JP2023147160A - 加圧装置及びこれを用いた加圧処理装置 - Google Patents

加圧装置及びこれを用いた加圧処理装置 Download PDF

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真吾 秋山
Shingo Akiyama
豊彦 粟野
Toyohiko Awano
光太郎 荒木
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Abstract

【課題】厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つ。【解決手段】第1の加圧手段1と、第1の加圧手段1に対向して設けられ、第1の加圧手段1との間に形成された接触域CNに移動する媒体Sを挟持して加圧する第2の加圧手段2と、接触域CNの接触状態を可変にするに当たり、接触域CNの出口側の接触圧を保った状態で、媒体Sの移動方向に沿う接触域CNの幅寸法を変化させる接触域可変手段3と、を備える。更に、接触域CNよりも媒体Sの移動方向上流側に設けられ、接触域可変手段3により変化した接触域CNの入口部に合わせて媒体Sを案内する媒体案内手段5を備える、あるいは、接触域可変手段3で回転駆動される第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2が移動したとしても、適切に駆動伝達する駆動追従手段8を備えるものも含む。【選択図】図1

Description

本発明は、移動媒体を加圧する加圧装置及びこれを用いた加圧処理装置に関する。
従来この種の加圧装置を含む加圧処理装置としては例えば特許文献1に記載のものが既に知られている。
特許文献1には、パッド部材と、パッド部材と協動して定着ニップ領域Nを形成する加圧部材とを有する定着装置と、パッド部材と加圧部材のいずれか一方または両方可変にしパッド部材と加圧部材との接触状態を変更して、定着ニップ領域Nにおける圧力分布を変更する接触状態可変機構と、定着ニップ領域を通過後の用紙についての画像情報を検出する画像情報検出手段と、画像情報検出手段による画像情報の検出結果に基づいて、定着ニップ領域における圧力分布が変更されるように、接触状態可変機構を制御する制御手段を備えた画像形成装置が開示されている。
特開2020-95119号公報(発明を実施するための形態,図5)
本発明が解決しようとする技術的課題は、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つようにする加圧装置及びこれを用いた加圧処理装置を提供することにある。
本発明の第1の技術的特徴は、第1の加圧手段と、前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、を備えたことを特徴とする加圧装置である。
本発明の第2の技術的特徴は、第1の加圧手段と、前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、前記接触域よりも前記媒体の移動方向上流側に設けられ、前記接触域可変手段により変化した前記接触域の入口部に合わせて前記媒体を案内する媒体案内手段と、を備えたことを特徴とする加圧装置である。
本発明の第3の技術的特徴は、第1の加圧手段と、前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、前記第1の加圧手段又は第2の加圧手段に駆動源からの回転駆動力を伝達する駆動伝達手段と、前記駆動伝達手段の駆動伝達経路の途中に設けられ、前記接触域可変手段にて前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が前記接触域の幅寸法を変化させるように移動したとき、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段側の被駆動伝達部の移動に伴って前記駆動伝達手段の駆動伝達位置を追従移動させる駆動追従手段と、を備えたことを特徴とする加圧装置である。
本発明の第4の技術的特徴は、第1乃至第3のいずれかの技術的特徴を備えた加圧装置において、前記接触域可変手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段を前記接触域の幅方向に沿って移動させることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第5の技術的特徴は、第4の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記接触域可変手段は、前記接触域の出口側端部の位置を基準に前記接触域の幅寸法を変化させることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第6の技術的特徴は、第1乃至第3のいずれかの技術的特徴を備えた加圧装置において、前記接触域可変手段は、前記接触域の幅寸法を変化させるように、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段を揺動支点を中心に揺動させることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第7の技術的特徴は、第6の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記接触域可変手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の揺動範囲において、前記接触域の出口側端部の食い込み量を同程度に保つことを特徴とする加圧装置である。
本発明の第8の技術的特徴は、第1乃至第3のいずれかの技術的特徴を備えた加圧装置において、前記接触域可変手段は、前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、それ以外の場合に比べて、前記接触域の幅寸法を狭くすることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第9の技術的特徴は、第8の技術的特徴を備えた加圧装置において、厚さの異なる媒体の種類を判別する判別手段を備え、前記接触域可変手段は、前記判別手段により前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体と判別されたときに、それ以外の場合に比べて、前記接触域の幅寸法を狭くすることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第10の技術的特徴は、第1乃至第3のいずれかの技術的特徴を備えた加圧装置において、前記接触域可変手段は、前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、前記接触域の出口側端部の面圧を当該接触域の他の部分よりも大きくすることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第11の技術的特徴は、第2の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が移動したときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の移動に追従して移動することを特徴とする加圧装置である。
本発明の第12の技術的特徴は、第11の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が前記接触域の幅方向に沿って移動するときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の移動量分だけ前記接触域に沿って移動することを特徴とする加圧装置である。
本発明の第13の技術的特徴は、第11の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が揺動したときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の揺動量分だけ揺動支点を中心に揺動することを特徴とする加圧装置である。
本発明の第14の技術的特徴は、第1乃至第3のいずれかの技術的特徴を備えた加圧装置において、前記第1の加圧手段は回転可能なロール部材からなり、前記第2の加圧手段は、前記第1の加圧手段を追従回転させる無端状のベルト部材の背面に固定的に設置される加圧部材であることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第15の技術的特徴は、第14の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記無端状のベルト部材又は前記第2の加圧手段を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第16の技術的特徴は、第3の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記駆動追従手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の回転軸に交差する平面の任意の方向に駆動伝達位置を移動可能にすることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第17の技術的特徴は、第3の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記駆動伝達手段は連結分離可能な駆動連結部品を含み、前記駆動追従手段は前記駆動連結部品と前記駆動源との間の駆動伝達経路に設けられることを特徴とする加圧装置である。
本発明の第18の技術的特徴は、第17の技術的特徴を備えた加圧装置において、前記駆動伝達手段は、前記駆動連結部品を連結するときに前記駆動連結部品が連結箇所で位置決め可能な位置決め手段を有することを特徴とする加圧装置である。
本発明の第19の技術的特徴は、媒体上に被加圧物を付与する処理手段と、前記媒体上の被加圧物を加圧する第1乃至第3のいずれかの技術的特徴を備えた加圧装置と、を備えたことを特徴とする加圧処理装置である。
本発明の第1の技術的特徴によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことができる。
本発明の第2の技術的特徴によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことができるということに加え、接触域の幅寸法が変化したとしても、厚さの異なる媒体を接触域の入口に適切に案内することができる。
本発明の第3の技術的特徴によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことができることに加え、接触域可変手段で回転駆動される第1の加圧手段又は第2の加圧手段が移動したとしても、適切に駆動伝達することができる。
本発明の第4の技術的特徴によれば、第1又は第2の加圧手段を直線的に移動させるだけで、接触域の接触幅を簡単に変化させることができる。
本発明の第5の技術的特徴によれば、接触域の出口側端部の位置が変化する場合に比べて、接触域から排出される媒体の走行性を安定させることができる。
