JP2023503154A - 1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物およびその製造方法と応用 - Google Patents

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Abstract

1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物およびその製造方法と応用が提供される。本発明で提供される式(I)に示される構造を有する2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物は、THRβに対して選択的なアゴニスト効果を有し、その活性、選択性及び代謝安定性が、開示された化合物に比べて顕著な優勢を有し、甲状腺ホルモン受容体に関連疾患の治療および/または予防薬として作用することができる。甲状腺ホルモン受容体に関連疾患には、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、肝脂肪症、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、家族性高コレステロール血症、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、甲状腺機能低下症、甲状腺がんが含まれるが、これらに限定されない。

Description

相互参照
本願は、2019年11月26日に中国特許局に出願された出願番号が201911177482.7、発明名称が「1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物およびその製造方法と応用」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全内容は援用により本願に組み込まれる。
本発明は、医薬技術分野に関し、特に1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物およびその製造方法と応用に関する。
甲状腺ホルモンは、生体の正常な成長と発達、及び代謝バランスの維持に重要な役割を果たしている(Physiological Reviews 2001,81(3),1097-1126.)。甲状腺ホルモンは、甲状腺により生成されており、T4及びT3の2つの異なる形態として循環システム(視床下部/下垂体/甲状腺システム)に分泌される。ここで、T4は、甲状腺分泌の主要な形態であり、T3は、より生理学的に活性な形態である。T4は、組織特異的デヨージナーゼによってT3に変換される。組織特異的デヨージナーゼは、すべての組織に存在するが、主に肝臓と腎臓の組織に存在する。
甲状腺ホルモンの生理活性は、主に甲状腺ホルモン受容体(THR)によって媒介される(Endocrine Reviews 1993,14,348-399.)。THRは、核内受容体スーパーファミリーに属しており、リガンド-誘導性転写因子として作用するレチノイド受容体とヘテロダイマーを形成する。THRは、リガンド結合ドメイン、DNA結合ドメイン、及びアミノ基末端ドメインを有し、DNA応答エレメント並びに様々な核コアクチベーター及びコリプレッサーとの相互作用により遺伝子発現を調節する。THRは、ヒト17番染色体と3番染色体にある異なる遺伝子発現αとβによりコードされる。一次転写物の選択的スプライシングにより異なるタンパク質アイソフォームが生成され、各遺伝子は、2つのアイソフォーム、即ち、THRα1、THRα2、THRβ1、THRβ2を生成する。THRβ1とTHRβ2は、プロモーターの差異的な発現により得られ、この2つのアイソフォームは、アミノ基末端のみに差がある。THRα1とTHRα2は、前駆体mRNAの差異的なスプライシングにより得られ、主にカルボキシ基末端に差がある。THRα1、THRβ1及びTHRβ2は、甲状腺ホルモンに結合することができる。研究によると、甲状腺ホルモン受容体のアイソフォームは、特殊な生理学的応答への寄与で異なってもよい。THRβ1は、肝臓における甲状腺刺激ホルモンと甲状腺ホルモンの調節に重要な役割を果たし、THRβ2は、甲状腺刺激ホルモンの調節に主要な役割を果たしている。研究によると、THRの2つのアイソフォームαとβは、肝臓に共存し、脂質代謝に関するTHRβが70~80%を占め、心臓において、THRαは、心拍数の増加と心拍出量の増加に関する(Endocrinology 2001,142,544;J.Biol.Chem.1992,267,11794.)。
甲状腺ホルモンは、標的器官で代謝され、主に胆汁で排泄され、哺乳動物において、主に、心拍数、血液中のコレステロール及びトリグリセリド濃度、並びに全身代謝率及び体重などの制御及び調節といった成長と分化、及び生命機能を維持する面で生理学的役割を示している。病理生理学的観点から、バセドウ病などの甲状腺機能亢進症では、頻脈、不整脈、心不全、倦怠感、息切れ、サルコペニア、及び骨粗鬆症などが見られる(Physiol.Rev.2001,81,1097;J.Steroid.Biochem.Mol.Biol.2001,76,31.)。
甲状腺ホルモン自体の治療用途は、甲状腺機能亢進症、特に心血管毒性に関する有害な副作用により制限される。甲状腺ホルモン類似体は、甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症の悪影響を回避しながら、甲状腺ホルモンの有益な効果を維持することができれば、肥満、高脂質血症、高コレステロール血症、糖尿病、並びに肝脂肝と非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患、甲状腺機能低下症、甲状腺がん、及び甲状腺疾患などの他の病気を含む代謝性疾患などの疾患への治療の応答に適用され得る。
本発明に係る化合物とは構造的に異なる甲状腺ホルモン類似体が開示されている(Agricultural and Biol.Chem.1974,38(6),1169;J.Med.Chem.1989,32,320;J.Med.Chem.2014,57(10),3912;WO2007009913;WO2010122980)。WO2007009913には、THRβ選択性及び肝臓組織選択性を有する甲状腺ホルモン類似体として、良好な効果が得られ、様々な疾患を治療するために使用され得るピリダジノン誘導体、特に実施例8(化合物31、即ち、MGL-3196)が開示されている。しかし、MGL-3196には、やはり不十分な活性や急速な体内代謝などの問題がある。したがって、甲状腺ホルモン受容体に関する疾患を治療するために、甲状腺ホルモンの有益な効果を持ち、かつ悪影響を回避できる高活性、高選択性、及び高代謝安定性を有する新たな化合物を発見及び開発し続ける必要がある。
以上の事情に鑑みて、本発明が解決しようとする技術問題は、1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物およびその製造方法と応用を提供することである。本発明で提供される化合物は、活性及び選択性が高いだけでなく、代謝安定性も良い。
従来の技術に比べて、本発明は、1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩を提供する。本発明で提供される式(I)に示される構造を有する化合物は、THRβに対して選択的アゴニスト効果を有し、その活性、選択性及び代謝安定性は、開示された化合物に対して顕著な優勢を有し、甲状腺ホルモン受容体に関連疾患の治療および/または予防薬として作用することができる。甲状腺ホルモン受容体に関連疾患には、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、家族性高コレステロール血症、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、甲状腺機能低下症、甲状腺がんが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、式(I)に示される構造を有する1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2023503154000001
(式中、Aは、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC6~C20のアリール基、置換又は非置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換又は非置換のC3~C18のヘテロシクリル基、ヒドロキシ基、あるいはハロゲンであり、
Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
m及びnは、それぞれ0~3の整数である。)
本発明によれば、前記置換のC1~C15のアルキル基、置換のC1~C15のアルコキシ基、置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換のC6~C20のアリール基、置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換のC3~C18のヘテロシクリル基、及び置換のC2~C15の不飽和炭化水素基における置換基は、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、又はアミノ基である。
本発明において、前記Aは、置換又は非置換のC3~C10のアルキル基、置換又は非置換のC3~C10のアルコキシ基、置換又は非置換のC5~C12のシクロアルキル基、置換又は非置換のC10~C15のアリール基、置換又は非置換のC8~C15のヘテロアリール基、置換又は非置換のC5~C10のヘテロシクリル基、ヒドロキシ基、あるいはハロゲンであることが好ましく、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシペンチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1-フルオロエチル基、1-フルオロプロピル基、1-フルオロイソプロピル基、1-フルオロブチル基、1,1-ジフルオロエチル基、1,1-ジフルオロプロピル基、1,1-ジフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基、ピロリル基、フラニル基、ピラニル基、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードであることがより好ましい。
本発明によれば、前記Rは、水素、置換又は非置換のC3~C10のアルキル基、置換又は非置換のC3~C10のアルコキシ基、置換又は非置換のC5~C12のシクロアルキル基、置換又は非置換のC5~C10の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基であることが好ましく、水素、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシペンチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1-フルオロエチル基、1-フルオロプロピル基、1-フルオロイソプロピル基、1-フルオロブチル基、1,1-ジフルオロエチル基、1,1-ジフルオロプロピル基、1,1-ジフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基、ピロリル基、フラニル基、ピラニル基、1-メチルエテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードであることがより好ましい。
本発明によれば、前記Rは、水素、置換又は非置換のC3~C10のアルキル基、置換又は非置換のC3~C10のアルコキシ基、置換又は非置換のC5~C12のシクロアルキル基、置換又は非置換のC5~C10の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基であることが好ましく、水素、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシペンチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1-フルオロエチル基、1-フルオロプロピル基、1-フルオロイソプロピル基、1-フルオロブチル基、1,1-ジフルオロエチル基、1,1-ジフルオロプロピル基、1,1-ジフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基、ピロリル基、フラニル基、ピラニル基、1-メチルエテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードであることがより好ましい。
本発明によれば、前記Rは、水素、置換又は非置換のC3~C10のアルキル基、置換又は非置換のC3~C10のアルコキシ基、置換又は非置換のC5~C12のシクロアルキル基、置換又は非置換のC5~C10の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基であることが好ましく、水素、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシペンチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1-フルオロエチル基、1-フルオロプロピル基、1-フルオロイソプロピル基、1-フルオロブチル基、1,1-ジフルオロエチル基、1,1-ジフルオロプロピル基、1,1-ジフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基、ピロリル基、フラニル基、ピラニル基、1-メチルエテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードであることがより好ましい。
本発明によれば、前記Rは、水素、置換又は非置換のC3~C10のアルキル基、置換又は非置換のC3~C10のアルコキシ基、置換又は非置換のC5~C12のシクロアルキル基、置換又は非置換のC5~C10の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基であることが好ましく、水素、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシペンチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1-フルオロエチル基、1-フルオロプロピル基、1-フルオロイソプロピル基、1-フルオロブチル基、1,1-ジフルオロエチル基、1,1-ジフルオロプロピル基、1,1-ジフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基、ピロリル基、フラニル基、ピラニル基、1-メチルエテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードであることがより好ましい。
