JP2023166265A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023166265000001
【課題】カラーデータをモノクロで印刷する際、処理効率と描画不正の防止とを両立させること。
【解決手段】
弁別性再現色変換処理を行う際に、PDL解釈部が、弁別性再現色変換処理の対象オブジェクトのオペレータ情報に元の色を変化させる色変更を伴う処理の指定があるか否かを判定する。対象オブジェクトにROPやαブレンドなどの元の色を変化させる処理の指定がある場合には該当ページの弁別性再現色変換処理をキャンセルし、全色一律色変換処理に切り替える。これにより、効率的な弁別性再現色変換と描画不正の防止とを両立することが可能となる。
【選択図】図6

Description

本発明は、カラーデータをモノクロで印刷する画像処理技術に関する。
印刷装置において、RGB形式などで表現されたカラーデータをモノクロで出力する方法には、入力されるRGB値を、全カラー値を一律に同じ変換式(NTSC変換など)を用いて単一色の色値に変換(以下、全色一律色変換と呼ぶ)して出力する方法がある。全色一律色変換は、階調性が求められている原稿には有効である。但し、全色一律色変換では、単色の色値に変換する際に異なるRGB値であるのに同じ(あるいは近い)色値に変換され、弁別性が失われてしまう場合がる。
特許文献1では、単一色の色値に変換して出力した画像において弁別性を再現するため、原稿で使用されているページ毎の色数に応じて濃度差を付けて色変換(以下、弁別性再現色変換と呼ぶ)する方法が提案されている。
特開2020-49939号公報
しかし、特許文献1に開示の方法では、カラーデータにROP(ラスタオペレーション)やαブレンド等の色の合成や透過の指定があると、異なる色値であるべき領域が同じ色値となる等の描画不正が生じる場合がある。特許文献1に開示の弁別性再現色変換は、ラスタライズ後のラスタデータよりも、ラスタライズ前の中間データに対して行う方が処理の効率が良い。そのため、ROPやαブレンド等の色変換を行ってラスタデータに変換する前に弁別性再現色変換を行うことが望ましいが、この順序で処理すると描画不正が生じる場合がある。
そこで、本発明は、カラーデータをモノクロで印刷する際、効率的な弁別性再現色変換と描画不正の防止とを両立させることを目的とする。
本発明は、カラーデータをモノクロで印刷するための印刷ジョブに含まれるPDLデータに基づき印刷用のラスタ画像データを生成する画像処理装置であって、前記PDLデータに含まれる描画命令を解析して中間データを生成する解析手段と、前記中間データに含まれる前記描画命令に基づき生成されたオブジェクトに指定された色の色値を、前記印刷ジョブにおいて指定された色変換方法で単一色の色値に変換する色変換手段と、を備え、前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、少なくとも当該色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトに対する前記色変換方法を、弁別性を再現しない第2の色変換方法に変更する、ことを特徴とする。
本発明によれば、カラーデータをモノクロで印刷する際、効率的な弁別性再現色変換と描画不正の防止とを両立させることができる。
(a)はROP処理を伴う全色一律色変換によるモノクロ処理の一例を示し、(b)はROP処理を伴う弁別性再現色変換によるモノクロ処理の一例を示す図である。 第1実施形態に係る印刷制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 印刷制御装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。 オブジェクトの構成の一例を示す図である。 第1実施形態におけるDL生成処理を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるROP判定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるDLの構成例を示す図である。 第1実施形態における色変換テーブル生成処理と変換前色値登録処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における変換前色値が登録された色変換テーブルを説明するための図である。 第1実施形態におけるモノクロ画像生成処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における完成した色変換テーブルを説明するための図である。 第1実施形態における色変換テーブルを用いた弁別性再現色変換を説明するための図である。 第2実施形態におけるDL生成処理を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるROP判定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるROP判定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における元の色を変化させるROP指定の組み合わせで元の色を変化せない一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態に記載されている構成要素は、本発明の例としての形態を示すものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
<第1実施形態>
まず図1を用いて、元の色(指定されている色)を変化させるROP指定がページ内に含まれている場合に弁別性再現色変換処理を行うと、描画不正となる例について説明する。ROPとは、背景オブジェクトのDST(Destination)の各画素に対して、前景オブジェクトのSRC(Source)を用いて、ROPコードで指定された論理演算を行うことにより、両オブジェクトの各画素に共通の値を決定する処理である。ROPコードは、複数種類のコードがあり、各コードに対し予め定められた演算式が割り当てられている。
