JP3746087B2 - 麺線切出し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、麺線切出し装置、詳しくは、小麦粉などの原料粉を練ったものをロール圧延して得られる麺帯から多数の麺線を切り出して蛇行状に整形するための麺線切出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の麺線切出し装置は、生麺、ノンフライ麺、フライ麺などを製造するときの前工程で用いられており、その麺線切出し装置を図5に説明的に示してある。
【0003】
図5に示すように、この麺線切出し装置は、一対の切出しロール1,2と、各切出しロール1,2の軸方向に多数並んだスクレーパ3,4と、一対のガイド板5,6と、コンベアまたはロール群でなる横送り機構7とを備えている。切出しロール1,2は、同心状で各切出しロール1,2の軸方向に並列された多数の環状の切刃11,21を有しており、それらの切刃11,21の相互間のそれぞれに同じ深さの環状溝12,22が設けられている。そして、一対の切出しロール1,2の重なり部aに給送されてきた麺帯Nが上記切刃11,21によって多数の麺線n1,n2に切り分けられ、そうして切り分けられた個々の麺線n1,n2は切刃11,21による切り分けに伴って個々の環状溝12,22に押し込まれる。こうして環状溝12,22に押し込まれた麺線n1,n2が左右のスクレーパ先端部31,41により環状溝12,22から掻き出されて一対のガイド板5,6の間の下降路Dを自重で降下する。一対のガイド板5,6の間の下降路Dを降下する麺線n1,n2は、一対のガイド板5,6との摺動抵抗や切出しロール1,2における環状溝12,22の回転周速と横送り機構7の送り速度の差などの影響を受けて降下中に蛇行し、蛇行したまま横送り機構7で次工程へ運ばれる。
【0004】
このような麺線切出し装置において、従来は、それぞれの切出しロール、たとえば右側の切出しロール2の多数の環状溝22に挿入配備された個々のスクレーパ4の先端部41は、それぞれの環状溝22の内部における周方向での同一位置、すなわち同一位相のところに配備されていた。左側の切出しロール1に対応している個々のスクレーパ3の先端部31とその切出しロール1の個々の環状溝12との位置関係についても同様である。
【0005】
また、一対のガイド板5,6の対向間隔は18〜25mmとなされており、そのような一対のガイド板5,6の間の下降路Dに、図5のようにそれぞれの切出しロール1,2で切り出された麺線n1,n2が2層になって降下するようになされていた。なお、下降路Dに1層の麺線を降下させることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5で説明した従来の麺線切出し装置には次のような問題点があった。
【0007】
対向間隔が18〜25mmになされた一対のガイド板5,6の間の下降路Dを麺線n1,n2がウエーブを形成するように蛇行しながら降下するので、麺線n1,n2のウエーブは比較的小さくなる。このような小さいウエーブの麺線n1,n2はそれなりに適した用途を持っているけれども、製品麺の種類によっては麺線のウエーブを大きくして滑らかな食感を出したいこともある。
【0008】
ところが、従来の麺線切出し装置によっては、麺線のウエーブをさらに大きくすることができなかった。この理由として次のような要因が考えられる。
【0009】
たとえば右側の切出しロール2の多数の環状溝22に挿入配備された個々のスクレーパ4の先端部41が、それらの環状溝22の内部における周方向での同一位相のところに配備されているところから、多数条の麺線n2の個々のスクレーパ先端部41による環状溝22からの掻出し開始位置がすべての環状溝22において同じ高さになり、そのために、一対のガイド板5,6の間の下降路Dを自重で同じ大きさのウエーブを形成するように蛇行しながら降下する多数条の麺線n2の相互間において山部m同士ならびに谷部v同士が同じ高さで横に並んだまま降下する状態になる。他方、上記下降路Dでは麺線n2のいずれかが横に振れたりしてそれに隣接する他の麺線n2に接触して互いに付着し合うといった事態が多々起こる。ところが、そのような事態が起こる場合において、上記のように相隣接する麺線n2の相互間において山部m同士ならびに谷部v同士が同じ高さで横に並んだまま降下していると、それらの山部m同士ならびに谷部v同士が全体に亘って付着してしまい、その際に麺線n2のウエーブが大きいと後工程で行われる蒸煮、水噴霧、ほぐし整形、油揚げ処理などで麺線がうまくほぐれず、製品麺の品質を低下させる原因になる。左側の切出しロール1を経て形成される多数条の麺線n1についても同様のことがいえる。
