JP2023157289A - プッシュプル出力回路 - Google Patents

プッシュプル出力回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2023157289A
JP2023157289A JP2022067097A JP2022067097A JP2023157289A JP 2023157289 A JP2023157289 A JP 2023157289A JP 2022067097 A JP2022067097 A JP 2022067097A JP 2022067097 A JP2022067097 A JP 2022067097A JP 2023157289 A JP2023157289 A JP 2023157289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
pnp transistor
bipolar transistor
transistor
collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022067097A
Other languages
English (en)
Inventor
高夫 水落
Takao Mizuochi
信比斗 武井
Nobuhito Takei
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Micro Devices Inc
Original Assignee
Nisshinbo Micro Devices Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Micro Devices Inc filed Critical Nisshinbo Micro Devices Inc
Priority to JP2022067097A priority Critical patent/JP2023157289A/ja
Publication of JP2023157289A publication Critical patent/JP2023157289A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

Figure 2023157289000001
【課題】部品点数の増加及び配線の複雑化を抑制し、確実にトランジスタが飽和状態になることを防止するプッシュプル出力回路を提供する。
【解決手段】プッシュプル出力回路10は、カレントミラー回路を構成するダイオード接続されたバイポーラトランジスタQ1と、ベース端子がバイポーラトランジスタQ1のベース端子に接続されたバイポーラトランジスタQ2と定電流源Ioと、アノード端子に第1バイポーラトランジスタのコレクタ端子が接続され、カソード端子に定電流源が接続されたダイオードD4と、ベース端子がバイポーラトランジスタQ1のベース端子及びバイポーラトランジスタQ2のベース端子に共通接続され、エミッタ端子若しくはコレクタ端子がダイオードの一方がカソード端子に接続され、エミッタ端子若しくはコレクタ端子の他方が第2バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されているラテラルバイポーラトランジスタQ3と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、プッシュプル出力回路に関する。
図8は、従来のプッシュプル出力回路の一例の構成説明図である。
図8に示す従来のプッシュプル出力回路においては、入力端子INの電圧の変化によりNPNトランジスタQ5のコレクタ電流が停止した場合、NPNトランジスタQ3のベースの電位が上昇するとともに、PNPトランジスタQ2のコレクタ-エミッタ間電圧が減少し、PNPトランジスタQ2が飽和状態となり、PNPトランジスタQ2の寄生素子が動作することとなって、回路が意図しない動作を行う虞があった。
図9は、従来のプッシュプル出力回路の他の一例の構成説明図である。
これを回避するため、図9のプッシュプル出力回路においては、NPNトランジスタQ5のコレクタ電流が停止した場合にNPNトランジスタQ3のベースの電位が上昇し、PNPトランジスタQ2のコレクタ-エミッタ間電圧が所定の電圧以下となると、PNPトランジスタQ6のベース-エミッタ間電圧が大きくなり、コレクタに電流が流れることでPNPトランジスタQ2が飽和状態になることを防ぐ構成を採っていた。