図1(a)では、通常のモノクロ化で使用される色変換方法である全色一律色変換時の例を説明する。背景オブジェクトとなるDSTの色は(シアン(C):255,マゼンタ(M):127,イエロー(Y):0)で、前景オブジェクトとなるSRCの色は中央に(C:80,M:128,Y:255)の模様があり、周囲は白となっている。SRCとDSTに対して、論理演算のORを行うROP処理であるMERGEPENを適用すると、中央の模様部分は黒(C:255,M:255,Y:255)、周りは(C:255,M:127,Y:0)となる。ここで論理演算のORは、2つの2進数の値を位毎に比較し、どちらか一方が「1」である場合はその位を「1」とする処理である。最後に、ROP処理された画像に対し、モノクロ化処理を行うことで、模様部分は黒(C:255,M:255,Y:255)、周りは(C:151,M:151,Y:151)のモノクロ画像を生成する。
一方で、図1(b)では、ページ内の色数に応じて色値の間隔を設定して弁別性を再現するモノクロ化で使用される色変換方法である弁別再現色変換時の描画不正となる例について説明する。図1(a)と同様に、色(C:255,M:127,Y:0)のDSTと、中央に(C:80,M:128,Y:255)の色の模様があり、周囲は白となっているSRCがある。弁別性再現色変換では、先にSRCとDSTそれぞれ濃度差を付けて弁別性を再現した単色、例えばグレーに変換する。その後、MERGEPENでROP処理を行う。SRCの濃度値「128」を2進数で表すと「10000000」となり、DSTの濃度値「151」を2進数で表すと「10010111」となる。そのため、これらにROP処理のMREGPENを適用すると模様部分の濃度値は「10010111」となり、DSTと同じ濃度値となる。そのため、この例では本来異なる濃度値であるべき中央の模様部分とDSTが同じ濃度値となる描画不正が生じ、模様部分が識別不能になってしまう。
第1実施形態では、弁別性再現色変換処理を行う際に、元の色(指定されている色)を変化させるROPやαブレンドの指定のあるオブジェクトがページ内に含まれている場合、弁別性再現色変換処理をキャンセルし、全色一律色変換処理に切り替える。これにより図1(b)に示すような描画不正を防止する。なお、本発明のフローは、ユーザがプリンタドライバの印刷設定で印刷ジョブに設定する色変換方法として、弁別性再現色変換を選択できる構成において、ユーザによって弁別性再現色変換が選択された場合のフローとなっている。
図2は、第1実施形態に係る印刷制御装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。CPU201は、印刷制御装置200の全体を制御する処理部である。RAM202は、CPU201がアクセス可能な記憶デバイスであり、本実施形態では、CPU201が動作するためのワークメモリとして利用される。ROM203には、プログラムが格納されていて、該プログラムをCPU201がRAM202上にロードして実行することで、後述する図3に示す各ソフトウェアモジュールが動作する。ネットワークIF204は、ネットワークを介して外部装置(パーソナルコンピュータや他の情報処理装置等)と接続され、主に印刷データの受信を行うためのインタフェースである。なお、本実施形態では、外部装置から印刷データとしてPDL(Page Description Language)データが受信されるものとする。プリンタエンジン205は、CPU201によって解釈されたPDLデータに従って記録媒体(用紙等)に印刷を行う。
図3は、印刷制御装置200のソフトウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、印刷制御装置200は、CPU201がROM203からRAM202上にロードしたプログラムを実行することで実現されるソフトウェアモジュール301~306を有する。印刷制御装置200は、これらのソフトウェアモジュールを動作させることで画像処理装置としても機能する。
PDL受信部301は、外部装置上のプリンタドライバから出力されたPDLデータを、ネットワークIF204を介して受信する。受信されたPDLデータは、RAM202に格納される。なお、本実施形態では、ネットワークを介して外部装置からPDLデータを受信する場合を例にするが、PDLデータはRAM202に予め格納されていてもよい。
PDL解釈部302は、RAM202に格納されたPDLデータで指定される描画命令を読み出して解釈する。この描画命令に従い、描画対象であるオブジェクトの形状や色情報が決定され、オブジェクトが生成される。
ここで、オブジェクトの構成について説明する。図4は、オブジェクトの構成の一例を示す図である。オブジェクト情報401は、オブジェクトがイメージオブジェクトであるか、グラフィックオブジェクトであるか等、オブジェクトの属性を示す情報である。パス形状情報402は、オブジェクトの描画範囲情報や、オブジェクトのアウトラインを点列で表現したパス点列情報等、オブジェクトの位置やアウトラインに関する情報である。オペランド情報403は、オブジェクトのオペランド種別(イメージ(Image)、フラットフィル(FlatFill)等)、および色空間(RGB、グレー(Gray)等)、色値などの色情報といった、描画に関する情報である。オペレータ情報404は、オブジェクトの階層に関連する情報である。具体的には、ROP(ラスターオペレーション)やαブレンド(アルファブレンド)等の合成処理や透過処理などに関する情報である。
図3の説明に戻る。DL生成部303は、オブジェクトから中間データであるDL(Display List)を生成する。また、DL生成部303は、オブジェクトに紐付く色情報を解析し、解析した色情報を保持する。
弁別性再現色変換部304は、DL生成部303が保持する各オブジェクトの色情報が所定の条件を満たす場合、ページ毎の色数に応じて複数の色のそれぞれの色値を対応する単一色の色値の間隔を設定するように変換する弁別性再現色変換を実行する。フルカラー画像をモノクロ画像に変換するとオブジェクトの弁別性は低下することがあるが、弁別性再現色変換では、フルカラー画像時の高い弁別性をモノクロ画像で可能な限り再現するよう色変換を行う。
