JP2023505697A - 化粧品用途向けのセルロースナノ結晶エフェクト顔料 - Google Patents

化粧品用途向けのセルロースナノ結晶エフェクト顔料 Download PDF

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Abstract

本発明は、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークを含み、セルロースナノ結晶フレークが10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する、化粧品組成物に関する。

Description

本発明は、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物の調製方法、有機エフェクト顔料の使用、および有機エフェクト顔料を含有する2つの化粧品組成物を調製するためのキットに関する。
真珠光沢顔料またはパール顔料としても知られるエフェクト顔料は、真珠光沢、金属光沢、および/または玉虫色に似た多色効果を材料に付与するために使用される。例えば、フルオロフロゴパイトマイカ顔料、マイカに基づくコンジョウ顔料、およびホウケイ酸塩フレークが化粧品に使用されている。有色ポリエチレンテレフタレート(PET)グリッターなどの他の顔料も化粧品に使用されている。
化粧品市場では、セルロースなどの再生可能な原料に基づいており、かつ最終的に生分解性である着色剤が必要とされている。例えば、環境中での持続性について注視されているPETグリッターを置き換えることが求められている。さらに、新しい規制を考慮すると、重金属やTiOを含まない顔料を提供することも重要である。
セルロースナノ結晶(CNC)は、再生可能なセルロース原料から得られる。これらは酸処理されたセルロース繊維である。これらのナノ結晶は、例えば国際公開第2018/100065号パンフレットおよび特開2017/048181号公報に記載されているように、化粧品分野で充填剤または増粘剤として使用されている。
さらに、米国特許出願公開第2019/0002700号明細書には、化粧品用途で使用され得るセルロース系有機顔料が開示されている。しかしながら、これには構造色成分に関しては全く記載されておらず、組成物を着色するために染料のみを含むセルロースナノ結晶粉末が使用されており、その色は使用される染料のみに依存する。
国際公開第2012/112541号パンフレットには、2つのエフェクト顔料を含有する顔料組成物が開示されており、この組成物の色相はカーマインに相当する。前記顔料組成物は、化粧品組成物に配合することができる。しかしながら、前記顔料組成物は、化粧品組成物において1つの色/色相しか得ることができない。
発明の概要
したがって、本発明の目的は、再生可能原料および生分解性に基づく一方で、色の可変性を有するエフェクト顔料を含有する化粧品組成物、およびそのような化粧品組成物を調製するための方法を提供することであった。
したがって、本発明は、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークを含み、セルロースナノ結晶フレークが、参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する、化粧品組成物に関する。
有機エフェクト顔料は、セルロースナノ結晶フレークからなることが好ましい。したがって、本発明は、好ましくは、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークからなり、セルロースナノ結晶フレークが、参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する、化粧品組成物に関する。
本発明との関係において、セルロースナノ結晶フレークは、参考例1aで規定される通りに決定される50~2000マイクロメートルの範囲、より好ましくは200~900マイクロメートルの範囲、より好ましくは400~800マイクロメートルの範囲の平均サイズを有することが好ましい。
セルロースナノ結晶フレークは、参考例1bで規定される通りに決定される1~200mmの範囲、より好ましくは5~175mmの範囲、より好ましくは10~150mmの範囲の平均表面積を有することが好ましい。
セルロースナノ結晶フレークは、参考例1cに記載の通りに決定される30~200マイクロメートルの範囲、より好ましくは40~150マイクロメートルの範囲、より好ましくは50~100マイクロメートルの範囲の平均厚さを有することが好ましい。
セルロースナノ結晶フレークは、円形または六角形を示すことが好ましい。
セルロースナノ結晶フレークはイリデッセントであることが好ましい。
化粧品組成物は、化粧品組成物の総重量を基準として、0.025~99重量%の範囲、より好ましくは0.04~80重量%の範囲、より好ましくは0.05~30重量%の範囲、より好ましくは0.10~20重量%の範囲、より好ましくは0.5~15重量%の範囲、より好ましくは1~10重量%の範囲、より好ましくは2~8重量%の範囲の量の有機エフェクト顔料を含むことが好ましい。化粧品組成物は、化粧品組成物の総重量を基準として3~7重量%の範囲の量の有機エフェクト顔料を含むことがより好ましい。
したがって、本発明は、好ましくは、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、有機エフェクト顔料が、セルロースナノ結晶フレークを含み、より好ましくはセルロースナノ結晶フレークからなり、セルロースナノ結晶フレークが、参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲、より好ましくは50~2000マイクロメートルの範囲の平均サイズを有し、化粧品組成物が、化粧品組成物の総重量を基準として、0.025~99重量%の範囲、より好ましくは0.04~80重量%の範囲、より好ましくは0.05~30重量%の範囲、より好ましくは0.10~20重量%の範囲、より好ましくは0.5~15重量%の範囲、より好ましくは1~10重量%の範囲、より好ましくは2~8重量%の範囲、より好ましくは3~7重量%の範囲の量の有機エフェクト顔料を含む、化粧品組成物に関する。
本発明との関係において、化粧品組成物がさらに液相を含み、セルロースナノ結晶フレークが前記液相と混合物を形成しており、液相がより好ましくは化粧品に許容される液体媒体を含むことが好ましい。
組成物の温度は、5~70℃の範囲、より好ましくは10~60℃の範囲、より好ましくは15~50℃の範囲であることが好ましく、またセルロースナノ結晶フレークの99~100重量%、より好ましくは99.5~100重量%、より好ましくは99.9~100重量%が、化粧品に許容される液体媒体中に分散されていることが好ましい。
化粧品組成物において、可視スペクトルにおけるセルロースナノ結晶フレークの色は、液相の誘電率に依存することが好ましい。
液相は水相または無水相であることが好ましい。
水相に関しては、液相の総重量を基準として40~99重量%の範囲、より好ましくは50~98.5重量%の範囲、より好ましくは60~98重量%の範囲の量の水を含むことが好ましい。
したがって、本発明は、好ましくは、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークを含み、より好ましくはセルロースナノ結晶フレークからなり、セルロースナノ結晶フレークが参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲、より好ましくは50~2000マイクロメートルの範囲の平均サイズを有し、
前記化粧品組成物が液相をさらに含み、セルロースナノ結晶フレークが前記液相と混合物を形成しており、液相が、より好ましくは、化粧品に許容される液体媒体を含み、液相が、液相の総重量を基準として40~99重量%の範囲、より好ましくは50~98.5重量%の範囲、より好ましくは60~98重量%の範囲の量の水を含む水相である、化粧品組成物に関する。なお、水相の誘電率は、無水相の誘電率とは異なることに留意される。したがって、液相、およびその結果その誘電率に応じて、化粧品組成物中のセルロースナノ結晶フレークの色は、可視スペクトルで変化する。
本発明との関係において、無水相に関し、液相の総重量を基準として40~90重量%の範囲、より好ましくは45~89.5重量%の範囲、より好ましくは50~89重量%の範囲の量の油を含むことが好ましい。
無水相に含まれる油は、鉱油、動物油、植物油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは植物油、鉱油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油および鉱物油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油であることが好ましい。
