JP5581731B2 - 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、PDL(Page Description Language)のカラー化技術に関するものである。
例えば、特許文献1には、データ伝送側がプロッタ(プリンタエンジン)に画像データを伝送する際に、プロッタがサポートする出力形式に応じた面順次又は点順次で画像データを伝送するカラー画像伝送方式が開示されている。このように、画像形成装置におけるカラー画像伝送方式には、一画像(フレーム)を構成する色成分(例えば「R,G,B」)の各コンポーネントを、コンポーネント(画像の1面ごとの色成分の信号が順次1次元的に配列された単位)ごとに伝送する面順次(コンポーネント・インタリーブ)方式と、ブロック(画素ごとの色成分の信号が順次1次元的に配列された単位)ごとに伝送する点順次(ブロック・インタリーブ)方式とがある。
また、画像形成装置では、ユーザが所望する高品質な印刷結果を得るために、印刷条件設定に従って、プロッタに伝送される画像データに対し、各種画像調整を施すことができる。例えば、TIFFデータ(Tagged Image File Format data)を印刷する場合では、印刷結果の「明るさ」や「コントラスト」などを調整することができる。また、拡大・縮小(変倍)と言った画像変換を施すこともできる。
しかしながら、従来の画像形成装置においてカラー化対応を行う場合には、次のような問題がある。
例えば、画像形成装置が、プロッタに対してTIFFモノクロデータを点順次に伝送する方式を採用しているとする。この方式を採用する理由には、例えば、面順次に伝送されたデータに比べて画像調整や画像変換などを施しやすく(処理対象データとして取り扱いやすく)、高い処理能力を実現できる点などが挙げられる。このような画像形成装置において、TIFFカラーデータが面順次に伝送されるとすると、カラー化対応として画像調整・変換機能を拡張する必要がある。すなわち、モノクロに対応する画像調整・変換機能(既存機能)の他に、カラーに対応する画像調整・変換機能を追加(機能拡張)しなければならない。
このように、画像形成装置では、画像伝送方式がカラー/モノクロで統一されていないと、画像調整・変換や描画などの処理フローを、画像伝送方式ごとに分岐する対応を行う必要がある。
このことは、開発者にとって煩雑な作業であり、対応機種が多ければ、その作業負担は多大なものとなる。また、メーカにとっては、機能増加に伴う機器保守の煩雑化や開発コストの増大などが懸念される。
そのため、画像形成装置におけるカラー化対応では、面順次で伝送されるカラーデータに対して、点順次のデータを処理対象とするモノクロ時の画像調整・変換機能を利用可能な構成とし、カラー/モノクロ時の画像調整・変換機能を共通化することが望ましい。
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、カラーデータに対しモノクロ時の画像調整・変換機能を利用して画像形成可能な画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、カラー印刷を行う画像形成装置であって、
受信したPDLカラーデータを解析する解析手段と、
前記解析手段により取得されたPDLデータ種別情報に基づき、前記PDLカラーデータに対し、印刷データ生成時に用いるデコード関数を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたデコード関数を用いて前記受信したPDLカラーデータから点順次形式の統一した印刷データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された印刷データに対し、設定された印刷条件に従って画像調整処理及び/又は画像変換処理を行う画像調整・変換手段と、を有している。
このような構成によって、本発明に係る画像形成装置は、画像調整・変換処理の前工程において、各種PDLデータから点順次に統一した印刷データを生成する生成処理を行い、生成した印刷データを画像調整・変換処理へと転送する。ここで画像形成装置は、次のような生成処理を行う。画像形成装置は、PDLデータ種別情報(データフォーマットやデータタイプに関する情報)に基づき、印刷データ生成時に実行するデコード処理を決定する。画像処理装置は、決定したデコード処理により、PDLデータから点順次の印刷データを生成する。このようにして、画像形成装置では、面順次で伝送されるデータであっても、点順次のデータに統一され、既存機能により画像調整・変換が施される。
これによって、本発明に係る画像形成装置は、面順次で伝送されるカラーデータに対し、点順次のデータを処理対象とするモノクロ時の画像調整・変換機能を利用した画像形成動作を実現できる。つまり、カラー/モノクロ時の画像調整・変換機能を共通化することができる。また、モノクロ時の既存機能をそのまま利用していることから、カラーデータにおいても、既存機能が実現している処理性能を引き継げ、品質を確保できる。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成方法は、カラー印刷を行う画像形成装置における画像形成方法であって、
受信したPDLカラーデータを解析する解析手順と、
前記解析手順により取得されたPDLデータ種別情報に基づき、前記PDLカラーデータに対し、印刷データ生成時に用いるデコード関数を決定する決定手順と、
前記決定手順により決定されたデコード関数を用いて前記受信したPDLカラーデータから点順次形式の統一した印刷データを生成する生成手順と、
前記生成手順により生成された印刷データに対し、設定された印刷条件に従って画像調整処理及び/又は画像変換処理を行う画像調整・変換手順と、を有している。
このような手順によって、本発明に係る画像形成方法は、画像調整・変換処理の前工程において、各種PDLデータから点順次に統一した印刷データを生成する生成処理を行い、生成した印刷データを画像調整・変換処理へと転送すると言う動作を実現する。
これによって、本発明に係る画像形成方法は、面順次で伝送されるカラーデータに対し、点順次のデータを処理対象とするモノクロ時の画像調整・変換機能を利用した画像形成動作が可能な環境を提供できる。
