JP2023150408A - 製麺用切出装置および麺類の製造方法 - Google Patents

製麺用切出装置および麺類の製造方法 Download PDF

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Yoshiki Ninomiya
敦弘 金子
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Abstract

【課題】本発明は、太さの異なる複数種類の麺線を切り出すと共に、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能な製麺用切出装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の製麺用切出装置は、円周方向に沿って環状に形成された凹状の複数の第1嵌入部および複数の第2嵌入部を有する第1切刃ロールと、第1掻き出し位置において複数の第1嵌入部に嵌入された麺線を掻き出す第1カスリ部と、第2掻き出し位置において複数の第2嵌入部に嵌入された麺線を掻き出す第2カスリ部と、を有する。第1嵌入部および第2嵌入部は、回転軸方向において交互に配置される。第1カスリ部の掻き出し歯が挿入配置される複数の第1嵌入部は、複数の第1幅狭部と、複数の第1幅広部と、を含む。第2カスリ部の掻き出し歯が挿入配置される複数の第2嵌入部は、複数の第2幅狭部と、複数の第2幅広部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、麺類の製造において、切刃ロールによって麺帯を麺線に切り出すための製麺用切出装置および製麺用切出装置を用いた麺類の製造方法に関するものである。
従来、機械による麺線の切り出し方法は、相対する一対の回転する切刃ロールの間に、麺生地を圧延して薄く帯状にした麺帯を通し、線状に切り出す方法が主流である。この一対の切刃ロールそれぞれは、円周方向に形成される複数の環状の凸部と、凸部同士の間に形成される複数の環状の凹部(溝)を有する。
例えば、角刃タイプの切刃ロールは、一方の切刃ロールに形成される凸状の押込部(山ともいう)を、他方の切刃ロールの凹状の嵌入部(溝ともいう)に嵌入させることで麺帯を切断する。切断された麺線は、相対する切刃ロール同士の噛み合わせによってできた複数の空間部、すなわち、押込部と嵌入部とにより形成された空間における嵌入部側に押込まれた状態になる。
嵌入部(溝)に押込まれた麺線は、溝の側面に密接しているため、切刃ロールの回転に伴って回転移動する。溝の側面に密接している麺線は、櫛状の歯を有するカスリ(掻き出し部、スクレパー)により、溝から掻き出される。具体的には、カスリに形成される複数の歯(掻き出し歯)における歯先を溝に挿入配置することで、切刃ロールの回転により回転移動されてくる麺線は、溝から掻き出される。
通常、麺線の太さは同一であるが、太さの異なる麺線を含む、いわゆる「乱切り麺」も存在する。「乱切り麺」は、太さの異なる麺線を含むことで、食感の差を感じることができる。「乱切り麺」は、手切りした麺のような食感を感じることができる。
太さの異なる麺線を切り出す装置として、切り刃ローラ(切刃ロール)の長手方向における各区分ごとに(一定数の麺線ごと)に麺線の太さが異なるように切り出す装置が開示されている(例えば、特許文献1および2参照)。
また、切り刃ローラ(切刃ロール)の長手方向における各区分ごとに(一定数の麺線ごと)に麺線の太さが異なるように切り出す装置と共に、切刃の間隔および/または切刃間に形成される凹部の深さを不均一にする装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
ここで、生麺は、このようにして切り出された麺線を一定長に切断し、麺線同士が結着しないように打粉をすればよいが、大量生産のチルド麺、冷凍麺や即席麺の場合には、このように切り出された麺線をコンベアで搬送して連続的に蒸し又は茹でて、麺線をα化処理する必要がある。
しかし、蒸す又は茹でることによって麺線をα化処理する場合、ある程度の時間を要するため、蒸すための蒸気庫や茹でるための茹で槽を通るコンベアのスピードは、麺線を切り出す時の切り出し速度よりも相当に遅くしなければならない。一方、切り出された麺線において、隣り合った麺線や重なり合った麺線同士は、α化処理時や搬送時に互いに結着する場合がある。特に、蒸すことで麺線をα化させる場合には、顕著に、麺線同士が結着してしまう。
麺線同士が結着すると、調理時や喫食時に麺がほぐれずに団子状になったり、無理にほぐそうとすると麺線が短く切れてしまったりする。また、結着した部分が十分にα化されないという不都合が起こる場合もある。更に、即席麺の場合には、通常切り出された麺を、蒸した後乾燥処理して製造するが、結着した状態のまま油揚げや熱風乾燥等の乾燥処理を行なうと、その部分の乾燥が充分でなく生の状態となり不良品となってしまう。
このような結着を抑制するため、特に蒸し麺においては、相対する一対の切刃ロールによって切り出された麺線を、切り出し後すぐに導管等を通過させることによってウェーブ付け(通常垂直方向に細かく強いウェーブを付ける)して、できるだけ麺線同士が線状又は面状に結着しないように工夫している。つまり、麺線同士の接触面積を少なくし、互いに結着しないようにしている。
しかし、このようにウェーブ付けした麺線を蒸煮した場合、コンベア上でウェーブ付けされた状態のまま麺線がα化されるので、麺線は、強いウェーブ形状を有したまま固定されてしまう。そのため、蒸煮後に麺線を引き伸ばす(引っ張る)工程を加えたとしても、ウェーブ形状の残った縮れた状態の麺になってしまう。ここで、生麺は、特別な場合を除いて、一般に真直ぐである。特に、そば、うどんやスパゲティー等においては、縮れた麺は奇異であり、望ましくない。
ウェーブ付けされていない麺の需要は大きいものの、ウェーブ付けをしない場合には、上述の通り、隣り合った麺線又は重なり合った麺線同士が結着するという課題があった。
実開昭62-111395 特開2015-89371 特開昭62-158442
しかし、特許文献1から3に開示された装置においては、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制するという視点について何ら検討されていなかった。特許文献1から3に開示された装置は、切り出された太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制できないという問題があった。
本発明は、太さの異なる複数種類の麺線を切り出すと共に、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能な製麺用切出装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、該製麺用切出装置を利用した麺類の製造法を提供することを目的とする。
本発明は、第1回転軸を中心に第1回転方向へ回転可能であって、円周方向に沿って環状に形成された凸状の複数の第1押込部と、前記複数の第1押込部同士の間にそれぞれ形成され、円周方向に沿って環状に形成された凹状の複数の第1嵌入部および複数の第2嵌入部とを有する第1切刃ロールと、前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心に前記第1回転方向と反対の第2回転方向へ回転可能であって、円周方向に沿って環状に形成された凸状の複数の第2押込部と、前記複数の第2押込部同士の間にそれぞれ形成され、円周方向に環状に形成された凹状の複数の第3嵌入部および複数の第4嵌入部とを有すると共に、前記第1切刃ロールと噛合位置で噛み合うように配置された第2切刃ロールと、前記第1切刃ロールにおける第1掻き出し位置において前記複数の第1嵌入部に挿入配置される複数の第1掻き出し歯を有する第1カスリ部と、前記第1切刃ロールにおける前記第1掻き出し位置とは異なる第2掻き出し位置において前記複数の第2嵌入部に挿入配置される複数の第2掻き出し歯を有する第2カスリ部と、を有し、前記第1嵌入部および前記第2嵌入部は、前記第1回転軸方向において交互に配置され、前記複数の第1嵌入部は、複数の第1幅狭部と、前記第1幅狭部よりも前記第1回転軸方向における長さである幅が広い複数の第1幅広部と、を含み、前記複数の第2嵌入部は、複数の第2幅狭部と、前記第2幅狭部よりも前記第1回転軸方向における長さである幅が広い複数の第2幅広部と、を含む製麺用切出装置に関する。