より具体的には、前記式(I)に示される構造は、
Figure 2023503154000002
である。
本発明は、式1bの化合物を式1cの化合物に変換させ、式1cの化合物を式(I)の構造を有する1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物に変換させることを含む、1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物の製造方法を提供する。
Figure 2023503154000003
(式中、Aは、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC6~C20のアリール基、置換又は非置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換又は非置換のC3~C18のヘテロシクリル基、ヒドロキシ基、あるいはハロゲンであり、
Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
m及びnは、それぞれ0~3の整数であり、
は、C1~C6のアルキル基である。)
本発明によれば、本発明において式1bの化合物を式1cの化合物に変換させる。具体的には、本発明は、化合物1bを酸性条件下でアルコールとエステル化反応させて得られるものである。ここで、酸性条件を提供する酸は、塩酸、硫酸、氷酢酸及びトリフルオロ酢酸のうちの1つ又は複数である。前記アルコールには、メタノール、エタノールが含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、本発明は、化合物1bの製造方法について特殊な要求がなく、1aを酸性条件下で加水分解することにより得ることができる。具体的には、前記加水分解の酸性条件において、酸は、塩酸、硫酸、氷酢酸及びトリフルオロ酢酸のうちの1つ又は複数であり、反応の溶媒は、N,N-ジホルミルアミドである。
Figure 2023503154000004
本発明によれば、本発明において、さらに式1cの化合物を式(I)の構造を有する1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物に変換させる。具体的には、本発明において、化合物1cを還元剤の作用下で反応させて、式(I)の構造の化合物を得る。前記還元剤には、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、DIBAL-H(水素化ジイソブチルアルミニウム)、赤色アルミニウムなどが含まれるが、これらに限定されない。この反応は、有機溶媒中で行われる。前記溶媒には、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンなどが含まれるが、これらに限定されない。
具体的には、前記反応過程は、以下の通りである。
Figure 2023503154000005
式中、それぞれの基の置換は、上記で限定されるものと同じである。
具体的には、本発明は、さらに式(I-a)の化合物をフッ素化反応により調製して、式(I-b)の化合物を得る。前記フッ素化反応に使用される試薬には、DAST、HF、n-Bu4NF、SF4、NaF、KF、AgF、HgF2、SbF3などが含まれるが、これらに限定されない。具体的な反応式は以下の通りである。
Figure 2023503154000006
式中、それぞれのR、R、R、R、X、Y、Y、Y、Y、Z、Z、m及びnは、本発明に記載されている意味を有する。
具体的には、本発明において、さらに、(I-a)化合物を先に酸化させ、次にフッ素化させて式(I-c)の化合物を得る。前記酸化用酸化剤には、PCC、MnO、KMnO、IBX、PhI(OAc)、Dess-Martin試薬などが含まれるが、これらに限定されない。前記酸化反応は、有機溶媒中で行われ、前記有機溶媒には、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなどが含まれるが、これらに限定されない。
その具体的な反応過程は、以下の通りである。
Figure 2023503154000007
式中、それぞれのR、R、R、R、X、Y、Y、Y、Y、Z、Z、m及びnは、本発明に係る意味を有する。
m及びnは、それぞれ0~3の整数である。
本発明は、4d化合物と4e化合物とを反応させ、式(I)の構造を有する1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物を得ることを含む1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩の製造方法をさらに提供する。
Figure 2023503154000008
式中、Aは、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC6~C20のアリール基、置換又は非置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換又は非置換のC3~C18のヘテロシクリル基、ヒドロキシ基、あるいはハロゲンであり、
Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
m及びnは、それぞれ0~3の整数である。
本発明によれば、前記4d構造の化合物は、以下の方法に従って調製して得られる。
式4c構造の化合物を式4d構造の化合物に変換させる。
Figure 2023503154000009
式中、Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
m及びnは、それぞれ0~3の整数である。
本発明において、前記4cは、4bを酸性条件下でアセトンと縮合させることにより得られ、前記4bは、4aを亜硝酸ナトリウムと酸性条件下で反応させることにより得られる。
具体的には、その反応過程は、以下の通りである。
Figure 2023503154000010
化合物4aは、文献に記載された方法により調製して得られる。化合物4bは、化合物4aを亜硝酸ナトリウムと酸性条件下で反応させて対応するジアゾ化合物を得、次に酸性条件下で塩化第一スズの作用下で調製することにより得られる。化合物4cは、化合物4bを酸性条件下でアセトンと縮合させることにより得られる。化合物4dは、化合物4cを酸性条件下でシアン酸カリウムと反応させて調製することにより得られる。化合物式(I)は、化合物4dを酸性条件下で化合物4eと縮合させることにより得られる。前記酸性条件には、塩酸、硫酸、ギ酸、氷酢酸、トリフルオロ酢酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、THRアゴニストの製造における本発明に係る1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩の応用をさらに提供する。好ましくは、前記THRアゴニストがTHRβアゴニストである。本発明で提供される化合物は、さらに甲状腺ホルモン受容体の影響による疾患に適用することができ、前記疾患には、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、肝脂肪症、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、家族性高コレステロール血症、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、甲状腺機能低下症、甲状腺がんが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書において各用語及び各記号で表される基について、以下に説明する。
「アルキル基」とは、基又は基の一部とした場合、直鎖又は分岐鎖を含むC1-C20脂肪族炭化水素基を指し、C1-C10アルキル基であることが好ましく、C1-C6アルキル基であることがより好ましく、C1-C4アルキル基であることが特に好ましい。アルキル基の実例には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、s-ブチル基、n-ペンチル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、2,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、n-ヘキシル基、1-エチル-2-メチルプロピル基、1,1,2-トリメチルプロピル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2-エチルブチル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、4-メチルペンチル基、2,3-ジメチルブチル基などが含まれるが、これらに限定されない。アルキル基は、置換又は非置換のものであってもよい。
「アルキレン基」とは、二価のアルキル基である。C1-C10アルキレン基であることが好ましく、C1-C6アルキレン基であることがより好ましく、C1-C4アルキレン基であることが特に好ましい。アルキレン基の実例には、メチレン基、エチレン基、
Figure 2023503154000011
、n-プロピレン基などが含まれるが、これらに限定されない。アルキレン基は、置換又は非置換のものであってもよい。
「アルケニル基」とは、少なくとも2つの炭素原子と少なくとも1つの炭素-炭素二重結合からなる上記で定義されるアルキル基を指し、代表的な実例には、エテニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-、2-又は3-ブテニル基などが含まれるが、これらに限定されない。C2-C4アルキレン基が好ましい。アルケニル基は、任意の置換又は非置換のものであってもよい。
「アルキニル基」とは、基又は基の一部とした場合、1つの炭素―炭素三重結合を含む脂肪族炭化水素基を指し、直鎖であってもよく、分岐鎖であってもよい。C2-C10アルキニル基であることが好ましく、C2-C6アルキニル基であることがより好ましく、C2-C4アルキニル基であることが最も好ましい。アルキニル基の実例には、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-、2-又は3-ブチニル基などが含まれるが、以下に限定されない。アルキニル基は、置換又は非置換のものであってもよい。
「シクロアルキル基」とは、飽和又は部分的に飽和した単環式、縮合多環、橋かけ環又はスピロ環の炭素環を指す。C3-C12シクロアルキル基であることが好ましく、C3-C8シクロアルキル基であることがより好ましく、C3-C6シクロアルキル基であることが最も好ましい。単環式シクロアルキル基の実例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプチル基、シクロヘプタトリエニル基、シクロオクチル基などが含まれるが、これらに限定されない。シクロプロピル基、シクロヘキセニル基が好ましい。
「シクロアルキレン基」とは、二価のシクロアルキル基である。C3-C12シクロアルキレン基であることが好ましく、C3-C8シクロアルキレン基であることがより好ましく、C3-C6シクロアルキレン基であることが最も好ましい。アルキレン基の実例には、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基などが含まれるが、これらに限定されない。シクロアルキレン基は、置換又は非置換のものであってもよい。
「シクロプロピレン基」とは、
Figure 2023503154000012
を指す。
「シクロブチレン基」とは、
Figure 2023503154000013
を指す。
「スピロシクロアルキル基」とは、2つ以上の環状構造を含み、単環式環が互いに1つの炭素原子(スピロ原子と称する)を共有する5~18員の多環式基を指し、環内には1つ又は複数の二重結合が含まれ得るが、完全に共役したπ電子の芳香族系を有する環は1つもない。6~14員であることが好ましく、7~10員であることがより好ましい。環間で共有されるスピロ原子の数に基づけば、スピロシクロアルキル基は、モノスピロ、ダブルスピロ又はポリスピロシクロアルキル基に分けられ、モノスピロ及びダブルスピロシクロアルキル基であることが好ましく、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員であることが好ましい。「スピロシクロアルキル基」の非限定的な実例には、スピロ[4.5]デシル基、スピロ[4.4]ノニル基、スピロ[3.5]ノニル基、スピロ[2.4]ヘプチル基が含まれるが、これらに限定されない。
「縮合シクロアルキル基」とは、2つ以上の環状構造を含み、かつ同士間に一対の炭素原子を共有する5~18員の全炭素多環式基を指す。ここで、1つ又は複数の環は、1つ又は複数の二重結合を含み得るが、完全に共役したπ電子の芳香族系を有する環は1つもない。6~12員であることが好ましく、7~10員であることがより好ましい。構成環の数に基づけば、二環式、三環式、ピリドン又は多環式縮合シクロアルキル基に分けられ、二環式又は三環式であることが好ましく、5員/5員又は5員/6員ビスシクロアルキル基であることがより好ましい。「縮合シクロアルキル基」の非限定的な実例には、ジシクロ[3.1.0]ヘキシル基、ジシクロ[3.2.0]ヘプト-1-エニル基、ジシクロ[3.2.0]ヘプチル基、デカヒドロナフチル基又はテトラデカヒドロフェナントレニル基が含まれるが、これらに限定されない。
「橋かけシクロアルキル基」とは、2つ以上の環状構造を含み、かつ同士間に直接連結されていない2つの炭素原子を共有する5~18員の全炭素多環式基を指す。ここで、1つ又は複数の環は1つ又は複数の二重結合を含み得るが、完全に共役したπ電子の芳香族系を有する環は1つもない。6~14員であることが好ましく、7~10員であることがより好ましい。構成環の数に基づけば、二環式、三環式、ピリドン又は多環式橋かけシクロアルキル基に分けられて得るが、二環式、三環式又はピリドンであることが好ましく、二環式又は三環式であることがより好ましい。「橋かけシクロアルキル基」の非限定的な実例には、(1s、4s)-ジシクロ[2.2.1]ヘプチル基、ジシクロ[3.2.1]オクチル基、(1s、5s)-ジシクロ[3.3.1]ノニル基、ジシクロ[2.2.2]オクチル基、(1r、5r)-ジシクロ[3.3.2]デシル基が含まれるが、これらに限定されない。
