JP6844248B2 - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本明細書は、複数個のオブジェクトを示す複数個のオブジェクトデータを含む画像データをバンド画像ごとに処理する技術に関する。
特許文献1に開示された技術では、画像処理装置は、画像を分割したバンド画像に半透明描画が含まれる場合には、該バンド画像を、8ビットの成分値を含むRGB画像などの多値画像として描画する。画像処理装置は、バンド画像に半透明描画が含まれない場合には、該バンド画像を、1ビットの成分値を含むCMYK画像などの少値画像として描画する。
特開2015−154363号公報
しかしながら、上記技術では、バンド画像の描画に用いる色空間を選択する具体的な方法については何ら開示されていない。このために、バンド画像の描画に用いる色空間によっては、描画されるバンド画像の画質が低下する可能性があった。
本明細書は、対象画像を分割して得られる複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを分割画像ごとに生成する際に、分割画像の画質の低下を抑制する技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像処理装置であって、複数個の第1種のオブジェクトを含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得部であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データを含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられる、前記取得部と、前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定部と、前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理部と、前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成部であって、前記第1種の分割画像を示す第1種の前記分割画像データを生成する処理は、前記透過度データを用いて、2以上の前記第1種のオブジェクトデータを、対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む、前記分割画像生成部と、を備え、前記色空間決定部は、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定する、画像処理装置。
上記構成によれば、対象画像データを用いて、複数個の第1種の分割画像を示す複数個の第1種の分割画像データを生成する際に、複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、第1の第1種の分割画像に対応する使用色空間は、第1の色空間に決定され、第2の第1種の分割画像に対応する使用色空間は、第2の色空間に決定される。この結果、第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間に応じた適切な使用色空間を決定することができ、該適切な使用色空間にて合成処理を行うことができる。この結果、対象画像を分割して得られる複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを分割画像ごとに生成する際に、分割画像の画質の低下を抑制することができる。[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
第1の前記第1種のオブジェクトは、前記第1の第1種の分割画像と第3の前記第1種の分割画像とに跨って存在し、
前記第1の第1種のオブジェクトは、前記第2の色空間が用いられる第1の前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトであり、
前記第1の第1種のオブジェクトは、前記第1の第1種の分割画像内で、第2の前記第1種のオブジェクトと合成され、
前記第2の第1種のオブジェクトは、前記第1の色空間が用いられる第2の前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトであり、
前記色空間決定部は、前記第1の色空間を、前記第1の第1種の分割画像に対応する前記使用色空間として決定する場合には、前記第3の第1種の分割画像内に第1の色空間が用いられる前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトが存在しないにも関わらず、前記第1の色空間を、前記第3の第1種の分割画像に対応する前記使用色空間として決定する、画像処理装置。
[適用例3]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記色空間決定部は、前記第1の第1種の分割画像と、前記第1の第1種の分割画像に隣接する前記分割画像である隣接分割画像に、前記第1種のオブジェクトが跨って存在する場合には、前記第1の第1種の分割画像と前記隣接分割画像とに対応する前記使用色空間を前記第1の色空間に決定する、画像処理装置。
[適用例4]
適用例2または3に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記対象画像データを解析することによって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれが配置される前記対象画像内の位置と、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間と、を特定する解析処理を実行する解析部を備え、
前記色空間決定部は、前記解析処理の結果、前記第1の第1種の分割画像を含む複数個の前記分割画像に跨って存在する前記第1種のオブジェクトがある場合に、前記第1の第1種の分割画像を含む前記複数個の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定する、画像処理装置。
[適用例5]
適用例1〜4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記対象画像データは、さらに、前記透過度データと関連付けられていない第2種のオブジェクトを示す第2種のオブジェクトデータであって、前記合成処理の対象とされない前記第2種のオブジェクトデータを含み、
前記複数個の分割画像データのそれぞれは、画素ごとにドットの形成状態を示す分割ドットデータであり、
前記分割画像生成部は、
前記複数個の分割画像のうち、前記第1種の分割画像が注目分割画像である場合に、前記注目分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する第1処理部であって、
前記対象画像データを用いて、前記合成処理を含む処理を実行して、前記注目分割画像を示す多値分割画像データを生成し、
前記多値分割画像データに対してハーフトーン処理を実行して、前記分割ドットデータを生成する、
前記第1処理部と、
前記複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトを含まず、前記第2種のオブジェクトを含む第2種の分割画像が前記注目分割画像である場合に、前記注目分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する第2処理部であって、
前記対象画像データを用いて、前記注目分割画像に含まれる1以上の前記第2種のオブジェクトを示す1以上の多値オブジェクトデータを生成し、
前記1以上の多値オブジェクトデータに対して前記ハーフトーン処理を実行して、前記1以上の第2種のオブジェクトを構成する画素ごとに前記ドットの形成状態を示す1以上のオブジェクトドットデータを生成し、
前記1以上のオブジェクトドットデータを用いて、前記分割ドットデータを生成する、
前記第2処理部と、
を備え、
前記画像処理装置は、さらに、
前記複数個の分割画像を示す複数個の前記分割ドットデータを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成部を備える、画像処理装置。
[適用例6]
適用例5に記載の画像処理装置であって、
特定の前記第1種の分割画像と特定の前記第2種の分割画像とが隣接し、
特定の前記第2種のオブジェクトの第1部分は、前記特定の第1種の分割画像に含まれ、前記特定の第2種のオブジェクトの第2部分は、前記特定の第2種の分割画像に含まれ、
前記第1処理部は、前記特定の第2種のオブジェクトの前記第1部分を含む前記特定の第1種の分割画像を示す前記分割ドットデータを生成し、
前記第2処理部は、前記特定の第2種のオブジェクトの前記第2部分を含む前記特定の第2種の分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する、画像処理装置。
[適用例7]
適用例1〜6のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
第1のメモリ領域と第2のメモリ領域と、を含むメモリを備え、
前記取得部は、前記第1のメモリ領域に、前記対象画像データを格納し、
前記分割画像生成部は、前記第1のメモリ領域に格納された前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像データを順次に生成し、生成済みの前記複数個の分割画像データを前記第2のメモリ領域に順次に格納する、画像処理装置。
[適用例8]
適用例1〜7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記色空間決定部は、
前記第1の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含み、かつ、前記第2の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含まない前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定し、
前記第1の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含み、かつ、前記第2の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定する、
画像処理装置。
[適用例9]
適用例8に記載の画像処理装置であって、
前記第1の色空間は、CMYK色空間であり、
前記第2の色空間は、RGB色空間である、画像処理装置。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷装置、印刷方法、画像処理方法、これら装置の機能または上記方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
端末装置と印刷装置との構成を示すブロック図である。 印刷処理のフローチャートである。 対象画像の一例を示す図である。 図3の対象画像OIを示す対象画像データIDを概念的に示す図である。 図2のS20の事前処理のフローチャートである。 バンド展開情報生成処理のフローチャートである。 バンド展開情報テーブルITの一例を示す図である。 図2のS30のドットデータ生成処理のフローチャートである。
