JP2023160290A - コネクタ及びコネクタ分解具 - Google Patents

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Abstract

【課題】リテーナによる端子の保持状態を容易に解除できるようにすることを目的とする。【解決手段】コネクタ10は、端子と、キャビティを有するハウジング本体32と、ハウジング本体に着脱可能に取付けられるリテーナ50とを含み、キャビティ内に端子を収容するコネクタハウジング30とを備え、ハウジング本体は、キャビティの延在方向中間部を外側に露出させるキャビティ露出用凹部40と、ハウジング本体の両側部に形成された一対の係止部とを有し、リテーナは、キャビティ内の端子を保持するリテーナ本体52と、リテーナ本体の両側部から一対の係止部に向けて延びる一対のリテーナ側部56と、一対のリテーナ側部のそれぞれに形成され係止部と係止可能な一対の相手側係止部とを有し、一対のリテーナ側部のそれぞれに、キャビティの延在方向において凹む分断用凹部57が形成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、コネクタ及びコネクタ分解具に関する。
特許文献1は、ランス機構によって保持される上側端子と、上側端子よりも開口部側に位置する上側および下側ガイド突起と、を有するコネクタに使用される端子抜き治具を開示している。端子抜き治具は、治具本体と、解除ピンを有している。治具本体を先端側からコネクタのアウターハウジング内に挿入し、ランス機構に向かう解除ピンを治具本体の中心軸の周りに回転させて、ランス機構を解除状態とすることが開示されている。
特開2018-170108号公報
コネクタとして、ハウジング本体にリテーナを取付け、当該リテーナによって端子を保持するものがある。このようにリテーナによって端子を保持するコネクタにおいても、当該リテーナによる端子の保持状態を容易に解除できるようにすることが要請されている。
そこで、本開示は、リテーナによる端子の保持状態を容易に解除できるようにすることを目的とする。
本開示のコネクタは、端子と、一端から他端に向って延びるキャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に着脱可能に取付けられるリテーナとを含み、前記キャビティ内に前記端子を収容するコネクタハウジングと、を備えるコネクタであって、前記ハウジング本体は、前記キャビティの延在方向中間部を外側に露出させるキャビティ露出用凹部と、前記ハウジング本体の両側部に形成された一対の係止部とを有し、前記リテーナは、前記キャビティ露出用凹部に配置されて前記キャビティ内の端子を保持するリテーナ本体と、前記リテーナ本体の両側部から前記一対の係止部に向けて延びる一対のリテーナ側部と、前記一対のリテーナ側部のそれぞれに形成され前記係止部と係止可能な一対の相手側係止部とを有し、前記一対のリテーナ側部のそれぞれに、前記キャビティの延在方向において凹む分断用凹部が形成されている、コネクタである。
また、本開示のコネクタ分解具は、ハウジング本体に対するリテーナの係止状態を解除するためのコネクタ分解具であって、一対の分断刃と、前記一対の分断刃が前記ハウジング本体の両側部に対する前記リテーナの一対の係止部分の幅に応じた並列状態に保たれるように、前記一対の分断刃を支持する分解具本体と、を備える、コネクタ分解具である。
本開示によれば、リテーナによる端子の保持状態を容易に解除できる。
図1は実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 図2はリテーナを取外したコネクタを示す斜視図である。 図3は図1のIII-III線断面図である。 図4は図1のIV-IV線断面図である。 図5はコネクタ分解具を示す斜視図である。 図6は図5のVI-VI線破断斜視図である。 図7は分解作業を示す説明図である。 図8は分断刃による分断動作を示す説明図である。 図9は分断刃による分断動作を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、次の通りである。
(1)端子と、一端から他端に向って延びるキャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に着脱可能に取付けられるリテーナとを含み、前記キャビティ内に前記端子を収容するコネクタハウジングと、を備えるコネクタであって、前記ハウジング本体は、前記キャビティの延在方向中間部を外側に露出させるキャビティ露出用凹部と、前記ハウジング本体の両側部に形成された一対の係止部とを有し、前記リテーナは、前記キャビティ露出用凹部に配置されて前記キャビティ内の端子を保持するリテーナ本体と、前記リテーナ本体の両側部から前記一対の係止部に向けて延びる一対のリテーナ側部と、前記一対のリテーナ側部のそれぞれに形成され前記係止部と係止可能な一対の相手側係止部とを有し、前記一対のリテーナ側部のそれぞれに、前記キャビティの延在方向において凹む分断用凹部が形成されている、コネクタである。
このコネクタによると、分断用凹部を利用してリテーナ側部を容易に分断することができる。リテーナ側部を分断することによって、リテーナをハウジング本体から離れる方向に移動させることができる。これにより、リテーナによる端子の保持状態が容易に解除され、端子がハウジング本体から容易に分離される。
(2)(1)のコネクタであって、前記分断用凹部は、前記リテーナ側部のうち前記ハウジング本体の一端側の縁及び他端側の縁の少なくとも一方からV字状に凹む形状に形成されていてもよい。
これにより、分断用の刃を、V字状に凹む分断用凹部の一定位置に案内し易い。これにより、リテーナ側部の分断を容易かつ安定して行える。
(3)(1)又は(2)のコネクタであって、前記分断用凹部は、前記リテーナ側部のうち前記ハウジング本体の一端側の縁及び他端側の縁の両方に形成されていてもよい。
この場合、リテーナ側部のうちハウジング本体の一端側の縁及び他端側の縁のいずれからでも分断用凹部を利用してリテーナ側部を分断できるため、作業性に優れる。
