JP2023140962A - 断熱箱体及び貯蔵庫 - Google Patents

断熱箱体及び貯蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2023140962A
JP2023140962A JP2022047057A JP2022047057A JP2023140962A JP 2023140962 A JP2023140962 A JP 2023140962A JP 2022047057 A JP2022047057 A JP 2022047057A JP 2022047057 A JP2022047057 A JP 2022047057A JP 2023140962 A JP2023140962 A JP 2023140962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
see
box
insulating box
refrigerator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022047057A
Other languages
English (en)
Inventor
智史 小沼
Tomohito Konuma
謙治 塩野
Kenji Shiono
竜治 河野
Ryuji Kono
良二 河井
Ryoji Kawai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Global Life Solutions Inc
Original Assignee
Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Global Life Solutions Inc filed Critical Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority to JP2022047057A priority Critical patent/JP2023140962A/ja
Priority to CN202280049948.9A priority patent/CN117642589A/zh
Priority to PCT/JP2022/024643 priority patent/WO2023181433A1/ja
Publication of JP2023140962A publication Critical patent/JP2023140962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

【課題】組付けが容易な断熱箱体等を提供する。【解決手段】断熱箱体13は、複数の断熱材ブロック131~136を備え、複数の断熱材ブロック131~136は、前側が開口した箱状に組み付けられており、複数の断熱材ブロック131~136には、他の断熱材ブロックとの間の継ぎ目となる縁部の付近が曲がり形状であるものが含まれている。また、複数の断熱材ブロック131~136には、断面視で継ぎ目が折れ線状又は曲線状であるものが含まれている。【選択図】図5

Description

本開示は、断熱箱体等に関する。
冷蔵庫の構造に関して、例えば、特許文献1には、冷蔵庫の骨格フレームの外側に断熱ボードを組み付けることが記載されている。
特開2020-91073号公報
特許文献1に記載の技術では、前記したように、冷蔵庫の骨格フレームの外側に断熱ボードを組み付けることは記載されているが、断熱ボードの組付作業等を考慮すると、改善の余地がある。
本開示に係る断熱箱体は、複数の断熱材ブロックを備え、複数の前記断熱材ブロックは、前側が開口した箱状に組み付けられており、複数の前記断熱材ブロックには、他の前記断熱材ブロックとの間の継ぎ目となる縁部の付近が曲がり形状であるものが含まれていることとした。
実施形態に係る冷蔵庫の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫において、図1に示すII-II線で冷蔵庫を切断した場合の縦断面図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える内箱の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫において、図3Aに示すIII-III線で内箱を切断した場合の縦断面図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える断熱箱体の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える断熱箱体の分解斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備えるフレームの斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫のフレームに天板が設置された状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫において、図1に示すVIII-VIII線で冷蔵庫を切断した場合の断面を示す横断面図である。 実施形態に係る冷蔵庫の図8における領域K7の部分拡大図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える左側の横板及び伝熱管を含む斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の図8における領域K8の部分拡大図である。 実施形態に係る冷蔵庫の内箱組品にフレーム部材が設置された状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の図12における領域K9の部分拡大図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える左側の横板及び伝熱管において、アルミテープが貼り付けられている領域を示す説明図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える内箱組品の平面図である。 実施形態に係る冷蔵庫のコントロールパネルを含む縦断面図である。 実施形態に係る冷蔵庫の図16における領域K10の部分拡大図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備えるボトムプレートにおいて、伝熱管が設置されていない状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備えるボトムプレートにおいて、伝熱管が設置されている状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える後板において、伝熱管が設置されていない状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫が備える後板において、伝熱管が設置されている状態の斜視図である。 変形例に係る冷蔵庫の下面図である。
≪実施形態≫
<冷蔵庫の構成>
図1は、実施形態に係る冷蔵庫100の斜視図である。
冷蔵庫100(貯蔵庫)は、食品等を低温で保存する機器であり、図1の例では、直方体状を呈している。なお、冷蔵庫100は単体で使用することもできる他、複数の冷蔵庫100を上下方向に段積みしたり、横方向に並べて使用したりすることも可能である。図1に示すように、冷蔵庫100は、筐体1と、ドア2と、複数の脚3と、を備えている。筐体1の内部には、一つ又は複数の貯蔵室4(図2参照)が設けられている。この貯蔵室4は、冷蔵室であってもよいし、また、冷凍室であってもよい。
筐体1は、貯蔵室4(図2参照)を形成している樹脂製の内箱11(図2参照)と、鋼板製(金属製)の外板12と、を備えるとともに、内箱11と外板12との間に介在する断熱箱体13(図2参照)を備えている。筐体1は、上面に設けられる樹脂製の薄板として、着脱自在のトッププレート14を備えている。例えば、冷蔵庫100の上側に他の冷蔵庫(図示せず)が段積みされる際には、トッププレート14が取り外される。トッププレート14が取り外された状態では、天板12a(図7参照)が露出する。なお、トッププレート14が着脱自在でない構成であってもよい。
ドア2は、内箱11の開口11a(図2参照)を塞ぐ扉である。ドア2は、ヒンジ(図示せず)の軸を中心として回動可能であり、食品等を出し入れする際に開閉される。ドア2の上面等には、ユーザが手を掛けるための取手2aが設けられている。なお、ドア2は片開き式であってもよいし、また、両開き式であってもよい。
複数の脚3は、筐体1を支持するものである。図1の例では、下面視で矩形状を呈する筐体1の前側において、左右両側に脚3がひとつずつ設けられている。これらの脚3は、例えば、筐体1の下面に設けられた雌ねじ部(図示せず)に螺合し、その螺合の深さで筐体1の高さ位置を調整する(つまり、アジャスタとして機能する)ようになっている。筐体1の後側は、筐体1の下面を形成しているベース部材90(図2参照)の凸部90a(図2参照)で支持されている。なお、筐体1の後側にも左右一対の脚が設けられるようにしてもよい。
図2は、図1に示すII-II線で冷蔵庫100を切断した場合の縦断面図である。