A.実施例:
A−1:画像処理装置の構成
次に、実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、端末装置100と、実施例における画像処理装置としての印刷装置200と、の構成を示すブロック図である。
印刷装置200は、印刷装置200のコントローラとしてのCPU210と、RAMなどの揮発性記憶装置220と、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置230と、液晶ディスプレイなどの表示部240と、液晶パネルと重畳されたタッチパネルやボタンなどの操作部250と、通信インタフェース(IF)270と、印刷実行部280と、を備えている。印刷装置200は、通信インタフェース270を介して、端末装置100などの外部装置と通信可能に接続される。通信インタフェース270は、例えば、USBインタフェース、有線LANインタフェース、IEEE802.11の無線インタフェースである。
揮発性記憶装置220は、バッファ領域BFと、対象画像データ格納領域IAと、ドットデータ格納領域DAと、を含んでいる。バッファ領域BFは、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納する領域である。中間データは、例えば、オブジェクトデータに対してラスタライズ処理(後述)を実行して得られるオブジェクトごとのラスタデータなどを含む。対象画像データ格納領域IAは、対象画像データ(本実施例では、後述するPDFファイル)を格納する領域である。ドットデータ格納領域DAは、後述する分割画像ごとに生成されるドットデータを格納する領域である。1ページ分のドットデータがドットデータ格納領域DAに格納されると、該1ページ分のドットデータを用いて印刷データが生成される。不揮発性記憶装置230には、コンピュータプログラムPGが格納されている。揮発性記憶装置220や不揮発性記憶装置230は、印刷装置200の内部メモリである。
コンピュータプログラムPGは、印刷装置200の製造時に不揮発性記憶装置230に予め格納されて提供され得る。これに代えて、コンピュータプログラムPGは、例えば、インターネットを介して接続されたサーバからダウンロードされる形態、あるいは、CD−ROMなどに記録された形態で提供され得る。CPU210は、コンピュータプログラムPGを実行することにより、後述する印刷処理を実行する。
印刷実行部280は、本実施例では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4種類のインクを、色材として用いてカラー画像を印刷可能なインクジェット方式の印刷機構である。これに代えて、印刷実行部280は、色材としてトナーを用いてカラー画像を印刷可能なレーザ方式の印刷機構であっても良い。
端末装置100は、印刷装置200のユーザが利用する計算機であり、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンである。端末装置100は、印刷装置200の製造者によって提供されるドライバプログラムを実行することによって、印刷装置200のためのプリンタドライバとして動作する。例えば、端末装置100は、プリンタドライバとして、印刷装置200に印刷指示を送信して、印刷装置200に印刷を実行させることができる。
A−2:印刷処理
図2は、印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、対象画像データを用いて、印刷実行部280に、対象画像を印刷させる処理である。この印刷処理は、印刷装置200のCPU210によって実行される。この印刷処理は、印刷装置200が、例えば、操作部250や端末装置100を介して、ユーザの印刷指示を取得した場合に、開始される。
S10では、CPU210は、印刷すべき対象画像を示す対象画像データを取得する。対象画像データは、例えば、不揮発性記憶装置230に格納された複数個の画像データの中から、ユーザの指定に基づいて選択される画像データである。あるいは、対象画像データは、端末装置100から印刷指示とともに送信される画像データである。対象画像データは、揮発性記憶装置220の対象画像データ格納領域IAに格納される。
本実施例では、対象画像データは、例えば、特定のページ記述言語で記述された1以上のページ画像データを含む文書ファイルである。具体的には、対象画像データは、PDF(Portable Document Formatの略)と呼ばれるファイルフォーマットに従って記述された、いわゆるPDFファイルである。
図3は、対象画像の一例を示す図である。図3の対象画像OIは、6個のオブジェクトOb1〜Ob6を含んでいる。以下では、対象画像データは、図3の対象画像OIを示す1個のページ画像データを含むPDFファイルであるとして、説明する。変形例としては、対象画像データは、複数個の対象画像を示す複数個のページ画像データを含んでも良い。この場合には、図2のS20〜S50の処理が、ページ画像データの数だけ繰り返し実行される。
図4は、図3の対象画像OIを示す対象画像データID(本実施例では、PDFファイル)を概念的に示す図である。この対象画像データIDは、図3の6個のオブジェクトOb1〜Ob6を示す6個のオブジェクトデータOD1〜OD6を含んでいる。オブジェクトOb1〜Ob6は、例えば、写真、文字、描画(イラスト、表、線図、模様など)を含み得る。
各オブジェクトデータは、オブジェクトを定義するための情報を含む。具体的には、オブジェクトデータは、例えば、オブジェクトが写真である場合には、写真を構成する複数個の画素の色を示すラスタデータを含み、オブジェクトが文字である場合には、文字の色、サイズ、種類を示すテキストデータを含み、オブジェクトが描画である場合には、該描画の色や形状を定義するベクトルデータを含む。オブジェクトデータは、さらに、オブジェクトを表現する際に用いられる色空間を示す色空間情報と、ページ画像内における位置やサイズ等を示す情報と、を含む。用いられる色空間は、例えば、デバイスに依存する機器依存色空間であるRGB色空間、CMYK色空間、デバイスに依存しない機器独立色空間であるCIELAB色空間、CIEXYZ色空間などが用いられ得る。
さらに、オブジェクトが、他のオブジェクトと、透過度に従って合成される場合には、オブジェクトデータは、合成する際の透過度を示す透過度データを含む。すなわち、該オブジェクトデータには、透過度データが関連付けられている。透過度データは、合成すべき2以上のオブジェクトの少なくとも重畳部分の透過度を示すデータである。透過度データは、例えば、0以上1以下の値(α値と呼ばれる)を画素ごとに規定する公知のデータ(αチャンネルと呼ばれる)である。透過度(α値)が0であることは、完全に透明であることを意味し、透過度が1であることは、完全に不透明であることを意味している。そして、透過度が0に近いほど、透明に近く、透過度が1に近いほど、不透明に近くなる。対象画像データにおいて、互いに合成される複数個のオブジェクトを示す複数個のオブジェクトデータは、一つのグループ(透明グループとも呼ぶ)を構成するように、互いに関連付けられている。透過度データを用いて合成されるオブジェクトを、透明オブジェクトとも呼び、透明オブジェクトを示すオブジェクトデータを透明オブジェクトデータとも呼ぶ。なお、本実施例の透過度データTD1〜TD4(後述)は、完全に透明でなく、かつ、完全に不透明でないことを示す透過度(0より大きく、かつ、1より小さいα値)を少なくとも一部の画素について規定している。
図3の例では、オブジェクトOb1〜Ob4とは透明オブジェクトである。すなわち、第1のオブジェクトOb1と第2のオブジェクトOb2とは、対象画像OIが出力(例えば、印刷や表示)される際に、出力される領域が互いに重畳する重畳部分を含んでおり、互いに合成されるべき2個のオブジェクトである。同様に、第3のオブジェクトOb3と第4のオブジェクトOb4とは、互いに重畳する重畳部分を含んでおり、互いに合成されるべき2個のオブジェクトである。このために、オブジェクトOb1〜Ob4を示すオブジェクトデータOD1〜OD4は、透過度データTD1〜TD4を、それぞれ、含んでいる。そして、第1のオブジェクトデータOD1と第2のオブジェクトデータOD2は、第1の透明グループTG1を構成するように、互いに関連付けられ、第3のオブジェクトデータOD3と第4のオブジェクトデータOD4は、第2の透明グループTG2を構成するように、互いに関連付けられている。
図3の例では、第5のオブジェクトOb5と第6のオブジェクトOb6は、透明オブジェクトとは異なり、他のオブジェクトと合成されないオブジェクトである。このために、これらのオブジェクトOb5、Ob6を示すオブジェクトデータOD5、OD6は、透過度データを含んでおらず、かつ、他のオブジェクトデータとグループを構成していない。透明オブジェクトとは異なるオブジェクトを通常オブジェクトとも呼び、該通常オブジェクトを示すオブジェクトデータを通常オブジェクトデータとも呼ぶ。通常オブジェクトは、後述する合成処理の対象とされないオブジェクトである。
なお、図4の各オブジェクトデータOD1〜OD6の中には、該オブジェクトデータで用いられる色空間が、かっこ書きで示されている。例えば、オブジェクトデータOD1は、第1のオブジェクトOb1を、RGB色空間を用いて表現するデータである。また、第4のオブジェクトデータOD4は、第4のオブジェクトOb4を、CMYK色空間を用いて表現するデータである。
ここで、図3に示すように、対象画像OIは、対象画像OIを図3のY方向に沿って複数個に分割して得られるバンド画像BI1〜B11を含む。各バンド画像(分割画像とも呼ぶ)は、対象画像OIの部分画像であって、X方向に沿って対象画像OIの+X側の端から−X側の端まで延びる帯状の画像である。上述したオブジェクトOb1と第2のオブジェクトOb2とは、3個のバンド画像BI1〜BI3に亘って配置されている。透明オブジェクトOb3は、3個のバンド画像BI4〜BI6に亘って配置されている。透明オブジェクトOb4は、3個のバンド画像BI5〜BI7に亘って配置されている。オブジェクトOb5は、3個のバンド画像BI7〜BI9に亘って配置されている。オブジェクトOb6は、2個のバンド画像BI10、BI11に亘って配置されている。詳細は後述するが、S30のドットデータ生成処理では、バンド画像ごとにドットデータの生成が行われる。
図2のS20では、CPU210は、対象画像データを用いて、事前処理を実行する。事前処理は、対象画像データを解析することによって、複数個のオブジェクトOb1〜Ob6のそれぞれが配置される対象画像OI内の配置領域と、複数個のオブジェクトデータOD1〜OD6で用いられる色空間と、を特定する解析処理を含む。事前処理は、該解析処理の結果に基づいて、S30のドットデータ生成処理にて用いられる情報が記録されるバンド展開情報テーブルITを生成する。事前処理と、バンド展開情報テーブルITと、の詳細は、後述する。
S30では、CPU210は、対象画像データを用いてドットデータ生成処理を実行する。ドットデータ生成処理は、対象画像OIを示すドットデータであって、画素ごと、かつ、印刷実行部280による印刷に用いられるC、M、Y、Kのインクごとに、ドットの形成状態を表すドットデータを生成する。本実施例では、ドットデータに含まれる各画素の値は、「ドット有り」、「ドット無し」の2つのドットの形成状態のいずれかを示す。すなわち、ドットデータは、二値画像データである。ドットデータ生成処理は、S20で生成されたバンド展開情報テーブルITを参照して、図3のバンド画像ごとに実行される。ドットデータ生成処理の詳細は、後述する。
