JP2024501554A - オキシスピロ環置換ピロロピラゾール誘導体及びその中間体並びにその調製方法 - Google Patents

オキシスピロ環置換ピロロピラゾール誘導体及びその中間体並びにその調製方法 Download PDF

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Abstract

オキシスピロ環置換ピロロピラゾール誘導体及びその中間体並びにその調製方法に関する。【選択図】なし

Description

本発明は有機化学合成の分野に関し、具体的にオキシスピロ環置換ピロロピラゾール誘導体及びその中間体並びにその調製方法である。
オピオイド受容体は重要なGタンパク質共役受容体(G protein coupled receptor、GPCR)であり、内因性オピオイドペプチド及びオピオイド薬物結合の標的、内因性オピオイドペプチドは哺乳動物の体内で天然に生成されるオピオイド活性物質であり、現在知られている内因性オピオイドペプチドは、エンケファリン、エンドルフィン、ダイノルフィン及びネオモルフィノイドに大別される。中枢神経系に対応するオピオイド受容体、即ちμ(MOR)、δ(DOR)、κ(KOR)受容体などが存在する。研究によると、内因性オピオイドペプチド鎮痛作用の強さは、主にオピオイド受容体の発現量に依存し、オピオイド受容体はオピオイド薬物及び内因性オピオイドペプチド鎮痛作用の標的である。
現在、WO2017106547、WO2017063509、WO2012129495、WO2017106306などを含む多くの文献が異なる構造のMORアゴニストが報告され、これらの化合物の製造方法が公開されている。活性及び選択性に優れた新しいMORアゴニストに対する効率的で、低コスト、拡大しやすく、再現性の良い合成プロセスの開発は、製薬分野及び工業化生産に対して非常に重要である。
本発明は、開発された新しいMORアゴニストの上で工業化生産に適する中間体及びそのプロセス調製方法をさらに開発することを目的とし、該調製方法は、効率的で、低コスト、拡大しやすく、再現性の良いなどの特点を有する。
本発明の第1の態様は、式Cに示される化合物、またはその立体異性体を提供し、
Figure 2024501554000001
ただし、
RはC1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、-C1-4アルキル基-C6-10アリール基(好ましくは-CH-アリール基、より好ましくはベンジル基)、C6-10アリール基(好ましくはフェニル基)であり、
A環はC6-10芳香環(好ましくはベンゼン環)または5~6員の単環ヘテロアリール環(好ましくはピリジン環)であり、
(RはA環上の水素がn個のRで置換され、nは0、1、2、3または4であり、各Rは同じでも、異なってもよく、且つそれぞれ独立して水素、シアノ基、アセチル基、水酸基、メチロール基、ヒドロキシエチル基、カルボキシル基、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、ニトロ基、C6-10アリール基(好ましくはフェニル基)、5~6員の単環ヘテロアリール基、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、C1-8アルコキシ基(好ましくはC1-4アルコキシ基)、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、NR1112、-CONR1112、-C(O)OC1-8アルキル基(好ましくは-C(O)OC1-4アルキル基)、-OC(O)C1-8アルキル基(好ましくは-OC(O)C1-4アルキル基)、-SO1-8アルキル基(好ましくは-SO1-4アルキル基)、-SO6-10アリール基(好ましくは-SOアリール基、例えば-SO-フェニル基)、-COC6-10アリール基(好ましくは-COCアリール基、例えば-CO-フェニル基)、4~6員の飽和単複素環または3~6員の飽和単環であり、ただし、前記C6-10アリール基、5~6員の単環ヘテロアリール基、4~6員の飽和単複素環及び3~6員の飽和単環は非置換またはアセチル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、NR1112から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
11、R12はそれぞれ独立して水素、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、C3-6シクロアルキル基または4~6員の飽和単複素環であり、またはR11、R12は連結した窒素原子とともに4~6員の飽和単複素環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環は非置換または1、2または3つのC1-4アルキル基で置換される。
いくつかの実施例において、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基、フェニル基またはベンジル基であり、好ましくはメチル基である。
いくつかの実施例において、Aはベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環またはトリアジン環である。
いくつかの実施例において、nは0である。
いくつかの実施例において、式Cに示される化合物は式C2化合物であり、
Figure 2024501554000002
ただし、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、フェニル基またはベンジル基(好ましくはメチル基)である。
いくつかの実施例において、式Cに示される化合物は式C3化合物であり、
Figure 2024501554000003
ただし、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、フェニル基またはベンジル基(好ましくはメチル基)である。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の式Cに示される化合物またはその立体異性体の調製方法を提供し、以下のステップを含む。
Figure 2024501554000004
S200では、式Eに示される化合物またはその立体異性体を一段階または二段階以上反応させ、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製し、さらに、ステップS200では、式Eに示される化合物またはその立体異性体をアルコール分解反応して式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製する。
いくつかの実施例において、ステップS200では、式Eに示される化合物またはその立体異性体を一段階反応させ、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製する。具体的に、ステップS200は
式Eに示される化合物またはその立体異性体は、酸の触媒下で、アルコールROHと反応し、反応終了後、分離精製を行い、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するS211を含む。
いくつかの実施例において、ステップS211では、アルコールROHはメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、フェノールまたはベンジルアルコールであり、さらに、アルコールはメタノールまたはエタノールである。
いくつかの実施例において、ステップS211では、酸は無機酸または有機酸であり、さらに、酸は塩酸またはパラトルエンスルホン酸である。
いくつかの実施例において、ステップS211では、分離精製のステップは、
反応が終了した反応液に水を加えて混合物を得て、混合物を有機溶媒に加えて抽出し、スピンドライして、式Cに示される化合物またはその立体異性体を得るステップを含む。さらに、有機溶媒はメチルtert-ブチルエーテルである。
いくつかの実施例において、ステップS200では、式Eに示される化合物またはその立体異性体を二段階反応させ、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製し、
Figure 2024501554000005
具体的に、ステップS200は、
式Eに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製するS221と、
式Dに示される化合物またはその立体異性体とROHを反応させ、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するS222と、を含む。
いくつかの実施例において、ステップS221は、
式Eに示される化合物またはその立体異性体、水及び酸を混合し、温度が30℃-60℃(好ましくは45℃-50℃)の条件下で反応し、反応完了後、分離精製し、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップを含む。
いくつかの実施例において、ステップS221では、酸は無機酸であり、さらに、酸は硫酸である。
いくつかの実施例において、ステップS221では、酸の濃度は30g/mL-60g/mLである。
いくつかの実施例において、ステップS221では、式Eに示される化合物またはその立体異性体を水と混合し、10℃-15℃まで降温し、硫酸をゆっくりと滴下し、滴下完了後、温度が30℃-60℃(好ましくは45℃-50℃)の条件下で反応(好ましくは40min-80min)し、反応完了後、5℃-10℃まで降温し、有機溶媒(好ましくはトルエン)とアルカリ溶液(質量部は10%-30%の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム溶液であることが好ましい)を加え、所定の時間(好ましくは40min-80min)撹拌する。静置、抽出、洗浄、乾燥し、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製する。
いくつかの実施例において、ステップS222は、
式Dに示される化合物またはその立体異性体とアルコール(例えばメタノール、エタノール)を酸(例えばジクロロスルホキシド)触媒条件下で反応させ、反応完了後、後処理、乾燥し、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップを含む。
いくつかの実施例において、式Cに示される化合物の立体異性体は式C1に示される化合物であり、式Eに示される化合物の立体異性体は式E1に示される化合物であり、反応経路は、
Figure 2024501554000006
式E1に示される化合物を一段階または二段階以上反応させ、式C1に示される化合物を調製する。
いくつかの実施例において、式Cに示される化合物は式C2に示される化合物であり、式Eに示される化合物は式E2に示される化合物であり、反応経路は、
Figure 2024501554000007
式E2に示される化合物またはその立体異性体を一段階または二段階以上反応させ、式C2に示される化合物の立体異性体を調製する。
いくつかの実施例において、式Cに示される化合物の立体異性体は式C3に示される化合物であり、式Eに示される化合物の立体異性体は式E3に示される化合物であり、反応経路は
Figure 2024501554000008
式E3に示される化合物を一段階または二段階以上反応させ、式C3に示される化合物を調製する。
本発明の第2の態様の調製方法は、式Eに示される化合物またはその立体異性体を反応原料として用いることにより、合理的な反応経路の選択により、式Cに示される化合物またはその立体異性体を生成し、操作が簡便で、後処理が簡単で、簡単的な精製処理を行うだけで純度の高い生成物が得られ、カラム分離などを行うことなく目的の純度を得ることができ、生産の難易度を大幅に低減させ、生産コストを削減し、工業生産に有利である。
本発明の第3の態様は式Bに示される化合物またはその立体異性体を提供し、
Figure 2024501554000009
ただし、A環と(Rは第1の態様に記載の通りである。
いくつかの実施例において、前記式Bに示される化合物は式B2化合物である。
Figure 2024501554000010
いくつかの実施例において、前記式Bに示される化合物は式B3化合物である。
Figure 2024501554000011
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載の式Bに示される化合物またはその立体異性体の調製方法を提供し、以下のステップを含み、
Figure 2024501554000012
S400では、式Cに示される化合物またはその立体異性体を反応させ、式Bに示される化合物またはその立体異性体を調製する。
いくつかの実施例において、ステップS400では、還元反応を行う。さらに、ステップS400では赤色アルミニウムトルエン溶液を用いて還元反応を行う。
いくつかの実施例において、ステップS400は、