本発明の第6の技術的特徴によれば、第1又は第2の加圧手段を予め決められた揺動軌跡に沿って移動させるだけで、接触域の接触幅を簡単に変化させることができる。
本発明の第7の技術的特徴によれば、揺動方式の接触域可変手段を構築する上で、接触域の出口側の接触圧を容易に保つようにすることができる。
本発明の第8の技術的特徴によれば、薄い媒体を使用する際に、接触域可変手段による接触域の接触幅を簡単に調整することができる。
本発明の第9の技術的特徴によれば、厚さの異なる媒体を判別することで、薄い媒体を使用する際に、接触域可変手段による接触域の接触幅を簡単に調整することができる。
本発明の第10の技術的特徴によれば、接触域の出口側端部の接触圧を当該接触域の他の部分よりも大きくしない場合に比べて、接触域の出口側端部で薄い媒体を剥離し易くすることができる。
本発明の第11の技術的特徴によれば、接触域可変手段により接触域の接触幅が変化したとしても、接触域の入口に対する媒体の案内軌跡を合わせることができる。
本発明の第12の技術的特徴によれば、第1又は第2の加圧手段が接触域の幅方向に沿って移動したとしても、接触域の入口に対する媒体の案内軌跡を簡単に合わせることができる。
本発明の第13の技術的特徴によれば、第1又は第2の加圧手段が揺動したとしても、接触域の入口に対する媒体の案内軌跡を簡単に合わせることができる。
本発明の第14の技術的特徴によれば、ベルト部材のひずみ率を抑え、異なる厚さの媒体を挟持した状態で搬送しながら媒体上の被加圧物を加圧することができ、加圧装置を長ライフの加圧搬送装置として適用することができる。
本発明の第15の技術的特徴によれば、ベルト部材のひずみ率を抑え、異なる厚さの媒体上の被加圧物に対して加熱しながら加圧することができ、加圧装置を長ライフの加熱加圧方式の定着装置として適用することができる。
本発明の第16の技術的特徴によれば、駆動伝達手段による駆動伝達性に影響を与えることなく、回転駆動される第1又は第2の加圧手段を適切な方向に移動させ、接触域の接触幅を適切に変化させることができる。
本発明の第17の技術的特徴によれば、駆動伝達手段の一部に駆動連結部品を有する態様において、駆動連結部品の連結性に影響を与えることなく、回転駆動される第1又は第2の加圧手段を移動して接触域の接触幅を変化させることができる。
本発明の第18の技術的特徴によれば、駆動伝達手段の一部に駆動連結部品を有する態様において、駆動連結部品の連結動作を容易にすることができる。
本発明の第19の技術的特徴によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことが可能な加圧装置を含む加圧処理装置を提供することができる。
(a)は本発明が適用される加圧装置の代表的態様1の実施の形態の概要を示す説明図、(b)は本発明が適用される加圧装置の代表的態様2の実施の形態の概要を示す説明図である。 本発明が適用される加圧装置の代表的態様3の実施の形態の概要を示す説明図である。 実施の形態1に係る加圧処理装置としての画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる加圧装置としての定着装置を示す説明図である。 (a)~(d)は実施の形態1で用いられる定着装置の接触域可変機構の各種構成原理を示す説明図である。 実施の形態1に係る定着装置の接触域可変処理による厚媒体モード及び薄媒体モードの接触域の圧力分布の一例を示す説明図である。 実施の形態に係る定着装置の接触域可変処理のフローチャートを示す説明図である。 実施の形態1で用いられる接触域可変機構の第1の構成例を示す説明図である。 (a)は図8に示す第1の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第1の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる接触域可変機構の第2の構成例を示す説明図である。 (a)は図10に示す第2の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第2の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる接触域可変機構の第3の構成例を示す説明図である。 (a)は図12に示す第3の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第3の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる接触域可変機構の第4の構成例を示す説明図である。 (a)は図14に示す第4の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第4の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる接触域可変機構の第5の構成例を示す説明図である。 (a)は図16に示す第5の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第5の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態2で用いられる加圧装置としての定着装置を示す説明図である。 (a)~(d)は実施の形態2で用いられる定着装置の接触域可変機構及び媒体案内機構の各種構成原理を示す説明図である。 実施の形態2において、接触域可変機構による接触域の変化に伴って媒体案内機構の案内シュートを変化させるに当たって、考慮すべきパラメータを示す説明図である。 実施の形態2で用いられる接触域可変機構及び媒体案内機構の第1の構成例を示す説明図である。 (a)は図21に示す第1の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第1の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態2で用いられる接触域可変機構及び媒体案内機構の第2の構成例を示す説明図である。 (a)は図23に示す第2の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第2の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態2で用いられる接触域可変機構及び媒体案内機構の第3の構成例を示す説明図である。 (a)は図25に示す第3の構成例を用いた厚媒体モード時の動作状態を示す説明図、(b)は同第3の構成例を用いた薄媒体モード時の動作状態を示す説明図である。 実施の形態2で用いられる接触域可変機構及び媒体案内機構の第4の構成例を示す説明図である。 実施の形態2で用いられる接触域可変機構及び媒体案内機構の第5の構成例を示す説明図である。 実施の形態3で用いられる加圧装置としての定着装置を示す説明図である。 (a)は加圧ロール移動型の加圧ロールの移動軌跡を示す説明図、(b)は加圧ロール移動型において、加圧ロールを回転駆動する加圧ロール駆動方式を採用した場合に留意すべき事項を示す説明図である。 (a)は実施の形態3で用いられる加圧ロール駆動系の詳細を示す説明図、(b)は(a)中B部分の詳細を示す説明図である。 (a)は加圧ロール移動型で加圧ロールが移動したときの状態を模式的に示す説明図、(b)は加圧ロールが移動したときの加圧ロール中心の位置変化を示す説明図、(c)は加圧ロールの駆動伝達機構に組み込まれた駆動追従機構の動作過程を示す説明図である。 実施の形態3の係る定着装置の加圧ロール駆動系の変形の形態3-1を示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用された加圧装置の代表的態様1の実施の形態の概要を示す。
同図において、第1の代表的態様に係る加圧装置は、第1の加圧手段1と、第1の加圧手段1に対向して設けられ、第1の加圧手段1との間に形成された接触域CNに移動する媒体Sを挟持して加圧する第2の加圧手段2と、接触域CNの接触状態を可変にするに当たり、接触域CNの出口側の接触圧を保った状態で、媒体Sの移動方向に沿う接触域CNの幅寸法を変化させる接触域可変手段3と、を備えたものである。
また、図1(b)は本発明が適用された加圧装置の代表的態様2の実施の形態の概要を示す。
同図において、第2の代表的態様に係る加圧装置は、第1の加圧手段1、第2の加圧手段2及び接触域可変手段3に加えて、接触域CNよりも媒体Sの移動方向上流側に設けられ、接触域可変手段3により変化した接触域CNの入口部に合わせて媒体Sを案内する媒体案内手段5を備えたものである。
このような技術的手段において、第1の加圧手段1、第2の加圧手段2については適宜選定して差し支えないが、図1(a)(b)の例では、第1の加圧手段1は回転可能なロール部材からなり、第2の加圧手段2は、第1の加圧手段1を追従回転させる無端状のベルト部材6の背面に固定的に設置される加圧部材で構成されている。尚、図1(a)(b)では、第1の加圧手段1は従動回転する態様になっているが、第1の加圧手段1を回転駆動させ、無端状のベルト部材6を従動回転させることも可能である。
本例においては、第1の加圧手段1と第2の加圧手段2との間にベルト部材6を介在させることで接触域CNを確保し、媒体Sを挟持した状態で搬送しながら媒体S上の被加圧物を加圧することが可能になっているが、ベルト部材6を介在させず、第1の加圧手段1と第2の加圧手段2との間に接触域CNを確保し、媒体Sを挟持した状態で搬送しながら媒体S上の被加圧物を加圧するようにしてもよい。
また、接触域可変手段3は、予め決められた厚さ以下の薄い媒体Sに適した接触域CNの幅寸法、それ以外の媒体S(厚い媒体)に適した接触域の幅寸法のいずれか二段階に可変にする態様が代表的であるが、これに限られるものではなく、三段階以上の可変も含むものである。
更に、接触域可変手段3は、接触域CNの出口側の接触圧を保った状態で、媒体Sの移動方向に沿う接触域CNの幅寸法を変化させることを要する。
このため、厚さの異なる媒体Sに対し、媒体Sの移動方向に沿う接触域CNの幅寸法を変えないで、厚い媒体Sに適した接触域CNの幅寸法のまま薄い媒体Sを使用すると、しわが発生し易く、これを回避するために接触圧を低下すると、接触域との出口側端部からの媒体Sの剥離性が損なわれる懸念がある。しかしながら、本例では、接触域可変手段3は、接触域CNの出口側の接触圧を保った状態で接触域CNの幅寸法を狭めることが可能になるため、薄い媒体Sに対し、しわの発生要因と剥離性の低下要因とを低減するように作用する。
更にまた、本例では、第1の加圧手段1と第2の加圧手段2との間にベルト部材6が介在されているが、接触域可変手段3は、接触域CNの出口側の接触圧を保った状態であるため、接触域CNの出口側の接触圧が変動する場合に比べて、ベルト部材6の歪み率を抑えることも可能である。
また、本例の加圧装置として、例えばベルト部材6又は第2の加圧手段2を加熱する図示外の加熱手段を備えるようにしてもよい。この場合、加圧装置が加熱装置としても機能するため、例えば加熱加圧方式の定着装置として適用することも可能である。尚、第1の加圧手段1に図示外の加熱手段を備えるようにすることも可能である。
次に、本実施の形態に係る加圧装置の構成要件の代表的態様又は好ましい態様について説明する。