S40では、CPU210は、ドットデータを用いて印刷データを生成する。例えば、CPU210は、ドットデータを、印刷実行部280を用いて印刷を行う際に用いられる順番に並べ替える処理と、ドットデータにプリンタ制御コードやデータ識別コードを付加する処理と、を実行して、印刷データを生成する。S50では、CPU210は、生成された印刷データに基づいて、印刷実行部280を制御して、印刷実行部280に画像を印刷させる。
A−3:事前処理
図5は、図2のS20の事前処理のフローチャートである。S100では、CPU210は、対象画像データIDに含まれる複数個のオブジェクトデータOD1〜OD6の中から、1個の注目オブジェクトデータを選択する。
S105では、CPU210は、注目オブジェクトデータに関する情報(オブジェクト情報とも呼ぶ)を取得する。オブジェクト情報は、オブジェクトデータに含まれる情報である。オブジェクト情報は、具体的には、注目オブジェクトデータによって示される注目オブジェクトの種類を示す情報と、注目オブジェクトの対象画像OI内の配置位置を示す情報と、注目オブジェクトが透明オブジェクトであるか否かを示す情報と、注目オブジェクトデータにて用いられる色空間を示す色空間情報と、を含む。
S110では、CPU210は、オブジェクト情報に基づいて、注目オブジェクトデータが、後述する展開階調数や展開色空間の判定に用いるオブジェクトデータであるか否かを判断する。判定に用いるオブジェクトデータは、ハーフトーン処理を行ってドットデータに変換する必要があるオブジェクト、例えば、全ての透明オブジェクトと、ほとんどの通常オブジェクトを含む。判定に用いないオブジェクトデータは、本実施例では、ドットデータに変換する必要がないオブジェクトデータ、例えば、黒文字や、黒の線画などの二値オブジェクトを示す二値画像データである。例えば、図4のオブジェクトデータOD1〜OD6は、全て判定に用いるオブジェクトデータである。
注目オブジェクトデータが、判定に用いるオブジェクトデータでない場合には(S110:NO)、CPU210は、S100に戻って、次の注目オブジェクトデータを選択する。注目オブジェクトデータが、判定に用いるオブジェクトデータである場合には(S110:YES)、S115にて、CPU210は、該注目オブジェクトデータは、透明オブジェクトデータであるか否かを判断する。注目オブジェクトデータが、透明グループに属している場合には、注目オブジェクトデータは、透明オブジェクトデータであると判断される。
注目オブジェクトデータが透明オブジェクトデータではない場合には(S115:NO)、S120にて、CPU210は、注目オブジェクトの展開階調数を二値に決定する。展開階調数が二値であるとは、後述するドットデータ生成処理において、オブジェクトデータを展開する際に、オブジェクトごとにラスタライズ処理とハーフトーン処理とを行って、オブジェクトごとにドットデータを生成することを意味する。
注目オブジェクトデータが透明オブジェクトデータである場合には(S115:YES)、S125にて、CPU210は、注目オブジェクトの展開階調数を多値に決定する。展開階調数が多値であるとは、後述するドットデータ生成処理において、オブジェクトデータを展開する際に、オブジェクトごとにラスタライズ処理を行って、オブジェクトごとに多値画像データを生成し、オブジェクトごとにハーフトーン処理は行わないことを意味する。この場合には、バンド画像分の多値画像データが生成された後に、バンド画像ごとにハーフトーン処理が行われる(詳細は後述)。なお、本実施例では、多値画像データの各成分値の階調数は、256階調である。
透明オブジェクトデータの展開階調数が多値に決定される理由は、ハーフトーン処理を行う前に、複数個の透明オブジェクトを合成する合成処理(後述)を行う必要があるためである。図4の例では、注目オブジェクトデータが、オブジェクトデータOD1〜OD4である場合には、展開階調数は、多値に決定され、注目オブジェクトデータが、オブジェクトデータOD5、OD6である場合には、展開階調数は、二値に決定される。
S130では、CPU210は、注目オブジェクトデータで用いられる色空間は、CMYK色空間であるか否かを判断する。該色空間は、注目オブジェクトデータに含まれる色空間情報によって示される。
注目オブジェクトデータで用いられる色空間が、CMYK色空間である場合には(S130:YES)、S140にて、CPU210は、展開色空間をCMYK色空間に決定する。展開色空間は、バンド画像分の画像データが生成される際に、最初に用いられる色空間(使用色空間とも呼ぶ)である。詳細は後述するが、例えば、展開色空間がCMYK色空間である場合には、オブジェクトごとにCMYK色空間の画像データ(多値画像データ、または、二値画像データ(ドットデータ))が生成され、最初からCMYK色空間にてバンド画像分の画像データが生成される。展開色空間がRGB色空間である場合には、オブジェクトごとにRGB色空間の画像データ(多値画像データ)が生成され、最初にRGB色空間にてバンド画像分の画像データが生成される。そして、その後に、バンド画像ごとに色変換処理やハーフトーン処理が行われて、バンド画像分のドットデータが生成される。
注目オブジェクトデータで用いられる色空間がCMYK色空間である場合に、展開色空間がCMYK色空間に決定される理由を説明する。この場合には、仮に、展開色空間が、CMYK色空間とは異なる他の色空間に決定されると、オブジェクトデータの色空間をCMYK色空間から他の色空間に変換する処理、すなあち、CMYK色空間の色値(CMYK値)を、該他の色空間の色値(例えば、RGB値やLab値)に変換する変換処理を行う必要がある。詳細は後述するが、4個の成分値を含むCMYK値を、3個の成分値を含む他の色空間の色値に変換すると、画質が低下する可能性がある。このために、本実施例では、該変換処理が行われないように、上述の場合に、展開色空間がCMYK色空間に決定される。
注目オブジェクトデータで用いられる色空間が、CMYK色空間でない場合には(S130:NO)、S135にて、CPU210は、注目オブジェクトデータは、透明オブジェクトデータであるか否かを判断する。注目オブジェクトデータが透明オブジェクトデータである場合には(S135:YES)、S145にて、CPU210は、展開色空間をRGB色空間に決定する。透明オブジェクトデータを合成する合成処理の計算方法は、後述するようにRGB色空間で行われることを想定している。このため、オブジェクトデータの色空間をCMYK色空間からRGB色空間に変換する処理が発生しない場合には、合成処理は、RGB色空間にて行うことが好ましいためである。
注目オブジェクトデータが透明オブジェクトデータでない場合には(S135:NO)、S150にて、CPU210は、展開色空間を未確定とする。
S155では、CPU210は、バンド展開情報生成処理を実行する。バンド展開情報生成処理は、バンド展開情報テーブルITを生成する処理である。図6は、バンド展開情報生成処理のフローチャートである。図7は、バンド展開情報テーブルITの一例を示す図である。図7のバンド展開情報テーブルITは、図3の対象画像OIを示す対象画像データIDが、対象画像データとして用いられる場合に生成されるテーブルである。図7に示すように、バンド展開情報テーブルITは、図3のバンド画像BI1〜BI11のそれぞれについて、展開階調数と、展開色空間と、バンドグループ情報と、を記録するためのテーブルである。バンドグループ情報は、各バンド画像が属するバンドグループを示す情報である。バンドグループは、1個以上のバンド画像によって構成されるグループである。例えば、図7で、バンドグループ情報として、「1」が記録されているバンド画像BI1〜BI3は、識別子が「1」である1個のバンドグループに属している。初期状態では、バンド展開情報テーブルITの展開階調数と展開色空間とバンドグループ情報とは、いずれも空欄である。
図6のS200では、注目オブジェクトが位置する1以上のバンド画像を特定し、該1以上のバンド画像の中から、1個の注目バンド画像を選択する。例えば、図3のオブジェクトOb1が注目オブジェクトである場合には、第1のオブジェクトOb1が位置する3個のバンド画像BI1〜BI3の中から、1個ずつ注目バンド画像が選択される。また、第3のオブジェクトOb3が注目オブジェクトである場合には、第3のオブジェクトOb3が位置する3個のバンド画像BI4〜BI5の中から、1個ずつ注目バンド画像が選択される。
S205では、CPU210は、図5のS120またはS125にて決定済みの注目オブジェクトデータの展開階調数が、二値であるか多値であるかを判断する。注目オブジェクトデータの展開階調数が、二値である場合には(S205:YES)、S210にて、CPU210は、バンド展開情報テーブルITにおいて、注目バンド画像の展開階調数の欄に、既に、多値が登録済みであるか否かを判断する。注目バンド画像の展開階調数の欄には、他の注目オブジェクトの処理において、既に、多値、二値のいずれかが登録済みである場合がある。また、注目バンド画像の展開階調数の欄は、空欄である場合もある。
注目バンド画像の展開階調数の欄に、多値が登録済みでない場合には(S210:NO)、S215にて、CPU210は、注目バンド画像の展開階調数の欄に、二値を登録する。注目バンド画像の展開階調数の欄に、多値が登録済みである場合には(S210:YES)、CPU210は、S215をスキップする。したがって、この場合には、注目バンド画像の展開階調数の欄は、多値のまま維持される。
注目オブジェクトデータの展開階調数が、多値である場合には(S205:NO)、S220にて、CPU210は、注目バンド画像の展開階調数の欄に、多値を登録する。すなわち、この場合には、現在の展開階調数の欄が、空欄であっても、二値であっても、多値であっても、該展開階調数の欄には、多値が登録される。
以上の説明から解るように、特定のバンド画像に位置する1以上のオブジェクトが、図5のS125にて展開階調数が多値に決定されたオブジェクトを含む場合には、該特定のバンド画像の展開階調数は、多値に決定される。そして、特定のバンド画像に位置する1以上のオブジェクトの全てが、図5のS120にて展開階調数が二値に決定されたオブジェクトであり、多値に決定されたオブジェクトを含まない場合に限り、該特定のバンド画像の展開階調数は、二値に決定される。透明オブジェクトの展開階調数は、図5のS120にて多値に決定されるので、図7に示すように、透明オブジェクトOb1〜Ob4を含むバンド画像BI1〜BI7(図3)の展開階調数は、多値に決定される。そして、通常オブジェクトの展開階調数は、図5のS125にて二値に決定されるので、通常オブジェクトOb5、Ob6のみを含むバンド画像BI8〜BI11(図3)の展開階調数は、二値に決定される。
S225では、CPU210は、注目オブジェクトが位置する全てのバンド画像を処理したか否かを判断する。例えば、図3のオブジェクトOb1が注目オブジェクトである場合には、CPU210は、3個のバンド画像BI1〜BI3を全て処理したか否かを判断する。未処理のバンド画像がある場合には(S225:NO)、CPU210は、S200に戻って、未処理のバンド画像を選択する。注目オブジェクトが位置する全てのバンド画像を処理した場合には(S225:YES)、CPU210は、S230に処理を進める。
