JP5044522B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、カラー画像処理を行う画像処理装置に関し、特に、ページ記述言語により記述された文書データの色変換を行う画像処理装置に関する。
カラー画像を出力する装置として、例えば、モニタ等の表示装置や、プリンタ等の印刷装置等がある。これらの出力装置では、カラー形式が異なるため、例えばモニタに表示されたカラー画像をプリンタにより印刷させる等、異なる出力装置を用いて同じカラー画像を出力する場合、画像処理装置が、該カラー画像に対応するデータに対して、各出力装置のカラー形式に基づく変換処理、即ち色変換処理を実施する必要がある。
上記した画像処理装置は、従来、ページ記述言語により記述された文書データに対して、OS(Operating System)が提供する色変換のためのAPI(Application Programming Interface)を使用して、色変換処理を実施する。
例えば、単一の色で描画された図形等の部品(オブジェクト)を複数含むカラー画像を色変換する場合、画像処理装置は、各オブジェクトに対応する記述を含む文書データから、オブジェクトの色を指定するための色記述をそれぞれ検出する。そして、画像処理装置は、APIを用いて、この色記述のカラー形式を変換する色変換処理を実施する(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2000−59642号公報
しかしながら、上記した従来の方法では、オブジェクト毎にAPIを呼び出して、色変換処理を実施しなければならず、APIの呼び出しや復帰等の繰り返しに時間を要する。そのため、処理時間が長くなってしまい、処理速度が低下するという問題があった。
したがって、色変換の処理速度を向上可能な画像処理装置が、望まれていた。
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成〉
本発明に係る画像処理装置は、第一のカラー形式で記述された文書データを入力する入力部と、入力された文書データを解析し、各図形の形状を指定するための形状情報と、色を指定するための第一カラー情報とを、それぞれ検出する解析検出部と、検出された各第一カラー情報を合成して、第一合成カラー情報を生成する合成生成部と、生成された第一合成カラー情報を、第二のカラー形式に色変換して、第二合成カラー情報を生成する変換生成部と、生成された第二合成カラー情報から、各図形に対応する第二カラー情報をそれぞれ取得する取得部と、解析検出部により検出された各形状情報と、取得部により取得された各第二カラー情報とに基づいて、各図形を描画するためのラスタライズデータを生成するラスタライズ部とを備えることを特徴とする。
本発明の画像処理装置によれば、図形毎にカラー情報の色変換を繰り返さずとも、各カラー情報が合成された合成カラー情報を色変換することにより、第一のカラー形式から第二のカラー形式への色変換が可能となるので、色変換の処理速度が向上される。
以下、本発明の実施形態を、図を用いて詳細に説明する。ここでは、本発明を、プリンタが接続されるホストPC(パーソナルコンピュータ)に適用した場合を例に、説明を行う。
図1は、本発明の実施例1に係るホストPCの機能構成を示すブロック図である。
本実施例のホストPC10には、図1に示されるように、印刷装置としてのプリンタ11が接続される。ホストPC10は、モニタ(後述)に表示されたカラー画像をプリンタ11で印刷すべく、カラー画像処理を実施する。
ホストPC10は、画像処理装置として、図1に示されるように、アプリケーション部12、OS(Operating System)部13及びプリンタドライバ部14を含んで構成される。
また、ホストPC10には、図示せぬモニタが接続される。モニタは、表示装置として、幾何図形や文字等の図形を含むカラー画像を表示する。
アプリケーション部12は、モニタに表示されたカラー画像の印刷要求を、OS部13に入力する。
OS部13は、図1に示されるように、スプールファイル生成部15及びビットマップイメージ変換部16を備えている。
スプールファイル生成部15は、アプリケーション部12からの印刷要求に応じて、描画すべき図形の形状や色等を指定するためのデータを、所定の形式に基づき記述して、文書データとしてのスプールファイルを生成する。また、スプールファイル生成部15は、入力部として、生成したスプールファイルをプリンタドライバ部14へ入力する。
本実施例では、スプールファイルの記述形式の例として、Microsoft社のXPS(XML Paper Specification)を採用する。XPSは、マークアップ言語の一つであるXML(eXtensible Markup Language)を用いて、ページを構成する各要素の定義を行うページ記述言語である。周知のように、XMLは、複数の要素と属性とを組み合わせることにより、階層的な構造を記述可能なマークアップ言語であり、XPSにおいて、要素が描画命令に対応し、属性が要素、即ち描画命令のパラメータに対応する。
図2は、スプールファイルの一例を示す図である。
XPSで記述されたスプールファイルには、通常、ページの内容が記述されるマークアップデータや、フォントやイメージ等を指定するためのリソースデータ、各ページ間の関係が記述されるメタデータ等、複数のファイルがパッケージングされる。図2に示されるスプールファイル30は、これらのファイルのうち、図形に関する記述が含まれるマークアップデータに対応している。本実施例では、このマークアップデータを、スプールファイルと同義のものとして、以降、参照することとする。
図2(a)に示されるスプールファイル30は、図形の描画命令に対応する16の要素31−1〜16を含んで構成される。
要素31−1〜5及び要素31−12〜16は、円形や矩形等の幾何図形の描画命令に対応するPath要素である。各Path要素には、幾何図形の形状を指定するためのパラメータであるData属性が含まれる。また、要素31−6〜11は、文字の描画命令を示すGlyphs要素である。
尚、本実施例では、幾何図形及び文字を総称して、図形と記す。
