(m, 4H), 1.51-1.45(m, 6H)。
実施例20
Figure 2023506599000082
合成ルート:
Figure 2023506599000083
工程1
化合物14c(300mg、1.04mmol)、化合物20a(208mg、1.04mmol)及びリン酸カリウム(554mg、2.61mmol)をエチレングリコールジメチルエーテル(4mL)及び水(1mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で混合溶液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(121mg、104μmol)を加え、反応溶液をマイクロウェーブで120℃で1時間撹拌し、反応溶液に30mLの水を加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.30)で分離・精製して化合物20bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]324及び326、実測値324及び326。
工程2
化合物20b(50.0mg、154μmol)、化合物14b(72.7mg、154μmol)、リン酸カリウム(65.5mg、308μmol)及び1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(11.3mg、154μmol)をジオキサン(1.5mL)及び水(0.5mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液を80℃で、12時間撹拌し、反応溶液を濃縮し、残留物に20mLの水を加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、有機相を濃縮して化合物20cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]589、実測値589。
工程3
化合物20c(83.0mg、141μmol)を酢酸エチル(2mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、353μL)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。反応溶液に水(10mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、有機相を合わせて水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次に洗浄し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:58%~78%、7分}で精製して化合物20を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]475、実測値475。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.52(d, J=2.2 Hz, 1H), 8.38(dd, J=8.8, 2.2 Hz, 1H), 8.20(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.54-7.41(m, 3H), 5.02-4.91(m, 1H), 4.61-4.52(m, 1H), 4.12-3.94(m, 2H), 3.73-3.38(m, 6H), 2.19-1.97(m, 4H), 1.42-1.37(m, 6H)。
実施例21
Figure 2023506599000084
合成ルート:
Figure 2023506599000085
工程1
化合物1d(100g、487mmol)をジクロロメタン(500mL)に溶解させ、塩化チオニル(116g、975mmol、70.7mL)をゆっくりと加え、次にN,N-ジメチルホルムアミド(35.6mg、487μmol)を加えた。反応溶液を25℃で、16時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物をn-ヘプタン/酢酸エチルの混合溶液(1:10、220mL)に加え、25℃で3時間撹拌した。濾過し、ケーキをn-ヘプタン(50mL×2)で洗浄し、減圧して乾燥させて化合物21aを得た。
工程2
化合物21a(2.00g、8.94mmol)、トリエチルアミン(2.71g、26.8mmol)及び2-アミノエタノール(1.09g、17.88mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、次に反応溶液を窒素ガスの保護下で25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水(200mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を合わせて1Nの塩酸水溶液(50mL×2)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物21bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]249、実測値249。
工程3
化合物21b(2.00g、8.06mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解させ、溶液に塩化チオニル(2.88g、24.2mmol)を一滴ずつ加え、反応溶液を窒素ガスの保護下で25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水(50mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物21cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]231、実測値231。
工程4
化合物21c(1.20g、5.21mmol)、N-ブロモスクシンイミド(1.86g、10.4mmol)及びアゾビスイソブチロニトリル(42.8mg、261μmol)を四塩化炭素(30mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、反応溶液を窒素ガスの保護下で80℃で、16時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水(100mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.14)で分離して化合物21dを得た。
MS-ESI計算値[M+H]307及び309、実測値307及び309。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.18(d, J=2.0 Hz, 1H), 8.13(dd, J=8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.09(s, 1H), 7.04(d, J=8.8 Hz, 1H), 4.74(p, J=6.1, 1H), 1.45(d, J=6.1 Hz, 6H)。
工程5
化合物21d(50.0mg、162μmol)、化合物14b(76.8mg、163μmol)、炭酸カリウム(67.5mg、488μmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(18.8mg、16.3μmol)をマイクロウェーブチューブで正確に秤量し、次にマイクロウェーブチューブに水(0.5mL)及びエチレングリコールジメチルエーテル(1.5mL)を加えた。反応溶液をマイクロウェーブで100℃に加熱し、40分間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水(50mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物21eを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]572、実測値572。
工程6
化合物21e(50.0mg、87.5mmol)を酢酸エチル(2mL)及び塩酸/酢酸エチル(4M、2mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、反応溶液を窒素ガスの保護下で25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水(50mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を更に高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:48%~68%、7分}で精製して化合物21を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]458、実測値458。
H NMR(400MHz, DMSO-d)δ=8.41-8.36(m, 1H), 8.33-8.27(m, 1H), 7.84-7.79(m, 1H), 7.66(d, J=2.4 Hz, 1H), 7.48(d, J=9.0 Hz, 1H), 7.41-7.34(m, 1H), 7.33-7.27(m, 1H), 4.96-4.87(m, 1H), 4.12-3.94(m, 2H), 3.72-3.49(m, 5H), 3.21-3.13(m, 2H), 2.20-1.91(m, 4H), 1.38(d, J=6.4 Hz, 6H)。
実施例22
Figure 2023506599000086
合成ルート:
Figure 2023506599000087
工程1
化合物22a(200mg、1.39mol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、反応溶液にデス・マーチン酸化剤(1.30g、3.07mmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、ジクロロメタン(20mL×4)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10/1、石油エーテル/酢酸エチル)で分離・精製して化合物22bを得た。
工程2
化合物1o(100mg、229μmol)及び化合物22b(97.6mg、687μmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、反応溶液に醋酸(27.5mg、458μmol)を加え、次にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(97.0mg、457μmol)を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(15/1、ジクロロメタン/メタノール)で分離・精製して化合物22cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]527、実測値527。
工程3
化合物22c(110mg、209μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)及びメタノール(2mL)の混合溶媒に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(26.3mg、627μmol)の水(1mL)溶液を上記反応溶液に加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。減圧濃縮し、残留物に水(15mL)を加えて希釈し、1Mの塩酸水溶液でpHを5に調節し、酢酸エチル(10mL×4)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:33%~53%、6.5分}で精製して化合物22の塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]499、実測値499。
H NMR(400MHz, DMSO-d)δ=8.52(d, J=2.2 Hz, 1H), 8.45-8.37(m, 1H), 8.06-8.00(m, 1H), 7.76-7.70(m, 1H), 7.60-7.49(m, 2H), 5.06-4.85(m, 1H), 3.88-3.46(m, 4H), 3.29-3.20(m, 2H), 2.57-2.52(m, 4H), 2.27-2.18(m, 2H), 1.41-1.36(m, 6H), 1.35-1.28(m, 2H), 1.25-1.19(m, 2H)。
工程4
化合物22の塩酸塩をキラル分離した。カラム:CHIRALPAK IG 50×4.6mm×3μm;移動相A:CO、移動相B:エタノール(0.05%のジエチルアミン);勾配B%:40%~40%、9分。化合物22A(ee%=99.62%、SFC保持時間:6.567分)及び化合物22B(ee%=99.4%、SFC保持時間:5.084分)を得た。
化合物22A:MS-ESI計算値[M+H]499、実測値499。
H NMR(400MHz, CDOD)δ=8.47 - 8.41(m, 2H), 8.11(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.60(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.52 - 7.43(m, 2H), 5.00 - 4.92(m, 2H), 3.76 - 3.57(m, 3H), 3.45 - 3.36(m, 4H), 2.50 - 2.41(m, 1H), 2.40 - 2.32(m, 3H), 1.48(d, J=6.0 Hz, 6H), 1.32 - 1.29(m, 2H), 0.88 - 0.84(m, 2H)。
化合物22B:MS-ESI計算値[M+H]499、実測値499。
H NMR(400MHz, CDOD)δ=8.39 - 8.33(m, 2H), 8.04(dd, J=0.8, 7.6 Hz, 1H), 7.55(d, J=6.8 Hz, 1H), 7.47 - 7.37(m, 2H), 4.96 - 4.85(m, 2H), 3.74 - 3.52(m, 3H), 3.39 - 3.33(m, 3H), 3.32 - 3.31(m, 1H), 3.32 - 3.30(m, 1H), 2.47 - 2.37(m, 1H), 2.36 - 2.28(m, 3H), 1.44(d, J=6.0 Hz, 6H), 1.26 - 1.21(m, 2H), 0.81 - 0.74(m, 2H)。
実施例23
Figure 2023506599000088
合成ルート:
Figure 2023506599000089
工程1
化合物1o(100mg、229μmol)及び化合物23a(99.9mg、458μmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解させ、反応溶液に醋酸(27.5mg、458μmol)を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(97.0mg、458μmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物化合物23bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]603、実測値603。
工程2