特開平07-086895号公報
しかしながら、図9の回路においては、図8のプッシュプル出力回路と比較して、ダイオードD3~D5及びPNPトランジスタQ6が必要となり、回路面積が増大するとともに、回路配線が複雑となるという新たな課題が生じていた。
この新たな課題は、特に配線層数が少ないプロセスの場合には影響が大きく、実現が難しくなっていた。
そこで、本発明は、部品点数の増加及び配線の複雑化を抑制しつつ、確実にトランジスタが飽和状態になることを防止できるプッシュプル出力回路を提供することを目的としている。
実施形態のプッシュプル出力回路は、カレントミラー回路を構成するダイオード接続された第1バイポーラトランジスタと、カレントミラー回路を構成し、ベース端子が第1バイポーラトランジスタのベース端子に接続された第2バイポーラトランジスタと、カレントミラー回路を構成する定電流源と、アノード端子に第1バイポーラトランジスタのコレクタ端子が接続され、カソード端子に定電流源が接続されたダイオードと、ラテラルバイポーラトランジスタとして構成され、ベース端子が第1バイポーラトランジスタのベース端子及び第2バイポーラトランジスタのベース端子に共通接続され、エミッタ端子及びコレクタ端子のいずれか一方がダイオードのカソード端子に接続され、エミッタ端子及びコレクタ端子のいずれか他方が第2バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されている第3バイポーラトランジスタと、を備える。
図1は、第1実施形態のプッシュプル出力回路の構成説明図である。 図2は、実施形態のプッシュプル出力回路を構成した半導体装置の一部平面図である。 図3は、実施形態の動作説明図である。 図4は、PNPトランジスタQ6の各端子の電位状態の説明図である。 図5は、シミュレーション回路の構成例の説明図である。 図6は、図5のシミュレーション回路による出力端子OUTの電圧及びPNPトランジスタQ6のコレクタ電流のシミュレーション結果の説明図である。 図7は、第2実施形態のプッシュプル出力回路の構成説明図である。 図8は、従来のプッシュプル出力回路の一例の構成説明図である。 図9は、従来のプッシュプル出力回路の他の一例の構成説明図である。
次に実施形態について、図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
まず、実施形態の詳細な説明に先立ち、実施形態の原理について説明する。
図1は、第1実施形態のプッシュプル出力回路の構成説明図である。
第1実施形態のプッシュプル出力回路10は、エミッタ端子が高電位側電源Vccに接続され、コレクタ端子とベース端子が互いに接続されたPNPトランジスタQ1(第1バイポーラトランジスタ)と、エミッタ端子が高電位側電源Vccに接続され、ベース端子がPNPトランジスタQ1のベース端子に接続されたPNPトランジスタQ2(第2バイポーラトランジスタ)と、アノード端子がPNPトランジスタQ1のコレクタ端子に接続されたダイオードD4と、一端がダイオードD4のカソード端子に接続され、他端が低電位側電源(接地)GNDに接続された定電流源Ioとを備えている。
これにより、PNPトランジスタQ1、PNPトランジスタQ2及び定電流源Ioは、カレントミラー回路を構成している。
またプッシュプル出力回路10は、ベース端子がPNPトランジスタQ1のベース端子及びPNPトランジスタQ2のベース端子に共通接続され、エミッタ端子がダイオードD3のカソード端子に接続され、コレクタ端子がPNPトランジスタQ2のコレクタ端子に接続されたPNPトランジスタQ6(第3バイポーラトランジスタ)を備えている。
この場合において、PNPトランジスタQ1、PNPトランジスタQ2及びPNPトランジスタQ6は、ラテラルPNPトランジスタとして構成されており、同一エピタキシャル領域に形成された複合ラテラルPNPトランジスタとして構成されている。
さらにプッシュプル出力回路10は、相補的なプッシュプル出力段を構成するNPNトランジスタQ3及びPNPトランジスタQ4を備えている。NPNトランジスタQ3、PNPトランジスタQ4の各エミッタ端子は出力端子OUTに接続されている。
そして、PNPトランジスタQ2のコレクタ端子及びPNPトランジスタQ6のコレクタ端子は、NPNトランジスタQ3のベース端子に共通接続されている。