各要素31−1〜16には、また、図形の色を指定するためのパラメータであるFill属性が含まれる。本実施例では、スプールファイル生成部15は、第一のカラー形式として、sRGB(standard RGB)形式を用いて、図形の色の指定を行う。ここで、sRGB形式は、光の三原色であるR(Red)、G(Green)及びB(Blue)の3成分の値の組み合わせにより色を表現するRGB形式の規格の一つである。
XPSで記述されるスプールファイルでは、このsRGB形式を利用して、R/G/Bの各成分が0〜255の範囲の値で表される。即ち、要素内の属性名を示す文字列「Fill」に続く記号列「”#RRGGBB”」により、該要素に対応する図形の色が指定される。ここで、この記号列に含まれる「RR」、「GG」、「BB」は、それぞれ、2桁の16進数を表す英数字であり、図形の色の第一カラー情報としてのR成分値、G成分値、B成分値を指定する。
例えば、図2に示されるスプールファイル30には、要素31−1として、記号列「<Path Fill=”#FF0000” Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”/>」が含まれている。この要素31−1では、Data属性を示す記号列「Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”」により、図形の形状が指定され、Fill属性に対応する記号列「Fill=”#FF0000”」により、図形の色が指定される。このFill属性で指定されるR成分値、G成分値、B成分値は、それぞれ、R=255、G=0、B=0である。
図3は、スプールファイルの描画結果を示す図である。
この描画結果32は、図2に示されるスプールファイル30に基づき描画され、スプールファイル30内の各要素31−1〜16に対応する16の図形33−1〜16を含む。
例えば、描画結果32の図形33−1は、スプールファイル30内の要素31−1に対応し、円形の幾何図形からなる図形である。また、描画結果32の図形33−6は、要素31−6に対応し、複数の文字からなる図形である。
ビットマップイメージ変換部16は、変換生成部として、第一のカラー形式に基づく第一合成カラー情報としてのビットマップイメージに対して、カラー形式の変換、即ち色変換を施して、第二のカラー形式に基づく第二合成カラー情報としてのビットマップイメージを生成する。
本実施例では、上記したように、第一のカラー形式としてsRGB形式が採用される。sRGB形式に基づき生成されたビットマップイメージを、本実施例では、RGBビットマップイメージと記す。
また、本実施例では、第二のカラー形式として、プリンタ11のカラー形式に対応するCMYK形式が採用される。ここで、CMYK形式は、プリンタ11で使用される各トナーに対応する4成分の値の組み合わせにより色を表現する形式である。ビットマップイメージ変換部16により、CMYK形式に色変換して生成されるビットマップイメージを、CMYKビットマップイメージと記す。
プリンタドライバ部14は、図1に示されるように、受信部17、構文解析部18、形状データテーブル19、カラー値管理部20、編集部21、ラスタライズ部22及び送信部23を備えている。
受信部17は、OS部13から入力されたスプールファイルを受信する。受信されたスプールファイルは、構文解析部18へ送られる。
構文解析部18は、解析検出部として、受信部17から受け取ったスプールファイルの構文を解析して、各図形に関する情報を含む図形情報から、図形の色を定義するカラーデータと、形状を定義する形状情報としての形状データとを検出すると共に、対応する図形を識別するための図形番号を付与する。
本実施例では、構文解析部18は、スプールファイルに含まれる各要素を、図形情報として検出する。そして、構文解析部18は、スプールファイルにおける要素の出現順序に基づいて、図形番号の付与を行う。例えば、要素の出現順序がN番目であった場合、構文解析部18は、該要素から検出される各データに、図形番号「図形N」を付与する。また、構文解析部18は、該要素に含まれるFill属性を、カラーデータとして検出すると共に、該要素の要素名と、該要素に含まれるFill属性を除く全属性とを、形状データとして検出する。
例えば、構文解析部18は、スプールファイル30(図2)から要素31−1を検出して、図形番号「図形1」を付与する。また、該要素31−1から、図形33−1(図3)に対応するカラーデータとして、「Fill=”#FF0000”」を検出する。更に、構文解析部18は、該要素31−1から、図形33−1に対応する形状データとして、「Path Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”」を検出する。
また、構文解析部18は、スプールファイルの構文解析処理が完了すると、編集部21に編集指示を行う。
形状データテーブル19は、形状情報記憶部として、構文解析部18から入力された図形番号及び形状データを記憶する。
図4は、形状データテーブルの構成を示す説明図である。
形状データテーブル19には、図4に示されるように、スプールファイル30(図2)から検出された形状データが、図形番号に対応して記憶されている。
例えば、形状データテーブル19には、図形番号「図形1」に対応して、形状データ「Path Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”」が記憶されている。
カラー値管理部20は、各図形の色を示すカラー値を管理する機能を有し、図1に示されるように、カラー値登録部24、RGBカラー値テーブル25、ビットマップイメージ生成部26、CMYKカラー値テーブル27、テーブル生成部28及びカラー値取得部29を備えている。
カラー値登録部24は、構文解析部18から図形番号及びカラーデータの入力を受けると、該カラーデータから、第一カラー情報としてのRGBカラー値を取得する。カラー値登録部24は、R成分値、G成分値及びB成分値からなるRGBカラー値を取得して、図形番号と共に、RGBカラー値テーブル25に登録する。