式Cに示される化合物またはその立体異性体とトルエンを混合し、0℃-10℃まで降温し、赤色アルミニウムトルエン溶液をゆっくりと加えてから反応し、後処理によって式Bに示される化合物またはその立体異性体を調製するS410を含む。
いくつかの実施例において、ステップS410では、式Bに示される化合物を調製した後、キラル分割を行って式B1に示される化合物を得るステップをさらに含む。
Figure 2024501554000013
いくつかの実施例において、キラル分割の方法は器械分割または化学分割である。
いくつかの実施例において、キラル分割の分割試薬はD-酒石酸、D-ジベンゾイル酒石酸、D-リンゴ酸、D-マンデル酸、D-カンファースルホン酸またはR-ビナフトールリン酸エステルであり、分割試薬はR-ビナフトールリン酸エステルであることが好ましい。
いくつかの実施例において、化学分割の方法は、式Bに示される化合物、分割試薬及び第1の溶媒を混合して反応させ、反応完了後、第1の溶媒を除去し、第2の溶媒をパルプ化、ろ過、乾燥して固体を得るステップと、固体を第1の溶媒に溶解し、還流の条件下で所定の時間(好ましくは40min-80min、より好ましくは50min-70min)処理し、冷却し、固体が析出し、ろ過、乾燥し、式B1に示される化合物を調製するステップとを含む。さらに、第1の溶媒はテトラヒドロフランであり、さらに、第2の溶媒は酢酸エチルである。さらに、式Bに示される化合物と分割試薬のモル比は1:0.9-1:1.1である。
ラセミ体式Eに示される化合物を出発原料として使用し、次に、簡単な反応を経て、式Cに示される化合物を得た後、還元反応を行うことにより、式Bに示される化合物を調製し、キラル分割を行い、キラル分割の難易度を低減することができ、さらに生産効率を向上させ、生産コストを削減する。
いくつかの実施例において、ステップS410では、式C1に示される化合物を採用して反応し、式B1に示される化合物を調製する。
Figure 2024501554000014
いくつかの実施例において、ステップS400の前に、第2の態様の調製方法によって、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップをさらに含む。
本発明の第5の態様は、第3の態様に記載の式Bに示される化合物またはその立体異性体の他の調製方法を提供し、以下のステップを含み、
Figure 2024501554000015
S500では、式Dに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Bに示される化合物またはその立体異性体を調製する。
いくつかの実施例において、ステップS500では還元反応を行う。さらに、ステップS500では、赤色アルミニウムトルエン溶液を用いて還元反応を行う。
いくつかの実施例において、式Dに示される化合物の立体異性体は式D2に示すように、式Bに示される化合物の立体異性体は、式B3に示すように、反応経路は、
Figure 2024501554000016
である。
よりさらに、ステップS500は、
式Dに示される化合物またはその立体異性体とトルエンを混合し、0℃-10℃まで降温し、赤色アルミニウムトルエン溶液を加え、20℃-45℃まで昇温して反応し、反応完了後、クエンチ反応を経て、後処理により式Bに示される化合物またはその立体異性体を調製するS510を含む。
いくつかの実施例において、ステップS510では、式Bに示される化合物を調製した後、キラル分割を行って式B1に示される化合物を得るステップをさらに含む。
Figure 2024501554000017
いくつかの実施例において、キラル分割の方法は器械分割または化学分割である。
いくつかの実施例において、キラル分割の分割試薬はD-酒石酸、D-ジベンゾイル酒石酸、D-リンゴ酸、D-マンデル酸、D-カンファースルホン酸またはR-ビナフトールリン酸エステルであり、分割試薬はR-ビナフトールリン酸エステルであることが好ましい。
いくつかの実施例において、化学分割の方法は、式Bに示される化合物、分割試薬及び第1の溶媒を混合して反応させ、反応完了後、第1の溶媒を除去し、第2の溶媒を用いてパルプ化、ろ過、乾燥して固体を得るステップと、固体を第1の溶媒に溶解し、還流の条件下で所定の時間(好ましくは40min-80min、より好ましくは50min-70min)処理し、冷却し、固体が析出し、ろ過、乾燥し、式B1に示される化合物を調製するステップと、を含む。さらに、第1の溶媒はテトラヒドロフランであり、よりさらに、第2の溶媒は酢酸エチルである。さらに、式Bに示される化合物と分割試薬のモル比は1:0.9-1:1.1である。
ラセミ体式Dに示される化合物を原料として使用し、還元反応を行い、式Bに示される化合物を調製し、キラル分割を行うことにより、キラル分割の難易度を低減することができ、さらに生産効率を向上させ、生産コストを削減する。いくつかの実施例において、ステップS500の前に、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップをさらに含み、具体的に式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップは、
Figure 2024501554000018
式Eに示される化合物またはその立体異性体、水と酸を混合させ、温度が30℃-60℃(好ましくは45℃-50℃)の条件下で反応し、反応完了後、分離精製し、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製するS520を含む。
いくつかの実施例において、ステップS520では、酸は無機酸であり、よりさらに、酸は硫酸であり、よりさらに、酸の濃度は30g/mL-60g/mLである。
いくつかの実施例において、ステップS520では、式Eに示される化合物またはその立体異性体を水と混合し、10℃-15℃まで降温し、硫酸をゆっくりと滴下し、滴下完了後、温度が30℃-60℃(好ましくは45℃-50℃)の条件下で反応(好ましくは40min-80min)し、反応完了後、5℃-10℃まで降温し、有機溶媒(好ましくはトルエン)とアルカリ溶液(質量部は10%-30%の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム溶液が好ましい)を加え、所定の時間(好ましくは40min-80min)撹拌する。静置、抽出、洗浄、乾燥し、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製する。
いくつかの実施例において、式Eに示される化合物の立体異性体は式E3に示すように、式Dに示される化合物の立体異性体は、式D2に示すように、反応経路は、
Figure 2024501554000019
である。
本発明の第6の態様は式Xまたは式Yに示される構造化合物を提供し、
Figure 2024501554000020
、Rはそれぞれ独立して水素、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルコキシ基(好ましくはハロゲン化C1-3アルコキシ基)であり、またはR、Rは連結した炭素原子とともに4~6員の飽和単複素環または3~6員の飽和単環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環と3~6員の飽和単環は非置換または、シアノ基、水酸基、ヒドロキシメチル基、シアノ基メチル基、ハロゲン、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキル基、-COC1-3アルキル基、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-3アルキル基、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSONRa1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
は水素、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、C2-6アルケニル基(好ましくはC2-4アルケニル基)、C2-6アルキニル基(好ましくはC2-4アルキニル基)、C1-6アルコキシ基(好ましくはC1-3アルコキシ基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルコキシ基(好ましくはハロゲン化C1-3アルコキシ基)、-COC1-6アルキル基(好ましくは-COC1-3アルキル基)、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-6アルキル基(好ましくは-NHCOC1-3アルキル基)、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSON Ra1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基、-SO1-3アルキル基、-SONRa1b1、4~6員の飽和単複素環、C6-10アリール基または5または6員の単環ヘテロアリール基であり、ただし前記4~6員の飽和単複素環、C6-10アリール基及び5または6員の単環ヘテロアリール基は非置換または、シアノ基、水酸基、ヒドロキシメチル基、シアノ基メチル基、ハロゲン、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキル基、-COC1-3アルキル基、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-3アルキル基、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSONRa1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
a1、Rb1はそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、C3-6シクロアルキル基または4~6員の飽和単複素環であり、またはRa1、Rb1は連結した窒素原子とともに4~6員の飽和単複素環を形成し、ただし前記4~6員の飽和単複素環は非置換または1、2または3つのC1-3アルキル基で置換される。
一実施例において、R、Rはそれぞれ独立して水素、フッ素またはメチル基であり、またはR、Rは連結した炭素原子とともにシクロプロピル環、シクロブチル環またはシクロペンチル環を形成し、Rは水素、フッ素、メチル基、エチル基、メトキシ基またはトリフルオロメチルである。
一実施例において、R、Rはそれぞれ独立して水素、フッ素またはメチル基であり、Rは水素、フッ素、メチル基、エチル基、メトキシ基またはトリフルオロメチルである。
一実施例において、Rはメチル基であり、RはHであり、Rはメチル基である。
一実施例において、式Xに示される化合物は式X-1に示される化合物であり、式Yに示される化合物は式Y-1に示される化合物であり、
Figure 2024501554000021
一実施例において、式Xに示される化合物は式X1に示される化合物である。
Figure 2024501554000022
本発明の第7の態様は、第6の態様に記載の式Xに示される化合物またはその立体異性体の調製方法を提供し、以下のステップを含み、
Figure 2024501554000023
S710では、式Zに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Yに示される化合物またはその立体異性体を調製する。
S720では、式Yに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Xに示される化合物またはその立体異性体を調製する。
いくつかの実施例において、ステップS710は、式Zに示される化合物、塩化ヒドロキシルアミン、塩基(好ましくはピリジン)及びアルコール溶媒(好ましくは無水メタノール)を混合し、温度が50℃-70℃(好ましくは65℃)の条件下で反応し、式Yに示される化合物を調製するステップを含む。
いくつかの実施例において、式Zに示される化合物と塩化ヒドロキシルアミンのモル比は1:1.1-1:1.5であり、さらに、式Zに示される化合物と塩基のモル比は1:1.1-1:1.5であり、さらに、式Zに示される化合物と塩基のモル比は1:1.2である。
いくつかの実施例において、ステップS720では、還元方法によって式Xに示される化合物またはその立体異性体を調製し、よりさらに、ステップS720は、式Yに示される化合物またはその立体異性体と溶媒(好ましくは無水メタノール)を混合し、Pd/Cを加え、水素の雰囲気下で、15atm~20atmの圧力下で反応(好ましくは50℃-75℃)し、反応完了後(好ましくは1h-3h)、式Xに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップを含む。
いくつかの実施例において、ステップS720では、式Xに示される化合物の立体異性体は式X1に示される化合物であり、式X1に示される化合物の調製は、
式Xに示される化合物をキラル分割し、式X1に示される化合物を調製するステップを含む。