(4)(1)から(3)のいずれか1つのコネクタであって、前記ハウジング本体の両側部に、前記分断用凹部が配置される位置から前記ハウジング本体の一端及び他端の少なくとも一方に至る凹溝が形成されていてもよい。
これにより、分断のための刃を、凹溝に沿って移動させて分断用凹部に切込ませることができる。これにより、リテーナ側部の分断作業を容易かつ安定して実施できる。
(5)(4)のコネクタであって、前記凹溝は、前記リテーナ側部の先端に対向すると共に前記キャビティの延在方向に沿って延びる側面を有し、前記側面は、前記リテーナ側部の先端に対して間隔をあけた位置に形成されていてもよい。
この場合、分断のための刃がリテーナ側部に切込んだ後、分断部分が前記隙間を埋めるように移動することで、分断のための刃が、分断されたリテーナ側部の間に入り込んでいくことができる。このため、リテーナ側部の分断を容易に実施できる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つのコネクタであって、前記ハウジング本体は、前記リテーナが装着された状態で、前記リテーナ本体の外向き面の延長上に位置する主面と、前記一対のリテーナ側部の外向き面の延長上に位置する一対の側面とを有していてもよい。
これにより、主面及び一対の側面の外側で、リテーナを外すためのコネクタ分解具を取回し易い。
また、本開示のコネクタ分解具は、次の通りである。
(7)ハウジング本体に対するリテーナの係止状態を解除するためのコネクタ分解具であって、一対の分断刃と、前記一対の分断刃が前記ハウジング本体の両側部に対する前記リテーナの一対の係止部分の幅に応じた並列状態に保たれるように、前記一対の分断刃を支持する分解具本体と、を備える、コネクタ分解具である。
このコネクタ分解具によると、一対の分断刃を、ハウジング本体の両側部に沿ってリテーナの一対の係止部分又はその近傍部分に向けて移動させることができる。そして、一対の分断刃で、リテーナの一対の係止部分又はその近傍部分を分断して、リテーナをハウジング本体から離す方向に移動させて、端子の保持状態を解除することができる。
(8)(7)のコネクタ分解具であって、前記一対の分断刃は、前記分解具本体に対して交換可能に支持されていてもよい。
これにより、分断刃が摩耗した場合等に、分断刃を交換できる。
(9)(7)又は(8)のコネクタ分解具であって、前記分解具本体は、前記一対の分断刃が前記ハウジング本体の両側部に沿って移動する際に、前記ハウジング本体への干渉を避けつつ前記ハウジング本体の周りの少なくとも一部を囲う形状に形成されていてもよい。
これにより、一対の分断刃を一括して一対の係止部分又はその近傍部分に向けて移動させ易い。そして、一対の分断刃によって、リテーナの一対の係止部分又はその近傍部分を一括して分断する作業を容易に実施できる。
(10)(7)から(9)のいずれか1つのコネクタ分解具であって、前記分解具本体から突出する持ち手部をさらに備えてもよい。
これにより、コネクタ分解具に力を加えやすいので、コネクタの分解作業を容易に実施できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタ及びコネクタ分解具の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態に係るコネクタについて説明してから、当該コネクタを分解するためのコネクタ分解具について説明する。
<コネクタ>
図1はコネクタ10を示す斜視図である。図2はリテーナ50を取外したコネクタ10を示す斜視図である。図3は図1のIII-III線断面図である。図4は図1のIV-IV線断面図である。図1、図3及び図4では一部の端子20及び電線28が2点鎖線で示される。
コネクタ10は、端子20と、コネクタハウジング30とを備える。
端子20は、銅、銅合金等の金属板材をプレス加工等することにより形成されている。端子20は、相手側接続部22と電線接続部24とが連結部23を介して直線状に連なる形状に形成されている(図4参照)。
相手側接続部22は、相手側の端子等と接続される部分である。ここでは、相手側接続部22は、角筒状の形状、いわゆるメス端子としての形状に形成されている。そして、この相手側接続部22に、ピン状或はタブ状の接続部を有する相手側端子(いわゆるオス端子)が挿入接続される。もっとも、相手側接続部22は、ピン状或はタブ状の形状、いわゆるオス端子としての形状に形成されていてもよい。オス端子の場合、ピン状或はタブ状の部分の基端部に箱部が形成される。
電線接続部24は、電線28の端部に圧着されて当該電線28と接続される部分である。電線接続部24は、例えば、芯線圧着部と、被覆圧着部とを含む。もっとも、電線接続部24において、被覆圧着部は省略されることもあり得る。
芯線圧着部は、底板部の両側部から一対の圧着片が立ち上がる形状に形成されている。芯線圧着部内に、電線28の端部に露出した芯線が配設された状態で、一対の圧着片が内向きに曲げられる。これにより、芯線圧着部が露出した芯線に圧着される。
被覆圧着部も、底板部の両側部から一対の圧着片が立ち上がる形状に形成され。被覆圧着部内に電線28の絶縁被覆の端部が配設された状態で、一対の圧着片が内向きに曲げられている。これにより、被覆圧着部が絶縁被覆の端部に圧着される。
相手側接続部22の底部と電線接続部24との底部とが連結部23を介して連なっている。このため、相手側接続部22の底部と連結部23と電線接続部24との底部とは同一直線上に連なっている。連結部23に対して相手側接続部22と電線接続部24とが突出している。換言すれば、端子20は、相手側接続部22と電線接続部24との間で底側に凹む形状に形成されている。リテーナ50が相手側接続部22と電線接続部24との間の凹みに嵌ることで、端子20をコネクタハウジング30内の一定位置に保持する。
コネクタハウジング30は、ハウジング本体32と、リテーナ50とを含む。
ハウジング本体32は、一端から他端に向って延びるキャビティ34を有し、当該キャビティ34内に端子20を収容する部品である。ハウジング本体32は、樹脂等によって金型成形される部品である。端子20がハウジング本体32内に収容された状態で、コネクタハウジング30が相手側コネクタ(図示省略)と接続される。これにより、端子20が当該相手側コネクタ内に収容された相手側端子と接続される。
