JP2023504278A - 三相化粧用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、水性下部相、非シリコーン油性中間相及び非シリコーン油性上部相を含む三相化粧用組成物に関する。本発明はまた、皮膚及び/若しくは毛髪のケア、皮膚及び/若しくは毛髪のクレンジング並びに/又は皮膚及び/若しくは毛髪に芳香を付与するための並びに/或いは皮膚、特に顔からのメイクアップ除去のための前記組成物の美容的使用並びに前記組成物を用いた美容方法に関する。

Description

本発明は、水性下部相、非シリコーン油性中間相及び非シリコーン油性上部相を含む三相化粧用組成物に関する。本発明はまた、皮膚及び/若しくは毛髪をケア、クレンジングするための及び/又は芳香を付与するための並びに/或いは皮膚、特に顔からメイクアップを除去するための、この組成物の美容的使用に関し、またこの組成物を使用する美容方法に関する。
視覚的に区別できる三相からなる化粧用組成物が、市場に存在する。これらの三相組成物は、静止時には、肉眼では一般に目に見えない、連続油性相中に分散した水中油型エマルジョンの液滴又は連続水性相中の油中水型エマルジョンの液滴の分散体からなる三相エマルジョンとは異なる。三相組成物では、静止時に、下部相は一般に、最も密度の高い水性相からなり、中間相及び上部相の少なくとも一相が油性相である。これらの各相は、一般に水平である単一の連続界面によって隣接する相から分離されている。この界面は、各相に異なる染料を使用することで強調され得る。三相組成物は、即時調合エマルジョンを形成するために、使用前に振とうする必要がある。後者は、三相を同時に塗布できるように十分に安定でなければならないが、静止時に、三相が素早く分離してその初期状態に戻るようにしなければならない。
水性下部相、水性中間相及び油性上部相を含む三相組成物の例は、WO2019/002579に記載されている。
多くの三相組成物が更に市販されており、特に皮膚のメイクアップ除去ローションとして又は毛髪のケア及び/若しくは保護のためのミストとして使用される。しかし、ほとんどがシリコーン油(ジメチコン)又は流動パラフィン(鉱油)を高い比率で含んでいる。しかしながら、消費者は天然由来の成分を含む化粧料を増々求めるようになり、合成油又はシリコーン及び鉱油等の石油化学由来の油を含む製品を支持しなくなりつつある。
したがって、上記の化合物を含まないいくつかの組成物が提案されている(特にRene Furterer Triphasic Regenerating Anti-Hair Loss Serum)。しかし、これらの組成物はアルコールを大きな割合で含んでいるため、それによって目からメイクアップを除去するのに又は顔からメイクアップを完全に除去するのに使用するには適さないものとなっている。
SEPPIC社が提案した別の解決策は、ヒマシ油及び植物由来の直鎖状C15~C19アルカンの混合物であるEmogreen(登録商標)L15の組み合わせを使用することに存する。この組み合わせにより、下部水性相、ヒマシ油をベースとする極性油性中間相、及び非極性油性上部相、すなわちEmogreen(登録商標)L15からなる三相組成物を配合することが可能になる。水性相及び中間油性相の間の明瞭な界面を得るには、アルキルポリグリコシドをベースとする特定の界面活性剤を後者に添加し、塩を前者に添加する必要があるが、これにより処方者(formulator)の自由度が制限される。とりわけ、満足な外観を有する組成物を得るための推奨される割合は、70/30の脂肪相/水性相の比に相当する。その結果、得られた組成物は脂肪性の感触を有し、推奨される毛髪用途には適しているが、メイクアップ除去ローションとしての使用には適していない。本出願人は更に、水性相の割合を増やすことにより、振とう後、組成物が静止状態に戻った際に得られる界面が明瞭ではないことを実証した。
WO2019/002579 EP1798213
したがって、本出願人の知る限り、シリコーン油を含まず、少なくとも50質量%の水性相及び2つの異なる油性相を含み、静止時に明瞭な界面を有する三相組成物は提案されていない。
相当な研究をした後、本出願人は三相の成分を慎重に選択することにより、これらすべての要件を満足させることに成功した。