したがって、本発明は、好ましくは、有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークを含み、より好ましくはセルロースナノ結晶フレークからなり、セルロースナノ結晶フレークが参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲、より好ましくは50~2000マイクロメートルの範囲の平均サイズを有し、
前記化粧品組成物が液相をさらに含み、セルロースナノ結晶フレークが前記液相と混合物を形成しており、液相が、より好ましくは、化粧品に許容される液体媒体を含み、液相が、液相の総重量を基準として40~99重量%の範囲、より好ましくは45~89.5重量%の範囲、より好ましくは50~89重量%の範囲の量の油を含む無水相であり、
油層が、好ましくは、鉱油、動物油、植物油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは植物油、鉱油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油および鉱物油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油である、
化粧品組成物に関する。
本発明との関係において、化粧品組成物は、有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含むことが好ましい。前記化粧品に許容される成分は、界面活性剤、先に規定した油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、香料、増粘剤、ポリマー、ゲル形成剤、光防護剤、酸化防止剤、消泡剤、樹脂、安定剤、滅菌剤、噴射剤、乾燥剤、保湿剤、酸化防止剤、および植物抽出物のうちの1つ以上であることが好ましい。前記化粧品に許容される成分は、界面活性剤、先に規定した油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、および香料のうちの1つ以上であることがより好ましい。前記化粧品に許容される成分は、界面活性剤、先に規定した油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、およびレオロジー剤のうちの1つ以上であることがより好ましい。
化粧品組成物は、有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含み、前記少なくとも1つの化粧品に許容される成分が液体媒体に溶解しており、少なくとも1つの化粧品に許容される成分が液体媒体と共に液相を形成しており、有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分がより好ましくは先に規定した通りであることが好ましい。
化粧品組成物は、クリーム、エマルション、フォーム、ゲル、ローション、ミルク、ムース、軟膏、ペースト、スプレー、または懸濁液の形態であることが好ましい。
化粧品組成物の0~0.001重量%、より好ましくは0~0.0001重量%、より好ましくは0~0.00001重量%が、先に規定した有機エフェクト顔料以外のエフェクト顔料からなることが好ましい。
化粧品組成物の0~0.001重量%、より好ましくは0~0.0001重量%、より好ましくは0~0.00001重量%が高分子電解質からなることが好ましい。
セルロースナノ結晶フレークは、1種以上の無機酸化物で被覆されていないことが好ましい。実際、化粧品組成物において異なる色、好ましくは吸収色を示すためにセルロースナノ結晶フレークを無機酸化物でコーティングすることは不要である。
セルロースナノ結晶フレークは、以下で定義される(i)と(ii)とを含む方法によって得られるかまたは得ることが可能であることが好ましい。
さらに、本発明は、化粧品組成物、好ましくは本発明による上で定義した化粧品組成物の調製方法であって、
(i)水とセルロースナノ結晶とを含む水性分散液を準備すること;
(ii)(i)に従って準備された水性懸濁液を乾燥条件に置いてフィルムを得てから前記フィルムを破砕してフレーク状にし、有機エフェクト顔料を得ること;
(iii)(ii)から得られた有機エフェクト顔料と、液相と、任意選択的に(ii)から得られた有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分とを含む混合物を調製して化粧品組成物を得ること
を含む、方法に関する。
(i)
(i)に従って準備される水性分散液において、セルロースナノ結晶は、水性分散液の総重量を基準として0.05~10重量%の範囲、より好ましくは0.1~8重量%の範囲、より好ましくは0.5~6重量%の範囲、より好ましくは0.75~5重量%の範囲、より好ましくは1~4重量%の範囲の量で含まれることが好ましい。
(i)に従って準備される水性分散液中のセルロースナノ結晶は、セルロース硫酸ナトリウムのナノ結晶であり、硫黄含有量は、セルロースナノ結晶の重量を基準として1重量%未満、より好ましくは0.9重量%未満であることが好ましい。
(i)に従って準備される水性分散液は、酸性水性分散液であることが好ましく、分散液の水相は、0~5の範囲、より好ましくは1~4の範囲、より好ましくは2~3の範囲のpHを有する。pHは、好ましくは、参考例1dに記載の通りに決定される。
(i)に従って準備される水性分散液は、酸をさらに含み、酸は、より好ましくは、塩酸、スルホン酸、硝酸、およびクエン酸のうちの1つ以上、より好ましくは、塩酸、硝酸、およびクエン酸のうちの1つ以上、より好ましくは塩酸およびクエン酸のうちの1つ以上、より好ましくは塩酸であることが好ましい。
(i)に従って準備される水性分散液に含まれる水は、脱イオン水であることが好ましい。
(i)に従って準備される水性懸濁液に含まれるセルロースナノ結晶は、1~50マイクロメートルの範囲の平均粒子サイズを有することが好ましい。平均粒子サイズは、好ましくは、参考例1eに記載の通りに決定される。
(i)に従って準備される水性懸濁液に含まれるセルロースナノ結晶は、加水分解されたセルロースナノ結晶であることが好ましい。
(i)に従って準備される水性懸濁液に含まれるセルロースナノ結晶は、参考例1fに記載の通りに決定される1~10nmの範囲、より好ましくは1.5~6nmの範囲、より好ましくは2~5nmの範囲の結晶子平均粒子径を示すことが好ましい。
(i)に従って準備される水性懸濁液に含まれるセルロースナノ結晶は、参考例1fに記載の通りに決定される20~200nmの範囲、より好ましくは30~150nmの範囲、より好ましくは40~110nmの範囲の結晶子平均粒子長さを示すことが好ましい。
(i)に従って準備される水性懸濁液に含まれるセルロースナノ結晶は、参考例1gに記載の通りに決定される70~100%の範囲、より好ましくは85~100%の範囲の結晶化度を示すことが好ましい。
(i)による水性懸濁液に含まれるセルロースナノ結晶は、150~700m/gの範囲、より好ましくは200~600m/gの範囲、より好ましくは300~500m/gの範囲のBET比表面積を有することが好ましい。BET比表面積は、好ましくは、参考例1hに記載の通りに決定される。
(i)に従って準備される水性懸濁液に含まれるセルロースナノ結晶は、
(a)セルロースの天然の供給源から、より好ましくは木材または綿からセルロースを単離すること;
(b)(a)で得られた単離したセルロースを、酸、より好ましくは硫酸で加水分解して、セルロースナノ結晶を得ること
を含む方法によって得ることが可能であるまたは得られることが好ましい。
本発明の方法は、(i)に従ってセルロースナノ結晶を製造することをさらに含むことが好ましく、前記製造は、
(a)セルロースの天然の供給源から、より好ましくは木材または綿からセルロースを単離すること;
(b)(a)で得られた単離したセルロースを、酸、より好ましくは硫酸で加水分解して、セルロースナノ結晶を得ること
を含む。
(i)に従って準備される水性分散液は、化粧品に許容される染料、より好ましくは10~50℃の範囲、より好ましくは15~30℃の範囲の温度で水溶性の化粧品に許容される染料をさらに含むことが好ましい。
化粧品に許容される染料は、青色染料、黒色染料、赤色染料、緑色染料、黄色染料、紫色染料、橙色染料、および褐色染料からなる群から選択されることが好ましい。
化粧品に許容される染料は、(i)に従って準備される水性分散液中に、(i)に従って準備される水性分散液の重量を基準として0.0005~0.1重量%の範囲、より好ましくは0.001~0.05重量%の範囲、より好ましくは0.001~0.01重量%の範囲の量で存在することが好ましい。