S230では、CPU210は、注目オブジェクトに関連するバンドグループ情報を更新する。具体的には、注目オブジェクトが位置する全てのバンド画像が1個のバンドグループを構成するように、バンドグループ情報が更新される。また、注目オブジェクトが位置する1個以上のバンド画像のうちの少なくとも1個のバンド画像が、既に、他のバンド画像とバンドグループを構成している場合がある。この場合には、注目オブジェクトが位置するバンド画像が属する構成済みのバンドグループに属する全てのバンド画像と、注目オブジェクトが位置する全てのバンド画像と、の全体が、1個のバンドグループを構成するように、バンドグループ情報が更新される。
例えば、図3のオブジェクトOb1が注目オブジェクトである処理では、3個のバンド画像BI1〜BI3が1個のバンドグループを構成するように、バンドグループ情報が更新される。また、図3の第3のオブジェクトOb3が注目オブジェクトである処理では、3個のバンド画像BI4〜BI7が1個のバンドグループを構成するように、バンドグループ情報が更新される。その後に実行される処理であって、図3の第4のオブジェクトOb4が注目オブジェクトである処理では、バンド画像BI4〜BI6から成るバンドグループと、第4のオブジェクトOb4が位置する3個のバンド画像BI5〜BI7と、が1個のバンドグループを構成するよう統合される。この結果、4個のバンド画像BI4〜BI6が1個のバンドグループを構成するように、バンドグループ情報が更新される。さらに、その後に実行される処理であって、図3の第4のオブジェクトOb4が注目オブジェクトである処理では、4個のバンド画像BI4〜BI7から成るバンドグループと、第5のオブジェクトOb5が位置する3個のバンド画像BI7〜BI9と、が統合され、最終的には、6個のバンド画像BI4〜BI9が、1個のバンドグループを構成するように、バンドグループ情報が更新される(図7)。
S235では、CPU210は、注目オブジェクトが位置するバンド画像が属するバンドグループ(注目グループとも呼ぶ)は、展開色空間がCMYK色空間であるバンド画像を含むか否かを判断する。展開色空間がCMYK色空間であるバンド画像は、バンド展開情報テーブルITにおいて、対応する展開色空間の欄にCMYK色空間が、既に登録済みのバンド画像である。
注目グループが、展開色空間がCMYK色空間であるバンド画像を含む場合には(S235:YES)、CPU210は、S250に処理を進める。注目グループが、展開色空間がCMYK色空間であるバンド画像を含まない場合には(S235:NO)、S240にて、CPU210は、図5のS140〜S150にて決定済みの注目オブジェクトデータの展開色空間は、CMYK色空間であるか否かを判断する。注目オブジェクトデータの展開色空間が、CMYK色空間である場合には(S240:YES)、CPU210は、S250に処理を進める。
S250では、CPU210は、注目グループの展開色空間としてCMYK色空間を登録して、ドットデータ生成処理を終了する。すなわち、バンド展開情報テーブルITにおいて、注目グループに属する全てのバンド画像に対応する展開色空間の欄に、CMYK色空間が登録される。
注目オブジェクトデータの展開色空間が、CMYK色空間でない場合には(S240:NO)、S245にて、CPU210は、注目オブジェクトデータの展開色空間が、RGB色空間であるか否かを判断する。
注目オブジェクトデータの展開色空間が、RGB色空間である場合には(S245:YES)、S255にて、CPU210は、注目グループの展開色空間としてRGB色空間を登録して、ドットデータ生成処理を終了する。すなわち、バンド展開情報テーブルITにおいて、注目グループに属する全てのバンド画像に対応する展開色空間の欄に、RGB色空間が登録される。
注目オブジェクトデータの展開色空間が、RGB色空間でない場合には(S245:NO)、注目オブジェクトデータの展開色空間は、未確定である。したがって、この場合には、CPU210は、バンド展開情報テーブルITにおいて、注目グループの展開色空間の欄を変更することなく、ドットデータ生成処理を終了する。
以上の説明から解るように、特定のバンドグループに属する1個以上のバンド画像が、展開色空間がCMYK色空間に決定されたオブジェクトを含む場合には、特定のバンドグループの展開色空間は、CMYK色空間に決定される。そして、特定のバンドグループに属する1個以上のバンド画像が、展開色空間がRGB色空間に決定されたオブジェクトを含み、CMYK色空間に決定されたオブジェクトを含まない場合には、特定のバンドグループの展開色空間は、RGB色空間に決定される。さらに、特定のバンドグループに属する1個以上のバンド画像が、展開色空間がRGB色空間に決定されたオブジェクトと、CMYK色空間に決定されたオブジェクトと、のいずれも含まない場合には、特定のバンドグループの展開色空間は、空欄のまま維持される。
バンド展開情報生成処理は終了されると、図5のS160では、CPU210は、対象画像データIDに含まれる全てのオブジェクトデータを処理したか否かを判断する。未処理のオブジェクトデータがある場合には(S160:NO)、CPU210は、S100に戻る。全てのオブジェクトデータを処理した場合には(S160:YES)、CPU210は、S165に処理を進める。
S165では、CPU210は、バンド展開情報テーブルITにおいて、未確定の欄(空欄)を決定して、バンド展開情報テーブルITを完成させる。バンド展開情報テーブルITにおいて、特定のバンド画像の展開階調数が空欄となるのは、該特定のバンド画像内が1個のオブジェクトも含まれない場合だけである。この場合には、特定のバンド画像の展開階調数は、二値に決定される。バンド展開情報テーブルITにおいて、特定のバンド画像の展開色空間が空欄となるのは、該特定のバンド画像内が1個のオブジェクトも含まれない場合と、該特定のバンド画像に、通常オブジェクトのみが含まれる場合と、である。該特定のバンド画像に、通常オブジェクトのみが含まれる場合は、該特定のバンド画像の展開階調数は、二値である。これらの場合には、該特定のバンド画像の展開色空間は、CMYK色空間に決定される。
以上のように、バンド展開情報テーブルITが完成されると、事前処理は終了される。対象画像データが、図3の対象画像OIを示す対象画像データID(図4)である場合に、事前処理によって完成されるバンド展開情報テーブルITは、図7に示す通りである。特定のバンド画像の展開階調数が多値である場合には、該特定のバンド画像は、少なくとも1個の透明オブジェクトを含む。また、特定のバンド画像の展開階調数が多値である場合には、該特定のバンド画像の展開色空間は、RGB色空間である場合と、CMYK色空間である場合と、がある。一方、特定のバンド画像の展開階調数が二値である場合には、該特定のバンド画像は、透明オブジェクトを含まない。また、特定のバンド画像の展開階調数が二値である場合には、該特定のバンド画像の展開色空間は、CMYK色空間である。
A−4:ドットデータ生成処理
図8は、図2のS30のドットデータ生成処理のフローチャートである。ドットデータ生成処理は、バンド展開情報テーブルITを参照して、対象画像OIを示すドットデータをバンド画像ごとに生成する処理である。各バンド画像を示すドットデータを分割ドットデータとも呼ぶ。ドットデータ生成処理は、複数個のバンド画像BI1〜BI11を示す複数個の分割ドットデータを、順次に、生成する処理である、とも言うことができる。
S300では、CPU210は、対象画像OI内の複数個のバンド画像BI1〜BI11の中から、1個の注目バンド画像を選択する。本実施例では、図3のバンド画像BI1〜BI11の中から、−Y側(図3の上側)から+Y側(図3の下側)に向かって、順次に、注目バンド画像が選択される。
S305では、バンド展開情報テーブルITに登録された注目バンド画像の展開階調数は、二値であるか多値であるかを判断する。注目バンド画像の展開階調数が、二値である場合には(S305:YES)、S310〜S335の処理が実行される。なお、この場合には、展開階調数が二値であるので、展開色空間は、必ずCMYK色空間である。例えば、図3のバンド画像BI8〜BI11のいずれかが注目バンド画像である場合には、S310〜S335の処理が実行される。
S310では、CPU210は、注目バンド画像内に含まれる1個以上のオブジェクトの中から1個の注目オブジェクトを選択する。
S315では、CPU210は、注目オブジェクトを示す注目オブジェクトデータに対して、ラスタライズ処理を実行する。ラスタライズ処理は、注目オブジェクトデータを用いて、注目オブジェクトを示すラスタデータであって、複数個の画素の値を含むラスタデータを生成する処理である。生成されるラスタデータの各画素の値は、変換前のオブジェクトデータに含まれる色空間情報によって示される色空間の色値である。すなわち、生成されるラスタデータの色空間は、該色空間情報によって示される色空間、例えば、RGB色空間や、CMYK色空間や、CIRLAB色空間である。注目オブジェクトのうち、一部分が注目バンド画像に含まれ、他の部分が注目バンド画像に含まれない場合には、注目オブジェクトの全体のラスタデータが生成される必要はなく、注目オブジェクトのうち、注目バンド画像に含まれる一部分である部分オブジェクトを示すラスタデータのみが生成される。
S320は、S315にて生成されたラスタデータの色空間が、展開色空間であるCMYK色空間でない場合に実行され、該色空間がCMYK色空間である場合には実行されない。S320では、CPU210は、S315にて生成されたラスタデータの色空間を、CMYK色空間に変換する。すなわち、該ラスタデータの各画素値(RGB値やLab値)がCMYK値に変換される。RGB値からCMYK値への変換は、例えば、公知のルックアップテーブルを用いて実行される。Lab値からCMYK値への変換は、例えば、公知の計算式を用いて、Lab値をRGB値に変換した後、変換後のRGB値を公知のルックアップテーブルを用いてCMYK値に変換することによって行われる。例えば、図3のバンド画像BI9が注目バンド画像であり、バンド画像BI9内のオブジェクトOb5が注目オブジェクトである場合には、ラスタデータの色空間がRGB色空間からCMYK色空間に変換される。
S325に移行した時点で、注目オブジェクトを示すラスタデータは、CMYK色空間を用いて画像を表す多値のCMYK画像データである。S325では、該ラスタデータに対してハーフトーン処理を実行して、注目オブジェクトを示すドットデータを生成する。ハーフトーン処理は、誤差拡散法やディザ法などの公知の方法を用いて実行される。
S330では、CPU210は、ドットデータ格納領域DAに注目オブジェクトを示すドットデータを格納する。具体的には、ドットデータ格納領域DAに準備された対象画像のサイズを有するキャンバス上に、生成済のドットデータを配置するように、該ドットデータを格納する。
S335では、CPU210は、注目バンド画像内の全てのオブジェクトを処理したか否かを判断する。すなわち、ドットデータ格納領域DAにおいて、注目バンド画像を示す分割ドットデータが完成したか否かが判断される。注目バンド画像内に、未処理のオブジェクトがある場合には(S335:NO)、CPU210は、S310に戻って、未処理のオブジェクトを選択する。注目バンド画像内の全てのオブジェクトを処理した場合には(S335:YES)、CPU210は、S385に処理を進める。