全色一律色変換部305は、DL生成部303が保持する各オブジェクトの色情報が所定の条件を満たさない場合、全色一律色変換、すなわち全カラー値を一律の変換則で単一色の色値に変換する色変換方式(NTSC変換など)を用いた色変換を実行する。
RIP部306は、DL生成部303で生成されたDLをレンダリング(ラスタライズ)する。DLの構造については図7を用いて後述する。
次に、印刷制御装置200の動作について説明する。まずは、印刷制御装置200が行う処理の大まかな流れを説明する。印刷制御装置200は、プリンタドライバから出力されたPDLデータを受信し、PDLデータを解釈してDLの生成を行う。その後、DLを印刷用のビットマップ画像データ(ラスタ画像データ)に変換し、そのビットマップ画像データに基づいて印刷を行う。以降、図5を用いて印刷制御装置200がDL生成を行うまでの動作について、図10を用いて印刷制御装置200がDLをビットマップ画像データに変換して印刷するまでの動作について詳細を説明する。
図5は、第1実施形態における、RAM202に格納されたPDLデータについてページ単位で行われるDL生成処理を表すフローチャートである。図5に示すフローチャートで表す一連の処理は、CPU201がROM203に記憶されたプログラムをRAM202に展開し実行することによって実現される。
S501では、PDL解釈部302が、RAM202に格納されたPDLデータからページ毎に描画命令を読み出し、読み出した描画命令を解釈してオブジェクトを生成する。
S502では、PDL解釈部302が、同一ページ内のオブジェクトに色変更を伴う処理の指定があるか否かの判定を行う。詳細については図6を用いて後述する。
続いて、DL生成部303が、S501で生成された同一ページ内のオブジェクトに対して、S503からS507でフィル生成処理、レベル生成処理、エッジ生成処理を順次実行し、最後にマージ処理を行ってDLを生成する。
なお、エッジとは、ページ内に描画するオブジェクトとオブジェクトとの境目、またはオブジェクトと背景との境目を指す。オブジェクトは左右(スキャンラインにおける上流下流)のエッジにより形状が形成される。レベルとは、ページ内に描画するオブジェクト同士の上下関係を示す情報(番号)であり、必ずオブジェクト毎にレベル(番号)が割り振られている。レベルは、Zオーダーとも呼ばれ、ページの背面から前面に向かう方向(ページの描画範囲をXY平面で表現した際のXY平面に直交する方向:Z軸方向)に沿ったオブジェクトの並び順を表す。なお、上記のとおりオブジェクトは左右のエッジにより形状が形成されるので、ページ内に描画するエッジ同士の上下関係もレベルによって示されることとなる。フィルとは、スパンに対する塗り情報であり、ビットマップ画像やシェーディングのように1ピクセル毎に異なる色値を有するフィルや、ベタ塗りのようにスパン中で色値の変化がないフィルが存在する。
S503にて、DL生成部303が、オブジェクトのオペランド情報からフィル情報を生成する。フィル情報には、オブジェクトに塗られている色やパターンに関する情報を含む。
S504にて、DL生成部303が、フィル情報に基づいて、弁別性を再現するための色変換テーブルの生成と変換前色値の登録処理を行う。詳細については図8を用いて後述する。
S505にて、DL生成部303が、オペレータ情報からレベル情報を生成する。レベル情報は、ページ内に配置されるオブジェクトの上下関係を表現した情報である。例えばレベル1のオブジェクトは、レベル0のオブジェクトより上に描画されることを示す。レベル情報については、オペレータ情報に含まれるROP等に関する情報を考慮しながら、原則としてオブジェクトの処理順にレベルが決定される。図7(a)に示すように、S503で生成されたフィル情報703はレベル情報702からリンクされる。
S506にて、DL生成部303が、パス形状情報からエッジ情報を生成する。図7(a)に示すように、S505で生成されたレベル情報702はエッジ情報701からリンクされる。これによりエッジ情報とレベル情報とフィル情報を取得することができる。すなわち、図7(a)にてDLにおける1つのエッジリスト700は、エッジ情報701、レベル情報702、フィル情報703を上記のようにリンクした結果を表している。
S507にて、DL生成部303が、S506で生成したオブジェクトのエッジ情報をDLにマージ処理する。
S501~S507を同一ページ内の全てのオブジェクトに対して行うことで、1ページ分のDLを生成する。DLのフィル情報は、図7(b)に示すように、オブジェクト毎に割り当てられたフィルインデックスと対応付けてフィルテーブル710に登録される。
ここで、図6を用いて、PDL解釈部302がページ毎に行う、色変更を伴う処理の指定があるオブジェクトがあるか否かの判定処理(S502)について説明を行う。
S601にて、PDL解釈部302が、PDL解釈部302に設けられた弁別性再現色変換処理キャンセルフラグがONであるか否かを判定する。ONの場合(S601のYES)、本処理を終了する。OFFの場合(S601のNO)、S602に進む。なお、弁別性再現色変換処理キャンセルフラグは、ページの先頭でOFFが設定される、すなわちページ内のオブジェクトに対して本処理を行うに際してOFFが設定されるものとする。この弁別性再現色変換処理キャンセルフラグにより、ページ単位での弁別性再現色変換処理の実行またはキャンセルを制御する。
S602にて、PDL解釈部302が、弁別性再現色変換処理の対象オブジェクトのオペレータ情報404に元の色を変化させる色変更を伴う処理の指定があるか否かを判定する。色変更が伴う処理の指定とは、例えば、論理演算のOR(MERGEPEN)、論理演算のAND(MASKPEN)、論理演算のXOR(XORPEN)などのROPやαブレンドの指定である。色変更を伴う処理の指定がない場合(S602のNO)、本処理を終了する。対象オブジェクトにROPやαブレンドなどの元の色を変化させる処理の指定がある場合(S602のYES)、S603に進む。
S603にて、PDL解釈部302が、弁別性再現色変換処理キャンセルフラグをONにする。
S604にて、PDL解釈部302が、色変換テーブルが生成済みか否かを判定し、色変換テーブルが生成済みの場合(YES)、S605に進み、色変換テーブルが生成されていない場合(NO)、本処理を終了する。
