JP2023149783A - コーヒー豆の焙煎装置及びコーヒー豆の焙煎方法 - Google Patents
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Abstract
Description
コーヒー豆を焙煎する焙煎釜と、
前記焙煎釜を加熱する加熱手段と、
少なくとも、前記加熱手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記焙煎釜の温度が所定温度に至った後の所定期間、前記焙煎釜の温度を前記所定温度に保持するよう前記加熱手段を制御することを特徴とする。
前記コーヒー豆の原種が、アラビカ種である場合、前記焙煎釜の前記所定温度が、160℃から190℃であることが好ましく、
前記コーヒー豆の原種が、ロブスタ種である場合、前記焙煎釜の前記所定温度が、190℃から220℃であることが好ましい。
コーヒー豆を焙煎する焙煎釜と、前記焙煎釜を加熱する加熱手段と、少なくとも、前記加熱手段を制御する制御手段とを備えるコーヒー豆の焙煎装置を用い、
前記コーヒー豆を前記焙煎釜に投入するステップと、
前記焙煎釜が前記加熱手段によって加熱され、前記焙煎釜の温度が所定温度に至った後の所定期間、前記焙煎釜の温度を前記所定温度に保持するステップと、
を備えることを特徴とする。
前記コーヒー豆の原種が、アラビカ種である場合、前記焙煎釜の前記所定温度が、160℃から190℃であることが好ましく、
前記コーヒー豆の原種が、ロブスタ種である場合、前記焙煎釜の前記所定温度が、190℃から220℃であることが好ましい。
以下の焙煎条件(温度保持期間における保持温度、保持期間)で焙煎されたコーヒー豆から抽出したコーヒー飲料に関し、味覚センサ(インテリジェントセンサーテクノロジー社,TS-5000Z)を用いて下表1に示される香味項目の評価を行った。なお、実施例1~実施例5及び比較例1に用いられたコーヒー豆として、いずれも「ブラジル4/5」を用いた。
実施例2:保持温度 170℃~180℃、 保持期間 20秒~40秒
実施例3:保持温度 170℃~180℃、 保持期間 80秒~100秒
実施例4:保持温度 160℃~170℃、 保持期間 50秒~70秒
実施例5:保持温度 190℃~200℃、 保持期間 50秒~70秒
比較例1:通常焙煎(前記温度保持期間を設けない焙煎条件)
次に、実施例1~実施例5及び比較例1のコーヒー飲料を試飲したコーヒー有資格者(「Qグレーダー」、「コーヒーインストラクター1級」、「コーヒーインストラクター2級」、「コーヒーマイスター」)4名からなるパネラーによる官能評価を行った。官能評価の結果を下表2に示す。なお、表2に示されるコメントは、パネラー毎のコメントをまとめたものである。また、コーヒー飲料の抽出条件(抽出過程)は、下記の通りである。すなわち、1つ穴ドリッパーに各実施例・比較例に対応する焙煎コーヒー豆の粉末約20gをセットし、そこに熱湯を注いで、コーヒー成分(香味成分)を抽出した。
一般に、焙煎期間が短い場合、強い香味が奏される一方、焙煎期間が長い場合、穏やかな香味が奏される。コーヒー豆が温度保持期間を有する条件によって焙煎される場合、通常焙煎と比較して、長時間焙煎となる。そのため、各香味項目に関する数値は、通常焙煎と比較して下がる(マイナスになる)傾向にある。ところで、実施例1は、前記傾向の通り、通常焙煎品(比較例1)と比べて、多くの香味項目で数値は減少しているものの、実施例2~実施例5に比べると減少の値が低い。このことから、焙煎期間が長くなることに起因する穏やかな香味への変化を最小限に留めている。また、香味項目「旨味コク(後味)」の数値は、比較例1に比べて増えている。表2に示されるように、官能評価において香味に厚みや甘味が増したと評価された要因と推察される。
以下の焙煎条件(温度保持期間における保持温度、保持期間)で焙煎されたコーヒー豆から抽出したコーヒー飲料に関し、味覚センサ(インテリジェントセンサーテクノロジー社,TS-5000Z)を用いて下表3に示される香味項目の評価を行った。なお、実施例6~実施例10及び比較例2に用いられたコーヒー豆として、いずれも「ベトナムロブスタG1」を用いた。