より具体的には、ハウジング本体32は、扁平な直方体形状部分33を含む。直方体形状部分33の一端から他端に向って延びるキャビティ34が形成されている。キャビティ34は、直方体形状部分33の一端及び他端に開口する貫通孔である。キャビティ34は、端子20よりも長く、端子20の延在方向全体が当該キャビティ34内に収容される。キャビティ34の一端側の開口から電線28が引出される。キャビティ34の他端側の開口から相手側端子が挿入される。説明の便宜上、コネクタ10のうち電線28が延出する側を後、その反対側を前という場合がある。
本実施形態では、ハウジング本体32は、複数のキャビティ34を有する。複数のキャビティ34は、ハウジング本体32(ここでは、直方体形状部分33)の一側から他側に向って並列状態で複数列(本実施形態では2列)に並ぶように形成されている。ここで、複数のキャビティ34の延在方向と複数のキャビティ34が並ぶ方向との両方に直交する方向を、ハウジング本体32の厚み方向と把握するとする。複数のキャビティ34の各列は、ハウジング本体32の厚み方向において異なる位置で並んでいる。複数のキャビティ34のそれぞれに端子20が収容されることで、複数の端子20が複数列に並列状態で並んだ状態に保持される。ハウジング本体32には、複数のキャビティが一列に並ぶように形成されていてもよい。
上記ハウジング本体32にリテーナ50が着脱可能に取付けられる。ハウジング本体32の厚み方向に一方面側にリテーナ50が着脱可能に取付けられる。
なお、本実施形態では、ハウジング本体32は、相手側コネクタと着脱可能に係止するコネクタ接続用係止片35を備える(図3及び図4参照)。コネクタ接続用係止片35は、直方体形状部分33に対してリテーナ50とは反対側に設けられる。
また、ハウジング本体32は、コネクタ接続用係止片35を押下げるための操作部36及び当該操作部36を囲う囲い部37を備える(図3及び図4参照)。
本コネクタ10が相手側コネクタと接続された状態で、コネクタ接続用係止片35が相手側コネクタと係止して、両コネクタの接続状態が維持される。また、この状態で、操作部36を押下げることで、コネクタ接続用係止片35と相手側コネクタとの係止状態が解除され、両コネクタの接続状態が解除される。囲い部37は、操作部36を囲うことで、不用意にコネクタ接続用係止片35が押下げられることを抑制する役割を果す。
コネクタ10におけるコネクタ接続用係止片35、操作部36及び当該操作部36の形状例は上記構成である必要は無いし、また、これらの構成は省略されてもよい。
ハウジング本体32は、キャビティ露出用凹部40と、一対の係止部46とを有する。
キャビティ露出用凹部40は、キャビティ34の延在方向中間部を外側に露出させる凹みである。本実施形態では、キャビティ露出用凹部40は、直方体形状部分33の厚み方向に一方面側に開口している。キャビティ露出用凹部40は、複数のキャビティ34が並ぶ方向にも延びている。さらに、キャビティ露出用凹部40は、複数のキャビティ34の延在方向に対して交差する方向(ここでは直交する方向)に延びて、複数のキャビティ34の延在方向中間部を横切っている。本実施形態では、複数のキャビティ34が複数列(ここでは2列)に並んでいるため、キャビティ露出用凹部40の深さは、当該複数列のキャビティ34の延在方向中間部を横切る大きさに設定されている。このため、複数のキャビティ34の長方向中間の内部が直方体形状部分33の厚み方向に一方面側に露出することができる。上記キャビティ露出用凹部40の位置は、キャビティ34内に端子20を収容した状態で、連結部23が配置される部分である。このため、端子20のうち相手側接続部22と電線接続部24との間で凹む部分がキャビティ露出用凹部40を通じて外部に露出することができる。
なお、キャビティ34の一端の開口34aは、その中間部よりも開口を小さくして端子20の抜止めを行う抜止め形状に形成されている(図4参照)。端子20の先端部が当該開口34aに接触することで、端子20がキャビティ34の一端の開口34aから抜けることが抑制される。また、ハウジング本体32は、端子20の相手側接続部22に係止する弾性係止片32Pを有している。弾性係止片32Pは、キャビティ34の内外に向けて弾性変形可能な細長い弾性変形片であり、先端部が相手側接続部22に形成された係止孔22hに係止可能に構成されている(図4参照)。かかる弾性係止片32Pは、ランスと呼ばれることがある部分である。
キャビティ34内における端子20の位置は、端子20が上記開口34aに当ると共に、上記弾性係止片32Pが相手側接続部22に形成された係止孔22hに係止することによって規制される位置である。
一対の係止部46は、ハウジング本体32の両側部に形成されている。本実施形態では、ハウジング本体32の両側部に一対のリテーナガイド溝44が形成されており、一対のリテーナガイド溝44のそれぞれの底面44bに形成されている。
一対のリテーナガイド溝44は、キャビティ露出用凹部40の両側部からキャビティ34の延在方向に交差する方向に延びるようにハウジング本体32の両側部に形成された溝である。本実施形態では、リテーナガイド溝44は、ハウジング本体32の側部において、キャビティ34の延在方向及び複数のキャビティ34が並ぶ方向の両方に直交する方向に延びる凹溝である。リテーナガイド溝44は、ハウジング本体32の厚み方向には貫通してない。
本実施形態では、係止部46は、リテーナガイド溝44の底面44bにおいてキャビティ34の底よりもリテーナガイド溝44の先端側の位置に形成されている。本実施形態では、係止部46は、係止用の突部である。係止部46のうちキャビティ露出用凹部40側の面は、当該キャビティ露出用凹部40から遠ざかるに連れて係止部の高さを徐々に大きくするガイド面に形成されている。係止部46のうちキャビティ露出用凹部40とは反対側の面は、ハウジング本体32の側面に対する角度が前記ガイド面よりも大きい(直角に近い)当接面に形成されている。これにより、リテーナ50のリテーナ側部56(後述する)がガイド面を乗越え易く、かつ、当接面に対して係止状態に保たれ易い。なお、一対の係止部46とは別に、キャビティ露出用凹部40に近い側に補助係止部47が設けられていてもよい。補助係止部47は、例えば、相手側係止部58が係止部46に係止する前の状態で、相手側係止部58に係止するものであってもよい。
