JP2020030421A - 接眼レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイアイポイントで、見掛け視界が広く、良好な光学性能を有する接眼レンズ、およびこの接眼レンズを備えた撮像装置を提供する。【解決手段】接眼レンズ3は、観察物体側から順に、正の第1レンズ群G1、正または負の第2レンズ群G2、正の第3レンズ群G3からなる。第1レンズ群G1はアイポイントEP側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。第2レンズ群G2は3枚以下のレンズからなり、負レンズと正レンズを含む。第3レンズ群G3はアイポイントEP側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。全系の焦点距離f、最も観察物体側のレンズ面から最もアイポイント側のレンズ面までの光軸上の距離TLに関する条件式(1):0.8<f/TL<1.1を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、接眼レンズおよび撮像装置に関し、より詳しくは、画像表示素子に表示された画像の拡大観察に好適な接眼レンズ、および、この接眼レンズを搭載した撮像装置に関するものである。
従来、デジタルカメラ等の撮像装置のビューファインダーにおいて、液晶表示素子等の画像表示素子に表示された画像を拡大して肉眼で観察するための接眼レンズが用いられている。このような接眼レンズには小型でありながら高い結像性能を有することが要望される。この要望に応えるべく、下記特許文献1では、観察物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズを配置した4枚構成の接眼レンズが提案されている。また、同様の4枚構成を有する接眼レンズとして、下記特許文献2に記載されたものが知られている。
特開2016−001209号公報 特開2015−075713号公報
観察し易いファインダーとするためには、接眼レンズから観察者の瞳の位置までの距離が長いこと、いわゆるハイアイポイントであることが望まれる。また、広い視界を有する接眼レンズであることも求められている。しかしながら、ハイアイポイントにした状態で視界の拡大を図ることは容易ではなかった。特許文献1に記載された接眼レンズは、見掛け視界をさらに拡大することが望まれる。特許文献2に記載された接眼レンズは、さらなるハイアイポイント化が望まれる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ハイアイポイントでありながら、見掛け視界が広く、良好な光学性能を有する接眼レンズ、およびこの接眼レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の接眼レンズは、観察物体側からアイポイント側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正または負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、第1レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、第2レンズ群は、3枚以下のレンズからなり、少なくとも1枚の負レンズおよび少なくとも1枚の正レンズを含み、第2レンズ群の最も物体側には、アイポイント側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズが配置され、第3レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、下記条件式(1−a)を満足することを特徴とする。
0.8<f/TL≦0.962 (1−a)
ただし、
f:全系の焦点距離
TL:第1レンズ群のレンズの観察物体側の面から第3レンズ群のレンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
である。
本発明の第2の接眼レンズは、観察物体側からアイポイント側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正または負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、第1レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、第2レンズ群は、3枚以下のレンズからなり、少なくとも1枚の負レンズおよび少なくとも1枚の正レンズを含み、第3レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のメニスカスレンズからなり、下記条件式(1−a)および(4)を満足することを特徴とする。
0.8<f/TL≦0.962 (1−a)
0.01<(R3f−R3r)/(R3f+R3r)<0.3 (4)
ただし、
f:全系の焦点距離
TL:第1レンズ群のレンズの観察物体側の面から第3レンズ群のメニスカスレンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
R3f:第3レンズ群のメニスカスレンズの観察物体側の面の近軸曲率半径
R3r:第3レンズ群のメニスカスレンズのアイポイント側の面の近軸曲率半径
である。
本発明の第3の接眼レンズは、観察物体側からアイポイント側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正または負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、第1レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、第2レンズ群は、3枚以下のレンズからなり、少なくとも1枚の負レンズおよび少なくとも1枚の正レンズを含み、第3レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、下記条件式(1−a)および(6−a)を満足することを特徴とする。
0.8<f/TL≦0.962 (1−a)
0.10883≦Nmax−Nmin<0.3 (6−a)
ただし、
f:全系の焦点距離