Figure 2024501554000024
いくつかの実施例において、キラル分割の方法は器械分割または化学分割である。
いくつかの実施例において、化学分割の方法によって分割し、さらに、分割試薬はL-酒石酸、L-ジベンゾイル酒石酸、L-リンゴ酸、L-マンデル酸、L-カンファースルホン酸またはS-ビナフトールリン酸エステルであり、好ましくはL-酒石酸である。
いくつかの実施例において、上記化学分割の方法は、式Xに示される化合物と溶媒(好ましくはエタノール)を混合し、第1の溶液を得て、分割試薬(好ましくはL-酒石酸)と溶媒(好ましくはエタノール)を混合し、第2の溶液を得るステップと、第2の溶液を第1の溶液にゆっくりと加え、大量の固体が析出し、ろ過、洗浄、乾燥して、式X1に示される化合物の粗塩を得るステップと、さらに、得られた式X1に示される化合物の粗塩を精製するステップと、を含む。
いくつかの実施例において、式X1に示される化合物の粗塩を得た後に、
式X1に示される化合物の粗塩を繰り返して再結晶処理を行い、式X1に示される化合物の精製塩を得るS721と、
式X1に示される化合物の精製塩を水に溶解し、pHを10.5-11.5に調整し、抽出し、式X1に示される化合物の立体異性体を調製するS722と、
式X1に示される化合物の精製塩を水に溶解し、ろ過して不溶物を除去し、濾過液を収集し、濾過液にメタノールを加え、結晶が析出するまで一晩静置し、式X1に示される化合物の塩の単結晶を得るS723と、を含む。
いくつかの実施例において、ステップS721では、2回の再結晶処理を行い、式X1に示される化合物の粗塩に対して1回目の再結晶処理を行い、収集された結晶に対して2回目の再結晶処理を行い、
ただし、1回目の再結晶処理ステップは、式X1に示される化合物の粗塩をアルコール水溶媒(好ましくはメタノールと水とが体積比1:0.8-1:1.2でからなる混合溶媒)に加え、系が透明になるまで、内温65~70Cまで昇温し、系にアルコール溶媒(好ましくはメタノール)をゆっくりと滴下し、内温を55C以上に制御し、内温を46~47Cまで降温して30-90min撹拌し続き、次第に室温まで降温し、撹拌し、固体が析出し、固体を収集し、最初の製品を得るステップであり、
2回目の再結晶処理ステップは、1回目の再結晶処理による最初の製品を水に溶解し、アルコール溶媒(好ましくは無水メタノール)をさらに加え、還流溶解まで昇温し、内温を約40℃-55℃(好ましくは50℃)に下げて、30-90min撹拌し、次第に室温に下げて、撹拌し、固体が析出し、固体を収集し、洗浄(好ましくはイソプロパノール)し、式X1に示される化合物の精製塩を得るステップである。
いくつかの実施例において、1回目の再結晶処理のステップでは、1gあたりの式X1に示される化合物の粗塩に2-5mLのアルコール水溶媒を加え、内温を65~70Cに昇温した後、8-12mLのアルコール溶媒を加える。
いくつかの実施例において、2回目の再結晶処理ステップでは、1gの最初の製品ごとに1-3mLの水、7-1mLのアルコール溶媒を加える。
いくつかの実施例において、ステップS722では、1gの式X1に示される化合物の精製塩ごとに4-6mLの水を加える。
いくつかの実施例において、ステップS723では、100mgの式X1に示される化合物の精製塩ごとに0.2-0.5mLの水、0.2-0.5mLのメタノールを加える。
本発明の第8態様は、式Iに示される化合物の調製方法を提供し、
式Bに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Aに示される化合物またはその立体異性体を調製するS810と、
Figure 2024501554000025
式Aに示される化合物またはその立体異性体と式Xに示される化合物またはその立体異性体を反応して式Iに示される化合物またはその立体異性体を得るS820と、を含む。
Figure 2024501554000026
ただし、A環と(Rは第1の態様に記載の通りであり、R、R及びRは例えば第6の態様に記載の通りである。
いくつかの実施例において、ステップS810では、式Bに示される化合物の調製方法は例えば第4の態様と第5の態様に記載の通りである。
いくつかの実施例において、S810では、アルコール水酸基を2-ヨードキシ安息香酸(IBX)でアルデヒドに酸化し、さらに、ステップS810では、式Bに示される化合物とIBXのモル比は1:2-1:3である。
いくつかの実施例において、式Bに示される化合物は式B3に示される化合物であり、式B3に示される化合物を酸化して、式A1に示される化合物を調製する。
Figure 2024501554000027
いくつかの実施例において、以下の方法を採用して式B3に示される化合物を調製し、
Figure 2024501554000028
(1)式E2に示される化合物を反応し、式D1に示される化合物を調製し、
(2)式D1に示される化合物を反応し、式B2に示される化合物を調製し、及び
(3)式B2に示される化合物をキラル分割し、式B3に示される化合物を調製する。
いくつかの実施例において、以下の方法を採用して式B3に示される化合物を調製し、
Figure 2024501554000029
(1)式E2に示される化合物を反応し、式D1に示される化合物を調製し、
(2)式D1に示される化合物を反応し、式C2に示される化合物を調製し、
(3)式C2に示される化合物を反応し、式B2に示される化合物を調製し、式C2に示される化合物中のR基は第1の態様に記載の通りであり、及び
(4)式B2に示される化合物をキラル分割し、式B3に示される化合物を調製する。
いくつかの実施例において、以下の方法を採用して式B3に示される化合物を調製し、
Figure 2024501554000030
(1)式E3に示される化合物を反応し、式C3に示される化合物を調製し、及び
(2)式C3に示される化合物を反応し、式B3に示される化合物を調製する。
いくつかの実施例において、以下の方法を採用して式B3に示される化合物を調製し、
Figure 2024501554000031
(1)式E3に示される化合物を反応し、式D2に示される化合物を調製し、及び
(2)式D2に示される化合物を反応し、式B3に示される化合物を調製する。
いくつかの実施例において、ステップS820では、式Xに示される化合物またはその立体異性体の調製方法は例えば第7の態様に記載の通りである。
いくつかの実施例において、ステップS820では、式Aに示される化合物と式Xに示される化合物のモル比は1:0.8-1:1.2である。
いくつかの実施例において、ステップS820は、式Aに示される化合物またはその立体異性体、式Xに示される化合物またはその立体異性体、シアノホウ酸水素化ナトリウム及び溶媒を混合して反応し、分離精製後、式Iに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップを含む。
いくつかの実施例において、式Aに示される化合物は式A1に示される化合物であり、式Xに示される化合物は式X1-1に示される化合物であり、ステップS820では式A1に示される化合物と式X1-1に示される化合物を用いて反応し、式I-1に示される化合物を調製する。
Figure 2024501554000032
いくつかの実施例において、式X1-1化合物は式X1-1の遊離塩基またはそのL-酒石酸塩、L-ジベンゾイル酒石酸塩、L-リンゴ酸塩、L-マンデル酸塩、L-カンファースルホン酸塩またはS-ビナフトールリン酸エステル塩から選ばれ、好ましくはL-酒石酸塩である。
本発明は、反応経路の最適化により、高いee値を有する新型MORアゴニスト式Iに示される化合物を高い収率で得ることができ、且つ上記方法の各ステップ反応条件は比較的穏やかで、後処理が簡単で、拡大生産が容易であり、高い産業応用価値を有する。
理解すべきこととして、本発明の範囲内では、本発明の上記各技術特徴と以下(例えば実施例)に具体的に説明された各技術特徴はいずれも互いに組み合わせられることができ、これにより、新しいまたは好ましい技術的解決手段を構成する。紙面の都合上、ここではこれ以上一々説明しない。
図1は化合物X1-1のL-酒石酸塩の単結晶構造図である。
用語定義
本明細書で用いるように、「アルキル基」は直鎖と分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基であり、C1-8アルキル基は、1~8個の炭素原子を含むアルキル基であり、好ましくはC1-4アルキル基であり、より好ましくはC1-3アルキル基であり、定義は同様であり、アルキル基の非制限的な例として、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、sec-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2,3-ジメチルブチル、n-ヘプチル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシル、2,3-ジメチルペンチル、2,4-ジメチルペンチル、2,2-ジメチルペンチル、3,3-ジメチルペンチル、2-エチルペンチル、3-エチルペンチル、n-オクチル、2,3-ジメチルヘキシル、2,4-ジメチルヘキシル、2,5-ジメチルヘキシル、2,2-ジメチルヘキシル、3,3-ジメチルヘキシル、4,4-ジメチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチルヘキシル、4-エチルヘキシル、2-メチル-2-エチルペンチル、2-メチル-3-エチルペンチル、及びその様々な分岐鎖の異性体などがより好ましい。
本明細書で用いるように、「アルケニル基」は直鎖または分岐鎖の炭素鎖を示し、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含み、C1-4アルケニル基は1~4個の炭素原子を含むアルケニル基であり、アルケニル基の非制限的な例として、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、1-プロペニル基、2-ブテニル基を含む。
本明細書で用いるように、「アルキニル基」は直鎖または分岐鎖の炭素鎖を示し、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含み、C1-4アルキニル基は1~4個の炭素原子を含むアルキニル基であり、アルキニル基の例として、エチニル、プロパルギルを含む。
本明細書で用いるように、「C6-10アリール基」と「C6-10芳香環」は互いに交換可能に使用し、いずれも共役なπ電子系を有する全炭素単環または縮合多環(つまり、隣接する炭素原子対を共有する環)基を指し、6~10個の炭素原子のアリール基を指し、好ましくはフェニル基とナフチル基であり、より好ましくはフェニル基である。
本明細書で用いるように、「5~6員の単環ヘテロアリール環」と「5~6員の単環ヘテロアリール基」は互いに交換可能に使用し、いずれも5~6個の環原子を含むヘテロアリール単環を指し、例えば、チオフェン環、N-アルカン環ピロール環、フラン環、チアゾール環、イミダゾール環、オキサゾール環、ピロール環、ピラゾール環、トリアゾール環、1,2,3-トリアゾール環、1,2,4-トリアゾール環、1,2,5-トリアゾール環、1,3,4-トリアゾール環、テトラゾール環、イソオキサゾール環、オキサジアゾール環、1,2,3-オキサジアゾール環、1,2,4-オキサジアゾール環、1,2,5-オキサジアゾール環、1,3,4-オキサジアゾール環、チアジアゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環などを含む(これらに制限されない)が、好ましくはピリジン環である。
本明細書で用いるように、「ハロゲン化C1-8アルキル基」とは、アルキル基が1つまたは複数の(例えば1、2、3、4または5個)ハロゲンで置換されることを指し、ただしアルキル基の定義は、以上のとおりである。ハロゲン化C1-4アルキル基であることが好ましい。ハロゲン化C1-8アルキル基の例として、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、モノクロロエチル、1,2-ジクロロエチル、トリクロロエチル、モノブロモエチル、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチルなどを含む(これらに制限されない)。
本明細書で用いるように、「C1-8アルコキシ基」とは、-O-(C1-8アルキル基)を指し、ただし、アルキル基の定義は、以上のとおりである。好ましくはC1-4アルコキシ基であり、より好ましくはC1-3アルコキシ基である。非制限的な実施例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert-ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシなどを含む。
本明細書で用いるように、「シクロアルキル基」と「シクロアルキル基環」は互いに交換可能に使用し、いずれも飽和または部分不飽和の単環環状炭化水素基を指し、「C3-6シクロアルキル基」とは3~6個の炭素原子を含む環状炭化水素基を指す。シクロアルキル基の非制限的な実施例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエン基などを含み、好ましくはシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキセニルである。