化合物23b(120mg、199μmol)をテトラヒドロフラン(2mL)及びエタノール(1mL)の混合溶媒に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(25.1mg、597μmol)の水(1mL)溶液を上記反応溶液に加え、反応溶液を15℃で、48時間撹拌した。減圧濃縮し、残留物に0.5Mの塩酸水溶液(30mL)を加えて希釈し、15℃で、10分間撹拌した。酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:35%~55%、7分}で精製して化合物23の塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]513、実測値513。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.38-8.26(m, 2 H), 8.03(d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.77(br s, 1 H), 7.41(t, J=6.8 Hz, 1 H), 7.13(d, J=9.0 Hz, 1 H), 4.87-4.75(m, 1 H), 4.09-3.09(m, 8 H), 2.80-1.95(m, 10 H), 1.49(d, J=6.0 Hz, 6 H)。
実施例24
Figure 2023506599000090
Figure 2023506599000091
工程1
化合物1j(4.0g、15.9mmol)及び化合物22b(2.93g、20.6mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、反応溶液に醋酸(953mg、15.9mmol)を加え、反応溶液を15℃で、13時間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.72g、31.7mmol)を加え、反応溶液を15℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、水(200mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル)で分離・精製して化合物24aを得た。
MS-ESI計算値[M+H]378及び380、実測値378及び380。
工程2
化合物24a(2.35g、6.21mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(2.37g、9.32mmol)及び酢酸カリウム(1.22g、12.42mmol)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(454mg、621μmol)をジオキサン(20mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液を80℃で、12時間撹拌し、減圧濃縮し、残留物に50mLの水を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(5:1、石油エーテル/酢酸エチル)で分離・精製して化合物24bを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]426、実測値426。
工程3
化合物20b(195mg、601μmol)、化合物24b(256mg、601μmol)、リン酸カリウム(255mg、1.20mmol)及び1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(44.0mg、60.1μmol)をジオキサン(6mL)及び水(3mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液を80℃で、12時間撹拌し、反応溶液を減圧濃縮し、残留物に20mLの水を加え、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を30mLの水及び30mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物24cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]543、実測値543。
工程4
化合物24c(140mg、258μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)及びメタノール(2mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化リチウム一水和物(43.3mg、1.03mmol)の水(1mL)溶液を加え、反応溶液を20℃で、12時間撹拌した。反応溶液に1Mの塩酸水溶液を加え、pHを約5に調節した。減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:38%~58%、7分}で精製して化合物24の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]515、実測値515。
1H NMR(400 MHz, MeOH-d)δ=8.39-8.21(m, 3H), 7.56(d, J=7.5 Hz, 1H), 7.50-7.41(m, 1H), 7.41-7.33(m, 1H), 4.98-4.89(m, 1H), 4.09-3.77(m, 2H), 3.74-3.43(m, 6H), 2.61-2.22(m, 4H), 1.57-1.48(m, 2H), 1.47-1.43(m, 6H), 1.22(br s, 2H)。
実施例25
Figure 2023506599000092
合成ルート:
Figure 2023506599000093
工程1
化合物18b(66.9mg、157μmol)、化合物24b(50mg、157μmol)及びリン酸カリウム(66.7mg、314μmol)を無水ジオキサン(3mL)及び水(1mL)に溶解させ、窒素ガスの雰囲気で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(11.5mg、15.7μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物25aを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]537、実測値537。
工程2
化合物25a(75mg、140μmol)を無水テトラヒドロフラン(3mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化リチウム一水和物(11.7mg、280μmol)を加え、反応溶液を50℃で、3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:34%~54%、7分}で精製して化合物25の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]509、実測値509。
H NMR(400 MHz, MeOH-d)δ=8.96-8.94(m, 2H), 8.73-8.69(m, 2H), 7.55-7.47(m, 2H), 7.45-7.42(m, 1H), 7.34(d, J=8.7 Hz, 1H), 4.92-4.90(m, 1H), 4.04-3.91(m, 2H), 3.71-3.59(m, 2H), 3.57-3.44(m, 2H), 3.17-3.07(m, 2H), 2.42-2.35(m, 2H), 2.34-2.20(m, 2H), 1.55-1.49(m, 2H), 1.45(d, J=6.0 Hz, 6H), 1.24-1.19(m, 2H)。
実施例26
Figure 2023506599000094
合成ルート:
Figure 2023506599000095
工程1
化合物24b(184mg、433μmol)、化合物14f(140mg、433μmol)及びリン酸カリウム(184mg、866μmol)を無水ジオキサン(3mL)及び水(1mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(31.7mg、43.3μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1、ジクロロメタン/メタノール)で分離・精製して化合物26aを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]542、実測値542。
工程2
化合物26a(160mg、295μmol)を無水テトラヒドロフラン(3mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化リチウム一水和物(24.8mg、591μmol)を加え、反応溶液を50℃で、3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:34%~54%、7分}で精製して化合物26の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]514、実測値514。
H NMR(400 MHz, MeOH-d)δ=8.24(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.21(dd, J=8.9, 2.4 Hz, 1H), 8.10(s, 1H), 7.59-7.55(m, 1H), 7.52-7.47(m, 1H), 7.45-7.40(m, 1H), 7.36(d, J=8.9 Hz, 1H), 4.93-4.90(m, 1H), 4.03-3.89(m, 2H), 3.70-3.60(m, 2H), 3.59-3.44(m, 2H), 3.25-3.20(m, 2H), 2.56-2.37(m, 2H), 2.35-2.23(m, 2H), 1.54-1.50(m, 2H), 1.44(d, J=6.1 Hz, 6H), 1.26-1.22(m, 2H)。
実施例27
Figure 2023506599000096
合成ルート:
Figure 2023506599000097
工程1
化合物24b(138mg、326μmol)、化合物21d(100mg、326μmol)及びリン酸カリウム(138mg、651μmol)を無水ジオキサン(3mL)及び水(1mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液に1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(23.8mg、43.3μmol)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。反応溶液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル)で分離・精製して化合物27aを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]526、実測値526。
工程2
化合物27a(150mg、285μmol)を無水テトラヒドロフラン(3mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化リチウム一水和物(24.0mg、570μmol)を加え、反応溶液を50℃で、3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:31%~51%、7分}で精製して化合物27の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]498、実測値498。
H NMR(400 MHz, MeOH-d)δ=8.30-8.24(m, 2H), 7.80-7.75(m, 1H), 7.51-7.49(m, 1H), 7.47-7.41(m, 2H), 7.36(d, J=8.9 Hz, 1H), 4.92-4.89(m, 1H), 4.02-3.88(m, 2H), 3.70-3.60(m, 2H), 3.58-3.43(m, 2H), 3.27-3.20(m, 2H), 2.56-2.38(m, 2H), 2.37-2.26(m, 2H), 1.54-1.50(m, 2H), 1.44(d, J=6.0 Hz, 6H), 1.27-1.21(m, 2H)。
実施例28
Figure 2023506599000098
合成ルート:
Figure 2023506599000099
工程1
化合物1d(1.00g、4.87mmol)をオキシ塩化リン(6mL)に溶解させ、混合溶液にチオセミカルバジド一塩酸塩(666mg、7.31mmol)を加え、反応溶液を90℃で、8時間撹拌した。反応溶液を6MのNaOH(40mL)水溶液にゆっくりと滴下し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物28aを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]261、実測値261。
工程2
化合物28a(210mg、807mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、0℃の条件下で、混合溶液に亜硝酸tert-ブチル(166mg、1.61mmol)及び臭化銅(360mg、1.61mmol)を加え、反応溶液を20℃で、1時間撹拌し、反応溶液を70℃で、2時間撹拌した。反応溶液に1Mの塩酸水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を20mLの水及び20mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(3/1、石油エーテル/酢酸エチル)で分離・精製して化合物28bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]324及び326、実測値324及び326。
工程3
化合物24b(87.9mg、207μmol)、化合物28b(67.0mg、207μmol)、リン酸カリウム(87.7mg、413μmol)及び1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(15.1mg、20.7μmol)をジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液を80℃で、12時間撹拌し、反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物に20mLの水を加え、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を30mLの水及び30mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物28cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]543、実測値543。
工程4
化合物28c(124mg、228μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)及びメタノール(2mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化リチウム一水和物(28.8mg、685μmol)の水(1mL)溶液を加え、反応溶液を20℃で、12時間撹拌した。反応溶液に1Mの塩酸水溶液を加え、pHを約5に調節した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:30%~50%、7分}で精製して化合物28の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]515、実測値515。