前記シクロアルキル基の環は、アリール基、ヘテロアリール基又はヘテロシクリル基の環に縮合されることができ、ここで、親構造に連結される環は、シクロアルキル基であり、非限定的な実例には、インデニル基、テトラヒドロナフチル基、ベンゾシクロヘプタニル基などが含まれる。シクロアルキル基は、任意の置換又は非置換のものであってもよい。
「ヘテロシクリル基」、「複素環」又は「複素環の」は、本願において交換的に使用でき、環構成原子の1つ又は複数が酸素、窒素、硫黄原子などのヘテロ原子である非芳香族ヘテロシクリル基を指し、単環式、縮合多環、橋かけ環和スピロ環を含む。5~7員の単環式環又は7~10員の二環式環又は三環式環を有することが好ましく、窒素、酸素および/または硫黄から選択される1、2又は3個の原子を含むことができる。「ヘテロシクリル基」の実例には、モルホリニル基、オキセタニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、1,1-ジオキソ-チオモルホリニル基、ピペリジニル基、2-オキソ-ピペリジニル基、ピロリジニル基、2-オキソ-ピロリジニル基、ピペラジン-2-オン、8-オキサ-3-アザ-ビスシクロ[3.2.1]オクチル基及びピペラジニル基が含まれるが、これらに限定されない。ヘテロシクリル基は、置換又は非置換のものであってもよい。
「スピロヘテロシクリル基」とは、2つ以上の環状構造を含み、かつ単環式環同士の間に1つの原子を共有する5~18員の多環式基を指す。その環内には1つ又は複数の二重結合が含まれるが、完全に共役したπ電子の芳香族系を有する環は1つもない。その中の1つ又は複数の環原子は、窒素、酸素又はS(O)q(qは、0、1又は2から選択される。)から選択されるヘテロ原子であり、他の環原子は炭素である。6~14員であることが好ましく、7~10員であることがより好ましい。環同士の間で共有されるスピロ原子の数に基づけば、スピロシクロアルキル基は、モノスピロヘテロシクリル基、ダブルスピロヘテロシクリル基又はポリスピロヘテロシクリル基に分けて得、モノスピロヘテロシクリル基及びダブルスピロヘテロシクリル基であることが好ましい。4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員のモノスピロヘテロシクリル基であることがより好ましい。「スピロヘテロシクリル基」の非限定的な実例には、1,7-ジオキサスピロ[4.5]デシル基、2-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノニル基、7-オキサスピロ[3.5]ノニル基、及び5-オキサスピロ[2.4]ヘプチル基が含まれるが、これらに限定されない。
「縮合ヘテロシクリル基」とは、2つ以上の環状構造を含み、かつ同士間に一対の原子を共有する全炭素多環式基を指し、その中の1つ又は複数の環には、1つ又は複数の二重結合を含み得るが、完全に共役したπ電子の芳香族系を有する環は1つもない。その中の1つ又は複数の環原子は、窒素、酸素又はS(O)q(qは、0、1又は2から選択される。)から選択されるヘテロ原子であり、他の環原子は炭素である。6~14員であることが好ましく、7~10員であることがより好ましい。構成環の数に基づけば、二環式、三環式、ピリドン又は多環式縮合ヘテロシクリル基に分けることができ、二環式又は三環式であることが好ましく、5員/5員又は5員/6員の二環式縮合ヘテロシクリル基であることがより好ましい。「縮合ヘテロシクリル基」の非限定的な実例には、オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル基、オクタヒドロ-1H-イソインドリル基、3-アザジシクロ[3.1.0]ヘキシル基、オクタヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン(dioxine)が含まれるが、これらに限定されない。
「橋かけヘテロシクリル基」とは、2つ以上の環状構造を含み、かつ同士間に直接連結されていない2つの原子を共有する5~18員、好ましくは5~14員の多環式基を指し、そのなかの1つ又は複数の環には、1つ又は複数の二重結合を含み得るが、完全に共役したπ電子の芳香族系を有する環は1つもない。その中の1つ又は複数の環原子は、窒素、酸素又はS(O)q(qは、0、1又は2から選択される。)から選択されるヘテロ原子であり、他の環原子は炭素である。6~14員であることが好ましく、7~10員であることがより好ましい。構成環の数に基づけば、二環式、三環式、ピリドン又は多環式橋かけヘテロシクリル基に分けることができ、二環式、三環式又はピリドンであることが好ましく、二環式又は三環式であることがより好ましい。「縮合ヘテロシクリル基」の非限定的な実例には、2-アザジシクロ[2.2.1]ヘプチル基、2-アザジシクロ[2.2.2]オクチル基及び2-アザジシクロ[3.3.2]デシル基が含まれるが、これらに限定されない。前記ヘテロシクリル基の環は、アリール基、ヘテロアリール基又はシクロアルキル基の環に縮合されることができ、親構造と連結されている環はヘテロシクリル基である。ヘテロシクリル基は、任意の置換又は非置換のものであってもよい。
「ヘテロシクリレン基」とは、二価のヘテロシクリル基を指し、5~7員の単環式ヘテロシクリレン基、7~10員の二環式ヘテロシクリレン基、又は三環式ヘテロシクリレン基を有することが好ましく、窒素、酸素および/または硫黄から選択される1、2又は3個の原子を含むことができる。ヘテロシクリレン基は、置換又は非置換のものであってもよい。
「アリール基」とは、1つ又は2つの環を含む炭素環式芳香族系を指し、前記環は、縮合の方式で連結されることができる。「アリール基」という用語は、例えばフェニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基などの芳香基を含む。アリール基は、C6-C10アリール基であることが好ましく、フェニル基及びナフチル基であることがより好ましく、フェニル基であることが最も好ましい。アリール基は、置換又は非置換のものであってもよい。前記「アリール基」は、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基又はシクロアルキル基と縮合することができ、親構造と連結されているのは、アリール基の環である。非限定的な実例には、
Figure 2023503154000014
が含まれるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリール基」とは、芳香族の5~6員の単環式又は9~10員の二環式環を指し、窒素、酸素および/または硫黄から選択される1~4個の原子を含むことができる。「ヘテロアリール基」の実例には、フラニル基、ピリジル基、2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、チエニル基、イソキサゾリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、1,2,3-チアジアゾリル基、ベンゾジオキソリル基、ベンズイミダゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、1,3-ジオキソ-イソインドリル基、キノリニル基、インダゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、及びベンズイソキサゾリル基が含まれるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は、置換又は非置換のものであってもよい。前記ヘテロアリール基の環は、アリール基、ヘテロシクリル基又はシクロアルキル基の環に縮合されることができ、親構造と連結されている環はヘテロアリール基の環であり、非限定的な実例には、
Figure 2023503154000015
が含まれるが、これらに限定されない。
「アルコキシ基」とは、(アルキル基-O-)の基を指す。アルキル基は本明細書で定義されている通りである。好ましくは、C1-C6のアルコキシ基であり、特に好ましくは、C1-C4アルコキシ基である。その実例には、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基などが含まれるが、これらに限定されない。
「ヒドロキシ基」とは、-OH基を指す。
「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを指し、クロロ、ブロモ及びヨードが好ましい。
「アミノ基」とは、-NHを指す。
「シアノ基」とは、-CNを指す。
「ニトロ基」とは、-NOを指す。
「ベンジル基」とは、-CH-フェニル基を指す。
「カルボキシ基」とは、-C(O)OHを指す。
「カルボン酸エステル基」とは、-C(O)O(アルキル基)又は(シクロアルキル基)を指し、アルキル基、シクロアルキル基の定義は、上記通りである。
「DMSO」とは、ジメチルスルホキシドを指す。
「メルカプト基」とは、-SHを指す。
「置換の」とは、基内の1つ又は複数の水素原子、好ましくは5つまで、より好ましくは1~3個の水素原子は、それぞれに独立して、対応する数の置換基によって置換されることを意味する。いうまでもなく、置換基はそれらの可能な化学的位置のみにあり、また、その置換が可能なのか又は不可能なのかは、当業者が過度の努力なしに決定(実験又は理論により)できるものである。例えば、遊離水素を有するアミノ基又はヒドロキシ基は不飽和結合(例えば、オレフィン性結合)を有する炭素原子と結合した場合、不安定となる可能性がある。
本明細書に記載されている「置換」又は「置換の」とは、特に断りのない限り、基がアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、アミノ基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシ基、カルボン酸エステル基、=O、-OR11、-SR11、-NR9R10、-C(O)NR9R10、-C(O)R11、-OC(O)R11、-S(O)nNR9R10、-C(O)OR11又は-NR9C(O)R10から選択される1つ又は複数の基によって置換され得ることを意味する。nは、0、1又は2である。
「薬学的に許容される塩」とは、元の生物学的活性を保持し、医薬用途に適している上記の化合物のある塩類を指す。式(I)で示される化合物の薬学的に許容される塩は、金属塩、適切な酸と形成されたアミン塩であってもよい。金属塩は、アルカリ金属、アルカリ土類金属塩であることが好ましい。適切な酸には、無機酸及び有機酸が含まれ、例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、硝酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、パラトルエンスルホン酸などである。塩酸、臭化水素酸、リン酸及び硫酸であることが特に好ましく、塩酸塩であることが最も好ましい。
「医薬組成物」とは、本明細書に記載の化合物の一つまたは複数(その薬学的に許容される塩又は立体異性体、互変異性体又はプロドラッグなどの形態を含む。)と、任意選択で他の薬学的に有効成分とを含む混合物を意味し、薬学的に許容される担体および/または賦形剤などの他の任意の成分を含むことができる。医薬組成物は、生物体への投与を促進し、有効成分の吸收を容易にして生物学的活性を発揮することを目的とする。
本明細書において、「複数」という用語には、2つ以上、例えば2つ、3つ、4つなどが含まれる。
1H NMRスペクトルは、ブルカー機器(400MHz)で測定して得られる。化学シフトは、ppmで表す。テトラメチルシランを内部標準(0.00ppm)として使用した。1H NMRの表示方:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、br=ブロード、dd=二重線の二重線、dt=三重線の二重線。カップリング定数を提供する場合、その単位はHzである。
質量分析には、島津LCMS-2020液体質量分析計を使用し、イオン化の方法は、ESI又はAPCIであってもよい。
調製と精製には、島津LC-20AP分取高速液体クロマトグラフィーを使用する。
フラッシュカラムクロマトグラフィー分離には、Biotage IsoleraTM Primeフラッシュ分取クロマトグラフィーを使用する。
マイクロ波反応には、アントンパール Monowave 400マイクロ波反応器を使用する。
薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレートとしては、煙台黄海HSGF254又は青島GF254シリカゲルプレートを使用し、薄層クロマトグラフィー(TLC)に用いられるシリカゲルプレートの仕様は、0.15mm~0.2mmであり、薄層クロマトグラフィーによる製品の分離と精製に採用される仕様は、0.4mm~0.5mmである。
カラムクロマトグラフィーには、一般的に煙台黄海シリカゲル200~300メッシュのシリカゲルを担体として使用する。
以下の実施例において、特に断りのない限り、すべての温度は摂氏温度である。特に断りのない限り、各種の出発原料及び試薬は、市販されているものか、又は既知の方法に従って合成したものである。市販の原料及び試薬は、さらなる精製することなくそのままで使用した。特に断りのない限り、市販のメーカーには、Aldrich Chemical Company、ABCR GmbH & Co.KG、アクロス オーガニクス、広賛化学工業科技有限公司、及び景顔化学工業科技有限公司などが含まれるが、これらに限定されない。
OD:重水素化メタノール
CDCl3:重水素化クロロホルム
DMSO-d6:重水素化ジメチルスルホキシド
アルゴン雰囲気とは、フラスコが約1Lのアルゴンガス風船に接続されていることを意味する。
窒素雰囲気とは、フラスコが約1Lの窒素ガス風船に接続されていることを意味する。
実施例には、特に断りのない限り、反応中の溶液は水溶液を指す。
化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー及び薄層クロマトグラフィーにより精製した。ここで、溶離剤システムは、A:石油エーテル及び酢酸エチルシステム、B:ジクロロメタン及びメタノールシステム、C:ジクロロメタン:酢酸エチルから選択される。溶媒の体積比は、化合物の極性によって異なり、酢酸又はトリエチルアミンなどの酸性又は塩基性試薬を少量加えて調節することもできる。
以下、本発明の実施例の技術案を合わせて明確かつ完全に述べる。明らかに、述べられる実施例は、本発明のすべての実施例ではなく、一部の実施例にすぎない。当業者が本発明における実施例に基づいて創造的な努力なしに得た他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