本明細書で用いるように、「C3-6シクロアルコキシ基」とは-O-(C3-6シクロアルキル基)を指し、ただしシクロアルキル基の定義は、以上のとおりである。非制限的な実施例として、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペンタオキシ、シクロヘキシルオキシなどを含む。
本明細書で用いるように、「3~6員の飽和単環」とは3~6個の環原子を含む飽和全炭素単環を指す。3~6員の飽和単環の例として、シクロプロピル環、シクロブチル環、シクロペンチル環、シクロヘキシル環などを含む(これらに制限されない)。
本明細書で用いるように、「4~6員の飽和単複素環」とは、4~6員の単環中の1、2または3個の炭素原子は窒素、酸素またはS(O)(ここで、tは0~2の整数である)から選ばれるヘテロ原子で置換されるが、-O-O-、-O-S-または-S-S-の環部分を含まなく、残りの環原子は炭素であり、好ましくは5~6員である。4~6員の飽和単複素環の例として、アゼチジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロピロール、ピペリジン、オキサゾリジン、ピペラジン、ジオキソラン、ジオキサン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン-1,1-ジオキサイド、テトラヒドロピランなどを含む(これらに制限されない)。
本明細書で用いるように、「ハロゲン」とはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指す。
本発明に記載の「立体異性体」とは、本発明の化合物は1つまたは複数のキラル中心を含み、異なる光学活性の形式で存在することができる。本発明に記載の化合物は1つのキラル中心を含む場合、このようなキラル中心は、それぞれ独立して2つの光学異性体を生成する。本発明に記載の化合物は1つ以上のキラル中心を含む場合、ジアステレオマーが存在できる。本発明の範囲は、可能なすべての光学異性体とジアステレオマーの混合物と純粋または部分的に純粋な化合物を含む。
本発明において、式Eに示される化合物は市販の原料(例えば:CAS NO.1401031-37-5、CAS NO.1401031-38-6)を採用することができる。
本発明において、キラル中心の導入タイミングは特に限定されず、対応する化合物を調製してからキラル分割を行ってもよく、キラルを有する原料を直接用いて調製してもよいが、いずれも本発明の保護範囲内にあると理解されるべきである。
以下、具体的な実施例を参照し、本発明をさらに説明する。理解すべきこととして、これらの実施例は、本発明を説明するためにのみ用いられ、本発明の範囲を制限するためのものではない。以下、実施例に具体的な条件が明記されていない実験方法は、通常、通常の条件または製造業者が提案した条件に従う。特に明記されていない限り、パーセントと部数は重量で計算する。別途に定義されていない限り、本明細書で用いられる用語は当業者がよく知られている意味と同じである。なお、記載されている内容と類似または同等の方法及び材料はいずれも本発明に適用することができる。
本明細書で用いるように、THFはテトラヒドロフランであり、EAは酢酸エチルであり、PEは石油エーテルであり、DMFはジメチルホルムアミドであり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、r.t.は室温であり、DCMはジクロロメタンであり、DBUは1,8-ジアザビシクロウンデカ-7-エン、TEMPOは2,2,6,6-テトラメチルピペリジン酸化物であり、Oxoneは過酸素モノスルホン酸カリウムであり、IBXは2-ヨードキシ安息香酸であり、MeOHはメタノールであり、EtOHはエタノールであり、IPAはイソプロパノールであり、ACNはアセトニトリルである。
本明細書で用いるように、室温とは約20-25℃である。
実施例1:中間体X1-1aの調製
Figure 2024501554000033
ステップ1では、3Lの一口フラスコにトリエチルホスホニルアセテート(476mL、2.4mol)、DBU(365g、2.4mol)、塩化リチウム(127g、3mol)及びアセトニトリル(1.2L)を加え、アルゴンガス保護下で室温で20分間撹拌する。0℃(内温)まで冷却し、イソブチルアルデヒド(144g、2mol)をゆっくりと滴下する。室温で12時間撹拌する。ろ過し、ろ過ケーキをEAで洗浄(100mL×2)する。水(1L)を加え、EAで抽出(1.5L*2)し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、スピンドライして化合物v1(175g)を得る。
ステップ2では、化合物v1(300g、2.1mol)の3Lの一口フラスコにDMF(1L)を加え、撹拌下で、炭酸カリウム(579g、4.2mol)、ピラゾール(287g、4.2mol)を加え、65℃で、18時間撹拌し、直接スピンドライする。残りの固体をアセトニトリル(150ml)でパルプ化し、ろ過し、白色の固体を得る。ろ過し、ろ過ケーキをEAで洗浄(500mL×2)する。飽和食塩水で洗浄し(300mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、スピンドライし、カラムクロマトグラフィー精製(5%のEAを含むPEは移動相である)を行って化合物v2(258g)を得る。MSm/z(ESI):211.1[M+1]
ステップ3では、水(200mL)を水酸化カリウム(133g、3.32mol)に加えて溶解し、5℃まで予冷する。3Lのフラスコに化合物v2(465g、2.21mol)、メタノール(0.5L)、THF(0.5L)を加え、さらに予冷した水酸化カリウム水溶液を加え、2時間撹拌する。濃塩酸でPHを約3に調整し、DCMで抽出(800ml×2)し、すべての有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して化合物v3(410.5g)を得る。MSm/z(ESI):183.1 [M+1]
ステップ4では、窒素ガスの保護下で、三口フラスコ(500mL)に化合物v3(10.2g、0.055mol)とTHF(200mL)を加え、-75℃まで降温する。2.5Mのn-ブチルリチウムのTHF溶液(55mL、0.137mol)をゆっくりと滴下し、滴下完了後、-10℃までゆっくりと昇温し、3時間撹拌し続く。飽和塩化アンモニウムでクエンチングし、水(100mL)を加え、EA(400ml×2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮し、茶色い液体を得る。カラムクロマトグラフィー精製(PEには移動相として30%のEAが含まれる)を行って化合物X1-1a(4g)を得る。MSm/z(ESI):165.1[M+1]
実施例2:アミンX1-1の調製
Figure 2024501554000034
ステップ1では、化合物X1-1a(16.0g、97.4mmol、1.0equiv)を250mLの三口フラスコに加え、無水メタノール(128mL、8.0v/w)、塩化ヒドロキシルアミン(6.85g、98.6mmol、1.2equiv)、ピリジン(7.80g、98.6mmol、1.2equiv)を加える。65℃まで昇温し、1時間反応する。反応液をスピンドライし、160mLの水を加えて撹拌し、ジクロロメタン(80mL*2)で抽出し、有機相を合わせる。有機相を50mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過、濃縮して、化合物X1-1b(16.5gのHNMR:シスとトランス異性体比1:0.4)を得る。
ステップ2では、化合物X1-1b(4.0g、22.3mmol、1.0equiv)を80mLの無水メタノールに溶解し、Pd/C(0.4g)を加え、水素で3回置換し、反応釜の外温を65℃に維持する。釜内圧力を15~20atmに保持し、1.5h反応して水素の吸引を停止し、0.5h反応し続き、ろ過し、スピンドライして化合物X1-1cを得る。MSm/z(ESI):166.1[M+1]
ステップ3では、化合物X1-1c(10.1g、61.1mmol、1.0equiv)を無水エタノール(20mL)に溶解し、室温で撹拌して化合物X1-1cのエタノール溶液を得る。L-酒石酸(11.0g、73.4mmol、1.2equiv)を無水エタノール(175mL)に溶解し、さらにX1-1cのエタノール溶液にゆっくりと滴入し、大量の固体が析出する。ろ過し、ろ過ケーキを少量のエタノールで洗浄し、乾燥して、21.0gの固体を得る。その中から20gの固体を取って500mLの三口フラスコに加え、20mLの水と20mLの無水メタノールを加え、系が透明になるまで、内温65~70℃まで昇温し、系に200mLの無水メタノールをゆっくりと滴下し、内温を55℃以上に制御し、内温を46~47℃に降温して1h撹拌し続き、約2hで室温まで降温して一晩撹拌し、ろ過し、ろ過ケーキを20mLのイソプロパノールで洗浄し、ろ過ケーキを一定重量まで乾燥し、10.3gの白色固体を得る。10.3gの白色固体に15mLの水を加え、さらに80mLの無水メタノールを加え、還流溶解まで昇温し、内温を約50℃まで降温して1h撹拌し、約2hで室温に降温して一晩撹拌し、ろ過し、ろ過ケーキを10mLのイソプロパノールで洗浄し、ろ過ケーキを一定重量まで乾燥して化合物X1-1のL-酒石酸塩(5.02g)を得る。
化合物X1-1のL-酒石酸塩単結晶の調製:化合物X1-1のL-酒石酸塩(300mg)を水(1mL)に溶解し、ろ過して不溶物を除去する。1mLの無水メタノールを滴下し、一晩放置し、溶液に少量の無色の透明な結晶が析出する。ブルカー社製D8 Venture X単結晶回折装置により本実施例で得られた無色の透明な結晶に対して単結晶X-ray分析を行い、得られた生成物の結晶構造図は例えば図1に示される。したがって、化合物X1-1は化合物X1-1のL-酒石酸塩の単結晶構造によりその絶対構成を(4S、6S)構成として推測することができる。
装置パラメータ:
Figure 2024501554000035
ステップ4:X1-1のL-酒石酸塩(39g)を水(200mL)に溶解し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpHを約11まで調整し、ジクロロメタン40mLで6回抽出し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発させて除去し、化合物X1-1(18.0g)を得る。
実施例3-1:ラセミアルコールの調製
Figure 2024501554000036
ステップ1では、250mLの三口フラスコにE2(20g、CAS NO.1401031-37-5)と80mLの水を加え、10-15℃まで降温し、撹拌し、硫酸溶液(11.5gの濃硫酸を20mLの水に加えることで調製される)を滴入し、滴入完了した後、45-50℃まで昇温し、保温下で1時間撹拌する。5-10℃まで降温し、100mLのトルエンを加え、30gの20%水酸化ナトリウム溶液を滴下し、滴下完了後、室温で1時間撹拌する。静置して成層し、有機相を分離し、水相で2×100mLのトルエンで2回抽出し、有機相を合わせ、100mLの飽和食塩水で一回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過し、トルエン溶液を次の段階に投入する。
ステップ2では、上記トルエン溶液(約5.1gのD1を含む)を取って、窒素ガス保護下で、0-10℃まで降温し、保温して16.9gの70%赤色アルミニウムトルエン溶液を滴下する。滴下完了後、40-45℃まで昇温し、保温して1時間撹拌する。0-10℃まで降温し、25mLの水を滴下してクエンチ反応し、10mLの20%水酸化ナトリウム溶液を加え、室温まで昇温して1時間撹拌する。ろ過し、100mLのメチルtert-ブチルエーテルでろ過ケーキを洗い流し、母液を静置して成層し、有機相を分離し、水相を50mLのメチルtert-ブチルエーテルで1回抽出する。有機相を合わせ、25mLの飽和食塩水で一回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、ろ過ケーキを少量のメチルtert-ブチルエーテルで洗い流し、濾過液を減圧下で濃縮して、B2(4.66gの黄色の油状製品、収率91.4%、純度92.6%)を得る。H NMR(400MHz、CDCl): δ 8.55-8.53 (m、1H)、7.64 (td、J = 7.6 Hz、J = 2.0 Hz、1H)、7.32 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.12 (ddd、J = 7.6 Hz、J = 4.8 Hz、J = 1.2 Hz、1H)、3.74-3.71 (m、2H)、3.53-3.47 (m、1H)、3.27-3.21 (m、1H)、2.43-2.40 (m、2H)、2.27 (br、1H)、2.01-1.91 (m、2H)、1.82-1.72 (m、3H)、1.67-1.58 (m、1H)、1.55-1.44 (m、3H)、1.43-1.33 (m、1H)、1.12-1.06 (m、1H)、0.74-0.66 (m、1H). MSm/z (ESI): 262.1[M+1]