【0010】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、従来の麺線切出し装置におけるスクレーパやガイド板などにわずかな構造の変更を加えるだけで、一対のガイド板の間の下降路を降下中に相隣接する麺線同士が付着しにくく、たとえ付着したとしても後工程で行われる蒸煮、水噴霧、ほぐし整形、油揚げ処理などで付着部分が容易にほぐれるようになり、また、麺線のウエーブの大きさを滑らかな食感を得られる程度に大きくすることのできる麺線切出し装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る麺線切出し装置は、同心状に並列された多数の環状の切刃の相互間のそれぞれに環状溝を具備し、それらの環状溝に、麺帯を上記切刃により切り分けることにより形成される麺線がその切り分けに伴って押し込まれるようになされた切出しロールと、先端部が上記切出しロールの個々の環状溝に挿入配備され上記切出しロールの回転に伴ってその環状溝に押し込まれている麺線をその環状溝から掻き出して下方に垂れ下げる多数のスクレーパと、切出しロールの下方に設けられて上記スクレーパにより切出しロールの環状溝から掻き出された麺線を挾む両側に配置されてその麺線の下降路を形成する相対向する一対のガイド板と、一対のガイド板の対向空間を通して排出されたきた麺線の横送り機構と、を備えた麺線切出し装置において、多数のスクレーパが一枚の板体に櫛歯状に形成されており、相隣接する任意の2つのスクレーパの相互間において、少なくとも1つのスクレーパが折り曲げられてそれらの2つのスクレーパの先端部が、上記切出しロールの相隣接する2つの環状溝における周方向で異なる位置に配備されており、前記相対向する一対のガイド板の対向間隔が、降下中に蛇行される麺線の蛇行幅を規制し得る間隔に定められている、というものである。
【0012】
このような麺線切出し装置においては、請求項2に記載したように、相対向する一対のガイド板の対向間隔が、降下中に蛇行される麺線の蛇行幅を規制し得る間隔に定められており、かつその対向間隔が25〜45mmである、という構成を採用することが可能である。さらに、横送り機構の送り速度が切出しロールにおける環状溝の回転周速の(1/11)〜(1/14)倍になっている、という構成を採用することも可能である。
【0013】
【作用】
請求項1の発明に係る麺線切出し装置においては、多数のスクレーパが一枚の板体に櫛歯状に形成されており、相隣接する任意の2つのスクレーパの相互間において、少なくとも1つのスクレーパが折り曲げられてそれらの2つのスクレーパの先端部が、上記切出しロールの相隣接する2つの環状溝における周方向で異なる位置に配備されているという構成を採用しているので、切出しロールにより切り出されてその相隣接する環状溝に押し込まれた任意の2条の麺線の相互間においては、個々のスクレーパの先端部による環状溝からの掻出し開始位置が異なる高さになる。そのため、一対のガイド板の間の下降路を自重で同じ大きさのウエーブを形成するように蛇行しながら降下する2条の麺線の相互間においては山部同士ならびに谷部同士が同じ高さで横に並んだまま降下するという状態が起こらない。したがって、上記下降路で麺線のいずれかが横に振れてそれに隣接する他の麺線に接触して互いに付着し合うといった事態が起こりにくく、たとえそのような付着が起こったとしても、その付着は、麺線同士が交差した部分でのみ起こるので、後工程で行われる蒸煮、水噴霧、ほぐし整形、油揚げ処理などで麺線が簡単にほぐれるようになる。
【0014】