例えば、図形番号「図形1」及びカラーデータ「Fill=”#FF0000”」が入力された場合、カラー値登録部24は、該カラーデータを分析し、R=255、G=0及びB=0からなるRGBカラー値を取得する。ここで、R、G、Bは、それぞれ、カラーデータであるFill属性により指定されるRGBカラー値のR成分値、G成分値、B成分値である。カラー値登録部24は、図形番号「図形1」に対応させて、取得したRGBカラー値をRGBカラー値テーブル25に登録する。
RGBカラー値テーブル25は、第一カラー情報記憶部としての機能を有し、第一カラー情報としてのRGBカラー値を、図形番号と共に記憶する。
図5は、RGBカラー値テーブルの構成を示す説明図である。
RGBカラー値テーブル25には、図5に示されるように、スプールファイル30(図2)内のFill属性に基づき取得されたRGBカラー値が、図形番号に対応して記憶されている。
例えば、図5のRGBカラー値テーブル25には、図形番号「図形1」に対応して、R成分値、G成分値及びB成分値からなるRGBカラー値「R=255,G=0,B=0」が記憶されている。
ビットマップイメージ生成部26は、RGBカラー値テーブル25に登録された各RGBカラー値に基づいて、第一合成カラー情報としてのRGBビットマップイメージを生成する。ビットマップイメージ生成部26は、例えば、図5に示されるRGBカラー値テーブル25に基づいて、16ピクセルからなるRGBビットマップイメージを生成する。ここで、RGBビットマップイメージは、各ピクセルが、対応する図形番号のRGBカラー値を有するビットマップイメージである。本実施例では、図形番号「図形N」に対応するピクセルのピクセル番号を「ピクセルN」と記す。
CMYKカラー値テーブル27は、第二カラー情報記憶部としての機能を有し、プリンタ11で印字可能な第二カラー情報としてのCMYKカラー値を、図形番号と共に記憶する。CMYKカラー値テーブル27に記憶される各CMYKカラー値は、それぞれ、C成分値、M成分値、Y成分値及びK成分値からなる。
図6は、CMYKカラー値テーブルの構成を示す説明図である。
例えば、CMYKカラー値テーブル27には、図形番号「図形1」に対応して、C成分値「1」、M成分値「253」、Y成分値「254」及びK成分値「0」からなるCMYKカラー値「C=1,M=253,Y=254,K=0」が記憶されている。
テーブル生成部28は、取得部として、複数のピクセルからなるCMYKビットマップイメージから、各ピクセルが有するCMYKカラー値を取得して、CMYKカラー値テーブル27を生成する。
カラー値取得部29は、取得部として、入力された図形番号に基づいて、CMYKカラー値テーブル27を検索し、対応するCMYKカラー値を取得して出力する。例えば、図形番号「図形1」が入力されると、カラー値取得部29は、CMYKカラー値テーブル27(図6)から、図形番号「図形1」に対応するCMYKカラー値「C=1,M=253,Y=254,K=0」を取得して出力する。
編集部21は、構文解析部18からの編集指示に基づいて、カラー値管理部20に色変換指示を行う。また編集部21は、図形番号に基づいて、形状データテーブル19から形状データを取得すると共に、カラー値管理部20からCMYKカラー値を取得して、形状データ及びCMYKカラー値をラスタライズ部22に入力する。
ラスタライズ部22は、編集部21から入力された各形状データ及びCMYKカラー値に基づいて、ラスタライズデータを生成し、送信部23へ送る。
送信部23は、出力部として、ラスタライズ部22からラスタライズデータを受け取って、該ラスタライスデータを印刷要求と共にプリンタ11へ送信する。
プリンタ11は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のトナーを用いてカラー印刷を行う印刷装置であり、ホストPC10から印刷要求及びラスタライズデータを受信して、該ラスタライズデータに基づく印刷を行う。
次に、本実施例のホストPC10の動作について、説明する。
ここでは、図3に示される描画結果32をプリンタ11により印刷すべく、カラー画像処理が実行される場合の流れについて、図7に沿って説明する。
図7は、本発明に係るホストPCのカラー画像処理動作を示すフローチャートである。
アプリケーション部12からOS部13に印刷要求が入力される(ステップS101)と、OS部13のスプールファイル生成部15が、スプールファイルを生成する(ステップS102)。スプールファイル生成部15は、図2に示されるスプールファイル30を生成し、プリンタドライバ部14へ送る。
そして、プリンタドライバ部14の受信部17が、OS部13からスプールファイル30を受信して、構文解析部18へ送る(ステップS103)。
前述したように、スプールファイル生成部15により生成されたスプールファイル30は、XPSで記述され、各図形の色は、モニタでの表示に適したRGB形式で指定されている。一方、一般的なプリンタは、CMYKの4色のトナーを用いて、カラー印刷を行う。したがって、モニタに表示されたカラー画像を、プリンタ11により印刷するためには、RGB形式に基づき指定されたRGBカラー値を、CMYK形式のCMYKカラー値に色変換する必要がある。
そこで、まず、構文解析部18が、スプールファイル30の構文解析処理を行う(ステップS104)。この構文解析処理の詳細については、図8を用いて説明する。
図8は、本発明に係るホストPCの実施例1における構文解析動作を示すフローチャートである。
構文解析部18は、スプールファイル30(図2)内の記号を順に読み込んで解析し、各図形33−1〜16(図3)に対応する図形情報を探索する。そして、スプールファイル30に含まれる各要素31−1〜16を、図形情報として、出現順に一つずつ選択する(ステップS201)。構文解析部18は、まず、図形33−1に対応する要素31−1、即ち「<Path Fill=”#FF0000” Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”/>」を、一番目の図形情報として選択する。