また、本発明の製麺用切出装置は、前記第2切刃ロールにおける第3掻き出し位置において前記複数の第3嵌入部に挿入配置される複数の第3掻き出し歯を有する第3カスリ部と、前記第2切刃ロールにおける前記第3掻き出し位置とは異なる第4掻き出し位置において前記複数の第4嵌入部に挿入配置される複数の第4掻き出し歯を有する第4カスリ部と、を有し、前記第3嵌入部および前記第4嵌入部は、前記第2回転軸方向において交互に配置され、前記複数の第3嵌入部は、複数の第3幅狭部と、前記第3幅狭部よりも前記第2回転軸方向における長さである幅が広い複数の第3幅広部と、を含み、前記複数の第4嵌入部は、複数の第4幅狭部と、前記第4幅狭部よりも前記第2回転軸方向における長さである幅が広い複数の第2幅広部と、を含むことが好ましい。
また、前記第1嵌入部の前記第1回転軸に直交する第1直径方向における長さである第1深さは、前記第2嵌入部の前記第1直径方向における長さである第2深さとは異なり、前記第3嵌入部の前記第2回転軸に直交する第2直径方向における長さである第3深さは、前記第4嵌入部の前記第2直径方向における長さである第4深さとは異なることが好ましい。
また、前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群それぞれにおいて、前記各幅狭部と、前記各幅広部とは、1:4から4:1の割合で混在して配置されることが好ましい。
また、前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群それぞれにおいて、前記各幅狭部および前記各幅広部のうち少なくとも一方は、前記各回転軸方向において連続しないよう配置されることが好ましい。
また、前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群における全部または一部の群は、前記各幅狭部および前記各幅広部とは前記幅が異なる嵌入部を1または複数種類含むことが好ましい。
また、前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群における全部または一部の群において、前記各幅狭部と、前記各幅広部と、前記幅が異なる1または複数種類の嵌入部とは、前記各回転軸方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置されることが好ましい。
また、本発明は、上記に記載の製麺用切出装置により所定の麺帯から太さの異なる複数種類の複数の麺線を切り出す切り出し工程と、前記製麺用切出装置から切り出された太さの異なる複数種類の麺線を蒸煮してα化させる蒸煮工程と、前記蒸煮工程により蒸煮されα化された太さの異なる複数種類の麺線を引き伸ばす引き伸ばし工程と、を含む麺類の製造方法に関する。
本発明によれば、太さの異なる複数種類の麺線を切り出すと共に、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能な製麺用切出装置を提供することができる。
また、本発明によれば、該製麺用切出装置を利用した麺類の製造法を提供することができる。
本実施形態における製麺用切出装置の構造を説明する正面図である。 本実施形態における第1切刃ロール及び第2切刃ロールを説明する平面図である。 本実施形態における第1カスリの側面図である。 本実施形態における第1カスリの掻き出し歯を説明する部分拡大図である。 本実施形態における第1切刃ロールと第2切刃ロールとの噛み合い状態を説明する図である。 本実施形態における第1切刃ロールと第1カスリ体における第1掻き出し歯および第2掻き出し歯との位置関係を説明する図である。 本実施形態における第1カスリ体の第1掻き出し歯が第1切刃ロールにおける第1嵌入部に挿入された状態を説明する図である。 本実施形態における第1カスリ体の第2掻き出し歯が第1切刃ロールにおける第1嵌入部に挿入された状態を説明する図である。 本実施形態における製麺用切出装置により切り出された生麺線の状態を説明する図である。 本実施形態における製麺用切出装置を有する麺類製造システムを説明する図である。 他の実施形態における第1切刃ロールと第2切刃ロールとの噛み合い状態を説明する図である。 他の実施形態における製麺用切出装置の構造を説明する正面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1から図10により、製麺用切出装置200について説明する。
図1は、本実施形態における製麺用切出装置の構造を説明する正面図である。図2は、本実施形態における第1切刃ロール及び第2切刃ロールを説明する平面図である。図3は、本実施形態における第1カスリの側面図である。図4は、本実施形態における第1カスリの掻き出し歯を説明する部分拡大図である。図5は、本実施形態における第1切刃ロールと第2切刃ロールとの噛み合い状態を説明する図である。図6は、本実施形態における第1切刃ロールと第1カスリ体における第1掻き出し歯および第2掻き出し歯との位置関係を説明する図である。図7は、本実施形態における第1カスリ体の第1掻き出し歯が第1切刃ロールにおける第1嵌入部に挿入された状態を説明する図である。図8は、本実施形態における第1カスリ体の第2掻き出し歯が第1切刃ロールにおける第1嵌入部に挿入された状態を説明する図である。図9は、本実施形態における製麺用切出装置により切り出された生麺線の状態を説明する図である。本実施形態における製麺用切出装置200は、角刃の切刃ロールを有する角刃タイプの装置における一例である。図10は、本実施形態における製麺用切出装置を有する麺類製造システムを説明する図である。
図1に示すように、製麺用切出装置200は、第1切刃ロール210と、第2切刃ロール230と、第1カスリ部251とおよび第2カスリ部256を有する第1カスリ体250と、第3カスリ部261および第4カスリ部266を有する第2カスリ体260と、を備える。
まず、本実施形態における製麺用切出装置200の概要について以下に簡単に説明する。製麺用切出装置200は、円周方向に沿って環状に形成された凹状の複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226を有する第1切刃ロール210と、円周方向に沿って環状に形成された凹状の複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246を有する第2切刃ロール230と、を備える。第1掻き出し位置T1において複数の第1嵌入部216に嵌入された生麺線3を掻き出す第1カスリ部251と、第2掻き出し位置T2において複数の第2嵌入部226に嵌入された麺線を掻き出す第2カスリ部256と、を有する。第1嵌入部216および第2嵌入部226は、第1回転軸C1方向において交互に配置される。第1カスリ部251の第1掻き出し歯252が挿入配置される複数の第1嵌入部216は、複数の第1幅狭部217と、複数の第1幅広部218と、を含む。第2カスリ部256の第2掻き出し歯257が挿入配置される複数の第2嵌入部226は、複数の第2幅狭部227と、複数の第2幅広部228と、を含む。第2切刃ロール230における嵌入部および第2カスリ体(第3カスリ部、第4カスリ部)については、上述と同様の構成である。
製麺用切出装置200は、太さの異なる複数種類の麺線を切り出すと共に、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能な装置である。
図1および図2に示すように、第1切刃ロール210と第2切刃ロール230とは、互いに平行な回転軸C1、C2それぞれを中心に互いに反対の回転方向に回転可能に配置される。また、第1切刃ロール210と第2切刃ロール230とは、所定の噛合位置Kにおいて噛み合うように配置される。
