JP2023140964A - 貯蔵庫 - Google Patents

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竜治 河野
Ryuji Kono
智史 小沼
Tomohito Konuma
良二 河井
Ryoji Kawai
謙治 塩野
Kenji Shiono
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Abstract

【課題】捩れ剛性の向上を図った貯蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫100は、前側が開口している内箱11と、内箱11の開口11aを塞ぐドアと、ドアのヒンジ2bの荷重を受ける上端側接続部材21と、外板と、を備えるとともに、内箱11と外板との間に介在する断熱箱体13を備え、断熱箱体13は、成形断熱材又は真空断熱材であり、内箱11は、開口11aの縁から外側に張り出しているフランジ11dを有し、上端側接続部材21がフランジ11dに固定されている。【選択図】図8

Description

本開示は、貯蔵庫に関する。
冷蔵庫の構造に関して、例えば、特許文献1には、断熱キャビネットの前面開口縁部に縦補強部材や上部補強部材を設けることが記載されている。
特許第5812833号公報
特許文献1に記載の技術では、断熱キャビネットの前面開口縁部の補強に縦補強部材や上部補強部材を用いるようにしているが、冷蔵庫(貯蔵庫)の剛性等を高める上で改善の余地がある。
本開示に係る貯蔵庫は、前側が開口している内箱と、前記内箱の開口を塞ぐドアと、前記ドアのヒンジの荷重を受ける板部と、外板と、を備えるとともに、前記内箱と前記外板との間に介在する断熱材を備え、前記断熱材は、成形断熱材又は真空断熱材であり、前記内箱は、前記開口の縁から外側に張り出しているフランジを有し、前記板部が前記フランジに固定されていることとした。
第1実施形態に係る冷蔵庫の斜視図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫において、図1に示すII-II線で冷蔵庫を切断した場合の縦断面図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫の分解斜視図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫のフレームやベース部材を含む斜視図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫におけるドアのヒンジの付近の斜視図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫におけるドアの自重の影響を示す説明図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫の内箱、フレーム、及び両面テープを含む斜視図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫における内箱のフランジの付近の縦断面図である。 第1実施形態に係る冷蔵庫における、図3の領域K1の部分拡大図である。 第2実施形態に係る冷蔵庫の上部を切断した場合の断面を示す横断面図である。 第2実施形態に係る冷蔵庫における、図10の領域K2の部分拡大図である。 第2実施形態に係る冷蔵庫の内箱、フレーム、及び両面テープを含む斜視図である。 第3実施形態に係る冷蔵庫の上側の前部の縦断面図である。 第4実施形態に係る冷蔵庫の上側の前部の縦断面図である。
≪実施形態≫
図1は、第1実施形態に係る冷蔵庫100の斜視図である。
冷蔵庫100(貯蔵庫)は、食品等を低温で保存する機器であり、図1の例では、直方体状を呈している。なお、冷蔵庫100は単体で使用することもできる他、複数の冷蔵庫100を上下方向に段積みしたり、横方向に並べて使用したりすることも可能である。図1に示すように、冷蔵庫100は、筐体1と、ドア2と、複数の脚3と、を備えている。筐体1の内部には、一つ又は複数の貯蔵室4(図2参照)が設けられている。この貯蔵室4は、冷蔵室であってもよいし、また、冷凍室であってもよい。
筐体1は、貯蔵室4(図2参照)を形成している樹脂製の内箱11(図2参照)と、鋼板製(金属製)の外板12と、を備えるとともに、内箱11と外板12との間に介在する断熱箱体13(断熱材:図2参照)を備えている。筐体1は、上面に設けられる樹脂製の薄板として、着脱自在のトッププレート14を備えている。例えば、冷蔵庫100の上側に他の冷蔵庫(図示せず)が段積みされる際には、トッププレート14が取り外される。トッププレート14が取り外された状態では、天板12a(図8参照)が露出する。なお、トッププレート14が着脱自在でない構成であってもよい。
ドア2は、内箱11の開口11a(図2参照)を塞ぐ扉である。ドア2は、ヒンジ2b(図3参照)の軸を中心として回動可能であり、食品等を出し入れする際に開閉される。ドア2の上面等には、ユーザが手を掛けるための取手2aが設けられている。第1実施形態では、右端側を回動軸とする片開き式のドア2が用いられる場合について説明するが、ドア2は、左端側を回動軸とする片開き式であってもよいし、また、両開き式であってもよい。
複数の脚3は、筐体1を支持するものである。図1の例では、下面視で矩形状を呈する筐体1の前端付近において、左右両側に脚3がひとつずつ設けられている。これらの脚3は、例えば、ベース部材90(図2参照)に設けられた雌ねじ部(図示せず)に螺合し、その螺合の深さで筐体1の高さ位置を調整する(つまり、アジャスタとして機能する)ようになっている。筐体1の後側は、ベース部材90(図2参照)の凸部90a(図2参照)で支持されている。なお、筐体1の後側にも左右一対の脚が設けられるようにしてもよい。
図2は、図1に示すII-II線で冷蔵庫100を切断した場合の縦断面図である。
