JP2023166908A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】定置作業を行うことが可能な作業車両において、定置作業及び他の作業を行うために必要な操作が簡易である構成を提供する。【解決手段】トラクタは、エンジンと、車体と、後PTO軸と、中央PTO軸と、許可スイッチと、制御部と、を備える。エンジンは、動力を発生させる。車体は、運転座席を含む。後PTO軸は、車体の後部に取り付けられる後作業機に対して、エンジンが発生させた動力を供給する。中央PTO軸は、車体の中央部に取り付けられる中央作業機に対して、エンジンが発生させた動力を供給する。許可スイッチは、オペレータが操作可能である。制御部は、許可スイッチが操作されたことを降車後の後PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定しており、かつ、許可スイッチが操作されたことを後進時の中央PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定している。【選択図】図5
Description
本発明は、主として、後PTO軸及び中央PTO軸を備える作業車両に関する。
特許文献1は、定置作業を行うためのトラクタを開示する。定置作業とは、トラクタを駐車させた状態で、トラクタに取り付けられた作業機を駆動して作業を行うことである。また、特許文献1のトラクタには、運転座席に対する着座及び退座を検出する座席センサが設けられている。トラクタは、エンジンの駆動中に運転座席に対する退座を検出した場合、エンジンを停止する機能を有する。この機能は定置作業の妨げとなることがある。そのため、特許文献1では、運転座席を非使用位置にした場合、上記の退座検出時のエンジン停止が無効化される。これにより、オペレータが運転座席から退座した状態において、定置作業を行うことができる。
特許文献1では、定置作業を行うために運転座席を非使用位置に変更する必要があるため、オペレータの手間となる。一方で、定置作業を許可するための何らかの操作具を設ける場合、作業車両が備える操作具の個数が多くなるため、スペース及び操作性の観点で課題がある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、定置作業を行うことが可能な作業車両において、定置作業及び他の作業を行うために必要な操作が簡易である構成を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の作業車両が提供される。即ち、作業車両は、駆動部と、車体と、後PTO軸と、中央PTO軸と、許可操作具と、制御部と、を備える。前記駆動部は、動力を発生させる。前記車体は、運転座席を含む。前記後PTO軸は、前記車体の後部に取り付けられる後作業機に対して、前記駆動部が発生させた動力を供給する。前記中央PTO軸は、前記車体の中央部に取り付けられる中央作業機に対して、前記駆動部が発生させた動力を供給する。前記許可操作具は、オペレータが操作可能である。前記制御部は、前記許可操作具が操作されたことを降車後の前記後PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定しており、かつ、前記許可操作具が操作されたことを後進時の前記中央PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定している。
これにより、1つの許可操作具に2つの機能を持たせることができる。これらの2つの機能はPTO軸の回転の許可という点で概念が類似しつつ、かつ、同時に用いられることがない。従って、1つの許可操作具にこれらの2つの機能を持たせることにより、操作の分かり易さと操作具の個数低減を実現できる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、作業車両は、前記運転座席にオペレータが着座していることを検出する座席センサを備える。前記制御部は、オペレータが着座していることが検出できなくなった場合、前記駆動部を停止させる自動停止機能を実行可能である。降車後の前記後PTO軸の回転の許可条件を満たすことにより、前記自動停止機能が無効化される。
これにより、自動停止機能を有する作業車両においても、降車後の後作業機の駆動を行うことができる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記制御部は、駐車状態であるか否かを検出可能である。前記制御部は、前記座席センサがオペレータの着座を検出していない降車後において、駐車状態と検出していることを、降車後の前記後PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定している。
これにより、オペレータが降車したこと、及び、作業車両が駐車状態であることを検出できる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、作業車両は、前後進切替操作具と、駐車ブレーキ操作具と、を備える。前記前後進切替操作具は、前進、中立、後進を切り替える操作が可能である。前記駐車ブレーキ操作具は、駐車ブレーキの有効及び無効を切り替える。前記制御部は、前記前後進切替操作具が中立に切り替わっていること、及び、前記駐車ブレーキ操作具が駐車ブレーキを有効にしていることの少なくとも一方を検出した場合に、駐車状態であると検出する。