図2に示す内箱11は、ドア2とともに貯蔵室4を形成する樹脂製部材であり、前側が開口している。図2に示すように、ドア2が閉められた状態では、内箱11の開口11aがドア2によって塞がれる。また、内箱11の複数の棚リブ11bには、棚15が所定に設置されている。断熱箱体13は、冷蔵庫100の庫内・庫外の間の伝熱を抑制するための箱体であり、前側が開口している。そして、断熱箱体13の開口に内箱11が嵌め込まれている。
冷蔵庫100は、圧縮機31と、放熱器(図示せず)と、キャピラリチューブ(図示せず)と、冷却器51と、を備えている。そして、圧縮機31、放熱器、キャピラリチューブ、及び冷却器51を順次に介して、冷媒が循環するようになっている。これによって、冷却器51の冷媒と貯蔵室4の空気との間で熱交換が行われ、貯蔵室4の食品等が冷やされる。
図2に示すように、冷蔵庫100の背面側(後側)の下部には、機械室41が設けられている。機械室41は、圧縮機31や放熱器(図示せず)が設けられる空間である。図2に示す冷却ユニット50は、冷却器51やファン(図示せず)がユニット化されたものであり、内箱11よりも庫内側に設けられている。
冷却器51の下側であって、内箱11よりも庫内側には、露受皿32が設けられている。露受皿32は、冷却器51から滴り落ちる結露水を受けるものである。露受皿32は、ドレンパイプ33に結露水を導く漏斗部32aを備えている。漏斗部32aの下流端付近は、ドレンパイプ33に差し込まれている。言い換えると、ドレンパイプ33が露受皿32に接続されている。ドレンパイプ33は、露受皿32から流入する結露水を機械室41の蒸発皿34(図7参照)に導く管であり、概ね上下方向に延びている。なお、露受皿32の漏斗部32a(露受皿32の一部)又はドレンパイプ33は、内箱11の貫通孔11h(第2貫通孔:図3A参照)、及び断熱箱体13の貫通孔13h(第2貫通孔:図4参照)を上下方向に順次に貫通している。
図3Aは、冷蔵庫が備える内箱11の斜視図である。
図3Aに示す内箱11は、前記したように、貯蔵室4(図2参照)を形成する樹脂製部材である。内箱11は、前側が開口している本体部11cと、本体部11cの開口11aの縁から外側に張り出している四角枠状のフランジ11dと、を備えている。なお、本体部11cとフランジ11dとは一体的に形成されている。
フランジ11dは、次に説明する断熱箱体13(図4参照)や横板12b,12c(図8参照)の位置決め等に用いられる部位である。すなわち、断熱箱体13(図4参照)に内箱11が嵌め込まれた状態において、断熱箱体13の前端がフランジ11dに突き当てられて、位置決めされるようになっている(図9も参照)。なお、横板12b,12c(図8参照)の位置決めについては後記する。
図3Aに示すフランジ11dの前面には、伝熱管(図示せず)を設置するための溝11mが略全周に亘って設けられている。そして、圧縮機31(図2参照)で圧縮され、さらに放熱器(図示せず)で凝縮した中温高圧の冷媒(ホットガス)が、溝11mに設けられた伝熱管(図示せず)を通流するようになっている。これによって、内箱11の開口11aの付近の結露を抑制できる。
四角枠状のフランジ11dにおいて左側・右側で上下方向に延びている部分には、それぞれ、係止溝11v(図3Aには符号を図示せず、図9参照)が設けられている。係止溝11v(図9参照)は、左右の横板12b,12c(図8参照)が係止される溝であり、上下方向に設けられている。係止溝11v(図9参照)は、伝熱管が設置される溝11mよりも横方向内側に設けられている。
図3Bは、図3Aに示すIII-III線で内箱11を切断した場合の縦断面図である。
図3A、図3Bに示すように、内箱11は、複数の棚リブ11bを有している。棚リブ11bは、棚15(図2参照)を支持する部分であり、内箱11の内側面から横方向内側に突出し、前後方向に延びている。これらの棚リブ11bの部分を含め、内箱11は、所定の肉厚(例えば平均肉厚3mm以上)で形成されている。特に棚リブ11bの部分の厚肉性により、棚リブ11bの内部に成形断熱材などを設けずとも、棚15(図2参照)に載置される食品等の質量荷重を十分に支持できる。また、特に棚リブ11b以外の部分の厚肉性により、冷蔵庫100に他の冷蔵庫が積重ねられても、その荷重を十分に支持できる。内箱11の材料としては、ABS樹脂やPS樹脂を採用できる。図3Bの例では、内箱11の棚リブ11b以外の部分の肉厚が棚リブ11bの肉厚と同程度に厚くなっており、内箱11の剛性が十分に確保されている。なお、内箱11の棚リブ11b以外の部分の肉厚と、棚リブ11bの肉厚と、が異なっていてもよい。
図3Aに示すように、内箱11の背面側の下部には、凹部11eが設けられている。凹部11eは、機械室41(図2参照)に対応した形状であり、側面視で庫内側にL字状に凹んでいる。冷蔵庫100のドア2(図2参照)が閉められた状態では、ドア2の内壁面と内箱11の内壁面とで所定形状(直方体とは異なる形状)の貯蔵室4(図2参照)が形成される。
内箱11における凹部11eの所定箇所には、露受皿32(図2参照)の漏斗部32aやドレンパイプ33(図2参照)を貫通させるための貫通孔11h(第2貫通孔)が設けられている。また、内箱11における凹部11eの別の箇所(図3Aでは左後側の隅部)には、冷媒の吸込管(図示せず)やキャピラリチューブ(図示せず)を貫通させるための貫通孔11z(第1貫通孔)が設けられている。
図4は、冷蔵庫が備える断熱箱体13の斜視図である。
図4に示す断熱箱体13(図2も参照)は、前記したように、冷蔵庫100(図1参照)の庫内・庫外の間の伝熱を抑制するための箱体であり、その前側が開口している。断熱箱体13の内壁面は、内箱11(図3A参照)の外壁面に対応した形状になっている。断熱箱体13の開口13aに内箱11(図3A参照)が嵌め込まれた状態では、内箱11の外側に断熱箱体13(断熱材)が配置される(図2参照)。図4に示すように、断熱箱体13の背面側の下部には、凹部13eが設けられている。凹部13eは、機械室41(図2参照)に対応した形状であり、側面視で庫内側にL字状に凹んでいる。
前記したように、内箱11(図3A参照)は棚リブ11b(図3A参照)を有しているが、断熱箱体13は、棚リブ11bに対応する突起を特に有していない。図3Aの例では、断熱箱体13の内側面において、内箱11の棚リブ11bに対応する箇所が平面状になっている。つまり、断熱箱体13への設置対象として、棚リブの位置又は形状が異なる他の内箱に交換可能になっている。また、内箱11を断熱箱体13から取り外して、異なる内装の別の内箱に交換可能である。これによって、棚リブの位置等が異なる他の種類の内箱も断熱箱体13の開口13aに嵌め込むことができるため、断熱箱体13の共用化が可能になる。その結果、冷蔵庫100(図1参照)や他の種類の冷蔵庫の製造コストを削減できる。なお、棚リブの他、引出扉レール(図示せず)、所定の凸部(図示せず)、及び所定の凹部や孔(図示せず)のうち少なくとも一つの位置又は形状が異なる他の内箱が嵌込み可能となるように、断熱箱体13が形成されていてもよい。引出扉レールを備える内箱であれば、回動式のドア2に代えて引出式のドア(不図示)を採用することができる。棚リブ11bに代えて又は追加して所定の凸部、凹部や孔を備える内箱であれば、内箱11に収容物を係止させることができるようになる。収容物としては、必ずしも食材に限定されない。内箱11を着脱可能に構成して、ユーザ宅にて内箱11を交換できるようにしてもよい。こうすると、ユーザが好みや用途に応じて内箱11を交換して、冷蔵庫100の内装をカスタマイズできる。交換は、ユーザ自身が行ってもよいし、冷蔵庫100のメーカ等から派遣されるサービスパーソンが行ってもよい。冷蔵庫100のメーカ等は、カスタマイズ向けに、互いに異なる内装を備える、複数種類の内箱11を製造、販売してもよい。
断熱箱体13における凹部13eの所定箇所には、露受皿32(図2参照)の漏斗部32aやドレンパイプ33(図2参照)を貫通させるための貫通孔13h(第2貫通孔)が設けられている。また、断熱箱体13における凹部13eの別の箇所(図4では左後側の隅部)には、冷媒の吸込管(図示せず)やキャピラリチューブ(図示せず)を貫通させるための貫通孔13z(第1貫通孔)が設けられている。断熱箱体13の天井には、断熱材に組付けされた庫内灯83(図15参照)を設置するための矩形状の孔13yが設けられている。庫内灯83をまず断熱材ブロックに組み込むことで、孔13yへの取付作業量を低減でき、断熱箱体13近くでの作業量を減らすことができる。
断熱箱体13は、複数の断熱材ブロック131~136(断熱材)が組み付けられた構成になっている。これらの断熱材ブロック131~136は、成形断熱材(発泡スチロール等)又は真空断熱材であり、既に成形された状態になっている。
このように既に成形された断熱材を用いることで、例えば、内箱11(図2参照)と外板12(図2参照)との間の隙間に液状の発泡ウレタンを注入するといった工程を製造時に行う必要がなくなる。したがって、発泡ウレタンの注入に用いる金型の他、発泡圧力を押し返すように庫内側・庫外側から圧力を作用させる治具等を用意する必要がなくなり、冷蔵庫100の製造コストや設備コストを大幅に削減できる。また、本実施形態の冷蔵庫100では、発泡ウレタンを用いる必要が特にないため、発泡ウレタンが用いられる他の冷蔵庫の製造の妨げになることもほとんどない。したがって、他の種類の冷蔵庫も含めて、全体としての製造効率の低下を抑制できる。
図5は、冷蔵庫が備える断熱箱体13の分解斜視図である。
図5に示すように、断熱箱体13は、形状が異なる6つの断熱材ブロック131~136を備えている。背面側の断熱材ブロック131は、断熱箱体13の背面の一部を形成する部材であり、板状を呈している。この断熱材ブロック131は、正面視で矩形状を呈し、その縁部は所定の段差形状を呈している。