図2に示す内箱11は、ドア2とともに貯蔵室4を形成する樹脂製部材であり、前側が開口している。図2に示すように、ドア2が閉められた状態では、内箱11の開口11aがドア2によって塞がれる。また、内箱11の複数の棚リブ11bには、棚15が所定に設置されている。断熱箱体13は、冷蔵庫100の庫内・庫外の間の伝熱を抑制するための箱体であり、前側が開口している。そして、断熱箱体13の開口13a(図3参照)に内箱11が嵌め込まれている。
冷蔵庫100は、圧縮機31と、放熱器32(図4参照)と、キャピラリチューブ(図示せず)と、冷却器33と、を備えている。そして、圧縮機31、放熱器32(図4参照)、キャピラリチューブ(図示せず)、及び冷却器33を順次に介して、冷媒が循環するようになっている。
図2に示すように、冷蔵庫100の背面側(後側)の下部には、機械室41が設けられている。機械室41は、圧縮機31や放熱器32(図4参照)が設置される空間である。図2に示す冷却器33は、その伝熱管を通流する冷媒と、貯蔵室4の空気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。そして、冷却器33で冷やされた空気が貯蔵室4に戻されることで、貯蔵室4の食品等が冷やされるようになっている。
冷却器33の下側であって、内箱11よりも庫内側には、露受皿34が設置されている。露受皿34は、冷却器33から滴り落ちる結露水を受けるものである。露受皿34には、ドレンパイプ35が接続されている。ドレンパイプ35は、露受皿34の結露水を機械室41の蒸発皿36(図4参照)に導く管である。
図3は、冷蔵庫100の分解斜視図である。
図3に示すように、冷蔵庫100は、内箱11と、ドア2と、断熱箱体13と、フレーム20と、外板12と、両面テープ51と、を備えている。内箱11は、前記したように、貯蔵室4(図2参照)を形成する樹脂製部材である。内箱11の構成材料は、例えば、ポリスチレンであるが、これに限定されるものではない。内箱11の肉厚は、例えば、1[mm]以上であって5[mm]以下の範囲内でもよい。また、内箱11の肉厚は、3[mm]以上であることが好ましい。このように内箱11の肉厚を厚めにすることで、所定の力が作用した場合の内箱11の変形を抑制できる。
図3に示すように、内箱11は、前側が開口している本体部11cと、本体部11cの開口11aの縁から外側に張り出しているフランジ11dと、を備えている。本体部11cとフランジ11dとは、一体的に形成されている。
断熱箱体13は、前記したように、冷蔵庫100の庫内・庫外の間の伝熱を抑制するための箱体である。断熱箱体13は、複数の断熱材ブロックが組み付けられた構成であってもよいし、また、前側が開口した箱状に一体形成されていてもよい。断熱箱体13の内壁面は、内箱11の外壁面に対応した形状になっている。
断熱箱体13(断熱材)は、成形断熱材(発泡スチロール等)又は真空断熱材で構成され、既に成形された状態になっている。このように既に成形された断熱材を用いることで、例えば、内箱11(図2参照)と外板12(図2参照)との間の隙間に液状の発泡ウレタンを注入するといった工程を製造時に行う必要がなくなる。したがって、発泡ウレタンの注入に用いる金型の他、発泡圧力を押し返すように庫内側・庫外側から圧力を作用させる機器等を用意する必要がなくなり、冷蔵庫100の製造コストや設備コストを大幅に削減できる。また、成形断熱材や真空断熱材は、発泡ウレタンに比べて、廃棄時における分解や再利用が容易であるという利点もある。
フレーム20は、ドア2等の自重や外力に対する剛性を高めるための金属製の部材である。フレーム20は、上端側接続部材21(板部)と、前側の縦支持部材22と、下端側接続部材23と、を備える他、上端側支持部材24と、後側の縦支持部材25と、下端側支持部材26(図4も参照)と、ボトムプレート27と、を備えている。
図3の例では、上端側接続部材21と、前側の一対の縦支持部材22と、下端側接続部材23と、が四角枠状に連結され、内箱11の開口11aの付近に配置されている。また、上端側支持部材24と、後側の縦支持部材25と、は上下逆のL字状に連結され、断熱箱体13の外側に配置される。なお、実際には、内箱11が嵌め込まれた状態の断熱箱体13にフレーム20の各部材(上端側接続部材21や縦支持部材22等)が1本ずつ順次に設置され、その設置の過程で他の部材に連結される。
ボトムプレート27は、機械室41(図2参照)を他から仕切る金属製の板であり、側面視でクランク状を呈している。外板12は、天板12a(図8も参照)と、左側の横板12bと、右側の横板12cと、後板12dと、を備えている。天板12aは、トッププレート14(図8も参照)が取り外された状態で、筐体1(図1参照)の上面に露出する板であり、平面視で矩形状を呈している。なお、天板12aは、金属製であってもよいし、また、樹脂製であってもよい。
左側の横板12bは、筐体1(図1参照)の左側面を形成している矩形状の鋼板である。右側の横板12cは、筐体1(図1参照)の右側面を形成している矩形状の鋼板である。後板12dは、筐体1(図1参照)の背面を形成している矩形状の鋼板である。冷蔵庫100の組付け時には、断熱箱体13の外側にフレーム20が配置され、さらに、フレーム20の外側に外板12が配置される。図3に示す両面テープ51は、内箱11のフランジ11dに上端側接続部材21を固定するためのテープである。なお、両面テープ51の詳細については後記する。
図4は、冷蔵庫のフレーム20やベース部材90を含む斜視図である(適宜、図3も参照)。
図4に示す上端側接続部材21(板部)は、筐体1(図1参照)の上面と前面との間の稜線付近に設けられる金属製の部材であり、左右方向に延びている。上端側接続部材21の両端は、一対の縦支持部材22の前端付近にねじ等で固定されている。
前側の一対の縦支持部材22、及び後側の一対の縦支持部材25は、筐体1(図1参照)の隣り合う側面同士の稜線付近に設けられる金属製の部材であり、上下方向に延びている。前側の縦支持部材22の上端付近は、上端側接続部材21(板部)の端部にねじ等で固定(接続)されるとともに、上端側支持部材24の前端付近にねじ等で固定されている。後側の縦支持部材25の上端付近は、上端側支持部材24の後端付近にねじ等で固定されている。