TL:第1レンズ群のレンズの観察物体側の面から第3レンズ群のレンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
Nmax:全系のレンズのd線における屈折率の最大値
Nmin:全系のレンズのd線における屈折率の最小値
である。
本発明の撮像装置は、本発明の接眼レンズを備えたものである。
なお、上記の「〜からなり」とは、実質的なことを意味するものであり、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞り、カバーガラス、フィルタ等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、および/またはレンズバレル等が含まれていてもよい。
なお、上記の「レンズ群」とは、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。上記の「正の屈折力を有する〜レンズ群」とは、レンズ群全体として正の屈折力を有することを意味する。上記の「負の屈折力を有する〜レンズ群」についても同様である。上記のレンズ群の屈折力の符号、レンズの屈折力の符号、およびレンズの形状は、非球面が含まれているものは近軸領域で考えることとする。近軸曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正とし、アイポイント側に凸面を向けた面形状のものを負とする。
なお、上述したレンズの枚数は、構成要素となるレンズの枚数であり、例えば、材質の異なる複数の単レンズが接合された接合レンズにおけるレンズの枚数は、この接合レンズを構成する単レンズの枚数で表すことにする。ただし、複合非球面レンズ(球面レンズと、その球面レンズ上に形成された非球面形状の膜とが一体的に構成されて、全体として1つの非球面レンズとして機能するレンズ)は、接合レンズとは見なさず、1枚のレンズとして扱うものとする。また、上記条件式は全て、d線(波長587.6nm)を基準としたものである。
本発明によれば、観察物体側から順に正正正または正負正の3群構成のレンズ系において、各レンズ群の構成を詳細に好適に設定し、所定の条件式を満足するようにしているため、ハイアイポイントでありながら、見掛け視界が広く、良好な光学性能を有する接眼レンズ、およびこの接眼レンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1の接眼レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2の接眼レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3の接眼レンズの構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1の接眼レンズの各収差図である。 本発明の実施例2の接眼レンズの各収差図である。 本発明の実施例3の接眼レンズの各収差図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の背面側の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る接眼レンズの構成を示す断面図であり、後述の実施例1に対応している。同様に、後述の実施例2、実施例3の接眼レンズに対応する構成例の断面図をそれぞれ図2、図3に示す。図1〜図3では図示方法や基本的な構成は同じであるため、以下では主に図1を参照しながら説明する。
図1に示す例では、画像表示素子1を観察物体としており、画像表示素子1上の光軸上の点および最高点からアイポイントEPへ向かう光束も合わせて示している。図1に示すアイポイントEPは大きさや形状を示すものではなく光軸方向の位置を示すものである。図1では左側が観察物体側、右側がアイポイント側として図示している。なお、以下の説明では観察物体側を物体側ともいう。
この接眼レンズ3は、画像表示素子1の画像表示面に表示された画像を拡大して観察する際に使用可能である。画像表示素子1としては例えば液晶表示素子等を挙げることができる。図1では、画像表示素子1と接眼レンズ3の間、接眼レンズ3とアイポイントEPの間にそれぞれ、平行平板状の光学部材2、4を配置した例を示している。光学部材2、4は、保護用のカバーガラスまたは各種フィルタ等を想定したものであり、本発明ではこれらを除いた構成も可能である。
この接眼レンズ3は、光軸Zに沿って物体側からアイポイント側へ順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正または負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。
第1レンズ群G1は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のメニスカスレンズからなる。このレンズをメニスカス形状にすることで、歪曲収差の補正に有利になる。また、このレンズをメニスカス形状にすることで、画像表示素子1の画像表示面から接眼レンズ3の最もアイポイント側のレンズ面までの光軸上の距離(以下、全長という)の短縮に有利となり、さらにハイアイポイント化に貢献することもできる。
第1レンズ群G1は少なくとも1面以上の非球面を有することが好ましい。少なくとも1面を非球面とすることで、高次の非点収差、球面収差、および歪曲収差の補正を容易にすることができる。
第2レンズ群G2は、3枚以下のレンズからなり、少なくとも1枚の負レンズおよび少なくとも1枚の正レンズを含むように構成される。少ないレンズ枚数で構成することで、全長の短縮の効果が得られる。また、正レンズと負レンズを含む構成とすることで、色収差の補正をすることができる。
第3レンズ群G3は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のメニスカスレンズからなる。このレンズをメニスカス形状にすることで、球面収差の発生を抑えることができる。
第3レンズ群G3は少なくとも1面以上の非球面を有することが好ましい。少なくとも1面を非球面とすることで、高次の非点収差、球面収差、および歪曲収差の補正を容易にすることができる。