詳細には、第1切刃ロール210は、第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1へ回転可能に構成される。第1切刃ロール210は、第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1へ回転可能に構成される。第1切刃ロール210は、不図示の保持部により両端から突出するよう配置される第1回転軸部211が回転可能に保持され、第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1へ回転可能に構成される。
第2切刃ロール230は、第1回転軸C1に平行な第2回転軸C2を中心に第1回転方向R1と反対の第2回転方向R2へ回転可能に構成されると共に、第1切刃ロール210と噛合位置Kで噛み合うように配置される。第2切刃ロール230は、第2回転軸C2を中心に第2回転方向R2へ回転可能に構成される。第2切刃ロール230は、不図示の保持部により両端から突出するよう配置される第2回転軸部231が回転可能に保持され、第2回転軸C2を中心に第2回転方向R2へ回転可能に構成される。
図1および図2に示すように、第1切刃ロール210は、円周方向に沿って環状に形成された凸状の複数の第1押込部212と、複数の第1押込部212同士の間にそれぞれ形成され、円周方向に沿って環状に形成された凹状の複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226とを有する。
複数の第1押込部212それぞれは、麺帯2をせん断すると共に、せん断された麺帯2(生麺線3)を第2切刃ロール230に形成された複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246それぞれに押し込む部分である。
また、複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226それぞれは、第2切刃ロール230に形成された複数の第2押込部232により、せん断された麺帯2(生麺線3)が押し込しこまれ嵌入される部分である。
複数の第1押込部212それぞれは、第1切刃ロール210における外側面に、円周方向に沿って環状に形成された凸状の部分である。複数の第1押込部212それぞれは、第1回転軸C1方向に所定間隔で形成される。
複数の第1押込部212は、第1幅狭押込部213Aと、第1幅狭押込部213Aよりも第1回転軸C1方向の長さである幅が広い第1幅広押込部213Bと、を含む。第1幅狭押込部213Aおよび第1幅広押込部213Bにおける幅、含まれる割合および配列は、後述する第2切刃ロール230における第3嵌入部236および第4嵌入部246における幅、含まれる割合および配列に対応するよう形成されている。
複数の第1押込部212同士の間には、第1嵌入部216または第2嵌入部226が配置される。
複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226それぞれは、第1切刃ロール210における外側面に、円周方向に沿って環状に形成された凹状の部分である。複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226は、複数の第1押込部212同士の間にそれぞれ形成される。
第1嵌入部216と、第2嵌入部226とは、第1回転軸C1方向において交互に配置される。
複数の第1嵌入部216それぞれは、第1カスリ体250の第1カスリ部251により、第1掻き出し位置T1において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
複数の第2嵌入部226それぞれは、第1カスリ体250の第2カスリ部256により、第2掻き出し位置T2において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
詳細には、複数の第1嵌入部216それぞれは、第1カスリ体250の第1カスリ部251における複数の第1掻き出し歯252それぞれが挿入配置する凹状の部分である。複数の第1嵌入部216それぞれは、第1カスリ体250の第1カスリ部251における複数の第1掻き出し歯252それぞれにより、第1掻き出し位置T1において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
複数の第2嵌入部226それぞれは、第1カスリ体250の第2カスリ部256における複数の第2掻き出し歯257それぞれが挿入配置する凹状の部分である。複数の第2嵌入部226それぞれは、第1カスリ体250の第2カスリ部256における複数の第2掻き出し歯257それぞれにより、第2掻き出し位置T2において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
図2および図5に示すように、複数の第1嵌入部216は、複数の第1幅狭部217と、第1幅狭部217よりも第1回転軸C1方向における長さである幅が広い複数の第1幅広部218と、を含む。
複数の第1幅狭部217それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、例えば、1.15~3.3mmに設定されるが、これに限定されない。
複数の第1幅広部218それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、第1幅狭部217の幅よりも広く設定される。
第1幅狭部217の幅および第1幅広部218の幅の数値および比は、求められる食感や生麺線3の重なり抑制等の視点により、適宜調整可能である。
また、複数の第1嵌入部216の群である第1嵌入部群216Aにおいて、第1幅狭部217と、第1幅広部218とは、2:1の割合で混合配置されているが、これに限定されない。例えば、複数の第1嵌入部216の群である第1嵌入部群216Aにおいて、第1幅狭部217と、第1幅広部218とは、1:4~4:1の割合で混在して配置されることが好ましい。また、第1嵌入部群216Aにおいて、第1幅狭部217および第1幅広部218のうち少なくとも一方は、第1回転軸方向C1方向において連続しないよう配置される。
図2および図5に示すように、複数の第2嵌入部226は、複数の第2幅狭部227と、第2幅狭部227よりも第1回転軸C1方向における長さである幅が広い複数の第2幅広部228と、を含む。
複数の第2幅狭部227それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、例えば、1.15~3.3mmに設定されるが、これに限定されない。
複数の第2幅広部228それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、第2幅狭部227の幅よりも広く設定される。
第2幅狭部227の幅および第2幅広部228の幅の数値および比は、求められる食感や生麺線3の重なり抑制等の視点により、適宜調整可能である。
また、複数の第2嵌入部226の群である第2嵌入部群226Aにおいて、第2幅狭部227と、第2幅広部228とは、2:1の割合で混合配置されているが、これに限定されない。例えば、複数の第2嵌入部226の群である第2嵌入部群226Aにおいて、第2幅狭部227と、第2幅広部228とは、1:4~4:1の割合で混在して配置されることが好ましい。また、第2嵌入部群226Aにおいて、第2幅狭部227および第2幅広部228のうち少なくとも一方は、第1回転軸方向C1方向において連続しないよう配置される。
第1嵌入部群216Aにおいて、第1幅狭部217と、第1幅広部218とは、第1回転軸C1方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置されることが好ましい。例えば、本実施形態においては、第1幅狭部217と、第1幅広部218とは、第1回転軸C1方向において、第1幅狭部217、第1幅狭部217、第1幅広部218の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置される。
また、第2嵌入部群226Aにおいて、第2幅狭部227と、第2幅広部228とは、第1回転軸C1方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置されることが好ましい。例えば、本実施形態においては、第2幅狭部227と、第2幅広部228とは、第1回転軸C1方向において、第2幅狭部227、第2幅狭部227、第2幅広部228の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置される。