(i)に従って準備される水性分散液は、塩をさらに含み、塩は、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、ヨウ化ナトリウム(NaI)、ヨウ化カリウム(KI)、塩化アンモニウム(NHCl)、および硫酸ナトリウム(NaSO)のうちの1つ以上であることが好ましい。(i)に従って準備される水性分散液において、水に対する塩の質量比、m(塩):m(水)は、0.00001:1~0.1:1の範囲、より好ましくは0.0001:1~0.01:1の範囲、より好ましくは0.0001:1~0.001:1の範囲であることが好ましい。
方法は、水性分散液を調製し、(ii)の前に分散液を超音波処理することを含むことが好ましい。
(i)に従って準備される水性分散液の99~100重量%、より好ましくは99.5~100重量%、より好ましくは99.9~100重量%が、水と、セルロースナノ結晶、より好ましくは加水分解されたセルロースナノ結晶と、より好ましくは先に規定した酸と、任意選択的な先に規定した1種以上の化粧品に許容される吸収性染料と、先に規定した塩とからなることが好ましい。
(i)に従って準備される水性分散液の0~0.01重量%、より好ましくは0~0.001重量%、より好ましくは0~0.0001重量%が高分子電解質からなることが好ましい。
(ii)
(i)に従って準備された水性懸濁液を(ii)に従って乾燥条件に置くことが、(i)に従って準備した水性分散液を容器の中に注ぎ入れること;水性分散液を容器の中で乾燥させてフィルムを得ることを含むことが好ましい。
水性分散液の乾燥は、15~30℃の範囲、より好ましくは18~25℃の範囲の温度を有するガス雰囲気中で、より好ましくは10~30時間の範囲の時間行われ、ガス雰囲気はより好ましくは酸素および窒素のうちの1つ以上を含み、ガス雰囲気はより好ましくは窒素を含むか、より好ましくは空気であることが好ましい。あるいは水性分散液の乾燥は、40~90℃の範囲、より好ましくは65~85℃の範囲の温度を有するガス雰囲気中で、より好ましくは2~8時間の範囲、より好ましくは3~7時間の範囲の時間行われ、ガス雰囲気はより好ましくは酸素を含み、ガス雰囲気はより好ましくは酸素および窒素のうちの1つ以上を含み、ガス雰囲気はより好ましくは窒素を含むか、より好ましくは空気であることが好ましい。
(ii)で得られるフィルムは、イリデッセントフィルムであることが好ましい。
(ii)で得られるフィルムは、参考例1cに記載される通りに決定される30~200マイクロメートルの範囲、より好ましくは50~100マイクロメートルの範囲の平均厚さを有することが好ましい。
フィルムは、フィルムの総重量を基準として0.1~5重量%の範囲、より好ましくは0.1~1重量%の範囲の含水量を有することが好ましい。
(ii)に従って前記フィルムを破砕してフレークにすることは、参考例1aに規定の通りに決定されるフレークの平均サイズが10~6500マイクロメートルの範囲、より好ましくは50~2000マイクロメートルの範囲、より好ましくは200~1000マイクロメートルの範囲、より好ましくは400~800マイクロメートルの範囲になるまで行われることが好ましい。
(ii)に従って前記フィルムを破砕してフレークにした後、(ii)は、得られたフレークをふるい分けすることをさらに含むことが好ましい。
(iii)
(iii)に従って調製された混合物中に含まれる有機エフェクト顔料は、混合物の総重量を基準として0.025~99重量%の範囲、より好ましくは0.04~80重量%の範囲、より好ましくは0.05~30重量%の範囲、より好ましくは0.10~20重量%の範囲、より好ましくは0.5~15重量%の範囲、より好ましくは1重量%~10重量%の範囲、より好ましくは2~8重量%の範囲、より好ましくは3~7重量%の範囲の量で存在することが好ましい。
(iii)に従って調製された混合物中の液相は、化粧品に許容される液体媒体を含むことが好ましい。
(iii)に従って調製された混合物中の液相は、より好ましくは参考例1iに記載の通りに決定される1~100の範囲、より好ましくは2~80の範囲の誘電率を有することが好ましい。
(iii)で調製された混合物中の液相は、水相または無水相であることが好ましい。
水相に関し、液相の総重量を基準として50~99重量%の範囲、好ましくは60~99重量%の範囲の量の水を含むことが好ましい。
水相は、4~10の範囲、より好ましくは6~8の範囲のpHを有することが好ましい。pHは、好ましくは、参考例1dに記載の通りに決定される。
無水相に関しては、液相の総重量を基準として40~90重量%の範囲、より好ましくは59~80重量%の範囲の量の油を含むことが好ましい。
無水相は、鉱物油、動物油、植物油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは鉱物油、植物油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油である油を含むことが好ましい。
(iii)で調製された混合物は、有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含むことが好ましい。
少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分は、界面活性剤、先に規定した油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、香料、増粘剤、ポリマー、ゲル形成剤、光防護剤、酸化防止剤、消泡剤、樹脂、安定剤、滅菌剤、噴射剤、乾燥剤、保湿剤、酸化防止剤、および植物抽出物のうちの1つ以上であることが好ましい。前記化粧品に許容される成分は、界面活性剤、先に規定した油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、および香料のうちの1つ以上であることがより好ましい。前記化粧品に許容される成分は、界面活性剤、先に規定した油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、およびレオロジー剤のうちの1つ以上であることがより好ましい。
(iii)で調製された混合物は、有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含み、前記成分が液体媒体に溶解しており、前記少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分が化粧品に許容される液体媒体と共に液相を形成していることが好ましい。有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分が先に規定した少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分であり、液相が先に規定した通りであることがより好ましい。
(ii)から得られる有機エフェクト顔料と、(iii)による液相とを含有する混合物を調製することは、
15~30℃の範囲、より好ましくは18~25℃の範囲の温度で有機エフェクト顔料と液相とを混合すること、
を含むことが好ましい。
本発明の方法は、(i)、(ii)、および(iii)からなることがより好ましい。
本発明は、さらに、2つ以上の化粧品組成物の調製方法であって、前記化粧品組成物が同じ有機エフェクト顔料を含み、有機エフェクト顔料が、可視範囲内で異なるフレーク色を有する着色剤としてのセルロースナノ結晶フレークを含み、好ましくはセルロースナノ結晶フレークからなり、前記方法が
前記化粧品組成物の液相の誘電率を調整することを含み、有機エフェクト顔料が、より好ましくは、先に規定した(i)と(ii)とを含む方法によって得ることができるまたは得られる、方法に関する。前記化粧品組成物の液相の誘電率を調整することは、好ましくは、第1の化粧品組成物の液相の誘電率が第2の化粧品組成物の液相の誘電率と等しくならないように、第1の化粧品組成物の液相の誘電率を調整し、第2の化粧品組成物の液相の誘電率を調整することとして理解すべきである;あるいは第1の化粧品組成物の液相の誘電率が第2の化粧品組成物の液相の誘電率と等しくならないように、第1の化粧品組成物の液相の誘電率を調整することとして理解すべきである。
それぞれの化粧品組成物は、クリーム、エマルション、フォーム、ゲル、ローション、ミルク、ムース、軟膏、ペースト、スプレー、または懸濁液の形態であることが好ましい。
本発明は、さらに、2つ以上の化粧品組成物を調製するための、好ましくはクリーム、エマルション、フォーム、ゲル、ローション、ミルク、ムース、軟膏、ペースト、スプレー、または懸濁液の形態の化粧品組成物を調製するための、着色剤としてのセルロースナノ結晶フレークを含む、好ましくはセルロースナノ結晶フレークからなる、有機エフェクト顔料の使用であって、前記2つ以上の組成物が、可視範囲内に異なるフレーク色を有し、有機エフェクト顔料が、先に規定した(i)と(ii)とを含む方法によって得ることができるまたは得られる、使用に関する。
2つ以上の化粧品組成物の液相は異なる誘電率を示すことが好ましい。誘電率は、好ましくは、参考例1iに記載の通りに決定される。