H NMR(400 MHz, MeOH-d)δ=8.32-8.25(m, 2H), 7.92-7.87(m, 1H), 7.61(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.50(t, J=7.7 Hz, 1H), 7.39(d, J=8.9 Hz, 1H), 4.95-4.91(m, 1H), 4.13-3.80(m, 2H), 3.71-3.46(m, 4H), 3.44-3.37(m, 2H), 2.55-2.25(m, 4H), 1.55-1.49(m, 2H), 1.45(d, J=6.0 Hz, 6H), 1.22-1.19(m, 2H)。
実施例29
Figure 2023506599000100
合成ルート:
Figure 2023506599000101
工程1
化合物12d(139mg、603μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(97.9mg、724μmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(138mg、724μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液に化合物1m(200mg、603μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液を80℃で、12時間撹拌を続けた。減圧濃縮し、残留物に水(100mL)を加え、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物29aを得た。
MS-ESI計算値[M+H-tBu]470、実測値470。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.44(s, 1H), 8.27(dd, J=8.8, 2.2 Hz, 1H), 8.09(dd, J=7.6, 1.2 Hz, 1H), 7.39(t, J=7.6 Hz, 1H), 7.33(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.09(d, J=8.8 Hz, 1H), 6.99(t, J=55.4 Hz, 1H), 4.84-4.71(m, 1H), 3.74-3.36(m, 6H), 2.28-2.09(m, 3H), 2.02-1.94(m, 1H), 1.54-1.47(m, 9H), 1.44(d, J=5.9 Hz, 6H)。
工程2
化合物29a(200mg、380μmol)をジオキサン(1mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸ジオキサン溶液(4M、2.85mL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、減圧濃縮し、減圧して乾燥させて化合物29bの塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]426、実測値426。
工程3
化合物29bの塩酸塩(156mg、367μmol)及び化合物22b(78.3mg、551μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に氷酢酸(22.1mg、367μmol)を加え、反応溶液を15℃で、13時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(156mg、735μmol)を加え、反応溶液を15℃で、1時間撹拌した。10%の炭酸水素ナトリウム溶液を使用して、pHを約9に調節し、反応溶液に水(100mL)を加えて希釈し、次にジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物29cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]552、実測値552。
工程4
化合物29c(137mg、248μmol)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化ナトリウム(39.7mg、993μmol)を溶解させた水(0.5mL)溶液を加え、反応溶液を20℃で、12時間撹拌した。1Nの塩酸溶液を使用し反応溶液のpHを約5に調節し、減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:37%~57%、7分}で精製して化合物29の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]524、実測値524。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.38(s, 1H), 8.22(d, J=8.6 Hz, 1H), 8.08(d, J=7.1 Hz, 1H), 7.88(br s, 1H), 7.42(br s, 1H), 7.07(d, J=8.8 Hz, 1H), 6.96(t, J=55.5 Hz, 1H), 4.82-4.67(m, 1H), 4.36-3.15(m, 10H), 2.83-2.06(m, 4H), 1.77-1.48(m, 2H), 1.43(d, J=8.6 Hz, 6H)。
実施例30
Figure 2023506599000102
合成ルート:
Figure 2023506599000103
工程1
化合物10c(156mg、603μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(97.9mg、724μmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(138mg、724μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液に化合物1m(200mg、603μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液を80℃で、12時間撹拌を続けた。減圧濃縮し、反応溶液に水(100mL)を加え、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物30aを得た。
MS-ESI計算値[M+H-Bu]498及び500、実測値498及び500。
H NMR(400MHz, CDCl)δ=8.43(d, J=2.0 Hz, 1H), 8.16-8.01(m, 2H), 7.44-7.30(m, 2H), 7.03(d, J=8.8 Hz, 1H), 4.78-4.68(m, 1H), 3.75-3.31(m, 6H), 2.31-1.94(m, 4H), 1.58-1.41(m, 15H)。
工程2
化合物30a(100mg、180μmol)をジオキサン(1mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸ジオキサン溶液(4M、1.35mL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、減圧濃縮して化合物30bの塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]454及び456、実測値454及び456。
工程3
化合物30bの塩酸塩(70.0mg、143μmol)及び化合物22b(30.4mg、214μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、混合溶液に氷酢酸(8.56mg、143μmol)を加え、反応溶液を15℃で、13時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(60.4mg、343μmol)を加え、反応溶液を15℃で、1時間撹拌した。10%の炭酸水素ナトリウム溶液を使用しpHを約9に調節し、反応溶液に水(100mL)を加えて希釈し、次にジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物30cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]580及び582、実測値580及び582。
工程4
化合物30c(60mg、248μmol)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化ナトリウム(16.5mg、413μmol)の水(0.5mL)溶液を加え、反応溶液を20℃で、12時間撹拌した。1Nの塩酸溶液で反応溶液のpHを約5に調節し、減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:43%~63%、7分}で精製して化合物30の塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]552及び554、実測値552及び554。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.37(s, 1H), 8.12-8.03(m, 2H), 7.98-7.78(m, 1H), 7.50-7.36(m, 1H), 7.01(d, J=8.6 Hz, 1H), 4.81-4.65(m, 1H), 4.32-2.79(m, 10H), 2.60-2.08(m, 4H), 1.75-1.42(m, 2H), 1.46(d, J=5.8 Hz, 6H)。
実施例31
Figure 2023506599000104
合成ルート:
Figure 2023506599000105
工程1
化合物9c(140mg、603μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(97.9mg、724μmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(138mg、724μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液に化合物1m(200mg、603μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液を80℃で、12時間撹拌を続けた。減圧濃縮し、反応溶液に水(100mL)を加え、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.80)で精製して化合物31aを得た。
MS-ESI計算値[M+H-Bu]471、実測値471。
工程2
化合物31a(300mg、570μmol)をジオキサン(2mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸ジオキサン溶液(4M、4.27mL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、減圧濃縮して化合物31bの塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]427、実測値427。
工程3
化合物31bの塩酸塩(200mg、431μmol)及び化合物22b(123mg、864μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、混合溶液に氷酢酸(25.9mg、431μmol)を加え、反応溶液を15℃で、13時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(183mg、864μmol)を加え、反応溶液を15℃で、1時間撹拌した。10%の炭酸水素ナトリウム溶液を使用しpHを約9に調節し、反応溶液に水(100mL)を加えで希釈し、次にジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物31cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]553、実測値553。
工程4
化合物31c(20mg、36.2μmol)を無水ジオキサン(0.8mL)に溶解させ、混合溶液に無水水酸化リチウム(3.04mg、72.4μmol)を溶解させた水(0.2mL)溶液を加え、反応溶液を28℃で、2時間撹拌した。反応溶液のpHを約5に調節し、減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:PhenomenexLuna C18 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:29%~59%、10分}で精製して化合物31の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]525、実測値525。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=8.42-8.28(m, 2H), 8.07(d, J=7.8 Hz, 1H), 7.49-7.38(m, 1H), 7.14(d, J=8.8 Hz, 1H), 5.04-4.95(m, 1H), 3.53-3.19(m, 6H), 2.49-0.73(m, 18H)。
実施例32
Figure 2023506599000106
合成ルート:
Figure 2023506599000107
工程1
化合物8g(790mg、3.83mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(621mg、4.60mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(881mg、4.60mmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液に化合物1m(1.27g、3.83mmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液を80℃で8時間撹拌を続けた。反応溶液に80mLの水を加え、酢酸エチル(60mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物32aを得た。
MS-ESI計算値[M+H-tBu]446、実測値446。
工程2
化合物32a(1.93g、2.74mmol)を酢酸エチル(30mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、6.85mL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、減圧濃縮して化合物32bの塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]402、実測値402。
工程3