一対の上端側支持部材24は、筐体1(図1参照)の上面と側面との間の稜線付近に設けられる金属製の部材であり、前後方向に延びている。下端側接続部材23は、筐体1(図1参照)の下面と前面との間の稜線付近に設けられる金属製の部材であり、左右方向に延びている。下端側接続部材23の両端は、下端側支持部材26の前端付近に接続されている。一対の下端側支持部材26は、筐体1の下面と側面との間の稜線付近に設けられる金属製の部材であり、前後方向に延びている。
このように、冷蔵庫100のフレーム20は、直方体状の筐体1(図1参照)の稜線に対応するように配置されている。これによって、例えば、複数の冷蔵庫100が上下方向に段積みされた場合でも、上から作用する荷重をフレーム20で強固に支持できる。特に金属製の4本の縦支持部材22,25は、上からの荷重に対する剛性がかなり強いため、複数の冷蔵庫100の段積みに好適である。
図4に示すボトムプレート27は、機械室41(図2参照)を他から仕切る他、上からの荷重を支持するための金属製の板であり、側面視でクランク状を呈している。
ベース部材90は、冷蔵庫100(貯蔵庫:図1参照)の下面を形成している金属製の板であり、ボトムプレート27の下側に設置される。図4の例では、空気の吸込口37及び吹出口38が、ベース部材90の前壁に横並びで設けられている。吸込口37の後方には、放熱器32及び圧縮機31が順次に配置されている。吹出口38の後方には、蒸発皿36が設けられている。その他、機械室41(図2参照)において空気を圧送するファン(図示せず)がベース部材90に設置される。
そして、吸込口37を介して流入した空気が放熱器32を通過し、さらに、蒸発皿36の上側を通った後、吹出口38を介して吹き出されるようになっている。なお、図4では放熱器32を簡略化して図示しているが、放熱器32は、多数のフィン(図示せず)を伝熱管32aが貫通した構成になっている。また、図4に示す吸込口37や吹出口38の配置は一例であり、これに限定されるものではない。
図4に示すように、冷蔵庫100(図1参照)の前側の左右一対の脚3は、前記したように、筐体1(図1参照)を支持する他、高さ調整のアジャスタとして機能する。これらの脚3は、それぞれ、ベース部材90に設置されるねじ部(図示せず)を有している。そして、ベース部材90に対するねじ部(図示せず)の螺合の深さで、筐体1の高さ位置が調整されるようになっている。
このような構成において、縦支持部材22がベース部材90にねじ止めされないようにしてもよいし、また、縦支持部材22がベース部材90にねじ止めされるようにしてもよい。
例えば、縦支持部材22の下端付近は所定に折り曲げられて水平な部分(図示せず)が設けられ、この部分がベース部材90に接触した状態とされている。これにより、筐体1を上下方向に圧縮する外力が発生すると、その荷重は縦支持部材22の上下端に作用する。縦支持部材22は自身の座屈強度の範囲でこれに耐えることができるので、筐体1の変形を防止することができる。
なお、縦支持部材22と脚3は共に筐体1の角部に設けるのが好適である。縦支持部材22の下端の水平な部分(図示せず)と脚3のねじ部(図示せず)との干渉を防ぐために、該水平な部分にねじ部の挿通部を設けるようにしてもよい。また、縦支持部材22の下端付近が折り曲げられていない構成であってもよい。
図4の例では、筐体1の後側がベース部材90の下面の凸部90a(図2参照)で支持されるため、後側の縦支持部材25が脚3のねじ部(図示せず)に干渉するおそれはない。したがって、後側の縦支持部材25については、ベース部材90にねじ止めされるようにしてもよい。なお、筐体1の後側に脚(図示せず)が設けられる場合には、後側の縦支持部材25をベース部材90にねじ止めしないようにしてもよい。
図5は、冷蔵庫100におけるドア2のヒンジ2bの付近の斜視図である。
なお、図5では、冷蔵庫100からトッププレート14(図8参照)及び天板12a(図8参照)が取り外された状態を示している。図5に示すヒンジ2bは、ドア2の開閉に用いられるものであり、ドア2の回動軸(図5ではドア2の右端付近)の上側・下側にそれぞれ設置されている。
上側のヒンジ2bは、上端側接続部材21の上面にねじ61で固定されている。より詳しく説明すると、ヒンジ2bとヒンジ固定板(図示せず)とで上端側接続部材21を上下に挟み込んで、ねじ61をヒンジ固定板(図示せず)に締め込むことでヒンジ2bが固定される。このようなヒンジ2bを介して、ドア2の自重等が上端側接続部材21に作用するようになっている。
図6は、冷蔵庫100におけるドア2の自重の影響を示す説明図である。
なお、図6の筐体1上に付した一点鎖線は、ドア2のヒンジ2b(荷重源:図5参照)を介した荷重で変形した筐体1の稜線を示している。また、説明を分かりやすくするために、図6では、筐体1の変形の度合いを実際よりも誇張して示している。
図6に示すドア2は、上側のヒンジ2b(図5参照)及び下側のヒンジ(図示せず)で支持されている。ドア2の重心G1には、ドア2の自重に伴う力F1が作用する。ここで、ドア2の重心G1は、上側のヒンジ2b(図5参照)と下側のヒンジ(図示せず)とを結ぶ上下方向の直線(作用点P1と支点P2とを結ぶ直線)から横方向左側にずれた位置にある。このような関係から、筐体1において、ドア2の重心G1と下側のヒンジ(図示せず)との間に所定の回転力M1(力のモーメント)が生じる。
つまり、ドア2の重心G1を力点とし、下側のヒンジ(図示せず)を支点P2(回転中心)とし、上側のヒンジ2b(図5参照)を作用点P1とする回転力M1が生じる。この回転力M1は、上側のヒンジ2b(図5参照)を介して、筐体1に伝わる。その結果、定性的には筐体1に所定の捩れが生じる。なお、実際には、ドア2の自重の他、ドアポケット(図示せず)の食品等の荷重や、ドア2を吸着する磁力といった各力の合力がドア2に作用するが、前記した捩れが筐体1に生じる点では特に変わりはない。
このような回転力M1に対する筐体1の捩れ剛性が小さいほど、筐体1の捩れが大きくなる。さらに、断熱箱体13(図3参照)として成形断熱材又は真空断熱材が用いられるため、液状の発泡ウレタンが注入される場合に比べて、内箱11(図3参照)、断熱箱体13(図3参照)、及び外板12(図3参照)が機械的に一体化されにくい。したがって、厚さ方向に隣り合う部材(例えば、内箱11と断熱箱体13)の界面の面内方向にずれやすくなる。そこで、第1実施形態では、筐体1に作用する回転力M1を内箱11にも分散させることで、筐体1の捩れ剛性を高めるようにしている。