第1の化粧品組成物は、青い玉虫色を持つ緑色の吸収色を有するセルロースナノ結晶フレークを有し、第2の化粧品組成物は、青い玉虫色を持つ青色、赤色、桃色、黒色、または灰色の吸収色を有するセルロースナノ結晶フレークを有することが好ましい。
本発明は、さらに、リップクリーム、アイシャドウ、マニキュア、マスカラ、アイライナー、または口紅としての、本発明による、および先に規定した化粧品組成物の使用に関する。
最後に、本発明は、さらに、可視範囲で異なるフレーク色を有する2つの化粧品組成物を調製するためのキットであって、
(1)好ましくはセルロースナノ結晶フレークを含み、好ましくはセルロースナノ結晶フレークからなる1種の有機エフェクト顔料であって、セルロースナノ結晶フレークが参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有し、好ましくは先に規定した通りである1種の有機エフェクト顔料;
(2)第1の化粧品組成物;および
(3)第1の化粧品組成物以外の第2の化粧品組成物
を含むキットに関する。
第1の化粧品組成物が第1の液相を含み、第2の化粧品組成物が第2の液相を含み、第1の液相と第2の液相が、より好ましくは参考例1iに記載の通りに決定される異なる誘電率を示すことが好ましい。本発明との関係において、これは、第1の液相が約2の誘電率を有することができ、第2の液相が約50の誘電率を有することができるように理解すべきである。実際、これにより、特定の色のセルロースナノ結晶フレークを有する第1の化粧品組成物と、第1の化粧品組成物のセルロースナノ結晶フレークの色以外の色のセルロースナノ結晶フレークを有する第2の化粧品組成物とを得ることができる。
本発明は、以下の一連の実施形態、ならびに示された従属関係および後方を参照することにより得られる実施形態の組み合わせによって示される。特に、実施形態の範囲が言及されるそれぞれの場合において、例えば、「実施形態1から4までのいずれか1つ記載の化粧品組成物」などの用語の文脈において、この範囲内の全ての実施形態が当業者に明示的に開示することを意図していること、すなわち、この用語の言い回しが「実施形態1、2、3、および4のいずれか1つ記載の化粧品組成物」と同義であると当業者に理解されるべきであることが留意される。さらに、以下の一連の実施形態は、保護の範囲を決定する特許請求の範囲の集まりではなく、本発明の一般的かつ好ましい態様に関する説明の適切に構造化された部分を表すことが明示的に指摘される。
1.有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、前記有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークを含み、前記セルロースナノ結晶フレークが、参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する、化粧品組成物。
2.前記有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークからなる、実施形態1記載の化粧品組成物。
3.前記セルロースナノ結晶フレークが、参考例1aで規定される通りに決定される50~2000マイクロメートルの範囲、好ましくは200~900マイクロメートルの範囲、より好ましくは400~800マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する、実施形態1または2記載の化粧品組成物。
4.前記セルロースナノ結晶フレークが、参考例1bに記載の通りに決定される1~200mmの範囲、好ましくは5~175mmの範囲、より好ましくは10~150mmの範囲の平均表面積を有する、実施形態1から3までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
5.前記セルロースナノ結晶フレークが、参考例1cに記載の通りに決定される30~200マイクロメートルの範囲、好ましくは40~150マイクロメートルの範囲、より好ましくは50~100マイクロメートルの範囲の平均厚さを有する、実施形態1から4までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
6.前記セルロースナノ結晶フレークが円形または六角形を示す、実施形態1から5までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
7.前記セルロースナノ結晶フレークがイリデッセントである、実施形態1から6までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
8.前記化粧品組成物の総重量を基準として、0.025~99重量%の範囲、好ましくは0.04~80重量%の範囲、より好ましくは0.05~30重量%の範囲、より好ましくは0.10~20重量%の範囲、より好ましくは0.5~15重量%の範囲、より好ましくは1~10重量%の範囲、より好ましくは2~8重量%の範囲、より好ましくは3~7重量%の範囲の量の有機エフェクト顔料を含む、実施形態1から7までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
9.さらに液相を含み、前記セルロースナノ結晶フレークが前記液相との混合物を形成しており、前記液相が好ましくは化粧品に許容される液体媒体を含む、実施形態1から8までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
10.前記組成物の温度が5~70℃の範囲、好ましくは10~60℃の範囲、より好ましくは15~50℃の範囲であり、前記セルロースナノ結晶フレークの99~100重量%、好ましくは99.5~100重量%、より好ましくは99.9~100重量%が、前記化粧品に許容される液体媒体中に分散されている、実施形態9記載の化粧品組成物。
11.前記化粧品組成物において、可視スペクトルにおける前記セルロースナノ結晶フレークの色が前記液相の誘電率に依存する、実施形態9または10記載の化粧品組成物。
12.前記液相が水相または無水相である、実施形態9から11までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
13.前記水相が、前記液相の総重量を基準として40~99重量%の範囲、好ましくは50~98.5重量%の範囲、より好ましくは60~98重量%の範囲の量の水を含む、実施形態12記載の化粧品組成物。
14.前記無水相が、前記液相の総重量を基準として40~90重量%の範囲、好ましくは45~89.5重量%の範囲、より好ましくは50~89重量%の範囲の量の油を含む、実施形態12記載の化粧品組成物。
15.前記無水相が、鉱油、動物油、植物油、および合成油のうちの1つ以上、好ましくは植物油、鉱油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油および鉱物油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油である油を含む、実施形態12または14記載の化粧品組成物。
16.前記有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含み;前記化粧品に許容される成分が、好ましくは、界面活性剤、実施形態15記載の油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、香料、増粘剤、ポリマー、ゲル形成剤、光防護剤、酸化防止剤、消泡剤、樹脂、安定剤、滅菌剤、噴射剤、乾燥剤、保湿剤、酸化防止剤、および植物抽出物のうちの1つ以上であり;
前記化粧品に許容される成分が、より好ましくは、界面活性剤、実施形態15記載の油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、および香料のうちの1つ以上であり;
前記化粧品に許容される成分が、より好ましくは、界面活性剤、実施形態15記載の油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、およびレオロジー剤のうちの1つ以上である、実施形態1から15までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
17.前記有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含み、前記少なくとも1つの化粧品に許容される成分が前記液体媒体に溶解しており、前記少なくとも1つの化粧品に許容される成分が前記液体媒体と共に液相を形成しており、前記有機エフェクト顔料以外の前記少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分が好ましくは実施形態16記載のものである、実施形態9から15までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