本発明によれば、各種PDLデータから点順次に統一された印刷データを生成し、カラー/モノクロ時の画像調整・変換機能を共通化したことで、カラーデータに対しモノクロ時の画像調整・変換機能を利用して画像形成可能な画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のソフトウェア構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成時の処理手順例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るデコード・描画部が有する機能構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るPDLデータ種別と利用デコード関数の対応例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るデコード時の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るカラーモード設定時の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るデコード関数決定時の処理手順例(その1)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るデコード関数決定時の処理手順例(その2)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るTIFFカラーデータ(点順次形式)用デコード関数の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るTIFFカラーデータ(点順次形式)から印刷データを生成(点順次形式の統一データに変換)する動作例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るTIFFカラーデータ(面順次形式)用デコード関数の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るTIFFカラーデータ(面順次形式)から印刷データを生成(点順次形式の統一データに変換)する動作例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」と言う)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、主に、コントローラ110、操作パネル120、及びプロッタ(プリンタエンジン)130などを備え、それぞれが相互にバスBで接続されている。
操作パネル120は、表示部及び入力部を備えており、機器情報などの各種情報をユーザに提供したり、動作設定や動作指示などの各種ユーザ操作を受け付けたりする。プロッタ130は、伝送された印刷データから用紙に出力画像を形成する。出力画像を形成する方式には、例えば、電子写真プロセスやインクジェット方式などがある。
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶装置112、ネットワークI/F113、及び外部記憶I/F114などを備えており、それぞれが相互にバスBで接続されている。
CPU111は、プログラムを実行することで装置全体を制御する。記憶装置112は、上記プログラムや各種データ(例えば「画像データ」)を格納し保持する。記憶装置112には、例えば、揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)、不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)、及び大容量の記憶領域を備えたHDD(Hard Disk Drive)などがある。RAMは、CPU111のワークエリア(プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリア)として機能する。ROMやHDDは、プログラムや各種データの格納先として用いられる。これにより、画像形成装置100では、CPU111がROMに格納されたプログラムをRAM上に読み出し、プログラムを実行する。
ネットワークI/F113は、画像形成装置100をネットワークなどの所定のデータ伝送路に接続するためのインタフェースである。外部記憶I/F114は、外部記憶装置にあたる記録媒体114aを接続するためのインタフェースである。記録媒体114aには、例えば、SDメモリカード(SD Memory Card)やUSB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。これにより、画像形成装置100は、外部記憶I/F114を介して、記録媒体114aに格納されたプログラムやデータを読み取る。
<ソフトウェア構成>
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100のソフトウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、OS(基本ソフトウェア)11、描画プラットフォーム(PageRenderer)12、及びPDL(RTIFF)13などを有している。これらのソフトウェアは、コントローラ110が備えるCPU111で実行され機能する。
OS11は、例えば、Linux(商標又は登録商標)などの組み込み系基本ソフトウェアであり、当該装置全体を制御する。
描画プラットフォーム12は、OS11に対して描画機能を提供するソフトウェアである。例えば、描画プラットフォーム12は、指定された描画命令に対してページメモリへの描画を行い、ページの描画が終了した場合にOS11に対して印刷までの処理を行う。そのため、描画プラットフォーム12には、本体モジュールの他に、機種情報取得ライブラリ、描画ライブラリ、グラフィクスエンジン、及びカラーマッチングなどの機能を実現するモジュールが含まれる。