したがって、本発明は、(a)組成物の総質量に対して、組成物の質量の少なくとも50%を占め、2質量%~15質量%のグリセロールを含む水性下部相と、(b)ヒマシ油及び場合により少なくとも1種の植物油を含む非シリコーン油性中間相と、(c)少なくとも1つの直鎖状又は分岐状C10~C20アルカンを含む非シリコーン油性上部相とを含む三相化粧用組成物であって、油性中間相が、少なくとも1種の植物油を含む場合、ヒマシ油の植物油に対する質量比は、少なくとも65:35であることが理解される、三相化粧用組成物に関する。
本発明はまた、皮膚及び/若しくは毛髪をケア、クレンジングするための及び/又は芳香を付与するための並びに/或いは皮膚、特に顔からメイクアップを除去するための、この組成物の美容的使用に関する。
本発明は更に、この組成物を皮膚に局所塗布することを含む、皮膚及び/若しくは毛髪をケア、クレンジングするための及び/又は芳香を付与するための並びに/或いは皮膚、特に顔からメイクアップを除去するための美容方法に関する。
まず、この記載全体で使用される「間(between)」という表現には、問題になっている範囲の下限及び上限に相当する値が含まれていることに留意されたい。
本発明による組成物は、3つの別々の相、すなわち、水性下部相、非シリコーン油性中間相及び非シリコーン油性上部相を含み、その成分についてはこれから詳細に記載する。
水性下部相
本発明による組成物の水性下部相は、組成物の総質量の少なくとも50%、例えば、組成物の総質量の50%~90%、好ましくは60%~85%、より優先的には70%~80%を占める。水性下部相は、組成物の総質量に対して、48質量%~73質量%の水、好ましくは50質量%~65質量%の水、より優先的には50質量%~60質量%の水を更に含む。更に、水性下部相は、組成物の総質量に対して、2質量%~15質量%のグリセロールを含む。有利には、グリセロールは、組成物の総質量に対して、4質量%~10質量%を占める。実際、これらの割合で使用されるグリセロールは、水性下部相及び油性中間相の間の界面の明瞭さを改善したことが観察されている。
上記の成分に加えて、水性下部相は、有利にはアルキルポリグルコシドからの非イオン性界面活性剤及び/又はコカミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤から選択することができる少なくとも1種の界面活性剤、少なくとも1種の染料、少なくとも1種の活性剤、例えば水性植物抽出物並びにそれらの混合物、から選択される1つ又は複数の追加の成分を含んでもよい。
水性下部相は、概して組成物のpHを5~6.0の範囲内にするのに適した少なくとも1種のpH調整剤を含む。水性下部相は、組成物の総質量に対して、例えば1質量%~10質量%の少量のアルコール、好ましくは5質量%までのエタノール、及び/又は塩、例えば0.1質量%~5質量%のNaCl及び/又は重炭酸ナトリウム、好ましくは2質量%までのNaCl及び/又は重炭酸ナトリウムを更に含んでもよい。
更に、本発明の一実施形態によれば、水性下部相は、油性中間相とは異なる色を付与するのに適した少なくとも1種の染料を含む。
非シリコーン油性中間相
本発明による組成物の油性中間相は、組成物の総質量に対して、例えば5質量%~25質量%、好ましくは10質量%~20質量%、より優先的には10質量%~15質量%を占め得る量のヒマシ油を含む。ヒマシ油は、リシノール酸トリグリセリド、つまりヒドロキシ脂肪酸トリグリセリドから本質的になる。
本発明の好ましい一実施形態では、油性中間相は、少なくとも1種の他の植物油を更に含み、ヒマシ油の植物油に対する質量比が少なくとも65:35である。具体的には、上記の割合で使用される植物油が、三相組成物の取得に有害となることなく、組成物の感触を改善することを可能にしたことが観察されている。ヒマシ油の植物油に対する質量比は、有利には少なくとも70:30であり、好ましくは70:30から90:10の間である。
この記載の文脈では、「油」という用語は、室温(25℃)及び大気圧(105Pa)で液体であり、25℃の水に少なくとも1質量%の割合で導入されると、水に完全に不溶性であるか又は、水に導入された油の質量に対して、10質量%未満まで溶解する化合物を意味すると理解される。