S605にて、PDL解釈部302が、色変換テーブルを破棄する。
次に、図8を用いて、DL生成部303が行う弁別性を再現するための色変換テーブル生成と変換前色値の登録処理(S504)を説明する。また、図9に示す色変換テーブル900を例に説明を行う。
S801にて、DL生成部303が、弁別性再現色変換処理キャンセルフラグがONであるか否かを判定する。ONの場合(S801のYES)、本処理を終了する。OFFの場合(S801のNO)、S802に進む。
S802にて、DL生成部303が、本処理の対象オブジェクトが弁別性再現色変換処理の対象の場合(S802のYES)、S803に進む。処理する対象オブジェクトが弁別対象でない場合(S802のNO)、本処理を終了する。
S803にて、DL生成部303が、色変換テーブル900を既に生成済の場合(S803のYES)、S805に進む。色変換テーブル900を生成していない場合(S803のNO)、S804に進む。
S804にて、DL生成部303が、空の色変換テーブル900を生成してS805に進む。
S805にて、DL生成部303が、対象オブジェクトの色値を取得し、既に色変換テーブル900に登録済か否かを判定する。登録済の場合(S805のYES)、S807に進み、未登録の場合(S805のNO)、S806に進む。
S806にて、DL生成部303が、S805で取得した対象オブジェクトの色値を、取得色変換テーブル900に変換前色値として追加登録する。
S807にて、DL生成部303が、色変換テーブル900の該当色のインデックスリストが生成済か否かを判定する。ここでインデックスリストとは、フィルテーブル710にフィル情報として同一の色値が登録されているフィルインデックスのリストである。インデックスリストを生成していない場合(S807のNO)、該当色のインデックスリストを生成して、該当オブジェクトのフィルインデックスを生成したインデックスリストに追加して処理を終了する。インデックスリスト生成済の場合(S807のYES)、該当色のインデックスリストに、該当オブジェクトのフィルインデックスを追加して処理を終了する。
図10は、第1実施形態における、モノクロ画像生成処理を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートに示す一連の処理は、CPU201がROM203に記憶されたプログラムをRAM202に展開し実行することによって実現される。
S1001にて、RIP部306が、DL生成部3034で生成された中間データを取得する。
S1002にて、弁別性再現色変換部304が、色変換テーブルが存在するか否かを判定する。色変換テーブルが存在しない場合(S1002のNO)、S1005に進む。色変換テーブルが存在する場合(S1002のYES)、S1003に進む。
S1003にて、弁別性再現色変換部304が、色変換テーブル900を取得し、色変換テーブルの変換前の色値と色数に基づいて、変換後色値を導出して色変換テーブル900に登録する。なお、変換後色値を導出して色変換テーブルに格納する処理については従来技術になるためこれ以上の詳細な説明を省略する。図11に、色変換前の色値と、それに対応する変換後の色値とを登録した色変換テーブル1100の例を示す。色変換テーブル1100は、元の色値である変換前の色値と、モノクロ化した際に弁別性を再現するようにページ内の色数に応じて濃度値の間隔が設定された変換後の色値と、対象オブジェクトのインデックスリストとが対応付けられて登録されている。
S1004にて、弁別性再現色変換部304は、S1003で取得した色変換テーブルを用いた中間データの色変換を実施する。S1004における色変換の例を、図12を用いて説明する。色変換を実施する際、先ず色変換テーブル1100における各変換IDに関連付けられたインデックスリストに含まれるフィルインデックスを、中間データのフィルテーブル710上で特定する。次に、フィルテーブル710上で特定したフィルインデックスに関連付けてフィル情報として登録されている色値を、色変換テーブル1100の変換後の色値に書き換る。このように、弁別性再現色変換処理の対象オブジェクトに対してフルカラー画像の弁別性を再現する色値に置き換えられたフィルテーブル1210を中間データ用のフィルテーブルとする。
S1005にて、RIP部306は、弁別性再現色変換処理の対象オブジェクトにはS1004で更新された中間データのフィルテーブル1210に基づいてRIPを行う。これにより、対象オブジェクトに対してフルカラー画像の弁別性を再現したモノクロ画像のラスタ画像データを生成する。また、弁別性再現色変換処理対象外のオブジェクトに対しては、全色一律色変換部305が、NTSC変換など全色一律色変換を行うことでモノクロ画像のラスタ画像データを生成する。これにより、印刷制御装置200のプリンタエンジン205は、生成されたモノクロ画像に基づいて印刷をすることで、弁別したいオブジェクトに対して弁別性再現色変換処理を施したモノクロ印刷が可能となる。
以上のように、本実施形態では、弁別性再現色変換処理を行う際に、ROPやαブレンドなどの色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトがページ内に含まれているかを判定する。そして元の色を変化させる処理が指定されたオブジェクトが含まれていた場合には該当ページの弁別性再現色変換処理をキャンセルし、全色一律色変換処理に切り替えることで、描画不正を防止することが可能となる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、弁別性再現色変換処理を行う際に、色変更が伴う処理の処理が指定されたオブジェクトがページ内に含まれている場合、そのオブジェクトと重なりのあるオブジェクトを弁別性再現色変換処理の対象外にする。そして、色変更が伴う処理の処理が指定されたオブジェクトおよびそのオブジェクトと重なりのあるオブジェクト以外のオブジェクトについては弁別性再現色変換処理を行う。これにより、描画不正を防止し、かつ、弁別性再現色変換を可能とする。なお、第2実施形態の印刷制御装置の構成は、図2、3に示す第1実施形態の構成と同様である。以下では、第1実施形態と異なる点について説明する。