このように縁部を段差形状にすることで、断熱材ブロック131と他の断熱材ブロック132~135との間の継ぎ目(例えば、図2に示す継ぎ目13u,13v)が、断面視で折れ線状(クランク状)になる。ここで、前記した「断面視」とは、継ぎ目を形成している2つの断熱材ブロック(例えば、断熱材ブロック131,134)の各表面に対して垂直な平面でこれらの断熱材ブロックを切断した場合の継ぎ目の断面を意味している。断熱材ブロック131~136のうち互いに接触しているものは、その継ぎ目が断面視で折れ線状になっている。
このように断熱材ブロック131~136の継ぎ目が折れ線状であるため、継ぎ目が直線状である場合に比べて、断熱材ブロック同士の移動(例えば、庫内側・庫外側の方向の移動)が規制される。また、断熱材ブロック131~136の継ぎ目の沿面距離が長くなるため、断熱材ブロック同士の摩擦力が確保される。また、断熱箱体13と外板12(図2参照)との間の隙間に水分が入り込んだ場合でも、断熱箱体13と内箱11との間の隙間に水分が入り込むことを抑制できる。
断熱材ブロック131の縁部には、凸部131a,131b,131cが設けられている。これらの凸部131a,131b,131cは、他の断熱材ブロック132~134との組付けに用いられる部分であり、矩形状の断熱材ブロック131の各辺に一つ又は複数設けられている。例えば、断熱材ブロック131の左側の凸部131aは、左側の断熱材ブロック133の凹部133aに嵌め込まれる。同様にして、断熱材ブロック131の右側・上側・下側には、この順で、他の断熱材ブロック132,134,135が組み付けられる。
右側の断熱材ブロック132は、断熱箱体13の右側面の一部の他、背面の一部や凹部13e(図4参照)の一部を形成する部材である。この断熱材ブロック132は、領域K1に示すように、他の断熱材ブロック131との間の継ぎ目となる縁部132gの付近が曲がり形状になっており、横方向内側(図5では左側)に湾曲している。また、断熱材ブロック132を側面視すると、後側の下部に凹み132eが設けられている。この凹み132eは、断熱箱体13の凹部13e(図4参照)の一部を形成する部位である。
さらに、右側の断熱材ブロック132は、所定の段差形状を有する縁部132gを備えている。図5の例では、断熱材ブロック132の縁部132gにおいて、少なくとも上側及び横方向内側のそれぞれが所定の段差形状になっている。これらの段差形状は、他の断熱材ブロック131,134,135との組付けに用いられる。
左側の断熱材ブロック133は、断熱箱体13の左側面の一部の他、背面の一部や凹部13e(図4参照)の一部を形成する部材である。なお、左側の断熱材ブロック133については、右側の断熱材ブロック132に対して略左右対称の形状であるから、詳細な説明は繰り返さない。
上側の断熱材ブロック134は、断熱箱体13の上面の他、背面の一部や左右の側面の一部を形成する部材である。断熱材ブロック134は、水平面に対して略平行な水平部134aと、この水平部134aの右端・左端・後端のそれぞれから下側に延びる延在部134bと、を備えている。つまり、断熱材ブロック134は、領域K2,K3に示すように、他の断熱材ブロック131~133との間の継ぎ目となる縁部134gの付近が所定の曲がり形状になっており、水平方向から下側に湾曲している。
このような構成にすることで、上側の断熱材ブロック134と他の断熱材ブロック131~133との間の継ぎ目が、断熱箱体13の側面や背面に位置することになる。つまり、断熱箱体13(図4も参照)の上面に、断熱材ブロックの間の継ぎ目が特に設けられていない構成になる。したがって、例えば、筐体1(図1参照)の上面にこぼれた水の他、高湿の空気が断熱箱体13と外板12(図2参照)との間の隙間に入り込んだ場合でも、断熱箱体13と内箱11との間の隙間に水等が入り込むことを抑制できる。
断熱材ブロック134の縁部134gは、所定の段差形状を呈し、背面側の断熱材ブロック131の他、右側・左側の断熱材ブロック132,133のそれぞれの縁部に対応した形状になっている。また、断熱材ブロック134と右側の断熱材ブロック132との間の継ぎ目13p(図4参照)が折れ線状になっている。なお、断熱材ブロック134と左側の断熱材ブロック133との間の継ぎ目13q(図4参照)も同様である。
図5に示す断熱材ブロック135は、断熱箱体13の凹部13e(図4参照)の上面・段差面の他、断熱箱体13の背面の一部を形成する部材である。この断熱材ブロック135は、側面視でクランク状を呈し、背面側の断熱材ブロック131の下側に組み付けられる。領域K4に示すように、断熱材ブロック135において、他の断熱材ブロック131との間の継ぎ目となる縁部135gの付近が所定の曲がり形状であり、水平方向から上側に湾曲している。縁部135gは、所定の段差形状を呈し、背面側の断熱材ブロック131の縁部に対応した形状になっている。断熱材ブロック135の下側の縁部には、下方に突出する凸部135aが2つ設けられている。これらの凸部135aは、下側の断熱材ブロック136の凹部136aに嵌め込まれる。
図5に示す断熱材ブロック136は、断熱箱体13の底面の他、凹部13e(図4参照)の段差面の一部や、左右の側面の一部を形成する部材である。断熱材ブロック136は、水平面に対して概ね平行な平面部136bと、この平面部136bの右端・左端・後端のそれぞれから上側に延びる延在部136cと、を備えている。
断熱材ブロック136は、領域K5,K6に示すように、他の断熱材ブロック132,133,135との間の継ぎ目となる縁部136gの付近が所定の曲がり形状になっており、水平方向から上側に湾曲している。この縁部136gは、所定の段差形状を呈し、背面側の断熱材ブロック131の他、右側・左側の断熱材ブロック132,133のそれぞれの縁部に対応した形状になっている。また、断熱材ブロック136と右側の断熱材ブロック132との間の継ぎ目13r(図4参照)が折れ線状になっている。なお、断熱材ブロック136と左側の断熱材ブロック133との間の継ぎ目13s(図4参照)についても同様である。
そして、前側が開口している箱状に、複数の断熱材ブロック131~136が組み付けられることで、断熱箱体13(図4参照)が形成される。この状態において、断熱箱体13の開口13aの縁付近の壁面は、略面一になっている。本実施形態のように、複数の断熱材ブロック131~136を用いることで、貯蔵室4(図2参照)が複雑な非直方体形状の場合でも、断熱箱体13を適切に形成できる。
図4に示すように、断熱箱体13の角部(内側から見た場合の隅部)には、断熱材ブロック131~136の間の継ぎ目が設けられていないことが好ましい。これによって、断熱材ブロック131~136の継ぎ目にテープ等を貼り付ける作業が行いやすくなる。
断熱材ブロック131~136が組み付けられる際には、例えば、背面側の断熱材ブロック131を床面や所定の載置台(図示せず)に置いた状態で、この断熱材ブロック131に他の断熱材ブロック132~135が組み付けられ、さらに、残りの断熱材ブロック136が組み付けられる。この場合において、断熱材ブロック131~136の継ぎ目に内側からテープ(図示せず)が貼り付けられてもよい。このように継ぎ目にテープが貼り付けられることで、断熱材ブロック131~136の位置ずれを抑制できる他、継ぎ目の微小な隙間を介して空気や水分が入り込むことを抑制できる。なお、断熱材ブロック131~136の継ぎ目に貼り付けられるテープとして、紙テープやビニールテープ、アルミテープ等が用いられる。内側からテープを貼り付ける一方、後述する伝熱管35(図10参照)は外側に這わされている。これにより、テープ貼付の際、伝熱管35が作業の邪魔にならず、効率が良い。
また、断熱箱体13の開口13a(図4参照)に内箱11(図3A参照)が嵌め込まれる際、断熱箱体13と内箱11との対向面の少なくとも一部に緩衝材が設けられるようにしてもよい。このような緩衝材として、例えば、ポリエチレンを高発泡させた両面接着又は密着のシート(ミラマット(登録商標)等)が用いられる。これによって、内箱11と断熱箱体13との間の隙間を封止できる他、内箱11と断熱箱体13とを接着又は密着できる。緩衝材は、図2に示すように、開口13aに略平行な面である貯蔵室背面B1や、機械室前面B2に設けることが好ましい。こうすると、内箱11の装着時に作業がしやすい。
また、内箱11のフランジ11d(図3A参照)において、断熱箱体13が突き当てられる箇所にシール材(図示せず)が設置されてもよい。つまり、内箱11のフランジ11dと、断熱箱体13の開口13a(図4参照)の縁付近と、でシール材を挟み込むようにしてもよい。これによって、内箱11と断熱箱体13との間の微小な隙間を介して、水分等が入り込むことを抑制できる。なお、フランジ11d(図3A参照)の後側の面の全周に亘ってシール材(図示せず)が設けられてもよいし、フランジ11dの一部にシール材が設けられてもよい。
以下では、断熱箱体13に内箱11(図3A参照)が嵌め込まれてなる組品を内箱組品6(図12参照)という。内箱組品6においては、内箱11と断熱箱体13とが略一体化している(手を離しても分解しない)ため、次に説明するフレーム20(図6参照)の設置作業等が行いやすくなる。
図6は、冷蔵庫が備えるフレーム20の斜視図である。
