JP2023168847A - 包装袋 - Google Patents

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直也 浦川
Naoya URAKAWA
実 川▲崎▼
Minoru Kawasaki
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Abstract

【課題】開封しやすく、かつ、底部にバリア性フィルムを使用しないでも、バリア性を確保できる詰め替え用の包装袋を得る。【解決手段】バリア層とシーラント層とからなる前フィルム(2)と後フィルム(3)のシーラント面を向かい合わせ、周囲に天、左側、右側、およびシーラント層を内側にして折り畳んだ底フィルム(4)を挟んだ底シール部(14)を有する包装袋(1)において、底フィルムが、基材の延伸フィルム層とその表裏のシーラント層とからなるフィルムからなり、折り畳まれて向かい合うシーラント層が剥離可能なシーラントであって、底部で、底フィルムの重なった底フィルム同士と、前フィルム、後フィルムそれぞれとがシールし、かつ、底部内側に未融着の底フィルム部分を有し、容器内側の底フィルム折り畳み部罫線の中央近傍が、基材の層に破断可能な傷を有することを特徴とする包装袋。【選択図】図1

Description

本発明は、液体状の薬剤や、液体洗剤、柔軟剤、などのトイレタリー用品、あるいは、濃縮コーヒーのような液体食品などの液体を収納する包装袋で、バリア性があって、かつ、容易に開封可能な包装袋に関するものである。
農薬などの液体状の薬剤や液体肥料、液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、などのトイレタリー用品や、濃縮コーヒーのような液体食品などの液体は、従来、ブローボトルなどの硬質容器に入れて流通されていた。
しかし、これら液体用硬質容器は、プラスチックを使用する重量が大きいなどから、環境保護の為、詰め替え用などに、フィルムからなる薄肉で大容量の容器が求められた。しかし、フィルムで形成された容器も、開封するのに、一端を切って開封し、該開封した孔から内容物を詰め替えるのは、時間が掛かると共にこぼしやすい、残留しやすいなど、多くの問題があった。
例えば、特許文献1では、
可撓性シート材からなる筒状の胴部の上端開口を封止し、下端開口に近い胴部の内部に可撓性シート材からなる底部を設け、該底部と胴部と上記上端の封止部とにより囲まれた空間を透析用剤収納空部とし、底部の下方に位置する胴部の下端開口を封止して底部の外側の面を胴部の下端部分で覆い隠し、この下端の封止部と底部との間で胴部の下端部分を切除可能とし、切除した状態で底部の外側の面が胴部の下端開口内に露出するようにした透析用剤収納容器であって、
前記切除までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切除後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器を提案している。
しかしながら、この方法は、輸送時に底部から裂けたり、底部の傷をつけたところのバリア性が低下したりする。それらに対応する為には、底部フィルムに充分なバリア性のある素材を使用する必要があり、コストが上がる要因になるなどの問題があった。
特許第4753571号公報
そこで、本発明は、開封しやすく、かつ、底部にバリア性フィルムを使用しないでも、バリア性を確保できる詰め替え用の包装袋を得ることが本発明の課題である。
本発明の包装袋は、少なくともバリア層とシーラント層とからなる前フィルムと後フィルムのシーラント面を向かい合わせ、周囲に天シール部、左側シール部、右側シール部、および底部にシーラント層を内側にして折り畳んだ底フィルムを挟んだ底シール部、を有する包装袋において、
底フィルムが、少なくとも基材の延伸フィルム層とその表裏のシーラント層とからなるフィルムからなり、
該底フィルムの折り畳まれて向かい合うシーラント層が剥離可能なシーラントであって、該底部で、底フィルムの重なった底フィルム同士と、前フィルム、後フィルムそれぞれとがシールし、
かつ、前記底部内側に未融着の底フィルム部分を有し、
該容器内側の底フィルム折り畳み部罫線の中央近傍が、基材の層に破断可能な傷を有することを特徴とする包装袋である。
本発明の包装袋は、バリア性のある底フィルムを使用しなくても高いバリア性を得ると共に、大きな開口孔を作成して早い詰め替えを可能とする包装袋である。
本発明に係る包装袋の実施形態例を示す正面図と断面図、及びその部分拡大図である。 本発明に係る包装袋の実施形態例で、底部を開封する為に、底フィルムの易開封樹脂層同士の融着を剥離して、底部を広げる工程を示す縦断面図と、その部分拡大図である。 本発明に係る包装袋の実施形態例で、底フィルムの罫線に対する傷の形状例を示す平面図である。 本発明に係る包装袋の実施形態例で、広げた底部を開封して、内容物を詰め替える状態を示す縦断面図である。
以下、本発明の包装袋の実施形態について、図で説明する。
図1は、本発明に係る包装袋1の実施形態例を示す図である。
