JP3220119U - 食品生地用ロール - Google Patents
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Abstract
【課題】食品の生地に繊細なスリット模様を形成することが可能で、しかも、成型ロールの製造が容易な食品生地用ロールを提供する。
【解決手段】相対して回転する一対のロール本体Rを備え、各ロール本体Rに円形の回転刃1を平行に多数設ける。回転刃の先端で食品生地Pをカットするように構成する。また、各回転刃1の先端部を横一列に切り欠いた状態の切欠直線部2を形成する。切欠直線部が食品生地に未カット帯部P1を形成し、各回転刃のカット部分が食品生地にスリット模様P2を形成する。
【選択図】図2
【解決手段】相対して回転する一対のロール本体Rを備え、各ロール本体Rに円形の回転刃1を平行に多数設ける。回転刃の先端で食品生地Pをカットするように構成する。また、各回転刃1の先端部を横一列に切り欠いた状態の切欠直線部2を形成する。切欠直線部が食品生地に未カット帯部P1を形成し、各回転刃のカット部分が食品生地にスリット模様P2を形成する。
【選択図】図2
Description
本考案は、菓子類やパスタ等の食品の生地にスリット模様を形成することが可能な食品生地用ロールに関するものである。
従来、ビスケットやクラッカ一の生地をロールで圧延してシート状に成型した後、該生地シートに、千鳥模様の切目を付ける製造方法が特許文献1に記載されている。この製造方法では、ロールで圧延したシート状の生地を広げ、この生地の上から千鳥カッターを押し当てて千鳥模様の切目を形成する。
一方、ベーカリー生地に切れ目を入れるカッターを備えた切れ目入れ装置が特許文献2に記載されている。このカッターは歯車形状を成したカッターを回転シャフトに複数枚固定し、このカッターの放射状に設けた刃部の先端で生地に切れ目を入れるように構成したものである。
特許文献1に記載の製造方法のように、シート状の生地をロールで圧延した後、広げた生地の上から千鳥カッターを押し当てて千鳥模様を形成する手段では、生地を広げるためのスペースが別途必要になるという不都合がある。
一方、特許文献2に記載の装置の構造は、隣接する2枚以上のカッターの間隔を20〜50mmに設定した上で、固定シャフトに対してカッターを回転自在に設けたり、あるいは回転するシャフトに対してカッターを固定したりする構造である。この結果カッターの数が多くなるほどカッターを装着する工程が極めて困難な作業になる。
しかも、この装置は、ベーカリー生地を均一に焼成するために蒸気抜きとしての切れ目を生地に形成するものなので、この切れ目によって生地に繊細な模様を付けることはできない。したがって、食品の生地に繊細なスリット模様を形成することも、また、この模様を任意に変更することもできない構成であった。
そこで本考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、食品の生地に繊細なスリット模様を形成することが可能で、しかも、成型ロールの製造が容易になりスリット模様を変更することも可能な食品生地用ロールの提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本考案における第1の手段は、相対して回転する一対のロール本体Rの間に投入する食品生地Pにスリット模様を形成する食品生地用ロールであって、各ロール本体Rに円形の回転刃1が平行に多数設けられ該回転刃1の先端で食品生地Pをカットするように構成し、各回転刃1の先端部を横一列に切り欠いた状態の切欠直線部2を形成し、該切欠直線部2が食品生地Pに未カット帯部P1を形成すると共に、各回転刃1のカット部分で食品生地Pにスリット模様P2を形成するように構成したものである。
第2の手段の前記回転刃1は、対向するロール本体Rから互い違いに配された各先端部が前記食品生地Pの両面から噛み合ってカットするように構成している。
第3の手段の前記切欠直線部2は、前記ロール本体Rごとに1本乃至12本形成され、前記切欠直線部2の数及び切欠直線部2の幅で前記食品生地Pの前記スリット模様P2を変更するように構成したものである。
請求項1のごとく、切欠直線部2が食品生地Pに未カット帯部P1を形成すると共に、各回転刃1のカット部分で食品生地Pにスリット模様P2を形成するように構成したことで、回転する一対のロール本体R間に食品生地Pを投入するだけで、この食品生地Pに繊細なスリット模様P2を形成することができる。したがって、従来のように模様を付けるために、生地を広げるためのスペースが不要になった。
しかも、切欠直線部2は、各回転刃1の先端部を横一列に切り欠くことで形成できるので、成型ロールの製造も容易に行える。
