JP2023142964A - 接眼光学系及びそれを有する観察装置、撮像装置 - Google Patents

接眼光学系及びそれを有する観察装置、撮像装置 Download PDF

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JP2023142964A JP2022050119A JP2022050119A JP2023142964A JP 2023142964 A JP2023142964 A JP 2023142964A JP 2022050119 A JP2022050119 A JP 2022050119A JP 2022050119 A JP2022050119 A JP 2022050119A JP 2023142964 A JP2023142964 A JP 2023142964A
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Abstract

【課題】 広い視野角を確保しつつ、諸収差を十分に補正することが可能な接眼光学系を提供する。【解決手段】 表示素子側から観察側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズから構成される接眼光学系であって、接眼光学系の標準視度における表示素子から第2レンズの観察側のレンズ面までの光軸上の距離TTL、第1レンズの表示素子側のレンズ面から第2レンズの観察側のレンズ面までの光軸上の距離D、第1レンズの材料の屈折率と第2レンズの材料の屈折率の平均値Nda、第1レンズの焦点距離f1、第2レンズの焦点距離f2、接眼光学系の全系の焦点距離fを各々適切に設定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、接眼光学系及びそれを有する観察装置、撮像装置に関する。
従来、表示素子を観察するための接眼光学系が提案されている。この接眼光学系として、表示素子側(物体側)より観察側(射出側)に向かって順に配置された、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズから構成される接眼光学系が知られている。
特許文献1は、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズから構成される接眼光学系を開示しており、全系の焦点距離や接眼光学系の全長等を適切に設定することによって、小型化と高倍率化の両立を図っている。
特開2009-210656号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された接眼光学系では、接眼光学系を構成するレンズの材料の屈折率が比較的低く、各レンズの屈折力を十分に高められていないため、広い視野角を実現することが困難である。
そこで本発明の目的は、広い視野角を確保しつつ、諸収差を十分に補正することが可能な接眼光学系を提供することである。
上記課題を解決する本発明の接眼光学系は、表示素子側から観察側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズから構成される接眼光学系であって、前記接眼光学系の標準視度における前記表示素子から前記第2レンズの観察側のレンズ面までの光軸上の距離をTTL、前記接眼光学系の標準視度における前記第1レンズの表示素子側のレンズ面から前記第2レンズの観察側のレンズ面までの光軸上の距離をD、前記第1レンズの材料の屈折率と前記第2レンズの材料の屈折率の平均値をNda、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記接眼光学系の全系の焦点距離をfとするとき、
1.660 < TTL/D < 3.100
1.557 < Nda < 1.800
0.560 < f2/f < 1.000
-2.660 < f1/f2 < -0.100
なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、広い視野角を確保しつつ、諸収差を十分に補正することが可能な接眼光学系が提供される。
実施例1に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 実施例1に係る接眼光学系の各収差を示す図である。 実施例2に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 実施例2に係る接眼光学系の各収差を示す図である。 実施例3に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 実施例3に係る接眼光学系の各収差を示す図である。 実施例4に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 実施例4に係る接眼光学系の各収差を示す図である。 実施例5に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 実施例5に係る接眼光学系の各収差を示す図である。 実施例6に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 実施例6に係る接眼光学系の各収差を示す図である。 実施例7に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 実施例7に係る接眼光学系の各収差を示す図である。 撮像装置の要部概略図である。