またプッシュプル出力回路10は、アノード端子がPNPトランジスタQ2のコレクタ端子に接続されたダイオードD1と、ダイオードD1に直列接続され、カソード端子がPNPトランジスタQ4のベース端子に接続されたダイオードD2と、ダイオードD2のカソード端子にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が低電位側電源(接地)GNDに接続され、ベース端子が入力端子INに接続されたNPNトランジスタQ5と、を備えている。
図2は、実施形態のプッシュプル出力回路を構成した半導体装置の一部平面図である。
図2に示すように、PNPトランジスタQ1、PNPトランジスタQ2及びPNPトランジスタQ6は、近接して配置されている。なお、図2の例では、PNPトランジスタQ1とPNPトランジスタQ2のトランジスタサイズ比は1:3の例を示している。
また、PNPトランジスタQ6のコレクタ端子c6とPNPトランジスタQ2のコレクタ端子c2とは、図2中、略L字状の配線パタンP2-6により互いに接続されている。
また、PNPトランジスタQ2のエミッタ端子e2とPNPトランジスタQ1のエミッタ端子e1とは、図2中、略三角形状の配線パタンP2-1により互いに接続され、さらにこの配線パタンP2-1を介して高電位側電源Vccに接続されている。
さらにPNPトランジスタQ6のエミッタ端子e6は、配線パタンP1-D4Kを介してダイオードD4のカソード端子に接続されている。
また、PNPトランジスタQ1のコレクタ端子c1は、配線パタンP1-D4Aを介してダイオードD4のアノード端子に接続されている。
さらにPNPトランジスタQ1のベース端子、PNPトランジスタQ2のベース端子及びPNPトランジスタQ6のベース端子は、共通で半導体装置内で同一の層に形成されているため、追加の配線を行う必要が無い。さらに図2に示したように、PNPトランジスタQ2とPNPトランジスタQ6とは、近接して配置しているため、配線パタンP2-6の配線長を短くすることが可能となるとともに、他の配線の影響を受けにくく、配線パタンP2-6を容易に形成して互いに接続することができ、配線層の少ないプロセスで半導体装置を製造することが可能となっている。
さらにPNPトランジスタQ6として、ラテラルPNPトランジスタとして構成しているため、順方向の電流増幅率βFと逆方向の電流増幅率βRがほぼ等しい。
このため、PNPトランジスタQ6のコレクタ端子c6をPNPトランジスタQ2のコレクタ端子に接続し、PNPトランジスタQ6のエミッタ端子e6をダイオードD4のカソード端子に接続しても、後述するように、PNPトランジスタQ6が逆方向トランジスタとして機能する。したがって、図9に示した従来例より素子数を低減しつつ同様の効果を得ることができる。
さらに、ラテラルPNPトランジスタであるPNPトランジスタQ6はベース端子-エミッタ端子間の逆方向耐圧が高いので、PNPトランジスタQ2のコレクタ端子c2の電圧が変動した場合でも、コレクタ端子c6-エミッタ端子e6間のリーク電流が発生することがない。
次に実施形態の動作について説明する。
まず、通常時の動作を説明する。
初期状態において、PNPトランジスタQ2は不飽和状態であるものとする。
高電位側電源VccからPNPトランジスタQ1のエミッタ端子及びコレクタ端子を介してダイオードD4に定電流源Ioによる定電流が流れているので、PNPトランジスタQ2においても、PNPトランジスタQ1とのトランジスタサイズ比に応じた電流が流れる。
このとき、入力端子INの電圧が“L”レベルとなると、NPNトランジスタQ5がオフ状態となる。
このため、NPNトランジスタQ3のベース端子が“H”レベルとなり、NPNトランジスタQ3はオン状態となる。
一方、PNPトランジスタQ4のベース端子も同様に“H”レベルとなり、PNPトランジスタQ4は、オフ状態となるので、出力端子OUTの出力は“H”レベルとなってプッシュ動作を行うこととなる。
これに対し、入力端子INの電圧が“H”レベルとなると、NPNトランジスタQ5がオン状態となる。
このとき、高電位側電源VccからPNPトランジスタQ1のエミッタ端子及びコレクタ端子を介してダイオードD4に定電流源Ioによる定電流が流れているので、PNPトランジスタQ2においても、PNPトランジスタQ1を流れる電流と同じ電流が流れるが、この電流は、ダイオードD1、ダイオードD2及びNPNトランジスタQ5を介して低電位側電源(接地)GNDに流れ込むこととなる。