化合物32bの塩酸塩(100mg、228μmol)及び化合物22b(48.7mg、343μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、混合溶液に氷酢酸(13.7mg、228μmol)を加え、反応溶液を20℃で、8時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(96.8mg、457μmol)を加え、反応溶液を20℃で、10時間撹拌した。減圧して溶媒を除去し、残留物に10%の炭酸水素ナトリウム(20mL)水溶液を加え、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物32cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]528、実測値528。
工程4
化合物32c(125mg、237μmol)を無水テトラヒドロフラン(6mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化ナトリウム(37.9mg、948μmol)を溶解させたメタノール(3mL)溶液を加え、反応溶液を20℃で、12時間撹拌した。12NのHCl溶液を使用し反応溶液をpH=5に調節し、濃縮して溶媒を除去し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:43%~63%、7分}で精製して化合物32の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]500、実測値500。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=9.16(d, J=2.5 Hz, 1H), 8.64(d, J=2.3 Hz, 1H), 8.10(d, J=7.8 Hz, 1H), 7.52-7.42(m, 1H), 7.28-7.25(m, 1H), 5.63-5.54(m, 1H), 3.68-3.20(m, 6H), 2.63-1.55(m, 8H), 1.49(d, J=6.3 Hz, 6H), 1.41-1.19(m, 2H)。
実施例33
Figure 2023506599000108
合成ルート:
Figure 2023506599000109
工程1
化合物13d(150mg、731μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(118mg、877μmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(168mg、877μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液に化合物1m(242mg、730μmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌し、反応溶液を80℃で、8時間撹拌を続けた。減圧して溶媒を除去し、反応溶液に20mLの水を加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物33aを得た。
MS-ESI計算値[M+H-tBu]445、実測値445。
工程2
化合物33a(208mg、415μmol)を酢酸エチル(2mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、0.52mL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、減圧して溶媒を除去し、乾燥させて化合物33bの塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]401、実測値401。
工程3
化合物33bの塩酸塩(50mg、0.11mmol)及び化合物22b(40.6mg、286μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、混合溶液に氷酢酸(6.87mg、114μmol)を加え、反応溶液を25℃で、8時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(48.5mg、228μmol)を加え、反応溶液を25℃で、6時間撹拌した。反応溶液に10%の炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した後粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(0:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物33cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]527、実測値527。
工程4
化合物33c(53mg、0.10mmol)を無水テトラヒドロフラン(6mL)及び無水メタノール(3mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化リチウム一水和物(12.6mg、301μmol)を溶解させた水(1.5mL)溶液を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。12NのHClで反応溶液をpH=5に調節し、減圧濃縮して化合物33dを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]517、実測値517。
工程5
化合物33d(51mg、99μmol)を無水ジクロロメタン(3mL)に溶解させ、混合溶液にトリエチルアミン(19.9mg、197μmol)及び無水トリフルオロ酢酸(20.8mg、108μmol)を加え、反応溶液を0℃で、1時間撹拌し、反応溶液に1MのHCl水溶液を加え、pH=5に調節し、減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:Boston Green ODS 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.05%の塩酸)~アセトニトリル];アセトニトリル%:32%~62%、8分}で精製して化合物33の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]499、実測値499。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=11.86-11.55(m, 1H), 9.08(s, 1H), 8.40(s, 1H), 8.05(d, J=7.5 Hz, 1H), 7.92(d, J=7.0 Hz, 1H), 7.48-7.37(m, 1H), 5.64-5.48(m, 1H), 4.58-4.44(m, 1H), 4.31-3.84(m, 2H), 3.65-3.10(m, 6H), 2.60-2.07(m, 4H), 1.86-1.48(m, 4H), 1.35(d, J=6.5 Hz, 6H)。
実施例34
Figure 2023506599000110
合成ルート:
Figure 2023506599000111
工程1
化合物17c(100mg、469μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(76.1mg、563μmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(107mg、563μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液に化合物1m(155mg、469μmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌し、反応溶液を80℃で、8時間撹拌を続けた。減圧濃縮し、残留物に20mLの水を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して化合物34aを得た。
MS-ESI計算値[M+H-tBu]453、実測値453。
工程2
化合物34a(314mg、617μmol)を酢酸エチル(2mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、0.77mL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、減圧濃縮して化合物34bの塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]409、実測値409。
工程3
化合物34bの塩酸塩(70mg、0.16mmol)及び化合物22b(44.7mg、314μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(9.5mg、0.16mmol)を加え、反応溶液を25℃で、8時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(133mg、629μmol)を加え、反応溶液を25℃で、6時間撹拌した。反応溶液に10%の炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した後、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(0:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物34cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]535、実測値535。
工程4
化合物34c(88mg、0.16mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、混合溶液に水酸化リチウム一水和物(20.7mg、493μmol)を溶解させた水(2.5mL)溶液を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。12NのHClを使用し反応溶液をpH=5に調節し、減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:Venusil ASB Phenyl 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.05%の塩酸)~アセトニトリル];アセトニトリル%:42%~52%、9分}で精製して化合物34の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]507、実測値507。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=12.11-11.84(m, 1H), 8.53(d, J=7.5 Hz, 1H), 8.43(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.14-8.05(m, 1H), 8.04-7.92(m, 1H), 7.60-7.53(m, 1H), 7.50-7.42(m, 1H), 6.79(t, J=70.8 Hz, 1H), 4.36-3.83(m, 2H), 3.65-3.18(m, 6H), 2.62-2.21(m, 4H), 1.75-1.56(m, 4H)。
実施例35
Figure 2023506599000112
合成ルート:
Figure 2023506599000113
工程1
化合物35a(50mg、0.27mmol)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、混合溶液にデス・マーチン酸化剤(181mg、427μmol)を加え、反応溶液を20℃で、1時間撹拌し、反応溶液に10%の炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えた。ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(2:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物35bを得た。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=9.15(s, 1H), 5.24(s, 1H), 1.53-1.42(m, 4H), 1.48(s, 9H)。
工程2
化合物1oの塩酸塩(100mg、228μmol)及び化合物35b(63.6mg、343μmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、混合溶液に氷酢酸(13.7mg、228μmol)を加え、反応溶液を25℃で、8時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(194mg、915μmol)を加え、反応溶液を25℃で、6時間撹拌した。反応溶液に10%の炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(0:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物35cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]570、実測値570。
工程3
化合物35c(100mg、175μmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、219μL)溶液を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:Boston Green ODS 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.05%の塩酸)~アセトニトリル];アセトニトリル%:17%~47%、8分}で精製して化合物35の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]470、実測値470。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=8.78-8.66(m, 1H), 8.63-8.54(m, 1H), 8.41(dd, J=9.0,2.1 Hz, 1H), 8.08-7.98(m, 1H), 7.61-7.47(m, 2H), 5.05-4.92(m, 1H), 4.38-3.08(m, 8H), 2.65-1.84(m, 8H), 1.39(d, J=6.0 Hz, 6H)。
実施例36
Figure 2023506599000114
合成ルート:
Figure 2023506599000115
工程1
化合物36a(100mg、1.03mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)に溶解させ、混合溶液にデス・マーチン酸化剤(699mg、1.65mmol)を加え、反応溶液を20℃で、1時間撹拌し、反応溶液に10%の炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えた。ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1:1、石油エーテル/酢酸エチル)で精製して化合物36bを得た。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ=9.33(s, 1H), 1.82-1.72(m, 4H)。
工程2