PDL13は、PDLデータを解析し、印刷可能な(プロッタが処理可能な)データ(印刷データ)を生成するソフトウェアである。PDL13は、PDLデータを読み込み、読み込んだデータをデコードし、印刷データを生成する。続いて、PDL13は、印刷データに対し、印刷条件設定に従って画像調整・変換処理を行う。その結果、PDL13は、処理後の印刷データを描画プラットフォーム12へと転送する。なお、本実施形態では、PDL13の一例として、TIFFデータを処理するRTIFFが示されている。
PDL13は、main層21及びlibimagedraw層22などから構成され、main層21では、PDLデータの解析や印刷データの生成が行われ、libimagedraw層22では、描画プラットフォーム12とmain層21との間でデータの中継が行われる。なお、データの中継は、描画プラットフォーム12から提供される描画I/Fを介して行われる。また、中継されるデータには、例えば、PDLデータや印刷データなどがあり、点順次や面順次と言った所定の画像伝送方式に従って中継される。例えば、本実施形態では、描画プラットフォーム12が提供する描画I/Fが、RGBカラーデータの場合、各色8bitの非圧縮点順次データ(1pixel:24bit)を受け取る仕様となっている。
main層21には、初期化部211、イベント受信部212、データ解析部213、及びデコード・描画部214などの機能を実現するモジュールが含まれる。
初期化部211は、描画プラットフォーム12から固有の機種情報を取得する機能(図中(1))を有する。
イベント受信部212は、描画プラットフォーム12から起動/終了/キャンセルなどの各種制御イベントを受信する機能(図中(2))やデータバッファをオープン/クローズする機能(図中(3))を有する。
データ解析部213は、データバッファより受信したPDLデータを解析し、各種情報を取得する機能を有する。具体的には、データフォーマット・タイプ解析部2131、ヘッダ・タグ解析部2132、及び印刷オプション/印刷条件解析部2133などの機能を有する。
データフォーマット・タイプ解析部2131は、データバッファより受信したPDLデータを解析し、データフォーマットやデータタイプなどのPDLデータ種別情報を取得する機能(図中(4))である。取得される種別情報には、例えば、TIFF形式、Sun(商標又は登録商標:以下略)Raster形式、XWD形式,CALSRaster形式などがある。
ヘッダ・タグ解析部2132は、PDLデータがTIFFデータの場合に、データ内のヘッダやタグを解析し、PDLデータ情報を取得する機能(図中(5))である。取得されるPDLデータ情報には、例えば、データサイズ、圧縮形式、データ幅・高さ、使用色単位・深さなどがある。
印刷オプション/印刷条件解析部2133は、PDLデータの解析により、データに付加された印刷オプション設定情報を取得したり、当該装置に設定された印刷条件設定情報を取得したりする機能(図中(6))である。取得される設定情報には、例えば、明るさ指定、コントラス指定、拡大・縮小指定などがある。
デコード・描画部214は、データバッファより受信したPDLデータをデコード後、印刷データを生成し、描画する機能(図中(7))である。デコード・描画部214は、先に取得したPDLデータ情報の圧縮形式などに基づき、デコード処理を行う。また、デコード・描画部214は、先に取得した印刷オプション/印刷条件設定情報に基づき、デコード後のデータに対して画像調整・変換処理を行う。その結果、デコード・描画部214は、処理後のデータを、libimagedraw層22を介して描画プラットフォーム12に転送する。転送される印刷データは、例えば、デコード済みRAWデータなどである。これにより、描画プラットフォーム12には、描画命令が送られる(描画が指示される)。
具体的には、図3に示すような画像形成処理が行われる。
図3は、本実施形態に係る画像形成時の処理手順例を示すシーケンス図である。
図3に示すように、まず、PDL13は、描画プラットフォーム12に対して機種情報を設定する(ステップS11)。
描画プラットフォーム12は、機種情報が設定されると、OS11に対して描画フレームの作成を指示する(ステップS12)。その結果、OS11は、描画時に使用するワークメモリを確保することで、メモリ上に描画フレームを作成する。
描画プラットフォーム12は、描画フレームの作成結果を待ち、作成が完了した(メモリが確保された)ことを確認する(ステップS13)。
続いて、PDL13は、描画プラットフォーム12に対してページごとにバンド処理を開始する(ステップS14,S15)。これにより、PDL13は、描画プラットフォーム12に対してバンド単位で印刷データが転送される(描画命令が送られる)(ステップS16)。
描画プラットフォーム12は、印刷データの転送が開始されると、OS11に対してページ情報を設定し(ステップS17)、フレーム印刷を指示する(ステップS18)。その結果、OS11は、ページ情報を基にプロッタ130を制御し、描画フレームに書き込まれた画像データの印刷を開始する。
PDL13は、上記ステップS16の処理を繰り返して実行い、ページ単位の印刷データが転送されると、描画プラットフォーム12に対してページごとのバンド処理を終了する(ステップS18,S19)。
なお、図3には、1ページ分の画像形成処理の例が示されている。よって、複数ページの画像形成処理の場合には、上記処理手順がページ分繰り返して実行される。
以上のように、画像形成装置100では、上記ハード・ソフトウェア構成により、画像形成サービス(画像形成機能)を提供することができる。
<画像形成機能>
本実施形態に係る画像形成機能について説明する。
本実施形態に係る画像形成機能では、PDL13が有するデコード・描画部214により、次のような処理が行われる。
デコード・描画部214は、データバッファから読み込んだPDLデータをデコードし、印刷データを生成する。続いて、デコード・描画部214は、印刷データに対し、印刷条件設定に従って画像調整・変換を行う。その結果、デコード・描画部214は、画像調整・変換後のデータを描画プラットフォーム12に転送する。その中で、デコード・描画部214では、画像調整・変換処理の前工程において、各種PDLデータから点順次に統一した印刷データを生成する。