植物油は、特に、果物、ナッツ類又は植物の種子を機械的にプレス、しばしば冷間プレスすることによって得ることができる。それらは約95%のトリグリセリドで構成され、残りはモノグリセリド及びジグリセリド並びにアルコール、カロテノイド、クロロフィル、炭化水素、ステロール類及びトコフェロール類等の不けん化物と称される化合物である。トリグリセリドは、それ自体が単純(グリセロール及び同じ脂肪酸の3分子のトリエステル)でも混合(グリセロール及び2つ又は3つの異なる脂肪酸のトリエステル)でもよく、混合エステルが優勢である。植物油に含まれる脂肪酸は飽和及び/又は不飽和であり、その鎖長は4から22個の間の炭素原子であり、大部分が12から18個の間の炭素原子である。
使用できる植物油の例としては、コムギ胚芽油、ヒマワリ油、アルガン油、ハイビスカス油、コリアンダー油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、アプリコット油、シア油、アボカド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、パーム油、アブラナ種子油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシ種子油、赤皮栗カボチャ油(red kuri squash oil)、カボチャ油、クロフサスグリ油、月見草油、ラベンダー油、ルリジサ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、ベニバナ油、ククイナッツ油(candlenut oil)、パッションフラワー油、ジャコウバラ油、エチウム油、アマナズナ油、カメリア油及びそれらの混合物から選択することができる。
本発明の一実施形態によれば、油性中間相は、水性下部相及び油性上部相とは異なる色を付与するのに適した少なくとも1種の染料を更に含む。
油性中間相は、活性剤及び/又は極性油性媒体中で脂溶性又は脂肪分散性であるUV遮蔽剤、酸化防止剤、防腐剤、脂肪相構造化剤、界面活性剤及びそれらの混合物から選択される少なくとも1種の追加の成分を更に含んでもよい。
対照的に、本発明による組成物の油性中間相は、シリコーン油、エラストマー、ガム又は樹脂等のいかなるシリコーン化合物も含まない。特に、直鎖状、分枝状又は環状オルガノポリシロキサンをベースとする油を含まない。より具体的には、油性中間相は、ヒマシ油及び場合により少なくとも1種の他の植物油以外のいかなる油も含まないことが好ましい。
中間相は、組成物の総質量に対して、8質量%~30質量%、好ましくは10質量%~20質量%、更に良好には12質量%~20質量%を占めてもよい。
非シリコーン油性上部相
本発明による組成物の油性上部相は、少なくとも1つの直鎖状又は分岐状C10~C20アルカンを含む。この化合物は、組成物の総質量に対して、有利には、5質量%~25質量%、好ましくは8質量%~20質量%、より優先的には8質量%~15質量%を占める。
直鎖状又は分岐状C10~C20アルカンの例としては、デカン、ウンデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン及びそれらの混合物から選択することができる。
これらのアルカンの一部、特にデカン、ウンデカン及びイソドデカンは、揮発性であり、他のアルカン、特にテトラデカン及びペンタデカンは揮発性ではない。「揮発性アルカン」とは、室温(20℃)及び大気圧で約0.001~300mmHg及び好ましくは0.01~10mmHgの蒸気圧を有するアルカンを意味すると理解される。有利には、これらのアルカンは、100℃未満、好ましくは50℃から95℃の間、例えば70℃から90℃の間、若しくは更に80℃から90℃の間の引火点(ASTM D93規格に従って測定)を有し、且つ/又は40℃で5cSt未満若しくは更に1から3cStの間の動粘度を更に有する。直鎖状アルカンの例としては、特にEP1798213に記載され、BASF社によりCetiol(登録商標)Ultimateという商品名で販売されている直鎖状C11及びC13アルカン、BIOSYNTHIS社によりVegelight(登録商標)という商品名で販売されている直鎖状C12及びC14アルカンの混合物、SEPPIC社によりEmogreen(登録商標)L15という商品名で販売されている直鎖状C15~C19アルカンの混合物、SASOL社からParafol(登録商標)という商品名で入手可能な直鎖状アルカン及びAMYRIS社からNeossance Hemisqualane(登録商標)という商品名で入手可能な直鎖状C13~C15アルカンの混合物が挙げられる。
本発明によれば、直鎖状C10~C20アルカン及びより優先的には直鎖状アルカンの混合物を使用することが好ましい。