化合物1o(70mg、0.16mmol)及び化合物36b(22.8mg、240μmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解させ、反応溶液に氷酢酸(1.92mg、32.0μmol)を加え、反応溶液を25℃で、8時間撹拌し、反応溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(136mg、640μmol)を加え、反応溶液を25℃で、6時間撹拌した。反応溶液に10%の炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した後、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー{塩酸条件、カラムモデル:Venusil ASB Phenyl 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.05%の塩酸)~アセトニトリル];アセトニトリル%:45%~55%、9分}で精製して化合物36の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]480、実測値480。
実施例37
Figure 2023506599000116
合成ルート:
Figure 2023506599000117
工程1
化合物37a(2.00g、7.43mmol)、化合物37b(983mg、7.81mmol)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(272mg、372μmol)及び炭酸カリウム(2.06g、14.9mmol)をn-ブタノール(20mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液を100℃で、12時間撹拌した。反応混合物を濾過して濃縮し、粗生成物を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(40mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10:1~3:1、石油エーテル/酢酸エチル、V/V)で分離して化合物37cを得た。
MS-ESI計算値[M-H]269、実測値269。
工程2
化合物37c(700mg、2.59mmol)をメタノール(15mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で反応溶液にウェットパラジウム炭素(70.0mg、10%の純度)を加え、反応混合物を50℃で水素ガス(1MPa)の雰囲気で、16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して化合物37dを得た。
MS-ESI計算値[M-H]271、実測値271。
工程3
化合物1l(10.3g、34.5mmol)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸/酢酸エチル(4M、80mL)を加え、反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して化合物37eの塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]199、実測値199。
工程4
化合物37eの塩酸塩(10.0g、42.6mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、反応溶液に醋酸(42.6mmol、2.44mL)及び化合物22b(18.2g、128mmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(27.1g、128mmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。粗生成物に水(200mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(200:1~20:1、ジクロロメタン/メタノール、V/V)で分離して化合物37fを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]325、実測値325。
工程5
化合物37f(12.7g、39.2mmol)を無水エタノール(150mL)に溶解させ、混合溶液に塩酸ヒドロキシルアミン(8.16g、117mmol)及びトリエチルアミン(16.4mL、117mmol)を加え、反応溶液を80℃で、5時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.1%のTFA)~アセトニトリル];アセトニトリル%:1%~20%、20分)で精製して化合物37gのトリフルオロ酢酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]358、実測値358。
工程6
化合物37d(693mg、2.55mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、混合溶液に1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(413mg、3.05mmol)及び1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(586mg、3.05mmol)を加えた。反応溶液を20℃で、1時間撹拌し、混合溶液に化合物37gのトリフルオロ酢酸塩(1.20g、2.55mmol)を加え、反応溶液を20℃で、2時間撹拌し、80℃で、8時間撹拌した。水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1:0~20:1、ジクロロメタン/メタノール、V/V)で分離して化合物37hを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]594、実測値594。
工程7
化合物37h(400mg、416μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(5mL)及び水(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(52.4mg、1.25mmol)を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して有機溶剤を除去し、残留物に水(30ml)を加えて希釈し、1Nの塩酸水溶液でpH=3に調節し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini-NX C18 75×30mm×3um;移動相:[水(0.225%のFA)~アセトニトリル];アセトニトリル%:45%~75%、7min)で精製して化合物37のギ酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]566、実測値566。
H NMR(400 MHz, CDOD)δ=8.47 - 8.38(m, 2H), 8.14 - 8.10(m, 1H), 7.86(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.59(d, J=7.2 Hz, 1H), 7.53 - 7.47(m, 1H), 3.73 - 3.60(m, 2H), 3.46 - 3.35(m, 4H), 3.04(t, J=11.4 Hz, 1H), 2.48 - 2.29(m, 4H), 2.00 - 1.74(m, 6H), 1.71 - 1.36(m, 6H), 1.33 - 1.26(m, 2H), 0.89 - 0.82(m, 2H)。
実施例38
Figure 2023506599000118
合成ルート:
Figure 2023506599000119
工程1
化合物37a(2.00g、7.43mmol)、化合物38a(874mg、7.81mmol)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド(272mg、372μmol)、炭酸カリウム(2.05g、14.9mmol)をn-ブタノール(20mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、反応溶液を100℃で、12時間撹拌した。反応混合物を濾過して濃縮し、粗生成物を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(40mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10:1~3:1、石油エーテル/酢酸エチル、V/V)で分離して化合物38bを得た。
MS-ESI計算値[M-H]255、実測値255。
工程2
化合物38b(700mg、2.73mmol)をメタノール(15mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で反応溶液にウェットパラジウム炭素(70.0mg、10%の純度)を加え、反応混合物を50℃で水素ガス(1MPa)の雰囲気で、16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して化合物38cを得た。
MS-ESI計算値[M-H]257、実測値257。
工程3
化合物38c(300mg、1.16mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解させ、反応溶液に塩化オキサリル(305μL、3.49mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(8.49mg、116μmol)を加えた。反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌し、反応溶液を減圧濃縮して化合物38dを得た。
工程4
化合物38d(317mg、1.15mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解させ、反応溶液にトリエチルアミン(1.91mmol、333μL)及び化合物37gのトリフルオロ酢酸塩(300mg、636μmol)を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。水(20mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物38eを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]598、実測値598。
工程5
化合物38e(522mg、873μmol)をアセトニトリル(8mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(34.9mg、873μmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物38fを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]580、実測値580。
工程6
化合物38f(464mg、800μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)、メタノール(4mL)及び水(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(101mg、2.40mmol)を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して有機溶剤を除去し、残留物に水(30ml)を加えて希釈し、1Nの塩酸水溶液でpH=3に調節し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:48%~68%、6.5分)で精製して化合物38の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]552、実測値552。
H NMR(400 MHz, CDOD)δ=8.46 - 8.39(m, 2H), 8.17 - 8.11(m, 1H), 7.87(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.61(d, J=7.4 Hz, 1H), 7.54 - 7.48(m, 1H), 3.97(s, 2H), 3.70 - 3.37(m, 7H), 2.58 - 2.24(m, 4H), 2.22 - 2.10(m, 2H), 2.04 - 1.91(m, 2H), 1.86 - 1.68(m, 4H), 1.52(d, J=2.4 Hz, 2H), 1.20(s, 2H)。
実施例39
Figure 2023506599000120
合成ルート:
Figure 2023506599000121
工程1
化合物39a(400mg、1.86mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解させ、反応溶液に塩化オキサリル(650μL、7.42mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(27.1mg、371μmol)を加えた。反応溶液を25℃で、0.5時間撹拌し、反応溶液を減圧濃縮して化合物39bを得た。
工程2
化合物37gのトリフルオロ酢酸塩(550mg、1.17mmol)、化合物39b(437mg、1.87mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、反応溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.50mmol、610μL)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。水(30mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物39cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]555、実測値555。
工程3
化合物39c(800mg、1.44mmol)をアセトニトリル(15mL)に溶解させ、反応溶液に水酸化ナトリウム(115mg、2.88mmol)を加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物39dを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]537、実測値537。
工程4
化合物39d(483mg、899μmol)をテトラヒドロフラン(6mL)、メタノール(3mL)及び水(3mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(113mg、2.70mmol)を加え、反応溶液を25℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸水溶液~アセトニトリル;勾配:アセトニトリル39%~59%、6.5分)で分離して化合物39の塩酸塩を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]509、実測値509。
H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ=11.55 - 9.82(m, 1H), 8.90(d, J=2.2 Hz, 1H), 8.52(d, J=2.2 Hz, 1H), 7.99(d, J=7.4 Hz, 1H), 7.77(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.50(t, J=7.6 Hz, 1H), 5.47 - 5.39(m, 1H), 3.67 - 3.51(m, 3H), 3.26 - 3.16(m, 3H), 2.34(s, 1H), 2.29 - 2.17(m, 3H), 1.38(d, J=6.2 Hz, 7H), 1.33 - 1.28(m, 3H)。