実施例3-2:ラセミアルコールの調製
Figure 2024501554000037
ステップ1:メタノール(10.0mL、5.0v/w)で化合物D1(2.0g、7.26mmol、1.0equiv)を溶解して50mLの三口フラスコに加え、N保護で、5~10℃まで降温し、三口フラスコにSOCl(1.08g、9.08mmol、1.25equiv)を滴下し、約10minで滴下が完了し、内温10~15℃に制御し、50~55℃まで昇温して3h反応し、反応液をスピンドライし、メチルtert-エーテル15mlを加え、系に25%の炭酸ナトリウム水溶液を水相pHが約9になるまで加えて、内温を10~15℃に制御し、液体を分離し、水相で10mL*2メチルtert-エーテルで2回抽出し、有機相を合わせてスピンドライし、C2-1(2.0g、純度98.0%、収率94.7%)を得る。H NMR(400MHz、CDCl): δ 8.57-8.56 (m、1H)、7.63 (td、J = 7.6 Hz、J = 1.6 Hz、1H)、7.32 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.11 (ddd、J = 7.6 Hz、J = 4.8 Hz、J = 0.8 Hz、1H)、3.79-3.77 (m、2H)、3.42 (s、3H)、2.83 (d、J = 14.0 Hz、1H)、2.57-2.43 (m、3H)、2.00-1.88 (m、2H)、1.82-1.78 (m、1H)、1.71-1.61 (m、1H)、1.57-1.47 (m、3H)、1.44-1.35 (m、1H)、1.22-1.16 (m、1H)、0.82-0.74 (m、1H). MSm/z (ESI): 290.1[M+1]
ステップ2では、100mLの三口フラスコにC2-1(1.86g)、15mLトルエンを加え、窒素ガスで3回置換し、内温を0-10℃まで冷却し、赤色アルミニウム溶液(6.5g)を滴下し、内温を10℃未満に制御し、約30分間で滴下が完了し、40-45℃まで昇温して1h撹拌反応する。反応液を0-10℃まで降温し、水(9.3mL)を滴下してクエンチ反応し、さらに20%のNaOH溶液(3.7mL)を滴下し、滴下が完了した後、室温20-25℃まで昇温して1h撹拌する。ろ過し、ろ過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(37mL)で洗い流す。液体を分離し、水相をメチルtert-ブチルエーテル(19mL)で抽出し、液体を分離し、有機相を合わせ、飽和NaCl(9.3mL)で洗浄し、15分間撹拌し、液体を分離し、有機相を3.7gの無水NaSOで乾燥し、減圧下で溶媒の蒸発がないまで濃縮し、B2(1.66g、純度:98.49%、収率:98.8%)を得る。
実施例3-3:アルコールの分割
Figure 2024501554000038
化合物B2(2.50g、9.56mmol、1.0equiv)とR-ビナフトールリン酸エステル(3.33g、9.56mmol、1.0equiv)を25mLのテトラヒドロフランに加えた後、室温で1h撹拌し、減圧下で溶媒を蒸発して除去し、20mLの酢酸エチルを加えてパルプ化し、ろ過し、乾燥して固体(5.0g)を得て、固体を50mLのテトラヒドロフランに還流して1.5hパルプ化し、室温まで冷却して1.5hパルプ化し、ろ過して乾燥させ、淡黄色の固体(1.83g、ee%:84.58%)を得る。得られた固体に18mLのテトラヒドロフランを加えて1h還流し続き、室温まで冷却して1hパルプ化し、ろ過し、ろ過ケーキを乾燥して淡黄色の固体(1.03g、ee%:91.64%)を得る。1.03gのろ過ケーキを10mLのテトラヒドロフランに加えて1h還流し続き、室温まで冷却して1hパルプ化し、ろ過し、ろ過ケーキを乾燥して淡黄色の固体(0.53g、ee%:97.34%)を得る。ろ過ケーキを10mLの水に溶解し、飽和炭酸ナトリウム溶液を利用してpHを9~10に調整し、ジクロロメタンで抽出(10mL*3)し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過、スピンドライし、無色の油状物(0.23g、収率9.1%)を得る。H NMR(400MHz、CDCl): δ 8.55-8.54 (m、1H)、7.65 (td、J = 7.6 Hz、J = 2.0 Hz、1H)、7.32 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.12 (ddd、J = 7.6 Hz、J = 4.8 Hz、J = 1.2 Hz、1H)、3.75-3.72 (m、2H)、3.54-3.48 (m、1H)、3.28-3.22 (m、1H)、2.44-2.40 (m、2H)、2.03-1.91 (m、2H)、1.82-1.72 (m、3H)、1.67-1.59 (m、1H)、1.55-1.44 (m、3H)、1.42-1.34 (m、1H)、1.12-1.06 (m、1H)、0.74-0.66 (m、1H). MSm/z (ESI): 262.2[M+1].得られた無色の油状物と実施例4で合成した化合物B3をHPLCによって分析比較したところ、両者の保持時間が一致する。質量分析データと組み合わせると、本実施例で得られた無色の油状物は化合物B3であると判断できる。
実施例4:キラルアルコールの調製
Figure 2024501554000039
ステップ1:窒素ガス保護下で、化合物E3(CAS NO.1401031-38-6)(1.03g)、塩酸メタノール溶液(4mol/L、7mL)及び無水メタノール(10mL)を50mLの一口フラスコに加え、室温で7h撹拌し、塩酸メタノール溶液(4mol/L、3mL)を再添加し、室温で2h撹拌する。上記反応に10mLの水を加え、室温で1.0h撹拌し、反応液を減圧下で乾燥まで濃縮し、20mLのメチルtert-ブチルエーテルと10mLの水を加え、さらに飽和炭酸ナトリウム溶液を加えてPH=8になるまで調整し、温度を10-30℃に制御し、液体を分離し、水相を2*20mLメチルtert-ブチルエーテルで2回抽出し、液体を分離し、有機相を合わせ、20mLの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、有機相に5gの無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、吸引濾過し、10mLのメチルtert-ブチルエーテルでろ過ケーキを洗浄し、濾過液を乾燥まで濃縮し、C3-1(1.08g、収率:93.1%、純度:99.6%)を得る。H NMR(400MHz、CDCl): δ 8.57-8.56 (m、1H)、7.63 (td、J = 7.6 Hz、J = 1.6 Hz、1H)、7.32 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.13-7.10 (m、1H)、3.79-3.77 (m、2H)、3.42 (s、3H)、2.83 (d、J = 14.4 Hz、1H)、2.57-2.43 (m、3H)、2.00-1.86 (m、2H)、1.82-1.75 (m、1H)、1.69-1.61 (m、1H)、1.57-1.47 (m、3H)、1.46-1.34 (m、1H)、1.22-1.16 (m、1H)、0.82-0.74 (m、1H). MSm/z (ESI): 290.1[M+1]
ステップ2:C3-1(0.58g)とトルエン(12mL)を三口フラスコに加え、0-5℃まで降温し、3.0eqの赤色アルミニウムトルエン溶液をゆっくりと滴下し、温度を0-5℃に制御し、滴下が終了した後、保温して0.5h撹拌し、室温(27℃)まで昇温して保温し、1h撹拌し、後処理してB3(0.33g、収率:63.2%、純度:99.33%)を得る。MSm/z (ESI): 262.2[M+1]
実施例5:キラルアルコールの調製
Figure 2024501554000040
ステップ1:化合物E3(0.78g、3.0mmol、1.0equiv)とTsOH・HO(628mg、3.3mmol、1.1equiv)をフラスコに加え、無水エタノール(7.8mL、10.0v/w)と水(54mg、3.0mmol、1.0 equiv)を加え、8h還流反応する。反応液を減圧下で蒸して乾かし、10mLの水を加え、飽和炭酸ナトリウムで水相のpHを9に調整する。メチルtert-ブチルエーテルで水相を抽出(10mL×2)し、有機相をスピンドライして合わせ、C3-2(0.84g、収率91.3%、純度91.2%)を得る。1H NMR(400MHz、CDCl3): δ 8.58-8.57 (m、1H)、7.63 (td、3J = 7.6 Hz、4J = 2.0 Hz、1H)、7.32 (d、3J = 8.0 Hz、1H)、7.14-7.10 (m、1H)、3.87(q、3J = 7.2 Hz、2H)、3.81-3.78 (m、2H)、2.83 (d、2J = 14.0 Hz、1H)、2.57-2.50 (m、2H)、2.46 (d、2J = 14.0 Hz、1H)、2.01-1.90 (m、2H)、1.84-1.79 (m、1H)、1.72-1.60 (m、1H)、1.59-1.48 (m、3H)、1.46-1.34 (m、1H)、1.22-1.18 (m、1H)、1.01 (t、3J = 7.2 Hz、3H) 0.83-0.75 (m、1H). MSm/z (ESI): 304.2[M+1]
ステップ2:実施例4のステップ2の方法を参照して調製し、化合物B3を得る。
実施例5-1:キラルアルコールの調製
Figure 2024501554000041
ステップ1:化合物E3(100g)と水(400mL)を反応バイアルに加え、5-15℃まで降温する。57.4gの濃硫酸を100mLの水に溶解して反応バイアル内に滴下し、滴下が完了した後、45~50℃まで昇温し、保温して1.5h撹拌する。系を内温が0-10℃であるまで降温し、500mLのトルエンを加え、且つ20%のNaOH溶液(150g)を滴下する。静置し、液体を分離し、水相をトルエン(500mL*2)で2回抽出し、撹拌するたびに0.5h抽出し、静置し、液体を分離し、有機相を3回合わせる。飽和NaCl(500mL)で合わせた有機相を洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥し、スピンドライし、化合物D2(108g)を得る。
ステップ2:化合物D2(107.4g)を含むトルエン溶液(合計836g)を反応バイアルに加え、内温を0-10℃に冷却し、窒素ガスで3回置換し、赤色アルミニウム溶液(394.3g)をゆっくりと滴下し、内温を0-10℃に制御する。滴下が終了した後、内温を43℃に昇温して保温し、1h撹拌反応する。反応液を0-10℃に降温し、水を500mL滴下してクエンチ反応し、20%のNaOH溶液を1500mL滴下する。反応液をメチルtert-ブチルエーテルで1000mL×2撹拌抽出し、有機相を2回合わせる。無水NaSOで乾燥ろ過し、濾過液を減圧下で濃縮し、化合物B3(91.5g、収率89.8%)を得る。
実施例6:アルデヒドの調製
Figure 2024501554000042
化合物B3(1.19g、4.55mmol、1.0equiv)を25mLの一口フラスコに加え、さらにDMSO(6.0mL、5.0v/w)を加え、溶解して清澄化し、IBX(3.10g、11.4mmol、2.5equiv)を加え、室温で90min撹拌し、TLCで確認したところ、少量の原料が残され、IBX(0.65g、2.27mmol、0.5equiv)を再添加し、同時にDMSO(3.6mL、3.0v/w)を再添加し、1h撹拌し、TLCは基本的に原料がなく、反応液を40mLの水に注ぎ、大量の固体が析出してろ過し、ろ過ケーキを水で5mL×2洗浄し、水相を10%のNaCO水溶液でpHを8~9に調整し、水相をDCMで抽出(15mL×3)し、DCM相を飽和食塩水で洗浄(6mL×2)し、DCM相をスピンドライした後、少量の固体粒子が油状物に存在し、5mLの酢酸エチルを油状物に加え、清澄液を取ってスピンドライし、化合物A1(0.76g、収率64.4%、純度>98.0%)を得る。 MSm/z (ESI): 260.2[M+1]
実施例7:
Figure 2024501554000043