ハウジング本体32のうち一対の係止部46のそれぞれが形成された箇所からハウジング本体32の少なくとも一方の端部に向うように一対の凹溝48が形成されている。本実施形態では、凹溝48は、ハウジング本体32の両端に至るように形成されている。凹溝48は、その延在方向において同じ幅部分が連続する形状に形成されている。
凹溝48は、上記係止部46が形成された箇所を通過することから、凹溝48の延在方向中間部に、リテーナガイド溝44が交差している。よって、凹溝48の延在方向中間部とリテーナガイド溝44の先端部との交差箇所は、凹溝48の一部であるし、リテーナガイド溝44の一部でもある。
凹溝48の底面48bとリテーナガイド溝44の底面44bとは、同一面上に位置している。凹溝48の底面48bの延在方向中間部とリテーナガイド溝44の底面44bの先端部とは同じ面である。後述する分断刃70を、凹溝48に沿って移動させていくと、リテーナガイド溝44との交差箇所に達する。これにより、分断刃70を、リテーナガイド溝44内に位置するリテーナ側部56に当て易い。
また、リテーナガイド溝44に対してキャビティ露出用凹部40から遠ざかる側に位置する面は、凹溝48のうちキャビティ露出用凹部40から離れた側の側面48aの一部である。当該側面48aは、キャビティ34の延在方向に沿って延びると共に、後述するリテーナ側部56の先端に対向している。
リテーナ50は、リテーナ本体52と、一対のリテーナ側部56と、相手側係止部58とを備える。
リテーナ本体52は、キャビティ露出用凹部40に配置されてキャビティ34内の端子20を保持する。本実施形態では、リテーナ本体52は、キャビティ34の各列に応じて複数の端子保持部52a、52bを有している。端子保持部52aは、キャビティ露出用凹部40の開口に近い側に並ぶキャビティ34内の端子20を保持する部分である。端子保持部52bは、キャビティ露出用凹部40の奥側に並ぶキャビティ34内の端子20を保持する部分である。各端子保持部52a、52bは、キャビティ露出用凹部40の延在方向全体、即ち、直方体形状部分33の幅方向全体に亘ってキャビティ露出用凹部40に配置可能な長尺板状に形成されている。端子保持部52a、52bの幅は、キャビティ露出用凹部40の幅と同じであり、端子保持部52a、52bは、キャビティ露出用凹部40内に収って、コネクタハウジング30の前後方向において位置決めされる。
リテーナ本体52の外向き面52f(端子保持部52aの外向き面)は平坦な面である。リテーナ50がハウジング本体32に装着された状態で、ハウジング本体32のうち厚み方向一方側の主面32f1は、リテーナ本体52の外向き面52fの延長上に位置している。ハウジング本体32のうち厚み方向一方側の主面32f1は、リテーナ本体52の外向き面52fから突出する突部を有さない面であることが好ましい。
端子保持部52a、52bのうちキャビティ露出用凹部40の奥側を向く部分は、キャビティ34に配置される端子20の相手側接続部22と電線接続部24との間の凹部に入り込み可能なように、当該キャビティ34内に出っ張る形状に形成されている。端子保持部52a、52bの奥向き部分がキャビティ34内に突出して当該キャビティ34内の端子20の相手側接続部22と電線接続部24との間の凹部に入り込むことで、端子20がキャビティ34内の一定位置に保持される。この状態で、リテーナ本体52は、キャビティ露出用凹部40内に嵌っている。端子20がその延在方向に移動しようとすると、当該力は、リテーナ本体52を介してキャビティ露出用凹部40の前後両面によって受止められる。
リテーナ50がキャビティ露出用凹部40の奥よりも手前に位置する状態では、端子保持部52a、52bがキャビティ34内に出っ張らないようにすることができる。この仮装着状態では、端子20は、リテーナ50の端子保持部52a、52bに干渉しないで、キャビティ34内に入り込んでいくことができ、また、キャビティ34から抜けていくことができる。
端子保持部52a、52bの間において、隣合うキャビティ34間を仕切る壁が形成されていてもよい。これにより、キャビティ露出用凹部40の開口に近い側のキャビティ34に収容される端子20を、当該壁によって仕切ることができる。キャビティ露出用凹部40の奥側のキャビティ34に収容される端子20は、ハウジング本体32自体に形成される壁によって仕切られるとよい。
一対のリテーナ側部56は、リテーナ本体52の両側部から一対の係止部46に向うように形成されている。本実施形態では、一対のリテーナ側部56は、リテーナガイド溝44に沿って延びるように形成されている。本実施形態では、リテーナ側部56は、等幅な長方形板状である。リテーナ側部56の幅は、リテーナガイド溝44内に収る程度で、当該リテーナ側部56と同じ幅に設定されている。本実施形態では、ハウジング本体32の前後方向におけるリテーナ側部56の幅は、リテーナ本体52の幅よりも大きい。
リテーナ側部56の長さは、リテーナ本体52がキャビティ露出用凹部40内に配置された状態で、リテーナ側部56の先端部が凹溝48の側面48aの手前に達する大きさに設定される。
リテーナ側部56の先端部の内向き面は、先端側に向うに連れて外側に向うガイド面56gに形成されている。リテーナ側部56をリテーナガイド溝44に沿って当該リテーナガイド溝44を移動させる際に、ガイド面56gが係止部46に接触することで、リテーナ側部56が外向きに容易に弾性変形し得る。
リテーナ側部56の先端部が凹溝48の側面48aの手前に達していることから、周辺部材が上記ガイド面56gに接触して、リテーナ側部56を意図せず外側に変形させてしまうといった状態が生じ難い。
側面48aは、リテーナ側部56の先端に対して間隔をあけた位置に形成されていることが好ましい。後述するように、分断刃70がリテーナ側部56に切込んでいく際に、分断刃70の厚み分、分断箇所が押退けられることが想定される。側面48aとリテーナ側部56の先端との間の隙間Sによって、分断箇所の退避スペースを確保することができる。