以下、各実施例の接眼光学系及びそれを有する観察装置について説明する。各実施例の接眼光学系は、画像表示素子に表示された画像(画像表示面)を観察するための接眼光学系である。接眼光学系は画像表示面側から観察側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズより構成されている。
図1は、実施例1の接眼光学系のレンズ断面図である。図2は、実施例1の接眼光学系における視度-1.0ディオプター(標準視度)のときの収差図である。図3は、実施例2の接眼光学系のレンズ断面図である。図4は、実施例2の接眼光学系における視度-1.0ディオプター(標準視度)のときの収差図である。図5は、実施例3の接眼光学系のレンズ断面図である。図6は、実施例3の接眼光学系における視度-1.0ディオプター(標準視度)のときの収差図である。
図7は、実施例4の接眼光学系のレンズ断面図である。図8は、実施例4の接眼光学系における視度-1.0ディオプター(標準視度)のときの収差図である。図9は、実施例5の接眼光学系のレンズ断面図である。図10は、実施例5の接眼光学系における視度-1.0ディオプター(標準視度)のときの収差図である。図11は、実施例6の接眼光学系のレンズ断面図である。図12は、実施例6の接眼光学系における視度-1.0ディオプター(標準視度)のときの収差図である。図13は、実施例7の接眼光学系のレンズ断面図である。図14は、実施例7の接眼光学系における視度-1.0ディオプター(標準視度)のときの収差図である。
各実施例の接眼光学系は、ビデオカメラ、スチルカメラ、放送用カメラ等の撮像装置の電子ビューファインダー(観察装置)に用いられる。レンズ断面図において左方は表示素子側(画像表示面側)、右方は観察側(射出瞳側)である。レンズ断面図において、Liは第iレンズである。IPは液晶又は有機EL等よりなる画像表示素子の画像表示面である。EPは観察のための設計観察面(アイポイント)である。CG1はカバーガラスである。
各収差図のうち球面収差図において、実線はd線(波長587.6nm)、点線はF線(波長486.1nm)を示す。非点収差図においてΔSd(実線)はd線のサジタル像面、ΔMd(破線)はd線のメリディオナル像面を示す。ΔSF(一点鎖線)はF線のサジタル像面、ΔMF(二点鎖線)はF線のメリディオナル像面を示す。歪曲はd線について示している。倍率色収差はF線について示している。Hは画像表示面の対角線長の半分(最大像高)である。数値は後述する数値データをmm単位で表したときの値である。
画像表示素子の画像表示面IPの対角線長が8mmから15mm程度の小型の画像表示面(表示パネル)を大きな観察視野(視野角28度以上)で観察するためには、接眼光学系全体として強い正の屈折力を持たせる必要がある。また、諸収差を良好に補正するために、接眼光学系として正レンズと負レンズを組み合わせることが求められる。
そこで、各実施例に係る接眼光学系では、各レンズ断面図に示すように、表示素子側(画像表示面IP側)より観察側(射出瞳側)へ順に、2つのレンズで構成している。具体的には、負の屈折力の第1レンズL1、正の屈折力の第2レンズL2で構成している。このように1枚の負レンズと1枚の正レンズで接眼光学系を構成することで、接眼光学系の小型化を図ることができる。
第1レンズL1は、表示素子側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズ、または両凹形状の負レンズである。表示素子側の面を凹面とすることで視野角の拡大に寄与している。
第2レンズL2は、両凸形状の正レンズである。このような形状とすることで、接眼光学系全体の諸収差を良好に補正することができる。また、第2レンズL2の観察側のレンズ面の曲率半径を、表示素子側のレンズ面の曲率半径よりも短くすることが好ましい。
各実施例において観察面EPの光軸方向の位置は、画像表示面IPの最周辺からの光線が観測者の瞳を通過する範囲内であれば光軸方向に移動させることができる。また、第2レンズL2の観察側のレンズ面から観察面EPまでの距離をアイレリーフとしている。カバーガラスCGIは、画像表示面IPやレンズを保護するプレートである。なお、カバーガラスCG1は、画像表示面IPと第1レンズL1の間に設けても良いし、カバーガラスCG1を省略しても良い。各実施例において、接眼光学系全体(第1レンズL1と第2レンズL2)を移動させることで視度調整を行うことができる。
続いて、各実施例が満足する条件式について説明する。接眼光学系の標準視度における画像表示面IPから第2レンズL2の観察側のレンズ面までの光軸上の距離をTTLとする。接眼光学系の標準視度における第1レンズL1の画像表示面IP側のレンズ面から第2レンズL2の観察側のレンズ面までの光軸上の距離をDとする。また、第1レンズL1の材料の屈折率と第2レンズL2の材料の屈折率の平均値をNda、第1レンズL1の焦点距離をf1、第2レンズL2の焦点距離をf2、接眼光学系の全系の焦点距離をfとする。このとき、
