JP2021096276A - ベルト搬送装置、画像形成装置、記録材冷却装置 - Google Patents

ベルト搬送装置、画像形成装置、記録材冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】3つのセンサによりベルトの端部位置を検出しながらステアリング制御する構成の場合に、センサ故障に起因するベルトの寄り切りを抑制する。【解決手段】検出状態と非検出状態との切り替えが3つのセンサのうちのいずれか1つで行われるように、センサフラグには複数の被検出部が形成されている。こうすると、各センサから出力される出力信号の組み合わせに基づいてベルトのステアリング制御を行う際に、ベルトの端部位置をより細分化した多数位置で検出できる。こうした構成の場合に、3つのセンサのうちのいずれか1つで信号の切り替わりが生じ(S5のYES)、その信号の組み合わせがベルトの端部位置に応じた所定の組み合わせでなければ(S6のNO)、センサ故障を検出する(S8)。これにより、センサ故障を容易に検出でき、もってセンサ故障に起因してベルトのステアリング制御が適切に行われ難くなることを抑制できる。【選択図】図7

Description

本発明は、回転する無端状のベルト(エンドレスベルト)により記録材を挟持し搬送可能なベルト搬送装置、画像形成装置並びに記録材冷却装置に関する。
従来、記録材に画像形成する画像形成装置では、複数のローラにより張架された無端状のベルト(以下、単にベルトと呼ぶ)を用いて記録材を挟持搬送させるベルト方式の搬送装置が採用されている。例えば、未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置の場合、ローラ方式に比して長い定着ニップ部を確保できる上記ベルト方式によって記録材が挟持搬送されることで、記録材が十分に加熱及び加圧されるようにしている(特許文献1)。また、積載される記録材同士の接着を防止するために、定着装置から搬送される記録材を挟持搬送するベルトを冷却し、冷却したベルトを介してトナー像定着後の記録材の温度を下げるようにしたベルト方式の記録材冷却装置が提案されている(特許文献2)。
上記のベルト方式の場合、回転するベルトが記録材の搬送方向に交差する幅方向に寄り過ぎてしまうと、ベルト端部が他の部材などに接触してしまい、ベルトや接触した他の部材などが破損する虞がある。そこで、ベルト端部の幅方向位置をセンサ部に検出させ、このセンサ部の出力に基づきベルトを張架する複数のローラのうちの1つ(ステアリングローラなどと呼ばれる)を揺動させることにより、ベルトの寄りを調整するステアリング制御が行われている。センサ部は、ベルトの幅方向への移動に連動して回動するセンサフラグと、センサフラグの移動方向に沿って間隔を空けて並列配置された2個の光学式センサとを備えている。この2個のセンサのそれぞれは、センサフラグにより検出状態にある場合と非検出状態にある場合とで異なる信号を出力する。ベルトの端部位置は、この2個のセンサから出力される信号の組み合わせに従って特定される。
特開2015−59964号公報 特開2009−181055号公報
本発明は、上述の特許文献1に記載の構成を更に改良した構成を提供することを目的とする。
本発明に係るベルト搬送装置は、無端状のベルトと、前記ベルトを張架する第一ローラと、前記ベルトを前記第一ローラと共に張架する第二ローラと、前記第一ローラを回転駆動する駆動手段と、前記第一ローラに対し前記第二ローラを揺動させて、前記ベルトを前記第一ローラの回転軸線方向に往復動させるステアリング機構と、前記ベルトの位置を検出するための3つの検出手段と、前記ベルトの移動に伴い前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われるように配置された複数の被検出部を有する移動部材と、前記ベルトが第一位置から第二位置へ向かって移動している際に、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた場合に、前記ベルトの移動方向と、前記3つの検出手段それぞれから出力される信号の組み合わせと、前記ベルトが前記第二位置にあるときに前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の所定の組み合わせとに基づいて、前記駆動手段と前記ステアリング機構とを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた際に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが前記所定の組み合わせでない場合、前記第一ローラによる前記ベルトの回転を停止させる、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、トナー像を記録材に形成する画像形成手段と、無端状のベルトと、前記ベルトを張架する第一ローラと、前記ベルトを前記第一ローラと共に張架する第二ローラと、前記第一ローラを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトの外周に当接して記録材を搬送しつつ記録材に形成されたトナー像を記録材に定着させるための定着ニップ部を形成する回転体と、を有する定着装置と、前記第一ローラに対し前記第二ローラを揺動させて、前記ベルトを前記第一ローラの回転軸線方向に往復動させるステアリング機構と、前記ベルトの位置を検出するための3つの検出手段と、前記ベルトの移動に伴い前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われるように配置された複数の被検出部を有する移動部材と、前記ベルトが第一位置から第二位置へ向かって移動している際に、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた場合に、前記ベルトの移動方向と、前記3つの検出手段それぞれから出力される信号の組み合わせと、前記ベルトが前記第二位置にあるときに前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の所定の組み合わせとに基づいて、前記駆動手段と前記ステアリング機構とを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた際に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが前記所定の組み合わせでない場合、前記第一ローラによる前記ベルトの回転を停止させる、ことを特徴とする。
本発明に係る記録材冷却装置は、熱によりトナー像が定着された記録材を冷却する記録材冷却装置において、無端状の第一ベルトと、前記第一ベルトに当接して前記第一ベルトとの間で冷却ニップ部を形成し、回転して前記冷却ニップ部で記録材を挟持搬送する無端状の第二ベルトと、前記第一ベルトと前記第二ベルトのうち少なくともいずれかを冷却する冷却手段と、前記第一ベルトを張架する第一ローラと、前記第一ベルトを前記第一ローラと共に張架する第二ローラと、前記第一ローラを回転駆動する駆動手段と、前記第一ローラに対し前記第二ローラを揺動させて、前記ベルトを前記第一ローラの回転軸線方向に往復動させるステアリング機構と、前記ベルトの位置を検出するための3つの検出手段と、前記ベルトの移動に伴い前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われるように配置された複数の被検出部を有する移動部材と、前記ベルトが第一位置から第二位置へ向かって移動している際に、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた場合に、前記ベルトの移動方向と、前記3つの検出手段それぞれから出力される信号の組み合わせと、前記ベルトが前記第二位置にあるときに前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の所定の組み合わせとに基づいて、前記駆動手段と前記ステアリング機構とを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた際に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが前記所定の組み合わせでない場合、前記第一ローラによる前記ベルトの回転を停止させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、上述の特許文献1に記載の構成を更に改良した構成を提供することができる。
本実施形態の画像形成装置を示す概略図。 ベルト方式の定着装置を示す概略図。 ステアリング機構を示す外観斜視図。 センサ部を示す外観斜視図。 制御部について説明するための制御ブロック図。 センサフラグについて説明するための(a)上面概略図、(b)各センサの出力信号の組み合わせを示す図。 ベルト寄り制御処理を示すフローチャート。 センサ値テーブルと、正常時と故障時における各センサの出力信号の組み合わせの一例を示す図。 センサエラー画面を示す図。 ベルト方式の記録材冷却装置を示す概略図。 図10に示した記録材冷却装置のセンサ部近傍を示す外観斜視図。 センサ部の他の実施形態を示す上面概略図。
[第一実施形態]
<画像形成装置>