一対のリテーナ側部56のそれぞれに、係止部46と係止可能な一対の相手側係止部58が形成されている。本実施形態では、相手側係止部58は、突部である係止部46と係止する凹部である。より具体的には、リテーナ側部56の内向き面に、リテーナ側部56の延在方向に沿って延びる凹溝状の相手側係止部58が形成されている。相手側係止部58の先端部は、リテーナ側部56の先端部の手前に達している。相手側係止部58の先端部において、リテーナ本体52側を向く面が係止部46に係止し得る係止面58fである。
なお、相手側係止部58は、一対のリテーナ側部56の基端に向けて延び、リテーナ本体52を貫通している。これにより、溝形状の相手側係止部58を金型成形し易い。相手側係止部58が一対のリテーナ側部56の基端に達していることは必須ではない。
リテーナ側部56は、リテーナガイド溝44に配置された状態で、係止部46に係止することができる。リテーナ50がコネクタハウジング30に装着された状態で、ハウジング本体32の両外向きの側面32f2は、リテーナ側部56の外向き面56fの延長上に位置している。ハウジング本体32の側面32f2は、リテーナ側部56の外向き面56fから突出する突部を有さない面であることが好ましい。
一対のリテーナ側部56のそれぞれに、キャビティ34の延在方向において凹む分断用凹部57が形成されている。つまり、分断用凹部57は、リテーナ側部56の前側の縁から後側に向けて凹むか、後側の縁から前側に向けて凹む凹部である。本実施形態では、一対のリテーナ側部56のそれぞれに、前側の縁から後側に向けて凹む分断用凹部57と、後側の縁から前側に向けて凹む分断用凹部57とが形成されている。
分断用凹部57は、リテーナ側部56を延在方向において複数に分断することを促進するための凹部である。分断用凹部57は、リテーナ側部56の延在方向の一部を部分的に弱くして分断し易くするための凹みであると把握されてもよいし、リテーナ側部56を分断するための刃を案内するための凹みであると把握されてもよいし、リテーナ側部56が分断する際のきっかけとなる凹みであると把握されてもよい。
なお、係止部46と相手側係止部58とが係止する際、リテーナ側部56は厚み方向に弾性変形する。分断用凹部57は、キャビティ34の延在方向において凹む凹部であることから、リテーナ側部56の厚み方向の弾性変形によって、分断用凹部57をきっかけとしてリテーナ側部56が分断され難い。
分断用凹部57の形状は任意である。本実施形態では、分断用凹部57は、リテーナ側部56の縁からV字状に凹む形状に形成されている。このため、分断刃70が分断用凹部57のうち最も谷底部分に案内される。よって、分断刃70がリテーナ側部56に当てられる部分が一定位置となり、リテーナ側部56の分断箇所が安定する。
分断用凹部は、U状の溝、底が溝深さ方向に対して垂直な方形溝状であってもよい。
分断用凹部57は、リテーナ側部56において係止面58fよりも基端側に形成されている。このため、分断用凹部57の延長線上でリテーナ側部56が分断されると、リテーナ側部56のうち係止面58fを有する先端部が、その基端側の部分に対して分断される。このため、係止部46と接触し得る係止面58fを有する先端部に対して、リテーナ50の他の部分が分離可能となり、リテーナ50を上記仮装着状態にすることができる。これにより、端子保持部52a、52bが各キャビティ34から退避し、各キャビティ34から端子20を抜くことができるようになる。
分断用凹部57は、凹溝48内に位置していることが好ましい。分断用凹部57が、凹溝48内に位置していれば、凹溝48を利用して分断刃70を分断用凹部57に案内し易い。分断用凹部57は、凹溝48のうち上記側面48aよりも当該側面48aに対向する側面48c寄りに位置していることが好ましい。分断用凹部57が凹溝48のうち側面48a寄りに位置していれば、リテーナ側部56に対して係止面58fよりも基端側の部分に分断刃70を押し当てやすい。
また、分断用凹部57は、側面48cに対して所定距離離れて位置していてもよい。所定距離は、分断刃70の厚み方向において、分断刃70のうち側面48c側に接触し得る面と刃先との距離としてもよい。これにより、分断刃70の前記面を側面48cに接触させてスライド移動させると、分断刃70の刃先を分断用凹部57に案内することができる。
このコネクタ10においては、リテーナ50をコネクタハウジング30に仮装着した状態で、端子20をキャビティ34内に挿入することによって、端子20がキャビティ34内に保持される。リテーナ50の装着状態では、コネクタハウジング30の係止部46がリテーナ50の相手側係止部58に係止した状態となっている。また、リテーナ本体52の内向き部分がキャビティ34内に入り込み、かつ、当該キャビティ34内の端子20の相手側接続部22と電線接続部24との間の凹部に入り込んだ状態となっている。
脱炭素化に向けて車両に搭載される車載部品についてもリサイクル性を向上させることが要請されている。コネクタ10は車載部品として適用可能な部品の一例である。コネクタ10については、リサイクル性を向上させるために、金属製の端子20と樹脂製のコネクタハウジング30とを簡易かつ素早く分解することが要請されている。
コネクタ10については、コネクタハウジング30からリテーナ50を浮上がらせて、リテーナ本体52がキャビティ34内で端子20に引っ掛る状態を素早く解除できるようにすることが要請されている。リテーナ50が端子20に引っ掛る状態を解除できれば、電線28を引張る等して、端子20をキャビティ34から引抜いてコネクタ10を容易に分解することができるからである。なお、コネクタ10は、少なくとも樹脂部分であるコネクタハウジング30と、端子20とに分解できればよく、コネクタハウジング30をハウジング本体32とリテーナ50とに分解できなくてもよい。
本コネクタ10では、上記分断用凹部57を利用してリテーナ側部56を分断することによって、リテーナ50を仮装着状態と同様状態にすることができる。これにより、端子20を、コネクタハウジング30から容易に分離することができる。