実施例
実施例1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000016
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-シアン1a(300mg、0.69mmol、合成方法についてWO2014043706A1を参照)を10mLの氷酢酸に溶解し、濃塩酸(2mL)を加え、120℃に加熱し、5時間反応させた。反応終了後、反応液を室温に冷却し、水20mLを加えて希釈して攪拌してろ過し、乾燥して2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸1b(260mg、淡黄色の固形物)を収率84%で得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.71(s、1H)、12.21(s、1H)、7.82(s、2H)、7.45(s、1H)、3.21(m、1H)、1.19(d、J=6.4Hz、6H)。MS m/z(ESI):453.8[M+1]
ステップ2
メチル2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エステル
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸1b(200mg、0.44mmol)を20mLのメタノールに溶解し、氷浴下で塩化チオニル(2mL)をゆっくりと加え、反応液を100℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮させて、残った固形物を石油エーテル:酢酸エチル(10:1)で叩解してろ過し、乾燥してメチル2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エステル1c(200mg、淡黄色の固形物)を収率97%で得た。MS m/z(ESI):466.2[M-1]
ステップ3
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
メチル2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エステル1c(200mg、0.43mmol)を20mLのテトラヒドロフランに溶解し、室温下で水素化ホウ素ナトリウム(82mg、2.15mmol)を加え、そしてメタノールをゆっくりと滴下した。反応終了後、水20mLを加え、3M希塩酸でpH=6に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル:酢酸エチル=5:1~0:1)で精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ヒドロキシメチル)-1,2,4トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン1(150mg、白い固形物)を収率79%で得た。
MS m/z(ESI):438.2[M-1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.49(s、1H)、12.25(s、1H)、7.86(s、2H)、7.45(s、1H)、5.33(t、J=6.4Hz、1H)、4.40(d、J=6.0Hz、2H)、3.21(m、1H)、1.19(d、J=6.4Hz、6H)。
実施例2
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000017
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
メチル2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン1(100mg、0.23mmol)を20mLのジクロロメタンに溶解し、氷浴下でDAST(5滴)を加え、反応液をこの温度で30分間反応させた。反応終了後、反応液を氷水20mLに加え、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン2(45mg、白い固形物)を収率45%で得た。MS m/z(ESI):442.2[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.48(s、1H)、12.21(s、1H)、7.81(s、2H)、7.43(s、1H)、5.29(d、J=48.0Hz、1H)、3.21(m、1H)、1.19(d、J=6.4Hz、6H)。19F NMR(400MHz、DMSO-d)δ-219.9ppm。
実施例3
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ジフルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000018
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-ホルムアルデヒド
メチル2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン1(100mg、0.23mmol)を20mLのジクロロメタンに溶解し、室温下で2-ヨードキシ安息香酸(129mg、0.46mmol)を加え、反応液を50℃に加熱して30分間反応させた。反応終了後、反応液を氷水20mLに加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-ホルムアルデヒド3a(65mg、白い固形物)を収率65%で得た。MS m/z(ESI):438.2[M+1]
ステップ2
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ジフルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-ホルムアルデヒド3a(60mg、0.14mmol)を20mLのジクロロメタンに溶解し、氷浴下でDAST(1mL)を加え、反応液を室温に上げて10分間反応させた。反応終了後、反応液を氷水20mLに加え、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-(ジフルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン3(40mg、白い固形物)を収率62%で得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.85(s、1H)、12.22(s、1H)、7.81(s、2H)、7.45(s、1H)、6.90(t、J=5.2Hz、1H)、3.21(m、1H)、1.19(d、J=6.4Hz、6H)。19F NMR(400MHz、DMSO-d)δ-122.1ppm。MS m/z(ESI):459.9[M+1]
実施例4
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-メチル-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000019
ステップ1
6-(2,6-ジクロロ-4-ヒドラジノフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン
6-(-4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4a(1.0g、3.19mmol、合成方法についてWO2014043706A1を参照)を20mLの6Mの希塩酸に溶解し、氷浴下で亜硝酸ナトリウム(440mg、6.38mmol)を加え、反応液をこの温度で1時間反応させ、そして塩化第一スズ(1.21g、6.38mmol)を2mLの塩酸に溶解した溶液をゆっくりと加え、反応を3時間続けた。反応終了後、反応液を氷水50mLに加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、化合物の粗生成物6-(2,6-ジクロロ-4-ヒドラジノフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4b(800mg、黄色固形物)を収率79%で得た。MS m/z(ESI):329.1[M+1]
ステップ2
6-(2,6-ジクロロ-4-(2-(プロピル-2-エタンジエン)ヒドラジン)フェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン
6-(2,6-ジクロロ-4-ヒドラジノフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4b(800mg、2.44mmol)を50mLのエタノールに溶解し、順次にアセトン(5mL)と酢酸(1mL)を加え、反応液を100℃に加熱して3時間還流した。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮させ、化合物の粗生成物6-(2,6-ジクロロ-4-(2-(プロピル-2-エタンジエン)ヒドラジン)フェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4c(850mg、茶褐色油状)を収率94%で得た。
ステップ3
6-(2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジメチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾリジン-1-イル)フェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン
6-(2,6-ジクロロ-4-(2-(プロピル-2-エタンジエン)ヒドラジン)フェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4c(850mg、2.3mmol)を50mLの酢酸と水と(5:1)の溶液に溶解し、シアン酸カリウムを加え、室温で3時間反応させた。反応終了後、反応液に水50mLを加え、攪拌してろ過し、フィルターケーキを乾燥させ、化合物の粗生成物6-(2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジメチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾリジン-1-イル)フェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4d(500mg、黄色固形物)を収率53%で得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.18(s、1H)、7.92(s、1H)、7.73(s、2H)、7.35(s、1H)、6.27(s、1H)、3.18(m、1H)、1.32(s,6H)、1.19(d、J=6.4Hz、6H)。
ステップ4
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-メチル-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
6-(2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジメチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾリジン-1-イル)フェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4d(500mg、1.22mmol)を10mLのジオキサン溶液に溶解し、触媒量の硫酸(0.5mL)とピルビン酸4e(215mg、2.44mmol)を加え、反応液を120℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、反応液に氷水50mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、化合物2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-メチル-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン4(40mg、黄色固形物)を収率8%で得た。MS m/z(ESI):424.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.41(br s、1H)、12.21(s、1H)、7.79(s、2H)、7.42(s、1H)、3.04(m、1H)、2.15(s、3H)、1.19(d、J=6.4Hz、6H)。
実施例5
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000020
ステップ1
3,6-ジクロロ-4-シクロペンチルピリダジン
3,6-ジクロロピリダジン5a(2.5g、16.8mmol)を水84mLと濃硫酸3.7mLとの混合液に溶解し、順次に硝酸銀(0.575g、3.36mmol)とシクロペンタンカルボン酸5b(3.25g、28.56mmol)を加え、室温で40mLの過硫酸アンモニウム(13g、56.97mmol)の水溶液を30分かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後、温度を70℃に上げて0.5時間反応させ、反応を室温に下げ、アンモニア水でpH=7に調整し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,6-ジクロロ-4-シクロペンチルピリダジン5c(3.3g、無色の油状液体)を収率91%で得た。MS m/z(ESI):217.0[M+1]
ステップ2
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン
3,6-ジクロロ-4-シクロペンチルピリダジン5c(1g、4.6mmol)と4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール5d(0.819g、4.69mmol)とを10mLのN,Nージメチルアセトアミドに溶解し、さらに炭酸セシウム(1.73g、5.29mmol)を加え、反応を110℃に上げて3時間攪拌し、反応を室温に下げ、水30mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン5e(1.3g、白い固形物)を収率78%で得た。MS m/z(ESI):358.0[M+1]