1.660 < TTL/D < 3.100・・・(1)
1.557 < Nda < 1.800・・・(2)
0.560 < f2/f < 1.000・・・(3)
-2.660 < f1/f2 < -0.100・・・(4)
なる条件式を満足する。
次に、各条件式の技術的意味について説明する。条件式(1)は、画像表示面IPから第2レンズL2の観察側のレンズ面までの光軸上の距離TTLと、第1レンズL1の画像表示面IP側のレンズ面から第2レンズL2の観察側のレンズ面までの光軸上の距離Dの比を規定している。条件式(1)の上限値を上回ると、画像表示面IPから第2レンズL2の観察側のレンズ面までの光軸上の距離TTLが長くなりすぎて接眼光学系の大型化を招くため、好ましくない。条件式(1)の下限値を下回ると、画像表示面IPから第2レンズL2の観察側のレンズ面までの光軸上の距離TTLが短くなりすぎて、接眼光学系を通る光線がレンズ面において大きく曲げられることになる。その結果、接眼光学系の諸収差が多く発生するため好ましくない。
条件式(2)は、第1レンズL1の材料の屈折率と第2レンズL2の材料の屈折率の平均値Ndaを規定している。条件式(2)の上限値を上回ると、接眼光学系のレンズの材料として選択可能な材料が限定されるため、好ましくない。条件式(2)の下限値を下回ると、各レンズの屈折力が弱まり、視野角を大きくすることが困難となるため好ましくない。
条件式(3)は、第2レンズL2の焦点距離f2と、接眼光学系の全系の焦点距離fの比を規定している。条件式(3)の上限値を上回ると、第2レンズL2の焦点距離f2が長くなり、第2レンズL2の屈折力が弱くなりすぎる。結果として接眼光学系の視野角を大きくすることが困難となるため、好ましくない。条件式(3)の下限値を下回ると、第2レンズL2の焦点距離f2が短くなり、第2レンズL2の屈折力が強くなりすぎる。結果として第2レンズL2において光線が大きく曲げられ、アイレリーフを十分に確保することが困難となるため、好ましくない。
条件式(4)は、第1レンズL1の焦点距離f1と、第2レンズL2の焦点距離f2の比を規定している。条件式(4)の上限値を上回ると、第1レンズL1の焦点距離f1が短くなり、第1レンズL1の屈折力が強くなりすぎる。結果として接眼光学系の視野角を大きくすることが困難となるため、好ましくない。条件式(4)の下限値を下回ると、第1レンズL1の焦点距離f1が長くなり、第1レンズL1の屈折力が弱くなりすぎる。結果として倍率色収差や像面湾曲等の諸収差を良好に補正することが困難となるため、好ましくない。
好ましくは条件式(1)乃至(4)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.785 < TTL/D < 3.001・・・(1a)
1.560 < Nda < 1.750・・・(2a)
0.564 < f2/f < 0.933・・・(3a)
-2.641 < f1/f2 < -0.433・・・(4a)
また、更に好ましくは条件式(1a)乃至(4a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.908 < TTL/D < 2.903・・・(1b)
1.563 < Nda < 1.700・・・(2b)
0.567 < f2/f < 0.865・・・(3b)
-2.621 < f1/f2 < -0.866・・・(4b)
各実施例において好ましくは次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。ここで、第1レンズL1の材料の屈折率をNd1、第2レンズL2の材料の屈折率をNd2、接眼光学系の標準視度における表示素子から第1レンズL1までの光軸上の距離をd1とする。また、第1レンズL1の光軸上の厚みをd2、第2レンズL2の光軸上の厚みをd4とする。さらに、第1レンズL1の表示素子側のレンズ面の曲率半径をL1R1、第1レンズL1の観察側のレンズ面の曲率半径をL1R2、第2レンズL2の表示素子側のレンズ面の曲率半径をL2R1、第2レンズL2の観察側のレンズ面の曲率半径をL2R2とする。
-3.000 < f1/f < -0.500・・・(5)
1.550 < Nd1 < 1.800・・・(6)
1.450 < Nd2 < 1.800・・・(7)
0.200 < d2/d4 < 0.800・・・(8)
1.000 < TTL/d1 < 2.500・・・(9)
0.500 < (L1R2+L1R1)/(L1R2-L1R1)< 5.000・・・(10)
-0.500 < (L2R2+L2R1)/(L2R2-L2R1)< -0.050・・・(11)
条件式(5)は、第1レンズL1の焦点距離f1と、接眼光学系の全系の焦点距離fの比を規定している。条件式(5)の上限値を上回ると、第1レンズL1の焦点距離f1が短くなり、第1レンズL1の屈折力が強くなりすぎる。結果として接眼光学系の視野角を大きくすることが困難となるため、好ましくない。条件式(5)の下限値を下回ると、第1レンズL1の焦点距離f1が長くなり、第1レンズL1の屈折力が弱くなりすぎる。結果として倍率色収差や像面湾曲等の諸収差を良好に補正することが困難となるため、好ましくない。
