JP6859168B2 - 差動増幅回路 - Google Patents

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Description

本発明は、オペアンプ(Operational Amplifier)に用いて好適な差動増幅回路に関する。
上述した差動増幅回路には、バイポーラトランジスタ、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型電界効果トランジスタ、接合型電界効果トランジスタ(JFET:Junction Field Effect Transistor)が一般的に用いられており、雑音、増幅率及び入力電流等の諸特性に特徴があり、要求される特性に応じて、それらの内の1つが選択される。なかでも接合型電界効果トランジスタは、バイポーラトランジスタ製造プロセスと製造コストの面で親和性が高く、バイポーラトランジスタよりも高い入力インピーダンスを有し、MOSトランジスタよりも低雑音特性といった利点があり、オペアンプの差動増幅回路に良く使用されている。
図6は、従来の差動増幅回路100の基本構成を示す回路図である。同図に示す差動増幅回路100には、入力差動対トランジスタとしてP型の接合型電界効果トランジスタ4,5が使用されている。接合型電界効果トランジスタ4,5それぞれのソースが、一端がVdd端子3に接続された電流源回路6の他端に共通接続されている。また、図示していないが、接合型電界効果トランジスタ4,5それぞれのドレインが抵抗やカレントミラー回路等の負荷回路に接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ4のゲートが第1の入力端子1に接続されており、接合型電界効果トランジスタ5のゲートが第2の入力端子2に接続されている。Vdd端子3には正の電源電圧Vddが印加される。
なお、差動増幅回路として特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載された差動増幅回路は、バイアス・テイル電流が流れることによる差動出力の不平衡を抑制できるようにしたものであり、シングルエンド電圧入力と差動段のバイアス端子との間に補償回路を接続して、差動段のバイアス端子に信号テイル電流を相殺する電流を供給するようにしている。
特開平6-177668号公報
ところで、接合型電界効果トランジスタのゲートとドレインとの間には、PN接合の空乏層によって生じる寄生容量が存在することから、この接合型電界効果トランジスタを差動増幅回路に使用した場合に利得誤差や波形歪等の諸特性の劣化が生じるという課題がある。
以下にこの課題を詳しく説明する。
接合型電界効果トランジスタのPN接合間で生じる寄生容量は電圧依存性があり、ゲートとドレインとの間の電位差によって容量値が変動する。ゲートとドレインとの間の電位差は一定にならないため、入力電圧に対して変動する可変容量と見なせる。図7は、図6の差動増幅回路100において、第1の入力端子1とP型の接合型電界効果トランジスタ4のゲートとの間に抵抗9を挿入した例を示す回路図である。同図に示すように、差動増幅回路100の第1の入力端子1と接合型電界効果トランジスタ4のゲートとの間に抵抗9が接続されると、この抵抗9と可変容量7によりローパスフィルタ10が形成される。第1の入力端子1に大振幅の電圧が印加されると、接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の電位差の変動が大きくなり、寄生容量値の変動も大きくなって、利得誤差や波形歪等の諸特性に影響が生じる。また、差動増幅回路100の入力差動対トランジスタである接合型電界効果トランジスタ4,5は、雑音又は電圧利得の特性向上のため、素子サイズが大きくなることが一般的であり、寄生容量の値も大きくなる。この結果、ローパスフィルタ10のカットオフ周波数が低くなることで、利得誤差や波形歪等の諸特性に影響がより生じやすくなる。
接合型電界効果トランジスタのゲートとドレインとの間の電位差の変動の発生を抑制するために、ドレインとソースとの間の電位差を固定する手法があるが、ゲートとドレインとの間の電位差は変動するため問題解消とはならない。利得誤差や波形歪等の問題は、PN接合間で生じる寄生容量が原因であり、入力素子がMOSトランジスタの場合はゲート酸化膜容量が寄生容量となるため、入力電圧の影響は無く、接合型電界効果トランジスタ又はバイポーラトランジスタで入力素子を構成した時に限定される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、差動増幅回路の入力差動対トランジスタとして接合型電界効果トランジスタ又はバイポーラトランジスタを使用した場合に、ゲートとドレインとの間又はベースとコレクタとの間に生じる寄生容量が入力電圧に依存することなく一定となる差動増幅回路を提供することを目的とする。