ステップ3
(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン5e(1.30g、3.64mmol)を8mLの酢酸と2mLの水に溶解し、零度まで冷却し、さらに濃塩酸1mLを加え、亜硝酸ナトリウム(256mg、3.65mmol)水溶液4mLをゆっくりと滴下し、滴下終了後、10分間攪拌し、さらに酢酸ナトリウム(830mg、10.8mmol)水溶液5mLを加え、さらにエチル(2-シアノ酢酸)カルバメート5f(579mg、3.65mmol)を加え、冰浴を取り除き、室温まで上げて1時間反応させ、水20mLを加え、固形物をろ過し、乾燥させ、固形物(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート5g(1.20g、白い固形物)を収率63%で得た。MS m/z(ESI):525.1[M+1]
ステップ4
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル
化合物(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート5g(1.20g、2.3mmol)を10mLのN,Nージメチルアセトアミドに溶解し、さらに酢酸カリウム(270mg、2.76mmol)を加え、反応を120℃に加熱して3時間攪拌し、室温に冷却し、反応液に水20mLを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル5h(1.0g、白い固形物)を収率91%で得た。MS m/z(ESI):479.1[M+1]
ステップ5
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル
化合物2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル5h(1.00g、2.1mmol)を10mLの酢酸に溶解し、さらに酢酸ナトリウム(344mg、4.2mmol)を加え、反応を110℃に加熱して3時間攪拌し、室温に冷却し、反応液に水20mLを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル5i(823mg、白い固形物)を収率85%で得た。MS m/z(ESI):461.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.28(s、1H)、12.21(s、1H)、7.79(s、2H)、7.46(s、1H)、3.02-3.17(m、1H)、1.97-1.99(m、2H)、1.74-1.76(m、2H)、1.59-1.66(m、4H)。
ステップ6
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル5i(823mg、1.8mmol)を10mLの氷酢酸に溶解し、濃塩酸4mLを加え、120℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、液体を室温に冷却し、水20mLを加えて希釈し、攪拌しながらろ過し、固形物を乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸5j(820mg、淡黄色の固形物)を収率95%で得た。MS m/z(ESI):480.0[M+1]
ステップ7
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸5j(820mg、1.71mmol)を10mLのメタノールに溶解し、氷浴下で塩化チオニル2mLをゆっくりと加え、反応液を80℃加熱して5時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮させ、残った固形物を石油エーテル:酢酸エチル(20:1)で叩解してろ過し、固形物を乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル5k(819mg、淡黄色の固形物)を収率97%で得た。MS m/z(ESI):494.0[M+1]
ステップ8
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル5k(819mg、1.66mmol)を10mLのテトラヒドロフランに溶解し、そして水素化ホウ素ナトリウム(315mg、8.3mmol)を加え、60℃に昇温し、ガスが発生しなくなるまでメタノールをゆっくりと滴下し、3時間加熱反応させ、反応終了後、水20mLを加え、3M希塩酸でpH=6に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン5(688mg、白い固形物)を収率89%で得た。MS m/z(ESI):466.0[M+1]
実施例6
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000021
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
6-(2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジメチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾリジン-1-イル)フェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4a(200mg、0.486mmol)を4mLのジオキサンに溶解し、順次にトリフルオロピルビン酸エチル(82mg、0.486mmol)と2滴の濃硫酸を加え、100℃に加熱して5時間反応させた。反応液を室温に冷却し、減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン6(1.5mg、白い固形物)を収率1%で得た。MS m/z(ESI):478.0[M+1]
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.21(s、1H)、7.78(s、2H)、7.45(s、1H)、3.06-3.03(m、1H)、1.20(d、J=4.0Hz、6H)。
実施例7
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000022
ステップ1
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-ブロモ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7a(1g、3.21mmol)(合成方法についてWO2010006962を参照)を5mLのメタノールに加え、ナトリウムメトキシド(434mg、8.04mmol)を加え、そして100℃にマイクロ波下で4時間反応させた。減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、10mLの1N希塩酸を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、1:0から2:1までの石油エーテル:酢酸エチルですすぎ、4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7b(230mg、白い固形物)を収率27%で得た。MS m/z(ESI):262.0[M-1]
ステップ2
6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン4a(950mg、3.02mmol)(合成方法についてWO2014043706を参照)を20mL希硫酸(20%)に溶解し、システムを0℃に冷却した後、5mLの亜硝酸ナトリウム水溶液(0.25g、3.33mmol)をゆっくりと滴下し、システムを0℃~5℃に維持し、20分間反応後、システムに15mLのヨウ化カリウム水溶液(0.55g、3.33mmol)を滴下した後、システムを室温に置いて反応させ、3時間後にTLCにより反応が完了したと検出した。システムを酢酸エチルで3回抽出し、有機相を濃縮した後、叩解して懸濁液を得、吸引ろ過後、フィルターケーキを得、乾燥後、6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン7c(750mg、淡黄色の固形物)を収率58%で得た。MS m/z(ESI):425.0[M+1]
ステップ3
6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)ピリダジン-3(2H)-オン
6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン7c(563mg、1.33mmol)を12mLの無水テトラヒドロフランに加え、窒素雰囲気下、0℃で水素化ナトリウム(64mg、60%、1.59mmol)を加え、室温に上げて10分間反応した後、ブロモメチルメチルエーテル(332mg、2.66mmol)を加え、10分間反応した後に10mLの飽和食塩水を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、1:0から5:1までの石油エーテル:酢酸エチルですすぎ、6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)ピリダジン-3(2H)-オン7d(350mg、白い固形物)を収率56%で得た。MS m/z(ESI):469.0[M+1]
ステップ4
4-((ベンジルオキシ)メチル)-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(メトキシメチル)-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7b(90mg、0.34mmol)を2mLのジオキサンに溶解し、さらに6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)ピリダジン-3(2H)-オン7d(160mg、0.34mmol)を加え、さらにトランス-(1R、2R)-N,N’-ジメチル1,2-シクロヘキサンジアミン(10mg、0.068mmol)及びヨウ化カリウム(57mg、0.34mmol)、ヨウ化第一銅(65mg、0.34mmol)、炭酸カリウム(95mg、0.68mmol)を加え、そして130℃にマイクロ波下で2時間反応した。反応液に酢酸エチル10mLと水10mLを加え、分離し、水相を10mLの酢酸エチルでもう1回抽出し、有機相を合わせ、10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、1:0から5:1までの石油エーテル:酢酸エチルですすぎ、4-((ベンジルオキシ)メチル)-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(メトキシメチル)-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7e(160mg、無色の油状物)を収率77%で得た。MS m/z(ESI):604.0[M+1]
ステップ5
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
4-((ベンジルオキシ)メチル)-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(メトキシメチル)-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7e(80mg、0.13mmol)を2mLのジクロロメタンに溶解した。窒素雰囲気下、三臭化ホウ素(0.40mL、1mol/L)を加え、室温で一晩反応させ、メタノール1mLを加えて反応をクエンチした後に減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、さらにメタノール1mLと濃硫酸1mLを加え、100℃で1時間反応させた。反応が完了した後、室温に冷却して反応液を氷水に滴下し、飽和炭酸カリウム水溶液でpH=5~6に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で2回抽出し、有機相を合わせ、10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7(10mg、淡黄色の固形物)を得た。収率17%。MS m/z(ESI):440.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.50(s、1H)、12.20(s、1H)、7.85(s、2H)、7.43(s、1H)、3.84(s、3H)、3.01-3.07(m、1H)、1.19-1.20(d、J=4.0Hz、6H)。
実施例8
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000023
ステップ1
3,6-ジクロロ-4-シクロヘキシルピリダジン
窒素雰囲気下、3,6-ジクロロピリダジン8a(1.49g、10mmol)、シクロへキサンカルボン酸(4.49g、35mmol)及び硝酸銀(0.17g、1mmol)及び濃硫酸(1.81mL、30mmol)を300mLの水に加え、70℃に昇温し、過硫酸アンモニウム(2.28g、10mmol)を100mLの水に溶解し、該溶液を10分かけて上記の反応液に滴下し、70℃で24時間反応させた。反応系を室温に冷却し、アンモニア水でpH=8に調整し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、1N水酸化ナトリウム溶液で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、シリカゲルカラムで精製し、1:0から5:1までの石油エーテル:酢酸エチルですすぎ、3,6-ジクロロ-4-シクロヘキシルピリダジン8b(829mg、無色の油)を収率36%で得た。MS m/z(ESI):231[M+1]
ステップ2
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン
3,6-ジクロロ-4-シクロヘキシルピリダジン3b(829mg、3.6mmol)、4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール8d(642mg、3.6mmol)、炭酸カリウム(2.0g、14.4mmol)及びヨウ化第一銅(686mg、3.6mmol)を13mLのジメチルスルホキシドに加え、窒素で3回置換した後、反応液を120℃で16時間反応させ、水100mLを加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、そしてシリカゲルカラムで精製し、1:0から3:1までの石油エーテル:酢酸エチルですすぎ、3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン8e(678mg、白い固形物)を収率50%で得た。MS m/z(ESI):373[M+1]