図1に示す例では、第1レンズ群G1はレンズL11からなり、第2レンズ群G2は物体側から順にレンズL21〜L23の3枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31からなる。第2レンズ群G2を3枚のレンズからなるように構成することで、各レンズの曲率半径の絶対値を大きくすることが可能となり、球面収差を低減することができる。なお、第2レンズ群G2は図2に示す例のように2枚のレンズからなるように構成してもよく、このようにした場合は、接眼レンズ3の光軸方向の長さ、すなわち、接眼レンズ3の最も物体側のレンズ面から最もアイポイント側のレンズ面までの光軸方向の長さを短くすることができる。
この接眼レンズ3は、下記条件式(1)を満足するように構成されている。
0.8<f/TL<1.1 (1)
ただし、
f:全系の焦点距離
TL:第1レンズ群のメニスカスレンズの観察物体側の面から第3レンズ群のメニスカスレンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
条件式(1)のTLは上述した接眼レンズ3の光軸方向の長さである。条件式(1)の下限以下とならないようにすることで、接眼レンズ3から画像表示素子1までの距離、および視度調整を行うための空間を確保し易くなる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることで、軸外光束の主光線を曲げる距離を確保でき、ハイアイポイント化に有利になる。
条件式(1)に関する効果を高めるためには下記条件式(1−1)を満足することが好ましい。
0.9<f/TL<1 (1−1)
また、この接眼レンズ3は、下記条件式(2)を満足することが好ましい。
0.78<TGL/TL<0.97 (2)
ただし、
TGL:全系のレンズの中心厚の総和
TL:第1レンズ群のメニスカスレンズの観察物体側の面から第3レンズ群のメニスカスレンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
条件式(2)の下限以下とならないようにすることで、レンズ間の空気間隔を狭め広画角で問題となる高次の非点収差の発生を抑えることができる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることで、低次の非点収差の補正が容易になる。
条件式(2)に関する効果を高めるためには下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
0.8<TGL/TL<0.95 (2−1)
また、この接眼レンズ3は、下記条件式(3)を満足することが好ましい。
0.65<(R1f−R1r)/(R1f+R1r)<1 (3)
ただし、
R1f:第1レンズ群のメニスカスレンズの観察物体側の面の近軸曲率半径
R1r:第1レンズ群のメニスカスレンズのアイポイント側の面の近軸曲率半径
条件式(3)は、第1レンズ群G1のメニスカスレンズのシェイプファクターを規定している。条件式(3)の下限以下とならないようにすることで、非点収差の補正に有利となる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることで、全長の短縮とハイアイポイント化に有利となる。
条件式(3)に関する効果を高めるためには下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
0.7<(R1f−R1r)/(R1f+R1r)<0.95 (3−1)
また、この接眼レンズ3は、下記条件式(4)を満足することが好ましい。
0.01<(R3f−R3r)/(R3f+R3r)<0.3 (4)
ただし、
R3f:第3レンズ群のメニスカスレンズの観察物体側の面の近軸曲率半径
R3r:第3レンズ群のメニスカスレンズのアイポイント側の面の近軸曲率半径
条件式(4)は、第3レンズ群G3のメニスカスレンズのシェイプファクターを規定している。条件式(4)の下限以下とならないようにすることで、非点収差の補正に有利となり、また、球面収差の発生を抑えることができる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることで、全長の短縮とハイアイポイント化に有利となる。
条件式(4)に関する効果を高めるためには下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
0.05<(R3f−R3r)/(R3f+R3r)<0.25 (4−1)
また、この接眼レンズ3は、下記条件式(5)を満足することが好ましい。
1.75<Npave<2 (5)
Npave:全系の正レンズのd線における屈折率の平均値
接眼レンズ3が有する正レンズの屈折率の平均値が条件式(5)の下限以下とならないようにすることで、ペッツバール和を好適な値にし、像面湾曲を抑えることができる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることで、適切なアッベ数の材料を選択可能となり、色収差の補正が容易となる。
条件式(5)に関する効果を高めるためには下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
1.8<Npave<1.95 (5−1)
また、この接眼レンズ3は、下記条件式(6)を満足することが好ましい。
0.01<Nmax−Nmin<0.35 (6)
Nmax:全系のレンズのd線における屈折率の最大値
Nmin:全系のレンズのd線における屈折率の最小値
接眼レンズ3が有する正レンズおよび負レンズを含む全てのレンズの屈折率差を条件式(6)の下限以下とならないようにすることで、適切なアッベ数の材料を選択でき、色収差の補正が容易となる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることで、レンズ系の薄型化に有利となる。
条件式(6)に関する効果を高めるためには下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
0.05<Nmax−Nmin<0.3 (6−1)