冷蔵庫100(図1参照)は、図6に示す金属製のフレーム20を備えている。フレーム20は、上端側支持部材21(連結部材)と、上端側接続部材22と、前側の縦支持部材23と、後側の縦支持部材24と、下端側支持部材25(連結部材)と、下端側接続部材26と、を備えている。また、フレーム20は、前記した構成の他に、ボトムプレート27と、機械室支持部材28と、を備えている。
一対の上端側支持部材21は、内箱組品6(図12参照)の上端付近に設けられる金属製の部材である。より詳しく説明すると、上端側支持部材21は、内箱組品6(図12参照)の上面と側面との間の稜線付近に設けられ、前後方向に延びている。また、上端側支持部材21は、前側の縦支持部材23の上端付近と、後側の縦支持部材24の上端付近と、を連結する機能も有している。
上端側接続部材22は、内箱組品6(図12参照)の上面と前面との間の稜線付近に設けられる金属製の部材であり、左右方向に延びている。上端側接続部材22の両端は、一対の上端側支持部材21の前端付近にねじ等で固定されている。なお、一対の上端側支持部材21の後端付近に固定される別の上端側接続部材(図示せず)をさらに設けてもよい。
前側の一対の縦支持部材23、及び後側の一対の縦支持部材24は、上端側支持部材21を介して作用する荷重を、自身を介して下側に作用させる金属製の部材である。これらの縦支持部材23,24は、内箱組品6(図12参照)の隣り合う側面同士の稜線付近に設けられ、上下方向に延びている。縦支持部材23,24は、その上端付近が上端側支持部材21にねじ等で固定されている。
一対の下端側支持部材25(図7も参照)は、縦支持部材23を介して作用する荷重を受ける金属製の部材であり、内箱組品6(図12参照)の下端付近に設けられている。より詳しく説明すると、下端側支持部材25は、内箱組品6(図12参照)の底面と側面との間の稜線付近に設けられ、前後方向に延びている。
下端側接続部材26(図7も参照)は、下端側支持部材25に接続される金属製の部材であり、左右方向に延びている。下端側接続部材26の両端は、下端側支持部材25の前端付近に接続されている。このように、冷蔵庫100のフレーム20は、直方体状の内箱組品6(図12参照)の稜線に対応するように配置される。これによって、例えば、複数の冷蔵庫100が上下方向に段積みされた場合でも、上から作用する荷重をフレーム20で強固に支持できる。また、例えば、質量が比較的大きい物体がトッププレート14(図1参照)に置かれた場合でも、フレーム20によって強固に支持できる。特に、金属製の4本の縦支持部材23,24は、上からの荷重に対する剛性がかなり強いため、複数の冷蔵庫100の段積みに好適である。
図6に示すボトムプレート27は、機械室41(図2参照)を他から仕切る他、上からの荷重を支持するための金属製の板である。ボトムプレート27は、縦断面視でクランク状を呈し、機械室支持部材28に設置されている。ボトムプレート27には、露受皿32(図2参照)の漏斗部32aやドレンパイプ33(図2参照)を貫通させるための貫通孔27h(第2貫通孔)が設けられている。また、ボトムプレート27の別の箇所(図6では左後側の隅部)には、冷媒の吸込管(図示せず)やキャピラリチューブ(図示せず)を貫通させるための貫通孔27z(第1貫通孔)が設けられている。なお、ボトムプレート27が複数の部材で形成されていてもよい。
図7は、冷蔵庫のフレーム20に天板12aが設置された状態の斜視図である。
なお、図7では、ボトムプレート27(図6参照)の図示を省略している。図7に示す天板12aは、外板12(図1参照)の一つであり、一対の上端側支持部材21(図6参照)にねじ等で固定されている。天板12aは、トッププレート14(図1参照)が取り外された状態で、筐体1(図1参照)の上面に露出するようになっている。なお、天板12aは、金属製であってもよいし、また、樹脂製であってもよい。
図7に示す蒸発皿34は、ドレンパイプ33(図2参照)を介して滴り落ちる結露水等を蒸発させるための皿であり、ベース部材90(図2参照)の上側に配置される。なお、蒸発皿34の付近には、外部から機械室41(図6参照)を介して空気を通流させるためのファン(図示せず)が設けられている。そして、ファンから蒸発皿34に空気が吹き出されることで、蒸発皿34に溜められた水の蒸発が促進されるようになっている。
図7に示す機械室支持部材28は、ボトムプレート27(図6参照)が設置される金属製の部材である。機械室支持部材28は、側面視で上下逆のL字状を呈し、その下端付近が下端側支持部材25に固定されている。機械室支持部材28は、上下方向に延びる縦部分28aと、縦部分28aの上端から後方に延びる横部分28bと、を備えている。例えば、冷蔵庫100(図2参照)が単体で用いられる場合の自重や食品等の質量荷重は、ベース部材90(図2参照)やボトムプレート27で支持される。本実施形態では、貯蔵室4(図2参照)の形状が直方体とは異なっているため、ベース部材90(図2参照)の他にボトムプレート27を設けて補強するようにしている。
なお、説明のための便宜上、図6や図7では、フレーム20が組み立てられた状態を示しているが、実際には、断熱箱体13(図4参照)に内箱11(図3A参照)が嵌め込まれてなる内箱組品6(図12参照)に縦支持部材23,24等が1本ずつ順次に設置される。また、本実施形態では、内箱11の外側に断熱箱体13(断熱材)が配置され、さらに、断熱箱体13の外側にフレーム20が配置されるようにしている。フレーム20の外側には、次に説明するように、複数の外板12(図8参照)が固定される。
図8は、図1に示すVIII-VIII線で冷蔵庫100を切断した場合の断面を示す横断面図である。
外板12は、図7に示す天板12aの他、左側の横板12bと、右側の横板12cと、後板12dと、を備えている。左側の横板12bは、筐体1(図1参照)の左側面を形成している矩形状の鋼板である。右側の横板12cは、筐体1(図1参照)の右側面を形成している矩形状の鋼板である。これらの横板12b,12cは、断熱箱体13の横方向外側に配されている。後板12dは、筐体1(図1参照)の背面を形成している矩形状の鋼板であり、断熱箱体13の後側に配されている。なお、横板12b,12cや後板12dは厚さが薄いため、図8では線状に図示しているが、断熱箱体13の外側に鋼板製の横板12b,12cや後板12dが設置されている。
図8に示すように、断熱箱体13に内箱11が嵌め込まれてなる内箱組品6を横断面視した場合の四つの角部に縦支持部材23,24(図6も参照)が設置されている。より詳しく説明すると、内箱組品6の前側の左右の角部に縦支持部材23(図6も参照)が1本ずつ設置されている。同様に、内箱組品6の後側の左右の角部に別の縦支持部材24(図6も参照)が1本ずつ設置されている。
図9は、図8における領域K7の部分拡大図である。
図9に示す前側の縦支持部材23は、横断面視でL字状を呈し、上下方向に細長く延びている(図6も参照)。縦支持部材23において、左右方向に平行な部分が内箱11のフランジ11d(図3Aも参照)に接触し、断面視L字状の角部にフランジ11dの左側の縁が突き当てられている。また、縦支持部材23において、前後方向に平行な部分(後部の内側の面)が断熱箱体13の側面に接触している。つまり、前側の縦支持部材23が、内箱11のフランジ11d及び断熱箱体13で位置決めされている。
前記したように、内箱11のフランジ11dには、係止溝11v(溝)が設けられている。係止溝11vは、横板12bの係止部122b(図10参照)が係止される部分である。次に、左側の横板12bの構成について、図10を用いて説明する。
図10は、冷蔵庫が備える左側の横板12b及び伝熱管35を含む斜視図である。
なお、図10には、複数の外板12(図1参照)のうち、断熱箱体13(図8参照)の左側(横側)に設置される横板12bの他、横板12bの内側面に設置される伝熱管35を示している。横板12bは、平面状を呈する平面部121bと、この平面部121bの前側に連なる係止部122bと、平面部121bの後側に連なる重ね部123bと、を備えている。また、横板12bは、前記した構成の他に、固定部124bと、設置部125bと、を備えている。
平面部121bは、矩形の薄板状を呈している。平面部121bの内側には伝熱管35が設置されている他、前記した機械室支持部材28(図7も参照)が固定されている。
係止部122bは、内箱11(図9参照)のフランジ11dの係止溝11v(溝)に係止される部分であり、平面部121bの前端から横方向内側(図10では右側)に延びている。また、係止部122bは、横方向内側の縁から後側に延びる爪部126bを備えている。つまり、横板12bは、その前端付近が横断面視で鉤状(J字状)に形成されている。上下方向に細長く延びる係止部122bにおいて、内箱11(図9参照)のフランジ11dに対応する領域に爪部126bが設けられている。
図10に示す重ね部123bは、平面部121bの後端から横方向内側(図10では右側)に延びている部分である。横板12bが断熱箱体13(図8参照)に設置される際には、重ね部123bが後板12d(図8参照)の縁付近に重ねられる。
図10に示す固定部124bは、係止部122bの上端から上側に延びている部分である。固定部124bには、ねじを挿通するためのねじ孔(図示せず)が設けられている。そして、上端側支持部材21(図6参照)の前側に固定部124bが重ねられた状態で、ねじで固定されるようになっている。