このため、NPNトランジスタQ3のベース端子は“L”レベルとなり、NPNトランジスタQ3はオフ状態となる。
一方、PNPトランジスタQ4のベース端子も同様に“L”レベルとなるので、PNPトランジスタQ4はオフ状態となるので、出力端子OUTの出力は“L”レベルとなってプル動作を行うこととなる。
なお、プッシュプル動作の説明として、入力端子INの電圧が“H”または“L”の場合について説明したが、入力端子INに入力される信号はアナログ信号でも構わないことは言うまでもない。
次にPNPトランジスタQ2が飽和状態となるような場合の動作を説明する。
図3は、実施形態の動作説明図である。
図8に示した従来のプッシュプル出力回路の場合、入力端子INの電圧の変化によりNPNトランジスタQ5のコレクタ電流が停止した場合、NPNトランジスタQ3のベース電位が上昇するとともに、PNPトランジスタQ2のコレクタ-エミッタ間電圧が減少し、トランジスタQ2は飽和状態となる。
トランジスタQ2が飽和状態となった場合、トランジスタQ2に付随する寄生素子が動作することにより、回路が意図しない動作をする可能性があった。
図4は、PNPトランジスタQ6の各端子の電位状態の説明図である。
これに対し、上記構成において、PNPトランジスタQ6のエミッタ端子e6の電位は、PNPトランジスタQ1のベース端子-エミッタ端子間電位をVbe(Q1)とし、ダイオードD4の閾値電圧をVd(D4)とした場合、
Vcc-(Vbe(Q1)+Vd(D4))
=Vcc-2・Vbe
と表される。
また、ベース端子b6の電位は、
Vcc-Vbe(Q1)
と表される。
したがって、PNPトランジスタQ2のコレクタ端子c2-エミッタ端子e2の電位が0.6Vよりも小さくなると、PNPトランジスタQ6のコレクタ端子c6の電位がベース端子b6の電位よりも高くなってゆく。
このため、PNPトランジスタQ6が逆方向トランジスタとして機能し、図3中、破線矢印で示すように、PNPトランジスタQ2のコレクタ電流がQ6を通じて定電流源Ioに流入する。
これにより、PNPトランジスタQ2のコレクタ電流の分だけ、PNPトランジスタQ1のコレクタ電流が減少することとなるので、フィードバックによりカレントミラー回路を構成しているPNPトランジスタQ2のコレクタ電流も減少し、PNPトランジスタQ2が飽和状態となることはない。
上記効果を確認するため、シミュレーション回路による動作シミュレーションを行った。
図5は、シミュレーション回路の構成例の説明図である。
また、図6は、図5のシミュレーション回路による入力端子INの入力電圧(Input)、出力端子OUTの電圧(Output)及びPNPトランジスタQ6のコレクタ電流(I1)のシミュレーション結果の説明図である。
PNPトランジスタQ2が飽和状態となり、図6に示すように、出力端子OUTから出力される電圧Voutが高電位側電圧で一定となる(飽和状態)となった場合の、PNPトランジスタQ2のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vce(Q2)は、NPNトランジスタQ3のベース端子-エミッタ端子間電圧Vbe(Q3)とし、PNPトランジスタQ2のコレクタ端子-エミッタ端子間飽和電圧をVcesatとすると、次式で表される。
Vce(Q2)=Vcc-(Vout+Vbe(Q3))<Vcesat
この状態において、PNPトランジスタQ6のコレクタ電流が増加して、PNPトランジスタQ1のコレクタ電流(カレントミラー回路の基準電流)を減少させていることがわかる。したがって、PNPトランジスタQ2のコレクタ電流も減少するため、PNPトランジスタQ2が飽和状態となることが防止される。
[2]第2実施形態
図7は、第2実施形態のプッシュプル出力回路の構成説明図である。
図7のプッシュプル出力回路は、カレントミラー回路としてウィルソンカレントミラー回路を構成した場合の実施形態である。