図1-1、図1-2に示すように、本発明の包装袋1は、前フィルム2と後フィルム3とのシーラント面を向かい合わせ、周囲に天シール部11、左側シール部12、右側シール部13、および、表側にシーラント層を有して折り畳んだ底フィルム4を有する底シール部14を有している。
上記底フィルム4は、少なくとも基材の二軸延伸フィルム41と表裏のシーラント層42、43とからなる易破断性フィルムからなり、該底シール部で、底フィルム4の重なった底フィルム同士と、前フィルム2、後フィルム3それぞれとにシールした底部を形成している。
この為、底フィルム4にバリア性がなくても、底シール部14は大きな面を外気に晒していないので、包装袋1全体では、バリア性の低下は起きない。
ここで、少なくとも、底フィルム4の内側に折り畳まれたシーラント層43は、イージーピール性シーラント、又は層間剥離可能なヒートシールニスによって製造しておく。すなわち、折り畳まれてシールされた底フィルム4は、容易に剥離可能とする。
この包装袋を開封するには、図2と図4の工程で開封する。
ここで、底部を形成する底フィルム4は、底シール部14の幅の2倍よりも充分に広い幅で製造している。この為、包装体の内部には、未融着の底フィルム部分44があって、未融着部が折り畳んだ状態で挿入されている。
開封するには、まず、図2-1に示すように、上記底フィルム4同士の融着部を剥離する。
底フィルム4の内側に折り畳まれたシーラント層43は、剥離可能なシーラントによって製造してあるので、容易に剥離し、図2-2、図2-3のように、底フィルム4を広げ、スタンディングパウチのように、立たせることが可能な状態になる。
ここで、底フィルム4は、図3に示すように、折り畳む罫線46があって、その中央近傍を通る傷47を設けている。この傷47は、容易に底フィルム4を破断しやすいように、罫線46の中央近傍で交差する線状の傷47とすることが望ましい。傷47が交差する線で設けられる事によって、確実に、大きな開口孔を得ることが可能になる。
図4は、底フィルム4の広げた未融着の底フィルム部分44中央を破断して開封し、開封した開口部45に詰め替え用容器6を当接し、内容物5を詰め替えている断面図である。
底フィルム4は、バリア層などの剛性の高いフィルム層を有せず、基材層が延伸フィルムで、両面の樹脂がシーラントだが、基材層の包装袋内部の基材層に、傷が設けられている。その基材層の傷近傍に指などを突き刺すだけで、容易に破断させ、開封することができる。
底フィルムに使用する基材の延伸フィルムは、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、2軸延伸ポリアミドフィルムなどの延伸フィルムを使用する。厚みは8~60μmのフィルム、好ましくは12~24μmのフィルムを使用する。
8μm未満のフィルムでは、衝撃や振動に弱く、包装袋に使用するには、破損しやすい。また、60μm以上では、傷を付けても容易に開封しにくいので、厚みは8~60μmのフィルムとする。包装袋の内部に折り畳まれた時の罫線46近傍には、容易に破断可能な傷47を設ける。容易に破断可能な傷は、ロータリー刃やビク刃などで半抜きの易破断線を設けても良いが、レーザー光を走査させて易破断線とするのが良い。
底フィルムに使用するイージーピール性シーラント層としては、市販されている易剥離用シーラントフィルムを使用しても良いし、市販のヒートシールニスを塗工しても良い。いずれにしても、凝集剥離、界面剥離、あるいは層間剥離できるものを使用する。
底フィルムの前記イージーピール性シーラント層同士、あるいはヒートシールニス同士におけるシール強度は、シール条件を調整し、1~10N/15mmとする必要がある。これは、1N/15mm未満のシール強度では、充分なシールが得られないので、底フィルムが折り畳まれずに、開いてしまい、バリア性が低下してしまうなどの問題が発生する。
また、シール強度が10N/15mm以上だと、底フィルムを開封するのがむずかしくなり、詰め替えができなくなる。この為、シール強度は、1~10N/15mmとする。
その中でも、特に2~5N/15mmのシール強度が好ましい。
胴部に使用する積層フィルムは、外層にポリエチレンテレフタレートフィルムのような二軸延伸フィルムを用い、中間層にバリア層を有し、最内層に融着可能な熱可塑性樹脂層を用いたフィルムでも良い。例えば、外側から、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)/酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)/ポリアミド樹脂フィルム(厚さ15μm)/低密度ポリエチレン(厚さ50μm)などの積層フィルムが考えられる。
この他、バリア層として、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物や、ポリアミドフィルムなどの他、アルミニウム箔などの金属箔、アルミニウム蒸着ポリエステルフィルムなどの金属蒸着フィルム、無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、無機酸化物蒸着ポリアミドフィルムなどを使用することができる。上記バリア層を使用し、これらの表裏を低密度ポリエチレンなどの融着性のある樹脂層でサンドイッチした積層フィルムであっても良い。