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態の画像形成装置について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する。画像形成装置100は、装置本体100Aに接続された原稿読取装置(不図示)又は装置本体100Aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)からの画像情報に応じてトナー像を記録材Sに形成する。記録材Sとしては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、コート紙等の用紙、プラスチックフィルム、布など、といった様々な種類のシート材が挙げられる。なお、本実施形態において、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd、中間転写ベルト20、ローラ(11、14〜16)は記録材Sにトナー像を形成する画像形成手段を構成する。
画像形成装置100の記録材の搬送プロセスについて説明する。記録材Sは給紙カセット10内に積載される形で収納されており、給紙ローラ13により画像形成タイミングに合わせて給紙カセット10から送り出される。給紙ローラ13により送り出された記録材Sは、搬送パス114の途中に配置されたレジストローラ12へと搬送される。そして、レジストローラ12において記録材Sの斜行補正やタイミング補正を行った後、記録材Sは二次転写部T2へと送られる。二次転写部T2は、二次転写内ローラ14と二次転写外ローラ11とにより形成される転写ニップ部であり、二次転写外ローラ11に二次転写電圧が印加されることに応じて記録材上にトナー像が転写される。
以上説明した二次転写部T2までの記録材Sの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部T2まで送られて来る画像の形成プロセスについて説明する。まず、画像形成部について説明するが、各色の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像装置1a、1b、1c、1dで使用するトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同様に構成される。そこで、以下では、代表としてブラックの画像形成部Pdについて説明し、その他の画像形成部Pa、Pb、Pcについては説明を省略する。
画像形成部Pdは、主に現像装置1d、帯電装置2d、感光ドラム3d、感光ドラムクリーナ4d、及び露光装置5d等から構成される。図中矢印R1方向に回転される感光ドラム3dの表面は、帯電装置2dにより予め表面を一様に帯電され、その後、画像情報の信号に基づいて駆動される露光装置5dによって静電潜像が形成される。次に、感光ドラム3d上に形成された静電潜像は、現像装置1dにより現像剤を用いてトナー像に現像される。そして、画像形成部Pdと中間転写ベルト20を挟んで配置される一次転写ローラ6dに一次転写電圧が印加されることに応じて、感光ドラム3d上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト20上に一次転写される。感光ドラム3d上に僅かに残った一次転写残トナーは、感光ドラムクリーナ4dにより回収され、再び次の画像形成プロセスに備える。
中間転写ベルト20は、二次転写内ローラ14、テンションローラ15、及び張架ローラ16によって張架され、図中矢印R2方向へと駆動される。本実施形態の場合、張架ローラ16は中間転写ベルト20を駆動する駆動ローラを兼ねている。画像形成部Pa〜Pdにより並列処理される各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト20上に一次転写された上流の色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト20上に形成され、二次転写部T2へと搬送される。なお、二次転写部T2を通過した後の二次転写残トナーは、転写クリーナ装置22によって回収される。
以上、それぞれ説明した搬送プロセス及び画像形成プロセスをもって、二次転写部T2において記録材Sとフルカラートナー像のタイミングが一致し、二次転写が行われる。その後、記録材Sは定着装置30へと搬送され、所定の圧力と熱量が加えられて記録材上にトナー像が定着される。定着装置30は、トナー像が形成された記録材Sを挟持搬送することにより、搬送される記録材Sを加熱、加圧してトナー像を記録材Sに定着させる。即ち、加熱、加圧によって記録材Sに形成されたトナー像のトナーが溶融、混合され、フルカラーの画像として記録材Sに定着される。このようにして、一連の画像形成プロセスは終了する。なお、本実施形態の場合、トナー像が定着された記録材Sは定着装置30から記録材冷却装置50へと搬送されて冷却される。例えば、記録材Sの温度は記録材冷却装置50の直前で90℃程度であるが、記録材冷却装置50の通過後で約60℃程度まで低下される。これら定着装置30と記録材冷却装置50の詳細については後述する。
トナー像が定着された記録材Sは、片面画像形成の場合、一対の排出ローラ105に挟持搬送されて、そのまま排紙トレイ120上に排出される。他方、両面画像形成の場合、切り替え部材110(フラッパーなどと呼ばれる)によって、搬送経路が排紙トレイ120に続く経路から両面搬送パス111へ切り替えられ、排出ローラ105に挟持搬送される記録材Sは両面搬送パス111へと送られる。その後、反転ローラ112によって先後端が入れ替えられ、両面パス113を介して再び搬送パス114へと送られる。その後の搬送ならびに裏面(二面目)の画像形成プロセスに関しては、上述と同様なので説明を省略する。
<定着装置>
次に、本実施形態のベルト搬送装置を適用した定着装置30について、図2乃至図4を用いて説明する。図2に示すように、本実施形態の定着装置30は、ベルトユニット300と加圧ローラ330とに大きく分けることができる。回転体としての加圧ローラ330は、その回転軸が定着装置30のフレーム385に軸支されており、図示を省略した駆動源によりギアを介して回転される。そして、加圧ローラ330は、ベルトユニット300の定着ベルト310の外周面に圧接し定着ベルト310を加圧できるようになっている。即ち、加圧ローラ330は定着ベルト310に当接し加圧する加圧位置と、定着ベルト310から離間し加圧しない非加圧位置とに移動可能である。加圧ローラ330が加圧位置と非加圧位置とを移動できるようにするために、加圧ローラ330は不図示の加圧モータによって揺動する加圧レバー332に支持されている。また、本実施形態の場合、加圧ローラ330内にハロゲンヒータ331が配置され、このハロゲンヒータ331により加圧ローラ330の温度を調整できるようにしている。
加圧ローラ330としては、例えば金属製の回転軸(芯金)の外周にシリコーンゴム、フッ素ゴム、フッ素樹脂等の弾性層を有するものや、弾性層の外周にさらにPTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂からなる離型層を有するものなどを用いてよい。本実施形態では、シリコーンゴムを用いた厚み「300μm」の弾性層と、PFAを用いた厚み「30μm」の離型層とを有する加圧ローラ330を用いた。
<ベルトユニット>
ベルト搬送装置としてのベルトユニット300は、無端状(筒状)に形成された定着ベルト310と、加熱ローラ340と、ステアリングローラ350と、押圧部材380と、センサ部390と、ステアリング機構400とを有する。本実施形態の場合、定着ベルト310は、第一ローラとしての加熱ローラ340と、第二ローラとしてのステアリングローラ350と、押圧部材380とによって張架されている。
定着ベルト310としては、高熱伝導率で低熱容量の弾性層を有する、例えば樹脂製の樹脂ベルト、あるいはステンレス鋼(SUS)等の金属ベルトを基層として、その外周に弾性層、離型層等を有する複合層構造体のベルトなどを用いてよい。本実施形態では、SUS製の基層と、シリコーンゴムを用いた厚み「250μm」程度の弾性層と、PFAチューブを用いた厚み「30μm」の離型層とを有する、定着ベルト310を用いた。なお、離型層は離型性の高いシート又はコート層であることが好ましく、例えばPFAやPTFEなどのフッ素樹脂を用いることができる。また、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミドアミド等に代表される耐熱性の高いシート状部材を基層とし、その上に導電層、さらにその上に表面離型層を積層したものでもよい。
加熱ローラ340は例えば厚み1mmのステンレス製パイプであり、その内部にハロゲンヒータ341が配設されている。加熱ローラ340は駆動手段としての駆動モータM1によりギアを介して回転駆動され、この加熱ローラ340の回転に倣って定着ベルト310は従動回転する。そして、加熱ローラ340がハロゲンヒータ341により加熱されることで、加熱ローラ340を介して定着ベルト310の温度が上昇する。定着ベルト310の温度は、サーミスタセンサなどの温度センサ370の検出結果に基づいて、例えば画像形成する記録材Sの種類に応じて予め決められている所定の目標温度に調整される。
ステアリングローラ350は、定着ベルト310を所定の張力で張架するために、定着ベルト310を内側から外側に向けて押圧する。そうするために、ステアリングローラ350は、ばね351によって付勢されている。このように、ステアリングローラ350は定着ベルト310に所定の張力を与える機能を有する。また、本実施形態の場合、ステアリングローラ350はその回転軸線方向の中央部あるいは一端部を回動支点として舵角を切ることによって、定着ベルト310の幅方向(記録材の搬送方向に交差する方向)への蛇行をコントロールする。即ち、ステアリングローラ350は、定着ベルト310の寄りを調整する機能も有している。このステアリングローラ350を用いた定着ベルト310の寄り制御機構(ステアリング機構)については後述するが(図3参照)、定着ベルト310の寄り制御を行うために定着ベルト310の端部位置を検出するセンサ部390が設けられている。