そして、相対向する一対のガイド板の対向間隔が、降下中に蛇行される麺線の蛇行幅を規制し得る間隔に定められていたり、請求項の発明のように一対のガイド板の対向間隔が25〜45mmであったり、請求項の発明のように横送り機構の送り速度が切出しロールにおける環状溝の回転周速のほゞ(1/11)〜(1/14)倍になっていたりすると、上記下降路を蛇行しながら降下するときの麺線のウエーブの大きさが大きくなる。
【0015】
【実施例】
図1は本発明に係る麺線切出し装置を一部省略して示した平面図、図2は図1のII−II線に沿う部分を拡大して説明的に示した断面図、図3は図2の要部を拡大した断面図、図4は多数のスクレーパが形成された板体を示している。
【0016】
図1および図2において、1,2は切出しロールである。左側の切出しロール1は同心状に並列された多数の環状の切刃11…の相互間のそれぞれに環状溝12…を具備している。図1に一部拡大して示したように、1つの切刃11には2条の環状の刃先11a,11aが具備されており、これらの刃先11a,11aの相互間は少し凹んでいる。右側の切出しロール2も同様に同心状に並列された多数の環状の切刃21…の相互間のそれぞれに環状溝22…を具備しており、1つの切刃21には2条の環状の刃先21a,21aが備わっている。そして、回転軸線を平行になされた左右の切出しロール1,2の相互間において、切刃21と環状溝22とがそれらの周方向の1箇所で重なり状に噛み合わされている。aは一対の切出しロール1,2の重なり部を示している。
【0017】
図4に右側の金属製の板体4Aとその板体4Aに櫛歯状に形成された多数のスクレーパ4を拡大して示してある。同図のように、この板体4Aには、櫛歯状をなす多数の長寸の上記スクレーパ4…と、それらのスクレーパ4…の相互間に形成された短寸の補助スクレーパ45とが設けられている。多数の長寸のスクレーパ4…は1つおきのものがその根元で折り曲げられている。図4では、折れ曲がっているスクレーパ4に符号4bを付し、折れ曲がっていないスクレーパ4に符号4aを付して両者を区別してある。そして、折れ曲がっていないスクレーパ4aと折れ曲がっているスクレーパ4bは、図2や図3のように、右側の切出しロール2における個々の環状溝22…に個別に挿入配備されるが、折れ曲がっていないスクレーパ4aの先端部41aと、折れ曲がっているスクレーパ4bの先端部41bとは、図2や特に図3で判るように、切出しロール2の環状溝22,22内での高さが異なっている。すなわち、折れ曲がっていないスクレーパ4aの先端部41aと、折れ曲がっているスクレーパ4bの先端部41bとは、切出しロール2の相隣接する2つの環状溝22,22における周方向で異なる位置に配備されている。なお、短寸の補助スクレーパ45は、図1の拡大部分に示した切刃21の凹み部(環状の刃先21a,21aの間の凹み部)21bに対応されるようになっているのであって、環状溝22…からの麺線n2 …の掻き出しには、折れ曲がっていないスクレーパ4aの先端部41aと折れ曲がっているスクレーパ4bの先端部41bとが使われる。
【0018】
図2で判るように、左側の切出しロール1に対応して配備される金属製の板体3Aにも多数の櫛歯状のスクレーパが設けられており、これらのスクレーパは、上記した右側の板体4Aに設けられたスクレーパ4と同様に、折れ曲がっていないスクレーパ3aと折れ曲がっているスクレーパ3bとに分かれており、これらが左側の切出しロール1における個々の環状溝12…に個別に挿入配備される。そして、折れ曲がっていないスクレーパ3aの先端部31aと、折れ曲がっているスクレーパ3bの先端部31bとは、同図で判るように、切出しロール1の環状溝12,12内での高さが異なっている。すなわち、折れ曲がっていないスクレーパ3aの先端部31aと、折れ曲がっているスクレーパ3bの先端部31bとは、切出しロール1の相隣接する2つの環状溝12,12における周方向で異なる位置に配備されている。なお、左側の板体3Aに設けられている折れ曲がっていないスクレーパ3aと折れ曲がっているスクレーパ3bとの相互間には、図4で説明したところと同様に、短寸の補助スクレーパ(不図示)が設けられている。
【0019】