構文解析部18は、選択した図形情報に対して、選択順に基づき図形番号を付与する(ステップS202)。構文解析部18は、要素31−1に対応する図形情報に、図形番号「図形1」を付与する。
次に、構文解析部18は、選択された図形情報から、カラーデータを検出する(ステップS203)。構文解析部18は、図形情報に含まれるFill属性「Fill=”#FF0000”」を、カラーデータとして検出し、図形番号「図形1」及びカラーデータ「Fill=”#FF0000”」を、カラー値管理部20のカラー値登録部24に入力する。
続いて、カラー値登録部24が、入力されたカラーデータから、RGBカラー値を取得する(ステップS204)。カラー値登録部24は、カラーデータ「Fill=”#FF0000”」を分析し、R成分値「255」、G成分値「0」及びB成分値「0」からなるRGBカラー値「R=255,G=0,B=0」を取得する。
そして、カラー値登録部24は、取得したRGBカラー値を、入力された図形番号「図形1」と共に、RGBカラー値テーブル25に登録する(ステップS205)。RGBカラー値テーブル25には、図5に示されるように、図形番号「図形1」に対応して、RGBカラー値「R=255,G=0,B=0」が記憶される。
カラー値登録部24は、RGBカラー値の登録が完了すると、構文解析部18に登録完了を通知する。
続いて、構文解析部18が、選択された図形情報から、形状データを検出する(ステップS206)。構文解析部18は、図形情報からカラーデータを除く部分「Path Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”」を、形状データとして検出する。
そして、構文解析部18は、検出した形状データを、図形番号「図形1」と共に、形状データテーブル19に登録する(ステップS207)。形状データテーブル19には、図4に示されるように、図形番号「図形1」に対応して、形状データ「Path Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”」が記憶される。
続いて、構文解析部18は、スプールファイル30に未選択の図形情報が有るか否かを判断する(ステップS208)。構文解析部18は、未選択の図形情報が有ると判断する(ステップS208)と、それらの図形情報を出現順に選択する(ステップS201)。そして、ホストPC10において、選択された図形情報に対し、ステップS202からステップS207までの処理が実行される。
構文解析部18が、図形33−16(図3)に対応する要素31−16(図2)を、図形情報として選択し(ステップS201)、図形番号「図形16」を付与した(ステップS202)後、ステップS203からステップS207までの処理が実行されると、構文解析部18は、未選択の図形情報が無いと判断する(ステップS208)。これにより、ホストPC10における構文解析処理が終了する。
上記のように、スプールファイル30に対する構文解析処理が実行され、各図形に対応するRGBカラー値がRGBカラー値テーブル25に登録されると共に、形状データが形状データテーブル19に登録される。
図7に戻って、構文解析処理が完了する(ステップS104)と、構文解析部18は、編集部21に編集指示を行う。
編集部21は、編集指示を受けると、カラー値管理部20に色変換指示を行う。そして、カラー値管理部20が、色変換処理を実行する(ステップS105)。この色変換処理の詳細については、図9及び図10を用いて説明する。
図9は、本発明に係るホストPCの実施例1における色変換動作を示すフローチャートであり、図10は、本発明に係るホストPCの色変換動作を説明する図である。
カラー値管理部20において、ビットマップイメージ生成部26が編集部21から色変換指示を受けると、ビットマップイメージ生成部26は、RGBカラー値テーブル25(図5)に登録されている各RGBカラー値に基づいて、RGBビットマップイメージを生成する(ステップS301)。ビットマップイメージ生成部26は、図形番号「図形1」から「図形16」にそれぞれ対応する16のRGBカラー値を読み出して、図10(a)に示されるように、16ピクセルからなるRGBビットマップイメージ34を生成する(ステップS301)。
ビットマップイメージ生成部26は、RGBカラー値テーブル25から、まず、図形番号「図形1」に対応するRGBカラー値「R=255,G=0,B=0」を読み出し、該RGBカラー値を有するピクセル番号「ピクセル1」のピクセル34−1を生成する。次に、ビットマップイメージ生成部26は、RGBカラー値テーブル25から、図形番号「図形2」に対応するRGBカラー値「R=255,G=128,B=240」を読み出して、対応するピクセル番号「ピクセル2」のピクセル34−2を生成する。このように、ビットマップイメージ生成部26は、各図形番号に対応するRGBカラー値を有するピクセル番号「ピクセル1」から「ピクセル16」までの各ピクセル34−1〜16を生成して、RGBビットマップイメージ34を生成する。図10(a)に示されるRGBビットマップイメージ34は、4ピクセル×4ピクセルの形状を有するが、これは一例であり、例えば16ピクセル×1ピクセル等、他の形状に生成しても良い。
ビットマップイメージ生成部26は、RGBビットマップイメージ34(図10(a))を生成すると、続いて、該RGBビットマップイメージ34を色変換すべく、OS部13に色変換要求を入力する。
カラー値管理部20からOS部13に色変換要求が入力されると、OS部13のビットマップイメージ変換部16が、RGBビットマップイメージ34に、RGB形式からCMYK形式へのカラー形式の変換、即ち色変換を施して、図10(b)に示されるように、CMYKビットマップイメージ35を生成する(ステップS302)。
CMYKビットマップイメージ35は、16ピクセルからなり、ピクセル番号「ピクセル1」のピクセル35−1は、RGBビットマップイメージ34のピクセル34−1を色変換して生成される。即ち、ピクセル35−1は、ピクセル34−1のRGBカラー値「R=255,G=0,B=0」に対応するCMYKカラー値を有する。同様に、CMYKビットマップイメージ35のピクセル35−2は、RGBビットマップイメージ34のピクセル34−2に対応し、ピクセル35―16は、ピクセル34−16に対応する。ビットマップイメージ変換部16は、これら16ピクセル分の色変換処理を、同時に実行し、CMYKビットマップイメージ35を生成する。