本発明は、制御端子が第1の入力端子に接続された第1のトランジスタと、制御端子が第2の入力端子に接続された第2のトランジスタと、を備え、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタが差動増幅をなすように構成された差動増幅回路であって、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタは、それぞれ接合型電界効果トランジスタであり、前記第1のトランジスタの制御端子に接続される入力端子と、前記第1のトランジスタの第1の主電極端子に接続される出力端子と、を有し、電位差を固定させるレベルシフト回路を備え、前記レベルシフト回路は、ゲートが前記入力端子に接続される第1の接合型電界効果トランジスタと、前記第1の接合型電界効果トランジスタのソースにゲートが接続される第2の接合型電界効果トランジスタと、前記第2の接合型電界効果トランジスタのソースにベースが接続される第1のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタにアノードが接続されたダイオードと、前記ダイオードのカソードにベースが接続され、エミッタが前記出力端子及び前記第2の接合型電界効果トランジスタのドレインに接続される第2のバイポーラトランジスタとを有することを特徴とする差動増幅回路を提供する。
本発明は、制御端子が第1の入力端子に接続された第1のトランジスタと、制御端子が第2の入力端子に接続された第2のトランジスタと、を備え、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタが差動増幅をなすように構成された差動増幅回路であって、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタは、それぞれバイポーラトランジスタであり、前記第1のトランジスタの制御端子に接続される入力端子と、前記第1のトランジスタの第1の主電極端子に接続される出力端子と、を有し、電位差を固定させるレベルシフト回路を備え、前記レベルシフト回路は、ゲートが前記入力端子に接続される第1の接合型電界効果トランジスタと、前記第1の接合型電界効果トランジスタのソースにゲートが接続される第2の接合型電界効果トランジスタと、前記第2の接合型電界効果トランジスタのソースにベースが接続される第1のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタにアノードが接続されたダイオードと、前記ダイオードのカソードにベースが接続され、エミッタが前記出力端子及び前記第2の接合型電界効果トランジスタのドレインに接続される第2のバイポーラトランジスタとを有することを特徴とする差動増幅回路を提供する。
また、本発明は、上記の差動増幅回路であって、前記第1のトランジスタの第2の主電極端子と、前記第2のトランジスタの第2の主電極端子とが電流源に共通接続されていることを特徴とする差動増幅回路を提供する。
また、本発明は、上記の差動増幅回路であって、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタは、それぞれダーリントン接続の構成を有していることを特徴とする差動増幅回路を提供する。
本発明によれば、差動増幅回路の入力差動対トランジスタとして接合型電界効果トランジスタ又はバイポーラトランジスタを使用した場合に、ゲートとドレインとの間又はベースとコレクタとの間に生じる寄生容量が入力電圧に依存することなく一定となり、利得誤差や波形歪等の諸特性の劣化を抑制できる。
本発明の第1の実施形態に係る差動増幅回路の基本構成を示す回路図である。 図1のレベルシフト回路の一例を示す回路図である。 図1のレベルシフト回路の他の例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る差動増幅回路の基本構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る差動増幅回路の構成を示す回路図である。 従来の差動増幅回路の基本構成を示す回路図である。 図6の従来の差動増幅回路において、第1の入力端子と接合型電界効果トランジスタのゲートとの間に抵抗を挿入した例を示す回路図である。
以下、本発明に係る差動増幅回路を具体的に開示した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る差動増幅回路について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る差動増幅回路15の基本構成を示す回路図である。なお、図6の従来の差動増幅回路100と共通する素子については同一の符号を付している。また、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1において、第1の実施形態に係る差動増幅回路15は、図6に示した従来の差動増幅回路100と同様に、入力差動対トランジスタとしてP型の接合型電界効果トランジスタ4,5を使用しているものの、レベルシフト回路20を有している点に違いがある。なお、基本構成について再度説明すると、接合型電界効果トランジスタ4,5それぞれのソースが、一端がVdd端子3に接続された電流源回路(第1の電流源回路)6の他端に共通接続されており、それぞれのドレインが抵抗やカレントミラー回路等の負荷回路に接続されている。