接触域可変手段3の代表的態様としては、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2を接触域CNの幅方向に沿って移動させる態様が挙げられる。本例では、接触域CNの出口側端部の位置を基準に接触域CNの幅寸法を変化させるようにするのが好ましい。
また、接触域可変手段3の別の代表的態様としては、接触域CNの幅寸法を変化させるように、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2を揺動支点を中心に揺動させる態様が挙げられる。本例では、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2の揺動範囲において、接触域CNの出口側端部の食い込み量を同程度に保つことが好ましい。
また、接触域可変手段3の好ましい態様としては、媒体Sが予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、それ以外の場合に比べて、接触域CNの幅寸法を狭くする態様が挙げられる。本例においては、厚さの異なる媒体Sの種類を判別する図示外の判別手段を備え、接触域可変手段3は、判別手段により媒体Sが予め決められた厚さ以下の薄い媒体と判別されたときに、それ以外の場合に比べて、接触域CNとの幅寸法を狭くするようにすればよい。ここでいう判別手段としては、媒体Sの厚さを検出する検出手段や、薄い媒体であること指定する指定手段などが含まれ、薄い媒体であるか否かの媒体種情報を判別する上で必要なものを広く含む。
そしてまた、接触域可変手段3の別の好ましい態様としては、媒体Sが予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、接触域CNの出口側端部の面圧を当該接触域の他の部分よりも大きくする態様が挙げられる。本例は、接触域CNを通過する薄い媒体Sの剥離性を良好に保つ上で有効である。
また、図1(b)に示す加圧装置にあっては、媒体案内手段5の代表的態様としては、接触域可変手段3により第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2が移動したときに、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2の移動に追従して移動する態様が挙げられる。
本例では、媒体案内手段5の好ましい態様としては、接触域可変手段3により第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2が接触域CNの幅方向に沿って移動するときに、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2の移動量分だけ接触域CNに沿って移動する態様や、あるいは、接触域可変手段3により第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2が揺動したときに、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2の揺動量分だけ揺動支点を中心に揺動する態様がある。
更に、図2は本発明が適用された加圧装置の代表的態様3の実施の形態の概要を示す。
同図において、第3の代表的態様に係る加圧装置は、第1の加圧手段1、第2の加圧手段2及び接触域可変手段3に加えて、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2に駆動源8からの回転駆動力を伝達する駆動伝達手段7と、駆動伝達手段7の駆動伝達経路の途中に設けられ、接触域可変手段3にて第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2が接触域CNの幅寸法を変化させるように移動したとき、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2側の被駆動伝達部の移動に伴って駆動伝達手段7の駆動伝達位置を追従移動させる駆動追従手段9と、を備えたものである。
本態様に係る加圧装置は、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2が駆動伝達手段7にて回転駆動され、接触域可変手段3が回転駆動される第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2を移動させる態様を前提とし、回転駆動される第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2の被駆動伝達部が移動することに起因して、駆動伝達手段7による駆動力の伝達性が損なわれる事態を改善する。
ここで、駆動伝達手段7には駆動カップリング(軸継手)や、接離可能なギア列等の駆動連結部品を有するもののほか、これらの駆動連結部品を有しないものも含む。
また、駆動追従手段9としては適宜選定して差し支えないが、例えば駆動伝達手段7の一部を構成する複数段の駆動伝達ギア列をリンク機構を介して軸間位置を拘束しながら駆動伝達位置を可変にする態様が挙げられる。この場合、駆動伝達位置を可変にする移動軌跡としては二軸方向に移動可能にするのが好ましいが、接触域可変手段3による第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2の移動方向が一軸方向である場合には、一軸方向に移動可能にしてもよい。
本態様において、駆動追従手段9の好ましい態様としては、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2の回転軸に交差する平面の任意の方向に駆動伝達位置を移動可能にする態様が挙げられる。
また、駆動伝達手段7に連結分離可能な図示外の駆動連結部品を含む態様にあっては、駆動追従手段9は駆動連結部品と駆動源8との間の駆動伝達経路に設けられるようにすればよい。このようにすれば、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2が移動したとしても、駆動連結部品の分離する各要素の連結性を確保しながら、第1の加圧手段1又は第2の加圧手段2への駆動伝達性は良好に保たれる。
更に、本例にあっては、駆動伝達手段7は、駆動連結部品を連結するときに駆動連結部品が連結箇所で位置決め可能な図示外位置決め手段を有する態様が好ましい。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
-画像形成装置の全体構成-
図3は実施の形態1に係る加圧処理装置としての画像形成装置の全体構成を示す説明図である。
同図において、画像形成装置20は、所謂タンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であり、電子写真方式により各色成分(本例ではイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四色)のトナー像が形成される複数の画像形成部22(22a~22d)を有し、各画像形成部22に対応した箇所にはベルト状の中間転写体23を配設すると共に、各画像形成部22に対応した中間転写体23の背面には一次転写器24(例えば一次転写ロール)を配設し、更に、中間転写体23の一部には、各画像形成部22から中間転写体23に一次転写器24にて一次転写された各色成分トナー像が用紙等の媒体Sに二次転写される二次転写器(例えば二次転写ロール)25を配設し、各色成分トナー像が転写された媒体Sの搬送方向下流側には定着装置60を配設し、媒体S上の未定着トナー像を定着させるものである。
本例においては、複数の画像形成部22、中間転写体23、一次転写器24及び二次転写器25が媒体S上に被加圧物を付与する処理手段に相当し、また、定着装置60が加圧装置に相当する。
ここで、各画像形成部22は、予め決められた方向に回転するドラム状の感光体30を有し、この感光体30の周囲には、感光体30を帯電する帯電器31と、この帯電器31にて帯電された感光体30上に静電潜像を書き込むレーザ走査装置などの露光器32と、この露光器32にて感光体30上に書き込まれた静電潜像を対応する色トナーにて現像する現像器33と、この現像器33にて現像されたトナー像が前記一次転写器24にて中間転写体23上に一次転写された後の感光体30上の残留物を清掃する清掃器34とを備えたものである。
また、中間転写体23は、複数の張架ロール41~45に掛け渡されており、例えば張架ロール41を駆動ロールとして予め決められた方向に沿って循環回転するようになっている。また、張架ロール44は二次転写器25としての二次転写ロールの対向ロールを兼用し、二次転写ロールと対向ロールとの間に二次転写に必要な二次転写電界を生成するようになっている。更に、張架ロール45に対応する中間転写体23の表面には中間転写清掃器46が配設されている。
更に、中間転写体23の下方には媒体供給装置50が設けられ、この媒体供給装置50から供給された媒体Sは二次転写器25を経て定着装置60に至る搬送経路51に沿って搬送されるようになっている。尚、搬送経路51には、適宜数の搬送ロール52や、二次転写器25から定着装置60へ搬送する搬送ベルト53、更には、二次転写器25による二次転写部位、定着装置60の定着部位へ媒体Sを案内する板状の案内シュート54,55や、図示外の媒体排出部に媒体Sを排出するための排出ロール56等が設けられている。
-定着装置-
次に、本実施の形態で用いられる定着装置60について図4を用いて説明する。
同図において、定着装置60は、循環移動する耐熱材からなる定着ベルト61と、定着ベルト61の定着域に対向する表面部位に接触して配置される第1の加圧手段としての加圧ロール62と、この加圧ロール62に対向する定着ベルト61の裏面に接触して配置され、加圧ロール62と定着ベルト61の定着域との間に媒体Sを挟持して搬送する接触域CNを形成する第2の加圧手段としての押圧パッド63と、定着ベルト61のうち接触域CNよりも移動方向上流側にて定着ベルト61を循環移動可能に張架し、かつ、当該定着ベルト61に接触して加熱するヒートロール64と、定着ベルト61のうち接触域CNよりも移動方向下流側にて定着ベルト61を循環移動可能に張架する張架ロール65と、を備えている。
<定着ベルト>
定着ベルト61は、耐熱性を有する樹脂材、例えばポリイミド(PI)樹脂を基材とし、その基材の表面にはシリコンゴム等の弾性層を積層すると共に、フッ素系樹脂による離型層を積層したものとして構成されており、厚さ方向及び面方向に沿っての熱伝導率は一般的には低い。
<加圧ロール>
加圧ロール62は、金属ロール62aの周囲にウレタンゴム等の弾性材62bを積層したものが用いられ、弾性材の表面には保護層62cが積層されている。
本例では、加圧ロール62は、金属ロール62aの両端軸部を軸受67を介して回転可能に支持したものである。
<押圧パッド>
押圧パッド63は、定着ベルト61の裏面に接触して配置される受け部材として機能し、液晶ポリマー等にて構成される板状のパッド本体63aと、これを保持する略矩形状の中空パイプからなるホルダベース63bとを有している。
本例において、パッド本体63aは加圧ロール62の弾性材よりも高硬度であり、定着ベルト61と加圧ロール62との間に接触域CNを形成する際に、接触域CNが加圧ロール62側に食い込むようになっている。