押圧部材380は、ステイ360と加圧パッド320とを有する。ステイ360は定着ベルト310の幅方向に延びる例えばステンレスなどの金属製の剛性部材であり、加圧ローラ330側で加圧パッド320を取り付け可能に支持する。本実施形態では、ステイ360に支持された加圧パッド320が定着ベルト310の内周面に当接し、定着ベルト310を内周面側から定着ニップ部Nに向けて押圧する。これにより、加熱ローラ340と協働して、トナー像が形成された記録材Sを挟持搬送して加圧及び加熱するための定着ニップ部Nがより確実に形成される。そして、加圧パッド320を剛性の大きいステイ360に支持させることにより、加圧ローラ330による圧力で加圧パッド320に生じるたわみを小さくして、加圧ローラ330の回転軸線方向に均一なニップ幅が得られるようにしている。なお、加圧パッド320と定着ベルト310との間に、例えばシリコーンオイルを含んだ潤滑シートやシリコーンオイル等の潤滑剤を介在させて、定着ベルト310と加圧パッド320とが互いに滑らかに摺動できるようにすると好ましい。
加圧パッド320は、ステイ360に沿って定着ベルト310の回転方向に交差する幅方向に延びるように形成された樹脂製の部材である。こうした加圧パッド320は、例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、LCP樹脂等の絶縁性及び耐熱性の良い材料により形成される。
なお、図2では、定着装置30として、無端ベルト形状の定着ベルト310と、ローラ形状の加圧ローラ330とを組み合わせたものを示したがこれに限らない。例えば加圧ローラ330に代えて無端ベルト形状の加圧ベルトを用いてもよい。この場合、加圧ベルトに対し無端ベルト形状の定着ベルト310をそのまま組み合わせてもよいし、あるいは定着ベルト310に代えてローラ形状の定着ローラを組み合わせてもよい。即ち、定着装置30はローラとベルトとにより定着ニップ部Nを形成する構成でもよいし、一対のベルトにより定着ニップ部Nを形成する構成でもよい。
一般的に、定着ベルト310のような無端ベルトを複数のローラで支持して回転させる場合、回転中の無端ベルトが幅方向に移動する蛇行現象が発生し得る。これは、無端ベルトを支持するローラや無端ベルトの形状誤差、例えばローラの表面形状や無端ベルトの幅方向、周方向の精度のばらつきなど、あるいはローラの配置位置のずれなどを原因として生じ得る。図2に示した定着装置30の場合、定着ベルト310の蛇行現象が生ずると、定着ベルト310が他の部品などに接触して破れるなどして破損し得る。それ故、図2に示した定着装置30の場合、定着ベルト310の蛇行現象を抑制する必要がある。
定着ベルト310のような無端ベルトの蛇行を収束させるための代表的な技術の一つとして、ステアリング方式が知られている。ステアリング方式では、無端ベルトを支持する複数のローラのうち1つをステアリングローラとして揺動し、無端ベルトを幅方向に移動させることにより、無端ベルトの蛇行現象を抑制する。こうしたステアリング方式は、無端ベルトの蛇行をリブやガイド等によって物理的に抑えて収束させる方式に比べて無端ベルトに加わる力が小さく、高い信頼性と長寿命が得られる利点を有している。
<ステアリング機構>
そこで、ステアリング方式に基づいて定着ベルト310の蛇行を抑制可能なステアリング機構について、図3を用いて説明する。図3に示すように、ステアリング機構400は、ステアリングモータ401、ウォーム402、ウォームホイール403、フォーク板404を有している。ステアリングモータ401はステッピングモータであり、正逆方向の任意の方向に所望の回転数で回転可能である。ステアリングモータ401が回転すると、ステアリングモータ401の回転軸に取り付けられたウォーム402が回転される。
ウォーム402の回転は、ウォームホイール403とフォーク板404とが一体形成された駆動変換部410によって、回転軸部405を揺動中心とするステアリングモータ401の回転軸線方向への揺動に変換される。即ち、ウォームホイール403はウォーム402に噛合されており、ウォーム402の回転に従ってステアリングモータ401の回転軸線方向へ往復動可能に設けられている。そうするために、ウォームホイール403の噛合面は、ウォーム402に対し回転軸線方向の中央部で噛合うように円弧状に形成されている。このようにして、ステアリングモータ401の回転に従ってウォーム402とウォームホイール403とを介し、駆動変換部410が回転軸部405を揺動中心に揺動し得る。
また、ステアリング機構400は、ステアリング操作軸406、ステアリングローラ支持アーム351、ベアリング部352を有している。これらステアリング操作軸406とステアリングローラ支持アーム351と、ベアリング部352とは一体的に形成され、ステアリングローラ350に取り付けられる。ベアリング部352は、ステアリングローラ350の回転軸を回転自在に支持している。ステアリングローラ支持アーム351は回動可能に設けられて、ベアリング部352を保持することでステアリングローラ350を回動可能に支持する。
ステアリングローラ支持アーム351には、上記した駆動変換部410に嵌合されるステアリング操作軸406が固定されている。ステアリング操作軸406は駆動変換部410のフォーク板404に嵌合され、駆動変換部410に嵌合された状態に維持されたまま駆動変換部410と共に動き得る。このように、駆動変換部410の揺動に連動してステアリングローラ350の傾きが変化する。つまり、ステアリングモータ401を駆動することによって、ステアリングローラ350の加熱ローラ340(図2参照)に対する配設角度を無段階に変化させることができる。こうして、ステアリングローラ350の舵角が調整されると、回転中の定着ベルト310が幅方向に往復動されるので、定着ベルト310を幅方向の所定範囲内に位置づける、定着ベルト310のステアリング制御を実現できる。定着ベルト310は、ステアリングモータ401を正回転させてステアリングローラ350を傾けた場合と、ステアリングモータ401を逆回転させてステアリングローラ350を傾けた場合とで、移動方向が正反対となるようにして往復動される。
さらに、ステアリング機構400は、ポジションセンサ407とポジションフラグ408とを有している。ポジションフラグ408は、上記の駆動変換部410の揺動動作に合わせて移動可能に設けられている。そして、ポジションセンサ407は、駆動変換部410の揺動向きに応じて、ポジションフラグ408により遮蔽状態から非遮蔽状態へ、ないしは非遮蔽状態から遮蔽状態へ切り替えられる。そうなるように、ポジションセンサ407とポジションフラグ408とは設けられている。一例として、ポジションセンサ407は光学センサであり、ポジションフラグ408により遮蔽された遮蔽状態で検出信号「0」を出力し、ポジションフラグ408により開放された非遮蔽状態で検出信号「1」を出力する。
本実施形態では、上記のポジションセンサ407の検出結果に基づき、ステアリングモータ401の所謂「ホームポジション出し」を実行可能である。ステアリングモータ401の「ホームポジション出し」とは、定着ベルト310を回転させないでステアリングモータ401を適宜に正転又は逆転させることでウォーム402を駆動して、フォーク板404を所定のホームポジションに位置づけることである。本実施形態では,定着ベルト310の寄り方向が幅方向の一端部側から他端部側へ向く方向に切り替わる境界付近に「ホームポジション」が設定されている。具体的に、ステアリングモータ401は、ポジションセンサ407が遮蔽状態のとき正転され、ポジションセンサ407が非遮蔽状態のとき逆転される。そして、「ホームポジション」は、ステアリングモータ401を正転又は逆転させた場合に、ポジションセンサ407が遮蔽状態から非遮蔽状態に切り替わる境界、ないしは非遮蔽状態から遮蔽状態に切り替わる境界に設定される。
<センサ部>
図2に戻って、定着ベルト310の回転経路の一箇所には、定着ベルト310の端部の幅方向位置(以下、端部位置と呼ぶ)を検出するためにセンサ部390が設けられている。このセンサ部390の出力信号に基づいて、回転中の定着ベルト310の端部位置が検出される。そして、検出した端部位置に基づいて上述したステアリング機構400が動作されることによって、ステアリングローラ350の舵角が調整される。センサ部390の構成について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、本実施形態のセンサ部390は、主に当接部材391と、アーム部材392と、センサフラグ393と、3つのセンサ394、395、396とを有する。検出手段としてのセンサ394、395、396は、例えば光学センサが用いられる。当接部材391は、定着ベルト310の幅方向端部に当接するようにアーム部材392の一端側に配置されている。アーム部材392はコイルばね(不図示)によって定着ベルト310に向けて付勢され、当接部材391を介して定着ベルト310の幅方向の移動に追従するように回転可能に設けられている。アーム部材392の他端側には、移動部材としてのセンサフラグ393が設けられている。センサフラグ393は例えば扇形柱の部材であり、円弧状の外周面に複数の開口部393aと複数の被検出部393bとが形成されている。このセンサフラグ393に対し、開口部393aと被検出部393bとが形成された外周面に対向するように、3つのセンサ394、395、396がセンサフラグ393の移動方向(所定方向)に沿って所定間隔を空けて並べて配置されている。