S305にて、注目バンド画像の展開階調数が、多値である場合には(S305:NO)、S340〜S380の処理が実行される。なお、この場合には、展開階調数が多値であるので、展開色空間は、CMYK色空間である場合と、RGB色空間である場合がある。例えば、図3のバンド画像BI1〜BI7が注目バンド画像である場合には、S340〜S380の処理が実行される。
S340では、上述したS310と同様に、CPU210は、注目バンド画像内に含まれる1個以上のオブジェクトの中から1個の注目オブジェクトを選択する。
S345では、CPU210は、上述したS315と同様に、注目オブジェクトを示す注目オブジェクトデータに対して、ラスタライズ処理を実行して、注目オブジェクトを示すラスタデータを生成する。
S350は、S345にて生成されたラスタデータの色空間が、展開色空間でない場合に実行され、該色空間が展開色空間である場合には実行されない。S350では、CPU210は、S345にて生成されたラスタデータの色空間を、展開色空間に変換する。なお、上述したように、注目バンド画像に、CMYK色空間で表現されるオブジェクトが含まれる場合には、展開色空間は、CMYK色空間であるので、S350において、ラスタデータの色空間を、CMYK色空間からRGB色空間に変換する処理が行われることはない。S350では、展開色空間がCMYK色空間である場合に、ラスタデータの色空間を、RGB色空間やLab色空間からCMYK色空間に変換する処理が行われ得る。また、S350では、展開色空間がRGB色空間である場合に、ラスタデータの色空間を、Lab色空間などのRGB色空間ともCMYK色空間とも異なる色空間からRGB色空間に変換する処理が行われ得る。例えば、図3のバンド画像BI5が注目バンド画像であり、第3のオブジェクトOb3が注目オブジェクトである場合には、ラスタデータの色空間を、RGB色空間からCMYK色空間に変換する処理が行われる。
S355では、CPU210は、展開色空間を用いて注目オブジェクトを示すラスタデータをバッファ領域BFに一時的に保存する。
S360では、CPU210は、注目バンド画像内の全てのオブジェクトを処理したか否かを判断する。すなわち、注目バンド画像内の全てのオブジェクトのラスタデータがバッファ領域BFに格納されたか否かが判断される。注目バンド画像内に、未処理のオブジェクトがある場合には(S360:NO)、CPU210は、S340に戻って、未処理のオブジェクトを選択する。注目バンド画像内の全てのオブジェクトを処理した場合には(S360:YES)、CPU210は、S365に処理を進める。
S340〜S380の処理が実行される場合には、注目バンド画像は、透明オブジェクトを含んでいる。このために、S365では、CPU210は、合成すべきラスタデータを合成して、1個の合成済みオブジェクトを示す合成済みラスタデータを生成する。合成処理は、各オブジェクトデータに含まれる透過度データ(図4)を用いて、実行される。具体的な合成処理は、例えば、αブレンドとも呼ばれる公知の計算方法を用いて実行される。この計算方法は、PDFについてのISO規格であるISO 32000-1:2008(Document management -- Portable document format -- Part 1: PDF 1.7)の11章「Transparency」に記載されている。
例えば、図3のバンド画像BI5が注目バンド画像である場合には、CMYK色空間において、第3のオブジェクトOb3を示すラスタデータと、第4のオブジェクトOb4を示すラスタデータとが、透過度データTD3、TD4を用いて、合成される。その結果、これらのオブジェクトが合成された合成済みオブジェクトを示すラスタデータ(多値のCMYK画像データ)が生成される。また、図3のバンド画像BI3が注目バンド画像である場合には、RGB色空間において、第1のオブジェクトOb1を示すラスタデータと、第2のオブジェクトOb2を示すラスタデータとが、透過度データTD1、TD2を用いて、合成される。その結果、これらのオブジェクトが合成された合成済みオブジェクトを示すラスタデータ(多値のRGB画像データ)が生成される。
合成処理の結果、注目バンド画像を示す1個の多値のラスタデータ(RGB画像データまたはCMYK画像データ)が生成される。
S370は、注目バンド画像を示す1個の多値のラスタデータの色空間がCMYK色空間でない場合に、本実施例では、該色空間がRGB色空間である場合に実行される。S370は、該多値のラスタデータの色空間がCMYK色空間である場合には、実行されない。S370では、CPU210は、該多値のラスタデータの色空間を、RGB色空間からCMYK色空間に変換する。例えば、図3のバンド画像BI1〜BI3のいずれかが注目バンド画像である場合には、S370の変換処理は実行され、バンド画像BI4〜BI7のいずれかが注目バンド画像である場合には、S370の変換処理は実行されない。
S375に移行した時点で、注目バンド画像を示す1個の多値のラスタデータは、CMYK色空間を用いて注目バンド画像を表す多値のCMYK画像データである。S375では、該ラスタデータに対してハーフトーン処理を実行して、注目バンド画像を示すドットデータを生成する。これによって、注目バンド画像を示す分割ドットデータが生成される。
S380では、CPU210は、ドットデータ格納領域DAに、注目バンド画像を示す分割ドットデータを格納する。具体的には、ドットデータ格納領域DAに準備された対象画像のサイズを有するキャンバス上に、生成済みの分割ドットデータを配置するように、該分割ドットデータを格納する。
S385では、CPU210は、対象画像OI内の全てのバンド画像を処理したか否かを判断する。すなわち、ドットデータ格納領域DAにおいて、対象画像OIを示す全てのドットデータが生成されたか否かを判断する。未処理のバンド画像がある場合には(S385:NO)、CPU210は、S300に戻って、未処理のバンド画像を選択する。対象画像OI内の全てのバンド画像を処理した場合には(S385:YES)、CPU210は、ドットデータ生成処理を終了する。
以上説明した本実施例によれば、CPU210は、図5の事前処理において、図7に示すように透明オブジェクトをそれぞれ含む複数個のバンド画像BI1〜BI7を含むバンド画像BI1〜BI11の展開色空間を決定する(図5のS155、図6)。CPU210は、バンド画像BI1〜BI7に含まれる透明オブジェクトOb1〜Ob4を示す透明オブジェクトデータOD1〜OD4で用いられる色空間が、対応する展開色空間になるように、これらの透明オブジェクトデータOD1〜OD4のうち、対応する展開色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する(図8のS350)。CPU210は、図8のドットデータ生成処理において、透明オブジェクトを含むバンド画像BI1〜BI7を示す分割ドットデータを生成する際には、対応する展開色空間にて合成処理を実行する(図8のS365)。CPU210は、図5の事前処理において、図7に示すように、複数個の透明オブジェクトデータOD1〜OD4で用いられる複数個の色空間(本実施例では、CMYK色空間とRGB色空間(図4))に基づいて、バンド画像BI4〜BI7に対応する展開色空間を、CMYK色空間に決定し、バンド画像BI1〜BI3に対応する展開色空間を、RGB色空間に決定する(図5のS130〜S155)。この結果、透明オブジェクトデータOb1〜Ob4で用いられる色空間に応じた適切な展開色空間を決定することができ、該適切な展開色空間にて合成処理を行うことができる。この結果、複数個の分割ドットデータをバンド画像ごとに生成する際に、バンド画像の画質の低下を抑制することができる。
例えば、仮に、透明オブジェクトの合成処理を常にRGB色空間で行うとすると、透明オブジェクトデータで用いられる色空間がCMYK色空間である場合に、該透明オブジェクトデータに基づくラスタデータ(すなわち、CMYK画像データ)の色空間を、CMYK色空間からRGB色空間に変換する必要が生じる。CMYK色空間からRGB色空間に変換する処理、すなわち、CMYK値(Ci、Mi、Yi、Ki)をRGB値(Ro、Go、Bo)へ変換する処理は、成分値Ci、Mi、Yi、Ki、Ro、Go、Boが、0〜255の256階調の値である場合に、以下の式(1)〜(3)を用いて実行される。
Ro=255−min{255、(Ci+Ki)} ...(1)
Go=255−min{255、(Mi+Ki)} ...(2)
Bo=255−min{255、(Yi+Ki)} ...(3)
ここで、min{A、B}は、AおよびBのうちの最小値を意味する。
この変換処理では、4個の成分値を含むCMYK値を、3個の成分値を含むRGB値に変換するので、色値に含まれる成分値の個数が減少する分、変換によって情報が失われる可能性がある。例えば、K成分の値Kiがある程度大きいと、上記の式(1)〜(3)に示すmin{255、(Ci+Ki)}、min{255、(Mi+Ki)}、min{255、(Yi+Ki)}の部分は、最大値255に固定されてしまう。このために、K成分の値Kiが互いに異なるCMYK値が、同一のRGB値に変換され得るので、画質の低下が起こりやすいことが解る。
上記実施例では、事前処理における図5のS130〜S150、および、図6のS235〜S255の処理によって、バンド画像に含まれる透明オブジェクトを示す透明オブジェクトデータに、CMYK色空間が用いられるデータ(例えば、図4の第4のオブジェクトデータOD4)が含まれる場合には、該バンド画像(例えば、バンド画像BI5〜BI7)に対応する展開色空間は、常にCMYK色空間に決定される(図7)。換言すれば、CMYK色空間にて表現される透明オブジェクトOb4を含み、かつ、RGB色空間で表現される透明オブジェクトを含まないバンド画像(例えば、バンド画像BI7)に対応する展開色空間は、CMYK色空間に決定される。そして、CMYK色空間にて表現される透明オブジェクトOb4を含み、かつ、RGB色空間にて表現される透明オブジェクトOb3を含むバンド画像(例えば、バンド画像BI5、BI6)に対応する展開色空間は、CMYK色空間に決定される。この結果、該透明オブジェクトデータに基づくラスタデータの色空間を、CMYK色空間からRGB色空間に変換する処理が実行されることを抑制できる。この結果、バンド画像の画質の低下を抑制することができる。さらには、該変換処理が実行されない分、印刷データを生成するための処理時間を低減できる。
さらに、事前処理において、RGB色空間で表現される透明オブジェクトだけで合成処理を行うことができる複数個の透明オブジェクトOb1、Ob2のみを含むバンド画像BI1〜BI3の展開色空間は、RGB色空間に決定される(図7)。これは、合成処理の計算方法(上述したαブレンド)は、RGB色空間で行われることが想定しているため、上述したCMYK色空間からRGB色空間に変換する処理を実行する必要がないならば、該合成処理をRGB色空間で行うことが好ましいためである。この結果、バンド画像の画質の低下をさらに抑制することができる。