化合物A1(50mg、0.3mmol)を(5mL)メタノールに溶解し、化合物X1-1(78.3mg、0.3mmol)とシアノホウ酸水素化ナトリウム(94mg、1.5mmol)を加え、20℃で3時間撹拌反応する。反応液に20mLの水を加え、DCM(30mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、濃縮物を分取クロマトグラフィーで精製し(分取カラム:21.2X250mm C18カラム、系:10mM NHHCOO波長:254/214 nm、勾配:30%-60%アセトニトリル変化)、単一構成化合物I-1(10.12mg)を得る。MSm/z (ESI):409.2 [M+1]H NMR (400 MHz、CDOD) δ 8.51 (ddd、J = 4.9、1.8、0.8 Hz、1H)、7.79 - 7.71 (m、1H)、7.50 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.41 (d、J = 1.9 Hz、1H)、7.22 (ddd、J = 7.5、4.9、1.0 Hz、1H)、5.87 (dd、J = 1.9、0.6 Hz、1H)、4.07 (ddd、J = 21.0、11.7、6.2 Hz、2H)、3.81 - 3.69 (m、2H)、2.73 - 2.58 (m、2H)、2.52 (dd、J = 14.0、2.3 Hz、1H)、2.48 - 2.35 (m、2H)、2.12 - 1.97 (m、2H)、1.95 - 1.82 (m、2H)、1.78 - 1.65 (m、3H)、1.64 - 1.36 (m、5H)、1.14 - 1.04 (m、1H)、0.99 (d、J = 7.0 Hz、3H)、0.79 - 0.65 (m、4H).
実施例8:
Figure 2024501554000044
反応釜に化合物A1(950g)、化合物X1-1のL-酒石酸塩(1.16kg)、無水エタノール(7.51kg)、トリエチルアミン(0.74kg)を加え、系を10~15℃まで降温し、トリアセトキシホウ素水素化ナトリウム(1.32kg)をバッチで加え、撹拌し続き2時間反応する。反応釜に精製水(38.0kg)を加え、0.5時間撹拌し、反応釜に適量な塩酸水溶液をゆっくりと滴下してpHを約4.5まで調整する。反応釜に7.04kgのメチルtert-エーテルを加え、15分間撹拌し、静置して成層し、水相を収集する。水相に適量な炭酸ナトリウム水溶液を加えて水相のpHを6.5に調整する。水相に7.04kg×2のメチルtert-エーテルを加えて抽出し、液体を分離し、有機相を収集する。有機相を合わせ、5.70kg精製水で洗浄し、液体を分離する。濾過液を減圧下で一定重量まで濃縮し、化合物I-1(823g、収率55%)を得る。
テスト例1 HTRF-cAMP細胞実験
実験の方法及びステップ
一、細胞蘇生
1、蘇生液を4℃の冷凍庫から取り出して37℃の水浴釜で15分間予熱する。
2、液体窒素タンクからP6世代細胞を取り出して、凍結した細胞培養チューブを37℃の水浴釜に速く入れて、小さな氷晶または細胞が完全に溶けようとしているのが見えるまで、30秒から1分間軽く揺らす。
3、70%のアルコールで徹底的に消毒して拭く。
4、遠心分離して凍結保存液を除去し、予め予熱した新鮮な蘇生液で細胞を再懸濁する。
a、予め予熱した3mlの細胞蘇生液を15mlの遠心分離管に吸い取る。
b、1300rpmで3分間遠心分離する。
c、上清凍結保存液を除去して、予熱した4mlの蘇生液で細胞を再懸濁する。
5、細胞懸濁液をT25細胞培養フラスコに移して、37℃で、5%のCOで24時間培養する。
6、24時間培養した後、細胞培養フラスコの中の蘇生液を予熱した細胞培養用培地に変える。
二、細胞継代
1、T25培養フラスコの中での細胞の成長密度>70%である場合、細胞消化液で細胞を消化して継代培養する。
a、培養フラスコの中の培養用培地を吸い出して、予め予熱した4mlのPBSを加え、細胞を軽く揺らして洗い、PBSを吸い出して捨てる。
b、1mlの細胞消化液を吸い取ってT25培養フラスコの中に加える。
c、培養フラスコを繰り返して揺らして消化液が培養フラスコを徹底的に覆い、37℃、5%のCOの培養箱に5分間放置する。
d、細胞培養フラスコを取り出して、顕微鏡で細胞を観察し、細胞が分離されるかどうかを観察する。
e、予熱した3mlの細胞培養用培地を加え、消化を終止する。
f、細胞培養用培地で培養フラスコを繰り返して軽く洗い、細胞懸濁液を15mlの遠心分離管に収集する。
g、1300rpmで3分間遠心分離し、上清を除去する。
h、3mlの細胞培養用培地で再懸濁する。
2、1:3の割合で細胞継代(各瓶に1mlの細胞再懸濁液+3mlの細胞培養用培地を加え、T25フラスコに継代する)する。
三、細胞培養プレート
1、細胞がP8世代に継代するまで、ステップ2.2.1(a-h)を繰り返す。細胞をカウントし、次に、2×/1mM IBMX stimulation buffer液で細胞を再懸濁することで、細胞密度を1.2*10^6/mlにする。
2、マルチチャンネルピペットを使用して、1.2*10^6/mlの細胞溶液を、1ウェルあたり10μlの体積(即ち1ウェルあたり12000個の細胞)を384ウェルプレート内に接種する。
四、c-AMP試験
1、関連試薬を調製し、薬物希釈調製表に従って、化合物を調製する。
a、1×Stimulation buffer液:1mlの5×Stimulation buffer貯留液を4mlの蒸留水に加え、均一に混合する。
b、2×/1mM IBMX stimulation buffer液5ml:10ulの500mM IBMX 貯留液を4990μlの細胞培養用培地に加え、軽く吹いて混ぜ合わせる。
c、モルヒネの勾配希釈調製表:
Figure 2024501554000045

Figure 2024501554000046

d、化合物の希釈前に、まず、化合物をDMSOで溶解し、その貯蔵濃度を10mMにする。
化合物I-1希釈調製表:
Figure 2024501554000047
e、50uM NK4771ml:1μlの50mM NKH477貯留液を999μlの1×Stimulation buffer液に加え、振動して均一に混合する。
f、検出試薬
A.cAMP- Cryptate (donor、lyophilized)反応液:1mlの5×cAMP-Cryptate貯留液を4mlの1×Lysis & Detection Buffer液に加え、軽く均一に混合する。
B.Anti-cAMP-d2 (acceptor、lyophilized) 反応液:1mlの5×Anti-cAMP-d2貯留液を4mlの1×Lysis & Detection Buffer液に加え、軽く均一に混合する。
2、cAMP試験ステップ
a、12000個の細胞/ウェルで細胞を10μlの2xIBMX stimulationを含む緩衝液に接種する。
b、1ウェルあたり細胞に8μlの化合物サンプル希釈液を加える。
c、1ウェルあたりに調製した2μlの10xNKH477液を加える。
d、37℃で45minsインキュベートする。
e、10μlのcAMP-d2と10μlの抗cAMP Cryptate反応液を加える。
f、室温で60mins遮光インキュベートする。
g、HTRFプレート読み取り。
3、RFU検出プレート読み取り
60分間インキュベートした後、全てのサンプルはホモジニアス時間分解蛍光の方法によってプレート読み取りを検出する。
データ分析
データを多機能プレートリーダーに接続されたコンピューターの対応するソフトウェアからエクスポートし、665nmと620nmの2つの信号値を含む。比の計算式:比=665nm信号値/620nm信号値×10000。GraphPad Prismソフトウェアによってデータを分析する。最適フィッティング曲線はlog(agonist) vs. response.を用いてコンピュータ補助投与量-反応曲線の非線形回帰分析方式を利用して化合物のEC50値を決定し、PEC50=-logEC50(EC50値の単位はモル)、%モルヒネの最大効果値=(化合物サンプル比-ブランクウェル比)/TOP×100(備考:TOP値はモルヒネサンプル比-ブランクウェル比後、ソフトウェアGraphpad Prism分析によってフィッティングした曲線Top値)。結果を表1に示す。
表1 cAMPに対する化合物の活性
Figure 2024501554000048
テスト例2 β-Arrestin細胞実験
実験の方法及びステップ
一、細胞蘇生
1、蘇生液を4℃の冷凍庫から取り出して37℃の水浴釜で15分間予熱する。
2、液体窒素タンクからP6世代細胞を取り出して、凍結した細胞培養チューブを37℃の水浴釜に速く入れて、小さな氷晶または細胞が完全に溶けようとしているのが見えるまで、30秒から1分間軽く揺らす。
3、70%のアルコールで徹底的に消毒して拭く。
4、遠心分離して凍結保存液を除去し、予め予熱した新鮮な蘇生液で細胞を再懸濁する。
a、予め予熱した3mlの細胞蘇生液を15mlの遠心分離管に吸い取る。
b、1300rpmで3分間遠心分離する。
c、上清を除去して、予熱した4mlの蘇生液で細胞を再懸濁する。
5、細胞懸濁液をT25細胞培養フラスコに移して、37℃で、5%のCOで24時間培養する。
6、24時間培養した後、細胞培養フラスコの中の蘇生液を予熱した細胞培養用培地に変える。
二、細胞継代
1、T25培養フラスコの中での細胞の成長密度>70%である場合、細胞消化液で細胞を消化して継代培養する。
a、培養フラスコの中の培養用培地を吸い出して、予め予熱した4mlのPBSを加え、細胞を軽く揺らして洗い、PBSを吸い出して捨てる。
b、1mlの細胞消化液を吸い取ってT25培養フラスコの中に加える。
c、培養フラスコを繰り返して揺らして消化液が培養フラスコを徹底的に覆い、37℃、5%のCOの培養箱に5分間放置する。
d、細胞培養フラスコを取り出して、顕微鏡で細胞を観察し、細胞が分離されるかどうかを観察する。
e、予熱した3mlの細胞培養用培地を加え、消化を終止する。
f、細胞培養用培地で培養フラスコを繰り返して軽く洗い、細胞懸濁液を15mlの遠心分離管に収集する。
g、1300rpmで3分間遠心分離し、上清を除去する。
h、3mlの細胞培養用培地で再懸濁する。
2、1:3の割合で細胞継代(各フラスコに1mlの細胞再懸濁液+3mlの細胞培養用培地を加え、T25フラスコに継代する)する。
3、細胞がP8世代に継代するまで、ステップ2.2.1(a-h)を繰り返す。
三、細胞培養プレート
1、ピペットで20μlの細胞懸濁液を取り、細胞カウンターで細胞数を測定する。
2、1300rpmで3分間遠心分離し、細胞を沈殿させる。
3、上清を除去し、対応する細胞プレーティング液を加えて、細胞濃度を2×10^5/mlにする。
4、マルチチャンネルピペットを使用し、実験設計によれば、2×10^5/mlの細胞溶液を、1ウェルあたり20μlの体積(即ち1ウェルあたり4000個の細胞)で384ウェルプレート内に接種する。
5、細胞を接種した384ウェルプレートを37℃、5%のCOの培養箱に入れて24h培養する。
四、β-arrestin試験
1、以下の希釈表で化合物を調製する。
a.モルヒネの勾配希釈調製表:
Figure 2024501554000049

b.化合物を希釈する前に、まず、化合物をDMSOで溶解させ、その貯蔵濃度を10mMにする。
化合物I-1希釈調製表:
Figure 2024501554000050
2、上記で調製した5μlの各化合物サンプル希釈液を384ウェルプレートに加える。
3、サンプル添加終了後、384ウェルプレートを37℃、5%のCO培養箱に入れて90分間培養する。
五、RLU検出
1、化合物のインキュベートが終了する前に、以下の比でWorking Detection溶液(遮光を注意してください)を調製する。次に、1ウェルあたり12.5μlを加え、遮光、常温、シェーカーで1hインキュベートする。
Figure 2024501554000051
2、化合物のインキュベートが終了し、1ウェルあたり12.5μlの上記作業液を加え、遮光、常温、80rpmで1hシェーカーでインキュベートする。
3、インキュベートが終了し、多機能プレートリーダーを用いてプレート読み取りを行う。
データ分析
データを多機能プレートリーダーに接続されたコンピューターの対応するソフトウェアからエクスポートし、GraphPad Prismソフトウェアよってデータを分析する。最適フィッティング曲線はlog(agonist) vs. responseを使用し、コンピュータ補助投与量-反応曲線の非線形回帰分析方式を利用して化合物のEC50値を決定し、PEC50=-logEC50(EC50値の単位はモルである)であり、%モルヒネの最大効果値=(化合物サンプルのRLU値-ブランクウェルのRLU値)/TOP×100(備考:TOP値はモルヒネサンプルのRLU値-ブランクウェルのRLU値の後に、ソフトウェアGraphpad Prism分析によってフィッティングした曲線Top値である)。結果を表2に示す。
表2 β-arrestinに対する化合物のテスト結果
Figure 2024501554000052
表1及び表2から分かるように、化合物I-1はcAMPに対して高い抑制活性、及び高いEmax値を有し、β-arrestinに対して低いEmax値を有し、偏向性が良い。
本発明で言及されているすべての文献は、各文献が単独で参照として引用されるように、本願で参照として引用される。なお、本発明の上記講義内容を読んだ後、当業者は、本発明に様々な変更または修正を加えることができ、これらの等価形態も同様に本願の添付の特許請求の範囲に規定されるものであることが理解されるべきである。

Claims (35)

  1. 式Cに示される化合物、またはその立体異性体であって、
    Figure 2024501554000053
    ただし、