本実施形態では、定着ベルト310が幅方向の一端側から他端側まで移動した際に、定着ベルト310の移動にあわせてセンサフラグ393が回動する。センサフラグ393が回動することに応じて、センサ394、395、396と被検出部393b(又は開口部393a)との位置関係が変化し、センサ394、395、396の状態が切り替わり得る。具体的には、センサ394、395、396が被検出部393bを検出している検出状態と、センサ394、395、396が開口部393aに対向するが故に被検出部393bを検出していない非検出状態との切り替えが行われる。本実施形態の場合、上記した検出状態と非検出状態との切り替えがセンサ394、395、396のうちのいずれか1つで行われるように、センサフラグ393には被検出部393b(又は開口部393a)が形成されている。センサフラグ393については詳細を後述する(図6(a)参照)。
センサ394、395、396が光学センサである場合、図示を省略したが、センサ394、395、396は光を照射する発光部と、発光部から照射された光の反射光を受光する受光部とを有する。センサ394、395、396は、発光部によりセンサフラグ393に向けて所定光量の光を照射する。そして、照射した光がセンサフラグ393の被検出部393bによって遮られた場合、受光部は発光部から照射された光を受光しない。他方、照射した光がセンサフラグ393の開口部393aによって遮られることなく通過した場合、受光部は発光部から照射された光を受光する。こうして、センサフラグ393の移動に応じて、各センサ394、395、396における受光の有無が決まるようにしている。
<制御部>
図1に示すように、画像形成装置100は制御部600を備えている。制御部600について、図2乃至図4を参照しながら図5を用いて説明する。ただし、制御部600には図示した以外にも画像形成装置100を動作させるためのモータや電源等の各種機器が接続されているが、ここでは発明の本旨でないのでそれらの図示及び説明を省略する。
制御手段としての制御部600は、画像形成動作などの各種制御を行うものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)601と、メモリ602とを有する。メモリ602は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などにより構成されている。メモリ602は、画像形成装置100を制御するための各種プログラムや各種データなどが記憶される。CPU601はメモリ602に記憶されている各種プログラムを実行可能であり、各種プログラムを実行して画像形成装置100を動作させ得る。本実施形態の場合、CPU601は、メモリ602に記憶されている「画像形成ジョブ処理(プログラム)」や後述する「ベルト寄り制御処理(プログラム)」(図7参照)などを実行可能である。メモリ602には、例えばベルト寄り制御処理の際に、ステアリング制御により移動する定着ベルト310の端部位置を特定したり、センサ部390の故障有無を判定したりするために参照される「センサ値テーブル」(後述の図8参照)などが記憶されている。なお、メモリ602は、各種プログラムの実行に伴う演算処理結果などを一時的に記憶することもできる。
制御部600には入出力インタフェースを介して、操作部40が接続されている。操作部40は、ユーザによる画像形成ジョブ処理などの各種プログラムの開始指示や、記録材Sのサイズ(A3、B4など)等の各種データの入力などを行うことが可能に、例えばタッチパネル式の液晶画面(表示部)などを有している。この液晶画面にはソフトウェアキーを含む各種画面を表示可能であり、ユーザによるソフトウェアキーへのタッチ操作に応じて予め割り当て済みの各種プログラムの開始指示などの各種機能が実行され得る。また、液晶画面はユーザに報知するために、画像形成装置の動作状況やエラー情報などの各種情報を表示可能である。即ち、本実施形態の場合、操作部40は報知手段として機能し得る。なお、エラー情報などの各種情報の報知は、上記したような表示による報知方法に限らず、スピーカなどの音発生手段による音による報知方法など適宜の方法であってよい。
制御部600にはさらに、入出力インタフェースを介して駆動モータM1、ステアリングモータ401、温度センサ370、ハロゲンヒータ341(331)、センサ部390、ポジションセンサ407が接続されている。操作部40から画像形成ジョブの開始指示がなされた場合、制御部600(詳しくはCPU601)はメモリ602に記憶されている「画像形成ジョブ」を実行する。制御部600は、「画像形成ジョブ」の実行に基づいて画像形成装置100を制御する。それに伴い、制御部600は駆動モータM1を駆動して加熱ローラ340を回転させることにより定着ベルト310を回転させる。また、制御部600は、温度センサ370の検出結果に基づいて、定着ベルト310の表面温度が所望の目標温度(例えば180℃)となるように、ハロゲンヒータ341を制御する。さらに、制御部600はポジションセンサ407の検出結果に基づいて、上述したステアリングモータ401の「ホームポジション出し」制御を実行し得る。
本実施形態の場合、制御部600は、センサ部390の検出結果に基づいて、具体的には3つのセンサ394、395、396の出力信号の組み合わせ(後述する図6(b)参照)に基づいてステアリングモータ401を制御する。即ち、制御部600は,センサ部390の検出結果に基づいて定着ベルト310の端部位置を検出し、それに応じて求められる回転量に従ってステアリングモータ401を正転又は逆転させる。こうして、制御部600はステアリングモータ401により上述のステアリング機構400を動作させて、定着ベルト310をステアリング制御し得る。
<センサフラグ>
上記したセンサフラグ393について、図6(a)及び図6(b)を用いて説明する。図6(a)はセンサフラグ393について説明するための上面図であり、図6(b)はセンサフラグ393を用いた場合の各センサ394、395、396の出力信号の組み合わせを示す。例えば、各センサ394、395、396は被検出部393b1〜393b5を検出している検出状態にあるとき、言い換えれば被検出部393b1〜393b5に遮蔽された遮蔽状態にある場合、出力信号「0」を出力する。他方、各センサ394、395、396は被検出部393b1〜393b5を検出していない非検出状態にあるとき、言い換えれば開口部393a1〜393a4に対向した開放状態(非遮蔽状態とも呼ぶ)にある場合、出力信号「1」を出力する。
図6(b)において、「第一センサ」はセンサ394、「第二センサ」はセンサ395、「第三センサ」はセンサ396を示し、「センサ値」は各センサ394、395、396の出力信号の組み合わせによって決まる値である。本実施形態の場合、制御部600(図5参照)はセンサ394、395、396の出力信号(0又は1)の組み合わせに応じて決まる上記の「センサ値」に従って、定着ベルト310の端部位置を9つに細分化した位置で検出できる。例えば、センサフラグ393が図6(a)に示す状態である場合、定着ベルト310の端部位置は「第二寄り切り」位置の一つ手前の「奥3」位置にあると検出される。
ここでの検出可能な位置は、定着ベルト310が一端側に最大限移動した「第一寄り切り」位置と、他端側に最大限移動した「第二寄り切り」位置と、これら「第一寄り切り」位置と「第二寄り切り」位置との間を均等に細分化した7つの位置である。7つの位置は、「第一寄り切り」位置に近い方から順に「前3」位置、「前2」位置、「前1」位置、「中」位置、「奥1」位置、「奥2」位置、「奥3」位置である。なお、本実施形態の場合、被検出部393b1〜393b5は、センサフラグ393の上記した移動位置に応じて同時にセンサ394、395、396の2つ以上が検出状態(0)であるか非検出状態(1)となるように配置されている。また、被検出部393b1〜393b5は、定着ベルト310が「第一寄り切り」位置や「第二寄り切り」位置にある状態で、センサ394、395、396の全てが検出状態(あるいは非検出状態)となるように配置されている。即ち、被検出部393b1〜393b5は、定着ベルト310が「第一寄り切り」位置にある場合と「第二寄り切り」位置にある場合とで、センサ394、395、396からそれぞれ出力される信号の組み合わせが同じであるように配置されている。
図6(a)に示すように、センサフラグ393は扇形柱の部材であり、センサ394、395、396が対向配置される外周面に、5つの被検出部393b1〜393b5が形成されている。言い換えれば、5つの被検出部393b1〜393b5が形成されるように、外周面に4つの開口部393a1〜393a4が形成されている。本実施形態では、3つのセンサ394、395、396がセンサフラグ393の移動方向(矢印X方向)に沿って所定間隔を空けて並べて配置されている。なお、被検出部393b1〜393b5はセンサ数よりも多い4つ以上形成されていればよい。
センサフラグ393は移動に伴い、センサ394、395、396のうちいずれか1つで検出状態と非検出状態との切り替えが行われるように、5つの被検出部393b1〜393b5が形成されている。即ち、定着ベルト310が幅方向に移動した際に、図6(b)に示すように、センサ394、395、396の出力信号のいずれか1つのみが変化するように、被検出部393b1〜393b5が形成されている。被検出部393b1〜393b5は、例えばセンサフラグ393を回動中心Oを起点に周方向に均等な角度で27個の領域に分けた場合に、図6(a)に示すような幅で形成される。具体的に、被検出部393b1、393b2が2つの領域を占め、被検出部393b3、393b5が4つの領域を占め、被検出部393b4が3つの領域を占めるように形成される。