18.クリーム、エマルション、フォーム、ゲル、ローション、ミルク、ムース、軟膏、ペースト、スプレー、または懸濁液の形態である、実施形態1から17までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
19.前記化粧品組成物の0~0.001重量%、好ましくは0~0.0001重量%、より好ましくは0~0.00001重量%が、実施形態1から7までのいずれか1つ記載の有機エフェクト顔料以外のエフェクト顔料からなる、実施形態1から18までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
20.前記化粧品組成物の0~0.001重量%、好ましくは0~0.0001重量%、より好ましくは0~0.00001重量%が高分子電解質からなる、実施形態1から19までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
21.前記セルロースナノ結晶フレークが1種以上の無機酸化物で被覆されていない、実施形態1から20までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
22.前記セルロースナノ結晶フレークが、実施形態23から52までのいずれか1つ記載の(i)と(ii)とを含む方法によって得られるかまたは得ることが可能である、実施形態1から21までのいずれか1つ記載の化粧品組成物。
23.化粧品組成物、好ましくは実施形態1から22までのいずれか1つ記載の化粧品組成物の調製方法であって、
(i)水とセルロースナノ結晶とを含む水性分散液を準備すること;
(ii)(i)に従って準備された前記水性懸濁液を乾燥条件に置いてフィルムを得てから前記フィルムを破砕してフレーク状にし、有機エフェクト顔料を得ること;
(iii)(ii)から得られた前記有機エフェクト顔料と、液相と、任意選択的に(ii)から得られた前記有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分とを含む混合物を調製して化粧品組成物を得ること
を含む、調製方法。
24.(i)に従って準備される前記水性分散液において、前記セルロースナノ結晶が、前記水性分散液の総重量を基準として0.05~10重量%の範囲、好ましくは0.1~8重量%の範囲、より好ましくは0.5~6重量%の範囲、より好ましくは0.75~5重量%の範囲、より好ましくは1~4重量%の範囲の量で含まれる、実施形態23記載の方法。
25.(i)に従って準備される前記水性分散液中の前記セルロースナノ結晶が、セルロース硫酸ナトリウムのナノ結晶であり、硫黄含有量が、前記セルロースナノ結晶の重量を基準として1重量%未満、より好ましくは0.9重量%未満である、実施形態23または24記載の方法。
26.(i)に従って準備される前記水性分散液が酸性水性分散液であり、前記分散液の水相が、参考例1dに記載の通りに決定される0~5の範囲、好ましくは1~4の範囲、より好ましくは2~3の範囲のpHを有する、実施形態23から25までのいずれか1つ記載の方法。
27.(i)に従って準備される前記水性分散液が酸をさらに含み、前記酸が、好ましくは、塩酸、スルホン酸、硝酸、およびクエン酸のうちの1つ以上、より好ましくは、塩酸、硝酸、およびクエン酸のうちの1つ以上、より好ましくは塩酸およびクエン酸のうちの1つ以上、より好ましくは塩酸である、実施形態23から26までのいずれか1つ記載の方法。
28.前記水性分散液に含まれる前記水が脱イオン水である、実施形態23から27までのいずれか1つ記載の方法。
29.(i)に従って準備される前記水性懸濁液に含まれる前記セルロースナノ結晶が、参考例1eに記載の通りに決定される1~50マイクロメートルの範囲の平均粒子サイズを有する、実施形態23から28までのいずれか1つ記載の方法。
30.(i)に従って準備される前記水性懸濁液に含まれる前記セルロースナノ結晶が加水分解されたセルロースナノ結晶である、実施形態23から29までのいずれか1つ記載の方法。
31.(i)に従って準備される前記水性懸濁液に含まれる前記セルロースナノ結晶が、参考例1fに記載の通りに決定される1~10nmの範囲、好ましくは1.5~6nmの範囲、より好ましくは2~5nmの範囲の結晶子平均粒子径を示す、実施形態23から30までのいずれか1つ記載の方法。
32.(i)に従って準備される前記水性懸濁液に含まれる前記セルロースナノ結晶が、参考例1fに記載の通りに決定される20~200nmの範囲、好ましくは30~150nmの範囲、より好ましくは40~110nmの範囲の結晶子平均粒子長さを示す、実施形態23から31までのいずれか1つ記載の方法。
33.(i)に従って準備される前記水性懸濁液に含まれる前記セルロースナノ結晶が、参考例1gに記載の通りに決定される70~100%の範囲、より好ましくは85~100%の範囲の結晶化度を示す、実施形態23から32までのいずれか1つ記載の方法。
34.(i)に従って準備される前記水性懸濁液に含まれる前記セルロースナノ結晶が、参考例1hに記載の通りに決定される150~700m/gの範囲、より好ましくは200~600m/gの範囲、より好ましくは300~500m/gの範囲のBET比表面積を有する、実施形態23から33までのいずれか1つ記載の方法。
35.(i)に従って準備される前記水性懸濁液に含まれる前記セルロースナノ結晶が、
(a)セルロースの天然の供給源から、より好ましくは木材または綿からセルロースを単離すること;
(b)(a)で得られた前記単離したセルロースを、酸、より好ましくは硫酸で加水分解して、前記セルロースナノ結晶を得ること
を含む方法によって得ることが可能であるまたは得られる、実施形態23から34までのいずれか1つ記載の方法。
36.(i)に従って前記セルロースナノ結晶を製造することをさらに含み、前記製造が、
(a)セルロースの天然の供給源から、より好ましくは木材または綿からセルロースを単離すること;
(b)(a)で得られた前記単離したセルロースを、酸、より好ましくは硫酸で加水分解して、前記セルロースナノ結晶を得ること
を含む、実施形態23から35までのいずれか1つ記載の方法。
37.(i)に従って準備される前記水性分散液が、化粧品に許容される染料、好ましくは10~50℃の範囲、好ましくは15~30℃の範囲の温度で水溶性の化粧品に許容される染料をさらに含む、実施形態23から36までのいずれか1つ記載の方法。
38.前記化粧品に許容される染料が、青色染料、黒色染料、赤色染料、緑色染料、黄色染料、紫色染料、橙色染料、および褐色染料からなる群から選択される、実施形態37記載の方法。
39.前記化粧品に許容される染料が、(i)に従って準備される前記水性分散液中に、(i)に従って準備される前記水性分散液の重量を基準として0.0005~0.1重量%の範囲、好ましくは0.001~0.05重量%の範囲、より好ましくは0.001~0.01重量%の範囲の量で存在する、実施形態37または38記載の方法。
40.(i)に従って準備される前記水性分散液が塩をさらに含み、前記塩が、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、ヨウ化ナトリウム(NaI)、ヨウ化カリウム(KI)、塩化アンモニウム(NHCl)、硫酸ナトリウム(NaSO)のうちの1つ以上である、実施形態23から39までのいずれか1つ記載の方法。
41.(i)に従って準備される前記水性分散液において、水に対する塩の質量比、m(塩):m(水)が、0.00001:1~0.1:1の範囲、好ましくは0.0001:1~0.01:1の範囲、より好ましくは0.0001:1~0.001:1の範囲である、実施形態40記載の方法。
42.前記水性分散液を調製し、(ii)の前に前記分散液を超音波処理することを含む、実施形態23から41までのいずれか1つ記載の方法。
43.(i)に従って準備される前記水性分散液の99~100重量%、好ましくは99.5~100重量%、より好ましくは99.9~100重量%が、水と、前記セルロースナノ結晶、好ましくは加水分解されたセルロースナノ結晶と、好ましくは実施形態27記載の酸と、任意選択的な実施形態37から39までのいずれか1つ記載の1種以上の化粧品に許容される吸収性染料と、実施形態40または41記載の塩とからなる、実施形態23から42までのいずれか1つ記載の方法。
44.(i)に従って準備される前記水性分散液の0~0.01重量%、より好ましくは0~0.001重量%、より好ましくは0~0.0001重量%が高分子電解質からなる、実施形態23から43までのいずれか1つ記載の方法。
45.(i)に従って準備された前記水性懸濁液を(ii)に従って乾燥条件に置くことが、
(i)に従って準備された前記水性分散液を容器の中に注ぎ入れること;
前記水性分散液を前記容器の中で乾燥させてフィルムを得ること
を含む、実施形態23から44までのいずれか1つ記載の方法。