ビットマップイメージ変換部16によるRGBビットマップイメージ34からCMYKビットマップイメージ35への色変換が完了すると、カラー値管理部20のテーブル生成部28が、生成されたCMYKビットマップイメージ35に基づいて、CMYKカラー値テーブル27を生成する(ステップS303)。
テーブル生成部28は、まず、CMYKビットマップイメージ35から、ピクセル番号「ピクセル1」のピクセル35−1が有するCMYKカラー値「C=1,M=253,Y=254,K=0」を取得する。そして、テーブル生成部28は、該CMYKカラー値を、図形番号「図形1」に対応させて、CMYKカラー値テーブル27(図6)に記憶させる。同様に、テーブル生成部28は、各ピクセル35−2〜16が有するCMYKカラー値を順に取得し、ピクセル番号「ピクセルN」に対応する図形番号「図形N」と共に、CMYKカラー値テーブル27に記憶させる。
テーブル生成部28は、図6に示されるように、CMYKカラー値テーブル27を生成すると、色変換の完了を編集部21に通知する。これにより、カラー値管理部20による色変換処理が終了する。
上記のように、RGBカラー値テーブル25に基づいて、各図形33−1〜16(図3)のRGBカラー値をそれぞれ有する16ピクセルのRGBビットマップイメージ34(図10(a))が生成された後、CMYKビットマップイメージ35への色変換が実施される。
図7に戻って、色変換処理の完了を通知されると、編集部21は、編集処理を実行する(ステップS106)。この編集処理の詳細については、図11を用いて説明する。
図11は、本発明に係るホストPCの編集動作を示すフローチャートである。
編集部21は、まず、図形番号を「図形1」から順に選択する(ステップS401)。そして、編集部21は、選択した図形番号を、カラー値管理部20に入力する。
そして、カラー値管理部20のカラー値取得部29が、入力された図形番号に基づいて、CMYKカラー値テーブル27から、対応するCMYKカラー値を取得し、該CMYKカラー値を編集部21に送る(ステップS402)。カラー値取得部29は、図形番号「図形1」に基づいて、CMYKカラー値テーブル27(図6)から、CMYKカラー値「C=1,M=253,Y=254,K=0」を取得して出力する。
続いて、編集部21は、選択した図形番号に基づいて、形状データテーブル19から、対応する形状データを取得する(ステップS403)。編集部21は、図形番号「図形1」に基づいて、形状データテーブル19(図4)から、形状データ「Path Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”」を取得する。
そして、編集部21は、取得した形状データ及びCMYKカラー値を、ラスタライズ部22に入力する(ステップS404)。編集部21は、図形番号「図形1」に対応する形状データ「Path Data=”M10,90 a 60,60 0 1 1 0,1”」及びCMYKカラー値「C=1,M=253,Y=254,K=0」を、ラスタライズ部22に入力し、ラスタライズ部22が、これらを対応させて記憶する。
次に、編集部21は、未選択の図形番号が有るか否かを判断する(ステップS405)。編集部21は、未選択の図形番号が有ると判断する(ステップS405)と、それらの図形番号を順に選択する(ステップS401)。そして、ホストPC10において、選択された図形番号に対して、ステップS402からステップS404までの処理が実行される。
図形番号「図形16」が選択され(ステップS401)、該図形番号に対応するCMYKカラー値及び形状データが取得された後、ラスタライズ部22に入力される(ステップS402〜S404)と、編集部21は、未選択の図形番号が無いと判断する(ステップS405)。これにより、ホストPC10における編集処理が終了する。
上記のように、各図形に対応する形状データ及びCMYKカラー値が取得され、ラスタライズ部22に入力される。
図7に戻って、編集処理が完了すると、編集部21は、ラスタライズ部22にラスタライズ指示を行う。そして、ラスタライズ部22が、入力された各形状データ及びCMYKカラー値に基づいて、ラスタライズデータを生成する(ステップS107)。ラスタライズ部22は、生成したラスタライズデータを送信部23へ送る。
続いて、送信部23が、ラスタライズデータを、印刷要求と共にプリンタ11へ送信する(ステップS108)。これにより、ホストPC10におけるカラー画像処理が完了する。
プリンタ11は、ホストPC10から印刷要求およびラスタライズデータを受信すると、該ラスタライデータに基づいて、カラー印刷を行う。
上記のように、ホストPC10において、RGB形式で色指定されたスプールファイルが生成された後、カラー形式がCMYK形式に色変換され、ラスタライズデータが生成される。
このように、本実施例のホストPC10は、各図形の色がRGB形式で指定されたスプールファイルに対し、色変換処理を実行する際に、各図形に対応するRGBカラー値に基づき、RGBビットマップイメージを生成することにより、ビットマップイメージの色変換を行うAPIを用いた色変換処理を実行可能とする。
図17は、従来のホストPCの色変換動作を説明する図である。
従来のホストPCは、図17に示されるように、図形毎に、RGB形式からCMYK形式への色変換処理を実行する。例えば、図2のスプールファイル30を色変換する場合、ホストPCのOS部は、16の図形33−1〜33−16(図3)それぞれに対して、APIを呼び出して、色変換処理を実行することとなる。
図12は、色変換処理に要する処理時間を説明する図(その1)である。
図12(a)は、従来のホストPCに対応する図であり、図12(b)は、本実施例のホストPC10に対応する図である。また、図12に示される各罫線は、それぞれ、時刻を示す。