図7は、冷蔵庫の内箱11、フレーム20、及び両面テープ51を含む斜視図である。
図7に示すフランジ11dは、前記したように、本体部11cの開口11aの縁から外側に張り出しており、正面視で四角枠状を呈している。フランジ11dは、断熱箱体13(図8参照)の位置決めの他、ヒンジ2b(図5参照)から上端側接続部材21を介して作用する力(荷重)を受ける機能も有している。
図7に示す上端側接続部材21は、金属製の薄板に所定の曲げ加工が施されたものであり、フランジ11dの上縁部に設置される。前側の一対の縦支持部材22は、フランジ11dの左縁部及び右縁部に1本ずつ設置される。下端側接続部材23は、フランジ11dの下縁部に設置される。
両面テープ51は、上端側接続部材21をフランジ11dに固定するためのテープである。このような両面テープ51として、例えば、断熱性のテープを用いることで、冷蔵庫100の庫内・庫外の間の伝熱を抑制できる。なお、両面テープ51が断熱性ではない場合でも特に支障はない。図7の例では、フランジ11dの上縁部の前面において、横方向の略全域に亘って両面テープ51が貼り付けられている。上端側接続部材21とフランジ11dとが両面テープ51で固定されることで(つまり、「板部」がフランジ11dに固定されていることで)、冷蔵庫100の全体的な捩れ剛性が高められる。すなわち筐体1に回転力M1(図6参照)が作用しても、これの一部が、上端側接続部材21およびフランジ11dを介して内箱11に伝達されるため、冷蔵庫100の全体的な捩れが低減される。なお、図7に示す上端側接続部材21の第1面部21aや第2面部21bについては、次の図8を用いて説明する。
図8は、冷蔵庫100における内箱11のフランジ11dの付近の縦断面図である。
図8に示す内箱11のフランジ11dは、前記したように、前側が開口した本体部11cの縁部から外側(図8では上側)に張り出している。そして、断熱箱体13の前側の縁部がフランジ11dに突き当てられて位置決めされるようになっている。なお、内箱11のフランジ11dと、断熱箱体13の前側の縁部と、で挟み込まれるようにシール材(図示せず)を設けてもよい。これによって、内箱11と断熱箱体13との間の微小な隙間を介して水分等が入り込むことを抑制できる。
図8に示すように、断熱箱体13の外側(図8では上側)には、フレーム20(図3参照)の一つである上端側接続部材21が設けられている。前記したように、上端側接続部材21の上面には、ヒンジ2bがねじ61で固定されている(図5も参照)。ヒンジ2bにおいて平面視で上端側接続部材21に重なっている部分は、天板12aで覆われている。これによって、ヒンジ2bの固定部分が天板12aで隠されるため、冷蔵庫100の意匠性が高められる。
図8に示すように、フランジ11dは、外縁部11fと、パイプ溝11mと、凹部11gと、リブ11hと、顎部11kと、係止溝11p(溝)と、を備えている。外縁部11f(図9も参照)は、フランジ11dの外側の縁を含む部分である。具体的に説明すると、次に説明する凹部11gよりも外側(図8では上側)の部分が外縁部11fである。
パイプ溝11m(図9も参照)は、伝熱管39(ホットガスパイプ)が設けられる溝であり、外縁部11fの前面から後側に凹んでいる。図8の例では、正面視で四角枠状のフランジ11dの略全周に亘って、パイプ溝11mが設けられている。そして、圧縮機31(図4参照)で圧縮され、さらに放熱器32(図4参照)で凝縮した中温高圧の冷媒(ホットガス)が、パイプ溝11mに設けられた伝熱管39を通流するようになっている。
これによって、内箱11の開口11aの付近の結露を抑制できる。また、伝熱管39の熱が上端側接続部材21にも伝熱するため、水分を含む空気が天板12aと断熱箱体13との間の隙間に入り込んだ場合でも、結露の発生を抑制できる。
凹部11g(図9も参照)は、外縁部11fの内側(図8では下側)において、後側に凹んでいる部分である。この凹部11gは、正面視で四角枠状のフランジ11dの略全周に亘って設けられていてもよいし、また、四角枠状のフランジ11dの上縁部のみに設けられていてもよい。凹部11gの下端付近には、後記する上下規制部21cの先端が前後方向で深く入り込むように、特に深く凹んでなる係止凹部111gが設けられている。なお、係止凹部111gの上下方向の溝幅は、上下規制部21cの肉厚よりも若干長くなっている。
リブ11h(図9も参照)は、上端側接続部材21の上下方向の位置ずれを抑制するものであり、凹部11gの底面から前方に突出している。また、横方向では、所定間隔ごとに複数のリブ11h(図9も参照)が設けられている。上下方向では、外縁部11fの下側であって、顎部11kの上側にリブ11hが設けられている。
リブ11hを側面視した場合の曲線状の縁において、この縁の上部は外縁部11fの前面と略面一になっており、また、この縁の下部は係止凹部111gの壁面と略面一になっている。リブ11hを側面視した場合の縁は、その高さ位置が低くなるにつれて、後側(奥側)に入り込むように曲線状に形成されている。
前記したように、リブ11hの縁は、外縁部11fの前面と略面一であるため、リブ11hの前面にも両面テープ51が貼り付けられる。これによって、リブ11hを含むフランジ11dと両面テープ51との接着面積が十分に確保される。その他にも、リブ11hを設けることで、内箱11の剛性が高められるため、内箱11の変形を抑制できる。
顎部11k(図9も参照)は、凹部11gよりも内側(図8では下側)において、この凹部11gの底面よりも前方に突出している部分であり、横方向に延びている。図8に示すように、顎部11kは、内箱11の本体部11cの内壁面と面一になっている。