請求項2のように、回転刃1は、対向するロール本体Rから互い違いに配された各先端部が前記食品生地Pの両面から噛み合ってカットするように構成したことで、食品生地Pに多数の回転刃1で多数の切目を入れる場合でも、食品生地Pの両面から同時にカットされるので繊細なスリット模様P2を形成することができる。
請求項3によると、切欠直線部2は、ロール本体Rごとに1本乃至12本形成され、切欠直線部2の数及び切欠直線部2の幅で食品生地Pのスリット模様P2を変更するように構成しているので、切欠直線部2の数が異なったロール本体Rを変更するだけで食品生地Pに形成するスリット模様P2を自由に変更することが可能になった。
このように本考案によると、食品の生地に繊細なスリット模様P2を形成することが可能で、しかも、成型ロールの製造が容易になりスリット模様P2を任意に変更することも可能になるなどといった当初の目的を達成することができる。
以下、本考案の実施例を説明する。本考案食品生地用ロールは、相対して回転する一対のロール本体R間に投入する食品生地Pにスリット模様P2を形成するロールである。すなわち、対向して回転するロール本体Rが一対並設されている(図1参照)。このロール本体R間で食品生地Pを押し出す際に、回転刃1と切欠直線部2とで食品生地Pにスリット模様P2を形成する(図2参照)。
各ロール本体Rには、複数枚の回転刃1がそれぞれ平行に連設されている(図3参照)。この回転刃1は、対向する回転刃1が互い違いに配され、回転刃1の先端部が前記食品生地Pの両面から噛み合って食品生地Pを線状にカットする。
更に、ロール本体Rに並んだ各回転刃1の先端部を横一列に切り欠いて切欠直線部2を形成している(図1参照)。この切欠直線部2が食品生地Pに接触することで食品生地Pへのカットを防止し、食品生地Pに未カット帯部P1を形成する(図2参照)。
図4に示す回転刃1には、12本の切欠直線部2が形成されている。このような回転刃1によると、図5に示すようなスリット模様P2と未カット帯部P1が食品生地Pに形成される。
図6に示す回転刃1には、回転刃1の円周上で対向する位置に2本形成されている。この場合、図7に示すようなスリット模様P2と未カット帯部P1が食品生地Pに形成される。
このように、本考案では、切欠直線部2の数で食品生地Pのスリット模様P2を変更するように構成したものである。また、切欠直線部2の幅の寸法を変更することも可能である。このように、切欠直線部2の数や幅、あるいは回転刃1の数等を変更することで、任意のスリット模様P2を形成することができる。
更に、切欠直線部2の数は、ロール本体Rに対して1本から12本までなら対向するロール本体Rの切欠直線部2が重ならないように設定可能である。
一方、切欠直線部2の数が更に多くなると、対向する切欠直線部2が重なってしまうなど、想定外の模様になるおそれがある。
尚、本考案において図示例に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での設計変更は自由に行える。また本考案の使用例も限定されるものではない。
P 食品生地
P1 未カット帯部
P2 スリット模様
R ロール本体
1 回転刃
2 切欠直線部
P1 未カット帯部
P2 スリット模様
R ロール本体
1 回転刃
2 切欠直線部
Claims (3)
- 相対して回転する一対のロール本体の間に投入する食品生地にスリット模様を形成する食品生地用ロールであって、
各ロール本体に円形の回転刃が平行に多数設けられ該回転刃の先端で食品生地をカットするように構成し、
各回転刃の先端部を横一列に切り欠いた状態の切欠直線部を形成し、
該切欠直線部が食品生地に未カット帯部を形成すると共に、
各回転刃のカット部分で食品生地にスリット模様を形成するように構成したことを特徴とする食品生地用ロール。 - 前記回転刃は、対向するロール本体から互い違いに配された各先端部が前記食品生地の両面から噛み合ってカットするように構成した請求項1記載の食品生地用ロール。
- 前記切欠直線部は、前記ロール本体ごとに1本乃至12本形成され、前記切欠直線部の数及び切欠直線部の幅で前記食品生地の前記スリット模様を変更するように構成した請求項1又は2記載の食品生地用ロール。
Priority Applications (1)
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2018
- 2018-12-03 JP JP2018004676U patent/JP3220119U/ja active Active
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