複数の第1嵌入部216(第1幅狭部217、第1幅広部218)および複数の第2嵌入部226(第2幅狭部227、第2幅広部228)が上述のように配置されることで、例えば、第1回転軸C1方向に分割された複数レーンごとに生麺線3が取り分けられる場合において、各レーンで取り分けられる生麺線群に含まれる生麺線の種類(異なる太さ)が均一になり、製品における品質の均一化に寄与するため好ましい。
また、第1嵌入部216の第1回転軸C1に直交する第1直径方向における長さである第1深さは、第2嵌入部226の第1直径方向における長さである第2深さとは異なる。具体的には、第1嵌入部216の第1深さは、第2嵌入部226の第2深さよりも浅い。言い換えると、第2嵌入部226の第2深さは、第1嵌入部216の第1深さよりも深い。
本実施形態において、第1嵌入部216に嵌入された生麺線3は、第1掻き出し位置T1において掻き出される。第1掻き出し位置T1において掻き出された生麺線3は、第1カスリ部251(第1掻き出し歯252)に対して主に垂直下方向に力を加えるようにぶつかり、垂直下方向に流れるように掻き出される。これに対し、第2嵌入部226に嵌入された生麺線3は、第1掻き出し位置T1よりも第1回転方向R1における下流側の第2掻き出し位置T2において掻き出される。第2掻き出し位置T2において掻き出された生麺線3は、第2カスリ部256(第2掻き出し歯258)に対して垂直下方向および水平方向に力を加えるようにぶつかり、垂直下方向に流れるように掻き出される。
これに対応するため、第2カスリ部256(第2掻き出し歯258)は、生麺線3により加えられる(水平方向の)力に対抗すると共に、生麺線3からの力により変形等した場合でもしっかりと生麺線3を掻き出せるよう、より深い位置まで嵌入部に挿入配置されることが好ましい。そのため、本実施形態において、第2嵌入部226は、該第2嵌入部226の第2深さが第1嵌入部216の第1深さよりも深くなるよう形成されている。
ここで、本実施形態においては、第2嵌入部226の第2深さが第1嵌入部216の第1深さよりも深くなるよう構成されているが、これに限定されず、第1カスリ部251(第1掻き出し歯252)や第2カスリ部256(第2掻き出し歯258)の材質、形状や構造を調整することで、第2嵌入部226の第2深さと第1嵌入部216の第1深とが同じ深さになるよう構成してもよい。
また、上述の通り、第1嵌入部216と、第2嵌入部226とは、第1回転軸C1方向において交互に配置されている。そのため、第1回転軸C1方向において、第1深さの嵌入部(浅い嵌入部)と第2深さの嵌入部(深い嵌入部)とが交互に配置されている。
図1および図2に示すように、第2切刃ロール230は、円周方向に沿って環状に形成された凸状の複数の第2押込部232と、複数の第2押込部232同士の間にそれぞれ形成され、円周方向に沿って環状に形成された凹状の複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246とを有する。
複数の第2押込部232それぞれは、麺帯2をせん断すると共に、せん断された麺帯2(生麺線3)を第1切刃ロール210に形成された複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226それぞれに押し込む部分である。
また、複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246それぞれは、第1切刃ロール210に形成された複数の第1押込部212により、せん断された麺帯2(生麺線3)が押し込しこまれ嵌入される部分である。
複数の第2押込部232それぞれは、第2切刃ロール230における外側面に、円周方向に沿って環状に形成された凸状の部分である。複数の第2押込部232それぞれは、第2回転軸C2方向に所定間隔で形成される。
複数の第2押込部232は、第2幅狭押込部233Aと、第2幅狭押込部233Aよりも第2回転軸C2方向の長さである幅が広い第2幅広押込部233Bと、を含む。第2幅狭押込部233Aおよび第2幅広押込部233Bにおける幅、含まれる割合および配列は、第1切刃ロール210における第1嵌入部216および第2嵌入部226における幅、含まれる割合および配列に対応するよう形成されている。
複数の第2押込部232同士の間には、第3嵌入部236または第4嵌入部246が配置される。
複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246それぞれは、第2切刃ロール230における外側面に、円周方向に沿って環状に形成された凹状の部分である。複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246は、複数の第2押込部232同士の間にそれぞれ形成される。
第3嵌入部236と、第4嵌入部246とは、第2回転軸C2方向において交互に配置される。
複数の第3嵌入部236それぞれは、第2カスリ体260の第3カスリ部261により、第3掻き出し位置T3において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
複数の第4嵌入部246それぞれは、第2カスリ体260の第4カスリ部266により、第4掻き出し位置T4において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
詳細には、複数の第3嵌入部236それぞれは、第2カスリ体260の第3カスリ部261における複数の第3掻き出し歯それぞれが挿入配置する凹状の部分である。複数の第3嵌入部それぞれは、第2カスリ体260の第3カスリ部261における複数の第3掻き出し歯それぞれにより、第3掻き出し位置T3において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
複数の第4嵌入部246それぞれは、第2カスリ体260の第4カスリ部266における複数の第4掻き出し歯それぞれが挿入配置する凹状の部分である。複数の第4嵌入部それぞれは、第2カスリ体260の第4カスリ部266における複数の第4掻き出し歯それぞれにより、第4掻き出し位置T4において、嵌入している生麺線3が掻き出される嵌入部である。
図2および図5に示すように、複数の第3嵌入部236は、複数の第3幅狭部237と、第3幅狭部237よりも第2回転軸C2方向における長さである幅が広い複数の第3幅広部238と、を含む。
複数の第3幅狭部237それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、例えば、1.15~3.3mmに設定されるが、これに限定されない。
複数の第3幅広部238それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、第3幅狭部237の幅よりも広く設定される。
第3幅狭部237の幅および第3幅広部238の幅の数値および比は、求められる食感や生麺線3の重なり抑制等の視点により、適宜調整可能である。
また、複数の第3嵌入部236の群である第3嵌入部群236Aにおいて、第3幅狭部237と、第3幅広部238とは、2:1の割合で混合配置されているが、これに限定されない。例えば、複数の第3嵌入部236の群である第3嵌入部群236Aにおいて、第3幅狭部237と、第3幅広部238とは、1:4~4:1の割合で混在して配置されることが好ましい。また、第3嵌入部群236Aにおいて、第3幅狭部237および第3幅広部238のうち少なくとも一方は、第2回転軸方向C2方向において連続しないよう配置される。
図2および図5に示すように、複数の第4嵌入部246は、複数の第4幅狭部247と、第4幅狭部247よりも第2回転軸C2方向における長さである幅が広い複数の第4幅広部248と、を含む。
複数の第4幅狭部247それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、例えば、1.15~3.3mmに設定されるが、これに限定されない。
複数の第4幅広部248それぞれの幅は、一般的には1~5mmに設定され、第4幅狭部247の幅よりも広く設定される。