従来のホストPCでは、図形毎に色変換が施されるので、図形の数をNとすると、単一のカラー値の色変換をN回繰り返さなければならない。したがって、APIの呼び出しや復帰、ユーザモードから特権モードへの実行権限の切り替え等に要する処理時間、即ち色変換オーバーヘッドが、N回発生することとなる。図12(a)には、N=4の場合の例が示されている。
一方、本実施例のホストPC10では、一つのビットマップイメージに対して色変換が実行されるので、図12(b)に示されるように、色変換オーバーヘッドは1回しか発生しない。したがって、色変換処理に要する処理時間の短縮化が可能となる。図12(b)では、図12(a)に示される従来の処理時間と比較して、時間Δtが短縮される。
以上のように、本実施例のホストPC10によれば、図形毎に色変換を繰り返さずとも、ビットマップイメージを生成することにより、既存のAPIを利用して、各RGBカラー値をCMYカラー値に同時に色変換可能となる。したがって、色変換に係るオーバーヘッドの影響が軽減され、多大なコストをかけることなく、色変換の処理速度の向上が実現される。
図13は、本発明の実施例2に係るホストPCの機能構成を示すブロック図である。
本実施例のホストPC40は、OS部41にカラー値変換部49が追加されると共に、プリンタドライバ部42のカラー値管理部43に、カウンタ45、判定部46、カラー値参照部47及びテーブル登録部48が追加される構成が、実施例1とは異なる。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号で示し、これらについての詳しい説明を省略する。
ホストPC40は、画像処理装置として、図13に示されるように、アプリケーション部12、OS部41及びプリンタドライバ部42を含んで構成される。
OS部41は、図13に示されるように、スプールファイル生成部15、ビットマップイメージ変換部16及びカラー値変換部49を備えている。
カラー値変換部49は、変換取得部として、RGBカラー値からCMYKカラー値への色変換を行う。
プリンタドライバ部42は、図13に示されるように、受信部17、構文解析部18、形状データテーブル19、カラー値管理部43、編集部21、ラスタライズ部22及び送信部23を備えている。
カラー値管理部43は、図13に示されるように、カラー値登録部44、カウンタ45、判定部46、RGBカラー値テーブル25、ビットマップイメージ生成部26、カラー値参照部47、CMYKカラー値テーブル27、テーブル生成部28、テーブル登録部48及びカラー値取得部を備えている。
カラー値登録部44は、構文解析部18から図形番号及びカラーデータの入力を受けると、カウンタ45にカラーデータの入力を通知する。また、カラー値登録部44は、入力されたカラーデータからRGBカラー値を取得し、図形番号及びRGBカラー値をRGBカラー値テーブル25(図5)に登録する。
カウンタ45は、計数部として、カラー値登録部44からの通知に基づいて、RGBカラー値テーブル25に登録されたRGBカラー値の数、即ち、構文解析部18により検出された図形情報の数を、図形数nとして計数する。
判定部46は、編集部21からの色変換指示に基づき、カウンタ45から計数中の図形数nを取得して、該図形数nと所定の図形数閾値nthとを比較し、大小を判定する。図形数nが図形数閾値nth以上、即ちn≧nthである場合、判定部46は、ビットマップイメージ生成部26に、RGBビットマップイメージの生成を指示する。図形数nが図形数閾値nth未満、即ちn<nthである場合、判定部46は、カラー値参照部47にRGBカラー値の変換を指示する。
カラー値参照部47は、RGBカラー値テーブル25に登録された各RGBカラー値を参照し、OS部41のカラー値変換部49により、該RGBカラー値をCMYKカラー値に変換させる。
テーブル登録部48は、カラー値変換部49により変換された各CMYKカラー値を順に受け取って、CMYKカラー値テーブル27(図6)に順に登録する。
次に、本実施例のホストPC40の動作について、説明する。
本実施例のホストPC40によるカラー画像処理の大まかな流れは、図7に示されるフローチャートと同一である。一方、ステップS104の構文解析処理及びステップS105の色変換処理の詳細は、実施例1とは異なる。ここでは、まず、図7のステップS104の処理に相当する構文解析処理について、図14に沿って説明する。
図14は、本発明に係るホストPCの実施例2における構文解析動作を示すフローチャートである。
構文解析部18は、スプールファイルの構文解析に先立ち、まず、カラー値管理部43にカウンタ45の初期化を指示する。この指示に基づき、カウンタ45により計数される図形数nが、n=0に初期化される(ステップS501)。
続いて、構文解析部18は、スプールファイル30(図2)を読み込んで解析し、各要素31−1〜16を図形情報として、出現順に一つずつ選択し(ステップS201)、選択順に基づき図形番号を付与する(ステップS202)。
そして、構文解析部18は、選択された図形情報から、カラーデータを検出し、図形番号及びカラーデータをカラー値登録部24に入力する(ステップS203)。
次に、カラー値登録部24が、入力されたカラーデータから、RGBカラー値を取得し(ステップS204)、取得したRGBカラー値を、入力された図形番号と共に、RGBカラー値テーブル25に登録する(ステップS205)。
また、カラー値登録部24は、カウンタ45に加算指示を送る。カウンタ45は、この加算指示に基づき、計数中の図形数nに1を加算して、n+1とする(ステップS502)。
RGBカラー値の登録が完了すると、カラー値登録部24は、構文解析部18に登録完了を通知する。
登録完了を通知されると、構文解析部18は、続いて、選択された図形情報から、形状データを検出し(ステップS206)、検出した形状データを、図形番号と共に、形状データテーブル19に登録する(ステップS207)。