実施例7:保持温度 200℃~210℃、 保持期間 20秒~40秒
実施例8:保持温度 200℃~210℃、 保持期間 80秒~100秒
実施例9:保持温度 190℃~200℃、 保持期間 50秒~70秒
実施例10:保持温度 210℃~220℃、 保持期間 50秒~70秒
比較例2:通常焙煎(前記温度保持期間を設けない焙煎条件)
次に、実施例6~実施例10及び比較例2のコーヒー飲料を試飲したコーヒー有資格者(「Qグレーダー」、「コーヒーインストラクター1級」、「コーヒーインストラクター2級」、「コーヒーマイスター」)4名からなるパネラーによる官能評価を行った。官能評価の結果を下表4に示す。なお、表4に示されるコメントは、パネラー毎のコメントをまとめたものである。また、コーヒー飲料の抽出条件(抽出過程)は、下記の通りである。すなわち、1つ穴ドリッパーに各実施例・比較例に対応する焙煎コーヒー豆の粉末約20gをセットし、そこに熱湯を注いで、コーヒー成分(香味成分)を抽出した。
実施例6において、酸味(先味)と旨味(先味)の香味項目が、通常焙煎(比較例2)に比べて増加した一方、それ以外の香味項目が、比較例2に比べて減少した。その中でも香味の複雑さに起因する塩味(先味)、渋味(後味)(塩味・渋味は、いわゆる雑味の原因)に関して減少幅が最も大きい。その結果、表4の官能評価で得られたすっきりとした香味が奏されたと考えられる。また、実施例6において、「ロブ臭」の原因と考えられる「苦味」が低減されている。その結果、全体の香味をスッキリさせ、ロブ臭を低減させることができたと推察される。
2… 焙煎釜
3… 加熱手段
31… バーナ
32… 熱風循環管路
33… 集塵サイクロン
4… 制御手段
5… コーヒー豆投入装置
6… 駆動装置
7… 昇降取出装置
8… 空冷装置
9… 過冷却水式製氷装置
10… 冷水供給管路
11… スプレー管
コーヒー豆を焙煎する焙煎釜と、
前記焙煎釜を加熱する加熱手段と、
少なくとも、前記加熱手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記加熱手段は、バーナと、前記バーナで熱せられた熱風を前記焙煎釜に供給する熱風循環管路と、前記焙煎釜からの熱風が排出される熱風循環管路と、前記焙煎釜から排出される熱風が通る前記熱風循環管路を介して前記熱風が至る集塵サイクロンと、前記集塵サイクロンから排出される熱風を前記バーナ側に戻す熱風循環管路とを備えていて、
バーナで熱せられた熱風が、前記焙煎釜と前記集塵サイクロンとを経てから、焙煎釜に向けて熱風を供給する前記熱風循環管路側に戻る構成とされているものであり、
前記制御手段は、前記焙煎釜内に設けられた温度センサと、ブログラムとデータが格納されている記憶部と、前記焙煎釜内に設けられた温度センサからのセンサ信号から前記記憶部のブログラムとデータを参照して所定の演算を行う演算部とを備えていて、
前記制御手段は、予め加熱されている前記焙煎釜へのコーヒー豆の投入により低下した焙煎釜内の温度を上昇させ、焙煎釜内の温度が所定温度に至った後の所定期間、前記焙煎釜内の温度を前記所定温度に保持し、前記焙煎釜内の温度を所定期間・所定温度に保持する保持期間経過後に、前記焙煎釜内の温度を再度上昇させるよう前記加熱手段を制御することを特徴とする。
前記コーヒー豆の原種が、アラビカ種である場合、前記焙煎釜内の前記所定温度が、160℃から190℃であることが好ましく、
前記コーヒー豆の原種が、ロブスタ種である場合、前記焙煎釜内の前記所定温度が、190℃から220℃であることが好ましい。
コーヒー豆を焙煎する焙煎釜と、前記焙煎釜を加熱する加熱手段と、少なくとも、前記加熱手段を制御する制御手段とを備えるコーヒー豆の焙煎装置を用い、
前記コーヒー豆を予め加熱されている前記焙煎釜に投入するステップと、
前記焙煎釜が前記加熱手段によって加熱され、焙煎釜内の温度が所定温度に至った後の所定期間、前記焙煎釜内の温度を前記所定温度に保持するステップと、