第4幅狭部247の幅および第4幅広部248の幅の数値および比は、求められる食感や生麺線3の重なり抑制等の視点により、適宜調整可能である。
また、複数の第4嵌入部246の群である第4嵌入部群246Aにおいて、第4幅狭部247と、第4幅広部248とは、2:1の割合で混合配置されているが、これに限定されない。例えば、複数の第4嵌入部246の群である第4嵌入部群246Aにおいて、第4幅狭部247と、第4幅広部248とは、1:4~4:1の割合で混在して配置されることが好ましい。また、第4嵌入部群246Aにおいて、第4幅狭部247および第4幅広部248のうち少なくとも一方は、第2回転軸方向C2方向において連続しないよう配置される。
第3嵌入部群236Aにおいて、第3幅狭部237と、第3幅広部238とは、第3回転軸C3方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置されることが好ましい。例えば、本実施形態においては、第3幅狭部237と、第3幅広部238とは、第2回転軸C2方向において、第3幅狭部237、第3幅狭部237、第3幅広部238の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置される。
また、第4嵌入部群246Aにおいて、第4幅狭部247と、第4幅広部248とは、第2回転軸C2方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置されることが好ましい。例えば、本実施形態においては、第4幅狭部247と、第4幅広部248とは、第2回転軸C2方向において、第4幅狭部247、第4幅狭部247、第4幅広部248の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置される。
複数の第3嵌入部236(第3幅狭部237、第3幅広部238)および複数の第4嵌入部246(第4幅狭部247、第4幅広部248)が上述のように配置されることで、例えば、第2回転軸C2方向に分割された複数レーンごとに生麺線3が取り分けられる場合において、各レーンで取り分けられる生麺線群に含まれる生麺線の種類(異なる太さ)が均一になり、製品における品質の均一化に寄与するため好ましい。
また、第3嵌入部236の第2回転軸C2に直交する第2直径方向における長さである第3深さは、第4嵌入部246の第2直径方向における長さである第3深さとは異なる。具体的には、第3嵌入部236の第3深さは、第4嵌入部246の第4深さよりも浅い。言い換えると、第4嵌入部246の第4深さは、第3嵌入部236の第3深さよりも深い。
本実施形態において、第3嵌入部236に嵌入された生麺線3は、第3掻き出し位置T3において掻き出される。第3掻き出し位置T3において掻き出された生麺線3は、第3カスリ部261(第3掻き出し歯)に対して主に垂直下方向に力を加えるようにぶつかり、垂直下方向に流れるように掻き出される。これに対し、第4嵌入部246に嵌入された生麺線3は、第3掻き出し位置T3よりも第2回転方向R2における下流側の第4掻き出し位置T4において掻き出される。第4掻き出し位置T4において掻き出された生麺線3は、第4カスリ部266(第4掻き出し歯)に対して垂直下方向および水平方向に力を加えるようにぶつかり、垂直下方向に流れるように掻き出される。
これに対応するため、第4カスリ部266(第4掻き出し歯)は、生麺線3により加えられる(水平方向の)力に対抗すると共に、生麺線3からの力により変形等した場合でもしっかりと生麺線3を掻き出せるよう、より深い位置まで嵌入部に挿入配置されることが好ましい。そのため、本実施形態において、第4嵌入部246は、該第4嵌入部246の第4深さが第3嵌入部236の第3深さよりも深くなるよう形成されている。
ここで、本実施形態においては、第4嵌入部246の第4深さが第3嵌入部236の第3深さよりも深くなるよう構成されているが、これに限定されず、第3カスリ部261(第3掻き出し歯)や第4カスリ部266(第4掻き出し歯)の材質、形状や構造を調整することで、第4嵌入部246の第4深さと第3嵌入部236の第4深とが同じ深さになるよう構成してもよい。
また、上述の通り、第3嵌入部236と、第4嵌入部246とは、第2回転軸C2方向において交互に配置されている。そのため、第2回転軸C2方向において、第3深さの嵌入部(浅い嵌入部)と第4深さの嵌入部(深い嵌入部)とが交互に配置されている。
図1に示すように、第1カスリ体250は、第1切刃ロール210に対して取り付けられる。第1カスリ体250は、第1切刃ロール210の下方側において取付穴281に挿通された取付部材291により筐体に取り付けられる。
第2カスリ体260は、第2切刃ロール230に対して取り付けられる。第2カスリ体260は、第2切刃ロール230の下方側において取付穴282に挿通された取付部材292により筐体に取り付けられる。
各カスリ体は、掻き出し歯の歯先が、各切刃ロールに対する接触角である接線と成す角度が例えば10°~60°の範囲となるように取り付けられる。各カスリ体の設置位置は、接触角を上述の範囲に設定すると共に、生麺線を掻き出しやすく、かつ、カスリ体の歯先ができるだけ磨り減らないような角度になるよう設置位置を調整することが好ましい。
以下、主に第1切刃ロール210に対して取り付けられる第1カスリ体250における配置や形状等について説明するが、第2切刃ロール230に対して取り付けられる第2カスリ体260における配置や形状等も同様であり、第1カスリ体250の説明を援用できる。
図1および図3に示すように、第1カスリ体250は、第1カスリ部251と、第2カスリ部256と、上述の取付穴281とを有する。第1カスリ体250は、第1カスリ部251と第2カスリ部256とが一体となって形成されており、2か所の掻き出し位置で生麺線3を掻き出すカスリ体である。第1カスリ体250は、第1掻き出し位置T1で生麺線3を掻き出す第1カスリ部251と、第2掻き出し位置T2で生麺線3を掻き出す第2カスリ部256と、を有する一体型のカスリ体である。
第1カスリ部251は、噛合位置Kに近い上流側の第1掻き出し位置T1において生麺線3を掻き出す部分である。第1カスリ部251は、第1切刃ロール210における第1掻き出し位置T1において複数の第1嵌入部216に挿入配置される複数の第1掻き出し歯252を有する。
複数の第1掻き出し歯252は、後述する第2掻き出し歯257よりも長い掻き出し歯である。複数の第1掻き出し歯252は、噛合位置K側に(斜め上方に)延出すると共に、先端側が第1切刃ロール210側(上方に)に屈曲するように形成されている。複数の第1掻き出し歯252は、生麺線3を掻き出すと共に、垂直方向に流すために適した形状となるよう調整される。
複数の第1掻き出し歯252は、複数の第1幅狭掻き出し歯253と、複数の第1幅広掻き出し歯254とを含む。
第1幅狭掻き出し歯253は、第1切刃ロール210における第1幅狭部217に挿入される掻き出し歯である。
第1幅広掻き出し歯254は、第1切刃ロール210における第1幅広部218に挿入される掻き出し歯である。
第1幅狭掻き出し歯253および第1幅広掻き出し歯254における幅、配置パターン等は、第1幅狭部217および第1幅広部218に対応して設定される。
第2カスリ部256は、第1噛み合い位置T1よりも第1回転方向R1の下流側の第2掻き出し位置T2において生麺線3を掻き出す部分である。第2カスリ部256は、第1切刃ロール210における第1掻き出し位置T1とは異なる第2掻き出し位置T2において複数の第2嵌入部226に挿入配置される複数の第2掻き出し歯257を有する。
複数の第2掻き出し歯257は、上述の第1掻き出し歯252よりも短い掻き出し歯である。複数の第2掻き出し歯257は、根元が第1切刃ロール210側(上方)に屈曲するように形成されている。複数の第2掻き出し歯257は、生麺線3を掻き出すと共に、垂直方向に流すために適した形状となるよう調整される。
複数の第2掻き出し歯257は、複数の第2幅狭掻き出し歯258と、複数の第2幅広掻き出し歯259とを含む。
第2幅狭掻き出し歯258は、第1切刃ロール210における第2幅狭部227に挿入される掻き出し歯である。
第2幅広掻き出し歯259は、第1切刃ロール210における第2幅広部228に挿入される掻き出し歯である。