画像形成装置100におけるカラー化対応では、面順次で伝送されるカラーデータに対して、点順次のデータを処理対象とするモノクロ時の画像調整・変換機能を利用可能な構成とし、カラー/モノクロ時の画像調整・変換機能を共通化することが望まれる。
そこで、本実施形態に係る画像形成機能では、各種PDLデータから点順次に統一した印刷データを生成することで、カラー/モノクロ時の画像調整・変換機能を共通化する。
これによって、本実施形態に係る画像形成装置100では、カラーデータに対しモノクロ時の画像調整・変換機能を利用して画像形成でき、カラー化対応の作業を簡素化できる。
以下に、上記デコード・描画部214が有する機能構成とその動作について説明する。
図4は、本実施形態に係るデコード・描画部214が有する機能構成例を示す図である。
図4に示すように、デコード・描画部214は、デコード処理決定部31、印刷データ生成部32、画像調整・変換処理部33、及び描画処理部34などを有している。
デコード処理決定部31は、PDLデータD1に対して、印刷データ生成時に実行するデコード処理を決定する機能部である。
印刷データ生成部32は、デコード処理決定部31で決定されたデコード処理により、PDLデータD1から点順次の印刷データD2を生成する機能部である。印刷データ生成部32には、画像形成機能においてサポートする(印刷可能な)PDLデータD1に対応して、PDLデータD1をデコード後、点順次に統一した印刷データD2を生成する複数個(N)のデコード関数(decodeFuncN)Fが用意されている。
図5は、本実施形態に係るPDLデータ種別と利用デコード関数の対応例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態では、データフォーマットとデータタイプとの組み合わせにより分類された各PDLデータD1に対して、それぞれのPDLデータD1から印刷データD2を生成するデコード関数Fが対応付けられている。
データフォーマットとは、PDL13が処理可能なデータ形式であり、例えば、TIFF形式、SunRaster形式、XWD形式、及びCALSRaster形式などである。また、データタイプとは、カラー/モノクロやデータ配列などのデータ特徴であり、例えば、カラーデータ、モノクロデータ、グレースケールデータ、点順次データ、及び面順次データなどである。
上記PDLデータ種別(データフォーマット情報及びデータタイプ情報)とデコード関数F(デコード関数名)との対応付けは、画像形成機能においてサポートするPDLデータD1を想定し、予め決めておく。
図4の説明に戻る。デコード処理決定部31は、PDLデータ種別情報に基づき、複数のデコード関数(N)の中から、印刷データ生成時に用いるデコード関数Fを選択する。なお、PDLデータ種別情報は、ソフトウェア構成において上述したデータフォーマット・タイプ解析部2131による解析結果として得られる情報である。
デコード処理決定部31は、図5に示す対応付けを基に、受信したPDLデータD1に応じて、次のようにデコード関数Fを選択する。
例えば、デコード処理決定部31は、"TIFFカラーデータ(面順次)"のPDLデータD1を受信した場合、関数名"decodeFunc011()"のデコード関数Fを選択する。また、デコード処理決定部31は、"SunRasterフルカラーデータ"のPDLデータD1を受信した場合、関数名"decodeFunc021()"のデコード関数Fを選択する。
つまり、デコード処理決定部31は、印刷データ生成部32で、印刷データ生成時に用いるデコード関数Fを、PDLデータD1の種別に応じて切り替え制御する。これにより、画像形成機能では、様々な種別のPDLデータD1から点順次に統一した印刷データD2を生成することができる。また、画像形成機能では、画像調整・変換処理の前工程において、統一された印刷データD2を生成することから、様々な種別のPDLデータD1に対して画像調整・変換処理及び描画処理を共通化することができる(共通化機能を図中参照符号Sに示す)。
例えば、画像形成機能では、受信したPDLデータD1が"TIFFカラーデータ(面順次)"の場合であっても、点順次の印刷データD2が生成されるため、点順次のデータを処理対象とするモノクロ時の画像調整・変換機能を利用することができる。つまり、カラー/モノクロ時の画像調整・変換機能を共通化できる。
また、画像調整・変換処理において、例えば、RGBからCMYKへの色変換処理を行う場合、点順次の処理対象データの方が面順次に比べて処理しやすく、性能を確保できるメリットもある。面順次のRGBカラーデータは、画像の1面ごとの色成分R,G,Bの信号が順次1次元的に配列されている。つまり、色成分R,G,Bに対応する3つの画像データで構成される。これに対して、点順次のRGBカラーデータは、画素ごとの色成分R,G,Bの信号が順次1次元的に配列されている。つまり、色成分R,G,Bを含む1つの画像データで構成される。このような色信号の配列の違いから分かるように、面順次の場合には、1画素の色信号値(R値,G値,B値)を3つの画像データから不連続に取得しなければならないのに対して、点順次の場合には、1つの画像データから連続して取得することができる。よって、画像調整・変換処理では、点順次の方が面順次に比べて処理しやすい。この点においても、画像調整・変換処理の前工程において、点順次に統一した印刷データD2を生成することは、処理性能を確保する上で効果的である。
共通化機能Sのうち、画像調整・変換処理部33は、点順次の印刷データD2に対して、印刷オプション設定及び/又は印条件設定に従って、各種画像調整・変換処理を行う機能部である。印刷オプション設定及び/又は印刷条件設定は、ソフトウェア構成において上述した印刷オプション/印刷条件解析部2133による解析結果として得られる情報である。例えば、本実施形態で得られる印刷条件には、「明るさ」、「コントラスト」、「白黒反転」、及び「縮小変倍」などがある。
また、描画処理部34は、画像調整・変換処理が施された画像データを、描画プラットフォーム12に転送する機能部である。描画処理部34は、libimagedraw層22を介して、描画プラットフォーム12が提供する描画I/Fを呼び、画像データを所定の単位(バンド単位)で転送する。
以上のように、本実施形態に係る画像形成機能は、上記各機能部が連係動作することにより実現される。