図10に示す設置部125bは、平面部121bの上端から横方向内側(図10では右側)に延びている部分である。横板12bが断熱箱体13(図8参照)に設置される際には、設置部125bが上端側支持部材21(図6参照)の上側に重ねられた状態で、天板12a(図7参照)とともにねじで固定される。なお、右側の横板12c(図8参照)は、左側の横板12bと略左右対称の構成になっている。図10に示す伝熱管35については後記する。
再び、図9に戻って説明を続ける。横板12bが断熱箱体13に設置される際には、爪部126b(図10も参照)がフランジ11dの係止溝11vに嵌まり込むことで、横板12bが係止される。これによって、横板12bが適切に位置決めされる他、内箱11のフランジ11dの大部分が外板12で隠されるため、冷蔵庫100の意匠性を高めることができる。
また、横板12b(外板)の係止部122bが係止溝11v(溝)に係止された状態において、この横板12bとフランジ11dとの間に縦支持部材23(フレーム)が介在している。このように、断熱箱体13の外側に縦支持部材23を設けることで、縦支持部材23に庫内側の冷気が当たることを抑制し、ひいては、縦支持部材23や横板12bの係止部122bの結露を抑制できる。また、横板12bによって縦支持部材23が隠されるため、冷蔵庫100の意匠性を高めることができる。
図11は、図8における領域K8の部分拡大図である。
図11に示す後板12dは、筐体1(図1参照)の背面を形成している鋼板であり、横板12bの後端付近から横方向内側に延びている。また、後側の縦支持部材24(図6も参照)は、横断面視でL字状を呈し、上下方向に細長く延びている。縦支持部材24において、前後方向に平行な部分(前部の内側の面)が断熱箱体13の側面に接触している。また、縦支持部材24において、左右方向に平行な部分(右部の内側の面)が断熱箱体13の背面に接触している。
前記したように、横板12bは、重ね部123b(図10も参照)を備えている。重ね部123bは、横板12bの後端付近から横方向内側(図11では右側)に延びている。図11に示すように、横板12bが設置された状態では、重ね部123bの外側に後板12dの縁付近が重なっている。そして、外側から順に、後板12d、横板12bの重ね部123b、及び後側の縦支持部材24を順次に介して、ねじ71が挿通される。これによって、横板12bの後端側及び後板12dが、縦支持部材24(フレーム20)に固定される。なお、天板12a(図7参照)の後端付近を下側に折り曲げて、ねじ71で天板12aも共に固定するようにしてもよい。フレーム20があることで、ねじ71を強固に取り付けることができる。
外板は、左側の横板12b、後板12d、及び右側の横板12cを一体形成した、上面視C字状としてもよい。こうするとねじ71を不要にできるが、本実施形態のように複数の外板(横板12b、後板12d、横板12c)によって形成する方が、組立がしやすい。すなわち、まず、左右の横板12b、12dそれぞれの一端側を係止部122b(図9参照)に係止させる。係止部122bを軸としながら横板12b、12dを上面視で回転するように移動させ、重ね部123bに近づけていく。重ね部123bにおいてねじ71で後板12dと固定する。
このように、断熱箱体13の背面側に設置される後板12d(外板)の一部と、重ね部123bと、が重ねられた状態で固定され、後板12d及び重ね部123bとともに縦支持部材24(フレーム)も固定されている。なお、図11は、冷蔵庫100の背面側の左上の部分を示しているが、冷蔵庫100の背面側の左下の部分も同様に固定されている。また、冷蔵庫100の背面側の右上・右下の各部分も同様に固定されている。要するに、矩形状の後板12dの四隅のそれぞれがねじで固定されている。後板12dを含む複数の外板12(図1参照)が、内箱11の開口11a(図3A参照)の縁付近とは異なる箇所(図11では背面側)で固定されているため、冷蔵庫100の意匠性が高められる。
図12は、冷蔵庫の内箱組品6にフレーム20が設置された状態の斜視図である。
なお、図12では、内箱組品6に外板12が設置されていない状態を示している点が、図8や図9とは異なっている。図12に示すように、断熱箱体13の外側にフレーム20が設置されている。つまり、縦支持部材23,24の他、上端側支持部材21や上端側接続部材22(図6参照)、下端側支持部材25、下端側接続部材26等が、フレーム20として、内箱組品6の外側に設置されている。
このように内箱組品6にフレーム20が設置された後、さらに、内箱組品6に外板12が設置される。その後、圧縮機31等(図2参照)が設置されたベース部材90(図2参照)が内箱組品6に組み付けられる。そして、左右両側の機械室支持部材28,29(図7参照)に断面視L字状のボトムプレート27(図6参照)が背面側から設置される。
図13は、図12における領域K9の部分拡大図である。
図13に示すように、前側の縦支持部材23は、断面視L字状で縦方向に細長く延びるL字部23aの他に、延伸部23bと、曲げ部23cと、を備えている。延伸部23bは、L字部23aにおいて左右方向に平行な部分から上側に延びており、上端側支持部材21(図6も参照)の前端に固定される。延伸部23bには、ねじ72が挿通されるねじ孔(図示せず)が設けられている。
曲げ部23cは、L字部23aにおいて前後方向に平行な部分から横方向内側(図13では右側)に曲げられた部分である。曲げ部23cには、ねじ73が挿通されるねじ孔(図示せず)が設けられている。つまり、縦支持部材23は、その上端付近が二股に分かれており、一方が延伸部23bとして上側に延びており、他方が曲げ部23cとして横方向内側に延びている。
そして、上端側支持部材21の前端に延伸部23bが重ねられ、さらに、その前側(外側)に横板12b(図10参照)の固定部124b(図10参照)が重ねられた状態で、ねじ72が前後方向に挿通される。これによって、上端側支持部材21と横板12bとが縦支持部材23を介して強固に固定される。なお、天板12a(図7参照)の前端付近を下側に曲げ形成し、ねじ72を用いて、天板12aも共に固定するようにしてもよい。
延伸部23bの上端の高さ位置は、断熱箱体13の上面の高さ位置よりも高くなっている。また、他の縦支持部材24についても同様である。つまり、複数の縦支持部材23,24のそれぞれの上端の高さ位置は、断熱箱体13の上面の高さ位置よりも高くなっている。これによって、例えば、複数の冷蔵庫100が段積みされた場合、上側の他の冷蔵庫の質量荷重を縦支持部材23,24に直接作用させることができる。これらの縦支持部材23,24は、上からの荷重に対する剛性が強いため、複数の冷蔵庫100が段積みされた場合でも強固に支持できる。
また、上端側接続部材22(図12では図示を省略、図6参照)の上面に縦支持部材23の曲げ部23cが重ねられた状態で、ねじ73が上下方向に挿通される。これによって、縦支持部材23が上端側接続部材22に固定される。
図14は、左側の横板12b及び伝熱管35において、アルミテープ81が貼り付けられている領域を示す説明図である。
前記したように、左側の横板12b(図10も参照)の内側には、伝熱管35が設けられている。つまり、外板12(図8参照)の側面の内側に伝熱管35(ホットガスパイプ)が配置される。伝熱管35は、圧縮機31(図2参照)で圧縮され、さらに、放熱器(図示せず)で凝縮した中温高圧の冷媒が通流する「ホットガスパイプ」である。伝熱管35は、横板12bの縁付近を通るように配置され、横板12b(外板)の内側の面に接触している。図14の例では、横板12bの前端・上端の付近を通るように伝熱管35が配置されている。このように横板12bの内側に伝熱管35を設けることで、金属製の横板12bが庫内側の冷気で冷えることを抑制し、ひいては、結露の発生を抑制できる。
図14にドットで示しているように、伝熱管35(ホットガスパイプ)がアルミテープ81(第1のアルミテープ)で横板12bの内側に固定されている。このアルミテープ81は、伝熱管35を横板12b(外板)に接触した状態にするための高熱伝導性のテープである。また、アルミテープ81は、伝熱管35から横板12bに熱が伝わる際の伝熱面積を確保する機能も有している。アルミテープ81の厚さは、例えば、100[μm]以上であるが、これに限定されるものではない。また、断熱箱体13(図12参照)と伝熱管35との位置関係について説明すると、断熱箱体13(断熱材)の外側に伝熱管35(ホットガスパイプ)が設けられている。
図14の例では、横板12bの前端・上端の付近の四角枠状の領域(アルミテープ81が貼り付けられる領域)を通るように伝熱管35が配置され、さらに、アルミテープ81で固定されている。これによって、伝熱管35を通流する冷媒の熱が横板12bの全域に伝わりやすくなる。また、伝熱管35が横板12bの上端付近に設けられるため、横板12bから天板12a(図7参照)への伝熱が促進される。なお、右側の横板12c(図8参照)や後板12d(図8参照)にも、伝熱管やアルミテープが適宜に設置される。
図15は、冷蔵庫が備える内箱組品6の平面図である。
なお、図15では、断熱箱体13の上面にアルミテープ82(第2のアルミテープ)が貼り付けられている領域をドットで示している。図15に示すように、断熱箱体13の上面には、配線を引き回すための溝88a,88b,88c,88dが設けられている。例えば、庫内灯83に接続される配線(図示せず)は、溝88aに配置される。また、ブザーや庫内温度センサが実装された基板84に接続される配線(図示せず)は、別の溝88bに配置される。これらの溝88a,88bは、1つの溝88cに接続している。この溝88cは、断熱箱体13の上面の他、背面にも設けられていてもよい。ドアセンサ89に接続される配線(図示せず)は、溝88dに配置される。図15の例では、溝88dに配置される配線(図示せず)が、ドアセンサ83の設置箇所及び溝88aを順次に介して、別の溝88cに導かれるようになっている。そして、前記した各配線が、溝88c等を介して、機械室41(図2参照)の制御基板(図示せず)に接続されている。なお、各溝の配置は、適宜に変更可能である。