<コネクタ分解具>
以下、コネクタ10の分解に適用可能なコネクタ分解具60について説明する。図5はコネクタ分解具60を示す斜視図である。図6は図5のVI-VI線破断図である。
コネクタ分解具60は、ハウジング本体32に対するリテーナ50の係止状態を解除するための道具であり、一対の分断刃70と、分解具本体62とを備える。分断刃70は、金属刃、セラミックス刃等、硬い材料で形成された刃であることが好ましい。分解具本体62は、例えば、樹脂の金型成形品であってもよいし、金属によって形成されていてもよい。
分断刃70は、刃先72を有する刃である。本実施形態では、分断刃70は、細長い形状に形成されている。分断刃70の延在方向の一端が、その先端に向けて徐々に薄肉になる刃先72に形成されている。本実施形態では、刃先72は、両面側が傾斜する両刃である。刃先は、一方面のみが傾斜している片刃であってもよい。
本実施形態では、分断刃70は、幅方向一方側に向けて徐々に薄肉になる形状に形成されているが、これは必須ではない。
分断刃70の幅方向他端部は、ベース部材74によって支持されている。本実施形態では、ベース部材74は、方形板状に形成されている。ベース部材74の一方主面に分断刃70が突出状態で支持されている。分断刃70とベース部材74とは、金属の切削加工等によって一体形成されていてもよいし、溶接又はネジ止等で合体されてもよい。このベース部材74の他方主面にネジ軸部75が突出している。ネジ軸部75は、例えば、ベース部材74に形成された孔に挿入されることで、当該ベース部材74と一体化される。
分解具本体62は、一対の分断刃70がハウジング本体32の両側部に対するリテーナ50の一対の係止部分(係止部46と相手側係止部58)の幅に応じた並列状態に保たれるように、一対の分断刃70を支持する。
より具体的には、分解具本体62は、一対の側壁部64と、一対の側壁部64の両側縁を連結する連結壁部68とを有する角筒状に形成されている。
一対の側壁部64のそれぞれに分断刃70が支持されている。本実施形態では、分断刃70は、側壁部64に対して交換可能に支持されている。
すなわち、一対の側壁部64のそれぞれの内向き部分に、上記ベース部材74を嵌込可能な刃支持凹部65が形成されている。刃支持凹部65は、側壁部64の両側縁の中間部において、分解具本体62の両開口を結ぶ方向に沿って延びる直方体凹形状に形成されている。ベース部材74は、分断刃70を分解具本体62に突出させるようにして、刃支持凹部65内に嵌め込まれる。この状態で、側壁部64の内面とベース部材74の内面とが同一面上に位置することが好ましい。
側壁部64にネジ挿通孔が形成されており、上記ネジ軸部75が当該ネジ挿通孔を通って側壁部64の外側に突出する。ネジ軸部75のうち側壁部64の外面に突出する部分がナット76に螺合する。これにより、分断刃70を有するベース部材74が側壁部64に取付けられる。ナット76を外せば、ベース部材74を刃支持凹部65から取外して、分断刃70を取外すことができる。別の分断刃70を有するベース部材74を刃支持凹部65に嵌め込んで、当該ベース部材74のネジ軸部75をナット76に螺合締結させることで、分断刃70を交換することができる。
分断刃70が分解具本体62に対して交換可能であることは必須ではない。分断刃70は、分解具本体62に対して切削加工等によって一体形成された構成であってもよい。
一対の側壁部64のうち分断刃70の延長上にガイド突部66が突設されている。ガイド突部66は、例えば、直方体状の突部である。ガイド突部66の幅は、凹溝48の幅から分断刃70の厚みを減じた幅であってもよい。ガイド突部66は、凹溝48によって案内されつつ、当該凹溝48に沿って移動することができる。ガイド突部66は、分断刃70に対して刃先72とは反対側に位置している。ガイド突部66は、分断刃70に続けて凹溝48内に入り込んで、凹溝48の側面48aに接触して分断刃70をガイドすることができる。また、ガイド突部66の幅が、凹溝48の幅から分断刃70の厚みを減じた幅であれば、ガイド突部66がリテーナ側部56のうち切断されない部分に干渉せずに、凹溝48を通過し易い。
一対の連結壁部68が上記一対の側壁部64の両側部を連結している。一対の連結壁部68と一対の側壁部64とは、一対の分断刃70がハウジング本体32の両側部に沿って移動する際に、ハウジング本体32への干渉を避けつつ、ハウジング本体32の周りの少なくとも一部を囲う形状に形成されている。
本実施形態では、上記一対の側壁部64が、ハウジング本体32の一対の側面32f2に対向している。一対の側壁部64の間隔は、一対の側面32f2に接触することによって、ハウジング本体32の幅方向位置を規制することができる大きさ、例えば、ハウジング本体32の一対の側面32f2の間隔よりも僅かに大きく設定されている。
一方の連結壁部68は、一対の分断刃70が分断用凹部57に切込んだ状態で、ハウジング本体32の主面32f1に対向する。他方の連結壁部68は、他方の連結壁部68は、一対の分断刃70が分断用凹部57に切込んだ状態で、ハウジング本体32のうち主面32f1とは反対の面、ここでは、囲い部37の外向き面に対向する。一対の連結壁部68の間隔は、ハウジング本体32の厚み方向両側の面に接触することによって、ハウジング本体32の厚み方向位置を規制することができる大きさ、例えば、ハウジング本体32の厚み方向寸法よりも僅かに大きく設定されている。
ハウジング本体32が、主面32f1又は側面32f2から突出する部分を有する場合、分解具本体の内向き部分が、当該突出する部分を回避する凹み形状を有していてもよい。
分解具本体62がハウジング本体32の周りの全部を囲っていることは必須ではない。例えば、上記一対の連結壁部68の一方が省略されてもよい。
本実施形態では、コネクタ分解具60は、分解具本体62から外側に突出する持ち手部69をさらに備える。より具体的には、上記一対の連結壁部68のから外側に突出するようにして持ち手部69が突出している。持ち手部69は、分断刃70の延在方向に対して直交する板状に形成されている。このため、持ち手部69は、分断刃70の延在方向に対して直交する方向に広がる面69fを有する。作業者は、持ち手部69に対して力を加えることで、コネクタ10に対してコネクタ分解具60を移動させる力を加え易い。