本質的に非極性である上記の油に加えて、本発明による組成物は、少なくとも1種の他の非極性又はわずかに極性の油を含んでもよい。「非極性又はわずかに極性の油」とは、この記載の目的のためには、極性指数、つまり、この油と水の間の界面張力が20mN/mを超える油を意味すると理解される。
非極性又はわずかに極性の油の例としては、ジカプリリルエーテル等のジアルキルエーテル、炭酸ジカプリル等の炭酸ジアルキル、スクアラン及びスクアレン等の炭化水素、水素化ポリイソブテン及びポリデセン等のポリオレフィン、鉱油、ラウリン酸ヘキシル等のC12~C44酸のエステル及びそれらの混合物が挙げられる。ただし、油性上部相は、上記の直鎖状アルカン以外のいかなる油も含まないことが好ましい。
油性上部相は、組成物の総質量に対して、8質量%~30質量%、好ましくは10質量%~20質量%を占めることができる。本発明による組成物を構成する三相のパーセンテージの合計は、常に100%に等しいことが明確に理解される。
本発明の一実施形態によれば、油性上部相は、香料、トコフェロール及びそのエステル等の酸化防止剤、脂肪相構造化剤、界面活性剤、活性剤及び/又は非極性油性媒体中で脂溶性又は脂肪分散性であるUV遮蔽剤、防腐剤並びにそれらの混合物から選択される少なくとも1種の追加の成分を含む。
特に、本発明の一実施形態によれば、油性上部相は、油性中間相とは異なる色を付与するのに適した少なくとも1種の染料を含む。
ただし、中間相と同様に、本発明による組成物の上部相は、いかなるシリコーン化合物も含まない。更に、油性上部相は、上記の直鎖状又は分岐状アルカン並びに場合により1種又は複数の香料、染料、酸化防止剤及び/又は防腐剤以外のいかなる成分も含まないことが好ましい。
上述したように、本発明による組成物の三相のうちの少なくとも一相は、活性剤を含んでいてもよい。老化防止活性剤、特にシワ、皮膚のたるみ及び/又は色素斑の形成を予防及び/又は治療するのに適した活性剤であることが好ましく、特にフリーラジカルスカベンジャー、ケラチノサイト及び/又は線維芽細胞分化及び/又は増殖を刺激する薬剤、グリコサミノグリカン及び/又はコラーゲン及び/又は真皮表皮係留線維及び/又は弾性線維の合成を刺激する薬剤、コラーゲン及び/又はグリコサミノグリカン及び/又は真皮表皮係留線維及び/又は弾性線維の分解を防止する薬剤、抗糖化剤、脱色剤及び/又はメラニン生成阻害剤並びにそれらの混合物から選択することができる。
そのような老化防止活性剤の例としては、特に、アスコルビン酸、その塩、そのエーテル及びそのエステル、特にアスコルビルグルコシド、アデノシン、リボース、蜂蜜エキス、特にスイートアーモンドから抽出されたタンパク質及び糖タンパク質、特に米、ハイビスカス種子又はルピナス由来の加水分解植物タンパク質、カルシニン塩酸塩、それぞれ特にSederma社によりMatrixyl(登録商標)3000及びMatrixyl(登録商標)Synthe'6という商品名で販売されているパルミトイルペンタペプチド-4(Pal-Lys-Thr-Thr-Lys-Ser)及びパルミトイルトリペプチド-38、Lucas Meyer社によりNutrazen(登録商標)というで商品照会名で販売されているパルミトイルトリペプチド-8、Lipotec社によりLeuphasyl(登録商標)Solutionという商品名で販売されているペンタペプチド-18、Sandream社によりNeoendorphin(登録商標)という商品名で販売されている合成ヒトデカペプチド-9及びInfinitec社によりX50 Myocept(登録商標)Powderという商品照会名で販売されているパルミトイルヘキサペプチド-52等のポリペプチド及び疑ジペプチド、マンヌロン酸メチルシラノール等のシラン類、特にライムギ粉から抽出されたアラビノキシラン、特にカラマツ由来のガラクトアラビナン、ヒアルロン酸及びその塩、特にミモザから抽出されたポリフェノール、レモンから抽出されたものを含むα-ヒドロキシ酸、マジョラム(Origanum majorana)、ムギワラギク(Helichrysum italicum)、ミツガシワ、野生サンシキスミレ、スギナ、パラクレス(Acmella oleracea)、オオヒレアザミ(Onopordum acanthium)、セイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium、特にBASF社からのNeurobiox(登録商標)という製品に含まれている)、エンベリア(Embelia