これにより、操作具の操作状態を検出するだけで、駐車状態であるか否かを検出できる。
前記の作業車両においては、前記運転座席に着座したオペレータが操作可能な位置に、前記許可操作具が配置されていることが好ましい。
これにより、座席センサがオペレータの着座を検出している状態において、オペレータが許可操作具を操作できる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記作業車両は、前記後PTO軸又は前記中央PTO軸の駆動と停止を切り替えるPTO駆動停止操作具を備える。前記許可操作具と前記PTO駆動停止操作具が並んで配置されている。
これにより、概念的に類似しており、かつ、操作のタイミングも近い2つの操作具を並べて配置するため、操作性を高くすることができる。
前記の作業車両においては、前記許可操作具は、前記PTO駆動停止操作具よりも、車幅方向の中央寄りに配置されていることが好ましい。
これにより、許可操作具は着座して操作する一方で、PTO駆動停止操作具は降車したオペレータが操作することもあるため、操作性を高くすることができる。
前記の作業車両においては、前記許可操作具は、降車後の前記後PTO軸の回転、又は、後進時の前記中央PTO軸の回転が有効である場合に発光することが好ましい。
これにより、降車後の後PTO軸の回転、又は、後進時の中央PTO軸の回転が有効であることをオペレータに知らせることができる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記作業車両は、前記後PTO軸又は前記中央PTO軸の駆動と停止を切り替えるPTO駆動停止操作具を備える。降車後の前記後PTO軸の回転中、又は、後進時の前記中央PTO軸の回転中において、前記PTO駆動停止操作具に対して、前記後PTO軸又は前記中央PTO軸の回転を停止させる操作があった場合、前記許可操作具の発光が停止する。
これにより、降車後の後PTO軸の回転、又は、後進時の中央PTO軸の回転が無効になったことをオペレータに知らせることができる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、作業車両は、補助ハウジングと、ベースハウジングと、を備える。前記補助ハウジングには、前記許可操作具が取り付けられる。前記ベースハウジングには、前記補助ハウジングが取り付けられる。
これにより、補助ハウジングの取付けを省略するだけで、許可操作具を採用しない作業車両の製造に対応できる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ベースハウジングにはスリットが形成されている。前記スリットに連結具が挿入されている。前記連結具により、前記補助ハウジングが前記ベースハウジングに取り付けられる。
これにより、補助ハウジングの取付けを省略した場合において、ベースハウジングにはスリットが形成されているだけであるため、ベースハウジングの外観があまり損なわれない。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトラクタ(作業車両)1の側面図である。図2は、トラクタ1の平面図である。なお、以下の説明において「左」、「右」等というときは、トラクタ1に搭乗するオペレータから見た左及び右を意味する。
本実施形態のトラクタ1は、農作業又は土木作業等に用いられる作業車両である。トラクタ1は、前後方向に延びるフレーム等を含んで構成される車体2を備える。車体2は、走行車輪としての前輪3及び後輪4により支持されている。前輪3及び後輪4は、それぞれ、左右一対で設けられている。
トラクタ1の前部には、ボンネット5が設けられている。ボンネット5の内部には、駆動部としてのエンジン6が設けられている。エンジン6は動力を発生させる。エンジン6は、ディーゼルエンジンであるが、ガソリンエンジンであってもよい。また、エンジン6に代えて電動モータを設けてもよい。
ボンネット5の後方には、オペレータが座るための運転座席7が設けられている。運転座席7の周囲には、オペレータが各種の操作を行うための様々な操作具が設けられている。操作具は、例えば、図1に示すステアリングハンドル11及びスイッチボックス12を含む。ステアリングハンドル11は、トラクタ1の操舵を行うための操作具である。スイッチボックス12は、複数のスイッチが設けられた構成である。スイッチボックス12の詳細については後述する。
車体2の後部には、ミッションケース13が設けられている。エンジン6が出力する動力は、ミッションケース13に入力される。ミッションケース13内には、図略のHST(静油圧式無段変速装置)が配置されており、このHSTによってエンジン6の動力が変速されて、後輪4に伝達されるように構成されている。これにより、エンジン6が出力する動力を用いてトラクタ1を走行させることができる。なお、HSTに代えて、HMT又は機械式変速装置が設けられていてもよい。