46.前記水性分散液の乾燥が、15~30℃の範囲、好ましくは18~25℃の範囲の温度を有するガス雰囲気中で、より好ましくは10~30時間の範囲の時間行われ、前記ガス雰囲気が好ましくは酸素および窒素のうちの1つ以上を含み、前記ガス雰囲気がより好ましくは窒素を含むか、より好ましくは空気である、実施形態45記載の方法。
47.前記水性分散液の乾燥が、40~90℃の範囲、好ましくは65~85℃の範囲の温度を有するガス雰囲気中で、より好ましくは2~8時間の範囲、より好ましくは3~7時間の範囲の時間行われ、前記ガス雰囲気が好ましくは酸素を含み、前記ガス雰囲気が好ましくは酸素および窒素のうちの1つ以上を含み、前記ガス雰囲気がより好ましくは窒素を含むか、より好ましくは空気である、実施形態45記載の方法。
48.(ii)で得られる前記フィルムがイリデッセントフィルムである、実施形態23から47までのいずれか1つ記載の方法。
49.前記フィルムが参考例1cに記載される通りに決定される30~200マイクロメートルの範囲、好ましくは50~100マイクロメートルの範囲の平均厚さを有する、実施形態23から48までのいずれか1つ記載の方法。
50.前記フィルムが、前記フィルムの総重量を基準として0.1~5重量%の範囲、好ましくは0.1~1重量%の範囲の含水量を有する、実施形態23から49までのいずれか1つ記載の方法。
51.参考例1aに規定の通りに決定される前記フレークの平均サイズが10~6500マイクロメートルの範囲、好ましくは50~2000マイクロメートルの範囲、より好ましくは200~1000マイクロメートルの範囲、より好ましくは400~800マイクロメートルの範囲になるまで、(ii)に従って前記フィルムを破砕してフレークにすることが行われる、実施形態23から50までのいずれか1つ記載の方法。
52.(ii)に従って前記フィルムを破砕してフレーク状にした後、(ii)が、前記得られたフレークをふるい分けすることをさらに含む、実施形態23から51までのいずれか1つ記載の方法。
53.(iii)に従って調製された前記混合物中に含まれる前記有機エフェクト顔料が、前記混合物の総重量を基準として0.025~99重量%の範囲、好ましくは0.04~80重量%の範囲、より好ましくは0.05~30重量%の範囲、より好ましくは0.10~20重量%の範囲、より好ましくは0.5~15重量%の範囲、より好ましくは1重量%~10重量%の範囲、より好ましくは2~8重量%の範囲、より好ましくは3~7重量%の範囲の量で存在する、実施形態23から52までのいずれか1つ記載の方法。
54.(iii)に従って調製された前記混合物中の前記液相が化粧品に許容される液体媒体を含む、実施形態23から53までのいずれか1つ記載の方法。
55.(iii)に従って調製された前記混合物中の前記液相が、好ましくは参考例1iに記載の通りに決定される1~100の範囲、好ましくは2~80の範囲の誘電率を有する、実施形態23から54までのいずれか1つ記載の方法。
56.(iii)で調製された前記混合物中の前記液相が水相または無水相である、実施形態23から55までのいずれか1つ記載の方法。
57.前記水相が、前記液相の総重量を基準として50~99重量%の範囲、好ましくは60~99重量%の範囲の量の水を含む、実施形態56記載の方法。
58.前記水相が、参考例1dに記載の通りに決定される4~10の範囲、好ましくは6~8の範囲のpHを有する、実施形態56または57記載の方法。
59.前記無水相が、前記液相の総重量を基準として40~90重量%の範囲、好ましくは59~80重量%の範囲の量の油を含む、実施形態58記載の方法。
60.前記無水相が、鉱物油、動物油、植物油、および合成油のうちの1つ以上、好ましくは鉱物油、植物油、および合成油のうちの1つ以上、より好ましくは合成油である油を含む、実施形態56または59記載の方法。
61.(iii)で調製された前記混合物が、前記有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含む、実施形態23から60までのいずれか1つ記載の方法。
62.前記化粧品に許容される成分が、界面活性剤、実施形態60記載の油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、香料、増粘剤、ポリマー、ゲル形成剤、光防護剤、酸化防止剤、消泡剤、樹脂、安定剤、滅菌剤、噴射剤、乾燥剤、保湿剤、酸化防止剤、および植物抽出物のうちの1つ以上であり;
前記化粧品に許容される成分が、好ましくは界面活性剤、実施形態60記載の油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、レオロジー剤、賦形剤、乳化剤、および香料のうちの1つ以上であり;
前記化粧品に許容される成分が、より好ましくは、界面活性剤、実施形態60記載の油以外の油、化粧品有効成分、防腐剤、キレート剤、中和剤、およびレオロジー剤のうちの1つ以上である、
実施形態61記載の方法。
63.(iii)で調製された前記混合物が、前記有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含み、前記成分が液体媒体に溶解しており、前記少なくとも1つの化粧品に許容される成分が前記化粧品に許容される液体媒体と共に液相を形成しており;
前記有機エフェクト顔料以外の前記少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分が、好ましくは実施形態62記載の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分であり、前記液相が好ましくは実施形態56から60までのいずれか1つ記載の通りである、
実施形態60記載の方法。
64.(ii)から得られる前記有機エフェクト顔料と、(iii)による前記液相とを含有する混合物を調製することが、
15~30℃の範囲、好ましくは18~25℃の範囲の温度で前記有機エフェクト顔料と前記液相とを混合すること、
を含む、実施形態23から63までのいずれか1つ記載の方法。
65.(i)、(ii)、および(iii)からなる、実施形態23から64までのいずれか1つ記載の方法。
66.2つ以上の化粧品組成物の調製方法であって、前記化粧品組成物が同じ有機エフェクト顔料を含み、前記有機エフェクト顔料が、可視範囲内で異なるフレーク色を有する着色剤としてのセルロースナノ結晶フレークを含み、前記方法が、
前記化粧品組成物の前記液相の誘電率を調整することを含み、前記有機エフェクト顔料が、好ましくは実施形態23から52までのいずれか1つ記載の(i)と(ii)とを含む方法によって得ることができるまたは得られる、方法。
67.前記化粧品組成物のそれぞれが、クリーム、エマルション、フォーム、ゲル、ローション、ミルク、ムース、軟膏、ペースト、スプレー、または懸濁液の形態である、実施形態66記載の方法。
68.2つ以上の化粧品組成物を調製するための、好ましくはクリーム、エマルション、フォーム、ゲル、ローション、ミルク、ムース、軟膏、ペースト、スプレー、または懸濁液の形態の化粧品組成物を調製するための、着色剤としてのセルロースナノ結晶フレークを含む、有機エフェクト顔料の使用であって、前記2つ以上の組成物が、可視範囲内に異なるフレーク色を有し、有機エフェクト顔料が、実施形態23から52までのいずれか1つ記載の(i)と(ii)とを含む方法によって得ることができるまたは得られる、使用。
69.2つ以上の化粧品組成物の前記液相が、参考例1iに記載の通りに決定される異なる誘電率を示す、実施形態68記載の使用。
70.前記第1の化粧品組成物が、青い玉虫色を持つ緑色の吸収色を有するセルロースナノ結晶フレークを有し、第2の化粧品組成物が、青い玉虫色を持つ青色、赤色、桃色、黒色、または灰色の吸収色を有するセルロースナノ結晶フレークを有する、実施形態68または69記載の方法。
71.リップクリーム、アイシャドウ、マニキュア、マスカラ、アイライナー、または口紅としての、実施形態1から22までのいずれか1つ記載の化粧品組成物の使用。
72.可視範囲で異なるフレーク色を有する2つの化粧品組成物を調製するためのキットであって、
(1)セルロースナノ結晶フレークを含み、前記セルロースナノ結晶フレークが参考例1aで規定される通りに決定される10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する1種の有機エフェクト顔料であって、好ましくは実施形態1から7までのいずれか1つ記載の通りである1種の有機エフェクト顔料;
(2)第1の化粧品組成物;および
(3)前記第1の化粧品組成物以外の第2の化粧品組成物
を含む、キット。
73.前記第1の化粧品組成物が第1の液相を含み、前記第2の化粧品組成物が第2の液相を含み、前記第1の液相と前記第2の液相が参考例1iに記載の通りに決定される異なる誘電率を示す、実施形態72記載のキット。