前記焙煎釜内の温度を所定期間、所定温度に保持する前記ステップの保持期間経過後に、前記焙煎釜内の温度を再度上昇させるステップと、
を備え、
前記加熱手段は、バーナと、前記バーナで熱せられた熱風を前記焙煎釜に供給する熱風循環管路と、前記焙煎釜からの熱風が排出される熱風循環管路と、前記焙煎釜から排出される熱風が通る前記熱風循環管路を介して前記熱風が至る集塵サイクロンと、前記集塵サイクロンから排出される熱風を前記バーナ側に戻す熱風循環管路とを備えていて、
バーナで熱せられた熱風が、前記焙煎釜と前記集塵サイクロンとを経てから、焙煎釜に向けて熱風を供給する前記熱風循環管路側に戻る構成とされているものであり、
前記制御手段は、前記焙煎釜内に設けられた温度センサと、ブログラムとデータが格納されている記憶部と、前記焙煎釜内に設けられた温度センサからのセンサ信号から前記記憶部のブログラムとデータを参照して所定の演算を行う演算部とを備えていて、
前記制御手段は、予め加熱されている前記焙煎釜へのコーヒー豆の投入により低下した焙煎釜内の温度を上昇させ、焙煎釜内の温度が所定温度に至った後の所定期間、前記焙煎釜内の温度を前記所定温度に保持し、前記焙煎釜内の温度を所定期間・所定温度に保持する保持期間経過後に、前記焙煎釜内の温度を再度上昇させるよう前記加熱手段を制御することを特徴とする。
前記コーヒー豆の原種が、アラビカ種である場合、前記焙煎釜内の前記所定温度が、160℃から190℃であることが好ましく、
前記コーヒー豆の原種が、ロブスタ種である場合、前記焙煎釜内の前記所定温度が、190℃から220℃であることが好ましい。
Claims (6)
- コーヒー豆を焙煎する焙煎釜と、
前記焙煎釜を加熱する加熱手段と、
少なくとも、前記加熱手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記焙煎釜の温度が所定温度に至った後の所定期間、前記焙煎釜の温度を前記所定温度に保持するよう前記加熱手段を制御する
コーヒー豆の焙煎装置。 - 前記コーヒー豆の原種が、アラビカ種であり、
前記焙煎釜の前記所定温度が、160℃から190℃である
請求項1に記載のコーヒー豆の焙煎装置。 - 前記コーヒー豆の原種が、ロブスタ種であり、
前記焙煎釜の前記所定温度が、190℃から220℃である
請求項1に記載のコーヒー豆の焙煎装置。 - コーヒー豆を焙煎する焙煎釜と、前記焙煎釜を加熱する加熱手段と、少なくとも、前記加熱手段を制御する制御手段とを備えるコーヒー豆の焙煎装置を用い、
前記コーヒー豆を前記焙煎釜に投入するステップと、
前記焙煎釜が前記加熱手段によって加熱され、前記焙煎釜の温度が所定温度に至った後の所定期間、前記焙煎釜の温度を前記所定温度に保持するステップと、
を備えるコーヒー豆の焙煎方法。 - 前記コーヒー豆の原種が、アラビカ種であり、
前記焙煎釜の前記所定温度が、160℃から190℃である
請求項4に記載のコーヒー豆の焙煎方法。 - 前記コーヒー豆の原種が、ロブスタ種であり、
前記焙煎釜の前記所定温度が、190℃から220℃である
請求項4に記載のコーヒー豆の焙煎方法。
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JP2016021957A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | ユーシーシー上島珈琲株式会社 | 焙煎装置 |
JP2018186736A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社 伊藤園 | コーヒー呈味改善剤の製造方法、コーヒー呈味改善剤および容器詰飲料 |
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2022
- 2022-03-31 JP JP2022058542A patent/JP2023149783A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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