実施例40
Figure 2023506599000122
合成ルート:
Figure 2023506599000123
工程1
化合物40a(4.00g、19.8mmol)及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロライドジクロロメタン(810mg、992μmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、窒素ガスでガスを3回置換し、60℃で反応溶液にシクロペンチル亜鉛ブロミドテトラヒドロフラン溶液(0.5M、39.7mL)を加え、反応溶液を60℃で、12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物を1Nの塩酸溶液(50mL)で希釈し、メチルtert-ブチルエーテル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を1Nの塩酸溶液(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1:0、石油エーテル/酢酸エチル、V/V)で分離して化合物40bを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]236、実測値236。
工程2
化合物40b(2.50g、10.6mmol)をエタノール(25mL)及び水(5mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(1.27g、31.9mmol)を加え、反応溶液を90℃で、0.5時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して有機溶剤を除去し、残留物に水(100mL)を加えて希釈し、1Nの塩酸水溶液でpH=4に調節し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮し、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10:1~2:1、石油エーテル/酢酸エチル、V/V)で分離して化合物40cを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]222、実測値222。
工程3
化合物40c(200mg、904μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、反応溶液に塩化オキサリル(237μL、2.71mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(6.61mg、90.4μmol)を加えた。反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液を減圧濃縮して化合物40dを得た。
工程4
化合物37g(200mg、560μmol)、化合物40d(201mg、839μmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解させ、反応溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(839μmol、146μL)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物を薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、10/1、V/V)で分離して化合物40eを得た。
MS-ESIの計算値[M+H]543、実測値543。
工程5
化合物40e(68.0mg、125μmol)をテトラヒドロフラン(3mL)、メタノール(3mL)に溶解させ、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(4.26mL)を加え、反応溶液を50℃で、3時間撹拌した。反応溶液を25℃に冷却し、1Nの塩酸水溶液でpH=4~5に調節し、水(10mL)を加えて希釈した後、減圧濃縮して有機溶媒を除去し、水相をジクロロメタン(40mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini-NX C18 75×30mm×3μm;移動相:10mmol/Lの炭酸水素アンモニウム水溶液~アセトニトリル;勾配:アセトニトリル44%~74%、10分)で分離して化合物40を得た。
MS-ESIの計算値[M+H]515、実測値515。
HNMR(400 MHz, CDOD)δ 8.11-8.15(m, 1H), 7.60-7.62(m, 1H), 7.49-7.54(m, 2H), 7.30-7.31(m, 1H), 4.00(s, 3H), 3.40 - 3.54(m, 7H), 2.37-2.40(m, 5H), 2.09-2.11(m, 2H), 1.90-1.93(m, 5H), 1.87-1.89(m, 2H), 1.44-1.46(m, 2H), 1.07-1.08(m, 2H)。
実施例43
Figure 2023506599000124
合成ルート:
Figure 2023506599000125
工程1
中間体43a(1000mg、5mmol)、ヨードイソプロパン(927mg、6mmol)及び炭酸銀(1250mg、5mmol)をトルエン(10mL)に加えた。反応溶液を50℃に加熱し12時間反応させた。反応溶液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、100/1~5/1、V/V)で分離して中間体43bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]263、実測値263。
工程2
中間体43b(1260mg、5mmol)、水酸化リチウム水和物(605mg、14mmol)をテトラヒドロフラン(12mL)及び水(3mL)に加えた。反応溶液を室温で12時間反応させた。反応溶液を水(20mL)に加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して中間体43cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]249、実測値249。
工程3
中間体1l(400mg、1mmol)、中間体43c(300mg、1mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(196mg、1.5mmol)及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(278mg、1.5mmol)をN,Nジメチルホルムアミド(20mL)に加えた。反応溶液を80℃に加熱し、11時間反応させた。反応溶液を水(150mL)に加え、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して粗生成物化合物43dを得た。
MS-ESI計算値[M+Na]566、実測値566。
工程4
化合物43d(815mg、1.5mmol)、4Mの塩酸及び酢酸エチル(1.87mL)、を酢酸エチル(6mL)に加え、反応溶液を25℃で、1時間反応させた。減圧濃縮し、薄層シリカゲルクロマトグラフィー(20:1、石油エーテル/酢酸エチル、V/V)で分離して中間体43eの塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]444、実測値444。
工程5
中間体43eの塩酸塩(250mg、564μmol)、中間体22b(240mg、1.7mmol)及び酢酸(34mg、564μmol)をジクロロメタン(20mL)に加えた。反応溶液を25℃で、1時間撹拌し、反応溶液にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(478mg、2.3mmol)を加え、反応溶液を25℃で、13時間撹拌した。反応溶液を10%の炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)に加え、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、4/1~1/1、V/V)で分離して中間体43fを得た。
MS-ESI計算値[M+H]570、実測値570。
工程6
化合物43f(100mg、176μmol)、水酸化リチウム水和物(22mg、527μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)及び水(2.5mL)に加え、反応溶液を25℃で12時間反応させた。減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸水溶液~アセトニトリル;勾配:アセトニトリル38%~58%、6.5分)で分離して化合物43の塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]542、実測値542。
H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.42 - 8.33(m, 2H), 8.10(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.62(br s, 1H), 7.53 - 7.40(m, 2H), 4.05 - 3.85(m, 2H), 3.69 - 3.55(m, 3H), 3.53 - 3.35(m, 4H), 2.66(s, 1H), 2.54 - 2.24(m, 4H), 1.52(br s, 2H), 1.42(d, J=6.0 Hz, 6H), 1.30 - 1.21(m, 2H)。
実施例44
Figure 2023506599000126
合成ルート:
Figure 2023506599000127
工程1
中間体1j(3940mg、16mmol)を中間体44a(3000mg、19mmol)に加えた。反応溶液を25℃に加熱し60時間反応させた。反応溶液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、100/1~100/1、V/V)で分離して中間体44bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]380、382、実測値380、382。
工程2
化合物44b(1120mg、3mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(25mL)に溶解させ、シアン化亜鉛(660mg、5.6mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(81mg、88μmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィン-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(84mg、177μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、窒素ガスの保護下で、反応溶液を90℃で、12時間撹拌し、反応完了後、反応溶液を濃縮した。残留物に水(140mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、1/0~0/1、V/V)で分離・精製して中間体44cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]327、実測値327。
工程3
中間体44c(503mg、1.5mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(321mg、4.6mmol)及びトリエチルアミン(468mg、4.6mmol)をエタノール(10mL)に加えた。反応溶液を80℃で、4時間反応させた。反応溶液を水(50mL)に加え、酢酸エチル(60mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、薄層シリカゲルクロマトグラフィー(20:1、石油エーテル/酢酸エチル、V/V)で分離して中間体44dを得た。
MS-ESI計算値[M+H]360、実測値360。
工程4
中間体44d(452mg、1mmol)、中間体1d(215mg、1mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(170mg、1.3mmol)及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(241mg、1.3mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)に加えた。反応溶液を80℃に加熱し、11時間反応させた。反応溶液を水(120mL)に加え、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して粗生成物化合物44eを得た。
MS-ESI計算値[M+H]529、実測値529。
工程5
化合物44e(57mg、108μmol)を酢酸(149mg、2.5mmol)に加え、反応溶液を35℃で、12時間反応させた。減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸水溶液~アセトニトリル;勾配:アセトニトリル46%~66%、6.5分)で分離して化合物44の塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]+489、実測値489。
H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.36 - 8.27(m, 2H), 8.00 - 7.91(m, 1H), 7.48 - 7.29(m, 3H), 4.96 - 4.88(m, 2H), 4.63 - 4.42(m, 1H), 4.04 - 3.51(m, 7H), 2.33 - 1.98(m, 4H), 1.44(d, J=6.0 Hz, 6H)。
実施例45
Figure 2023506599000128
合成ルート:
Figure 2023506599000129
工程1
中間体1j(1500mg、5.2mmol)を中間体45a(1140mg、7.1mmol)に加えた。反応溶液を25℃に加熱し、30時間反応させた。反応溶液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、100/1~5/1、V/V)で分離して中間体45bを得た。
MS-ESI計算値[M+H]380、382、実測値380、382。
工程2