本発明との関係において、本発明者らは、化粧品組成物または化粧品ベースの誘電率または極性(誘電率によって決定される)が、有機エフェクト顔料、すなわちセルロースナノ結晶フレークの吸収色に影響を与えることを実現した。実際、誘電率を増減させることにより、同じ開始有機エフェクト顔料、すなわちセルロースナノ結晶フレークを使用しながらも、化粧品組成物中のフレーク(グリッター)の吸収色を変化させることが可能であった。これは、本発明の異なる実施例によって示される。
本発明との関係において、「化粧品に許容される液体媒体」は、皮膚および/またはその外皮と適合性のある液体媒体である。これは、好ましくは、心地よい色、匂い、および/または感触を有し、消費者がこれを含有する化粧品組成物を使用することを思いとどまるような容認できない不快感(刺すような痛み、張り、または赤み)を引き起こさない液体媒体である。
さらに、本発明との関係において、「液体媒体」または「液相」における「液体」という用語は、5~70℃の範囲、好ましくは10~60℃の範囲、より好ましくは15~50℃の範囲の化粧品組成物の温度で、示された媒体または相が液体であることを意味する。
さらに、本発明との関係において、「少なくとも1つの化粧品に許容される成分が液体媒体に溶解される」という用語は、5~70℃の範囲、好ましくは10~60℃の範囲、より好ましくは15~50℃の範囲の化粧品組成物の温度で、前記少なくとも1つの化粧品に許容される成分が溶解されることを意味する。
さらに、本発明との関係において、Xが示された特徴であり、A、B、およびCのそれぞれが前記特徴の具体的な認識を表している、「Xは、A、B、およびCのうちの1つ以上である」という用語は、Xが、AもしくはBもしくはCである、またはAおよびBである、またはAおよびCである、またはBおよびCである、またはAおよびBおよびCである、のいずれかであることを開示するものとして理解されるべきである。これに関し、当業者は、上の抽象的な用語を、例えば、Xが化学元素であり、A、B、およびCがLi、Na、およびKなどの具体的な元素である場合、またはXが温度であり、A、B、およびCが10℃、20℃、および30℃などの具体的な温度である場合など、具体例に移すことができることに留意される。これに関し、当業者は、上の用語を前記特徴のより具体的でない認識に拡張することができ(例えば、「XはAとBのうちの1つ以上」は、Xが、Aであるか、Bであるか、AおよびBであることのいずれかを開示する)、あるいは前記特徴のより具体的な認識に拡張することができる(例えば、「Xは、A、B、C、およびDのうちの1つ以上である」は、Xが、Aであるか、Bであるか、Cであるか、Dであるか、AおよびBであるか、AおよびCであるか、AおよびDであるか、BおよびCであるか、BおよびDであるか、CおよびDであるか、AおよびBおよびCであるか、AおよびBおよびDであるか、BおよびCおよびDであるか、AおよびBおよびCおよびDであることを開示する)ことにさらに留意される。
さらに、本発明との関係において、1つ以上の成分の重量%に関しての「~からなる」という用語は、対象の物質100重量%を基準とした前記成分の重量%量を表す。例えば、「化粧品組成物の0~0.001重量%が、実施形態1~7のいずれか1つ記載の有機エフェクト顔料以外のエフェクト顔料からなる」という表現は、前記化粧品組成物を構成する成分100重量%のうち、0~0.001重量%が、実施形態1から7までのいずれか1つ記載の有機エフェクト顔料以外のエフェクト顔料であることを表す。言い換えると、例えば、化粧品組成物は、実施形態1から7までのいずれか1つ記載の有機エフェクト顔料以外のエフェクト顔料を実質的に含まない、好ましくは実施形態1から7までのいずれか1つ記載の有機エフェクト顔料を含まないという意味で理解すべきである。
本発明は、以下の参考例、比較例、および実施例によってさらに説明される。
実施例
参考例1 決定方法
a.平均フレークサイズの決定:フレークを透明な顕微鏡スライドに押し付け、Zeiss Axio Lab.A1光学顕微鏡で観察した。Zeiss Zenソフトウェアを使用して、顕微鏡画像から粒子サイズを測定した。
b.フレークの平均表面積の決定:フレークを透明な顕微鏡スライドに押し付け、Zeiss Axio Lab.A1光学顕微鏡で観察した。Zeiss Zenソフトウェアを使用して、顕微鏡画像から平均表面積を測定した。
c.フレーク/フィルムの平均厚さの決定:厚さは、フレークにブレンドする前に、フィルム状態で測定した。フィルムの厚さはマイクロメータで測定し、フィルムの3箇所でフィルムの厚さを測定して平均をとった。
d.pHの決定:プレキャストしたCNC溶液およびCNCフレークを含む配合物のpHは、Mettler Toldeo SevenCompactベースユニットを備えたMettler Toledo InLab RoutinepHプローブを使用して測定した。pHプローブは、pH4、7、10のpH緩衝液に合わせて較正した。
e.セルロースナノ結晶(CNC)の平均粒子サイズの決定:粒子サイズは、光子相関分光法(Zetasizer 3000,Malvern Instruments,Worcestershire,U.K.)により決定した。光子相関分光法(PCS)は、光散乱法であり、測定されたCNC粒子サイズの値は等価球の流体力学的半径であり、棒状のNCC粒子の実際の物理的寸法を表すものではない。しかしながら、これらは比較の目的で有効である。測定は、10mMのNaClを含みCNC最終濃度が1.0~1.5重量%であるサンプルで行った。サンプルを、0.45μmナイロン製Whatmanシリンジフィルタを通して濾過し、ほこりやその他の大きな粒子を除去した。
f.結晶子の平均粒子径/長さの決定:AFMによりカナダ国立研究評議会によって測定した。
g.結晶化度の決定:XRDによりカナダ国立研究評議会によって測定した。
h.BET比表面積の決定:BET比表面積は、液体窒素を使用してDIN66131またはDIN-ISO9277に従って決定した。
i.誘電率の決定:誘電率計を使用して決定した。なお、水および他の液体の誘電率ならびにその測定方法は、当該技術分野で周知である。
実施例1 セルロースナノ結晶のイリデッセントフレーク(有機エフェクト顔料)の製造
実施例1.1では、CelluForce NCV100(CAS No.9005-22-5、分子式[(C1022~28SONa]4~6、BET比表面積400m/g、結晶子平均粒子径2.3~4.5nm、結晶子平均粒子長さ44~108nm、硫黄含有量0.86~0.89%、水分散液のpH6~7)のセルロースナノ結晶を含む水性分散液を、脱イオン水と、セルロースナノ結晶と、塩酸とから調製した。分散液中のセルロースナノ結晶の量は、分散液の重量を基準として2~3重量%であり、分散液の水相のpHは2~3であった。水性分散液を、大きくて浅いポリスチレン製トレイの中に約1~2cmの深さまで注ぎ入れた。
実施例1.2~1.4では、セルロースナノ結晶の分散液に、様々な水性染料を添加した(染料の種類および量については下の表1を参照のこと)。得られた分散液のpHは2.7であった。得られた分散液を、大きくて浅いポリスチレン製トレイの中に約1~2cmの深さまで注ぎ入れた。
分散液をドラフト内に置いて一晩乾燥させてフィルムにするか、または75℃のオーブンに約5時間入れて乾燥させてフィルムにした。イリデッセントフィルムが得られる(図1を参照)。
得られたフィルムをトレイから剥がし、キッチンブレンダに入れ、1~2分間ブレンドして、10~1000マイクロメートルの範囲のサイズの異なる色のフレークを得た(以下の表1を参照)。
Figure 2023505697000002
実施例2 化粧品組成物の調製
A.無水ベース(Versagel M750)
鉱油(>90重量%)および残りの部分(<10重量%)は、エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー(および)ブチレン/エチレン/スチレンコポリマーである。
誘電率:約2
Figure 2023505697000003
Figure 2023505697000004
実施例1で得られたCNCフレークを、下の表2に従って、異なる化粧品ベースA、B、およびCに入れた。フレークは、室温で化粧品ベースに手作業で混ぜ入れた。
Figure 2023505697000005
表2から分かるように、組成物2.1、2.2、および2.3では、CNCエフェクト顔料は、多くの場合、懸濁されているベースの組成に基づく色の変化などのユニークな色特性を与える。すなわち、単一の製品が、どのように処方されるかに応じて異なる多くのフレーク色とホログラフィック効果を提供することができる。組成物2.4、2.5、および2.6は、染料および顔料が玉虫色に加えてどのような追加の吸収色を付加できるかを示している。
図2~4は、化粧品組成物2.1~2.3中のCNCフレークの写真と顕微鏡画像であり、図5は、化粧品組成物2.4~2.6中のCNCフレークの写真である。