ミッションケース13には、後PTO軸14及び中央PTO軸15が接続されている。ミッションケース13内には油圧モータ、油圧ポンプ、及び油圧バルブ等で構成される動力伝達機構18が配置されており、この動力伝達機構によってエンジン6の動力が後PTO軸14又は中央PTO軸15に伝達される。
後PTO軸14には後作業機21が取り付けられる。後作業機21は、後PTO軸14及び他の取付機構等を介して、車体2の後部に取り付けられる。後作業機21は、後PTO軸14から入力された動力を用いて作業を行う。また、中央PTO軸15には中央作業機22が取り付けられる。中央作業機22は、中央PTO軸15及び他の取付機構等を介して、車体2の中央部に取り付けられる。中央作業機22は、中央PTO軸15から入力された動力を用いて作業を行う。後作業機21又は中央作業機22の例としては、例えば、耕耘機、プラウ、施肥機、草刈機、播種機、薪割り機、ポンプ等の種々の作業機がある。なお、トラクタ1は、後PTO軸14及び中央PTO軸15に加えて、車体2の前部に取り付けられる前作業機を駆動するための前PTO軸を有していてもよい。
次に、定置作業及び後進作業について説明する。定置作業とは、トラクタ1を駐車させた状態で、トラクタ1に取り付けられた後作業機21を駆動して作業を行うことである。定置作業を行う場合の後作業機21としては、例えば薪割り機又はポンプがある。通常、オペレータは、トラクタ1から降車して、後作業機21を操作したり、後作業機21に作業対象物を供給したりする。詳細は後述するが、トラクタ1は退座時の自動停止機能を有している。退座時の自動停止機能とは、オペレータが運転座席7から離れたことを検出した際にエンジン6を停止させる機能である。退座時の自動停止機能が有効である場合、オペレータが運転座席7から離れた時点でエンジン6及び後作業機21が停止するため、定置作業を行うことができない。従って、本実施形態では、後述する定置作業の許可条件が満たされた場合、退座時の自動停止機能が無効化され、定置作業を行うことが可能となる。
後進作業とは、トラクタ1を後進させながら、トラクタ1に取り付けられた中央作業機22を駆動して作業を行うことである。後進作業を行う場合の中央作業機22としては、例えば草刈機がある。トラクタ1は、後進時の自動停止機能を有している。後進時の自動停止機能とは、中央作業機22の駆動中にトラクタ1を後進させる操作を検出した際に、中央作業機22を停止させる機能である。後進時の自動停止機能が有効である場合、後進を開始したタイミングで中央作業機22が停止するため、後進作業を行うことができない。従って、本実施形態では、後述する後進作業の許可条件が満たされた場合、後進時の自動停止機能が無効化され、後進作業を行うことが可能となる。
次に、これらの自動停止機能及びその無効化に関する処理において用いられる機器について説明する。図3に示す制御部30は、上述した処理を実行する機器である。制御部30は、例えばボンネット5の内部に配置される。制御部30は、CPU等の演算装置と、HDD、SSD、又はフラッシュメモリ等の記憶装置と、を備えるコンピュータである。記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置が実行することにより、制御部30は上述した処理を行うことができる。
図3に示すように、トラクタ1には、座席センサ31が設けられている。座席センサ31は運転座席7の座部の内部又は下方に配置されている。座席センサ31は荷重が掛かることによりオン状態となり、荷重が開放されることにより自動的にオフ状態となる。この構成により、運転座席7にオペレータが着座している間は座席センサ31はオン状態となる。座席センサ31は、オン状態又はオフ状態を示す信号を制御部30に出力する。
トラクタ1には、上述した操作具として、PTO軸切替操作具32、前後進切替操作具33、及び駐車ブレーキ操作具34、許可スイッチ(許可操作具)35、及び、PTOスイッチ(PTO駆動停止操作具)36、を備える。これらの操作具は、運転座席7に着座したオペレータが操作可能な位置、具体的には、ステアリングコラム、左右の後輪4のフェンダーの上側、運転座席7の下側、又は、フロア等に配置される。これらの操作具は、例えば、レバー、スイッチ、ボタン、又はペダル等である。また、レバー又はスライドスイッチ等の位置切替式の操作具には、位置センサが設けられており、位置センサは操作具の位置を検出して制御部30に出力する。
PTO軸切替操作具32は、駆動対象のPTO軸を切り替えるための操作具である。PTO軸切替操作具32を操作することにより、後PTO軸14を駆動する状態と、中央PTO軸15を駆動する状態と、を切り替えることができる。具体的には、ミッションケース13の内部には動力伝達機構18が設けられている。動力伝達機構18は、例えば油圧経路を切り替えるための電磁弁等を含んでおり、制御部30の制御に基づいて、動力が伝達されるPTO軸を変更できる。なお、電磁弁に代えてギア等を用いた機械的な構造で動力が伝達されるPTO軸を変更してもよい。PTO軸切替操作具32は、後PTO軸14を指す位置と、中央PTO軸15を指す位置と、を切替可能である。PTO軸切替操作具32が後PTO軸14を指す位置にある場合、エンジン6が発生させた動力は後PTO軸14に伝達される。一方、PTO軸切替操作具32が中央PTO軸15を指す位置にある場合、エンジン6が発生させた動力は中央PTO軸15に伝達される。