条件式(6)は、第1レンズL1の材料の屈折率Nd1を規定している。条件式(6)の上限値を上回ると、接眼光学系のレンズの材料として選択可能な材料が限定されるため、好ましくない。条件式(6)の下限値を下回ると、色収差を良好に補正することが困難となるため好ましくない。
条件式(7)は、第2レンズL2の材料の屈折率Nd2を規定している。条件式(7)の上限値を上回ると、接眼光学系のレンズの材料として選択可能な材料が限定されるため、好ましくない。条件式(7)の下限値を下回ると、第2レンズL2の屈折力が弱まり、視野角を大きくすることが困難となるため好ましくない。
条件式(8)は、第1レンズL1の光軸上の厚みd2と、第2レンズL2の光軸上の厚みd4の比を規定している。条件式(8)の上限値を上回ると、第2レンズL2の厚みが薄くなり、第2レンズL2のレンズ面の曲率をきつくすることが困難になる。結果として接眼光学系の視野角を大きくすることが困難となるため、好ましくない。条件式(8)の下限値を下回ると、第1レンズL1の厚みが薄くなり、色収差を良好に補正することが困難になるため、好ましくない。
条件式(9)は、画像表示面IPから第2レンズL2の観察側のレンズ面までの光軸上の距離TTLと、表示素子から第1レンズL1までの光軸上の距離d1の比を規定している。条件式(9)の上限値を上回ると、表示素子から第1レンズL1までの光軸上の距離が長くなりすぎて、視野角を大きくすることが困難となるため好ましくない。条件式(9)の下限値を下回ると、接眼光学系の大型化を招くため好ましくない。
条件式(10)は、第1レンズL1の形状を規定している。条件式(10)の上限値を上回ると、第1レンズL1の表示素子側のレンズ面の曲率半径L1R1が大きくなり、広い視野の確保が困難になるため、好ましくない。条件式(10)の下限値を下回ると、第1レンズL1の表示素子側のレンズ面の曲率半径L1R1が小さくなり、像面湾曲が多く発生するため好ましくない。
条件式(11)は、第2レンズL2の形状を規定している。条件式(11)の上限値を上回ると、第2レンズL2の表示素子側のレンズ面の曲率半径L2R1が小さくなり、アイレリーフを十分に確保することが困難となるため、好ましくない。条件式(11)の下限値を下回ると、第2レンズL2の表示素子側のレンズ面の曲率半径L2R1が大きくなり、広い視野の確保が困難になるため、好ましくない。
好ましくは条件式(5)乃至(11)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
-2.692 < f1/f < -0.580・・・(5a)
1.579 < Nd1 < 1.750・・・(6a)
1.466 < Nd2 < 1.750・・・(7a)
0.214 < d2/d4 < 0.743・・・(8a)
1.185 < TTL/d1 < 2.323・・・(9a)
0.614 < (L1R2+L1R1)/(L1R2-L1R1)< 4.849・・・(10a)
-0.481 < (L2R2+L2R1)/(L2R2-L2R1)< -0.078・・・(11a)
更に好ましくは条件式(5a)乃至(11a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
-2.384 < f1/f < -0.661・・・(5b)
1.607 < Nd1 < 1.744・・・(6b)
1.481 < Nd2 < 1.700・・・(7b)
0.229 < d2/d4 < 0.685・・・(8b)
1.369 < TTL/d1 < 2.146・・・(9b)
0.729 < (L1R2+L1R1)/(L1R2-L1R1)< 4.394・・・(10b)
-0.463 < (L2R2+L2R1)/(L2R2-L2R1)< -0.155・・・(11b)
以下に本発明の各実施例に対応する数値データを示す。数値データにおいて、ωは視度が-1ディオプター(標準視度)時の見かけ視野(半画角)を示す。画像表示面IPから観察側EPへ順に「rij」は第i番目のレンズの第j番目の面の近軸曲率半径を示す。r0は表示パネル(画像表示面)である。数値データ1乃至7においてr31、r32はカバーガラスである。
diは画像表示面IPから順に第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔を示す。さらに、Ndiは第i番目の材料のd線(波長=578.6nm)に対する屈折率を示し、νdiは第i番目の材料のd線に対するアッベ数を示す。
なお、数値データでは、記載されている長さの単位は、特記の無い場合[mm]が使われている。ただし、接眼光学系L0は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は[mm]に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが出来る。
なお、数値データにおいて近軸曲率半径の欄に「*」の添え字が記載されている面は次の数1式によって定義される非球面形状である。
Figure 2023142964000002
ここで、xはレンズ面の頂点からの光軸方向の距離、hは光軸と垂直な方向の高さ、Rはレンズ面の頂点での近軸曲率半径であり、kは円錐定数、c2、c4、c6、c8は多項式係数である。非球面係数において、「E-i」は10を底とする指数表現、すなわち「10-i」を表している。