また、接合型電界効果トランジスタ4のゲートが第1の入力端子1に接続されており、接合型電界効果トランジスタ5のゲートが第2の入力端子2に接続されている。接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間にレベルシフト回路20が接続されている。レベルシフト回路20の入力端子21が基本構成における接合型電界効果トランジスタ4のゲートに接続されており、出力端子22が接合型電界効果トランジスタ4のドレインに接続されている。レベルシフト回路20は、接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の電位差を固定させる機能を有する。
なお、接合型電界効果トランジスタ4は、第1のトランジスタに対応し、接合型電界効果トランジスタ5は、第2のトランジスタに対応する。また、接合型電界効果トランジスタ4,5において、ゲートが制御端子に対応し、ドレインが第1の主電極端子に対応し、ソースが第2の主電極端子に対応する。
図2は、図1のレベルシフト回路20の一例を示す回路図である。同図に示すレベルシフト回路20は、入力端子21と、出力端子22と、第2〜第4の電流源回路23〜25と、P型の接合型電界効果トランジスタ26,27と、NPN型バイポーラトランジスタ28と、PNP型バイポーラトランジスタ29と、n=1以上のn個のダイオード30〜30と、を備える。
接合型電界効果トランジスタ26のゲートが入力端子21に接続されており、ソースが接合型電界効果トランジスタ27のゲートと、一端がVdd端子3に接続された第2の電流源回路23の他端にそれぞれ接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ26のドレインが抵抗やカレントミラー回路等の負荷回路に接続されている。
接合型電界効果トランジスタ27のソースがNPN型バイポーラトランジスタ28のベースと、一端がVdd端子3に接続された第3の電流源回路24の他端にそれぞれ接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ27のドレインがPNP型バイポーラトランジスタ29のエミッタと出力端子22にそれぞれ接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ28のコレクタがVdd端子3に接続されており、エミッタが第1のダイオード30のアノード端子に接続されている。第1のダイオード30のカソード端子が残りのn−1個のダイオードと直列接続されており、n番目のダイオード30のカソード端子がPNP型バイポーラトランジスタ29のベースと、一端がグランド32に接地された第4の電流源回路25の他端にそれぞれ接続されている。PNP型バイポーラトランジスタ29のコレクタがグランド32に接地されている。
レベルシフト回路20は以上のように構成されており、基本構成の第1の入力端子1に印加された電圧に対し、P型の接合型電界効果トランジスタ26,27のゲートとソースとの間の電圧降下(2VGS)、NPN型バイポーラトランジスタ28のベースとエミッタとの間の電圧降下(VBE)、n個のダイオード30〜30の順方向の合計した電圧降下(順方向電圧降下Vfはダイオード1個につき凡そ0.5〜1.5Vであり、例えば順方向電圧降下Vfが1Vで、ダイオードの個数が5個の場合、合計した電圧降下は5Vとなる)、及びPNP型バイポーラトランジスタ29のベースとエミッタとの間の電圧上昇(VBE)した電圧出力が、接合型電界効果トランジスタ4のドレインに印加される。この結果、接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間が、2×VGS+n×Vf(=2×VGS+VBE+n×Vf−VBE)の電位差で固定されることになる。
接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の電位差が固定されることで、接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の寄生容量が一定となり、第1の入力端子1と接合型電界効果トランジスタ4のゲートとの間に接続される抵抗9(図7参照)の値が大きくなっても寄生容量によって生じる利得誤差や波形歪等の諸特性の劣化を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る差動増幅回路15によれば、P型の接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の電位差を固定するレベルシフト回路20を有したので、接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の寄生容量を一定にでき、これより、第1の入力端子1と接合型電界効果トランジスタ4のゲートとの間に抵抗を挿入する場合で、その抵抗値が大きくなっても寄生容量によって生じる利得誤差や波形歪等の諸特性の劣化を抑制することができる。なお、本実施形態に係る差動増幅回路15ではP型の接合型電界効果トランジスタ4,5を用いたが、N型の接合型電界効果トランジスタでも勿論使用可能である。