前後進切替操作具33は、トラクタ1の走行方向を切り替えるための操作具である。前後進切替操作具33を操作することにより、車軸の回転方向、又は、車軸への動力の伝達の有無が変化する。これにより、トラクタ1が前進する状態と、トラクタ1が後進する状態と、トラクタ1の車輪に動力が供給されない状態(中立)と、を切り替えることができる。
駐車ブレーキ操作具34は、駐車ブレーキの有効及び無効を切り替えるための操作具である。駐車ブレーキ操作具34を操作することにより、後輪4にブレーキが掛かる。駐車ブレーキは、トラクタ1を駐車させた後に用いられる。
許可スイッチ35は、運転座席7の車幅方向の一側(右側)に配置されている。許可スイッチ35は、プッシュ式のスイッチであり、オペレータは許可スイッチ35を押圧することにより、許可スイッチ35を操作する。許可スイッチ35を操作することは、上述した定置作業及び後進作業の許可条件の1つである。許可スイッチ35は、オペレータが定置作業又は後進作業の意図があることをトラクタ1側に伝えるための操作具である。許可スイッチ35を設けることにより、オペレータが定置作業又は後進作業を意図しているときに自動停止機能を無効にしつつ、オペレータが定置作業又は後進作業を意図していない場合に自動停止機能を有効にすることができる。また、許可スイッチ35は発光式のスイッチであり、自動停止機能が無効化されたとき(言い換えれば、定置作業又は後進作業が許可されたとき)において発光する。
このように、許可スイッチ35は、定置作業を意図していることをトラクタ1に示す操作具としての機能と、後進作業を意図していることをトラクタ1に示す操作具としての機能と、の両方を有している。ここで、定置作業を行う場合に駆動される作業機は後作業機21のみであり、中央作業機22を用いて定置作業が行われることはない。従って、駆動対象のPTO軸が後PTO軸14である場合に許可スイッチ35が操作された場合、オペレータは定置作業を意図していると考えられる。一方、後進時の自動停止機能が対象とする作業機は中央作業機22のみであり、後作業機21に対しては自動停止機能を動作させる必要はない。従って、駆動対象のPTO軸が中央PTO軸15である場合に許可スイッチ35が操作された場合、オペレータは後進作業を意図していると考えられる。以上を考慮し、制御部30は、駆動対象のPTO軸が後PTO軸14か中央PTO軸15かに応じて、許可スイッチ35が操作された場合の処理を異ならせる。
PTOスイッチ36は、PTO軸の駆動のオンとオフを切り替えるための操作具である。PTO軸切替操作具32が後PTO軸14を指す位置にある状態で、PTOスイッチ36が操作されることにより、動力伝達機構18の状態が変化して、後PTO軸14の駆動のオンとオフが切り替わる。PTO軸切替操作具32が中央PTO軸15を指す位置にある状態で、PTOスイッチ36が操作されることにより、動力伝達機構18の状態が変化して、中央PTO軸15の駆動のオンとオフが切り替わる。
図2に示すように、許可スイッチ35及びPTOスイッチ36は、スイッチボックス12に並べて取り付けられている。図4に示すように、スイッチボックス12は、補助ハウジング40及びベースハウジング50を備える。ベースハウジング50は、車体2(例えば後輪用フェンダ)に取り付けられている。ベースハウジング50には、スイッチ及び小物入れ等が設けられている。また、ベースハウジング50の表面には、補助ハウジング40を取り付けるためのスリット51が形成されている。また、ベースハウジング50の内部には、取付具52が設けられている。取付具52には貫通孔が形成されている。取付具52は、補助ハウジング40をベースハウジング50に取り付けるために用いられる。
補助ハウジング40には、許可スイッチ35及びPTOスイッチ36が設けられている。図2に示すように、許可スイッチ35は、PTOスイッチ36よりも車幅方向の中心寄りに配置されている。補助ハウジング40には、連結具41が設けられている。連結具41には貫通孔が形成されている。連結具41をスリット51に差し込むことにより、連結具41の貫通孔の位置と、取付具52の貫通孔の位置と、を合わせることができる。その後、ボルト等の固定具を用いることにより、連結具41を取付具52に固定することができる。その後、別の箇所においてもボルト等の固定具を用いることにより、補助ハウジング40をベースハウジング50に取り付けて固定することができる。
なお、許可スイッチ35及びPTOスイッチ36が不要な構成のトラクタ1を製造する場合、補助ハウジング40自体が不要となる。仮に、ベースハウジング50の一面を開口し、その開口面を補助ハウジング40で覆う構成であった場合において、補助ハウジング40を省略したときは、開口面を覆うカバー部材が必要となる。この点、本実施形態では、ベースハウジング50に開口面を形成せずに、代わりに形成されたスリット51を用いる。スリット51は線状であるため開口面積が小さいので、カバー部材を省略又は小型化できる。