このように、断熱箱体13の上面付近の庫内灯83(電気部品)や基板84(電気部品)やドアセンサ89(電気部品)に接続される配線が、溝88a,88b,88c,88dに設けられている。これによって、作業員がトッププレート14(図1参照)及び天板12a(図7参照)を順次に取り外すだけで配線が露出するため、メンテナンスの作業が容易になる。
また、図15にドットで示しているように、断熱箱体13の上面の、好ましくは略全域には、アルミテープ82(第2のアルミテープ)が貼り付けられている。アルミテープ82は、横板12bの内側に設けられる伝熱管35(図14参照)の熱を断熱箱体13の上側に伝熱させるための高伝熱性のテープである。アルミテープ82の厚さは、例えば、100[μm]以上であるが、これに限定されるものではない。このようにアルミテープ82が設けられることで、断熱箱体13の上側に設けられる天板12a(図7参照)が庫内側の冷気で冷えることを抑制し、ひいては、結露の発生を抑制できる。なお、図15の例では、庫内灯83や基板84といった電気部品を避けるようにアルミテープ82が貼り付けられている。これによって、電気部品の過度な温度上昇を抑制し、ひいては、電気部品の不具合を抑制できる。
なお、断熱箱体13の上面に貼り付けられるアルミテープ82を左右両側に延長して、断熱箱体13の側面の上側にアルミテープ82が届くように貼り付けるようにしてもよい。この場合において、断熱箱体13の側面のアルミテープ82と、左側の横板12bのアルミテープ81(図14参照)と、が横方向で部分的に重なるようにしてもよい。これによって、横板12bに設けられた伝熱管35の熱が、アルミテープ82を介して天板12a(図7参照)に伝わりやすくなる。
また、断熱箱体13の上面に代えて、天板12a(図7参照)の裏面(下面)にアルミテープ82が貼り付けられるようにしてもよい。その他にも、例えば、断熱箱体13の上面、及び、天板12a(図7参照)の裏面にアルミテープ82が貼り付けられてもよい。要するに、天板12a(上側の外板)と断熱箱体13の上面との間にアルミテープ82(第2のアルミテープ)が設けられるようにすればよい。このような構成でも、同様の効果が奏される。
図16は、冷蔵庫のコントロールパネル85を含む縦断面図である。
図16に示すように、冷蔵庫100は、コントロールパネル85を備えている。コントロールパネル85は、ユーザ等による所定の操作を受け付けるものであり、冷蔵庫100の庫内側に設置されている。図16の例では、内箱11の奥側にコントロールパネル85が設置されている。図16に示す固定部材86は、コントロールパネル85を固定するための縦断面視⊃字状の部材であり、内箱11に設置されている。
図17は、図16における領域K10の部分拡大図である。
図17に示すように、縦断面視⊃字状の固定部材86の開口を塞ぐようにコントロールパネル85が嵌め込まれることで、図17に示す空間87が形成される。この空間87は、コントロールパネル85等に接続される配線(図示せず)を引き回すためのスペースである。固定部材86において、内箱11に接触している奥側の壁には、配線を挿通するための孔86aが前後方向に設けられている。
また、断熱箱体13の奥側の壁(断熱材ブロック134:図5参照)には、固定部材86の孔86aに連通する挿通孔13kが前後方向に設けられている。この挿通孔13kは、コントロールパネル85に接続される配線が挿通される孔である。断熱箱体13の背面側には、機械室41(図2参照)の制御基板(図示せず)に配線を導くための溝(図示せず)が上下方向に設けられている。コントロールパネル85に接続される配線は、固定部材86の孔86aと、断熱箱体13の挿通孔13kと、断熱箱体13の背面側の溝(図示せず)と、を順次に介して、機械室41(図2参照)の制御基板(図示せず)に導かれる。なお、挿通孔13k等を介して配線を挿通した後、この挿通孔13kを断熱シート(図示せず)で塞ぐようにしてもよい。これによって、断熱性能の低下や、結露発生を抑制できる。基板84(図15参照)や庫内灯83(図15参照)から延びる配線は、そのまま断熱材より庫外側の領域、例えば断熱材と外板との間を通って、機械室41などの接続先に延びている。配線が断熱材より庫外側の領域のみを通ることで、庫内冷気で冷やされて結露する虞を低減できる。
図18Aは、ボトムプレート27において、伝熱管が設置されていない状態の斜視図である。
図18Aに示すボトムプレート27は、前記したように、側面視でクランク状を呈している。すなわち、ボトムプレート27は、面方向が略水平である第1水平部27aと、第1水平部27aの前端から下側に延びる鉛直部27bと、鉛直部27bの下端から前方に延びる第2水平部27cと、を備えている。また、ボトムプレート27には、伝熱管37(ホットガスパイプ:図18B参照)が設置される設置部271が設けられている。設置部271は、例えば、ボトムプレート27の一部を切り起こすことで形成されている。なお、伝熱管37(図18B参照)の位置を固定できるものであれば、別部材の設置部(図示せず)をボトムプレート27に設けてもよい。
図18Aの例では、伝熱管37(図18B参照)の延在方向に沿って、直線状の設置部271が第2水平部27cに複数設けられている。これらの設置部271によって、伝熱管37(図18B参照)が第2水平部27cの内側(上側)で固定される。このように、設置部271がボトムプレート27に設けられることで、伝熱管37(図18B参照)がユーザに視認されにくくなるため、冷蔵庫100(図1参照)の意匠性が高められる。
図18Bは、ボトムプレート27において、伝熱管37が設置されている状態の斜視図である。
図18Bの例では、ボトムプレート27の第2水平部27cの内側(上側)において蛇行するように伝熱管37が設けられている。伝熱管37には、圧縮機31(図2参照)で圧縮され、さらに、放熱器(図示せず)で放熱した中温高圧の冷媒が通流する。設置部271に固定された状態の伝熱管37がボトムプレート27に接触することで、伝熱管37の熱がボトムプレート27に伝熱する。これによって、ボトムプレート27の温度が上昇するため、ボトムプレート27の結露を抑制できる。
図19Aは、後板12dにおいて、伝熱管が設置されていない状態の斜視図である。
図19Aに示す後板12dは、前記したように、冷蔵庫100(図1参照)の背面を形成している鋼板であり、正面視で矩形状を呈している。後板12dには、伝熱管38(ホットガスパイプ:図19B参照)が設置される設置部121dが設けられている。設置部121dは、例えば、後板12dの一部を切り起こすことで形成されている。なお、伝熱管38(図19B参照)の位置を固定できるものであれば、別部材の設置部(図示せず)を後板12dに設けてもよい。
図19Aの例では、伝熱管38(図19B参照)の延在方向に沿って、直線状の設置部121dが後板12dに複数設けられている。このように設置部121dが後板12dに設けられることで、伝熱管38(図19B参照)がユーザに視認されにくくなるため、冷蔵庫100(図1参照)の意匠性が高められる。
図19Bは、後板12dにおいて、伝熱管38が設置されている状態の斜視図である。
図19Bの例では、後板12dの内側(前側)においてM字状に蛇行するように伝熱管38が設けられている。つまり、外板12(図8参照)の背面の内側に伝熱管38(ホットガスパイプ)が配置される。伝熱管38には、圧縮機31(図2参照)で圧縮され、さらに、放熱器(図示せず)で放熱した中温高圧の冷媒が通流する。設置部121dに固定された状態の伝熱管38が後板12dに接触することで、伝熱管38の熱が後板12dに伝熱する。これによって、後板12dの温度が上昇するため、後板12dの結露を抑制できる。
なお、本実施形態では、ボトムプレート27の設置部271(図18B参照)に伝熱管37(図18B参照)が設置され、さらに、後板12dの設置部121d(図19B参照)に伝熱管38(図19B参照)が設置される例について説明したが、これに限らない。例えば、ボトムプレート27及び後板12dのうちいずれか一方に「設置部」が設けられてもよい。すなわち、伝熱管が設置される「設置部」がボトムプレート27及び/又は後板12dに設けられるようにしてもよい。また、ボトムプレート27の第2水平部27c(図18A参照)の他、例えば、第1水平部27a(図18A参照)や鉛直部27b(図18A参照)にも、伝熱管の「設置部」が適宜に設けられるようにしてもよい。
本実施形態によれば、断熱箱体13(図5参照)を構成している断熱材ブロック131~136(図5参照)として、成形断熱材や真空断熱材が用いられる。これによって、例えば、内箱11と外板12との間の隙間に液状の発泡ウレタンを注入する場合に比べて、製造コストや設備コストを削減できる。
また、本実施形態によれば、断熱材ブロック131~136(図5参照)の継ぎ目となる縁部の付近が曲がり形状になっている。つまり、直方体状の断熱箱体13の稜線や角部には継ぎ目が設けられないため、例えば、継ぎ目にテープを貼り付ける作業が容易になる。さらに、断熱箱体13の上面に継ぎ目を設けないようにすることで、継ぎ目の微小な隙間に上側から水分等が入り込むことを抑制できる。また、断熱材ブロック131~136(図5参照)の継ぎ目が折れ線状であるため、断熱材ブロック同士の摩擦力を確保できる他、断熱箱体13と内箱11との間の隙間に水分等が入り込むことを抑制できる。