図6(b)に示すように、図6(a)に示すセンサフラグ393を用いた場合、定着ベルト310(詳しくは端部位置)が「第二寄り切り」位置にあるとき、3つのセンサ394、395、396の出力信号は全て「0」である。つまり、3つのセンサ394、395、396が、それぞれ被検出部393b1、393b3、393b4を検出している検出状態にある。そして、定着ベルト310が「第二寄り切り」位置から「奥3」位置に移動すると、センサ396の出力信号が「0」から「1」に変化し、その他のセンサ394、395の出力信号は「0」のまま変化しない。つまり、センサ396の出力信号のみが変化する。このとき、センサ396は開口部393a4に対向する。
定着ベルト310が「奥3」位置から「奥2」位置に移動した場合には、センサ394の出力信号のみが「0」から「1」に変化する。このとき、センサ394は開口部393a1に対向する。定着ベルト310が「奥2」位置から「奥1」位置に移動した場合には、センサ395の出力信号のみが「0」から「1」に変化する。このとき、センサ395は開口部393a3に対向する。つまり、3つのセンサ394、395、396の全てが、それぞれ開口部393a1、393a3、393a4に対向し、いずれの被検出部393b1〜393b5も検出していない非検出状態にある。したがって、3つのセンサ394、395、396の出力信号が全て「1」となる。
そして、定着ベルト310が「奥1」位置から「中」位置に移動した場合には、センサ394の出力信号のみが「1」から「0」に変化する。このとき、センサ394は被検出部393b2を検出している。定着ベルト310が「中」位置から「前1」位置に移動した場合には、センサ396の出力信号のみが「1」から「0」に変化する。このとき、センサ396は被検出部393b5を検出している。定着ベルト310が「前1」位置から「前2」位置に移動した場合には、センサ394の出力信号のみが「0」から「1」に変化する。このとき、センサ394は開口部393a2に対向する。定着ベルト310が「前2」位置から「前3」位置に移動した場合には、センサ395の出力信号のみが「1」から「0」に変化する。このとき、センサ395は被検出部393b4を検出している。さらに、定着ベルト310が「前3」位置から「第一寄り切り」位置に移動した場合には、センサ394の出力信号のみが「1」から「0」に変化する。このとき、センサ394は被検出部393b3を検出している。定着ベルト310が「第一寄り切り」位置にあるとき、全てのセンサの出力信号は「0」である。つまり、3つのセンサ394、395、396の全てが、それぞれ被検出部393b3、393b4、393b5を検出している検出状態にある。
ただし、本実施形態の場合、定着ベルト310がステアリング制御により幅方向で位置づけられる所定範囲は、「前3」から「奥3」までの範囲内である。即ち、定着ベルト310が「第一寄り切り」位置や「第二寄り切り」位置に到達した場合には、ステアリング制御や定着ベルト310が停止され、また操作部40に「ベルト寄り切りエラー」が表示されるようにしている。なお、定着ベルト310が「第一寄り切り」位置から「第二寄り切り」位置に向けて移動する場合は、上述した各センサ394、395、396の出力信号の変化を逆にすればよいので、ここでの説明を省略する。
<ベルト寄り制御処理>
ところで、上述したセンサ394〜396のうちいずれか1つでも故障した場合には、図6(b)に示したような出力信号の組み合わせを得ることができないため、定着ベルト310の端部位置を正しく特定することが難しくなる。そうなると、定着ベルト310のステアリング制御が適切に行われ難くなり、その結果、定着ベルト310が寄り過ぎることによってベルト端部が他の部材などに接触し、定着ベルト310や接触した他の部材などが破損する虞が大きくなる。そこで、本実施形態では「ベルト寄り制御処理」時にセンサ394〜396の故障を検出できるようにしている。
以下、本実施形態の「ベルト寄り制御処理」について、図2乃至図6(b)を参照しながら図7及び図8を用いて説明する。なお、ここで説明する「ベルト寄り制御処理」は、制御部600(詳しくはCPU601)によって画像形成装置100の主電源オンに応じて開始される。また、本実施形態では,CPU601がセンサ394〜396をモニタリングする周期を「200ms」とした。
図7に示すように、CPU601はセンサ394〜396の出力信号の組み合わせに基づいて、定着ベルト310が寄り切り状態であるか否かを判定する(S1)。本実施形態では、センサ394〜396の出力信号の組み合わせが「0、0、0」である場合、定着ベルト310が寄り切り状態であると判定する(図8参照)。定着ベルト310が寄り切り状態である場合(S1のYES)、CPU601は「ベルト寄り切りエラー」処理を実行する(S10)。即ち、定着ベルト310が幅方向端部側に最大限移動した「第一寄り切り」位置あるいは「第二寄り切り」位置にある場合、CPU601は定着ベルト310を回転開始せず、またステアリング制御を開始しない。そして、CPU601は、「ベルト寄り切りエラー」である旨を操作部40に表示してユーザに報知する。これは、寄り切り状態にある定着ベルト310が回転されると、定着ベルト310がセンサ部390や加熱ローラ340(図2参照)を支持する不図示の側板などを含む他の部材に接触し,定着ベルト310や接触した他の部材などを破損させる虞があるからである。
定着ベルト310が寄り切り状態でない場合(S1のNO)、CPU601は定着ベルト310を回転させることなくステアリングモータ401を駆動して、上述したステアリングモータ401の「ホームポジション出し」制御を開始する(S2)。そして、CPU601は、「ホームポジション出し」制御を開始してから所定時間内にポジションセンサ407の遮蔽状態と非遮蔽状態との切り替えが行われたか否かを判定する(S3)。「ホームポジション出し」制御を開始してから所定時間内にポジションセンサ407の遮蔽状態と非遮蔽状態との切り替えが行われなかった場合(S3のNO)、CPU601は「ポジション出しエラー」処理を実行する(S9)。即ち、ステアリングモータ401やポジションセンサ407などに異常が生じているような場合、CPU601は定着ベルト310を回転させることなくまたステアリング制御を停止し、「ポジション出しエラー」である旨を操作部40に表示してユーザに報知する。その後、CPU601はベルト寄り制御処理を終了する。
ステアリングモータ401の「ホームポジション出し」ができた場合(S3のYES)、CPU601は定着ベルト310を回転させてステアリング制御を開始する(S4)。この際に、CPU601は定着ベルト310を回転させるとともに、定着ベルト310と加圧ローラ330とを所定温度に調整すべく、ハロゲンヒータ341やハロゲンヒータ331の制御を開始する。そして、CPU601は、センサ394、395、396のいずれかで出力信号が切り替わったか否かを判定する(S5)。
ただし、ここでのセンサ394(395、396)における出力信号の切り替えは、センサ394(395、396)における遮蔽状態と非遮蔽状態との切り替えに限られず、センサ394(395、396)の故障による出力信号の切り替えを含む。即ち、例えば光学センサであるセンサ394(395、396)は故障していない場合、上述したように、遮蔽状態で出力信号「0」を出力し、非遮蔽状態で出力信号「1」を出力する。しかしながら、センサ394(395、396)に故障が生じた場合、センサ394(395、396)は遮蔽状態や非遮蔽状態に関わらず出力信号「0」を出力する。したがって、センサ394(395、396)が非遮蔽状態であって出力信号「1」を出力していたときに、センサ394(395、396)が故障した場合、センサの出力信号が「1」から「0」に切り替わる。
センサ394〜396のいずれにおいても出力信号が切り替わっていない場合(S5のNO)、CPU601はステップS7の処理へジャンプする。この場合、後述するように、定着ベルト310の端部位置によっては、例えセンサ394〜396のいずれかに故障が生じても、出力信号が切り替わらないことがあり、そうした場合に「センサエラー」とせずにステアリング制御を続行させている。
他方、センサ394〜396のいずれかで出力信号が切り替わった場合は、その信号切り替えが定着ベルト310の移動により生じた切り替えなのか、あるいはセンサ故障により生じた切り替えなのかが区別できない。そこで、センサ394〜396のいずれかで出力信号が切り替わった場合(S5のYES)、CPU601はメモリ602に記憶済みのセンサ値テーブルを参照してそれらの出力信号の組み合わせが所定の組み合わせであるか否かを判定する(S6)。こうすることによって、信号切り替えが定着ベルト310の移動により生じた切り替えなのか、センサ故障により生じた切り替えなのかを区別できるようにしている。
ここで、上記のセンサ値テーブルを用いたセンサ故障判定について、図8を用いて説明する。図8では、メモリ602に記憶される「センサ値テーブル」に規定される内容として「状態(定着ベルト310の端部位置)」、「センサ値」、「故障無し(時の信号の組み合わせ)」を示している。これらは、図6(b)に示した出力信号の組み合わせと同じである。即ち、図8において、「第一センサ」はセンサ394、「第二センサ」はセンサ395、「第三センサ」はセンサ396を示し、「センサ値」は各センサ394〜396の出力信号の組み合わせによって決まる値である。なお、図8では、出力信号「0」つまりセンサ394(395、396)が遮蔽状態である場合を「白丸」で、出力信号「1」つまりセンサ394(395、396)が非遮蔽状態である場合を「黒丸」で示している。また、図8に示す信号の組み合わせは、右側から順に第一センサ(センサ394)、第二センサ(センサ395)、第三センサ(センサ396)の各出力信号の並びである。