以上述べた好ましい構成および可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、ハイアイポイントでありながら、見掛け視界が広く、良好な光学性能を有する接眼レンズを実現することが可能である。なお、ここでいう「ハイアイポイント」とは、視度が−1diopterの状態で空気換算距離での最もアイポイント側のレンズ面からアイポイントEPまでの光軸上の距離(以下、アイレリーフという)が21mmより長いことを意味する。また、「見掛け視界が広く」とは、見掛け視界が40°より大きいことを意味する。
次に、本発明の接眼レンズの数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の接眼レンズのレンズ構成と光路は図1に示したものであり、その図示方法と構成は図1に示す例として上述したとおりであるので、ここでは一部重複説明を省略する。実施例1の接眼レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。第2レンズ群G2は、物体側から順に、アイポイント側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状のレンズL21と、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する2枚のメニスカス形状のレンズL22、L23とからなる。
実施例1の接眼レンズの基本レンズデータを表1に、諸元を表2に、非球面係数を表3に示す。表1には画像表示素子1および光学部材2、4も含めて記載している。表1のSiの欄には画像表示素子1の物体側の面を1番目としてアイポイント側に向かうに従い順次増加するように構成要素の各面に面番号を付したときのi番目(i=0、1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示す。表1のNdjの欄には最も物体側の構成要素を1番目としてアイポイント側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjの欄は物体側からj番目の構成要素のd線に対するアッベ数を示す。
曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正とし、アイポイント側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1ではアイポイントEPに相当する面の面番号の欄には面番号と(EP)という語句を記載している。
表2に、全系の焦点距離f、見掛け視界2ω、空気換算距離でのアイレリーフの値をd線基準で示す。2ωの欄の[°]は単位が度であることを意味する。表2に示す値は視度が−1diopterの場合のものである。なお、実施例1の接眼レンズはレンズ系全体を一体的に光軸方向に移動させることにより−4diopter〜+2diopterの範囲の視度調整が可能である。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、実施例1の各非球面の非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3、4、5、…)の値である。

ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmmを用いている。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図4に実施例1の接眼レンズの各収差図を示す。図4では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、および倍率色収差(倍率の色収差)を示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm)、C線(波長656.3nm)、およびF線(波長486.1nm)に関する収差をそれぞれ実線、長破線、および短破線で示す。非点収差図では、サジタル方向、タンジェンシャル方向のd線に関する収差をそれぞれ実線、短破線で示す。歪曲収差図ではd線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、およびF線に関する収差をそれぞれ長破線、および短破線で示す。球面収差図および非点収差図の横軸の単位はdiopterである。球面収差図のφは単位をmmとした場合のアイポイントの直径、その他の収差図のωは見掛け視界の半分の角度を意味する。
上記の実施例1のものに関する各データの記号、意味、および記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の接眼レンズのレンズ構成と光路は図2に示したものである。実施例2の接眼レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。第2レンズ群G2は、物体側から順に、アイポイント側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状のレンズL21と、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状のレンズL22とからなる。
実施例2の接眼レンズの基本レンズデータを表4に、諸元を表5に、非球面係数を表6に、各収差図を図5に示す。表5に示す値は視度が−1diopterの場合のものであり、実施例2の接眼レンズはレンズ系全体を一体的に光軸方向に移動させることにより−4diopter〜+2diopterの範囲の視度調整が可能である。
[実施例3]
実施例3の接眼レンズのレンズ構成と光路は図3に示したものである。実施例3の接眼レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。第2レンズ群G2は、物体側から順に、アイポイント側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状のレンズL21と、両凹形状のレンズL22と、両凸形状のレンズL23とからなる。
実施例3の接眼レンズの基本レンズデータを表7に、諸元を表8に、非球面係数を表9に、各収差図を図6に示す。表8に示す値は視度が−1diopterの場合のものであり、実施例3の接眼レンズはレンズ系全体を一体的に光軸方向に移動させることにより−4diopter〜+2diopterの範囲の視度調整が可能である。
表10に、実施例1〜3の接眼レンズの条件式(1)〜(6)の対応値を示す。表10に示す値はd線を基準とするものである。