次に、図5を参照して、定置作業の開始から終了までについて順を追って説明する。図5は、後作業機21を用いた定置作業に関する処理を示すフローチャートである。
初めに、オペレータが行う処理の流れを説明する。オペレータは、定置作業を行う場所までトラクタ1を移動させて駐車する。この時点では、オペレータが運転座席7に着座しており、エンジン6は稼動中である。オペレータは、トラクタ1を駐車した後に、前後進切替操作具33を中立にし、駐車ブレーキ操作具34を操作して駐車ブレーキを有効にする。また、駆動対象のPTO軸が中央PTO軸15であった場合は、PTO軸切替操作具32を操作して、駆動対象のPTO軸を後PTO軸14に切り替える。次に、オペレータは、許可スイッチ35及びPTOスイッチ36をオンにし、その後に後作業機21を用いた定置作業を開始する。
オペレータは、定置作業の終了後、PTOスイッチ36をオフにする。本実施形態では、PTOスイッチ36は許可スイッチ35よりも車幅方向の外側に位置しているため、トラクタ1の外側からの操作が容易である。なお、オペレータは、トラクタ1の運転座席7に着座した後にPTOスイッチ36を操作してもよい。
次に、制御部30が行う処理について説明する。初めに、制御部30は、以下の条件1~条件3を全て満たすか否かを判定する(S101)。条件1は前後進の状態が中立であることであり、条件2は駐車ブレーキが有効であることであり、条件3は駆動対象が後PTO軸14であることである。制御部30は、前後進切替操作具33の操作状態に基づいて、条件1を満たすか否かを判定する。制御部30は、駐車ブレーキ操作具34の操作状態に基づいて条件2を満たすか否かを判定する。制御部30は、PTO軸切替操作具32の操作状態に基づいて、条件3を満たすか否かを判定する。なお、これらの判定方法は一例であり、例えば、条件1と条件2の何れか一方を省略してもよい。
制御部30は、条件1から条件3を満たしたと判定した後に、PTOスイッチ36がオンになったか否かを判定する(S102)。制御部30は、PTOスイッチ36がオンになったと判定した場合、後PTO軸14を回転駆動する(S103)。
次に、制御部30は、許可スイッチ35がオンになったか否かを判定する(S104)。制御部30は、許可スイッチ35がオンになったと判定した場合、許可スイッチ35を点灯させて(S105)、退座時の自動停止制御を無効化する(S106)。退座時の自動停止制御が無効されることにより、オペレータが運転座席7から離れて座席センサ31がオフとなってもエンジン6は停止しない。以上により、オペレータは定置作業を行うことができる。また、オペレータは、PTOスイッチ36が点灯したことを確認することにより、自動停止制御が無効化されて定置作業を行うことが可能になったことを簡単に把握できる。仮に、ステップS101,S102,S104で判定した条件(定置作業を許可するための許可条件)を満たさない場合、許可スイッチ35は点灯せず、自動停止制御も無効化されない。
次に、制御部30は、PTOスイッチがオフになったか否かを判定する(S107)。制御部30は、PTOスイッチがオフになったと判定した場合、後PTO軸14の回転を停止し、許可スイッチを消灯する(S108)。また、制御部30は、前後進又は駐車ブレーキの状態が変化したか否かを判定する(S109)。例えば、オペレータの操作により前後進切替操作具33が前進又は後進を指すようになった場合、又は、駐車ブレーキが無効になった場合、定置作業での後作業機21が駆動された状態でトラクタ1が走行するおそれがあるため、制御部30はエンジン6を停止させる(S110)。
次に、図6を参照して、後進作業の開始から終了までについて順を追って説明する。図6は、中央作業機22を用いた後進作業に関する処理を示すフローチャートである。
初めに、オペレータが行う処理の流れを説明する。オペレータは、後進作業を開始する場所までトラクタ1を移動させて一時的に停車する。次に、駆動対象のPTO軸が後PTO軸14であった場合は、PTO軸切替操作具32を操作して、駆動対象のPTO軸を中央PTO軸15に切り替える。次に、オペレータは、許可スイッチ35及びPTOスイッチ36をオンにし、その後にトラクタ1を後進させながら中央作業機22を用いた後進作業を開始する。オペレータは、後進作業の終了後、トラクタ1を前進又は停止させるか、PTOスイッチ36をオフにするか、キースイッチをオフにする。
次に、制御部30が行う処理について説明する。初めに、制御部30は、以下の条件a及び条件bを全て満たすか否かを判定する(S201)。条件aは駆動対象が中央PTO軸15であることである。条件bは、PTOスイッチ36がオンであることである。制御部30は、PTO軸切替操作具32の操作状態に基づいて、条件Aを満たすか否かを判定する。制御部30は、PTOスイッチ36の操作状態に基づいて、条件Bを満たすか否かを判定する。
制御部30は、条件a及び条件bを満たすと判定した場合、中央PTO軸15を回転駆動する(S202)。次に、制御部30は、許可スイッチ35がオンになったか否かを判定する(S203)。制御部30は、許可スイッチ35がオンになったと判定した場合、後進時の自動停止制御を無効化する(S204)。これにより、中央PTO軸15を駆動した状態でトラクタ1を後進させても中央PTO軸15が停止しないため、後進作業を行うことが可能となる。