そして、図8では、定着ベルト310の端部位置に応じた信号の切り替え時における、センサ394〜396が正常である場合の信号の組み合わせと、センサ394〜396のいずれかが故障した場合の信号の組み合わせの一例を図示している。なお、上述したように、本実施形態ではセンサ394(395、396)に故障が生じた場合、CPU601が遮蔽状態や非遮蔽状態に関わらず出力信号「0」を検出する。また、ここでは定着ベルト310の移動方向を、「前3」から「奥3」へ向かう方向を「A方向」とし、「奥3」から「前3」へ向かう方向を「B方向」としている。
まず、センサ正常時における信号の切り替えについて、図8に示した例から一例を挙げて説明する。例えば、定着ベルト310(詳しくは端部位置)が「奥1」にあると仮定する。その場合の信号の組みあわせは「1、1、1」である(図8に合わせて、ここでは右側から順に第一センサ、第二センサ、第三センサの各出力信号の並びで記す)。定着ベルト310が「奥1」(この場合、第一位置に相当)から「奥2」(この場合、第二位置に相当)へとA方向に移動している場合には、第二センサの信号のみが切り替わることから、信号の組み合わせは「1、1、1」から「1、0、1」となる。この信号の組み合わせ「1、0、1」は、センサ値テーブルにおける「奥1」からA方向に移動した先の「奥2」に規定された信号の所定の組み合わせと同じである。この場合、CPU601は、定着ベルト310が「奥2」に移動したとして、定着ベルト310の寄り速度(A方向へ向かう移動速度)を「奥1」の時よりも遅くすべく、ステアリングモータ401を制御してステアリングローラ350の舵角を大きくする。
反対に、定着ベルト310が「奥1」から「中」(この場合、第二位置に相当)へとB方向に移動している場合には、第一センサの信号のみが切り替わることから、信号の組み合わせは「1、1、1」から「1、1、0」となる。この信号の組み合わせ「1、1、0」は、センサ値テーブルにおける「奥1」からB方向に移動した先の「中」に規定された信号の所定の組み合わせと同じである。この場合、CPU601は、定着ベルト310が「中」に移動したとして、定着ベルト310の寄り速度(B方向へ向かう移動速度)を「奥1」の時よりも速くすべく、ステアリングモータ401を制御してステアリングローラ350の舵角を小さくする。このように、本実施形態の場合、定着ベルト310の端部位置「中」を基準に「奥3」あるいは「前3」に近づくにつれて、定着ベルト310の寄り速度が遅くなるように、ステアリングローラ350の舵角が調整される。
次に、センサ異常時における信号の切り替えについて、図8に示した例から一例を挙げて説明する。例えば、定着ベルト310が「中」からA方向に移動している場合に、センサ394(第一センサ)が故障したとする。この場合、定着ベルト310が「奥1」に移動したとしても、信号の組み合わせは「1、1、0」となり、センサ394(第一センサ)が故障していない状態の「中」の信号の組み合わせと等しい。そのため、CPU601は、定着ベルト310が「中」から「奥1」へ移動したことを検出することができない。
その後、定着ベルト310がそのままA方向に移動して「奥2」へ移動した場合、センサ394(第一センサ)が故障しているため、信号の組み合わせは「1、0、0」となり、信号の組み合わせの変化が「1、1、0」から「1、0、0」となる。ここで、センサ394〜396のいずれも故障していない正常時の信号の組み合わせ「1、1、0」は、定着ベルト310が「中」に位置している場合の検出結果である。そこから、定着ベルト310がA方向に移動した場合の正常時の信号の組み合わせの変化は「1、1、0」から「1、1、1」となり、定着ベルト310がB方向に移動した場合の正常時の信号の組み合わせの変化は「1、1、0」から「0、1、0」となる。これに対し、センサ394(第一センサ)の故障に伴い信号の組み合わせの変化が「1、1、0」から「1、0、0」となれば、図8の正常時のセンサ値テーブルにおける信号の所定の組み合わせと異なることから、CPU601はセンサ故障であると検出し得る。なお、ここでは「中」からA方向に定着ベルト310が移動した際のセンサ故障の検出例について説明をしたが、B方向においても同様に正常時のセンサ値テーブルと検出結果の比較を行うことでセンサ故障を検出可能である。
このように、本実施形態では、センサ394〜396のいずれか1つで信号の切り替えが行われた場合に、センサ394〜396の出力信号の組み合わせの変化を、正常時のセンサ値テーブルに規定された信号の所定の組み合わせの変化と比較する。そして、センサ394〜396の出力信号の組み合わせの変化と、正常時のセンサ値テーブルに規定された信号の所定の組み合わせとの変化が異なる場合に、センサ故障に起因する信号の切り替えであるとして、センサ故障であると検出し得る。
図7に戻り、センサ394〜396の出力信号の組み合わせがセンサ値テーブルに規定された所定の組み合わせである場合、つまり信号切り替えが定着ベルト310の移動により生じた場合(S6のYES)、CPU601はステップS7の処理へ進む。他方、センサ394〜396の出力信号の組み合わせがセンサ値テーブルに規定された所定の組み合わせでない場合、つまり信号切り替えがセンサ故障により生じた場合(S6のNO)、CPU601は「センサエラー」処理を実行する(S8)。即ち、センサ394〜396のいずれかが故障した場合、CPU601は「センサエラー」処理として、定着ベルト310の回転を停止し、またステアリング制御を停止する。そして、CPU601は「センサエラー画面」を操作部40に表示することによって、センサ故障が生じたことをユーザに報知する。その後、CPU601はベルト寄り制御処理を終了する。なお、センサ394〜396のいずれか1つでなく複数で出力信号が切り替えられた場合、CPU601はセンサ故障により生じた信号切り替えと判定し、上記した「センサエラー」処理を実行する。また、本実施形態では、センサ故障に伴いセンサ394〜396の出力信号の組み合わせが「0、0、0」となることがあるが、その場合はセンサ故障であるとして定着ベルト310の回転を停止し、またステアリング制御を停止する。
<センサエラー画面>
ここで、「センサエラー」処理時(図7のS8参照)に操作部40に表示される「センサエラー画面」を図9に示す。図9に示すように、センサエラー画面には、例えばユーザに対しセンサ394〜396のいずれかに故障が生じたことを報知する「センサ故障エラー」と、センサエラーに対応づけられている「エラーコード」とが表示される。また、「センサエラー画面」には、センサ故障に伴ってユーザが行うべき対応動作が表示される。ここでは、対応動作の一例として、サービスセンターまたはカスタマーセンターへの問い合わせを促す表示がなされている。さらに、「センサエラー画面」には、ソフトウェアキーとして「OK」キー480が表示されている。ユーザはセンサ故障を確認した場合、「OK」キー480をタッチ操作すればよい。ユーザにより「OKキー」480がタッチ操作された場合には、ユーザに対するセンサ故障の報知が確認できたとして、操作部40の表示が「センサエラー画面」から例えば「センサエラー画面」に表示を変える前に表示されていた他の画面などに戻される。
図7に戻り、ステップS7の処理において、CPU601は例えば主電源オフなどによる定着ベルト310の停止に伴い、ステアリング制御を終了するか否かを判定する。定着ベルト310が停止されない故に、ステアリング制御を終了しない場合(S7のNO)、CPU601はステップS5の処理に戻ってステップS5〜S7の処理を繰り返す。この場合、CPU601は、センサ394〜396のいずれも故障していないので、ステアリング制御を続行する。定着ベルト310が停止され、ステアリング制御を終了する場合(S7のYES)、CPU601はステアリング制御を停止し、ベルト寄り制御処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、検出状態と非検出状態との切り替えが3つのセンサ394、395、396のうちのいずれか1つで行われるように、センサフラグ393には被検出部393b(393b1〜393b5)が形成されている。こうすると、センサ394、395、396の出力信号の組み合わせの数を増やすことができるので、より多くのセンサの出力信号の組み合わせに基づいて、定着ベルト310の端部位置をより細分化した多数位置で検出できる。それ故、定着ベルト310のステアリング制御を行う場合に、定着ベルト310の移動速度を端部位置で調整することができ、寄り切りを生じ難くできる。こうした構成の場合に、上述したベルト寄り制御処理(図7参照)によればセンサ故障を容易に検出でき、もってセンサ故障に起因して定着ベルト310のステアリング制御が適切に行われ難くなることを抑制することができる。
[他の実施形態]
なお、本実施形態のベルト搬送装置は、定着ベルト310をステアリング制御する場合に限らず、例えば中間転写ベルト20をステアリング制御する場合に適用することができる。また、二次転写外ローラ11の代わりにベルト状の二次転写ベルトを用い、その二次転写ベルトをステアリング制御するような場合に適用することができる。
<記録材冷却装置>
また、本実施形態のベルト搬送装置は、例えばベルト方式の記録材冷却装置50に適用してもよい。そのような記録材冷却装置50について、図10及び図11を用いて説明する。なお、図10及び図11において、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図10に示すように、記録材冷却装置50は、大きく分けて第一のベルト搬送装置400Aと第二のベルト搬送装置400Bとを備えている。ベルト搬送装置400Aは無端状の第一ベルト501を有し、ベルト搬送装置400Bは第一ベルト501と記録材Sを挟持して搬送する無端状の第二ベルト502を有している。第一ベルト501と第二ベルト502は例えば強度の高いポリイミド製で形成され、厚みが「100μm」、周長が「942mm」に設定されている。そして、ベルト搬送装置400Aは、第一ベルト501を冷却するヒートシンク503を有している。本実施形態の場合、ヒートシンク503は、定着装置30(図1参照)によりトナー像が形成された面側で記録材Sに当接する第一ベルト501に当接している。なお、ヒートシンク503によって第一ベルト501を冷却することに限らない。例えば、第一ベルト501に対し送風することで第一ベルト501を冷却可能なベルトファンなどであってもよい。