図13は、第2実施形態における、RAM202に格納されたPDLデータのページ毎のDL生成処理を示すフローチャートである。図13にフローチャートとして示す一連の処理は、CPU201がROM203に記憶されたプログラムをRAM202に展開し実行することによって実現される。
まず、PDL解釈部302が、ページ内のコマンドを全て読み出すまで、S1301とS1302の処理を繰り返し行う。
S1301では、PDL解釈部302が、RAM202に格納されたPDLデータから処理対象のページの描画命令を読み出し、読み出した描画命令を解釈してオブジェクトを生成する。
S1302では、PDL解釈部302が、生成したオブジェクトをRAM202にスプールする。スプールする領域は補助記憶装置のハードディスクなどの構成でも構わない。
ページ内の全てのオブジェクトがスプールされたら、ページ内から対象オブジェクトを1つ選択してS1303からS1308までの処理を行い、ページ内の全てのオブジェクトへの処理が終わるまで繰り返す。
S1303では、PDL解釈部302が、対象オブジェクトに色変更を伴う処理の指定があるか否かの判定処理を行う。詳細については図14を用いて後述する。
S1304~S1308では、DL生成部303が、生成されたオブジェクトに対して、フィル生成処理、レベル生成処理、エッジ生成処理を順次実行した後、マージ処理を行ってDLを生成する。S1304からS1308の処理については、S503からS507で説明した処理と同じため説明を省略する。
ここで、図14を用いて、PDL解釈部302が行う、対象オブジェクトに色変更を伴う処理の指定があるか否かの判定処理(S1303)について説明を行う。
S1401にて、PDL解釈部302が、対象オブジェクトのオペレータ情報404にROP等の元の色を変化させる処理の指定があるか否かを判定する。元の色を変化させる処理の指定は、論理演算のOR(MERGEPEN)、論理演算のAND(MASKPEN)、論理演算のXOR(XORPEN)などのROPやαブレンドの指定である。元の色を変化させる処理の指定がない場合(S1401のNO)、本処理を終了する。元の色を変化させる処理の指定がある場合(S1401のYES)、S1402に進む。
S1402にて、PDL解釈部302が、対象オブジェクトのパス形状情報402からその対象オブジェクトの描画領域を取得する。
続いて、スプールされたオブジェクトを読み出し、すべて終了するまでS1403からS1405までの処理を繰り返し行う。
S1403にて、PDL解釈部302が、スプールオブジェクトのパス形状情報402からそのスプールオブジェクトの描画領域を取得する。
S1404にて、PDL解釈部302が、現在の対象オブジェクトの描画領域と、スプールオブジェクトの描画領域が重なっているか否かを判定する。重なりなしの場合(S1404のNO)、読み出していないスプールオブジェクトがあれば次のスプールオブジェクトを読み出し、なければS1406に進む。重なりありの場合(S1404のYES)、S1405に進む。
S1405にて、PDL解釈部302が、スプールオブジェクトを弁別性再現色変換処理対象外にし、読み出していないスプールオブジェクトがあれば次のスプールオブジェクトを読み出し、なければS1406に進む。
S1406にて、現在の対象オブジェクトを弁別性再現色変換処理の対象外にし、本処理を終了する。対象オブジェクトを弁別性再現色変換処理の対象とするか対象外とするかは、色変換テーブル900のインデックスリストにその対象オブジェクトを登録するか否かにより設定することができる。
以上のように、本実施形態では、弁別性再現色変換処理を行う際、色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトと、そのオブジェクトと重なりのあるオブジェクトとを弁別性再現色変換処理の対象外とする。そして、それ以外のオブジェクトについては弁別性再現色変換処理を行うことで、描画不正を防止し、かつ、弁別性再現色変換を行うことが可能となる。
<第3実施形態>
色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトがページ内に複数含まれ、それら複数のオブジェクト同士の組み合わせが他のオブジェクトと重なりを持つ場合がある。このとき、それら色変更を伴う処理が指定されたオブジェクト同士または描画命令同士の組み合わせが、それらと重なりを持つ他のオブジェクトの色を変化させない場合がある。第3実施形態では、色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトの組み合わせが、それらと重なりを持つ他のオブジェクトの色を変化させない組み合わせである場合、その組み合わせのオブジェクトのみを弁別性再現色変換処理の対象外にする。そして、その組み合わせられた色変更を伴う処理が指定されたオブジェクト以外のオブジェクトについては、それらと重なりを持っていても弁別性再現色変換処理を行う。これにより、色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトを含むページに対しても、描画不正を防止し、かつ、弁別性再現色変換を可能とする。なお、第3実施形態の印刷制御装置の構成は、図1に示す第1実施形態の構成と同様である。以下では、第1実施形態と異なる点について説明する。
図15は、第3実施形態においてPDL解釈部302が行うオブジェクトの色変更を伴う処理の指定の判定処理を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートに示す一連の処理は、CPU201がROM203に記憶されたプログラムをRAM202に展開し実行することによって実現される。
S1501にて、PDL解釈部302が、弁別性再現色変換処理キャンセルフラグがONであるか否かを判定する。弁別性再現色変換処理キャンセルフラグがONの場合(S1501のYES)、処理を終了する。弁別性再現色変換処理キャンセルフラグがOFFの場合(S1501のNO)、S1502に進む。弁別性再現色変換処理キャンセルフラグは、ページの先頭でOFFに設定される、すなわちページ内のオブジェクトに対して本処理を行うに際してOFFが設定されるものとする。