係止溝11p(溝)は、上端側接続部材21の上下規制部21cが嵌め込まれる溝であり、リブ11hと顎部11kとの間の隙間として設けられている。なお、前記した係止凹部111gの底面は、係止溝11pの底面を形成している。図8に示すように、リブ11hと顎部11kとの間の上下方向の距離は、後側に向かうにつれて短くなっている。つまり、リブ11hの曲線状の縁と、顎部11kの上面と、で形成される係止溝11pは、縦断面視でテーパ状を呈している。これによって、上端側接続部材21が設置される際、上下規制部21cの先端が係止凹部111gに臨むように案内されるため、上端側接続部材21の設置作業が容易になる。
上端側接続部材21(板部:図7も参照)は、前記したように、ドア2(図5参照)のヒンジ2bが設置される金属製の部材であり、左右方向に延びている。図8に示すように、上端側接続部材21は、面方向が水平である第1面部21aと、第1面部21aの前端から下側に延びる第2面部21bと、第2面部21bの下端から後側に延びる上下規制部21cと、を備えている。つまり、上端側接続部材21は、その前端付近が縦断面視で鉤状(J字状)に形成されている。そして、上下規制部21cがフランジ11dの係止溝11pに嵌め込まれることで、上端側接続部材21が係止されるようになっている。なお、第1面部21aの面方向が「水平」であるとは、厳密な水平に限定されるものではなく、所定の誤差(水平方向からのずれ)がある場合も含まれるものとする。
図8に示すように、第1面部21aの下面は、断熱箱体13の上面に接触(又は近接)している。そして、内箱11のフランジ11d及び断熱箱体13によって、上端側接続部材21が位置決めされている。第2面部21bは、両面テープ51によってフランジ11dに固定されている(つまり、第2面部21bがフランジ11dに固定されている)。上下規制部21cは、前記したように、フランジ11dの係止溝11pに嵌め込まれる。
上下規制部21cが係止溝11p(溝)に嵌め込まれた状態では、第2面部21bの後側にリブ11hが位置し、上下規制部21cの下側に顎部11kが位置している。各部材の設置手順について説明すると、パイプ溝11mに伝熱管39が設置された後、フランジ11dの前面に両面テープ51の一方側の面が貼り付けられ、さらに、第2面部21bの後面(裏面)に両面テープ51の他方側の面が貼り付けられる。この状態において、顎部11kの前面と第2面部21bとは略面一になっており、また、伝熱管39やリブ11h等が上端側接続部材21で隠されるため、冷蔵庫100の意匠性が高められる。
前記したように、上端側接続部材21とフランジ11dとの固定には、両面テープ51が用いられる。仮に、上端側接続部材21とフランジ11dとがねじ(図示せず)で固定された場合、第2面部21bの前面からねじ(図示せず)の頭部が突出した状態になるため、閉状態のドア2(図5参照)と第2面部21bとの間に隙間が生じやすくなる。これに対して第1実施形態では、両面テープ51が用いられるため、閉状態のドア2(図5参照)と第2面部21bとが密着しやすくなり、冷蔵庫100の断熱性が確保される。また、ドア2を開けたときにユーザに視認されやすい第2面部21bが平面状であるため、冷蔵庫100の意匠性が高められる。
また、上端側接続部材21が両面テープ51でフランジ11dに固定されるため、ドア2(図5参照)の自重等に伴う回転力M1(図6参照)が、ヒンジ2b(図5参照)、上端側接続部材21、両面テープ51、及びフランジ11dを順次に介して、内箱11に作用する。したがって、ドア2(図5参照)の自重等に起因する回転力を内箱11にも分散させることができるため、冷蔵庫100の全体的な捩れが低減される。
なお、仮に、両面テープ51が設けられない場合には、ドア2(図5参照)の自重等に伴う回転力が上端側接続部材21に特に強く作用し、フランジ11dと上端側接続部材21とがせん断方向にずれたり、また、前後方向に離れたりする可能性がある。つまり、両面テープ51が設けられない場合には、内箱11に回転力が分散されにくく、筐体1(図6参照)に捩れが生じやすくなる。これに対して第1実施形態では、前記したように、内箱11と上端側接続部材21とが両面テープ51で固定されるため、ドア2の自重等に伴う回転力が内箱11にも確実に分散される。したがって、筐体1(図6参照)の捩れ剛性が高められため、筐体1の変形を抑制できる。
図9は、図3の領域K1の部分拡大図である。
図9に示すフランジ11dの上縁部には、前記したように、外縁部11fの前面から後側に凹んでなるパイプ溝11mと、パイプ溝11mよりも内側(下側)に設けられる凹部11gと、複数のリブ11hと、を備える他、開口11aの内壁面に連なる顎部11kを備えている。また、フランジ11dの右縁部にも、パイプ溝11mや凹部11gやリブ11h等が設けられている。その他、図9には図示していないが、フランジ11dの左縁部や下縁部にも(つまり、フランジ11dの略全周に亘って)、パイプ溝11mや凹部11gやリブ11h等が設けられている。
内箱11は、例えば、所定の樹脂を用いたインジェクション成形(射出成形)によって形成されている。このようにインジェクション成形を行うことで、複雑な形状の内箱11を精度よく形成できる。なお、インジェクション成形では、成形不良を抑制するために、成形品(つまり、内箱11)の各部の肉厚の差を小さくすることが推奨されている。第1実施形態では、フランジ11dに凹部11g(図8も参照)を設けることで、内箱11の肉厚の均一化を図るようにしている。このような凹部11gにリブ11hが設けられることで、リブ11hと顎部11kとの間の係止溝11p(図8参照)の溝幅が狭くなる。このような係止溝11pに上下規制部21c(図8参照)が嵌め込まれることで、上端側接続部材21(図8参照)の上下方向の位置ずれを抑制できる。その結果、上端側接続部材21から内箱11への力の伝達ロスを抑制できる。
第1実施形態によれば、内箱11が上端側接続部材21に両面テープ51(図7参照)で固定されるため、ドア2の自重等に伴う回転力を内箱11にも分散させることができる。したがって、筐体1(図6参照)の捩れ剛性を高めることができ、ひいては、筐体1の変形を抑制できる。また、ドア2を開けたときに、ドア2の自重等で冷蔵庫100が傾くといったことも防止できる。
また、第1実施形態によれば、断熱箱体13(断熱材)として成形断熱材又は真空断熱材が用いられるため、冷蔵庫100の製造コストを削減できる他、冷蔵庫100の廃棄時における分解や再利用が容易になる。