また、冷蔵庫100は、金属製のフレーム20(図6参照)を備えている。したがって、例えば、複数の冷蔵庫100が上下方向に段積みされた場合でも、上からの質量荷重をフレーム20で強固に支持できる。また、冷蔵庫100の組付時にはフレーム20が外板12で覆われ、さらに、外板12やフレーム20の固定が主に背面側で行われるため、冷蔵庫100の意匠性が高められる。
また、本実施形態によれば、左右の横板12b,12cや後板12dの内側に伝熱管35(ホットガスパイプ:図14参照)が設けられる。さらに、伝熱管35がアルミテープ81(図14参照)で固定される他、断熱箱体13の上面にもアルミテープ82(図15参照)が貼り付けられる。これによって、金属製の外板12に結露が生じることを抑制できる。断熱箱体13の上面のアルミテープ82(図15参照)は、左右の横板12b,12cや後板12dの伝熱管35それぞれに届くように配されていることができる。
≪変形例≫
以上、本開示に係る冷蔵庫100について実施形態で説明したが、本開示はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、冷蔵庫100の筐体1(図1参照)に設置される複数の脚3(図1参照)が、次のように配置されるようにしてもよい。
図20は、変形例に係る冷蔵庫100Aの下面図である。
例えば、複数の脚3(図1参照)のうち、前側の一対の脚3の一方は、ドア2を下側に投影した場合の第1投影面76内に設けられ、前側の一対の脚3の他方は、筐体1を下側に投影した場合の第2投影面77内に設けられるようにしてもよい。つまり、脚3(図1参照)が螺合される前側の雌ねじ部(図示せず)のうち、一方の雌ねじ部をドア2の第1投影面76内に設け、他方の雌ねじ部を筐体1の第2投影面77内に設けるようにしてもよい。このような構成によれば、一方の雌ねじ部(図示せず)をドア2の真下に設けることで、この雌ねじ部に螺合される脚3と、ベース部材90(図2参照)の凸部90aと、の間の前後方向の距離を確保できる。したがって、冷蔵庫100を前側又は後側に倒すような力のモーメントが作用した場合でも、冷蔵庫100が転倒しにくくなる。なお、第1投影面76内の雌ねじ部(図示せず)が、ドア2のヒンジ75の軸の真下に設けられるようにしてもよい。
また、実施形態では、断熱材ブロック131~136(図5参照)の継ぎ目となる縁部の付近が湾曲している構成について説明したが、これに限らない。例えば、断熱材ブロック131~136(図5参照)の継ぎ目となる縁部の付近が直角に折れ曲がっている形状も「曲がり形状」に含まれる。
また、実施形態では、断熱箱体13が6つの断熱材ブロック131~136(図5参照)を備える場合について説明したが、断熱材ブロックの個数や形状は適宜に変更可能である。
また、実施形態では、断熱材ブロック131~136(図5参照)が組み付けられることで断熱箱体13が形成される場合について説明したが、これに限らない。例えば、前側が開口した形状の断熱箱体13が一体形成されていてもよい。
また、実施形態では、断熱材ブロック131~136(図5参照)の継ぎ目に内側からテープが貼り付けられる場合について説明したが、これに限らない。例えば、断熱材ブロック131~136の継ぎ目に外側からテープが貼り付けられるようにしてもよい。また、テープの貼付けに代えて、断熱材ブロック131~136が接着剤で接着されるようにしてもよい。
また、実施形態では、断熱材ブロック131~136(図5参照)の継ぎ目が折れ線状である場合について説明したが、これに限らない。例えば、断熱材ブロック131~136において、他の断熱材ブロックとの間の継ぎ目が曲線状であるものが含まれるようにしてもよい。また、断熱材ブロック131~136の中に継ぎ目が折れ線状や曲線状であるものが混在していてもよいし、また、継ぎ目が直線状であるものが混在していてもよい。このような構成でも、実施形態と同様の効果が奏される。
また、実施形態では、前側の縦支持部材23(図9参照)が、内箱11のフランジ11d及び断熱箱体13の両方で位置決めされる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、前側の縦支持部材23(図9参照)が、内箱11のフランジ11dで位置決めされるようにしてもよいし、また、断熱箱体13で位置決めされるようにしてもよい。つまり、前側の縦支持部材23が、内箱11のフランジ11d及び/又は断熱箱体13で位置決めされるようにしてもよい。
また、実施形態では、冷蔵庫100がフレーム20(図5参照)を備える構成について説明したが、フレーム20を適宜に省略してもよい。このような構成において、横板12b,12cが内箱11のフランジ11d及び断熱箱体13で位置決めされ、さらに、後板12dの一部と重ねられた状態で背面側で固定されるようにしてもよい。フレーム20としては、例えば、冷蔵庫100を単独で使用する場合は、ねじ71等の強固な固定のベースとして用いることができる。このため、ねじ71等の固定部材が必要なところにフレーム20の部材を設けることができる。一方、冷蔵庫100を上下に積み重ねて使う場合は、上側の冷蔵庫100を支持するベースとして用いることができる。このため、4つの縦支持部材23,24(図6参照)と、これらを互いに連結するいくつかの連結部材21,22,25,26(図6参照)を設けることができる。
また、実施形態では、冷蔵庫100の筐体1(図1参照)が直方体状である場合について説明したが、これに限らない。例えば、直方体以外の多面体形状の筐体(図示せず)や、曲面を含む筐体(図示せず)を備える冷蔵庫にも実施形態を適用できる。
また、実施形態では、冷蔵庫100が冷却ユニット50(図2参照)を備える場合について説明したが、冷却ユニット50を省略し、いわゆるペルチェ式の冷蔵庫として構成するようにしてもよい。なお、冷却ユニット50やペルチェに関連する部材を、内箱11よりも庫外側に配してもよい。こうすると内箱11のユーザによる交換が容易になる。
また、実施形態では、片開き式のドア2(図1参照)を備える冷蔵庫100について説明したが、両開き式の冷蔵庫やポータブル冷蔵庫の他、チェスト式の冷凍庫といった他の種類の冷蔵庫にも実施形態を適用できる。また、実施形態は、冷蔵庫以外のさまざまな種類の「貯蔵庫」にも適用可能である。例えば、冷却器が特に設けられていない所定の貯蔵庫にも実施形態を適用できる。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
本明細書は、以下の技術的思想を包含する。
[付記1]
前側が開口している内箱と、
成形断熱材又は真空断熱材である断熱材と、
フレームと、を備え、
前記断熱材は、前記内箱の外側に配置され、
前記フレームは、前記断熱材の外側に配置される貯蔵庫。
[付記2]
前記フレームは、上下方向に延びる複数の縦支持部材と、前後方向に延びる連結部材と、を有し、
複数の前記縦支持部材は、前側の縦支持部材と、後側の縦支持部材と、を含み、
前側の前記縦支持部材と、後側の前記縦支持部材と、が前記連結部材を介して連結されていること
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
[付記3]
前記断熱材が箱状に形成されてなる、又は、前記断熱材としての複数の断熱材ブロックが組み付けられてなる断熱箱体を備え、
前記断熱箱体は、前側が開口しており、
前記断熱箱体の開口に前記内箱が嵌め込まれていること
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
[付記4]
前記内箱を前記断熱箱体から取り外して、異なる内装の別の内箱に交換可能であること
を特徴とする付記3に記載の貯蔵庫。
[付記5]
横板をさらに備え、
前記内箱は、その開口の縁から外側に張り出しているフランジを有し、
前記横板は、前記フランジの溝に係止される係止部を有し、
前記横板の前記係止部が前記溝に係止された状態で、当該横板と前記フランジとの間に前記フレームが介在していること
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
[付記6]
前記断熱材が箱状に形成されてなる、又は、前記断熱材としての複数の断熱材ブロックが組み付けられてなる断熱箱体を備え、
前記断熱箱体は、前側が開口しており、
前記内箱は、その開口の縁から外側に張り出しているフランジを有し、
前記フレームは、上下方向に延びる複数の縦支持部材を有し、
複数の前記縦支持部材のうち、前側の前記縦支持部材は、前記フランジ及び/又は前記断熱箱体で位置決めされていること
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
[付記7]
前記断熱箱体の横方向外側に配された横板と、
当該横板の後端付近から横方向内側に延びる後板と、を備え、
前記横板の後端側及び前記後板は、前記フレームに固定されていること
を特徴とする付記6に記載の貯蔵庫。
[付記8]
前記断熱材が箱状に形成されてなる、又は、前記断熱材としての複数の断熱材ブロックが組み付けられてなる断熱箱体を備え、
前記断熱箱体は、前側が開口しており、
前記フレームは、上下方向に延びる複数の縦支持部材を備え、
複数の前記縦支持部材のそれぞれの上端の高さ位置は、前記断熱箱体の上面の高さ位置よりも高いこと