ステップ3
(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン8e(2g、5.376mmol)を混合溶媒(64mLの酢酸、16mLの水及び8mLの濃塩酸)に溶解し、0℃に冷却し、該温度で亜硝酸ナトリウム(445mg、6.45mmol)を加え、10分間反応させ、その後、酢酸ナトリウム(1.33g、16.1mmol)を加え、0℃で反応を10分間続け、さらに(2-シアノ酢酸)カルバミン酸エチル8f(1.0g、6.45mmol)を加え、室温で2時間反応させ、水50mLを加え、ろ過し、フィルターケーキを水で1回洗浄し、フィルターケーキを真空オープンで乾燥させ、(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート8g(1.8g、淡黄色の固形物)を収率62%で得た。MS m/z(ESI):540[M+1]
ステップ4
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル
(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート8g(1.8g、3.34mmol)を36mLのN,N-ジメチルアセトアミドに溶解し、酢酸カリウム(492mg、5mmol)を加え、該反応液を120℃で2時間反応させた後、100mLの水に加えてろ過し、得られた固形物を真空オープンで乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル8h(1.65g、淡黄色の固形物)を収率100%で得た。MS m/z(ESI):494[M+1]
ステップ5
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロヘキシルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル8h(1.66g、3.37mmol)を30mLの氷酢酸に加え、酢酸ナトリウム(552mg、6.73mmol)を加え、該溶液を120℃に加熱し、24時間反応させ、水100mLを加え、ろ過し、フィルターケーキを真空オープンで乾燥させた後、50mLの酢酸エチルで叩解し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル8i(1.09g、淡黄色の固形物)を収率68%で得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.27(s、1H)、12.23(s、1H)、7.78(s、2H)、7.39(s、1H)、2.67-2.80(m、1H)、1.65-1.90(m、5H)、1.15-1.45(m、5H)。MS m/z(ESI):475[M+1]
ステップ6
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル8i(500mg、1.05mmol)を混合溶媒(4mLの濃塩酸と10mLの氷酢酸)に加え、密封管で120℃で5時間反応させ、室温まで冷却した後、水20mLを加え、ろ過し、フィルターケーキを真空オープンで乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸8j(380mg、淡黄色の固形物)を収率73%で得た。MS m/z(ESI):494[M+1]
ステップ7
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸8j(380mg、0.77mmol)を10mLのメタノールに懸濁し、氷水浴下で塩化チオニル1mLを滴下し、3時間還流反応し、減圧下で濃縮させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル8k(380mg、淡黄色の固形物)を収率97%で得た。MS m/z(ESI):508[M+1]
ステップ8
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル8k(380mg、0.749mmol)を20mLのテトラヒドロフランに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(57mg、1.5mmol)を加え、メタノール5mLを還流下でゆっくりと滴下し、還流反応を5時間続け、飽和アンモニウムクロライド溶液を加えて反応をクエンチし(50mL)、ろ過し、フィルターケーキを真空オープンで乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン8(258mg、淡黄色の固形物)を収率72%で得た。MS m/z(ESI):480[M+1]
実施例9
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000024
ステップ1において、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン8(70mg、0.15mmol)を5mLのジクロロメタンに懸濁し、氷水浴下で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(228mg、1.42mmol)をゆっくりと滴下し、室温に上げて15分間反応させ、氷水を加えて反応をクエンチし、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロヘキシル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン9(10mg、白い固形物)を収率14%で得た。MS m/z(ESI):482[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.67(s、1H)、12.20(s、1H)、7.81(s、2H)、7.40(s、1H)、5.19-5.39(d、J=44.0Hz、2H)、1.93-2.05(m、1H)、1.67-1.88(m、5H)、1.31-1.40(m、5H)。
実施例10
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000025
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン5(80mg、0.17mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、氷浴下でDAST(34mg、1.05mmol)を加え、反応液を該温度で30分間反応させた。反応終了後、反応液を10mLの氷水に加え、ジクロロメタン(5mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン10(10mg、白い固形物)を収率12%で得た。MS m/z(ESI):468.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.29(s、1H)、12.21(s、1H)、7.82(s、2H)、7.48(s、1H)、5.31(d、J=44.0Hz、1H)、5.25(s、1H)、3.14-3.20(m、1H)、1.98-2.00(m、2H)、1.76-1.78(m、2H)、1.62-1.68(m、4H)。
実施例11
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000026
ステップ1
3,6-ジクロロ-4-シクロプロピルピリダジン
3,6-ジクロロピリダジン11a(5g、33.5mmol)を水160mLと濃硫酸7.4mLとの混合液に溶解し、順次に硝酸銀(1.14g、6.7mmol)とシクロプロピオン酸11b(4.89g、57.0mmol)を加え、過硫酸アンモニウム(25.97g、113.9mmol)の水溶液60mLを室温で30分かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後、70℃に昇温し、0.5時間反応させ、反応を室温に下げ、アンモニア水でpH=7に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,6-ジクロロ-4-シクロプロピルピリダジン11c(2.02g、無色の油状液体)を収率33%で得た。MS m/z(ESI):189.0[M+1]
ステップ2
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン
3,6-ジクロロ-4-シクロペンチルピリダジン11c(2.02g、10.7mmol)と4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール11d(2.09g、11.1mmol)を20mLのN,Nージメチルアセトアミドに溶解し、さらに炭酸セシウム(4.17g、12.8mmol)を加え、反応を110℃に上げて3時間攪拌し、反応を室温に下げ、水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン11e(1.7g、白い固形物)を収率56%で得た。MS m/z(ESI):329.9[M+1]
ステップ3
(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン11e(1.13g、3.64mmol)を8mLの酢酸と2mLの水に溶解し、零度まで下げ、さらに濃塩酸1mLを加え、亜硝酸ナトリウム(241mg、3.71mmol)水溶液4mLをゆっくりと滴下し、滴下終了後、10分間攪拌し、さらに酢酸ナトリウム(781mg、10.1mmol)水溶液5mLを加え、さらにエチル(2-シアノ酢酸)カルバメート11f(546mg、3.71mmol)を加え、冰浴を取り除き、室温に上げて1時間反応させ、水20mLを加え、固形物をろ過し、乾燥し、固形物(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート11g(1.33g、白い固形物)を収率73%で得た。MS m/z(ESI):496.9[M+1]
ステップ4
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル
化合物(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート11g(1.33g、2.7mmol)を10mLのN,Nージメチルアセトアミドに溶解し、さらに酢酸カリウム(314mg、3.21mmol)を加え、反応を120℃に上げて3時間攪拌し、室温に下げ、反応液に水20mLを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル11h(1.0g、白い固形物)を収率82%で得た。MS m/z(ESI):450.9[M+1]
ステップ5
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル
化合物2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル11h(600mg、1.3mmol)を10mLの酢酸に溶解し、さらに酢酸ナトリウム(120mg、1.47mmol)を加え、反応を110℃に上げて3時間攪拌し、室温に下げ、反応液に水20mLを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル11i(440mg、白い固形物)を収率75%で得た。MS m/z(ESI):433.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.21(s、1H)、7.77(s、2H)、7.18(s、1H)、2.08-2.17(m、1H)、1.06-1.15(m、2H)、0.95-1.03(m、2H)。
ステップ6
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カーボン11i(440mg、1.0mmol)を10mLの氷酢酸に溶解し、濃塩酸4mLを加え、120℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、液体を室温に冷却し、水20mLを加えて希釈し、攪拌し、過し、固形物を乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸11j(352mg、淡黄色の固形物)を収率80%で得た。MS m/z(ESI):451.9[M+1]
ステップ7
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸11j(268mg、0.59mmol)を10mLのメタノールに溶解し、氷浴下で塩化チオニル2mLをゆっくりと加え、反応液を80℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、反応液減圧下で濃縮させ、残った固形物を石油エーテル:酢酸エチル(20:1)で叩解してろ過し、固形物を乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル11k(279mg、淡黄色の固形物)を収率100%で得た。MS m/z(ESI):466.0[M+1]
ステップ8
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル11k(279mg、0.6mmol)を50mLのテトラヒドロフランに溶解し、そして水素化ホウ素ナトリウム(68mg、1.8mmol)を加え、60℃に上げ、ガスが発生しなくなるまでメタノールをゆっくりと滴下し、3時間加熱反応させ、反応終了後、水10mLを加え、3M希塩酸でpH=6に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン11(250mg、白い固形物)を収率95%で得た。MS m/z(ESI):437.95[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.20(s、1H)、7.86(s、2H)、7.18(s、1H)、5.30(t、J=6.0Hz、1H)、4.40(d、J=6.0Hz、2H)、2.18-2.12(m、1H)、1.06-1.11(m、2H)、0.98-1.04(m、2H).