第2実施形態のプッシュプル出力回路10Aは、エミッタ端子が高電位側電源Vccに接続されたPNPトランジスタQ1と、エミッタ端子が高電位側電源Vccに接続され、コレクタ端子とベース端子が互いに接続されたPNPトランジスタQ7(第4バイポーラトランジスタ)と、エミッタ端子が高電位側電源Vccに接続され、ベース端子がPNPトランジスタQ1及びPNPトランジスタQ7のベース端子に接続されたPNPトランジスタQ2と、ベース端子がPNPトランジスタQ1のコレクタ端子に接続され、エミッタ端子がPNPトランジスタQ7のコレクタ端子に接続されたPNPトランジスタQ8(第5バイポーラトランジスタ)と、一端がPNPトランジスタQ8のコレクタに接続され、他端が低電位側電源(接地)GNDに接続された電流制限抵抗Rと、一端がPNPトランジスタQ1のコレクタに接続され、他端が低電位側電源(接地)GNDに接続された定電流源Ioとを備えている。
上記構成において、PNPトランジスタQ1、PNPトランジスタQ2、PNPトランジスタQ7、PNPトランジスタQ8及び定電流源Ioは、ウィルソンカレントミラー回路を構成している。
またプッシュプル出力回路10Aは、ベース端子がPNPトランジスタQ1、PNPトランジスタQ7及びPNPトランジスタQ2のベース端子に共通接続され、エミッタ端子がPNPトランジスタQ1のコレクタ端子及びPNPトランジスタQ8のベース端子に接続され、コレクタ端子がPNPトランジスタQ2のコレクタ端子に接続されたPNPトランジスタQ6を備えている。
この場合において、PNPトランジスタQ1、PNPトランジスタQ7、PNPトランジスタQ2及びPNPトランジスタQ6は、ラテラルPNPトランジスタとして構成されており、同一エピタキシャル領域に形成された複合ラテラルPNPトランジスタとして構成されている。
さらにプッシュプル出力回路10Aは、相補的なプッシュプル出力段を構成するNPNトランジスタQ3及びPNPトランジスタQ4を備えている。NPNトランジスタQ3、PNPトランジスタQ4の各エミッタ端子は出力端子OUTに接続されている。
そして、PNPトランジスタQ2のコレクタ端子及びPNPトランジスタQ6のコレクタ端子は、NPNトランジスタQ3のベース端子に共通接続されている。
またプッシュプル出力回路10Aは、アノード端子がPNPトランジスタQ2のコレクタ端子に接続されたダイオードD1と、ダイオードD1に直列接続され、カソード端子がPNPトランジスタQ4のベース端子に接続されたダイオードD2と、ダイオードD2のカソード端子にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が低電位側電源(接地)GNDに接続され、ベース端子が入力端子INに接続されたNPNトランジスタQ5と、を備えている。
上記構成において、PNPトランジスタQ8のコレクタと低電位側電源(接地)GNDに接続された電流制限抵抗Rは、PNPトランジスタQ8のエミッタ端子-コレクタ端子間の電圧を所望の電圧値に設定することでPNPトランジスタQ8に流れる電流値を制限する素子としての一例である。トランジスタなど抵抗以外の電流制限素子を設けてもよい。あるいは、PNPトランジスタQ8に流れる電流値を制限する必要がない場合には、PNPトランジスタQ8のコレクタ端子を低電位側電源(接地)GNDに接続に接続してもよい。
以下、本第2実施形態の要部の動作を説明する。
本第2実施形態において、PNPトランジスタQ6のエミッタ端子e6の電位は、PNPトランジスタQ1のベース端子-エミッタ端子間電位をVbe(Q1)とし、PNPトランジスタのベース端子-エミッタ端子間電圧をVbe(Q8)とした場合、
Vcc-(Vbe(Q1)+Vbe(Q8))
=Vcc-2・Vbe
と表される。
また、ベース端子b6の電位は、
Vcc-Vbe(Q1)
と表される。
したがって、PNPトランジスタQ2のコレクタ端子c2-エミッタ端子e2の電位が0.6Vよりも小さくなると、PNPトランジスタQ6のコレクタ端子c6の電位がベース端子b6の電位よりも高くなってゆく。
このため、第1実施形態と同様に、PNPトランジスタQ6が逆方向トランジスタとして機能し、PNPトランジスタQ2のコレクタ電流がPNPトランジスタQ6のコレクタ端子からエミッタ端子側に流れ、定電流源Ioに流入する。
これにより、PNPトランジスタQ2のコレクタ電流の分だけ、PNPトランジスタQ1のコレクタ電流が減少することとなるので、フィードバックによりカレントミラー回路を構成しているPNPトランジスタQ2のコレクタ電流も減少し、PNPトランジスタQ2が飽和状態となることはない。