ここで、パッド本体63aの加圧ロール62に対向する表面部形状は適宜選定して差し支えないが、本例では、パッド本体63aの表面部は、例えば図8に示すように、媒体Sの搬送方向に沿う平面部631を有し、この平面部631のうち媒体Sの入口側には緩やかな曲率半径の前段湾曲部632を形成すると共に、平面部631のうち媒体Sの出口側には急な曲率半径の後段湾曲部633を形成したものになっている。尚、本例では、平面部631は前段湾曲部632側が後段湾曲部633側よりも僅かに上方に位置するように傾斜配置されている。
<ヒートロール>
ヒートロール64は、ロール本体64a内にハロゲンランプ等の熱源64bを内蔵し、ロール本体64aの両端軸部を図示外の軸受によって回転可能に保持されている。そして、ヒートロール64は、ロール本体64aの周面を定着ベルト61の裏面に接触させることで定着ベルト61に熱を伝導し、定着ベルト61を加熱して接触域CNでの定着処理に供するようになっている。
また、本例では、ヒートロール64は定着ベルト61を回転移動させる駆動ロールとして機能するようになっている。このため、本例では、加圧ロール62が接触域CNにて定着ベルト61に追従して回転するようになっている。
尚、ヒートロール64としては、ハロゲンランプ等の熱源に代えて、例えばロール本体64aに絶縁層を介して抵抗発熱層を形成し、発熱抵抗層を加熱するように構成したものであってもよい。
<張架ロール>
張架ロール65は、定着ベルト61を循環移動可能に張架するものであればよいが、定着ベルト61の張力を維持するという観点から、張力を付与するテンションロールとして機能させるようにしてもよい。
また、定着ベルト61への加熱量をより増加させる必要がある場合には、張架ロール65や前述した押圧パッド63に熱源を組み込むようにしてもよい。
-定着装置の周辺構造-
<案内シュート>
本例において、案内シュート55は、図4に示すように、定着装置60の接触域CN(定着域に相当)の入口手前の定着ベルト61の予め決められた部位に、媒体Sの先端を突入させる目標位置TPを選定し、媒体Sの先端が定着ベルト61の目標位置TPに突き当たった後に定着ベルト61に接触した状態で接触域CNに導かれるように、媒体Sの案内軌跡を規制するようにしたものである。
ここで、目標位置TPとしては、押圧パッド63のパッド本体63aの前段湾曲部632に対応した箇所から最適な箇所を選定するようにすればよい。
<リトラクト機構>
本例において、加圧ロール62は、図4に示すように、リトラクト機構70を介して定着ベルト61に接触するセット位置と、定着ベルト61とは非接触なリトラクト位置との間で接離するようになっている。本例では、リトラクト機構70は、揺動支軸72を中心に揺動する揺動保持アーム71を有し、この揺動保持アーム71には加圧ロール62の両端に位置する軸受67が受け止められるU字状溝73を形成し、加圧ロール62を接離するようになっている。
<接触域可変機構>
本例では、図4に示すように、媒体Sの搬送方向に沿う接触域CNの幅寸法を可変にする接触域可変機構80が設けられている。
この種の接触域可変機構80としては、図5に示すように、以下の四つに大別される。
(1)押圧パッド直線移動型(図5(a)参照)
これは、押圧パッド63を接触域CNの幅方向に沿って直線的に移動させる方式で、接触域CNの出口側端部の位置を基準に接触域CNの幅寸法を変化させるようにしたものである。本例においては、予め決められた厚さ(例えば80gsm)以下の媒体Sを薄い媒体(以下、必要に応じて「薄媒体」という)とすると、薄媒体ではない厚い媒体(以下、必要に応じて「厚媒体」という)を使用する場合(厚媒体モード時)には、実線で示すように、接触域CNの幅寸法を広げるように押圧パッド63を配置し、逆に、薄媒体を使用する場合(薄媒体モード時)には、二点鎖線で示すように、接触域CNの幅寸法を狭めるように押圧パッド63を直線的に移動させるようにすればよい。
(2)押圧パッド揺動型(図5(b)参照)
これは、接触域CNの幅寸法を変化させるように、押圧パッド63を図示外の揺動支点を中心に揺動させるようにしたものである。本例においては、厚媒体モード時には、実線で示すように、接触域CNの幅寸法を広げるように押圧パッド63を配置し、逆に、薄媒体モード時には、二点鎖線で示すように、接触域CNの幅寸法を狭めるように押圧パッド63を揺動させるようにすればよい。
(3)加圧ロール直線移動型(図5(c)参照)
これは、加圧ロール62を接触域CNの幅方向に沿って直線的に移動させる方式で、接触域CNの出口側端部の位置を基準に接触域CNの幅寸法を変化させるようにしたものである。本例においては、厚媒体モード時には、実線で示すように、接触域CNの幅寸法を広げるように加圧ロール62を配置し、逆に、薄媒体モード時には、二点鎖線で示すように、接触域CNの幅寸法を狭めるように加圧ロール62を直線的に移動させるようにすればよい。
(4)加圧ロール揺動型(図5(d)参照)
これは、接触域CNの幅寸法を変化させるように、加圧ロール62を図示外の揺動支軸(加圧ロール62の支軸とは別)を中心に揺動させるようにしたものである。本例においては、厚媒体モード時には、実線で示すように、接触域CNの幅寸法を広げるように加圧ロール62を配置し、逆に、薄媒体モード時には、二点鎖線で示すように、接触域CNの幅寸法を狭めるように加圧ロール62を揺動させるようにすればよい。
<接触域での圧力分布>
前述したように、(1)~(4)のいずれの場合であっても、接触域CNの出口側端部の押圧パッド63による食い込み量dは、厚媒体モード時、薄媒体モード時のいずれも略同程度になるように調整されることが好ましい。
本例において、図6に示すように、厚媒体モード時では、薄媒体モード時の接触域CN2よりも広い接触域CN1が得られ、圧力分布は接触域CN1の略全域わたってある程度大きい値のものが確保される。
これに対し、薄媒体モード時では、厚媒体モード時の接触域CN1よりも狭い接触域CN2が得られ、厚媒体モード時に比べて接触圧の平均値が低下することから、薄媒体が接触域CN2を通過時にしわが発生しにくい。更に、接触域CN1の出口側端部の接触圧は他の部分に比べて高く設定されるため、薄媒体が接触域CN2を通過するときに、接触域CN1からの薄媒体の剥離性が損なわれる懸念はない。
<定着装置の制御系>
図4において、符号100は各種プロセッサを含むマイクロコンピュータからなる制御装置である。ここでいう「プロセッサ」とは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array 、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
本例において、制御装置100は、図示外のメモリに接触域可変処理プログラム(図7参照)を予めインストールしておき、媒体種判別器110からの媒体種の判別情報をプロセッサに取り込み、リトラクト機構70及び接触域可変機構80を制御するものである。
ここでいう媒体種判別器110は、媒体Sが薄媒体であるか、薄媒体以外の厚媒体であるかを直接検出する厚み検出器や、制御装置100内のメモリに使用可能な媒体種テーブルを用意しておき、この媒体種テーブルから使用する媒体を指定する媒体指定器などを含むものであり、これらの情報に基づいて判別された媒体種情報が制御装置100に取り込まれるようになっている。
-接触域可変処理-
次に、本実施の形態における定着装置の接触域可変処理について図7を用いて説明する。
今、制御装置100は、先ず、媒体種を判別して媒体種が薄媒体か否かを確認する。
そして、媒体種が薄媒体であると仮定すると、接触域可変機構80が薄媒体モードにあるか否かを確認し、薄媒体モードではない場合には、リトラクト機構70にてリトラクト位置に加圧ロール62を移動させた後、接触域CNを薄媒体モードに変更し、再びセット位置に加圧ロール62を移動させる。ここで、加圧ロール62をリトラクト位置に退避した状態で、接触域CNの可変処理を実施するのは、加圧ロール62をセット位置に維持したまま接触域CNの可変処理を実施すると、押圧パッド63や加圧ロール62の移動によって定着ベルト61との接触部位で破損する懸念があることを考慮したものである。
逆に、薄媒体モードの場合には、接触域CNの可変処理を実施せずに、薄媒体モードのままを保つ。
また、媒体種が厚媒体であると仮定すると、接触域可変機構80が厚媒体モードにあるか否かを確認し、厚媒体モードではない場合には、リトラクト機構70にてリトラクト位置に加圧ロール62を移動させた後、接触域CNを厚媒体モードに変更し、再びセット位置に加圧ロール62を移動させる。逆に、厚媒体モードの場合には、接触域CNの可変処理を実施せずに、厚媒体モードのままを保つ。
-接触域可変機構の構成例-
本実施の形態において、接触域可変機構の具体的な構成例について説明する。
◆構成例1(図8、図9参照)
図8は実施の形態1に係る接触域可変機構80の構成例1を示す。
同図において、接触域可変機構80は、押圧パッド63のホルダベース63bの長手方向両端にDカットされた案内突起81を突出し、案内突起81の両側には図示外の支持フレームを配置すると共に、この支持フレームには媒体Sの搬送方向に沿う接触域CNの幅方向に延びる図示外の長孔を形成し、この長孔に案内突起81を摺動(摺り移動)可能に嵌め込み、押圧パッド63を接触域CNの幅方向(図中x方向)に沿って直線移動可能に配置したものである。
そして、接触域可変機構は、ホルダベース63bの一部には接触域CNの幅方向に直交する方向に延びる突出片82を設け、この突出片82に偏心カム83を接触配置し、突出片82の偏心カム83の反対側には突出片82を偏心カム83側に付勢する付勢バネ84を配置し、駆動モータ85にて偏心カム83を長径位置、短径位置へと切り換え回転させるようにしたものである。
本例においては、図8及び図9(a)に示すように、偏心カム83の短径Rが突出片82に突き当たっている場合には、押圧パッド63は、厚媒体モードに適した接触域CN1が確保されるように配置されている。
一方、図8及び図9(b)に示すように、偏心カム83の長径Rが突出片82に突き当たっている場合には、押圧パッド63は、接触域CNの幅方向(図中x方向)に沿って媒体Sの入口側に移動し、薄媒体モードに適した接触域CN2が確保されるように配置される。このとき、押圧パッド63のパッド本体63aの形状(平面部631、前段湾曲部632、後段湾曲部633)が工夫されているので、押圧パッド63が媒体Sの入口側に移動したとしても、接触域CN2の幅寸法は接触域CN1より狭くなるものの、接触域CN2の出口側端部の食い込み量は接触域CN1の出口側端部の食い込み量と略同程度になるようにしておけば、接触域CN2の出口側端部の接触圧は低減せずに維持される。
◆構成例2(図10、図11参照)
図10は実施の形態1に係る接触域可変機構80の構成例2を示す。
同図において、接触域可変機構80は、押圧パッド63のホルダベース63bの長手方向両端に例えばDカットされた揺動支軸91を突出し、この揺動支軸91と駆動モータ93の軸との間を伝達ギアやカップリング等の駆動伝達部品92で連結したものである。
これにより、押圧パッド63は揺動支軸91を中心として揺動するようになっている。