さらに、図3に示すように、透明オブジェクトOb3は、バンド画像BI4とバンド画像BI5とに跨って存在している。すなわち、透明オブジェクトOb3は、バンド画像BI4とバンド画像BI5との両方に属している。透明オブジェクトOb3は、RGB色空間が用いられるオブジェクトデータOD3によって示されるオブジェクトである。そして、第3のオブジェクトOb3は、バンド画像BI5内で、透明オブジェクトOb4と、合成される。そして、透明オブジェクトOb4は、CMYK色空間が用いられる第4のオブジェクトデータOD4によって示されるオブジェクトである。この場合に、CPU210は、事前処理において、バンド画像BI4の展開色空間をCMYK色空間に決定するとともに、バンド画像BI5の展開色空間をCMYK色空間に決定している(図7)。このように、バンド画像BI4には、透明オブジェクトOb3のみが存在し、透明オブジェクトOb4が存在しないにも関わらず、バンド画像BI4の展開色空間は、CMYK色空間に決定される。この結果、複数個のバンド画像BI4、BI5に跨って存在する透明オブジェクトOb3を示すオブジェクトデータOD3は、いずれのバンド画像においても同じ色空間を経て、ドットデータに変換される。この結果、透明オブジェクトOb3のうち、バンド画像BI4に位置する部分と、バンド画像BI5に位置する部分と、の間で、透明オブジェクトOb3の画質が異なることを抑制できる。この結果、バンド画像の画質の低下をさらに抑制することができる。
さらに、図3に示すように、図3の透明オブジェクトOb4は、互いに隣接するバンド画像BI5〜BI7に跨って存在している。このような場合に、上記実施例では、互いに隣接するバンド画像BI5〜BI7対応する展開色空間を、CMYK色空間に決定する。この結果、バンド画像BI5〜BI7の間で、透明オブジェクトOb4の画質が異なることを抑制できる。この結果、バンド画像の画質の低下をさらに抑制することができる。
さらに、上記実施例では、CPU210は、対象画像データを解析することによって、透明オブジェクトOb3、Ob4が配置される対象画像OI内の位置と、透明オブジェクトデータOD3、OD4で用いられる色空間と、を特定する(図5のS105)。そして、解析処理の結果、複数個のバンド画像に跨って存在する透明オブジェクトOD3、OD4がある場合に、該複数個のバンド画像に対応する展開色空間を、同じ色空間(例えば、CMYK色空間)に決定する(図6のS230〜S255、図7)。この結果、対象画像データを解析することによって、複数個のバンド画像に対応する展開色空間を適切に決定することができる。
さらに、上記実施例では、図8のドットデータ生成処理において、CPU210は、透明オブジェクトを含むバンド画像BI1〜BI7が、注目バンド画像である場合に(図8のS305:NO)、対象画像データを用いて、合成処理を含む処理を実行して、注目バンド画像を示す多値のCMYK画像データを生成し(図8のS340〜S370)、該CMYK画像データに対してハーフトーン処理を実行して、分割ドットデータを生成する(S375)。また、CPU210は、透明オブジェクトを含まず、通常オブジェクトを含むバンド画像BI8〜BI11が、注目バンド画像である場合に(図8の305:YES)、対象画像データを用いて、注目バンド画像に含まれる1以上の通常オブジェクトを示す1以上の多値のCMYK画像データを生成し(図8のS315、S320)、該1以上の多値のCMYK画像データに対してハーフトーン処理を実行して、通常オブジェクトを示す1以上のドットデータ(オブジェクトドットデータとも呼ぶ)を生成し(図8のS325)、該1以上のオブジェクトドットデータを用いて、注目バンド画像を示す分割ドットデータを生成する(図8のS330)。この結果、注目バンド画像に含まれるオブジェクトに応じて、適切な手順で分割ドットデータを生成することができるので、処理に要するメモリ量を低減できる。より具体的には、通常オブジェクトのみを含む場合には、オブジェクトごとに、ハーフトーン処理を行って、多値の画像データよりデータ量が小さなドットデータが生成される。この結果、注目バンド画像の全体を示す多値の画像データが生成されることがないので、処理に要するメモリ量を低減できる。
さらに、図3に示すように、対象画像OIでは、透明オブジェクトを含むバンド画像BI7と、透明オブジェクトを含まないバンド画像BI8と、が隣接している。そして、通常オブジェクトOb5の一部分は、バンド画像BI7に含まれ、他の部分は、バンド画像BI8に含まれている。この場合に、バンド画像BI7を示す分割ドットデータは、図8のS340〜S380の処理によって生成され、バンド画像BI8を示す分割ドットデータは、図8の310〜S335の処理によって生成される。このように、通常オブジェクトが、複数個のバンド画像に跨って存在する場合には、該オブジェクトのうち、一のバンド画像に存在する部分と、他のバンド画像に存在する部分と、で互いに異なる処理によってドットデータが生成され得る。この結果、バンド画像ごとにより効果的な処理によってドットデータが生成できるので、より処理に要するメモリ量を低減できる。
以上の説明から解るように、本実施例の透明オブジェクトは、第1種のオブジェクトの例であり、通常オブジェクトは、第2種のオブジェクトの例である。また、バンド画像BI1〜BI7は、第1種の分割画像の例であり、バンド画像BI8〜BI11は、第2種の分割画像の例である。また、CMYK色空間は、第1の色空間の例であり、RGB色空間は、第2の色空間の例である。
C.変形例:
(1)上記実施例のドットデータの画素の値は、ドットの有無を示す二値データである。ドットデータの画素の値は、ドットの有無に加えて、ドットの種類(例えば、サイズ)を示しても良い。例えば、ドットデータの画素の値は、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」、「ドット無し」の4つのドットの形成状態のいずれかを示しても良い。この場合には、ドットデータは、四値のデータであるので、展開階調数は、四値と、多値と、のいずれかとなる。
(2)上記実施例のオブジェクトデータの展開色空間は、CMYK色空間とRGB色空間に代えて、他の色空間が用いられても良い。例えば、印刷実行部280が、例えば、C、M、Y、Kのインクに加えて、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ライトイエロ(LY)のインクを用いて印刷を行う場合には、CMYK色空間に代えて、C、M、Y、K、LC、LM、LYの7種類の成分値を含む色空間が用いられても良い。また、RGB値に代えて、CIEXYZ色空間やHSV色空間などの3種の色成分を有する色空間が用いられても良い。
一般的には、M個の成分値を含む第1の色空間と、N個の成分値を含む第2の色空間と、が、オブジェクトデータの展開色空間として用いられ得る(M、Nは、1≦N<Mを満たす整数)。そして、オブジェクトデータの色空間を、第1の色空間から第2の色空間に変換する処理が発生しないように、事前処理にて、展開色空間が決定されることが好ましい。
(3)上記実施例では、事前処理においてバンド展開情報テーブルITを作成することによって、展開色空間を決定しているが、CPU210は、事前処理を行うことなく、バンド画像ごとに分割ドットデータを生成しても良い。この場合には、ドットデータ生成処理において、バンド画像について順次に分割ドットデータを生成する度に、注目バンド画像について、展開色空間と展開階調数を決定しても良い。この場合には、注目バンド画像に、CMYK色空間が用いられる透明オブジェクトデータによって示される透明オブジェクトが含まれる場合には、展開階調数が多値、展開色空間がCMYK色空間に決定される。注目バンド画像に、CMYK色空間が用いられる透明オブジェクトデータによって示される透明オブジェクトが含まれず、RGB色空間が用いられる透明オブジェクトデータによって示される透明オブジェクトが含まれる場合には、展開階調数が多値、展開色空間がRGB値空間に決定される。さらに、注目バンド画像に、透明オブジェクトが含まれず、通常オブジェクトのみが含まれる場合には、展開階調数が二値、展開色空間がCMYK色空間に決定される。
(4)対象画像データとして、透明オブジェクトデータのみを含み、通常オブジェクトを含まない画像データを想定しても良い。この場合には、展開階調数は、常に、多値であるので、事前処理では、バンド画像ごとに展開色空間だけを決定すれば良い。この場合には、ドットデータ生成処理において、分割ドットデータは、常に、図8のS340〜S380の処理によって生成される。このために、図8のS305、S310〜S335は、省略される。
(5)上記実施例では、対象画像データは、PDFファイルであるが、他の形式の画像ファイルであっても良い。例えば、対象画像データには、αブレンドなどの合成処理を行うための透過度データを記録できる形式で記述された他の様々な画像ファイルであっても良い。例えば、対象画像データは、PNG(Portable Network Graphics)形式の画像ファイルであっても良いし、XPS(XML Paper Specification)形式の画像ファイルであっても良い。
(6)図2の印刷処理を実行する画像処理装置としての印刷装置200は、他の種類の装置、例えば、端末装置100であっても良い。この場合には、例えば、端末装置100は、ドライバプログラムを実行することによってプリンタドライバとして動作し、該プリンタドライバとしての機能の一部として図2の印刷処理を実行する。端末装置100は、図2のS40にて生成される印刷データを、印刷装置200に供給することによって、印刷装置200に印刷を実行させる。
また、図2の印刷処理を実行する画像処理装置は、例えば、印刷装置200や端末装置100から対象画像データを取得して画像処理を実行するサーバであっても良い。このようなサーバは、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の計算機であっても良い。この場合には、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の計算機の全体が、画像処理装置に対応する。
(7)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の印刷装置200のCPU210が実行している処理の一部は、専用のハードウェア回路によって実現されてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...端末装置、200...印刷装置、210...CPU、220...揮発性記憶装置、230...不揮発性記憶装置、240...表示部、250...操作部、270...通信インタフェース、280...印刷実行部、ID...対象画像データ、PG...コンピュータプログラム

Claims (12)

  1. 画像処理装置であって、
    複数個の第1種のオブジェクトを含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得部であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データを含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられる、前記取得部と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定部と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理部と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成部であって、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像を示す第1種の前記分割画像データを生成する処理は、前記透過度データを用いて、2以上の前記第1種のオブジェクトデータを、対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む、前記分割画像生成部と、