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
[付記9]
前記断熱箱体と前記内箱との対向面の少なくとも一部に設けられる緩衝材を備えること
を特徴とする付記3に記載の貯蔵庫。
[付記10]
前記内箱及び前記断熱材を備える筐体を支持する脚を複数備えるとともに、
前記内箱の開口を塞ぐドアを備え、
複数の前記脚のうち、前側の一対の脚の一方は、前記ドアを下側に投影した場合の第1投影面内に設けられ、前側の一対の脚の他方は、前記筐体を下側に投影した場合の第2投影面内に設けられること
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
[付記11]
前記断熱材が箱状に形成されてなる、又は、前記断熱材としての複数の断熱材ブロックが組み付けられてなる断熱箱体と、
圧縮室が設けられる機械室を仕切るボトムプレートと、
前記断熱箱体の後側に配された後板と、を備え、
前記ボトムプレート及び/又は前記後板には、伝熱管が設置される設置部が設けられていること
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
[付記12]
前記断熱材が箱状に形成されてなる、又は、前記断熱材としての複数の断熱材ブロックが組み付けられてなる断熱箱体と、
前記断熱箱体の外側に配置される外板と、
前記外板の側面の内側、及び、前記外板の背面の内側にそれぞれ配置されるホットガスパイプと、
前記断熱箱体の上面に設けられるアルミテープと、を備えること
を特徴とする付記1に記載の貯蔵庫。
1 筐体
2 ドア
3 脚
4 貯蔵室
11 内箱
11a 開口
11b 棚リブ
11d フランジ
11h 貫通孔
11v 係止溝
11z 貫通孔
12 外板
12a 天板(上側の外板)
12b,12c 横板(横側の外板)
122b 係止部
123b 重ね部
12d 後板
121d 設置部
13 断熱箱体
13a 開口
13h 貫通孔
13k 挿通孔
13z 貫通孔
13p,13q,13r,13s,13u,13v 継ぎ目
131,132,133,134,135,136 断熱材ブロック(断熱材)
132g,133g,134g,135g,136g 縁部
20 フレーム
21 上端側支持部材
22 上端側接続部材
23 縦支持部材
24 縦支持部材
25 下端側支持部材
27 ボトムプレート
271 設置部
31 圧縮機
32 露受皿
32a 漏斗部
33 ドレンパイプ
35,37,38 伝熱管(ホットガスパイプ)
41 機械室
50 冷却ユニット
51 冷却器
76 第1投影面
77 第2投影面
81 アルミテープ(第1のアルミテープ)
82 アルミテープ(第2のアルミテープ)
83 庫内灯(電気部品)
84 基板(電気部品)
85 コントロールパネル
88a,88b,88c,88d 溝
89 ドアセンサ(電気部品)
100,100A 冷蔵庫(貯蔵庫)

Claims (12)

  1. 複数の断熱材ブロックを備え、
    複数の前記断熱材ブロックは、前側が開口した箱状に組み付けられており、
    複数の前記断熱材ブロックには、他の前記断熱材ブロックとの間の継ぎ目となる縁部の付近が曲がり形状であるものが含まれている断熱箱体。
  2. 複数の前記断熱材ブロックには、断面視で前記継ぎ目が折れ線状又は曲線状であるものが含まれていること
    を特徴とする請求項1に記載の断熱箱体。
  3. 前記断熱箱体の上面には、前記継ぎ目が設けられていないこと
    を特徴とする請求項1に記載の断熱箱体。
  4. 前記断熱箱体の角部には、前記継ぎ目が設けられていないこと
    を特徴とする請求項1に記載の断熱箱体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の断熱箱体を備えるとともに、
    前側が開口している内箱と、
    前記内箱の開口を塞ぐドアと、を備え、
    前記内箱は、前記断熱箱体の開口に嵌め込まれており、
    前記ドアが閉められた状態で、当該ドアの内壁面と、前記内箱の内壁面と、で形成される貯蔵室の形状が直方体とは異なっている貯蔵庫。
  6. 前記継ぎ目に内側から貼り付けられるテープを備えるとともに、
    前記断熱箱体の外側に設けられるホットガスパイプを備えること
    を特徴とする請求項5に記載の貯蔵庫。
  7. 前記内箱は、棚が設置される棚リブを有し、
    前記断熱箱体は、前記棚リブに対応した突起を有さず、
    前記断熱箱体への設置対象として、棚リブの位置又は形状が異なる他の内箱に交換可能であること
    を特徴とする請求項5に記載の貯蔵庫。
  8. 前記断熱箱体の外側に設けられる外板と、
    前記断熱箱体の外側に設けられるホットガスパイプと、を備え、
    前記外板の内側の面に前記ホットガスパイプが接触していること
    を特徴とする請求項5に記載の貯蔵庫。
  9. 前記ホットガスパイプを横側の前記外板に接触させるように、前記ホットガスパイプに貼り付けられる第1のアルミテープを備えること
    を特徴とする請求項8に記載の貯蔵庫。
  10. 上側の前記外板と前記断熱箱体の上面との間に設けられる第2のアルミテープをさらに備えること
    を特徴とする請求項9に記載の貯蔵庫。
  11. 前記断熱箱体の上面に溝が設けられ、
    前記断熱箱体の上面付近の電気部品に接続される配線が前記溝に設けられること
    を特徴とする請求項5に記載の貯蔵庫。
  12. 前記貯蔵庫の庫内側に設置されるコントロールパネルを備え、
    前記断熱箱体には、前記コントロールパネルに接続される配線の挿通孔が設けられていること
    を特徴とする請求項5に記載の貯蔵庫。
JP2022047057A 2022-03-23 2022-03-23 断熱箱体及び貯蔵庫 Pending JP2023140962A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022047057A JP2023140962A (ja) 2022-03-23 2022-03-23 断熱箱体及び貯蔵庫
CN202280049948.9A CN117642589A (zh) 2022-03-23 2022-06-21 储藏库
PCT/JP2022/024643 WO2023181433A1 (ja) 2022-03-23 2022-06-21 貯蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022047057A JP2023140962A (ja) 2022-03-23 2022-03-23 断熱箱体及び貯蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023140962A true JP2023140962A (ja) 2023-10-05

Family

ID=88206549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022047057A Pending JP2023140962A (ja) 2022-03-23 2022-03-23 断熱箱体及び貯蔵庫

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023140962A (ja)
CN (1) CN117642589A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN117642589A (zh) 2024-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8752921B2 (en) Refrigerator or freezer comprising a reinforcement frame
KR20070096025A (ko) 모듈형 냉장 유닛 및 모듈형 냉장 유닛을 냉장 제품의캐비넷에 조립하는 방법
JP5812833B2 (ja) 冷蔵庫
JP6448846B2 (ja) 冷蔵庫
KR102462679B1 (ko) 냉장고
CN103975211A (zh) 冰箱
WO2023181433A1 (ja) 貯蔵庫
JP2023140962A (ja) 断熱箱体及び貯蔵庫
KR20200095867A (ko) 냉장고
JP2023140959A (ja) 貯蔵庫
JP7018860B2 (ja) 冷蔵庫および断熱仕切装置
CN101532764B (zh) 隔热箱体
JP2003130538A (ja) コンポーネント冷蔵庫
JP2000088448A (ja) 冷蔵庫の仕切壁取り付け構造
JP3075931B2 (ja) 断熱箱体
JP7015708B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2017083046A (ja) 冷蔵庫
CN101113861A (zh) 装配式冰箱
WO2022089140A1 (zh) 冰箱
JP2018151112A (ja) 組立式断熱箱体および冷却貯蔵庫
WO2022242197A1 (zh) 冷藏冷冻装置
JP7441713B2 (ja) 冷却貯蔵庫
KR980010286A (ko) 저장고
JP5959189B2 (ja) 冷蔵庫
JP2006170545A (ja) 製氷機組込み冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240510