[数値データ1]
全体緒元
焦点距離[mm] 2ω[deg] 対角長[mm]
17.867 30.7 10.0

レンズデータ
面 近軸曲率半径 軸上面間隔 屈折率(Nd) アッベ数(νd)
r0 表示パネル d1 可変
r11* -10.430 d2 2.817 1.636 23.890
r12 122.567 d3 0.184
r21* 13.920 d4 6.305 1.532 55.840
r22* -8.084 d5 可変
r31 0.00 d6 0.80 1.49171 57.4
r32 0.00 d7 18.00
EP

非球面係数
k C2 C4 C6 C8
r11* 3.0854E+00 -1.4401E-04
r12
r21* -2.6572E-04 2.1202E-07 8.3945E-10
r22* -3.2648E-01 3.4576E-05

可変間隔
視度[dpt] 0 -3 +1 -1
d1 9.974 8.900 10.262 9.627
d5 1.420 2.494 1.133 1.767
[数値データ2]
全体緒元
焦点距離[mm] 対角長[mm] 2ω[deg]
16.230 10.2 34.1

レンズデータ
面 近軸曲率半径 軸上面間隔 屈折率(Nd) アッベ数(νd)
r0 表示パネル d1 可変
r11* -10.045 d2 3.500 1.689 31.16
r12 -29.611 d3 0.150
r21 15.380 d4 6.147 1.497 81.56
r22* -9.574 d5 可変
r31 0.00 d6 0.80 1.492 57.40
r32 0.00 d7 16.00
EP

非球面係数
k C2 C4 C6 C8
r11* -5.192E-04
r12
r21
r22* 1.263E-04 2.603E-06 6.976E-09

可変間隔
視度[dpt] 0 -3 +1 -1
d1 10.376 9.387 10.666 10.024
d5 1.027 2.016 0.737 1.379
[数値データ3]
全体緒元
焦点距離[mm] 対角長[mm] 2ω[deg]
19.256 10.2 28.3

レンズデータ
面 近軸曲率半径 軸上面間隔 屈折率(Nd) アッベ数(νd)
r0 表示パネル d1 可変
r11* -6.223 d2 1.516 1.636 23.89
r12 -9.590 d3 0.150
r21 15.579 d4 6.234 1.497 81.56
r22* -9.572 d5 可変
r31 0.00 d6 0.80 1.492 57.40
r32 0.00 d7 16.00
EP