また、係止溝11p(図8参照)に係止される部材として上端側接続部材21が用いられるため、天板12a(図8参照)を係止溝11pに係止する必要がなくなる。これによって、ドア2のヒンジ2b(図5参照)の固定部分を天板12a(図8参照)で隠すことが可能になり、ひいては、冷蔵庫100の意匠性が高められる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、正面視で四角枠状を呈するフランジ11d(図12参照)の略全周に亘って、両面テープ50(図12参照)が設けられる点が、第1実施形態とは異なっている。また、第2実施形態は、横板12b(図11参照)の先端付近がフランジ11dの係止溝11r(図11参照)に嵌め込まれる点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他の点(フランジ11dの上縁部の構成等:図8参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図10は、冷蔵庫100Aの上部を切断した場合の断面を示す横断面図である。
なお、図10では、冷蔵庫100Aのドア2(図1参照)の図示を省略している。
冷蔵庫100Aは、外板12として、前記した天板12a(図8参照)の他、左側の横板12bと、右側の横板12cと、後板12dと、を備えている。なお、横板12b,12cや後板12dは厚さが薄いため、図10では線状に図示している。
図10に示すように、内箱11が嵌め込まれた状態の断熱箱体13を横断面視した場合の四つの角部に縦支持部材22,25(図4も参照)が1本ずつ設置されている。より詳しく説明すると、断熱箱体13の前側の左右の角部に縦支持部材22(図4も参照)が1本ずつ設置されている。同様に、断熱箱体13の後側の左右の角部に別の縦支持部材25(図4も参照)が1本ずつ設置されている。なお、図10において、冷蔵庫100Aの右前部に設けられるヒンジ2cは、ドア2(図2参照)の下側のヒンジである。
図11は、図10の領域K2の部分拡大図である。
図11に示す前側の縦支持部材22は、横断面視でL字状を呈し、上下方向に細長く延びている(図4も参照)。縦支持部材22において断面視L字状の角部付近には、フランジ11dの左側の縁が突き当てられている。縦支持部材22において、左右方向に平行な部分は、内箱11のフランジ11dの前側に配置されている。縦支持部材22において、前後方向に平行な部分(後部の内側の面)は、断熱箱体13の側面に接触している。
図11に示すように、内箱11のフランジ11dと断熱箱体13との間にシール材71が設置されるようにしてもよい。これによって、内箱11と断熱箱体13との間の微小な隙間を介して水分等が入り込むことを抑制できる。
フランジ11dは、左縁部の構成として、外縁部11fと、パイプ溝11mと、リブ11hと、顎部11kと、係止溝11rと、を備えている。図11に示すフランジ11dの左縁部の構成は、第1実施形態で説明したフランジ11d(図8参照)の上縁部の構成と同様であるから、詳細な説明を省略する。なお、フランジ11dの上縁部に凹部11g(図8参照)が設けられているのと同様に、フランジ11dの左縁部にも凹部が設けられているが、図11はリブ11hを含む横断面であるため、凹部は見えていない。
図11に示すように、内箱11のフランジ11dには、パイプ溝11mが設けられるとともに、このパイプ溝11mの内側(図11では右側)に係止溝11rが設けられている。係止溝11rは、横板12bの左右規制部123bが嵌め込まれる溝であり、フランジ11dの左縁部において上下方向に設けられている。なお、図11に示す係止溝11rの上端が、フランジ11dの上縁部の係止溝11p(図8参照)に接続するようにしてもよいし、また、接続しない構成であってもよい。
図11に示すように、縦支持部材22は、両面テープ52でフランジ11dに固定されている。具体的には、パイプ溝11mに伝熱管39が設置された後、フランジ11dに両面テープ51の一方側の面が貼り付けられ、さらに、縦支持部材22の後面(裏面)に両面テープ51の他方側の面が貼り付けられる。
縦支持部材22の外側には、左側の横板12bが設置されている。横板12bは、平面部121b(第3面部)と、係止部122b(第4面部)と、左右規制部123bと、を備えている。平面部121bは、冷蔵庫100A(貯蔵庫)の左側の側面を形成している平面状の部分である。係止部122bは、平面部121bの前端から横方向内側(図11では右側)に延びている。左右規制部123bは、係止部122bの横方向内側の端部から後側に延びている。つまり、横板12bは、その前端付近が横断面視で鉤状(J字状)に形成されている。そして、左右規制部123bが、フランジ11dの係止溝11rに嵌め込まれるようになっている。なお、冷蔵庫100Aの右前部の構成は、図11に示す左前部に対して略左右対称になっている。
図11に示すように、断面視L字状の縦支持部材22は、横方向では、横板12bの平面部121bと断熱箱体13との間に挟み込まれている。また、縦支持部材22は、前後方向では、横板12bの係止部122bとフランジ11dとの間に両面テープ52を介して挟み込まれている。このように、縦支持部材22は、横板12bや断熱箱体13、フランジ11dで位置決めされつつ、両面テープ52でフランジ11dに固定されている。そして、縦支持部材22を外側から覆うように、横板12bの左右規制部123bが係止溝11rに嵌め込まれている。これによって、横板12bが適切に位置決めされる他、縦支持部材22や伝熱管39が外板12で隠されるため、冷蔵庫100の意匠性を高めることができる。
また、横板12bを捩るような所定の回転力が作用した場合、この回転力が縦支持部材22、両面テープ52、及びフランジ11dを順次に介して、内箱11に作用する。したがって、ドア2(図5参照)の自重等に起因する回転力M1(図6参照)が内箱11にも分散されるため、冷蔵庫100Aの全体的な捩れ剛性が高められる。なお、横板12bと縦支持部材22とがねじ止め等で機械的に一体化されていてもよい。