実施例12
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000027
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン11(100mg、0.22mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、氷浴下でDAST(34mg、1.05mmol)を加え、反応液を該温度で30分間反応させた。反応終了後、反応液を10mLの氷水に加え、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン12(26mg、白い固形物)を収率26%で得た。MS m/z(ESI):439.95[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.20(s、1H)、7.81(s、2H)、7.18(s、1H)、5.35-5.23(d、J=48.0Hz、2H)、2.13-2.15(m、1H)、1.09-1.24(m、2H)、1.01-1.07(m、2H)。
実施例13
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000028
ステップ1
3,6-ジクロロ-4-シクロブチルピリダジン
3,6-ジクロロピリダジン13a(5.0g、33.6mmol)を水168mLと濃硫酸7.4mLとの混合液に溶解し、順次に硝酸銀(1.14g、6.72mmol)とシクロ酪酸13b(3.5mL、36.9mmol)を加え、過硫酸アンモニウム(23g、100.6mmol)の水溶液65mLを室温で30分かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後、温度を70℃に上げて0.5時間反応させ、反応を室温に下げ、アンモニア水でpH=7を調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,6-ジクロロ-4-シクロブチルピリダジン13c(6.2g、無色の油状液体)を収率91%で得た。MS m/z(ESI):204.0[M+1]
ステップ2
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロブチルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン
3,6-ジクロロ-4-シクロブチルピリダジン13c(5.23g、25.75mmol)と4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール5d(4.58g、25.75mmol)を50mLのジメチルスルホキシドに溶解し、さらに炭酸カリウム(7.1g、51.50mmol)、ヨウ化第一銅(2.45g、12.88mmol)を加え、反応を90℃に上げて5時間攪拌し、反応を室温に下げ、水100mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロブチルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン13e(6.5g、白い固形物)を収率73%で得た。MS m/z(ESI):345.0[M+1]
ステップ3
(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロブチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロペンチルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン13e(1.72g、5.0mmol)を16mLの酢酸と4mLの水に溶解し、零度に下げ、さらに濃塩酸2mLを加え、亜硝酸ナトリウム(414mg、6.00mmol)水溶液1mLをゆっくりと滴下し、滴下終了後、10分間攪拌し、さらに酢酸ナトリウム(1.23g、15.0mmol)水溶液5mLを加え、さらにエチル(2-シアノ酢酸)カルバメート13f(936mg、6.00mmol)を加え、冰浴を取り除き、室温に上げて1時間反応させ、水30mLを加え、固形物をろ過し、乾燥し、固形物(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロブチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート13g(2.2g、淡黄色の固形物)を収率85%で得た。MS m/z(ESI):512.1[M+1]
ステップ4
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロブチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル
化合物(E)-エチル(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロブチルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジン)アセチル)カルバメート13g(1.53g、3.0mmol)を30mLの冰酢酸に溶解し、さらに酢酸ナトリウム(792mg、6.0mmol)を加え、120℃に上げて3時間攪拌し、室温に下げ、反応液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル13h(1.14g、白い固形物)を収率85%で得た。MS m/z(ESI):448.1[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.28(brs、1H)、12.19(s、1H)、7.78(s、2H)、7.49(d、J=1.2Hz、1H)、3.48-3.62(m、1H)、2.23-2.33(m、2H)、1.88-2.02(m、1H)、1.75-1.86(m、1H)。
ステップ5
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボニトリル13h(1.34g、3.0mmol)を25mLの氷酢酸に溶解し、濃塩酸5mLを加え、120℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、液体を室温に冷却し、水50mLを加えて希釈攪拌し、ろ過し、固形物を乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸13i(1.3g、淡黄色の固形物)を収率93%で得た。MS m/z(ESI):467.0[M+1]
ステップ6
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸13i(466mg、1.0mmol)を10mLのメタノールに溶解し、氷浴下で塩化チオニル2mLをゆっくりと加え、反応液を80℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮させ、残った固形物を石油エーテル:酢酸エチル(20:1)で叩解してろ過し、固形物を乾燥させ、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロペンチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル13j(450mg、淡黄色の固形物)を収率93%で得た。MS m/z(ESI):481.1[M+1]
ステップ7
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソフェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル13j(450mg、0.93mmol)を10mLのテトラヒドロフランに溶解し、そして水素化ホウ素ナトリウム(344mg、9.3mmol)を加え、60℃に上げ、ガスが発生しなくなるまでメタノールをゆっくりと滴下し、3時間加熱反応させ、反応終了後、水20mLを加え、3M希塩酸でpH=6に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン13(300mg、白い固形物)を71%収率で得た。MS m/z(ESI):452.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.46(brs、1H)、12.15(s、1H)、7.86(s、2H)、7.47(d、J=1.2Hz、1H)、5.30(t、J=6.4Hz、1H)、4.40(d、J=6.4Hz、2H)、3.48-3.61(m、1H)、2.22-2.28(m、2H)、2.07-2.16(m、2H)、1.97-2.02(m、1H)、1.76-1.85(m、1H)。
実施例14
Figure 2023503154000029
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン14
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン13(200mg、0.416mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、0℃で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.55mL,4.16mmol)を加えて0.5時間反応させ、減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロブチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン14(5.5mg、白い固形物)を収率2.8%で得た。MS m/z(ESI):454.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.68(brs、1H)、12.17(s、1H)、7.81(s、2H)、7.49(d、J=1.2Hz、1H)、5.30(d、J=48.0Hz、2H)、3.52-3.62(m、1H)、2.11-2.23(m、2H)、1.96-2.05(m、1H)、1.74-1.84(m、1H)。
実施例15
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)- 1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000030
ステップ1
3,6-ジクロロ-4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン
3,6-ジクロロピリダジン15a(5g、33.56mmol)を水20mLと濃硫酸4.09mLとの混合液に溶解し、順次に硝酸銀(0.57g、3.35mmol)とフルオロイソ酪酸15b(3.25g、28.56mmol)を加え、過硫酸アンモニウム(15.31g、67.1mmol)の水溶液10mLを室温で30分かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後、温度を80℃に上げて0.4時間反応させ、反応を室温に下げ、アンモニア水でpH=7に調整し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,6-ジクロロ-4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン15b(3.3g、白い固形物)を収率47%で得た。MS m/z(ESI):209.0[M+1]
ステップ2
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン
3,6-ジクロロ-4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン15b(3.3g、15.79mmol)と4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール15c(3.65g、20.52mmol)を40mLのジメチルスルホキシドに溶解し、さらに炭酸カリウム(4.36g、31.57mmol)、ヨウ化第一銅(1.5g、7.89mmol)を加えて反応を90℃に上げて4時間攪拌し、反応を室温に下げ、水30mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン15d(5.1g、黄色固形物)を収率92%で得た。MS m/z(ESI):351.2[M+1]
ステップ3
(E)エチル(Z)-(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジノ)アセチルカルバメート
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン15d(2g、5.7mmol)を32mLの酢酸と8mLの水に溶解し、零度に下げ、さらに濃塩酸4mLを加え、亜硝酸ナトリウム(512mg、7.42mmol)水溶液1mLをゆっくりと滴下し、滴下終了後、零度で10分間攪拌し、さらに酢酸ナトリウム(1.4g、17.11mmol)水溶液5mLを加え、さらにエチル(2-シアノ酢酸)カルバメート15e(1.16g、7.42mmol)を加え、冰浴を取り除き、室温に上げて1時間反応させ、水30mLを加え、固形物をろ過し、乾燥し、固形物(E)エチル(Z)-(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジノ)アセチルカルバメート15f(3.1g、淡黄色の固形物)を収率94.8%で得た。MS m/z(ESI):517.0[M+1]
ステップ4
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-ニトリル
化合物(E)エチル(Z)-(2-シアノ-2-(2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)ヒドラジノ)アセチルカルバメート15f(2.75g、5.31mmol)を30mLの冰酢酸に溶解し、さらに酢酸ナトリウム(871mg、10.6mmol)を加え、温度を120℃に上げて4時間攪拌し、室温に下げ、反応液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-ニトリル15g(1.8g、黄色固形物)を収率71.8%で得た。MS m/z(ESI):452.9[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.52(brs、1H)、7.81(s、2H)、7.51(s、1H)、1.72(d、J=24.0Hz、6H)。
ステップ5
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリドアジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-ニトリル15g(300mg、0.62mmol)を4mLのメタノールに溶解し、氷浴下で塩化チオニル2mLをゆっくりと加え、反応液を80℃に加熱して4時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮させ、反応液に水15mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリドアジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル15h(300mg、淡黄色の固形物)を収率93%で得た。MS m/z(ESI):485.9[M+1]
ステップ6
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリドアジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキソ -2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル15h(100mg、0.205mmol)を6mLのテトラヒドロフランに溶解し、そして水素化ホウ素ナトリウム(40mg、1.03mmol)を加え、60℃に昇温し、ガスが発生しなくなるまでメタノールをゆっくりと滴下し、3時間加熱反応させ、反応終了後、水20mLを加え、3M希塩酸でpH=6に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン15(90mg、白い固形物)を収率95.5%で得た。MS m/z(ESI):457.95[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.50(s、1H)、12.46(brs、1H)、7.88(s、2H)、7.50(s、1H)、5.32(t、J=4.0Hz、1H)、4.40(d、J=4.0Hz、2H)、1.72(d、J=24.0Hz、6H)。
実施例16
3-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000031
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン15(90mg、0.20mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、0℃で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(158mg、0.98mmol)を加え、2分間反応させ、減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン16(16.0mg、白い固形物)を収率18%で得た。MS m/z(ESI):459.9[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.68(brs、1H)、12.49(s、1H)、7.83(s、2H)、7.50(s、1H)、5.30(d、J=44.0Hz、2H)、1.71(d、J=24Hz,6H)。
実施例17
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000032
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-フルオロプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-ニトリル15a(1.5g、3.31mmol)を酢酸(25mL)に溶解し、そして塩酸(5mL)をゆっくりと滴下し、120℃で4時間攪拌し、室温に冷却した後に酢酸エチル(25mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸17a(1.0g、黄色固形物)を収率67%で得た。MS m/z(ESI):451.9[M+1]
ステップ2
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸17a(300mg、0.663mmol)を4mLのメタノールに溶解し、氷浴下で塩化チオニル2mLをゆっくりと加え、反応液を70℃に加熱して4時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮させ、反応液に水15mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル17b(250mg、淡黄色の固形物)を収率81%で得た。MS m/z(ESI):466.0[M+1]
ステップ3
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジオキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸メチル17b(100mg、0.214mmol)を6mLのテトラヒドロフランに溶解し、そして水素化ホウ素ナトリウム(41mg、1.7mmol)を加え、60℃に昇温し、ガスが発生しなくなるまでメタノールをゆっくりと滴下し、4時間加熱反応させ、反応終了後、水20mLを加え、3M希塩酸でpH=6に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン17(90.0mg、白い固形物)を収率96%で得た。MS m/z(ESI):437.9[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.46(s、1H)、12.36(s、1H)、7.86(s、2H)、7.56(s、1H)、6.50(s、1H)、5.56(s、1H)、5.30(t、J=4.0Hz、1H)、4.40(d、J=4.0Hz、2H)、2.11(s、3H)。
実施例18
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000033