次に、画像形成機能における上記デコード・描画部214の詳細な動作(機能部群の連係動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。
画像形成機能は、画像形成装置100に搭載(インストール)されるプログラム(画像形成機能を実現するソフトウェア部品)が、CPU111により、格納先(例えば「ROM」)からワークメモリ(例えば「RAM」)上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
以降には、まず、デコード・描画部214の主処理(デコード処理)を説明し、その中で行われるカラーモード設定処理、デコード関数決定処理の順に説明する。
《デコード処理》
図6は、本実施形態に係るデコード時の処理手順例を示すフローチャートである。
図6に示すように、デコード・描画部214では、主に、初期化処理(A)、メイン処理(B)、終了処理(C)が実行される。
(A)初期化処理
デコード・描画部214は、データ解析部213の解析結果から印刷オプション/印刷条件の設定情報を取得する(ステップS101)。例えば、カラー/モノクロの設定情報を取得する。
続いて、デコード・描画部214は、取得情報を基に各種変数を設定する(ステップS102)。これらの変数には、以降の処理を制御する制御値として、印刷オプション/印刷条件として指定された値が設定される。
続いて、デコード・描画部214は、デコード処理決定部31により、受信したPDLデータD1のデータフォーマット・タイプを判定後、判定結果を基に、印刷データ生成時のデコード処理を決定する(ステップS103)。このとき、デコード処理決定部31は、データ解析部213の解析結果から得られたPDLデータ種別情報に基づき、PDLデータD1のデータフォーマット・タイプを判定し、対応付けられたデコード関数Fを選択する。
続いて、デコード・描画部214は、色変換用のカラーマップテーブル、及び画像調整(例えば、「明るさ」、「コントラスト」、「白黒反転」などの画像調整)用のグレーレベルテーブルを生成する(ステップS104,S105)。
続いて、デコード・描画部214は、印刷オプション/印刷条件の設定から画像調整の要否を示す制御フラグをセットする(ステップS106)。例えば、「明るさ」、「コントラスト」、「白黒反転」などの画像調整が印刷オプション/印刷条件として設定されていた場合には、これらの調整処理を行うように制御フラグを立てる。
デコード・描画部214は、上記処理手順を終えると、メイン処理へと移行する。
(B)メイン処理
デコード・描画部214は、デコード用のワークメモリを確保する(ステップS201)。
続いて、デコード・描画部214は、データ解析部213の解析結果から得られたPDLデータ情報を基に描画出力位置(印刷開始位置)を算出する(ステップS202)。例えば、描画出力位置は、PDLデータ情報のデータ幅・高さから算出できる。
続いて、デコード・描画部214は、印刷データ生成部32により、受信したPDLデータD1を読み込んだ後、ステップS103で選択されたデコード関数Fを用いて、読み込んだデータに対してデコード処理を実行する(ステップS203)。その結果、印刷データ生成部32は、PDLデータD1から点順次の印刷データD2を生成する。
続いて、デコード・描画部214は、画像調整・変換処理部33により、ステップS106で設定された制御フラグを基に、印刷データD2に対して各画像調整を実行する(ステップS204)。
続いて、デコード・描画部214は、画像調整・変換処理部33により、縮小変倍による画像変換を実行する(ステップS205)。このとき、画像調整・変換処理部33は、縮小変倍時の細線補正を行う。
続いて、デコード・描画部214は、描画処理部34により、画像調整・変換後のデータを基に描画処理を実行する(ステップS206)。このとき、描画処理部34は、画像調整・変換後のデータを、描画プラットフォーム12へと転送する。
デコード・描画部214は、データバッファからPDLデータD1を最後まで読み込んだか否か(EOF:End Of Fileまで読み込んだか否か)を判定し(ステップS207)、読み終えるまで(ステップS207:YES)、上記ステップS203からS206の処理を繰り返す(ステップS207:NO)。
デコード・描画部214は、上記処理手順を終えると、終了処理へと移行する。
(C)終了処理
デコード・描画部214は、ステップS201で確保したデコード用のワークメモリを開放し(ステップS301)、各種変数を初期化する(ステップS302)。ここで言う「初期化」とは、デフォルト値に戻すことを意味する。
《カラーモード設定処理》
図7は、本実施形態に係るカラーモード設定時の処理手順例を示すフローチャートである。図7には、ステップS102において行われるカラーモード設定に係る変数設定の処理手順の詳細が示されている。
図7に示すように、デコード・描画部214は、自機がカラー機か否かを判定する(ステップS401)。カラー機か否かの判定は、初期化部211により得た機器情報に含まれるカラー印刷のサポート有無情報から判定できる。
デコード・描画部214は、自機がカラー機であると判定した場合(ステップS401:YES)、受信したPDLデータD1がカラーデータか否かを判定する(ステップS402)。カラーデータか否かの判定は、データ解析部123により得たPDLデータ情報に含まれる使用色情報から判定できる。
デコード・描画部214は、PDLデータD1がカラーデータであると判定した場合(ステップS402:YES)、印刷オプション/印刷条件の設定がカラー印刷指定か否かを判定する(ステップS403)。
デコード・描画部214は、印刷オプション/印刷条件の設定がカラー印刷指定であると判定した場合(ステップS403:YES)、カラー印刷として該当変数を設定する(ステップS404)。
一方、デコード・描画部214は、自機がカラー機でないと判定した場合(ステップS401:NO)、PDLデータD1がカラーデータでないと判定した場合(ステップS402:NO)、又は印刷オプション/印刷条件の設定がカラー印刷指定でないと判定した場合(ステップS403:NO)、モノクロ印刷として該当変数を設定する(ステップS405)。