図12は、冷蔵庫100Aの内箱11、フレーム20、及び両面テープ50を含む斜視図である。
図12の例では、正面視で四角枠状のフランジ11dの略全域に両面テープ50が貼り付けられている。具体的には、上端側接続部材21とフランジ11dの上縁部とが、両面テープ51で固定される。また、左側の縦支持部材22とフランジ11dの左縁部とが、両面テープ52で固定される(右側も同様)。また、下端側接続部材23とフランジ11dの下縁部とが、両面テープ53で固定される。
なお、フランジ11dの下縁部の前側にも、係止溝(図示せず)が設けられていてもよい。そして、この係止溝に下端側接続部材23が係止された状態で、フランジ11dと下端側接続部材23とが両面テープ53で固定されるようにしてもよい。
第2実施形態によれば、正面視で四角枠状のフランジ11dの略全周が両面テープ50で固定される。したがって、筐体1(図6参照)に作用する力がフレーム20を介して内箱11に適切に分散される。また、筐体1を捩るような回転力が作用した場合、筐体1の側面が変形しやすいが、フランジ11dの左縁部・右縁部がそれぞれ両面テープ52でフレーム20に固定されるため、筐体1の変形を適切に抑制できる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、内箱11B(図13参照)のフランジ11Bd(図13参照)が延伸部11t(図13参照)を備える点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図13は、第3実施形態に係る冷蔵庫100Bの上側の前部の縦断面図である。
図13に示すように、冷蔵庫100Bの内箱11Bは、フランジ11Bdを備えている。フランジ11Bdは、内箱11Bの開口11aの縁から外側に張り出しているフランジ本体11sと、このフランジ本体11sの上端から後側に延びる延伸部11tと、を備えている。延伸部11tは、上端側接続部材21からフランジ11Bdに力を伝える他、内箱11B自体の捩れ剛性を高める機能を有している。延伸部11tは、フランジ11Bdの上縁部の他、図示はしないが、フランジ11Bdの左縁部・右縁部・下縁部や四隅のコーナー部に(つまり、フランジ11Bdの開口縁部の全周に亘って)設けられている。
図13の例では、フランジ本体11sの後面(裏面)の付近まで断熱箱体13が嵌め込まれている。そして、内箱11Bの本体部11cと延伸部11tとで断熱箱体13が挟み込まれている。また、延伸部11tに上端側接続部材21が接触(又は近接)している。より詳しく説明すると、延伸部11tの上面と、上端側接続部材21の第1面部21aとが接触(又は近接)している。なお、上端側接続部材21の第1面部21aの裏面と延伸部11tとが両面テープ(図示せず)で固定されるようにしてもよい。これによって、ヒンジ2bから上端側接続部材21に作用する回転力が、両面テープ(図示せず)を介して内箱11Bに伝わりやすくなる。
第3実施形態によれば、内箱11Bのフランジ11Bdが延伸部11tを備えているため、筐体1Bの捩れ剛性が第1実施形態よりもさらに高められる。したがって、冷蔵庫100の捩れを効果的に低減できる。
≪第4実施形態≫
第4実施形態は、伝熱管39とフランジ11dとの間にクッション材81(図14参照)が設けられる点が、第1実施形態とは異なっている。また、第4実施形態は、伝熱管39(図14参照)の前側に両面テープが特に設けられない点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図14は、第4実施形態に係る冷蔵庫100Cの上側の前部の縦断面図である。
図14に示す冷蔵庫100Cは、第1実施形態で説明した各構成の他に、クッション材81を備えている。クッション材81は、伝熱管39を上端側接続部材21に接触(又は近接)させるための部材である。図14に示すように、クッション材81は、フランジ11dのパイプ溝11mにおいて伝熱管39の後側に設けられている。例えば、クッション材81の圧縮変形に伴う弾性力で伝熱管39を上端側接続部材21に接触させるようにしてもよい。
また、冷蔵庫100Cは、内箱11のフランジ11dと上端側接続部材21とを固定する両面テープとして、第1両面テープ51aと、第2両面テープ51bと、を備えている。第1両面テープ51aは、フランジ11dの外縁部11fにおいて伝熱管39の上側に貼り付けられている。第2両面テープ51bは、フランジ11dの外縁部11fにおける伝熱管39の下側の他、リブ11hの前側の縁に貼り付けられている。そして、伝熱管39を外側から覆うように上端側接続部材21が設置されている。
上端側接続部材21の後面(裏面)には、第1両面テープ51a及び第2両面テープ51bが貼り付けられている。なお、上端側接続部材21の第2面部21bと、伝熱管39(ホットガスパイプ)と、の間には、前後方向で両面テープが特に設けられていない。このような構成において、クッション材81の弾性力で伝熱管39と上端側接続部材21とが接触(又は近接)する。したがって、第4実施形態によれば、伝熱管39の熱が金属製の上端側接続部材21に伝わりやすくなるため、内箱11の開口11aの付近での結露を抑制できる。
≪変形例≫
以上、本開示に係る冷蔵庫100等について実施形態で説明したが、本開示はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、各実施形態では、内箱11のフランジ11dが両面テープ51(図7参照)で上端側接続部材21に固定される場合について説明したが、これに限らない。すなわち、両面テープ51に代えて、フランジ11dと上端側接続部材21とがねじ(図示せず)や接着剤で固定されるようにしてもよい。
また、各実施形態では、ヒンジ2bの荷重を上端側接続部材21が直接的に受ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、上端側接続部材21とヒンジ2bとの間に所定の部材(図示せず)が介在し、上端側接続部材21がヒンジ2bの荷重を間接的に受けるような構成であってもよい。このような構成も、上端側接続部材21がヒンジ2bの荷重を受けるという事項に含まれる。