(レベルシフト回路の他の例)
図3は、図1のレベルシフト回路20の他の例を示す回路図である。なお、同図において図1及び図2と共通する素子については同一の符号を付している。
レベルシフト回路20の他の例であるレベルシフト回路40は、入力端子21と、出力端子22と、第2〜第4の電流源回路23〜25と、P型の接合型電界効果トランジスタ26,27と、NPN型バイポーラトランジスタ28,41,42と、PNP型バイポーラトランジスタ29と、を備える。
入力端子21が基本構成における接合型電界効果トランジスタ4のゲートに接続され、出力端子22が接合型電界効果トランジスタ4のドレインに接続される。接合型電界効果トランジスタ26のゲートが入力端子21に接続されており、ソースが接合型電界効果トランジスタ27のゲートと、一端がVdd端子3に接続された第2の電流源回路23の他端にそれぞれ接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ26のドレインが抵抗やカレントミラー回路等の負荷回路に接続されている。
接合型電界効果トランジスタ27のソースがNPN型バイポーラトランジスタ28のベースと、一端がVdd端子3に接続された第3の電流源回路24の他端にそれぞれ接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ27のドレインがPNP型バイポーラトランジスタ29のエミッタと、出力端子22にそれぞれ接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ28のコレクタがVdd端子3に接続されており、エミッタがNPN型バイポーラトランジスタ41のコレクタに接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ41は、コレクタとベースが接続されており、エミッタがNPN型バイポーラトランジスタ42のコレクタに接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ41は、コレクタとベースが接続されたことでダイオードとして動作する。NPN型バイポーラトランジスタ42は、コレクタとベースが接続されており、エミッタがPNP型バイポーラトランジスタ29のベースと、一端がグランド32に接地された第4の電流源回路25の他端にそれぞれ接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ42もコレクタとベースが接続されたことでダイオードとして動作する。
レベルシフト回路40は以上のように構成されており、基本構成の第1の入力端子1に印加された電圧に対し、P型の接合型電界効果トランジスタ26,27のゲートとソースとの間電圧降下(2VGS)と、NPN型バイポーラトランジスタ28,41及び42のベースとエミッタとの間の電圧降下(3VBE)と、PNP型バイポーラトランジスタ29のベースとエミッタとの間の電圧上昇(VBE)した電圧出力が、接合型電界効果トランジスタ4のドレインに印加される。この結果、接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間が、2×VGS+2VBE(=2×VGS+3VBE−VBE)の電位差で固定されることになる。接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の電位差が固定されることで、接合型電界効果トランジスタ4のゲートとドレインとの間の寄生容量がゲート電圧によって変動せず一定となり、第1の入力端子1に接続される抵抗9(図7参照)の値が大きくなっても寄生容量によって生じる利得誤差や波形歪等の諸特性の劣化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る差動増幅回路について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る差動増幅回路16の基本構成を示す回路図である。同図に示すように、第2の実施形態に係る差動増幅回路16は、入力差動対トランジスタとしてPNP型バイポーラトランジスタ50,51を使用している。なお、図6の従来の差動増幅回路100と共通する素子については同一の符号を付している。また、本実施形態に係る差動増幅回路16ではPNP型のバイポーラトランジスタ50,51を用いたが、NPN型バイポーラトランジスタでも勿論使用可能である。