    を備え、
    前記色空間決定部は、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    第1の前記第1種のオブジェクトは、前記第1の第1種の分割画像と第3の前記第1種の分割画像とに跨って存在し、
    前記第1の第1種のオブジェクトは、前記第2の色空間が用いられる第1の前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトであり、
    前記第1の第1種のオブジェクトは、前記第1の第1種の分割画像内で、第2の前記第1種のオブジェクトと合成され、
    前記第2の第1種のオブジェクトは、前記第1の色空間が用いられる第2の前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトであり、
    前記色空間決定部は、前記第1の色空間を、前記第1の第1種の分割画像に対応する前記使用色空間として決定する場合には、前記第3の第1種の分割画像内に第1の色空間が用いられる前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトが存在しないにも関わらず、前記第1の色空間を、前記第3の第1種の分割画像に対応する前記使用色空間として決定する、画像処理装置。
  2. 画像処理装置であって、
    複数個の第1種のオブジェクトを含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得部であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データを含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられる、前記取得部と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定部と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理部と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成部であって、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像を示す第1種の前記分割画像データを生成する処理は、前記透過度データを用いて、2以上の前記第1種のオブジェクトデータを、対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む、前記分割画像生成部と、
    を備え、
    前記色空間決定部は、
    前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    前記第1の第1種の分割画像と、前記第1の第1種の分割画像に隣接する前記分割画像である隣接分割画像に、前記第1種のオブジェクトが跨って存在する場合には、前記第1の第1種の分割画像と前記隣接分割画像とに対応する前記使用色空間を前記第1の色空間に決定する、画像処理装置。
  3. 請求項またはに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記対象画像データを解析することによって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれが配置される前記対象画像内の位置と、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間と、を特定する解析処理を実行する解析部を備え、
    前記色空間決定部は、前記解析処理の結果、前記第1の第1種の分割画像を含む複数個の前記分割画像に跨って存在する前記第1種のオブジェクトがある場合に、前記第1の第1種の分割画像を含む前記複数個の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定する、画像処理装置。
  4. 画像処理装置であって、
    複数個の第1種のオブジェクトと、第2種のオブジェクトと、を含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得部であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データと、前記第2種のオブジェクトを示す第2種のオブジェクトデータと、を含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられ、前記第2種のオブジェクトと関連付けられていない、前記取得部と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定部と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理部と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割ドットデータを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成部であって、前記複数個の分割ドットデータのそれぞれは、画素ごとにドットの形成状態を示す、前記分割画像生成部と、
    前記複数個の分割画像を示す前記複数個の分割ドットデータを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    を備え、
    前記色空間決定部は、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    前記分割画像生成部は、
    前記複数個の分割画像のうち、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像が注目分割画像である場合に、前記注目分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する第1処理部であって、
    前記透過度データを用いて2以上の前記第1種のオブジェクトデータを対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む処理を実行して、前記注目分割画像を示す多値分割画像データを生成し、
    前記多値分割画像データに対してハーフトーン処理を実行して、前記分割ドットデータを生成する、
    前記第1処理部と、
    前記複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトを含まず、前記第2種のオブジェクトを含む第2種の分割画像が前記注目分割画像である場合に、前記注目分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する第2処理部であって、
    前記第2種のオブジェクトデータを用いて、前記注目分割画像に含まれる1以上の前記第2種のオブジェクトを示す1以上の多値オブジェクトデータを生成し、
    前記1以上の多値オブジェクトデータに対して前記ハーフトーン処理を実行して、前記1以上の第2種のオブジェクトを構成する画素ごとに前記ドットの形成状態を示す1以上のオブジェクトドットデータを生成し、
    前記1以上のオブジェクトドットデータを用いて、前記分割ドットデータを生成する、
    前記第2処理部と、
    を備える、画像処理装置。
  5. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    特定の前記第1種の分割画像と特定の前記第2種の分割画像とが隣接し、
    特定の前記第2種のオブジェクトの第1部分は、前記特定の第1種の分割画像に含まれ、前記特定の第2種のオブジェクトの第2部分は、前記特定の第2種の分割画像に含まれ、
    前記第1処理部は、前記特定の第2種のオブジェクトの前記第1部分を含む前記特定の第1種の分割画像を示す前記分割ドットデータを生成し、
    前記第2処理部は、前記特定の第2種のオブジェクトの前記第2部分を含む前記特定の第2種の分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する、画像処理装置。
  6. 画像処理装置であって、
    複数個の第1種のオブジェクトを含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得部であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データを含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられる、前記取得部と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定部と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理部と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成部であって、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像を示す第1種の前記分割画像データを生成する処理は、前記透過度データを用いて、2以上の前記第1種のオブジェクトデータを、対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む、前記分割画像生成部と、
    を備え、
    前記色空間決定部は、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    前記色空間決定部は、
    前記第1の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含み、かつ、前記第2の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含まない前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定し、
    前記第1の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含み、かつ、前記第2の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定する、画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記第1の色空間は、CMYK色空間であり、
    前記第2の色空間は、RGB色空間である、画像処理装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    第1のメモリ領域と第2のメモリ領域と、を含むメモリを備え、
    前記取得部は、前記第1のメモリ領域に、前記対象画像データを格納し、