次に、構文解析部18は、スプールファイル30に未選択の図形情報が有るか否かを判断する(ステップS208)。そして、未選択の図形情報が有ると判断する(ステップS208)と、それらの図形情報を出現順に選択する(ステップS201)。そして、ホストPC40において、選択された図形情報に対し、ステップS202からステップS207までの処理が実行される。未選択の図形情報が無いと判断される(ステップS208)と、ホストPC10における構文解析処理が終了する。
上記のように、各図形に対応するRGBカラー値がRGBカラー値テーブル25に登録されると共に、カウンタ45により図形数nが計数される。
次に、図7のステップS105の処理に相当する色変換処理について、図15に沿って説明する。
図15は、本発明に係るホストPCの実施例2における色変換動作を示すフローチャートである。
ここでは、まず、カウンタ45の計数値である図形数nが図形数閾値nth以上である場合の色変換処理の流れについて、説明する。
色変換処理の実行に先立ち、カラー値管理部20は、編集部21から色変換指示を受ける。この色変換指示に基づき、判定部46が、カウンタ45から、計数中の図形数nを取得し、該図形数nと図形数閾値nthとを比較する(ステップS601)。
図形数nが図形数閾値nth以上、即ちn≧nthである場合(ステップS602)、判定部46は、ビットマップイメージ生成部26に、RGBビットマップイメージの生成を指示する。
ビットマップイメージ生成部26は、RGBカラー値テーブル25に基づき、RGBビットマップイメージ34(図10(a))を生成し(ステップS301)、OS部13に色変換要求を入力する。
そして、OS部13のビットマップイメージ変換部16が、RGBビットマップイメージ34を色変換して、CMYKビットマップイメージ35(図10(b))を生成する(ステップS302)。
続いて、テーブル生成部28が、生成されたCMYKビットマップイメージ35に基づいて、CMYKカラー値テーブル27を生成する(ステップS303)。CMYKカラー値テーブル27の生成が完了すると、テーブル生成部28は、色変換の完了を編集部21に通知する。これにより、カラー値管理部20による色変換処理が終了する。
上記のように、図形数nが図形数閾値nth以上である場合、RGBビットマップイメージが生成され、ビットマップイメージ変換部16により、RGBビットマップイメージからCMYKビットマップイメージへの色変換が実施される。
次に、図形数nが図形数閾値nth未満である場合について、説明する。
ステップS602において、図形数nが図形数閾値nth未満、即ちn<nthである場合、判定部46は、カラー値参照部47にRGBカラー値の変換を指示する。
カラー値参照部47は、この指示に基づいて、まず、図形番号を「図形1」から順に選択する(ステップS603)。
そして、カラー値参照部47は、RGBカラー値テーブル25を参照し、選択した図形番号に対応するRGBカラー値を取得する(ステップS604)。カラー値参照部47は、RGBカラー値テーブル25(図5)から、まず、図形番号「図形1」に対応するRGBカラー値「R=255,G=0,B=0」を取得して、図形番号及びRGBカラー値を、OS部41のカラー値変換部49に入力する。
カラー値変換部49は、入力されたRGBカラー値を、CMYKカラー値に色変換する(ステップS605)。カラー値変換部49は、RGBカラー値「R=255,G=0,B=0」に色変換を施して、CMYKカラー値「C=1,M=253,Y=254,K=4」を取得し、図形番号と共に出力する。
カラー値変換部49により色変換されたCMYKカラー値は、図形番号と共に、テーブル登録部48に入力される。そして、テーブル登録部48が、入力されたCMYKカラー値を、入力された図形番号と共に、CMYKカラー値テーブル27(図6)に登録する(ステップS606)。テーブル登録部48は、図形番号「図形1」及びCMYKカラー値「C=1,M=253,Y=254,K=4」を、CMYKカラー値テーブル27に記憶させた後、登録完了をカラー値参照部47に通知する。
カラー値参照部47は、登録完了を通知されると、未選択の図形番号が有るか否かを判断する(ステップS607)。未選択の図形番号が有ると判断する(ステップS607)と、カラー値参照部47は、それらの図形番号を順に選択する(ステップS603)。そして、ホストPC40は、選択された図形番号に対して、ステップS604からステップS606までの処理を実行する。
未選択の図形番号が無いと判断される(ステップS607)と、カラー値参照部47は、色変換の完了を編集部21に通知する。これにより、ホストPC40における色変換処理が完了する。
上記のように、図形数nが図形数閾値nth未満である場合、RGBカラー値テーブル25に登録された各RGBカラー値が、一つずつ、CMYKカラー値に色変換される。
図16は、色変換処理に要する処理時間を説明する図(その2)である。
図16(a)は、実施例1のホストPC10に対応する図であり、図16(b)は、本実施例のホストPC40に対応する図である。何れも、図形数閾値nth未満となる図形数n=2の場合の処理時間を示す。
実施例1のホストPC10では、ビットマップイメージの色変換を行うAPIを用いて、色変換処理を実行する。したがって、図16(a)に示されるように、ビットマップイメージの作成に処理時間を費やすこととなる。
一方、本実施例のホストPC40は、色変換処理に先立ち、図形数を計数し、該図形数が所定の図形数閾値未満である場合は、ビットマップイメージを生成することなく、単一のカラー値の色変換を行うAPIを用いて、図形毎に色変換処理を実行する。したがって、判定に要する処理時間と、各図形に対する色変換オーバーヘッドとに比較して、イメージ作成に費やす処理時間が長い場合、処理時間の短縮化が可能となる。図16(b)では、図16(a)に示される実施例1の処理時間と比較して、時間Δt´が短縮される。
以上のように、本実施例のホストPC40によれば、描画すべき図形の数に基づいて、色変換に使用するAPIを選択可能となるので、より効果的な処理速度の向上が実現される。
上記した各実施例では、本発明をプリンタに適用した場合を例に、説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、FAXやMFP(複合機)等にも適用可能である。