第一ベルト501は複数の第一ベルト張架ローラ501a〜501eに掛け回され、第一ベルト張架ローラ501a〜501eのうち少なくともいずれか1つがベルト駆動モータ511によって回転される。本実施形態の場合、駆動手段としてのベルト駆動モータ511により回転される第一ベルト張架ローラ501dは、第一ベルト501を駆動する駆動ローラに相当する。これにより、第一ベルト501は図中矢印B方向に回転する。他方、第二ベルト502は複数の第二ベルト張架ローラ502a〜502eに掛け回され、第一ベルト501に当接している。そして、第二ベルト張架ローラ502a〜502eのうち少なくともいずれか1つがベルト駆動モータ511によって回転される。本実施形態の場合、ベルト駆動モータ511により回転される第二ベルト張架ローラ502dは、第二ベルト502を駆動する駆動ローラに相当する。これにより、第二ベルト502は図中矢印C方向に回転する。こうして、第一ベルト501と第二ベルト502とは、同一の駆動源であるベルト駆動モータ511により駆動ギア510を介して、冷却ニップ部T4において同一方向に回転される。
また、第一ベルト張架ローラ501e、第二ベルト張架ローラ502e、502dは、第一ベルト501と第二ベルト502のテンションが約39.2N(約4kgf)になるように、第一ベルト501と第二ベルト502とを内周側から外側に向けて押圧する。そうするために、第一ベルト張架ローラ501eはバネ507aによって付勢され、第二ベルト張架ローラ502eはバネ508aによって付勢され、第二ベルト張架ローラ502dはバネ508bによって付勢されている。
本実施形態の場合、第一ベルト張架ローラ501a、第二ベルト張架ローラ502aは、それぞれ第一ベルト501と第二ベルト502の寄りを制御するために設けられたステアリングローラである。ステアリングローラ(501a、502a)は、ステアリング機構400によって別々に、その回転軸線方向(幅方向)の中央部を回動支点として舵角が切られることによって、第一ベルト501や第二ベルト502の蛇行をコントロールする。即ち、本実施形態では、第一ベルト張架ローラ501a、第二ベルト張架ローラ502aが第二ローラに相当し、第一ベルト張架ローラ501b、第二ベルト張架ローラ502bが第一ローラに相当する。
また、第二ベルト502の内周側には、ヒートシンク503に向かって第二ベルト502を加圧する加圧ローラ509a、509bが設けられている。加圧ローラ509a、509bは例えば9.8N(1kgf)の加圧力で第二ベルト502を加圧することで、第二ベルト502を介し第一ベルト501をヒートシンク503(詳しくは後述の受熱部503a)に確実に当接させている。
トナー像が定着された記録材Sは、第一ベルト501と第二ベルト502との間に挟持され、これらの回転に従って搬送方向(図中矢印D方向)へと搬送される。その際に、記録材Sは、第一ベルト501と第二ベルト502とが当接することにより形成される冷却ニップ部T4を通過する。本実施形態の場合、第一ベルト501がヒートシンク503により冷却されている。ヒートシンク503は、記録材Sを効率よく冷却するために、冷却ニップ部T4を形成する箇所において第一ベルト501内面に当接するように配置されている。記録材Sは、冷却ニップ部T4を通過する際に第一ベルト501を介して冷却される。例えば、記録材Sの温度が記録材冷却装置50を通過する前で90℃程度である場合、記録材冷却装置50を通過した後で60℃程度になるように、記録材Sは冷却される。この記録材Sの冷却に伴い、記録材S上のトナーが冷やされて固着される。
冷却手段としてのヒートシンク503は、例えばアルミなどの金属で形成された放熱板である。ヒートシンク503は、第一ベルト501に接触して第一ベルト501から熱を奪うための受熱部503aと、熱を放熱するための放熱部503bと、受熱部503aから放熱部503bに熱を伝導するためのフィンベース503cとを有する。放熱部503bは、空気との接触面積を稼いで効率のよい放熱を促すために、多数の放熱フィンにより形成されている。例えば、放熱フィンは厚みが「1mm」、高さが「100mm」、ピッチが「5mm」に設定され、フィンベース503cは厚みが「10mm」に設定される。また、ヒートシンク503自体を強制的に冷却するために、ヒートシンク503(詳しくは放熱部503b)に向けて送風する冷却ファン513が設けられている。この冷却ファン513の風量は、例えば「2m/min」に設定される。なお、ヒートシンク503の冷却は、冷却ファン513に限らない。
このような記録材冷却装置50の場合でも、第一ベルト501と第二ベルト502のような無端ベルトを複数のローラで支持して回転させることから、回転中の無端ベルトが幅方向に移動する蛇行現象が発生し得る。そこで、これら第一ベルト501と第二ベルト502をそれぞれ支持する複数のローラのうち1つをステアリングローラとして揺動し、これら第一ベルト501と第二ベルト502を幅方向に移動させることにより蛇行現象を抑制するようにしている。そうするために、第一ベルト501と第二ベルト502それぞれの回転経路の一箇所には、第一ベルト501と第二ベルト502それぞれの端部位置を検出するセンサ部390が設けられている。このセンサ部390の出力信号に基づいて、回転中の第一ベルト501と第二ベルト502それぞれの端部位置が検出される。そして、検出した端部位置に基づいて上述したステアリング機構400が動作されることによって、ステアリングローラ(501a、502a)の舵角が調整される。
上記の記録材冷却装置50の場合でも、制御部600(図1参照)によりステアリング機構400を制御させベルト寄り制御を行わせるために、上述したセンサ部390(図6(a)参照)が用いられる。後述の図11に示すように、第一ベルト501(あるいは第二ベルト502)が幅方向に移動した際に、センサ394、395、396の出力信号のいずれか1つのみが変化するように構成されたセンサ部390が用いられる。これにより、センサ394、395、396の出力信号の組み合わせの数を増やすことができるので、第一ベルト501(あるいは第二ベルト502)の端部位置をより細分化した多数位置で検出することができるようなる。
次に、ベルト搬送装置400A、400Bにおけるセンサ部390による第一ベルト501、502の端部位置を検出するための構成について、図11を用いて説明する。ただし、ベルト搬送装置400Aとベルト搬送装置400Bでは、センサ部390による第一ベルト501、502の端部位置を検出するための構成は同一の構成であることから、ここではベルト搬送装置400Aを例に説明する。
図11に示すように、ベルト搬送装置400Aには、第一ベルト501が幅方向に移動することに伴い、第一ベルト501の端部と擦動する接触部515aを有する第一アーム515bが設けられている。第一アーム515bは回転軸を中心に回動可能に設けられており、また回動軸周りに取り付けられたコイルばねによって第一ベルト501に向けて付勢されている。そして、第一アーム515bには、第二アーム515eに形成されたフォロワ515dと擦動しながら接触するように、カムピン515cが一体形成されている。第二アーム515eには、3つのセンサ394〜396を遮光状態や非遮光状態にするためのセンサフラグ393が一体的に設けられている。それ故、ステアリング制御により第一ベルト501が幅方向で往復移動するのに伴い、コイルばねにより付勢されている第一アーム515bが接触部515aを介し第一ベルト501の移動に応じて動作する。すると、第一アーム515bと第二アーム515eとを介して,センサフラグ393が連動して、センサ394〜396を遮光したり開放したりする。こうした構成の記録材冷却装置50の場合でも、上述したベルト寄り制御処理(図7参照)により、センサ故障に起因して第一ベルト501、502のステアリング制御が適切に行われ難くなることを抑制することができる。
なお、上述したセンサ部390では、3つのセンサ394、395、396がセンサフラグ393の移動方向(周方向)に沿って所定間隔を空けて並べて配置された構成を例に説明したが、これに限らない。例えば、3つのセンサ394、395、396がセンサフラグ393の径方向に並べて配置されていてもよい。以下、このようなセンサ部390Aについて、図4を参照しながら図12を用いて説明する。なお、図12に示したセンサ部390Aにおいて、上述したセンサ部390(図4参照)と同一の部材には同一の符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図12に示すように、本実施形態のセンサ部390Aは、センサフラグ393Aと、複数のセンサ394、395、396とを有する。センサフラグ393Aは例えば扇状の板状部材393Aaに、複数(ここでは7つ)の被検出部393c〜393iが立設されている。被検出部393c〜393iは、回動中心Oからの距離が異なる3つの径方向位置に分けて周方向に並べて設けられている。ここでは、回動中心Oに近い側から順に、第1の径方向位置に被検出部393c、393f、393gが設けられ、第2の径方向位置に被検出部393d、393hが設けられ、第3の径方向位置に被検出部393e、393iが設けられている。このセンサフラグ393Aに対し、センサ394が被検出部393c、393f、393gに、センサ395が被検出部393d、393hに、センサ396が被検出部393e、393iに対向可能に、センサ394〜396は径方向に並べて配置されている。