本例においては、図10及び図11(a)に示すように、押圧パッド63の揺動位置が水平線に対して角度θ1である場合には、押圧パッド63は、厚媒体モードに適した接触域CN1が確保されるように配置されている。
一方、図10及び図11(b)に示すように、押圧パッド63の揺動位置が水平線に対してθ2(>θ1)の位置に至った場合には、押圧パッド63の後段湾曲部633側が更に加圧ロール62側に食い込むが、押圧パッド63の前段湾曲部632側が加圧ロール62側から浮き上がるため、薄媒体モードに適した接触域CN2が確保されるように配置される。このとき、押圧パッド63のパッド本体63aの形状(平面部631、前段湾曲部632、後段湾曲部633)が工夫されているので、接触域CN2の幅寸法は接触域CN1より狭くなるものの、接触域CN2の出口側端部の食い込み量は更に食い込むことから、接触域CN2の出口側端部の接触圧は低減せずに維持される。
◆構成例3(図12、図13参照)
図12は実施の形態1に係る接触域可変機構80の構成例3を示す。
同図において、接触域可変機構80は、加圧ロール62を接触域CNの幅方向(図中x方向:本例では略水平方向に相当)に沿って直線的に移動させるものである。
本例では、接触域可変機構80は、リトラクト機構70の揺動保持アーム71のU字状溝73に対して加圧ロール62の軸受67を接触域CNの幅方向に対して遊びをもって配置し、この軸受67の媒体Sの搬送方高上流側には偏心カム121を接触して配置し、軸受67のうち偏心カム121の反対側には軸受67を偏心カム121側に付勢する付勢バネ122を配置し、更に、駆動モータ123にて偏心カム121を長径位置、短径位置へと切り換え回転させるようにしたものである。
本例において、図12及び図13(a)に示すように、偏心カム121の長径Rが軸受67に突き当たっている場合には、加圧ロール62は、厚媒体モードに適した接触域CN1が確保されるように配置されている。
一方、図12及び図13(b)に示すように、偏心カム83の短径Rが軸受67に突き当たっている場合には、加圧ロール62は、接触域CNの幅方向(図中x方向)に沿って媒体Sの入口側に移動し、薄媒体モードに適した接触域CN2が確保されるように配置される。
このとき、加圧ロール62は、媒体Sの入口側に移動した分、接触域CN2の幅寸法は接触域CN1より狭くなるものの、押圧パッド63との相対位置関係から、接触域CN2の出口側端部の食い込み量は接触域CN1の出口側端部の食い込み量とそれほど変化がないため、接触域CN2の出口側端部の接触圧は低減せずに維持される。
◆構成例4(図14、図15参照)
図14は実施の形態1に係る接触域可変機構80の構成例4を示す。
同図において、接触域可変機構80は、加圧ロール62を揺動保持アーム71と一体的に接触域CNの幅方向(図中x方向:本例では略水平方向に相当)に沿って直線的に移動させるものである。
本例において、接触域可変機構80は、揺動保持アーム71の揺動支軸72を可動ホルダ130に保持し、この可動ホルダ130をアクチュエータ135で接触域CNの幅方向(図中x方向:本例では略水平方向に相当)に沿って直線的に移動させるようにしたものである。
ここで、可動ホルダ130は図示外の案内レールに沿ってx方向に移動可能になっており、この可動ホルダ130には揺動支軸72が揺動可能な状態で保持されるU字状溝131が形成されている。
本例において、図14及び図15(a)に示すように、揺動保持アーム71の図中左端位置がP1の位置に存在するには、加圧ロール62は、厚媒体モードに適した接触域CN1が確保されるように配置されている。
一方、図14及び図15(b)に示すように、可動ホルダ130が媒体Sの搬送方向上流側に向かってΔPだけx方向に移動し、揺動保持アーム71の図中左端位置がP2の位置に至ると、加圧ロール62は、接触域CNの幅方向(図中x方向)に沿って媒体Sの入口側に移動し、薄媒体モードに適した接触域CN2が確保されるように配置される。
このとき、加圧ロール62は、媒体Sの入口側に移動した分、接触域CN2の幅寸法は接触域CN1より狭くなるものの、押圧パッド63との相対位置関係から、接触域CN2の出口側端部の食い込み量は接触域CN1の出口側端部の食い込み量とそれほど変化がないため、接触域CN2の出口側端部の接触圧は低減せずに維持される。
◆構成例5(図16、図17参照)
図16は実施の形態1に係る接触域可変機構80の構成例5を示す。
同図において、接触域可変機構80は、加圧ロール62のリトラクト機構70を利用して構成したものである。
本例において、リトラクト機構70は、揺動保持アーム71を揺動支軸72中心に揺動可能に支持し、U字状溝73に加圧ロール62の軸受67を保持したものであり、この揺動保持アーム71を接離する接離機構140として、揺動保持アーム71の自由端側に突出片141を突出させ、突出片141の下方側に偏心カム142を接触して配置すると共に、突出片141の偏心カム142の反対側には突出片141を偏心カム142側に付勢する付勢バネ143を設け、駆動モータ144にて偏心カム142を長径位置、短径位置へと切り換え回転させるようにしたものである。
本例においては、リトラクト機構70は、図17に示すように、突出片141に偏心カム142の短径Rが突き当たった場合に、加圧ロール62がリトラクト位置に退避され、突出片141に偏心カム142の長径Rが突き当たった場合には、加圧ロール62がセット位置に配置されるようになっている。
本例において、接触域可変機構80は、リトラクト機構70の接離機構140において偏心カム142の長径、短径位置以外の中径位置を利用し、加圧ロール62を揺動保持アーム71の揺動支軸72を中心として回転させ、接触域CNの幅寸法を可変にするものである。
本例では、突出片141に偏心カム142の長径Rが突き当たった場合、加圧ロール62がセット位置に配置される。この状態において、図16及び図17(a)に示すように、加圧ロール62は、厚媒体モードに適した接触域CN1が確保されるように配置されていると仮定する。尚、揺動保持アーム71の姿勢位置を図中Q1で示す。
一方、図16及び図17(b)に示すように、突出片141に偏心カム142の中径R(R<R<R)が突き当たる位置で、駆動モータ144を停止するようにすると、揺動保持アーム71の姿勢位置がQ1からQ2へとΔQだけ傾いた状態になり、この結果、加圧ロール62は、薄媒体モードに適した接触域CN2が確保されるように配置されている。
このとき、加圧ロール62は、定着ベルト61側から僅かに離れた位置に揺動することになる分、接触域CN2の幅寸法は接触域CN1より狭くなるものの、押圧パッド63との相対位置関係から、接触域CN2の出口側端部の食い込み量は接触域CN1の出口側端部の食い込み量とそれほど変化がないため、接触域CN2の出口側端部の接触圧は低減せずに維持される。
◎実施の形態2
図18は実施の形態2に係る定着装置の要部を示す説明図である。
同図において、定着装置60の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、媒体Sを接触域CNに案内する案内シュート55を接触域可変機構80に連動する連動機構150を介して、接触域CNの変化に連動させて案内シュート55の位置や姿勢を変化させるようにしたものである。
本例においては、接触域可変機構80により定着装置60の接触域CNの幅寸法が変化することになるが、案内シュート55の位置を固定的に設けた場合には、案内シュート55に沿って案内される媒体Sの先端が目標位置TPと異なる位置に至る懸念がある。
そこで、本例では、媒体案内手段として、案内シュート55の位置、姿勢を連動機構150を介して変化させ、接触域CNの変化に対応して案内シュート55の位置、磁性を適切なものに調整するものである。
本例では、図19に示すように、以下の四つに大別される接触域可変機構80が設けられており、これに対応して、案内シュート55の位置あるいは姿勢が変化されるようになっている。
(1)押圧パッド直線移動型(図19(a)参照)
これは、押圧パッド63を接触域CNの幅方向に沿って直線的に移動させる方式で、接触域CNの出口側端部の位置を基準に接触域CNの幅寸法を変化させるようにしたものである。本例においては、案内シュート55は、接触域CNの変更に伴う押圧パッド63の直線移動に追従して平行移動するようにすればよい。
(2)押圧パッド揺動型(図19(b)参照)
これは、接触域CNの幅寸法を変化させるように、押圧パッド63を図示外の揺動支点を中心に揺動させるようにしたものである。
本例においては、案内シュート55は、接触域CNの変更に伴う押圧パッド63の揺動に追従して揺動するようにすればよい。
(3)加圧ロール直線移動型(図19(c)参照)
これは、加圧ロール62を接触域CNの幅方向に沿って直線的に移動させる方式で、接触域CNの出口側端部の位置を基準に接触域CNの幅寸法を変化させるようにしたものである。本例においては、案内シュート55は、接触域CNの変更に伴う加圧ロール62の直線移動に追従して平行移動するようにすればよい。
(4)加圧ロール揺動型(図19(d)参照)
これは、接触域CNの幅寸法を変化させるように、加圧ロール62を図示外の揺動支軸(加圧ロール62の支軸とは別)を中心に揺動させるようにしたものである。本例においては、案内シュート55は、接触域CNの変更に伴う加圧ロール62の揺動に追従して揺動するようにすればよい。
また、接触域可変機構80に連動して案内シュート55の位置、姿勢を変更するに当たって、留意すべき点は以下の通りである。
図20において、接触域CNの入口部分の接線方向と接触域CNの平面部631の延長方向との交差角度をB、案内シュート55の案内方向と接触域CNの平面部631の延長方向との交差角度をC、接触域CNの入口部分の接線方向と案内シュート55の案内方向との交差角度をD、案内シュートの案内方向と定着ベルト61との交点から案内シュート55の先端位置までの距離をE、押圧パッド63の接触域CNの幅方向中心線位置と案内シュート55の先端位置との間の距離をF、案内シュート55の先端位置と接触域CNの平面部631の延長方向線との間の距離をG、搬送ベルト53の媒体Sの搬送面と案内シュート55の案内面との交差角度をHとする。
(1)BCDEGは原則として変化しない。
(2)Fは原則として維持することが好ましい。
(3)案内シュート55が平行移動する態様では、Hは変化しないが、案内シュート55が揺動する態様にあっては、Hは変化する。
(4)案内シュート55が揺動する態様では、搬送ベルト53から搬送される媒体Sの搬送奇跡が案内シュート55の案内面に当たるようにする必要がある。
-連動機構の構成例-
本実施の形態において、連動機構150の具体的な構成例について説明する。
◆構成例1(図21、図22参照)
図21は実施の形態2に係る連動機構150の構成例1を示す。
同図において、接触域可変機構80は実施の形態1の構成例1と同様である。
本例においては、連動機構150は、例えば案内突起81に支持ブラケット151を固着し、この支持ブラケット151に案内シュート55を固定するようにすればよい。
本例においては、案内シュート55は、押圧パッド63の直線移動に連動して平行移動し、厚媒体モードにおける接触域CN1、薄媒体モードにおける接触域CN2の入口部分との位置関係を適切に保つ。
◆構成例2(図23、図24参照)
図23は実施の形態2に係る連動機構150の構成例2を示す。