以上の説明のように、上記各実施形態によれば、部品点数の増加を抑制しつつ、確実にPNPトランジスタQ2が飽和状態になることを防止でき、ひいては、PNPトランジスタQ2の寄生素子が動作することとなって、回路が意図しない動作を行うのを防止することができる。
さらにPNPトランジスタQ2の飽和状態を抑制するために必要となる回路面積の増大を抑制でき、回路配線も簡略化できる。
従って、配線層数が少ないプロセスで作成される半導体装置においても、PNPトランジスタQ2の飽和状態を抑制可能なプッシュプル出力回路を設けることが可能となる。
以上の説明においては、PNPトランジスタQ1、PNPトランジスタQ2及びPNPトランジスタQ6をラテラルトランジスタとして構成していたが、少なくともPNPトランジスタQ6をラテラルトランジスタとして構成すれば順方向の電流増幅率βFと逆方向の電流増幅率βRがほぼ等しく、PNPトランジスタQ2のコレクタ電流を定電流源側に流し込むことができるので、PNPトランジスタQ2が飽和状態となることを抑制して、NPNトランジスタQ3のベースの電位の上昇を抑制し、PNPトランジスタQ2のコレクタ-エミッタ間電圧の減少を抑制して、PNPトランジスタQ2が飽和状態となるのを防止できるので、PNPトランジスタQ2の寄生素子が動作することとなって、回路が意図しない動作を行うことがなくなる。
以上の説明においては、回路面積や配線層数を考慮して複合ラテラルトランジスタを用いた構成として説明したが、これに限ったものではない。それぞれ単一のトランジスタを用いた構成としても、PNPトランジスタQ2が飽和状態になることを防止できることはもちろんである。また、PNPトランジスタの場合について説明したが、PNPトランジスタをNPNトランジスタとし、NPNトランジスタをPNPトランジスタとして、電位関係を反転させれば、同様に適用が可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A プッシュプル出力回路
D1~D4 ダイオード
I1 コレクタ電流
P1、P2 配線パタン
Q1 PNPトランジスタ(ラテラルPNPトランジスタ)
Q2 PNPトランジスタ(ラテラルPNPトランジスタ)
Q3 NPNトランジスタ
Q4 PNPトランジスタ
Q5 NPNトランジスタ
Q6 PNPトランジスタ(ラテラルPNPトランジスタ)
Q7 PNPトランジスタ
Q8 PNPトランジスタ
b6 ベース端子
c1、c2、c6 コレクタ端子
e1、e2、e6 エミッタ端子
IN 入力端子
Io 定電流源
OUT 出力端子
R 電流制限抵抗
Vbe ベース端子-エミッタ端子間電圧
Vcc 高電位側電源
Vout 電圧

Claims (4)

  1. カレントミラー回路を構成するダイオード接続された第1バイポーラトランジスタと、
    前記カレントミラー回路を構成し、ベース端子が前記第1バイポーラトランジスタのベース端子に接続された第2バイポーラトランジスタと、
    前記カレントミラー回路を構成する定電流源と、
    アノード端子に前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ端子が接続され、カソード端子に前記定電流源が接続されたダイオードと、
    ラテラルバイポーラトランジスタとして構成され、ベース端子が前記第1バイポーラトランジスタのベース端子及び前記第2バイポーラトランジスタのベース端子に共通接続され、エミッタ端子及びコレクタ端子のいずれか一方が前記ダイオードのカソード端子に接続され、エミッタ端子及びコレクタ端子のいずれか他方が前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されている第3バイポーラトランジスタと、
    を備えたプッシュプル出力回路。
  2. 前記第1バイポーラトランジスタ及び前記第2バイポーラトランジスタは、ラテラルバイポーラトランジスタとして構成されている、
    請求項1に記載のプッシュプル出力回路。
  3. カレントミラー回路を構成する第1バイポーラトランジスタと、
    前記カレントミラー回路を構成し、ベース端子が前記第1バイポーラトランジスタのベース端子に接続された第2バイポーラトランジスタと、
    前記カレントミラー回路を構成する定電流源と、