第2幅狭掻き出し歯258および第2幅広掻き出し歯259における幅、配置パターン等は、第2幅狭部227および第2幅広部228に対応して設定される。
図1および図3に示すように、第2カスリ体260は、第3カスリ部と、第4カスリ部266と、取付穴とを有する。第2カスリ体260は、第1カスリ体250と同様に、第3カスリ部261と第4カスリ部266とが一体となって形成されており、2か所の掻き出し位置で生麺線3を掻き出すカスリ体である。第2カスリ体260は、第3掻き出し位置T3で生麺線3を掻き出す第3カスリ部261と、第4掻き出し位置T4で生麺線3を掻き出す第4カスリ部266と、を有する一体型のカスリ体である。
第3カスリ部261は、噛合位置Kに近い上流側の第3掻き出し位置T3において生麺線3を掻き出す部分である。第3カスリ部261は、第2切刃ロール230における第3掻き出し位置T3において複数の第3嵌入部236に挿入配置される複数の第3掻き出し歯を有する。
第4カスリ部266は、第3噛み合い位置T3よりも第2回転方向R2の下流側の第4掻き出し位置T4において生麺線3を掻き出す部分である。第4カスリ部266は、第2切刃ロール230における第3掻き出し位置T3とは異なる第4掻き出し位置T4において複数の第4嵌入部246に挿入配置される複数の第4掻き出し歯を有する。
ここで、第3掻き出し歯および第4掻き出し歯における形状や構造等は、上述の第1掻き出し歯252および第2掻き出し歯257の説明を援用する。
本実施形態における製麺用切出装置200は、太さの異なる複数種類の麺線を切り出すと共に、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能である。本実施形態における製麺用切出装置200は、各切刃ロールにおける異なる2か所の掻き出し位置で太さの異なる複数種類の麺線を掻き出すと共に、各掻き出し位置において一つおきの嵌入部から麺線を掻き出すよう構成されているため、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能である。
また、本実施形態における製麺用切出装置200は、各切刃ロールにおける異なる2か所の掻き出し位置で太さの異なる複数種類の麺線を掻き出すので、掻き出される麺線束に含まれる麺線数を少なくする(分散)ことができると共に、各掻き出し位置から掻き出される麺線束それぞれの挙動が異なるため、麺線が線状又は面状に重なることを抑制できる。
また、本実施形態における製麺用切出装置200は、各掻き出し位置ごとの麺線束においても、太さの異なる複数種類の麺線を切り出しているので、各太さの麺線ごとに湾曲の向きや度合い等の違いを含む挙動が異なると共に、一つおきの嵌入部から麺線を掻き出しているので、隣合う麺線同士の距離を長くすることができ、麺線が線状又は面状に重なることを抑制できる。
これにより、本実施形態における製麺用切出装置200は、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能である。
続けて、図5から図10により、製麺用切出装置200の動作及び製麺用切出装置200により切り出された生麺線3の製造工程中における状態について説明する。
まず、図10に示すように、麺帯生成部100(圧延ロール101、102、103)は、麺生地が不図示の複合機等によって麺帯化されたものを、順次、薄く圧延処理する。 麺帯生成部100により生成された薄い麺帯2は、製麺用切出装置200に投入される。
製麺用切出装置200は、麺帯2を切り出して複数の生麺線3を形成する。以下に、製麺用切出装置200の動作について詳細に説明する。
図5に示すように、第1切刃ロール210と第2切刃ロール230とは、噛合位置Kで噛み合うように配置される。本実施形態において、噛合位置Kは、第1回転軸C1と第2回転軸C2とを含む平面上に形成される。
噛合位置Kにおいて、第1切刃ロール210における複数の第1押込部212それぞれと、第2切刃ロール230における複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246それぞれとは、噛み合った状態である。
同様に、噛合位置Kにおいて、第2切刃ロール230における複数の第2押込部232それぞれと、第1切刃ロール210における複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226それぞれとは、噛み合った状態である。上述のような噛み合い状態が形成されることで、麺帯2は、複数の生麺線3にせん断される。
製麺用切出装置200における第1切刃ロール210と第2切刃ロール230との噛合位置Kに投入された麺帯2は、噛合位置Kにおいて、複数の生麺線3にせん断(切断)される。そして、麺帯2は、せん断されると共に、第1切刃ロール210における複数の第1押込部212それぞれにより第2切刃ロール230における複数の第3嵌入部236および複数の第4嵌入部246それぞれに押し込まれる。また、同様に、麺帯2は、せん断されると共に、第2切刃ロール230における複数の第2押込部232それぞれにより第1切刃ロール210における複数の第1嵌入部216および複数の第2嵌入部226それぞれに押し込まれる。
各嵌入部に押し込まれた生麺線3は、後述する各カスリ体(カスリ部、掻き出し歯)により掻き出される。
図1および図10に示すように、複数の生麺線3が第1嵌入部216および第2嵌入部226に嵌入した第1切刃ロール210は、第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1に回転される。第1切刃ロール210の回転に伴って回転移動された生麺線3のうち第1嵌入部216に嵌入した生麺線3は、第1掻き出し位置T1において第1カスリ体250における第1カスリ部251により掻き出される。
続けて、第1切刃ロール210の回転に伴って回転移動された生麺線3のうち残りの第2嵌入部226に嵌入した生麺線3は、第2掻き出し位置T2において第1カスリ体250における第2カスリ部256により掻き出される。
具体的には、図6から図8に示すように、複数の第1嵌入部216に嵌入した複数の生麺線3それぞれは、第1掻き出し位置T1において、第1カスリ部251における複数の第1掻き出し歯252(第1掻き出し歯群252A)により掻き出される。詳細には、複数の第1嵌入部216に嵌入した複数の生麺線3それぞれは、第1掻き出し位置T1において、第1カスリ部251における第1掻き出し歯群252Aに含まれる第1幅狭掻き出し歯253および第1幅広掻き出し歯254により掻き出される。
第1カスリ部251により掻き出された生麺線3は、自重により垂直下方向に垂下する。
同様に、図6から図8に示すように、複数の第2嵌入部226に嵌入した複数の生麺線3それぞれは、第2掻き出し位置T2において、第2カスリ部256における複数の第2掻き出し歯257(第2掻き出し歯群257A)により掻き出される。詳細には、複数の第2嵌入部226に嵌入した複数の生麺線3それぞれは、第2掻き出し位置T2において、第2カスリ部256における第2掻き出し歯群257Aに含まれる第2幅狭掻き出し歯258および第2幅広掻き出し歯259により掻き出される。
第2カスリ部256により掻き出された生麺線3は、自重により垂直下方向に垂下する。
複数の生麺線3が第3嵌入部236および第4嵌入部246に嵌入した第2切刃ロール230は、第2回転軸C2を中心に第2回転方向R2に回転される。第2切刃ロール230の回転に伴って回転移動された生麺線3のうち第3嵌入部236に嵌入した生麺線3は、第3掻き出し位置T3において第2カスリ体260における第3カスリ部261により掻き出される。
続けて、第2切刃ロール230の回転に伴って回転移動された生麺線3のうち残りの第4嵌入部246に嵌入した生麺線3は、第4掻き出し位置T4において第2カスリ体260における第4カスリ部266により掻き出される
ここで、第2切刃ロール230と、第2カスリ体260における掻き出し歯との位置関係や生麺線3の挙動は、第1切刃ロール210と、第1カスリ体250における掻き出し歯との位置関係や挙動等と同様であるので、説明を省略する。