さらに、落下強度や耐ピンホール性などを向上させる為、中間層にポリアミド層などを設けても良い。
また、中間層を積層するには、接着層を介してドライラミネート法にて貼り合わせること
ができる。
上記蒸着する無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシュウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属の酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどが好ましい。
胴部に使用される積層フィルムのシーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体(EAA)、アイオノマー、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が使用できる。これらの樹脂をTダイ、あるいはインフレーションなどの押出し機により製膜可能である。単層または複層でもよい。フィルムの厚みとしては、30~200μmの範囲であることが好ましい。
上記のように、包装袋の構成は考えられる。胴部に使用する積層フィルムは共通に、底フィルムの素材を各種作成して実施例、比較例を作成し、開封性や輸送試験、落下試験など、容器として評価を行った。
<実施例1>
包装体の胴部構成は、共通とした。
すなわち、外側から二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ60μm)/酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)/ポリアミド樹脂フィルム(厚さ15μm)/直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ60μm)の構成とした。
包装袋の大きさは、横幅200mm、縦長さ300mmとした。
底フィルムの構成は、低密度ポリエチレン(厚さ20μm)/ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)/イージーピール性シーラント(厚さ20μm)とし、底フィルムの大きさは、横幅200mm、縦長さ80mmとし、縦を40mmで折り返した。底フィルムに使用するポリエチレンテレフタレートフィルムの折り畳む折り目中央近傍に、レーザー光を走査した。
ここで走査するレーザー光は、波長10.6μmの炭酸ガスレーザーで、出力30ワット、照射範囲をスポット径0.2mm、走査速度3000mm/secで、交差する二本線を走査した。そして、その交差する交点が折り目中央となるようにした。
イージーピール性シーラント層同士のシール強度は、シール条件を調整し、1.5N/15mmとした。
<実施例2>
底フィルムのイージーピール性シーラント層同士のシール強度は、シール条件を調整し、3.3N/15mmとした。
その他は、実施例1と同じとした。
<実施例3>
底フィルムのイージーピール性シーラント層同士のシール強度は、シール条件を調整し、4.5N/15mmとした。
その他は、実施例1と同じとした。
<実施例4>
底フィルムのイージーピール性シーラント層同士のシールを、シール条件を調整し、シー
ル強度を8.2N/15mmとした。
その他は、実施例1と同じとした。
<実施例5>
底フィルムの構成は、低密度ポリエチレン(厚さ20μm)/ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)/ヒートニス(塗工量4gdry/m)とし、塗工後120℃2分間乾燥した。
ヒートニス同士のシール強度は、シール条件を調整し、1.3N/15mmとした。
その他は、実施例1と同じとした。
<実施例6>
底フィルムのヒートニス同士のシール強度は、シール条件を調整し、2.8N/15mmとした。
その他は、実施例5と同じとした。
<実施例7>
底フィルムのヒートニス同士のシール強度は、シール条件を調整し、4.0N/15mmとした。
その他は、実施例5と同じとした。
<実施例8>
底フィルムのヒートニス同士のシール強度は、シール条件を調整し、9.3N/15mmとした。
その他は、実施例5と同じとした。
<比較例1>
底フィルムのイージーピール性シーラント層同士のシール強度は、シール条件を調整し、0.5N/15mmとした。
その他は、実施例1と同じとした。
<比較例2>
底フィルムのイージーピール性シーラント層同士のシールを、シール条件を調整し、シール強度を12.1N/15mmとした。
その他は、実施例1と同じとした。
<比較例3>
底フィルムのヒートニス同士のシール強度は、シール条件を調整し、0.3N/15mmとした。
その他は、実施例5と同じとした。
<比較例4>
底フィルムのヒートニス同士のシール強度は、シール条件を調整し、11.8N/15mmとした。
その他は、実施例5と同じとした。
<評価方法>
包装袋の天シール部を融着する前に、200gの小麦粉を薬剤に想定して入れた包装袋を40袋ずつ作成した。男女それぞれ5人ずつの検査員によって評価した。
<剥離性評価>
小麦粉を充填した包装袋の底部シール面を、手で剥離して、その剥離しやすさを評価した。