このようにして設定されたカラー/モノクロ印刷に係る変数値は、デコード関数の処理を制御する際に用いられる。具体的な制御処理については、図10及び図12を用いて説明する。
《デコード関数決定処理》
図8及び図9は、本実施形態に係るデコード関数決定時の処理手順例を示すフローチャートである。図8及び図9には、ステップS103において行われるデコード関数決定の処理手順の詳細が示されている。この処理は、デコード処理決定部31により実行される。なお、以下の説明では、図5に示した対応表を基にデコード処理が決定された場合の例である。
図8に示すように、デコード処理決定部31は、PDLデータ種別情報に基づき、PDLデータD1のデータフォーマット及びデータタイプに従って、デコード処理の決定を制御する(ステップS501)。具体的には、次の通りである。
デコード処理決定部31は、PDLデータD1のデータフォーマットがSunRaster形式の場合(ステップS501:[SunRaster])、データタイプが"フルカラー"か否かを判定する(ステップS502)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"フルカラー"の場合(ステップS502:YES)、SunRasterフルカラーデータ用の"decodeFunc021()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS503)。一方、デコード処理決定部31は、データタイプが"フルカラー"でない場合(ステップS502:NO)、SunRasterモノクロデータ用の"decodeFunc022()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS504)。
また、デコード処理決定部31は、PDLデータD1のデータフォーマットがXWD形式の場合(ステップS501:[XWD])、データタイプが"シフト"か否かを判定する(ステップS505)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"シフト"の場合(ステップS505:YES)、XWDデータ(shift)用の"decodeFunc035()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS506)。一方、デコード処理決定部31は、データタイプが"シフト"でない場合(ステップS505:NO)、データタイプが"ビットスワップ"か否かを判定する(ステップS507)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"ビットスワップ"の場合(ステップS507:YES)、データタイプが"バイトスワップ"か否かを判定する(ステップS508)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"バイトスワップ"の場合(ステップS508:YES)、XWDデータ(bytebitswap)用の"decodeFunc034()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS509)。一方、デコード処理決定部31は、データタイプが"バイトスワップ"でない場合(ステップS508:NO)、XWDデータ(bitswap)用の"decodeFunc032()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS510)。
また、デコード処理決定部31は、データタイプが"ビットスワップ"でない場合(ステップS507:NO)、データタイプが"バイトスワップ"か否かを判定する(ステップS511)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"バイトスワップ"の場合(ステップS511:YES)、XWDデータ(byteswap)用の"decodeFunc033()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS512)。一方、デコード処理決定部31は、データタイプが"バイトスワップ"でない場合(ステップS511:NO)、XWDデータ(normal)用の"decodeFunc031()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS513)。
また、デコード処理決定部31は、PDLデータD1のデータフォーマットがCALSRaster形式の場合(ステップS501:[CALSRaster])、CALSRasterデータ用の"decodeFunc041()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS514)。
図9の説明に移る。また、デコード処理決定部31は、PDLデータD1のデータフォーマットがTIFF形式の場合(ステップS501:[TIFF])、データタイプが"JPEG"か否かを判定する(ステップS515)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"JPEG"の場合(ステップS515:YES)、データタイプが"グレースケール"か否かを判定する(ステップS516)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"グレースケール"の場合(ステップS516:YES)、TIFF/JPEGグレースケールデータ用の"decodeFunc014()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS517)。一方、デコード処理決定部31は、データタイプが"グレースケール"でない場合(ステップS516:NO)、TIFF/JPEGカラーデータ用の"decodeFunc013()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS518)。
また、デコード処理決定部31は、データタイプが"JPEG"でない場合(ステップS515:NO)、データタイプが"フルカラー"か否かを判定する(ステップS519)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"フルカラー"の場合(ステップS519:YES)、データタイプが"マルチプレーン"か否かを判定する(ステップS520)。