    RはC1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、-C1-4アルキル基-C6-10アリール基(好ましくは-CH-アリール基であり、より好ましくはベンジル基)、またはC6-10アリール基(好ましくはフェニル基)であり、
    A環はC6-10芳香環(好ましくはベンゼン環)または5~6員の単環ヘテロアリール環(好ましくはピリジン環)であり、
    (RはA環上の水素がn個のRで置換され、nは0、1、2、3または4であり、各Rは同じでも、異なってもよく、且つそれぞれ独立して水素、シアノ基、アセチル基、水酸基、メチロール基、ヒドロキシエチル基、カルボキシル基、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、ニトロ基、C6-10アリール基(好ましくはフェニル基)、5~6員の単環ヘテロアリール基、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、C1-8アルコキシ基(好ましくはC1-4アルコキシ基)、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、NR1112、-CONR1112、-C(O)OC1-8アルキル基(好ましくは-C(O)OC1-4アルキル基)、-OC(O)C1-8アルキル基(好ましくは-OC(O)C1-4アルキル基)、-SO1-8アルキル基(好ましくは-SO1-4アルキル基)、-SO6-10アリール基(好ましくは-SOアリール基、例えば-SO-フェニル基)、-COC6-10アリール基(好ましくは-COCアリール基、例えば-CO-フェニル基)、4~6員の飽和単複素環または3~6員の飽和単環であり、ただし、前記C6-10アリール基、5~6員の単環ヘテロアリール基、4~6員の飽和単複素環及び3~6員の飽和単環は非置換またはアセチル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、NR1112から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
    11、R12はそれぞれ独立して水素、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、C3-6シクロアルキル基または4~6員の飽和単複素環であり、またはR11、R12は連結した窒素原子とともに4~6員の飽和単複素環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環は非置換または1、2または3つのC1-4アルキル基で置換される、式Cに示される化合物、またはその立体異性体。
  2. 前記式C化合物は式C2に示される構造であり、
    Figure 2024501554000054
    ただし、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基、フェニル基またはベンジル基(好ましくはメチル基)である、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体。
  3. 前記式C化合物は式C3に示される構造であり、
    Figure 2024501554000055
    ただし、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基、フェニル基またはベンジル基(好ましくはメチル基)である、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体。
  4. 請求項1-3のいずれか1項に記載の式Cに示される化合物またはその立体異性体の調製方法であって、
    Figure 2024501554000056
    式Eに示される化合物またはその立体異性体を一段階または二段階以上反応させ、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップを含み、ただし、R、A環及び(Rは請求項1に定義される通りである、調製方法。
  5. 式Eに示される化合物またはその立体異性体を二段階反応させ、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップは、
    Figure 2024501554000057
    式Eに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップと、
    式Dに示される化合物またはその立体異性体とROHを反応し、式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の調製方法。
  6. 式C化合物は式C1に示される構造であり、式E化合物は式E1に示される構造であり、
    Figure 2024501554000058
    式E1に示される化合物を一段階または二段階以上反応させ、式C1に示される化合物を調製する、ことを特徴とする請求項4に記載の調製方法。
  7. 式Bに示される化合物またはその立体異性体であって、
    Figure 2024501554000059
    ただし、A環はC6-10芳香環(好ましくはベンゼン環)または5~6員の単環ヘテロアリール環(好ましくはピリジン環)であり、
    (RはA環上の水素がn個のRで置換され、nは0、1、2、3または4であり、各Rは同じでも、異なってもよく、且つそれぞれ独立して水素、シアノ基、アセチル基、水酸基、メチロール基、ヒドロキシエチル基、カルボキシル基、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、ニトロ基、C6-10アリール基(好ましくはフェニル基)、5~6員の単環ヘテロアリール基、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、C1-8アルコキシ基(好ましくはC1-4アルコキシ基)、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、NR1112、-CONR1112、-C(O)OC1-8アルキル基(好ましくは-C(O)OC1-4アルキル基)、-OC(O)C1-8アルキル基(好ましくは-OC(O)C1-4アルキル基)、-SO1-8アルキル基(好ましくは-SO1-4アルキル基)、-SO6-10アリール基(好ましくは-SO-フェニル基)、-COC6-10アリール基(-CO-フェニル基)、4~6員の飽和単複素環または3~6員の飽和単環であり、ただし、前記C6-10アリール基、5~6員の単環ヘテロアリール基、4~6員の飽和単複素環及び3~6員の飽和単環は非置換または、アセチル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、NR1112から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
    11、R12はそれぞれ独立して水素、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、C3-6シクロアルキル基または4~6員の飽和単複素環であり、またはR11、R12は連結した窒素原子とともに4~6員の飽和単複素環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環は非置換または1、2または3つのC1-4アルキル基で置換される、式Bに示される化合物またはその立体異性体。
  8. 前記式B化合物は式B2に示される構造である
    Figure 2024501554000060
    、ことを特徴とする請求項7に記載の化合物、またはその立体異性体。
  9. 前記式B化合物は式B3に示される構造である
    Figure 2024501554000061
    、ことを特徴とする請求項7に記載の化合物、またはその立体異性体。
  10. 請求項7-9のいずれか1項に記載の式Bに示される化合物またはその立体異性体の調製方法であって、
    Figure 2024501554000062
    式Cに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Bに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップを含み、ただし、RはC1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、-C1-4アルキル基-C6-10アリール基(好ましくは-CH-アリール基、より好ましくはベンジル基)、またはC6-10アリール基(好ましくはフェニル基)であり、
    ただし、A環及び(Rは請求項7に定義される通りである、調製方法。
  11. 式B化合物は式B1に示される構造である
    Figure 2024501554000063
    、ことを特徴とする請求項10に記載の調製方法。
  12. 式B1に示される化合物の調製方法は、
    Figure 2024501554000064
    式Bに示される化合物をキラル分割して、式B1に示される化合物を得るステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の調製方法。
  13. 前記キラル分割のステップでは、用いられる分割剤はD-酒石酸、D-ジベンゾイル酒石酸、D-リンゴ酸、D-マンデル酸、D-カンファースルホン酸またはR-ビナフトールリン酸エステルであり、好ましくはR-ビナフトールリン酸エステルである、ことを特徴とする請求項12に記載の調製方法。
  14. 式C化合物は式C1に示される構造であり、式B化合物は式B1に示される構造であり、
    Figure 2024501554000065
    式C1に示される化合物を反応し、式B1に示される化合物を調製する、ことを特徴とする請求項10に記載の調製方法。
  15. 請求項4-6のいずれか1項に記載の調製方法を使用して式Cに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項10-14のいずれか1項に記載の調製方法。
  16. 請求項7-9のいずれか1項に記載の式Bに示される化合物またはその立体異性体の調製方法であって、
    Figure 2024501554000066
    式Dに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Bに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップを含み、ただし、A環及び(Rは請求項7に定義される通りである、調製方法。
  17. 式B化合物は式B1に示される構造である
    Figure 2024501554000067
    、ことを特徴とする請求項16に記載の調製方法。
  18. 式B1に示される化合物の調製方法は、
    Figure 2024501554000068
    式Bに示される化合物をキラル分割して、式B1に示される化合物を得るステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項17に記載の調製方法。
  19. 前記キラル分割のステップでは、用いられる分割剤はD-酒石酸、D-ジベンゾイル酒石酸、D-リンゴ酸、D-マンデル酸、D-カンファースルホン酸またはR-ビナフトールリン酸エステルであり、好ましくはR-ビナフトールリン酸エステルである、ことを特徴とする請求項18に記載の調製方法。
  20. 以下の方法によって式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製し、
    Figure 2024501554000069
    式Eに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Dに示される化合物またはその立体異性体を調製する、ことを特徴とする請求項16-19のいずれか1項に記載の調製方法。
  21. 式Xに示される化合物またはその立体異性体の調製方法であって、
    Figure 2024501554000070
    式Zに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Yに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップと、
    式Yに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Xに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップと、を含み、