また、制御部30は、前後進切替操作具33が後進位置に変更されたか否かを判定しており(S205)、前後進切替操作具33が後進位置に変更されたと判定した場合、許可スイッチを点灯させる(S206)。上述したように後進時の自動停止制御は無効化されているため、前後進切替操作具33が後進位置に変更されても中央PTO軸15の回転は停止しない。また、オペレータは、許可スイッチ35が点灯したことを確認することで、自動停止制御が無効化されて後進作業を行うことが可能であることを簡単に把握できる。仮に、ステップS201,S203,S205で判定した条件(後進作業を許可するための許可条件)を満たさない場合、許可スイッチ35は点灯せず、自動停止制御も無効化されない。その後、トラクタ1が後進することにより、後進作業が行われる。
次に、制御部30は、以下の条件Aから条件Cの少なくとも何れかを満たすか否かを判定する(S207)。条件Aは前後進の状態が前進又は中立であることであり、条件BはPTOスイッチ36がオフであることであり、条件Cはキースイッチがオフであることである。制御部30は、前後進切替操作具33の操作状態に基づいて、条件Aを満たすか否かを判定する。制御部30は、PTOスイッチ36の操作状態に基づいて、条件Bを満たすか否かを判定する。制御部30は、キースイッチの操作状態に基づいて、条件Cを満たすか否かを判定する。制御部30は、上述した条件Aから条件Cの少なくとも何れかを満たすと判定した場合、中央PTO軸15の回転を停止し、許可スイッチ35を消灯する(S208)。
以上に説明したように、本実施形態のトラクタ1は、以下の特徴1を有する。即ち、トラクタ1は、エンジン6と、車体2と、後PTO軸14と、中央PTO軸15と、許可スイッチ35と、制御部30と、を備える。エンジン6は、動力を発生させる。車体2は、運転座席7を含む。後PTO軸14は、車体2の後部に取り付けられる後作業機21に対して、エンジン6が発生させた動力を供給する。中央PTO軸15は、車体2の中央部に取り付けられる中央作業機22に対して、エンジン6が発生させた動力を供給する。許可スイッチ35は、オペレータが操作可能である。制御部30は、許可スイッチ35が操作されたことを降車後の後PTO軸14の回転の許可条件の1つとして設定しており、かつ、許可スイッチ35が操作されたことを後進時の中央PTO軸15の回転の許可条件の1つとして設定している。
これにより、1つの許可スイッチ35に2つの機能を持たせることができる。これらの2つの機能はPTO軸の回転の許可という点で概念が類似しつつ、かつ、同時に用いられることがない。従って、1つの許可スイッチ35にこれらの2つの機能を持たせることにより、操作の分かり易さと操作具の個数低減を実現できる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴2を有する。即ち、トラクタ1は、運転座席7にオペレータが着座していることを検出する座席センサ31を備える。制御部30は、オペレータが着座していることが検出できなくなった場合、エンジン6を停止させる自動停止機能を実行可能である。降車後の後PTO軸14の回転の許可条件を満たすことにより、自動停止機能が無効化される。
これにより、自動停止機能を有するトラクタ1においても、降車後の後作業機21の駆動を行うことができる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴3を有する。即ち、制御部30は、駐車状態であるか否かを検出可能である。制御部30は、座席センサ31がオペレータの着座を検出していない降車後において、駐車状態と検出していることを、降車後の後PTO軸14の回転の許可条件の1つとして設定している。
これにより、オペレータが降車したこと、及び、トラクタ1が駐車状態であることを検出できる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴4を有する。即ち、トラクタ1は、前後進切替操作具33と、駐車ブレーキ操作具34と、を備える。前後進切替操作具33は、前進、中立、後進を切り替える操作が可能である。駐車ブレーキ操作具34は、駐車ブレーキの有効及び無効を切り替える。制御部30は、前後進切替操作具33が中立に切り替わっていること、及び、駐車ブレーキ操作具34が駐車ブレーキを有効にしていることの少なくとも一方を検出した場合に、駐車状態であると検出する。
これにより、操作具の操作状態を検出するだけで、駐車状態であるか否かを検出できる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴5を有する。即ち、トラクタ1において、運転座席7に着座したオペレータが操作可能な位置に、許可スイッチ35が配置されている。
これにより、座席センサ31がオペレータの着座を検出している状態において、オペレータが許可スイッチ35を操作できる。そのため、オペレータが着座している状態において、自動停止制御を無効化できる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴6を有する。即ち、トラクタ1は、後PTO軸14又は中央PTO軸15の駆動と停止を切り替えるPTOスイッチ36を備える。許可スイッチ35とPTOスイッチ36が並んで配置されている。