S1502にて、PDL解釈部302が、本処理の対象オブジェクトのオペレータ情報304に元の色を変化させる処理の指定の有無を判定する。元の色を変化させる色変更を伴う処理の指定とは、例えば、論理演算のOR(MERGEPEN)、論理演算のAND(MASKPEN)、論理演算のXOR(XORPEN)などのROPやαブレンドの指定である。元の色を変化させる処理の指定がない場合(S1502のNO)、本処理を終了する。元の色を変化させる処理の指定がある場合(S1502のYES)、S1503に進む。
S1503にて、PDL解釈部302が、現在の対象オブジェクトをスプールし、オブジェクトカウンタを0に設定する。
S1504にて、PDL解釈部302が、処理すべきオブジェクトが存在しないか、または、オブジェクトカウンタが閾値以上か否かを判定する。ここで用いる閾値は、印刷制御装置の処理性能に応じてユーザが任意に設定可能である。処理すべきオブジェクトが存在しない、または、オブジェクトカウンタが閾値以上(S1504のYES)の場合、S1509に進む。処理すべきオブジェクトが存在する、かつ、オブジェクトカウンタが閾値未満(S1504のNO)の場合、S1505に進む。
S1505にて、PDL解釈部302が、次の対象オブジェクトを取得する。
S1506にて、PDL解釈部302が、S1505で取得した次の対象オブジェクトとスプールしたオブジェクトとの組み合わせで、これらと重なりを持つ他のオブジェクトの色を変化させないか否かを判定する。色を変化させない(元の色に戻る)と判定した場合(S1506のYES)、S1507に進み、色を変化させる(元の色に戻らない)と判定した場合(S1506のNO)、S1508に進む。ここでの判定は、スプールしたオブジェクトと次の対象オブジェクトとについて、色変更を伴う処理の指定、オブジェクトの描画領域、オブジェクトの色などを比較した結果に基づき行う。
色を変化させない(元の色に戻る)色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトの具体例として、図16に2つ例を示す。図16(a)は、背景画像1600に対してXORPEN指定のオブジェクト1601とMASKPEN指定のオブジェクト1602とXORPEN指定のオブジェクト1603を組み合わせて円グラフの一部を描画する例である。XORPEN指定、MASKPEN指定単体では重なりを持つオブジェクトの色を変化させる可能性があるが、XORPEN指定、MASKPEN指定の組み合わせで次の条件をすべて満たすとき、それらと重なりを持つオブジェクトの色を変化させない。
・同一色でXOR演算を2回行うと元の色に戻る特性があり、1つ目と3つ目のXORPEN指定のオブジェクト1601、1603の描画領域が一致している。
・2つ目のMASKPEN指定のオブジェクト1602にはマスク画像が指定されている。
図16(a)は、上記の条件を満たす例となっている。1つ目のXORPEN指定のオブジェクト1601を描画した場合と、2つ目のMASKPEN指定のオブジェクト1602を描画した際には、背景画像1600の色を変化させている。しかし、3つ目のXORPEN指定のオブジェクト1603を描画すると、オブジェクト1600の色は元の色に戻り、元の色から変化しない。
図16(b)は、背景画像1610に対してMASKPEN指定のオブジェクト1611とMERGEPEN指定のオブジェクト1612を組み合わせて中間色の水玉模様を描画する例である。MASKPEN指定、MERGEPEN指定単体では重なりを持つオブジェクトの色を変化させる可能性があるが、MASKPEN指定、MERGEPEN指定の組み合わせで次の条件をすべて満たすとき、それらと重なりを持つオブジェクトの色を変化させない。
・MASKPEN指定のオブジェクト1611とMERGEPEN指定のオブジェクト1612の描画領域が一致している。
・MASKPEN指定のオブジェクト1611は、黒、白のみで構成される。
・MASKPEN指定のオブジェクト1611の全ての白画素が、MERGEPEN指定のオブジェクト1612の黒画素である。
図16(b)は、MASKPEN指定のオブジェクト1611とMERGEPEN指定のオブジェクト1612が同一の描画領域で、MASKPEN指定のオブジェクト1611は、黒(C,M,Y:255)、白(C,M,Y:0)のみで構成される。また、MASKPEN指定のオブジェクト1611のすべての白画素が、MERGEPEN指定のオブジェクト1612の黒画素で、元の色を変化させない条件を満たしている。そのため、背景画像1610の色は元の色から変化していない。
なお、元の色を変化させない(元の色に戻る)色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトの組み合わせは他にも多数あり、上記組み合わせに限定されない。図15の説明に戻る。
S1507にて、PDL解釈部302が、スプールしたオブジェクトとS1505で取得した対象オブジェクトとを弁別性再現色変換処理の対象外にし、本処理を終了する。
S1508にて、PDL解釈部302が、オブジェクトカウンタに1を加えて、S1504に戻る。
S1504にて、次に処理すべきオブジェクトが存在しない、または、オブジェクトカウンタが閾値以上(S1504のYES)の場合、S1509にて、PDL解釈部302が、弁別性再現色変換処理キャンセルフラグをONにする。
S1510にて、PDL解釈部302が、色変換テーブルが生成済みか否かを判定する。色変換テーブルが生成済みの場合(S1510のYES)、S1511に進み、変換テーブルが生成されていない場合(S1510のNO)、本処理を終了する。
S1511にて、PDL解釈部302が、色変換テーブルを破棄する。
以上のように、本実施形態では、弁別性再現色変換処理を行う際、色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトの組み合わせによって元の色が変化しない場合、実際に色が変化するオブジェクトのみを弁別性再現色変換処理の対象外にする。そして、色変更を伴う処理が指定されたオブジェクトであっても組み合わせにより元の色に戻るオブジェクトについては弁別性再現色変換処理を行うことで、描画不正を防止し、かつ、弁別性再現色変換を行うことを可能にする。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本開示は、以下の構成および方法を含む。