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン17(90mg、0.20mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、0℃で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(158mg、0.98mmol)を加え、2分間反応させ、減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、分取クロマトグラフィーで精製し、2-(3,5-ジクロロ-4-((6-オキソ-5-(プロプ-1-エン-2-イル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-6-(フルオロメチル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン18(4.0mg、白い固形物)を収率4.4%で得た。MS m/z(ESI):439.9[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.46(s、1H)、12.36(s、1H)、7.83(s、2H)、7.56(s、1H)、6.50(s、1H)、5.56(s、1H)、5.30(d、J=48.0Hz、2H)、2.11(s、3H)。
実施例19
6-シクロプロピル-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000034
ステップ1
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-ブロモ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7a(500mg、1.61mmol)を20mLのジオキサンに加え、さらにシクロプロピルボロン酸(690mg、8.0mmol)、[1,1′-ビス(ジ-t-ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(210mg、0.32mmol)及び2mol/L炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、窒素で3回置換した後、80℃で7時間反応させ、減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、1mol/Lの塩酸溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(20mLx3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(1:0から3:1までの石油エーテル:酢酸エチルですすぎ)、4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン19a(120mg、白い固形物)を収率27%で得た。MS m/z(ESI):274.0[M+1]
ステップ2
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(メトキシメチル)-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン19a(76mg、0.28mmol)を2mLのジオキサンに溶解し、さらに6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-(メトキシメチル)ピリダジン-3(2H)-オン7d(130mg、0.28mmol)を加え、さらにトランス-(1R、2R)-N,N’-ジメチル1,2-シクロヘキサンジアミン(8mg、0.055mmol)及びヨウ化カリウム(46mg、0.28mmol)、ヨウ化第一銅(53mg、0.28mmol)、炭酸カリウム(77mg、0.56mmol)を加え、そして130℃にマイクロ波下で2時間反応させた。反応液に酢酸エチル10mLと水10mLを加え、分離し、水相を10mLの酢酸エチルでもう1回抽出し、有機相を合わせ、10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(1:0から5:1までの石油エーテル:酢酸エチルですすぎ)、4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(メトキシメチル)-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン19b(150mg、無色の油状物)を収率88%で得た。MS m/z(ESI):614.0[M+1]
ステップ3
6-シクロプロピル-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
4-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(メトキシメチル)-6-オキシ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン19b(75mg、0.12mmol)を2mLのジクロロメタンに溶解した。窒素雰囲気下、三臭化ホウ素(0.36mL、1mol/L)を加え、室温で一晩反応させ、メタノール1mLを加えて反応をクエンチした後に減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、さらにメタノール1mLと濃硫酸1mLを加え、100℃で1時間反応させ、反応終了後、室温に冷却して反応液を氷水に滴下し、飽和炭酸カリウム水溶液でpH=5~6に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で2回抽出し、有機相を合わせ、10mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィーで精製し、6-シクロプロピル-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン19(20.0mg、白い固形物)を収率36%で得た。MS m/z(ESI):450.0[M+1]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.39(brs、1H)、12.20(s、1H)、7.76(s、2H)、7.44(s、1H)、3.03-3.10(m、1H)、2.15-2.23(m、1H)、1.20(d、J=4.0Hz、6H)、0.88-1.00(m、4H)。
実施例20
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-ヒドロキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
Figure 2023503154000035
ステップ1
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-ヒドロキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-メトキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン7(25mg、0.057mmol)を1mLの臭化水素酸と1mLの酢酸に溶解し、100℃にマイクロ波下で8時間反応させ、減圧下で濃縮させて溶媒を除去し、残留物を分取クロマトグラフィーで分離して2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキソ)フェニル)-6-ヒドロキシ-1,2,4-トリアジン-3,5(2H,4H)-ジオン20(0.5mg、白い固形物)を収率2%で得た。MS m/z(ESI):426.2[M+1]
実施例21 THRβ結合実験
実験方法:THRβに対する化合物のアゴニスト効果のインビトロでの分析は、時間分解蛍光-蛍光共鳴エネルギー転移共活性化ペプチド動員のアッセイを使用して行われた。この実験では、Eu-抗GST抗体、ビオチン-SRC2-2共活性化ペプチド、ストレプトアビジン-d2、RXRα、及びGSTタグ付きTHRβ-LBDを使用した。Eu-抗GST抗体は、GSTタグに結合することによりTHRβ-LBDを間接的に標識した。ストレプトアビジン-d2は、ビオチンタグに結合することによりSRC2-2共活性化ペプチドを間接的に標識した。RXRαが存在する場合、THRβ-LBDは、それとヘテロダイマーであるTHRβ-LBD/RXRαを形成することができる。アゴニストは、THRβ-LBD/RXRαと結合し、THRβ-LBD立体配座の変化を引き起こすことにより、SRC2-2共活性化ペプチドへのヘテロダイマーの動員能力を高めた。また、これによるd2タグ付けSRC2-2共活性化ペプチドとEu-抗GST抗体との距離の減少は、THR-FRETシグナルを増加した。THRβ活性に対する様々な濃度の化合物の影響により、化合物のアゴニスト能力を評価することができる。
詳細な手順は以下の通りである。
a. DMSOで100X参照化合物又は化合物を調製し、1:3に均等に希釈した。
b. 100X段階希釈された参照化合物又は化合物1X反応緩衝液で4Xに希釈し、実験プレートに加えた。
c. 4X THRβ-LBD、4X RXRαの混合溶液を1X反応緩衝液で調製し、実験プレートに加えた。
d. 2X ビオチン-SRC2-2、2X Eu-抗GST、2X ストレプトアビジン-d2の混合溶液を1X反応緩衝液で調製し、実験プレートに加えた。
e. 1000rpmで1分間遠心分離し、室温かつ暗所で4時間インキュベートした。
f. 665nm及び615nmにおける蛍光シグナル値をEnVision 2104プレートリーダーで読み取り、Ratio665nm/615nmを算出した。
実験結果を表1に示す。
Figure 2023503154000036
実施例22 THRα結合実験
実験方法:THRαに対する化合物のアゴニスト効果のインビトロでの分析には、THRβの代わりにTHRαを使用した以外、実施例11のTHRβ結合実験と同様な方法を使用した。
実験結果を表2に示す。
Figure 2023503154000037
実施例23 インビトロでの肝ミクロソームの安定性アッセイ
実験方法:
(1)溶液の調製
試験物質と陽性対照物であるベラパミルとをそれぞれにDMSOでストック溶液として10mMまで溶解し、上記の10mMのストック溶液を70%アセトニトリル水溶液で0.25mMの濃度に希釈した。
最終的に濃度が6.5mMのNADP、16.5mMのG-6-P、3U/mLのG-6-PDH及び3.3mMの塩化マグネシウムを含むNADPH再生システムを調製した。
停止溶液は、トルブタミドとプロプラノロール(両方とも内部標準として)を含むアセトニトリル溶液である。
リン酸塩緩衝液は、3.3mMのmgCl2を含む100mMのKPO(pH=7.4)緩衝液である。
肝ミクロソームインキュベートシステムは、100mMのリン酸塩緩衝液にあり、0.2mg/mLの肝ミクロソームタンパク質と1μMの試験物質・陽性対照を含んだ。
(2)インキュベートプロセス
インキュベートシステムから取り出た80μLの混合液に、400μLの停止溶液を加えてタンパク質を沈殿させ、ボルテックスさせた後に20μLのNADPH再生システムを加え、それを0minのサンプルポイントとした。
残りの520μLのタンパク質薬物混合液にNADPH再生システム130μLを加え、よく混ぜてインキュベートを開始させた。最終的にインキュベートシステムは、650μLで、0.2mg/mLの肝ミクロソームタンパク質、1μMの試験物質・陽性対照、1.3mMのNADP、3.3mMのG-6-P、0.6U/mLのG-6-PDHを含んだ。
混合システムを37℃の水浴でゆっくりと振とうしながらインキュベートし、5、10、30、60minの時刻でそれぞれ100μLのインキュベーション溶液を取り、1ウェルプあたりに400μLの停止溶液を含む新しい96ウェルプレートに入れ、よく混ぜてタンパク質(4000×g、4℃で15分間遠心分離)を沈殿させた。
上澄み100μLを取り、1:2の割合で水で希釈した後にLC-MS/MSでサンプル分析を行った。
実験結果を表3に示す。
Figure 2023503154000038
上記の実施例の説明は、本発明の方法及びその精神を理解するために用いられるものですぎない。当業者にとって、本発明の原理を逸脱することなく、本発明に対して幾つかの改良や修飾を行う可能性もあり、これらの改良および修飾も本発明の特許請求の範囲内に含まれることに留意する必要がある。

Claims (10)

  1. 式(I)に示される構造を有することを特徴とする1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩。
    Figure 2023503154000039
    (式中、Aは、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC6~C20のアリール基、置換又は非置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換又は非置換のC3~C18のヘテロシクリル基、ヒドロキシ基、あるいはハロゲンであり、
    Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
    、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
    、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
    m及びnは、それぞれ0~3の整数である。)
  2. 前記置換のC1~C15のアルキル基、置換のC1~C15のアルコキシ基、置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換のC6~C20のアリール基、置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換のC3~C18のヘテロシクリル基、及び置換のC2~C15の不飽和炭化水素基における置換基が、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、又はアミノ基である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩。
  3. 前記Aが、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシペンチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1-フルオロエチル基、1-フルオロプロピル基、1-フルオロイソプロピル基、1-フルオロブチル基、1,1-ジフルオロエチル基、1,1-ジフルオロプロピル基、1,1-ジフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基、ピロリル基、フラニル基、ピラニル基、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩。
  4. 、R、R及びRが、独立して、水素、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシペンチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1-フルオロエチル基、1-フルオロプロピル基、1-フルオロイソプロピル基、1-フルオロブチル基、1,1-ジフルオロエチル基、1,1-ジフルオロプロピル基、1,1-ジフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル基、ピロリル基、フラニル基、ピラニル基、1-メチルエテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヒドロキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードから選択される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩。
  5. 前記式(I)に示される構造が、具体的に:
    Figure 2023503154000040
    Figure 2023503154000041
    である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩。
  6. 式1bの化合物を式1cの化合物に変換させ、式1cの化合物を式(I)の構造を有する1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物に変換させることを含む、
    1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩の製造方法。
    Figure 2023503154000042
    (式中、Aは、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC6~C20のアリール基、置換又は非置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換又は非置換のC3~C18のヘテロシクリル基、ヒドロキシ基、あるいはハロゲンであり、
    Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
    、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
    、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
    m及びnは、それぞれ0~3の整数であり、
    は、C1~C6のアルキル基である。)
  7. 前記式1bが、式1aの化合物を酸性条件下で加水分解して式1bの化合物を得る方法に従って調製して得られる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
    Figure 2023503154000043
    (式中、Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
    、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
    、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
    m及びnは、それぞれ0~3の整数である。)
  8. 式4dの化合物と式4eの化合物とを反応させ、式(I)の構造を有する1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物を得ることを含む、
    1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩の製造方法。
    Figure 2023503154000044
    (式中、Aは、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC6~C20のアリール基、置換又は非置換のC5~C20のヘテロアリール基、置換又は非置換のC3~C18のヘテロシクリル基、ヒドロキシ基、あるいはハロゲンであり、
    Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
    、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
    、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
    m及びnは、それぞれ0~3の整数である。)
  9. 前記式4dの構造の化合物が、式4cの構造の化合物を式4dの構造の化合物に変換させる方法に従って調製して得られる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
    Figure 2023503154000045
    (式中、Xは、置換のメチレン基、-O-又は-S-であり、
    、Y、Y、Y、Z及びZは、独立して、N又はCRから選択され、
    、R、R及びRは、独立して、水素、置換又は非置換のC1~C15のアルキル基、置換又は非置換のC1~C15のアルコキシ基、置換又は非置換のC3~C18のシクロアルキル基、置換又は非置換のC2~C15の不飽和炭化水素基、ハロゲン、あるいはシアノ基から選択され、
    m及びnは、それぞれ0~3の整数である。)
  10. THRアゴニストの製造における、請求項1~5のいずれか1項に記載の1,2,4-トリアジン-3,5-ジオン系化合物及びその薬学的に許容される塩の使用。
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