同図において、接触域可変機構80は実施の形態1の構成例2と同様である。
本例においては、連動機構150は、例えば揺動支軸91に支持ブラケット161を固着し、この支持ブラケット161に案内シュート55を固定するようにすればよい。
本例においては、案内シュート55は、押圧パッド63の揺動に連動して揺動し、厚媒体モードにおける接触域CN1、薄媒体モードにおける接触域CN2の入口部分との位置関係を適切に保つ。
◆構成例3(図25、図26参照)
図25は実施の形態2に係る連動機構150の構成例3を示す。
同図において、接触域可変機構80は実施の形態1の構成例3と同様である。
本例においては、連動機構150は、加圧ロール62の軸受67に対して支持ブラケット171を取付け、この支持ブラケット171に案内シュート55を固定するようにすればよい。
本例においては、案内シュート55は、加圧ロール62の直線移動に連動して平行移動し、厚媒体モードにおける接触域CN1、薄媒体モードにおける接触域CN2の入口部分との位置関係を適切に保つ。
◆構成例4(図27参照)
図27は実施の形態2に係る連動機構150の構成例4を示す。
同図において、接触域可変機構80は実施の形態1の構成例4と同様である。
本例においては、連動機構150は、揺動保持アーム71に案内シュート55を固着したものである。
本例においては、案内シュート55は、加圧ロール62の直線移動に連動して平行移動し、厚媒体モードにおける接触域CN1、薄媒体モードにおける接触域CN2の入口部分との位置関係を適切に保つ。
◆構成例5(図28参照)
図28は実施の形態2に係る連動機構150の構成例5を示す。
同図において、接触域可変機構80は実施の形態1の構成例5と同様である。
本例においては、連動機構150は、揺動保持アーム71に案内シュート55を固着したものである。
本例においては、案内シュート55は、加圧ロール62の揺動に連動して揺動し、厚媒体モードにおける接触域CN1、薄媒体モードにおける接触域CN2の入口部分との位置関係を適切に保つ。
◎実施の形態3
図29は実施の形態3に係る定着装置の要部を示す説明図である。
同図において、定着装置60の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、定着ベルト61内のヒートロール64を駆動ロールとして回転駆動することにより、定着ベルト61を駆動する方式に代えて、加圧ロール62を回転駆動する加圧ロール駆動方式を採用し、定着ベルト61を従動回転させるものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
-加圧ロール駆動方式を採用する場合の留意点-
本例において、加圧ロール駆動方式は、駆動モータ240(図2の駆動源8に相当)からの回転駆動力を加圧ロール62に伝達する駆動伝達機構200を備えており、制御装置100により駆動モータ240をオンオフ制御することで加圧ロール62を回転駆動するようになっている。
本例においては、接触域可変機構80により定着装置60の接触域CNの幅寸法が変化することになる。特に、接触域可変機構80として加圧ロール直線移動型(図5(c)参照)又は加圧ロール揺動型(図5(d)参照)を採用した場合には、図30(a)に二点鎖線で示すように、接触域CNの変化に伴って加圧ロール62が回転軸に交差する平面の任意の方向に移動する。このとき、駆動伝達機構200としては、図30(b)に示すように、加圧ロール62に至る駆動モータ240からの回転駆動力の駆動伝達経路を一律に設定してしまうと、加圧ロール62の移動に追従して回転駆動力を伝達することができない。
<駆動連結部品との関係>
また、画像形成装置20(図3参照)の図示外の装置筐体に対して定着装置60を着脱可能(例えば引出可能)に設置する態様では、装置筐体から定着装置60を引き出したときに、駆動伝達機構200の駆動伝達経路を途中で分離することが必要になり、駆動連結部品の一例である駆動カップリング203を用いて駆動伝達経路を連結分離可能に連結するという手法が採用される。このとき、駆動カップリング203は、図30(b)に示すように、駆動モータ240の回転軸側につながる駆動伝達軸201の端部に設けられる駆動側連結要素211と、加圧ロール62の回転軸側につながる駆動伝達軸202の端部に設けられる被駆動側連結要素212とを有する。このため、駆動カップリング203が駆動伝達機構200の駆動伝達軸201,202を連結した状況において、加圧ロール62が移動すると、加圧ロール62の移動に伴って加圧ロール62側の一方の駆動伝達軸202が他方の駆動伝達軸201の中心から偏倚してしまう。この偏倚量は駆動カップリング203が吸収可能な芯ずれ誤差に比べて十分に大きいため、加圧ロール62が移動すると、駆動カップリング203や駆動伝達軸201,202の破損につながる。
-駆動伝達機構の構成例-
<駆動伝達機構の基本構成>
そこで、本実施の形態に係る定着装置60は、加圧ロール駆動方式を採用し、かつ、接触域可変機構80として加圧ロール移動型(図5(c)(d)参照)を採用する態様において、上述した留意点を踏まえ、駆動伝達機構200を工夫したものである。
本例において、駆動伝達機構200の基本構成は、駆動伝達経路を構成する駆動伝達軸201,202と、これらの駆動伝達軸201,202を連結分離可能に連結する駆動カップリング203と、駆動伝達軸201に設けられる駆動伝達ギア列205と、加圧ロール62の移動に伴う駆動カップリング203の連結位置の変化に追従させる駆動追従機構209(図2の駆動追従手段9に相当)と、を備えている。
<駆動伝達軸の構成例>
本例において、駆動伝達軸201は、図3(a)に示すように、駆動カップリング203(駆動側連結要素211、被駆動側連結要素212)と駆動モータ240との間の駆動伝達経路の一部を構成するものであるが、駆動モータ240の回転軸と同軸に接続される第1の駆動伝達軸201A)と、この第1の駆動伝達軸201Aと平行に配置され、端部に駆動カップリング203の駆動側連結要素211が設けられる第2の駆動伝達軸201Bとに分かれて設けられている。
<駆動伝達ギア列の構成例>
本例では、駆動伝達ギア列205は、第1の駆動伝達軸201Aと第2の駆動伝達軸201Bとの間に跨がって設けられている。この駆動伝達ギア列205は、第1の駆動伝達軸201Aの駆動モータ240とは反対側の端部に固定的に設けられる第1の伝達ギア221と、第2の駆動伝達軸201Bの駆動カップリング203側とは反対側の端部に固定的に設けられる第2の伝達ギア222と、第1の伝達ギア221と第2の伝達ギア222との間に両者に噛合して設けられ、初期位置において中心間を結ぶ基準線が例えば略直角になるように配置される中間伝達ギア223と、を備えている。
ここで、駆動伝達ギア列205の入力側支点Pinは第1の伝達ギア221の回転中心位置を指し、また、出力側支点Poutは第2の伝達ギア222の回転中心位置を指す。
<駆動追従機構の構成例>
本例では、駆動追従機構209は、図31(a)(b)に示すように、駆動伝達ギア列205(第1の伝達ギア221、第2の伝達ギア222、中間伝達ギア223)の各ギアの中心軸部にピン連結されるリンク機構230からなり、このリンク機構230は、第1の伝達ギア221と中間伝達ギア223の中心軸部に両端部が回転可能にピン連結される細長い板状の第1のリンクアーム231と、中間伝達ギア223と第2の伝達ギア222の中心軸部に両端部が回転可能にピン連結される細長い板状の第2のリンクアーム232とを備えている。
本例のリンク機構230は、図31(b)に示すように、第1の伝達ギア221の回転軸部を入力側支点Pinとし、第1のリンクアーム231で、中間伝達ギア223と第1の伝達ギア221との中心軸間の距離L1を保ち、第1の伝達ギア221の回転方向に沿って中間伝達ギア223を噛合状態のまま転動させる。
更に、リンク機構230は、中間伝達ギア223の回転中心部を中間支点Pmとし、第2のリンクアーム232で、中間伝達ギア223と第2の伝達ギア222との中心軸間の距離L2を保ち、中間伝達ギア223の回転方向に沿って第2の伝達ギア222を噛合状態のまま転動させる。
特に、本例では、リンク機構230の各リンクアーム231,232は、初期位置において、水平方向と鉛直方向とに略直交する位置関係にある。
このため、第1のリンクアーム231は入力側支点Pinを固定の回転中心とし、略水平方向に向かって配置され、中間伝達ギア223を主として上下方向に移動させることが可能である。
一方、第2のリンクアーム232は中間支点Pmを回転支点とし、略鉛直方向に向かって配置され、第2の伝達ギア222を主として左右方向に移動させることが可能である。
-位置決め機構-
本例では、定着装置60は、画像形成装置20の装置筐体に対し着脱可能(例えば引出可能)に装着され、加圧ロール駆動系(駆動モータ240、駆動伝達機構200)は、装置筐体のうちユーザ操作側である手前側とは反対側に位置する背面側に装備されている。
このため、定着装置60の着脱操作をスムースに実施する上で、図31(a)に示すように、装置筐体の背面側に位置する筐体フレーム21と、定着装置60の加圧ロール62等を保持する保持フレーム68との間に位置決め手段としての位置決め機構250が設けられている。
この位置決め機構250は、例えば筐体フレーム21側から定着装置60の装着場所に向かって突出する複数(本例では2本)の位置決めピン251と、定着装置60の保持フレーム68側に開設され、位置決めピン251が位置決め可能に挿入される位置決め孔252と、を備えている。
このため、本例では、画像形成装置20の装置筐体内に定着装置60を予め決められた装着場所に装着する場合には、位置決め機構250の位置決めピン251が位置決め孔252に挿入され、装置筐体内の所定の場所に定着装置60が位置決めされた状態で装着される。
尚、画像形成装置20の装置筐体内に定着装置60を装着する場合には、加圧ロール62の駆動伝達機構200は予め決められた初期位置に設定されていればよい。このとき、駆動伝達機構200の駆動カップリング203の連結位置は初期位置に設定されることから、位置決め機構250にて装置筐体内の所定の位置に定着装置60が装着される場合には、駆動カップリング203の被駆動側連結要素212は、駆動伝達機構200にて初期位置に設定された被駆動側連結要素212に適切に連結される。
-加圧ロールの駆動伝達機構と接触域可変機構との関係-
本例において、接触域可変機構80が加圧ロール移動型(図5(c)(d)を採用する場合には、接触域可変機構80にて接触域CNの幅寸法を変更すると、これに伴って、図32(a)に示すように、加圧ロール62の位置が実線位置から二点鎖線で示す位置へと移動する。
このとき、図32(a)(b)に示すように、加圧ロール62の回転中心位置が初期位置P0からP1へ移動したとき、水平方向成分がΔx、鉛直方向成分がΔyだけ変化したと仮定する。
この状態において、図32(a)に示すように、加圧ロール62が移動すると、駆動伝達機構200の加圧ロール62の回転軸につながる駆動伝達軸202が加圧ロール62の移動に伴って移動する。すると、駆動伝達軸202は駆動カップリング203を介して駆動伝達軸201と連結されているため、駆動モータ240側の駆動伝達軸201(具体的には201B)が加圧ロール62側の駆動伝達軸202の移動に伴って移動しようとする。