非球面係数
k C2 C4 C6 C8
r11* -2.070E-04
r12
r21
r22* 2.134E-04 1.652E-06 9.776E-09

可変間隔
視度[dpt] 0 -3 +1 -1
d1 10.661 9.836 10.899 10.369
d5 0.976 1.800 0.737 1.268
[数値データ4]
全体緒元
焦点距離[mm] 対角長[mm] 2ω[deg]
16.290 10.2 33.7

レンズデータ
面 近軸曲率半径 軸上面間隔 屈折率(Nd) アッベ数(νd)
r0 表示パネル d1 可変
r11* -7.675 d2 1.500 1.636 23.89
r12 -15.077 d3 0.165
r21 21.326 d4 5.310 1.592 67.02
r22* -10.366 d5 可変
r31 0.00 d6 1.00 1.492 57.40
r32 0.00 d7 16.00
EP

非球面係数
k C2 C4 C6 C8
r11* 3.069E-01 -1.827E-04 3.115E-06
r12
r21
r22* 1.127E-04 1.611E-06

可変間隔
視度[dpt] 0 -3 +1 -1
d1 12.433 11.441 12.722 12.082
d5 1.291 2.283 1.002 1.643
[数値データ5]
全体緒元
焦点距離[mm] 対角長[mm] 2ω[deg]
17.920 10.2 31.2

レンズデータ
面 近軸曲率半径 軸上面間隔 屈折率(Nd) アッベ数(νd)
r0 表示パネル d1 可変
r11* -8.482 d2 1.500 1.636 23.89
r12 -17.624 d3 0.155
r21 20.355 d4 5.360 1.592 67.02
r22* -10.196 d5 可変
r31 0.00 d6 0.80 1.492 57.40
r32 0.00 d7 16.00
EP

非球面係数
k C2 C4 C6 C8
r11* 1.701E-01 -3.013E-04 2.729E-06 -9.166E-08
r12
r21
r22* 9.839E-05 1.948E-06

可変間隔
視度[dpt] 0 -3 +1 -1
d1 11.881 10.969 12.146 11.558
d5 1.267 2.180 1.003 1.590
[数値データ6]
全体緒元
焦点距離[mm] 対角長[mm] 2ω[deg]
17.168 10.2 32.7

レンズデータ
面 近軸曲率半径 軸上面間隔 屈折率(Nd) アッベ数(νd)
r0 表示パネル d1 可変
r11* -9.660 d2 3.451 1.636 23.89
r12 -32.570 d3 0.150
r21 21.538 d4 5.498 1.592 67.02
r22* -9.535 d5 可変
r31 0.00 d6 0.80 1.492 57.40
r32 0.00 d7 16.00
EP

非球面係数
k C2 C4 C6 C8
r11* 7.633E-01 -3.860E-04 -6.198E-06 -1.458E-07
r12
r21
r22* 1.210E-04 5.396E-07 2.340E-08

可変間隔
視度[dpt] 0 -3 +1 -1
d1 9.180 8.366 9.416 8.891
d5 1.239 2.053 1.003 1.528
[数値データ7]
全体緒元
焦点距離[mm] 対角長[mm] 2ω[deg]
17.928 10.2 30.8

レンズデータ
面 近軸曲率半径 軸上面間隔 屈折率(Nd) アッベ数(νd)
r0 表示パネル d1 可変
r11* -5.828 d2 1.500 1.636 23.89
r12 -17.945 d3 1.582
r21 20.146 d4 3.757 1.535 55.71
r22* -7.759 d5 可変
r31 0.00 d6 1.00 1.492 57.40
r32 0.00 d7 16.00
EP

非球面係数
k C2 C4 C6 C8
r11* -3.251E-04 -3.728E-06
r12
r21
r22* -1.484E+00 -1.155E-04 1.698E-06