    ただし、式Z、式Yと式Xでは、R、Rはそれぞれ独立して水素、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルコキシ基(好ましくはハロゲン化C1-3アルコキシ基)であり、またはR、Rは連結した炭素原子とともに4~6員の飽和単複素環または3~6員の飽和単環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環と3~6員の飽和単環は非置換または、シアノ基、水酸基、ヒドロキシメチル基、シアノ基メチル基、ハロゲン、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキル基、-COC1-3アルキル基、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-3アルキル基、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSONRa1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
    は水素、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、C2-6アルケニル基(好ましくはC2-4アルケニル基)、C2-6アルキニル基(好ましくはC2-4アルキニル基)、C1-6アルコキシ基(好ましくはC1-3アルコキシ基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルコキシ基(好ましくはハロゲン化C1-3アルコキシ基)、-COC1-6アルキル基(好ましくは-COC1-3アルキル基)、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-6アルキル基(好ましくは-NHCOC1-3アルキル基)、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSON Ra1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基、-SO1-3アルキル基、-SONRa1b1、4~6員の飽和単複素環、C6-10アリール基または5または6員の単環ヘテロアリール基であり、ただし、前記4~6員の飽和単複素環、C6-10アリール基及び5または6員の単環ヘテロアリール基は非置換または、シアノ基、水酸基、ヒドロキシメチル基、シアノ基メチル基、ハロゲン、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキル基、-COC1-3アルキル基、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-3アルキル基、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSONRa1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
    a1、Rb1はそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、C3-6シクロアルキル基または4~6員の飽和単複素環であり、またはRa1、Rb1は連結した窒素原子とともに4~6員の飽和単複素環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環は非置換または1、2または3つのC1-3アルキル基で置換される、調製方法。
  22. 前記式X化合物は、式X1に示される構造である
    Figure 2024501554000071
    、ことを特徴とする請求項21に記載の調製方法。
  23. 式X1に示される化合物の調製は、

    Figure 2024501554000072
    式Xに示される化合物をキラル分割して、式X1に示される化合物を調製するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項22に記載の調製方法。
  24. はメチル基であり、RはHであり、Rはメチル基である、ことを特徴とする請求項21-23のいずれか1項に記載の調製方法。
  25. 前記キラル分割ステップでは、用いられる分割剤はL-酒石酸、L-ジベンゾイル酒石酸、L-リンゴ酸、L-マンデル酸、L-カンファースルホン酸またはS-ビナフトールリン酸エステル、好ましくはL-酒石酸である、ことを特徴とする請求項23に記載の調製方法。
  26. 式Iに示される化合物またはその立体異性体の調製方法であって、
    (i)式Bに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Aに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップと、
    Figure 2024501554000073
    (ii)式Aに示される化合物またはその立体異性体と式Xに示される化合物またはその立体異性体を反応し、式Iに示される化合物またはその立体異性体を調製するステップと、を含み、
    Figure 2024501554000074
    ただし、A環はC6-10芳香環(好ましくはベンゼン環)または5~6員の単環ヘテロアリール環(好ましくはピリジン環)であり、
    (RはA環上の水素がn個のRで置換され、nは0、1、2、3または4であり、各Rは同じでも、異なってもよく、且つそれぞれ独立して水素、シアノ基、アセチル基、水酸基、メチロール基、ヒドロキシエチル基、カルボキシル基、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、ニトロ基、C6-10アリール基(好ましくはフェニル基)、5~6員の単環ヘテロアリール基、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、C1-8アルコキシ基(好ましくはC1-4アルコキシ基)、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、NR1112、-CONR1112、-C(O)OC1-8アルキル基(好ましくは-C(O)OC1-4アルキル基)、-OC(O)C1-8アルキル基(好ましくは-OC(O)C1-4アルキル基)、-SO1-8アルキル基(好ましくは-SO1-4アルキル基)、-SO6-10アリール基(好ましくは-SO-フェニル基)、-COC6-10アリール基(-CO-フェニル基)、4~6員の飽和単複素環または3~6員の飽和単環であり、ただし、前記C6-10アリール基、5~6員の単環ヘテロアリール基、4~6員の飽和単複素環及び3~6員の飽和単環は非置換または、アセチル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、NR1112から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
    11、R12はそれぞれ独立して水素、C1-8アルキル基(好ましくはC1-4アルキル基)、ハロゲン化C1-8アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-4アルキル基)、C3-6シクロアルキル基または4~6員の飽和単複素環であり、またはR11、R12は連結した窒素原子とともに4~6員の飽和単複素環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環は非置換または1、2または3つのC1-4アルキル基で置換され、
    、Rはそれぞれ独立して水素、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルコキシ基(好ましくはハロゲン化C1-3アルコキシ基)であり、またはR、Rは連結した炭素原子とともに4~6員の飽和単複素環または3~6員の飽和単環を形成し、ただし前記4~6員の飽和単複素環と3~6員の飽和単環は非置換または、シアノ基、水酸基、ヒドロキシメチル基、シアノ基メチル基、ハロゲン、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキル基、-COC1-3アルキル基、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-3アルキル基、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSONRa1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
    は水素、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、C2-6アルケニル基(好ましくはC2-4アルケニル基)、C2-6アルキニル基(好ましくはC2-4アルキニル基)、C1-6アルコキシ基(好ましくはC1-3アルコキシ基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルコキシ基(好ましくはハロゲン化C1-3アルコキシ基)、-COC1-6アルキル基(好ましくは-COC1-3アルキル基)、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-6アルキル基(好ましくは-NHCOC1-3アルキル基)、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSONRa1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基、-SO1-3アルキル基、-SONRa1b1、4~6員の飽和単複素環、C6-10アリール基または5または6員の単環ヘテロアリール基であり、ただし前記4~6員の飽和単複素環、C6-10アリール基及び5または6員の単環ヘテロアリール基は非置換または、シアノ基、水酸基、ヒドロキシメチル基、シアノ基メチル基、ハロゲン、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキル基、-COC1-3アルキル基、-CONRa1b1、NRa1b1、-NHCOC1-3アルキル基、-NHCONRa1b1、-NHSO1-3アルキル基、-NHSONRa1b1、-NHSO3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3つの置換基で置換され、
    a1、Rb1はそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル基(好ましくはC1-3アルキル基)、ハロゲン化C1-6アルキル基(好ましくはハロゲン化C1-3アルキル基)、C3-6シクロアルキル基または4~6員の飽和単複素環であり、またはRa1、Rb1は連結した窒素原子とともに4~6員の飽和単複素環を形成し、ただし、前記4~6員の飽和単複素環は非置換または1、2または3つのC1-3アルキル基で置換される、調製方法。
  27. 請求項10-20のいずれか1項に記載の調製方法を使用して式Bに示される化合物またはその立体異性体を調製する、ことを特徴とする請求項26に記載の調製方法。
  28. 請求項21-25のいずれか1項に記載の調製方法を使用して式Xに示される化合物またはその立体異性体を調製する、ことを特徴とする請求項26に記載の調製方法。
  29. 前記式Iに示される化合物は式I-1に示される構造である
    Figure 2024501554000075
    、ことを特徴とする請求項26に記載の調製方法。
  30. 以下の合成経路を採用して式I-1に示される化合物を調製する
    Figure 2024501554000076
    、ことを特徴とする請求項29に記載の調製方法。
  31. 前記式X1-1化合物は、式X1-1の遊離塩基またはそのL-酒石酸塩、L-ジベンゾイル酒石酸塩、L-リンゴ酸塩、L-マンデル酸塩、L-カンファースルホン酸塩またはS-ビナフトールリン酸エステル塩から選ばれ、好ましくはL-酒石酸塩である、ことを特徴とする請求項30に記載の調製方法。
  32. 以下の合成経路を採用して式B3に示される化合物を調製する
    Figure 2024501554000077
    、ことを特徴とする請求項30に記載の調製方法。
  33. 以下の合成経路を採用して式B3に示される化合物を調製し、
    Figure 2024501554000078
    ただし、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基、フェニル基またはベンジル基(好ましくはメチル基)である、ことを特徴とする請求項30に記載の調製方法。
  34. 以下の合成経路を採用して式B3に示される化合物を調製し、
    Figure 2024501554000079
    ただし、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、フェニル基またはベンジル基(好ましくはメチル基)である、ことを特徴とする請求項30に記載の調製方法。
  35. 以下の合成経路を採用して式B3に示される化合物を調製し、
    Figure 2024501554000080
    である、ことを特徴とする請求項30に記載の調製方法。
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