concinna、SEPPIC社により販売されている)、ウチワサボテン(Opuntia ficusindica、特にMibelle AG Biochemistry社によりAquaCacTeen(登録商標)という商品名で販売されている)、セージ(Salvia officinalis、特にProvital Group社により販売されている)、タイワンニンジンボク(Vitex negundo)(特にLaboratoires Expanscience社によりNeurovity(登録商標)という商品照会名で販売されている)、ヨーロッパグリ、パパイヤ、アルガンツリー、オートムギ、ヒマワリ、デージー、ボタン又はイノンド等の植物の(概して水性)エキス、藻類の水性エキス及び特にサンゴモ、ジャニア・ルベンス(Jania rubens)、ワカメ(Undaria pinnatifida)、アラリア・エスクレンタ(Alaria esculenta)又はナンノクロロシス・オクラタ(Nannochlorosis oculata)の水性エキス、特にギンバイカ又はムギワラギク(Helichrysum italicum)の精油、グルコン酸亜鉛及び/又はグルコン酸銅並びにそれらの混合物が挙げられる。
変形として又は更に、本発明による組成物の少なくとも一相に組み込まれる活性剤は、ヒアルロン酸、尿素、ポリオール、キシリトール、ソルビトール、プロピレングリコール又はSEPPIC社によりAquaxyl(登録商標)の商品名で販売されているキシリチルグルコシド、キシリトール及び無水キシリトールの混合物等の保湿活性剤、レオティエウォーター(Reotier water)、並びにそれらの混合物から選択することができる。
上記の水性相及び油性相は、当業者にとって慣例的な方法で、それぞれの成分を均質化した後に混合して、本発明による組成物を得てもよい。組成物が形成され、瓶等の容器に入れられると、数秒後に急速に相分離する。振とう後、組成物は視覚的に単相からなり、静止すると、再び急速に相分離する。
既述の組成物は、(顔及び/又は身体の)皮膚及び/若しくは毛髪をケア、クレンジングするための及び/又は芳香を付与するために並びに/又は皮膚、特に場合により目の輪郭領域を含む顔からメイクアップを除去するために使用することができる。この組成物は例えば、朝及び/又は夕方に、例えば、1日に1~3回、皮膚に塗布できる。この組成物は有利には、噴霧器を有する瓶に入れることができる。この組成物はリンスオフ型組成物でもリーブオン型組成物でもよい。
本発明は、純粋に例示として与えられ、その目的が、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を制限するものではない、以下の実施例に照らして、より明確に理解されるであろう。
(実施例1)三相組成物
本発明による種々の組成物を調製するために、以下に記載する成分を以下に示す質量比率で混合した。
水性相
水 52.0~58.5%
グリセロール 3.0~8.0%
老化防止活性剤 適量
海塩 1.0~1.2%
防腐剤 4.0~4.5%
pH調整剤 適量
(総水性相 64.8~73.3%)
油性中間相
ヒマシ油 10.7~12.0%
植物油 3.8~5.0%
老化防止活性剤 適量
酸化防止剤 適量
染料 適量
香料 適量
(ヒマシ油/植物油の比: 68:32~74:26)
(総油性相1: 15.0~17.7%)
油性上部相
直鎖状C15~C19アルカン 9.0~17.50%
上記の種々の組成物は、静止時の三相組成物の形態であり、界面は非常に明瞭であり、各相は半透明又は透明である。
(実施例2)比較試験
実施例1の組成物と同様のいくつかの組成物を、その成分の性質及び/又は割合を変化させることによって調製した。得られた組成物の外観を視覚的に評価した。これらの試験の結果を、以下の表1にまとめている。
Figure 2023504278000001