この場合、駆動伝達機構200の駆動伝達ギア列205は、図32(c)に示すように、駆動追従機構209(具体的にはリンク機構230にて構成)により、入力側支点Pinの位置を固定点とし、出力側支点Poutの位置を駆動伝達軸201(具体的には201B)の軸方向に交差する平面(本例は軸方向に直交して交差する鉛直面)の任意の方向に移動させる。
このため、駆動伝達軸201(具体的には201B)は、加圧ロール62側の駆動伝達軸202の位置P0→P1に追従して移動する。よって、駆動カップリング203には加圧ロール62側の駆動伝達軸202の移動に伴って大きな外力が作用することはなく、駆動カップリング203や駆動伝達軸201,202が破損する懸念はない。
このように、接触域可変機構80が働き、接触域CNの幅寸法が変化したとしても、駆動カップリング203による駆動伝達軸201,202の連結状態は良好に保たれる。
このため、加圧ロール62を駆動する方式にあっても、駆動モータ240からの回転駆動力は、図31(a)に示すように、第1の駆動伝達軸201A、駆動伝達ギア列205を経て第2の駆動伝達軸201B、駆動カップリング203、駆動伝達軸202を介して加圧ロール62に伝達される。
本実施の形態では、上述した態様に限定されるものではなく、例えば以下に示すような変形の形態3-1、3-2、3-3等を採用するようにしてもよい。
◎変形の形態3-1
図33は変形の形態3-1に係る加圧ロールの駆動伝達機構の要部を示す。
同図において、加圧ロール62の駆動伝達機構200は、実施の形態3と略同様であるが、例えば駆動連結部品として、駆動カップリング203に代えて、連結分離可能な連結ギア列260を用いたものである。尚、実施の形態3と同様な構成要素については同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本例において、駆動伝達軸201(201A,201B),202は実施の形態3と略同様に構成されているが、実施の形態3と異なり、第2の駆動伝達軸201Bと駆動伝達軸202とは同軸ではなく、中心軸間を予め決められた距離wだけオフセットして配置したものである。
そして、連結ギア列260は、駆動モータ240側の第2の駆動伝達軸201Bの駆動伝達ギア列205とは反対側の端部に固定的に設けられる駆動側連結ギア261と、加圧ロール62側の駆動伝達軸202の端部に固定的に設けられる被駆動側連結ギア262とを備え、駆動側連結ギア261と被駆動側連結ギア262とを噛合させることで、両者を駆動連結するものである。
尚、本例において、例えば画像形成装置20の装置筐体から定着装置60を引き出すような場合には、連結ギア列260の各ギア歯は第2の駆動伝達軸201B、駆動伝達軸202の軸方向に沿って形成されていれば、定着装置60の引出操作に伴って加圧ロール62が引き出され、これに伴って、加圧ロール62側の被駆動側連結ギア262が駆動側連結ギア261から外れる。
◎変形の形態3-2
また、実施の形態3では、駆動伝達ギア列205は第1の伝達ギア221、第2の伝達ギア222、中間伝達ギア223を用い、駆動追従機構209は二つのリンクアーム231,232のリンク機構230を用いたものであるが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば接触域可変機構80が加圧ロール直線移動型(図5(c)参照)であるような場合には、加圧ロール62の移動方向が一方向に限られるため、実施の形態3のように二軸方向での追従移動を想定しなくてもよく、駆動追従機構209を簡易な構成にすることも可能である。例えば実施の形態3に示す駆動伝達ギア列205を二段ギア構成とし、実施の形態3に示す駆動追従機構209を、一つのリンクアームからなるリンク機構で二段ギア構成の駆動伝達ギア列を追従可能に保持するようにしてもよい。
◎変形の形態3-3
実施の形態3では、図29に示すように、実施の形態1に係る定着装置60のうち、加圧ロール移動型(図5(c)(d))を採用したものについて、加圧ロール62の駆動伝達機構200を工夫したものであるが、図29に仮想線で示すように、実施の形態2に係る定着装置60(連動機構150を介して案内シュート55の位置を可変する態様)のうち、加圧ロール移動型(図5(c)(d))を採用したものについて、加圧ロール62の駆動伝達機構200を工夫するようにしてもよいことは勿論である。
(付記)
(((1)))
第1の加圧手段と、
前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、
前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、
を備えたことを特徴とする加圧装置。
(((2)))
第1の加圧手段と、
前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、
前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、
前記接触域よりも前記媒体の移動方向上流側に設けられ、前記接触域可変手段により変化した前記接触域の入口部に合わせて前記媒体を案内する媒体案内手段と、
を備えたことを特徴とする加圧装置。
(((3)))
第1の加圧手段と、
前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、
前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、
前記第1の加圧手段又は第2の加圧手段に駆動源からの回転駆動力を伝達する駆動伝達手段と、
前記駆動伝達手段の駆動伝達経路の途中に設けられ、前記接触域可変手段にて前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が前記接触域の幅寸法を変化させるように移動したとき、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段側の被駆動伝達部の移動に伴って前記駆動伝達手段の駆動伝達位置を追従移動させる駆動追従手段と、
を備えたことを特徴とする加圧装置。
(((4)))
(((1)))乃至(((3)))のいずれかに記載の加圧装置において、
前記接触域可変手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段を前記接触域の幅方向に沿って移動させることを特徴とする加圧装置。
(((5)))
(((4)))に記載の加圧装置において、
前記接触域可変手段は、前記接触域の出口側端部の位置を基準に前記接触域の幅寸法を変化させることを特徴とする加圧装置。
(((6)))
(((1)))乃至(((3)))のいずれかに記載の加圧装置において、
前記接触域可変手段は、前記接触域の幅寸法を変化させるように、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段を揺動支点を中心に揺動させることを特徴とする加圧装置。
(((7)))
(((6)))に記載の加圧装置において、
前記接触域可変手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の揺動範囲において、前記接触域の出口側端部の食い込み量を同程度に保つことを特徴とする加圧装置。
(((8)))
(((1)))乃至(((3)))のいずれかに記載の加圧装置において、
前記接触域可変手段は、前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、それ以外の場合に比べて、前記接触域の幅寸法を狭くすることを特徴とする加圧装置。
(((9)))
(((8)))に記載の加圧装置において、
厚さの異なる媒体の種類を判別する判別手段を備え、
前記接触域可変手段は、前記判別手段により前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体と判別されたときに、それ以外の場合に比べて、前記接触域の幅寸法を狭くすることを特徴とする加圧装置。
(((10)))
(((1)))乃至(((3)))のいずれかに記載の加圧装置において、
前記接触域可変手段は、前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、前記接触域の出口側端部の面圧を当該接触域の他の部分よりも大きくすることを特徴とする加圧装置。
(((11)))
(((2)))に記載の加圧装置において、
前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が移動したときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の移動に追従して移動することを特徴とする加圧装置。
(((12)))
(((11)))に記載の加圧装置において、
前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が前記接触域の幅方向に沿って移動するときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の移動量分だけ前記接触域に沿って移動することを特徴とする加圧装置。
(((13)))
(((11)))に記載の加圧装置において、
前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が揺動したときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の揺動量分だけ揺動支点を中心に揺動することを特徴とする加圧装置。
(((14)))
(((1)))乃至(((3)))のいずれかに記載の加圧装置において、
前記第1の加圧手段は回転可能なロール部材からなり、
前記第2の加圧手段は、前記第1の加圧手段を追従回転させる無端状のベルト部材の背面に固定的に設置される加圧部材であることを特徴とする加圧装置。
(((15)))
(((14)))に記載の加圧装置において、
前記無端状のベルト部材又は前記第2の加圧手段を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする加圧装置。
(((16)))
(((3)))に記載の加圧装置において、
前記駆動追従手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の回転軸に交差する平面の任意の方向に駆動伝達位置を移動可能にすることを特徴とする加圧装置。
(((17)))
(((3)))に記載の加圧装置において、
前記駆動伝達手段は連結分離可能な駆動連結部品を含み、
前記駆動追従手段は前記駆動連結部品と前記駆動源との間の駆動伝達経路に設けられることを特徴とする加圧装置。
(((18)))
(((17)))に記載の加圧装置において、
前記駆動伝達手段は、前記駆動連結部品を連結するときに前記駆動連結部品が連結箇所で位置決め可能な位置決め手段を有することを特徴とする加圧装置。
(((19)))
媒体上に被加圧物を付与する処理手段と、
前記媒体上の被加圧物を加圧する(((1)))乃至(((18)))のいずれかに記載の加圧装置と、
を備えたことを特徴とする加圧処理装置。