また、第1実施形態(図7参照)では、フランジ11dの上縁部の略全域に亘って両面テープ51が貼り付けられる場合について説明したが、これに限らない。例えば、上端側接続部材21(図5参照)におけるヒンジ2b(図5参照)の固定箇所の付近(フランジ11dの上縁部の右端付近)に両面テープ51が設けられるようにしてもよい。また、長さが比較的短い両面テープが横方向に離散的に貼り付けられるようにしてもよい。このような構成でも、ヒンジ2bを介して上端側接続部材21に作用する力が内箱11にも適切に分散される。
また、各実施形態では、冷蔵庫100の筐体1(図1参照)が直方体状である場合について説明したが、これに限らない。例えば、直方体以外の多面体形状の筐体(図示せず)や、曲面を含む筐体(図示せず)を備える冷蔵庫にも各実施形態を適用できる。
また、各実施形態は、適宜に組み合わせることができる。例えば、第2実施形態(図11参照)と第3実施形態(図13参照)とを組み合わせてもよい。
また、第3実施形態(図13参照)では、フランジ11Bdの開口縁部の全周に亘って延伸部11tが設けられる構成について説明したが、フランジ11Bdの開口縁部のうちの少なくとも一部に延伸部11tが設けられるようにしてもよい。例えば、フランジ11Bdの上縁部のみに延伸部11tが設けられてもよい。また、フランジ11Bdの上縁部・左縁部・右縁部のそれぞれに延伸部11tを設ける一方、フランジ11Bdの四隅のコーナー部等には延伸部11tを設けないようにしてもよい。
また、正面視で四角枠状のフランジ11dの四隅の付近に延伸部(図示せず)を設けるようにしてもよい。このような構成でも、筐体1に作用する力を内箱11に適切に分散させることができる。
また、各実施形態では、片開き式のドア2(図1参照)を備える冷蔵庫100について説明したが、両開き式の冷蔵庫やポータブル冷蔵庫の他、チェスト式の冷凍庫といった他の種類の冷蔵庫にも実施形態を適用できる。また、実施形態は、冷蔵庫以外のさまざまな種類の「貯蔵庫」にも適用可能である。例えば、冷却器が特に設けられていない所定の貯蔵庫にも実施形態を適用できる。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
1 筐体
2 ドア
3 脚
4 貯蔵室
11,11B 内箱
11a 開口
12 外板
13 断熱箱体
2b ヒンジ
90 ベース部材
50,51,52,53 両面テープ
51a 第1両面テープ(両面テープ)
51b 第2両面テープ(両面テープ)
11c 本体部
11d,11Bd フランジ
11m パイプ溝
11h リブ
11k 顎部
11p 係止溝(溝)
11r 係止溝
11t 延伸部
12 外板
12b,12c 横板
121b 平面部(第3面部)
122b 係止部(第4面部)
123b 左右規制部
13 断熱箱体(断熱材)
21 上端側接続部材(板部)
21a 第1面部
21b 第2面部
21c 上下規制部
22 縦支持部材
39 伝熱管(ホットガスパイプ)
81 クッション材
90 ベース部材
100,100A,100B,100C 冷蔵庫(貯蔵庫)

Claims (10)

  1. 前側が開口している内箱と、
    前記内箱の開口を塞ぐドアと、
    前記ドアのヒンジの荷重を受ける板部と、
    外板と、を備えるとともに、
    前記内箱と前記外板との間に介在する断熱材を備え、
    前記断熱材は、成形断熱材又は真空断熱材であり、
    前記内箱は、前記開口の縁から外側に張り出しているフランジを有し、
    前記板部が前記フランジに固定されている貯蔵庫。
  2. 前記板部は、面方向が水平である第1面部と、前記第1面部の前端から下側に延びる第2面部と、を有し、
    前記第2面部が前記フランジに固定されていること
    を特徴とする請求項1に記載の貯蔵庫。
  3. 前記第2面部と前記フランジとを固定する両面テープを備えること
    を特徴とする請求項2に記載の貯蔵庫。
  4. 前記板部は、前記第2面部の下端から後側に延びる上下規制部を有し、
    前記フランジには、前記上下規制部が嵌め込まれる溝が設けられること
    を特徴とする請求項2に記載の貯蔵庫。
  5. 前記フランジは、横方向に延びる顎部と、前記顎部の上側に設けられる複数のリブと、を備え、
    前記溝は、前記リブと前記顎部との間の隙間であり、
    前記上下規制部が前記溝に嵌め込まれた状態において、前記第2面部の後側に前記リブが位置し、前記上下規制部の下側に前記顎部が位置していること
    を特徴とする請求項4に記載の貯蔵庫。
  6. 前記リブと前記顎部との間の上下方向の距離が、後側に向かうにつれて短くなること
    を特徴とする請求項5に記載の貯蔵庫。
  7. 前記外板は、横板を備え、
    前記横板は、前記貯蔵庫の側面を形成している第3面部と、前記第3面部の前端から横方向内側に延びる第4面部と、前記第4面部の横方向内側の端部から後側に延びる左右規制部と、を有し、
    前記フランジには、前記左右規制部が嵌め込まれる係止溝が設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の貯蔵庫。
  8. 前記フランジは、その上端から後側に延びる延伸部を備え、
    前記延伸部に前記板部が接触又は近接していること
    を特徴とする請求項1に記載の貯蔵庫。
  9. 前記フランジには、ホットガスパイプが設置されるパイプ溝が設けられ、
    前記第2面部と前記ホットガスパイプとの間には、前記両面テープが設けられていないこと
    を特徴とする請求項3に記載の貯蔵庫。
  10. 前記板部に固定され、上下方向に延びる縦支持部材と、
    前記貯蔵庫の下面を形成しているベース部材と、
    前記ベース部材に設置されるねじ部を有する複数の脚と、を備え、
    前記縦支持部材は、前記ベース部材には、ねじ止めされていないこと
    を特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の貯蔵庫。
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