剥離しやすいものを〇、剥離しづらいものを×、とした。
<突き刺し開封性評価>
剥離して折り畳んだフィルムを広げた底フィルムの中央に、先端が直径1.0mm、先端形状半径0.5mmの半円形の針を毎分50±5mmの速度で突き刺し、底フィルムが容易に破断して、開封可能か、を評価した(JIS Z 1707 食品包装用プラスチックフィルム通則 7.4突刺し強さ試験による)。
開封しやすいものを〇、開封しづらいものを×、とした。
<振動試験評価>
JIS Z0200に基づき、包装袋を10袋段ボール箱に入れて、集合の輸送を想定した試験を実施。ランダム振動試験を行い、レベル1の条件で評価した。
底フィルムから内容物が漏れたものを×、漏れなかったものを〇、とした。
<衝撃試験評価>
JIS Z0200に基づき、包装袋を10袋段ボール箱に入れて、集合の落下衝撃試験を実施。落下高さ80cm(レベル1)の条件で評価した。
底フィルムから内容物が漏れたものを×、漏れなかったものを〇、とした。
<包装袋評価試験結果>
<剥離性評価結果>
包装袋の底部シール面を、手で剥離して、その剥離しやすさを使用感で評価すると、実施例1~8と比較例1、3は、容易に剥離できた。
比較例2と4は、人手では容易に剥離できなかった。容易に剥離できなかった包装袋は、10N/15mmを超えるシール強度だった。
そこで、シール強度が10N/15mm以下の包装袋が好ましいと判断した。
<突き刺し開封性評価結果>
剥離した包装袋の底部シール面を、先端が円錐状の器具を手で押し込んだところ、
実施例1~8と比較例1~4のすべてにおいて、容易に突き刺して開封することができた。
そこで、レーザー光による傷加工が功を奏したものと考えた。
<振動試験結果>
比較例1と3では、底フィルムの折り畳まれた部分が剥離した。この為、バリア性が著しく低下することになった。
他の実施例1~8と比較例2と4は、底部の剥離など、異常は発生しなかった。
上記の事から、底フィルムの折り畳まれた部分の融着は、1N/15mm以上のシール強度が必要である。
<衝撃試験評価>
比較例1と3では、底フィルムの折り畳まれた部分が剥離した。この為、バリア性が著しく低下することになった。
他の実施例1~8と比較例2と4は、底部の剥離など、異常は発生しなかった。
上記の事から、底フィルムの折り畳まれた部分の融着は、1N/15mm以上のシール強度が必要である。
以上の結果から、底フィルムのレーザー光による傷加工が突き刺し開封性に効果がある
。また、底フィルムの折り畳まれたシーラント同士の融着は、1~10N/15mmのシール強度が必要である。
上記結果を、表1に記した。
Figure 2023168847000002
本発明の包装袋は、バリア性のある底フィルムを使用しなくても高いバリア性を有する包装袋である。
しかも、底部を衛生的で、かつ、大きな開口孔を形成するので、素早い詰め替えを可能とする包装袋となった。
特に、底フィルムは高価なバリア層を含まないフィルムを使用しているのにもかかわらず、高いバリア性を有することができるので、低価格で製造可能であると共に、振動、衝撃にも強い容器になっているなど、本発明のメリットは大きい。
1・・・・・・・・包装袋
11・・・・・・・天シール部
12・・・・・・・左側シール部
13・・・・・・・右側シール部
14・・・・・・・底シール部
2・・・・・・・・前フィルム
3・・・・・・・・後フィルム
4・・・・・・・・底フィルム
41・・・・・・・二軸延伸フィルム(基材)
42・・・・・・・シーラント層
43・・・・・・・シーラント層(内側に折り畳まれたシーラント層)
44・・・・・・・未融着の底フィルム部分
45・・・・・・・開口部
46・・・・・・・罫線
47・・・・・・・傷
5・・・・・・・・内容物
6・・・・・・・・詰め替え用容器

Claims (3)

  1. 少なくともバリア層とシーラント層とからなる前フィルムと後フィルムのシーラント面を向かい合わせ、周囲に天シール部、左側シール部、右側シール部、および底部にイージーピール性シーラント層を内側にして折り畳んだ底フィルムを挟んだ底シール部、を有する包装袋において、
    底フィルムが、少なくとも基材の延伸フィルム層とその表裏のシーラント層とからなるフィルムからなり、
    該底フィルムの折り畳まれて向かい合うシーラント層が剥離可能なシーラントであって、該底部で、底フィルムの重なった底フィルム同士と、前フィルム、後フィルムそれぞれとがシールし、
    かつ、前記底部内側に未融着の底フィルム部分を有し、
    該容器内側の底フィルム折り畳み部罫線の中央近傍が、基材の層に破断可能な傷を有することを特徴とする包装袋。
  2. 底フィルムが折り畳まれて向かい合う剥離可能なシーラント層が、イージーピールシーラント、あるいは層間剥離可能なシーラントからなることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 底フィルムの折り畳まれた部分の融着は、1~10N/15mmのシール強度としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装袋。
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