図4において、第2の実施形態に係る差動増幅回路16は、図6に示した従来の差動増幅回路100と同様の構成に加えて、レベルシフト回路60を有している。基本構成について説明すると、PNP型バイポーラトランジスタ50,51それぞれのエミッタが、一端がVdd端子3に接続された電流源回路(第1の電流源回路)6の他端に共通接続されており、それぞれのコレクタが抵抗やカレントミラー回路等の負荷回路に接続されている。また、PNP型バイポーラトランジスタ50のベースが第1の入力端子1に接続されており、PNP型バイポーラトランジスタ51のベースが第2の入力端子2に接続されている。PNP型バイポーラトランジスタ50のベースとコレクタとの間にレベルシフト回路60が接続されている。レベルシフト回路60は、PNP型バイポーラトランジスタ50のベースとコレクタとの間の電位差を固定させる機能を有するものであり、前述した第1の実施形態に係る差動増幅回路15のレベルシフト回路20と同様の効果が得られる。ここで、レベルシフト回路60には、例えば、図2の20又は図3の40で示されたものが用いられる。
なお、PNP型バイポーラトランジスタ50は、第1のトランジスタに対応し、PNP型バイポーラトランジスタ51は、第2のトランジスタに対応する。また、PNP型バイポーラトランジスタ50,51において、ベースが制御端子に対応し、コレクタが第1の主電極端子に対応し、エミッタが第2の主電極端子に対応する。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る差動増幅回路の構成を示す回路図である。この差動増幅回路において、レベルシフト回路60は、入力端子21(1)と、第2〜第4の電流源回路23〜25と、P型の接合型電界効果トランジスタ26,27と、NPN型バイポーラトランジスタ28,41,42と、PNP型バイポーラトランジスタ29と、を備える。特に、この差動増幅回路では、P型の接合型電界効果トランジスタとPNP型バイポーラトランジスタを組み合わせたダーリントン接続された構成のトランジスタを2組使用しており、そのうちの一方の接合型電界効果トランジスタを接合型電界効果トランジスタ26として使用し、PNP型バイポーラトランジスタを入力差動対トランジスタのPNP型バイポーラトランジスタ50として使用している。また、他方のダーリントン構成のトランジスタのPNP型バイポーラトランジスタを入力差動対トランジスタのPNP型バイポーラトランジスタ51として使用し、残りの接合型電界効果トランジスタを接合型電界効果トランジスタ52として使用している。接合型電界効果トランジスタ52は、ソースがPNP型バイポーラトランジスタ51のベースと、一端がVdd端子3に接続された第5の電流源回路53の他端に接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ52のゲートが第2の入力端子2に接続されており、ドレインが抵抗やカレントミラー回路等の負荷回路に接続されている。
接合型電界効果トランジスタ26のゲートが入力端子21(1)に接続されており、ソースが接合型電界効果トランジスタ27のゲートと、一端がVdd端子3に接続された第2の電流源回路23の他端と、PNP型バイポーラトランジスタ50のベースにそれぞれ接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ26のドレインが抵抗やカレントミラー回路等の負荷回路に接続されている。
接合型電界効果トランジスタ27のソースがNPN型バイポーラトランジスタ28のベースと、一端がVdd端子3に接続された第3の電流源回路24の他端にそれぞれ接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ27のドレインがPNP型バイポーラトランジスタ29のエミッタと、接合型電界効果トランジスタ26のドレインにそれぞれ接続されている。また、接合型電界効果トランジスタ27のゲートが、一端がVdd端子3に接続された第2の電流源回路23の他端と、接合型電界効果トランジスタ26のソースにそれぞれ接続されている。
NPN型バイポーラトランジスタ28のコレクタがVdd端子3に接続されており、エミッタがNPN型バイポーラトランジスタ41のコレクタに接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ41は、コレクタとベースが接続されており、エミッタがNPN型バイポーラトランジスタ42のコレクタに接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ41は、コレクタとベースが接続されたことでダイオードとして動作する。NPN型バイポーラトランジスタ42は、コレクタとベースが接続されており、エミッタがPNP型バイポーラトランジスタ29のベースと、一端がPNP型バイポーラトランジスタ29のコレクタに接続された第4の電流源回路25の他端にそれぞれ接続されている。NPN型バイポーラトランジスタ42もコレクタとベースが接続されたことでダイオードとして動作する。
レベルシフト回路60は以上のように構成されており、差動増幅回路の第1の入力端子1に印加された電圧に対し、P型の接合型電界効果トランジスタ26,27のゲートとソースとの間電圧降下(2VGS)と、NPN型バイポーラトランジスタ28,41及び42のベースとエミッタとの間の電圧降下(3VBE)と、PNP型バイポーラトランジスタ29のベースとエミッタとの間の電圧上昇(VBE)した電圧出力が接合型電界効果トランジスタ26のドレインに印加される。この結果、接合型電界効果トランジスタ26のゲートとドレインとの間が、2×VGS+2VBE(=2×VGS+3VBE−VBE)の電位差で固定されることになる。接合型電界効果トランジスタ26のゲートとドレインとの間の電位差が固定されることで、接合型電界効果トランジスタ26のゲートとドレインとの間の寄生容量がゲート電圧によって変動せず一定となり、第1の入力端子1に接続される抵抗9(図7参照)の値が大きくなっても寄生容量によって生じる利得誤差や波形歪等の諸特性の劣化を抑制することができる。