持ち手部69が上記形状であることは必須ではない。持ち手部は、作業者の手が掴み易い細長い棒状の柄であってもよい。つまり、持ち手部は、分解具本体62から突出することによって、コネクタ分解具60を一定位置に保持するか、又は、コネクタ10に対して移動させる力を受止める部分であればよい。
コネクタ分解具60が持ち手部を有することは必須ではない。
コネクタ10自体が小さく(例えば、幅10mm~15mm程度)、従って、分解具本体62自体も小さいことが考えられる。このような場合に、コネクタ分解具60が持ち手部69を備えることによって、コネクタ10に対してコネクタ分解具60を移動させ易い。これにより、コネクタ10の分解作業を容易に実施できる。
<コネクタの分解作業>
上記コネクタ分解具60を用いてコネクタ10を分解する作業例について説明する。
図7は分解作業を示す説明図である。図7において、コネクタ10がコネクタ分解具60内を通過している様子が示される。図8及び図9は、図7のVIII-VIII線断面における分断刃70の分断動作を示す説明図である。
まず、図7に示すように、分解の対象となるコネクタ10を準備する。コネクタ10の各キャビティ34には端子20が収容されている。リテーナ本体52が相手側接続部22と電線接続部24との間の凹部に入り込むと共に、弾性係止片32Pが相手側接続部22の係止孔22hに引っ掛っていることが考えられる。端部に端子20が圧着された電線28は、キャビティ34からハウジング本体32の後端側に延出している。
ハウジング本体32を、その前側からコネクタ分解具60内に押込む。すると、一対の分断刃70が一対の凹溝48内に入り込む。ハウジング本体32が分解具本体62の内面によって案内され、かつ、一対の分断刃70が一対の凹溝48によって案内された状態で、一対の分断刃70が一対の凹溝48に沿ってリテーナ側部56に向う。
図8に示すように、分断刃70が一対のリテーナ側部56に近づき、分断用凹部57内に入り込んでいく。分断用凹部57がV字状の溝であれば、分断刃70の刃先72は、V字状の溝の斜面によって案内されて、当該V字の最も深い頂点に向けて案内される。このため、刃先72は、リテーナ側部56に対して切込み始める位置が安定する。
分断刃70がリテーナ側部56に切込んでいくと、図9に示すように、分断刃70が、リテーナ側部56のうち係止面58fを含む先端部と、リテーナ側部56のうち基端側に残った部分との間に入り込んでいく。リテーナ側部56のうち分断された先端部は、凹溝48内において、側面48a側に分断刃70の厚み分押退けられる。
分断前のリテーナ側部56の先端と側面48aとの間に、分断刃70の厚み以上の間隔が設けられていれば、リテーナ側部56のうち分断された先端部が退避するスペースを確保することができ、分断刃70は円滑にリテーナ側部56に切込んでいくことができる。
分断刃がリテーナ側部56を抜けて、コネクタ10がコネクタ分解具60から抜け出る。なお、分断刃がリテーナ側部56を抜けた後、ガイド突部66が凹溝48を移動することによって、凹溝48内に残存するリテーナ側部56の先端部を押退けるようにして取除くことができる。
上記状態で、リテーナ本体52は、リテーナ側部56のうち係止面58fを含む先端部から分断されているため、当該リテーナ本体52は、キャビティ34から離れる方向に移動することができる。これにより、リテーナ本体52による端子20の保持状態が解除され、電線28を引張ること等によって、端子20をキャビティ34から抜くことができる。端子20がキャビティ34から抜かれれば、リテーナ50もハウジング本体32から分離することができる。
なお、リテーナ側部56の両側に分断用凹部57が形成されているため、コネクタ分解具60に対するコネクタ10の挿入方向が上記とは逆であっても、分断刃70によるリテーナ側部56の分断作業を実施できる。つまり、コネクタ分解具60に対するコネクタ10の挿入の向きを問わずに、コネクタ10の分解作業を実施できる。
<効果等>
以上のように構成されたコネクタ10によると、一対のリテーナ側部56のそれぞれに、キャビティ34の延在方向において凹む分断用凹部57が形成されているため、当該分断用凹部57を利用してリテーナ側部56を容易に分断することができる。リテーナ側部56を分断することによって、係止部46と相手側係止部58との係止部分からリテーナ本体52を分離させ、当該リテーナ本体52をハウジング本体32から離す方向に移動させることができる。これにより、リテーナ50による端子20の保持状態が容易に解除され、端子20がハウジング本体32から容易に分離される。
分断用凹部57がV字状に凹む形状に形成されていれば、分断刃70の刃先72を、分断用凹部57の一定位置に案内し易い。これにより、リテーナ側部56の分断を容易かつ安定した一定位置で行える。
また、リテーナ側部56の両側の縁に分断用凹部57が形成されているため、リテーナ側部56のうちのいずれの縁からでも分断用凹部57を利用してリテーナ側部56を分断でき、作業性に優れる。
また、凹溝48の側面48aとリテーナ側部56の先端との間に隙間Sが設けられるため、分断刃70がリテーナ側部56に切込んだ後、リテーナ側部56のうち分断された先端部が前記隙間Sを埋めるように移動することができる。このため、分断刃70が分断されたリテーナ側部56の間に容易に入り込んでいくことができ、リテーナ側部56の分断を容易に実施できる。
また、ハウジング本体32は、リテーナ50が装着された状態で、リテーナ本体52の外向き面52fの延長上に位置する主面32f1と、一対のリテーナ側部56の外向き面56fの延長上に位置する一対の側面32f2とを有するため、それらの主面32f1及び一対の側面32f2の外側で、リテーナ50を外すためのコネクタ分解具60を取回し易い。