    前記分割画像生成部は、前記第1のメモリ領域に格納された前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像データを順次に生成し、生成済みの前記複数個の分割画像データを前記第2のメモリ領域に順次に格納する、画像処理装置。
  9. コンピュータプログラムであって、
    複数個の第1種のオブジェクトを含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得機能であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データを含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられる、前記取得機能と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定機能と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理機能と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成機能であって、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像を示す第1種の前記分割画像データを生成する処理は、前記透過度データを用いて、2以上の前記第1種のオブジェクトデータを、対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む、前記分割画像生成機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記色空間決定機能は、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    第1の前記第1種のオブジェクトは、前記第1の第1種の分割画像と第3の前記第1種の分割画像とに跨って存在し、
    前記第1の第1種のオブジェクトは、前記第2の色空間が用いられる第1の前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトであり、
    前記第1の第1種のオブジェクトは、前記第1の第1種の分割画像内で、第2の前記第1種のオブジェクトと合成され、
    前記第2の第1種のオブジェクトは、前記第1の色空間が用いられる第2の前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトであり、
    前記色空間決定機能は、前記第1の色空間を、前記第1の第1種の分割画像に対応する前記使用色空間として決定する場合には、前記第3の第1種の分割画像内に第1の色空間が用いられる前記第1種のオブジェクトデータによって示されるオブジェクトが存在しないにも関わらず、前記第1の色空間を、前記第3の第1種の分割画像に対応する前記使用色空間として決定する、コンピュータプログラム。
  10. コンピュータプログラムであって、
    複数個の第1種のオブジェクトを含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得機能であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データを含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられる、前記取得機能と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定機能と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理機能と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成機能であって、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像を示す第1種の前記分割画像データを生成する処理は、前記透過度データを用いて、2以上の前記第1種のオブジェクトデータを、対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む、前記分割画像生成機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記色空間決定機能は、
    前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    前記第1の第1種の分割画像と、前記第1の第1種の分割画像に隣接する前記分割画像である隣接分割画像に、前記第1種のオブジェクトが跨って存在する場合には、前記第1の第1種の分割画像と前記隣接分割画像とに対応する前記使用色空間を前記第1の色空間に決定する、コンピュータプログラム。
  11. コンピュータプログラムであって、
    複数個の第1種のオブジェクトと、第2種のオブジェクトと、を含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得機能であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データと、前記第2種のオブジェクトを示す第2種のオブジェクトデータと、を含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられ、前記第2種のオブジェクトと関連付けられていない、前記取得機能と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定機能と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理機能と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割ドットデータを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成機能であって、前記複数個の分割ドットデータのそれぞれは、画素ごとにドットの形成状態を示す、前記分割画像生成機能と、
    前記複数個の分割画像を示す前記複数個の分割ドットデータを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記色空間決定機能は、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    前記分割画像生成機能は、
    前記複数個の分割画像のうち、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像が注目分割画像である場合に、前記注目分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する第1処理機能であって、
    前記透過度データを用いて2以上の前記第1種のオブジェクトデータを対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む処理を実行して、前記注目分割画像を示す多値分割画像データを生成し、
    前記多値分割画像データに対してハーフトーン処理を実行して、前記分割ドットデータを生成する、
    前記第1処理機能と、
    前記複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトを含まず、前記第2種のオブジェクトを含む第2種の分割画像が前記注目分割画像である場合に、前記注目分割画像を示す前記分割ドットデータを生成する第2処理機能であって、
    前記第2種のオブジェクトデータを用いて、前記注目分割画像に含まれる1以上の前記第2種のオブジェクトを示す1以上の多値オブジェクトデータを生成し、
    前記1以上の多値オブジェクトデータに対して前記ハーフトーン処理を実行して、前記1以上の第2種のオブジェクトを構成する画素ごとに前記ドットの形成状態を示す1以上のオブジェクトドットデータを生成し、
    前記1以上のオブジェクトドットデータを用いて、前記分割ドットデータを生成する、
    前記第2処理機能と、
    を備える、コンピュータプログラム。
  12. コンピュータプログラムであって、
    複数個の第1種のオブジェクトを含む対象画像を示す対象画像データを取得する取得機能であって、前記複数個の第1種のオブジェクトのそれぞれは、前記対象画像が出力される際に、出力される領域が他の前記第1種のオブジェクトと重なる重複部分を含み、前記対象画像データは、前記複数個の第1種のオブジェクトを示す複数個の第1種のオブジェクトデータと、前記重複部分の透過度を示す透過度データを含み、前記透過度データは、前記複数個の第1種のオブジェクトのいずれかと関連付けられる、前記取得機能と、
    前記対象画像を複数個に分割して得られる複数個の分割画像のうち、前記第1種のオブジェクトをそれぞれ含む複数個の第1種の分割画像に対応する複数個の使用色空間を、決定する色空間決定機能と、
    前記第1種の分割画像に含まれる前記第1種のオブジェクトを示す前記第1種のオブジェクトデータで用いられる色空間が、対応する前記使用色空間になるように、前記複数個の第1種のオブジェクトデータのうち、対応する前記使用色空間とは異なる色空間が用いられるデータに対して、色空間を変換するための変換処理を実行する変換処理機能と、
    前記対象画像データを用いて、前記複数個の分割画像を示す複数個の分割画像データを前記分割画像ごとに生成する分割画像生成機能であって、合成すべき2以上の前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像を示す第1種の前記分割画像データを生成する処理は、前記透過度データを用いて、2以上の前記第1種のオブジェクトデータを、対応する前記使用色空間にて合成する合成処理を含む、前記分割画像生成機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記色空間決定機能は、前記複数個の第1種のオブジェクトデータで用いられる複数個の色空間に基づいて、前記複数個の第1種の分割画像のうち、第1の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第1の色空間に決定し、第2の前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、第2の色空間に決定し、
    前記色空間決定機能は、
    前記第1の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含み、かつ、前記第2の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含まない前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定し、
    前記第1の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含み、かつ、前記第2の色空間にて表現される前記第1種のオブジェクトを含む前記第1種の分割画像に対応する前記使用色空間を、前記第1の色空間に決定する、コンピュータプログラム。
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