これにより、概念的に類似しており、かつ、操作のタイミングも近い2つの操作具を並べて配置するため、操作性を高くすることができる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴7を有する。即ち、トラクタ1において、許可スイッチ35は、PTOスイッチ36よりも、車幅方向の中央寄りに配置されている。
これにより、許可スイッチ35は着座して操作する一方で、PTOスイッチ36は降車したオペレータが操作することもあるため、操作性を高くすることができる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴8を有する。即ち、トラクタ1において、許可スイッチ35は、降車後の後PTO軸14の回転、又は、後進時の中央PTO軸15の回転が有効である場合に発光する。
これにより、降車後の後PTO軸14の回転、又は、後進時の中央PTO軸15の回転が有効であることをオペレータに知らせることができる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴9を有する。即ち、トラクタ1は、後PTO軸14又は中央PTO軸15の駆動と停止を切り替えるPTOスイッチ36を備える。降車後の後PTO軸14の回転中、又は、後進時の中央PTO軸15の回転中において、PTOスイッチ36に対して、後PTO軸14又は中央PTO軸15の回転を停止させる操作があった場合、許可スイッチ35の発光が停止する。
これにより、降車後の後PTO軸14の回転、又は、後進時の中央PTO軸15の回転が無効になったことをオペレータに知らせることができる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴10を有する。即ち、トラクタ1は、補助ハウジング40と、ベースハウジング50と、を備える。補助ハウジング40には、許可スイッチ35が取り付けられる。ベースハウジング50には、補助ハウジング40が取り付けられる。
これにより、補助ハウジング40の取付けを省略するだけで、許可スイッチ35を採用しないトラクタ1の製造に対応できる。
本実施形態のトラクタ1は、更に、以下の特徴11を有する。即ち、トラクタ1において、ベースハウジング50にはスリット51が形成されている。スリット51に連結具41が挿入されている。連結具41により、補助ハウジング40がベースハウジング50に取り付けられる。
これにより、補助ハウジング40の取付けを省略した場合において、ベースハウジング50にはスリット51が形成されているだけであるため、ベースハウジング50の外観があまり損なわれない。
上述した特徴1から特徴11は矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることができる。例えば、特徴3には、特徴1,2の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴4には、特徴1~3の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴5には、特徴1~4の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴6には、特徴1~5の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴7には、特徴1~6の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴8には、特徴1~7の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴9には、特徴1~8の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴10には、特徴1~9の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴11には、特徴1~10の少なくとも1つを組み合わせることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、許可スイッチ35及びPTOスイッチ36はプッシュ式の操作具であるが、別の構成の操作具であってもよい。別の構成の操作具としては、例えば、レバー式又はペダル式がある。あるいは、ディスプレイに触れて操作するタッチパネル式の操作具であってもよい。
上記実施形態で示したフローチャートは一例であり、一部の処理を省略したり、一部の処理の内容を変更したり、新たな処理を追加したりしてもよい。例えば、図5のフローチャートにおいて、PTOスイッチ36のオンを判定して後PTO軸14を回転駆動する処理と、許可スイッチ35のオンを判定してPTOスイッチ36を点灯させる処理と、の順序を入れ替えてもよい。また、図6のフローチャートにおいて、自動停止制御を無効化すると同時に許可スイッチ35を点灯させてもよい。