このセンサ部390Aでは、定着ベルト310が幅方向の一端側から他端側まで移動した際に、定着ベルト310の移動にあわせてセンサフラグ393Aが回動する。センサフラグ393Aが回動すると、センサ394、395、396と各被検出部393c〜393iとの位置関係が変化し、センサ394、395、396が検出状態と非検出状態とに切り替えられる。上述したセンサフラグ393Aにおける被検出部393c〜393iや各センサ394〜396の配置は、上記した検出状態と非検出状態との切り替えがセンサ394、395、396のうちのいずれか1つで行うことができる配置である。即ち、本実施形態においても、定着ベルト310が幅方向に移動した際に、図6(b)に示すように、センサ394、395、396の出力信号のいずれか1つのみが変化するように、被検出部393c〜393iが形成されている。被検出部393c〜393iは、例えばセンサフラグ393Aを回動中心Oを起点に周方向に均等な角度で9個の領域に分けた場合に、図12に示すような幅で形成される。具体的には、被検出部393e、393gが1つの領域を占め、被検出部393c、393f、393hが2つの領域を占め、被検出部393dが3つの領域を占め、被検出部393iが4つの領域を占めるように形成されている。
本実施形態の場合でも、検出状態と非検出状態との切り替えが3つのセンサ394、395、396のうちのいずれか1つで行われるので、センサ394、395、396の出力信号の組み合わせの数を増やすことができる。これにより、定着ベルト310の端部位置に基づいて定着ベルト310のベルト寄り制御を行う場合に、より多くのセンサの出力信号の組み合わせに基づいて、定着ベルト310の端部位置をより細分化した多数位置で検出することができる。こうした構成の場合に、上述したベルト寄り制御処理(図7参照)によれば、センサ故障に起因して定着ベルト310のステアリング制御が適切に行われ難くなることを抑制することができる。
30…定着装置、40…報知手段(操作部)、50…記録材冷却装置、100…画像形成装置、300…ベルト搬送装置(ベルトユニット)、310…ベルト(定着ベルト)、330…回転体(加圧ローラ)、340(501b、502b)…第一ローラ(加熱ローラ、第一ベルト張架ローラ、第二ベルト張架ローラ)、350(501a、502a)…第二ローラ(ステアリングローラ、第一ベルト張架ローラ、第二ベルト張架ローラ)、393(393A)…移動部材(センサフラグ)、393b(393b1〜393b5、393c〜393i)…被検出部、394(395、396)…検出手段(センサ)、400…ステアリング機構、501…ベルト(第一ベルト)、502…ベルト(第二ベルト)、511…駆動手段(ベルト駆動モータ)、600…制御手段(制御部)、M1…駆動手段(駆動モータ)、N…定着ニップ部、T4…冷却ニップ部

Claims (5)

  1. 無端状のベルトと、
    前記ベルトを張架する第一ローラと、
    前記ベルトを前記第一ローラと共に張架する第二ローラと、
    前記第一ローラを回転駆動する駆動手段と、
    前記第一ローラに対し前記第二ローラを揺動させて、前記ベルトを前記第一ローラの回転軸線方向に往復動させるステアリング機構と、
    前記ベルトの位置を検出するための3つの検出手段と、
    前記ベルトの移動に伴い前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われるように配置された複数の被検出部を有する移動部材と、
    前記ベルトが第一位置から第二位置へ向かって移動している際に、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた場合に、前記ベルトの移動方向と、前記3つの検出手段それぞれから出力される信号の組み合わせと、前記ベルトが前記第二位置にあるときに前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の所定の組み合わせとに基づいて、前記駆動手段と前記ステアリング機構とを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた際に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが前記所定の組み合わせでない場合、前記第一ローラによる前記ベルトの回転を停止させる、
    ことを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 前記複数の被検出部は、前記ベルトが前記回転軸線方向の一端側の寄り位置にある場合と、前記ベルトが前記回転軸線方向の他端側の寄り位置にある場合に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが同じであるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のベルト搬送装置。
  3. トナー像を記録材に形成する画像形成手段と、
    無端状のベルトと、前記ベルトを張架する第一ローラと、前記ベルトを前記第一ローラと共に張架する第二ローラと、前記第一ローラを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトの外周に当接して記録材を搬送しつつ記録材に形成されたトナー像を記録材に定着させるための定着ニップ部を形成する回転体と、を有する定着装置と、
    前記第一ローラに対し前記第二ローラを揺動させて、前記ベルトを前記第一ローラの回転軸線方向に往復動させるステアリング機構と、
    前記ベルトの位置を検出するための3つの検出手段と、
    前記ベルトの移動に伴い前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われるように配置された複数の被検出部を有する移動部材と、
    前記ベルトが第一位置から第二位置へ向かって移動している際に、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた場合に、前記ベルトの移動方向と、前記3つの検出手段それぞれから出力される信号の組み合わせと、前記ベルトが前記第二位置にあるときに前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の所定の組み合わせとに基づいて、前記駆動手段と前記ステアリング機構とを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた際に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが前記所定の組み合わせでない場合、前記第一ローラによる前記ベルトの回転を停止させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 報知手段を備え、
    前記制御手段は、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた際に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが前記所定の組み合わせでない場合、前記検出手段の故障を前記報知手段により報知する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 熱によりトナー像が定着された記録材を冷却する記録材冷却装置において、
    無端状の第一ベルトと、
    前記第一ベルトに当接して前記第一ベルトとの間で冷却ニップ部を形成し、回転して前記冷却ニップ部で記録材を挟持搬送する無端状の第二ベルトと、
    前記第一ベルトと前記第二ベルトのうち少なくともいずれかを冷却する冷却手段と、
    前記第一ベルトを張架する第一ローラと、
    前記第一ベルトを前記第一ローラと共に張架する第二ローラと、
    前記第一ローラを回転駆動する駆動手段と、
    前記第一ローラに対し前記第二ローラを揺動させて、前記ベルトを前記第一ローラの回転軸線方向に往復動させるステアリング機構と、
    前記ベルトの位置を検出するための3つの検出手段と、
    前記ベルトの移動に伴い前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われるように配置された複数の被検出部を有する移動部材と、
    前記ベルトが第一位置から第二位置へ向かって移動している際に、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた場合に、前記ベルトの移動方向と、前記3つの検出手段それぞれから出力される信号の組み合わせと、前記ベルトが前記第二位置にあるときに前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の所定の組み合わせとに基づいて、前記駆動手段と前記ステアリング機構とを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記3つの検出手段のいずれか1つで信号の切り替えが行われた際に、前記3つの検出手段からそれぞれ出力される信号の組み合わせが前記所定の組み合わせでない場合、前記第一ローラによる前記ベルトの回転を停止させる、
    ことを特徴とする記録材冷却装置。
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