また、以上のように構成されたコネクタ分解具60によると、一対の分断刃70を、ハウジング本体32の両側部に沿ってリテーナ50の一致の係止部分又はその近傍部分に向けて移動させることができる。そして、一対の分断刃70で、リテーナの一対の係止部分又はその近傍部分を分断して、リテーナ50、特に、リテーナ本体52をハウジング本体32から離す方向に移動させることができる。これにより、リテーナ本体52による端子20の保持状態を解除し、ハウジング本体32から端子20を分解することができる。
また、一対の分断刃70は、分解具本体62に対して交換可能に支持されているため、分断刃70が摩耗した場合等に、分断刃70を交換できる。
また、一対の分断刃70がハウジング本体32の両側部に沿って移動する際に、分解具本体62がハウジング本体32への干渉を避けつつハウジング本体32の周りの少なくとも一部を囲う形状に形成されているため、一対の分断刃70を一括して一対の係止部分又はその近傍部分に向けて移動させ易い。そして、一対の分断刃70によって、リテーナ50の一対の係止部分又はその近傍部分を一括して分断する作業を容易に実施できる。
また、コネクタ分解具60が分解具本体62から突出する持ち手部69を備えているため、コネクタ分解具60に力を加えやすい。これにより、コネクタ分解具60を利用したコネクタ10の分解作業を容易に実施できる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
10 コネクタ
20 端子
22 相手側接続部
22h 係止孔
23 連結部
24 電線接続部
28 電線
30 コネクタハウジング
32 ハウジング本体
32P 弾性係止片
32f1 ハウジング本体の主面
32f2 ハウジング本体の側面
33 直方体形状部分
34 キャビティ
34a 開口
35 コネクタ接続用係止片
36 操作部
37 囲い部
40 キャビティ露出用凹部
44 リテーナガイド溝
44b リテーナガイド溝の底面
46 係止部
47 補助係止部
48 凹溝
48a、48c 凹溝の側面
48b 底面
50 リテーナ
52 リテーナ本体
52a、52b 端子保持部
52f リテーナ本体の外向き面
56 リテーナ側部
56f リテーナ側部の外向き面
56g ガイド面
57 分断用凹部
58 相手側係止部
58f 係止面
60 コネクタ分解具
62 分解具本体
64 側壁部
65 刃支持凹部
66 ガイド突部
68 連結壁部
69 持ち手部
69f 持ち手部の面
70 分断刃
72 刃先
74 ベース部材
75 ネジ軸部
76 ナット
S リテーナ側部の先端と凹溝の側面との間の隙間

Claims (10)

  1. 端子と、
    一端から他端に向って延びるキャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に着脱可能に取付けられるリテーナとを含み、前記キャビティ内に前記端子を収容するコネクタハウジングと、
    を備えるコネクタであって、
    前記ハウジング本体は、前記キャビティの延在方向中間部を外側に露出させるキャビティ露出用凹部と、前記ハウジング本体の両側部に形成された一対の係止部とを有し、
    前記リテーナは、前記キャビティ露出用凹部に配置されて前記キャビティ内の端子を保持するリテーナ本体と、前記リテーナ本体の両側部から前記一対の係止部に向けて延びる一対のリテーナ側部と、前記一対のリテーナ側部のそれぞれに形成され前記係止部と係止可能な一対の相手側係止部とを有し、
    前記一対のリテーナ側部のそれぞれに、前記キャビティの延在方向において凹む分断用凹部が形成されている、コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記分断用凹部は、前記リテーナ側部のうち前記ハウジング本体の一端側の縁及び他端側の縁の少なくとも一方からV字状に凹む形状に形成されている、コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記分断用凹部は、前記リテーナ側部のうち前記ハウジング本体の一端側の縁及び他端側の縁の両方に形成されている、コネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記ハウジング本体の両側部に、前記分断用凹部が配置される位置から前記ハウジング本体の一端及び他端の少なくとも一方に至る凹溝が形成されている、コネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタであって、
    前記凹溝は、前記リテーナ側部の先端に対向すると共に前記キャビティの延在方向に沿って延びる側面を有し、
    前記側面は、前記リテーナ側部の先端に対して間隔をあけた位置に形成されている、コネクタ。
  6. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記ハウジング本体は、前記リテーナが装着された状態で、前記リテーナ本体の外向き面の延長上に位置する主面と、前記一対のリテーナ側部の外向き面の延長上に位置する一対の側面とを有する、コネクタ。
  7. ハウジング本体に対するリテーナの係止状態を解除するためのコネクタ分解具であって、
    一対の分断刃と、
    前記一対の分断刃が前記ハウジング本体の両側部に対する前記リテーナの一対の係止部分の幅に応じた並列状態に保たれるように、前記一対の分断刃を支持する分解具本体と、
    を備える、コネクタ分解具。
  8. 請求項7に記載のコネクタ分解具であって、
    前記一対の分断刃は、前記分解具本体に対して交換可能に支持されている、コネクタ分解具。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のコネクタ分解具であって、
    前記分解具本体は、前記一対の分断刃が前記ハウジング本体の両側部に沿って移動する際に、前記ハウジング本体への干渉を避けつつ前記ハウジング本体の周りの少なくとも一部を囲う形状に形成されている、コネクタ分解具。
  10. 請求項7又は請求項8に記載のコネクタ分解具であって、
    前記分解具本体から突出する持ち手部をさらに備える、コネクタ分解具。
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