(構成1)
カラーデータをモノクロで印刷するための印刷ジョブに含まれるPDLデータに基づき印刷用のラスタ画像データを生成する画像処理装置であって、
前記PDLデータに含まれる描画命令を解析して中間データを生成する解析手段と、
前記中間データに含まれる前記描画命令に基づき生成されたオブジェクトに指定された色の色値を、前記印刷ジョブにおいて指定された色変換方法で単一色の色値に変換する色変換手段と、
を備え、
前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、少なくとも当該色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトに対する前記色変換方法を、弁別性を再現しない第2の色変換方法に変更する、
ことを特徴とする画像処理装置。
(構成2)
前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、当該色を変化させる描画命令および当該色を変化させる描画命令と同一ページ内に含まれる他の描画命令に基づき生成されるオブジェクトの全てに対する前記色変換方法を、前記第2の色変換方法に変更する、
ことを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成3)
前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、当該色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトおよび当該オブジェクトと重なりを持つオブジェクトに対する前記色変換方法を、前記第2の色変換方法に変更する、
ことを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成4)
前記中間データは、前記解析手段による前記描画命令の解析の結果に基づき、前記オブジェクトの位置に関する情報および階層に関連する情報を含み、
前記色変換手段は、前記階層に関連する情報に基づき前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令を特定し、前記中間データの位置に関する情報に基づき前記色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトと重なりを持つオブジェクトを特定する、
ことを特徴とする構成3に記載の画像処理装置。
(構成5)
前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が複数含まれ、当該色を変化させる描画命令同士の組み合わせが前記オブジェクトに指定された色を変化させない場合、当該組み合わせに含まれる色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトに対する前記色変換方法を、前記第2の色変換方法に変更する、
ことを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成6)
前記中間データは、前記解析手段による前記描画命令の解析の結果に基づき、前記オブジェクトの位置に関する情報および階層に関連する情報を含み、
前記色変換手段は、前記位置に関する情報および前記階層に関連する情報に基づき前記オブジェクトに指定された色を変化させない前記色を変化させる描画命令同士の組み合わせを特定する、
ことを特徴とする構成5に記載の画像処理装置。
(構成7)
前記解析手段により生成された中間データおよび前記色変換手段による色変換の結果に基づき、前記単一色のラスタ画像データを生成する画像処理手段をさらに備えた、
ことを特徴とする構成1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(構成8)
前記色変換手段は、前記第1の色変換方法で色変換するオブジェクトが登録されたリストと、当該リストに登録されたオブジェクトに指定された色である変換前の色値と、当該変換前の色値の数に応じて前記単一色の色値の間隔を設定した変換後の色値と、を対応付けて格納した色変換テーブルを生成する生成手段を含み、
前記色変換手段は、前記生成された色変換テーブルを用いて、前記リストに登録されたオブジェクトに指定された色の色値を前記変換後の色値で書き換え、前記リストに登録されなかったオブジェクトに色の色値を前記第2の色変換方法で導出した色値で書き換える、
ことを特徴とする構成1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(構成9)
前記解析手段は、ページ単位で前記中間データを生成する、
ことを特徴とする構成1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(構成10)
前記第2の色変換方法は、前記オブジェクトに指定された色の色値を一律の変換則に従って前記単一色の色値に変換する、
ことを特徴とする構成1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(構成11)
カラーデータをモノクロで印刷するための印刷ジョブに含まれるPDLデータに基づき印刷用のラスタ画像データを生成する画像処理方法であって、
前記PDLデータに含まれる描画命令を解析して中間データを生成する解析ステップと、
前記中間データに含まれる前記描画命令に基づき生成されたオブジェクトに指定された色の色値を、前記印刷ジョブにおいて指定された色変換方法で単一色の色値に変換する色変換ステップと、
を備え、
前記色変換ステップは、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、少なくとも当該色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトに対する前記色変換方法を、弁別性を再現しない第2の色変換方法に変更する、
ことを特徴とする画像処理方法。
(構成12)