これらの試験から、特に、一方では比較組成物A及び組成物1Aについて得られた結果と、他方では(本発明による)実施例1について得られた結果との比較から明らかとなるように、65:35のヒマシ油と植物油の間の最小質量比が順守される限り、植物油を本発明による組成物に添加することができるが、そうでなければ三相組成物を得ることが不可能である。更に、油性中間相及び油性上部相にそれぞれ存在するヒマシ油及び直鎖状アルカンは、組成物の物理的外観に影響を与えることなく、同等の極性及び密度の油に完全に置き換えることはできない。したがって、三相組成物を得ることは、一方では比較組成物B及びCについて得られた結果と、他方では(本発明による)実施例1の組成物について得られた結果との比較によって示されるように、種々の相の各密度及び極性に関連しているだけではない。最後に、比較組成物Dと本発明による実施例1の組成物との比較は、グリセロールが明瞭な界面を得るための重要な成分を構成することを示している。

Claims (10)

  1. (a)組成物の総質量に対して、組成物の質量の少なくとも50%を占め、2質量%~15質量%のグリセロールを含む水性下部相と、(b)ヒマシ油及び場合により少なくとも1種の植物油を含む非シリコーン油性中間相と、(c)少なくとも1つの直鎖状又は分岐状C10~C20アルカンを含む非シリコーン油性上部相とを含む三相化粧用組成物であって、前記油性中間相が、少なくとも1種の植物油を含む場合、ヒマシ油の植物油に対する質量比は、少なくとも65:35であることが理解される、三相化粧用組成物。
  2. 前記ヒマシ油が、組成物の総質量に対して5質量%~25質量%、好ましくは10質量%~20質量%、より優先的には10質量%~15質量%を占めることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記グリセロールが、組成物の総質量に対して4質量%~10質量%を占めることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記直鎖状又は分岐状C10~C20アルカンが、組成物の総質量に対して5質量%~25質量%、好ましくは8質量%~20質量%、より優先的には8質量%~15質量%を占めることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記直鎖状又は分岐状C10~C20アルカンが、デカン、ウンデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記油性中間相が、少なくとも1種の植物油を含み、ヒマシ油の植物油に対する質量比が、少なくとも65:35、好ましくは少なくとも70:30、より好ましくは70:30から90:10の間であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記植物油が、コムギ胚芽油、ヒマワリ油、アルガン油、ハイビスカス油、コリアンダー油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、アプリコット油、シア油、アボカド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、パーム油、アブラナ種子油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシ種子油、赤皮栗カボチャ油、カボチャ油、クロフサスグリ油、月見草油、ラベンダー油、ルリジサ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、ベニバナ油、ククイナッツ油、パッションフラワー油、ジャコウバラ油、エチウム油、アマナズナ油、カメリア油及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記水性下部相が、組成物の総質量の50%~90%、好ましくは60%~85%及びより優先的には70%~80%を占めることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 皮膚及び/若しくは毛髪をケア、クレンジングするための及び/又は芳香を付与するための並びに/或いは皮膚、特に顔からメイクアップを除去するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物の美容的使用。
  10. 請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物を皮膚に局所塗布することを含む、皮膚及び/若しくは毛髪をケア、クレンジングするための及び/又は芳香を付与するための並びに/或いは皮膚、特に顔からメイクアップを除去するための美容方法。
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