なお、差動増幅回路16の入力部を、P型の接合型電界効果トランジスタ26とPNP型バイポーラトランジスタ50を組み合わせたダーリントン接続の構成と、P型の接合型電界効果トランジスタ52とPNP型バイポーラトランジスタ51を組み合わせたダーリントン接続の構成とし、トランジスタサイズを巨大化せずに低雑音化が可能なバイポーラトランジスタを用いるようにしたため、差動対回路の小型化と電圧利得向上できる効果も期待できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、高インピーダンスのセンサ信号を増幅する用途のオペアンプや、低歪み増幅を必要とするオーディオ用途のオペアンプ等に有用である。
1:第1の入力端子
2:第2の入力端子
3:Vdd端子
4,5,26,27,52:P型の接合型電界効果トランジスタ
6:電流源回路(第1の電流源回路)
15,16:差動増幅回路
20,40,60:レベルシフト回路
21:入力端子
22:出力端子
23〜25,53:第2〜第5の電流源回路
28,41,42:NPN型バイポーラトランジスタ
29,50,51:PNP型バイポーラトランジスタ
30〜30:ダイオード
32:グランド

Claims (4)

  1. 制御端子が第1の入力端子に接続された第1のトランジスタと、制御端子が第2の入力端子に接続された第2のトランジスタと、を備え、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタが差動増幅をなすように構成された差動増幅回路であって、
    前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタは、それぞれ接合型電界効果トランジスタであり、
    前記第1のトランジスタの制御端子に接続される入力端子と、前記第1のトランジスタの第1の主電極端子に接続される出力端子と、を有し、電位差を固定させるレベルシフト回路を備え、
    前記レベルシフト回路は、ゲートが前記入力端子に接続される第1の接合型電界効果トランジスタと、前記第1の接合型電界効果トランジスタのソースにゲートが接続される第2の接合型電界効果トランジスタと、前記第2の接合型電界効果トランジスタのソースにベースが接続される第1のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタにアノードが接続されたダイオードと、前記ダイオードのカソードにベースが接続され、エミッタが前記出力端子及び前記第2の接合型電界効果トランジスタのドレインに接続される第2のバイポーラトランジスタとを有することを特徴とする差動増幅回路。
  2. 制御端子が第1の入力端子に接続された第1のトランジスタと、制御端子が第2の入力端子に接続された第2のトランジスタと、を備え、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタが差動増幅をなすように構成された差動増幅回路であって、
    前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタは、それぞれバイポーラトランジスタであり、
    前記第1のトランジスタの制御端子に接続される入力端子と、前記第1のトランジスタの第1の主電極端子に接続される出力端子と、を有し、電位差を固定させるレベルシフト回路を備え、
    前記レベルシフト回路は、ゲートが前記入力端子に接続される第1の接合型電界効果トランジスタと、前記第1の接合型電界効果トランジスタのソースにゲートが接続される第2の接合型電界効果トランジスタと、前記第2の接合型電界効果トランジスタのソースにベースが接続される第1のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタにアノードが接続されたダイオードと、前記ダイオードのカソードにベースが接続され、エミッタが前記出力端子及び前記第2の接合型電界効果トランジスタのドレインに接続される第2のバイポーラトランジスタとを有することを特徴とする差動増幅回路。
  3. 請求項1又は2に記載の差動増幅回路であって、
    前記第1のトランジスタの第2の主電極端子と、前記第2のトランジスタの第2の主電極端子とが電流源に共通接続されていることを特徴とする差動増幅回路。
  4. 請求項に記載の差動増幅回路であって、
    前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタは、それぞれダーリントン接続の構成を有していることを特徴とする差動増幅回路。
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