上記実施形態は本発明をトラクタに適用する例を説明したが、トラクタ以外の作業車両、例えば田植え機等の農業用の作業車両や、油圧ショベル等の建築用又は土木用の作業車両にも本発明を適用可能である。
1 トラクタ(作業車両)
2 車体
6 エンジン(駆動部)
7 運転座席
14 後PTO軸
15 中央PTO軸
21 後作業機
22 中央作業機
30 制御部
31 座席センサ
33 前後進切替操作具
34 駐車ブレーキ操作具
36 PTOスイッチ(PTO駆動停止操作具)
40 補助ハウジング
50 ベースハウジング
51 スリット
35 許可スイッチ(許可操作具)
2 車体
6 エンジン(駆動部)
7 運転座席
14 後PTO軸
15 中央PTO軸
21 後作業機
22 中央作業機
30 制御部
31 座席センサ
33 前後進切替操作具
34 駐車ブレーキ操作具
36 PTOスイッチ(PTO駆動停止操作具)
40 補助ハウジング
50 ベースハウジング
51 スリット
35 許可スイッチ(許可操作具)
Claims (11)
- 動力を発生させる駆動部と、
運転座席を含む車体と、
前記車体の後部に取り付けられる後作業機に対して、前記駆動部が発生させた動力を供給する後PTO軸と、
前記車体の中央部に取り付けられる中央作業機に対して、前記駆動部が発生させた動力を供給する中央PTO軸と、
オペレータが操作可能な許可操作具と、
前記許可操作具が操作されたことを降車後の前記後PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定しており、かつ、前記許可操作具が操作されたことを後進時の前記中央PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定している制御部と、
を備えることを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両であって、
前記運転座席にオペレータが着座していることを検出する座席センサを備え、
前記制御部は、オペレータが着座していることが検出できなくなった場合、前記駆動部を停止させる自動停止機能を実行可能であり、
降車後の前記後PTO軸の回転の許可条件を満たすことにより、前記自動停止機能が無効化されることを特徴とする作業車両。 - 請求項2に記載の作業車両であって、
前記制御部は、駐車状態であるか否かを検出可能であり、
前記制御部は、前記座席センサがオペレータの着座を検出していない降車後において、駐車状態と検出していることを、降車後の前記後PTO軸の回転の許可条件の1つとして設定していることを特徴とする作業車両。 - 請求項3に記載の作業車両であって、
前進、中立、後進を切り替える操作が可能な前後進切替操作具と、
駐車ブレーキの有効及び無効を切り替える駐車ブレーキ操作具と、
を備え、
前記制御部は、前記前後進切替操作具が中立に切り替わっていること、及び、前記駐車ブレーキ操作具が駐車ブレーキを有効にしていることの少なくとも一方を検出した場合に、駐車状態であると検出することを特徴とする作業車両。 - 請求項2に記載の作業車両であって、
前記運転座席に着座したオペレータが操作可能な位置に、前記許可操作具が配置されていることを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両であって、
前記後PTO軸又は前記中央PTO軸の駆動と停止を切り替えるPTO駆動停止操作具を備え、
前記許可操作具と前記PTO駆動停止操作具が並んで配置されていることを特徴とする作業車両。 - 請求項6に記載の作業車両であって、
前記許可操作具は、前記PTO駆動停止操作具よりも、車幅方向の中央寄りに配置されていることを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両であって、
前記許可操作具は、降車後の前記後PTO軸の回転、又は、後進時の前記中央PTO軸の回転が有効である場合に発光することを特徴とする作業車両。 - 請求項8に記載の作業車両であって、
前記後PTO軸又は前記中央PTO軸の駆動と停止を切り替えるPTO駆動停止操作具を備え、
降車後の前記後PTO軸の回転中、又は、後進時の前記中央PTO軸の回転中において、前記PTO駆動停止操作具に対して、前記後PTO軸又は前記中央PTO軸の回転を停止させる操作があった場合、前記許可操作具の発光が停止することを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両であって、
前記許可操作具が取り付けられる補助ハウジングと、
前記補助ハウジングが取り付けられるベースハウジングと、
を備えることを特徴とする作業車両。 - 請求項10に記載の作業車両であって、
前記ベースハウジングにはスリットが形成されており、
前記スリットに連結具が挿入されており、
前記連結具により、前記補助ハウジングが前記ベースハウジングに取り付けられることを特徴とする作業車両。
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Family Applications (1)
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