左右の切出しロール1,2における重なり部aの下方に相対向する一対のガイド板5,6が設けられており、これらのガイド板5,6によって、左右の切出しロール1,2の環状溝12,22から掻き出された麺線n1,n2の下降路Dが形成されている。また、一対のガイド板5,6の下方に、上記下降路Dを通して排出されたきた麺線n1,n2を次工程に横送りするための横送り機構7が配備されている。この横送り機構7はコンベアまたはロール群によって構成されている。
【0020】
この構成において、図2に示した左右の切出しロール1,2の重なり部aに麺帯Nが給送されてくると、左右の切出しロール1,2の切刃11…,21…がその麺帯Nを多数状の麺線n1…,n2…に切り分け、そのときの切り分けに伴って麺線n1…,n2…が上記環状溝12…,22…に押し込まれる。図1の拡大部分に麺線n2が環状溝22に押し込まれた状態を示してある。そして、環状溝12…,22…に押し込まれた麺線n1…,n2…がスクレーパ3a,3b,4a,4bの各先端部31a,31b,41a,41bにより環状溝12…,22…から掻き出されて一対のガイド板5,6の間の下降路Dを自重で降下する。
【0021】
ここで、右側の切出しロール2の多数の環状溝22…に挿入配備された多数のスクレーパ4…においては、任意の位置で相隣接する2つのスクレーパ4a,4bの先端部41a,41bの位置が切出しロール2の相隣接する2つの環状溝22,22における周方向で異なる位置になっているので、個々のスクレーパ4a,4bの先端部41a,41bによる環状溝からの掻出し開始位置が異なる高さになる。そのため、図2に示したように、一対のガイド板5,6の間の下降路Dを自重で同じ大きさのウエーブを形成するように蛇行しながら並んで降下する隣合う2条の麺線n2,n2’の相互間においては、山部m同士ならびに谷部v同士が同じ高さで横に並んだまま降下するという状態が起こらず、山部m相互の高さや谷部v相互の高さが図示のように常に異なった状態で降下する。したがって、上記下降路Dで麺線n2,n2’のいずれかが横に振れてそれに隣接する麺線に接触して互いに付着し合うといった事態が起こりにくく、たとえそのような付着が起こったとしても、その付着は、麺線n2,n2’同士が交差した部分でのみ起こるので、後工程で行われる蒸煮、水噴霧、ほぐし整形、油揚げ処理などで麺線が簡単にほぐれるようになる。
【0022】
左側の切出しロール1の多数の環状溝12…からスクレーパ3a,3bによって掻き出された麺線n1,n1’についても同様である。
【0023】
次に、上記した一対のガイド板5,6は、その対向間隔Aが、降下中にウエーブを形成するように蛇行される麺線n1,n1’,n2,n2’の蛇行幅を規制し得る間隔に定められている。言い換えると、降下中の麺線n1,n1’,n2,n2’の谷部vが接触する間隔に定められており、その具体的な寸法はA=25〜45mmになっている。このように一対のガイド板5,6の対向間隔Aが25〜45mmという広い間隔になっていると、麺線n1,n1’,n2,n2’のウエーブが図5で説明した従来の場合よりも大きくなるので、滑らかな食感の好まれる製品麺の素材としての麺線に適するようになる。また、横送り機構7の送り速度が切出しロール1,2における環状溝12,22の回転周速のほゞ(1/11)〜(1/14)倍に定められている。このようにしておくと、一対のガイド板5,6の対向間隔Aを25〜45mmにしたことと相まって、麺線n1,n1’,n2,n2’のウエーブがいっそう大きくなり、滑らかな食感が得られる。なお、図5で説明した従来の麺線切出し装置においては、横送り機構7の送り速度が切出しロール1,2における環状溝12…,22…の回転周速の(1/6)〜(1/11)倍に定められていた。
【0024】
この実施例においては、一枚の金属製の板体3A,4Aに櫛歯状に形成された多数のスクレーパの1つおきのものが根元から同じ角度だけ折り曲げられているけれども、1つおきのものを根元以外の箇所で同じ角度だけ折り曲げても、あるいは根元または根元以外の箇所で任意の角度に折り曲げられていてもよい。さらに、任意の位置で相隣接する2つのスクレーパの両方を異なる角度に折り曲げてもよい。要するに、どのような折り曲げ方をしたとしても、相隣接する任意の2つのスクレーパの相互間において、少なくとも1つのスクレーパが折り曲げられてそれらの2つのスクレーパの先端部が、切出しロールの相隣接する2つの環状溝における周方向で異なる位置に配備されていればよい。