JP2023159630A - ウェットシート用包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】重合された次層のウェットシートの先端を必要以上に露出させることのないウェットシート用包装体を提供する。【解決手段】湾曲形状の取出口3は、所定の中心点を基点p1とし、第1の曲率半径r1を有した所定角度θの円弧状の第1の曲線部3aと、第1の曲線部3aよりも外側であって、第1の曲率半径r1よりも大きい第2の曲率半径r2を有した所定角度θの円弧状の第2の曲線部3bと、第1、第2の曲線部3a、3bの両端間に設け該両端間の幅を直径r3とし、外側に膨らむ略半円形状の第3、第4の曲線部3c、3dとによる輪郭から形成されている。取出口3内に現れている上層のウェットシートSの一部を指で摘んで上方に引き出した後は、次層のウェットシートSは、第1の曲線部3aにより形成された舌片3eが抵抗となって、適度な長さの先端以外は包装体1内に留まることになる。【選択図】図3
Description
本発明は、内部にウェットシートを収容するウェットシート用包装体に関するものである。
特許文献1には、楕円形、円形、長方形、菱形等の取出口を有し、内部に折り畳まれて重合するウェットシートを収容する包装体が開示されている。この包装体では、取出口からウェットシートの端部を指で摘んで引き出すことで、ウェットシートを1枚ずつ取り出すことができる。
特許文献1の取出口では、上層のウェットシートを引き出した後に、この上層のウェットシートと一部が重なっている次層のウェットシートの先端も上層に連続して、外部に引き出されるが、必要以上に露出してしまうことが多々ある。
このように、先端が必要以上に露出した次層のウェットシートは、包装体内に戻すことができず、そのまま引き出して使用せざるを得ない。従って、使用するウェットシートの枚数が余分となり、無駄になることも多々ある。
本発明の目的は、上述の課題を解決し、重合された次層のウェットシートの先端を必要以上に露出させることのないウェットシート用包装体を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るウェットシート用包装体は、上面部に封止シールにより開閉するウェットシートの取出口を備え、畳まれて重合する前記ウェットシートを内部に収容するウェットシート用包装体において、前記取出口は、所定の中心点を基点とした所定角度の円弧状の第1の曲線部と、該第1の曲線部よりも外側であって、前記第1の曲線部の曲率半径よりも大きい曲率半径を有し、前記第1の曲線部と形状が略一致する第2の曲線部と、前記第1、第2の曲線部の両端間に設け該両端間の幅を直径とし、外側に膨らむ略半円形状の第3、第4の曲線部とによる輪郭線により形成されていることを特徴とする。
本発明に係るウェットシート用包装体によれば、湾曲した取出口の形状により、上層のウェットシートを取り出した際に、次層のウェットシートの先端が必要以上に露出することがなく、重合された内部のウェットシートを1枚ずつ取り出すことができる。
本発明を図示の実施例により詳細に説明する。
図1は実施例のウェットシート用包装体の斜視図であり、図2は封止シールを剥離した状態の斜視図である。包装体1は、上面部2に湾曲形状の取出口3が包装体1の長手方向と略平行として設けられ、内部に折り畳まれて積層するウェットシートSを収容する袋体である。
図1は実施例のウェットシート用包装体の斜視図であり、図2は封止シールを剥離した状態の斜視図である。包装体1は、上面部2に湾曲形状の取出口3が包装体1の長手方向と略平行として設けられ、内部に折り畳まれて積層するウェットシートSを収容する袋体である。
ウェットシートSを収容した包装体1の大きさは、例えば横18cm、縦10cm、高さ3cm程度の略直方形体であり、包装体1に収容されるウェットシートSは、ポリエステル・レーヨン、パルプ・レーヨン等を材料としており、目付が30g/m2~70g/m2程度の不織布が使用されている。
包装体1の上面部2には、取出口3の周囲に対して剥離・貼着可能な可撓性を有する封止シール4が配置され、封止シール4の基部4aが接合により上面部2に固定されている。封止シール4の先端には摘み部4bが設けられており、また封止シール4の裏面には、剥離・貼着をするための粘着材が塗布されている。
包装体1は、柔軟で気密性及び/又は液密性を有するPET・ポリエチレン、PET・ポリプロピレン等の積層シートフィルムから成り、例えば62μm程度の厚さから成る積層シートフィルムを筒形状として両端部を密封接合した構成とされ、上面部2と、両側面部5と、底面部6とから成る略長方体形の袋体とされている。封止シール4は更に弾発性を有する材料から構成されている。
図3は取出口3の形状の説明図である。取出口3には、元々、取出口3の形状に沿って、周囲のフィルムに比べて薄膜とした切り込みが設けられており、この切り込みを介して切取部材3’が設けられている。そして、封止シール4によって切取部材3’が切り取られることによって孔状の取出口3が形成される。
図3に示す湾曲形状の取出口3は、所定の中心点を基点p1とし、第1の曲率半径r1を有した所定角度θの円弧状の第1の曲線部3aと、第1の曲線部3aよりも外側であって、第1の曲率半径r1よりも大きい第2の曲率半径r2を有する所定角度θの円弧状の第2の曲線部3bと、第1、第2の曲線部3a、3bの両端間に設け該両端間の幅を直径r3とし、外側に膨らむ略半円形状の第3、第4の曲線部3c、3dとによる輪郭線から形成されている。
第1、第2の曲線部3a、3bは共に円の一部である円弧形とされ、円の中心である基点p1は一致している。そして、第3、第4の曲線部3c、3dの半円の中心を結ぶ線分r4は、包装体1の上面部2の長手方向と平行しており、線分r4の位置は、積層するウェットシートSの長手方向と平行する中央線と略一致する位置に配置されている。
なお、厳密には第1、第2の曲線部3a、3bの基点p1は一致していなくてもよく、第2の曲線部3bが第1の曲線部3aと形状が略一致していれば、さほどの支障はない。
第1、第2の曲線部3a、3bの基点p1を中心とする所定角度θは、40~50度の範囲とされ、第1の曲率半径r1は例えば27mm、第2の曲線部3bの第2の曲率半径r2は37mmとされている。