化合物45b(523mg、853μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解させ、シアン化亜鉛(242mg、2.1mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(38mg、41μmol)及び2-ジ-tert-ブチルホスフィン-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(39mg、83μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、窒素ガスの保護下で、反応溶液を90℃で、12時間撹拌し、反応完了後、反応溶液を濃縮した。残留物に水(10mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、5/1~1/1、V/V)で分離・精製して中間体45cを得た。
MS-ESI計算値[M+H]327、実測値327。
工程3
中間体45c(103mg、1.5mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(66mg、947μmol)及びトリエチルアミン(96mg、947μmol)をエタノール(4mL)に加えた。反応溶液を80℃で、12時間反応させた。反応溶液を水(30mL)に加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(20:1、ジクロロメタン/メタノール、V/V)で分離して中間体45dを得た。
MS-ESI計算値[M+H]360、実測値360。
工程4
中間体45d(98mg、215μmol)、中間体1d(44mg、215μmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(35mg、256μmol)及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(50mg、259mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に加えた。反応溶液を80℃に加熱し、11時間反応させた。反応溶液を水(50mL)に加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して粗生成物化合物45eを得た。
MS-ESI計算値[M+H]529、実測値529。
工程5
化合物45e(70mg、132μmol)を酢酸(459mg、3.1mmol)に加え、反応溶液を35℃で、12時間反応させた。減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(20:1、ジクロロメタン/メタノール、V/V)で分離・精製して化合物45を得た。
MS-ESI計算値[M+H]489、実測値489。
H NMR(400 MHz, CDCl)δ 8.44(d, J=1.7 Hz, 1H), 8.38 - 8.32(m, 1H), 8.14 - 8.07(m, 1H), 7.45 - 7.38(m, 1H), 7.35 - 7.30(m, 1H), 7.14(d, J=9.0 Hz, 1H), 4.87 - 4.75(m, 1H), 4.47 - 4.29(m, 1H), 3.92 - 3.68(m, 6H), 3.41(br t, J=7.2 Hz, 2H), 2.36 - 1.99(m, 6H), 1.49(d, J=6.1 Hz, 6H)。
実施例46
Figure 2023506599000130
合成ルート:
Figure 2023506599000131
工程1
中間体1m(300mg、905μmol)、中間体46a(161mg、905μmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(147mg、1.1mmol)及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(208mg、1.1mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に加えた。反応溶液を80℃に加熱し、11時間撹拌した。反応溶液を水(20mL)に加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、100/1~10/1、V/V)で精製して中間体46bを得た。MS-ESI計算値[M+Na]496、実測値496。
工程2
化合物46b(260mg、549μmol)と4Mの塩酸及び酢酸エチル(1mL)を酢酸エチル(2mL)に加え、反応溶液を25℃で、1時間反応させた。減圧濃縮して薄層シリカゲルクロマトグラフィー(20:1、ジクロロメタン/メタノール)で分離・精製して中間体46cの塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]374、実測値374。
工程3
中間体46cの塩酸塩(205mg、500μmol)、中間体22b(142mg、1mmol)及び酢酸(30mg、500μmol)をジクロロメタン(15mL)に加え、反応溶液を25℃で、1時間撹拌した。反応溶液にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(424mg、2mmol)を加え、反応溶液を25℃で、13時間撹拌した。反応溶液に10%の炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)を加え、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、薄層シリカゲルクロマトグラフィー(0:1、石油エーテル/酢酸エチル、V/V)で分離・精製して中間体46dを得た。
MS-ESI計算値[M+H]500、実測値500。
工程4
化合物46d(138mg、276μmol)及び水酸化リチウム水和物(12mg、276μmol)をテトラヒドロフラン(20mL)及び水(5mL)に加え、反応溶液を25℃で、12時間反応させた。減圧濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸水溶液~アセトニトリル;勾配:アセトニトリル46%~66%、6.5分)で分離して化合物46の塩酸塩を得た。
MS-ESI計算値[M+H]472、実測値472。
H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.17 - 8.03(m, 3H), 7.62(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.49(t, J=7.6 Hz, 1H), 7.42(d, J=8.3 Hz, 2H), 7.03 - 7.00(m, 1H), 3.69 - 3.54(m, 3H), 3.41(d, J=5.6 Hz, 2H), 2.66(s, 2H), 2.61(d, J=7.3 Hz, 2H), 2.46 - 2.29(m, 2H), 2.55 - 2.24(m, 1H), 2.01 - 1.89(m, 1H), 1.56 - 1.48(m, 1H), 1.51(d, J=2.5 Hz, 1H), 1.54 - 1.45(m, 1H), 1.36 - 1.26(m, 1H), 1.22(s, 2H), 0.95(d, J=6.5 Hz, 6H)。
試験例1:S1PR1アゴニスト活性に対する本発明の化合物の体外評価
実験目的:S1PR1に対する化合物のアゴニスト活性を検出するためである。
一. 細胞処理
1. 標準的な手順に従ってPathHunter細胞株を解凍した;
2. 細胞を20μlの384ウェルマイクロプレートに接種し、37℃で適切な時間培養した。
二. アゴニスト
1. アゴニストの測定は、細胞と試験試料を培養し、応答を誘導し実行した;
2. 試験ストック溶液を5倍で緩衝液に希釈した;
3. 5μlの5倍希釈溶液を細胞に加え、37℃で90~180分間培養した。溶媒濃度は1%であった。
三. 信号検出
1. 12.5μL又は15μLの体積比50%のPathHunter検出試料を1回加え、次に室温で1時間培養して検出信号を生成させた;
2. PerkinElmer EnvisionTM機器でマイクロプレートを読み取り、化学発光信号検出を行った。
四. データ分析
1. CBISデータ分析キット(ChemInnovation、CA)を使用して化合物活性を分析した;
2. 計算式:
%活性=100%×(平均試験試料RLU-平均溶媒RLU)/(平均最大対照リガンド-平均溶媒RLU)
実験結果は表1に示された通りである:
Figure 2023506599000132
結論:本発明の化合物は、いずれも有意で予測できないS1PR1アゴニスト活性を有している。
試験例2:S1PR1アゴニスト活性に対する本発明の化合物の体外評価
実験目的:S1PR1アゴニストに対する化合物の活性を検出するためである。
一. 細胞処理
1. 細胞U2OS-EDG1(バッチ番号:Invitrogen-K1520)を液体窒素タンクから取り出し、37℃の水浴ボルテックス中に置いて急速に解凍させた;
2. 細胞懸濁液を吸引して15mLの遠心分離管に置き、5mLの予熱した培地で再懸濁し、1000rpmで5分間遠心分離した;
3. 上清を廃棄し、10mLの培地で再懸濁し、T75培養フラスコに移し、37℃で、5%のCOインキュベーターで培養した。
2. アゴニスト測定
1. 化合物を作業濃度に希釈し、Echo 555(メーカー:Labcyte)で化合物を10個濃度に3倍希釈し、各濃度で200nLを細胞プレートに移し、1000rpmで15秒間遠心分離した;
2. 培養フラスコの培地を吸引し、4mLのダルベッコのリン酸緩衝液(DPBS、メーカー:Coring、カタログ番号:21-031-CVR、バッチ番号:03318006)を加えて残留血清を洗い流し、2mLのトリプシンを加え、37℃のインキュベーターで2分間培養し、細胞を消化させ、10mLの播種培地を加えて細胞を再懸濁し、0.6mLの細胞懸濁液を取り出してカウントした;
3. 播種培地で細胞密度を1.88E+05細胞/mLに調節して、ウェルあたり40μL(7500\well)にし、細胞プレートの周りに40μLのFreeStyleTM Expression培地を加え、室温で15分間静置し、37℃で、5%のCOで20時間培養した。
三. 信号検出
1. 説明書に従ってLiveBLAzerTM-FRET B/G Substrate(CCF4-AM)検出試薬を設定した;
2. 細胞プレートのウェルあたりに8μLの6×Substrate Mixtureを加え、1000rpmで15秒間遠心分離し、メンブレンを付け、23℃で2時間培養し、Envisionで化学発光を検出した。
四. データ分析
1. 方程式を使用して元のデータを%Effectに変化すると、EC50値は、4つのパラメーターを使用したカーブフィッティングによって求めることができた[GraphPad Prismの「log(agonist)vs.response--Variable slope」モードで得られた];
2. 計算式:
Ratio=(460nm-blank)/(535nm-blank)
%Effect=(SampleRatio-AveLCRatio)/(Ave HCRatio-AveLC Ratio)×100%
実験結果は表2に示された通りである:
Figure 2023506599000133
結論:本発明の化合物は、いずれも有意な、乃至は予測できないS1PR1アゴニスト活性を有している。
試験例3:化合物のラット薬物動態評価
実験目的:SDラットにおける化合物の薬物動態を試験するためである。
実験材料:
Sprague Dawley ラット(オス、200~300g、7~9週齢、Shanghai Slack)
実験操作:
化合物の静脈内注射及び経口投与後のげっ歯類の薬物動態特性を標準プロトコルで試験し、実験では、候補化合物を透明な溶液に製造してラットに単回静脈内注射及び経口投与した。静脈内注射溶媒は5:95のDMSO及び10%のヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリン水溶液であり、経口溶媒は0.5%w/vのメチルセルロース及び0.2%w/vのトウェイン80水溶液であった。24時間以内の全血試料を収集し、3000gを15分間遠心分離し、上清を分離して血漿試料を得、4倍体積の内部標準を含むアセトニトリル溶液を加えてタンパク質を沈殿させ、遠心分離して上清を取り、同じ体積の水を加えて更に遠心分離して上清を注入し、LC-MS/MS分析法によって血中薬物濃度の定量分析し、ピークに達する濃度、クリアランス、半減期、薬物-時間曲線下面積、バイオアベイラビリティなどの薬物動態パラメーターを計算した。
実験結果:
Figure 2023506599000134
結論:本発明の化合物は、SDラットの薬物動態において、より優れたバイオアベイラビリティ、より高い薬物-時間曲線下面積及びより低いクリアランスを有している。
試験例4:化合物のマウス薬物動態評価
実験目的:CD-1マウスにおける化合物の薬物動態を試験するためである。
実験材料:
CD-1マウス(オス、20~40g、6~10週齢、Shanghai Slack)
実験操作:
化合物の静脈内注射及び経口投与後のげっ歯類の薬物動態特性を標準プロトコルで試験し、実験では、候補化合物を透明な溶液又は懸濁液に調製してそれぞれ二匹のマウスに単回静脈内注射及び経口投与した。静脈内注射溶媒は5:95のDMSO及び10%のヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリン水溶液であり、経口溶媒は0.5%w/vのメチルセルロース及び0.2%w/vのトウェイン80水溶液であった。24時間以内の全血試料を収集し、3200gを10分間遠心分離し、上清を分離して血漿試料を得、4倍体積の内部標準を含むアセトニトリル溶液を加えてタンパク質を沈殿させ、遠心分離して上清を取り、同じ体積の水を加えて更に遠心分離して上清を注入し、LC-MS/MS分析法によって血中薬物濃度の定量分析し、ピークに達する濃度、クリアランス、半減期、薬物-時間曲線下面積、バイオアベイラビリティなどの薬物動態パラメーターを計算した。
実験結果:
Figure 2023506599000135
結論:本発明の化合物はCD-1マウスの薬物動態において、より優れたバイオアベイラビリティ、より高い薬物-時間曲線下面積及びより低いクリアランスを有している。
試験例5:ラットにおける異なる投与量の化合物の薬物動態評価
実験目的:SDラットにおける異なる投与量の化合物の薬物動態を試験するためである。
実験材料:
Sprague Dawley ラット(オス、200~300g、7~9週齢、Shanghai Slack)
実験操作:
化合物の経口投与後のSDラットの薬物動態特性を標準プロトコルで試験し、実験では、候補化合物を透明な溶液に調製してラットに1回経口投与した。化合物1の溶媒はDMSO:10%のヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリン=5:95であった。化合物1A及び1Bの溶媒は0.5%のカルボキシメチルセルロース+0.2%のトウェイン80を使用した。化合物1、1A及び1Bは48時間以内の全血試料を収集し、3000gで15分間遠心分離し、上清を分離して血漿試料を得、4倍体積の内部標準を含むアセトニトリル溶液を加えてタンパク質を沈殿させ、遠心分離して上清を取り、同じ体積の水を加えて更に遠心分離して上清を注入し、LC-MS/MS分析法によって血中薬物濃度の定量分析し、ピークに達する濃度、ピークに達する時間、クリアランス、半減期、薬物-時間曲線下面積などの薬物動態パラメーターを計算した。
実験結果は表5に示された通りである:
Figure 2023506599000136
結論:SDラットの薬物動態における異なる投与量の本発明の化合物の全身曝露の増加は、用量関連線形比と一致し;SDラットの薬物動態において、本発明の化合物はすべて、より高い薬物-時間曲線下面積及びピークに達する濃度を示している。