任意のスクレーパをこのように折り曲げるという作業は、麺線切出し装置自体を製作する機械メーカだけでなく、その麺線切出し装置を使用する食品メーカ側においても容易に行うことのできる作業である。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の麺線切出し装置は、一枚の板体に櫛歯状に形成された多数のスクレーパのうち、相隣接する任意の2つのスクレーパの少なくとも1つを折り曲げることによりそれら2つのスクレーパの先端部の高さ位置を異ならせたものであるから、一対のガイド板の間の下降路を蛇行しながら降下する麺線同士が付着しにくく、たとえ付着したとしても、その付着が麺線同士の交差箇所で起こるだけになって後工程での麺線のほぐしが容易になされ、そのことが後工程での蒸煮、水噴霧、ほぐし整形、油揚げ処理などの各処理を一様に仕上げることに役立ち、麺線が付着したまま残って低品質の製品麺となるという事態が起こりにくくなる。
【0026】
そして、特に本発明の麺線切出し装置は、多数のスクレーパが一枚の板体に櫛歯状に形成されており、それらのスクレーパの相隣接する任意の2つのスクレーパの少なくとも1つを折り曲げるという誰にでもできる作業を行うだけで構成することが可能であるので、麺線切出し装置自体のメーカに限らず、その装置の使用者である食品メーカ側で容易に構成することができるという効果がある。
【0027】
また、請求項2、請求項3などに係る発明によれば、麺線のウエーブを従来よりも大きくして滑らかな食感を得たいような製品麺を容易に製造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る麺線切出し装置を一部省略して示した平面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う部分を拡大して説明的に示した断面図である。
【図3】 図2の要部を拡大した断面図である。
【図4】 多数のスクレーパが形成された板体を部分的に示した概略斜視図である。
【図5】 従来の麺線切出し装置の説明図である。
【符号の説明】
1,2 切出しロール
3A,4A 板体
3a,3b,4,4a,4b スクレーパ
5,6 ガイド板
7 横送り機構
11,21 切刃
12,22 環状溝
31a,31b,41a,41b スクレーパの先端部
A ガイド板の対向間隔
D 下降路
N 麺帯
n1,n1’,n2,n2’ 麺線

Claims (3)

  1. 同心状に並列された多数の環状の切刃の相互間のそれぞれに環状溝を具備し、それらの環状溝に、麺帯を上記切刃により切り分けることにより形成される麺線がその切り分けに伴って押し込まれるようになされた切出しロールと、
    先端部が上記切出しロールの個々の環状溝に挿入配備され上記切出しロールの回転に伴ってその環状溝に押し込まれている麺線をその環状溝から掻き出して下方に垂れ下げる多数のスクレーパと、
    切出しロールの下方に設けられて上記スクレーパにより切出しロールの環状溝から掻き出された麺線を挾む両側に配置されてその麺線の下降路を形成する相対向する一対のガイド板と、
    一対のガイド板の対向空間を通して排出されたきた麺線の横送り機構と、を備えた麺線切出し装置において
    多数のスクレーパが一枚の板体に櫛歯状に形成されており、相隣接する任意の2つのスクレーパの相互間において、少なくとも1つのスクレーパが折り曲げられてそれらの2つのスクレーパの先端部が、上記切出しロールの相隣接する2つの環状溝における周方向で異なる位置に配備されており、
    前記相対向する一対のガイド板の対向間隔が、降下中に蛇行される麺線の蛇行幅を規制し得る間隔に定められていることを特徴とする麺線切出し装置。
  2. 相対向する一対のガイド板の対向間隔が、降下中に蛇行される麺線の蛇行幅を規制し得る間隔に定められており、かつその対向間隔が25〜45mmである請求項1記載の麺線切出し装置。
  3. 横送り機構の送り速度が切出しロールにおける環状溝の回転周速のほゞ(1/11)〜(1/14)倍になっている請求項記載の麺線切出し装置。
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