デコード処理決定部31は、データタイプが"マルチプレーン"の場合(ステップS520:YES)、TIFFカラーデータ(面順次)用の"decodeFunc012()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS521)。一方、デコード処理決定部31は、データタイプが"マルチプレーン"でない場合(ステップS520:NO)、TIFFカラーデータ(点順次)用の"decodeFunc011()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS522)。
また、デコード処理決定部31は、データタイプが"フルカラー"でない場合(ステップS519:NO)、TIFFモノクロデータ用の"decodeFunc015()"を印刷データ生成時に用いるデコード関数Fに選択する(ステップS523)。
このように、デコード処理決定部31は、印刷データ生成時に用いるデコード関数Fを、PDLデータD1の種別に応じて切り替え制御する。
《デコード詳細処理:TIFFカラーデータ(点順次形式)》
図10は、本実施形態に係るTIFFカラーデータ(点順次形式)用デコード関数の処理手順例を示すフローチャートである。また、図11は、本実施形態に係るTIFFカラーデータ(点順次形式)から印刷データを生成(点順次形式の統一データに変換)する動作例を示す図である。図10及び図11には、ステップS522で選択された関数"decodeFunc011()"による印刷データD2の生成処理の詳細が示されている。
図10に示すように、decodeFunc011関数は、設定された読み込みライン数より読み込むライン数の方が多いか否かを判定する(ステップS601)。
decodeFunc011関数は、読み込むライン数が多い場合(ステップS601:YES)、データを読み込み、デコード処理を行う(ステップS602)。ここで行うデーコード処理では、PDLデータ情報の圧縮形式などを基に読み込みデータがデコードされる。
続いて、decodeFunc011関数は、初期化処理で設定したカラー/モノクロ印刷に係る変数値を基に、カラー印刷が設定されているか否かを判定する(ステップS603)。
decodeFunc011関数は、カラー印刷が設定されている場合(ステップS603:YES)、点順次のRGBカラーデータから点順次の印刷データD2を生成する(ステップS604)。具体的には、図11(A)に示す通りである。(A)には、TIFFカラーデータ(点順次)のRGB配列が、BGR配列の点順次データに変換され、印刷データD2を生成する様子が示されている。なお、この例では、点順次データから色信号の配列を並び替えた点順次データを生成している。これは、次工程の画像調整・変換処理及び描画処理がBGR配列の点順次データを処理対象データとしているためである。よって、RGB配列で処理される場合には、上記ステップS604の処理を行う必要はない。
一方、decodeFunc011関数は、カラー印刷が設定されていない場合(ステップS603:NO)、点順次のRGBカラーデータをグレースケールデータに合成変換し、点順次の印刷データD2を生成する(ステップS605)。具体的には、図11(B)に示す通りである。(B)には、TIFFカラーデータ(点順次)のRGB配列の各色信号が、R,G,Bそれぞれでモノクロ変換され、変換後の各色信号が点順次配列の1画素に合成され、印刷データD2を生成する様子が示されている。
《デコード詳細処理:TIFFカラーデータ(面順次形式)》
図12は、本実施形態に係るTIFFカラーデータ(面順次形式)用デコード関数の処理手順例を示すフローチャートである。また、図13は、本実施形態に係るTIFFカラーデータ(面順次形式)から印刷データを生成(点順次形式の統一データに変換)する動作例を示す図である。図12及び図13には、ステップS521で選択された関数"decodeFunc012()"による印刷データD2の生成処理の詳細が示されている。
図12に示すステップS701からS703までの処理は、図11に示したステップS601からS603までの処理と同じである。よって、異なるステップS704及びS705についてのみ説明する。
decodeFunc012関数は、カラー印刷が設定されている場合(ステップS703:YES)、面順次のRGBカラーデータから点順次の印刷データD2を生成する(ステップS704)。具体的には、図13(A)に示す通りである。(A)には、TIFFカラーデータ(面順次)のR,G,Bの各色信号が、BGR配列の点順次に変換(面点変換)され、印刷データD2を生成する様子が示されている。一方、decodeFunc012関数は、カラー印刷が設定されていない場合(ステップS703:NO)、面順次のRGBカラーデータをグレースケールデータに合成変換し、点順次の印刷データD2を生成する(ステップS705)。具体的には、図13(B)に示す通りである。(B)には、TIFFカラーデータ(面順次)の1画素におけるR,G,Bの各色信号が、R,G,Bそれぞれでモノクロ変換後、変換された各色信号が点順次配列の1画素に合成され、印刷データD2を生成する様子が示されている。
このように、デコード処理決定部31で決定されたデコード処理では、点順次又は面順次などの各種PDLデータD1から点順次に統一した印刷データD2が生成される。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、デコード・描画部214により、画像調整・変換処理の前工程において、各種PDLデータD1から点順次に統一した印刷データD2を生成する生成処理を行い、生成した印刷データを画像調整・変換処理へと転送する。ここでデコード・描画部214は、デコード処理決定部31及び印刷データ生成部32により、次のような生成処理を行う。デコード処理決定部31は、PDLデータ種別情報(データフォーマットやデータタイプに関する情報)に基づき、印刷データ生成時に実行するデコード処理を決定する。続いて、印刷データ生成部32は、決定したデコード処理により、PDLデータD1から点順次の印刷データD2を生成する。このようにして、画像形成装置100では、面順次で伝送されるデータであっても、点順次のデータに統一され、既存機能により画像調整・変換が施される。