また、第1、第2の曲線部3a、3bのそれぞれの端部に、外側に向けて膨出して接続している第3、第4の曲線部3c、3dの半円の直径r3は、10mmである。これらの直径r3は第1、第2の曲率半径r1、r2の差分に相当し、第1の曲率半径r1に対する直径r3の比は1/4~5/9とされている。
包装体1の内部には、不織布から成るウェットシートSの積層体が収納されており、この積層体は取出口3から1枚ずつ繰り出し可能に重合されている。使用前においては、取出口3には薄膜状の切り込みによって切取部材3’が接続されており、取出口3は封止シール4により覆われ、取出口3を取り巻く部分は、粘着剤によって上面部2に貼着されている。
ウェットシートSを使用するには、封止シール4の摘み部4bを摘んで上面部2から剥離すると、取出口3の切取部材3’は、封止シール4の裏面の粘着剤に接着することにより取出口3から引き破られて、以後は封止シール4に付着したままとなる。
取出口3内に現れている上層のウェットシートSの一部を指で摘んで上方に引き出す。この引き出しによって、上層のウェットシートSに重合されている次層も引き上げられるが、次層のウェットシートSは、第1の曲線部3aにより形成された舌片3eが抵抗となって、適度な長さの先端以外は包装体1内に留まることになる。このために、舌片3eを構成する包装体1の素材は、単に可撓性を有するだけではなく、弾発性も併せ持つことが好ましい。
第3、第4の曲線部3c、3dの半円の直径r3は、取出口3の長手方向に対する幅に相当し、この幅は均一であることが好ましい。取出口3の一部の幅に直径r3よりも大きい個所があると、その個所によりウェットシートSへの抵抗が弱くなり、上層のウェットシートSが舌片3eに引っ掛かり難くなり、上層のウェットシートSに引っ張られた次層のウェットシートSの先端が、必要以上に露出してしまう。
逆に、取出口3の一部の幅に直径r3よりも小さい個所があると、その個所によりウェットシートSへの抵抗が強くなり、上層のウェットシートSが引き出し難くなり、場合によってはウェットシートSが破れてしまうことになる。
以上のことから、適度な抵抗を有する舌片3eの形状に合わせて直径r3の幅を維持するために、第1、第2の曲線部3a、3bは略平行であって、略同一形状とする必要がある。更に、第3、第4の曲線部3c、3dを半円状にすることで、ウェットシートSの側端部が取出口3の両端によって、引っ掛かり破れることを防止している。
このようにして、取出口3を介して上層のウェットシートSのみが取り出され、次層のウェットシートSの先端を適度に取出口3から露出させることになる。ここでウェットシート用包装体の使用が終わり、封止シール4を貼着すれば、それまで次層であったウェットシートSが上層となり、包装体1内は封止され、内部のウェットシートS中の水分やアルコール分の乾燥が防止される。このようにして、上層のウェットシートSを取り出すと、併せて引き出される次層のウェットシートSの先端は、舌片3eの存在により必要以上に露出することがない。
このように、本発明に係るウェットシート用包装体によれば、湾曲した取出口3の形状により、上層のウェットシートSを取り出した際に、次層のウェットシートSの先端が必要以上に露出することがなく、重合された内部のウェットシートSを1枚ずつ取り出すことができる。
1 包装体
2 上面部
3 取出口
3a 第1の曲線部
3b 第2の曲線部
3c 第3の曲線部
3d 第4の曲線部
3e 舌片
4 封止シール
S ウェットシート
2 上面部
3 取出口
3a 第1の曲線部
3b 第2の曲線部
3c 第3の曲線部
3d 第4の曲線部
3e 舌片
4 封止シール
S ウェットシート
Claims (5)
- 上面部に封止シールにより開閉する取出口を備え、畳まれて重合するウェットシートを内部に収容するウェットシート用包装体において、
前記取出口は、所定の中心点を基点とした所定角度の円弧状の第1の曲線部と、該第1の曲線部よりも外側であって、前記第1の曲線部の曲率半径よりも大きい曲率半径を有し、前記第1の曲線部と形状が略一致する第2の曲線部と、前記第1、第2の曲線部の両端間に設け該両端間の幅を直径とし、外側に膨らむ略半円形状の第3、第4の曲線部とによる輪郭線により形成されていることを特徴とするウェットシート用包装体。 - 上記所定角度は、40~50度の間であることを特徴とする請求項1に記載のウェットシート用包装体。
- 前記第3、第4の曲線部の直径は、前記基点からの前記第1の曲線部の曲率半径に対して、1/4~5/9の大きさであることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェットシート用包装体。
- 前記第3、第4の曲線部の中点同士を結ぶ線分は、前記上面部の長手方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載のウェットシート用包装体。
- 前記第3、第4の曲線部の中点同士を結ぶ線分の位置は、前記ウェットシートの長手方向と平行する中央線と略一致する位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のウェットシート用包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022069448A JP2023159630A (ja) | 2022-04-20 | 2022-04-20 | ウェットシート用包装体 |
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JP2022069448A Pending JP2023159630A (ja) | 2022-04-20 | 2022-04-20 | ウェットシート用包装体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023159630A (ja) |
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2022
- 2022-04-20 JP JP2022069448A patent/JP2023159630A/ja active Pending
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