図10に示すように、切り出された生麺線3は、掻き出し位置がベルト410の上流側である生麺線3から下側に4層に積層される。各層における生麺線3は、各切刃ロールにおける異なる2か所の掻き出し位置で太さの異なる複数種類の麺線が掻き出されているので、掻き出される各麺線束(各層)に含まれる麺線数を少なくする(分散)ことができること、各掻き出し位置から掻き出される麺線束(各層)それぞれの挙動が異なること、太さの異なる複数種類の麺線を切り出しているので各太さの麺線ごとに湾曲の向きや度合い等の違いを含む挙動が異なること、一つおきの嵌入部から麺線を掻き出しているので隣合う麺線同士の距離を長くすることができること等により、線状又は面状に重なることが抑制される。水平方向においては、互いに隣り合う生麺線3と線状に重なることが抑制されており、垂直方向においては、各層を構成する生麺線3が面状に重なることが抑制される。
例えば、図9に示すように、本実施形態における製麺用切出装置200から切り出された生麺線3同士は互いに同期せず、概ねバラバラに円弧を描くような状態で、搬送コンベア400のベルト410上に積層される。これに対し、従来の製麺用切出装置から切り出された生麺線3同士は互いに同期してベルト410上に積層される。この場合、隣接する生麺線3同士が線状又は面状に重なり(くっつき)、垂直方向における各層も多くが面状に重なっている。
また、図10に示すように、本実施形態における製麺用切出装置200から切り出された太さの異なる複数種類の生麺線3は、ベルト410の回転移動に伴って、蒸煮装置300の内部空間330に搬入される。蒸煮装置300の内部空間330に搬入された太さの異なる複数種類の生麺線3は、内部空間330内に充満する高温蒸気によりα化される。
ここで、本実施形態の製麺用切出装置200によって、生麺線3は線状、面状に重なることを抑制されているので、蒸煮装置300における蒸煮(α化処理)によっても結着が生じにくい(結着していても点状の状態)。
そして、生麺線3がα化された太さの異なる複数種類の蒸し麺線4は、必要によりシャワー装置350から放射された冷却水により冷却された後、引き伸ばし部としての引っ張りコンベア500により搬送されながら搬送コンベア400の下流部において引き伸ばされる。ここで、シャワー装置350から放射される冷却水は、麺線4が乾いて結着することを抑制する。また、シャワー装置350から冷却水を放射するほか、所定の浸漬装置により、麺線4を浸漬することでも同様の効果が得られる。
上述の通り、本実施形態において、蒸し麺線4における結着が抑制されるので、あるいは、結着しても点状でくっついているだけなので、引き伸ばし工程において、蒸し麺線4は好適にほぐされる。
その後は、所定の長さにカットするカット装置を経ることで、蒸し麺を製造することができる。
また、カット後所定の乾燥装置(例えば、フライヤー、熱風乾燥機等)を経ることで、即席麺を製造することができる。
本実施形態によれば、製麺用切出装置200は、太さの異なる複数種類の麺線を切り出すと共に、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能である。本実施形態における製麺用切出装置200は、各切刃ロールにおける異なる2か所の掻き出し位置で太さの異なる複数種類の麺線を掻き出すと共に、各掻き出し位置において一つおきの嵌入部から麺線を掻き出すよう構成されているため、太さの異なる複数種類の麺線同士の結着を抑制可能である。
また、本実施形態よれば、製麺用切出装置200は、各切刃ロールにおける異なる2か所の掻き出し位置で太さの異なる複数種類の麺線を掻き出すので、掻き出される麺線束に含まれる麺線数を少なくする(分散)ことができると共に、各掻き出し位置から掻き出される麺線束それぞれの挙動が異なるため、麺線が線状又は面状に重なることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、製麺用切出装置200は、各掻き出し位置ごとの麺線束においても、太さの異なる複数種類の麺線を切り出しているので、各太さの麺線ごとに湾曲の向きや度合い等の違いを含む挙動が異なると共に、一つおきの嵌入部から麺線を掻き出しているので、隣合う麺線同士の距離を長くすることができ、麺線が線状又は面状に重なることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、導管等を用いることなく、麺線同士の結着が抑制されたほぐれのよい麺を得ることができる。
また、本実施形態によれば、麺線が直線状の太さの異なる複数種類の麺線を含む蒸し麺、即席麺やソバ等を得ることができる。これにより、調理しやすく、手切り感のある食感やのど越しの麺を得ることができる。
また、本実施形態よれば、製麺用切出装置200は、切り出された生麺線3同士の線状や面状の重なり(くっつき)を抑制できる。そして、線状、面状の重なりが少ないために、結着がより強固になる蒸煮等の処理を行なっても、麺線を引っ張る等によって、容易に結着箇所を剥がすことができる。しかも、導管のような強いウェーブを形成する装置を付けていないので、比較的真直ぐな麺線となる。本実施形態によれば、調理しやすく、手切り感のある食感やのど越しの麺を得ることができる。
また、太さの異なる麺線を切り出す方法として、例えば、第1掻き出し位置において掻き出される麺線を全て細くし(第1掻き出し部の掻き出し歯が挿入される嵌入部を幅狭部のみとする)、第2掻き出し位置において掻き出される麺線を全て太くする(第2掻き出し部の掻き出し歯が挿入される嵌入部を幅広部のみとする)こともできるが、この場合、積層面の状態(麺線の挙動、例えば、曲線(輪)の形状や間隔のパターン)が各層で異なるので結着が起こりやすくなる。掻き出し位置ごとに掻き出される麺線の太さが同じ場合、結着が起こりやすくなるため好ましくない。
これに対し、本実施形態においては、各掻き出し位置において太さの異なる麺線が混在して掻き出されるため、積層面が各層で均質となるので結着が起こりにくくなる。本実施形態における製麺用切出装置200は、各掻き出し位置において、太さの異なる複数種類の麺線を混在した状態で掻き出すので、麺線同士の結着を抑制可能である。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
本実施形態において、各切刃ロールにおける複数の嵌入部(嵌入部群)は、幅の異なる2種類の嵌入部である幅狭部と幅広部とを含むが、これに限定されず、各幅狭部および各幅広部とは幅が異なる嵌入部を1または複数種類含んでもよい。複数の第1嵌入部の群から複数の第4嵌入部の群における全部または一部の群は、各幅狭部および各幅広部とは幅が異なる嵌入部を1または複数種類含んでいてもよい。また、この場合、各幅狭部と、各幅広部と、幅が異なる1または複数種類の嵌入部とは、各回転軸方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置されることが好ましい。
例えば、図11に示すように、他の実施形態である製麺用切出装置において、各切刃ロールにおける複数の嵌入部(嵌入部群)は、幅の異なる3種類以上の嵌入部を含んでいてもよい。図11は、他の実施形態における第1切刃ロールと第2切刃ロールとの噛み合い状態を説明する図である。
図11に示すように、第1切刃ロール210aは、第1幅狭部219aと、第1幅広部218aと、幅が第1幅狭部219aと第1幅広部218aとの中間である第1幅中部217aと、を有する。また、第1切刃ロール210aは、第2幅狭部229aと、第2幅広部228aと、幅が第2幅狭部229aと第2幅広部228aとの中間である第2幅中部227aと、を有する。
また、第2切刃ロール230aは、第3幅狭部339aと、第3幅広部338aと、幅が第3幅狭部339aと第3幅広部338aとの中間である第3幅中部337aと、を有する。また、第2切刃ロール230aは、第4幅狭部349aと、第4幅広部348aと、幅が第4幅狭部349aと第4幅広部348aとの中間である第4幅中部347aと、を有する。
また、本実施形態において、各切刃ロールに対する掻き出し位置の数は、各2か所であるが、これに限定されず、3か所以上であってもよい。この場合、各カスリ体における各カスリ部の数は、3つ以上となる。