また、上記した各実施例では、スプールファイルの記述形式として、XPSを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、EMF(Extended Meta File)等の記述形式を採用することも可能である。
更に、上記した各実施例では、色変換処理の対象として、スプールファイルを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、PostscriptやPCL等のページ記述言語に対しても適用可能である。
本発明の実施例1に係るホストPCの機能構成を示すブロック図である。 スプールファイルの一例を示す図である。 スプールファイルの描画結果を示す図である。 形状データテーブルの構成を示す説明図である。 RGBカラー値テーブルの構成を示す説明図である。 CMYKカラー値テーブルの構成を示す説明図である。 本発明に係るホストPCのカラー画像処理動作を示すフローチャートである。 本発明に係るホストPCの実施例1における構文解析動作を示すフローチャートである。 本発明に係るホストPCの実施例1における色変換動作を示すフローチャートである。 本発明に係るホストPCの色変換動作を説明する図である。 本発明に係るホストPCの編集動作を示すフローチャートである。 色変換処理に要する処理時間を説明する図(その1)である。 本発明の実施例2に係るホストPCの機能構成を示すブロック図である。 本発明に係るホストPCの実施例2における構文解析動作を示すフローチャートである。 本発明に係るホストPCの実施例2における色変換動作を示すフローチャートである。 色変換処理に要する処理時間を説明する図(その2)である。 従来のホストPCの色変換動作を説明する図である。
符号の説明
10、40 ホストPC
11 プリンタ
12 アプリケーション部
13、41 OS部
14、42 プリンタドライバ部
15 スプールファイル生成部
16 ビットマップイメージ変換部
17 受信部
18 構文解析部
19 形状データテーブル
20、43 カラー値管理部
21 編集部
22 ラスタライズ部
23 送信部
24、44 カラー値登録部
25 RGBカラー値テーブル
26 ビットマップイメージ生成部
27 CMYKカラー値テーブル
28 テーブル生成部
29 カラー値取得部
45 カウンタ
46 判定部
47 カラー値参照部
48 テーブル登録部
49 カラー値変換部

Claims (8)

  1. 第一のカラー形式で記述された文書データを入力する入力部と、
    入力された前記文書データを解析し、各図形の形状を指定するための形状情報と、色を指定するための第一カラー情報とを、それぞれ検出する解析検出部と、
    検出された各前記第一カラー情報を合成して、第一合成カラー情報を生成する合成生成部と、
    生成された前記第一合成カラー情報を、第二のカラー形式に色変換して、第二合成カラー情報を生成する変換生成部と、
    生成された前記第二合成カラー情報から、前記各図形に対応する第二カラー情報をそれぞれ取得する取得部と、
    前記解析検出部により検出された各前記形状情報と、前記取得部により取得された各前記第二カラー情報とに基づいて、前記各図形を描画するためのラスタライズデータを生成するラスタライズ部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ラスタライズデータを出力する出力部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置
  3. 前記解析検出部により検出された各前記形状情報を記憶する形状情報記憶部を更に備え、
    前記ラスタライズ部は、前記形状情報記憶部に基づいて、前記ラスタライズデータを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記解析検出部により検出された各第一カラー情報を記憶する第一カラー情報記憶部を更に備え、
    前記合成生成部は、前記第一カラー情報記憶部に基づいて、前記第一合成カラー情報を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記取得部により取得された各前記第二カラー情報を記憶する第二カラー情報記憶部を更に備え、
    前記ラスタライズ部は、前記第二カラー情報記憶部に基づいて、前記ラスタライズデータを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記第一合成カラー情報及び前記第二合成カラー情報は、それぞれ、ビットマップイメージからなり、
    前記変換生成部は、前記第一のカラー形式に基づくビットマップイメージを、前記第二のカラー形式に基づくビットマップイメージに色変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 各前記図形に対応して、前記解析検出部により検出された前記第一カラー情報を計数して、図形数を取得する計数部と、
    取得された前記図形数と、所定の図形数閾値とを比較して、前記図形数が前記図形数閾値以上であるか否かを判定する比較判定部と、
    前記図形閾値未満であると判定されると、各前記第一カラー情報を、第二のカラー形式に色変換して、第二カラー情報をそれぞれ取得する変換取得部と、
    を更に備え、
    前記ラスタライズ部は、前記変換取得部により取得された前記第二カラー情報に基づいて、前記ラスタライズデータを生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記変換取得部により取得された各前記第二カラー情報を記憶する第二カラー情報記憶部を更に備え、
    前記ラスタライズ部は、前記第二カラー情報記憶部に基づいて、前記ラスタライズデータを生成することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
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