可変間隔
視度[dpt] 0 -3 +1 -1
d1 11.223 10.095 11.558 10.821
d5 1.338 2.466 1.003 1.740
各数値データにおける前述の各条件式の計算結果を以下に示す。
下記表では、(L1R2+L1R1)/(L1R2-L1R1)=SF1、(L2R2+L2R1)/(L2R2-L2R1)=SF2としている。
Figure 2023142964000003
次に、各実施例に示した接眼光学系を用いた撮像装置の実施形態について、図15を用いて説明する。撮像光学系101により形成された物体像は、光電変換素子である撮像素子102により電気信号に変換される。撮像素子102としては、CCDセンサやCMOSセンサなどが用いられる。
撮像素子102からの出力信号が画像処理回路103において処理され、画像が形成される。形成された画像は、半導体メモリ、磁気テープ、光ディスクなどの記録媒体104に記録される。また、画像処理回路103において形成された画像は、観察装置105に表示される。観察装置105は、画像表示素子1051及び各実施例の接眼光学系1052を備える。画像表示素子1051は、液晶表示素子LCDやCRT等から構成される。画像表示素子1051で表示された画像情報は接眼光学系1052を介してアイポイント106より観察される。
このように本発明の接眼光学系1052を、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に適用することにより、広い視野角を確保しつつ、諸収差を十分に補正された接眼光学系を備える撮像装置を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ

Claims (13)

  1. 表示素子側から観察側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズから構成される接眼光学系であって、
    前記接眼光学系の標準視度における前記表示素子から前記第2レンズの観察側のレンズ面までの光軸上の距離をTTL、前記接眼光学系の標準視度における前記第1レンズの表示素子側のレンズ面から前記第2レンズの観察側のレンズ面までの光軸上の距離をD、前記第1レンズの材料の屈折率と前記第2レンズの材料の屈折率の平均値をNda、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記接眼光学系の全系の焦点距離をfとするとき、
    1.660 < TTL/D < 3.100
    1.557 < Nda < 1.800
    0.560 < f2/f < 1.000
    -2.660 < f1/f2 < -0.100
    なる条件式を満足することを特徴とする接眼光学系。
  2. 前記接眼光学系において、
    -3.000 < f1/f < -0.500
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の接眼光学系。
  3. 前記第1レンズの材料の屈折率をNd1とするとき、
    1.550 < Nd1 < 1.800
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の接眼光学系。
  4. 前記第2レンズの材料の屈折率をNd2とするとき、
    1.450 < Nd2 < 1.800
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の接眼光学系。
  5. 前記第1レンズの光軸上の厚みをd2、前記第2レンズの光軸上の厚みをd4とするとき、
    0.200 < d2/d4 < 0.800
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の接眼光学系。
  6. 前記接眼光学系の標準視度における前記表示素子から前記第1レンズまでの光軸上の距離をd1とするとき、
    1.000 < TTL/d1 < 2.500
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の接眼光学系。
  7. 前記第1レンズは、表示素子側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  8. 前記第1レンズの表示素子側のレンズ面の曲率半径をL1R1、前記第1レンズの観察側のレンズ面の曲率半径をL1R2とするとき、
    0.500 < (L1R2+L1R1)/(L1R2-L1R1)< 5.000
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の接眼光学系。
  9. 前記第2レンズは、両凸形状の正レンズであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の接眼光学系。
  10. 前記第2レンズの観察側のレンズ面の曲率半径は、表示素子側のレンズ面の曲率半径よりも短いことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の接眼光学系。
  11. 前記第2レンズの表示素子側のレンズ面の曲率半径をL2R1、前記第2レンズの観察側のレンズ面の曲率半径をL2R2とするとき、
    -0.500 < (L2R2+L2R1)/(L2R2-L2R1)< -0.050
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の接眼光学系。
  12. 画像を表示する画像表示素子と、前記画像表示素子の画像表示面に表示される画像を観察するために用いられる請求項1乃至11のいずれか1項に記載の接眼光学系を有することを特徴とする観察装置。
  13. 物体像を撮像する撮像光学系と、前記撮像光学系で撮像された物体像を表示する前記画像表示素子に表示される画像を観察するための請求項12に記載の観察装置と、を有することを特徴とする撮像装置。
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