    ラテラルバイポーラトランジスタとして構成され、ベース端子が前記第1バイポーラトランジスタのベース端子及び前記第2バイポーラトランジスタのベース端子に共通接続され、エミッタ端子及びコレクタ端子のいずれか一方が前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続され、エミッタ端子及びコレクタ端子のいずれか他方が前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されている第3バイポーラトランジスタと、
    ベース端子が前記第1バイポーラトランジスタ及び前記第2バイポーラトランジスタのベース端子に共通接続され、ダイオード接続された第4バイポーラトランジスタと、
    前記第4バイポーラトランジスタのコレクタ端子にエミッタ端子が接続され、前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ端子にベース端子が接続された第5バイポーラトランジスタと、
    を備えたプッシュプル出力回路。
  4. 前記第1バイポーラトランジスタ、前記第2バイポーラトランジスタ及び前記第4バイポーラトランジスタは、ラテラルバイポーラトランジスタとして構成されている、
    請求項3に記載のプッシュプル出力回路。
JP2022067097A 2022-04-14 2022-04-14 プッシュプル出力回路 Pending JP2023157289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022067097A JP2023157289A (ja) 2022-04-14 2022-04-14 プッシュプル出力回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022067097A JP2023157289A (ja) 2022-04-14 2022-04-14 プッシュプル出力回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023157289A true JP2023157289A (ja) 2023-10-26

Family

ID=88469268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022067097A Pending JP2023157289A (ja) 2022-04-14 2022-04-14 プッシュプル出力回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023157289A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5051105B2 (ja) リファレンス電圧発生回路及びバイアス回路
JP4960808B2 (ja) 半導体温度センサ
CN110568898B (zh) 带隙基准源的启动电路
US7009453B2 (en) Bias current supply circuit and amplification circuit
JP2007305010A (ja) 基準電圧生成回路
JPH05335500A (ja) Cmos出力回路
JP2006269902A (ja) 半導体集積回路
JP2023157289A (ja) プッシュプル出力回路
KR101618971B1 (ko) 인버터 형태의 전력 증폭기
US20160070288A1 (en) Voltage generation circuit
JP3847756B2 (ja) 高周波増幅回路
JP2016187123A (ja) コンパレータ回路
US5831454A (en) Emitter coupled logic (ECL) gate
US8593201B2 (en) Signal output circuit
JPH05218799A (ja) インピーダンス乗算器
JP6859168B2 (ja) 差動増幅回路
JP4291658B2 (ja) カレントミラー回路
JP3126668U (ja) 出力回路
JP4986727B2 (ja) 増幅回路
JP3437831B2 (ja) Cmos出力回路
JP4214879B2 (ja) 定電流回路
JP2005252968A (ja) 過電流保護回路
JP2006033523A (ja) カレントミラー回路
JP2008166905A (ja) カレントミラー回路
JP5308902B2 (ja) 出力回路