以上のデータからわかるように、実施例1〜3の接眼レンズは、視度が−1diopterの状態でアイレリーフが24mm以上ありハイアイポイントに構成されながら、見掛け視界が40°以上あり十分な広さを有し、諸収差が良好に補正されて高い光学性能が実現されている。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置について説明する。図7は、本発明の撮像装置の一実施形態に係るカメラ100の背面側の概略構成を示す斜視図である。カメラ100は、カメラボディ102の上部にファインダー101を備える。ファインダー101は、本発明の実施形態に係る接眼レンズを有するものである。また、カメラ100は、カメラボディ102の背面に各種設定を行うための操作ボタン103と、変倍を行うためのズームレバー104と、画像や各種設定画面を表示するモニタ106を備え、カメラボディ102の上面にシャッターボタン105を備える。カメラ100においては、カメラボディ102の前面に配設された撮像レンズ(不図示)による被写体像が撮像素子(不図示)の撮像面に形成される。使用者は、背面側からファインダー101を覗いて被写体のファインダー像を観察する。なお、図7ではカメラ100に内蔵されたファインダーの例を示したが、本発明は外付けファインダーに適用することも可能である。また、本発明の撮像装置は、図7に示す例に限定されず、例えば本発明をビデオカメラ等に適用することも可能である。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、および非球面係数は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
1 画像表示素子
2、4 光学部材
3 接眼レンズ
100 カメラ
101 ファインダー
102 カメラボディ
103 操作ボタン
104 ズームレバー
105 シャッターボタン
106 モニタ
EP アイポイント
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L11、L21〜L23、L31 レンズ
Z 光軸

Claims (4)

  1. 観察物体側からアイポイント側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正または負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、
    前記第2レンズ群は、3枚以下のレンズからなり、少なくとも1枚の負レンズおよび少なくとも1枚の正レンズを含み、
    前記第2レンズ群の最も物体側には、アイポイント側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズが配置され、
    前記第3レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、
    下記条件式(1−a)を満足することを特徴とする接眼レンズ。
    0.8<f/TL≦0.962 (1−a)
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    TL:前記第1レンズ群の前記レンズの観察物体側の面から前記第3レンズ群の前記レンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
  2. 観察物体側からアイポイント側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正または負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、
    前記第2レンズ群は、3枚以下のレンズからなり、少なくとも1枚の負レンズおよび少なくとも1枚の正レンズを含み、
    前記第3レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のメニスカスレンズからなり、
    下記条件式(1−a)および(4)を満足することを特徴とする接眼レンズ。
    0.8<f/TL≦0.962 (1−a)
    0.01<(R3f−R3r)/(R3f+R3r)<0.3 (4)
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    TL:前記第1レンズ群の前記レンズの観察物体側の面から前記第3レンズ群の前記メニスカスレンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
    R3f:前記第3レンズ群の前記メニスカスレンズの観察物体側の面の近軸曲率半径
    R3r:前記第3レンズ群の前記メニスカスレンズのアイポイント側の面の近軸曲率半径
  3. 観察物体側からアイポイント側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正または負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、
    前記第2レンズ群は、3枚以下のレンズからなり、少なくとも1枚の負レンズおよび少なくとも1枚の正レンズを含み、
    前記第3レンズ群は、アイポイント側に凸面を向けた正の屈折力を有する1枚のレンズからなり、
    下記条件式(1−a)および(6−a)を満足することを特徴とする接眼レンズ。
    0.8<f/TL≦0.962 (1−a)
    0.10883≦Nmax−Nmin<0.3 (6−a)
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    TL:前記第1レンズ群の前記レンズの観察物体側の面から前記第3レンズ群の前記レンズのアイポイント側の面までの光軸上の距離
    Nmax:全系のレンズのd線における屈折率の最大値
    Nmin:全系のレンズのd線における屈折率の最小値
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の接眼レンズを備えた撮像装置。
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