(((1)))に係る加圧装置によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことができる。
(((2)))に係る加圧装置によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことができるということに加え、接触域の幅寸法が変化したとしても、厚さの異なる媒体を接触域の入口に適切に案内することができる。
(((3)))に係る加圧装置によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことができることに加え、接触域可変手段で回転駆動される第1の加圧手段又は第2の加圧手段が移動したとしても、適切に駆動伝達することができる。
(((4)))に係る加圧装置によれば、第1又は第2の加圧手段を直線的に移動させるだけで、接触域の接触幅を簡単に変化させることができる。
(((5)))に係る加圧装置によれば、接触域の出口側端部の位置が変化する場合に比べて、接触域から排出される媒体の走行性を安定させることができる。
(((6)))に係る加圧装置によれば、第1又は第2の加圧手段を予め決められた揺動軌跡に沿って移動させるだけで、接触域の接触幅を簡単に変化させることができる。
(((7)))に係る加圧装置によれば、揺動方式の接触域可変手段を構築する上で、接触域の出口側の接触圧を容易に保つようにすることができる。
(((8)))に係る加圧装置によれば、薄い媒体を使用する際に、接触域可変手段による接触域の接触幅を簡単に調整することができる。
(((9)))に係る加圧装置によれば、厚さの異なる媒体を判別することで、薄い媒体を使用する際に、接触域可変手段による接触域の接触幅を簡単に調整することができる。
(((10)))に係る加圧装置によれば、接触域の出口側端部の接触圧を当該接触域の他の部分よりも大きくしない場合に比べて、接触域の出口側端部で薄い媒体を剥離し易くすることができる。
(((11)))に係る加圧装置によれば、接触域可変手段により接触域の接触幅が変化したとしても、接触域の入口に対する媒体の案内軌跡を合わせることができる。
(((12)))に係る加圧装置によれば、第1又は第2の加圧手段が接触域の幅方向に沿って移動したとしても、接触域の入口に対する媒体の案内軌跡を簡単に合わせることができる。
(((13)))に係る加圧装置によれば、第1又は第2の加圧手段が揺動したとしても、接触域の入口に対する媒体の案内軌跡を簡単に合わせることができる。
(((14)))に係る加圧装置によれば、ベルト部材のひずみ率を抑え、異なる厚さの媒体を挟持した状態で搬送しながら媒体上の被加圧物を加圧することができ、加圧装置を長ライフの加圧搬送装置として適用することができる。
(((15)))に係る加圧装置によれば、ベルト部材のひずみ率を抑え、異なる厚さの媒体上の被加圧物に対して加熱しながら加圧することができ、加圧装置を長ライフの加熱加圧方式の定着装置として適用することができる。
(((16)))に係る加圧装置によれば、駆動伝達手段による駆動伝達性に影響を与えることなく、回転駆動される第1又は第2の加圧手段を適切な方向に移動させ、接触域の接触幅を適切に変化させることができる。
(((17)))に係る加圧装置によれば、駆動伝達手段の一部に駆動連結部品を有する態様において、駆動連結部品の連結性に影響を与えることなく、回転駆動される第1又は第2の加圧手段を移動して接触域の接触幅を変化させることができる。
(((18)))に係る加圧装置によれば、駆動伝達手段の一部に駆動連結部品を有する態様において、駆動連結部品の連結動作を容易にすることができる。
(((19)))に係る加圧処理装置によれば、厚さの異なる移動媒体を加圧するに際し、厚さの薄い媒体を使用したとしても、媒体に対するしわの発生を抑え、かつ、媒体の剥離性を良好に保つことが可能な加圧装置を含む加熱処理装置を提供することができる。
1…第1の加圧手段,2…第2の加圧手段,3…接触域可変手段,5…媒体案内手段,6…ベルト部材,7…駆動伝達手段,8…駆動源,9…駆動追従手段,S…媒体,CN…接触域

Claims (19)

  1. 第1の加圧手段と、
    前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、
    前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、
    を備えたことを特徴とする加圧装置。
  2. 第1の加圧手段と、
    前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、
    前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、
    前記接触域よりも前記媒体の移動方向上流側に設けられ、前記接触域可変手段により変化した前記接触域の入口部に合わせて前記媒体を案内する媒体案内手段と、
    を備えたことを特徴とする加圧装置。
  3. 第1の加圧手段と、
    前記第1の加圧手段に対向して設けられ、前記第1の加圧手段との間に形成された接触域に移動する媒体を挟持して加圧する第2の加圧手段と、
    前記接触域の接触状態を可変にするに当たり、前記接触域の出口側の接触圧を保った状態で、前記媒体の移動方向に沿う前記接触域の幅寸法を変化させる接触域可変手段と、
    前記第1の加圧手段又は第2の加圧手段に駆動源からの回転駆動力を伝達する駆動伝達手段と、
    前記駆動伝達手段の駆動伝達経路の途中に設けられ、前記接触域可変手段にて前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が前記接触域の幅寸法を変化させるように移動したとき、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段側の被駆動伝達部の移動に伴って前記駆動伝達手段の駆動伝達位置を追従移動させる駆動追従手段と、
    を備えたことを特徴とする加圧装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の加圧装置において、
    前記接触域可変手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段を前記接触域の幅方向に沿って移動させることを特徴とする加圧装置。
  5. 請求項4に記載の加圧装置において、
    前記接触域可変手段は、前記接触域の出口側端部の位置を基準に前記接触域の幅寸法を変化させることを特徴とする加圧装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載の加圧装置において、
    前記接触域可変手段は、前記接触域の幅寸法を変化させるように、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段を揺動支点を中心に揺動させることを特徴とする加圧装置。
  7. 請求項6に記載の加圧装置において、
    前記接触域可変手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の揺動範囲において、前記接触域の出口側端部の食い込み量を同程度に保つことを特徴とする加圧装置。
  8. 請求項1乃至3のいずれかに記載の加圧装置において、
    前記接触域可変手段は、前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、それ以外の場合に比べて、前記接触域の幅寸法を狭くすることを特徴とする加圧装置。
  9. 請求項8に記載の加圧装置において、
    厚さの異なる媒体の種類を判別する判別手段を備え、
    前記接触域可変手段は、前記判別手段により前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体と判別されたときに、それ以外の場合に比べて、前記接触域の幅寸法を狭くすることを特徴とする加圧装置。
  10. 請求項1乃至3のいずれかに記載の加圧装置において、
    前記接触域可変手段は、前記媒体が予め決められた厚さ以下の薄い媒体であるときに、前記接触域の出口側端部の面圧を当該接触域の他の部分よりも大きくすることを特徴とする加圧装置。
  11. 請求項2に記載の加圧装置において、
    前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が移動したときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の移動に追従して移動することを特徴とする加圧装置。
  12. 請求項11に記載の加圧装置において、
    前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が前記接触域の幅方向に沿って移動するときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の移動量分だけ前記接触域に沿って移動することを特徴とする加圧装置。
  13. 請求項11に記載の加圧装置において、
    前記媒体案内手段は、前記接触域可変手段により前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段が揺動したときに、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の揺動量分だけ揺動支点を中心に揺動することを特徴とする加圧装置。
  14. 請求項1乃至3のいずれかに記載の加圧装置において、
    前記第1の加圧手段は回転可能なロール部材からなり、
    前記第2の加圧手段は、前記第1の加圧手段を追従回転させる無端状のベルト部材の背面に固定的に設置される加圧部材であることを特徴とする加圧装置。
  15. 請求項14に記載の加圧装置において、
    前記無端状のベルト部材又は前記第2の加圧手段を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする加圧装置。
  16. 請求項3に記載の加圧装置において、
    前記駆動追従手段は、前記第1の加圧手段又は前記第2の加圧手段の回転軸に交差する平面の任意の方向に駆動伝達位置を移動可能にすることを特徴とする加圧装置。
  17. 請求項3に記載の加圧装置において、
    前記駆動伝達手段は連結分離可能な駆動連結部品を含み、
    前記駆動追従手段は前記駆動連結部品と前記駆動源との間の駆動伝達経路に設けられることを特徴とする加圧装置。
  18. 請求項17に記載の加圧装置において、
    前記駆動伝達手段は、前記駆動連結部品を連結するときに前記駆動連結部品が連結箇所で位置決め可能な位置決め手段を有することを特徴とする加圧装置。
  19. 媒体上に被加圧物を付与する処理手段と、
    前記媒体上の被加圧物を加圧する請求項1乃至3のいずれかに記載の加圧装置と、
    を備えたことを特徴とする加圧処理装置。
JP2022155093A 2022-03-29 2022-09-28 加圧装置及びこれを用いた加圧処理装置 Pending JP2023147160A (ja)

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