Claims (17)

  1. 式(P)で表される化合物又はその薬学に許容される塩。
    Figure 2023506599000137

    (ただし、
    は、CH-E-R及びNから選択され;
    は、CR及びNから選択され;
    Eは、存在しないか、又はO及びNHから選択され;
    環Aは、オキサゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、チアゾリル、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾリル、ピリミジル及びピラジニルから選択され;
    は、H、F、Cl、Br、CN、C1-3アルキル及びC1-3アルコキシから選択され、前記C1-3アルキル及びC1-3アルコキシは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
    は、C1-6アルキル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択され、前記C1-6アルキル、シクロペンチル及びシクロヘキシルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
    は、H及びシクロペンチルから選択され;
    は、
    Figure 2023506599000138

    から選択され;
    51は、H、OH、NH、CN、COOH、CHCOOH、CHOH、C1-3アルコキシ及び-S(O)-C1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換され;
    52は、OH、CN、NH及びCOOHから選択され;
    53は、H及びOHから選択され;
    、R及びRは、それぞれ独立して、F、Cl及びBrから選択され;
    nは、0及び1から選択される。)
  2. 環Aは、
    Figure 2023506599000139

    から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  3. は、H、F、Cl、Br、CN、CH及びOCHから選択され、前記CH及びOCHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  4. は、H、Br、Cl、CN、CHF、CF及びOCHから選択される、請求項3に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  5. は、C1-4アルキル、
    Figure 2023506599000140

    から選択され、前記C1-4アルキル、
    Figure 2023506599000141

    は、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  6. は、CH(CH、CHF、CHCH(CH
    Figure 2023506599000142

    から選択される、請求項5に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  7. 構造単位
    Figure 2023506599000143

    から選択される、請求項1、5又は6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  8. 51は、H、OH、NH、CN、COOH、CHCOOH、CHOH、OCH及び-S(O)CHから選択され、前記OCH及び-S(O)CHは、任意選択で、1、2又は3つのRにより置換される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  9. 51は、OH、NH、CN、CHCOOH、CHOH、OCH及び-S(O)CHから選択される、請求項8に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  10. 構造単位
    Figure 2023506599000144

    から選択される、請求項1、8又は9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  11. 52は、CN、NH及びCOOHから選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  12. 構造単位
    Figure 2023506599000145

    から選択される、請求項1又は11に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  13. 下記から選択される、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
    Figure 2023506599000146

    (ただし、T、T、R53及びnは、請求項1で定義された通りであり;
    環Aは、請求項1又は2で定義された通りであり;
    は、請求項1、3又は4のいずれか一項で定義された通りであり;
    51は、請求項1、8又は9のいずれか一項で定義された通りであり;
    52は、請求項1又は11で定義された通りである。)
  14. 下記から選択される、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
    Figure 2023506599000147

    Figure 2023506599000148

    (ただし、
    は、請求項1、3又は4のいずれか一項で定義された通りであり;
    は、請求項1、5又は6のいずれか一項で定義された通りであり;
    、E及びnは、請求項1で定義された通りであり;
    は、O及びSから選択され;
    は、CH及びNから選択され;
    は、CHから選択され、Tは、Nから選択され、又はTは、Nから選択され、Tは、CHから選択される。)
  15. 下記の式で表される化合物又はその薬学に許容される塩。
    Figure 2023506599000149

    Figure 2023506599000150

    Figure 2023506599000151
  16. 下記から選択される、請求項15に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
    Figure 2023506599000152
  17. S1PR1に関連する疾患を治療するための医薬の製造における、請求項1~16のいずれかの一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
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