比較例1 化粧品組成物の調製
顔料1
Chione(商標)Celestial Gold S232L(粉末)-INCI名:合成フルオロフロゴパイト(および)二酸化チタン(および)酸化鉄
顔料2
Cloisonne(商標)Super Blue 636Z(粉末)-INCI名:マイカ(および)二酸化チタン(および)コンジョウ
顔料3
Reflecks(商標)Dimensions Brilliant Blue GB80D(フレーク)-INCI名:ホウケイ酸カルシウムナトリウム(および)二酸化チタン(および)シリカ
上に列挙した各無機顔料を、実施例1にある通りの異なるベースA、B、およびCに入れた。顔料は、室温で化粧品ベースに手作業で混ぜ入れた。
Figure 2023505697000006
表3から分かるように、本発明によらない示された顔料では、得られた化粧品組成物の最終的な色、または得られた化粧品組成物中のフレークの最終的な色は、極性などの異なる特性を示す異なる化粧品ベースの中に顔料が入れられた場合であっても常に同じである。これは図6~8に示されている。これらの結果は、化粧品ベースの組成に応じてユニークな色特性を与える本発明の有機エフェクト顔料を使用することを実証している。
イリデッセントフィルムを製造するための工程を示すスキームである。 化粧品組成物2.1中のCNCフレークの写真である。 化粧品組成物2.1中のCNCフレークの顕微鏡画像である(倍率:5×、スケールバー200um)。 化粧品組成物2.2中のCNCフレークの写真である。 化粧品組成物2.2中のCNCフレークの顕微鏡画像である(倍率:5×、スケールバー200um)。 化粧品組成物2.3中のCNCフレークの写真である。 化粧品組成物2.3中のCNCフレークの顕微鏡画像である(倍率:5×、スケールバー200um)。 化粧品組成物2.4、2.5、および2.6の中のCNCフレークの写真である。 化粧品組成物C.1、C.4、およびC.7の中の顔料1の写真である。 化粧品組成物C.2、C.5、およびC.8の中の顔料2の写真である。 化粧品組成物C.3、C.6、およびC.9の中の顔料3の写真である。
引用文献
- 国際公開第2018/100065号パンフレット
- 特開2017-048181号公報
- 米国特許出願公開第2019/0002700号明細書
- 国際公開第2012/112541号パンフレット

Claims (18)

  1. 有機エフェクト顔料を含有する化粧品組成物であって、前記有機エフェクト顔料がセルロースナノ結晶フレークを含み、前記セルロースナノ結晶フレークが10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する、化粧品組成物。
  2. 前記化粧品組成物が、前記化粧品組成物の総重量を基準として、0.025~99重量%の範囲、好ましくは0.04~80重量%の範囲、より好ましくは0.05~30重量%の範囲、より好ましくは0.10~20重量%の範囲、より好ましくは0.5~15重量%の範囲、より好ましくは1~10重量%の範囲、より好ましくは2~8重量%の範囲、より好ましくは3~7重量%の範囲の量の前記有機エフェクト顔料を含む、請求項1記載の化粧品組成物。
  3. 前記化粧品組成物が、さらに液相を含み、前記セルロースナノ結晶フレークが前記液相と混合物を形成しており、前記液相が好ましくは化粧品に許容される液体媒体を含む、請求項1または2記載の化粧品組成物。
  4. 前記組成物の温度が5~70℃の範囲、好ましくは10~60℃の範囲、より好ましくは15~50℃の範囲であり、前記セルロースナノ結晶フレークの99~100重量%、より好ましくは99.5~100重量%、より好ましくは99.9~100重量%が、前記化粧品に許容される液体媒体中に分散されている、請求項3記載の化粧品組成物。
  5. 前記化粧品組成物において、可視スペクトルにおける前記セルロースナノ結晶フレークの色が前記液相の誘電率に依存する、請求項3または4記載の化粧品組成物。
  6. 前記液相が水相または無水相である、請求項3から5までのいずれか1項記載の化粧品組成物。
  7. 前記化粧品組成物が、前記有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分をさらに含む、請求項1から6までのいずれか1項記載の化粧品組成物。
  8. 化粧品組成物、好ましくは請求項1から7までのいずれか1項記載の化粧品組成物の調製方法であって、
    (i)水とセルロースナノ結晶とを含む水性分散液を準備すること;
    (ii)(i)に従って準備された水性懸濁液を乾燥条件に置いてフィルムを得てから前記フィルムを破砕してフレーク状にし、有機エフェクト顔料を得ること;
    (iii)(ii)から得られた前記有機エフェクト顔料と、液相と、任意選択的に(ii)から得られた前記有機エフェクト顔料以外の少なくとも1つの追加の化粧品に許容される成分とを含む混合物を調製して前記化粧品組成物を得ること
    を含む、方法。
  9. (i)に従って準備される前記水性分散液が酸性水性分散液であり、前記分散液の水相が、0~5の範囲、好ましくは1~4の範囲、より好ましくは2~3の範囲のpHを有する、請求項8記載の方法。
  10. 前記方法が、
    (i)に従って前記セルロースナノ結晶を製造することをさらに含み、前記製造が、
    (a)セルロースの天然の供給源から、好ましくは木材または綿からセルロースを単離すること;
    (b)(a)で得られた前記単離したセルロースを、酸、より好ましくは硫酸で加水分解して、前記セルロースナノ結晶を得ること
    を含む、請求項8または9記載の方法。
  11. (i)に従って準備される前記水性分散液が、化粧品に許容される染料、好ましくは10~50℃の範囲、好ましくは15~30℃の範囲の温度で水溶性の化粧品に許容される染料をさらに含み、前記化粧品に許容される染料が、より好ましくは、青色染料、黒色染料、赤色染料、緑色染料、黄色染料、紫色染料、橙色染料、および褐色染料からなる群から選択される、請求項8から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. (iii)に従って調製された前記混合物中の前記液相が、1~100の範囲、好ましくは2~80の範囲の誘電率を有する、請求項8から11までのいずれか1項記載の方法。
  13. (iii)で調製された前記混合物中の前記液相が水相または無水相である、請求項8から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. (ii)から得られる前記有機エフェクト顔料と、(iii)による前記液相とを含有する前記混合物を調製することが、15~30℃の範囲、好ましくは18~25℃の範囲の温度で前記有機エフェクト顔料と前記液相とを混合することを含む、請求項8から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. 2つ以上の化粧品組成物の調製方法であって、前記化粧品組成物が同じ有機エフェクト顔料を含み、前記有機エフェクト顔料が、可視範囲内で異なるフレーク色を有する着色剤としてのセルロースナノ結晶フレークを含み、前記方法が、
    前記化粧品組成物の液相の誘電率を調整することを含み、前記有機エフェクト顔料が、好ましくは請求項8から11までのいずれか1項記載の(i)と(ii)とを含む方法によって得ることができるまたは得られる、方法。
  16. 2つ以上の化粧品組成物を調製するための、好ましくはクリーム、エマルション、フォーム、ゲル、ローション、ミルク、ムース、軟膏、ペースト、スプレー、または懸濁液の形態の化粧品組成物を調製するための、着色剤としてのセルロースナノ結晶フレークを含む有機エフェクト顔料の使用であって、前記2つ以上の組成物が、可視範囲内に異なるフレーク色を有し、前記有機エフェクト顔料が、請求項8から11までのいずれか1項記載の(i)と(ii)とを含む方法によって得ることができるまたは得られる、使用。
  17. 前記2つ以上の化粧品組成物の前記液相が異なる誘電率を示し、第1の化粧品組成物が、好ましくは青い玉虫色を持つ緑色の吸収色を有するセルロースナノ結晶フレークを有し、第2の化粧品組成物が、好ましくは青い玉虫色を持つ青色、赤色、桃色、黒色、または灰色の吸収色を有するセルロースナノ結晶フレークを有する、請求項16記載の使用。
  18. 可視範囲で異なるフレーク色を有する2つの化粧品組成物を調製するためのキットであって、
    (1)セルロースナノ結晶フレークを含み、前記セルロースナノ結晶フレークが10~6500マイクロメートルの範囲の平均サイズを有する1種の有機エフェクト顔料;
    (2)第1の化粧品組成物;および
    (3)前記第1の化粧品組成物以外の第2の化粧品組成物
    を含む、キット。
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