これによって、画像形成装置100は、面順次で伝送されるカラーデータに対し、点順次のデータを処理対象とするモノクロ時の画像調整・変換機能を利用した画像形成動作を実現できる。つまり、カラー/モノクロ時の画像調整・変換機能を共通化することができる。また、モノクロ時の既存機能をそのまま利用していることから、カラーデータにおいても、既存機能が実現している処理性能を引き継げ、品質を確保できる。さらに、画像形成装置100では、新たなフォーマット(形式)やタイプ(特徴)を有するカラーデータも、印刷データ生成時に用いるデコード関数Fを、印刷データ生成部32に登録しておくだけで、他の機能部を変更することなく容易に対応可能である。
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、実施形態に係る画像形成装置100が有する「画像形成機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、画像形成装置100が備えるCPU111により実行されることで実現される。
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体114aに格納することができる。記録媒体には、例えば、SDメモリカード及びUSBメモリなどがある。
よって、上記プログラムは、上記記録媒体に記憶させることで、記録媒体を読み取り可能な外部記憶I/F114などを介して画像形成装置100にインストールすることができる。また、画像形成装置100は、ネットワークI/F113を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
11 OS(基本ソフトウェア)
12 描画プラットフォーム(PageRenderer)
13 PDL(RTIFF)
21 main層
211 初期化部
212 イベント受信部
213 データ解析部(1:データフォーマット・タイプ解析部,2:ヘッダ・タグ解析部,3:印刷オプション/印刷条件解析部)
214 デコード・描画部
22 libimagedraw層
31 デコード処理決定部
32 印刷データ生成部
33 画像調整・変換処理部
34 描画処理部
100 画像形成装置
110 コントローラ(制御基板)
111 CPU(中央処理装置)
112 記憶装置(ROM,RAM,HDDなど)
113 ネットワークI/F(NIC:Network I/F Card)
114 外部記憶I/F(a:記録媒体)
120 操作パネル(入出力装置)
130 プロッタ(プリンタエンジン)
B バス
D データ(1:PDLデータ(点順次又は面順次のデータ),2:印刷データ(点順次の統一データ))
F デコード関数(decodeFunc)
特開平5−64022号公報

Claims (5)

  1. カラー印刷を行う画像形成装置であって、
    受信したPDLカラーデータを解析する解析手段と、
    前記解析手段により取得されたPDLデータ種別情報に基づき、前記PDLカラーデータに対し、印刷データ生成時に用いるデコード関数を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたデコード関数を用いて前記受信したPDLカラーデータから点順次形式の統一した印刷データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された印刷データに対し、設定された印刷条件に従って画像調整処理及び/又は画像変換処理を行う画像調整・変換手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像調整・変換手段により処理された印刷データをページメモリに描画する描画手段と、
    前記描画手段により描画された画像データを印刷する印刷手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記決定手段は、
    前記PDLデータ種別情報に含まれるデータフォーマット及びデータタイプに基づき、複数のデコード関数の中から、印刷データ生成時に用いるデコード関数を選択することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. カラー印刷を行う画像形成装置における画像形成方法であって、
    受信したPDLカラーデータを解析する解析手順と、
    前記解析手順により取得されたPDLデータ種別情報に基づき、前記PDLカラーデータに対し、印刷データ生成時に用いるデコード関数を決定する決定手順と、
    前記決定手順により決定されたデコード関数を用いて前記受信したPDLカラーデータから点順次形式の統一した印刷データを生成する生成手順と、
    前記生成手順により生成された印刷データに対し、設定された印刷条件に従って画像調整処理及び/又は画像変換処理を行う画像調整・変換手順と
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  5. カラー印刷を行う画像形成装置における画像形成プログラムであって、
    コンピュータを、
    受信したPDLカラーデータを解析する解析手段と、
    前記解析手段により取得されたPDLデータ種別情報に基づき、前記PDLカラーデータに対し、印刷データ生成時に用いるデコード関数を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたデコード関数を用いて前記受信したPDLカラーデータから点順次形式の統一した印刷データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された印刷データに対し、設定された印刷条件に従って画像調整処理及び/又は画像変換処理を行う画像調整・変換手段として機能させる画像形成プログラム。
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