また、本実施形態において、生麺線を掻き出すカスリは、第1カスリ部および第2カスリ部とが一体となった一体型タイプであるが、これに限定されず、例えば、図12に示すように第1カスリ部と第2カスリ部とが独立したタイプであってもよい。図12は、他の実施形態における製麺用切出装置の構造を説明する正面図である。
例えば、図12に示すように、他の実施形態である製麺用切出装置200Aは、第1切刃ロール212aに対して配置される第1カスリ部250Aと、第1カスリ部250Aとは独立した第2カスリ部250Bと、を有する。
また、製麺用切出装置200Aは、第2切刃ロール232aに対して配置される第3カスリ部260Aと、第3カスリ部260Aとは独立した第4カスリ部260Bと、を有する。
第1カスリ部250Aは、掻き出し歯の歯先(掻き出し位置)が第1回転軸C1を中心に噛合位置Kから第1回転方向R1へ5°~90°、好ましくは30°~90°、更に好ましくは45°~90°、特に好ましくは60°~70°の位置に配置される(α)。
また、第2カスリ部250Bは、掻き出し歯の歯先(掻き出し位置)が第1回転軸C1を中心に噛合位置Kから第1回転方向R1へ120°~210°、特に好ましくは150°~180°の位置(12a)に配置される(β)。
また、第1カスリ部250Aにおける掻き出し歯の歯先(掻き出し位置)と、第2カスリ部250Bにおける掻き出し歯の歯先(掻き出し位置)とは、第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1へ90°以上離れるよう離間して配置されることが好ましい。
これにより、各掻き出し位置で掻き出された生麺線3は、互いにより大きく異なる挙動で掻き出され、線状又は面状に重なることが抑制される。
また、本実施形態において、各嵌入部群において、幅狭部と、幅広部とは、各回転軸方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置され、例えば、幅狭部、幅狭部、幅広部の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置されている。本実施形態においては、幅狭部が連続して配置されているが、幅狭部が連続しないよう配置されている場合、より結着等が抑制される。製麺用切出装置において、複数の第1嵌入部の群から複数の第4嵌入部の群それぞれにおいて、各幅狭部は、各回転軸方向において連続しないよう配置され、各幅広部は、各回転軸方向において連続しないよう配置されることは、結着等の抑制面からは好ましい。ここで、幅の異なる嵌入部の種類が2つの場合には、交互に配置するパターンのみであり、求める食感等との関係で製品面から最適とはいえない場合もある。幅の異なる嵌入部の種類が3つ以上の場合には、配置パターンも多くなり、結着性等と食感等との両面から好ましい態様を選択可能である。
200 製麺用切出装置
210 第1切刃ロール
212 第1押込部
216 第1嵌入部
217 第1幅狭部
218 第1幅広部
226 第2嵌入部
227 第2幅狭部
228 第2幅広部
230 第2切刃ロール
232 第2押込部
236 第3嵌入部
237 第3幅狭部
238 第3幅広部
246 第4嵌入部
247 第4幅狭部
248 第4幅広部
250 第1カスリ体
251 第1カスリ部
256 第2カスリ部
260 第2カスリ体
261 第3カスリ部
266 第4カスリ部
C1 第1回転軸
C2 第2回転軸
R1 第1回転方向
R2 第2回転方向
K 噛み合い位置
T1~T4 掻き出し位置

Claims (8)

  1. 第1回転軸を中心に第1回転方向へ回転可能であって、円周方向に沿って環状に形成された凸状の複数の第1押込部と、前記複数の第1押込部同士の間にそれぞれ形成され、円周方向に沿って環状に形成された凹状の複数の第1嵌入部および複数の第2嵌入部とを有する第1切刃ロールと、
    前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心に前記第1回転方向と反対の第2回転方向へ回転可能であって、円周方向に沿って環状に形成された凸状の複数の第2押込部と、前記複数の第2押込部同士の間にそれぞれ形成され、円周方向に環状に形成された凹状の複数の第3嵌入部および複数の第4嵌入部とを有すると共に、前記第1切刃ロールと噛合位置で噛み合うように配置された第2切刃ロールと、
    前記第1切刃ロールにおける第1掻き出し位置において前記複数の第1嵌入部に挿入配置される複数の第1掻き出し歯を有する第1カスリ部と、
    前記第1切刃ロールにおける前記第1掻き出し位置とは異なる第2掻き出し位置において前記複数の第2嵌入部に挿入配置される複数の第2掻き出し歯を有する第2カスリ部と、を有し、
    前記第1嵌入部および前記第2嵌入部は、前記第1回転軸方向において交互に配置され、
    前記複数の第1嵌入部は、複数の第1幅狭部と、前記第1幅狭部よりも前記第1回転軸方向における長さである幅が広い複数の第1幅広部と、を含み、
    前記複数の第2嵌入部は、複数の第2幅狭部と、前記第2幅狭部よりも前記第1回転軸方向における長さである幅が広い複数の第2幅広部と、を含む
    製麺用切出装置。
  2. 前記第2切刃ロールにおける第3掻き出し位置において前記複数の第3嵌入部に挿入配置される複数の第3掻き出し歯を有する第3カスリ部と、
    前記第2切刃ロールにおける前記第3掻き出し位置とは異なる第4掻き出し位置において前記複数の第4嵌入部に挿入配置される複数の第4掻き出し歯を有する第4カスリ部と、を有し、
    前記第3嵌入部および前記第4嵌入部は、前記第2回転軸方向において交互に配置され、
    前記複数の第3嵌入部は、複数の第3幅狭部と、前記第3幅狭部よりも前記第2回転軸方向における長さである幅が広い複数の第3幅広部と、を含み、
    前記複数の第4嵌入部は、複数の第4幅狭部と、前記第4幅狭部よりも前記第2回転軸方向における長さである幅が広い複数の第2幅広部と、を含む
    請求項1に記載の製麺用切出装置。
  3. 前記第1嵌入部の前記第1回転軸に直交する第1直径方向における長さである第1深さは、前記第2嵌入部の前記第1直径方向における長さである第2深さとは異なり、
    前記第3嵌入部の前記第2回転軸に直交する第2直径方向における長さである第3深さは、前記第4嵌入部の前記第2直径方向における長さである第4深さとは異なる
    請求項2に記載の製麺用切出装置。
  4. 前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群それぞれにおいて、
    前記各幅狭部と、前記各幅広部とは、1:4から4:1の割合で混在して配置される
    請求項2または3に記載の製麺用切出装置。
  5. 前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群それぞれにおいて、
    前記各幅狭部および前記各幅広部のうち少なくとも一方は、前記各回転軸方向において連続しないよう配置される
    請求項2から4のいずれかに記載の製麺用切出装置。
  6. 前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群における全部または一部の群は、
    前記各幅狭部および前記各幅広部とは前記幅が異なる嵌入部を1または複数種類含む
    請求項2から5のいずれかに記載の製麺用切出装置。
  7. 前記複数の第1嵌入部の群から前記複数の第4嵌入部の群における全部または一部の群において、
    前記各幅狭部と、前記各幅広部と、前記幅が異なる1または複数種類の嵌入部とは、前記各回転軸方向において所定の配置パターンを複数セット連続して繰り返すよう配置される
    請求項6に記載の製麺用切出装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の製麺用切出装置により所定の麺帯から太さの異なる複数種類の複数の麺線を切り出す切り出し工程と、
    前記製麺用切出装置から切り出された太さの異なる複数種類の麺線を蒸煮してα化させる蒸煮工程と、
    前記蒸煮工程により蒸煮されα化された太さの異なる複数種類の麺線を引き伸ばす引き伸ばし工程と、を含む
    麺類の製造方法。
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