コンピュータを、構成1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
202 PDL解釈部
203 DL生成部
204 弁別性再現色変換部
205 全色一律色変換部

Claims (12)

  1. カラーデータをモノクロで印刷するための印刷ジョブに含まれるPDLデータに基づき印刷用のラスタ画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記PDLデータに含まれる描画命令を解析して中間データを生成する解析手段と、
    前記中間データに含まれる前記描画命令に基づき生成されたオブジェクトに指定された色の色値を、前記印刷ジョブにおいて指定された色変換方法で単一色の色値に変換する色変換手段と、
    を備え、
    前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、少なくとも当該色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトに対する前記色変換方法を、弁別性を再現しない第2の色変換方法に変更する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、当該色を変化させる描画命令および当該色を変化させる描画命令と同一ページ内に含まれる他の描画命令に基づき生成されるオブジェクトの全てに対する前記色変換方法を、前記第2の色変換方法に変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、当該色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトおよび当該オブジェクトと重なりを持つオブジェクトに対する前記色変換方法を、前記第2の色変換方法に変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記中間データは、前記解析手段による前記描画命令の解析の結果に基づき、前記オブジェクトの位置に関する情報および階層に関連する情報を含み、
    前記色変換手段は、前記階層に関連する情報に基づき前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令を特定し、前記中間データの位置に関する情報に基づき前記色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトと重なりを持つオブジェクトを特定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記色変換手段は、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が複数含まれ、当該色を変化させる描画命令同士の組み合わせが前記オブジェクトに指定された色を変化させない場合、当該組み合わせに含まれる色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトに対する前記色変換方法を、前記第2の色変換方法に変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記中間データは、前記解析手段による前記描画命令の解析の結果に基づき、前記オブジェクトの位置に関する情報および階層に関連する情報を含み、
    前記色変換手段は、前記位置に関する情報および前記階層に関連する情報に基づき前記オブジェクトに指定された色を変化させない前記色を変化させる描画命令同士の組み合わせを特定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記色変換手段は、前記第1の色変換方法で色変換するオブジェクトが登録されたリストと、当該リストに登録されたオブジェクトに指定された色である変換前の色値と、当該変換前の色値の数に応じて前記単一色の色値の間隔を設定した変換後の色値と、を対応付けて格納した色変換テーブルを生成する生成手段を含み、
    前記色変換手段は、前記生成された色変換テーブルを用いて、前記リストに登録されたオブジェクトに指定された色の色値を前記変換後の色値で書き換え、前記リストに登録されなかったオブジェクトに色の色値を前記第2の色変換方法で導出した色値で書き換える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記解析手段により生成された中間データおよび前記色変換手段による色変換の結果に基づき、前記単一色のラスタ画像データを生成する画像処理手段をさらに備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記解析手段は、ページ単位で前記中間データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2の色変換方法は、前記オブジェクトに指定された色の色値を一律の変換則に従って前記単一色の色値に変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. カラーデータをモノクロで印刷するための印刷ジョブに含まれるPDLデータに基づき印刷用のラスタ画像データを生成する画像処理方法であって、
    前記PDLデータに含まれる描画命令を解析して中間データを生成する解析ステップと、
    前記中間データに含まれる前記描画命令に基づき生成されたオブジェクトに指定された色の色値を、前記印刷ジョブにおいて指定された色変換方法で単一色の色値に変換する色変換ステップと、
    を備え、
    前記色変換ステップは、前記印刷ジョブにおいて前記色変換方法として弁別性を再現させる第1の色変換方法が指定されているときに、前記PDLデータに前記オブジェクトに指定された色を変化させる描画命令が含まれる場合、少なくとも当該色を変化させる描画命令に基づき生成されたオブジェクトに対する前記色変換方法を、弁別性を再現しない第2の色変換方法に変更する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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